こんばんは。雪祭りは大丈夫かというほどに雪が降らなくなった札幌です。層雲峡の氷瀑まつりは開催中ですが。気温は相変わらず低いのですが、直射日光に当たるとさすがに雪は溶けていきます。だが明日からはまた雪が戻ってくるらしいです。

そういえば新たなAKB系グループは新潟に作るらしいですね。NGT48とか。東京・大阪・名古屋・福岡はまあ順当なところですが、都市の規模とか立地から言って次は札幌だろうと思っていたのに。SPR48、格好良くないですか?札幌は美人も多いし。ちなみにこの画像は結婚式の余興で結成された素人さんのものだそうです。本物の方は、さすがにこのクオリティではまずいでしょう(笑)。

でも何となく判りました。本州の日本海側に劇場が無かったからとか言われていますが、外国の系列グループは置いておいて、国内では新幹線が通っている都市を優先しているんじゃないかと。HKT48は飛行機で上京しているらしい(東京モノレールの宣伝してるし)ですが、空路は気象状況次第で使えないことが多いですからね。バックアップに新幹線があれば安心。それに札幌は基本空路は新千歳からということになりますが、冬の北海道はヤバヤバですからね。北海道に作るなら函館の方が良いかもしれません。もうすぐ新幹線も来るし。HKD48……なんかHKT48と被りそうな名前ですが。

さてそれでは冬季アニメの感想の2回目です。今季は視聴アニメが金曜日に集中しているのですが、まずは小腹が空いている時に見ると危険な「幸腹グラフィティ」から。3話まで見ました。

中学二年生なのに一人暮らしをしている町子リョウは、若いに似ず家事全般をそつなくこなし、特に料理は祖母直伝の腕を持っており、和、洋、中と幅広いジャンルのものを得意としています。しかし、祖母が亡くなって以来、一人で食べることゆえの味気無さを、料理の腕が落ちたものと誤解していました。そこへ親戚(はとこ)の森野きりんが毎週土曜日に泊まりに来ることになり、久々に料理の楽しさを思い出していくのでした。

ということで主人公の町子リョウはCV佐藤利奈。佐藤利奈は明るき元気な女の子を得意とするというイメージがあり、リョウはおっとり系で大人しく家庭的な女の子なので、佐藤は佐藤でも佐藤聡美にぴったりそうな役だと思っていましたが…そこはさすが一流声優、しゅがあと間違えそうなふんわりボイスを出しています。

一人暮らしとはいっても孤児という訳ではなく、両親は仕事の関係で海外に住んでおり、祖母に育ててもらっていたのが他界してしまったという状況です。じゃあ両親の元へと思いますが、一応叔母の町子明が保護者となっています。中二ですが、中二病の気配は全くなし。美術系の高校を志望しており、そのため美術予備校に通っています。

森野きりんはCV大亀あすか。大亀あすかといえば…ときめきメモリアルのヒロイン、星川真希を演じた人じゃないですか。幼馴染みでもないのにやたら最初からフレンドリーなスターリバーさんは、彼女狙いじゃないときはとにかく邪魔っけな人だったなあ(遠い目)。

ちょっと田舎に住んでいて、リョウとは同い年。東京の美術学校進学を希望していて、毎週日曜日に美術予備校へ通うために毎週土曜日にリョウの自宅に泊まることになりました。140㎝前半と小柄で子供とよく間違われています。人見知りで子供っぽいところがありますが、礼儀正しく、大食いで力持ちです。

美術予備校の知り合いが椎名。これは姓か名前か。クールでミステリアスな雰囲気を持った美少女で、リョウとはクラスが一緒だったことで知り合いました。花見でおっさんをスケッチするなど、おやじフェチの気あり?CVは小松未可子。

美人だなあと思ったら声優に先んじてアイドルとか女優をやってたんですねこの人は。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(略称「俺ガイル」)の女子力が超高い“男の娘”、戸塚彩加を演じているほか、昨日紹介した「純潔のマリア」でもインキュバスのプリアポスを演じています。あと「言の葉の庭」で花澤香菜演じる雪野百香里をいびりたおした相沢祥子も演じていました。

ちなみに「俺ガイル」の番宣WEBラジオ「総武高校奉仕部ラジオ。」では比企谷八幡役の江口拓也が番組内番組「江口拓也のぼっちラジオ。」をやっていて、ぼっちエピソードを募って片っ端からぼっち党員に認定していましたが、小松未可子が学生時代にお弁当を一人中庭で食していたというエピソードを披露しながら、「だけど今は友達いるもんね!」と付け加えたことから逆鱗に触れ、ぼっち党初にして唯一の公式非公認の判定を食らっていました。この番組は実に面白かったので昔記事にしています(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-503.html)。

基本は女の子達が料理を作って食べるというほのぼの系で、野郎も出てこないので一週間の疲れを癒すためのアニメとして活用しております。登場する食べ物もリョウが祖母から習得したらしい、一見地味だけど美味しそうなものばかりです。こういう作品を飯テロというらしいです。



第一話では鍋、きつねうどん、おいなりさん。それは私の……いや、なんでもありません。



第二話では花見弁当、屋台もの、玉子焼き。なんと花見で女子会。まったく中学生は最高だぜ。


第三話では筍ごはんにオムライス各種。オムライスが食べたくなって仕方が無かった…。ポスト「ごちうさ」として、これを癒やしとして生きていきましょう。だから野郎は出さないでね。

続いて金曜アニメその2、「銃皇無尽のファフニール」。こっちは一転して設定が中二病全開のファンタジー作品です。3話まで見ました。
25年前、何の前触れもなく突如出現した正体不明の巨大生物「ドラゴン」。移動するだけで甚大な被害をまき散らすドラゴンは7体が確認されています。ドラゴンたちが発生させる「竜災」とその被害予測に関する話題は世界中で最優先に報道されるほど影響と被害は大きく、それまでとは世界は一変してしまいました。

やがて人間の中にも、ドラゴンの力を持った“D”と呼ばれる異能の少女たちが生まれてきました。“D”は何もないところからダークマターを生成し、任意の物質に変換することが出来るので経済的価値が極めて高く、今では“D”なくして産業が成り立たないとされています。

またドラゴンを倒す可能性があるのも“D”だけだと見られていますが、どうやら“D”はドラゴンの伴侶候補であり、ドラゴンに見初められるとドラゴンに変貌してしまうということが判明しました。男なのに唯一“D”の能力を持つ物部悠は、“D”が集う美少女天国ミッドガルに派遣され、落ちこぼれの“D”イリスや妹の深月たちとドラゴン打倒に挑みます。


ドラゴンは“青”のヘカトンケイルとか“白”のリヴァイアサンとか、古今東西の強力な怪物の名前を付けられています。物語開始前に“紫”のクラーケンは倒されており、3話で“白”のリヴァイアサンも倒されたので残りは5体ということになります。

巨匠と呼ばれる(私はあんまりそうは思いませんが)宮崎駿はかつて、「最近の女性声優は娼婦の声しか出せない」と発現したとされ、外国メディアのインタビューの中でも「「日本の女性声優はコケティッシュな声の持ち主しかいないし、男性的な視点が欠けている。我々は全く必要としていない」と述べています。以前は声優を起用していましたが、「もののけ姫」以後は俳優を起用するようになりました。実際にはアニメが実写映画と同列に扱われない状況に腹を立て、アニメの地位を上げ、自分自身の地位をも上げるために、芸能人をの起用を考えたのではないかとも言われています。

とりあえずこういうことトホホな事を言っているのですが…(サムネイルをクリックして拡大して下さい)。うん、そうだ。クリエイターとか芸術家に人格とか品格というものを求めちゃいけないんだ。

正直私は「娼婦の声」発言は嫌いで、お前本当に娼婦って知ってるの?とか、どの世界にも一流もいれば三流もいるのだから、声優界もそうなら娼婦の世界だってそうだろう。お前ごときが世界最古の職業とも言われる娼婦を十把ひとからげに馬鹿にできんのかよ突っ込みたくなるのですが…

ただ、本作のヒロインイリス・フレイアを演じる日高里菜の声を聞いたとき、正直「ああ、これが娼婦の声か」とか思ってしまいました。中二病大喜び的ハーレムファンタジーは嫌いじゃないのですが、この声とずっと付き合っていくのは結構辛いかも。

多分日高里菜は演技としてこの声を出しているのだとは思うのですが…それにしてもなあ。

声優的には金元寿子(「純潔のマリア」に続いてまた出たイカ娘)、花澤香菜(この手のアニメには欠かせませんな)、佐倉綾音、井上麻里奈、徳井青空となかなかにコマを揃えてきています。私は早見沙織が出演するという理由だけでこのアニメを見ているので、早くはやみん演じる立川穂乃花を出して欲しいものです。

なんか後半アニメの感想でもなんでもなくなってきたような…。いかん、9年ぶりにダークユースフが目覚めてしまう(笑)。次回も引き続き金曜ラッシュのアニメですが、ギャルゲーの土曜日なのでちょっとお休みです。
今日も凍結路面が無茶苦茶怖かった札幌からこんばんは。札幌の春~秋は全国の皆さんに来ていただきたいところですが、冬はまあ…お好きな方だけ。体重軽い人とかはいいかも知れません。

ところで、西武ライオンズの森友哉という19才の捕手が、普通免許の学科試験に今月3回挑んで3連敗なのだとか。本人曰くホームランを打つより全然難しいのだそうです。ただしナインの感想は「いくらアホでも普通、3回は落ちないですよ」だそうです(笑)。まあ実技が苦手でという話は聞きますが、学科がという話は珍しいですね。

キャッチャーは頭脳労働のポジションで、記憶力は絶対条件の資質とも言われます。過去の名キャッチャーを見ても野村克也、森祇晶、古田敦也、伊東勤など、賢そうな人ばかり。フィクションですがドカベン山田太郎も打撃のほうに注目されがちですが、クレバーなリードには定評がありました。大丈夫なのかと西武ファンならずとも突っ込みたくなることろですね。今の話題は「イスラム国」の人質問題だろうと言われそうですが、当ブログではなるべく軽薄な話題で終始したいので。

それでは本日は冬季アニメ序盤の感想を。今季は一杯みているので一回じゃ終わりません。一週間の曜日順に紹介しましょう。まずは日曜日放送中の「純潔のマリア」。百年戦争中のフランスが舞台です。「オルレアンの乙女」ジャンヌ・ダルクは既に処刑され、フランスでは平民の徴兵が行われているので、1445年以降ということになります。戦争は1453年に終息するので、百年戦争末期ということになるでしょう。

森に住む魔女は強大な魔力を持ち、ドラゴンなど異形の生物を召喚したりとど派手な魔力を振るって戦争に介入します。この世界、他にも魔女はいますし、ワルキューレなどもいるのですが、基本的に直接的な介入はしません。

天界は地上世界に直接介入することをよしとせず、人の世の理は人に任せて見守るという方針のようです。そんな中、無茶な手段で戦場そのもの消滅させてしまうマリアは大天使ミカエルに目を付けられ、人前で魔力を使うことを禁止されただけでなく、純潔(処女)を失ったとき、魔女としての能力も失うという制約を課されてしまいます。

そう、マリアは外見だけでなく実年齢も少女のようで、しかも処女。マリアの名にふさわしいといえばふさわしいのですが、キリスト教会からは当然異端とみなされています。

このアニメは中世ヨーロッパの戦闘の様子が詳しく描かれていて面白いです。金持ちの貴族は身代金目的に殺さずに捕虜にしたり、兵士達に随伴する娼婦達がいたり。また徴兵された平民は嫌々戦っていますが、一儲けを企む傭兵は意気軒昂で戦場に望んでいたり。それでも実際の戦争よりはよほど「綺麗」に描いているのでしょうね。

マリアがなんで魔女をやっているのかとか、まだ判っていない部分もありますが、金元寿子が蓮っ葉なマリアを演じています。水野亜美(セーラーマーキュリー)を演じている時とは大違いでびっくり。声優は凄いですね。

使い魔のサキュバス・アルテミスは日笠陽子。各地の指揮官を骨抜きにして軍を混乱させていますが、マリアが処女であることをネタにからかってばかりで主として見ていません。この人もエロボケから清楚な役までバリエーション豊富ですね。


その他、インキュバスも必要だろうと作ってみたものの、何しろ男を知らないので肝心な部分がうやむやのままのプリアポス(CV小松未可子)や、ミカエルの名代として監視役になったエゼキエル(CV花澤香菜)などがマリアの周辺にいます。

実はマリアの恋人候補として一話から登場するジョセフがいて、もうこの人以外お相手はいないだろうという感じなのですが、なにしろ処女じゃなくなると魔女でもなくなるという条件が設定されたので、今後どうなることやら。勇気がない訳ではありませんが、波紋を使ったり悪知恵が働くタイプではなさそうです。

ちなみにミカエルのCVは井上喜久子で、さすがエンジェルボイスと言いたいところなのですが、実はこの作品のミカエルは可愛くありません。金元寿子と井上喜久子といえば、「琴浦さん」で母子なのに非常に険悪な関係でもありましたし、この二人には何か因縁があるのか(笑)。

原作は単行本3巻なので、1クールで終わらせるには丁度良いボリュームかも知れません。とりあえずキリスト教会の胡散臭さが鼻につくのでマリア頑張れと言いたいところなのですが、戦を嫌がるのも人間なら、戦で一儲けしようとするのも人間。自分の視界の範囲でしか戦いをなくせないマリアは、正義でもなんでもないのでしょう。そこは自分でも自覚していて、自分の近くで戦争されるのが大嫌いなだけだと言っています。

とりあえず、「私は自分のことを他人に無理強いされるのなんて嫌。どんな目に遭わされようと…」というマリア、君の魂の形は海賊匋冥に似ているぞ!

一気に飛んで木曜日の「寄生獣 セイの格率」。15話まで見ました。毎回のタイトルがなぜか小説から取られています「異邦人」とか「暗夜行路」とか「こころ」とかね。

ついに最強の敵・後藤が登場してきました。原作が超傑作なのでつまらないはずがありません。ただし物語全ての筋がわかっているというのも善し悪しで、新鮮に見られる人は幸せでしょうね。

純粋な戦闘能力は後藤が圧倒的ですが、知略とかも含めれば田村玲子の方が一枚上手だったりするような気もします。パラサイトはかなり個体差がありますが、それは何に由来しているのでしょうか。パラサイトは基本人間の頭部を奪っていますが、それによって人間の記憶を手に入れいる訳ではないのですが、もしかすると知性や能力をある程度入手しているのか。田宮良子は元の人間が教師だったので知性が影響を与えているとかね。

もっともミギーのように脳を奪うことに失敗したパラサイトも普通に知性を持っており、勉強もしているので、やはり先天的に能力の差があるような気もします。パラサイトはテレビや本などを通してほんのわずかな時間で人間の言語を習得しているので、知性は人間以上なのかも知れません。犬に寄生してしまったパラサイトでさえ人語を話していたし。

新一は瀕死の重傷を負った際にミギーの細胞を全身に取り込み、結果強靱な肉体と精神を得ましたが、これってアメリカみたいな国家が知ったら絶対「パラサイトの細胞移植による強力な兵士の開発」とかに手を出すんでしょうね。新一の場合はミギーの細胞の三分の一程度を取り込んだようですが、二分の一だったらどうかとか、全部だったらどうかとか、いろいろ実験すると楽しそう。

今後出てくる快楽殺人鬼・浦上(序盤にちらっと登場)とかを見ると、パラサイトよりもよほど人間の方が恐ろしい気がします。パラサイトは「この種を食い殺せ」という本能に従って人間を殺すけど、基本猛獣のように食べるために殺していて、自身の快楽のために殺している訳ではないので。

そういう意味でも暴力団事務所を襲撃して実験的殺戮を行った後藤はパラサイト界の異端児ですね。まあ自然のパラサイトではなく、人工的に作られたものだからなあ。

そういえばOPの「Let Me Hear」、歌っているのはFear,and Loathing in Las Vegas(直訳すると「ラスベガスの恐れと嫌悪」、元は映画のタイトルで邦題は「ラスベガスをやっつけろ」)で、英語なので何を言っているのか分からないし、私はカラオケでも歌えませんが、最近だんだん気に入ってきました。やはり2クール通して同じOP,EDを使う方が私は好きです(背景のアニメは変えて良いです)。

平野綾のミギーも悪くありません。私の中でミギーの声は男声だったのですが、これはこれで。ただし最近、ミギーが新一を威嚇するような感情的な声を出すことが多いのが気になります。ミギーはもっとクールな声でいいんじゃないかな。それとも新一の影響をある程度受けているということなのか。

それと田村玲子役の田中敦子。実に素晴らしい。他はともかく、田村玲子はこの人しかないというナイスキャスティングです。

特に13話で新一を挑発した上に自分の子供(パラサイト自身の子供ではないけど)を盾に取った田村玲子のド外道ぶりなんか最高。パラサイトなんだから外道でいいのです。あの時戦ったら新一は勝てたかもしれませんね。田村玲子は伊達や酔狂で「今戦ったら負けそうだ」なんて言わないでしょうから。

加奈は原作より可愛かったり、夢がやたら乙女チックだったりでなかなか良い具合に変化していました。新一と里美のキスシーを見てNTR感を味わったり。できれば生き延びて欲しかったのですが、やはり運命は変わりませんでした。

冬アニメは補欠も含めて結構沢山見てるので、次回に続きます。

こんばんは。ちょうど2週間前に転倒して胸を強打してから、くしゃみやせきのたびに胸が痛くて困っていましたが、痛みがようやく引いてきました。年取ると治るのが遅いことです。

胸の痛みは、比喩でいえば当初はごんぎつね100回読んだくらいだったのですが、先週はごんぎつね10回くらい。今はごんぎつね1回くらいです。ということで、胸の痛みの尺度としてごんぎつねを使うというのはいかがでしょうか。1ごんぎつね、略して1ごんとか。

また一方でフランダースの犬の最終回も胸の痛みの尺度として使えそうですね、こちらは1フランということでどうでしょう。為替レートはどんなもんでしょうかね。1フラン=1ごんでいいのかな。時々相場が変わって騰落があったりして。ユーロ危機でフランが暴落し、1ごんが10フランくらいになったり。

さて今日はやろうやろうと思っていて実行できなかった河合その子の歌で妄想する「秒速5センチメートル」です。2014年12月8日の記事(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-887.html)で、「スケバン刑事」に出演した河合その子演じる宮原妙子の名言「ゲームなんだよ!」を紹介しました。その時に後日紹介すると言ったのですが50日も後だっとは。

前回ちゃんと紹介をしていなかったので河合その子の紹介から。1965年6月20日生で愛知県出身。河合その子は本名でしたが、現在は作曲家の後藤次利と結婚(1994年)したので後藤その子ということに。

おニャン子クラブの会員番号12番で、1983年にCBSソニー主催のオーディション「ティーンズ・ポップ・コンテスト」で準優勝となり、ソニーに所属し芸能界入りのきっかけを作りました。このコンテストは楽器演奏を条件としていて、アイドル系のオーディションとは趣向が異なっていたようですが、その後はレコード会社対抗の運動会に呼ばれた程度で何の音沙汰もなかったので、高校を卒業後はコンピューター系専門学校に進学しました。

1985年、既に就職も内定していたところ、4月から始まるフジテレビの新番組「夕やけニャンニャン」のオーディションコーナーに出てほしいとの誘いを受け、「2日くらいで済むだろうから帰りに原宿行ってショッピングでもしよう」という軽い気持ちで承諾したところ、高得点で合格し、翌週からおニャン子クラブのメンバーとして活動を開始することになりました。女子高生が多かったおニャン子クラブにおいては、加入時にすでに高校を卒業していたシニアということになります。

同年9月、「涙の茉莉花LOVE」で、おニャン子クラブ初のソロデビューを果たしました。この曲はオリコン週間チャートで初登場5位、翌週には1位を獲得し、女性歌手としては初めてデビュー曲で1位を獲得しました。

1986年3月31日の第1回卒業式で「夕焼けニャンニャン」から卒業し、4月1日の日本武道館公演でおニャン子クラブからも卒業し、ソロとしての活動を本格的に開始します。卒業前の3月21日にリリースした3rdシングル「青いスタスィオン」はオリコン週間チャートで2週連続1位、年間シングルチャートでも10位に入る大ヒットとなり、河合その子の代表作となりましたが、今回紹介するのはまさにこれです。

1988年頃からはアーティスト指向を強め、相変わらずアイドル扱いされることへ反発してテレビの登場を拒否するようになり、90年以降は音楽活動も休止状態となり、ファンの前から姿を消していきました。そして1994年には後藤次利との結婚と、既に引退していることが報じられました。

引退後はほぼ鳴りを潜めていましたが、2010年3月、資生堂の新化粧品ブランド「IN&ON」のコマーシャルに出演して久々に芸能活動に復帰しました。CMでは、荻野目洋子、石川秀美、伊藤つかさと共演しました。

おお、往年のアイドルたちよ。左から「ゲームなんだよ!」河合その子、「少女人形」伊藤つかさ、「さわやか天使」石川秀美、「ダンシング・ヒーロー」荻野目洋子ですね。一目で誰が誰だかわかったところは我ながらさすがリハク(笑)。

デビュー当時は「永遠の少女」を自称し、ソロデビューの頃のキャッチフレーズは「フランスと中国のハーフの女の子」で、フレンチロリータ路線を狙っていたようです。おニャン子クラブではダントツの美人でしたが、おニャン子クラブはそれよりも親しみやすさの方が優先されていた感じで、彼女の美貌というのはあまり話題にされませんでした。またいつも無表情orなんとなく不機嫌そうな表情でいた感じで、笑顔が少なかったような印象です。

「青いスタシィオン」は作詞秋元康、作曲後藤次利で、このコンビはおニャン子クラブ系列に多数の楽曲を提供しています。おニャン子長者だ(秋元センセはAKB大長者)。最初に付けたタイトルは「思い出着替えて」でしたが、フレンチロリータ路線のせいで「フランスっぽいタイトルを付けたい」というディレクターの案で「風のチェルシー」に変更されました。しかし森永製菓のキャラメル・ハイソフトのコマーシャルに使われることが決定したのでライバル会社の明治製菓の商品名でもある「チェルシー」は使えなくなり、「青いスタスィオン」に決定したそうです。……しかし「チェルシー」ってそもそも英語だろうに。それがなぜにフランスっぽいの?

「スタスィオン」は「駅(station)」のフランス語読みでしょうが、フランス語のスタスィオンは日本の鉄道用語では場内信号が設置されていない「停留所」に当たり、一般的な鉄道駅は「gare(ガーラ)」になるそうです。そうか、「ガーラ湯沢」は「湯沢駅」という意味だったんだ(ひねりがない!)。

ちなみに「青いスタスィオン」について河合その子はラジオ番組で「いい『曲』だよねぇ、とばかり言われる。でもいい『歌』と言ってほしい」と発言しており、歌唱でなく、曲の良さばかりが評価されたことへの悔しさを見せていました。

この曲で連想されるのは、貴樹と花苗がもうちょっと仲良くなっていて、付き合っていたらということです。キスくらいは当然で、高校三年生ともなれば体の関係だってあっていいです。しかし、それでも花苗では貴樹を繋ぎ止められなかったのです。

「コスモナウト」ラスト、ロケットの打ち上げを見た花苗は、ロケットを貴樹に重ね合わせます。「青いスタスィオン」を花苗のモノローグと重ねてみましょう。

「必死に、ただ闇雲に、空に手を伸ばして、あんなに大きな塊を打ち上げて、気の遠くなるくらい向こうにある何かなを見つめて…」

「遠野君とほかの人と違って見える理由は少しだけ分かった気がした。そして同時に、遠野君は私を見てなんていないんだってことに、私ははっきりと気づいた。」

夏の前の淡い陽射しが
駅のホームにこぼれてる
あなたは今都会に向かう
地図を持たない旅人ね
少年の頃に見た
小さな夢が忘れられない

つぶやいたひと言に
あなたが少し うらやましく見えた
思い出だけを そっと着がえて
あなたの夢を探して
思い出だけを そっと着がえて
愛はそのまま
細く光る銀のレールに
空の青さが映ってる
流れる雲 あなたの後を
ずっとついて 行きたかった

種子島に駅があるのかというツッコミは予期していました。ここは空港と読み替えればいいかと。あるいは種子島ロケットセンターでもいいかも知れません。少年の頃に見た小さい夢は、やはり明里との「雪の一夜」なのか。

「だからその日、私は遠野君に何も言えなかった。遠野君は優しいけれど、とても優しいけれど。でも遠野君はいつも、私のずっと向こう、もっとずっと遠くの何かを見ている。」

抱きしめてくれたけど
私はふいにその腕から逃げた
思い出だけを そっと着がえて
あなたの夢を探して
思い出だけを そっと着がえて
愛はそのまま
眩しそうに 遠くを見てる
あなたの表情が好きよ
夕陽の中 ひざをかかえた
あの日の少年のようね 夢を捨てないで

「私が遠野君に望むことは、きっと叶わない。それでも、それでも私は、遠野君の事を、きっと明日も明後日も、その先も、やっぱりどうしようもなく好きなんだと思う。」

列車のベルが 風にひびけば
そんな強がりも消える
ほほえみながら そっとかくした
涙ひとつぶ

「遠野君のことだけを思いながら、泣きながら…私は眠った。」

……花苗ぇええ!君はそれでも、そんなにも貴樹のことが好きなんだね。やはりコミック版最終回の「空と海の詩」は花苗救済エンドとして必要なのかも知れない。今、そう思いました。

それでは聞いてみて下さい。まずはPV版。舞台となっているスタスィオンは、旧国鉄(JR西日本)可部線の今井田駅ですが、2003年に廃駅となっています。解像度はあまり良くありませんが、雰囲気はありますね。
こちらは多分ザ・トップテン出演時のもの。こうして見ると振り付けは非常にシンプルですね。当初から本人はアーティスト指向だったのかも。
これはおそらく「夜のヒットスタジオ」で歌うその子。後ろにおニャン子クラブが群れています。懐かしい顔ぶれだなオイ。多分卒業時なのでその子は泣いていますが、ちゃんと歌う姿勢はえらい。
うーん、花苗も幸せになって欲しいですねえ。明里の次あたりに。結婚だけが幸せの道という訳ではないですが。心に「あの日」の貴樹を抱いて生きて行くのか。貴樹はそれでもいいけど、花苗だと何となく痛ましく感じるのはなぜだろう?私が男だから?

