好きなアニメキャラ(その83):安原絵麻(SHIROBAKO)

「魔法少女育成計画」、9話は過去最多の3人の魔法少女がおなくなりになりました。亜人の佐藤さんばりに無差別テロを敢行したカラミティ・メアリは自業自得として、あからさまに死亡フラグを立てまくっていたトップスピードもお亡くなりに。むしろよく9話まで保ったなという感じですが。自称17歳もリアル19歳も死んでしまったか。

そして闇堕ち→ヤンデレ化が期待されたシスターナナはまさかの酒+睡眠薬+ロープのトリプルコンボで、変身せずに本体の羽二重奈々として自決という思いがけぬ展開でした。はやみんにはヤンデレボイスで暴れ回って欲しかったんですが。魔法少女は精神も強化されるというファブの説明はどうなったんだ。

何気に撃墜王はナチュラル・ボーン・キラーのスイムスイム。協同撃墜を含むとはいえ、ルーラ、ヴェス・ウィンタープリズン、トップスピードと3人も葬っています。「ジョジョ」風に言えばシスター・ナナも間接的に殺害ということになりますし。ただ、強者とされたヴェス・ウィンタープリズンを倒したことでクラムベリーに目を付けられ、トップスピードを殺したことでリップルの憎しみを買ってしまったので生き残るのは難しいかな。

それにしても、ラ・ピュセルがクラムベリーの猛攻撃で大打撃を受けてもなかなか死ななかったのに対し、その後の魔法少女は結構あっさり死にますね。ルーラが血を流して死んでいたのを不思議に思ったものですが、カラミティ・メアリやトップスピードの死体が、傷口でないところからも血を流しているのを見ると、どうやらこのアニメの魔法少女は死ぬと血を流すようです。

これで16人の魔法少女のうち9人が死亡。既に目標だった“半減”は達成されていますが、例によって腹黒マスコットのファブがルール変更を通知し、4人まで減らすという新ルールを公布。まさに外道。最低あと3人は死ぬ訳ですね♪個人的にはまたまたスノーホワイトの曇った表情が見られて嬉しいです。

こんなに書いておいてこれからが本題(笑)。本日は本当に久しぶり、なんと2か月ぶりに「好きなアニメキャラ」です。先日視聴終了した「SHIROBAKO」から清楚だけど薄幸そうなところがお気に入りの安原絵麻を紹介しましょう。

絵麻は主人公の森村あおいと同学年で、山形県立上山高校アニメーション研究会元メンバー。高校卒業後、かねてからの希望であったアニメーターとして武蔵野アニメーションに所属しており、入社後、動画を1年半担当し、原画担当に昇格しました。あおいも武蔵野アニメーションに入社したので同僚ということになりますが、短大卒業後だったので社員として絵麻の方が先輩という形になります。

身長158センチはヒロイン黄金身長ではないか。スリムで黒髪ストレートロングが素朴な感じでいいですね。北海道の牧場の娘、みたいな。貧乳らしいですが、いんだよ細けぇことは。

基本的に真面目でおとなしい性格ですが、高校生時代、アニメーターとなって上京することを両親から反対されていましたが、説得するために毎日手紙を書き続けて実現に漕ぎ着けました。口調や態度が乱暴になるということは決してありませんが、一度決めたことは梃子でも動かないという頑固な一面があります。


上京に反対だったのか、アニメーターになることに反対だったのか、それとも両方なのかはよく分かりませんが、何となく反対する気持ちは分からんでもないです。なにしろ就職なのに1年間仕送りをして貰わなければならなかったのですから。

「SHIROBAKO」登場人物の年収比較というのがありまして。作中給料の話は全く出てきませんが、メインキャラ5人組の年収にも格差が生じています。声優の坂木しずかが「フリーター」に分類されていてとっても不憫ですが、声優としては食べて行けていないの仕方有りませんかな。それはともかく、曲がりなりにも社会人の絵麻が大学生の今井みどりよりも所得が低いってどういうことだ。20代アニメーターの平均年収だということですが、実家住みでないと生きていけないでしょうこれは。仕送りが必須なのは当然です。

