本日は久々に30度を超えて真夏日到来。あえて言おう「アツゥイ!」であると。明日はもっと暑いらしいのですが、その後はまた梅雨空に戻る予報が。まあ関東地方ではまだまだ梅雨明けには早いですよね。
本日は2017年春季アニメの感想の二回目です。三回に分けようかとも思ったのですが、既に夏季アニメも始まっているので一気に終わらせましょう。まずは今季一番人気との呼び声も高い「エロマンガ先生」。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(俺妹)」に続き兄妹関係を軸とした物語ですが、両親は再婚同士で、父の連れ子である正宗と母の連れ子である紗霧ということなので、「みゆき」を彷彿とさせる義理の兄妹です。「俺妹」では実の兄妹で恋愛するという展開がありましたが、義理なら恋愛でもその先でも問題はないような。
「俺妹」や「みゆき」と違い正宗は平凡な男子高校生に留まらず、いっぱしのラノベ作家です。そうとは知らずにコンビを組んでいたイラストレーター「エロマンガ先生」が引きこもりの義妹・紗霧であったことに気付き、紗霧愛に満ち満ちた新作「世界で一番可愛い妹」をひっさげて、新進気鋭の作家用のプロジェクト「ラノベ天下一武闘会」に参加し、見事一位を獲得して文庫化に漕ぎ着けました。
お互いのことが好きなのに、なぜか擦れ違う二人の気持ち。紗霧は引きこもりに加えてコミュ障の気があり、正宗もまた鈍感なのでこの二人の関係だけ見るとかなり鬱陶しいですが、周辺の人物(大半女の子)が加わることで面白さが出てきています。それにしても山田エルフ、千寿ムラマサなど中学生で売れっ子ラノベ作家がたくさんいるというのはスゴイ。将棋の藤井四段、卓球の張本智和など、現実世界にも驚異の中学生がいますが、天才中学生というのがトレンドなんでしょうか。
私のお気に入りは山田エルフ大先生。ぶりぶりのロリータファッションで固めたお金持ちで、著作が売れているせいで金があるのかと思っていましたが、実家が大富豪でした。当初はわがままでさぼり魔であることが強調されていてあまり好きではありませんでしたが、正宗に対し好意を抱き、真名(エミリー)を教えたり、料理の腕を披露したりと率直なモーションかけぶりで一気に好きになりました。
CVは声優界の「たかみな」こと高橋未奈美。「杉田智和のアニゲラ!ディドゥーーン」にゲスト出演した回(2013年11月14日)のテンションの高さや杉田智和からいじられまくる際のリアクションぶり(「やめろやめろ!」「ヘイヘーイ!」など)が非常に面白く、いつか好きな声優さんで取り上げたいと思っていましたが、ようなく演じたキャラも充実してきたので近日紹介できそうです。
紗霧がなぜ不登校で引きこもりになったのか、再婚したはずの両親はどこに行ったのかなどは謎のままですが、「俺妹」で知られる人気ラノベ作家伏見つかさ原作なので、確実に二期は制作されると思われるので、そこのでの展開に期待しましょう。原作は既刊9巻のところ、一期では3巻までしか使われていないので、即制作可能ではないかと。OPが「俺妹」と同じくClariS、EDが声優ユニットTrySailというのもキャッチーでした。
続いて後半の急展開に虎将仰天だった「正解するカド KADO:The Right Answer」。異世界ファーストコンタクトものとして始まり、40次元という超高次元世界の存在であるヤハクィザシュニナと外務省のタフネゴシエーター真道幸路朗による交渉という名のコミュニケーションや、もたらされたアイテムをめぐる日本と世界の葛藤といったものを描いていました。
無料かつ無限の電力を供給する「ワム」、寝ないで行動できるようになる「サンサ」、異方(本作では高次元世界をこう呼んでいる)の感覚を得られる「ナノミスハイン」といった、世界の構造を根本から変えてしまう力を持つ異方のアイテムにより変わっていく人類と世界…といったものを描こうとしているのかと思いきや、9話からまさかの急展開。
