
札幌にも夏の暑さが押し寄せて参りました。ウォーキングは今年初半袖で行いました。といっても最高気温25度程度なんですけどね。

今日はお懐かしの対戦格闘ゲーム「電脳戦機バーチャロン」から、少女型バーチャロイド・フェイ・イェンのBGMをキャラソンにした「LOVE 14」を紹介しましょう。

「電脳戦機バーチャロン」(CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON)は、セガが1995年12月に発売したアーケードゲームで、後にコンシューマー機に移植されました。私がプレイしたのは1996年11月29日に発売されたセガサターン版です。

バーチャロンは3次元コンピュータグラフィックスで描かれた空間の中で「バーチャロイド」と呼ばれる戦闘用の巨大ロボットを操縦し、敵プレイヤーと対戦する対戦アクションゲームで、プレイヤーは自機の後方の視点から3Dの戦闘フィールドを見て、前後左右空中と自由な機動をしながら射撃戦・近接格闘戦などを行います。メカニックデザインはカトキハジメが手掛けています。

従来ゲーム業界では「ロボットものはヒットしない」と言われていました。にもかかわらず、毎年セガに入社してくる新人の多くがロボットゲームの企画書を上げてくるので、ロボットものはダメだということを分からせるために、「あえて失敗させるためのプロジェクト」として企画に許可したところ、「バーチャロン」は会社の想定を大きく裏切って大ヒットし、ロボットゲームの代表作と見なされるようになりました。

電脳空間を自由に動く爽快さと、遠距離では射撃武器、近距離では格闘武器を自動的に使い分ける便利さが楽しく、ガンダムなんかのパイロット気分を手軽に味わえるところが良かったですね。普通のコントローラーでも遊べますが、操縦桿2本が付いた「ツインスティック」でプレイすると気分が出て良かったようです。お金がなくてね…

巨大企業群が国家を凌駕して行政まで行うようになっている未来、社会活動の全てが商業ベースで運行されるようになり、お互いを潰しあう従来型の戦争は放棄されましたが、闘争の欲求・需要が放棄されるには至らず、代替的に「見世物」「戦争ゴッコ」たる「限定戦争」という概念が社会に組み込まれていきました。そこに登場したのが
巨大人型戦闘兵器「バーチャロイド(Virtuaroid)」です。

月で発見された謎の遺跡(ムーンゲート)から得られたオーバーテクノロジーによって人型ロボット兵器「バーチャロイド」が開発され、平行してビデオゲーム「バーチャロン」で優秀な成績を収めたプレイヤーがパイロットとしてスカウトされている中、月の遺跡が突如暴走を開始します。これを排除するため、バーチャロイドを大量に投入し月遺跡破壊作戦「オペレーション・ムーンゲート(O・M・G)」が開始されます。

O.M.G.に参戦するにはビデオゲーム「バーチャロン」をプレイしなくてはならないという設定であり、前半のステージはシミュレーションによる適性検査とされ、これをクリアすると遠隔操作用バーチャロイドが割り当てられ後半の実戦参加という面白い設定になっていました。「ビデオゲーム」戦士をスカウトするというと、米映画「スター・ファイター」(日本公開1985年)みたいですね。え?知らない!?

ああ、そういえば「エンダーのゲーム」では終盤、大人達にシミュレーションゲームと偽られてエンダー達が艦隊の実戦指揮を執る場面がありました。

フェイ・イェンは「ストリートファイターⅡ」でいえば春麗にあたる女性キャラ的バーチャロイドで、見た目ツインテールのミニスカートを着た少女をモチーフとしているバーチャロイドです。なんでこんな非戦闘的なバーチャロイドが存在するのかというと、ある博士が非公式に(勝手に、とも言う)人格を持ち、実空間と電脳虚数空間を自由に行き来できる「ファイユーヴ」というバーチャロイドを開発していたことが発端で、ファイユーヴと博士は逃亡してしまいましたが、残されたデータを解析することで作り上げたレプリカがフェイ・イェンです。

フェイ・イェンは外見こそオリジナルのファイユーヴと同一ですが、所詮はレプリカ、性能は遠く及ばないそうですが、それでも既存のバーチャロイドより高い機動力を発揮することが評価され、特殊偵察バーチャロイド(SRV)として制式配備されました。右腕にビーム射出機を内蔵、左腕に近接戦時はブレードに変形するビームボウガンを装備し、胸部にはホーミングビームを搭載しています。また危機に陥った際には全身が金色に輝く「ハイパーモード」も限定的に再現しています。構造を理解しないままデッドコピーしたため、ホーミングビームがなぜハート型になるのか不明なのですが、兵器としての性能に支障なかったので放置されました。

このフェイ・イェンが敵として登場するステージのBGM「The Wind is Blowing」に歌詞を付けたのが「LOVE14」です。なぜ14なのかと言えば、ファイユーブ(オリジナルフェイ・イェンが自称14歳だからです。歌手は樋口智恵子。ドラマCDでフェイ・イェンを演じた人です。

私が知っているところでは、「To Heart」の長岡志保役とかを演じていますね。

まばたきしてたら 置いてかれるわよ
チャンスの女神は 逃げ足はやい
キュートな ただ可愛いだけの
夢見る少女じゃ いられないわ

あざやかに 七変化
時空さえ そう 超えるは ワタシ

LOVE 気まぐれな LOVE14
ちょっと 背伸びも 魅力的でしょ
たいくつは イヤよ したくない
私 Fourteen ひとすじなわじゃいかないの

ドキドキ 毎日していたいのよ
それがそう 私のエネルギーなの
スリルとサスペンスがなくっちゃ
はじまったばかりのプロローグ

本当は 少しだけ
怖いけど 思いっきり ワタシ

LOVE 飛び出すわ LOVE14
夢も 未来も 恋も あなたも
たいくつは イヤよ したくない
だから Fourteen ひと足お先に失礼

あざやかに 七変化
時空さえ そう 超えるは ワタシ

LOVE 気まぐれな LOVE14
ちょっと 背伸びも 魅力的でしょ
たいくつは イヤよ したくない
私 Fourteen ひとすじなわじゃいかないの

LOVE 飛び出すわ LOVE14
夢も 未来も 恋も あなたも
たいくつは イヤよ したくない
だから Fourteen ひと足お先に失礼

それでは聴いてみて下さい。まずは本家の樋口智恵子歌唱版です。
フェイイェン化した初音ミクが歌います。
こちらはBGM版。
フェイ・イェンはシリーズが進む毎に女子化が進行していきました。次作「オラトリオ・タングラム」では「高機動型可憐機体」の異名を持つフェイ・イェン・ザ・ナイト。ビームボウガンの代わりにレイピアのような細身の実剣「愚者の慈愛」を装備し、ビームカッターだけでなく、相手を麻痺させるハート型ビームも撃つことも可能です。

三作目「バーチャロン・フォース」ではアンナミラーズ風のウェイトレスのコスチュームをモチーフとした奇抜で扇情的なデザインになりました。4種のバリエーションがあり、基本形態がビビッド・ハート。先代機種と同じレイピア「愚者の慈愛」を装備しています。レイピアと短射程の射撃で攻める高機動前戦型。

パニック・ハートは剣にも変形させることが可能なクロスボウ「亡者の懺悔」を装備する支援型で、機動性と命中率に優れますが、攻撃力と装甲は脆弱になっています。状態異常を起こす武器を多く持ち、ボウガンによる狙撃もあいまって後衛型ですね。

ブルー・ハートはまるで「竜殺し」のような大剣「強者の盲信」を装備する近接戦特化型で、近接戦時にはエネルギーを収束した身の丈以上の黒い刃で敵に斬撃を与えますが、ジャンプした時の自動ロック速度が遅く、すぐに相手の方向を向かないと言う欠点があります。フェイ・イェン系列では珍しい鈍足&一撃必殺タイプです。

シンデレラ・ハートはお盆型の武装「ペイシェント・トレー」を装備した、見た目完全にウェイトレス化した機体です。射撃はビビッド・ハートとパニック・ハート、近接はブルー・ハート特徴を掛け合わせた性能を持っています。

なお、フェイ・イェンとは系列が異なりますが、「オラトリオ・タングラム」から「氷雪魔法系神聖機体」エンジェランが登場します。こいつ、いやこのお方は見かけが完全に魔法少女です。


口之永良部島の噴火、凄かったですね。箱根がやばいの吾妻山がどうしたのとフェイントかけといてまさかこっちとは。とりあえず少数の負傷者はあったけど死者がでなくてなりよりでした。

それにしても噴火の瞬間が撮影されていることに驚きました。去年も噴火警報が出ているようですが、すっかり忘れていました。しかし、気象庁はちゃんと火山活動の監視・観測を継続していたということですね。こういう知れざる努力は賞賛されるべきだと思います。

それはさておき本日は「妄想秒速」。2年ぶりに斉藤由貴の歌で「秒速5センチメートル」のシチュエーションを妄想してみましょう。使用曲は「12月のカレンダー」です。

「12月のカレンダー」は1987(昭和62)年4月21日にリリースされた斉藤由貴の4thアルバム「風夢」収録曲です。4月10日に先行発売された9thシングル「砂の城」も2曲目に収録されています。「12月のカレンダー」はその直後の3曲目となります。ちなみにその後の4曲目に「ひまわり」が入っており、これについては友人同士だった水野理紗が明里を裏切って貴樹に嘘をつくというシチュエーション妄想しております(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-335.html)。

あ、CD版だと8thシングル「MAY」も収録されていますね。ついでに「砂の城」のC/Wである「記憶」も入っています。これはもうCD版の方がお得と言いたいところですが、2009年に再販されたHQCD使用のCDはLP版がベースになっていて、この2曲は入っていません。

「風夢」はオリコン最高順位1位で、最高売り上げを記録した2ndアルバム「ガラスの鼓動」以来の1位にして最後の1位です。斉藤由貴も作詞を担当しており、「眠り姫」「体育館は踊る」「風・夢・天使」「家族の食卓」の4曲の作詞を行っています。タイトルの「風夢」は「風・夢・天使」から取られたものでしょう。

斉藤由貴の初期アルバム、2nd「ガラスの鼓動」3rd「チャイム」4th「風夢」、そして6th「PANT」は、斉藤由貴のアルバム四天王といっていいほどの出来です(1st「AXIA」はやや落ち、5th「ripple」はミニアルバムなので除外)。特に「風夢」は完成度で一番なのではないかと思います。

作詞は「ガラスの鼓動」から始めており、プロの作詞家の作品と並べても遜色のない出来なのですが、以後は人気と売り上げは右肩下がりになっていきます。私もアルバム借りたのは8thの「âge」(1989年)まででしたね。というか、90年代以降はアイドル歌手から女優にシフトしていき、私の興味の範囲外の存在になっていったのでした。

「風夢」には谷山浩子や飯島真理といった女性シンガーソングライターも参加しているのですが、「12月のカレンダー」は作詞: 森雪之丞、作曲: 岡本朗、編曲: 武部聡志と完全に男性作品となっています。

どの曲もいいのですが、私にとっては「12月のカレンダー」と「Side Seat」が双璧ですね。「Side Seat」はなぜシングルカットしなかったのかと思うほどです。そういえば「Side Seat」も妄想可能ですね。しかも明里でいけそう。よし、次回使いましょう。

「12月のカレンダー」は失恋ソング、というか失恋回顧ソングですね。なのでどうしても出てくるのが水野さん(笑)。花苗も失恋しているだろうがとツッコミを受けてしまいそうですが、花苗は高校生の可愛い(といっては本人に失礼かも知れませんが)失恋なのに対し、水野さんのは大人の恋の終わりで、私はそっちの方に心惹かれてしまうんですね。そもそも花苗は片想いで終わっていますしね。

さて舞台は12月、もはや貴樹と水野理紗の関係は修復不可能なほどに壊れてしまっています。失恋しても日常生活は待ったなしで押し寄せてくるというか、むしろ失恋の痛手を癒すためにも日常に没頭した方がいいのかもしれません。そうして家事に追われる理紗はふとカレンダーを見てしまいます。

西日が揺れる 12月のカレンダー
掃除機休め ぼんやりと数字をみてる
白いマス目に 想い出を塗り込んで
めくっていった あなたとのまぶしい日々

秋風の駐車場 さよならを確かめた
過ぎ去ったあの日には もう戻れないのに
今も壁からはずせない カレンダー
このまま年が明けそうな 溜息ひとつ

この歌での貴樹と理紗の恋愛は、秋にさよならを告げることになったようです。貴樹の車ってなんでしょうね。劇中ではスーパーカブしか乗っていないけど。軽とかワンボックスではなく、スカイラインあたりのようなスポーツクーペが似合うような。フェアレディZはやりすぎかなあ。今ならトヨタ86あたりとか。外車もいいけど、貴樹は20代で高い外車に手を出すタイプでもないような気がします。

かなうなら 8月の桟橋に帰りたい
ふと愛に射した影 そっと拭い去るわ
今も壁からはずせない カレンダー
このまま年が明けそうな 溜息ひとつ

一日ずつは あんなにも長いのに
残せたものは あなたとの想い出だけね
心を映す 12月のカレンダー
忘れたいのに懐かしい あなたの笑顔

そうか…夏に二人の愛に影が射したんですね。そして秋(多分晩秋)の別れに繋がったと。桟橋というとこは、もしや種子島に二人で行ったとか。そこで花苗が出てきて馴れ馴れしく貴樹に近づいたとかだと非常に興味深いですね。花苗「遠野くんは私のものにはならないけど、他の女のものにもさせないッ!!」みたいな。

それでは聴いてみて下さい…と言いたいところなのですが、マイナーな歌のせいかYouTubeに全然ない!何とか探してみましたが…。ニコニコ動画の「斉藤由貴 名曲選6」ということで「街角のスナップ」の後ろに入っています。4分20秒頃からです。
同じくニコニコ動画。こちらは「斉藤由貴 マイ・ベスト20」ということで20曲入りですが、冒頭に「12月のカレンダー」が入っています。途中で切られてしまうのが非常に残念。
改めて判りました。やっぱり私、斉藤由貴の曲好きです。一緒にAXIA!よーし、あと「初戀」で花苗も妄想しようっと。これで最低あと2回はやれる訳ですね。

こんばんは。株価27年ぶりの10日連続の値上がりということで、15年ぶりの高値を更新しています。また円も124円台と12年ぶりの安値になっています。お金持ちはこの機に色々と資産を動かすんでしょうねえ。くっ、マネーが足りない!なのでこの話題はあっさり流して…

本日はなつアニソンです。先週の劇場版「銀河鉄道999」の挿入歌「テイキング・オフ!」に続いていよいよ真打ち、主題歌の「銀河鉄道999です。

作詞は奈良橋陽子(英語詞担当)と山川啓介(日本語詞担当)、作曲はタケカワユキヒデ、編曲はミッキー吉野で「テイキング・オフ!」と同じです。

シングル盤には、「銀河鉄道999」の挿入歌であるかおりくみこの「やさしくしないで」とインストゥルメンタル曲の「惑星メーテルのテーマ」をカップリングしたヴァージョンや、映画「サイボーグ009 超銀河伝説」の主題歌である町田義人の「10億光年の愛」「さらばとは言わない(We'll never say good-bye)」をカップリングしたヴァージョンも存在します。


かおりくみこは機械伯爵の愛人・リューズのCVも担当していました。リューズは原作同様時間を操り能力を持っていましたが、原作とテレビ版では男に捨てられて「重力の底」に孤独に暮らしていました。そのため劇場版のリューズの役割をレリューズという別のキャラが担当していましたが、リューズの姉という設定でした。

「銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)」のプロデューサーの一人は、東映アニメーションが初めて手掛けた自主制作映画で、既に放映されていたテレビアニメ版とは全く違う作品であることを強調すべくゴダイゴが主題歌の担当に相応しいかどうか、わざわざコンサートへ足を運び、ライヴの熱気を肌で感じて「主題歌はゴダイゴしかない」と確信したそうです。

英語詞担当の奈良橋陽子は、999号が飛んでいくような明るい感じにしようとタケカワユキヒデと打ち合わせをしており、作曲担当のタケカワは、従来のアニメソングの常識を変えようとやる気満々で、最初のフレーズを作った時には、良曲であることを確信したそうです。そして編曲のミッキー吉野は、当初スローバラードだった曲を、蒸気機関車が力強く走るようなアップテンポにし、日本語作詞担当の山川啓介は、そのスピード感のあるアレンジにより、多少情緒的な詞でもベタベタしないだろうと思ったそうです。そうした化学反応のような連鎖によってこの名曲は生まれたんですね。

原作者の松本零士はクラシック指向で、当初はロックバンドのゴダイゴが主題歌を担当するに違和感を感じていたそうですが、メーテルと鉄郎が別れるラストシーンで、未来への希望に満ちたこの曲が流れることで、「鉄郎は大丈夫だ」と感じ、彼の将来を心配しなくなったそうです。

1979(昭和54)年8月4日の劇場版公開に先行して同年7月1日にリリースされた本曲は、オリコン最高位2位を記録し、「ザ・ベストテン」では1位にもなりました。当時のアニメ主題歌として歴代最高売上枚数を記録し、シングル売上は120万枚に達しました。

劇場版について、東映は当初、中高生を対象にして配給収入目標を10億円としていましたが、結果はそれを上回る16億5000万円を記録し、1979年度の邦画の第1位となりました。これはアニメ映画史上初の快挙でした。当時はまだ映画としてアニメ映画が評価されなかった時代でしたが、本作は異例の評価を受け、1980(昭和55)年の第3回日本アカデミー賞特別賞(話題賞)を受賞し、映画雑誌「キネマ旬報」のキネマ旬報ベストテンでは17位となりました。1970年代後半から1980年代前半に巻き起こったアニメブームを代表する作品の一つです。私ももちろん見に行きましたとも。

さあ行くんだ その顔をあげて
新しい風に 心を洗おう
古い夢は 置いて行くがいい
ふたたび始まる ドラマのために
あの人はもう 想い出だけど
君を遠くで 見つめてる
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey to the stars

そうさ君は 気づいてしまった
やすらぎよりも 素晴らしいものに
地平線に 消える瞳には
いつしかまぶしい 男の光
あの人の目が うなずいていたよ
別れも 愛のひとつだと
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey to the stars

The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
(A journey to the stars)
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey (to the stars)
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
(A journey to the stars)
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey to the stars
(A journey to the stars)
The Galaxy Express 999
Will take you on a journey
A never ending journey
A journey to the stars…

ラストの鉄郎とメーテルが別れるシーンは、収録の際、鉄郎役の野沢雅子とメーテル役の池田昌子が共に感極まって泣き出し、他のスタッフももらい泣きしてなかなか進まなかったそうです。

それでは聴いてみてください。劇場版のラストシーンでスタッフロールと共に流れたものです。とぼとぼと線路を歩いて行く鉄郎が走り出すあたりに希望を感じますね。その直前、風に飛ばされている紙片はキャプテンハーロックの手配書のようです。
もっと別れのシーンをちゃんと見たいという方の為に。昔の身体に戻るとメーテルが言っていましたが、結局戻しませんでしたね(笑)。
こちらは999の旅立ちをイメージしたMAD。999の走行音や汽笛がいいですね。ハーロックやエメラルダスも登場。
EXILEがカバーしています。名曲なのでいろんなミュージシャンにカバーしてもらいたいですが、オリジナルはゴダイゴだって皆知っているのかな?
最後に大きなお友達向け、メーテルのきわどい(?)画像をどうぞ。こういう人に色んな意味で大人にしてもらった鉄郎はうらやましいですね。このウサもあやかりたいもんですな(性的な意味で)。



