2015春季アニメ序盤の感想(その3):ROCK!!、山魔女、ユーフォ

998回目のこんばんはです(こんにちはの時もありますが)。もはや散々騒いできたので世に隠れなき私のご贔屓声優はやみんこと早見沙織がアーティストデビューをすることになりました。4月21日に発表しているのでもはや旧聞ですが。

本年夏に放映予定の少女マンガ原作の「赤髪の白雪姫」のOP「やさしい希望」です。作詞も担当しています。はやみんはヒロインの白雪も演じるそうですが、正直これまで散々キャラソンとかアニソンを歌ってきているので、アーティストデビューなるものがどれほどのものなのかよく分かりませんが、職業が「声優」から「声優、歌手」になるってことですかね。

もうね、歌が上手いのはこれまでの楽曲で証明済みなんですが、歌手となるとルックス的なものも、その、なんというか…。でもはやみんはずいぶん綺麗になりましたよ。もともと声や性格(特にラジオでにじみ出る育ちの良さ)好きだったので個人的にはルックスはどうでも良かったのですが、歌手デビューするとなれば綺麗なのに越したことはないでしょう。

検索すれば簡単に見つかる高校生の頃の画像は正直……なんですが、痩せて化粧を覚えたらここまで変わるものなのか。女は変わるというべきか、女は化けるというべきか。ともあれ、世にその美声を示してやっておくんなさい。

ということで、声優としてもはやみん大活躍の春季アニメ序盤の感想その3です。9本も見ていると感想を書くのも一苦労ですよ。ブログネタになっていいだろうという指摘もありますけど、今回は選択に成功したものか、面白い作品ばかりで切れませんね。

それでは当初打ち切り候補と思っていた「SHOW BY ROCK!!」から。サンリオのスマホ用リズムアクションゲームが原作となっています。「山田くんと7人の魔女」を待っていたせいで4話まで見てしまいましたが、おかげではやみんが登場してくれましたからいいんですが。

音楽が大好きだけどとっても引っ込み思案なJK・聖川詩杏(引っ込み思案の詩杏か)は、軽音楽部に入りたいのですが、なかなか勇気を出して部室を訪ねることができないでいました。気晴らしはゲームの「SHW BY ROCK!!」のみ。

しかしある夜、いつものようにゲームをやっていると、謎のギターアイテム「ストロベリーハート」をゲットし、その直後、スマホの中に引きずり込まれてしまいます。辿り着いたのは「SHOW BY ROCK!!」の舞台である音楽の街MIDICITYで、詩杏の姿はゲームキャラクター・シアンそのものになっていました。

ということで、シアンはギターの腕を買われてこの世界の貧乏レコード会社「BANDED ROCKING RECORD」の社長にスカウトされ、ウサギのチュチュ(ギター)、イヌのレトリー(ベース)、ヒツジのモア(ドラム)と共に「プラズマジカ」というバンドを組むことになりました。異世界でとはいえ、ある意味詩杏の夢が叶ったわけですね。

なぜ彼女がここに来たのかについては、影でいろいろな陰謀があるようですが。とりあえずバンドが多数出演するアニメらしく、音楽が非常にパワフルでいいですね。というか全般的にハイテンションでノリがいいので見入っているとあっという間に時間が経ってしまいます。

プラズマジカは3話でエリート音楽学校の生徒が結成したクリティクリスタに対バン勝負で破れてしまいましたが、むしろバンドの絆は強まってイケイケになっています。

そんな中見に行ったライブが今評判の、極東から音楽修行にやって来たという「徒然なる操り霧幻庵」で、メンバーは師匠のダル太夫と阿と吽の三人です。



阿吽って仁王かよと思いますが、それより想い出すのが「魁!!男塾」に登場した阿門と呍門(あ、吽じゃなくて呍だ!)ですね。決勝トーナメント一回戦で戦った、世界の重大暗殺史の陰に潜むプロの秘密結社「宝竜黒蓮珠(ぽーろんこくれんじゅ)」の副頭コンビで、古代中国拳法にあって幻の必殺技として恐れられた二身一体拳「黒蓮珠阿呍拳」を使うのですが、何と男塾でも最弱の「驚き屋コンビ」富樫&虎丸に破れるという大失態を見せてくれました。

それはさておき「徒然なる操り霧幻庵」はダルマの中に入った芸妓姿のダル太夫が師匠で、ボーカル&ギターの阿とベースの呍で構成されています。


はやみん演じる阿がボーカルなのは当然といえば当然の選択ですが、やたら男前風の声で演じています。凜々しい若侍風です。

そしてこの作品、全員ケモミミを付けたケモナーになっています。それはまあいいとして、なぜか演奏する際にはさらに変身して二頭身&3DCGになってしまいます。これはゲームに登場するキャラであるミューモン達がこの姿だからみたいですが、正直アニメだとケモナーのまま演奏してくれてOKなんですが…まあゲームが原作では仕方がないのでしょうね。