こんばんは。何と今日は雨の札幌でした。雨は濡れるからいやだなあ(爆)。というか、本当は路面が平滑化するのが怖いんですよ。その後必ず寒くなって凍結するし。

いや~恥ずかしながら風邪を引いてしまったようです。日曜日からおかしいなとは思っていたのですが。私の風邪は喉からくることが多く、今回のそうなんです。

ベンザだったら銀のベンザというところですが、貧乏なのでマツキヨでパブロンゴールドを買ってきました。ま、症状が大したことないということもありますが。

本日は記憶に残る一言です。なるべき脇役のセリフにスポットライトを当てていきたいと思っていますが、知っているマンガがそう多くないので広がりにかけるかも知れませんね。北斗の拳とかジョジョとか刃牙とかに集中したりして。今回は「SLAM DUNK」から安西先生のセリフを紹介したいと思います。まさにザ・脇役でいいですなあ。

「SLAM DUNK」は週刊少年ジャンプで1990年から96年まで連載されたバスケットボールマンガです。全31巻の単行本の累計発行部数は1億2000万部を超えており、当然ながらアニメ化やゲーム化もされています。

第40回平成6(1994)年度小学館漫画賞の少年部門を受賞したほか、2006年に文化庁が実施した文化庁メディア芸術祭「日本のメディア芸術100選」ではマンガ部門で堂々1位を獲得しています。また雑誌「ダ・ヴィンチ」による、漫画家・評論家・書店員・読者の総勢808人が選んだ漫画史50年の中のコミックランキングで第1位に選出されています。

県立湘北高校に入学した不良少年桜木花道が女の子(赤木晴子)目当てでバスケットボールを始め、練習や試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めるとともに、才能を開花させていきます。

そして主将の赤木剛憲(晴子の兄で“ゴール下のキングコング”。晴子は兄に似ずに良かった)と副主将の木暮公延(メガネ君)らに加え、スーパールーキー流川楓(オフェンスの鬼)、さらに宮城リョータ(リョータ君)と三井寿(「バスケがしたいです」)を加えてインターハイ制覇を目指していきます。

実は連載はインターハイのトーナメント戦の途中で唐突に終了しており、作者の井上雅彦は「インターハイの組み合わせを作った時点で山王戦(2回戦の相手)が最後と決めていた」「トーナメント表を出したからには決勝まで行くっていう決まった道はもう進みたくない」「前の試合よりもつまんない試合は絶対描きたくない」「山王戦より面白い試合は描けないと思っていた」「テンション高いところで終わらないと、作品にとって不幸になっていく」などと語っています。

続編については「あるかもしれない」という含みのある発言をし、公式サイトでは「描きたくなった時に描く」と言っていますが、モーニングで「バガボンド」、ヤングジャンプで「リアル」を連載している状況では当面ないでしょうね。

それにしても井上雅彦、マンガは一発当てるだけでも大変なことらしいですが、「SLAM DUNK」「バガボンド」「リアル」と三作も大人気作品を連発するとは凄い才能ですね。打ち切りになった初連載作品「カメレオンジェイル」は黒歴史か。

安西先生は本名安西光義。湘北高校バスケット部の監督です。性格は温厚で物腰も柔らかく、「ホワイトヘアードブッダ(白髪仏)」と呼ばれています。たまにしか練習に姿を見せずうるさく口を出さない事や、恰幅のいい体型から、一見お飾りのような印象がありますが、選手の能力を見抜く眼力と、冷静かつ大胆な戦術の構築などから、他校の監督からも敬意を込めて「安西先生」と呼ばれています。


信条は「あきらめたらそこで試合終了」で、これも名言として知られています。実はこう見えて元全日本の選手で、かつては激しい性格から「ホワイトヘアードデビル(白髪鬼)」と呼ばれて恐れられていたそうです。なんかこの辺「山のフドウ」みたいですね。

あと「ホワイトヘアードデビル」っていうと「傷追い人」を思い出しますね。え、知らない?小池一夫原作・池上遼一作画で80年代にビッグコミックスピリッツで連載されててね……いやその話はいいか。

しかし、教え子がすれ違いの果てに事故死したことで大学監督を引退して湘北バスケ部の監督に就任し、性格も体型も丸くなったのでした。しかし、要所要所で部員たちが目を疑うほどの威圧感を見せたりもします。

そこで安西先生のセリフです。これは安西先生が大学監督時代に、かつての教え子の谷沢から送られてきた試合のビデオを見た際のモノローグです。


安西先生は谷沢の才能に期待していましたが、谷沢は個人プレーを重視し、チームとの連携を軽んじていました。故に当時ホワイトヘアードデビルだった安西先生は敢えて厳しい指導を行っていましたが、その結果谷沢は安西先生に反感を抱き、自由なプレーを求めてアメリカへ渡ってしまいます。

それから数年後、谷沢から送られてきた試合のビデオを見た時のモノローグがこれです。その後、谷沢は安西先生に再開することなく、交通事故死してしまい、以後安西先生の厳しい姿は影を潜めていくことになります。安西先生に出せなかった手紙の内容が哀しいですね…。「秒速5センチメートル」もそうですが、渡せなかった手紙は、いつも切ない。

才能があるはずの選手をうまく育てることができず、むしろつぶしてしまったとさえ思われる、その時の安西先生の衝撃たるやいかばかりだったでしょう。

そういう結構重い場面でのセリフ(というかモノローグ)ではあるのですが、ネットではいつまで経っても進歩がない者や、何年も同じ主張をしている者への煽りとして使われることが多いようです。

あるいはずっと貧乳のキャラ(アイマスの如月千早の胸はずっと72㎝のままだとか…くっ)とか

いつまでもララァを引きずっているマザコンの某赤い彗星とか

ファイアーエムブレムのジェイガンのレベルアップ時に使うといいかも知れませんね。この人ホントに成長しないんだよなぁ…
こんばんは。今日の札幌は暖かく、まるで春が来たようです。何しろ最高気温4度ですから。積もった雪も緩んで表面がザクザクになって比較的歩きやすいです。この状態のことをハイザックとでも呼ぼうかな(笑)。

しかし、そうなると落雪の恐怖(直撃すると最悪命に関わる)があるほか、また寒くなったときにツルツル路面の恐怖もあるのです。

今日は去る1月17日に亡くなったSF作家の平井和正について語りたいと思います。追悼というほどではないですが、青春の一時期この人の作品にはまっていたことがあるので。

私の記憶が確かなら、初めて買って貰ったマンガの単行本は、平井和正原作、石森章太郎(当時)絵の「幻魔大戦」第1巻でした。第2巻はずっと後になって読む機会がありましたが、まさかたった2巻で終わるとは思ってもいませんでした。

これは1967(昭和42)年に「週刊少年マガジン」に連載されたもので、私が買って貰ったのはだいぶ後になってからで、連載していた当時は知りませんが、宇宙を無に帰せんとする「幻魔」とこれに対抗する知的生命体による「大同盟」という二大勢力の戦いが、誰も覚えていない遥か昔から続いているという設定には魅了されました。

ただ、大風呂敷の割りにたった2巻で終了(打ち切り?)したため、地球に急接近する髑髏模様の月(幻魔の挑戦状)と、その前に立ち尽くすかのように見える超能力者たちを描いた見開きの絵で終了してしまいました。これは多分バッドエンドしかないでしょう。

ま、これはこれまでのことだったのですが、その後私は小学校の高学年から高校生の半ばまで、ほぼSF一辺倒という時代を迎え、洋物も読みましたが、もっぱら国産SF作品に没頭したのでした。ということで必然的に平井和正にもぶち当たりまして、中学時代に祥伝社ノン・ノベルのウルフガイ・シリーズやアダルト・ウルフガイ・シリーズを読み耽りました。これら、中学生には結構刺激が強いお色気場面も多いのですが、当時の国産SFってばいきなり濡れ場に入るものが多かったので(多分読者サービス)、そんなものかと思っていました。むしろ洋物はあんまりそういうシーンないなあとか不満だったり。

しかーし、アダルト・ウルフガイ・シリーズを読み進めていくと、「人狼白書」とか「人狼天使」に遭遇することになるわけですね。突如天使とか悪魔といったオカルト設定がガンガンぶっ込まれてくるので、ここでアダルト・ウルフガイ・シリーズと決別したという読者も多かったようです。当時の友人のT君もそうでした(T君、元気にしてる?)。


私は、といえば、幼少の頃から慣れ親しんだつのだじろうの心霊漫画(「恐怖新聞」とか「うしろの百太郎」とか「亡霊学級」とか)などのせいか、はたまた楳図かずおの一連の恐怖コミック(「ミイラ先生」とか「黒いねこ面」とか「恐怖の館」とか)のせいか、オカルト大好き人間だったので、むしろ待ってました状態で読んだものでした。

そうこうしているうちに出会ったのが小説版「幻魔大戦」でした。角川文庫から毎月のように刊行されていました。全20巻全部買いましたとも。他に「新幻魔大戦」とか「真幻魔大戦」というのもあって、こちらは貧乏なせいで図書館で借りました。

小説版「幻魔大戦」は、コミック版を小説として書き直すという趣旨で始められたそうですが、それは3巻位までで、以後は小説独自の展開となっていき、主人公東丈がその身に備わったサイコキネシスを振るうのは序盤だけで、以後の大半は幻魔の存在を人々に知らしめることに注力し、幻魔への対抗集団「GENKEN」(幻魔研究会)の代表となって信者を集めたり講演をしたりします。丈の講演でほぼ一冊終わったような巻もあったような。

幻魔との派手な超能力バトルを期待していたこちらとしては、4巻以後ほとんど戦闘シーンがない状況(そもそも幻魔が目に見える形で登場してこない)をもどかしく思いつつ、組織作りや講演内容とかもそれなりに面白く読んではいました。しかし、後半で東丈は謎の失踪してしまい、残された人々が右往左往する中で、特にこれということもないままに終了してしまいました。

実は平井和正がアダルト・ウルフガイ・シリーズの路線変更や幻魔大戦シリーズの執筆を行っていた当時、彼は新興宗教GLA(God Light Association)と深く関わっていたのでした。青春時代のまっただ中、若造なりにいろいろと生きる悩みを抱えていた当時の私は、生きる指針を求めて聖書を読んだり仏教に手を出したり、はたまたムーやトワイライトを読んだりしていた訳ですが、平井和正が絶賛するならと、GLA主宰者の高橋佳子の「真創世記」三部作(地獄編、天上編、黙示編)を買っちゃったりしたのでした。うわあ…これは黒歴史ですね。なんだこれは…たまげたなあ。

「認めたくないものだな…自分自身の、若さ故の過ちというものを」。笑いたければ笑えば良いさ。

そこまで言わんでも…(涙目)。が、幸か不幸か、宗教にはまるということはありませんでした。何か一つのものに身も心も捧げるということが本質的にできないのだと思います。幼少の頃から慣れ親しんだオカルトの知識がむしろ邪魔したのかも知れません。素養ないままにぶち当たるとはまっちゃうのかもしれませんね。某カルト教団の犯罪者達も純粋故にというところもあったのかも。勉強ばっかりしていないで汚れておくものですねえ。

それはともかく、すっかり新興宗教立ち上げ小説になってしまった「幻魔大戦」を全部買って読み、そっちの世界では幻魔に敗北するので(おい)、幻魔に勝利する未来を描くとの構想で開始された「真幻魔大戦」を全部借りて読んだのですが、結局こっちでも幻魔と激しくバトルするとか勝利するとかいうことなしになし崩し的に終了してしまったのでした。

この頃、結局幻魔大戦シリーズは完結しないんだということが判って、平井和正とは決別したのだと思います。彼はその後もウルフガイ・シリーズや幻魔大戦シリーズの新作を書き続けていますが、以後彼の作品を読むことはありませんでした。

では私が好きな平井和正の作品を紹介しましょう。例によって順不同です。
① 超革命的中学生集団 (1971年)

後にSF作家になる鏡明や横田順彌ら後輩SFファンを実名に登場させて無茶苦茶させた小説。文体も構成も破天荒で、「ライトノベルの元祖」とも呼ばれている作品です。確かに従来あったジュブナイル小説とは違う存在でした。その後は横田順彌の「ハチャハチャ小説」にもはまったなあ。

永井豪版の表紙のやつがありますが、私が持っていたのはその前の生頼範義の表紙の方でした。どうでもいい話ですが、超革中メンバーの一人に林石隆という人がいて、一見中国人のような名前ですがれっきとした日本人だと説明されています。やはり後輩SFファンの一人だったようですが、そう言っておきながら、この人は「死霊狩り」とか「アダルト・ウルフガイ・シリーズ」に中国人の拳法の達人として登場してるんですよね。
② 悪霊の女王(1976年)

超絶的な魔力を持つ大悪霊アニマに憑依された新井亜子の物語。そのものずばり悪霊を描いているので当時の私は飛びつきました。「悪霊シリーズ」と銘打たれながら、続編はないという(笑)。アニマって、ユングの独特の用法で、男性の無意識人格の女性的な側面、つまり男性が持つ全ての女性的な心理学的性質のこだということはずっと後になって知りました。
③ 新幻魔大戦(1978年)

幻魔大戦はもうええっちゅうじゃあといいたいところですが、これは一冊だけです。シリーズの主人公である(ホントか?)東丈が存在しないという時間軸の破滅した未来から始まり、1人の女子大生が幻魔に対抗できる超能力者の家系を誕生させる使命を受けて江戸時代に時間跳躍していきます。いわば「幻魔大戦シリーズ」の源流というか発端ですね。第二部以降の構想もあったらしいですが、やはり1巻で終了。
④ 死霊狩り(ゾンビー・ハンター)(1972~78年)

人体に寄生してゾンビーに変えてしまう宇宙からの侵略者と、これに対抗する超国家的機関が養成する「ゾンビー・ハンター」の物語三部作。実は侵略者は侵略者じゃなかったというオチで、あとがきで平井和正はそれまで書いていた「人類ダメ小説」の終焉を宣言しています。ちょうどGLAと接触して関係を深めていった時期の作品なので、そうと知って三部作を読むと作者の転換ぶりが目に見えるほどですな。
⑤ 美女の青い影(1970年)

ジュブナイルで2編の短編と4編のショート・ショートからなる短編集です。なにはともあれ表題作の「美女の青い影」が好き。近所の古い洋館に越してきた妖艶で謎めいた美女には,恐るべき秘密が…という話で、思春期の少年の美しい年上の女性に対する思慕を,こっ恥ずかしいほどに描いています。

ああ…どれもこれも初期作品ばかりだ。青春時代には大変お世話になりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
こんばんは。昨日今日は比較的天気の良い札幌です。おかげで遠くの雪山がくっきりと。雪曇りの空だと全然見えないのですが。左がピンネシリ(1、100.4メートル)、右は隈根尻山(971.4メートル)。

それからリアル明里ちゃん画像がまだあったので掲載します。うどんが好きなようですが、なんとなく乳幼児にはうどんが向いているような気がします。ラーメンや蕎麦は消化がちょっと心配。はたまた、生まれたのは東京だけど、両親から受け継ぐ関西の血が目覚めたものか。

さて本日は突然ですがゲーム音楽を紹介しましょう。2002年発売の恋愛アドベンチャーゲーム「Ever17 -the out of infinity-」のトルゥーエンドで流れる「Aqua Stripe」です。

作詞作曲:志倉千代丸、編曲:吉原かつみ、歌は笠原弘子です。志倉豊丸は、作詞・作曲家にして音楽プロデューサーで、また株式会社ドワンゴの取締役やその子会社である株式会社MAGES.の代表取締役社長を務めるなど、実業家でもあります。

池袋にあるテーマカフェ「王立アフィリア魔法学院」のプロデュースも手がけているとか。昔一度だけ行ったことがありますが、これはメイド喫茶のバリエーションの一つかと思いますが、内装と良い女の子の制服といい、金かけてるなあという感じでした。

様々なゲーム音楽を手掛け、また数多くの声優に楽曲を提供しています。イケメンで知られ、西川貴教曰く「秋葉原と寝た男」なんだそうです(笑)。

笠原弘子は声優歴30年を超えるベテランですが、これは13才でデビューしたためですね。1970年2月19日生で新潟県出身で東京育ち。引っ込み思案を直すために、劇団こまどりに入団し、小学生時代はNHK教育テレビの道徳番組「みんななかよし」に出演するなど、子役として活躍していました。声優としての最初の役は“宇宙の「十五少年漂流記」”の異名を取った「銀河漂流バイファム」(子供達は13人だけど)のカチュア・ピアスン。何と彼らが戦っていた異星人(ククトニアン)だったという衝撃の出自が。

高校生の頃に歌手デビューを果たしており、「声優界の歌姫」といえば、今では声優として初めて紅白歌合戦出場を果たした水樹奈々のことかも知れませんが、かつては笠原弘子の称号でした。

私の知っている役というと、まずは魔法騎士レイアースの鳳凰寺風。眼鏡っ娘でお嬢様口調でおっとりした優しい雰囲気の子ですが、実は結構頭の回転が速くて策略家の面があります(腹黒?)。

「ラングリッサーⅢ」のルナ。知将トーランド男爵の娘で知勇に優れ、副官兼軍師として活躍します。背が高くプロポーションもばっちりですが、感情表現が苦手なようです。要は男慣れしていないという。大人びて見えますがなにしろまだ15才ですから。

「ネクストキング 恋の千年王国」のフェンネル・ナスタチウム。ゲームパッケージに描かれるなどメインヒロイン扱いです。教会のシスターで17才。明るく素直な性格ですが、ドジっ娘で失敗ばかりしているので、子供たちから「ずっこけシスター」と呼ばれています。孤児ですがが、生まれにはとある秘密を持っています。まあこのゲームのヒロインはそういう人ばっかですが。

そして「Ever17 -the out of infinity-」では茜ヶ崎空。美しい女性の姿をしており、24才という設定ですが、実はコンピューターの端末であり、人間の網膜にレーザー光で画像を投影しています。だから本来体はなく、女性ですらないのですが、ストーリーの展開とともに人間らしさを獲得していき、恋までするようになります。そのあげく、嫉妬から恋人の殺害を図ったり…ヤンデレか。

本作については既に取り上げております(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-296.html)が、全て終わってみるとシナリオ構成が実に素晴らしいことがわかります。

例えば比較的最近の作品では「STEINS;GATE」に近いかなと思います。「STEINS;GATE」では「過去に観測して確定してしまった事実は変えられない」という制約条件のもとで、全ての仲間たちを救うための方法を必死に模索して行くわけですが、例えば「紅莉栖が血塗れで倒れている」という事実は代えられなくても、その死を確かめた訳ではないので、気を失った紅莉栖に他者の血をかけることで同じ状況を作り出すことができるということで、OPの「Hacking to the Gate」の歌詞(そういえばこの楽曲も志倉千代丸作詞作曲だ!)で歌われているように「時を欺く」ことが可能になります。

Ever17ではこれを超越するブリックヴィンケル(略称BW。「第3視点」の意)を発現させるという途方もないトリックが使われます。3次元に存在する者は2次元的視覚しか持ちえない(人間は両目を用いることで2次元的視覚を2つ得て、擬似的に3次元を見ている)。すなわち、真に3次元世界を認識するには4次元の視点が必要であり、そのような視点を有する高次元の存在をBWと呼んでいるのですが、それは神でも悪魔でもなく、ゲーム世界の出来事を時系列に縛られずに俯瞰できるということで、まさにゲーム中のプレイヤーそのものを指すともいえます。

つまりプレイヤーを騙して劇中世界に召喚させるための大規模なトリックが使われていて、最後までプレイするとそれが理解できるという遠大な仕掛けがなされています。公式サイトでは「シナリオに仕掛けられた謎の全貌を解き明かすことがゲームの目的」と紹介されていますが、まさに謎を解き明かそうとすることがBWの召喚になっている訳です。トリックは感心するほど良くできていますが、ゲーム中に「中だるみ」があるところが唯一の難点でしょうかね。最後までやると「中だるみ」の必然性も理解できるのですが。

そしてトゥルーエンドと共に流れるのがAqua Stripeです。エンディングでは、それまで虚像だったはずの茜ヶ作空はなぜか実体を持っています。技術の進歩は日進月歩とはいえ、たった数日で?とお思いでしょうが、その謎はぜひプレイして解いて下さい。

実は「Aqua Stripe」はゲーム中の描写とは直接関係ありません。 しかし、人間らしさを持った茜ヶ崎空ならこのような想いを持っても不自然ではないかなと思います。
I can see the sun,you can see the moon.
and There are a little dream and hope in the sky.
I can see the sun,you can see the moon.
and I'll show you our sunshine…
南へと 向かってゆく風の後を
追いかけて 心が躍り出す季節へ
光る空からのスコール 全てを洗い流す
そしてゆっくり あしたの夢を見せて
次の波がくるその前に 言えるかな?この気持ち
見つめた瞬間 もう腕の中
Ah 小さくて 幼くて わずかなノイズさえ
震えてたこの体 引き寄せてくれた
Ah 見つめ合う この視線 きっと嘘じゃないね
幼いblue 輝く夜空越えて
I can see the sun,you can see the moon.
and There are a little dream and hope in the sky.
I can see the sun,you can see the moon.
and I'll show you our sunshine…

水しぶき キラキラの光りを浴びて
指先へ 伝う想いを今 感じた
空を突き抜けてくように ヒコウキ雲を描いて
どんな明日でも 負けない勇気のせて
通り過ぎてゆく時間さえ 気付かないフリをして
眩しく揺れる波に 隠れてた
Ah 愛しくて 切なくて この視線の先は
永遠に見つめたい あなたがいるから
Ah アツイ風が 終わり行く そんな時が来ても
二人のblue 月明かりのエピローグ
I can see the sun,you can see the moon.
and There are a little dream and hope in the sky.
I can see the sun,you can see the moon.
and I'll show you our sunshine in the sky.
この曲を聞くと、期末テストの全教科終了した時とか、大学入試の合格を知った時のような感慨に浸ってしまいます。それだけこのゲームは全クリに時間が掛かるということでもあるのですが、登場人物達の苦難のあまりの大きさ、深さに改めて実感する場面でもあります。全クリしてこれほどの満足感を得られるゲームも珍しいのではないでしょうか。
それにしてもこの歌詞、空はもう彼をゲットする気満々のようですね。に、見た時それでは聴いて見て下さい。HDですが一枚絵。しかし色々とネタバレな画像ですなあ(笑)。
こちらはトゥルーエンドのゲーム画面付き。途中で登場する事件のクロノロジーが英語なので北米版なのでしょう。
ちなみに笠原さん、以前は大の飛行機嫌いで、札幌にコンサートへ行くにもブルートレインを使ったり、アメリカでのイベントのオファーは断ったりするほどでしたが、2000年の福岡でのイベントの際、思い切って飛行機に乗ってみたら意外と平気だった事で、これをきっかけに飛行機嫌いが克服できたそうです。私も飛行機はあまり好きではありませんが、なんちゃって乗り鉄だからということもありますが、飛行機は座席からの移動が不自由だったり、景色がよく見えなかったり、乗降に時間がかかったりというのがもっぱらの理由です。海外勤務もしているので乗れないわけではありませんよ。ファーストクラスとかに乗せてくれたらいまる一日でも行けます。

こんにちは。今日も雪道を歩いて参りました。豊平川は右岸と左岸で除雪状況が違っていて、左岸(中央区)の方がコンディションが良い感じです。あと中心部に近い北側より南の方が交通量が少ないらしいので雪が深い感じです。じゃあ左岸を往復すりゃあいいじゃんということなんですが、どうしてもマクガイバー(冒険野郎)の血がうずいて。

「高い壁を乗り越えたときその壁はあなたを守る砦となる」(マハトマ・ガンジー)は、「艱難汝を玉にす」に近いニュアンスかも知れませんが、困難や障害が厳しいほど、それをクリアすれば経験や自信になるということでしょう。雪道を歩くなんてそりゃあ低い壁ですが、やはり壁を乗り越えていきたいです。

ところでリアル明里パパから久々に画像が届いたので掲載しちゃいます。うどんが好物で簡単な言葉は理解し始めたそうです。子供は成長が早いなあ。明里の名にしおわば、賢い子になることでしょうが、病弱とかは引き継がないでいいからね。腕白でもいい、逞しく育って欲しい(丸大ハムか)。

それでは地域制圧型シミュレーションゲーム・グランドハーレムの第二回目です。なんか今日は疲れているので軽めですいません。世界征服を高らかに宣言したノースランド王エセルバートですが、その第一歩としてまずは反乱軍を鎮圧しなければなりません。しかも反乱軍は首都の手前に迫っているという。むしろ滅亡寸前じゃあございませんか。

敵はノースランド神聖王国。エセルバートの弟である第二王子セオドアが建国した国ですが、イスラム国のように国と言っても自称なので国の呈を成しているかどうか。ただしノースランド王国の将軍はエセルバートの幼馴染みのプリシラと学友のアーヴィング以外は向こうについてしまっています。
ということで、戦いながら敵将を捕獲し、味方につけていくのが序盤の仕事となります。それでは仲間にしていく武将を紹介しましょう。とりあえずはモブ武将も入れなければ部隊を維持できませんが、武将を加えることで戦力は次第に充実していきます。正直「ノースランド統一戦争」はチュートリアルを兼ねた優しいマップだと思います。

まずはイライザ・カーライル。兵種は騎馬兵。無口でオドオドした仕草から、とても軍人のようには見えませんが、愛用の鞭を持った瞬間性格が豹変して冷酷な女王様に変わるというSM武将です。
捕虜になった時は
「あの…わ、私、どうして…ここに連れられたんですか?」
「うわ、な、何をするんですか。乱暴しないで…」
お城では
「お呼び・・・ですか?」
「あの・・・何を・・・しましょうか・・・?」
戦場に出た時は
「殺されに来た愚か者はどこ?さっさと出てきなさい!」
「雑魚は雑魚らしく散りなさい!」
「私の前に現れた不運を呪うことね!」
「負けるのがわかってて出てくるなんて、なんておバカさんなのかしら!」
と、戦闘時と非戦闘時の落差の激しさが魅力(?)の、グランドハーレム界の本田巡査です。騎兵・戦車兵に対してダメージボーナスが掛かる攻撃スキル「愚か者に敗北を」を持っており、騎兵・戦車兵に対して特効があります。

お次はモニカ・クレイン。ノースランド王国は女性武将が多いですね。もっとも他国も同様の傾向がありますが。オノコ向け18禁ゲームだから仕方がない(笑)。

兵種は歩兵。クレイン家は代々将軍を務めてきた名家で、モニカも父の後を継いで将軍になりました。もともとエセルバートに背く気はなく、国内を安定させるためと言われて従った模様です。かなりのドジっ娘のようですが、おっとりのんびりした雰囲気です。
長射程の攻撃後、全体の攻撃力と速度上昇させる「ミラクルソード」のスキルを持っています。遠距離扱いなので自身や目標が後衛に居ても攻撃可能で、同時に味方全体の攻撃と素早さを引き上げる効果があるので味方強化に貢献できます。結構献身的なお姉さんなのでした。

続いてアンソニア・クリフォード。兵種は歩兵でストレートロングの髪に凜々しい顔つきです。代々軍人の家柄であるクリフォード家の長女で、幼い頃から軍人になるために育てられました。軍人としては優秀ですが、ナイスバディをしているものの、融通が利かず、やけに固い口調なので色気が足りません。

前衛と後衛を貫通して攻撃した後、全体の攻撃力を上昇させる「一閃」というスキルを持っています。ユニットとしての性能はバランスがよく、満遍なくステータスが伸びていきます。

仮面の男、ティム・アシュリー。兵種は戦車兵で、ノースランド王国元大将軍。かつて敵軍から「死神」と呼ばれた往年の実力者です。前王とエセルバートと2代にわたる養育係で、エセルバートの実力を測るために敢えて敵となりました。
「老兵は死なず」は全体攻撃を行うスキルです。

ダレル・バウスフィード。兵種は歩兵。ノースランド王国の将軍で戦場で大剣を振り回す豪快な戦士です。食事とトレーニングが大好きで、特に大食い競争では誰にも負けたことがないとか。「渾身斬り」は縦列攻撃を行った、自身の攻撃力を上昇させるスキルで、戦闘ではとても頼りになります。

看護学校に通う妹を溺愛しているそうですが、その妹って、こんな感じですか?そういえば君、ゼノスに似ているわ。というか、グローランサーをパクってないよね?