人類を異方に連れて行くことが本来の目的だったことを明かすヤハクィさんに対し、もう一人の異方存在・徭(つかい)沙羅花登場。この人、外務省の国際交渉官で、異方側交渉官となった真道幸路朗の相方となる日本側の交渉官であり、登場は早かったのですがただのツンデレ美人だと思っていました。しかし実はこの宇宙の管理者である異方存在で、おそらく地球に生命が誕生して以来この世界に入り込み、いろんな生物に転生し続けていた模様。それにしてはふ、伏線が足りなすぎるような。
異方とこの宇宙を繋ぐ変換機構でもあるカドにより、高次元世界での能力をほぼ保ってやってきたヤハクィさんに対し、この世界に住むことを選択した沙羅花の方はこの世界へ来るにあたって高次元世界での能力の大半を失っており、ヤハクィさんにまともに対抗することは出来ませんでした。真道と沙羅かはヤハクィさんをなんとかしようと共闘することになりますが。
本来の目的を明らかにして以降のヤハクィさんは、見事にがっかり存在になってしまいました。例えるなら、8話までがトキだとすれば9話以降はアミバ。もはやヤハクィアミバと呼びたい。「ジャンプ」で「北斗の拳」の連載を読んでいた頃、前号までは明らかにトキだったはずなのに、アミバと判明するやいきなり目付きが怪しくなってトキと似ても似つかぬ姿になったのには笑いました。きっと作画の原哲夫も知らされていなかったに違いない。一説によると、本者のトキのはずだったのに、「伝承者候補をみんな悪役にするのもどうか。トキ良い人だしキャラ変えよう」というようなやり取りが原作者と編集者の間で交わされたとか。
確かにケンシロウとユリアに核シェルターを譲ったエピソードなど、過去のトキはいい人としか思えないので、結果的に偽者で良かったと思うのですが、それにしてもシェルターのBBAめ…。
核戦争前は、兄であるラオウすら凌いで北斗神拳伝承が確実視されていたトキが被爆して伝承者を諦めましたが、どうみてもこのシェルター、まだまだ人が入れそうです。というかトキとケンシロウがガキを肩車でもすればいいんじゃ。
もしこのくらい混み合っていたら仕方がないですけどね(笑)。ヤハクィさんが男キャラだったせいで、真道をめぐる男と女の三角関係みたいになてしまいましたが、ヤハクィさんも女性キャラになっていたらまた違ったかも。真道はノンケみたいだし、沙羅花の色仕掛けにホモじゃ勝ち目はありませんよ。
いや話がそれまくってしまいましたが、ヤハクィアミバさんの話に戻りましょう。真道&沙羅花コンビの暗躍に気付かないお気楽天然なヤハクィさんかと思いきや、実は全て読んでいたという展開はなかなか良かったです。しかし、真道が自身の命をも囮とした最後の切り札には我々もヤハクィさんも驚かざるを得なかった。
そのトリックはまあ説得力はあるとして、終盤恋する魔法少女みたいになった沙羅花のせいで物語がぶち壊しかよと思っていたら、恋愛モードも必要な流れだったという。しかし…高次元存在が遥かに低次元な人間と恋愛とか可能なんでしょうかね。例えは適当ではないかも知れませんが、まるで人間が昆虫(あるいはそれ以下の生物)と恋愛が可能かと。
まああれですか、沙羅花は神や悪魔が人間界に介入する際に取る「化身」、或いはゲームにおけるプレイヤーキャラクター、はたまたコンピューターネットワークでの自分の分身であるアバターのようなものなので、恋愛でもそれ以上でも可能ということか。異方存在であることを目をつぶれば若くて美人には違いないので真道もその気になるという。
ラストには議論があると思います。正直「がっかりだよ!」という人も多いでしょうけど、視聴者を驚かせてくれたという意味では私は「あり」だと思います。それにしても日本政府のあまりもの人材不足ぶりが悲しかったですね。キャラをあんまり増やしては…という意向もあったんでしょうけど、異方存在とのコンタクトなんて超国家レベルの案件を数人だけで回しているし、学者なんか2人しか出てこないし。自衛官に至っては下士官しかいないし。異世界との接触を描いた「GATE 自衛隊 彼の地でにて、斯く戦えり」の方がよほどリアリティがあったなあと思います。
それにしても…主人公なのに死んじゃう真道もなんですが、後輩というだけで体感時間で16年もの歳月を犠牲にさせられた花森が哀れですね。26歳だったのに皆の視点で一瞬にして42歳になってしまった。沙羅花、色んな意味でケアしてやれよ。まあ夏目さんでもいいけどNE!