OP「青春はNon-Stop!」、ED「Have a nice MUSIC!!」共に良い曲なのでいずれ紹介しましょう。また各バンドの演奏する挿入歌も気合いが入っていて、私が見ているアニメとしては音楽的には今季ピカイチでしょう。

主人公シアンを演じるのは若手声優稲川英里。ゲームでは「アイドルマスター ミリオンライブ!」で大神環を演じているので歌には自信があるのかも知れません。

さてお次はお前のせいでここまで遅くなったんだぞと言う「山田くんと7人の魔女」です。ようやく3話まで来ました。

私立朱雀高校の問題児山田竜は学校生活に退屈しきっていましたが、そんな中ひょんなことから美人で優等生の白石うららと身体が入れ替わってしまいます。「転校生」のように、階段を落ちてこうなったと思ったら、実はその拍子でキスをしたことが原因だったと判明します。

白石うららは無自覚でしたが、「キスした相手と身体を入れ替わる能力」の持ち主(入れ替わりの魔女)だったのですが、山田こそはその上を行く「キスした魔女の能力をコピーする」能力の持ち主でした。

ということで山田がキスすると色んな身体に変わっていくことができるという「魔剣爻」(え?知らない!?)のブレインジャックさながらの能力で色んな騒動が起きているところです。

7人の魔女というわりに、OP映像とかには登場していますが、本編に登場している魔女は小田切寧々だけで、ちょっとやりとりがあっただけで能力はまだ未登場です。

主要登場人物の伊藤雅はオカルトへの入れ込みが強すぎて、周囲から「嘘つき」呼ばわれされ相手にされていない可哀想な子でしたが、魔女ではないようです。

佳境に入るのはこれからのようですが、見所は何と言っても入れ替わった後の演技でしょう。はやみん演じるヒロイン白石うららが山田と入れ替わった後の演技は必見、いや必聴。普段上品なはやみんとは思えない粗野な言動オンパレードです。本当に役ならなんでもやるなあ、この人は。まあうららになった山田竜の逢坂良太も頑張っていますけどね。

というか、身体が簡単に入れ替わるので、超常現象研究部の宮村虎之助役の増田俊樹も伊藤雅役の内田真礼も色んな声色使っていて実に面白いですね。

最初は不良でいい印象がなかった山田竜ですが、もはやツッコミ役に徹するようになってきたような。このアニメ、ギャグがキレていて非常に面白いです。

美人だし優等生だしEカップだし(しかも金髪だし)と非の打ち所のないヒロインうららですが、山田と知り合うまでは陰湿ないじめの対象にされていました。


学校のみならず家庭でも孤独だったようで、アルバムのチビうららは引きつった笑顔を浮かべています。そのため「学校はつまらないもの」と考え、大学への進学希望もしていませんでした。勉強ばかりしていたのも、他にやることがないからだとか。いや、その美貌があればいろいろやれることはあろうに。宝も持ち腐れじゃ。

しかし、山田と入れ替わったことをきっかけに、うらら姿で山田が暴れたこともあっていじめはなくなりました。

当然処女だと思いますが、入れ替わりのためとはいえ山田とのキスはためらわない反面、山田以外との入れ替わりは拒否しており、もうどう見ても山田のことが最初から好きとしか思えません。

でも山田がうららの身体になってからは色んな人とズボズボとキスしまくっているんですが、それはいいんでしょうか?自分の身体を勝手に汚されてるみたいな気持ちにはならんのでしょうかね?

どうやらこのアニメ、魔女の能力は全てキスによって発動するらしいのですが…なんだその安直な能力は。さすが少年漫画原作。それにしてもアニメだから可愛い子ばかりが魔女ですが、リアルだと頼むから勘弁してくれという子もいたりすると思いますよ。ああ二次元バンザイ。

最後に「響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~」。武田綾乃の小説が原作です。「四月は君の嘘」では技巧溢れる演奏が聴けましたが、こちらではど下手な吹奏楽部の演奏が聴けます。

中学時代にユーフォニアムを担当していた黄前久美子(CV黒沢ともよ)は、高校では違うことをしようとも考えていましたが、流されやすい性格故に高校で知り合った同じくラスの加藤葉月(CV朝井彩加)や川島緑輝(CV豊田萌絵)に誘われるがままに吹奏楽部に入ってしまいます。

