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2018年冬季アニメの感想(その1):ラーメン大好き小泉さん/からかい上手の高木さん/宇宙よりも遠い場所

大阪城と桜

 いつもと違う日にこんばんは。実は4月からまた転勤で、週末は忙しいので本日の筑波嶺での最後の記事にしたいと思います。今度の転勤先は大阪。大都会で、以前も一度赴任したことがあります。そういう意味では土地勘が少しはあるのですが、10年以上前だからもう何もかも変わっています。変わらないのは我がおんぼろ社屋だけのような。

小泉さんと三人組 

 それではやたらと本数を見ていた冬季アニメも次々と最終回を迎えているのでその感想を。まずは「ラーメン大好き小泉さん」。藤子不二雄の「オバケのQ太郎」にインスタントラーメンが大好きな小池さんというキャラが登場しており、シャ乱Qも「ラーメン大好き小池さんの唄」というのを歌っていましたが、あの人実は小池さんの家に居候していた鈴木さん(モデルはトキワ荘仲間だったアニメーターの鈴木伸一)なんだそうです。それはさておき、小池さんに負けず劣らずラーメンが大好きな美人女子高生小泉さんのラーメン遍歴の物語でした。

ラーメン命の小泉さん 
ラーメン大好き小池さん 

 といっても小泉さんだけが登場するわけではなく、小泉さんと仲良くなることに異常な執着心を見せる百合ストーカー大澤悠や、その友人の中村美沙、高橋潤といったJK仲間も登場します。悠以外はそれほど小泉さんに興味があるわけではないのですが、とにかくしつこくてうざい悠が小泉さんい冷たくあしらわれまくる反面、そっけない他の二人とはわりと一緒にラーメンを食べていたりしているので、しつこくべたべたしすぎてペットの犬猫に嫌われてしまう子供と、あまり構わないせいでむしろ気づくと向こうからやってくる大人のような関係をちょっと彷彿とさせます。小泉さんはきっと猫だ。

 ストーカー悠

 実在のラーメン店が多数登場しましたが、小泉さんはグルメという訳でもなく、コンビニのカップ麺でも喜んで食べる懐の深いタイプです。反面ご当地ラーメンを食べるために各地に旅行するなどアクティブな面もあり、JKのままラーメン評論家でやっていけるような感じでもあります。ラーメン以外は興味のあるものがなさそうながら成績は基本優秀。全く登場しない家族構成がいったいどうなっているのかは永遠の謎のようです。

小泉さんのイキ顔
こいつらもイキ顔 

 ラーメンを完食してスープを飲み干すと必ずイキ顔をさらす小泉さんとJKの仲間達の顔を愛でる作品ということもできます。社交性・協調性が著しく欠けている反面、食事のマナーはちゃんとしている小泉さんは、ラーメン好きながら一緒にライスやチャーハンなど定番付け合わせやギョーザなども食しており、基本ラーメンがあればサイドメニューはなんでもいけるタイプのようです。一日に何杯もラーメンを平らげておきながらスリムな体型を維持している何とも羨ましい体質の持ち主ですが、きっと20歳超えたら変わるに違いない。いや、変わらでおくものか。

からかわれ上手の西片 

 つづいて「からかい上手の高木さん」。こちらは中学1年生生で、同級生同士である西片と高木さんのやりとりを描くラブコメです。高木さんが西片をからかい、西片が高木さんになんとか仕返しをしようとするものの、いつも上手く躱された上にさらにからかわれてしまうという展開でした。

結構かわいい高木さん 

 傍から見たらこの二人、もう完全につきあっているとしか思えないのですが、西片はとにかくまだまだ子供で、考えていることがすぐに顔に出たり、赤くなったりするので、大人びた高木さんからはいいカモにされていますが、高木さんはどう考えても西片に好意を持っているのにそれに気づかない鈍感ぶりには高木さんも手を焼いているかもしれません。

表情の落差 

 10年後には二人は結婚しているんだそうで、だとすると中学生時代にどんだけからかわれても、それはそれで甘酸っぱいいい思い出なので、せいぜいからかわれてくれいと思ってしまいますね。田舎の方の中学校という感じで、自転車通学も可のようですが、私の中学生時代と違うなあと思うのは、下校途中でしばしば買い食いしている点。自販機利用なんか日常茶飯事みたいでうが、私の頃は校則で下校途中の飲食は禁止でした。んなもん律儀に守るなよと言われそうですが、そもそもお金だって持って歩きませんでしたしね。高校に入って自販機で飲み物買った時、ああちょっと大人になったなあと思ったものですよ。

あしたは土曜日トリオ 

 同時に同じ作者の「あしたは土曜日」(すばらしいタイトルだ)の主人公である女の子3人組(ミナ、ユカリ、サナエ)を中心とした話も織り込まれていますが、こっちはいかにも中学生になったばかりの女子という感じで男っ気一切なしの笑える話が展開されていました。美人声優M・A・Oに天使声優小倉唯まで投入しながらなんだこの色気のなさは(笑)。

言わないけどね 

 OP「言わないけどね。」がかわいらしくて良かったですね。今季一番好きなOPかも。EDは高木さんが西片とカラオケに行ったかのようにいろんな曲をとっかえひっかえ歌っていましたが、きっと二人きりでカラオケをしても西片は高木さんの好意に気づかないのでは。もっとも「もしや高木さんは俺のことを好きなのか?」と思うとすぐに顔や態度に出てしまうので、そうなると高木さんはからかうしかなくなってしまうという。

高橋李依 

 それにしても高木さん役の高橋李依、現在売れまくっていますね。「それが声優!」で初めて見たときからこの人は売れるだろうとは思っていましたが、予想以上のブレイクぶりにびっくりです。

JK4人組 

 最後に「宇宙よりも遠い場所」。前二作と異なりオリジナルアニメ作品でしたが、これは良作。様々な悩みを抱えて閉塞感に満ちていた女子高生4人組(中退したせいで元女子高生もいるけど)が、南極行きという非日常に挑戦することで変わっていく物語でした。

 黙ってると美人の報瀬

 主演4人組はみんな達者な声優ばかりで、その周辺も能登麻美子や日笠陽子など達者なベテラン声優で固めているのでそのあたりはもう鉄板。4人組の中ではなざーさん演じる小淵沢報瀬(しらせ)だけ、ママンが南極観測隊員で、しかも子供の頃に南極で行方不明(それすなわち死亡確認状態)になったということで、なんとしても南極に行きたいという動機を明確に持っていたのですが、残り三人はそれに乗ったという形でした。

報瀬の顔芸

 じゃあ報瀬が一番しっかりしているのかといえば…見た目美人で大人びているんですが、一番ポンコツだったような。これが残念美人という奴か。そのポンコツぶりを演技してみせるはなざーさんがまた上手い。さすがシリアスからコメディまで芸域が広いですな。

三宅日向 

 一番しっかりしてたのは元女子高生三宅日向(CV井口裕香)でしたが、彼女にしても高校を中退した原因にトラウマを抱えており、南極挑戦で有名になったことで元同級生達がコンタクトしてきたことにキレまくっていました。報瀬と対極にいる人かと思ったけど、結局報瀬と一番親しくなったような。

泣く結月 

 南極行きを現実のものにさせた功労者はJKタレントの白石結月(CVはやみん)でしたが、一人で行かされるのが嫌で四人じゃなきゃヤダとごねたせいだったり、幼い頃から仕事をしていたため仕事ぶりは達者で言動も大人びている反面、同年代の友達が一人もいなかったため、友達というものへ執着がやばめでした。猜疑心も強いし、はやみんが演じているだけにこのままヤンデレもいいなと思いましたが、別にそういうことはなかったぜ。

ドヤ顔キマリ 

 4人組の中でも主人公格は玉木マリ(CV水瀬いのり)でしたが、平凡な暮らしに飽き飽きしていたものの、人では殻を破ることができなかったというよくいるタイプでありながら、その本性はかなり尋常ではなかったという変わった子でした。周辺にいるといろいろと面白いけど、とりあえず同室になるのはイヤというタイプ。