全国で暑いそうで大変ですね。札幌は今日は22度くらいでした。あ、石を投げないで。金曜日には26度と暑くなるそうですから。ろくな冷房設備のない札幌の26度は東京の30度に匹敵しますよ(多分)。

暑いと言えばインドが凄い熱波に襲われているそうですね。首都ニューデリーで26日に45度とか。あまりの暑さにアスファルトが溶けてます。日本がこんなことになったら…凍結路面も怖いけど灼熱地獄も怖いですね。

本日は好きな声優さんです。なかなか埋まらないと思われた第四期ですが、もうあと二つしか枠がなくなりましたね。今日は、前回の赤﨑千夏と「中二病でも恋がしたい!」シリーズで共演し、丹生谷森夏の宿命のライバル(?)だった凸守早苗を演じたことで知った、上坂すみれです。

「上智大学外国語学部ロシア語学科卒業」「実家が豪邸」「ミリオタ」「ロリータファッション好き」「ボトムズ好き」「デビュー作が主演作」……こんな声優が存在出来るのか。出来る。出来るのだ。

上坂すみれは1991(平成3)年12月19日生で神奈川県出身。芸歴は古く、9歳のときにスカウトされ、ヴィダルサスーンのCMに出演したそうです。

鎌倉女子大学初等部・中等部・高等部から上智大学外国語学部に公募推薦で入学し、ロシア語を専攻しました。その理由はロシアやソ連が好きだからで、高校1年生の時に偶然耳にしたソ連国歌「祖国は我らのために」に感銘を受け、以後ロシア研究に没頭したのだそうです。

その後は声優・タレントとしての仕事と事務所のレッスン、そして学業を両立させる日々を送り、「魂を吹き込む仕事をしたい」という理由から声優を志望し、2012年1月から放映されたテレビアニメ「パパのいうことを聞きなさい!」のメインヒロイン小鳥遊空(たかなし そら)役で本格的に声優業を開始しました。

同年には上智大学を卒業していますが、学業優秀賞を授与されています。これは成績が極めて優秀な学生しか受賞できないのだそうで、仕事やレッスンと学業を両立するなんて実に優秀なんでしょう。

漫画・アニメ・ゲームなどのサブカルチャーに強い関心があり、幼少期より父親の部屋にあった「ゴルゴ13」「沈黙の艦隊」などに親しみ、中学生以来のバイブルは荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」。サブカルの聖地とされる中野ブロードウェイを「わが心の故郷」と呼んでいます。

またソ連軍・ロシア軍を中心にミリタリーオタクでもあり、大学のゼミではソ連赤軍黎明期を研究対象にしていたそうです。好きな戦車はBT-5などの快速戦車だそうです。ノモンハン事件で投入されてましたね。

そういうこともあってか、一番好きなアニメ作品はリアルロボットアニメの極致と言われた「装甲騎兵ボトムズ」で、好きなエピソードはカン・ユー大尉の登場回(多分第14話「アッセンブEX-10」)だそうです。カン・ユーはあまりのゲス野郎ぶりに味方にコレされてますけどね。

お人形のような顔立ちをしていますが、その容姿に違わず、服装はロリータファッションを愛好しています。ロリータファッションのブランド・BABY,THE STARS SHINE BRIGHTのモデルを務め、雑誌「KERA」「ゴシック&ロリータバイブル」などに度々掲載されています。上坂すみれにとって、ロリータは「装甲」なのだそうで、「ロリータを着ると強くなった気持ちがするんですよ」と語っています。

愛称は「すみぺ」。これは「すみぺでぃあ」(すみれ+ウィキペディア)の略称で、その(主としてサブカルの)豊富な知識に由来している模様です。またロシア語と並んでイラストを特技に挙げています。

このように、作風は楳図かずおや日野日出志、ガロ一派などの影響を受けたような感じで、ケイオスケイオスというかクトゥルーチックというか……。SAN値チェックが必要になる可能性があるような作品が多いみたいですね。

これだけ声優以外の側面が語られる人も珍しいですね。2013年からは「上坂すみれプロジェクト」と題して歌手活動も行っていますが、「革命的ブロードウェイ主義者同盟」の結成を宣言し、「生産・団結・反抑圧」をスローガンに掲げ、「同志諸君(ファン)」と「決起集会(イベント)」を重ね、最終的には「国家」を樹立することを目標としているのだそうです。旧ソ連共産党体制や左翼運動をオマージュした語彙や意匠を多く用いていますが、政治活動ではなく、「ソ連の魅力をある種のファンタジーの世界観として再現できれば」との想いからだそうです。

それでは私が知っている上坂すみれの演じたキャラを紹介しましょう。例によって基本的に年代順です。

凸守早苗(中二病でも恋がしたい!シリーズ)

原作には登場しないアニメオリジナルキャラで、メインヒロイン小鳥遊六花の後輩で現役バリバリの中二病患者です。六花の唯一の弟子にして「サーヴァント」という設定で、六花を「マスター」と敬っています。多分Fateシリーズなんかの見すぎでしょう。会話では言葉の端々に他アニメのセリフを混ぜ込み、語尾に「——でぇす(DEATH)」を付けています。

が、中の人同様学業成績は良く、学年トップで特に数学を得意としており、中学生にして高校1年の問題も簡単に解いています。

ネットで出会ったモリサマーを崇拝し、その言葉をコピペして「マビノギオン(闇聖典)」 にまとめて愛読していますが、実際に対面した丹生谷森夏とは折り合いが悪く、「偽・モリサマー」呼ばわりしています。しばしばスライディングを仕掛けており、キャラソンにまで乱入したりしていますが、本心では彼女に懐いているようです。一時期、丹生谷がモリサマーであると確信した際には六花以上に敬愛していました。

一時期中二病卒業を決意し、髪型をストレートに変えています。こっちの方(覚醒凸)が可愛いとのもっぱらの評判ですが(私もそう思います)、またすぐに中二病世界に戻ってしまいました。なおアニメ放映後、原作小説でも六花が新たにサーヴァントとして契約を結んだ中学3年の女の子として正式に登場しています。逆輸入…

ノンナ(ガールズ&パンツァー)

キエフ級空母の形をした学園艦のプラウダ高校戦車部の副隊長です。プラウダ高校は旧ソ連戦車を使用していますが、生徒は全員日本人で、ノンナは北海道網走市出身です。


通常はT-34/85の車長ですが、大洗女子戦では一時的にIS-2(スターリン重戦車)の砲手を務め、大洗女子の戦車を片っ端から血祭りに上げていました。

クールな性格で、別名は「ブリザードのノンナ」。隊長のカチューシャ(CV金元寿子)と共に行動し、彼女を多方面でフォローしています。進軍する際にはロシア語で「カチューシャ」を歌い、カチューシャが眠る際には「コサックの子守唄」を歌います。

まさにロシア語が得意な上坂すみれのためにあるような役柄ですが、お付き合いしてロシア語で「カチューシャ」を歌った金元寿子もすごい。なおノンナはロマンス語(イタリア)系のロシア人名で、意味は「おばあさん」。そのとおり孫娘のようなカチューシャの面倒を見ています。

ユーリヤ・ヴャルコワ(ガールフレンド(仮))

アニメにも登場しましたが、もっぱらゲームの設定で。聖櫻学園留学生トリオの一角で、ロシアからの留学生です。3歳からバレエを習っており、姿勢や振る舞いが非常に美しく、当然ながらバレエ部所属。この学園にない部活はないのです。

雪のように白い肌に長い銀髪が特徴で、まさに雪娘。外出時にはしばしばポニーテールにしています。 フランスからの留学生であるクロエ・ルメールとも親しい様子で、一緒に旅行に行ったりしていますが、あざといまでにたどたどしいしゃべりをするクロエさんと違い、とても流暢な日本語を喋ります。

時々ロシア語も喋りますが、日本語の際になまる様子はありません。が、「絶対日本人だろ」との評価を受けたせいか、だんだんカタカナで訛りを聞かせるようになってきているような……

日本に留学してきたのは、世界中のバレエダンサーと知り合うためで、バレエ用語は世界共通なので、それだけで国際交流できるのだそうです。世界のバレエダンサーと知り合うなら日本じゃない方が良いような気もしますが。

クロエとは日本文化について語り合う友達同士で、ゲームでは仲良しカードも登場していますが、もう一人の留学生、中国人の李春燕(り ちゅんいぇん)との絡みは今のところありませんね。

海松エル(プラスティック・メモリーズ)

「海松」と書いて「みる」と読みます。海藻ですね。第一ターミナルサービスのメンテナンス班所属。まだ2年目の新米エンジニアで、人間そっくりのアンドロイド・ギフティアのメンテを行っています。担当はメインヒロインの少女型ギフティアのアイラと少年型ギフティアのザック(ミチルのパートナー)。

巨乳で、仕事中はそれを見せびらかすかのような胸元の大きく開いた作業着を着ています。性格は実に陽気で、仕事中も手が止まってしまうほどのおしゃべり好きです。左側の大きなリボンがトレードマーク。

かつてオリビアというギフティアと仲が良かったのですが、OSの寿命で回収され、その後新OS「アンディ」となったところで再会します。


思わず昔のノリでアンディに迫ったエルですが、アンディにオリビアの記憶は全くありませんでした(OS入れ替えなので当然)。それでもまた改めて仲良くなって、かつて一緒に行ったお祭りに行くのですが…

やはり当時とは嗜好が全く違っており、姿は同じでもアンディはオリビアではないことを改めて実感します。そして「アンディとはオリビアとの思い出を共有するんじゃなくて、これから新しく思い出を作って行きたい」と語ります。

この時のエルの姿は、パートナーのアイラの寿命がもうじき切れるツカサになにがしかの影響を与えたようですが。それにしてもミルエルって、新たな使徒みたいな名前ですね。チタンダエルと良い勝負。

チュチュ(SHOW BY ROCK!!)

メインヒロインシアンが所属するガールズバンド「プラズマジカ」のリーダー的存在で、ウサギ族の女の子です。担当はギターとボーカル。もっともボーカルは全員やりますが。

優等生でしっかり者、かつ社交的でかわいいタイプで、バンドのまとめ役でもあり、メンバーからの信頼も厚く、まさに愛され委員長系キャラです。

ギターの練習は毎日欠かさず、音楽への取り組みはとても真面目です。もっともチュチュは根っから真面目なので何事にも真剣に取り組むタイプのようですが。

アニメでは描かれていませんが、ゲームのプロフィールでは野心家と書かれていて、実はメンバーに内緒でソロデビューを目指しているのだそうです。もしや腹黒?

第4話でバンドの個性を出そうということでコスチュームを考えた時には当然のようにバニーガールになっていました。ウサギ族だけに当然というか必然。

しかしコスプレ大会に陥ってしまい、同じ事務所のボーイズバンド「シンガンクリムゾンズ」のリーダー・ロムに「売れりゃ良いってもんじゃねーだろ!!!」と一喝されてしまいした。まあ体操着ブルマまで出来てはねえ。チュチュについてはいずれ「好きなアニメキャラ」でも取り上げたいと思っています。

サブカルの申し子のような美少女すみぺ。オタサーの姫ってこんな感じ?とか思ってしまいますが、話が面白そうなので一度お話してみたいですね。ニュークラブとかにいないかな、こんな子。

ちなみに鎌倉の自宅は豪邸だそうです。賢くてお嬢様で美人でオタ……まるでヒッキーやニートの女神や~!!


雨模様の札幌からこんばんは。東京や名古屋は最高気温30度を超えたようですが、札幌は21度。釧路にいたっては14度。天候が勝手にクールビズしてくれていてありがたいというかなんというか。

本日は記憶に残る一言です。今日は20年以上前のRPG、「ロマンシング・サ・ガ」からのセリフを紹介します。

「ロマンシング・サ・ガ」(略称ロマサガ)は、1992(平成4)年1月28日いスクゥエア(現スクゥエア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用RPGです。ゲームボーイの「魔界塔士Sa・Ga」から始まったサガシリーズの第4作目にして、スーパーファミコンでのシリーズ第1作目ですが、ゲームボーイ版はあまメジャーではなかったのと、ストーリー的に関連もないのでで、「ロマサガ」シリーズの1作目と考えてもいいのではないか。

2005(平成17)年4月21日にはリメイクされた「ロマンシング サガ-ミンストレルソング-」がPS2用に発売されています。

まだ人間が、この世に生まれて間もないころ
悪しき三柱の兄弟神がおりました
長兄のデス 弟のサルーイン 末妹のシェラハ
彼らは、恐ろしいモンスター達を率いて
神々の王エロールと人間達に戦いを挑みました

激しい戦いでした
デスとシェラハはエロールと神々の力に屈し
最後には降参しました
しかし、サルーインだけは戦いをやめませんでした

エロールは、サルーインを封じ込めるため
10種の力の宝石を作り
人間達の選んだ一人の英雄に与えました
その戦士ミルザは見事に役目を果たしサルーインを封じました
彼も命を失いましたが
その名前と宝石の物語は伝説として世に残りました

ゲーム中の架空世界「マルディアス」ではそれから1000年が経過し、今やこの歴史はおとぎ話のような伝説として残るのみとなっています。しかし、封印されたはずのサルーインは、刻一刻と復活の気配を濃くしているのでした……

ロマサガは、一本道のシナリオが多かった当時のRPGの中で、行き先やイベントをプレイヤーが自由に選択するフリーシナリオシステムを採用したことで画期的でした。8人の主人公の中からひとりを選び、シナリオが進む中で他の主人公やキャラクターを仲間に加えていきます。

また「経験値」が無く、敵との戦闘を繰り返すことで各種のステータスがアップしていくというのも、当時としては珍しいシステムでした。

マップ上で敵の姿が見える、シンボルエンカウントを採用していました。なので理論的には敵を回避することが可能なのですが、狭いマップではしばしば敵で溢れかえる状態になっていて、回避不可能どころか次々とエンカウントするのでした。

画期的システムの最初の試みである代償として、バグが非常に多く、最悪ROMが壊れる危険性を持つバグ(例レイディバグ)までありました。それ以外にも致命的なバグは多く、プレイを断念して積みゲーにしてしまうプレイヤーも後を絶たなかったとか。バランスもやたら大味で、雑魚の敵がボスより強かったり、雑魚が全体攻撃をしかけてきて、その攻撃で味方が全滅したりしました。

私も最初見てくれで遊牧民の少女アイシャ(お風呂は水がデフォルト)を選択したのですが、この人は戦闘力が8人の主人公中最低で、油断するとすぐ死ぬ上に、最初は仲間もおらず、漸く手に入る仲間も弱いので、途中で断念した記憶があります。後から調べたらアイシャの難易度は8人中最上位だということでした。改めて貴族の息子アルベルトでやったらさくさく進みました。アイシャも頑張れば強くなるんですが、FSSのアイシャのようにはいきませんでした。

さて本日の主役ガラハドは、8人の主人公の一人、グレイの相棒で、元ローザリア王国の聖騎士です。この世界には四天王と呼ばれる巨大な怪物がいます。タイニィフェザー、アディリス、フレイムタイラント、水竜で、元々はサルーインら邪神に生み出された魔物の長でしたが、魔物を道具としか見ないサルーインを見限って神々の側についたという経緯があります。

それぞれが貴重なアイテムを持っており、手に入れるには戦って勝つか交渉をする必要があります。そして中盤頃、死天王の一人フレイムタイラントがアイスソードを求めているというイベントが発生します。アイスソードは最強クラスの両手剣なのですが、ある武器屋では普通に売られています。でも非常に高値。

ようやく買えるだけの金を集めた主人公達ですが、なんと一足遅くガラハドが買ってしまった現場に遭遇します。そのセリフがこれ。

こちらとしてもアイスソードはなんとしてもぜひ手に入れたいので、ガラハドに話しかけます。すると出てくる選択肢がこれです。このうち上の「そう かんけいないね」を選ぶと何も起こりません。また下の「ゆずってくれ たのむ!!」を選ぶと穏便に済み、アイスソードを持ったガラハドを仲間にすることができ、フレイムタイラントのイベントを進められるのですが…物騒なのは中央ですね。

私もちょっとなめてました。ほら、ドラクエだと大事なアイテムなどを捨てようとしてもこういうコメントが出て捨てられないですよね。

または懐かしのローラ姫。ドラゴンから救い出した後、ラダトーム城に連れ帰ってくれという姫の頼みをいくら断ってもこのセリフで押しまくられます。君がッ 連れ帰ってくれるまで言うのをやめないッ!まあシチュエーション的に断るなんてありえないですけどね。そもそも「いいえ」なんて選択肢作るなっちゅーの。

そんな訳で「殺してでもうばいとる」なんて選択肢を選んでも「そんなことはできない!」みたいな流れになるのだろうと思っていた訳ですよ。が、これを選ぶや否や、ガラハドがいきなりこう叫ぶわけです。あっさりすぎてシュールです。
「殺してでも うばいとる」って、最悪の場合は殺すかもしれないくらいに強引に奪い取るっていう意味であって、絶対に殺すという意味ではないと思うのですが、なぜかガラハド瞬殺。アイスソードは無事手に入りますが、こういう悪事を働いていると神々から見捨てられてしまいます。

まあ死の神デスなら助けてくれるかもなんてアドバイスをいただいて、のこのこ冥府に出かけて行くのですが、やっぱりデスも倒して強い武具を奪ってしまうのですがね。「神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬り」を地で行くってステキ(笑)。

なおあまりに過激な選択肢だったせいか、ワンダースワン版では「力ずくで うばいとる」に変更されました。やっていることはあまり変わらないのと、その後登場しなくなるのでよくわかりませんが、多分ガラハドは半殺しくらいで済んだのでしょう。
PS2のリメイク版では「手っ取り早く奪い取る」に変更されたほか、ガラハドも抵抗するようになり、戦闘が追加されます。でもそれほど強くないのでフルボッコにされた挙げ句にアイスソードは奪い取られてしまうのでした。

ちなみにガラハド、スーファミ版だと下図のように結構イケメンなのですが…

リメイク版ではこうなってしまいました。な、何があったッ!?故にガラハゲなんて嬉しくない仇名で呼ばれてしまったりします。

ちなみに名前の由来はアーサー王の円卓の騎士の一人ガラハッド。円卓の騎士最強と謳われるランスロットの息子で、大人になってアーサー王に引き合わされ、様々な試験を受けることになりますが、ガラハッドは容易に達成し、アーサー王から「世界で最も偉大な騎士」と称され、円卓の騎士に加えられます。

後に聖杯探索の任務を与えられ、遂に聖杯を見つけるのですが、最も穢れの無い騎士として昇天して神のもとに召されることになります。

ランスロットの息子だから強さは折り紙付きで、そのうちFateシリーズにでも出てきてもおかしくありませんが、念願成就しているからサーヴァンとにはならないかな?

例によって女性化もされていますが、やはりカッコイイし強そうです。

とにかくこんなに立派な騎士の名をいただいておきながらロマサガのガラハドは情けないとしか言いようがありません。故にイケメンでなくされてしまったのか?

「ねんがんの○○をてにいれたぞ」
「殺してでも うばいとる」
「な なにをする きさまらー」
というやりとりは、ネットのお約束みたいになっています。上記のようなAAも面白いですね。
本日関東地方を中心にかなり大きな地震があり、筑波嶺周辺では震度5弱の揺れとなりました。列車の遅延などは発生したようですが、大きな被害がなくて良かったです。身は札幌にありとても、心はいつも筑波嶺に……な~んちゃって。

もうランキングの話はいいと言いながら、5位ともなるとやはりせずにはおれらません。当ブログ史上2位タイです。2位じゃダメなんですか?(んなことあるかーい!)