最後に謀反の張本人であるセオドア・バチェラー。兵種は騎馬兵で、ノースランド王国第二王子。王国のことを真に愛する愛国者で、エセルバートの言動に失望して国を分割する内乱騒ぎを起こしました。敗北後は罪を許したエセルバートの器の大きさに惹かれ、部下として戦うことになります。

スキル「愛国の志」は、横一列に攻撃をした後、自身を含んだ味方全員の攻撃力を強化するものです。最初に入手したSRユニットで、強いことは強いのですが、素早さが低いのが泣き所。

ノースランド神聖王国を滅ぼして再統一を果たした後は、いよいよ他国への侵略となります。まずは隣国で南にあるテル=ベルニがターゲットとなります。実は侵攻する大義名分は全く何もなく、美人との誉れも高いテル=ベルニのシャルリーヌ姫を手に入れたいというだけのド外道な理由で攻め込むのです。

二日ぶりにこんばんは。出張に行っておりました。行き先は釧路。道東の冬なんていうと「寒いっ!」というイメージですよね。まあ寒かろうが暑かろうが仕事なら行かなければならんわけですが、道東は寒流の千島海流の影響を受けるので、一般に冷涼です。特に夏季は海霧に覆われる日が多くて、札幌などで夏日や真夏日を記録しているような日でも「天然のクーラー」(北海道の気象情報でよく使われる表現)が効いた状況であることが多いです。意外にも秋・冬・春は日照時間が比較的長く、年を通じての日照時間は札幌や東京よりも多いそうです。

釧路の冬は晴れの日が多くて降雪量は少ないのですが、寒いので一度降るとなかなか溶けません。また海に面している割りに真冬日が多く、年に44.7日(平年値)もあるとか。今日は低気圧のせいで暴風雪状態で、釧路には似つかわしくないほど雪が降りました。朝起きて思わず「札幌か」と言ってしまいましたよ。

釧路は道東最大の市…ではあるのですが、約18万人で、帯広市(約17万人)に迫られつつあります。両市とも少子化の影響で人口は減らしつつあるのですが、釧路の減少幅が大きいので近い将来に帯広市に抜かれるだろうといわれています。

例えば駅舎を見ても両市の勢いの差が窺われるというものです。帯広の元気さに比べて釧路の老朽化が目立ちます。もっとも釧路以東は根室市とかも元気がないので、やはり大きな要因は漁業の低迷、そしてその直接的原因は北方領土問題なんでしょうね。

本来なら北海道カテゴリーで釧路について語りたいところなのですが、出張だし悪天候だしであまり語ることがありません。札幌に無事帰ってこられて良かったなと。そこで本日は赤松光夫の「尼僧殺人巡礼」を紹介します。前に紹介した「尼僧まんだら地獄」で触れたように、「尼僧サスペンスシリーズ」三部作の第一作になります。古い本だし読めないかなと思っていたのですが、札幌のブックオフで発見しました。これで尼僧サスペンスシリーズ(特に注目されてないけど)を読破したことになります。
例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。前回も掲載しましたが改めて。
学園粉争のさなか、関東大学医学部事務局次長・小栗精一郎は不正入学にからんだ詐欺横領の容疑に問われていた。そんな折、大学二年になる小栗の娘・桐子が体育会系の学生らにレイプされた。数週間後、小栗は故郷徳島で自殺。傷心の桐子も大学を中退してインドを放浪。十二年後、尼僧・寂蓮となった桐子は、桜舞う和歌山の紀三井寺で、かつてレイプを謀った忘れ難い男と偶然にも再会した。官能サスペンス巨篇。

桐子は剃髪した尼僧ですが、ウィッグを被ると色っぽい女性になれ、スナックやバーで働くことも可能です。彼女をレイプして処女を奪った男達は4人いたのですが、紀三井寺で出会った男を殺害したことから彼女の「殺人巡礼」が始まります。
そもそも桐子の事件の後ほどなくして彼女の父は3億円という巨額の横領容疑を抱いたまま自殺するのですが、その金は出てくることがありませんでした。一体どこに行ったのか?レイプ事件との関わりはどうなのか?そして本当に自殺だったのか?
紀三井寺で再開した加山を殺害したのは偶然のようなもので、青酸カリの入ったカプセルと入っていないカプセルを飲むということでどちらかが死ぬというロシアンルーレットのようなことをした結果ですが、桐子はそこでカルマの存在を確信して、「殺人巡礼」に入る訳ですが、彼女が殺したのは3人で、レイプ犯のうち実際に殺害したのは2人だけです。一人は仲間内の争いで既に殺害されており、もう一人はチベットに刺客としてやってきたのを、昔彼女が愛したベトナム戦争脱走兵のサイモンが射殺したのでした。

しかし、サイモンこそかつて桐子がチベットを訪れたときに彼女を殺す役目を担っていたことを知るに至り、桐子は陰謀の全貌を掴むことに全力を尽くすことになります。そして現れてくるのが新興宗教の教祖・白光とその妹の冴子。冴子は関東大学理事長の夫人でしたが、離婚してホテルのオーナーとなっています。どうやら新興宗教の教祖・白光が教団を立ち上げるのに必要だった資金こそが、桐子の父が横領したとされる3億円だったようなのですが……
本書と、三作目の「尼僧まんだら地獄」については影村英生が解説を書いているのですが、私が最初に読んだ「尼僧呪いの祭文」は別の人が解説を書いており、しかも最初に読んだのが「尼僧呪いの祭文」だったせいで三部作であることを知ったのはつい最近のことです。
既に「尼僧まんだら地獄」の記事で触れたように、三部作は相互の関連性はさほどないのですが、唯一共通するのが、本人は一度も実際に登場しないものの、様々な人々の発言に登場し、また重要人物の父となっている“邪淫の祈祷師”鈴木道覚でしょう。「尼僧まんだら地獄」の時はまだ確証が持てなかったのですが、本書を読んで確信できました。

鈴木道覚は戦前、福井県の薬芳寺の僧侶でしたが、寺の後継者争いで弟弟子に敗れ、その後出征して戦後は富山の薬売りになったそうです。弟が富山で薬売りとして成功していたので頼っていったようです。最後は四国で行商中になくなったということですが、好色というか女たらしというか、各地で色々な女性とねんごろになっていたらしく、多くの異母兄弟姉妹を遺しています。
そして本書の白光と冴子こそは鈴木道覚の息子・娘なのでした。「尼僧呪いの祭文」の主人公の桐村麻子も60歳を過ぎた道覚とイタコの若い女性の間に生まれた娘で、「尼僧まんだら地獄」では後半の主要登場人物の一人である過激派学生崩れの殺し屋殺・風間精二が道覚の息子です。

そしてどうやらこの道覚、薬売りの得意先だった桐子の母とも性的な関係があった模様です。まさか桐子の父ということはないでしょうけど、こうなってくるともしかするともしかするのかも知れません。
桐子は尼僧にもかかわらず僧侶の護るべき全ての戒律を破っており、しかも自ら手を下して悪人とはいえ人を殺すなど、道覚の娘ながら善人で誰も殺していない「尼僧呪いの祭文」の主人公桐村麻子や、やはり運命に流されつつも人を殺さない「尼僧まんだら地獄」の薬師寺葵とは大きく異なっています。
作中の老婆が言うように桐子は羅刹であり、全てを受け入れるかのような葵は菩薩なのかも知れません。人を殺し、しかもろくに隠蔽工作も行わなかった(それどころかわざわざ余計な証拠を残したりしています)せいで、桐子は警察にも追われるようになりますが、展開上警察は姿を現しません。代わりにニセ刑事に捕まったりはしますが。しかし最後の最後、全てが終わってインドに向かおうとした桐子の前に警察が登場し、インドに行く代わりに引導が渡されるわけです(駄洒落か)。

でも多分、いずれ自分も地獄行きだと確信していた桐子なので、無念さはなく、むしろ清々として警察に連れられていったのではないかと思われます。彼女はまあいいのですが、途中彼女を助ける元カレで四国の新聞記者(現在は妻子持ち)は、彼女と関わったせいで命を落とすことになってしまし、作中一番理不尽な目にあっているような気がします。殺した側は「即身仏になった」なんて嘯いていましたが。
作中には密教の要素が濃厚で、三部作中一番仏教的説明が多い作品になっていますが、クンダリニーとかチャクラとかカルマとかマントラとか、どっかで聞いたような気がするなあと思ったら、思い出したのは某オ○ム○理教ですね。本書は1982年4月の出版なので、松本サリン事件や地下鉄サリン事件の10年以上前の作品ですから、あの教団に影響を与えたとかいうことはないのですが、密教というものがインドのヨガと関係があるのだということは勉強になりました。というか、古代インドやチベットの仏教思想から大きな影響を受けたのがあの教団なんでしょうね。

三部作は日本各地を転々とするほか、海外にも向かいますが、「尼僧呪いの祭文」はフィリピン・ピナツボ火山、「尼僧まんだら地獄」はスペイン・グラナダに飛びましたが、本書でもチベット・ポカラに飛んでいます。チベットか…行ってみたい気もしますが、最果てという感じがしますね。私の両親の出身地である岩手県は、かつて「日本のチベット」とか呼ばれていましたが、代替品にはなりませんか(笑)。
こんばんは。昨日は大寒でした。雪の降りしきる様子をスマホで撮ったのですが、掲載を忘れていたので雪が降らなかった今日載せちゃいます。

ちなみに昨夜、Yahoo!の映像トピックスで「どんな靴でも滑りにくい雪道の歩き方」というのを見ました。雪道を怖れて俯いて前屈みで歩くのは足が遅れて足にしっかり体重ら乗らないので却って危険で、体を起こして、足を前に出す歩き方をした方が安全だという話です。
3回も転んで藁にも縋る気持ちで本日実践してみました。「足の裏を前に出す」ことを意識して歩いたら、確かに滑りにくかったような。でもコメント欄を見るとかなりダメだしを食らっています。もし転倒したらまた別の方法を探さねば。

本日は記憶に残る一言です。今回は「花の慶次」から真田幸村のセリフを取り上げたいと思います。いつもよりちょっと真面目な話になるかも知れませんが。

去る1月7日、フランスの左派系風刺新聞「シャルリー・エブド」が自動小銃を持ったテロリストに襲撃され、同紙編集長と編集関係者、風刺画家、警官2人の計12人が死亡し、約20人が負傷するという大きなテロ事件が発生したことはまだ記憶に新しいと思います。

シャルリー・エブドの編集方針は、「様々な左派の見解、さらには政治参加に無関心な人の見解」を反映することで、風刺画)を多用して、フランス国内外の極右、カルト教団、カトリック、イスラム教、ユダヤ教、政治等に関する報道を行っています。

必ずしもイスラム教の風刺だけを行っているわけではありませんが、2006年にイスラム教の預言者ムハンマドとされる男性のイラストに「ばかに愛されるのはつらい」と付記したことなどでイスラム教徒の反発を招き、シラク大統領(当時)から「行き過ぎた挑発だ」と批判されました。

しかし同誌は懲りることはなく、爆弾を所持したムハンマドとされる人物を描いたり(2007年)、ムハンマドを同性愛者としてシャルリーの男性社員と口づけしている風刺画を掲載したり(2011年)、フランス当局から警告を受けていたにもかかわらずヌード姿のムハンマドの絵を複数掲載しり(2012年)してきました。


2014年には、イスラム国がムハンマドの首を切るマンガを掲載し、事件直前の号では、「フランスではいまだに襲撃が全くない」という見出しの下で、ジハディスト戦士がロシア製の自動小銃AK-47を携え「慌てるな!新年のあいさつだったら1月末まで間に合うぞ」と叫んでいる風刺画が掲載されていました。

事件後、テロに抗議する市民の間から「Je suis Charlie(私はシャルリー)」のプラカードなどの掲示が始まり、瞬く間にフランス全土から海外にまで広がりました。

私も当然ながら凶悪なテロ事件は糾弾されるべきものだと思いますし、表現の自由は最大限に認められるべきものだと思っています。しかし、それは無制限無制約なものでしょうか?

もし「暴力は絶対いけないけど非暴力的な表現であれば無制限に許される」と、そこまで割り切るのであれば話は簡単なのですが、その場合は巷で話題のヘイトスピーチも非暴力であれば「表現の自由」として許されることになりますね。また、言葉による罵詈雑言・中傷を連日受けていた子供が怒って殴りかかった場合、暴力を振るった子供だけが悪いと言うことになりますが、それは正しいでしょうか?

確かに非暴力であれば肉体は傷付くことはないでしょう。しかし人間には心があります。心を傷つける行為も充分暴力と呼ぶに相応しいのではないかと思います。ここで問題なのは、人はどういう形で心が傷付くのかが必ずしも一様ではないということでしょう。

ムハンマドの風刺画ではキリスト教の心は傷付かないでしょう。日本人の大半もそうです。が、イスラム教徒の心を大いに傷つけた可能性はあると思います。そして、極少数においてはテロ事件を引き起こすほどに激昂させるに至ったと。

また、表現の自由を謳うわりに、フランス当局の対応にも疑問点があります。フランス司法当局は、テロ攻撃後、ヘイトスピーチを行ったり、テロ行為を賞賛した者に対する取り締まりを強化するよう検察に命じ、それによって54人が逮捕されたそうです。

逮捕された一人の人気コメディアンのデュドネ・ムバラ・ムバラは、「シャルリー・エブド」とユダヤ食品店を襲って4人を射殺したテロリストであるアメディ・クリバリの名前をもじり、「俺は今、シャルリー・クリバリな気分だ」とFacebookに投稿したところ、当局によって「反ユダヤ主義的」なヘイトスピーチであり、テロ行為を賞賛したと受け止められて逮捕されたのだとか。

また男子高校生が、Facebookに「シャルリー・エブドはクソだ」「シャルリー・エブドでは銃弾を防げない」と書かれ、シャルリー紙を盾のように持つ男性が銃弾を浴びる姿を描いたところ、テロを擁護したとして当局に拘束・起訴されたそうです。これは過去にシャルリーが掲載した「コーランはクソだ。コーランでは銃弾を防げない」とする風刺画のパロディ(男性が持つシャルリーの表紙の絵がまさにそれ)でもあるのですが。

表現の自由といいながら、ユダヤ教やテロ被害者への風刺は許さないということであれば、「ダブルスタンダード」ではないのでしょうか?これに対して、フランスのヴァルス首相は国会で「(風刺という)生意気で図々しい態度を取る自由と、反ユダヤ主義、人種差別主義、テロ行為の賞賛とホロコーストの否定には根本的な違いがある。後者はいずれも法が厳格に罰するべき攻撃的な行為であり、犯罪である」と述べたそうですが、風刺と差別の境界ってのはどこにあるんでしょうかね。風刺の形を取った差別もあれば、差別を装った風刺もありそうですが。

一方、カトリックの総本剤であるバチカンのフランシスコ教皇は、「他者の信仰を侮辱してはならない。他者の信仰を笑いものにしてはならない」と語り、「もし親友のガスパリが私の母に罰当たりな言葉を浴びせたら、彼はパンチを受け入れなければならないだろう」と付け加えました。宗教者らしい発言だと思います。教皇庁はアナクロと思えるような意見を主張することも多い(例えば妊娠中絶などに関し)ですが、私もこの意見は比較的穏当だと思います。

これに対してイギリスのキャメロン首相は、「私はクリスチャンだ。もし、誰かがキリストについて何か侮辱的な事を言えば、私はそれを侮辱と受け取るかも知れない。しかし、自由社会では、それに対して復讐を加える権利はない。新聞、雑誌は、法律の範囲内で侮辱的なものを発行することができる。我々はそれを受け入れなければいけない。それが、我々が守るべきものだ」と反論しています。“法律の範囲”ってのが国によって大分違うような気もしますが。

言論の自由が「他者の感情を害する権利」をも有しているのかについては世界の論調は二分されているようで、欧州は総じて「ある」、イスラム圏は「ない」という意見のようです。

ちなみに日本については、今回のテロで犠牲になったイラストレーターであるJean Cabut(ジャン・カビュ)が、カナール・アンシェネという別の風刺新聞で紙でこんな上のような風刺画を描いています。原発事故でやせ細り、腕や足が3本生えた奇形の力士がオリンピック競技になった相撲に出場しているとしたもので、左のレポーターが「福島のおかげで相撲がオリンピック競技になりました」と伝えています。

カナール・アンシェネは他にも、上のように防護服姿の2人が放射線測定器と思われる機器を手にプールサイドに立つ姿を描き、「五輪プールはフクシマに建設済み。おそらく(防護用の)ジャンプスーツ着用が水泳選手に許可されるだろう」との説明を付けたイラストも掲載しています。かなりむかつくと言わざるを得ませんね。

そこで本題です。「花の慶次」の中で、真田幸村が言ったセリフの登場です。「いいかキサマら 人間(ひと)には触ちゃならん痛みがあるんだ!!其処(そこ)に触れたら後はもう生命(いのち)のやり取りしか残らんのだ!!」

人間誰しも竜の逆鱗のように絶対触れてはいけない部分がり、あえてそこに触れるというなら殺し合いを覚悟しろということですね。実は私も「私はシャルリー」とは言えません。風刺といっても色々なレベルがあると思うのですが、シャルリーの風刺は(フランスの、と言ってしまえば広げすぎでしょうか)あまりにも品格がないので。

調子に乗った発言を諌める際に使用する言葉&AAに「お前それサバンナでも同じ事言えんの?」というのがありますね。「私はシャルリー」な人には、「お前それイスラム国でも同じ事言えんの?」と尋ねたいです。あのプラカードを、イスラム国の真ん中でも掲げられるのだとしたら、凄いことだと思います。まあ多くの人は無謀というか暴虎馮河と評するでしょうが。

春秋時代の中国の斉という国に仕えた政治家に崔杼(さいちょ)という人がいました。太公望の子孫の家系で、若くして重用され専横をほしいままにしましたが、自分が王位に就けてやったた荘公が自分の妻と密通したことを知って激怒し、荘公を殺してしまいます。

その後崔杼は、荘公の弟を景公として擁立し、相変わらず専横ぶりを発揮しましたが、崔杼が荘公を殺害したのち、斉国の太史(歴史記録官)は、「崔杼、其の君を弑す」と事実を史書に書きました。そこで崔杼はこの太史を殺しました。後をついだ太史の弟も同じことを書いたので、やはり殺しました。しかしさらに後を継いだその弟はまた同じことを書いたので、とうとう崔杼もこれを許したそうです。その頃、太史の兄弟が殺されたことを聞いた別の史官が、「崔杼其の君を弑す」と書いた竹簡を持って駆けつけたそうですが、すでに事実が記録されたと聞いて帰ったそうです。

この故事「崔杼弑君」は、中国人が歴史を記すという行為にかける執念を表す例としてしばしば引き合いに出されますが、真実を伝えるということは時によって命すら犠牲にしなければならない場合があるということも教えていると思います。「私はシャルリー」という主張も、命を賭けてでも表現の自由を守るのだという覚悟があるのなら、イスラム国の真ん中でも掲げて貰いたいものです。ま、それだけの決意がないなら掲げるなとは言いませんけど「乗るしかない、このビッグウエーブに」的な付和雷同の人々もたくさんいるんでしょうねえ。

珍しく真面目なことを書こうとしたのと、極端な意見は書きたくないのとで、なんとなくとりとめのない主張になってしまいました。要するに「触れてはいけない痛み」というのは人によりそれこそ千差万別なんですが、必ず存在していると思います。そんなことへの配慮よりも表現の自由が至高の権利だと考え、その権利の行使に邁進するんだという人は、その過程で場合によって「命のやり取り」に直結する可能性もあるのだということだけは自覚しておくべきでしょう。

私はヘタレなので命の方が大事なので「触れてはいけない痛み」には極力触れないようにしていこうと思います。それでも「虎の尾」を踏んでしまうかも知れませんが。

こんばんは。今日も雪が降りまくりました。午後遅くなって晴れたので、やったーと思って帰りましたところ、霰がまさしく雨あられの如く降ってきました。濡れないのですが小粒の氷なので物理的に痛いです。

北海道に転勤する良い子の諸君、
ほっかいどうではコートは必需品だが
傘を使えないことも多いからフード付きのを買った方がいいぞ!

さて本日は先日未来日記にはまる前に読んだ「AKB49〜恋愛禁止条例〜」を紹介しましょう。と言っても3巻までしか読んでないのでその範囲でですが。

「AKB49〜恋愛禁止条例〜」は2010年から週刊少年マガジンに連載されている少年漫画で、原作:元麻布ファクトリー、漫画:宮島礼吏、原案協力:高橋ヒサシです。

男としては小柄な主人公「浦山実」が、片想いの相手の吉永寛子がAKB48の大ファンで、オーディションを受けようとしていることを知ります。アイドルに興味のない実でしたが、寛子をフォローすべく女装して「浦川みのり」としてオーディションに参加したところ、なぜか二人とも合格してしまいます。研究生となった実は「みのり」として寛子とともに正規メンバーを目指していきますが…という筋立てです。

本来AKB48に加入することができない男だからAKB48+1でAKB49ということですね。現在も連載中で単行本は22巻まで刊行されていますが、私が読んだ3巻までだとちょうど2010年頃の出来事の時期ですね。2回目となるこの年の選抜総選挙では大島優子が1位となり、前回1位の前田敦子は2位に甘んじていました。

また、秋元才加の「熱愛スキャンダル」(2010年10月の、仕事仲間の男性・広井王子を自宅へ宿泊させた)についても触れられているなど、AKB48の歴史を紐解くような場面もあります。

登場するメンバーは実名で、容姿や性格も本人の特徴を反映したものとなっています。渡辺麻友がツーサイドアップではなくツインテールになってたりしますが。いますが、個人的に言わせて貰えば前田敦子は美化しすぎです(笑)。

これを読んでいるとちょっと彷彿としたのが、昔週刊少年サンデーで連載されていた「プロレススーパースター列伝」です。梶原一騎原作、原田久仁信画で1980年から1983年号まで連載され、単行本は17巻刊行されていました。

プロレスとAKB48でなんだしと思われるでしょうが、アプローチの仕方が似ているなと思いまして。「プロレススーパースター列伝」体裁として「事実に基づくもの」とされていましたが、そこは梶原一騎大先生原作なので、実際にはかなりの虚構、誇張を含んでおり、関係が深く協力を得ていた新日本プロレス系レスラー偏重になっていたり。

要所要所でアントニオ猪木(談)が入るのですが、よく見るとあんまり似ていない似顔絵なのはナイショだ!

「AKB49〜恋愛禁止条例〜」も、秋元センセ以下AKB48の全面協力を得ているのは疑いないので、どうしてもフォロー的な描写が入ってきてしまいます。先の秋元才加のスキャンダルなんかは完全に“誤解”で押し通しています。まあそりゃあアイドルなんだからそうするしかないでしょうけどね(笑)。前田敦子はほとんど大スターの風格で(グループ内では実際そうだったのかも知れませんが)、サングラスをかけて研究生オーディションに来たりして(暇か)。

暇かといえば、浦川みのりが男であることを確信した渡辺麻友はみのりを尾行して証拠を掴もうとしていました。だから暇か。でも男装喫茶でアルバイトしているという苦肉の説明にあっさり納得してしまい、萌えを感じて「お兄さま」とか呼び出したりしていました。それじゃあ「アホの子」だよ。

あとその後はどんどんビッグに描写されているのでしょうが、当時はまだ「奴は選抜メンバーで一番の小物」的存在だった指原莉乃もビビリの脇役として描いていました。2010年の総選挙で19位でしたが、その後2011年9位→2012年4位→2013年1位→2014年2位とAKB48グループでも四天王クラスになっているので、続刊ではやはり大物として描いたりちょっといいエピソード入れたりしているんでしょうかね。2012年に元ファンの男性と交際していたと報じられたスキャンダルとかはどう処理しているんだろう?