「ひなこのーと」の桜木ひな子といい本作のヒロイン徭沙羅花といい、M・A・Oは美人キャラにはまりまくっていますね。もはや立派なヒロイン声優だ。「つぐもも」の金山さんはまあちょっとアレでしたが(笑)。
お次は「ソード・オラトリオ」。2015年春季アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)」の外伝です。
正直当初はそれより「ダンまち」二期をはよ、と思っていましたが、見て見ればこっちも面白かったです。「ダンまち」のストーリー展開に対応していて、同じ事件を別の視点で眺めたり、一方その頃にはこういう事が起きていたということがわかったりして。
「ダンまち」では駆け出し冒険者ベル・クラネルと彼が所属する弱小のヘスティア・ファミリアを中心に描いていたのに対し、本作では剣姫アイズ・バレンシュタインと、彼女が所属する迷宮都市オラリオで屈指の実力を持つロキ・ファミリアが中心となっています。もっともアイズよりはアイズに憧れるエルフの新人魔導士レフィーヤが主人公格となっていますがね。
アイズをめぐってベルとレフィーヤが三角関係になるという「カド」的展開もありましたが、だから同性はこういう場合(ry。でも百合なら勝利してもいいかなと思ったりして。そういう作品もありますしね「神無月の巫女」とか…
実力者揃いのロキ・ファミリアなので、狂言回しには未熟者が欲しいということでレフィーヤが選ばれたようですが、この人を見る度に「艦これ」の重巡洋艦(航空巡洋艦)熊野を思い出します。髪の色といい髪型といいクリソツだと思うのですが。
ダンジョン59階層での「穢れた精霊の分身(デミ・スピリット)」とのバトルはなかなか熱くて良かったですね。美声で知られる大原さやかにあえて悪役をやらせているところといい、練達ファミリアらしいコンビネーションといい。
本作では神々が1000年前から下界に降臨してきており、刺激に満ちた下界暮らしを堪能していますが、本来不変不滅の超越存在にも関わらず、下界ではではごく一部を除いて神の力を使うことが禁じられ、人間並みの能力にデチューンされているほか、怪我も病気もするし死ぬこともあるという。もっとも死ぬとしても天界への強制送還に過ぎませんが、そうなると二度と下界に降りられないそうなので、人間にとっては死んだも同然か。
その神々でさえ全貌は知らない迷宮(ダンジョン)。では何者が作ったんでしょうかね。神々が降臨する前から存在し、モンスターが出現していたようです。冒険者は神の恩恵を得てモンスターと戦い、ステータスを上昇させてレベルアップを狙いますが、本作でのレベルアップは「クラスチェンジ」に近く、レベルが1上がると大幅な能力向上となります。オラリオはレベルアップに最適なダンジョンがあるのでレベル6、レベル7という冒険者が存在していますが、オラリオ以外ではレベルアップは非常に困難で、オラリオ外の冒険者はLv.3に到達できれば飛びぬけた存在と見做されるようです。
となると、この世界自体、RPG好きな人が妄想した世界のような気がするんですが。そういう世界自体の謎には迫ったりするのでしょうか。ともあれ「ダンまち」共々二期の早期制作を期待したいですね。あと様々な神が登場しますが、いっそクトゥルー系とかもどうですかね。邪神ばっかじゃねーかと思われるでしょうが、本来ロキだって結構…ねえ。
最後に「終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?(すかすか)」。まるでLINE乗っ取り詐欺みたいなタイトルの面白さに惹かれて視聴しましたが、私はこれを今季のナンバー1としたいです。多分大方の同意は得られないでしょうけど、でもそんなの関係ねえ!(古い)
人間以外に様々なデミヒューマンが存在するこの世界では、正体不明の怪物である〈獣〉が地上を支配しており、人間をはじめ多くの種族が滅亡してしまっています。かろうじて生き残ったデミヒューマンは地上を離れ、浮遊大陸群(レグル・エレ)と呼ばれる空飛ぶ群島の上に暮らしています。
主人公ヴィレム・クメシュは、500年前に人間を滅ぼすことを決めた星神やその配下である地神達と戦う準勇者であり、彼自身は地神の一柱である黒燭公(イーボンキャンドル)と戦い、使用した禁呪の副作用で石化していましたが、探検隊(サルベージャー)たちに発見され、石化治療を受けて500年ぶりに目を覚ましましたが、自分が暮らしていた世界も守りたいと願った人々も既に失われていたと知って絶望します。
