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2016年秋季アニメの感想(その1):ストレイドッグ/イゼッタ/まほいく

怒り顔のスノホワちゃん

 毎週日曜日はスノホワちゃんの曇り顔で始まっていましたが、最終回にして曇ってばかりなのにキレたのか怒りの表情を見せてくれました。その可愛い顔が怒りに染まるのを見るのも快感よ~って、また独眼鉄先輩になってしまいました。

良く似た二人 

 ということで、終わり始めている秋季アニメ。終わった作品から感想を書いていきたいと思います。まずは「文豪ストレイドッグス」第2クール。

俺達の戦いはこれからだ的な 

 第1クールでは武装探偵社対ポートマフィアの戦いが描かれていましたが、第2クールは“黒船”組合(ギルド)が登場して三つ巴の戦いになりましたが、最終的には組合の目的がヨコハマ壊滅ということ判明したことで、それぞれヨコハマを拠点とする武装探偵社とポートマフィアが一時的に共闘することになりました。

メガトンパンチだ 

 序盤の太宰がポートマフィアに居た頃と、決別して武装探偵社に入る契機を描いた「過去編」がとってもクールで面白かったので、本編に戻ってからのテンションダウンを不安視していたのですが、結果的には面白く見ることができました。

ラブクラフトさん 

 組合側の数々の驚異的な異能力を、結局は「うおおおーー!!」と怒りと根性で何とかしてしまっている感が強く、もっと戦略とか機知で打ち破って欲しいなと思いましたが、原作が少年マンガだから仕方ないのかも知れません(“ジョジョ”は偉大だなあ)。あと太宰治の何もかも計算してました感がちょっとやり過ぎな気が。個人的にはラブクラフトが本当に旧支配者かその化身らしいというところが良かったですが、よく契約できたなあ。クトゥルー系に関わるとろくな事がないのですが、その通りになってしまったフィッツジェラルド。

宿命の相手なのか 

 主人公の中島敦とポートマフィアの芥川龍之介は第1クールでは宿敵関係で、第2クールでもそれは変わっていませんが、圧倒的な強さを見せた組合の団長フィッツジェラルドを倒すために共闘することになりました。太宰によれば中島敦は前衛、芥川龍之介は後衛で真価を発揮するということで、コンビを組めば強力ですが、立場上そして性格的にもなかなか相容れないので「共通の敵」が出現しないと共闘しないんでしょうね。

ドヤ顔太宰さん 

 仲が悪いのに共闘といえば太宰治とマフィアの中原中也も一時的に共闘していましたが、そういう「ケンカするほど仲がいい」関係が多いのか、武装探偵社とポートマフィア。それぞれの首領である福沢諭吉と森鴎外の共闘も見てみたいです。 

ドストエフスキー登場 

 団長が倒れたことで混乱状態になった組合ですが、代わって最終盤に登場したドフトエフスキー率いる集団が第3クールに登場するものと思われます。今度は欧州の文豪が出てくるのでしょうが、組合の一部も吸収されるようです。今後は中国の文豪集団とかノーベル文学賞軍団とかも登場させてはどうでしょうかね。それだと村上春樹は残念ながら登場できませんが(笑)。

終末のイゼッタ最終回 

 続いて「終末のイゼッタ」。類似の歴史を辿っている別世界の欧州の戦乱を描いた作品でした。悲劇的な結末の予感がしていましたが、それほどバッドエンドではありませんでした。

ゲルマニア驚異のテクノロジー 

 伝説の「白き魔女」ゾフィーがゲルマニアの驚異のクローン技術(ゲルマニアの科学力は世界一ィィイイ!!)で仮初めに甦り、自分を裏切ったエイルシュタットへの復讐に走るのを阻止する最後の魔女イゼッタという展開になりましたが、魔女が核兵器のような最終兵器になりかねないという各国の懸念の警戒に対し、魔法のない世界になったことでさらに我々の世界に近い状況になったような。