2010年から2011年というのはAKB48の全盛期ではないかと個人的に思います。その後、この漫画の初期に登場した選抜メンバーから、前田、大島、篠田、板野、秋元と主力が相次いで卒業していますし、その後の新戦力のファンも当然いることでしょうが、「スカート、ひらり」の頃が懐かしい私にとっては、もう違うグループになってしまったかのようで、知らないメンバーばかりになってしまいました。

主人公や吉永寛子は12期メンバーとして参加しますが、連載開始当時は10期生までしか存在せず、物語は連載開始時点から近未来のパラレルワールドという話で進められています。第1話の序章で「CDが全世界で11億枚売れた」「ビートルズを超えた」等と「言うに事欠いてお前はー!」と突っ込みたくなるようなことが書かれていますが(MMRじゃなくても「な、なんだってー!!」と言いたくキバヤシ設定)が、それはこの物語よりさらに未来の架空設定なのでしょう。

ちなみにこの作品、AKB48によって舞台化されており、2014年9月に東京で上演されています。主人公浦川みのり(浦山実)は宮澤佐江が演じました。じゃあ本人役は誰が?と思ったら、架空の12期メンバーの物語のようです。ちなみにキャストを代えて今年3月には名古屋でSKE48が単独公演するらしいです。

AKB翼賛作品ということもあり、浦川みのりは何かというと正規グループの代役に呼ばれ、各グループの凄さや魅力を驚きと感激をもって紹介していくのですが、そもそも実在しない「浦川みのり」で正規メンバーになって大丈夫なんでしょうか?“歌い踊りたいからここまできたッ キャリア一切不明!!!!”じゃ、まるでジャック・ハンマーでんがな。現実世界なら男疑惑が週刊文春にすぐ掲載されることでしょう。

ちなみに楽屋にまで入っていけるスタッフ用パスって本当にあるんでしょうかね。そしてその辺に落ちているものなのだろうか。AKB48が大好きだというファンからも、運営はずさんだと指摘されている(自ら"糞運営"を自認してたりする)ので、あえてそういう部分を描いたのでしょうか(笑)。
こんばんは。東京・江戸川区にある葛西臨海水族園で飼育中のクロマグロやカツオが短期間に相次ぎ死んでいて、昨年12月1日には165匹いたのが、今では13匹に激減し、全滅の可能性もあるとか。原因がよくわからないというのがまたミステリアスですね。出番だぞMMR。ノストラダムスが予言したりしてないのか(笑)。

1989年開園ということですが、開園直後に行った思い出があります。確かデートだった。そういう頃が私にもあったんです。その後は…推して知るべし。死して屍拾う者なし(なんだそりゃ)。

本日は「妄想秒速」です。対象は17才教の教祖・井上喜久子の「卒業~graduation~」です。時期的にちょっと早いですが、珍しく時代を先取りですよ。

「卒業」に関する歌というのは沢山ありますが、最もポピュラーなのは尾崎豊の「卒業」でしょうか。1985年にリリースされた4thシングル、この曲により尾崎豊は「反抗する若者のカリスマ」「十代の教祖」などと』呼ばれました。歌詞に「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」というフレーズがありますが、実際に感化された馬鹿な学生が実行していました。尾崎豊本人は実際に窓ガラスを割ったりしなかったそうですが。

この年にはアイドルの卒業ソングも相次いで発表されていました。斉藤由貴と菊池桃子と倉沢淳美です。この中で一番好きなのは斉藤由貴の「卒業」でしょうかね。

ほぼ同時期に菊池桃子の「卒業-GRADUATION-」もリリースされ、ベストテン番組で同時にランクインしたりもしましたが、司会者から「同名の曲ということでお互いに相手を意識していますか」と問われた時、菊池桃子は「意識していないです」と笑顔で答えたのに対し、斉藤由貴は「意識しています」と真顔で答えたそうです。

どちらが好きかはそれこそ好き好きなのですが、私個人の見解としては、斉藤由貴の「卒業」の作詞をした松本隆と菊池桃子の「卒業-GRADUATION-」の作詞をした秋元康(AKB長者)の圧倒的な「才能の差」というものを実感したものでした。というか秋元版の歌詞は正直キモいです。だって、
“誕生日にサンテクジュペリ
ふいに贈ってくれた
一行おきに好きだよと
青いペンで書いてた”
ですってよ奥さま!この「あの人」はキモい!お前は我妻由乃かとツッコミたいところです。
そして三作中一番話題にならなかったのが倉沢淳美の「卒業」。元「わらべ」の「かなえ」です。最も売れずに可哀想なので動画リンクを貼っておきましょう。
三年前の1982年にリリースされた沢田聖子の「卒業」に至っては誰も知らなかったりして。「せいこ」じゃなく「しょうこ」と読んで下さいね。昔結構好きだったんですよねえ(遠い目)。

おっと横道にそれすぎた。さっさと本題にはいりましょう。井上喜久子の「卒業~graduation~」は時期的にはずっと後で、1994年2月2日にリリースされた1stアルバム「優美なおさかな elegant fish」に、最後の曲として収録されていました。

1999年8月18日リリースの「僕らのベストだ、お姉ちゃん」というベスト盤にも最後の曲として収録されており、私はこちらを持っています。

この曲で妄想するのは、「例の別離」がなく、一緒に成長していった貴樹と明里が、それでも別れていく場面でしょうかね。二人が一緒に中学・高校に進んでいたら結ばれていた…それは私を含め「秒速病」患者の多くが夢想する「IF」だと思います。

しかし、一緒だったら二人は絶対結ばれたのかといえば、必ずしもそうではないだろうとも思うのです。小学生時代に出会った二人は、同じものに興味を持ち、共通性によって互いに惹かれ合っていました。その二人が、これからも二人一緒に大きくなっていくということを疑いもしなかった二人が、「親の都合」という思いも寄らぬ出来事により離ればなれにされたことは、まさに体を二つに引き裂かれるかのような気持ちになったのではないかと思います。

一方、恋愛というのは共通性によって生じるものでしょうか?その多くが男と女によってなされるということを見ても、同質性よりはむしろ異質性によって惹かれ合うのが恋愛ではないのかという気がします。もちろん「ウホッ」「アッー」的な恋愛だってあることはあるでしょうが、そちらがメジャーになるということはまずないのではないかと。

極端に異質であると相互理解が不能になってしまいますが、適度な異質性というのはむしろ惹かれ合うのではないか…そう考えると、鏡を見ているようであった貴樹と明里の同質性というのは、恋愛においてはどうなんだろうという気がします。

紺の制服が ホーム埋めている
今日が卒業ね あの娘(こ)たち
ずっと友だちね たまに電話して
誰も泣きはらし 別れていく
「あんな頃が君もあったね」
なんて 笑うあなたの声に
ちょっと膨れてみたの
夢を縛ってたスカーフを
ほどく自由へのあこがれも
今は悲しみに隠されて
気づかないほど純粋なGood by
見てた ふたり…

ということで、卒業そのものを歌ったものではなく、卒業に際して別れを惜しんでいるセーラー服の群を眺めている貴樹と明里といったところでしょうか。二人はもう大学生あたりなんでしょう。貴樹がそばにいた明里は明るく成長し、同性の友人も多かったのではないかと思います。女友達と抱き合って泣く様子にかつての明里を重ねた貴樹でした。

たぶん泣いたって 景色溶け込むね
そんな雰囲気の 避暑地の駅
「望むようにそればいいさ」
そうね さよならじゃない
きっと卒業だって思う
髪を束ねてた地味な娘(こ)も
恋に悩むたび変わったね
あなたジャケットの金ボタン
記念にもらっていいでしょう
ねえ おかしい?

そんな貴樹と明里にも別れの季節がやってきました。避暑地の駅というので軽井沢あたりが連想されますが、英米文学を本格的に学ぶために留学を決めた明里が貴樹に別れを告げた…そんなところでしょうか。あちらは秋が新学期ですからね。恋と夢、どちらかを選ばなければならない選択の時期が来たのです。そしてそんな明里をそっと手放す貴樹。それは二人にとって、本当の意味で独り立ちする時節の到来でもあったのです。

ベルに急かされて乗り込んで
ドアが閉まるまで目を閉じた
あなた思いきり微笑んで
そう愛情が深すぎるGood by
──さよなら──
ずっと ずっと…
好きよ…

それでは聞いてみて下さい。画像は井上喜久子の若い頃の静止画です。お姉ちゃんの“さよなら”がたまりません。
こちらはニコニコ動画で、映像はあまり鮮明ではありませんがアルバムリリース当時の94年頃のお姉ちゃんです。
嫌いになって別れるわけではない。でもこれから未来に向かって成長するためには避けられない別れ。それを卒業と呼んだ明里ですが、貴樹の微笑みに流れでる涙を止めることができません。

…という妄想をしてみましたが、一緒にいても別れる可能性はあると言ったところで、それは思考実験のようなもので、いわゆる「微レ存」というやつです。一緒にいたら恐らく結ばれたのであろうとは私も思っています。なにしろ成長した二人はそんなに共通性はなくなっていますから。

例えば、今でもよく読書している明里に対し、成長した貴樹が読書する様子は見られません。コンビニで雑誌を立ち読みしていますが、そこからも彼の関心は科学とか理系を中心としていることが窺われます。一方明里は文学作品が好きなようなので、二人は理系と文系に綺麗にわかれています。明里は小学生時代から算数が比較的苦手なようでしたが、おそらく小学生時代は目立って弱点というほどではなかったでしょうが、数学となって中学高校と難しくなっていく過程で苦手科目になっていた可能性が高いと思います。

貴樹には文系が苦手と見られるような描写はありませんが、種子島時代から文学作品を読む様子が見られないことから、かなり早めに理系志望になっていたのではないかと。読書するから文系、しないから理系という訳ではありませんけどね。

こんばんは。昨夕外出したら猛吹雪でまりました。暗くてよく見えないので吹き溜まりに突入して膝下真っ白になったり。まさに一人「八甲田山」状態でした。帰り道、歩道がちょっと歩きやすくなっていてなんでかなと思って先を見たら、キャリーバッグを引いて歩いていく観光客の群が。手動のブルドーザーですね。

今日は本物の除雪車が出動して雪かきしてくれたらしくて、歩行はかなり楽になっていましたが、厳しいなあ雪国の冬は。

以前自治体が制定した「雪国はつらつ条例」が「雪国はつらいよ条例」と誤植されたまま教科書に掲載されるという事件がありました。もちろん単純ミスでしょうが、もしや校正者が実は雪国出身で、「雪国=つらい」という記憶が残っていたのだったりして。私なんか「雪国はつらら条例」とか間違えそう。

さて本日は久々に好きな声優さんを紹介してみたいと思います。今回は美人声優福原香織です。

福原香織は1986年8月11日生、千葉県出身です。わしもじゃ、わしもじゃかおりん!幼い頃から声優を志し、親を説得して、高校生になるとともに単身上京して、一人暮らしを開始しました。木更津なら東京に通って通えないこともない気がしますが、一人暮らしがしたかったのかも。

高校では野球部のマネージャー、バンド活動を経験し、ベースとボーカルを担当していたそうです。またピアノを11年間習っていたり、トランペットやギターの経験もあるとか。なぜ「けいおん!」に参加しなかったし。

高校在学中の2003年に「ボイスニュータイプ」主催の「声優オーディションツアー」でVOICE NEW TYPE&avex mode賞を受賞し、翌年から芸能活動を開始しました。アニメデビューするまでは、テレビ、CMナレーション、舞台出演が主だったそうです。

2005年、テレビアニメ「うえきの法則」のプティング役で声優デビューしました。何と男キャラですと!

2007年の「らき☆すた」の柊つかさ役でブレイクしました。「らき☆すた」では共に主演を務めた平野綾、加藤英美里、遠藤綾と共にOP「もってけ!セーラーふく」を歌い、オリコン週間シングルチャートで初登場2位を獲得する大ヒットを記録し、2009年の第2回声優アワードで歌唱賞を受賞しています。

2012年、ダンスユニットRABと共に「福原香織とRAB」で歌手デビューし、また加藤英美里と声優ユニット「かと*ふく」を結成しています。加藤英美里とは「らき☆すた」で共演しており、双子の姉妹役(柊姉妹)でした。この辺りについては「You Gotta Love Me!」を紹介した記事(2015年1月9日付http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-908.html)でも触れています。

福原香織は極度の偏食で、野菜と果物の多くを食べることができない他、水やお茶が飲めないそうです。声優界では藤田咲(初音ミク!)と並んで二大偏食声優とか。一応少しずつ克服しており、お茶は飲めるようになったものの、好んでは飲みたくないとか。これまでどうやって水分を摂ってきたんでしょうか?

その一方でタバスコを1週間で使い切るほど辛いもの好きだそうで、それで水を飲めないってどういうことなのか。

それでは私の知っている福原香織が演じたキャラを紹介しましょう。まずは「らき☆すた」の柊つかさ。主要キャラ4人組(こなた、かがみ、つかさ、みゆき)は陵桜学園高等学校に通っており、かがみは双子の姉にあたります。


7月7日生まれで身長158センチ。見た感じより背が高かったのね。柊家は女系家族らしく、姉妹は4人。かがみの上にいのり(会社員兼巫女)、まつり(大学生)という姉がいるので末っ子ということになります。


勉強・スポーツ共にやや苦手ですが、お菓子作りなど料理全般を得意としています。調理師志望で高校卒業後は調理系専門学校に進学しました。天然癒し系のタレ目キャラですが、基本的には真面目で常識的な考え方をしています。ただし漫画・アニメ版共にそのボケぶりや言動によって、天然キャラという印象が強調されています。


ちなみに双子の姉のかがみは成績が良い反面家庭科は苦手で、高校卒業後は大学の法学部に通っています。

娘4人の信頼厚いママンの柊みきは、容姿はツリ眼でかがみにそっくりですが、性格はつかさにそっくりだそうです。年齢が少なくとも47歳以上で、それでもさばを読んでいるそうですが、とてもそうは見えない若々しい外見をしています。CVは井上喜久子なのできっと17才教に入っているのでしょう。

「咲-Saki-」の天江衣。龍門渕高校の二年生。身長なんと127センチ。FBIに捕まった宇宙人か。いわゆる「牌に愛された子」です。

その外見はどう見ても子供にしか見えませんが、本人は自分の幼さを非常に気にしているので基本的には子供扱いされる事が大嫌いです。根は素直な性格なのですが、生まれ育ちと能力のせいか常に超然とした立ち振る舞いをしており、辞書で調べないと聞いた事も無いような言葉を普通に使います。

パパンは国文学者でしたが6年前に両親は他界し、親戚である龍門渕家に引き取られましたが、衣の底知れない恐ろしさにより、別宅で軟禁状態のような生活を過ごしていました。

その能力は「場の支配」で、相手に不要牌ばかり引かせ続けながら、自分が引く牌をほぼ完璧に察知する他、気配で相手の打点の高さを察知したりします。得意技は海底撈月で、海底撈月で和了ることを前提とした打ち回しをします。そのためラス直前のツモ切りリーチや手の進まない鳴きをすることが多々あります。役が出来てたらYou上がっちゃいなyo!

得意技が海底撈月である以上、手役のスピードは最も遅い部類ですが、衣のいる卓では対戦者が否応なくその能力に呑まれて不要牌ばかり引き続けることになるので、和了るどころかズラすこともままならず海底撈月を上がられてしまいます。

本当は速攻で高い打点を決めることもできるのですが、相手を精神的に追い詰めるためにわざと海底撈月での上がりを目指す打ち方をしています。ドS麻雀とでも呼べばいいのか。

唯一の弱点は王牌(終了まで取らない14枚の牌)や極端なセオリー外の打ち手には支配が及ばないことで、連続槓で王牌から何度も牌を引き、そのたびに手が変化し打点が上昇する主人公宮永咲(白い魔王)は、衣にとっては天敵とも言える存在です。

実際、対局した際には終盤まで圧倒的な強さを見せましたが、他家の心をヘシ折ろうとして「持ち点をゼロにさせて縊り殺す」行為が仇となり、終盤では能力の弱点を突いてきた咲に追い上げられた末、嶺上開花での数え役満を直撃されて大逆転負けを喫してしまいました。

「中二病でも恋がしたい!」の冨樫樟葉。主人公である冨樫勇太の妹で中学生です。更に下に5才の夢葉がいます。父は海外単身赴任中で、母は夜勤が多い看護師であるため、代わりに家事をこなしています。家に一人居て欲しい妹ですね。


料理は得意ですが、なぜか「男らしい料理」になってしまいます。故に焼きそばとか得意です。美味しきゃいいのですが。アニメでは中二病時代の勇太を一番身近で見ており、現役中二病患者の六花の痛々しい言動や容姿にもドン引きすることなく分け隔てなく接しています。博愛主義者じゃないですか。


のんびりとした性格ではあるが、勇太の見るところ芯が強いとのことです。まあ両親が不在がちで頼みの兄が中二病ならばそうなっても仕方が無いでしょう。

「異能バトルは日常系のなかで」の工藤美玲。女の子が沢山出てくる本作ですが、作中一番可愛いのではないかと目されています。

物語の舞台となる泉光高校の生徒会長で三年生。主人公である安藤寿来と文芸部の仲間達とは別の時期に異能に目覚めましたが、異能に困惑しているところを差出人不明のメールに唆されて文芸部を襲撃して、異能バトルに持ち込もうとします。

美玲の異能は相手の異能を奪う「強欲(グレイトフルラバー)」です。命名は当然安藤寿来。能力発動の条件は「相手の異能が発動する瞬間を視認すること」で、美玲の言葉によれば異能は無限にストックでき、また任意に元の持ち主に返還することも可能なのだそうです。実際終盤で、憑依された状態ですが鳩子と千冬の異能を奪って使用していました。

しかし、美玲の異能は異能者がいなければ何の役にも立たないと思うので、異能に困惑留していたというのがよくわかりませんね。文芸部の連中の異能は一人で発動させることが可能ですが、美玲は異能を奪わない状態では何も起こせないのではないかと。

文芸部長で同学年の高梨彩弓の評によると有能な生徒会長なのだそうですが、反面調子に乗ってうっかりミスを犯すことも多く、また恋愛沙汰にかなりのめり込み易い人物のようです。実際異能について悩んでいた時に寿来に助けられ以来、寿来に好意を抱いており、一目もはばからぬいちゃつきを見せていました。

成績は非常に良く、彩弓と学年1位を争っています。EDなどで文芸部の5人と一緒にいる場面があったので文芸部に入るか仲間となるのかと思われましたが、結局最終回までそれほど密接な関係にはなりませんでした。まあ振られた相手の側にはいきにくいでしょうけど。第二期があればもっと一緒にいて欲しいですね。

福原香織はブログでかと*ふくについて、「私は自分が2番手なのはわかってますし、みんなが英美里を目当てなのもわかってます。あ、僻んでるとかそうゆうのじゃないよ?誤解しないでね?(笑)だからその分、ボイトレとダンスのレッスンいっぱいして、ダイエットもして、お洋服やお化粧ももっと勉強して、かと*ふくの落ちこぼれにならないように、悔いの残らない生きた証を残せるようにもっと頑張りたいんです。」と記しています。ルックスでは決して負けていないと思うのですけどね。

こんにちは。夜の間にかなり雪が降ったようで、豊平川堤防上の歩道が歩きにくいこと歩きにくいこと。凍結路面は滑らないように注意を払うので精神的に疲れますが、雪の深い歩道は足が埋まって肉体的に疲れます。どっちがいいかといえば……どっちも嫌です。ああ雪のない世界に行きたい。そういえば札幌の雪は基本パウダースノーなのですが、そのせいでちょっと強い風が吹くと積もった雪がさーっと舞うんですね。ちょっと激しく雪が降る中で強い風が吹くと、周囲が真っ白で何も見えなくなります。こ、これはもしやホワイトアウト?瞬間的だけど確かに白一色で地形とか識別不能になりますね。

こういう中を歩いていると、暖かい部屋と熱いシャワーとカップ麺(今日はでかまるの辛肉とんこつ)がまるで天国のように思えましたよ。ま、その天国に辿り着いてみれば天国でもなんでもないことがすぐわかるんですがね。筑波嶺では真夏の猛暑の中、脱水症状になりかけながらフラフラになって歩いていると、冷房とバブシャワー(エクストラクール)とアイス最中が天国に思えましたが、どっちが辛いかなあ…。厳しいのは筑波嶺の夏と札幌の冬ということでオナシャス!

さて昨日は久々に超弩級ヤンデレの我妻由乃に遭遇したので全力で紹介してしまいました。好きなアニメキャラにしちゃったけど、好きなのかなこの人(笑)。ヤンデレ四天王のうち、楓、詩音、言葉はヤンデレの素質はあるにしても、物語の展開次第ではヤンデレにならず、ただのデレデレだったりする可能性があるのですが、由乃はもう出会った当初から取り返しのつかないバリバリのヤンデレなんですよねえ。「三周目の由乃」(ネタバレになるので知っている人だけ理解して下さい)はどうやらヤンデレじゃないみたいなので、ヤンデレは環境が作るのか。

今日はDMMの18禁ソーシャルゲーム「グランドハーレム」を紹介しましょう。地域制圧型シミュレーションRPGと銘打っています。

地域制圧型シミュレーションというと、思い出されるのは老舗エロゲーメーカーのアリスソフト。その嚆矢は1996年に発売された「鬼畜王ランス」ですが、残念ながらこれは未プレイです。当時大ヒットしていたのは知っていたのでやってみたいなとは思っていましたが、実際にPCを買ったのは98年だったので。

でもその後「大悪司」(大傑作!)「大番長」(これもなかなか)「戦国ランス」(今でもやってます)と立て続けにプレイし、その面白さはよく知っています。

地域制圧型シミュレーションは、複数の勢力が存在する世界の中で、プレイヤーの率いる勢力が他の勢力を打ち倒してその地域を平定する事が主な目的となります。「大悪司」ならオオサカ、「大番長」なら聖城学園→闘京→全国の三段階、そして「戦国ランス」ならジャパンの制圧が目的です。また部下の獲得・忠誠心の維持や組織運営のための予算捻出といった内政的な問題にも対処する必要があります。これが楽しめるかどうかが地域制圧型シミュレーションを楽しめるかどうかの鍵ですね。

ちなみに地域制圧型シミュレーションはアリスソフトが始めたものですが、他社が同様のゲームを制作して地域制圧型シミュレーションの名称を使用することには全く問題視していないらしく、某社がおそるおそるアリスソフトに連絡したところ「同ジャンルが賑わうのは単純に嬉しい」と言われて拍子抜けしたそうです。懐が深いなあ、アリスソフト。さすが老舗。

グランドハーレムの世界観は

大陸にはいにしえの昔より、様々な国家が存在していた。ある国は周囲の国を取り込み巨大な帝国となった。またある国は骨肉の争いにより分裂し、歴史から姿を消した。終わりなき栄枯盛衰という名のゲームを人類は有史以来続けて来たのだった。

大陸北東にある最果ての地、ノースランド。この地を治めるノースランド王国は、歴史こそ長いもののこれまで歴史の表舞台に出たことはない取るに足らない小国だった。国王・ヘイデンⅡ世が逝去し、長男である王子が次期国王の座につくことは既定路線であったためにさしたる混乱もなく、戴冠式は執り行われた。

問題は、戴冠式での次期国王(エセルバート)の一言である。
「この国の美女は全て俺様のものだ!俺様は美女を集め、美女の、美女による、俺様のためのハーレムを作る!」
この一言が世界をひっくり返すことになろうとは、このとき、まだ誰も気がついていない。そう、当の本人を除いて——

ということで、若きノースランド王となった主人公(プレイヤーキャラ)は、他国の土地という土地を侵略して自分のものにし、世界中全ての土地を手に入れることが最終目的となります。でもソーシャルゲームなので世界はどんどん広がっていく予感しかしませんがね。

ゲームの流れとしては、
1.「内政」で食料や資金、兵を調達し
2.「登用」で新たな部下を手に入れ
3.「編成」で部隊を編成し
4.「出撃」で敵領土へ進軍

のルーチンの繰り返しが基本となります。そのほかにも「クエスト」を行って報酬を得たり、「ショップ」で便利なアイテムを購入したり、「満足シティ」で女の子とHなことをしたりすることができます。

当初は、ノースランド王国内の内乱を平定しなければなりません。なにしろ馬鹿げた就任演説をしてしまったので、弟王子のセオドアが反旗を翻し、主だった武将を引き連れてノースランド神聖王国を樹立して攻め込んできてます。このため王国の領土の大半は神聖王国領となっており、ノースランド王国は首都だけという状態です。ゲームはここからスタートします。
1.内政

内政では、城下町に様々な施設を建てて、国を豊かにすることができます。内政によって単位時間あたりの食料の生産量や税収、兵員を増加させることができたり、攻撃力を上昇させたりすることができます。

当初首都城下町は空地と荒地ばかりなので、空地に施設を作り、レベルアップさせていきます。施設には「生産施設」「軍事施設」「強化施設」などのカテゴリがあり、あまり片寄らずバランス良く施設を建設していく必要があります。

建物を建てるには「工員」が必要です。初期状態で工員は2人いますが、「助っ人工員」を使用することによって工員を最大5人まで増やすことができます。が、それには課金が必要なので、無課金プレイヤーは常に工員二人を死ぬほどこき使っています。二人しか居ないので内政が捗らない捗らない。

既に完成している建物をレベルアップさせることで効率よくその施設を運用することができます。居城は10、満足シティは5、その他の建物は10までレベルアップ可能です。
2.登用

なにしろ王国の武将の大半はノースランド神聖王国に流れてしまっているので、人材が足りないノースランド王国なので、武将の登用は死活問題です。武将には兵種があって、「歩兵」「騎兵」「戦車兵」「弓兵」「魔法兵」の5つです。

「歩兵」「騎馬兵」「戦車兵」は短射程で、隣接した敵にしか攻撃することはできません。従って短射程の兵種を後列に配置すると全く攻撃できず、前列に配置しても敵の後列を攻撃することはできません。