馬鹿なこともやってる 

 南極に行くまでの課程や、南極探検隊の活動とか日常を丁寧に描いていたのも面白かったですね。「吠える40度、狂う50度、絶叫する60度」なんて呼ばれる南極への困難な道のりは、乗り物に弱い人だとそれだけで無理かも。飛行機でダイレクトに行けるといいんでしょうが、それだと機材物資を十分に運べないんでしょうね。南極で空を見上げてここからジャムが地球に飛来してきたのねとか言って欲しかったけど、JKが知る由もないか(笑)。

南極上空の雪風 
四人そろって 

 南極でママンの遺体と遭遇とかすごい事態に遭遇するかと思ったら、それほどのことはありませんでしたが、皆それぞれ成長したようでなにより。一年休学した甲斐があったというものです。玉木マリの親友で、実は密かにマリが変わってしまうことに嫉妬を感じていた高橋めぐみ(CV金元寿子)が、南極出発前にあらいざらいぶちまけた後、彼女自体も変わらんとしていたことが最終回で判明したのは実に良かった。私はてっきり風間真にとっての神崎悟になるのかと思っていたのですが、さすがにそういうハードな展開はありませんでした(当然か)。

高橋めぐみ 

 「SHIROBAKO」にしても「サクラクエスト」にしても、精神的に徐々に成長していく女の子達の話というのは見ていて気持ちがいいので私は好きですね。

エリア88 
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記憶に残る一言(その93):野球選手のセリフ(都市伝説→ネットスラング)

春雨参上

 またまた「艦これ」の話題で恐縮ですが…。もうずっと前から白露型駆逐艦の5番艦、春雨を求め続けていました。建造不可でドロップ海域は6-3、6-5と難関なので、イベント海域でのドロップを期待していたのですが全くかすりもせず。本日、冬イベントも終わったのでちょっくら6-3でも試してみっかと軽い気持ちで行ってみたら、これまで会えなかったのが嘘のようにあっさり邂逅してしまいました。6-3ボスドロップにはまだ見ぬ正規空母雲龍もいるらしいので、今後定期的に通わねば。

艦これの春雨 

 見た目かわいいしCV金元寿子なので声もかわいいということはさておき、性能的には特に突出したところのない春雨をなぜそんなにも求めていたのかというと、任務実行に欠かせない艦娘だからです。もうずっと任務一覧に出っぱなしの「『第二七駆逐隊』を編成せよ!」と「新編『第四水雷戦隊』を編成せよ!」。編成任務なので求められる艦隊を編成するだけでミッションクリアなんですが、春雨がいないばかりにずっとこなせませんでした。

水無月 

 これでミッションクリアを阻害している艦娘は睦月型駆逐艦の6番艦・水無月だけになりました。水無月は通常海域でのドロップがなくておまけに建造不可なため、イベントでドロップするのを待つしかありません。春イベントでどうか出て欲しいですが、この子も性能的には…。睦月型なので白露型よりもさらに性能が低いという。

艦これの野分 

 あと任務とはあまり関係ありませんが、勲章欲しさに向かった4-5で、勲章とともに陽炎型駆逐艦の15番艦・野分もドロップしました4-5は通常海域ですがエクストラオペレーションだし、この子はボスドロップなので、イベント海域深部並みの探索難易度とされていますが、邂逅することを全く予期していなかったので驚きました。これで4-5でドロップする艦娘はコンプリートしたことに。前の二人よりはちょっぴり性能がいいです。

とりあえずお疲れその2

 それでは本題に。本日は「記憶に残る一言」です。ただ言ったとされる当人は否定しているので、本来は実名なんですがここでは伏せたいと思います(検索すればすぐ判ることではありますが)。

とりあえずお疲れ

 元プロ野球選手某は2回結婚しているのですが、現役時代の最初の結婚はスピード離婚でした。そしてその離婚の理由に関して、以下のようなコピペが流布したのです。以下、プライバシー関連部分は伏せて掲載します。

 とりあえずお疲れその5

 皆さんは、現在、テレビ東京でプロ野球解説者をしている ●●選手をご存知でしょうか?  

 ●●選手は結婚して2ヶ月で離婚しています。2ヶ月。スピード離婚もいい所です。 
 元々 この結婚はできちゃった結婚でした。 
 入籍した時、奥さんは既にお腹が相当大きかったそうです。 

 2ヵ月後。奥さんに陣痛が!●●は一緒に病院に行きました。 
 分娩室の中で、奥さんの手を握り、一緒に出産を乗り越えようと頑張る●●。 

 オギャー!オギャー!?? 

 分娩室の中は異様な空気だったそうです。 
 なぜか…。それは、 

 赤ちゃんの肌の色が、黒かったんだって…。 

 助産婦さんも●●に 
 おめでとうございますとは言えなかったそうです。 

 ●●は呆然としながら奥さんに言ったそうです。 

 「とりあえず、お疲れ。」 

 この最後のセリフが今回の記憶に残る一言なんですが、ネット界では結果はともかく、とりあえず苦労をねぎらう時や、「自分の子供じゃない子供」の話題や不倫などの話題の際に用いられるようになっています。

とりあえずお疲れその3 

 2004年12月頃に個人のブログ(すでに閉鎖)に掲載されたものらしいですが、2005年から急速に広まりました。●●選手はその後ずっと沈黙を守っていましたが、2016年9月にラジオ番組に出演した際に「情報化社会になると、嘘の情報もたくさん出回ります。僕についての情報もインターネット上にいろいろと流れています。最初の妻が産んだ子どもが云々かんぬんとか…。そういった話はデマです。子どもを産んだ事実さえありません。『だったら、なぜ、今まで言わなかったのか』と思うかもしれませんが、相手にも人生があるわけですから…。嘘の情報に惑わされないようにしていただきたいと思います」と発言し、噂を否定しました。

とりあえずお疲れその4 

 実際、●●選手が最初の妻と離婚したのは、結婚1年4月後なので、早いといえばそりゃあまあ早いですが、2ヶ月というのは完全な誤りのようですね。できちゃった結婚も●●選手本人が否定しています。ということで完全な都市伝説と断定できるネタということになりますが、否定するならもっと早くするべきだったんじゃないかとも思いますね。●●選手は「相手にも人生があるわけですから」と言っていますが、相手の事を思うのであれば直ぐに否定してあげたほうが良かったのではないかと。

飛び降り自殺 

 大昔に読んだ「ドーベルマン刑事」(原作:武論尊、描画:平松伸二)に、新婚旅行中に奥さんが黒人にレイプされ、ハネムーンベイビーのつもりで生んだら黒い赤ちゃんが生まれてしまい、奥さんが赤ちゃんと一緒に病院から飛び降りて死ぬという話がありましたっけ。新婚旅行でグアムに行って現地人の男達と友人になって、奥さんと男達を一緒にドライブに出したと際に…ということでしたが、なぜ新婚旅行なのに一緒に行かないんだ旦那さん(笑)。

あいつらのせいだ 

 それにしても大昔とはいえ、犯人は即射殺、何回かに一回はレイプ事件が扱われていた気がする「ドーベルマン刑事」をよく連載していましたね、少年ジャンプは。

ド外道!! 