今日は久々に好きなアニメキャラ行ってみましょう。いつぶりかと思ったら、「人類は衰退しました」の“マイちゃん”以来約2か月ぶりです。すっかり忘れていました。本日は「異能バトルは日常系のなかで」の櫛川鳩子です。

櫛川鳩子は主人公安藤寿来の幼馴染みで、彼が所属する泉光高校文芸部員の一人でもあります。同じ二年生だけどクラスは違うのですね(寿来は一組、鳩子と灯代は三組。彩弓は三年生で千冬は小学生)。

なんでこの人を取り上げ忘れていたのかといえば、第7話における鳩子の「中二病駁論」を大々的に取り上げていたからですね(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-869.html)。これが事実上ほぼ鳩子特集だったのでうっかりしていました。テヘペロ。

幼馴染みキャラにはわりと多いおっとり・癒し系で、お笑い好きです。平和でいいじゃないかと思われますが、相手が中二病だったのが運の尽き。成績はこう見えて198人中32位と「上の中」といったあたりの順位で、文芸部の中では三年生トップクラスの彩弓に次いで良く、勉強においては教える係になっています。ちなみに寿来は38位とほぼ同格で、灯代は88位と水を開けられています。


安藤寿来のことは昔から「じゅー君」と呼んで親しくしていますが、小学校のころから萌芽があった彼の中二病体質とは全く相容れない、つまり中二病的言動が全く理解できない人なのでした。普通の人からするとそういう人の方がありがたいのですが、寿来の事が好きが鳩子は、彼のことが理解できないことをもどかしく思っています。

寿来も丁寧に説明すれば良かったのですが、中学生位までは布教しようという努力はしていたいようですが、鳩子に中二病の資質(?)が全くないことを悟ってからは諦めた模様で、「どうせ鳩子には言ってもわからない」というスタンスになっていました。

同じく文芸部員の神崎灯代が元中二病患者で、現在だったかなり引き摺っているということが判明して以降は、寿来は話の合う灯代と絡むことが多くなりました。

別に鳩子が嫌いになった訳ではないのですが、相対的な冷遇状態はじわじわと鳩子の精神を蝕んでいたようで、第7話で爆発し、寿来に対して本気でキレることになりました。

さあ闇堕ちか、悪堕ちかと期待したのですが、さすが中二病体質ゼロの鳩子、偶然出会った桐生一(灯代の異母兄)に言われた言葉(「お嬢ちゃんの悩みは、ただの罪悪感だ。幼馴染を理解してあげられないことを申し訳なく思っている。中二病患者は理解を求めてる。しかし、それと同じくらい理解されたくないんだよ」「人の幸せとは、選ばれることだ」)が心に残り、それ以来わからないことはわからないままでいいというスタンスになり、寿来の中二病言動に対しては以前通り何も言わなくなりました。

中二病でもないのに持ってしまったありがた迷惑な異能は、風火水土光の五つの属性を自在に操る「五帝(オーバーエレメント)」(命名寿来)。これらの能力は単独でも複数を組み合わせることでも使用可能で、併用した方がより強力かつ多彩な効果を発揮させるようですが、中二病ではないだけにどう使用していいのかよく分かっていない模様で、劇中活躍することはありませんでした。荻浦直江が憑依した美玲に異能を奪われますが、その時の方がよく活用していたような。

寿来のことは昔から大好きでそしてとても大切で、いつまでも隣に居たいと思っています。料理が上手で安藤家も度々ご厄介になっていたようで、寿来の姉の真智も両親不在の際に「鳩子ちゃんを召喚しろ」と命じていました。「アマガミ」の桜井梨穂子といい櫛川鳩子といい、大事にしていれば絶対裏切らないどころか一生尽くしてくれそうな女の子ですね。こういう人をないがしろにしちゃいけません。いらないなら是非下さい。

終盤の第11話では雑誌で恋愛的を学び、水着で悩殺を図ったり、ツンデレセリフなどいわゆる男の子がグッとくる言動を繰り返して寿来を誘惑していましたが、もともとやり慣れないことばかりだったので上手くいきませんでした。この健気さに気付いてくれればねえ。


あと第9話では恋のライバル・灯代相手にヤンデレ風味を見せてくれました。これも期待したんですよ。ヤンデレ堕ち最高じゃないですか。いけいけGoGoGo!!と思ったのですが…

後に「灯代ちゃんにいじわるしちゃった」と後悔&懺悔していました。悪人になれないのが鳩子なのでしょうか。何しろ寿来×灯代のデート現場目撃とか、寿来にないがしろにされたりとか、さんざんな目に遭っているのにこの程度ですからね。鳩子の性格の良さのほどが忍ばれます。嫁にするなら絶対こういう人だと思うのですが。

でも「私はね、『選ばれしもの』になりたいの」ってセリフは結構中二病チックな気がします。よぉよぉ鳩子さんよぉ……あんたも一応中二病アニメのキャラなんだからさぁ……闇堕ちするか悪堕ちするか、それともヤンデレ化するか、はたまた恋愛で本気の修羅場を作って異能じゃないバトルをするか、どれか一つくらいしてくれよぉ(心の叫び)。

CVはもはや当ブログではおなじみ早見沙織。第7話の2分間に及ぶ中二病駁論は982文字に及びますが、怒りや泣きの演技も込めて一度も間違えずに一発取りでOKを貰ったという話です。その神業めいた才能に嫉妬です。本人はラジオで「何かがおりてきた」と言っていましたが、きっと声優の神様に愛されているんでしょう。

……が、天は二物を与えずと申します。圧倒的な演技力と歌唱力、そして声質の良さを持ったはやみんにないもの……それは画力。上の画像は「山田くんと7人の魔女」5話で使用された早見画伯によるエンドカードです。ナンダコレハ。画伯自身の解説によると左が通常モードの白石うららで、右が山田と入れ替わった状態の白石うららなんだとか。

これが本物の「山田くんと7人の魔女」のメインヒロイン白石うらら。いずれ「好きなアニメキャラ」で取り上げますが、CVはもちろんはやみん。本人がやっているんだからまあ…いいっちゃいいんですけどね。

あ、まどかさんが泣きながら何か言ってますよ。「ひどいよ…こんなのあんまりだよ…」……ごもっともです(笑)。


こんばんは。ここんとこ、毎日曜日は6本もアニメを見なければならなくて大変です。まあ面白い作品ばかりなので苦痛ではないですが。

ところでふと気付いたのですが、今季はやけに日笠陽子が良い仕事しています。どれもメインキャラじゃないのですが、こんなに異なる役柄を演じるなんて凄いなこの人。まあご覧下さい。

まず「終わりのセラフ」。メインキャラの一人である早乙女与一は幼少期に吸血鬼に襲われ、その際に姉の巴を殺害されています。

巴は与一をベッドの下に隠し、自分が吸血鬼に見つかります。

処女の生き血は吸血鬼の大好物かも知れませんが、まだ少女というより幼女ですよ。とりあえずもっとエレガントに吸血しろよ。

目の前で無残に殺された巴お姉ちゃん。これが彼のトラウマになっていますが、そりゃなるよ。

そして突如目を開くお姉ちゃん。これは鬼が見せた過去の記憶の再現なのでした。「で、早乙女与一。今はお前の最も深い部分を再生しているわけだが…」とお姉ちゃんボイスで突如冷静にしゃべり出す鬼。

いまいち強い復讐心を見つけられなかったと身体を乗っ取られてしまいます。まあその後いろいろあって戻りますけどね。

そしてせっかくひよっちを使ったんだからこれだけじゃもったいないと、ホーン・スクルドという吸血鬼役でも再登場。一つの作品の中でも幼女、鬼、吸血鬼と三役こなしています。

それだけではなく、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」(略称「ダンまち」)では妖艶な女神フレイヤを演じています。

主人公のベルが気に入って、手に入れるべく色々画策しています。ベルはすでに女神ヘスティアの眷属なのですが…NTRだNTR。

さらに「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」では真面目そうな女子高生斎藤葵役を演じています。過去の事件のいきさつもあり、吹奏楽よりも受験を優先し、大会前に退部してしまいます。

こういう真面目そうなJK好きです。ぜひ闇堕ちさせたいですね。堕ちていく姿を妄想するとゾクゾクしますが、あくまで妄想オンリーですよ。

私の愛するはやみんこと早見沙織は、今季は柊シノア、小笠原晴香、雪ノ下雪乃、白石うららとJK役ばっかりです。他の役もないわけじゃないですが、バリエーションの豊富さでひよっちが一枚上手ですかな。

おっと本日の話題がおろそかに。今日は個人的“究極の恋愛シミュレーション”「アマガミ」の第二回目です。今回はメインヒロインを紹介しましょう。順番は公式HP登場順です。ギャルゲーではヒロインの誕生日、身長血液型、さらに3サイズまで公表されていることが多く、ガールフレンド(仮)に至っては乙女の最高機密・体重まで公表されていましたが、「アマガミ」は誕生日、血液型、身長までしか公表されていません。見た目でグラマーかそうでないかはある程度判りますが、こういうところもリアリティーなんだと思います。

一番手はパッケージキャラでもある絢辻詞(あやつじ つかさ)。CVは名塚佳織。ギャルゲーではパケキャラ=メインヒロインというのがお約束なので、詞がアマガミのメインヒロインということになりますが…なりますが…。

ニックネームは「天下無敵の仮面優等生」。クラス委員と創設祭実行委員を掛け持ちする、絵に描いたような優等生で、クラスメイトのみならず教師からも一目置かれる存在で、ときメモでいえば藤崎詩織的存在と言えるでしょうか。人望もあり、周囲にはいつも人の輪ができています。

鉄壁なまでの笑顔の影に隠れた彼女の本心を、ふとしたことから知ってしまった橘さん(主人公)は……「絢辻さんは裏表のない素敵な人です!」と言わされるはめに。まさに橘さんはサーイエッサー状態。こういうキャラをメインヒロインに持ってくるところが「アマガミ」の恐ろしい所です。

ゲーム内での彼女の一人称は「わたし」「あたし」「私」と、3タイプ登場します。この使い分けには意味があり、彼女を内面を理解するための鍵となっています。広告展開におけるキャッチフレーズは「私を見つけて」。そう、優等生の仮面の下の本当の彼女を見つけることがハッピーエンドへの道なのです。

縁(ゆかり)という大学生の姉がいて詞に似た美人なのですが、マイペースすぎてKYで、天然ボケにより引き起こした数々の所行により、子供達や犬からも避けられています。詞もこの姉を非常に疎んじているのですが、それを全く意に介さないアイアンハートの持ち主です。

人望が厚いと言いましたが、全ての人から好かれている訳ではなく、市議会議員の娘の黒沢典子からは目の敵にされています。思い込みが激しい上にマイナス思考の典型的ないじめっ子で、さまざまな手を使って詞の評判を落とし、創設祭実行委員の座から引きずり下ろそうと企みます。私ならおっかない詞には絶対ちょっかい出しませんけどね。勇気のあるというよりは無謀です。

続いて桜井梨穂子。CVは新谷良子。ニックネームは「ぽっちゃり幼馴染」。橘さんの幼稚園時代からの幼馴染みで、なんと当時から密かに主人公を想い続けているという気の長いというか一途な子です。

一見すると、自作の鼻歌を歌ったりして、いつもぼーっとしているのんびり屋で、かなりのドジっ子です。でもなあ、橘さんが気付かない彼女の思いを知ってしまうと、何もかもが重く感じられてしまいます。

どんな時も笑顔なので男子生徒に人気があります。アニメ二期では「壁ドン」されてましたが、それは中の人の趣味ではないかいな。体型がぽっちゃり気味ですが、甘い物・新作スイーツ・クリーム系の食べ物に目がなく、最近はお菓子作りにも目覚めた模様。広告展開におけるキャッチフレーズは「ず〜っと 見てるからね」。でもこの人にはストーカー臭は全くありません。

もはや彼女というより母性すら感じる梨穂子ですが、ソエンになるとなんとアイドルグループに入って芸能界デビューします。もう遠くの人だなと思ったら、今なお橘さんを思っているらしいです。が、その時点で大抵橘さんは別の彼女と結ばれていて…

お次は棚町薫。CVは佐藤利奈。ニックネームは「気ままでさばさばした悪友」。橘さんとは中学校からの腐れ縁で、梅原も含めて三人で仲良しです。

サバサバした男勝りな性格で、誰にでも分け隔てなく接するので友人が多く、クラスの男子達の間では絢辻詞と人気を二分しています。

一見ビッチっぽく見えますが、幼少時に父を亡くして以来、母子家庭で育っており、放課後はバイトして家計を助けるなど、しっかりした子です。見た目で決めつけてはいけませんね。

意外にも絵の才能があり、教師達からも一目置かれています。広告展開におけるキャッチフレーズは「なんでもお見通しよ」。でも自分の事はなかなか見通せないものです。

同学年の二年生から一年生に変わって中多紗江。CV今野宏美。ニックネームは「ふかふかボディーの純情少女」。最近転校してきたということで、橘さんの妹の美也のクラスメイトです。

出版社社長の令嬢として厳格な家に育ったせいで、今時の女子高生にしては珍しく素直で礼儀正しいのですが、世間知らずで極端な見知りでもあります。男性恐怖症の気があり、男性の前では完全に委縮して何も言えなくなってしまいます。

一年生とは思えない魅惑のナイスバディで、男子のみならず女子からも熱い視線を注がれています。美也からはセクハラされまくったり。美也、いくらそんなことをしても君の幼児体型は……。広告展開におけるキャッチフレーズは「そんなに 見ないで下さい」。

多分アマガミヒロインの中では一番の不人気キャラです。私は好きなんですけどね。逆玉にも乗れそうだし。ソエンになると怪しいサークルに入ってコスプレとかするようになってしまいます。大丈夫なのか?

もう一人の一年生、七咲逢。CVゆかな。ニックネームは「面倒見の良いクールな後輩」。この人も美也のクラスメイトです。

普段はポーカーフェイスで口数も少なく、クールな態度を取ります。橘さんとは出会いが最悪だったせいで当初はかなりつんけんされますが、実際は温和で、人情深く面倒見が良い子です。共働きの両親を手伝って夕食を作ったり、年の離れた弟の面倒を見たりと家庭的で、料理も上手です。

水泳部に所属しており、大型ルーキーとして期待されていますが、人知れず放課後に練習したり河原で走り込んだりと努力も怠りません。反面、勉強はあまり得意ではないようです。広告展開におけるキャッチフレーズは「ふふっ みんな見てますよ」。

いわゆるツンデレキャラですが、デレ方がハンパないです。ほとんど橘さん依存症状態になります。不人気の紗江ちゃんに対し、一二を争う人気キャラで、リアル明里パパも大好きだそうです。まあリアル明里パパがこの人を好きなのは他にも理由が…おっと、誰か来たようだ。

そして唯一の上級生である三年生。ラブリーキタ━━ヽ(゚ω゚)ノ━━!!私が愛して止まない森島はるか登場ッッ!CVは伊藤静。ニックネームは「男殺しの天然女王」。近松門左衛門の「女殺油地獄」くらいインパクトありますね。


魅惑の笑顔と長身のパーフェクトボディで、学校中の男子の視線を釘付けにするマドンナです。橘さん憧れの女性で、なぜこの人がパケ絵になっていないのか不思議なほどです。創設祭のミスサンタコンテストでは2年連続優勝を果たしており、今年も出場すれば三連覇確実です。


はるか自身は自分の美貌が周囲へ与える影響に自覚がなく、ペットや年の離れた弟達とじゃれあう感覚で接してしまうため、男子生徒はますます悩殺されてしまいます。休み時間に馬跳びをしている男子高生というのもいかがなものかと思いますが、それに参加する女子高生ラブリーはありえませんね。

ちなみにさりげなく瞳が青いですが、ギャルゲーにありがちな他キャラとの差別化のための演出ではなく、母方の祖父がイギリス人のクォーターであるためです。実際にクォーターが青い瞳になるのかどうかは不明ですが、この祖父が付けたセカンドネームにより、本名は“森島・ラブリー・はるか”なんだそうです。確かにラブリーなので愛称も「ラブリー」。広告展開におけるキャッチフレーズは「ダ〜メ ちゃんとこっちを見て」。

そして最後に隠れキャラ上崎裡沙(かみざき りさ)。CVは門脇舞以。Fateシリーズのイリヤ役が有名です。ニックネームは「スニーキングヒロイン」。ガチのストーカーなので愛称(?)は「スト子」です。

遙か以前のあるきっかけにより、長期に渡って密かに橘さんを想い続けている影の薄い女の子です。普段は影からおとなしく見つめるだけですが、どのような状況も自分に都合良く解釈しようとする傾向があり、非常に大胆かつ積極的な行動を取る場合があります。故にヤンデレキャラとも目されています。ヤンデレと言っても桂言葉や我妻由乃ほど極端ではありませんが、リアルなヤンデレってこんな感じかなと思わせる人です。


メインヒロイン6人全員のエンディングを終えることで出現するようになり、裡沙の攻略過程において、橘さんのトラウマである中学三年時のクリスマスにおける「すっぽかし事件」の真相が明かになります。ちなみにその時に橘さんが好きだったのが、上の画像の蒔原美佳です。

上崎裡沙が出現した状態において、メインヒロインのいずれかにクリスマスフラグを立てると、危機感を覚えた裡沙が暗躍し、ヒロインが「スキ → テキタイ」へと変化する「テキタイ」落ちイベントが発生します。これが発生すると、裡沙の言動に左右されない絢辻詞以外の5人は攻略不能に陥りますが、改良廉価版のエビコレ+版では回避が可能になっています。口癖は「どういうことなの!?」「もうほっとけないよ!」「仕方ないよね」ちなみに以下のようなモノローグでヒロイン達を地獄に叩き落とします。

あたしの気持ちに気付く前に、またほかの女の子にちょっかいかけられたらどうしよう……そうだ!そんな事になる前に諦めてもらえばいいんだよね。うんうん、そうしよう!

桜井梨穂子さん……いい人だから、あまり意地悪な事したくないけど……(誰からも好かれる梨穂子)

棚町薫……ただの友達でいてくれれば良かったのに……ていうか、ちゃんと仕事しなさいよ!(アルバイトしているファミレスで橘さんと談笑しているのを見てのツッコミ)

中多紗江……人見知りで、すごく寂しがり屋さんだから、あたしもついつい甘く考えてたけど……かわいそうだとは思うけど…(下駄箱に手紙を入れるだけであっさり落ちてしまう紗江。お嬢様だからチョロいもんです)

七咲逢……水泳に夢中で、彼氏なんてちっとも欲しがってない感じだったのに……もうほっとけないよ!(一見クールな姿勢を装いますが、扉に蹴躓くなど動揺は隠せませんでした)

森島先輩……先輩はすごくもてるから、あまり気にしてなかったけど……やっていい事と悪い事があるよね。このままほっておくと、きっと二人とも傷ついちゃうよ……その前にあたしが……(私のラブリーに…なっ!何をするだァーッ!許さんッ!!)

絢辻…詞……絶対に騙してるんだ……頭がすごくいい人だし……上手いこといって……あの二人の仲が決定的になる前に、何か手を打たなきゃ……(スト子…その人に触れちゃいけない…その人は…ああ!窓に!窓に!)