せめて楽器は変えたいと思った久美子でしたが、中学でユーフォニアムを担当していたことがバレ、あっさりユーフォ担当にさせられてしまいます。

しかし、かつては強豪と呼ばれた北宇治高校吹奏楽部はなぜか凋落していました。どうやら過去のトラブルにより、やる気のあった部員が大量に退部してしまったようなのです。新顧問の下、「全国大会に行く」という目標を掲げた吹奏楽部ですが……さらなるトラブルが待ち受けているようです。

久美子の中学の吹奏楽部は地方のコンクールで金賞を取っていたのでかなりの強豪だったと思われますが、コンクール全国大会の代表には選ばれない「ダメ金」だったそうです。節子それダメ金と違う、デメキンや!「ダメ金」なんて吹奏楽部用語初めて聞きました。金賞=代表じゃないのは厳しいですね。代表校にはプラチナ賞でも出したらどうでしょうか。

主役は久美子、葉月、緑輝の3人で、葉月は初心者でチューバに、緑輝は中学から担当しているコントラバスと全員低音パートの楽器になっています。それにしても緑輝って何て読むんだと思ったら、なんと「さふぁいあ」だそうです。まさにキラキラネームです。

いや知ってますぞ!コランダム(酸化アルミニウム)は濃赤色のものをルビーと呼ぶ以外はサファイアと呼ぶことは。だから一般的に連想される濃紺色だけがサファイアじゃないのは確かです。

ね、色んな色のサファイアがあるでしょ。緑もちゃんとあります。が、「グリーンサファイアはさほど価値は高くない」というコメントに要注意です。そもそも緑の宝石の代表といえば何と言ってもエメラルドです。だから緑輝で「えめらるど」と読むのならまだわかりますが…なぜにさふぁいあなんでしょうか。親の顔が見たい。

緑輝自身、「さふぁいあ」という読みを気に入っておらず、「緑(みどり)」と自称しています。子供にこういう苦労をさせちゃいけません。だから

ちなみに緑輝役の豊田萌絵は可愛いので画像乗せちゃいます。かっとなってやった、今も後悔してない。

そして実はもう一人主要人物が。多分一番美人の高坂麗奈(CV安済知佳)です。実は久美子と同じ中学、同じ吹奏楽部に所属していましたが、特に親しくなかったのと、「ダメ金」に終わった際の久美子の不用意な失言のせいで気まずくなってしまいました。

トランペット担当で、腕前は超高校級のようです。久美子はまだ気まずい想いを抱いていますが、麗奈の方はあまり気にしていないような…というか、眼中にない?

以上の4人は経験の浅い若手声優のようですが、脇を固める声優陣がなかなか豪華です。まず副部長で低音パートのリーダーである田中あすか(CV寿美菜子)。リーダーシップがあって低音パートはしっかりまとめています。どうしてこの人を部長にしないんだろうと思いますが、強引で自分の世界に入りがちで全体を見れないからなんでしょうかね(面白いからいいけど)。

部長の小笠原晴香(CVはやみん)は、ルックスが地味。自分にも自信がないようで、リーダーシップに欠けるきらいがあります。真面目でいい人ではあるんでしょうが、押しに弱くて気苦労が多そうです。

トランペットのリーダーの中世古香織(CV茅原実里)はトランペットパートのリーダーを務めています。はきはきしていて、やはりなぜこの人が部長じゃないんだと。

あと久美子の幼馴染みでテナーサックスを担当する斎藤葵(CV日笠陽子)がいました。二年先輩なのにタメ口なのは幼馴染みだからでしょう。この人も可愛いですが、どうやら吹奏楽部がダメになった理由を知っているようなんです。

実は悪い人ということはないでしょうが、何やら表情に陰があるので、今後何かをしそうな気がします。謀反とかじゃなくて退部するとかね。

やる気のない部員とか気持ちの不一致とか、大所帯の団体部活らしい葛藤が京都アニメーションらしく丁寧に描かれていて、中二病アニメもいいですが、こういうリアルな高校アニメもこれはこれでいいですね。

しっかしこの高校の吹奏楽部は女の子がやけに多いけど、一般にそういうもんなんですかね?アニメではモブも可愛い子が多いけど、なかなかこういう訳には…

以上、春季視聴アニメ9作を一応全て紹介しました。みんな思いの外面白くて、それはいいのですが、切るアニメがこのあたりで1~2本は出ると思っていたので視聴が大変です。日曜日が潰れてしまいます。他に特にやることないからいいんですが(笑)。

あと2回で1000回!……なんですが、明日からしばらくお休みします。GWに帰省するもので。連休明けには復帰する予定ですが、1000回記念は5月9日あたりではないかと。記念すべき回に「カスタムメイドオンライン for DMM」でいいのかという気もしますが…そいうことも含めて筑波嶺クオリティーなんでしょうね。それではまたお会いしましょう。

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