緊縛のイゼッタ 

 この世界の魔女は魔力の地脈「レイライン」を利用して魔法を行使するので、かレイラインから外れると魔法が使えないという弱点がありますが、赤い魔石を使うと周辺のレイラインから魔力を吸い上げて使うことができますが、濫用するとレイラインを枯渇させてしまいます。イゼッタはそれを狙って莫大な魔力を集め、ゾフィーも対抗上魔力を集めたせいで世界中の魔力が消滅してしまったとか。石油や石炭のような地下資源的なものであれば、魔力は枯渇したまま消えてしまうのでしょうが、回復するタイプの資源だとしてら、しばらく時間が経ったら甦ったりして。

空飛ぶゾフィー
 
 イゼッタとエイルシュタット公女(後に大公)フィーネへの百合関係を愛でるという側面もありましたが、ゾフィーからしたらイゼッタの「姫様愛」はうざかっただろうなと思います。それにしてもゾフィー…エイルシュタットを憎むのは道理なんですが、クローンなのにオリジナルの記憶がちゃんとあったのはなぜなんでしょう。魔石に記憶でも刻まれていたのかな?

可哀想なゾフィー 

 ゾフィーと共に死んだと思われたイゼッタですが、ラストシーンで車椅子に乗った姿が描かれ、実は生きていたことが判明しました。ストーリー的には死んでも良かったと思いますが、フィーネの心に深い傷を付けて、その後の人生に影を差す可能性があるので、フィーネ的には当然生きていた方がいいでしょう。ただ戦闘の負傷により魔力なしには満足に身体を動かせなくなっていたので、今度は裏切らずに一生面倒を見てあげて欲しいですね。魔力が回復可能なものであればいずれ立てるかも。

我が魔女を見よ 

 それにしても魔女はなぜ絶滅してしまったのか。「純潔のマリア」ではキリスト教が流布すると共に徐々に消えゆく“異端”のように描かれていましたが、イゼッタの世界でも人々の信仰とかと関係あるんでしょうかね。レイラインが復活し、イゼッタが子を産めば「魔女の系譜」は続く可能性はありますが、男は魔力を使えないのかな?

生きていたイゼッタ 

 なお、本来のレイラインは、古代の遺跡には直線的に並ぶよう建造されたものがあるという仮説のなかで、その遺跡群が描く直線をさすものです。イギリスのアルフレッド・ワトキンスが提唱したもので、丘陵が連なる地で丘の頂上をつなぐ小道同士が一直線につながっているように見えることに気付いたことから端を発しています

白のイゼッタ 

 不思議なエネルギーに満ちた聖なる地というニューエイジ的な視点がある一方、直線なんか確率論的に引けてしまうという懐疑派の主張もあります。そもそも時代の違う遺跡を線で結んでも意味があるのかと。

近畿の五芒星 

 真偽はともかく、日本でもレイラインがあるという主張はあり、有名なものは近畿地方の相互に関連するという聖地を結ぶと現われる五芒星でしょう。さらに平安京、平城京、熊野本宮が一直線で並んでいるのでオカルト好きにはたまらんものがあるようです。

特番やります。 

 駆け足な感があったので、13話までやればいいのにと思ったら、来週特番「エイルシュタットのクリスマス」をやるらしいのでこ、れは見ねばなるまいて。

まほいく最終話エンドカード 

 最後に「魔法少女育成計画」。今季一番楽しみに見ていた作品なので最後に紹介したかったのですが、いち早く終わってしまったので仕方がありません。

正しい魔法少女の在り方 

 清く正しい魔法少女になりたいと願い、夢が叶って魔法少女として困っている人々を助けられることに喜びを感じていたスノーホワイト(姫河小雪)ですが、現実の魔法少女達は夢とは全く違う様相を見せ、互いに殺し合いを続ける中、何もできないままに相棒(ラ・ピュセル、ハードゴア・アリス)を犠牲にするような形で生き残ってしまいました。