が、絢辻さんだけはスト子の手には負えませんでしたね。ただしアニメ版では成功しているので一勝一敗といったところでしょうか。

次回は妹の美也を含めた味があるサブヒロイン達を紹介しましょう。
今日も肌寒い札幌。夏物ですが、思わず上着を着てしまいましたよ。明日からは暖かくなるようですが、このプチ寒の戻り(立夏過ぎて使う表現じゃありませんが)のせいで風邪をひいている人も多いようです。体調管理には気をつけましょう。

今日のサブジャンルのランキングは11位で、ベストテン記録は連続15日で途絶えました。さらば列強時代。

さて本日は恩田陸の「夜のピクニック」を紹介します。「夜のピクニック」は「小説新潮」で2002年11月号から2004年5月号まで連載後、2004年7月30日に新潮社から単行本が刊行されました。2006年9月に新潮文庫から文庫版が刊行され、私が読んだのも文庫版です。

第2回本屋大賞、第26回吉川英治文学新人賞を受賞したほか、2004年度「本の雑誌」が選ぶノンジャンルベスト10で1位に選ばれています。

本屋大賞は、「新刊を扱う書店(オンライン書店を含む)の書店員」の投票によってノミネート作品および受賞作が決定されるという異色の文学賞で、作家や文学者は選考に加わりません。「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」をキャッチコピーとして掲げており、「根回し」や「すりあわせ」がない反面、突出した異彩を放つような作品は受賞せず、ラインナップも含め平均化されているという声もあります。

映画化・コミック化などのメディアミックスがなされることが多く、第3回大賞の「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」(リリー・フランキー)や第6回大賞の「告白」(湊かなえ)などの大ヒット作品も多く、芥川賞や直木賞より“稼げる”文学賞とも言われています。これについては書店員が売りたい本を選ぶ賞であることから、読者に近い感覚で親しみやすい作品が選ばれるため娯楽性が保証されているからだの説があります。賞品はトロフィーと図書券10万円分となかりしょぼいですが、後々の影響を考えると作家にとって受賞の意義は相当大きいと思います。

吉川英治文学新人賞は、1980年に創設された講談社が後援する文学賞で、副賞100万円と堂々たるものですが、新人賞いいながら、実質的には中堅作家が候補者・受賞者の多くを占めています。恩田陸の作品は当ブログでも取り上げている「ライオンハート」が第22回(2001年)、「茶と黒の幻想」が第23回(2002年)に候補作となっていますが受賞を逃し、本書で三度目の正直となる受賞を果たしました。大人気作家東野圭吾は4回候補となりながら遂に受賞していません(もはや大作家なので受賞対象とならないでしょう)。まさか「秘密」でも受賞しなかったとは…。あの超絶名作「白夜行」も無冠だし、選考委員は頭がどうかしていると思います。

まあ話がズレるので気を取り直し、「夜のピクニック」に戻りましょう。例によって文庫本裏表紙の内容紹介から。

「高校生活最後を飾るイベント『歩行祭』。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。」

本書が取り上げる学校行事、「夜のピクニック」こと歩行祭は、恩田陸の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」がモデルになっているそうです。歩行祭は80kmを歩くものですが、「歩く会」での距離は70kmだそうです。

主人公は3年生の同級生の甲田貴子と西脇融で、歩行祭の状況が両者の視点で交互に描かれています。この二人、恋心とは違う理由で意識し合っているのですが、一緒のクラスなのに一度も話をしたことがありません。もちろん異母兄妹であることは誰もにも打ち明けてはいませんが、友人達は二人の不自然な様子から、互いに恋愛感情を持っているのではないかと誤解しています。何となく雰囲気が似ているということもあるのでしょうが、そこはまあ異母兄妹ですからそれなりには、ね。

が、実は二人は異母兄妹で、融の父の浮気相手が貴子の母と言うことになります。しかし貴子ママンは切れ者で、シングルマザーでありながら会社を経営して裕福であり、一方融の方はさほどではないので早く子供をくぐり抜けて大人になって自活したいと強く願っています。この関係を作った罪作りの父は既に故人となっていますが(もう死ぬしかないじゃない)、葬式の際に出会った二人は会話をすることもなく没交渉のままでいました。情報交換がなかったことで同じ高校に進学することになり、遂には同じクラスになってしまいました。

浮気にしても不倫にしても、二人には全く責任のない話なのですが、貴子は罪悪感を感じずにはいられず、融は責任がないと判っている貴子を加害者の位置に置いている自分自身に憤っています。貴子の誓いは、歩行祭の間に一言だけでも融と会話を交わすという非常にささやかなものですが、中盤までの状況からするとそれは絶望的にも思えます。さらにその誓いが達成されたら、貴子にはさらなる願望があるのですが……

若いというか、非常に青臭い話ではあるのですが、それがノスタルジックで心地よいですね。貴子も融も「ちゃんと高校生をしていない」と自己評価していますが、苦悩を抱きつつあがきながら何処とも知れない未来への出口を探す、それこそが「青春してる」ってもんじゃないかと今になってはそう思います。リア充は青春の一形態かも知れないけど、それが青春というものではないぞ。

それにしても青春していないと卑下する二人が羨ましいのは、良い友人に恵まれていることです。融には戸田忍という自身よりも他者への心配りを優先しがちな親友がおり、貴子には美和子という才色兼備の親友がおり、梨香と千秋という個性的なクラスメイトもいます。そして親友でしたがアメリカに行ってしまった杏奈。劇中一切登場しない彼女が残したメッセージがどのように実現するのかが一つの見せ場です。

実は融と忍はかなりモテモテのイケメンらしく、融は杏奈、美和子、それからヒール役の内堀亮子(忍の元カノでもある)から好意を持たれており、忍は千秋に(映画版でも梨香にも)好意を持たれています。その忍は貴子が好きなのですが、てっきり融と相思相愛だと誤解しているので、全くノータッチで来たようです。全てが判明した歩行会後に交際を始めればいいんですけどね。

私は脇役が好きになる傾向があるのですが、美和子は実にいいですね。北高男子の憧れの的というのも判ります。ただし、劇中登場しない杏奈も登場人物の語る内容から言ってかなり素敵な女性なので、どっちでもいいかなという。亮子は美人らしいですが、忍を始めとして校内で付き合った男子は数知れずというビッチです。忍からは「超打算的女」と呼ばれており、この人だけはヒールに徹しさせられるのかな、女流作家は女性キャラに厳しいなと思っていましたが、最終的には一応の救済が図られていたのでまあ良かったです。

私は見ていないのですが、2006年9月30日に映画が公開されています。撮影は恩田陸の母校である水戸一高が実際に使用され、出演者も恩田陸の「アイドルっぽくない俳優を使ってほしい」という要望に添ったキャスティングがなされています。キャッチコピーは「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」。これは昨年(つまり2年生の時の)の杏奈のセリフですね。アイドルではありませんが、多部未華子(貴子)、貫地谷しほり(梨香)、加藤ローサ(杏奈)など、有名女優が入っていますね。美和子役の西原亜紀はイマイチ伸び悩んだような。東原亜紀ならデスブログで有名ですが(笑)。

本書を読んで、スティーヴン・キングの「死のロングウォーク」を思い出しました。もちろん歩行祭では誰も死なないし、最後の一人になるまで歩かされる訳でもありませんが、長い長い歩行中の出来事が描かれているところが。

正直、序盤はさほど集中できませんでした。恩田陸にしてはあんまり面白くないなとか、これで本屋大賞?とか思ってしまいましたが、中盤、昨年見知らぬ少年が写真に写っていたことが話題になり、その少年が今年も現れたというところから一気にミステリーというかホラーテイストになって面白くなりました。いや別にホラーじゃないんですけどね。終盤伏線がどんどん回収されるので、また最初から読み返したくなる作品です。

貴子と融は交流が生まれて実に良かったです。二人の未来には何が待っているか判りませんが、少なくとも罪のない二人がいがみ合ったり疎遠なままでいるよりは交流があった方がずっといいです。他に兄弟姉妹はいないみたいだし(いないんだろうな、パパン?)。でもママン同士の交流とか和解は…まあ無理でしょうね。強いるのも違うと思うし。
本日から札幌に初夏の訪れを告げる「さっぽろライラックまつり」が始まりました。57回目ということで長いですね。昨日始まった札幌ラーメンショーも協賛行事なのです。約400本のライラックが咲き誇る「大通会場」(大通公園)では音楽祭、野だて、スタンプラリーなどのイベントが行われます。

今年の春は暖かかったので、ライラックは既に満開状態です。でもここに来てちょっと肌寒いんですよね。今日なんか雨模様だし。週末から天気が良くなって気温も上がるみたいですが。

本日は記憶に残る一言です。今日は「シグルイ」の主人公藤木源之助のセリフです。いかん、主人公ではないか(笑)。

「シグルイは」山口貴由のマンガで、秋田書店の月刊誌「チャンピオンRED」に2003年8月号から2010年9月号まで連載されました。2007年にはWOWOWでアニメ化されています。

原作は南條範夫の時代小説で連作短編の「駿河城御前試合」の第一話「無明逆流れ」が中心となっています。「無明逆流れ」は35ページほどの短編ですが、山口貴由が大胆かつ奔放に脚色しており、ほとんど別物に近い内容の作品となっています。

山口貴由はデビュー時から独特なキャラクターと台詞回し、大胆な構図、止め絵の大ゴマ・アオリ文字の多用が特徴となています。また手がける作品のどれもが肉体が破壊され、内臓が飛び散るなどのグロテスクな描写があります。全ての集中力を漫画に注げられるように心がけているそうで、漫画家以外の仕事は考えられないと言っています。代表作は「覚悟のススメ」や「悟空道」ですが、「シグルイ」はこれらを超えた作品と言えるでしょう。

「駿河城御前試合」は、駿府藩主の大納言徳川忠長(三代将軍徳川家光の弟)の御前で催されたという11番の御前試合を描いた連作短編です。11番のうち8組に勝敗があり、3組が相打ちとなっていますが、対戦が真剣で行われたため、各試合の敗者は死亡し、相打ちでは両者死亡という悲惨な結末となっています。試合場となった広場に敷きつめられた白砂は血の海と化し、死臭があたりに漂い、見物の侍さえもひそかに列を退き、嘔吐する者もあったというほどの惨状だったそうな。

その駿河城での御前試合の第一試合を戦うのは、隻腕の藤木源之助と盲目跛足の伊良子清玄。まともな試合ができるのかと危ぶむ周囲の心配をよそに構える二剣士。そこには「濃尾無双」と謳われた虎眼流での浅からぬ因縁があったのです。

ということで、話は7年前に遡って因縁の発端から語られるのですが、当時藤木源之助は師範代を務めており、幼少時から両親が心配するほど寡黙でしたが、強い意志と矜持、そして並外れた膂力を持っていました。

藤木の剣の道を追求する姿勢は当時からストイックで、自分にも他者にも厳しく、門弟にも容赦無い稽古をつけていました。藤木の得意技は自らの刀を相手の刀とぶつけ合わせ、そのまま力押しによって相手を押し倒し屈服させる「鍔迫り」です。相手を押し倒した上、首を木刀で締め上げることで、相手から「参った」と言わせないようにするという恐ろしい技となっています。

巨漢ながら温厚な師範の牛股権左衛門は、そんな苛烈な藤木にさすがにもう少し手加減したらと言うのですが…その際に藤木が返したセリフが今日の記憶に残る一言です。

はいこれ。確かに身を以て経験した痛い目は忘れられませんね。私も3回転倒して凍結路面の恐怖を心に刻みましたよ。見てるだけではこの恐怖は理解できないに違いありません。しかし、さすがに殺すつもりはないでしょうが、参ったと言わせないというのも底意地が悪いですね。師範代とはいえ20歳そこそこの若者なので、血気にはやっている部分があるのかも知れません。

そこへ道場破りにやってきたのが伊良子清玄です。当時はもちろん盲目跛足ではなく、天賦の才を持った優れた剣士でした。母親が夜鷹という出自の悪さから這い上がるために上昇志向が極めて強く、周囲の人間を利用する野心家です。伊良子は強い強い藤木を「指溺み」という骨子術の技であっさりと破りますが牛股権左衛門には及ばず、虎眼流の門弟になります。

牛股と藤木、伊良子は虎眼流の「一虎双龍」と呼ばれることになります。特に腕を上げた伊良子は道場随一の剣士となり、虎眼流の後継者と目されるようになりますが、道場主である岩本虎眼の情婦であるいくとの密通したのが運の尽き。師匠の情婦NTRということで、虎眼以下虎眼流一門の仕置きを受けた上、虎眼の秘剣「流れ星」によって両目を斬られ、いくと共に放逐されてしまうのでした。

その3年後、隆盛を極めていた虎眼流でしたが、高弟達が次々と殺害されていきます。犯人は虎眼流への復讐を行う伊良子でした。伊良子の策により分断された虎眼流の面々は刺客の襲撃を受け、藤木と牛股は刺客を返り討ちにしますが、なんと虎眼は伊良子の秘剣「無明逆流れ」の前に破れ、「濃尾無双」の虎眼流伝説はここに終結したのでした。

その後、師匠の仇討をすべく藤木と牛股は伊良子と果し合いますが、藤木は秘剣「無明逆流れ」でに左腕を切り落とされ、牛股までも惨殺されてしまいます。意に沿わず生き延びた藤木は、徳川忠長の命により自死も許されないまま、御前試合で伊良子と再戦することになります。

まあそこに至るまでに色んな出来事があり、それらは「駿河城御前試合」の他の試合の登場人物絡みのものもありますが、圧倒的に山口貴由のオリジナル要素が強いように思われます。ゆえに35ページの短編が15巻の長編になった訳ですが。

岩本虎眼が創始した虎眼流ですが、真剣はたやすく折れるという理由から、剣を極力打ち合わせず、最小の斬撃で倒すことを趣旨としており、極めて実践的な剣法です。また当身技も多用するなど、単に剣術にとどまらない独自の技法を含んでいます。

特徴的な技は、中目録以上にのみ伝授される秘伝の技「流れ」です。刀を片手で背後に担ぎ、そこから相手に向かって刀を横に薙ぐのですが、刀を振ると同時に、手を刀の鍔元から柄尻まで横滑りさせることで相手に間合いを誤認させるとともに、切先による最少の斬撃で相手を倒すことを主旨とした技です。

虎眼流では「人体は三寸斬り込めば致命傷になりうる」としており、非常に実践的な技に見えます。技のからくりが判明すれば対処法はありそうですが、多分見た者は生きて返さないのでしょう。ただし、強靭な握力と精妙な制御が必要なため、十分な力量が無いと刀を吹っ飛ばしてしまうことになります。

そして秘剣「流れ星」。「星流れ」という表記もあって、どのような基準で区別されているか判りません。全く同じ技なんではないかと見受けられます。もしや虎眼先生が使うと「流れ星」で、門弟が使うと「星流れ」なのかな。こちらは免許皆伝者のみが使うことを許されているもので、その域に達しない者は技自体を見てはならないという掟があります。

右手の人差し指と中指の間で剣の柄を挟み、左手の指で刀身を掴んで力を溜めてから放つ変則的な剣で、これにより爆発的な速度を持つ斬撃を放つことが出来ます。更に「流れ」の要領で柄を指の間で滑らせ、間合いを伸ばします。これに加えて、刀を放つ際に身体を回転させることで、周囲の物全てを正に一刀両断してしまいます。

虎眼先生の他、免許皆伝である藤木、牛股、伊良子らもこの「流れ星」を操りますが、それぞれ構えは微妙に異なっています。虎眼流は稽古が極めて過酷な反面、新たな技の開発や、個人の創意工夫が認めらるなど、案外自由度が高いところがあります。

そして伊良子が追放後に編み出した必殺剣が「無明逆流れ」。「盲人が杖を突いているかのよう」に剣を地面に突き立てた構えから、倒れこんで相手の攻撃をかわしつつ、相手の正中線を「流れ」で切り上げる技です。敵対することになった虎眼流の技法は生きているのですね。

秘剣「流れ星」は首を狙う横の薙ぎなので、これを躱しつつ切り上げるという相性の良い技です。伊良子は「流れ星」で失明しているので、「流れ星」破りのためにこの必殺剣を開発したのでしょうが、強固な地面に刀を突き立て溜めをより強く取って、全身のバネを用いて切り上げるので、「流れ星」を凌駕する斬撃になっています。

地面がぬかるんでいるなどすると影響を受けやすいという弱点がありましたが、跛足となってからは刀身を足の指で固定して力を溜めるように改良し、弱点を克服しました。これにより、足を使う縦の「流れ星」とでも言うべき技に進化しました。

「シグルイ」とは「死狂い」のことで、“正気にては大業ならず 武士道はシグルイなり”と冒頭に掲げられているとおり、主要登場人物は誰も彼も狂気を孕んでいます。これは開祖虎眼先生の影響かも知れませんね。物語開始時には痴呆症状態になっており、一日の大半を「曖昧」な状態で過ごし、わずかな時間のみ正気に返るという状態となっていました。もっとも正気の時代も極めて苛烈な性格で、異様に執念深く嫉妬深い人物だったようです。

実は藤木も伊良子も武士階級の出身ではないのですが、むしろそういう人の方が武士道に拘るというのは、武士への憧れのなせる業なのでしょうか。そういえば新撰組副長の土方歳三にもそういう傾向があったような。

「無明逆流れ」は異形の構えからインパクトが大きく、いろいろなパロディが作られています。

「トレス疑惑」が囁かれる一枚。まさに「完全に一致」ですね。手がないので嘴を使っているところはさながら「セキセイ流無明逆流れ」か。

「どきどき魔女裁判」のキャラ、御堂あやめが無明逆流れを繰り出します。魔女の家系なのに巫女になり、さらにメイド喫茶でアルバイトしているという妙な人です。

「飯田橋のふたばちゃん」という四コママンガのキャラ、秋田ちゃんです。この四コマは出版社の擬人化で、スポ根ずきで熱血な「講談ちやん」、ファン層は広いが意外と腹黒い「小学ちやん」、アンケート結果にきびしい「集英ちやん」、個性のない「双葉ちやん」などが登場します。秋田ちゃんは当然秋田書店なわけで、長いものを持つと自動的に無明逆流れをやってしまうのだとか。

ゆるふわな人気者だが、キャラットにMAXにフォワードにミラクと、クリソツな妹が大勢いてまぎらわしい「芳文ちゃん」って、笑うわこんなん。

初音ミクもネギで無明逆流れ。「ああ、あれこそはミク様必勝のお姿 無明葱流れ…」ヴォーカロイド道はシグルイなり。「シグルイ」もまたネタの宝庫なのでまたやりたいですね。「ぬふぅ」とか。

本日より大通公園西8丁目で札幌ラーメンショーが開催されています。全国の有名ラーメン店が集合し、一杯800円均一だそうです。ラーメン好きなら見逃せない…のかも知れませんが、ラーメン横丁も制覇していない身では行きにくいですなあ。

昨日のサブジャンルのランキングは史上2位の5位でしたが、本日は10位。14日連続一桁はなりませんでしたが、ベストテン入りなら14日継続中。


本日はなつアニソン、先日のキャプテン・フューチャーの「ポプラ通りの家」同様70年代作品を取り上げましょう。今日は劇場版「銀河鉄道999」の挿入歌「テイキング・オフ!」です。

松本零士の「銀河鉄道999」は1977(昭和52)年から1981(昭和56)年にかけて今はなき週刊少年キングで連載されていました。末期少年キングの看板作品となっていましたね。今の人は知らないでしょうが、ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンと並んで5大少年誌だったんですよ。第23回(1977年度)小学館漫画賞を受賞しており、松本零士の代表作といって良いでしょう。