ファイブスター物語14巻(その5):もう遅い にがさぬ…

イントレピッドさん

 2月とはいえ立春後に開始され、お彼岸に終了というのはもはや冬イベントではなく春イベントなんではないかと突っ込みたくなる「艦これ」の「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」でしたが、今まで最も優しかった難易度丙を下回る難易度丁の登場のおかげで2週間近く余してクリアすることができました。あ、でも丁にしたのは最終局面のE7だけですよ。とにかく米大型空母イントレピッドが欲しかったんじゃ。

サラトガさん 

 で、資材的余裕はないものの、時間的余裕があったのを幸い、いわゆる“堀り”というものをちょこちょこやってみました。特定の海域で入手できる艦娘を狙って出撃を繰り返すことを“堀り”というのですが、特にイベント海域は珍しい艦娘が多くでるので多くの提督がやっておられるご様子。今回のイベントの最終海域は特に外国艦娘が多く出るということで、私も米大型空母サラトガ&英空母アークロイヤル狙いで“堀り”を行ってみたところ、20回程度でサラトガさんが来てくれました。ドロップ確率1%程度ということで、20回程度の堀りで出てくれたのは幸運と言わざるを得ません。サラトガとイントレピッドで一航戦ないし五航戦に勝るとも劣らぬ戦力になると思われます。

シスターサラ登場 

 どっちでもいいから来てくれとは思っていたのですが、実用性は圧倒的にサラさん。改二設定がされているし、さらに装甲空母にもなるということで未来が明るいです。アー様はコレクション的要素が強いですね。英艦娘はウォースパイトしかいないので相方が来てもいいとは思ったのですが、やはり本命はサラさん。よく来てくれました。おまけにCVは「俺の嫁」声優の伊藤静だし言うことないですね。アー様の他、ソ駆逐艦タシュケントや英駆逐艦ジャービスなど取りこぼしもありましたが、イントレピッドの他ウォースパイト、アイオワ、グラーフ・ツェッペリン、サラトガと大型艦がこれだけ来てくれたので全体的に大満足なイベントでした。次回イベントもぜひこういう出し惜しみのないドロップでお願いしたいです。

アー様 

 ちなみにサラトガさん、清楚なお顔に似合わぬダイナマイトバディでさすがアメリカ艦娘と言いたくなりますが、絵師はしずまよしのり。この人、“2番艦はスケベボディ”というポリシーがあるそうで、大和型二番艦の武蔵、長門型二番艦の陸奥、秋月型二番艦の照月となるほど!サラトガはレキシントン級の二番艦ということで、一番艦レキシントンが未登場にもかかわらずスケベボディとなったわけですね。
艦これの武蔵 艦これの陸奥艦これの照月

 アイオワ級一番艦のアイオワも思いっきりスケベボディじゃないかという有力な反対説(?)もありますが、まあ戦艦は総じてダイナマイトバディみたいです。だって大和や長門だって…ねえ。

艦これのアイオワ 艦これの大和艦これの長門

 余談ですがしずま絵師のデザインした艦娘は現時点で17隻。入手が困難な艦娘が多いことが特徴で、全艦揃えるのは至難の業と言われています。私が持っているのは現時点で12隻なので、まあまあ持っている方かなあとは思いますが。雪風、天津風、時津風などはかわいいけど全然スケベボディではありません。島風はコスチュームが露出狂みたいですがやはりスケベボディではないですね。
雪風さん 天津風さん時津風さん島風さん
 
 さて長々と語ってきましたがこれは前振り。本題はここからで、ファイブスター物語14巻のストーリー紹介その5回目です。

ブラフォードの無走剣 

 軍師としての才能はともかく、騎士としての能力は完全に虚像だといわれるシュバイサー・ドラクーンですが、ジィッドの乗ったデムザンバラを狙ったアイシャのソニックブレードを見事につぶしてみせます。続いてアーレン・ブラフォードとその妻キュキィが同時に放った無走剣(ブラインドブレード)と広角衝撃波(サイス・ブレード)も止めてしまいます。無走剣はガット・ブロウを超高速で抜き打つことによってショック・ウェーブを発生させ、対象を瞬時にスライスする剣技で、広角衝撃波は広い角度に対して横殴りの衝撃波を飛ばす技のようです。

剣技を受けるぜよ 

 大型剣技連発を受け止めながらびびりまくるシュバイサーですが、相棒の令令謝は余裕の表情。並以下の騎士でも天位以上に引き上げられるんだそうです。ん?そういうファティマって、他にもいたような。

 その戦いを別の視点で見ているツバンツヒ。彼女はどうやらアイシャのファルトリム・ブリンガーが脚部にエンジンを二機搭載していることを看破した様子。それに気づいたソープは「消えてもらうしかないか…」と物騒なセリフ。でもラキシスはもうGTM見物は終了、別の場所に行って食べ歩きするぞとソープをせかしてます。もう局面はピークを過ぎたのか。

令令謝の旧悪暴露 

 ブラフォードの相棒の京が、突如令令謝の旧悪を暴いて退かせます。京によれば令令謝は、生まれたばかりのヒュートランの頭に、足が滑ったふりして島豆腐の角をぶつけたのだそうです。京によればヒュートランはあっぱらぱーになり、バランシェが慌てて自己鍛錬プログラムを入れたが持ち直したのだか余計におかしくなったのだか(おい)。このことをヒュートランに言っちゃうぞと言われて完全に無抵抗のガクブル状態になってしまった令令謝。

豆腐の角に頭をぶつけて 

 シュバイサー、「この戦いはここまでってことぜよ!!」と後退を指示します。相変わらずインチキ坂本龍馬ぜよ、こいつ。これに呼応してロッゾもウモスも後退し、枢軸連合軍全軍が国境ラインまで退きました。結果として大規模会戦にもかかわらずGTMの消耗は両軍ともに少なく、ベラ国=ツラック隊の勝利とあいなりました。ナルミ支隊長はセイレイ王女やアイシャに挨拶。セイレイはママンに連絡を入れたところ、コーラスは本格介入を決定したと。これまで敵とみなしていたハスハに肩入れした以上、アルルを裏切り者と呼び続けることもできなくなり、ここに強制和解の条件が整いました。セイレイ、アルル、マロリーの暴風三王女の誕生ですね。ジェットストリームアタックとか仕掛けてきそう。

 旧レッドミラージュ

 戦場では戦後処理で、敵味方の区別なく負傷者の救護活動が始まりました。お互い戦場協定を守ったしごく紳士的なものですが、我々の世界ではそういう時代ってまだ続いているんでしょうか。テロとかゲリラばかりになってしまうと戦場協定もくそもないような。

どこ行くの
  
 そんな慌ただしい後始末の中、一人去って行くツバンツヒ。報酬は全て難民の子供達に使ってくれとはカックイイ~。しかしそれを呼び止めるのはソープ。ツバンツヒはミラージュに入ってアマテラスの謎を探ることが目的だったが、皆と一緒に戦って笑って泣いたことが楽しかったのでもうどうでもよくなったと言います。すると、「たのしいわがやにようこそ~」とソープ。そして本性を出してきます。

もう遅い逃がさぬ 

 この戦いによりミノグシア各地の戦線は膠着状態に入り、大きく動くのはしばらく後になるそうです。恒例巻末漫画はツバンツヒのミラージュ入りの顛末。なんと4000歳にして高校に入学させられるツバンツヒ。ミラージュ女子の連中に因縁つけられて脅されています。アマテラス曰く、知識はすごいけどあまりに今の社会を知らなさすぎるので高校生からやり直しなんだそうです。

ミラージュ女子達 
いじめかっこ悪い 

 アマテラスに自分のGTMはどうした?と聞かれ、ミースの家に置いてきたことに気づいたツバンツヒ。慌ててボォスに取りに行ってきました。大気圏突入の勢いでいきなりフロートテンプルに乗り付ける可変型のマーク2。戦闘機型から人形に変形する可変型GTMですが、勢いで手動変形させて制御不能となり、朱塔玉座の先端がへし折れてしまいます。

 エルガイムマーク2やんけ

 死刑を覚悟したツバンツヒですが、アマテラスはすごいGTMもろたーと大喜び。ハグにチューのコンボで一生廃人(byログナー)だそうです。ところでこのマーク2、見た目明らかにエルガイムマーク2のそっくりさんです。ゴティックメードを経てエルガイム色は完全払拭かと思ったのですが、そういうものでもないんですねえ。

くれるの? 