「弓兵」「魔法兵」は長射程で、どの位置の敵にも攻撃できますが、前列で敵の前列を攻撃すれば当然反撃を受けるので、余分な攻撃を受けないために後列に配置するのが定石です。

なお、武将探索人を使って在野の武将を捜索・配下にするほか、全滅させた敵の武将を捕獲して配下にすることもできます。名のある武将の方が強いので、沢山配下にしたいとことです。
3.編成

一部隊につき5人までの武将を組み込むことができます。枠は6つあるのですが、残り一つはフレンド枠です。戦闘開始前にフレンドを入れた6人編成で戦闘に参加します。

武将は分隊長から始まり、戦闘に勝利してレベルアップすると小隊長→中隊長→大隊長と出世してきます。出世に伴い、率いる部隊数も増加していき、戦力が上がります。全員前列向き、または後列向きだと戦闘で不利になることが多いので、前列タイプと後列タイプをバランスよく編成する必要があります。
4.出撃

① 「出撃」ボタンを押す
② ワールドマップにて攻め込む敵領地を選択する
③ 戦闘する部隊を選択し、フレンドの選択を行う。フレンドの代わりに傭兵を雇うことも可能です
④ 敵軍との戦闘

戦闘に勝利するとその領地を占領し、武将やアイテムが手に入ったり、ストーリーが進行したりします。

なお、複数ルートで攻略を行った場合、複数個所から反撃を受ける可能性があるので、防衛用の部隊を複数用意しておかないと不戦敗となってしまいますます。 侵略に失敗した場合、1時間のカウントダウン中に再度侵略すると、今まで与えたダメージが蓄積した状態のままバトルすることとなります。

マップには城、街、砦などがあり、全てどこかの国に所属しています。城や砦には複数部隊が配置されているので、一度勝利しただけでは占領できません軍団数をゼロにするまで連戦しなければなりません。

またはどの国にも属していないダンジョンがあり、いくら攻め込んで勝利しても占領できませんが、何度も挑戦して経験値やアイテム、武将などを手に入れることができます。

それでは初期のメンバー。まずはエセルバート・フレデリック・アルバート・ルイス・バチェラー。ノースランド王国の王にして、本編の主人公です。世界中の美女を手に入れると公言、そのために世界征服を開始します。希代の偉人か大馬鹿者か、その答えを知るものはまだこの世界にはいない……ということですが、馬鹿で決まりでしょう。残念ながら戦闘参加ができません。

ちなみに最初から居てくれる武将はプリシラのみです。エセルバートの乳母の娘で幼馴染みです。幼い頃から王宮内で魔術の手ほどきを受けており、魔術の腕はなかなか。彼女は武将というだけでなく、相棒のような存在なので、内政ほか至る所で登場してきます。兵種は魔法兵。

アーヴィング。エセルバートの学生時代の友人です。優雅な振る舞いから女性ファンが多いようですが、本人は女性が苦手で、実は男色趣味なのではないかと一部女性ファンの妄想をかき立てています(ウホッ、いい男!)。ただし本人は否定。エセルバートとBLやられてもこっちが困ります。チャクラムみたいなのを持っていますが兵種は弓兵です。
こんばんは。普段大相撲にはあまり関心は無いのですが、本日元小結の豊真将が現役引退を表明したのには驚きました。今場所は幕下東7枚目まで番付を下げていたんですね。

右膝の負傷が治らなかったということですが、土俵上での所作が非常に丁寧で、また勝敗に関係なく取り組み後に深々とお辞儀をする様子が非常に礼儀正しく感じておりました。品格のなさを指摘されている某横綱にはお手本にして貰いたいものです。強くなければ横綱になれませんが、強いだけでは横綱の資格はないと思います。そういう日本の伝統とか様式という「能書き」が嫌なら、他の格闘技の世界に行けばいいのです。

話は変わっていよいよ「未来日記」を衝撃作にした張本人、我妻由乃について語りたいと思います。

2007年に刊行された「ヤンデレ大全」という、美少女ゲーム・キャラクタームックがあります。美少女ゲーム、コミック、ライトノベルなどに登場するヤンデレキャラを語り尽くしたものですが、この中で語られるヤンデレ達に関し、ベストテンを投票により決めるというラジオ番組が2007年にありました。
詳しくは上の20分過ぎ位からを見て貰えば良いのですが、ここで上位4人に入った「四天王」は、4位:園崎詩音(ひぐらしのなく頃に)、3位:芙蓉楓(SHUFFLE!)、1位:桂言葉(School Days)、そして堂々2位に我妻由乃がランクインしていたのでした。

当時は未来日記が連載中で、しかもアニメ化されていなかったにも関わらず、“拷問狂”園崎詩音や“空鍋”芙蓉楓といった、誰もが認めるヤンデレの強豪を抑えて堂々の2位です。アニメ化後であれば“ヤンデレクイーン”桂言葉すら凌いだかもしれません。

我妻銀行頭取である我妻夫妻には子供がなく、養護施設から幼少期に養女として引き取られました。主人公の天野雪輝と同じクラスの女の子で、時空王デウスに選ばれた12人の未来日記の所有者の2ndです。美人で運動神経抜群、成績も良く男子の憧れの的でしばしば告られていますが、全て振っています。異常なまでに雪輝を愛しており、他の男子というか人間に全く興味を示さないのです。

由乃の行動原理は雪輝のために尽くすことで、雪輝のためなら何でもします。そして雪輝のために良かれと思ったら、雪輝の意向すら無視して行動しようとします。従前雪輝に対して様々なストーカー行為を行っており(雪輝は気付いていなかった)、そのため彼女の「未来日記」は10分刻みで雪輝の未来を把握する「雪輝日記」という恐ろしいものになりました。

戦闘能力が異様に高く、暴力や殺人を遂行するにあたって、全く罪悪感や嫌悪感を憶えません。由乃の中ではユッキーのため=正義なのです。このため敵のみならず味方にまで「異常」「化物」「狂っている」と評されています。

作中の由乃の主な行動は次のとおりです(アンサイクロペディアを参照しました)。

・ ストーカー行為による雪輝身辺の把握。「今日も…お母さん帰らないんでしょ?」

・ 学校爆破と同級生多数殺傷。爆弾を仕掛けたのはテロリストで9thの雨流みねねですが、敢えて爆発させたのは由乃。「ユッキーを殺すものは全て死ねばいいんだー!!」

・ 御目方教信者大量殺傷。斧を振るって12th平坂黄泉を殺害したほか、6th春日野椿の右腕を切り落とし、のみならず多数の信者を殺傷しました。「ちょろいっっ!!!」

・ わずか4才の5th豊穣礼佑を殺害。ついでに故意ではないものの雪輝ママンもハンマーで殴打

・ 友達ができて浮かれる雪輝を見つめながら地面に落書き“しねしねしね…”

・ 自宅にとても自力で掘ったとは思えないほど深い穴(底が見えない)を掘る

・ 警官を消火器で殴って拳銃を奪い、4th来須圭悟に対して発砲。またSATを複数射殺

・ 雪輝を拉致監禁。助けに来た或達を罠に掛け、コンクリートで生き埋めにしようとする

・ 8th上下かまどと共闘しながらあっさりと裏切り、児童養護施設の子供たちを全員殺害。お鈴も首チョンパ。かまども後日刺殺

・ 11thジョン・バックスの手下を日本刀で惨殺。ジョン・バックスも殺害

・ 雪輝を電話で騙して友人達(日野日向、野々坂まお、高坂王子)を射殺させ、秋瀬或を首チョンパ

最初はただのストーカーかと思われた由乃ですが、話が進行するにつれてヤンデレ度が増していきます。殺した人数は余裕で二桁です。

そして本編以前の話ですが、穴を掘った理由は、1年前に殺した両親の遺体を隠蔽するためです。埋める前には雪輝に目撃されているのですが、都合良く自分自身の記憶を改竄してしまったようです。ちなみに両親は海外出張中であると偽っていたのですが、電気も水道止められた家に死体と共に1年以上過ごしていたという恐るべきタフネスです。いつも小綺麗にしていましたが、どうやってたんでしょうか?

実は由乃は仕事に忙殺される夫に顧みられないことで精神を病んだらしい義理の母に、行動の細部にまで監視の目を光らされており、厳重な規則を破ると檻に閉じ込めてろくに食事も与えられないという虐待行為を受け続けていたのでした。1年前にその生活に耐えかねた由乃は逆に義母と義父を檻に閉じ込め、餓死させました。しかし、雪輝が目撃した死体は3体。もう1体は誰…。秋瀬或の調査により、3体目の死体こそ我妻由乃であることが判明します。では、今現在「我妻由乃」を名乗っているこの少女は一体誰なのか?ここは物語のキモなので、ぜひコミックかアニメで真相を目撃していただきたいです。

由乃はなぜか様々な武器の使用に長けています。もしや多種の武器使用に長ける本部流実戦柔術でも習っていたのでしょうか?由乃の使用した主な武器です。

・ 消火器:噴射するのではなく物理で殴ります

・ 斧:御目方教での印象が強いので由乃の一番の武器と思われがちですが、重すぎて体力限界が来ます

・ 包丁:投げナイフをことごとく弾きます

・ 大型ナイフ:ひと振りで首チョンパできます

・ 折る刃式カッター:事務用品なのに大型犬の頭蓋骨を貫通し、まおの腹を突き刺しました

・ 拳銃:素人のはずですが、いきなり使いこなし、走りながら相手の咽喉を狙って一発で仕留めます

・ サブマシンガン:お前はテロリストか

・ 手錠と薬物:雪輝監禁に使用

・ 金槌:豊穣礼佑を追い回し、謝って雪輝ママンに直撃。命に別状なくてよかったね

・ ハサミ:文房具も由乃が使えば恐るべき凶器に

・ 生コンクリート:或、王子、日向、まおを一気に仕留めるはずでしたが…

・ ボウガン(高坂王子に使用)

・ スタンガン(詩音も愛用。乙女の武器か)

・ 日本刀:携帯で会話しながら人間を縦に両断できる腕前

ちなみに雪輝監禁ですが、物語中盤、普通にデートに行くはずが、いきなり雪輝に睡眠薬を盛り、両親の髑髏と一緒に廃ホテルに雪輝を監禁し、下着姿の雪輝を拘束し、自分自身もなぜか下着姿になっておままごとのように世話をしていました。

雪輝はじめ他の登場人物からすると恐るべき異常行動なのですが、由乃には由乃の理由がありました。雪輝は優しすぎて(ヘタレともいいますが)戦闘に不向きであることを痛感した戦士・由乃は、雪輝の生存を最優先に考えたのです。由乃は7月28日に世界が終わることを知っており、その日に由乃と雪輝が(由乃にとっての)ハッピーエンドを迎えることを最優先に考えており、そのためには手段を選ばなかったのです。実は由乃は雪輝に、「サバイバル・ゲームについて知りすぎている」ことを極力知られないようにしようとしており、それは由乃の最終目的のためなのですが…ああ、やはり読んで下さい見て下さい。

言ってみれば用を足す際に目の離すと何をするかわからない赤ちゃんをサークルに入れるとか、子猫や子犬をケージに入れるような感覚で雪輝を拉致監禁した訳ですね。

由乃が雪輝と立て籠もっていた廃ホテルは籠城戦に非常に適しており、サバイバル・ゲームが他の「未来日記」所有者の全滅である以上、他の所有者はいずれ攻めてこざるを得ませんが、その時には由乃の戦闘能力が遺憾なく発揮されたことでしょう。また、籠城している間に他の所有者同士が殺し合って数が減る可能性もあります。

欠点は、雪輝が心神喪失状態なので「無差別日記」が機能しないこと(まあ籠城している時点で外界のことはわかりませんが)、雪輝の意思を完全に無視しているにも関わらず、由乃は「雪輝のためにやっているのだから雪輝は喜んでいる」と思い込んでいることです。

由乃、愛(と恐怖)の名言集です。

・ 刺せないよ。そういう「未来」だもの(冒頭の台詞)

・ 私の「日記」はね、「雪輝日記」よ。雪輝の未来を10分刻みで把握する、私の愛の「未来日記」(だから雪輝がドン引くんですが))

・ 大丈夫よ。ユッキーは・・・あぁん・・・♥由乃が守ってあげる・・・(色っぽい)

・ 大丈夫!アイツは絶対、私が”殺す”から!(「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない!」でおなじみのS県月宮みたいです)

・ ユッキーのためなら何でもするよ・・・?(頼まれなくてもしちゃうんだよなあ…)

・ 絶対守るよ、ユッキー。何を犠牲にしても。(ホントに色んなものを犠牲にします)

・ ユッキーヲコロスモノハァァァァ!!! スベテシネバインダー!!!┗(゚Д゚╬)┓三三三(爆弾の仕掛けられた廊下を爆走して爆発させまくり。生徒多数死傷)

・ おやすみ、ユッキー……(ドアの郵便受けから覗き込みます)

・ あの女・・・!何ユッキーに変な事吹き込んでるのよ。殺すわよ!!?(春日野椿への心の叫び。この人の「殺すわよ」は脅しじゃない)

・ ちょろいっっ!!!(死んだふりをして雪輝を狙っていた御目方教信者をいち早く見破って、容赦なく斧で頭をかち割った時のセリフ。機会があれば使いたいセリフです。その後の「ユッキー!!!死体を殺してっ!!」もなかなか…)

・ ユッキーやっぱりこっちの方が早いよ・・・?(4才児の豊穣礼佑を包丁で刺殺しようと提案)

・ ユッキーに友達なんて必要ないよ。私が一生ついてるからね…!(一度位言われてみたいですな)

・ 私はいいわ・・・。(足で地面にしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしね…)

・ 狂ってるのは、あたしとユッキーが結ばれない世界の方だ!(狂っていると言われて反論)

・ 私は私、「我妻由乃」だよ!(「お前は誰だ」と言われて。ある意味正しい主張ではありますな)

アニメ版のCVは村田知沙。北海道出身で、2009年頃から声優として活動しています。あまり多くの作品に出演していないので、代表作な断然我妻由乃ということになるでしょう。

ガールフレンド(仮)では新田萌果のCVを担当しています。萌果は演劇部所属の1年生で、1年生ながら花形ヒロインを任されるほどの実力の持ち主で、少女から妖艶な美女まで幅広い演技をこなします。

主人公(プレイヤーキャラ)を溺愛しており、演劇祭で「ロミオとジュリエット」を演じる際、自らジュリ
エット役に志願し、本気の練習と言いつつ主人公にキスをせがんだりしました。ちょっと由乃入っているんじゃないかしらん。髪の色もピンクだし。そう思うと何となく萌果の表情を怖く感じるようになってきました。どうしてくれる。

村田知沙、由乃を熱演しています。特に文句はないのですが、まずヤンデレキャラで注目を集めてしまうというのは声優としてはどうなんだろうなとか思ってしまいます。桂言葉を演じた岡嶋妙といい、村田知沙といい、あまりにインパクトが強すぎて他の役がこないというか…

個人的には早見沙織版我妻由乃も見てみたいですね。新垣あやせでわかるとおりヤンデレ上手いし、既に数多くの代表作を持っているので今さら「由乃色」に染まることもないでしょうしね。

という訳で、ヤンデレ四天王は全て知るところとなってしまいました。ヤンデレクイーンの桂言葉の場合、ヤンデレ化するのは物語の本当に最後の最後であるところ、由乃は冒頭から結末まで終始一貫してヤンデレ状態なので、継続時間が圧倒的に違います。

また由乃は詩音と並ぶ武闘派ですが、詩音より遥かに多彩な武器を使用するので、最強(最凶)ヤンデレは由乃なのかも知れません。なお芙蓉楓は「階段からカッター」や「空鍋」のインパクトは強いですが、戦闘力自体は四天王で最弱だろうと思われます。ソードマスターヤマト風にするなら…

園﨑詩音「芙蓉楓がやられたようだな…」

我妻由乃「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」

桂言葉「ツンデレごときに負けるとはヤンデレの面汚しよ…」

なんて。誰にやられたんだ楓は(笑)。

最後に由乃にまつわる謎です。
① なんであんなに強いの?

剛胆で冷静沈着で状況をよく読んでためらうことなく凶器を振るうので強くてもいいのですが、初入手の拳銃をあれだけ使いこなせるのはなぜでしょうか。また包丁で投げナイフを片っ端からたたき落とすなど、常人の域を超えていると思います。戦闘経験についてはまあ多少あるのは認めます(本編をご覧いただければ理解できると思います)が、あそこまでというのは…。実は幼少期から両親の英才教育の一環で武術も叩き込まれていたとか?
② あの家でどうやって暮らしていた?

両親が死んでから未来日記所有に至るまでおよそ1年。電気も水道も止まった屋敷の中でどうやって暮らしていたのでしょうか。誰にも怪しまれずに普段通り学生生活を送っていたのが凄い。賽銭泥でもやってコインランドリーとか銭湯に通っていたんでしょうか?お金持ちだから金目のものを売り払ったとか。
③ なぜ死体を隠しておかなかった?

ユッキーに絶対見られてはならなかった三体の死体。1年の猶予があるのになぜユッキーを家に呼ぶまで放置していたのでしょうか。せめてユッキーが入れないような措置を講じておくべきではなかったか。先に穴を掘っておけば、異様さにドン引きはされても死体は見られずに済んだのにねえ。
④ ママンの異常さにパパンは気付かなかったのか?

由乃を虐待していたのはママンだけのようですが、いくら仕事にかまけていたとはいえ、家の中に檻とかあったら驚くだろうに。また由乃はパパンに助けを求めることはなかったのでしょうか。あるいはママンはパパンが帰ってくると取り繕って、由乃にも何事もなかったように振る舞うことを強いていたのか。畳を食べるほど飢えているとしたら、由乃の容姿はちょっと痩せたじゃすまなくなと思いますが。

こんばんは。今日も札幌は良い天気でしたが、天気がいいとオフィスが暑くて困ります。暖房入れなくていいくらいで、昼には卓上サーキュレーターを回してしまいましたよ。大丈夫か雪祭り。

転倒すると、打撲した場所が痛いのは当然として、なぜか翌日以降筋肉痛に襲われます。二の腕とか。多分手を突いた時に使用したのでしょうが、瞬間的なのに筋肉痛になるもんなんですね。あと打ち付けた胸が痛いです。「ごんぎつね」を100回読んだくらい、或いはアニメ「フランダースの犬」の最終回を100回見たくらい胸が痛いです(物理的に)。

まあそんなことより「未来日記」ですね。今回は日記所有者じゃないけど物語に深く関わる人々です。

まず超重要人物である秋瀬或(ある)。アニメのCVが石田彰だってだけでその重要性はお判りいただけるでしょう。雪輝、由乃に続く第三の主人公的存在です。雨流みねねの無差別テロによって雪輝と由乃の通っていた花見中は崩壊し、雪輝達花見中の生き残った生徒達は市内の梅里中に通うことになります。そこで雪輝のクラスメイトとなった少年です。


世界的な探偵になるという夢を持っており、雪輝の身辺について調査しています。私はてっきり「未来日記」所有者の一人だと思っていましたが、そういうことはなかったぜ。

ナチュラルボーンキラーな由乃の攻撃をいなしたり、人を2人担いで移動するなど、身体能力はかなり高く、男でありながら雪輝のことを可愛いと評し、愛しているらしいです。ウホッいい男!由乃にとってはとんだ恋敵登場です。それにしても色んな人に唇を奪われるな雪輝は。そのおかげか終盤、由乃からは「キスがうまくなった」と評されています。

雪輝のために積極的にサバイバル・ゲームに介入し、恋敵の由乃に事件性を感じて独自に調査したりしています。また、西島刑事や雨流みねねとも情報交換や作戦協議などをしています。ちなみに最凶ヤンデレである由乃を作中でドン引かせたのは或だけです。


実は、デウスが変動し続ける未来を観測するために作った「観測者」でした。デウスに消されかかりますが、すでに「観測者」を逸脱したことを証明して復活し、るも、事前に打っておいた一手で復活します。8thの協力で孫日記「探偵日記」を持ちます。これは日記所有者の行動を予知する能力を持ちます。由乃の「正体」に気付き、真実を雪輝に伝えようとしますが…


日野日向(ひなた)。もう太陽一杯という名前の女の子ですね。梅里中でのクラスメイトで、なぜか関西弁で喋ります。雪輝にとって「初めての友達」となります。


実は「未来日記」所持者である10th月島狩人の実の娘で、狩人の「時間を巻き戻して家族をやり直したい」との言葉を信じ、父から「飼育日記」と犬を譲渡され、サバイバルゲームの勝利を目指します。雪輝を人質に取って或に「賭け」を仕掛けますが、或が日記所有者ではなかったことから敗北し、その後、由乃に殺されそうになりますが雪輝の必死の説得で命を取り留めました。


その後は詫びや恩返しの意味も込めて或と共にサバイバル・ゲームに介入していきます。孫日記は友達との交流が記される「友情日記」です。


野々坂まお。お嬢様言葉を話す日向の友人で、共犯者でもあり、日向の事情を知った上で協力していました。由乃にカッターで腹を突き刺されましたが一命を取り留めました。日向にしてもまおにしても一般人のはずなのに傷の回復力がやたら早いです。



日向に対して百合の気配があり(残念ながら日向にはない)、孫所有者となった時の日記は、日向の「成長」を記録する「ラブラブ日向日記」でした。


高坂王子。桜見中の頃からの雪輝のクラスメイトで、なぜか雪輝に嫌がらせをしていました。みねねのテロのときは真っ先に雪輝を裏切り、雪輝と関わるとろくなことがないよいいながら或、日向、まおと一緒に行動します。


図らずも8thのサーバーにアクセスしていたため孫日記所有者となり、自分の輝いていた瞬間を記録する「高坂KING日記」を持ちますが、情報が筒抜けになる恐れがあるため一度破壊されてしまいました。その後由乃に自分のことばかりで周囲のことが予知できないという欠点を指摘されため、再度孫所有者となった時の日記は、自分及びその周囲の人間の輝いていた瞬間を記録する「NEO高坂KING日記」にグレードアップしています。


天野礼亜。雪輝のママンでゲーム会社のプログラマーです。非常に多忙で家にはほとんどいません。1年前に雪輝のパパンと離婚しています。雪輝は彼女の遠慮のない性格を苦手と感じていましたが、人当たりが良いので由乃や5thの礼佑には懐かれていました。


雪輝に起きた異変や由乃の本性には気づいておらず、雪輝と由乃の仲を公認していましたが、そうでなければ真っ先に由乃に殺されていたかも。劇中不慮の死を遂げることに…


天野九郎。離婚して別居している雪輝のパパンで、スケベでドMでお調子者ですが、雪輝は「気さくな性格をしている良き父親」と思っています。


離婚原因は借金で、11thのジョン・バックスに借金帳消しの代わりに雪輝の携帯の破壊を命じられていました。「未来日記」の破壊が所有者の死に直結することは知らなかったようですが。ジョン・バックスの配下に襲われて死亡します。これにより雪輝は「神になって両親を生き返らせるする」ことを目的にサバイバル・ゲームの勝利を目指すようになり、性格が変わっていきます。


西島真澄。4thの来須圭悟の部下の刑事です。来須なき後は代わりに雪輝たちに協力するようになります。みねねに惚れており、警察官の職務を放棄してジョン・バックスとの戦いでみねねに協力します。


戦いの最中にみねねに結婚指輪を贈りプロポーズしました。何度もみねねの窮地を救いますが、地雷で右腕を吹き飛ばされたみねねに駆け寄ろうとした瞬間、背後から撃たれてみねねの盾となって倒れました。

宮代お鈴。8th上下かまどの右腕である「母の里」のお手伝いさんです。多分「母の里」出身でしょう。


実はIQ200の天才児で、孫所有者となった時の日記は「母の里」の子供たち全員の動向を予知する「養護施設日記」でした。雪輝と由乃の裏切りに遭って死亡します。

難波太郎。通称“たー君”。「母の里」の出身で、7thのマルコ・愛と3人組で行動することが多かったようです。戦闘には直接参加せず、建物を炎上させたり倒壊させるなど、みねねのような役割を担っていました。


孫所有者となった時の日記は、任意の相手の未来日記の能力をコピーする「コピー日記」。これはかなり協力なアイテムだと思いますが、騒乱の中でお鈴同様、雪輝と由乃の裏切りに遭って死亡します。主人公も善人のままでいないところが本作の凄いところです。

それでは次回、いよいよ“ヤンデレ四天王”の一角、我妻由乃を全力で取り上げたいと思います。今か今かとこんな目で待ってますので…

…お休みユッキー……

ううう…いてえよ~!!今年初転倒、この冬三度目の転倒いただきました。今度は前に倒れ、右膝と胸部、両掌を強打。もしかするとこの冬が終わる前に全身打撲で死ぬのかもしれません。やだなあ、「死因:打撲」。凍結路面よ…せ、せめて北斗有情拳で殺して下さい。

胸を打って肋を折ってしまったという話を聞いていたので焦りましたが、幸い肋は逝っていない様子です。むしろ膝が痛くてタクシーに乗ろうかと思ったくらいでしたが、結果的にアパートまで歩いて帰り着きました。痛い痛いと思ったら膝をすりむいていました。これじゃせっかく買った冷感湿布が貼れんがな。膝に矢を受けてしまってなとか良いながら衛兵に転職しようかしらん。

まあなんとかキーボードは打てるので痛みに耐えてブログの更新をするとしましょう。未来日記の二回目です。「未来日記」所有者紹介の続きです。

6th春日野椿。新興宗教団体「御目方教」の教祖で、生まれつき左目が弱視で、右目は閉じたままなのを髪で隠しているのでおそらく見えないのでしょう。


普段は座敷牢におり、信者からは「御目方様」と呼ばれていますが、前教祖だった両親が死んで以来、教団№2の船津という幹部が教団存続の手段として、イニシエーションと称して椿の体を信者の慰みみのとしてきました。

そのため「こんな世界はなくていい」という思いを抱くようになり、世界を滅ぼすために神の座を狙っています。椿の「未来日記」は携帯電話ではなく巻物の「千里眼日記」で、1000人以上の教団信者などから寄せられる「報告」が記録されます。そのため、広範囲の情報を把握し、遠方の情報も得られます。雨流みねねの「逃走日記」にとっては極めて相性の悪い日記で、みねねは教団に捕らえられ、左目をくりぬかれるなどの拷問を受けていました。いくら失明したといってもくりぬかれるのはノーサンキューなんですが。

