好きな声優さん第四期(その11):上坂すみれ~お人形のようなミリオタ声優

全国で暑いそうで大変ですね。札幌は今日は22度くらいでした。あ、石を投げないで。金曜日には26度と暑くなるそうですから。ろくな冷房設備のない札幌の26度は東京の30度に匹敵しますよ(多分)。

暑いと言えばインドが凄い熱波に襲われているそうですね。首都ニューデリーで26日に45度とか。あまりの暑さにアスファルトが溶けてます。日本がこんなことになったら…凍結路面も怖いけど灼熱地獄も怖いですね。

本日は好きな声優さんです。なかなか埋まらないと思われた第四期ですが、もうあと二つしか枠がなくなりましたね。今日は、前回の赤﨑千夏と「中二病でも恋がしたい!」シリーズで共演し、丹生谷森夏の宿命のライバル(?)だった凸守早苗を演じたことで知った、上坂すみれです。

「上智大学外国語学部ロシア語学科卒業」「実家が豪邸」「ミリオタ」「ロリータファッション好き」「ボトムズ好き」「デビュー作が主演作」……こんな声優が存在出来るのか。出来る。出来るのだ。

上坂すみれは1991(平成3)年12月19日生で神奈川県出身。芸歴は古く、9歳のときにスカウトされ、ヴィダルサスーンのCMに出演したそうです。

鎌倉女子大学初等部・中等部・高等部から上智大学外国語学部に公募推薦で入学し、ロシア語を専攻しました。その理由はロシアやソ連が好きだからで、高校1年生の時に偶然耳にしたソ連国歌「祖国は我らのために」に感銘を受け、以後ロシア研究に没頭したのだそうです。

その後は声優・タレントとしての仕事と事務所のレッスン、そして学業を両立させる日々を送り、「魂を吹き込む仕事をしたい」という理由から声優を志望し、2012年1月から放映されたテレビアニメ「パパのいうことを聞きなさい!」のメインヒロイン小鳥遊空(たかなし そら)役で本格的に声優業を開始しました。

同年には上智大学を卒業していますが、学業優秀賞を授与されています。これは成績が極めて優秀な学生しか受賞できないのだそうで、仕事やレッスンと学業を両立するなんて実に優秀なんでしょう。

漫画・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーに強い関心があり、幼少期より父親の部屋にあった「ゴルゴ13」「沈黙の艦隊」などに親しみ、中学生以来のバイブルは荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」。サブカルの聖地とされる中野ブロードウェイを「わが心の故郷」と呼んでいます。

またソ連軍・ロシア軍を中心にミリタリーオタクでもあり、大学のゼミではソ連赤軍黎明期を研究対象にしていたそうです。好きな戦車はBT-5などの快速戦車だそうです。ノモンハン事件で投入されてましたね。

そういうこともあってか、一番好きなアニメ作品はリアルロボットアニメの極致と言われた「装甲騎兵ボトムズ」で、好きなエピソードはカン・ユー大尉の登場回(多分第14話「アッセンブEX-10」)だそうです。カン・ユーはあまりのゲス野郎ぶりに味方にコレされてますけどね。

お人形のような顔立ちをしていますが、その容姿に違わず、服装はロリータファッションを愛好しています。ロリータファッションのブランド・BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのモデルを務め、雑誌「KERA」「ゴシック&ロリータバイブル」などに度々掲載されています。上坂すみれにとって、ロリータは「装甲」なのだそうで、「ロリータを着ると強くなった気持ちがするんですよ」と語っています。

愛称は「すみぺ」。これは「すみぺでぃあ」(すみれ+ウィキペディア)の略称で、その(主としてサブカルの)豊富な知識に由来している模様です。またロシア語と並んでイラストを特技に挙げています。

このように、作風は楳図かずおや日野日出志、ガロ一派などの影響を受けたような感じで、ケイオスケイオスというかクトゥルーチックというか……。SAN値チェックが必要になる可能性があるような作品が多いみたいですね。