漫画連載中にテレビアニメ版が1978(昭和53)年から1981(昭和56年)年まで放映されたほか、1979(昭和54)年には劇場版が公開されました。原作準拠のテレビアニメ版に対し、劇場版は原作をコンパクトに再構成したほか、原作連載中にも関わらず、メーテルの正体や機械の体をただでくれる星の真実といった、序盤から挙げられていた謎の回答を先に見せるという大胆な試みがなされていました。また主人公の星野鉄郎の年齢が10歳から15歳へと引き上げられ、それなりに男前になっていて、青春の色彩が強まっています。

これにより、原作やテレビアニメでは、鉄郎は機械伯爵の人間狩りに遭遇した直後にメーテルと出会い、銀河鉄道999で旅に出ていますが、劇場版ではその後5年ほど経過してからメーテルと出会うようになっています。また機械伯爵への復讐も旅立ち前から中盤のトレーダー分岐点に変更されるなど、時系列も大幅に入れ替えられています。これにより、鉄郎ママン加奈江さんは5年間も剥製をやっていることになってしまいました。

「テイキング・オフ!」はタイトルどおり、鉄郎が銀河鉄道999に乗って宇宙に旅立つシーンで流れる挿入歌で、主題歌「銀河鉄道999」のc/wとなっています。作詞:奈良橋陽子(英語詞担当)、山川啓介(日本語詞担当)、作曲:タケカワユキヒデ、編曲:ミッキー吉野、歌:ゴダイゴとなっています。ご存知でしょうがタケカワユキヒデとミッキー吉野はゴダイゴのメンバーです。


ゴダイゴは1975(昭和50)年に結成され、70年代後半から80年代前半にかけてヒット曲を連発した人気バンドでした。最大のヒット曲は日本テレビ系ドラマ「西遊記」のED「ガンダーラ」(1978年)。他に「西遊記」OP「モンキー・マジック」や国際児童年協賛歌「ビューティフル・ネーム」、「銀河鉄道999」などがヒットしました。


本来A面収録の「銀河鉄道999」から紹介するのが筋なのかも知れませんが、同曲は劇場版のラストで流れるのに対し、「テイキング・オフ!」は序盤で流れるので、物語的には先に聴くことになるんですよね。

サントラである「交響詩 銀河鉄道999」(傑作)にも「テイキング・オフ!銀河の彼方へ」と題して収録されています。さあこれから旅立つんだというワクワクする気持ちに溢れていて、卒業式とかに歌ったらいいんじゃないかと思うような歌詞と曲調になっています。

明日の汽笛が君にも 聞こえるだろう
汗ばむ夢の切符を 握りしめろ
年老いた大地を 思いきり蹴って
星々の彼方へ さあ飛び立て
I'm leaving,I'm flying
I'm taking off to the unknown
新しい星を さがすんだ
TAKING OFF TAKING OFF
誰も行かない未来へ

若さが光を追いぬき 走りつづける
自由をたたえ広がる まぶしい闇
君だけを待ってる 何かがあるはず
美しい銀河の 消える果てに
I'm leaving,I'm flying
I'm taking off to the unknown
見慣れたきのうは ふりむくな
TAKING OFF TAKING OFF
誰も行かない未来へ

TAKING OFF TAKING OFF
誰も行かない未来へ…

それでは聴いてみて下さい。まさに劇場版のカットと共に。999の走行音や汽笛などSE付きです。解像度が低いのが残念です。
こちらは映画の場面とともに、「交響詩 銀河鉄道999」のサントラを乗せたもの。SEはなくなりましたが、ゴダイゴの歌唱が終わった後に続けてインストゥルメンタルになります。ここがまたいいんですよね。
映画のダイジェスト的編集をしたMADです。これを見れば映画を見たも同じ…ではありませんが、映画を見た人はストーリーを懐かしく思い出すことでしょう。ハーロック、エメラルダス、トチロー、千年女王(プロメシューム)とまさにオールスターキャストです。
なお、999号は銀河鉄道株式会社の運行列車では最速(超特急)という設定ですが、他にも111から888までのぞろ目の特急列車が存在します。999の路線は銀河系の地球とアンドロメダ銀河の惑星メーテルを結ぶ大銀河本線で、111(エメロード1号)は冥王星とエメラルダス分岐点を結ぶ銀河中央線、222(ビオナス2号)はオリオンと大王星を結ぶ大オリオン線、333(ベガラス3号)は地球とカペラを結ぶカペラ高速線です。ちなみに原作の第一話冒頭に登場した銀河急行776号と同じデザイン。

444(カペラ4号)はカペラを起点に内銀河を環状運転する内銀河環状線、555(オルオディア5号)はオリオンを起点に外銀河を回るオリオン大環状線、666(マゼラニアン6号)はニケと小マゼラン星雲を結ぶマゼラン連絡線(ニケで銀河中央線に連絡)となっています。777(プレアディス7号)はオリオンから行き先不明という謎の外銀河線ですが、これは銀河鉄道株式会社により開発途中のため終点が決まっていない外宇宙開拓用路線なのだとか。最後の888(アルデバラード8号)はトレーダー分岐点とアルデバランを結ぶアルデバラン環状線となっています。


999号は旧式の蒸気機関車(C62)を模しており、その理由についてメーテルは「二度と帰らないお客のためには、こんな演出も必要なの」と説明していますが、888号はもっとクラシカルは蒸気機関車風です。666号はディーゼル機関車風だし、444号も蒸気機関車風なので、演出というより趣味の世界のように思えます。


ライラックが咲き乱れる札幌からこんばんは。ライラックは札幌の市の花なんで至る所で咲いていますが、花も綺麗ですが香りもいいですね。香水の原料にもなるのだそうで、さすがはモクセイ科です。

さて、そろそろ最後のギャルゲーについて語るとしましょう。今後もオンラインゲームでは経過報告や新規プレイゲームもあろうかと思いますが、コンシューマー機のギャルゲーは今後やることがなさそうなので。最後のギャルゲーは、私がこれまでプレイした中では究極の恋愛シミュレーションだと思っている「アマガミ」です。

「アマガミ」はなにしろ名作なんで、ネット検索してみればわかりますが様々な人が語りまくっています。今さら私が…という気もしますが、ま、私なりに語ってみることにしましょう。

「アマガミ」はエンターブレインが発売した恋愛シミュレーションゲームで、2009年3月にPS2版が発売され、2011年に「エビコレ+」(改良廉価版)がPSPとPS2用に発売されました。私がプレイしたのはPSP版ですが、安くなった上に改良されているなんて素敵すぐる。その後2014年にはPSVita版が発売されており、息の長い人気を誇っています。売り上げは25万本以上と、最近の恋愛シミュレーションゲームとしてはかなりのヒットになっています。

2010年と2012年にアニメ化されており、オムニバス形式で、○○編として各ヒロインをきちんとメインにしているので、概して評判が良かった模様です。

「アマガミ」は11月下旬頃からクリスマスまでの冬の物語で、主人公(デフォルト名は橘純一。アニメでもこの名前でした)は中学時代のトラウマにより、恋愛とクリスマスに苦手意識を持っており、彼女もいない寂しい学園生活を送っていますが、憧れの先輩・森島はるかの卒業が迫りつつあることに気付きます。“何もしないまま高校生活を終えて本当にいいのか?……いや、このままでは駄目だ!”かくして主人公は恋に対する苦手意識をなんとか跳ね除け、今年のクリスマスは女の子と過ごせるようにと一念発起します。様々な女の子と出会い、主人公はいかなるクリスマスを迎えるのでしょうか。

「アマガミ」の特徴点

① リアル指向(ヒロイン)

まずはヒロイン達の画像をご覧下さい。人数も少ないですが、なんとなく地味な感じがしませんか。

それでは「ドリームクラブ」の画像をご覧下さい。こちらはピュアな心の紳士の社交場(要するにキャバクラ)が舞台なので、人数も多く派手は雰囲気がするのは当然といえば当然ですが、さあ何が違うでしょうか。

キャバ嬢との比較ではいくらなんでもと言われそうですから、同じJKの「ときめきメモリアル2」の画像と比較してみましょうか。いかがでしょうか?はい、決定的に違うのは髪の色ですね。「アマガミ」のヒロインは黒髪かせいぜい茶髪です。制服も比較的地味でいかにもありそうですね。個人的には赤青緑に金髪とありえない髪の色のヒロインも嫌いではないのですが、「アマガミ」が基本的にリアル指向であることはヒロインの造形からもうかがえます。
② リアル指向(恋愛)

リアル指向の恋愛とは何か。恋愛シミュレーションは最終的に結ばれるヒロインは一人ですが、ゲームの過程では複数のヒロインと関係を深めるのが普通です。「ときめきメモリアル」なんか一筋で行こうとすれば破局が待っている理不尽仕様ですし、同級生や下級生といったエロゲーだと、複数のヒロインと性的関係を持ったりできます。

その点「アマガミ」はワンプレイでは一人のヒロインに焦点を絞ることが推奨されています。無論複数同時攻略が不可能なわけではないのですが、期間が短いのと、必須イベントをクリアしないと次の段階に進めないシステムから、よそ見をしていると本命を逃がす可能性が大です。さらにうまく二股掛けているつもりでも、それが発覚してしまうこともあります(「涙イベント」)。基本、恋愛を甘く見た不届き者には天罰が下るのが「アマガミ」です。主人公だけがひどい目に遭うなら自業自得ですが、場合によってはヒロインにも取り返しの付かない心の傷を与えてしまうこともあります。
③ エンディングのパターンの多さ

ヒロインには スキエピローグ BEST、スキエピローグ GOOD、スキエピローグ BAD、ナカヨシエピローグ、ソエンエピローグの5種類が用意されています。このうちナカヨシエピローグは友人として終了、ソエンエピローグは梅原君から最近の消息を聞くだけです。スキエピローグ BESTとスキエピローグ GOODは、いずれにせよヒロインと結ばれるので、どっちでもいいかなという気もしないではありません。

問題はスキエピローグ BADで、これはクリスマスのデートの約束を取り付けながらすっぽかすというド外道行為をすると出現するので、普通の人ならまず遭遇しません。が、ヒロインによってはまさに「取り返しの付かないことをしてしまった…」になります。主人公自身が傷付くのは因果応報で仕方ないのですが、女の子を傷付けじゃいかんでしょう。それでも3人のヒロインについては元の鞘に収まるので全然バッド感がなかったりしますが、残る3人は……
④ 重要な役割を持つサブキャラ

「アマガミ」には攻略対象ではないサブキャラがヒロイン達と独自の関係を持っており、攻略の際に重要な役割を果たすことがあります。画像の他にもサブキャラはおり、男も主人公の友人である梅原正吉もいますが、野郎なので省略(笑)。面白い人なんですけどね。ここで特筆すべきは、主としてエロゲーであれば攻略対象になってくることが多い妹(左端)や女教師(左から二番目)がサブキャラになっていることです。

特に先生である高橋麻耶については「色気十分の担当教諭」というキャッチフレーズもあり、エロゲでは真っ先に落としにいくタイプの私としては攻略対象ではないのが非常に残念なのですが、おそらくこれはリアル指向のせいなのでしょう。正直、女教師と恋愛関係になる高校生なんて滅多にいないでしょうから。ゲーム内で無理に先生にアタックしようとすると、突然のバッドエンドを迎えることになるので、節度をもって接しましょう。

妹の美也も実に妹らしい妹で、安心感があります。最近のゲームは実の妹でも油断できないことがありますからね。美也は「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」の比企谷小町と並んで一家に一人欲しい妹です。
⑤ 主人公は変態紳士

あらすじだけみるとわかりませんが、橘純一はかなりの変態です。ゲームやアニメでのあまりの変態行動に、もはやプレイヤーや視聴者からは敬意を表されてデフォルトで「橘さん」と呼ばれるほど。学校にお宝本(要するにエロ本)を隠しているなど序の口です。

特にフェチへの探求心は群を抜いており、常人では考えられない様な行動がしばしば見受けられます。ゲーム中の選択肢も変態的なものしかないような場合もあったりします。

どれ選んでも詰むじゃないかと思ったりもしますが、なぜか応じるヒロインもヒロインです。揺らいでるぞリアル指向(笑)。それが許されるのは橘さんがイケメンだからか?そうなのか!?

⑥ 意外な隠れキャラ

各種恋愛シミュレーションでお約束ともいえる「隠れヒロイン」。「アマガミ」にも当然います。上崎裡沙といいます。結構可愛いのですが、とんでもないストーカーです。ヒロイン全員を攻略しないと登場しませんが、この人は主人公のトラウマとなっている2年前の事件の真相を知っていたりします。

またいわゆる「ヤンデレ」キャラでもあり、彼女とのBESTENDを見るためには、誰か他のヒロインとの関係を深めた後、上崎裡沙の暗躍により、スキャンダルをねつ造され、関係が「スキ」から一気に「テキタイ」(ヒロインに嫌われて攻略不可になる)に落とされてしまうイベントが発生します。

これはさすがにあんまりだというので「エビコレ+」版では回避が可能になりましたが。この人のルートは他と全然毛色が違うのですが、「仕方ないよね」(彼女の口癖)。それにしても利用されるだけされる「マリちゃん」カワイソス。

各ヒロインの紹介は次回に。最後にネットでみつけた面白い画像を。全員ヤンデレ化しています。でもラブリーこと森島はるか(右から二番目)だけあんまり変化していないような気がしますね。両側が凄すぎるからか。

相変わらず肌寒い札幌からこんにちは。寒の戻りなんでしょうか。藻岩山に霧が這い上って見えなくなっていますが、数百メートル上空は曇ってことなんですね。

豊平川の河川敷ではバーベキューをやっているグループもいますが、寒そう。GWも過ぎて流石に暖かいだろうと企画したんでしょうが、おあいにく様でした。せめてバーベキューと酒で暖まって欲しいですね。

さて、長らく続けてきた「ギャルゲーの土曜日」ですが、ネタがほぼつきました。また、年のせいかウォーキングにしてからの披露が半端ないので、今後は土曜日は軽めの記事でいきたいと思っています。そこで考えたのが「ゲーソンの土曜日」。アニソンとは別にゲームの歌を紹介していこうかと思っております。またも新カテゴリー作成!

記念すべき第一回目ゲーソンは「ときめきメモリアル」の主題歌「ときめき」です。ときメモこそは私をギャルゲー地獄(天国?)に引きずり込んだ張本人です。当時持っていたのはファミコン、スーファミで、これらはハードの性質的にギャルゲーとは馴染まないもので、正直ときメモ以前にギャルゲーをやったことはありませんでした。


といってギャルゲーに興味がなかったわけではなく、スーファミにギャルゲーがなかったからプレイできなかったというのが真相です。PCゲームには昔から各種エロゲーがあり、プリンセスメーカーとか「卒業 〜Graduation〜」といった育成シミュレーションも評判になっていましたが、ゲームのためにPCはなあ…と思っていました。

そうこうする中、1994年に発売が報じられた「ときめきメモリアル」。その宣伝を見た時、私の中にビビビッと流れるものがありました。なぜか「これはぜひ買わねば!」と思ったのです。ハードはNECホームエレクトロニクスのPCエンジンSUPER CD-ROM²だったので、ときメモ購入を機にハードも買いました。あるソフトをプレイしたいがためにハードを買ったのは初めての体験でした。中古のPCエンジンDuo-Rでした。


普段はリハクの目を持つ私ですが、この時ばかりは諸葛孔明もびっくりの慧眼だったと言わざるを得ません。ときメモは大評判になり、翌年以降、プレステ、サターン、スーファミ、ゲームボーイ、Win95版と各種ハードに移植され、累計100万本以上という大ヒット作になりました。ときメモの成功により、コンシューマー機に恋愛シミュレーションゲームが定着したといって良いでしょう。

ときメモのゲーム自体についてはブログ最初期に取り上げているので、早速「ときめき」に。「ときめき」はときメモのOPで、作詞:SANOPPI、作曲:メタルユーキ、歌:藤崎詩織(CV金月真美)です。当初は一番のみでしたが、すぐに二番の歌詞&アレンジやリフレイン追加による「もっと!モット!ときめき」が作られました。こちらの作詞はSANOPPI&2番を作らなくちゃね!実行委員会となっています。後に後発のゲームで野田順子、神田朱未、牧島有希らも歌唱していますが、やはり金月真美版が私にとってはベストです。

実は「もっと!モット!ときめき」については、過去に取り上げているのですが(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-270.html)、ちゃんと歌詞を乗せていなかったので今回改めて。べ、別に記事作成したことをド忘れしてたわけじゃないんだからねッ!(実は忘れてました…あと過去のゲーソン記事もカテ変更しました。テヘペロ)
好きとか 嫌いとか
最初に言い出したのは
誰なのかしら
駆け抜けてゆく
私のメモリアル

今日も鏡のまえで
髪をとかして
ピンクのリップはSweet Magic
とっておきのコロン

さ・さ・や・き
き・ら・め・き
ド・キ・ド・キ
大好き
あなただけに見つめて欲しい

(Take the Chance)
仕上げは上出来
(Tell Your Heart)
準備はOK
ステキな予感 そよ風に乗せ
(Try Your Luck)
制服のリボン
(Tell Your Love)
結び直したら
今日こそ言えそう
“Love me please…”

ここまでは一番で、「ときめき」はここまででした。以後は「もっと!モット!ときめき」で追加された歌詞です。

わたしのこの想い
あなたは気付いているの?
気付いてないの?
おしえてあげる
ときめきメモリアル

そっと机の中に
手紙しのばせ
願いを込めてWhite Magic
とっておきの勇気

や・さ・し・く
ほ・ほ・え・む
あ・な・た・が
大好き
熱い視線 感じるほどに
私のハート 感じて欲しい

(Take the Chance)
きっと来てくれる
(Tell Your Heart)
信じているから
この木の下で あなたを待つわ
(Try Your Luck)
仕上げは上出来
(Tell Your Love)
準備はOK
今日こそ言えそう
“Love me please…”

さ・さ・や・き
き・ら・め・き
ド・キ・ド・キ
大好き
あなただけに見つめて欲しい

(Take the Chance)
仕上げは上出来
(Tell Your Heart)
準備はOK
ステキな予感 そよ風に乗せ
(Try Your Luck)
制服のリボン
(Tell Your Love)
結び直したら
今日こそ言えそう
“Love me please…”

(Take the Chance)
ときめきの予感
(Tell Your Heart)
駆けてくるあなた
(Throw Your Charm)
自分でもわかる 胸の高鳴り
(Try Your Luck)
深呼吸ひとつ
(Tell Your Love)
勇気を出して
確かな声で
“Love me please…”

それでは聴いてみて下さい。まずは「ときめき」から。記念すべきPCエンジン版OP。今見ればかなりしょぼいグラフィックですが、初健ではかなり驚きました。スーファミでは歌が入っているゲームなんかプレイしたことなかったのでなかったので。
こちらはプレステ版OP。アニメーションの動きが全然違います。ただ…あんまり絵が上手くないと思うのは私だけ?まあときメモは萌え絵じゃないですけど。
フルバージョンである「もっと!モット!ときめき」です。画像があまり良くないのが残念ですが、プレステ版「ときメモ」のOPとドラマシリーズのOPを組み合わせています。後半にはPCエンジン版のOPも入ってたり。
メインヒロイン藤崎詩織の「中の人」金月真美がライブで歌っています。聴衆の合いの手が素晴らしい。「よく訓練された客」とはこのことでしょうか。
OVAの映像を使用したMAD。なぜか全キャラ顎がとがり気味。イノキなのでしょうか。
「ときめきメモリアル2」で使用された「もっと!モット!ときめき99」。歌っているのは陽ノ下光役の野田順子です。歌自体は金月真美より上手いのではないかという気も。アニメーションもキャラデザインも2の方が上なんですよ。
最後に「ときメモ2」の登場キャラ全員で歌っているMAD。知らなかったなこれは。動画を上手く組み合わせています。
これは余談ですが、ヒロイン藤崎詩織を主人公にした大河同人誌「詩織」ってのがあります。現在第21章まで出版されてなお継続中ですが、これでもかと言わんばかりに陵辱と調教の限りを尽くされるのが、あまりに酷いので可哀想で見てられません。作者は詩織に何か恨みでもあるんでしょうか?


