記憶に残る一言(その64):水原暦のセリフ(あずまんが大王)

今日は五月らしい爽やかな晴天でした。これぞ風薫る五月。昨日までは暑すぎですよね。札幌ではもうすぐライラック祭りですね。いいですよねライラック。藤、菫、桔梗と私は紫の花が好きなんですが、ライラックは香水の原料になるくらいに素敵な香りなのもいいです。

本日は久しぶりに記憶に残る一言です。今回はなつかしの「あずまんが大王」から水原暦のセリフを紹介しましょう。

「あずまんが大王」はあずまきよひこが「月刊コミック電撃大王」に1999年から2002年まで連載した四コママンガで、単行本は全4巻。とある高校を舞台にした学園コメディで、メインキャラクターの入学直後から始まり、卒業して高校生活を終えると同時に完結しました。

キャラクターの多くが女子高生で、萌えキャラたちの日常生活の描写に重きを置く作風は、「萌え4コマ」とか「日常系」と呼ばれるジャンルを普及させる嚆矢となりました。世紀をまたいで連載された作品ということもあり、2010年に発売された新装版の帯には「21世紀の4コマ漫画は、ここから始まりました」というコピーが使われたりしています。

2000年に「あずまんがWeb大王」としてWEBアニメ化され、2001年12月22日には短編映画「あずまんが大王 THE ANIMATION」が公開されました。2002年にはテレビ東京系でアニメ全26話が放送され、2006年に文化庁が発表した日本のメディア芸術100選(マンガ部門)に選出されました。マンガ部門は25作品で、「ドラえもん」「ドラゴンボール」「北斗の拳」「DEATH NOTE」「ジョジョの奇妙な冒険」「寄生獣」など錚々たる顔ぶれが並んでいますが、あずまきよひこ作品としては「よつばと!」も入っています。2作品が選出されている漫画家は、他に御大・手塚治虫(「火の鳥」「ブラックジャック」)と別の意味で御大の冨樫好弘(「幽☆遊☆白書」「HUNTER×HUNTER」)だけです。

主人公は存在しませんが、レギュラーのメインキャラ6人が物語を進行させます。今回のセリフの主である水原暦はその一人で、通称は「よみ」。勉強も運動も得意な優等生で、周囲へのツッコミ役です。一見目立った欠点はないように見えますが、実はジャイアン級の音痴です。

レギュラーにも関わらず、初登場からおそよ1年間は無名キャラクターだったため、第1回人気投票時は「メガネっ娘」名義でした。ギャルゲー「To Heart」の保科智子がモデルのようです。

この人には別の名言「シュークリーム分が不足してきた」というのもあって、「現代用語の基礎知識」に収録されたほどなのですが、今回はこれじゃありません。

今回の相方はやはりメインキャラの一人である滝野智。通称「とも」で、自称「暴走女子高生」。いつも元気一杯ですが、イタズラ好きで周囲に迷惑をかけることも多く、良くも悪くも仲間内でのムードメーカーです。

時はまさに卒業式。粛々と式次第が進行されていく中、卒業生の言葉を読む代表が呼ばれます。

それに対して、ともはよみに「なあなあ、どうして卒業生代表は私じゃないの?」

よみはクールに「どうして…って、お前、頭のネジが外れてんじゃないのか?」ともっともな返し。

続いて成績優秀者に金蘭賞が贈られるとのアナウンス。それを聞いたとも、なぜか立ち上がります。それにたいするよみのセリフが今回の記憶に残るひとこと。「お前じゃねえ、座ってろ。」

受賞者はやはりメインキャラの一人である美浜ちよでしたが、それを聞いてやはり立ち上がるとも。キレたよみは「お前じゃねえっつってんだろ!」ギャグの基本は繰り返しなんですね。

「ハルチカ ~ハルタとチカは青春する~」の最終回でも似たような展開が。最終盤、なかなか仲間に加わらなかった芹澤さんが吹奏楽部に入部してくれることになり、バスの最後尾でルンルンのチカちゃん。成島さんと芹澤さんを抱え込んで両手に花。眼鏡っ娘好きなチカちゃんなのでした。

車中、部長が「俺達3年は引退だ。俺達の夢はお前たちに託す!そこで、次の部長を決定した。」と話し始めます。

後輩の後藤朱里が「もしかしたら穂村先輩ですよ!?」このセリフ、眼鏡っ娘ハーレムに入れて貰えなかった嫉妬のなせる業…と考えるのはうがち過ぎでしょうか。

部長が「じゃあ新しい部長を発表する!」

その気になってすっくと立ち上がるチカちゃん。りりしいドヤ顔です。

部長「マレンだ!」チカ「マっ…」立ち上がるマレン。人気実力を兼ね備えたイケメンのマレンじゃ仕方ないか。私はチカちゃん大好きですが、吹奏楽部は女子が多いからどうしてもねえ。

どうして誰か「お前じゃねえ、座ってろ」と言ってくれなかったのか。何事もなかったかのように静かに座るチカちゃんですが、周囲は全員失笑。でもこういうところが可愛いんですよねえ、チカちゃんは。

その他ネットで見掛けた作品。その①井之頭五郎×よみ。何で立ち上がっているんだ五郞さん。CAが「お客様の中にグルメはいらっしゃいませんか?」とでも尋ねて回ったんでしょうかね。タイトルは「孤独のグルメ」だけど、あんたはグルメというほどの料理を食べてないぞ(だがそれがいい)。

その②横山三国志×よみ。これは横山版三国志のキャラみたいですが…誰?曹操なのかなあ。

その③音無小鳥×よみ。アイマスシリーズに登場する765プロの女性事務員。何やら切羽詰まったような表情していますが、元ネタはおそらくこれ。

2X歳と表現されるアラサー世代の女性で、事務員にしておくには惜しいほどのルックスと歌唱力を持っていますが、わずか14歳の星井美希に異性との交際経験の乏しさを見透かされ、心配されてしまう程の世間知らずです。私でよければ喜んでいただきます(性的な意味で)。

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