 13巻に比べると場面のぶっ飛びがあまりなく、一貫してツラック隊の戦いぶりを描いていましたが、こういう巻はFSSでは以外と珍しかも。ただ、大規模な戦いを描いていたけれども、各指揮官がものわかりが良すぎて大消耗戦にならず、ちょっと消化不良かも知れません。大活躍の挙げ句討ち死、みたいのがもっと欲しいような。とりあえず似非坂本龍馬は好きになれんぜよ。

ファイブスター物語14巻(その4):乱入大歓迎で激闘真っ盛り

満開の辛夷

 突如暖かくなって東京では桜の開花も秒読みだそうです。しかし昨日の夜からは一気に寒くなったりして、気温が定まりません。筑波嶺方面では梅や辛夷、木蓮などが咲いています。白い花は地味に思えるんですが、辛夷が梢いっぱいに咲くと結構壮観です。夜に見るとまるで満天の星のような。

ファイブスター物語 14巻 

 ちょっと間が開きましたがFSS14巻レビューを続けましょう。どうあっても3月中に終わらせねば。そうせねばならぬ理由(ワケ)があるんです。

戦闘開始じゃ 

 さてウモス、ロッゾを中核とする枢軸連合軍(枢軸なのか連合なのかはっきりしろと言いたくなりますね)と本格的に戦闘を開始したツラック隊。こちらにはスパチュラ隊とジャーグド隊も加わりましたがなお倍以上の戦力差があります。戦力差を地形有利で補いつつ戦う中、エースであると認識されたツバンツヒやハレーの隊には大部隊が対峙して牽制を続けます。エース部隊を戦闘に参加させず、相対的に弱いベラ国騎士をじわじわ削って戦力差を拡大しようというのがシュバイサー・ドラクーンの作戦。

がんばるファティマ達 

 ECM&ECCM戦を戦う両軍のファティマですが、枢軸連合軍側のファティマは、敵にバランシェ博士やソープがいることに感づいた様子。それでもソープは全力で戦う者にのみ微笑むと手を抜かないバランシェファティマ。それじゃあ意味ないじゃん。シュバイサーがバランシェファティマを3体も揃えたのも、相手に得体の知れない存在(=ソープ)がいることに気づいたからですが、剣聖クラスになると霊感も卓越するのか。

セイレイの勇姿 

 ツラック隊の消耗具合を見て、枢軸連合軍は南に部隊を移動。南北に戦力を集中して中央を手薄にしたところにバッハトマ軍が突撃する作戦です。敵の作戦がわかっていても対応せざるを得ないツラック隊ですが、さらに後方から謎の戦力が。セイレイ、マロリーを中軸とするコーラスのGTMした。おいおいお前らは他国に侵略行為をしないんじゃなかったのかよ。

それじゃだめなんだ

 そのマロリーに「ミラージュ貸して」と言われたアイシャですが、戦闘観測に留まっています。A.K.D参戦と捉えられたら自分の首だけじゃ済まない。というアイシャですが、ミラージュはアマテラスの私設騎士団であって国家騎士団じゃない(地味だけどそっちはゴーズ騎士団)からとか、いくらでも屁理屈はつけられそうですが。
 
アイリーン登場 

 宣戦布告なしのコーラスの乱入に驚く枢軸連合軍ですが、8騎程度では体勢に影響ないということで作戦は継続。セイレイ達はツラック隊とコンタクトが取りたいようですが、そこへ上空の巡洋艦から謎のGTMが降下。セイレイのママンであるエルメラと同級生だったアイリーンとシェン・ラン騎士団登場。この人はコーラス王朝の衛星国家であろうピチカート公国の筆頭騎士ですが、かつてはコーラス王朝トリオ騎士団の騎士団長(第1大隊長)で、コーラス・ハグーダ戦でコーラス3世を守り切れなかったことを悔いて自ら除隊したらしいです。きっとジュノーンの近衛にいたんでしょうが、突如テレポートしてきたブーレイ&サイレンに突破されてしまったんですね。

軍師セイレイ 

 ツラック隊とコンタクトしたセイレイ、この戦いが負けなくても戦力の消耗が激しいツラック隊に次はないので、コーラスの介入という新事実を突きつけてベラ侵攻そのものを止めようという戦略を伝えます。ツラック隊の戦いぶりを見てきて、ここで加勢しなきゃ女がすたるというセイレイ。喜びのあまりナルミ支隊長は伝説のスライダー、レディオス・ソープが味方にいることをばらしてしまいます。傍受していたアイシャがひっくり返ります。

バッハトマ音速突撃 

 さて目立ちたがり屋のくせに今まで後方でじっとしていたジイッド達バッハトマ軍銀月騎士団。南北に戦力が集中して薄くなった中央戦線にレイスル軍と共に音速突撃を開始。ジィッドの狙いはただ一つ、ナルミ支隊長の首だけです。おまえは大仁田厚か。剣聖騎デムザンバラのソニックブレードがナルミ騎を襲う!

剣聖騎なのに 

 ラキシスが強制割り込みして操作したおかげできわどいところで回避しますが、次はない。一巻の終わりかと思われましたが、突然飛来したバル・バラ型ガットブロウが味方騎を次々と撃破。驚いて振り向いたジィッドの正面にいたのはアイシャのGTM。その一撃で右腕を切り落とされるデムザンバラ。バックラッシュでジィッドの右腕も骨折。「よく受けたなザコの分ザイで」はアイシャのセリフ。参戦に消極的だったアイシャですが、ツラック隊にソープがいると判れば話は別。主を守らずしてなんの私設騎士団か、ということですね。

アイシャのGTM 

 アイシャの乗っているGTMはなんじゃらほいと思ったら、ファルトリム・ブリンガーだそうです。ミラージュ騎士団が使用する各種GTMのうち、天照が自らの手で設計・開発したGTMをブリンガー・シリーズと呼ぶそうなので、ブリンガー=ミラージュということか。ファルトリム・ブリンガーはF2型とされます。F型のファンダウン・ブリンガーが旧設定のクロス・ミラージュの♀型に相当するそうなので、その改良型かなんかなんでしょうか。クロス・ミラージュ♀型というと、メヨーヨのアシュラ・テンプルに不覚を取った縁起でもない機体(笑)なので、相当改造したんだろうかと思いきや、実はツァラトウストラ・アプターブリンガー(旧設定のレッド・ミラージュ)およびマグナパレス(旧設定のナイト・オブ・ザ・ゴールド)と並ぶ、ツイン・エンジン搭載型の特殊仕様騎だそうです。ほぼ別物やんけ。

ステートバルロのGTM 

 参加ミラージュ騎士は、アイシャの他、リストラの嵐をなんとか乗り切ったステートバルロ・カイダ(あれでよく死ななかったな)と、ブラフォード&キュキィ夫妻。たった4騎ですがミラージュは一騎当千なのでジィッド絶対絶命。アイシャ必殺のソニックブレードですが、これを防いでジィッドを救ったのはなんと謎の高知人シュバイサー・ドラクーンの駆るGTMハロ・ガロ!どういう経緯かフィルモア帝国からガマッシャーン共和国に供与されました。センセによる解説では「ハリボテGTM」だそうですが、とてもそうは思えません。というところで204ページ。そういうことでまた次回!

ガロ・ハロ 

視聴予定の2018年春季アニメ:少なめにしようと思いつつ…

卒業シーズン

 早いもので3月も中旬に突入。卒業シーズンたけなわと言いたいところですが、リーマン生活も長いと送別会シーズンと言いたくなります。

あまんちゅアドバンス 

 本日は4月から放映開始となる春季アニメをみつくろって見ました。今季が多かったので来季は控えめにしようかと思っています。あいうえお順で、まずは「あまんちゅ!~あどばんす~」。天野こずえ原作の漫画を原作にしたアニメの二期になります。第一期は2016年7月~9月に放送されました。

あまんちゅアドバンス2 

 伊豆にある高校の「ダイビング部」に所属する少女たちの日常が描かれます。キャッチコピーが「日常ときどきダイビング。」なので、JKの日常の方がダイビングよりもウエイトが高いかと。ダイビング部は男1人女3人、顧問も女教師なので完全にハーレムモードなんですが、全然そんな感じがしないのは存在感が希薄だからでしょうか。

異世界居酒屋 

 「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」。「小説家になろう」連載のラノベが原作です。日本でシャッター通りと言われるほど寂れた商店街の一角にある居酒屋「のぶ」が、なぜか異世界の帝国の古都につながり、連日様々なお客がやってきます。