この表には続きがあって、こういうことになっています。右端の超有名声優の年収7000万円はさすがに「ほえ~」となりますが、監督でも年収500万円行っていないというところに別の意味で「ほえ~」となります。金持ちになりたくてこの業界に入るという人はあまりいないでしょうが、それにしてもねえ。


だから住んでいるのはこんなボロアパート。南こうせつの「神田川」に出てくる三畳一間の小さな下宿よりはましにしても、この21世紀に。女工哀史か。でも絵麻と二人暮らしならそれでもいいかも。それにしても……

内部も四畳半一間で、台所にはコンロも一つだけです。そりゃああまり料理しない人には二つも三つもコンロはいらないですが、それでも普通はテーブルコンロを使いますよね。風呂なし、トイレ共同という感じがひしひしとするのですが、うら若い乙女がこんなとこで暮らしていていいんでしょうか。なにより防犯体制がとっても心配。盗まれる物はないかも知れないけど、絵麻ちゃんが食べられちゃうぞ。

スーパーでの半額弁当を愛用したり、一旦帰宅して作り置きのカレーを食べているという描写もあり、表のように本当に年収110万円かどうかはともかく、節約に心を砕いている様子が窺われます。

これは同期の宮森あおいの部屋。宴会中なんでわかりにくいですが、床がフローリングで可愛い小物もちらほらあって、女の子の部屋という雰囲気があります。

あおいと同じアパートに住んでいる今井みどりの部屋はこれ。まあなんというか、女子大生らしい部屋ですね。階段があるのでロフトにベッドがあるんでしょう。というか、絵麻の部屋があまりにも素寒貧すぎるんでしょうけど。おいちゃんやりーちゃんの部屋は女の子のいい匂いがしてそうだけど、絵麻の部屋は…

この別アングルの美術ボードで絵麻の部屋には風呂なし決定です(涙)。若くて夢があれば耐えられるというのでしょうか。銭湯でもいい、せめて毎日お風呂には入ってて欲しい。三日に一回とかは勘弁して。おいちゃん、お風呂だけでも貸してあげて!


収入が少ない場合、手っ取り早い方法としてはアルバイトをするというのがあります。絵麻は美人なのでキャバクラとかで働くことも可能だと思いますが、アニメーターはかなり多忙のようなのでそれも無理。長時間労働で薄給とか、どんだけブラックなんだこの業界。過労と病気で倒れそうになったことが何度もあるらしく、社長もせっかく料理作っているんなら栄養ありそうなのを振る舞ってやれよと思います。

反対を押し切ってアニメーターになっただけあって、仕事への姿勢は常に真摯で、他の原画マンからも評価は高いのですが、煮詰まると一人で抱え込み、ネガティブスパイラルに陥ってしまうことがあります。弱っている表情がまたいいんですよけどねって…いかん、ドS魂が目を覚ましてしまう。静まれッ俺のドS魂ッ!

アニメーターは歩合制だそうで、時間ではなく、量で収益が左右されるようです。なので丁寧に描いてたら仕事は終わらないし、収入も上がらない。かといってぱっぱと描いたら手抜きで使えないとリテイクになる。にっちもさっちもいかなくなる絵麻。

「ウホッ、いい闇堕ち!」を期待しましたが、残念ながらそんなことはなかったぜ。井口祐未という良き先輩がいたおかげで立ち直りました。あおいにも矢野エリカという良き先輩がいたし、武蔵野アニメーションは個性的ながらいい人が多いですね。平岡にもこういう先輩がいたらあそこまでやさぐれなかったかも知れません。

7-8話を底として、以後の絵麻は精神的にも技術的にも一段階上がり、スランプに陥ることはなくなりました。第2クールの「第三飛行少女隊」編では、新人原画マン久乃木愛の教育係となり、コミュニケーションが苦手な久乃木のフォローをしたり、技術的な指導を行ったほか、3Dモーションの作成に悩む藤堂美沙の相談に乗るなどしています。

終盤には、作画監督補佐にも抜擢されています。持ち前のネガティブ思考から断ろうとしましたが、先輩達の後押しを受けてやり遂げることができました。作画監督になると年収もかなり上がるようなので、生活もかなり楽になると思われますが、果たしてそれはいつの日か。