これだけ声優以外の側面が語られる人も珍しいですね。2013年からは「上坂すみれプロジェクト」と題して歌手活動も行っていますが、「革命的ブロードウェイ主義者同盟」の結成を宣言し、「生産・団結・反抑圧」をスローガンに掲げ、「同志諸君(ファン)」と「決起集会(イベント)」を重ね、最終的には「国家」を樹立することを目標としているのだそうです。旧ソ連共産党体制や左翼運動をオマージュした語彙や意匠を多く用いていますが、政治活動ではなく、「ソ連の魅力をある種のファンタジーの世界観として再現できれば」との想いからだそうです。

それでは私が知っている上坂すみれの演じたキャラを紹介しましょう。例によって基本的に年代順です。

凸守早苗(中二病でも恋がしたい!シリーズ)

原作には登場しないアニメオリジナルキャラで、メインヒロイン小鳥遊六花の後輩で現役バリバリの中二病患者です。六花の唯一の弟子にして「サーヴァント」という設定で、六花を「マスター」と敬っています。多分Fateシリーズなんかの見すぎでしょう。会話では言葉の端々に他アニメのセリフを混ぜ込み、語尾に「——でぇす(DEATH)」を付けています。

が、中の人同様学業成績は良く、学年トップで特に数学を得意としており、中学生にして高校1年の問題も簡単に解いています。

ネットで出会ったモリサマーを崇拝し、その言葉をコピペして「マビノギオン(闇聖典)」 にまとめて愛読していますが、実際に対面した丹生谷森夏とは折り合いが悪く、「偽・モリサマー」呼ばわりしています。しばしばスライディングを仕掛けており、キャラソンにまで乱入したりしていますが、本心では彼女に懐いているようです。一時期、丹生谷がモリサマーであると確信した際には六花以上に敬愛していました。

一時期中二病卒業を決意し、髪型をストレートに変えています。こっちの方(覚醒凸)が可愛いとのもっぱらの評判ですが(私もそう思います)、またすぐに中二病世界に戻ってしまいました。なおアニメ放映後、原作小説でも六花が新たにサーヴァントとして契約を結んだ中学3年の女の子として正式に登場しています。逆輸入…

ノンナ(ガールズ&パンツァー)

キエフ級空母の形をした学園艦のプラウダ高校戦車部の副隊長です。プラウダ高校は旧ソ連戦車を使用していますが、生徒は全員日本人で、ノンナは北海道網走市出身です。


通常はT-34/85の車長ですが、大洗女子戦では一時的にIS-2(スターリン重戦車)の砲手を務め、大洗女子の戦車を片っ端から血祭りに上げていました。

クールな性格で、別名は「ブリザードのノンナ」。隊長のカチューシャ(CV金元寿子)と共に行動し、彼女を多方面でフォローしています。進軍する際にはロシア語で「カチューシャ」を歌い、カチューシャが眠る際には「コサックの子守唄」を歌います。

まさにロシア語が得意な上坂すみれのためにあるような役柄ですが、お付き合いしてロシア語で「カチューシャ」を歌った金元寿子もすごい。なおノンナはロマンス語(イタリア)系のロシア人名で、意味は「おばあさん」。そのとおり孫娘のようなカチューシャの面倒を見ています。

ユーリヤ・ヴャルコワ(ガールフレンド(仮))

アニメにも登場しましたが、もっぱらゲームの設定で。聖櫻学園留学生トリオの一角で、ロシアからの留学生です。3歳からバレエを習っており、姿勢や振る舞いが非常に美しく、当然ながらバレエ部所属。この学園にない部活はないのです。

雪のように白い肌に長い銀髪が特徴で、まさに雪娘。外出時にはしばしばポニーテールにしています。 フランスからの留学生であるクロエ・ルメールとも親しい様子で、一緒に旅行に行ったりしていますが、あざといまでにたどたどしいしゃべりをするクロエさんと違い、とても流暢な日本語を喋ります。