異世界居酒屋2 

 なんか聞いたことがあるあらすじだと思ったら、まんま「異世界食堂」ではないですか。タイトルまで似てるし。これは大丈夫なんですかね…

かくりよの宿飯 

 「かくりよの宿飯」。また異世界飯モノです。ラノベが原作で、祖父が残した借金のカタに、鬼神の嫁としてあやかしの棲まう“隠世(かくりよ)”にある、老舗宿へさらわれた主人公が、料理の腕を頼りに異世界で奮闘する姿を描いた宿飯ファンタジーです。

かくりよの宿飯2 

 メインヒロインは最近すっかり美人声の東山奈央。OPも歌います。加隈亜衣も出るのがうれしいですね。

銀英伝 

 「銀河英雄伝説 Die Neue These」。言わずと知れた田中芳樹のSF小説が原作。余談ですが私のハンドルネーム「ユースフ」も作中の歴史の中で語られる「ダゴン星域会戦」での同盟軍参謀長ユースフ・トパロウルにちなんでいると誤解されたことがあります。まあぼやきは多いですけどね。

銀英伝2 

 1988年から制作されたアニメシリーズは、OVA110話、外伝52話、劇場作品3本という圧倒的ボリュームで展開しましたが、今回は原作第1巻「黎明篇」から順に改めて新たに映像化するそうです。全24話ということは2クールですね。

こみっくがーるず 

 「こみっくがーるず」。来季の「ごちうさ」枠です。芳文社の「まんがタイムきららMAX」連載の漫画が原作。芳文社はアニメに強いですねえ。負けるな竹書房。

こみっくがーるず2 

 萌田薫子(P.N.かおす)15歳。職業高校生、そして4コマまんが家。まんが家専用の女子寮に引っ越ししてきた彼女は、同室の少女まんが家の小夢やTLまんが家の琉姫、少年まんが家の翼といった仲間に囲まれて、今日も楽しくネームにペン入れ、仕上げ作業に徹夜作業!かわいくて面白い、まんが家寮生活が始まります!とのことです。まんが家専用女子寮って、それは現代のトキワ荘なのか。

ゴールデンカムイ 

 「ゴールデンカムイ」。集英社のヤングジャンプで連載中の漫画が原作。明治時代末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金を狙う元陸軍兵・杉元佐一と、アイヌの少女・アシ(リ)パの冒険が描かれます。

ゴールデンカムイ2 

 作中ではアイヌの文化や風習、料理などがリアルに表現されており、歴史エンターテイメントとしても楽しめる作品となっているそうです。アイヌ少女というと思い出すのはナコルルなんですが、若い人は知らなかったりして。

されど罪人は竜と踊る 

 「されど罪人は竜と踊る」。鬱展開や残虐な描写、悲劇的・絶望的な要素が満載の「暗黒ライトノベル」が原作です。咒式(じゅしき)と呼ばれる科学と魔法が融合した独特の技術が存在する世界を舞台に、不運を機転で乗り切るガユスと残酷な美貌の剣士・ギギナの戦いを描きます。

されど罪人は竜と踊る2 

 本来2017年秋季アニメとなることが予定されていましたが、「制作の都合上」6か月延期となりました。発表が放送約2週間前ということで、いろいろあったんだろうなと思いますが、近年アニメ制作現場の疲弊がたびたび取り沙汰されています。やはり作り過ぎですよね…

シュタインズゲートゼロ 

 「STEINS;GATE 0(シュタインズ・ゲート ゼロ)」。人気アドベンチャーゲームが原作で、2011年4月から9月までテレビアニメが放送され、2013年4月20日に劇場版が公開されています。

 シュタインズゲートゼロ2

 「STEINS;GATE」ではα世界線では椎名まゆりが、それを大きく変えたβ世界線では牧瀬紅莉栖が死ぬというにっちもさっちもいかない状況で、主人公岡部倫太郎が「過去に観測し確定した事実は変えられない」という制約条件のもとで、どうやって世界を欺いて全員を救うかというところがキモでしたが、本作は岡部倫太郎が紅莉栖を救うのを諦めたら、という結末で時間が経過した世界で進行するそうです。

魔法少女サイト 

 「魔法少女サイト」。もう「魔法少女」枠を作ろうかとさえ思うほど、我ながら魔法少女モノが好きですねえ。「魔法少女 俺」というのもあるんですが、さすがにそれは…

魔法少女サイト2 

 秋田書店の少年チャンピオン連載の漫画が原作。学校でいじめを受け、家では兄から虐待され、いつも死ぬことばかり考えていた女子中学生朝霧彩は、ある日、不気味なWEBサイト「魔法少女サイト」と出会い、魔法の力を秘めた”ステッキ”を手に入れます。彩は魔法の力を手に入れたことで、同じくステッキを持つクラスメイトの奴村露乃、そして他の“魔法少女”とともに苛烈な運命に巻き込まれていくことになるそうです。

踏切時間 

 少なめにといいつつ9作も選んでしまいました。これに継続視聴の「カードキャプターさくら クリアカード編」を入れれば来季も二桁じゃないですか。補欠として考えているのは、「踏切」とそこで足止めされる女の子たちを描くオムニバス日常アニメの「踏切時間」と、鬼とヒトが共存する世界を舞台にしたアクションあり、恋愛あり、切なエロあり異色ダークファンタジー「デビルズライン」です。

デビルズライン 

艦隊これくしょん-艦これ-(その13):2018年冬イベント完遂しました

スギ花粉戦闘散布

 三寒四温といいますが、寒さ暑さのみならず雨風も混ざるといろいろ大変です。そして隙を見てははびこるスギ花粉。ミノフスキー粒子スギ花粉の戦闘散布はやめれ。

暁の水平線に勝利を刻む 

 さて先月半ばから絶賛参加でした「艦これ」2018冬イベント「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」ですが、先日8日(木)に全作戦を完遂しました。秋イベントだった前篇に比べると時間的にはかなり余裕がありましたが、やはりこれまでの難易度(甲乙丙)に加えて、新たにビギナーモードの丁が加わったのが大きかったかも知れません。E1からE6までは例によって丙で攻略したのですが、最終局面のE7では丁を選択。徴兵検査だったら兵役に適さないとされるところですが、それでも楽勝とは思えませんでしたな。

捷一号作戦勝利 

 前回からそうなんですが、やたらギミックが多くて、ボスを出現させるのに一苦労だったり、輸送ゲージ(輸送作戦に従事)と戦闘ゲージ(海戦に従事)のダブルゲージがあったりと。正直攻略サイトなしでは攻略する自信は全くありません。

深海鶴棲姫 
レイテ仕様瑞鶴 

 今回ラスボスは深海鶴棲姫。これはおそらくレイテ沖海戦において囮を勤めた小沢機動艦隊の旗艦だった瑞鶴の闇墜ちした姿。「淋しい!」の絶叫に胸が痛くなりますが、倒して浄化させても瑞鶴をゲットすることはできないという不条理。まあ我が鎮守府には装甲空母化した瑞鶴改二甲の他に予備でもう一隻瑞鶴改(いずれ瑞鶴改二にしたい)がいるのでもういらないのですが。

グラーフ・ツェッペリン 

 前回(2/25)今回はちんまい艦娘ばかり出てくると言ったのですが、英戦艦ウォースパイト登場以降は大物登場が相次いで嬉しい悲鳴です。まずは独空母グラーフ・ツェッペリン。

 飛行船のグラーフ・ツェッペリン

 ツェッペリンといっても飛行船じゃないのですが、硬式飛行船(通称ツェッペリン飛行船)を実用化したツェッペリン伯爵から名前を貰っています。英のロックバンドにレッド・ツェッペリンというのもいましたね。

現物のグラーフ・ツェッペリン

 史実では未完成のまま自沈し、その後ソ連が引き揚げて射撃訓練に使用したそうですが、「艦これ」世界では完成して登場。敵には登場していましたが、味方空母としては初の夜戦攻撃可能という独自の特徴を有していますが、なにしろ空母においては後進国であるドイツ製なので性能はお察しです。絵柄は強そうに見えるのですが。ちなみにCVははやみん。

