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好きなアニメキャラ(その49):MS-07グフ(機動戦士ガンダム)

アクシズ 
 
 3月になるも寒い札幌からこんばんは。窓の外でふりしきる雪は、とてもなごり雪などと言えません。冬のデラーズ・フリート、否、冬のアクシズくらいの戦力はありそうです。

グフ

 
 
 ということで、本日の好きなアニメキャラは、「機動戦士ガンダム」からMS-07グフです。節子それキャラと違う、メカや!という清太にいちゃんの声が聞こえてくるような気がしますが…

あ~聞こえんな 

 グフはジオン公国軍の陸戦用量産型モビルスーツです。ジオンには緒戦で勇名を馳せたザクⅡがあり、そのF型(ザクF)は宇宙・地上を問わずに全戦域で使用されましたが、いくら汎用性が高いといっても本来宇宙での使用を想定していたF型の地上での運用には様々な問題が発生(宇宙用装備が完全にデッドウエイトになるなど)したため、宇宙用装備の省略で軽量化を図るとともに、ジェネレーターの空冷化、防塵対策などに手を加え、稼働時間や機動性を改善したJ型(ザクJ)が地上専用型として開発されます。

ザクJ型 

 グフはその延長線上にあるMSで、ザクJの格闘能力を強化した発展改良型といえます。地上用に改装したといってもザクは本来が宇宙用なので、性能向上にはおのずと限界がありました。そこで最初から地上戦専用のMSを作ろうということで開発されたのがグフということになります。

フィギュアのグフ 

 まあ上記は全て後付で、放映中はザクのイメージを継承した新型MSとしての登場でした。シャアに代わってアムロと対峙することになる「青い巨星」(これも後付け)ランバ・ラル大尉が使用し、アムロとガンダムを苦戦させました。

ランバラルのグフ 

 ラル大尉の「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」は名セリフですが、ぱっと見ザクの色違いに見え(よく見ると細部はだいぶ違うのですが)、ランバ・ラルが言うほどザクとは違うように見えませんでした。ラルは確かに強かったけど、彼以外のパイロットが操縦するグフは劇中大したことなかったし。その後「局地戦用重モビルスーツ」という凶悪かつ魅力的なネーミングのドムが登場することで、グフはすっかり影が薄くなってしまうのでした。

グフ初登場時 

 でも私はジオンのMSで一番好きなのがグフなんです。まず青いところが。「赤い彗星」シャアのザクが赤く、他のザクが緑色だったことを考えれば、「青い巨星」ラルのグフは青くても他のグフは違う色であるべきような気もしますが、「黒い三連星」のドムと他のドムが全くの同色だったことを考えると、シャア以外はそういう特別な扱いをされなかったのだろうとしか考えられません。本編で「青い巨星」という異名は登場しなかったのですが、「黒い三連星」の方はしっかり言及されていましたからね。ドムがなんで全機あの色になったのかは大いなる謎です。多分一般兵用のカラーリングを別途考えるのが面倒だったんでしょう。

ビームサーベルを躱すグフ 

 そして汎用性を特徴とするはずのMSであるにも関わらず、独自の固定武装を持っているところ。まず右腕には伸縮式の電磁鞭・ヒートロッド。敵MSに絡みつき大電流を流すことで、電子回路を損傷させるとともにパイロットを感電させ、電流とともに熱を発生させ敵MSの装甲を溶断するというシロモノ。しかもビームサーベルなどで切られても、残った部分はなお使用可能という。しかしながら、設定上の長さはたった17.5メートルなんだそうです。それってほぼMSの身長くらいなので、ちょっと短すぎですね。人間が使う鞭を想定しても、インディ・ジョーンズの鞭くらいの長さは欲しいところではないかと思います。劇中の表現では30~40メートルはありそうに見えました。

ちぎれても使えるヒートロッド

 

 左手には連装75mmマシンガンを内蔵。004のように各指が銃口になっています。通称グフマシンガン。一見カッコイイのですが、マニピュレーターとしての機能が低下してしまい汎用性を失い、前線での運用に問題があったとされています。しかもガンダムには口径120㎜のザクマシンガンが全く通用していないので、口径だけの問題ではないかも知れませんが、5連装とはいえ75㎜のマシンガンが有効かと言えば大いに疑問が…。しかしランバ・ラルのグフはマシンガンの関節部分を曲げて近接格闘戦を行っていたので、マシンガンの使用さえ諦めれば普通の指のように使えたのかもしれません。

ヒートサーベルを構えるグフ 

 そしておそらくラル専用の特別装備とみられるグフサーベル。シールド裏に装備されている格闘武器で、収納時は柄のみの状態ですが、オレンジ色に光る刀身を形成します。初見どうみてもビームサーベルでしたが、その後ゲルググとギャンが初のビームサーベル装備機とされたことから、「あれは実はヒートサーベル」ということになってしまいました。全機がビームサーベルを標準装備としたのはギャンとゲルググからだけど、試作のビームサーベルがモニター役を兼ねていたラルのグフに供与されていた…なんて設定でもいいじゃないかと思うんですが。どうせラル以外のグフは使っていないし。

グフA型 

 ちなみにラル大尉戦死後に量産機として登場したグフは、ザクと共通の武装を装備しています。ヒートホークを装備していたり、ザクマシンガンを装備していたり。劇場版ではジャブロー降下作戦でドムのジャイアント・バズーカを装備したグフも登場しています。なんだよ、結構汎用性高いなあグフ。