時々ロシア語も喋りますが、日本語の際になまる様子はありません。が、「絶対日本人だろ」との評価を受けたせいか、だんだんカタカナで訛りを聞かせるようになってきているような……

日本に留学してきたのは、世界中のバレエダンサーと知り合うためで、バレエ用語は世界共通なので、それだけで国際交流できるのだそうです。世界のバレエダンサーと知り合うなら日本じゃない方が良いような気もしますが。

クロエとは日本文化について語り合う友達同士で、ゲームでは仲良しカードも登場していますが、もう一人の留学生、中国人の李春燕(り ちゅんいぇん)との絡みは今のところありませんね。

海松エル(プラスティック・メモリーズ)

「海松」と書いて「みる」と読みます。海藻ですね。第一ターミナルサービスのメンテナンス班所属。まだ2年目の新米エンジニアで、人間そっくりのアンドロイド・ギフティアのメンテを行っています。担当はメインヒロインの少女型ギフティアのアイラと少年型ギフティアのザック(ミチルのパートナー)。

巨乳で、仕事中はそれを見せびらかすかのような胸元の大きく開いた作業着を着ています。性格は実に陽気で、仕事中も手が止まってしまうほどのおしゃべり好きです。左側の大きなリボンがトレードマーク。

かつてオリビアというギフティアと仲が良かったのですが、OSの寿命で回収され、その後新OS「アンディ」となったところで再会します。


思わず昔のノリでアンディに迫ったエルですが、アンディにオリビアの記憶は全くありませんでした(OS入れ替えなので当然)。それでもまた改めて仲良くなって、かつて一緒に行ったお祭りに行くのですが…

やはり当時とは嗜好が全く違っており、姿は同じでもアンディはオリビアではないことを改めて実感します。そして「アンディとはオリビアとの思い出を共有するんじゃなくて、これから新しく思い出を作って行きたい」と語ります。

この時のエルの姿は、パートナーのアイラの寿命がもうじき切れるツカサになにがしかの影響を与えたようですが。それにしてもミルエルって、新たな使徒みたいな名前ですね。チタンダエルと良い勝負。

チュチュ(SHOW BY ROCK!!)

メインヒロインシアンが所属するガールズバンド「プラズマジカ」のリーダー的存在で、ウサギ族の女の子です。担当はギターとボーカル。もっともボーカルは全員やりますが。

優等生でしっかり者、かつ社交的でかわいいタイプで、バンドのまとめ役でもあり、メンバーからの信頼も厚く、まさに愛され委員長系キャラです。

ギターの練習は毎日欠かさず、音楽への取り組みはとても真面目です。もっともチュチュは根っから真面目なので何事にも真剣に取り組むタイプのようですが。

アニメでは描かれていませんが、ゲームのプロフィールでは野心家と書かれていて、実はメンバーに内緒でソロデビューを目指しているのだそうです。もしや腹黒?

第4話でバンドの個性を出そうということでコスチュームを考えた時には当然のようにバニーガールになっていました。ウサギ族だけに当然というか必然。

しかしコスプレ大会に陥ってしまい、同じ事務所のボーイズバンド「シンガンクリムゾンズ」のリーダー・ロムに「売れりゃ良いってもんじゃねーだろ!!!」と一喝されてしまいした。まあ体操着ブルマまで出来てはねえ。チュチュについてはいずれ「好きなアニメキャラ」でも取り上げたいと思っています。

サブカルの申し子のような美少女すみぺ。オタサーの姫ってこんな感じ?とか思ってしまいますが、話が面白そうなので一度お話してみたいですね。ニュークラブとかにいないかな、こんな子。

ちなみに鎌倉の自宅は豪邸だそうです。賢くてお嬢様で美人でオタ……まるでヒッキーやニートの女神や~!!

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