今日も肌寒い札幌です。曇って風が強かったせいで余計そう感じましたね。コートを着ている人さえいて、道産子は本当に寒さに弱いなあと改めて思います。暑いよりずっといいですけどね。

本日もサブジャンル9位でギリギリ一桁。これで10日連続継続中で、二桁になりましたなのでもうこの話題はいいですね。これからは自称「列強ブログ」で行きます。別に何が変わる訳でもないですが。

本日は久々に好きな声優さんです。前々から取り上げたかったのですが、私の視聴アニメと相性が悪くてなかなか視聴キャラが溜まりませんでしたが、ようやく溜まったので満を持して登場。今日紹介する声優さんは赤﨑千夏です。

赤﨑千夏は1987年8月10日生まれで鹿児島県南九州市(旧知覧町)出身。東京学芸大学教育学部演劇専修卒というインテリ声優です。大学在学中にオーディションに合格して養成所に通い、2010年から声優として活動を開始しています。声優を志したのは小学生の頃で、中学生時代はバスケットボール部と放送部を掛け持ちし、高校時代は演劇部がなかったので地元の市民劇団で活動していたそうです。小町的極私的には放送部はポイント高いです。以前やっていたもので。

ちなみに「崎」ではなく「﨑」で、「あかざき」ではなく「あかさき」と読みます。愛称は「ちーちゃん」「ちーさま」等。2012年頃から主要キャラを演じるようになり、豊かな表現力とコミカルな演技で定評を得ています。

目標にしている声優は皆口裕子ということで、それなら清純派路線を行って欲しいものですが、番宣ラジオを聴くと完全に芸人路線で、笑いのためには婚期すら犠牲にする松来未祐路線を走っているような気がします。「恋愛ラボ」の真木夏緒とか、お澄ましした時の丹生谷森夏の演技を見ると、清純派も充分可能なのんですが……天性のエンターテイメント精神が邪魔するのでしょうか。

当ブログでも取り上げている茅野愛衣(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-360.html)とは互いに声優になる前からの知り合いで、同じ喫茶店でアルバイトとして働いていたそうですが、互いに声優志望であることを知らず、アフレコ現場で再会して驚いたとか。

やはり当ブログで取り上げている金元寿子(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-410.html)とも仲が良く、金元寿子は赤﨑千夏について「とても大事で素敵な友達」とインタビューで話しています。

それでは私が知っている赤﨑千夏が演じたキャラです。例によって原則的に古い順です。

丹生谷森夏(中二病でも恋がしたい!シリーズ)

赤﨑千夏を語る上で外せないキャラですが、既にこの人については別途語っている(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-452.html)ので、今回は簡潔に。

本作で私が一番好きなキャラで、容姿鍛錬で成績優秀の学校のマドンナです。普段は優等生なのですが、実は中学生時代に思いっきり中二病に罹っており、魔術師もしくは精霊巫女になりきり「モリサマー」の二つ名でネットを中心に活動していたほか、現実世界でも奇行に及んでいました。

高校生になって中二病とはきっぱり縁を切ろうとしましたが、ふとしたはずみでしばしば中二病的側面を垣間見せており、完全に卒業しきれていないようです。中二病って怖いなあ(笑)。

広畑七恵(TARI TARI)

主人公である坂井和奏ら「合唱時々バドミントン部」と対立する声楽部の部長で指揮担当です。ボーイッシュで生真面目な性格ですが、宮本来夏が声楽部を辞めてからは彼女に対して冷たく当たっています。見た目がR舫に似ていますね。

真面目すぎるせいでフリーダムな性格の来夏とは反りが合いませんが、本人なりに歌に対する情熱は持っています。最終回では和解して「合唱時々バドミントン部」の最後の活動を支援します。

真木夏緒(恋愛ラボ)

赤﨑千夏を語る上で外せないキャラその2ですが、この人についてもやはり別途語っている(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-583.html)のでやはり簡潔に。

主人公の一人で2年生ながら私立藤崎女子中学(藤女)の生徒会長です。小学校から児童会会長をこなし、清楚で美しい容姿と優雅でしとやかな立ち振る舞いから「藤姫様」と呼ばれて尊敬されています。

しかし実態はかなりのボケキャラで、恋愛に対する妄想が激しく、生徒会は「恋愛の研究」および「恋愛の練習」の場と化してしまいます。

狩宿巴(咲-Saki-全国編)

鹿児島県代表の永水女子高校のメンバーです。狩宿は次鋒を務め、他校のデータ解析担当です。腰まで届きそうなポニーテールで眼鏡をかけています。永水女子は巫女装束で麻雀を打つという独特なスタイルで有名ですが、狩宿だけは県予選では制服のままでした。全国大会では巫女装束に着替えています。

ちなみに永水のメンバーは早見沙織(神代小蒔)、大原さやか(石戸霞)、水橋かおり(滝見春)と「好きな声優さん」で取り上げた声優さんがずらりと揃った強力チームですが、真の鹿児島出身者は赤﨑千夏だけです。

甘利燈(ガールフレンド(仮))

1年生で属性はPOP。オカルト研究会に所属しています。オカルト研究会でPOPってなんなんでしょうか。アニメではあまり活躍しませんでしたが、ゲームは個性派ぞろいのキャラの中でもかなり異彩を放っています。基本オカ研は近づかない方がいい人ばかりのような気がします。

まず頭に王冠がデフォルト。赤メッシュが入った明るい茶髪と白黒のネクタイをしており、一年生は緑、二年生は青、三年生は赤という法則を思い切り無視しています。そりゃあスカートの色でわかりますが、私立のわりに校則ユルユルですな、聖櫻学園。

猟奇趣味でゾンビが大好き。目玉が飛び出している熊の人形を「可愛い」とも言っているのは序の口で、主人公をホルマリン漬けにしようとしたりします。愛情表現なんだそうですが、どう考えても普通じゃありません。ヤンデレではないようですが、目が怖い。赤﨑千夏はこういうぶっ飛んだキャラは上手ですね。

絹島ミチル(プラスティック・メモリーズ)

現在視聴中ですが、先行紹介。主人号の水柿ツカサの先輩にして教育係となる女性社員ですが、年は17歳とツカサよりも年下です。ツカサに何かと厳しくあたりますが、彼が気になって仕方がない様子。もしや恋ではないかいな。

3年前まで両親代わりのギフティア(アンドロイド)に育てられていました。こういう子供を「アンドロイド・チルドレン」と言いますが、寿命が来たギフティアの回収を拒否して逃亡、結果ワンダラー(暴走状態)とさせてしまい、回収に来た現上司のカヅキの右脚に大怪我をさせてしまいました。

このいきさつから、ワンダラーと化したギフティアが出た場合の鎮圧任務にあたるアール・セキュリティ社を「ギフティアをモノとしてしか見ていない集団」として毛嫌いしていますが、一件を見ると同社に責任はないというか、全部お前のせいだ(笑)。

私だけの思い込みかも知れませんが、森夏、夏緒と演じてこれは大物がブレイクかと思ったのですが、その後少々伸び悩んだ気配があったように感じます。それは本人のブログタイトルである「器用貧乏」のせいなのか。今年はさらなる飛躍を期待しています。

最後にどうでもいい話ですが、某STAP細胞はありま~す!の人と似ているような気がします。持ちネタにいかがでしょうか。


こんばんは。都心は真夏日だったそうですね。私も一緒にこう言いたいところなのですが、実は札幌肌寒くて。本日の最高気温は午前零時の13度。日中は10度程度でした。羨ましいとお思いの方もいらっしゃるでしょうが…はい、正直クソ暑いより肌寒い方がよっぽどマシです。

本日のサブジャンルランキングも一桁キープ。なんか8ばかり並んでますな。ジャンルランキングで一桁になってからエバレよというツッコミもありかと思いますが、サブジャンルであるサラリーマン・OL部門の一位のブログもジャンルランキングでは30位にも入っていないという現実がありますので……。多分サブジャンル1位よりも困難な道ではないかと思います。

本日は久しぶりに本の紹介です。1月以来なので本当に久しぶりです。どんだけ本を読まなくなったんだ私。今日は清水義範の「金鯱の夢」です。清水義範は好きな作家で、かつてはずいぶん読んだのですが、意外にも当ブログで紹介するのは初めてだったりして。

清水義範は1947年10月28日生で愛知県名古屋市出身。中学時代からSFファンで、半村良の面識を得て、大学卒業後に上京し半村良に師事しました。それはもう師匠が黄金聖闘士みたいなものですね。1977(昭和52)年からソノラマ文庫を活動の場として多数のジュブナイル作品を発表しました。

その後、司馬遼太郎の文体を模倣した「蕎麦ときしめん」」、丸谷才一の文体を模倣した「猿蟹合戦とは何か」などといったパスティーシュ作品が注目を集めしました。パスティーシュ(作風模倣)は学生時代から行っていたそうですが、「こういったものは、きちんとした作品ではない」と自身で封印していたそうです。でもいざ発表してみると非常に好評だったため、以降この手法を用いた短編を書き続けました。

また郷土(名古屋)愛に満ちている作家で、加藤清正と北政所が名古屋弁で会話するショートショート「決断」を書いて以来、名古屋弁など名古屋を前面に押し出した「名古屋もの」と呼ばれる作品を多数発表しています。この功績により、「名古屋弁を全国に広める会」の功労賞を受賞したり、名古屋名誉市民になったりしています。

人気作家ですが、受賞にはあまり縁がなく、1988(昭和63)年に「国語入試問題必勝法」(これは傑作です!)で第9回吉川英治文学新人賞を受賞したほか、3回直木賞候補になりながら全て落選しています。

このあたり、「お勉強シリーズ」などでコンビを組む西原理恵子からはこのようにおちょくられていたりして。手加減なしだな西原センセー。

実は70年代後半から書いていたらしい清水義範ジュブナイル作品は全然読んだことがなくて、80年代後半に発表された「蕎麦ときしめん」「国語入試問題必勝法」「永遠のジャック&ベティ」などの作品の面白さに大きな衝撃を受けたものでした。短編が多くて読みやすいというのもありますね。特に「国語入試問題必勝法」の○字以内にまとめなさい的問題へのオマージュである、ある女性の半生を描いた小説の内容を8字以内まとめなさい→回答「いろいろあった。」には大笑いしました。小説に限らずたいていの作品はこれでいけるじゃないか。

数十年ぶりに再会したらジャックとベティが中学一年生レベルの英語しかしゃべれなくなる「永遠のジャック&ベティ」も面白かったですが、残念ながら私が習った中一の教科書にはジャックもベティも出てこなかった気がします。確かリリーとかいたな。

名古屋を愛してやまないということは、「笑説大名古屋語事典」を読んで知っていました。そういえば狂気の名作「金太の大冒険」などで知られる名古屋在住のシンガーソングライターつボイノリオには「名古屋はええよ!やっとかめ」というご当地ソングがありますが、政治・経済・歴史・スポーツ・風俗などすべての分野において、確固たる根拠もなく名古屋優位を声高に唱えるのでさすがの名古屋人さえも苦笑を洩らすと言われています。面白いのでぜひ聞いてみて下さい。清水義範とつボイノリオが対談したらどうでしょうか。
こちらは新作。こいつ…動くぞ!
それはさておき「金鯱の夢」ですが、もうおわかりの通り名古屋リスペクトシリーズの一冊なのです。とりあえず例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。
天正10年。山崎の戦いの直後、羽柴秀吉に嫡子・秀正誕生。慶長5年、秀正・徳川家康連合軍、石田三成を関ヶ原に破り、大坂城の異母弟・秀頼を倒す。時に慶長8年。秀正は将軍となって名古屋に幕府を開く。そして日本の公用語は名古屋弁となった。江戸ならぬ名古屋で花ひらく文化は、政治は、経済は…。泰平と狂乱の「名古屋時代」260年。日本史を縦横無尽にパスティッシュした長編歴史小説。

「金鯱の夢」は1989年7月に刊行され、92年7月に集英社から文庫版が刊行されています。1989年下半期の第102回直木賞の候補作になりましたが、残念ながら落選しました。この回は5作品がエントリーされて2作品が受賞しているので、受賞率40パーセントだったのですが…残念でした。
ということで、秀吉晩年の子・秀頼の前に正妻・寧々との間に息子が生まれていたらという「if」設定で、名古屋に豊臣幕府が誕生して名古屋時代が始まります。豊臣家が滅亡する大阪夏の陣の代わりに、徳川家が滅亡する江戸夏の陣が起きています。そして豊臣御三家は紀州、加賀、江戸に置かれ、水戸黄門の代わりに江戸黄門が出てきたり。
豊臣幕府が名古屋に登場するという画期的展開のわりに、その後の歴史の推移が江戸時代とあまい変わらないというのがどういうものかとは思います。御三家の設置とか、徳川家と全然変わらないし。秀吉なら絶対やらなかったであろうことを、息子の秀正にさせているのですが、この人が事実上豊臣版家康になってしまっています。
登場人物が名古屋弁でしゃべっていたり、江戸弁は田舎弁だとバカにしたりしていますが、江戸時代の枠を超えている部分が非常に少ないですね。秀正は秀吉の狂気の朝鮮侵攻(文禄・慶長の役)こそ未然に防ぎますが、結局豊臣幕府も鎖国しちゃうんですね。せっかく徳川家じゃないんだからもっと羽目を外しても良かったのではないかと思います。

多分警戒するほどキリスト教は日本に普及しない(完全自由化されている現状を見よ)ので、豊臣幕府はキリスト教を容認するばかりでなく、鎖国もせずに開国しまくるというのでも良かったような。
なお直木賞選考委員の評価は結構辛辣で
① 黒岩重吾「すべてを尾張に結びつけているせいか、これまでの面白味が稀薄になった。尾張弁を褒める選考委員は多かったが、方言は作品の彩りに過ぎない。」
② 山口瞳「名古屋を礼讃するのはいいが、あの押しの強さ、田舎臭さが全面に広がってこないと味の薄い作品になってしまう。」
③ 平岩弓枝「第三章の江戸夏の陣までは圧倒されて読んでしまったが、それから先は強引なこじつけが目立って、折角の才気の御馳走が飽和状態になって御辞退したくなった。」
④ 藤沢周平「第一章の名古屋弁のやりとりがじつに秀逸。(中略)ところが惜しいことに、中盤は単なる名古屋弁への転訳に終った印象が強く、豊臣の天下がつづいていたらという肝心のこしらえが十分に働いていない。」
⑤ 五木寛之「この長篇は、はじめが最高で中ほどが凡庸、終りに近づくほど退屈になるという致命的な構造をもっている。」
⑥ 井上ひさしが「前半部は、ムチャクチャにおもしろい。だが、中盤から突然、その膂力を失う。ひっくり返しの手法がいつも同じなので、読者はもう驚かないのである。」
⑦ 渡辺淳一「織田の武将が軍議まで尾張弁で論じ、それに馴染めなかった光秀の違和感が、のちの叛乱の遠因になったという発想は秀逸である。だがその他のパロディはいささか凡庸」
と評しています。
渡辺淳一が選考委員だったんですね。官能作家だと思ってた(笑)。個人的には作品への評価は別として、この人の人間性には重大な疑義を持っています。直木賞を取れなかったのが絶対間違っていると思う宮部みゆきの「火車」へのこの人の評言を読むと「あんたバカァ!?」と思ってしまいますよ。多分鑑定眼が海のリハク並みなのでしょう。ファンの人には悪いですが、人格に致命的なほど「品」がない作家だと思います。そもそも作家に人格を求める方が間違っているのかも知れませんが。

評価するものとしては
① 陳舜臣「これまでこの種のif小説をいくつか読んだことがある。それにくらべると、この作品は水準に達しているようにおもう。」
② 田辺聖子「私は方言が好きである上、縦横無尽のギャグにしたたか笑わされたので、ナンセンス文学に敬意を表して一票を献じたが(中略)期待したほど票が集まらず残念であった。」
などの意見もあります。

なお江戸時代に鎖国がなされていなかったらというifストーリーについては、清水義範は2002年に「開国ニッポン」という長編を書いています。こちらでは開国という決断を下すのが徳川家光ということになっていますが、もし「金鯱の夢」と「開国ニッポン」が旨い具合に融合して一つの作品になっていたら、直木賞がゲットできていたのではないかと妄想するのは私だけでしょうか。

久々のおしめりに緑も一段と鮮やかな札幌です。洗濯ははかどらないけど、やはりたまには雨も必要ですね。空気の潤いが違います。

今日も9位とかろうじて一桁に留まっており、これで8日連続です。列強…いい響きですなあ。英語だと great power とか major power とか言うらしいですが。国際社会における列強とは、現在は米・英・仏・露・中・日・独にインドを加えたりする場合があるということで、7~8国ということになりますね。ということは…9位じゃダメなんですか?おっとこれじゃR舫さんになってしまうぜ。

本日は「妄想秒速」です。今日は飯島真里の「セシールの雨傘」で「秒速5センチメートル」を妄想してみたいと思います。妄想の前に、飯島真里をきちんと取り上げるのはこれが初めてなのでこの人の紹介から行きましょう。

飯島真里は1963(昭和38)年5月18日生で茨城県土浦市出身(おお筑波嶺じゃ)。音楽好きな両親の影響で幼い頃からピアノを弾き、小学5年生から作曲を始めており、中学時代から高校時代にピアニストになるためにドイツに留学する予定だったそうですが、恩師の助言でシンガーソングライターの道を目指すことになります。

1982(昭和57)年、国立音楽大学音楽学部ピアノ科在学中にビクターと契約し、歌手デビュー前に日本テレビ系のSFアニメ「超時空要塞マクロス」で、作中のアイドル歌手リン・ミンメイ役の声優に起用されました。

ビクターと契約した際に、「マクロス」のオーディションを勧められ、度胸試しで受けたところ、ミンメイは歌手だから歌える人がいいということで抜擢されたということです。飯島真里本人は声優どころかアニメのこともよく知らないままに架空のアイドル役を初々しく演じ、「私の彼はパイロット」「0-G Love」「小白竜」「愛は流れる」などの作中歌を歌いました。

そのためマクロスの名と共に飯島真里の名も広まり、正式な歌手デビュー前にファンクラブが発足するなど、アイドル的な人気を博しました。

飯島真里の正式な歌手デビューは、1983(昭和58)年9月で、自身の作詞作曲、坂本龍一プロデュースによるファーストアルバム「Rosé」です。同年12月にはシングル「きっと言える」をリリースします。が…

……実は同年4月5日にNHKアニメ「スプーンおばさん」のOP「夢色のスプーン」(c/wはEDの「リンゴの森の子猫たち」)をリリースしており、実質的にはにはこれが歌手としてのデビュー曲になるのですが、当時飯島真里はこれがシングルとして発売されることを知らずに歌入れしていたため、「あれが私のキャリアの中でどういう位置に置かれるかは私にもわかりません」と述べており、あくまで「Rosé」がデビュー作であるとしています。