一度は雪輝と由乃を捕らえますが、由乃の目前で雪輝の唇を奪って見せたことで由乃が激昂し、逆襲を受けて右腕を斧で切り落とされてしまいました。報復として由乃を信者達に陵辱させようとしますが…

この人は本当は悪い人じゃないんです。運命がいけない運命が。まあそういってしまえば極悪テロリスト雨流みねねだって中東から両親と無事に帰国していたら普通の女の子だったはずなので、元来悪い人はあんまりいないのかも知れませんが。ただし火山高夫(3rd)、テメーはだめだ。

続いて12th平坂黄泉。黄泉と書いて「よもつ」と読みます。正義のヒーローで、全盲ながらそれを補う強力な聴力と、数人を一気に操る催眠術を使いこなします。

ボイスレコーダー型の「未来日記」である「正義日記」を持ち、自身が信じる正義に基づいて、倒すべき悪事や守るべき弱者など、未来に自分が行うべき善行の情報を記録する能力を持っています。

御目方教の信者として登場しましたが、実際は御目方教を直感的に邪悪な教団と判断し、その壊滅を図って潜入していたいのでした。なお、入信の条件としてみねねの捕獲を命じられており、みねねを御目方教に引き渡した張本人でもあります。

烏避けの風船のようなマスクと黒の全身タイツを着用すろ「正義の味方のコスプレ」で多数の信者に催眠術をかけ、邪教の頂点に立つとみなした春日野椿の殺害を狙いますが、かけていた催眠術を破られ、自分自身にDEAD ENDフラグが立ったため、時限爆弾を飲み込み、椿を道連れに自爆しようとします。しかし、椿のそばには雪輝がいたため、雪輝の巻き添えを恐れた由乃に倒されてしまいます。御目方教編では由乃の主力武器は斧ですが、鉈女・竜宮レナと違って包丁とか大型ナイフとか拳銃とかも使いこなします。斧はあくまで側にあったというだけ。

次は5th豊穣礼佑。難しい名前ですがなんと4才と最年少日記所有者です。雪輝ママンの会社の同僚の息子ですが、両親は御目方教に入信しており、平坂黄泉や由乃の狂乱戦闘により死亡しています。一時的に雪輝ママンが自宅に引き取られたことで、雪輝と由乃の殺害を目論みます。


「未来日記」は絵日記の「はいぱーびじょんだいありー」で、朝・昼・晩の1日3回、自分の未来を記録する能力を持ちますが、逐一未来が記録される他の未来日記よりも情報量が圧倒的に少なく、運命を改変する機会が少ないので最弱の「未来日記」だと言われています。しかし年齢にそぐわない卓越した知略と、あどけない姿で人々の油断を誘います。

ちょっと「ジョジョの奇妙な冒険」第三部に登場した「マニッシュボーイ」を連想させますね。もっとも彼は生後11ヶ月の赤ん坊でありながら大人並の知能を持っているという空恐ろしいスタンド使いでしたが。

雪輝と由乃は(特に由乃)は両親の仇になりますが、強い恨みは抱いておらず、ゲーム感覚で雪輝と由乃を殺そうとします。およそ4才児とは思えない作戦で二人をほぼチェックメイトに追い込むことに成功しましたが…


ちなみに冒頭で北斗有情拳の話が出ましたが、豊穣礼佑とのバトルの際、由乃はまるで北斗有情破顔拳の際のトキのような構えをします。え?座禅?ああ、君たちリリンはそう呼んでいるようだね。

月島狩人は10th。犬舎「月島ケンネル」のオーナーで、「人は犬より劣る」という考えを持つ病的な愛犬家です。

携帯電話型「未来日記」は「飼育日記」で、未来に行う彼の愛犬たちへの命令と遠吠えによる報告を記録する能力を持っています。


「未来日記」の第三者への譲渡をデウスに提案しましたが、却下されました。しかし彼は自分の娘に日記を譲渡して…


この人をめぐってはいろんなキャラが登場するのですが、これは次回に。非常に意外な人に倒されることになりました。

人間離れした3頭身の容姿の8th上下かまど。桜見市内児童養護施設「母の里」の院長で、多くの子供たちを育てている肝っ玉母さん。どう見ても悪い人じゃありません。


サーバーマシン型の「未来日記」である「増殖日記」を持ちます。サーバーにアクセスしてきた他者に「未来日記」の力を与える(孫所有者)という極めて特殊な能力を持ち、孫所有者はかまどが任意に選んだり削除したすることができ、孫未来日記に書かれている内容を知ることもできます。


圧倒的に強力な「未来日記」ですが、孫日記は携帯電話のアンテナがないところでは使用不能になります。孤児である子供たちが安心して住める世界を目指しているということで、本当に善人なのですが、他の所有者を倒さなければ願いが叶わないところが哀しいところです。11thを倒すために一時雪輝・由乃と共闘しますが…

そして8thと関係が深い7th。エヴァンゲリオンに登場した第7使徒イスラフェルは2体に分裂する能力を持っていましたが、その例にならったか、7thは二人います。


戦場(いくさば)マルコと美神愛は共に両親に捨てられた孤児で、かまどに拾われました。2人で永遠に生きるために神になろうとしていますが、8thにも協力しています。

当初はかまどの「増殖日記」の孫所有者のふりをしていましたが、雪輝たちの懐に入り込んだ瞬間に本性を表しました。

2人の携帯電話型「未来日記」は「交換日記」で、2人で互いを観察し続けた未来が記録されています。お互いを守ると言う点では雪輝と由乃の連携よりも高い能力を持っています。雪輝と由乃の関係を紛い物の愛だと決めつけ、真の愛の力を締めそうとしますが…


孫所有者であった時の日記はマルコが「常勝無敗ケンカ日記」、愛が「逆ナン日記」で、マルコの日記はケンカの際の相手の手を予知し、いかにクロスカウンターを決めるかという一点に絞られた日記で、ケンカにおいてはほぼ無敵でした。愛の日記は自分が次に逆ナンする男の顔、名前、評価、居場所、批評がリスト化されたもので、男の居場所を知る場合に強い能力を持っていました。雪輝の評価は結構高かったので、雪輝は男から見るとただのヘタレのようですが、女性受けはかなりいいみたいです。

最後の所有者、11thのジョン・バックス。何と桜見市の市長です。そしてそもそもデウスに「未来日記」によるサバイバルゲームを提唱したのがこの人だという。

彼がの携帯電話型「未来日記」である「The watcher」は、他の「未来日記」の予知内容を覗き見る能力を持つというチートなもので、覗ける日記の対象にはかまどの孫日記までも含まれます。ただし自分自身や一般人については予知できず、由乃のように自身のことが予知されない「未来日記」所有者についても同様です。

市長の立場を利用し、議会でかまどの「母の里」の解体を可決させ、その上でかまどを捕らえ、「増殖日記」と自身が所有するコンピューター「HOLON III」を接続させ、桜見市民全員を孫日記所有者にすることに成功し、桜見市全域での予知能力を獲得します。

雪輝、由乃、みねねと敵対しますが、「The watcher」の能力を知るまでは大苦戦でした。追い込まれそうになったジョン・バックスは、対決の場となったツインタワービルにある我妻銀行(我妻由乃のパパンが頭取)の大金庫に篭城し、警察の介入を待つという「高みの見物」を決め込みます。みねねの自爆攻撃によってもびくともしなかった大金庫ですが…

ちなみに能力と良い風情といいラスボス的な存在でしたが、彼が何を望んでいたのかは最後まで不明でした。神になりたいってだけだったのかしらん。

ということで登場順に「未来日記」所有者を紹介しました。ただし退場順はこのとおりではありません。同名と裏切りが横行するサバイバルゲームでしたが、びびっていたばかりの雪輝もとある理由で中盤以降は積極的に神になろうとします。そして由乃に感化されたか、手段を選ばないようになっていき、悲劇は悲劇を生むことになります。

次回は物語に深く関わる非所有者達を紹介しましょう。未来日記を持たないとはいえ、とんでもない人物もいます。それではお休みユッキー……

こんばんは。連休明けは気分が乗りませんね。でも今週は短く感じるはずなので頑張りましょう。ここんところ札幌は真冬日にもならず比較的暖かいです。今日は雪も降らないし。が、いいことずくめではなく、路面の根雪の状態がヤバくなるんですよね。ツルツル路面はとにかく怖いです。昨日、網走で平年より9日も早く流氷が観測されたそうで、20日から流氷観光船の運航が始まり、本格的な冬の観光シーズンを迎えるそうですが、毎日雪と氷を見ているこちとらとしては、そんなもの見て何が楽しいのだと思わずにはいられません。

そういえば札幌の子供達はまだ冬休みらしいです。夏休みが短いからずるいわけではないのですが、北海道では夏休み全廃して代わりに1~2月を全部冬休みにしたらいいのにと思います。スキーでもして楽しんでおくれ。

さて、昨日漫画喫茶に行ったらですね、久々に大鉱脈にぶちあたって8時間以上滞在してしまいました。多分何を今さらと思われるんでしょうけど、えすのサカエの「未来日記」です。

角川書店の「月刊少年エース」に2006年3月号から2011年2月号まで連載され、単行本は12巻。他に外伝が3巻(「モザイク」「パラドックス」「リダイヤル」)出ています。今回は本編とモザイク、パラドックスを読みました。リダイヤルはなかったもので(汗)。

ちなみにアニメは2011年10月から2クール全26話で放映されており、R15+指定となっています。いや、そりゃあセミヌードとかくらいは出てくるけどエロいわけではないですよ。違う方向での規制です。アニメは見ていませんが、ほぼ原作準拠だそうです。

主人公天野雪輝は中学2年生。周囲との関わりを極力避けて「傍観者」であろうとする彼は、携帯電話の日記に頻繁に見聞を記していました。彼に友人はなく、空想の中の時空王「デウス・エクス・マキナ」とその従者である「ムルムル」だけが友達でした。

しかしある日、雪輝は携帯電話の日記に未来の事象が記されていることに気付きます。未来を知ることでテストで100点を取ったりして、調子に乗りまくる雪輝。しかし、未来を知ることができる「未来日記」を持ったのは彼だけはありませんでした。

彼の空想であるはずのデウスは、12人の「未来日記」保有者を集め、次期時空王の座をかけた殺し合いのサバイバルゲームの開催を告げます。雪輝だけの空想の産物のはずのデウスが?と驚く雪輝ですが、全能の神であるが故に空想の中に存在することも可能だと応えるデウス。

それぞれ性質の異なる「未来日記」を保有者する12人は1stから12thまで番号を振られ、雪輝は1stとなりました。別に順番が若ければ有利という訳でも有能という訳でもないのですが。そしてクラスメイトの美少女優等生が同じく「未来日記」の所有者で2ndであることを知ります。雪輝に異様に好意的な彼女-我妻由乃の協力を得て、連続殺人犯である「未来日記」所有者3rdに殺される運命を覆す雪輝。

しかし、結果的に運命を変えるという奇跡を起こしたことで、他の「未来日記」所有者からマークされることとなってしまった雪輝。由乃の全面協力の下、この殺人ゲームに立ち向かっていくことになりますが…

“時空王デウス後継争奪ゲーム”(実際には名前なし。アリスゲームとか聖杯戦争とかのカックイイ名称をつける中二病患者が存在しなかったためでしょう)は、「未来日記」所有者12人の間で行われ、最後に生き残った1人だけが時間と空間を統べる“神の座”を得ます。デウスの手配により、全ての未来日記所有者は、舞台となる桜見市内に存在します。

殺し合う「未来日記」所有者達ですが、他の所有者に殺される未来が確定した場合、「未来日記に“DEAD END”と書き込まれます。こうなった場合、本来その運命は回避不可能なのですが、未来日記に書かれた通りの行動をしなかった場合に、それ以降の日記が書き換わることがあります。また、他の所有者の行動によっても書き換わることがあります。つまり行動次第では“DEAD END”の未来を覆す奇跡を起こすことも可能なのです。

「未来日記」は、常に90日先の分まで表示されます。持ち主の手を離れても日記は更新され続けるので、他の所有者の「未来日記」を奪えばその情報を入手することが可能になります。「未来日記」は携帯電話の形で存在する(携帯電話としての機能も保持)ことが多いですが、他の形態のものもあります。「未来日記」を破壊した場合、所有者は消滅という形で死んでしまいますが、携帯電話は使用不能になれば破壊ですが、他の形態の「未来日記」も携帯電話が破壊される程度のダメージを受けると破壊されてしまいます。

ちなみに携帯電話型の「未来日記」は電波が妨害されるとその効力を失います。バッテリーが切れた場合も当然未来を表示できなくなるはずです。スマホ全盛の昨今では深刻な問題だと思いますが、連載開始時は携帯電話が主流だったせいか、登場人物達がバッテリー切れを懸念するような言動を見せることはありませんでした。そういえば携帯電話は長持ちしましたよねえ。

未来日記によるサバイバル・ゲームを主催した時空王デウス・エクス・マキナは、これまでも世界に刺激を求めてたびたびゲームを開いていたようです。実は寿命が尽き始めており、体の崩壊が始まっています。

参加者全員に公平なジャッジの役割を果たすべきところですが、どうも必ずしも公平とは言いかねる行動をしているようです。また問われれば何でも答えますが、聞かれないことは言わないというキュゥべえ的な部分があり、登場人物にとって極めて重要な事実を伏せたりしています。

ちなみにデウス・エクス・マキナは固有名詞というより本来は演劇の演出技法の一つです。ラテン語で「機械仕掛けの神」という意味です。古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜しすぎて解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指していました。

エクス・マキナ(機械仕掛け)とは、この場面において神を演じる役者がクレーンのような仕掛けで舞台上に登場したことに由来します。歌舞伎での思いがけない展開を指す「どんでん返し」とも発想が似ており、例えば「水戸黄門」のオチで出される葵紋の印籠や、ザ・ドリフターズのコントのオチとなる「タライ落とし」、素人による漫画や小説などで多用される「夢オチ」などが類似の演出として挙げられます。

デウスには小間使いがいて、ムルムルといいます。小柄な女の子の姿をしていますが、はるか昔にデウスに調伏された悪魔なのだそうです。デウスに力を封印されており、デウスに従うことしかできない存在のはずですが、徐々にゲーム進行に干渉していきます。

ちなみにムルムルまたはミュルミュール(Murmur)は、ラテン語で「ささやき」「うなり声」などを意味し、ソロモン王が封印したとされる72体の悪魔の一体で、神に叛逆した堕天使の一人です。地獄の大公爵にして伯爵で、30の悪魔軍団を率いています。ハゲワシまたはグリフォンに騎乗した兵士の姿をとって現れます。

ムルムルは異常なほどの執念で失われし雄姿の復活を画策しているそうです。そのため、失った権力の復権を願う召喚者に対しては、ムルムルは最大限の協力を惜しまず提供してくれるそうです。

ただしムルムルが協力を惜しまないのは召喚者に同情しているからではなく、復讐の炎にどす黒く焦がされたその魂を狙っているからなのだとか。そうと判ると、このキャラの名がムルムルなのは意味深です。

それでは登場人物紹介。まずは主人公1stの天野雪輝です。

寂しがり屋で、傷つくことを怖れて傍観者に徹する臆病な性格で、中盤頃までは何かというと涙ぐむヘタレでした。すぐに調子に乗るところがあり、また他人をすぐに信じる傾向があることから、他の「未来日記」所有者に騙されやすいところがあります。

所持する「未来日記」は「無差別日記」。自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力があり、全「未来日記」中最多の情報量を誇りますが、傍観者でいようとした雪輝の日記なので、自分自身のことが一切書かれていないという欠点があります。

続いていろいろな意味で「問題のヒロイン」である2ndの我妻由乃です。「あずまよしの」と読みたいところですが、「がさいゆの」と完全に音読みです。「ひだまりスケッチ」の主人公のように「ゆのっち」とでも呼びたちところですが…

雪輝の同級生で美人で優等生です。身長159cmで3サイズはB74/W50/H73。ウエスト50センチ!結構グラマーな感じで描かれていますがスペックは非常に華奢ですね。結構可愛いので皆の憧れの的ですが、実は雪輝しか眼中にないとんでもないストーカーです。雪輝をユッキーと呼びます。

雪輝のためなら躊躇無く全てを犠牲にする行動を取る反面、雪輝以外には無関心です。雪輝に近づく女性を警戒し、敵と見なして隙あらば殺そうとするほか、幸いにも友好的な関係を築けたので何もしませんでしたが、雪輝のママンに対しても「ユッキーのお母様がいい人で良かったわ……道具を使わずに済んだもの」とモノローグしており、邪魔なら殺す気満々だったらしい描写がありました。この人の「殺すわよ」は洒落でも冗談でもなく真剣かつ大まじめなので非常に怖いです。

由乃の「未来日記」は「雪輝日記」で、雪輝の未来だけを10分おきに記録する能力を持っています。極めて限定的な内容ながら、雪輝の「無差別日記」と組見合わせることでほぼ完全な予知が可能となります。ナイスカップリング!しかし雪輝にとっては、逃れることのできない恐ろしい「未来日記」ということにも…。

由乃はとにかく凄いキャラなので、別途改めて取り上げたいと思います。

一つだけ言わせて貰えるならば、由乃の画像は「普通」のを探すのがとても難しいと言うことで(笑)。どれもこれもすっげえ怖いんだよー。

以下は登場順で。まず3rd火山高夫。雪輝や由乃の通う桜見中学校の英語教師とは表向きの顔、実は殺人を繰り返す通り魔でした。

彼の「未来日記」である「殺人日記」は、事前に犯行方法とその結果が分かるため、完全なる殺人計画書となっています。成績が急に良くなるなど劇的な変化が見られる雪輝を「未来日記」所有者と判断し襲撃しますが、雪輝と由乃の連携によって破られ、最初の脱落者となります。なにしろデウスに集合を掛けられたときににはすでに脱落していたという高速退場ぶりでした。

次に9th雨流みねね。18才にして国際的な女性テロリストです。8歳で両親に連れられて中東を旅行していた時に紛争に巻き込まれて両親を失い、以降「神」を憎み、宗教施設・宗教関係者を対象にしたテロ活動を繰り返してきました。中東で壮絶な半生を送っていたようですが、日本人の子供なら普通は日本の大使館が保護して日本に帰すだろうと思うのに、どういう訳かみねねは孤立無援で中東で地獄のような生活を送ったようです。

彼女が所持する「未来日記」は「逃亡日記」で、自分の未来の逃走ルートが記録される能力を持ち、安全な逃走経路を知ることができます。同じ犯罪者である3rdを追っていましたが、3rdを倒した雪輝を狙って桜見中学校を襲撃し、あちことに仕掛けた爆弾によって大量の死傷者を出しました。しかし雪輝と由乃の連携に敗れ、雪輝のダーツで左目を刺されて負傷したため逃亡します。

3rd同様すぐに退場する犯罪者キャラかと思いきや、終盤までしぶとく登場し続けます。当初は残虐無比・極悪非道のテロリストぶりを見せていましたが、実は結構可愛いのと、案外面倒見がよく、女性らしい一面を次第にのぞかせるようになっていき、段々好きなキャラになりました。眼帯ナースは胡散臭い(笑)。

4thの来須圭悟。桜見署の刑事課長(つまりは警部)で、「未来日記」は「捜査日記」です。

未来の自分の捜査状況が記録されるので、起こる事件を事前に知ることができます。その特性上、得られるのは当人が所属する桜見署の管轄内の情報に限られますが、「未来日記」所有者は全員が桜見市内に配置されているため極めて有効な「未来日記」となっています。

警察官らしく正義感からゲーム自体を潰すことを目的に行動しています。みねねが桜見中学校を襲撃した際に雪輝・由乃と共闘し、3人で「未来同盟」を結成します。しかし時折奇妙な動きを見せることも…

デウスやムルムルも紹介したので、今回の登場人物紹介はこの辺で。何しろ個人的には「寄生獣」以来のインパクトだったので、今週は未来日記ウィークでもいいかとさえ思っています。

最後に可愛い由乃の画像でお別れしましょう。それではお休みユッキー……

こんばんは。三連休もあっという間ですね。成人の日ですが、札幌は足元が危ないので晴れ着は怖いでしょうね。各地ではバカ博覧会になっていたりしますが、後になって我が身を振り返って「うわぁ…」とかならないんでしょうかね。

若さ故の過ちに頭を抱えるのも厳しいですが、全然反省のない大人になるというのも困ったものですね。今日は正月にも行ったのに性懲りも無く漫画喫茶に行ってきました。今回は大きな鉱脈に当たったので近日ブログに書きましょう。

今日は大晦日に見た「憑物語」を紹介しましょう。西尾維新の〈物語〉シリーズの第三部、ファイナルシーズンということで、いよいよ大シリーズも「終わりの始まり」を迎えたようです。

「猫物語(黒)」が2012年の大晦日に4話一挙放映、「花物語」が2014年8月16日に4話一挙放映ということで、このシリーズは一挙放映が好きですね。

時勢的にはセカンドシーズンの終盤で放映された「恋物語」に続くもので、2週間足らず後の出来事のようです。シリーズ全体が、タイムスリップのような例外的状況を除いては基本的に阿良々木暦の高校三年生になる春休みから卒業までの出来事なので、この一年の暦達の毎日のように起きる怪異をめぐる事件の多さは一体何なんだと思いますが、視聴者側からすると5年位付き合っているのであまりそんな感じはしないですね。

サブタイトルは「よつぎドール」。タイトルから判るとおり、ずっと脇役だった斧乃木余接がヒロイン格になる物語です。

斧乃木余接は人間の死体をベースにした一種の付喪神で、式神的な存在だそうです。本編に登場する怪異の専門家の親分格である伊豆湖立案の下、忍野メメ・貝木泥舟・影縫余弦・手折正弦らによって製作された。全員同じ大学の同じサークルにいたということなので、サークルの作品とか卒業制作とかいった感じだったのでしょうか。

普段は不死身の怪異を専門に退治する影縫余弦と一緒におり、「お姉ちゃん」呼んでいます。人差し指をハンマーの如く巨大化させたり、驚異的な跳躍を行うなど、自身の体を爆発的に肥大化させる「例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)」という技を使います。

ファーストシーズンの「偽物語」の中の「つきひフェニックス」で初登場しました。忍野忍と戦って惨敗しましたが、戦闘力では絶対に敵わないことを知ってからは主に言葉責めをするようになっています。見た目童女の忍を「後期高齢者」「忍姉さん」などと呼んだりして。

千石撫子をめぐる事件は、結局阿良々木暦の手に余り、貝木泥舟の力で漸く解決しましたが、阿良々木暦には大学受験が控えています。もう高校にも行かない2月のある日、暦は何故か(笑)妹の月火と風呂に入り、その際に自分の体が鏡に映っていないことに気付きます。

暦は、共存関係にある元強力な吸血鬼の忍野忍に血を吸わせると、しばらくの間、吸血鬼の力を得ることができるのですが、最近は忍に血を与えていませんでした。吸血鬼の特徴の一つは鏡に映らないということなので、これは暦がが吸血鬼化しているかのような現象です。どうしてこうなったのか?

謎を解くために、暦は不死身の怪異の専門家である影縫余弦と斧乃木余接に助けを求めます。その結果判明したことは、これまでに暦が怪異に対抗するために幾度となく吸血鬼化してきた影響で、暦自身が「生まれつきの吸血鬼」になりつつあるらしいということでした。続いてそしてこれは不可逆的現象、つまり元に戻る方法はないという悲報が。

これ以上吸血鬼のスキルを使うと二度と人間に戻れなくなるということで、暦は二度と吸血鬼の力を使わないことを誓わされます。ここは「おれは人間をやめるぞ!」位叫んで欲しかったのですが、吸血鬼になったら即座に余弦に始末されてしまうでしょう。

しかし、その矢先に凶報が。神原駿河と、彼女の家に遊びに行っていた妹の火憐と月火が何者かに誘拐されてしまったのでした。余弦は犯人に心当たりがあり、かつて余接を共同制作し、その後余接の所有をめぐって諍いを起こした手折正弦だというのです。この人達の名前、コサイン(余弦)、コタンジェント(余接)、サイン(正弦)とまるで三角関数ですね。この辺りから数学を脱落していく人が増えるとかなんとか。

暦は三人を助けるため、斧乃木余接を借りて手折正弦との対決に向かいます。余弦によれば、正弦は余接を欲しがっているので、余接を渡せば三人は返して貰えるだろうと言うのですが…

付喪神だろうが式神だろうが、いたいけな少女の姿をしている余接を犠牲にすることなど考えられない暦は、自分が囮になっている隙にに三人を見つけて救出するように余接に指示します。その指示に従うかに見えた余接ですが、驚く行動に打って出ます。

事件自体はあっけなくかたがついてしまいます。正弦によれば三人の誘拐は自分の意志ではなく、「何者」かの意志によって動かされてのことだそうで、もうそれにうんざりしていたようです。では背後で糸を引く「何者」かとは一体?