アイオワ 

 待望の米戦艦アイオワ。アイオワ級戦艦のネームシップにして、高速戦艦ながら大和型とガチで殴りあえそうな重武装。姉妹艦のミズーリとウィスコンシンは湾岸戦争でも活躍して16インチ主砲や新装備のトマホーク巡航ミサイルの威力を存分に見せつけました。近代化改修を済ませれば未改造のままで大和型以外のあらゆる戦艦に匹敵もしくは凌駕し、改造後はさらにその能力が伸びるという高性能ですが、破格の高性能と引き替えに運用コストも凄まじく、一回の出撃で金剛型改二の2倍の燃料と弾薬が飛んでしまいます。大和もそうだったんですが、大型戦艦を育てると資材が飛ぶ飛ぶ。 

イントレピッド 

 冬イベント最終海域E7のクリア報酬である米正規空母イントレピッド。太平洋戦争勝利の立役者とも言われるエセックス級航空母艦の5番艦で、現在はニューヨーク・マンハッタンで「イントレピッド海上航空宇宙博物館」として展示されています。加賀改に次ぐ96機の搭載数を持っています。米空母は大型で搭載数が多いのがいいですね。ラスボス深海鶴棲姫を倒すとこの子が出てくるので、深海鶴棲姫の正体なのかとも思いましたが、姿は似ても似つかないですね。そもそもイントレピッドは沈んでないし。

アークロイヤル サラトガ

 イベント終了まであと2週間近くあるので、米正規空母サラトガとか英正規空母アークロイヤルをなんとかゲットしたいのですが、もう運は使い果たしたかなあ。まさかのグラーフ・ツェッペリン2隻目なんとこともあったし。

パッションリップ 

 続いてFate/Grond Order。星5のアサシン・クレオパトラや同セーバー・両儀式をゲットしたという話をしましたが、その後もガチャ運が続き、さらに二騎のサーヴァントがやって来ました。まずは星4のアルター・エゴのパッションリップ。アルターエゴはクラス相性の特殊なエクストラクラスで、ライダー・キャスター・アサシンに攻撃有利で、セイバー・アーチャー・ランサーは攻撃不利、ほぼ全クラスからの被ダメが等倍以下となっています。

パッションリップ宝具展開 

 「Fate/EXTRA-CCC」に登場したというキャラで、ぱっと見は間桐桜に似ているBBの分身だそうです。顔は確かに似てるけど胸がデカスギィ!過ぎたるは尚及ばざるがごとしという格言知っている?しかも手が巨大な鉤爪になっているという。ヒンドゥー教の女神ドゥルガーとパールヴァティー、北欧神話の戦乙女ブリュンヒルデを掛け合わせ生み出されたハイ・サーヴァントということで、普通のサーヴァントの上位存在だそうですが、FGOでは特に恩恵なし。

天使唯 

 星4キャラとしてはS+ランクという最上級の評価を得ています。間桐桜のバリエーションということでCVは下屋則子かと思いきや、なんと天使声優小倉唯。

ランスロット 
バーサーカーランスロット 

 さらに星4セイバー・ランスロット。「Fate Zero」ではバーサーカーとして黒い鎧で顔を見せずに登場しましたが、FGOでは6章で素顔をさらしてセイバーとして登場しました。長いことセイバー不足に悩んでいたのですが、星5両儀式に続いて大物セイバーが来たので一気に充実してきました。この人もS+ランクと最上級の評価です。

ランスロットとグィネヴィア 

 なにしろ円卓の騎士最強とされる人なので強くて当たり前。しかし、アーサー王の王妃グィネヴィアと恋に落ち、騎士道と不義の恋との板挟みに苦しみますが、密通の現場をガウェインの弟を含む円卓の騎士に踏み込まれたところ、逆ギレして全員殺害してしまいます。ガウェインの強硬な主張もあって、アーサー王はランスロットとグィネヴィア追討の触れを出しますが、ランスロットには人望があったので円卓の騎士の半ばまでがアーサー王の命に従わず、円卓の騎士は二つに割れてしまいます。アーサーとランスロットがフランスで戦っている間にモードレッドが反乱を起こし、アーサー王はモードレッドと相打ちとなって倒れます。アーサー王の死後、王妃グィネヴィアは出家し、ランスロットもまた出家して、二人は二度と生きて逢うことはありませんでした。そしてグィネヴィアの死が伝えられると、ランスロットは自ら食を絶って生を終えたということです。

マシュとランスロット 

 ちなみにFGOのヒロイン、マシュ・キリエライトの持つ盾は英霊ガラハッドに由来していますが、ガラハッドはランスロットの息子です。「この国で最も美しい」との評判があったペレス王の娘エレインは、アーサー王の異父姉である魔女モーガン・ル・フェイの恨みを買い、魔法で閉じ込められ、熱湯で茹でられるという苦しみを受けていました。ランスロットが彼女を救出しますが、その際エレインはランスロットに恋をしてしまいます。ランスロットはグィネヴィア一筋で自分にふり向いてくれないため、エレインは魔法を使ってグィネヴィア王妃に化け、ランスロットと同衾してガラハッドを孕んだとか。

エレイン 

 おいおい、その話、アーサー王のパパンであるウーサーがティンタルジュ公ゴルロイスの妻イグレインに一目惚れし、マーリンの魔法でゴルロイスに化けてイグレインと交わってアーサーが生まれたというエピソードそっくりやんけ。NTR大好きかよイギリス人。

モードレッド 

 さらに余談ですがアーサーの息子であるモードレッドは、やはりアーサーの異父姉であるモルゴースと、異父姉と知らずその美貌に恋焦がれたアーサー王の間に不義の子として生まれたとか。二代に亘って不義の子か、アーサー一族。モルゴースはガウェイン他円卓の騎士の母でもあるので、アーサーにとっては功罪相反ばする人物ともいえますね。アーサーの異父姉、つまりゴルロイスとイグレインの子供は3人いて、モルゴース、エレイン(ランスロットと絡むエレインとは別人)、モルガン・ル・フェイです。まあ彼女たちからすれば、父を殺して母を奪ったウーサーやその子アーサーを憎むのは自然といえば自然ですね。

モルゴース 

ファイブスター物語14巻(その3):十曜の守護者ぜよ

まさに陽春

 今日は仲春を通り越して陽春という感じでした。おかげで花粉も戦闘空域のミノフスキー粒子並みに散布されていて凄かった。特別ひどい花粉症という訳ではないのですが、くしゃみと鼻水が出まくりでした。もう一気に春なのかと思いきや、中盤からまた寒くなったりするらしいです。この気温の変化にはやられてしまいそうですね。

ハレーの専用機 

 さて本日もFSSです。ちまちまやりたかったのですが一身上の都合で早めにやっちゃいます。浮浪者をやっていたワンダン・ハレーがビルドをパートナーにAP騎士に復帰してツラック隊に加入しましたが、乗るべきGTMがない様子。身なりを整えたらすっかり若くなりました。そういえばAP騎士って強さを求めて肉体改造や薬物によるドーピングが横行しているという設定がありましたが、ツラック隊には全然そんな感じがありませんね。本部から特別に送られてきた深紅のGTMは駆逐型のバーガ・ハリBS-R。かつてヤーボ・ビートが使用していた機体です。旧設定では濃緑色だったんですが。詩女ムグミカが生前、バルンガ参謀長にワンダン・ハレーが騎士復帰した際に渡すようにと言付けていたらしいです。詩女っていうのは代々その地位にあった者の記憶を受け継ぐ特殊能力を持っているそうで、まるでロマンシングサ・ガ2のバレンヌ帝国皇帝みたいなんですが、予言の能力もあるんですかね。

敵の大軍が 

 志願騎士も続々とやってきて意気上がるツラック隊ですが、夜に敵枢軸連合大部隊が国境に集結との急報が。ロッゾ帝国ヴーグラ騎士団、ウモス社会主義共和国連邦青銅騎士団、ガマッシャーン共和国レイスル騎士団を主力に、枢軸国の盟主であるバッハトマ魔法帝国銀月騎士団らも出現。GTM279騎という大軍です。バッハトマとガマッシャーンは戦場となっているハスハのある西太陽系ボォスの国家ですが、ロッゾとウモスは北太陽系のカラミティ・ゴーダース。この星はどうやら寿命が来ているらしく、フィルモア帝国やクバルカン法国といった大国は移住先としてボォスを狙っている模様。難民としてではなく、国家そのものの移動させようという遠大な計画なので、そのための基盤整備として魔導大戦に介入しているようです。おそらくロッゾやウモスも知っているんじゃなかろうか。ただ、バッハトマのボスヤスフォートがこれを知ってるのかどうかは不明。