それにしても後輩の久乃木、「あ」とか「う」とか、言いたいことの最初の一文字しか声に出せないというもの凄いコミュ障です。一言主かお前は。徳川幕府九代将軍家重は言語不明瞭で、側用人の大岡忠光しか聞き分けられなかったという逸話がありますが、絵麻は久乃木の側用人のようでした。

そんなんじゃ久乃木のためにならないのではないかと思いましたが、終盤絵麻が多忙なのを見た久乃木がようやく独り立ちを決意したので、若者はそれぞれ自分のペースで成長していくんだなと改めて思いました。これが若さか…


なお16話では、キャラデザインに煮詰まった井口のストレス解消のため、小笠原倫子らとバッティングセンターに行きますが、なんと絵麻のバッティングフォームは落合、ピッチングフォームは星飛雄馬でした。あるいはアストロ球団の宇野球一かも知れません。もっとも格好だけでどっちもダメダメでしたが。



梅干しを食べて酸っぱい顔をするという絵を描くために自ら梅干しを食べて酸っぱさに悶えたり。二枚目は決してイキ顔ではありませんから(笑)。
それでは足りずにあおいとみどりにも食べさせたりして。あおいとみどりは犠牲になったのだ…

当然人を犠牲にするばかりではなく、藤堂美沙の戦闘機の高機動によるGの体感に付き合って、坂木しずかと一緒に絶叫マシーンに乗ったりしています。上山高校アニメーション同好会メンバーの絆を感じますが、身体が弱そうな絵麻は白目剥いちゃってます。後ろのずかちゃんはどんな顔になっているんでしょうか。

“事後”の二人の表情をみると、ずかちゃんは比較的大丈夫そうですね。絵麻は完全にイっちゃったままですが(性的ではない意味で)。

あと話題となったエンゼル体操。日本語、ドイツ語、中国語、イタリア語などで1から8までの数字を数えてリズムを取りつつ、BGMに合わせながら体操を行います。絵麻曰く、最近一部で流行っている肩に効く体操で、終わった後天使のような気持ちになるのだそうですが…途中ウサギ跳びとか入っているけど大丈夫なの?
なお私のようなおっさん的にはエンゼル体操というとこっち↓の方を思い出してしまうのですが…当然、平成っ子の絵麻には何が何だかわからないことでしょう。

途中で井口に見つかってしまい動揺しますが、結局二人で体操をしたりして。作画はやはり肩が凝るんですかね。巨乳の肩はそれだけで肩が凝るそうですが、絵麻は貧乳なのでその点は大丈夫。やったね絵麻ちゃん!

CVは佳村はるか。生年未公開(昭和生まれらしい)で2月14日生まれで大阪府出身。愛称は「るるきゃん」。声優としてデビューする前に「谷川遥」という名前(本名?)でTVレポーターとして活動していたそうです。声優としての活動は2011年からで、テレビアニメは2014年から出演しています。おそらく絵麻役は出世作の一つということに。

見かけから第一印象が「優しいお姉さん」となりがちだそうですが、料理が壊滅的、部屋の整頓が苦手、大阪出身なのに関西弁がエセっぽいなど、着実に「残念お姉ちゃん」のイメージが根付きつつあるとか。

「変態淑女」というありがたくない異名も持っており、その発言録・行動録がネタにされています。養成所の同期に沼倉愛美、洲崎綾、早見沙織などがいますが、沼倉愛美・洲崎綾とは親しい間柄…というのはいいとして、はやみんに対しては「来世では早見沙織さんの息子として生まれたい」と言ったり、おそろいのパンツをプレゼントしていることを激白したりと暴走しているようです。絵麻のイメージと完全に違いますね。しかも貧乳の絵麻に対して結構なものをお持ちだとか。

幼少期より歌うことに苦手意識を持っていたにも関わらず、ソーシャルゲームの「アイドルマスター シンデレラガールズ」でアイドル「城ヶ崎美嘉」として、CDシングルをリリースし、オリコン週間ランキングで最高13位を記録したことなどで、歌を歌うことに幸せを感じられるようになったそうです。声優としてはまだまだ駆け出しで、これからが正念場だと思うので奮励努力を期待します。

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