正弦にしても怪異の専門家なのだから、踊らされていないで抗えないのかとも思います。匋冥(神林長平の「敵は海賊」シリーズの伝説的海賊)のように「おれに命令できるものはおれだけだ。おれを支配しようとする力には、手段を選ばず対抗し、必ず打ち砕いてやる」ぐらいの気概が欲しいところです。匋冥だったらあらゆる怪異に対抗しようとするんでしょうけどね。

あからさまに怪しいのは忍野メメの姪だと自称する忍野扇ですね。初冬の頃に転校してきた一年生で、常に不敵な笑みを浮かべており、暦のことを「先輩」と呼びながらも慇懃無礼な態度を取っており、これまでに千石撫子に蛇神の神体を取り込むよう促したり、呪い返しを受けていた中学生に貝木泥舟を襲うように唆したりと物語中で起こる事件の裏で幾度となく暗躍しておりしてきましたが、正弦をも彼女が差し向けたようです。

余接は「全ての黒幕」であると警戒している他、暦と忍からも人間ではない「何か」であると見られています。だいたいこの人、作品によっては同名なのに男だったりしますし。CVはどちらも水橋かおりなので、これで無関係とかあり得ないでしょう。

今回の事件の目的は、誘拐ではなく正弦の始末でももちろんなく、関係が深まってきた暦と余接の仲を引き裂くためだったと見られます。実際暦は余接の行動にドン引いてしまったので、その目的は果たされたかに見えました。が、「何者」かの意志に従うことは良くないだろうという臥煙伊豆湖と影縫余弦の見解により、余接はUFOキャッチャーの景品の人形として阿良々木家で世話になることになりました。吸血鬼化するのを見張っているのかも知れませんが。

斧乃木余接のCVは早見沙織。はやみん成分の乏しい冬季を凌ぐには絶好の機会…ではあるのですが、正直余接を演じるはやみんの声はあんまり好きじゃないんですよね。もちろん演技がまずいとかではないのですが、怪物王女の姫(OVA版)なみに、私にしては珍しくはやみんが演じているにもかかわらず、あまり好きになれないキャラだという。


ガハラさんはほんのちょっとしか出ず、羽川翼はイメージ画像のみ。千石撫子に至っては影も形もないという、私の〈物語〉シリーズのご贔屓キャラの出番の少なさには全米が泣きました。個人的には駿河、火燐、月火は正直どうでもいい(笑)。

シリーズは面白いし、ここまで見たので全部見るつもりですが、阿良々木暦をはじめとする登場人物のモノローグややりとりにはいささか食傷気味になってきました。多分私は西尾維新の作風というかスタイルになじめないのだろうと思います。きっとはまる人ははまりまくるんでしょうけど。

こんばんは。丸一日天気が良いという日は札幌には存在しないのでしょうか。昨日も夕方から雪が降ってきたし、今日も朝日が射してるなと思ったらいつのまにか雪で。

雪の日曜日なんで思い出したのがレベッカの「WHITE SUNDAY」。レベッカについては妄想秒速で「Private Heroine」を取り上げた時に紹介しているので省略します。今でも有名なロックバンドだと思いますし、レベッカを契機に1人の女性ボーカルと他の男性楽器担当という構成の音楽グループが多く登場するようになりました。でもNOKKOのボーカルは別格だと思うんですよね。

「WHITE SUNDAY」は1986年10月25日にリリースされた5枚目のアルバム「TIME」に収録されていました。作詞:NOKKO、作曲:土橋安騎夫、編曲:レベッカと純正レベッカ作品ですが、「TIME」自体がそういうアルバムですから。レベッカ後半のアルバム「TIME」「Poison」「BLOND SAURUS」はほぼ純正路線です。

「TIME」では唯一のバラード曲ですが、イメージ的にはまさに雪の降りしきる日曜日。若く薄幸なカップルが傘もなくベンチに寄り添って座っている。そしてどんどん降り積む雪に埋もれて真っ白になっていく二人。二人はそれなりにイケメンに美人なんだけど、貧しい感じがするといいですね。やはり二人ともスリム体型なんだろうな。なんとなく大人の貴樹と明里あたりに似つかわしい気がします。

でも歌詞をよく見ると別に雪の中にずっといるわけではないんですね。

White Sunday いつのまに眠ったの
うでに 包まれて 夢見てた
白いと息は窓をくもらせて
2人かじかんだ指先ね

White Sunday もう少し側にいて
胸のたかなりが 言えないの
そっと冷たい体を気づかう2人
粉雪が降る朝に

White Sunday 口づけが痛いほど
ときめく心が 苦しくて
もしもこのまま冬が 続くなら
2人まっ白になれるのに

寒い真冬の中だということは明らかですが、直接雪が出てくるのは2番の「粉雪の朝」だけですが、きっと窓の外では雪が降りしきっているに違いありません。それでは聞いてみて下さい。まずはイメージ映像を重ねた作品。
こちらは「TIME」のジャケットだけのシンプルな作品。
ああ…身も心も雪で真っ白に覆われてしまいたいですね。でも最大の欠点は、雪は冷たいということでしょう。何となく「高校教師」ラストシーンを彷彿とさせます。

「WHITE SUNDAY」はライブでも使われなかったそうで、まさに隠れた名曲だと思います。雪の降る日に聞きたくなりますが、冬の札幌じゃ毎日ということになりますね。

こんにちは。いや~久々の青空が目に眩しいです。札幌にも晴れた冬空があったんですね。なかなかの陽射しで雪焼けしちゃうかも知れません。

が、朝までに降った雪がまたてんこ盛りで…。歩道はけもの道と化し、人がすれ違えません。しかも歩道と車道の境には泥水が溜まっているし。雪よりも始末が悪いですね、泥水は。エリナさんエリナさん、口をすすぐのにちょうどいい泥水がありまっせ。

いや、エリナさんは別に泥水マニアではないですけどね。それにしても車も容赦なく泥水跳ね上げて走るよなあ。自分だって歩行者になることもあろうに。北海道の運転マナーはわりと良くないそうですが、地域情報サイト「Jタウンネット」が昨年12月31日に発表した「運転マナーが悪いと思う都道府県」アンケートの結果によると、北海道はワースト6だそうです。ちなみにワースト5は1位大阪、2位愛知、3位福岡、4位京都、5位茨城の順。ああ筑波嶺…

話は変わって今日の本題。いよいよネタが尽きてきたギャルゲーですが、本日は「脅迫~終わらない明日~」です。我ながら新年一発目がこのタイトルってどうよとは思うのですが、ネタがないから仕方ありません。

本作は1998年12月17日にアイルから発売されました。1996年にリリースしたMS-DOS版「脅迫」をリニューアルしたものでCDーROMになって音声が付きました。アイルの特徴は、凌辱や調教などの鬼畜ものが多数を占め、SMやスカトロ、人体改造(刺青やボディピアスなど)を含むアブノーマルな演出がなされる作品が多いことです。

ストーリーは…普通の女子校生・秋山明日香は、ある日女子生徒の憧れの的である神村良介から「好きだ」告白されます。初めての経験に、少なからず浮かれる明日香。だがその日から、明日香は何者かに脅され始めたのでした。

一通の封筒。中には、明日香のオナニー姿を写した写真と脅迫状…。それを下駄箱で見つけた時から明日香の恥辱と絶望に満ちた日々が始まります。背筋が凍るような絶望感に苛まれながらも、彼女は自ら手紙の送り主を探そうと試みますが、彼女の行動が周囲を巻き込んだ悲劇を巻き起こしていくことに…


ということで、明日香の行動により、様々な展開、結末を迎えることになります。明日香は運命を切り開き、地獄から抜け出す事が出来るのか。それとも運命に飲み込まれ、凌辱の嵐の中へ沈んでいくのか。それは明日香の行動次第、すなわちプレイヤーの選択次第です。

ということでキャラ紹介。まずは主人公秋山明日香。かなりグラマーで髪型はロングで、リボンをしています。性格はおとなしく、おっとり&のんびりタイプです。憧れの良介に告白された日の夜、つい浮かれてちょっとだけ自慰してしまった所を写真に撮られ、それをネタに脅され始めます。脅迫状は、当初は「神村良介と別れろ」という内容でしたが、突然見知らぬ男達が現れた事で、悪夢のような境遇におかれることに。

続いて明日香の友人である結城綾。生真面目な眼鏡っ娘です。明日香とは同じクラスで優等生です。思い詰めると怖いかも?

同じく友人の青木珠美。やはり同じクラスで陸上部に所属しています。普段は明るいのですが、たまに暗い表情を見せる事があります。その理由は…

もしや五摂家出身?鷹司麗子。Windows版の新キャラで、転校生です。キツめの性格をしていて、多少気位が高いのは、やはりお公家さんだから?転校直後なので制服が違っており、前の学校のブレザーを着ています。

宮崎弓子。明日香の前に突如現れ、明日香を凌辱する男達を連れてきます。明日香をおもちゃの様に扱いますが、たまにふと漏らす言葉が、何かを示唆しているような。その心中には何があるのか?

明日香の妹・未来(みく)。明るく、元気な女の子ですが、明日香の行動次第で巻き込まれてしまいます。グラマラスな明日香と違って貧乳気味とか。

学校の先生、結城薫。結城綾のお姉さんでもあります。姉妹して眼鏡っ娘。生徒達の事を気に掛けて、真面目に対処してくれる先生なのですが、その生徒思いがアダになる事も…?

明日香と未来のママン、桜。明日香に輪をかけておっとり&のんびりさんです。趣味で、週に一度家で生け花を教えています。和風総本家で和服を着ている事もしばしば。未来同様、明日香の行動しだいでは、男達の毒牙がママンにも。ちなみに、パパンは単身で海外赴任中だそうです。

神村良介。女子生徒に大人気のイケメン、彼が明日香に告白したことが全ての始まりということで、要するに事件の元凶。明日香の力になってくれるか、明日香の元から去ってしまうか、それは明日香の行動次第ということになりますが…こいつについては言いたいことがあります(後述)。

三宅洋二。彼も明日香達の学校の先生で、陸上部の顧問をしています。絵に描いたようなスケベ中年で、ねちっこくいやらしい性格をしており、脂ギッシュな中年太り体型です。実は珠美に対して邪な想いを…

明日香(ようするにプレイヤー)の選択次第で様々なエンディングを迎えます。最悪死ぬ場合もあるほか、友人達や妹やママンまでも毒牙にかかったりします。だいたい風呂場で自慰しているところを隠し撮りされるというガードの甘さは一体何でしょうか。おっとり&のんびりタイプだからしょうがないのかなあ。せめて窓は閉めようよ。

鬼畜なエッチなシーンを色々みたいぜという人は、「やばいだろ、ソレは」と思われる選択をしていけばいいのですが、大半のエンディングでは明日香が可哀想なことになるので、今さらながら何でこんなゲームプレイしたんだろうと我ながら思ってしまいます。当時はやさぐれてたのかな?

記憶を辿ると…そうそう、初めてパソコンを手に入れた頃でしたね。そして…やさぐれる理由もありました。そうか、そういうことかリリン(笑)。それじゃあ仕方ないや。今ではいたいけな女の子にひどいこをするゲームはしたくもないですが…実は飽きたから?

で、元凶キャラ良介とのハッピーエンドなんですが、これについて私は文句たらたらです。男達に散々弄ばれる明日香ですが、いよいよ戦況悪化により遂に首都(処女)陥落という状況に陥ります。さあその時どうするか。

まさに運命の決断なのですが、レイプなんて野良犬にかまれたようなものだ、気にするなと明日香を励ましてくれるようなら「良介△」なんですが、実はこいつとんでもない「処女厨」で、明日香が処女を失っているとどうあがいてもハッピーエンドになりません。

そこでどうすればいいかというと、処女を守るのと引き替えで代替物を差し出さねばなりません。はっきり言えば、自分からアナルを提供するという。処女なのにそっちはズボズボというのもどうなだろうと思いますが、良介的にはそれはセーフらしいです。つまりハッピーエンドの絶対条件は「明日香が処女であること」だということで、何なんだこいつはと思わずにいられません。

プレイヤーキャラでないのが救いですが、こんな魅力の無い男に、こんなに必死に守った明日香の処女を捧げるというのもプレイしている側からするとちょっと割り切れなかったり。まあ明日香がそれでいいなら仕方ないんですが。

しかし…親友や家族までもが毒牙の犠牲となる中で、最後まで自分の処女を守ろうとするというのは一体どうなんだろう。当時としては女性視点のエロゲーというのは結構画期的だったのですが、その分他のゲームなら主人公を務めたであろう良介のヘタレっぷりが目に付くというか。もっとも良介が優秀すぎるとエッチシーンほとんどなしで問題解決してしまうので、ヘタレでなければならないのかも知れませんが。


ちなみにWindowsXP/Vista/7に対応したリニューアル版が2008年8月29日にリリースされている他、DVDプレイヤーで遊べるDVG版をリニューアルした「脅迫DVG~囚われた明日~」が2011年2月25日から販売されています。


こんばんは。昔「長崎は今日も雨だった」という歌がありましたが、札幌は今日も雪だった。しかし仕事始めの一週間、長く感じました。この間に新年会とか暴風雪とかいろいろありましたが、やはり休み明けは辛いですね。ですがようやく3連休に辿り着きました。

無論私も休みますとも。とりあえず明日を気にせずに夜更かしできるのがありがたいのですが、何となく疲れているので早く寝ちゃうかも。

そんなことよりですね、自分のブログを見て驚きがありました。こ、これは…

そう、従来の記録は去年の2月3日に記録したジャンル日記の58位、サブジャンル会社員・OLの7位だったのですが、久々に記録更新です。テレビなら画面の端でPB(パーソナルベスト)の文字が点滅していることろですよ。

4位ということは四天王!たった一日だけだけどそれでも四天王!明日陥落した際には、上位1~3位の方々から
「筑波嶺夜想曲がやられたようだな…」
「フフフ…奴は四天王の中でも最弱…」
「たった一日で落ちるとはブロガーの面汚しよ…」
なんてディスられる訳ですよ。う、嬉しー!いや、マゾじゃないですけどね(汗)。

ちなみになぜのランキング暴騰と思ってアクセス解析を見てみたら、「高岡早紀 歌声」で検索してやって来たのが127件もありました。私は見ていないのですが、6日深夜に放送された「好きか嫌いか言う時間」(TBS系)に高岡早紀が出演したようですね。でもそれだけでは検索に「歌声」はかませないだろうと思いますので、おそらくYahoo!の映像トピックスで「高岡早紀、久々のライブで披露した歌声」が取り上げられたのが大きいのだろうと思います。ちなみにその動画はこれです。
そして「高岡早紀 歌声」でググると、7番目くらいで当ブログの記事「若き日の高岡早紀(その1):彼女が妖精だった頃の歌」(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-139.html)がヒットするという(順位は2015年1月9日現在なので変動します)。そうか、そういうことか、リリン。

ということで他力本願のバブル景気だった訳ですが、まあそれでも記録は記録。前回7位になったときは、今後の目標を「5位以内かな?」とか言っていたので、今回これを達成した訳ですね。じゃあ次の目標は3位ということでオナシャス!

それでは本日の本題です。本日は「異能バトルは日常系のなかで」のED「You Gotta Love Me!」を紹介しましょう。

「You Gotta Love Me!」はOPの「OVERLAPPERS」同様作曲編曲は藤田順平ですが、作詞はRUCCAです。RUCCAというのは作詞家の溝口貴紀がアニメ・ゲーム等への作詞提供の際に使用する別名義です。実に数多くの声優さんに歌詞を提供しています。

歌っているのは声優ユニット「かと*ふく」。メンバーは加藤英美里と福原香織です。おお、「らき☆すた」の柊姉妹じゃないですか。2012年から活動しており、これが3枚目のシングルになります。

アニメ本編においても加藤英美里は姫木千冬の親友である九鬼円(まったく小学生は最高だぜ!)、福原香織は生徒会長にして寿来の元カノ(笑)工藤美玲として出演しています。

2014年11月19日にリリースされましたが、なんと2ndシングル「WONDERFULER」から2年9か月ぶりのシングルでした。オリコン最高順位は47位。明るくかわいらしい、ドタバタした楽曲です。

歌詞は主人公である安藤寿来を上から目線で見下ろしている内容であるため、加藤英美里は地声の明るい音域を生かして臨んだそうです。仮歌では九鬼円と工藤美玲のキャラクターソングに近かったそうですが、自分たちの素の部分を表現するため地声で録ったものをべースに調整するなどして最終的には地声とキャラクターの中間的な声域に落ち着いたとか。まあ円と美玲は接点ないし、キャラに寄せてもあまり意味ないでしょうしね。

瞳に映るものなら アレやコレ
運命論へ こじつけちゃう
理屈と反比例なフィロソフィー 気付けば また日常
置いてけぼりで Bad My Boy

ロジック・ゴシップ ごちゃまぜ
Let it Go・Merry Go 何処まで?
ねぇチョット もうチョット 説明してよ!?
燦めく時めき リクエスト

世界の 運命背負った表情(かお)で
絵空事が ココロから スクリーンアウトして
でも×でも どこか 惹かれ合っちゃうのは
Why??? NとSのマジック?
そーゆーコトにしたげる
感謝してよね? ダ・ダ・ダ・Darling!
とりあえず 飽きもせず
チェチェ Chase チェチェ Chain
You Gotta Love Me!

メロンフロートの泡に 紛れ込む
ホントのキモチ 君は知らない
雑に かき混ぜちゃわないでね 底まで
味わうのが ダンジョンの掟(ルール)でしょう!

アンリアル・有り得る 運命? アノ手・コノ手 尽くして
ねぇモット ああモット エスコートしてよ!?
雨のち願いリアライズ

“必ず”とかナイこの世界で
神様から エンピツを 拝借 君とWonder!?
まだ×まだ 描いてたい 夢が胸に
Why??? スキとキスのトリック?
高鳴る鼓動 エンドレス

このまま 停めないでね DJ

世界の 宿命を背負った表情(かお)で
絵空事が ココロから スクリーンアウトして
でも×でも どこか 惹かれ合っちゃうのは
Why??? NとSのマジック?
そーゆーコトにしたげる
感謝してよね? ダ・ダ・ダ・Darling!
とりあえず 飽きもせず
チェチェ Chase チェチェ Chain
You Gotta Love Me!

それでは聞いてみて下さい。まずはショートバージョンのMVです。当然本人達出演。
こちらはフルバージョン。画像は変わりますが動きません。しかもフルHDなのにこの画像の粗さは…
こちらもフルバージョン。画像はずっと綺麗です。

こんばんは。今日は暴風雪から強風雪にレベルダウンしましたが、相変わらず悪天候の札幌です。だんだん傘の必要性を疑問視するようになりました。寒くてパウサースノーなので払えば落ちるし、だいたい風が吹くと横殴りに降るので傘で防げないし。

地元の人からは「北海道の雪にはフードですよwww」と笑われましたが、買ったコートにフードが付いていないのだから仕方ありません。もう雪降ってても傘なしで歩こうかな。ただ顔に強風で飛んでくる粉雪は結構痛冷たいんですよね。

本日は「バキどもえ」を紹介しましょう。正月は暇だったので漫画喫茶に「北斗の拳いちご味」の3巻を読みに行き、それももちろん読んだのですが、また妙な作品を見つけてしまったのでした。

作者のさいとうなおきはバキシリーズの作者である板垣恵介のアシスタントで、こっそり書いたバキの下ネタのパロディを秋田書店の編集者に見せたところ、そのまま板垣恵介に見せてしまったのだそうです。しかし板垣の激怒を予想したものの、逆に面白いから発表しろと勧められたそうです。

そういう訳で「週刊少年チャンピオン THE WEB」に13話まで連載され、「THE WEB」が終了した14話以降は「週刊少年チャンピオン」誌上で不定期連載された後、「別冊少年チャンピオン」に移籍して連載が続いています。単行本は2巻まで刊行されています。

「グラップラー刃牙」として当初はシリアスな格闘漫画だったバキシリーズですが、「バキ」「範馬刃牙」「刃牙道」と続編が続く度に破天荒な展開となっていきました。

2010年6月17日に「アメトーーク!」で「刃牙芸人」が放映された際(「対魔忍アサギ芸人」は嘘でしたが、こっちは本当に放映しました)、キャラや世界観、設定を紹介する度に雨上がり決死隊の蛍原徹は「ギャグマンガですか?」と尋ねて参加者から突っ込まれまくっていましたが、実際「北斗の拳」以上にギャグマンガである疑惑が強い作品です。

だってねえ…

① 刃牙が人間と同じ大きさの超巨大カマキリと戦う(刃牙の妄想で造りあげたものだけど、攻撃を受けるとちゃんと負傷する)


② 地震を正拳突きで押さえる範馬勇次郎(「刃牙芸人」で東野幸治が真似をしていました)

③ ゴキブリを師匠と呼ぶ刃牙

④ 白亜紀からティラノサウルスと一緒に塩分の濃い氷に閉じ込められていた原人(ピクル)と戦う(もはやピクルの存在自体がギャグな気がする)

⑤ 土葬されミイラとなっていた宮本武蔵を掘り起こし、背骨の中に残存するDNAからクローンを作り、降霊術で魂を肉体に降ろして現代に蘇らせる。

ちょっと思いついただけでこんなにあるギャグ要素。それでも私を含めて多くのファンの心を掴んで読ませるんだから凄いと言えば凄い作品です。

話を戻しますが「バキどもえ」はそういう訳で作者公認のパロディギャグマンガなのですが、「北斗の拳いちご味」といい、最近流行っているんですかね、作者公認のパロディって。

下ネタも結構多いですが、面白いですこの作品。刃牙が納豆と戦ったり、ウンコと戦ったりしますけど、原作のシーンをうまくネタにしていますね。

なによりもいいのが、バキシリーズのヒロイン(本当にそうなのかちょっと自信がないのですが)である松本梢江が可愛いこと。

ほら、原作の10倍は可愛いです。なにしろ原作の梢江は「蛸江」と呼ばれるほどに萌えがないキャラですから。


ね、どうして刃牙やアライJr.が惚れ、勇次郎が「いい女」と褒めるのか理解不能でしょう。

まあ基本的にバキシリーズの女性キャラは萌えがありませんけどね。刃牙のママン、朱沢江珠(あけざわ えみ)からしてこんなですから。これ、それでもアニメだからマシな方ですよ。

ちなみにこの人、朱沢グループという財閥の会長なのですが、それは元々夫である朱沢鋭一のもので、結婚直後に勇次郎に見初められ、夫を殺されると同時に勇次郎の圧倒的強さに魅了されたのでした。ほとんど財閥乗っ取り状態。ということは刃牙は本当は財閥の御曹司ということでは…

それはともかく、萌えない女性キャラばかりのバキシリーズ、一番の美少女はモブキャラにすぎない神心館の「井上くん」じゃないかと言われていましたが、ここに来て「バキどもえ」の梢江ということにしていいのではないかと思います。

ただしやはり本質は梢江なので、怒ると恐ろしい姿に。多分原作の梢江より10倍可愛い分、強さと怖さ10倍以上です。例えば…




ほら、刃牙と互角に撃ち合っています。さらに…



あのピクルに凄まじい手刀。勇次郎も驚愕でしょう。ちなみに隣は女装した寂海王とドイルなのでそりゃあ絶対勝利間違いなしだと思うのは当然なんですが、ピクルは原作でも強者達にモテモテだったからなあ。

薄っすい本のように勝手に作られたものだと怒るファンもいるかも知れませんが、なにしろ作者公認だし、原作を見事に生かしているので大笑いできます。バキシリーズのファンは是非一度お試しあれ。

最後に…ビスケット・オリバが恋人のマリアに献身的に愛を捧げ、強くなる秘訣が「愛」だと言っていることを知った梢江、刃牙がさらに強くなるようにと、マリアの真似をすることにしますが…

マリアという人は昔は誰もが振り返る美人だったのですが、病に冒され、投薬の副作用で肥満化し、キングサイズのベッドを一人で埋め尽くすほどの巨体になってしまったにも関わらず、美しかった頃の気高さを失っていない人なのですが、愛されるためには梢江は太ればいいのだと勘違いしてしまい…。

違うッッ!デブがもてるのではなく、オリバは愛した人が激太りしても以前と変わらぬ愛を捧げているのだッ!……でも、「私を愛しているのならこの姿も愛せるはずッ」とか言ってきそうですね、この梢江は。

ちょっと奥さま聞きまして?暴風雪ですってよ、暴風雪!私は生まれてこの方暴風雨には何度となく遭遇しましたが(台風なんてまさにそうですしね)、暴風雪には初遭遇ですよ。

ただ、早めに帰ったせいか、風が強かったけど雪はさほどではなかったので、吹きつける小粒の粉雪が痛いなとは思いつつ、「きかぬのだトキ…!」と呟きながら無事帰宅することができました。涙が流れたのは雪が目に入ったせいさ。しかし帰宅後ますます風雪が厳しくなったようなので、寄り道せずに帰宅して正解でした。こちとら北海道の冬をなめちゃいませんぜ。

さて遅くなりましたが本日は秋季アニメの感想の総括をしたいと思います。といいながら、2クールの「四月は君の嘘」と「寄生獣 セイの格率」は引き続き放送中なので今回は取り上げません。

① Fate/stay night-UBW-

この作品も2クールですが、セカンドシーズンは4月からということでファーストシーズンを総括します。2006年版がFate(セイバー)ルートを中心に全ルートを折衷した内容だったのに対し、今回のUBWは遠坂凛ルートということで、ストーリーも完全な焼き直しではありません。ゲームもセイバールートをクリアしてから凛ルートが分岐可能となるので、順番としても正しいかと。

何より大きいのがstay nightの10年前の聖杯戦争を描いたFate/Zeroの存在でしょう。アニメーション制作会社が一緒ということもありますが、ストーリーの一貫性がはっきりしたので、主人公衛宮士郎のうざさマキシマムな言動にも耐えられるようになりました。

もうね、凛や桜を見る目がまるっきり変わりますね。凛はこちらの心情的にすっかり憎めないキャラになったし、桜はもう痛々しくて。君を助けようとした雁夜おじさんの行動のことを全く知らないだろうなあ。というか、本作とは直接関係ないけどあれだけ命を削ったのに誤解されまくったままの雁夜は作中不幸キャラナンバーワンな気がしますね。英霊になって出てこい。

ただちょっと不満に思うのは、前回の記憶があるはずのセイバーが、衛宮とかアインツベルンといった名前にあまり大きな衝撃を受けていないことですね。色々思う所があるはずじゃないですか。特に相性の悪かった切嗣の養子である士郎とは案外相性が良いところとか、相性の非常に良かったアイリの娘のイリヤと対峙するとかいう場面には。

半分終了した時点でリタイヤしたのはライダーのみ。しかしアサシンはキャスターが召喚した妙な形のものだし、セイバーまでキャスターのものになってしまいました。NTRだNTR(笑)。キャスターにはぜひセイバーの「調教」と称して百合展開をガンガン展開して欲しいものです。そして士郎は死ぬほどの苦労をガンガン味わって欲しいですね。とりあえずバーサーカーとサシで2時間位戦ってみて欲しい。

② ガールフレンド(仮)

1クール12話で終了。もう一話くらいあっても良かったのにと思います。超豪華声優が入り乱れ、キャラが大量に出まくりで、正直ゲームやってない人にはキャラの判別も困難だったかと思いますが、ゲームをやっている身からするとですね、正直悪くない作品だったと思います。

大事件が起きるわけでも誰かが死んだり二度と逢えなくなったりするわけでもなく(そうなるかも知れないというストーリー展開はありましたが、絶対にハッピーエンドだろうという確信があるので全然平気)、可愛い女子高生のまったりした日常生活を描いている作品ですが、世知辛い現代社会にはこういう癒し系のアニメも必要だと思います。

ファンからも自分の「推し」のキャラをもっと出せとかいろいろ不満はあるかと思いますが、多分人気上位キャラにはそれなりに配慮していたのではないかと思います。設定上仲が良い心美と野々花はもとより、友達だとしながらゲームではほぼ接点がなかったのでビジネスフレンドじゃないかと噂されていた心美とクロエについても、エピソードを入れ込んでつじつまを合わせていました。

印象に残ったのはブラック企業経営者の素質を持つ生徒会長天都かなたですね。CVは井上喜久子。17才教の教祖なんだから17才のキャラをやるのはお手の物であるとは思いますが、実年齢50才なんですよねこの人。何の違和感も感じさせずに20台のキャラと絡めるのは本当に凄いと思います。しかも他の作品では先生とかママン役とかもこなしているというのに。

アニメに限りませんが、ガールフレンド(仮)の謎。
その1:留学生といってもユーリヤ・ヴァルコワ(CV上坂すみれ)が流暢な日本語を話しているのに、なぜにクロエ・ルメール(CV丹下桜)はあそこまで発音が 「(^q^)くおえうえーーーるえうおおお」状態なのか。

その2:未登場だった生徒会副会長篠宮りさ(CV日笠陽子)がアニメで初登場したのはいいとして、なぜに風紀委員の霧生典子が生徒会の会合にいつも出席しているのか。百歩譲って「魔法科高校の劣等生」のように風紀委員長なら生徒会と関わりがあるのはわかるのですが。それとも生徒会の会合に出ていたのは、生徒会役員共三人を除いては全員風紀委員だったのか?