 総攻撃前

 フィルモアなどカラミティ・ゴーダーズの諸国の意図が明らかになってくると、かつての南太陽系ジュノーでのコーラス王朝対ハグーダ帝国の戦争への介入もフィルモアとハスハでは全然目的が違っていた可能性があります。フィルモアとしては移住先がジュノーでも構わなかったので、コーラスを弱らせてハグーダに恩を売って領土を得ようという目論見があったんじゃないかと思われます。というか、カラミティ・ゴーダーズの諸国はそういう思惑を胸に他の太陽系の紛争に介入しているんじゃ。

ナオと令令謝 

 各軍の指揮官、なかなかに強そうですが、とりわけ異彩を放つのはガマッシャーンのシュバイサー・ドラグーン(別名ナオ・リンドー・レイスル)。デコースに殺された二代目黒騎士ロードス・ドラグーンの孫にして“天位殺し”“泰天位蹴り”などの異名を持っています。パートナーはバランシェファティマの令令謝。しかーし!久々に無茶苦茶強い騎士登場かと思いきや、全てはガマッシャーンが吹聴している虚言なんだそうです。エストにもあっさり振られたそうで、そんな嘘の塊の彼をどうして令令謝が認めたのかと思いきや、超級ファティマと呼ばれるヒュートランの設計母体となったファティマなんだそうです。ヒュートランといえば凄まじいスペックを持ちながら、組み込まれた自己鍛錬プログラムのせいで最弱の騎士をパートナーとして、常に不利な状況で戦うことを求めるようになってしまったというズッコケファティマ。つまり令令謝にもそういう傾向が濃厚ということなんですね。なんか美女はイケメンばかり選択するという傾向の中、超美人なのになぜかブサメンが好きという世の男性の希望の光的な存在ですね。じゃあ先にアララギ・ハイトと出会っていたら、ヒュートランと令令謝で争奪戦を展開したのだろうか?

十文字霞切り 
 APに強制入隊

 4騎士団279騎という戦力に驚くツラック隊の面々ですが、ナルミ支隊長は「我々に撤退はないっ!!全戦力で迎え討つ!!」と意気軒高。その全戦力というのは69騎。敵の1/4ですが、地形は有利ということで総力を前線に持っていく構え。そんな中、ベラ国騎士の一人を呼び出したツバンツヒ。緩いツラック隊には忍者とか刺客が入り込み易いので内密に始末してきたということで、この騎士もそういう手合いと睨んだようです。十文字霞切りを繰り出してくるこの騎士にも余裕で対処するツバンツヒ。実はこの騎士も忍者や刺客を始末してきたそうで、その正体はヴィンズ・ヴィズ。アーレン・ブラフォードの嫁のキュキィの幼稚園時代からの舎弟で、その縁でミラージュ騎士団に加入していた模様。連絡員には懐かしのミス宇宙軍クニャジコーワ。まだ寿退職してなかったのか。ツバンツヒ、大隊長権限で二人をAP騎士団に編入、部下にしてしまいます。

マドリガル 
情報戦のビルド 
 ツラック隊が最も警戒するのはシュバイサー・ドラグーン。騎士としての腕前もさることながら(実はポンコツというのはバレてない)、軍師としてのセンスもずば抜けているということで、ツバンツヒをあてがわねば対抗できないそうです。また枢軸連合にはバランシェ・ファティマのマドリガル・オペレッタ、令令謝、パテシアがいて、目視以外の情報をダウンさせる強力なカウンターを使ってきます。ツラック隊にもモラードファティマのビルド、フローレスの称号を持つオーハイネがいますが、「戦いは数だよ兄貴!」でおなじみの“ドズルの法則”からすれば、ファティマの数も4倍いる枢軸連合の優位は動きません。ま、なんとなればツラック隊にはラキシスもいますけどね。

観測隊 
援軍来る 

 情報妨害戦が本格化する中、観測部隊は目視で戦況を伝えます。第一次世界大戦時代に逆戻り。するといきなり戦艦多数を発見。続々とGTMを降下させていると。だが敵ではありませんでした。ベラ国の北方にあって日和見していたイェンシング国のジャーグド隊とバトランド国のスパチュラ隊が援軍にやってきたのです。どちらも国会の出し惜しみで半数しか持ってこれなかったということですが、合わせて52騎が加わって合計122騎に。それでも枢軸連合の半分に足りませんが。

高知弁のナオ 

 戦闘が始まっても後方に控えるシュバイサーに不満顔なのは女騎士バーナー・レンダウド。彼女を連れてきたのは彼女のパートナーのバランシェ・ファティマのパテシアの力が欲しかったからだそうですが、ここで妙な事を口走っています。超帝國ユニオのヘリオス剣聖騎士団の7剣聖が近く揃うとかなんとか。剣聖は一時代に一人という法則があった気がしますが、7人だ…と…。

剣聖騎士団だと… 

 そのうちの一人であるララファ・ジュノーンはたった一年だけ剣聖を務めたハリコンの中に意識が宿っていたそうです。あと薔薇の剣聖マドラ・モイライの中にアマンダ・プロミネンスの意識が宿っているとか。ということはこいつらの中にも剣聖の意識が宿っているけど、この体ではトホホな力しか出せないということか。11巻でナインが言っていた“十曜の守護者”ってのは彼らのことなんでしょうか。というところで164ページまで来たので、今宵はここまでにいたしとうございます(古いぜよ)。

ファイブスター物語14巻(その2):長生きしても初体験はある

越前大雛祭り

 雛の節句にこんにちは。筑波嶺地方は1日に春一番が吹いて、一気に暖かくなって春本番という感じになっています。この冬はとても寒かったので喜びもひとしお…といいたいところなんですが、スギ花粉の野郎まで一気に元気になってきて、これが本当の痛し痒しです。ああ、花粉とかPM2.5とかに悩まされなかった昔の春が懐かしい。

ファイブスター物語 14巻 

 さて本日もFSS14巻レビュー行ってみましょうか。そもそも知らない人が読んだらほぼ意味不明の呪文の羅列みたいなものだよなあと思いつつ、もう世間一般の人々を置き去りにして久しい作品だから仕方がありません。前回はツバンツヒがツラック隊に傭兵として入って活躍したあたりまででしたね。

ツバンツヒさん 

 アマテラスに恋するツバンツヒ、思いっきりラキシスに警戒されましたが、タピオカ鉄観音ミルクティーであっさり篭絡して仲良しに。このツバンツヒ、4000年以上生きているという化け物なんですが、ポリメリゼーション・キャスター(重合人間)なんだそうです。なんじゃあそりゃあ!?と思って「五星ノ豆単帖(新版)」(http://www5b.biglobe.ne.jp/~kakekomi/fss/glo_top.html)を引いたら、“遺伝子操作によって作られた戦闘人種のうち、複数の能力を併せもつ者たちをポリメリゼーション・キャスターもしくは重合人間と呼ぶ。システム・カリギュラに所属するエルディアイ・ツバンツヒはポリメリゼーション・キャスターのひとりである。騎士としての能力に加え、体内に数々の生体兵器を宿しており、身長や体型を自在に変更することも可能らしい。一般的な騎士の能力を遥かに超越する異形・異能の騎士である。”とのことです。おそらくAD世紀に存在した超帝國ユニオの科学力が生んだものなんでしょう。