泣き伏す小雪その1 泣き伏す小雪その2

 スピードスターの復讐のためにスイムスイムと戦うことを決意するリップルを止めることもできず、心が折れまくる小雪ちゃん。もう魔法少女には変身しないことを決意しますが…

その曇り顔を見るのが快感よ

 それでは困るポンといけしゃあしゃあと出てくるファブ。嬉しそうに新たなマスターになって欲しいと、「魔法少女育成計画」の全貌を語り出します。ファブは魔法の国から派遣された人材発掘部の使い魔で、最も成績の良かった一名が選ばれて魔法の国の一員になり、魔法少女として活躍するか、マスターとして選抜試験を行うかするのだと。

ぬけぬけとファブ 
愕然とする小雪ちゃん 
 

 今回のマスターはクラムベリーでしたが、まさかのたまに殺され、3人生き残っている内、スイムスイムとリップルが共倒れになれば労せずしてスノーホワイトが本当の魔法少女になれるというファブ。スイムスイムもリップルも能力はともかく性格的にマスター向きではないので、あえて殺し合いを唆したとドヤ声。まさに外道。

おだやかな選抜方法 

 今回凄惨な殺し合いで選抜が行われたのはクラムベリーとファブの意向で、本来なら善行数が最も多い(=マジカルキャンディーが一番多い)魔法少女を選抜すればいいところ、戦闘狂のクラムベリーがねじ曲げてファブがそれを隠蔽していたと。通常なら落選魔法少女は記憶を消してサヨナラらしいのですが、生温い試験はつまらないとバトルロワイヤルモードに。

曇り顔から怒り顔に

 穏やかに終わるはずの選抜試験がこんなになったのは全てファヴとクラムベリーの策略で、結局は最後の1人になるまで殺し合わせるつもりだったと知って初めて怒り顔になる小雪。それにしてもファブはやたら可愛い声で自分の都合ばかり押しつけてくるなあ。それで人が動くと思っているのか。マジカルファンを壊して二人の元に向かうスノーホワイトですが。

殺し合いの二人 

 そうこうしている間にもスイムスイムとリップルのバトルは激しく展開中。戦闘能力では圧倒的なリップルですが、全ての攻撃を透過してしまうスイムスイム。そして「元気になるクスリ」と薙刀ルーラで戦闘能力も上位補正しています。

ボロボロのリップル 

 リップルもカラミティメアリから奪った袋の武器を使いますが、地面に潜ったり神出鬼没なスイムスイムのトリッキーな攻撃に左目と左腕を失います。

スタングレネードが スイムちゃんの本体登場

 しかし音と光に弱いというファブのアドバイスを思い出し、カラミティメアリの遺産であるスタングレネードを使用。クラムベリー戦の時に衝撃波を喰らった時のように気絶して変身が解除されてしまいます。小学一年生の幼女(坂凪綾名)登場。

このリップル容赦せん 

 クラムベリーはさすがにその姿に一瞬驚き、それがためにたまに不覚を取ったのですが、このリップル容赦せん!とばかりに幼児に刀を何度も突き刺すリップル。妊婦殺しに続いて幼女殺しか。PTAが黙ってなさそうな作品ですなあ。チームでの共同撃破を含めて6人もの魔法少女(ルーラ、ヴェス・ウィンタープリズン、ハードゴア・アリス、トップスピード、クラムベリー、たま)を葬ってきた“エース”のスイムスイムも遂に堕つ。

腕はちゃんとあるリップルの本体 

 しかしリップルも負傷があまりにも重くばったりと。共倒れならまさにファブの計画通りなんですが…リップルの本体(細波華乃)は切断されたはずの左腕がありますね。変身中の負傷は本体に影響を及ぼさないのか。

