2017年秋季アニメ序盤の感想(その1):十二大戦、Just Because!、少女終末旅行、キノの旅、ネト充のススメ

まだ台風が上陸していないのにこの大雨。明日は出勤出来るのか不安ですが、交通機関が動かなければ仕方有りませんな。JRさん、無理しないでいいですからね。

さて秋季アニメも3話を経過し出しているので、恒例の序盤の感想を行ってみたいと思います。まずは西尾維新原作の「十二大戦」。12年に一度、十二支の名前を持つ戦士達がバトルロイヤルを行って、最後に勝ち残った戦士が「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を成就することができます。

別に必ず殺さなくても良いらしいのですが、12回目の今回は集める物がそれぞれが飲み込んでいるので、必然的に殺して腹かっさばいて回収するしかないようです。雰囲気としては「魔法少女育成計画」に似ていますが、あっちは謀略により殺し合いに巻き込まれた魔法少女が多数だったのに対し、こちらは最初から殺し合い上等で参加している点が大きく異なります。

3話終了の時点で既に「己」「亥」「戌」「酉」が死亡しており、残りは8人。それぞれ人間離れした異能を持っているほか、「噛んで含めるように殺す」(戌)、「啄んで殺す」(酉)など、「~して殺す」というキャッチフレーズを持ち、戦闘前に互いに名乗り合っています。

良くも悪くも西尾維新らしい作品で、感心するかうざいと感じるかは人それぞれかと思いますが、最後に一人だけ生き残るといったスタンダードな終わり方はしないような気がします。なお、「魔法少女育成計画」で殺し合いに参加させられた魔法少女のうち、佐倉綾音、日笠陽子、早見沙織がこちらにも連続参戦。「魔法少女育成計画」では皆途中で脱落しちゃいましたけど、こちらでも既にひよっちとあやねるが戦死してしまいました。がんばれはやみん。

「Just Because!」。高校三年生の二学期が終了し、残りわずかとなった高校生活。皆がもはや「なんとなく」終わるものだと思っていたところ、中学生時代に九州に引っ越した泉瑛太が4年ぶりに帰って来たことで、胸に秘めたままにしようとしていた想いが変わっていきます。

オリジナルアニメで結末が読めませんが、LINEを使いまくる今時高校生について行けないのと、主人公である泉瑛太にどうしても共感出来ないので3話で視聴を打ち切ります。

だいたい高校3年生の二学期まで九州の高校に通ったなら普通そこで卒業しようと思うんじゃないですかね。家族は引っ越すにしても、高3なら1~2ヶ月くらい自活できるだろうし。あと大学を推薦で決めているのが何となくむかつく(笑)。受験しろ受験。そして1年くらい浪人しやがれ。

「少女終末旅行」。繁栄と栄華を極めた人間たちの文明が終わりを迎えてから長い年月が過ぎ、人間たちのほとんどが死に絶え、生き物さえもいなくなった世界で、チトとユーリは愛車のケッテンクラートに乗って広大な廃墟をあてもなくさまよっています。日々の食糧と燃料を求めて移動を続けるだけの毎日で、ヤマなしオチなしイミなしな作風なので、こちらも3話で切ろうかと思ったのですが…

3話にして遂に別の生存者カナザワが登場。だけでなく、二人が旅をしているのが大地だと思いきや、ある階層(おそらく低層階)で、巨大な円柱形の柱で上層階と接続されていました。つまり空が見えない世界だった訳で、それなのに雪が降りまくっていた不思議。

さらに言えば廃墟と化した巨大都市は古代文明の産物で、文明が崩壊してから人がほぼ絶滅するまでの間にかなりの時間が経過しているようです。1話の回想シーンで戦争の様子が描かれていたので、その戦争で廃墟になったと思っていましたが全然違ったようです。

あと二人が乗っているケッテンクラートというドイツが開発した半装軌車が印象的で。これ実はオートバイの一種で、本来はグライダーで空挺降下させ無反動砲などの牽引を目的とした降下猟兵向けの車輌として開発されましたが、東部戦線の泥濘の中で従来のオートバイやサイドカーが使用できなかったことから、それらの代用として使用されたりもしました。

基本食糧を求めてさすらうばかりで、生産的なことは一切しない二人ですが、ケッテンクラートは燃料補給もなしでどんだけ走っているんだと思っていたら、やはり3話で燃料補給の場面がありました。舞台も上層階に移ったのでこれから違う展開があるかも知れません。

「キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series」。実はこれの1話がつまらなくて打ち切ろうかと思った作品です。でも2話以降は面白くなってきました。

少年のような少女キノが、喋るオートバイ(作中では「モトラド」と呼ばれています)エルメスと様々な国を巡る話ですが、世界には様々な都市国家が散在しており、千差万別な社会体制、科学技術レベル、価値観を持っています。

喋るオートバイの他、喋る犬も登場しましたが、誰も大して驚かないのでこの世界ではわりとありふれたものなのかも知れません。こちらも旅の目的というのは特にないようなのですが、射撃など戦闘力はかなり高く、相当な訓練を受けてきたことが窺えます。その辺りは原作を読めばわかるのかも知れませんが、未読なのでアニメの展開を楽しみにするとしましょう。

「アホガール」の花畑よしこからキノまで。悠木碧も芸域が広いですねえ。2話でキノの回想で一言だけ喋った若奥さんはCV中原麻衣で、贅沢な起用しているなあと思いましたが、この人の真意が謎過ぎて実に怖いので、大物声優を使いたくなる気持ちはわかります。

最後に「ネト充のススメ」。3次元に見切りをつけたアラサー女子・盛岡森子は、2.5次元の世界に充実した生活を求め、ネットゲーム(通称:ネトゲ)の世界へとたどり着きます。

「林」というハンドルネームでイケメン男子を演じていたところ、可憐なリリィさんと出会い、それを契機にギルドにも入って仲間もでき、充実していくネトゲ生活ですが、森子はリアル世界でも、イケメンエリート会社員・桜井優太と衝撃的な出会いを果たすのでした。変わり始めるリアル世界。その影響はネトゲにも及ぼしていく…。果たして森子の「ネト充」生活はどうなってしまうのか――!?

自称エリートニート盛岡森子はCV能登麻美子。能登さんにやらせるならもっと美人にせいやと思いましたが、森子はニートになてほぼすっぴんでいるからアレなだけで、ちゃんと化粧すればかなりの美人のようです。ならばよし!

リリィさんはCV上田麗奈。実にあざと可愛い演技をぶちかましてきます。それでモテモテになって困ったと言われましても(笑)。森子が林という男キャラを演じているように、リリィも正体は男の気がします。というか、桜井優太がその人でしょう。

森子は本来かなり仕事のできる人だったらしいので、過労とかブラック企業的な環境のせいで壊れてしまったのでしょう。良く行くコンビニの店員も多分ギルドの仲間だきっと。

森子はネトゲに課金するためのカードをコンビニで頻繁に買っているので、まさにネトゲにはまり込んだ状態ですが、仕事もしていないのに大丈夫なんでしょうかね?失業保険があるのかな。私は「艦これ」以外課金したことないんですが、あんなにしばしば購入しないとならないものだとすると、ネトゲが怖い。「艦これ」もネトゲといえばネトゲだけど、他者との絡みはほとんどありませんから。

ノリが「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」に近いですが、主人公がアラサーで女性という点が決定的に違いますね。森子にはリアルでも幸せになって貰いたいですが、ニートも卒業して欲しい。でもそうなるとネトゲから遠ざかってしまうんでしょうかね。趣味は趣味として楽しみ続けてくれた方がいいのですが。
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