生きる目的を失って自棄になっていたヴィレムは、町でクトリという娘と出会います。浮遊大陸群では人間や人間に近いデミヒューマンは「徴なし」と呼ばれて蔑視される傾向があります。これは人間が〈獣〉を放って地上を失った元凶とみなされているからですが、可哀想なのでクトリのために頭を隠す帽子を買ってやることに。
その後、ヴィレムは、彼を救出したサルベージャーの一人で緑鬼族(ボーグル)のグリックの紹介で、妖精倉庫で兵器管理の仕事をすることになります。かつて正規勇者を目指していたヴィレムは、かつて地上に存在したほとんどすべての武器武芸に精通し、〈獣〉に唯一対抗できる武器である聖剣(今では製法が忘れられ、地上から発掘するしかないので「遺跡兵装(ダグウェポン)」と呼ばれています)の本来の扱い方や調整法を知っているので、適当かと思われましたが…
実は兵器とは、〈獣〉の脅威から浮遊大陸群を守るべく聖剣を振るい、最後には自爆することを運命付けられている使い捨て同然の妖精兵のことでした。黄金妖精(レプラカーン)と呼ばれる妖精兵は、少女ばかりで、クトリもその一員でした。
クトリは予知された〈獣〉から浮遊島を守るべく、自爆(“妖精郷の門を開く”と表現される)することを決定されていましたが、それを知ったヴィレムは、クトリを始め妖精兵たちを救うため、いま自分にできることを探し始めます──
かつてヴィレムと共に戦ったスウォンは自らに呪詛を施すことで不死者となり、今では大賢者と呼ばれています。そしてヴィレムの仇敵で復活した黒燭公(イーボンキャンドル)と共に、浮遊大陸群を作り、妖精兵をも生みだしました。ヴィレムには伝えませんでしたが、実は黄金妖精は厳密には生きているとは言えない死霊の一種で、自分の死を認識できないほどの幼さで死んでしまった魂から生まれた存在でした。そのため生への執着が薄く死を怖れない傾向があり、また前世である幼子の記憶が徐々に蘇る一方、現在の人格の記憶が徐々に失われていくと「前世の浸食」という宿業を抱えています。
黄金妖精が人間にしか扱うことのできなかった聖剣を振るうことが出来るのは、人間の前世を持っているからで、浮遊大陸群では〈獣〉の脅威に対抗しうる唯一の兵器と見なされており、彼女達もそれを自覚していますが、クトリの場合、ヴィレムが聖剣の正しい扱い方と自分の命を犠牲にせずとも事態を打開できる可能性があることを示したことで自爆しなくても良くなり、次第に彼に惹かれていくことになります。
が、もう一つの宿業である「前世の浸食」からは逃れられず、クトリの場合は青い髪に赤色が混ざることで端的に示されていました。一度は人格が崩壊してしまいましたが、奇跡的な復活を遂げ、もはや黄金妖精ではなくなったと見なされました。しかし「前世の浸食」は止まらず、クトリはいつか自分が消えてしまうことを覚りますが、それでもヴィレムとの“今”を生きることに幸せを感じて…
クトリは最強の聖剣とされるセニオリスの適合者で、髪が赤くなっていくことからヴィレムの兄妹弟子で正規勇者にしてセニオリスの所持者であったリーリァの魂を持っているのかと思いましたが、実はリーリァが命を賭して戦った星神エルク・ハルクステンで、本来不滅の存在なのですが、あらゆるものに「死」の呪詛を刻むことができるというセニオリスによって「死」の呪詛を刻み込まれたので、永い眠りについています。クトリがセニオリスに適合したのは、前世が所持者だったからではなく、被害者だったからという。
劇中の様々な示唆から、〈獣〉は人間が姿を変えたものであることがヴィレムにも判ってきます。決定的なのは、10話で妖精兵のノフトが使用していた聖剣デスペラティオが同族だけを殺すことに特化した剣、すなわちつまり人間が人間を殺すことにしか使えない剣であることが判明した時でしょう。ノフトは黄金妖精ですが前世持ちだからいいとして、つまり〈獣〉は…
そもそもOPといい、開始直後から終末感とか悲劇感が漂っていた本作、黄金妖精の正体が正体だけにラストが悲しいものになるだろうことは予測できたのですが、10話ラストでヴィレムがクトリにプロポーズしたところで最終回にしたかった。
ヴィレムやリーリァは人間を救うために星神や地神と戦いましたが、そもそも世界を壊そうとしていたのは人間の方で、それを防ぐために地神が人間を滅ぼそうとしたという。しかしリーリァが星神を倒したことで人間を止めるものがいなくなり、人間達は獣へと変わって全てを滅ぼしたという酷い真相もなかなか来てますが。