ORZなスノホワちゃん 
マスター用端末からこんにちは 

 また何も出来なかったと嘆くスノーホワイトに、マスター用端末から出てくるファブ。スノーホワイト唯一の魔法である「困っている人の心の声が聞こえるよ」で、「マスターになってくれなきゃ困る」「マスター用端末を壊されると困る」というファヴの心の声を聞き、マスターになることを全力で拒否して端末を破壊しようとするスノーホワイト。

お怒りスノホワちゃん 

 端末を殴る蹴る岩で潰すスノーホワイト。鹿目まどか同様穏やか系かと思いきや、言葉責めを受けながらも最後までキュゥべえに直接的な暴力は振るわなかったまどかに対し、激情を見せるスノーホワイト。そう、そういう表情が見たかった。

端末を殴るスノホワちゃん 

 しかし魔法の国純正の端末なので全然壊れる様子を見せない端末。ファブは涼しい顔をしています。自分なら何でも無理を押し通せると思っちゃうのが魔法少女の悪い癖だとディスりながら、ついでにラ・ピュセルやハードゴアアリスまでディスり始めます。端末よりファブを殴りたいけど、実体がないから殴れないのがツライです

黙れやファブ 

 しかーし、余勢を駆ってトップスピードまでディスってしまったファブ。「黙れ!」と死んだと思っていたリップルが怒りの復活を見せます。ハードゴアアリスの遺品となった「うさぎの尻尾」がもたらした奇跡なのか。変身するとまた隻眼隻腕になってしまうのね。

ファブを睨み付けるスノホワちゃん 

 状況の変化に狼狽して全部クラムベリーが悪いとやたら言い訳し始めるファブ。薙刀ルーラは魔法の国の武器なので、端末の破壊も可能なようです。そんなファブの心の声がスノーホワイトにはだだ漏れです。

ルーラぐさーっ
ファブざまあ 
ファブ爆散 

 リップルが端末にルーラぐさーっ。するとあっさり壊れる端末。ファブも爆散。ざまぁ!と快哉を叫ばずにはいられない瞬間でしたね。この日をどんなにか待ったことか。

JKになった小雪の友達 
消えたまほいくのサイト 

 そして2年後…。小雪の友達(ぼっち回避のための一種の“ビジネス友達”だったらしいですが)は高校生になっていますが小雪の姿がありません。書き置きを残していきなり家出したとか、高校デビューしてからワイルドになったとか噂しています。

手合わせその1 

 どうやらスノーホワイト、海外で「正義」を執行していたようです。そして帰国してリップルに手合いをお願いするスノーホワイト。小さな親切じゃ世界は変えられないと、スノーホワイトの心は確実に変化したようです

手合わせその2 

 ラ・ピュセルやハードゴアアリスたちの思いを無駄にはしまいと、本当の強さを持つ魔法少女たらんとするスノーホワイト。強いだけが魔法少女じゃないと言いながら付き合うリップル。隻眼隻腕になってもリップルは強いなあ。三人目の相棒は死なないといいですね。

凜々しい表情のスノホワちゃん 

 殺戮劇の黒幕は本編に全く登場していない「魔法の国」かとも思ったのですが、どうやらファブとクラムベリーの趣味嗜好で行われたというのが真相のようです。とんでもねーなーこいつら。人間であるクラムベリーは快楽殺人者だったということで理解できますが、電子妖精とかいう使い魔のファブがどうしてここまで狂ったのか?バグなのか、はたまたエラーなのか。

ムジカマギカ 

 いずれにせよ原作はこれ以降も続いているので、ぜひ第二期希望。でも生き残った二人以外は全部新顔になっちゃうのか。ファブもマスター用端末を破壊されることを怖れていたところを見ると復活はないようだし。しかし可愛らしい容姿とは裏腹なデスゲームは楽しかったな。アニメを制作した Lerche(ラルケ)は「がっこうぐらし!」や「暗殺教室」を手掛けているので、可愛いキャラの死闘というものが得意なのかも知れません。

三人目の相棒 
 
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