ザクマシンガンを使うグフ 

 グフは腕にマシンガンを仕込んでいるのになぜにわざわざザクマシンガンを持っているのか…ということで、作画ミスをフォローするために初期型のグフは5連装マシンガンやヒートロッド等の装備開発が間に合わず、ザクの武装を流用したA型(MS-07A)だという設定が登場しました。でも内装兵器は装弾数も限られているだろうから、最初はザクマシンガンを使って、弾がなくなってからグフマシンガンを使用する…という発想は「あり」だと思うんですけどね。軍用機の増槽みたいなものですよ。口径を合わせて共通の弾薬が使えたらなお良しです。

ヒートロッド 

 そもそもヒートロッドって、相手がMSでないと使用する機会すらない兵器のように思えるのですが、グフは一見ガンダム登場によってそれに対抗するために開発した機体のように見えつつ、それじゃいくらなんでも急造すぎるので、素直に考えればガンダム登場前から開発されていたはずなのですが…いずれ連邦もMSを作って対抗してくるから事前に対MS戦用兵器を準備していたという発想はわからんでもないですが、それにしてもなにもそこまで特殊な武器を開発せんでもなあ…と思わずにはいられません。剣とか槍みたいなもっと一般的な武器でいいじゃないかと。鞭ってなかなか戦争で使用される武器としては登場しませんしね。まあそういう突っ込みどころ満載なところがまたグフの可愛いところなんですが。

グフカスタム 

 しかしやはりいくらなんでもリアリティに欠けるだろうと考えた人がいたらしく、OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」にはグフカスタムという機体が登場します。グフは白兵戦を重視するあまり、攻撃範囲が狭い、内装兵器がデッドウェイトとなり汎用性に欠けるなど、前線での運用に不便な点が浮上したということで、グフの装備を全面的に見直し、固定武装を廃して再設計したという機体がグフカスタムです。グフマシンガンは排除して通常のマニュピレーターとし、代わりにシールドにガトリング砲を追加しています。ヒートロッドはワイヤー型として軽量小型化し、機能は放電のみとしました。シールド裏には最初から剣の形状をしているヒート・サーベルを装備し、発熱させなくても武器として使用可能としました。

サーベルを構えるグフ 

 リアリティが増してとっても格好良くなりましたが、私はちょっと鈍くさいところがグフの魅力だと思っていたので、洗練されすぎて近づきがたくなってしまったような気がします。幼なじみがちょっと見ない間に綺麗になってしまった的な。

グフ重装型 

 こちらはMSVとして登場した重装型。初期量産型のA型、後期量産型のB型に対し、C型と言われます。ヒートロッドを廃し、両腕をマシンガンとしています。装甲の増強も行っていますが、合わせて10連装といはいえ、口径75㎜のマシンガンは果たして有効なのか。素直にキャノンでも背負った方がいいような気もします。

グフ飛行試験型 

 これはグフ試験飛行型。MSは空を飛べないことが地上での運用のネックとなっていました。そこで機体そのものに飛行能力を持たせるべく開発されたという試験機です。飛行とはいっても可変MSなどのように航空機的な形態に変形するのではなく、脚部に強力な熱核ロケット・エンジンを搭載し、大推力により強引に飛翔させるという手段が採用されました。結局試験は上手くいきませんでしたが、飛行を諦めて滑走を行うことで実用化され、結果的にドムの開発へと繋がることとなったので、存在意義はあったといえましょう。

ドダイに乗るグフ  

 地球上におけるMSの機動力というのは、正統ガンダムシリーズ(「逆襲のシャア」まで)においては常に課題となっていた問題でした。MSを変形させて飛ばせる(ギャプラン、アッシマーなど)とか、他を犠牲にしても無理矢理飛行ユニットを取り付けたりする(バイアラン)という例もありましたが、結局サブフライトシステム(SFS)に乗せて空を飛ばせるという形が最も普及していたようです。そしてそれはすでにファーストガンダムに登場していたのです。

Gファイターに乗るガンダム 

 SFSは、第23話「マチルダ救出作戦」でドダイYSという爆撃機にグフが乗っかる形で搭乗したのが嚆矢ではないかと思います。名前からして土台→ドダイなんでしょうから。これに対抗してガンダムも初登場の新兵器であるGファイターに乗って空中チャンバラを行いました。私が初めて見たガンダムはまさにこのシーンで、「どこがリアルやねーん」と思ったものでした。

ルッグンにつかまるザク 

 それ以前に第15話「ククルス・ドアンの島」で、偵察機ルッグンにぶら下がってやってきたザクが描かれましたが、これはさすがにSFSと呼ぶには無理があるでしょう。そもそも両手がふさがっていて空中で戦えないし。それにしてもよくマシンガンを持ったままぶら下がってたなザク。何よりもこんなに重い荷物にしがみつかれたまま、なお悠然と飛べるルッグンは凄い。偵察機なのにどんだけ推力があるんだ。

グフイグナイテッド 

  平成ガンダム「ガンダムSEED DESTINY」にもグフイグナイテッドというMSが登場します。グフによく似ていますが、背中にフライトユニットがあって自力飛行が可能です。

鞭を持つイグナイテッド 

 スレイヤーウィップという格闘戦用の鞭も装備しています。名称は変われど、やはりグフ=鞭というイメージなんでしょうね。

アムロがラルを上回った瞬間 

 最もガンダムを苦しめ、結果的にアムロをエースパイロットとして鍛え上げたライバル機、それがグフといえるのではないでしょうか。グフのトリッキーな戦術に比べれば、ドムは早いだけで動きが直線的なせいか、アムロにカモにされまくります。劇中アムロが最も多く撃墜したのはドム(リックドム)ではないかと思われます。一般パイロットには扱いづらく、武装や操縦性に難点があったものの、ドム登場後も一部の熟練パイロットは垂直方向への機動力の高いグフの方を好んだようです。そんなコアでマニアックなファン層を持つ玄人好みのグフが好きです。

グフ決めポーズ
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