「夢色のスプーン」のジャケットは2つ折となっており、表面は「スプーンおばさん」のキャラクターのイラストで、裏面は左側に歌詞が、右側が飯島の写真を使用した別ジャケットとなっていました。

飯島真里は1984(昭和59)年の劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」でもミンメイ役を務め、主題歌「愛・おぼえていますか」をリリースします。オリコン最高7位を記録するシングルヒットとなり、「ザ・ベストテン」などの歌番組に出演しましたが、以降はアニメから離れ、アーティスト活動に専念することになります。

しかし「ミンメイの飯島真理」という印象は付いてまわり、一部のファンは現実の彼女にもミンメイ像を投射し、コンサートでミンメイの曲を歌って欲しいと望みました。またマスコミにもシンガーソングライターではなくアイドル声優と見なされることが多かったため、意識的にマクロスの続編や企画に関わることを止め、コンサートで「愛・おぼえていますか」をあえて歌わないこともあったそうです。飯島真里は1989(平成元)年に結婚して渡米しますが、その理由のひとつには、「マクロス」という名前から逃れたいという気持ちがあったそうです。

その後アメリカで活動を始めると、かの地における「マクロス」の知名度が高いことに改めて驚き、1990年代半ばからはマクロス関連イベントやゲーム制作に関わり、現地のアニメコンベンションにもゲスト出演するようになりました。2006(平成18)年には、米国で発売された英語吹替版DVD「Super Dimension Fortress MACROSS」で英語吹き替えで22年ぶりにリン・ミンメイを担当しました。日本原作アニメの声優が、海外版でも同一キャラクターを演じるのは史上初の試みだそうです。一時は顔も見たくないと思っていたミンメイに対しても、今では「あなたのことは一生私が面倒を見るからね」と思っているとか。

「セシールの雨傘」は飯島真里の5thシングルで、1984年8月21日にリリースされました。作詞は松本隆、作曲は飯島真里です。1985(昭和60)年11月21日リリースの4thアルバム「KIMONO STEREO」にも別バージョンが収録されています。

この歌で妄想するのは、水野さんと別れた後、貴樹が再び街で水野さんに出会ったというシーンでしょう。映像版ではほとんど印象のない水野理紗ですので、ここは露出の多い清家雪子のコミック版の水野理紗を連想していただければ思います。

Rain Rain Rain 雨の街で
不意に君を見掛けたのさ
Rain Rain Rain 目があったのに
知らん顔のセシール
気付かぬ振りしてるの? ぼくを忘れたの?
花柄の傘はあの頃と同じ
寄り添う影がぼくじゃないだけ
新しい彼は優しそうだね
少し安心したよ

秒速三大ヒロインの中で、隣に貴樹が寄り添っていたことがあるのはおそらく水野さんだけかなということで、私の中ではセシール=水野理紗です。花苗も並んで歩いたりしたと思うけど、寄り添うとまではな…少なくとも貴樹の方にそういう意識はなかったと思うので。明里とは寄り添って歩いたこともあるでしょうが、小学生時代だからあまりに幼すぎますね。水野さんに優しくできなかった貴樹に変わって今カレがきっと優しくしてくれていることでしょう。

Rain Rain Rain 愛し過ぎて
傷をしるしあった
雨が消してくれるさ ぼくたちの過去を
映画のパンフレット セーターの胸に
抱いてた
地下鉄に降りる階段の手前
君は一瞬 振り返ったね
そして泣きそうに 微笑みながら
傘をたたんで消えた

傷付けあって別れた二人…やはり貴樹と水野さんしかないですなこれは。コミック版限定ですけど、映像版だって水野さんの電話に貴樹が出なかったりしているので、それなりにいろいろあったことでしょう。そして貴樹を忘れたのかと思いきや、水野さんは泣きそうに微笑んで消えていったのでした。忘れるはずのない元カレの姿。

花柄の傘と擦れ違うたびに
君じゃないかと覗きこむのさ
短く揃えた栗色の髪
それがぼくのセシール

花柄の傘と擦れ違うたびに
君じゃないかと覗きこむのさ
短く揃えた栗色の髪
それがぼくのセシール

追えば逃げる、逃げれば追うのが恋なのでしょうか。水野さんに押されていた頃は腰が引けていた貴樹ですが、水野さんが逃げたことで「追う」心理になってしまったようです。

“短く揃えた栗色の髪”は花苗が一番近い感じがしますが、花苗は花柄の傘とか持っていないイメージがあります。花苗は原色の傘、明里はパステルカラーの傘という気がするので、花柄の傘はやはり水野理紗ではないでしょうかね。

そういえばAmazonでこんな傘を発見しました。こ、これは…!これも一応「花柄の傘」と言えるでしょうが、こういう傘じゃないはず(笑)。

それでは聴いてみて下さい。まずはシングルバージョン。画像はジャケ絵です。
こちらは「Version Ⅱ」。アルバム「KIMONO STEREO」に収録されたものです。個人的にはこちらの方がお気に入りです。画像はサイズが違うだけです。
PV版。HDで飯島真里本人が出演しています。スクーターに乗っているのが「ぼく」なんですかね?貴樹とはずいぶんイメージ違うなあ…。飯島真里が持っている傘が花柄じゃないのが残念です。
久しぶりにまとまった雨の札幌からこんばんは。台風6号の影響ですが、しばらく雨らしい雨がなかったのでありがたいですね。もっとも川は雪解けの増水のままなので、あんまり雨が降っていないという意識がなかったですが。

それから皆さんにはどうでもいい話でしょうが、本日で一週間連続のサブジャンル(会社員・OL)での一桁キープを達成しました。これはブログを始めてから初の快挙(当社比)です。滅多に他のブログを見たりしない引きこもり野郎でも、3年地道にやっていればここまで来るということなんですかね。

本日は記憶に残る一言です。今日は徳広正也の「狂四郎2030」から少年達のセリフです。さっそくご覧下さい。

……はっはっは。これだけでは何が何やら判らないでしょうね。でも「コロちゃん」の「やったねたえちゃん!」並みに恐ろしいシーンへの序曲なのです。

その前に作品紹介を。「狂四郎2030」は集英社の「スーパージャンプ」で1997年21号より2004年16号まで連載されたマンガです。第三次世界大戦後の徹底した管理社会を描いた骨太なストーリーですが、どんなにシリアスな場面でも必ずギャグが挟み込まれるのが特徴です。

徳広正也といえば週刊少年ジャンプで連載した「シェイプアップ乱」や「ジャングルの王者ターちゃん」がヒットしていましたが、当初から下ネタ満載の過激なギャグが売り物でしたが、人間ドラマを組み合わせた話もあり、それが「狂四郎2030」でストーリーテラーとして完成されたとも言えるかも知れません。ちなみに「ONE PIECE」の作者尾田栄一郎は徳広正也の元アシスタントで、「一生の恩人」と慕っているそうですよ。


そんなディストピアの2030年が舞台となっているこの作品ですが、実は16年前、主人公の廻狂四郎が9歳の頃の回想が5巻に登場します。2030年の16年前といえば2014年ということで、この作品では2019年に第三次世界大戦が勃発しています。くわばらくわばら、そういうことが本当になければいいですけどね。

狂四郎は誕生してすぐにM型遺伝子異常者として両親から引き離され、関東厚生病院に入れられます。これはM型遺伝子理論(もちろん架空)に基づくもので、「人間の将来は、心の設計図であるM型遺伝子によって決定される」というものです。M型遺伝子に異常がある場合、将来的に犯罪を犯す確率が高くなると解釈されるのですが、狂四郎の場合は将来国家に対して反乱を起こす可能性が高い「国家反逆病」キャリアとされています。

実際は、M型遺伝子異常者は、むしろ遺伝的に優れた資質の持ち主で、この理論は国家に有益な人間を隔離・使役するためのものだったことが後に明らかになりますが、幼少期から差別を受け続けた狂四郎なのでした。狂四郎らM型遺伝子異常と見なされた子供達は、関東厚生病院に入れられていましたが、ここは“厚生”という名目の下、優秀な兵士を育成するための厳しい軍事訓練が行なわれている場所だったのでした。

そんな過酷な状況の中、狂四郎と親友の白鳥みつるは抜きん出た成績を収めていました。この施設は全てが能力で差別化されており、戦闘訓練の成績優秀者は優遇される反面、劣等生はとことん冷遇されるのでした。特に過酷な差別は食事でした。

狂四郎や白鳥は成績優秀者として人より多くの食事を与えられていましたが、今回の主役である宇治田君は平均よりかなり体力の劣る子で、仲間からも能なし扱いされていました。そんな彼の食事はとても体力を維持できない程度しか与えられず、優れた者はより力を付け、劣る者はさらに弱っていくというトランプの「大富豪」のようなルールになっているのでした。

狂四郎と白鳥は宇治田君に同情し、こっそり食料を分けてやっていました。その代わりに耳年増の宇治田君もエロ話で二人を喜ばせていたので、ある意味ギブアンドテイクの関係ができていたとも言えますが、そんなある日…

そう、冒頭のこのシーンになるのです。いつも成績別に徹底した差別がされる食事なのに今日に限っては全員カレーライスを食べて良いと。昔も今も、別世界でもカレーは子供の大好物ですよ。

「しっかり食え」という教官の言葉にカレーライスを無心で食べる宇治田。ここで初めてのまともな食事ではなかったでしょうか。

そしてさらに耳を疑うセリフが。「おかわりもいいぞ!」なんですと?マジですか?正気ですか!?宮迫さん!?

半信半疑でおそるおそる皿を差し出す宇治田君に、山盛りカレーライスをついでやる教官。言葉は優しいですが、気のせいか表情に陰が…

嬉し泣きで大盛カレーライスをほおばる宇治田君。そのいかにも嬉しそうな表情に狂四郎も白鳥もにっこり。ここで終われば良かったのですが…

時計を見た教官達、おもむろにガスマスクを装着します。そんなんどこに隠し持っていたんだあんたら(笑)。

そして悪魔の声が。焦る子供達。全員カレーライスを完食しているのがもの悲しいですね。そしてダクトからもれてくる怪しいガス。

そのガスを吸って、せっかく食べたカレーをもどす子供達。能力優秀な狂四郎や白鳥も例外ではありません。

この毒ガスは嘔吐ガスだったようです。計算上死ぬことはない濃度で散布したようですが、大量に食べた者ほど苦痛は続くとか。どうなる、山盛りカレーをおかわりしてしまった宇治田君?

そして訓練終了。ガスマスクを取った教官達がちょっと驚いています。「まさか死ぬとはな…」ええ!?

元々体力のなかった宇治田君、カレーライスを食べまくったせいもあり、吐瀉物にまみれて死んでしまいました。右手にしっかり握ったままのスプーンが哀しいです。冷酷な教官のセリフがまた心に刺さります。このオチのせいで、「えっ今日はカレーライス全員食っていいのか!!」や「おかわりもいいぞ!」は「やったねたえちゃん!」同様悲惨な未来を暗示するネットスラングとなり、このセリフが出てくると「おいやめろ」なんて言われるようになります。

それではパロディを。だいたいはオチ直前までのようですね。まずは「孤独のグルメ」バージョン。本編ではやってないと断られた煮込み雑炊を食べられることに感激する五郞さん。なんと煮込み雑煮まで。この後どうなるかを思うと胸が痛みますが、後に「ラストの毒ガス…あれが効いたな」とか言ってそう。

続いて「進撃の巨人」バージョン。食い物に異様な執着をみせるサシャがふかし芋食べ放題に狂喜しています。ここで終わればこんなアットホームなシーンもあったで済むのですが、いきなり巨人との実戦とかになだれ込みそうな気が。

こちらも「進撃の巨人」。今度は巨人サイドです。普通にしゃべっているけど、教官役の超大型巨人とか鎧の巨人とかはともかく、他の巨人達にはたして知性があるんでしょうか?。ラストのコマの見守る二人の巨人の笑顔が怖いです。そして食われているのは調査兵団の兵士達のような…

「侵略!イカ娘」バージョン。大好物のエビを与えられて大喜びのイカ娘。この後のことを思うと胸が痛いです。女の子はやめたげて!

「Fate/Zero」バージョン。女の子はやめてと言ったそばからセイバーが。セイバーは大食らいで有名ではありますが、それにしても切嗣キサマ…

最後に「艦隊これくしょん」バージョン。厚生病院に空母赤城が紛れ込んでいます。だから女の子はやめろと言っておろうがッッ!しかもこっちは毒ガス訓練まで始まってしまってますよ。

しかし地獄絵図の中、平然と食べ続ける赤城さん。「まさか完食とはな…」と教官もあきれ顔です。「艦これ」はまだやっていないのですが、空母赤城は序盤で入手でき、入手時点では軽巡洋艦や良くても重巡洋艦が中心である場合が多いので、突然登場する正規空母赤城は群を抜く大型艦で、火力・耐久力は圧倒的なのだそうです。

その一方、資源消費量やドックの占拠時間も他艦とは桁違いで、初期のプレイヤー達には「大喰らい・食っちゃ寝」のイメージが定着してしまったのだとか。

空母加賀とか戦艦大和とか、赤城以上に高コストの艦は珍しくないにも関わらず、赤城ばかりがそんな印象を持たれてしまうのは、赤城の入手が早期であるのに対し、他の空母や戦艦はレアで滅多にお目に掛かれないからだと見られます。

本来の設定イメージでは「頼れる素敵なお姉さん」だった空母赤城ですが、もはやすっかり「腹ぺこキャラ」と認識されてしまったのでした。あ~「艦これ」やりたいな~。しかし登場艦が多いのはわかるけど、一人の声優に何役も充てすぎのような。「ガールフレンド(仮)」を見習えぃ!

「101回目のプロポーズ」というドラマがありましたが、ライラック咲く札幌から1001回目のこんばんはです。もう回数はいいのですが、本日で当ブログは3周年ということになります。毎日更新していれば1100回近くになっているはずなんですが……まあいろいろありまして(テヘペロ)。

これからいつまで続くんでしょうねえ。とりあえず来年の春までは何とか続けたいと思っておりますが…1300回には届かないかも知れません。

そんなブログの寿命に思いを馳せるようになったのは、このたびある人の勧めで「プラスティック・メモリーズ」を見たからです。今日6話まで一気見しました。そうでなくても日曜日は溜まったアニメの視聴で忙しいというのに…私の日曜日を返せ(笑)。

そういう訳で、本日はめでたく今春10本目の視聴アニメとなった「プラスティック・メモリーズ」を紹介しましょう。「プラスティック・メモリーズ」は久々に見るオリジナルアニメ作品で、原作・脚本の林直孝はMAGES.所属のシナリオライターで、これまでに「STEINS;GATE」シリーズのシナリオを手掛けています。

舞台はギフティアと呼ばれるアンドロイドが実用化された近未来です。大学受験に失敗した水柿ツカサは、親のコネでギフティアの製造・管理を行う大企業「SAI社」に就職します。配属されたのは「ターミナルサービス課」。ここは、耐用年数期限の来たギフティアを回収する部署で、人間とギフティアがコンビを組んでいます。ツカサのパートナーにはギフティアのアイラがなりましたが、色々と過去に曰くがあるようで…

ということで、人間と区別がつかないアンドロイドというと、「イヴの時間」を思い出しますが、あちらの世界とはギフティアの設定がかなり異なります。イヴの時間のハウスロイド(家事用アンドロイド)は、人間と区別するために頭上にホログラムの輪が表示され、人間から命令されるとその内容がタスクとして表示されていましたが、ギフティアにはそういう区別はまったくありません。またハウスロイドは有名な「ロボット三原則」や作中独自設定の「ロボット法」に縛られていますが、ギフティアはその辺りがかなり怪しいです。

ギフティアは成長・老化しないという一点を除くと人間と区別がつかず、飲食ができたり豊かな表情を表すなど、極めて高性能です。人間と共に暮らし、兄弟姉妹や子供・孫、さらには親の役割までこなすことが可能であり、そんな高性能のロボットが果たして近未来に作成可能かと思うほどです。

ただし、約9年4ヶ月(時間換算で81920時間)の耐用期間があり、これを超えると人格と記憶が崩壊してしまいます。そうなったギフティアは「ワンダラー」と呼ばれ、身体的にはリミッターが外れて驚異的な能力を発揮する反面、本能的な行動しか取れなくなり、市井を徘徊して最悪人間を殺傷してしまうようになります。

これを防ぐために存在するのが、ツカサが配属された「ターミナルサービス課」です。ただし、ギフティアはアンドロイドであるとはいえ、「イヴの時間」に比べてかなり手厚い人権配慮があり、位置情報を確認できる機能が実装されていないほか、オーナーのプライバシー保護の観点などから、オーナー立ち会いの下でギフティアの機能停止作業を行う事が義務付けられています。寿命のことは最初から判っていることとはいえ、人間そっくりの愛着のあるギフティアの引き渡しを拒否するオーナーも多く、「ターミナルサービス課」の仕事はなかなかに辛いものになっており、「思い出を引き裂く仕事」と呼んで心を痛めています。

そんな状況は1話から登場しており、ツカサとアイラの少女型ギフティアのニーナの引き渡しを拒否するおばあさんの説得業務が描かれています。

アイラはかつて回収率ナンバーワンだったそうですが、感情表現が苦手で無愛想な印象で、話し方も堅苦しくて本当かよと思ってしまいます。しかも身体能力も…?

結局は怪我の功名でアイラはニーナと接触し、二人の会話を聞いたおばあさんはニーナとの別れを惜しみながらも回収作業に立ち会い、送り出すことに同意します。別れに際して細々とした注意を残しながら号泣するニーナ。本当に孫娘と祖母のお別れのようで思わず貰い泣きです。

それでも回収がうまく行けば良いのですが、行かない場合の悲劇が4-5話で描かれました。両親を亡くしたソウタの親代わりを務めるマーシャ(CVは能登麻美子!)の回収を命じられたツカサとアイラ。マーシャは当然回収時期を理解しているのですが、ソウタは抵抗するどころか「要らないからさっさと回収して」と言う始末。ソウタには両親との記憶がほとんど無い反面、マーシャにはその頃の思い出があるので、ソウタにはコンプレックスがある模様です。



ツカサとアイラはマーシャと一緒にソウタの誕生日パーティーを企画し、ソウタの母が得意だったイチゴタルトを作ります。それを口にしたソウタは過去の記憶を思い出し、ようやく心を開いてマーシャに謝罪し、マーシャ亡き後もしっかり生きていくことを誓います。それだけならめでたしめでたしだったのですが…

回収日の前日、SAIの社員を名乗るいかにも怪しい中年男性がソウタを訪ねてきます。この男はSAI社の名を騙ってギフティアを回収する闇回収業者で、なんと買い物帰りのマーシャをスタンガンで襲って拉致・監禁してしまいます。寿命切れのギフティアもボディはまだ使用可能なので、ソフトを入れ替えて闇販売するのが目的なのでしょう。

しかしソウタのケアのために回収を伸ばしていたため、マーシャの耐用期間は24時間を切っていました。「ターミナルサービス課」は総力で捜索しますが、本社の指示で民間警備会社「アール・セキュリティ社」も動き出します。

協力して闇回収業者のアジトを割り出すことに成功しましたが、マーシャは既にワンダラー化し、闇業者をノックアウトして逃亡していました。ツカサとアイラはマーシャを発見しますが、そこにソウタが出現。マーシャはアイラを負傷させてソウタと共に逃亡します。


最後まで諦めずマーシャを説得しようとするツカサでしたが、ソウタの生命の危機を看過することができず、ギフティアのプログラムを破壊する銃のトリガーを引いてしまいます。


何かと泣かせるシーンの多い本作ですが、能登さん凶暴化はなかなかインパクトがあって良かったですね。ワンダラー化した後は、親しかった人がそばに来ると一層暴走してしまう傾向があるように見受けられます。そして6話に至ってようやくしっくりくるようになったツカサとアイラですが、ここでアイラにはもう1000時間程度しか寿命が残っていないことが判明します。おそらく今後終盤に向け、アイラとの活躍の他、彼女の寿命が大きな問題になってくると思われます。

それにしてもアイラは、一応はギフティアなのにドジっ娘属性が強すぎ、本当にアンドロイドなのか疑問も。というかそれほどドジっ娘属性とかの個性を与えることが可能だとして、「ターミナルサービス課」にわざわざ配属せんでもと思ってしまいます。


私はキャリアウーマン型のシェリーさんを推します。この人は見かけも内面も実に有能そうです。パートナーのヤスタカがダメ男だからそうなるのでしょうか?