パニックツバンツヒ 

 ついでに「システム・カリギュラ」の項を引くと“AD世紀の時代から歴史の裏舞台で暗躍していた謎の組織。ユーゴ・マウザーやエルディアイ・ツバンツヒが所属する。星団に存在する数多くの国家と「契約」しており、必要に応じてその強大な力を貸し与える。カリギュラの本拠地はスタント遊星の惑星・無(ナイン)にあるらしく、シオの門番と呼ばれる騎士を通して星団各国の情勢に介入。ブーレイ傭兵騎士団の派遣も彼らの差し金による。その行動原理は「知識欲」であり、ショウメやミスト・ブレーカー(懐園剣)といった未知なるモノの探索に専ら力を注いでいるようだ。懐園剣を所持していた剣聖ハリコンが若くしてこの世を去ってしまったのも、彼らとの戦いが原因であるという。また、星団暦初頭の詩女暗殺計画に協力していた組織の正体も彼らである。もともとはガーランドという名が設計者や学者の集団を指す名称であった頃に作られた製造組織であり、スタント遊星にその拠点を移して独自の発展を遂げてしまったことで、星団の技術・文化・生活様式から乖離してしまったらしい。”とのことです。

パニックツバンツヒその2 

 ということで知識欲の塊として4000年もの長きに亘って生き続けてきたツバンツヒですが、意外にも人間の生の感情に触れたことはなかったらしく、ラキシスと買い出しに出かけた市場で女の子から父の形見を渡されて仇を討ってくれと涙ながらに頼まれたり、食料品を売りに来た商人達に寄贈を受けたりと初体験の連続でパニック状態に。ツラック隊がボロボロになりつつベラ国を死守していることが大々的に報道されたせいで、国民のツラック隊に対する感謝の気持ちがダイレクトに伝わってきます。まあツバンツヒは本当は傭兵なんだけどね(笑)。その様子をそっとうかがっていたのはマロリーとセイレイ。マロリーはアドラーのトラン連邦共和国大統領ミッション・ルースの妹で、セイレイはジュノーンのコーラス王朝の王女です。9巻付録の星団パワーバランス表によると、トランは7位、コーラスは6位ということでどちらも星団有数の強国です。ちなみにアマテラスのAKDは9位ということですが、その辺が胡散臭いんですよね。あくまで表のパワーバランスなんでしょう。

マロリーとセイレイ 

 この二人、マロリーがコーラス王朝のマイスナー家の皇子と恋仲になったことで組むようになったようで、性格のキツイ同士、すさまじい角逐を繰り広げた挙句、年上のマロリーが姉貴分に収まった模様。さすが純血の騎士の血統にして剣聖ディモス・ハイアラキ最後の弟子。コーラス王家も純血の騎士の血に連なる一族ではないにも拘わらず、長子は必ず騎士として産まれてくるという奇跡の血筋を持っているそうですが、その辺りも胡散臭いんだよなあ、こいつら。コーラスは他国への侵略や武力交渉は一切行わない方針で、劇中に登場する大国としては非常に珍しい清廉潔白な国家なんですが、表向きが綺麗なほど裏ではねぇ…。クバルカン法国も清廉潔白で正義感溢れるイメージの強い国家だけど裏があったし、コーラスだけないなんてことはなかろう、長い歴史を持った国家ならば。

ミラージュ貸して 

 12巻で友達(ダチ)になったマロリーとアイシャでしたが、そのつてを頼って再びアイシャの元を訪れ、ミラージュ騎士団を貸してとのたまうマロリー。戦力が欲しければ、兄貴の伝手でSPIトラン連邦騎士団でも動かした方が早い気もしますが、そもそも魔導大戦でトランの動向はこれまで全く描かれていませんね。一方ツラック隊では戦場を観察していた浮浪者を確保していました。ところがこの人、変わり果てた姿でしたがなんとワンダン・ハレーであることが判明。

浮浪騎士ハレー 

 ハレーは9巻に登場。ツラック隊と同じくAP騎士団であるエンブリヨ隊に所属していましたが、相棒のファティマ・ハルペルの調子が悪いということで脱走してモラード博士に診せようとしたというトンデモ騎士です。この一件でAP騎士団内の警察騎士団であるスクリティ隊が他国に出動するわ、ディー・カイゼリン(旧設定ではエンプレス)は出撃するわと大騒ぎになったのですが、ハルペルの正体が星団初のファティマの一人インタシティであったこと、自然状態では不老不死かと思われていたファティマにも寿命があることが判明するなど様々なエピソードがありました。そしてこの際、ハレーはエストの妹といわれるビルドに一目ぼれされていたんですね。モラードファティマは多数いるはずで、なんでビルドだけが「エストの妹」と言われるのか、容姿が似てるからかと思ったら、エストと同時期に作られたということが大きな要因のようです。ビルドのマスターはパイド・パイパー騎士団のパイパー将軍でしたが、8巻で不幸にしてシャフトと駆るヤクト・ミラージュと遭遇して一撃で撃破されてしまいました。その際ビルドも重傷を負ってしまい、生みの親のモラードが引き取って再生とメンテナンスを行っていました。

ミースとビルド 

 騎士は廃業したと言い張るハレーですが、死闘を続けるナルミ支隊長涙の叫び、そしてハレー発見の報を聞いて押っ取り刀でやってきたミース・バランシェとビルド(この二人も9巻の一件で親しくなったんですよね)の登場、さらにはハルペルの霊まで登場したことでビルドをパートナーに騎士復帰を決意。もちろん復帰先はツラック隊です。ここでハレー、実はエンブリヨ隊のベテラン大隊長だったことが(後付けで)判明。大体大隊長とか中隊長とかいう設定がこれまでなかったから。ついでにミースもツラック隊を手伝うことになり、多士済々になってきました。

ミースとソープ 
昔のカイエン 
 
 ミースはソープと会い、いきなり昔話が開始されます。なんとダグラス・カイエンがバランシェ博士を殺しに行った時のエピソード。7巻の135ページで一コマだけ描かれていたものの詳細ですね。剣聖カイエン対星団最強のバイター(旧名ダイバー)であるメル・リンスの戦い。バイターにも関わらずあらゆる剣聖剣技を会得している騎士でもあるリンスですが、彼女はアマテラスのが神の力により発現したスレイブ(分身)であり、アマテラスが手を下せない局面での戦闘と殺人の執行者です。剣聖は最強の騎士のはずなんですが、リンスの脇腹を切り裂いた代わりに両腕を切り落とされるカイエン。敗北経験のある剣聖ってもしやカイエンだけ?それにしても若いころのカイエンのはずですが、なんか不細工になりましたね。化け物アゴ男かよ。それにしてもリンス圧勝かと思っていましたが、実際には際どい勝負だったんですね。

分身リンス
アウクソーの命乞いsono2 

 まだ幼かったアウクソーの命乞いにより、勘当と引き換えにカイエンの助命を取り付けたアウクソー。行き場がなくなった二人をミラージュ騎士団に誘ったアマテラス。この時ナンバー1になったようです。カイエンは第6代剣聖となった後、短期間で退いていますが、この頃なんでしょうかね。その後ハイアラキが短期間剣聖に復帰し、慧茄に継いだ後、再び第9代剣聖になると。

アウクソーの嘆願 

 アウクソーはカイエン一筋で、死ぬときはカイエンと自分を一緒に消し去ってくれとお祈りしていたそうですが、カイエンが死の直前にパートナーから外したことで機能不全となっています。12巻での描写では発狂状態かと思われましたが、13巻では一見普通の状態に戻っていましたが、やはりファティマとしては機能していないようです。ソープはミースが身ごもっているカイエンの子供(後の剣聖マキシ)に何かを見出し、アウクソーの助命に率先して動くことを明言します。ミースの妊娠は、アウクソーに自分の卵巣を入れて冷凍保存されていたカイエンの精子を受精させ、長い時間をかけてそれを再びファティマ型のものに換装した自身の子宮に戻したもののようですが(この辺りの話は11巻参照)、ミースのお腹は全然膨らんでいないので見たところ3か月といった感じ。この世界の女性の妊娠期間はどれくらいなんでしょうか。それとも子供が子供なだけに何もかも異例?

アラン・プロスト 

 というところで大体118ページあたりまで来ました。あと2回はかかりますね。ちなみにカイエンのモデルはF1ドライバーのアラン・プロストだとか。プロストとセナがいたころがマクラーレン・ホンダの黄金時代…。それはさておき人気に関してはプロストとセナでは圧倒的にセナの方が高かったんですが、センセはマイナーな教授派だったんですかね。

プロストとセナ 
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