地上調査隊の救助に来たする飛空挺が〈獣〉に襲撃され、妖精兵は奮戦しますが最年少のネフレンは限界を超えてしまいます。もう自爆が不可避ということでヴィレムの手をふりほどいて落下するネフレンですが、それを追うヴィレム。
そしてほぼ真っ赤に染まった髪で目覚めたクトリもまた飛空挺を飛び降り、ヴィレムとネフレンを無事着地させると〈獣〉の群に向かいます。
「今の私は誰が何と言おうと、世界一幸せな女の子だ!」と思いながら、ノフトの聖剣で無双をした挙げ句、〈獣〉の触手に貫かれまくるクトリ。妖精郷の門を開いて周辺の〈獣〉を道連れにヴィレムの目の前で消滅してしまいます。
妖精兵の所属する護翼軍では二人の遺影が飾られています。ネフレンも助からなかったのか…。何気にすごくいい子だったので多分死ぬだろうなと予感させていたクトリよりもショックかも。
し、しかしですね!大賢者スウォンの鼓動探知に二つの反応があったんですよ。ということはヴィレムとネフレンなんじゃ。
そして新たに出現した黄金妖精の赤ちゃん。青い髪のこの子はもしやクトリの生まれ変わりでは。……いや、クトリが生まれたときの、つまり過去の映像なのかな。二人の女の子も見ない顔だし。
そういえばチビクトリが慕っていた先輩妖精兵が似ている様な気がします。やっぱり過去かぁ。でも「世界で一番幸せな女の子」と心の底から確信して逝ったのだから彼女自身としてはいいんでしょう。「すかすか」原作3巻でのクトリの表情がそれを物語っているような。それでも見ているこちらはやはり悲しいのですが。
私の好きなキャラ。クトリは別格としてまずはナイグラート。この人も「徴なし」ですが人間ではなくトロール。「喰人鬼」と書いてトロール。かつてはヴィレムを救出したサルベージャーの一員で、今は妖精倉庫で黄金妖精の管理人をしています。可憐な姿だし少女趣味の服装だし声はお姉ちゃんだしもう最高。最終回では髪を切ったんですね。
きっこさんにはこういう役をもっともっとやって欲しいんですよね。クトリが恋のライバル視していたのも当然ですが、ナイグラート自身、さらっと告ってましたから、クトリの危惧は決して絵空事ではなかった。
続いて8話から登場のラーントルク。通称ラーン。14歳。本好きで理知的な性格で考えごとに熱中すると周囲が見えなくなることがよくあります。妖精兵きってのインテリですが、頭がイカ娘風。
クトリ(15歳)より年下ですが知的なせいか大人びています。知識が豊富なせいで人間の悪行についてもよくご存知。故にヴィレムにはきつく当たります。ツンデレのデレ抜き。
ヴィレムのマッサージでイカされるシーンは最高ですね。お高く止まった娘ほど堕ちるのは早いという。その色っぽさはヴィレムにも伝わったらしく、ネフレン曰く「邪念を感じる」。クトリもちょいおこになってましたが、彼女(クトリ)の見ている前で別の女(ラーン)を(マッサージで)イカせるというのはどういうプレイなのか。
CVは荒浪和沙。プロフィールみたらやたら美人の画像があってびっくりしました。
そしてヴィレムのペット要員ネフレン。通称レン。13歳ですが成体妖精兵扱いとなっています。無口無表情ですが気遣いができる性格で、他者の心や痛みに敏感です。
ヴィレムとは相性がいいようで、レン曰く「放っておくと壊れそうだから」ということで、何かと彼の傍に居ようとします。時には毛布代わりになって一緒に寝てたりして、ほぼ猫かなにかみたいです。最終回、ヴィレムは我が身を犠牲にしてもレンを救おうとしていたので、彼もレンのことをとても大事に思っていたようです。
もしかしたら言うところの「バブみ」があるキャラではないかと。体力がなくスピード型なので、飛行しての戦いが得意ですが、最終盤では飛べない飛空艇内部での戦いを余儀なくされ、限界を超えて魔力を使ってしまい、前世の浸食も進行して自爆寸前に。
最後の最後にクトリが手をかざしたらレンの瞳が赤から黒に戻っていたので、クトリが救ったと思いたい。だからヴィレムと共に実は生存しており、それが鼓動探知の二つの反応ではないかと。そうじゃないと悲しすぎる。
CVは上原あかり。「けものフレンズ」で助手ことワシミミズクをやっていた人です。この人も可愛いですね。
ラストに出番があまりにも少なかったアルマリア。500年前のヴィレムの彼女的存在ですが、おそらくヴィレムが保護していた孤児院のお姉さん的存在。CV佐藤聡美の優しい声はルックスにドはまりしていました。もっとしゃべって欲しかった…