アイラ役は雨宮天。昨年からアニメでメインキャラを多く務めており、今年の声優アワードでは新人女優賞を受賞しているなど、売り出し中の若手美人声優ですね。私の視聴アニメとの相性が良くないので「魔法科高校の劣等生」の光井ほのかしか知りませんでしたが、あともう一つ何か見たら「好きな声優さん」で取り上げたいです。


そしてツカサの先輩にして教育係となるツンデレの女性社員絹島ミチルは赤﨑千夏。この人については以前から注目していたのですが、丹生谷森夏(中二病でも恋がしたいシリーズ)、真木夏緒(恋愛ラボ)に続くもう一役が欲しいと思っていたところ、めでたくここで登場してくれました。

このミチル、実は3年前まで「アンドロイド・チルドレン」と呼ばれる親代わりのギフティアに育てられていた子で、寿命が来るのを知りながら別れがたくて回収を拒否して逃亡した結果、親代わりのギフティアがワンダラー化し、救出に来たカヅキ(ツカサやミチルの上司で、かつてのアイラのパートナー)に重傷を負わせてしまった経緯があります。その時に暴走するワンダラーを破壊したのがアール・セキュリティ社だった為、「ギフティアをモノとしてしか見ていない集団」として毛嫌いしていますが、回想シーンを見る限りアール・セキュリティ社は全然悪くないように見えますが。

ということで「ラブコメ」よりは「泣かせ」寄り路線なのかと思われる「プラスティック・メモリーズ」ですが、ここまでで色々と疑問も湧いてきました。

疑問① 普通の小学生であるはずのソウタはなぜマーシャ捕獲作戦の現場に現れたのか。いや、心配して行きたいという気持ちは判るんですが、自宅のすぐそばという状況じゃなかったのにどうやって来たのだ君は。位置情報がわかるならともかく、それはできないという設定になっていますぜ

疑問② 闇回収業者が存在するとして、SAI社のデータ(ギフティアの寿命など)はだだ漏れ過ぎなでしょうか。内部に情報提供者がいるとしか思えません。それてに闇回収業者も組織的と思われますが一人しか登場しないのはなぜ?

疑問③ あまりにも人間くさいギフティア達ですが、スタンガンで捕獲されるくらい通常は弱いのに、暴走すると超強力なのはなぜ?そんな用途に使用しないならそもそもそれほどの身体機能を与えんでも…


疑問④ そもそもソフトの寿命とハードの寿命がミスマッチ過ぎます。ハードは再使用を前提にしているとして、最初からソフトの寿命が判っているのなら、あらかじめソフトの寿命到来時にハードも一時的に機能停止するように設定しておけるのではないでしょうか

疑問⑤ ギフティアっておいくら万円なんでしょうか。あれほどの高性能アンドロイドはそんなにお安くないと思いますが…。10年持たないからリース契約かも知れませんが、それにしても一人暮らしのおばあさんとかが気軽に持てるものなのかな

疑問⑥ アイラがポンコツすぐる。昔は超有能だったけれど何らかの理由でああなったとか、そのうち語られるのでしょうか。あとツカサがミチルなどにエッチなことをするな的な事を散々言われてますが、ギフティアにセクサロイド的な機能があるんでしょうか。だとするおと私のような女性に相手にされないキモオタに高い需要があるんではないかと(笑)

あとどうでもいいことですが、アイラという名前で連想するのは「ファイアーエムブレム 聖戦の系譜」に登場するアイラですね。イザーク王国の王女で神剣バルムンクの継承こそ甥(兄の息子)のシャナンに譲ったものの、繰り出す「流星剣」にはずいぶんお世話になりました。娘のラクチェも強かったなぁ。

多くの純真無垢な子供達にNTR属性を植え付けたと噂される「聖戦の系譜」。何しろ第一部の主人公シグルドは妻ディアドラをNTRされるし、第二部の主人公セリスは異父妹ユリアとどんどん仲良くなっていくし。そもそもディアドラの出自も凄いし。是非、よりアダルトタッチでリメイクしていただきたいものです。

ちなみに本日も9位キープ。どこまで続くこのバブル。
こんにちは。2012年5月11日に開始した当ブログ、本日1000回目と相成りました。ギリギリまる3年経過する前に達成できて良かったですが、いやはや、開始した頃には1000回も継続できるとは思ってもいませんでしたよ。じゃあどれくらいやるつもりだったのかと問われれば特に具体的な目標はなかったのですが。

999回目が銀河鉄道999ならば、1000回目はやはり千年女王でしょう。松本零士先生は偉大だなあ。99回の時は「スーパー99」を使えばよかったなあと、今さら思いつきました。どんだけ後になってだ(笑)。

それから、GW後半あたりからなぜか人気を博している当ブログ。5月6日に6位だったのに続き、7日に7位、8日に9位、本日が8位と4日連続でシングルナンバーを維持しております。最高位4位を筆頭に、6位(2回)、7位、8位、9位とトータルで6回もシングルナンバーになったら、もう列強の仲間入りでいいですか?



「よかったのかホイホイアクセスして。アダルトネタだってかまわないでぶちかましちまうブログなんだぜ」なんて調子こいちゃいますよ。

さて1000回記念となれば何か大きな花火を打ち上げたいところではあるんですが、このところ土曜日は掃除して歩きに行くと、やたら疲労困憊してしまってお昼寝が欠かせなくなってしまいました。以前は真夏のクソ暑い時だけだったのですが、寄る年波には勝てないということでしょうか。そんなわけであまり時間を割けないので、予定通り「カスタムメイドオンライン for DMM」の二回目をやりたいと思います。

前回お約束したとおり、私の作成したメイドさん、高羽千鶴をご紹介しましょう。ちょっと妙な格好をしておりますが、「小悪魔メイド」というコスチュームで最初からあるものです。

そしてこれが千鶴さんの情報。「しんまいメイドLv.0」というのが泣けますが、まあそれは問題ではありません。下段の表をご覧下さい。「性経験」というところです。ね、まさしくヴァージンでしょ?今にもドラキュラが目を付けたり、魔王への生贄にされてしまうような状況です。

この個人情報をご覧下さい。私が調整した結果とはいえ、結構背が高いのです。そして3サイズのありえなさ。ウエスト54センチと申したか?なお、バストやヒップはかなり控えめにしてもこれです。ダイナマイトな方向にはいくらでもいけるのですが、あんまりバインバインにしたくなかったので。そしてコメント欄です。「性的な事に対して初々しく」「キスすらもした経験がない、純潔を守る純情な女の子」です。千鶴の前の怜ちゃんで判明したのですが、このコメント、恐ろしいことにいろんなエッチなことを経験した後でも変化しないんです。それってねつ造……

確かに「キス」はなかったけど、その代わり、サロンで他の客と一緒に責めると、他の客が唇を奪いまくるというとんでもないNTR状態が発生することが判明しました。その他もろもろのいろんな初めてはお前のものなんだからいいじゃないかという話もありますが、でもやはりキスは大事でしょう。「キスすらもした経験がない」は虚偽表示になるわけですし。これはあれか、「(ご主人様との)キスすらもした経験がない」という意味なんでしょうか。ひ、ひどい…

プレイ中いくらでも変更可能になりますが、これが千鶴さんのレシピです。目はサファイアブルー、後はごく普通の感じですが、オプションで艶ぼくろをつけています。いいですよね、口元のほくろ。

そして髪は金髪。堂々のクイーンゴールドです。青い瞳に金髪って、白人好きかと突っ込まれそうですね。いや嫌いでもないですが、特別白人好きではありません。金髪に幻想も持っていないし、実際には黒髪ロングが好きなんですが、ゲームだとちょっと地味になるもので、少し派手にしてみました。無難なセミロングにサイドにちっちゃなツインテールをつっくけています。ちょっとロリ指向?

こちらはボディのレシピ。肌はかなり白いです。白い肌は実際好きですね。あとはそれほどいじっていないのですが、「乳の垂れ」は思い切り垂れさせています。そうしないと風船みたいになってしまってリアリティがない気がしまして。

そして手や下半身部分。おなかは思い切りへこませました。このせいでウエストが54センチになりました。あと足の太さや肉付きも薄めにして、ヒップはバストとは逆で垂れないようにしています。これだけ設定しても衣装を着ていたらあまりよく判らないという(笑)。

さて、おそらく課金したりレベルアップ(すなわち色々なエッチなことをしまくる)すれば、色んなコスチュームが増えてくるのでしょうが、デフォルトで存在する衣装コレクションをしてみましょう。まずは私服。この地味さ加減は一体…。田舎から集団就職(古っ)で上京してきた女の子という感じですな。19世紀のイギリスの田舎からロンドンに出てきたメイド志願者という風情でしょうか。垢抜けないことこの上ないですが、この衣装に派手な金髪碧眼は違和感ありまくりです。でもイギリスなら日常風景(?)。

続いて「垂れ耳パーカー」。さっきのはメイドになるために上京してきた田舎の女の子というスタイルでしたが、これは一体何なんでしょう。休日にはこういう格好で街に出かけているのでしょうか。彼女なりに都会になじもうと努力しているのかも知れませんね。

これは水着です。競泳用の他、スクール水着もあります。それもお腹に水抜きのスリットがある旧式のです。あれだけ細めに設定したのに、バインバイン感が抜けませんね。

続いてメイドコスシリーズです。ますは通常メイド姿。これはメイド喫茶にいてもおかしくないスタイルですね。ウエストのコルセットがきつくないかとちょっと心配になる姿ですが。

こちらが冒頭登場した小悪魔メイド姿です。女吸血鬼風というかサキュバス風というか。まあこれもメイド喫茶ではさほど違和感なさそうです。黒ストッキングが網タイツになっており、そこがセクシー?

私の一番推し、純真メイド姿です。金髪碧眼には一番似合っているような気がします。白はいかにも純潔風ですが、家事仕事に向いているのかどうかは…。ニーハイが網タイツ風になっていますが、ガーターで吊ると一気に針がセクシーに向いてしまうでしょう。純潔を失おうが、どんなプレイをしようがこれを着ることができますが、心が痛みます。

家事に向かないのではと言いつつメイド仕事をさせてみました。窓拭きする千鶴さん。見えそうで見えませんが、「咲-Saki-」並みに履いてないように感じてしまいます。実際にはちゃんと下着履かせてますからね。

机も拭かせます。何も無いので掃除しやすそうです。こういうメイド仕事だけさせたいのですが、すぐ体力がなくなるので…。後は夜伽だ夜伽だということなんでしょうね。

サロンに連れてこられた千鶴さん。というっても本来こちらから派遣されてきているのでホームなんですけどね。緑のイヤリングは家事には向かないですが、あえて付けさせています。

そして「entorannce to you」を歌い踊る千鶴さん。これは動画で見ていただきたい。私のメイドではありませんが、YouTubeにアップされていました。振り付けは同一です。
このほか3人組で「candy girl」という歌も歌い踊りますが、よろしければこちらも動画も。このメイドさんは金髪ツインテでちょっと私の千鶴さんに似ていますが、メガネで印象が全く違いますね。後の二人は何者なんでしょうか?
そして判明した恐ろしい事実。千鶴さんに純潔のままでいて貰うと、元気がなくなってくるのです。そしてメイド長から、サロンにでも連れて行った方がいいというアドバイスが。多分あっちがホームだからというのではなく、要するにさっさとエッチなことしろやということなんでしょう。そのためのゲームだし。

そういう訳で、せっかく愛らしくこしらえた純潔メイド千鶴さんなので、獣欲の犠牲にしたくないのでもうこのゲームにあんまりタッチしないようにしようかと思います。なにしろとても重くて、他のDMMのゲームのような気軽にプレイできないんですよね。

やはり1000回目の記事がこれでいいのかと思わずにいられませんが……傾奇者の前田慶次がそういうのでよしとしておきましょう。

こんばんは。長らく不在にしまして失礼しました。銀鉄はベタですが、本日いよいよ999回目となりましたもので。1000回にリーチがかかりましたよ。麻雀と違ってこのリーチは必中ですが、実は明日明後日はちょっと都合があってまたお休みします。記念すべき1000回目はギャルゲーの土曜日になるでしょう。ネタはあれでいいのか今も躊躇いがなくはないですが…

ところで、私が不在の間も当ブログは元気だったようで、本日のアクセスランキングはサブジャンルの「会社員・OL」で久々の一桁台です。6位って久々ですな……今年の1月9日の史上最高の記録である4位に続く順位です。

前回はアクセス解析したら、ネットで高岡早紀が話題になったせいでアクセスが集中したことが明らかになりましたが、今回は特に集中しているワードはありませんでした。多分GWも終盤でやることやって疲れて家でネットサーフィンという人が多かったのでしょう。息抜きになったのであれば幸いというものです。

さて本日の本題ですが、妄想秒速です。先日コメントをいただきましたうさぎもちさんから御推挙いただきました、藤田麻衣子の「横顔~私の知らない桜」で妄想を展開してみたいと思います。うさぎもちさん、とても良い楽曲を教えて下さりありがとうございます。

藤田麻衣子は1984年1月16日生で名古屋市出身のシンガーソングライターです。歯科衛生専門学校生時代にミュージカルオーディションに合格し、卒業後は上京して歯科衛生士と音楽活動の二足の草鞋を履いていました。

2006年9月に「恋に落ちて」でデビューして音楽活動に専念するようになり、現在までにシングル11枚、アルバム5枚などを発表しています。9thシングルまではインディーズでしたが、2014年3月26日に「涙が止まらないのは」でメジャーデビューを果たしました。

全楽曲の作詞作曲を手掛け、恋愛ソングや応援ソングには定評があり、タイアップで起用されることも多いようです。インディーズ時代の2013年10月11日には異例の武道館弾き語りワンマンライブを行っているのか、NHKホールや渋谷公会堂などでもライブを行っています。ライブに訪れる7割が女性ファンということで、同性から高い支持を得ているのが特徴のようです。

「横顔~わたしの知らない桜」は、2008年2月13日にリリースされたインディーズ時代の3rdシングルで、C/Wの「今でもあなたが」と両A面となっています。ちなみにこの曲は、DS用ゲーム「緋色の欠片 DS」に使用されており、「今でもあなたが」がOP、「横顔~わたしの知らない桜」がEDで使用されています。

ちなみに「緋色の欠片」はアイディアファクトリーが発売する女性向け恋愛アドベンチャーゲームで、シリーズはこれまでに5本が作られており、PS2、PS3、PSP、DSといった各種ゲーム機で発売されています。人気作のようですが、女性向けということで野郎ばかり登場するので男がプレイして面白いかどうか…

また2012年にはテレビアニメも制作されており、二期26話が放映されました。藤田麻衣子の楽曲はこの「緋色の欠片」と深く関わっており、ゲームシリーズの大半のOPとEDを担当し、アニメについても二期ともOPを担当しています。これによりゲームファンやアニメファンの人気も獲得したようです。

さて、「横顔~わたしの知らない桜」で妄想するのは、「秒速5センチメートル」ラストシーン後の貴樹と明里の情景です。ただし、岩船と種子島に引き裂かれた二人ではなく、これまで何度か語ってきましたが、一緒の時間を過ごしたにも関わらずに別れるに至った二人のその後ですね。この歌詞だと念願の明里視点ということになります。

大学時代に別れた二人。その後どれだけ時が過ぎたでしょうか。桜の舞い散る季節に再び二人は再会したのでした。

もう何度 季節を見送り
来ない連絡を待つこともやめて
何気ない毎日が少し
速度を上げ始めて 流れていく

一面に美しく咲いた
薄紅色の花びら
あのときの景色が月日を超えても

目を閉じれば浮かんでくる
幸せの日々とあの頃の笑顔
雲間から優しく照らす日差しの中でふたり
決して指先は 離れることは無かった

まるで誰かが 作り上げたような
風に散った満開の桜

言葉を失う未来を知らないふたり
どうして明里は貴樹と別れることになってしまったのでしょうか?明里は貴樹に未練たっぷりだったようなので、貴樹が振ったものでしょうかね。小中高とずっと一緒に過ごした二人。まさか別れる未来があろうとは知るよしもなく、幸福な時間を過ごしてきたのに…

いつから二人の間に
すれ違いが起こり始めたのだろう
あのとき何かが少し変わり始めていたけど
ふたりの気持ちはきっとまだ繋がってた

まるで誰かが作り上げたような
風に散った満開の桜

思い出の中に今も咲き続けている

懐かしそうにそう話す彼の
横顔を見る度 切なく痛い

私は隣でただ微笑み掛けるだけ

……そうか、明里にも理由はよく判らないんですね。趣味嗜好が鏡を見ているかのように一緒だった二人ですが、大人になっていくにつれて差違が次第に大きくなり、やがてはすれ違いになっていったものか。成長してから出会っていればその差違が魅力になることもあるのでしょうが、同質性が強く惹きつけ合っていた二人の場合は仇となったのかも知れません。

ちなみに本編では貴樹のナレーションのみで断片的にしか描かれなかった二人の出会いですが、清家雪子のコミックではもう少し詳しく描かれていましたのでここで紹介しておきます。このシーンは本編の雰囲気を全く損なっていないので、私はこれで「定説」でいいと思います。


そして「友だち」として再開した二人。貴樹は既に明里との恋愛を「過去形」にしてしまったようです。しかし明里はまだ貴樹への想いを強く胸に抱いていたのでした。懐かしい思い出として語る貴樹の側で微笑む明里。傍目には明里も淡々としているかのように見えるでしょうが、しかし明里の心はひどく傷ついて痛んでいます。

君看双眼色 不語似無憂(「禅林句集」白隠禅師)
君看よ 双眼の色 語らざれば 憂いなきに似たり……

貴樹くん、私の目を見て。何も言わなければ、何の憂いもないように見えるでしょう?でも、本当は語ることができないほどの深い悲しみが私の心を満たしているの。悲しみにじっと堪えて、無理に微笑む私の瞳は、どうしてこんなにも澄んでいるのかしら。

そう思って見るせいか、この画像の明里の瞳は悲しみに満ち満ちているようにも見受けられますね。それでは聴いてみて下さい。まずはフルバージョン。ジャケ絵静止画ですが、歌を聴くには何ら支障ありません。
藤田麻衣子弾き語りバージョン。解像度が低いのが残念ですが、実に切なさそうに歌っています。
こちらは「緋色の欠片」の画像を使ったMADです。「秒速」とはかけ離れますが、こちらが本家です。
いや~実に沁みる歌声ですね。刹那五月雨撃ち切なさ乱れ撃ちです。