その3:イベントばかりやっている学校なのはまあいい。教師と生徒の関係が近すぎるのもまあいいでしょう。が、教師なのに生徒と一緒にアルバイトするってどゆこと?さすがにアニメでは描かれなかったけど、ゲームでは普通に教師の月白陽子(CV遠藤綾)や橘響子(CV新谷良子)が主人公と一緒にバイトするんですが。

その4:二役を演じる声優がいるのはなぜ?私が確認した限りでも名塚佳織が村上文緒と西野彩音、儀武ゆう子が小野寺千鶴と成瀬まなみを演じています。昔の低予算ゲームなどでは声優をたくさん起用できずに色んな役をやらせるということが結構ありました。が、ガールフレンド(仮)はぜいたくに声優さんを起用しているのに。ちなみに目立たない方の西野彩音と成瀬まなみはアニメには登場しませんでした。

③ 異能バトルは日常系のなかで

こちらも12話で終了。「日常系」と銘打つだけあって非日常に行きそうでいかない作品でした。鳩子が闇に堕ちることを期待していたら、変わって終盤工藤美玲が闇落ちして笑いました。もっとも憑依されていたので正確には闇落ちとは言わないかな。


美玲の異能は、異能発動を視認した相手の異能を奪う「強欲(グレイトフルラバー)」で、異能は無限にストック可能で、美玲に憑依した荻浦直江の異能(名称不明)は他者に憑依する能力で、異能も自由に使用可能ということなので、理論的には美玲は全知全能クラスの異能を一身に背負え、直江は憑依してそれを行使できる訳ですが、直江の憑依異能を目前にしながら美玲はなぜその異能を奪えなかったのか。「奪うぞ」という心の準備が必要なのでしょうか。


寿来達文芸部が日常の中で異能で遊んでいるのはまあいいでしょう。そして裏展開で、神崎灯代の兄にして真性中二病患者と思いきや実は思いっきり異能バトル世界に生きている桐生一と仲間達の活動を通じて、なぜ異能が発現したのかとかが明らかになるのですが、なぜ泉光高校文芸部の5人は桐生達「黒き十二枚の翼(フォールンブラック)」が戦っている精霊戦争から遠ざけられているのかは明らかにされないままに終わってしまいました。何なんだ「ヴァージンチャイルド」って。

どうも寿来たち文芸部を日常側、精霊戦争や「黒き十二枚の翼」などを異能側と呼んでトリックスターの役割を担っている相模静夢が何らかの鍵を握っているようなのですが、原作を読んでいないのでよくわかりません。第二期が制作されるならば明らかになるのでしょうか。1話で美玲を文芸部に突撃させたのも相模の仕業でしょう。ロキなのか、ニャルラトホテプなのか。とりあえず2期制作を希望します。そして今度こそ鳩子の闇落ちを!


ちなみに美玲襲撃の際は、鳩子と千冬の異能が奪われて極めて危険な状況に陥りましたが、寿来の第二段階の異能「ダークアンドダークオブジエンド」(発動したら最後、自らを焼き尽くすまで消えない高熱の炎)を奪ってしまったために消せなくなって憑依していた直江が逃げ出して事なきを得ました。とはいえこの異能、千冬の異能でギロチンを作り出して腕を切断し、彩弓の異能で腕を元に戻すという無茶な手段でしか解決できない異能なので、寿来は二回、美玲の一回右腕切断という恐ろしい経験をしたことになりますね。


④ 美少女戦士セーラームーンCrystal

13話まで見ましたが14話が第一期の最終回のようです。でももういいや、書いちゃいます。話数が多いのでオリジナル要素をガンガンぶち込んでいた20世紀版アニメと違い、原作に準拠(多少のオリジナル展開もあるけど)して描かれていました。

第二期「ブラックムーン編」も制作することが発表されています。ウラヌス・ネプチューン・サターンが登場する「デス・バスターズ編」以下はどうなるんでしょうか。二期までだとちびうさと準惑星に降格したプルートしか出てきませんが。

キャラデザインが20世紀版とかなり異なっており、おそらく大方は20世紀版の方がいいと言うでしょう。私もそう思いますが、まあ見れないほどではありません。キャラの性格も大きく変わっていて、マーズやビーナスは全くお馬鹿キャラではなくなっていて、基本的にうさぎ以外は全員シリアスです。

そんな中、唯一「中の人」も変わらなかったうさぎだけがお馬鹿キャラ全開だったので、微笑ましいと言うよりはむしろ痛かったりしました。終盤の激変ぶりもまた凄まじすぐるし。はっきり言わせて貰えば三石琴乃だけ続投させたのは失敗だったのではないかと思います。

そりゃあセラムン世代によってうさぎの声は三石琴乃しかあり得ないといった思い入れはあるのでしょう。しかし月野うさぎが三石琴乃の代表作の一つであることは間違いないとして、その直後に演じたアラサーキャラの葛城ミサト(新世紀エヴァンゲリオン)もまた勝るとも劣らぬ代表作であるということが問題なんですよね。

ぶっちゃけて言えば、現状「三石琴乃」で連想するアニメキャラはミサト>うさぎなのではないかと。そして三石琴乃の声質事態もJCよりはアラサーキャラに向いた声質に変わっているような気がします。そのため、非常に無理してうさぎを演じているなあという感じがしてしまいます。また他のキャラが若手声優に入れ替わったのが仇となり、他のセーラー戦士がナチュラルに演じているのと対照的に、うさぎだけが不自然なBBAボイスで演じていることが強調されてしまうのです。いっそ全員昔のキャスティングでやるか、全員交代した方が良かったのでは…

なお、ストーリー的にはダーク・キングダム四天王が実は地場衛(エンディミオン)の親衛隊的存在だったことが個人的に「発見」でした。20世紀版アニメでは完全に悪の手先でしたが、本当は洗脳されていただけだったのね。あとクイン・ベリルが実はエンディミオンに恋をしており、愛深き故に堕ちた聖帝サウザー的存在だったことも知りませんでした。結構可哀想じゃないかこの人。

そして謎が深まるのがラスボスのクイン・メタリア。暗黒の生命体で過去の月と地球の戦争の際にクイーン・セレニティが解放した「幻の銀水晶」の力で封印され、北極圏に眠っていたのが覚醒したということですが、この人(?)は何をしたいのか。世界を支配したいのではなく、世界を滅ぼしたいらしいのですが、一体なにゆえに。

少女向けの作品なのであまり深いツッコミをしてはいけないのでしょうが、例えば目的が一切わからないけど地球を滅ぼそうとしていることだけはわかるみたいな、クトゥルー神話の旧支配者的存在ならそれはそれでいいのですが、それにしてはやたら饒舌すぎていかんですね。地球を滅ぼすほどにエネルギーを吸収してしまえば自分も滅んでしまうのに、それをやめられない人類へのオマージュ的存在…とかどうですかね(笑)。或いは惑星を滅ぼしては他の惑星に向かっていく全宇宙の破壊者(幻魔大戦みたい)とかね。

佐藤聡美という人を充てながら、後半全く登場しなくなった大阪なるが残念。尺の関係で仕方ないのでしょうが、20世紀版では四天王のネフライトと恋仲になるというぶっとび展開だったのに。第二期でもぜひ登場させてください。


余談ですが、月と地球の関係は、ラングリッサーシリーズの「赤き月の民」クリムゾニアと地上人みたいです。時期的にいうとラングリッサーシリーズでこの設定が登場するのはセラムンの後なので、パクッたのかも知れません。月の聖剣は実は魔剣アルハザードということに…

こんばんは。昨日は月曜日から新年会で、しかも長引いてしまったので休んでしまいました。勘弁してほしいですなあ。ちなみに下画像は筑波嶺付近から見た富士山です。東の筑波嶺に西の富士山が江戸の名物だったそうですが、さすが富士山。ここからも見えます。

ところで札幌は今日は雨だったんです。これで春が来るというのなら結構なことなのですが、まだ1月上旬。明日明後日は暴風雪という恐ろしい予報が出ています。すると気温が下がるということで、雨で解けた雪がツルツル状態で凍結するということですよ。これはむしろ新雪が積もってくれないと危険です。

それはさておき休み明けで調子も出ないので記憶に残る一言行ってみましょう。本日はレオパルドンのセリフです。

まずレオパルドンって何だっていう話ですが、真っ先に思い浮かぶのは、1978(昭和53)年から1979(昭和54)年に放映された東映版「スパイダーマン」に登場する巨大ロボットでしょう。

スパイダーマンといえばアメリカ・マーベル・コミックのキャラなのですが、東映とマーベル・コミックが「5年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約により誕生した日本版のスパイダーマンです。キャラとしてはスパイダーマンを使用していますが、設定や物語は東映の独自創作となっており、スパイダーマンは宇宙戦艦が変形した巨大ロボットに乗り込んで戦います。ヒーローが巨大ロボットに乗り込んで戦うという設定は、その後のスーパー戦隊シリーズに引き継がれていきます。そういえばゴレンジャーの頃は巨大ロボットはなかったですね。

そしてその巨大ロボットがレオパルドンという名前なのです。全高60メートル、重量25000トンと巨大ですが、それはまあベースが宇宙戦艦なのでいいのですが、東映ビデオが「特撮史上最強秒殺ロボットと謳われている」と自ら記しているほど最強無比ぶりを発揮しています。

戦闘時間は最長で1分26秒、最短では9秒50という恐ろしさで、しまいには変形せずに宇宙戦艦のまま直接砲撃を行って敵を的を撃破したりしていました。ラスボスである巨大モンスター教授(ビッグモンスター)ですらレオパルドンに全くと言っていいほどダメージを与えられず敗れ去りました。

まあ実際には、レオパルドンと巨大な敵(マシーンベム)の戦闘シーンの撮影ノウハウが発展途上段階であったため、レオパルドンの着ぐるみが余りに巨大でマシーンベムとの身長が釣り合わなかったり、構造上レオパルドンが激しい動作が出来なかったり、着ぐるみの破損や紛失などでレオパルドンの格闘シーンが新規に撮影できなくなり、バンクフィルムで乗り切らざるを得なくなったりしたための「最強」だったようですが。

ちなみにレオパルドンに対抗できるのは六神合体ゴッドマーズくらいではないかと言われていますが、ゴッドマーズもおもちゃ会社主導でデザインされたため、非常に線が多く複雑になり、アニメで動かすのが困難になってしまい、巨大ロボ戦はほとんどが変形・合体バンクで、戦闘ではほぼ動かずにどんな敵も必殺技で簡単に倒していたそうです。「最強」にはいろんな事情があるんですね。「レオパルドン対ゴッドマーズ」とかどっかでやって欲しいですね。

ここまで語ってきてなんですが(笑)、本題はこのレオパルドンではありません。節子それ巨大ロボットと違う、超人や!ということで、瞬殺(する)ロボットがレオパルドンなら、瞬殺(される)超人、それもレオパルドン。

新シリーズで連載が再開されている「キン肉マン」ですが、1979(昭和54)年に少年ジャンプで始まった連載は1987(昭和62)年に一旦終了しています。その終盤の「キン肉星王位争奪編」に登場したのが瞬殺超人レオパルドンです。こう書くと凄く強そうですが、瞬殺される方ですから。

あらすじは…超人オリンピック連覇、宇宙超人タッグトーナメント優勝と、シングル・タッグ共に栄冠に輝くという偉大な戦績を残したキン肉マンに対し、父・真弓はキン肉星の王位を継承させることを決意します。しかし、成長するキン肉マンの火事場のクソ力に恐れをなした邪悪の神々は、出生時の取り違えの可能性があるとして、「運命の5王子」と呼ばれる5人による王位継承候補者を仕立て上げます。正統な王子であることを実証するため、キン肉マンは正義超人たちと共に最後の戦いに挑みます。

ということでキン肉マンを含め6人の王子(王位候補者)が5人1チームでトーナメント戦を戦うことになった訳です。ちなみに他の5人は、知性の神が力を貸すキン肉マンスーパー・フェニックス、技巧の神が力を貸すキン肉マンゼブラ、残虐の神が力を貸すキン肉マンソルジャー(しかし実は…)、強力の神が力を貸すキン肉マンビッグボディ、そして飛翔の神が力を貸すキン肉マンマリポーサです。知性とか技巧とか、あんまり邪悪な神という感じではありませんが、邪悪の神なのだとゆで大先生が言うので仕方有りません。

各王子は4人の仲間を引き連れていますが、レオパルドンはキン肉マンビッグボディ率いる強力チームの一員として登場しました。実はこのチーム、キン肉マンとぶつかることなくキン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チームと戦って敗れてしまいます。

レオパルドンは西ドイツ(当時)出身で、身長230㎝、体重776㎏、超人強度は460万パワーと強力チームの一員だけになかなかのパワーを誇っています。まあ他のチームの超人はもっと強力だったりするんですが。でも100万パワーないキン肉マンと愉快な仲間達(正義超人)が最終的に勝利するのですから、超人強度もさっぱりあてになりません。というか一体何を示す数値なんだという。

戦車型の超人で、名前の由来はドイツの戦車レオパルドでしょう。ちなみに巨大ロボットのレオパルドンも同じだそうですが、登場はロボットの方が先でした。背中が砲台、腕が銃(機銃)になっていて、戦車らしさを醸し出しています。

必殺技は「地獄の砲弾」。背中の砲を使うんでしょうか。飛び道具だとしたらかなり強力な感じですが、残念ながら使用する機会はありませんでした。

強力チームと知性チームの戦いは、先鋒戦において強力チームのペンチマンが知性チームのマンモスマンと激突します。ペンチマンは得意技の「ペンチ・クロー」を繰り出しますが、これで顔を傷つけられたマンモスマンは逆上し、「パワフル・ノーズブリーカー」でペンチマンの胴体を真っ二つにしてしまいます。強力チームのお株を奪うパワーに焦ったビッグボディ、次鋒の出陣を命じます。

さあここからがレオパルドンのセリフです。

勇ましく突進するレオパルドン!

しかしマンモスマンの「ノーズフェンシング」一閃!

そしてそのままK.O.です。
なんと彼のセリフは「次鋒レオパルドンいきます!!」「グオゴゴゴ」「ギャアーッ」の三語のみ。ゆでたまごの原作担当(嶋田隆司)によると、わずか0.9秒で倒されたのだそうです。一応死んだわけではなく、入院したそうで、その後スーパーフェニックスにあっけなく敗れ去ったビッグボディに対してコメントを求められた際、ノーコメントとしていました。
この場面はアニメでもこんなみ短いのです。試合時間0.9秒じゃあそれでも引っ張った方でしょうけど。

あまりのやられっぷりの見事さにむしろ人気を博してしまったレオパルドン、実はファンの投稿キャラだったそうです。一生懸命考え、並み居るライバルを見事打ち破って採用されたにもかかわらず、こんなにあっけなく倒されてしまうとは。レオパルドンの産みの親は当時小学生だったそうですが、“クソガキ”どものオチョクリ対象となってしまい、幾度となくクソガキどもに「次鋒レオパルドンいきます!」とおちょくられ、半泣で学校の廊下を追いかけ回していたとか。悲惨だな悲惨だな(稲川淳二風)。

でも今となってはあまりにも見事な散り際が逆に鮮烈な印象を与えて色々なところで登場しているのですから、むしろ誇って良いのではないかと思いますね。

2012年にCS日テレプラスでキン肉マン放送開始記念特番「夢の対決でゴーファイト!スペシャル」という番組が放送され、その中で初期から登場している「スペシャルマン」というの噛ませ犬超人との「噛ませ犬」対決が提案されました。これについてゆでたまごの原作担当(嶋田隆司)は…

“レオパルドンの場合はコイツ本当に強いんですよ。…なんていうんですか、んーと…超人の対決っていうのは、ゴングが鳴ってバッて始まって戦うわけですよね。でも、レオパルドンを倒したマンモスマンっていうのは、そんなもん気にしないで奇襲でやってきますから。多分…マンモスマンは奇襲するつもり満々だったと思うんですよ。ところがコイツは「次鋒レオパルドンいきまーす!」って宣誓して出ていったわけですよ。相手の思うつぼなんですよ。それで、ノーズフェンシングでやられてしまう。だからあれ言わなくて、いきなりガッと行きゃあいいのに。凄く礼儀正しく、いきまーすって本当に行っちゃったっていう。だから本当は絶対強いんですよ。だからレオパルドンとスペシャルマンはレオパルドンの勝ちです。”

…と語っています。「いきなりガッと行きゃあいいのに」ってあんたがそうさせなかっただろうが(笑)。でもすごく「レオパルドン推し」ですね。だったらブラックホールみたいに再登場させて勇姿を遺憾なく見せて欲しいところですが。

ちなみにフリーゲームの「マッスルファイト」に登場しており、ちゃんと戦えばこういう展開もありなようです。もうね、場外から地獄の砲弾を放ってマンモスマンをダウンさせてからリングインすれば良かったんですね。

あまりのやられっぷりにネタキャラとして人気が出たため、人気投票「超人総選挙2013」では、なんと16位を獲得し、ジェロニモやウルフマンより上位となったそうです。ここから、何事も一つの道を突き詰めていくことの大事さが窺われる……というのは無理がありますか。

柔道とか剣道の勝ち抜き戦の時、先鋒があっけなく敗れたときは、あなたが大将なら「つ…つぎ次鋒でろ!」と叫びましょう。そして不幸にしてあなたが次鋒だった場合は、「次鋒レオパルドンいきます!!」と威勢良く叫んで出陣です。とりあえずは場内に笑いの渦を生むに違いありません。

ただし、これを言ったら場内全員「あいつ絶対に負けるな」と思うに違いないのですが。しかし勝負は時の運、本当は強いレオパルドンを見せつけてやるのもいいのではないかと。

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

去年は戦国ランス実況中継、一昨年は畠中恵の「まんまこと」と、例年1月1日から営業(?)しておりました筑波嶺夜想曲ですが、今年は4日からと遅いスタートとなりました。札幌に飛ばされたので、筑波嶺に帰ると更新ができないというジレンマ。

しかし、雪のない路面は実にいいですね。寒いっていったって札幌を経験しているとトキの攻撃を受けたラオウみたいなもんですよ。まあ屋内の寒さという点では札幌は実に暖かいので筑波嶺の薄ら寒さというのは懐かしくも辛いですけどね。

さて明日から全国の大方のリーマン諸君と共に仕事始めということになるのですが、九連休もいいけど、あまり休むと仕事に復帰するのが大変ですよね。しかも月曜からスタートだもんなあ。その点学生さんは8日あたりからだから楽勝ですね。ウラヤマシイ…

という訳で、本日は札幌に戻ったばかりで疲れているので、前に書いておいたストックを使わせて貰いましょう。本日は西村寿行の「鬼」です。西村寿行の作品を取り上げるのは今回が初めてですね。

かつて文壇には“三村”という言葉がありました。1980年代の人気作家であった西村寿行・森村誠一・半村良の三人に「村」の字があったことから生まれた言葉ですが、今じゃ「西村」といったら京太郎でしょうね。

西村寿行(1930年11月3日-2007年8月23日)は香川県出身で、実兄も作家の西村望です。旧制中学を卒業後、新聞記者、タクシー運転手、小料理屋など20近い職種を経験した後に1969年に作家デビューしました。以後、動物小説、社会派ミステリ、アクション小説(バイオレンス小説)、パニック小説など幅広い作品でベストセラー作家となりました。

ハードロマンと呼ばれる作風で、文体は断定調の短いセンテンスの多用に特徴があり、格調高く、重厚、叙事詩的と評され、登場人物の決断力を際立たせる効果とともに、ストーリー展開にスピード感をもたらしていると評されています。

極度の酒好きで、全盛期は毎晩バーボン1本を飲み切り、毎月原稿800枚を書いていたそうです。週末ごとに「寿行番」編集者たちとの大宴会で大騒ぎをしても、締め切りには決して遅れなかったというところはプロですね。ただ、非常に酒癖が悪かったそうです。出版業界というところも現在では古色蒼然としているようですが、きっと30年以上昔のこういう作家達との交流の遺風が残っているのでしょう。

直木賞候補には何度もなりましたが、大きな賞には縁の無い作家人生でした。売れまくったから文学賞を受賞する必要は特段感じなかったでしょうが、あまりの売れっぷりに他の作家の嫉妬もあったりして。

西村寿行の作品には「鬼」が入るものが多いです。例えば「鬼が哭く谷」(「鬼が哭く街」ならカサンドラなんですが)「鬼狂い」(「鬼」と書いて「もの」と読みます)「峠に棲む鬼」(これは色んな意味で大作)「鬼の都」「鬼の跫」「執鬼」など。そのものずばり「鬼」である本作は1983年に、出版された連作中編集です。

例によって文庫本表紙裏の内容紹介です。

平安時代、文徳天皇の女御・藤原明子(あきらけいこ)が鬼の気(もののけ)に憑かれた。悪霊退散の手を尽くしたが、大修法も効果がなく、遂に鬼の手で女御は陵辱されてしまった……。
約十世紀が経った京都洛北で、女の変死体が発見された。さらに比叡山でも観光にきた女子大生が行方不明となり、同様に無残な姿で発見された。刑事である御門興宣は紀州犬をつれた屋形重介の協力を得て、捜査に乗りだした。しかし、そこには意外な犯人と魔性・荒吐鬼(あらはばき)との壮絶な闘いが待っていた……。
情念の“鬼”に挑んだ著者渾身の伝奇長編小説!

本作は中編5本で構成されています。「嬈亂(にょうらん)」は、「今昔物語集」に登場する平安時代の鬼の伝説の話です。藤原明子に物の怪が取り憑き、奈良の深山に住む無常という名の聖がこれを取り除きます。正体は古狐でしたが、この際父の良房から「美しく生まれすぎた」と評されるほどの明子の姿を垣間見てしまったことで、長年修行したはずの無常は色欲に取り憑かれ、食を断って死して後に鬼となって朝廷を揺るがします。

第一章「醜心(おに)」は、京都の祇園で名の知れた苑生(そのう)という舞妓が無残に殺された話です。苑生はなぜか金に強く執着しており、何人もの旦那を持ち、破滅するまで金を使わせていました。明白に怨恨による犯行と思われましたが、捜査は難航します。警視庁の御門興宣は苑生の異母兄で、かつて苑生の旦那で大企業の社長だった屋形重介という年配の男に話を聞くと、屋形は最近、夜な夜な予言を告げる詩吟を耳にしていて、苑生の死も予感していたと言います。苑生と全く無関係な女子大生が同様の手口で殺害されたことから、犯人は皆目見当がつかなくなり、警察はやむなく美人婦警を使って囮捜査を開始しますが…

犯人は誰もが意表をつく人物なのですが、その原因については「嬈亂」と同じで、長年の厳しい修行を無に帰してしまったのがたまたま一瞬流れたAVというのが、男の情けなさというか色欲の深さ、恐ろしさというか。メソポタミア神話のギルガメシュのライバル(後に親友)のエンキドゥも、インド神話の荒行をする仙人も、だいたいそれを怖れて派遣された美女によって籠絡されてしまうことからも、女性の色香というものが男に顕す絶大な効果というもとが窺われますけど。
苑生が何のために金に執着したのかは最後まで不明で、金を稼ぐこと自体が目的となっていたようですが、その浅ましさを「醜心」と呼ぶのはいいけれど、そこまで入れ込んで勝手に破滅していく男達の方が情けないという気がします。ところで身内は異母系の御門興宣しかいないので、残された金は全部彼のものになってしまうのでは…。4億円からあるらしいので、明日から刑事を辞めて悠々自適の生活だ(笑)!
第二章「醜男(おに)」は長野県の飯綱村の話で、村は東谷と西谷に別れて、古くは田んぼの水をめぐって血で血を洗う抗争をしていました。しかし、飯綱村出身の屋形重介が、生まれ故郷のために採算度外視で工場を作ったことにより村人は裕福になり、対立は過去の話になったかに思われました。しかし、一世紀前の黒い芽は完全に立ち枯れたわけではなかったのです。

村の繁栄から全く外れてしまった神社の神主が犬神の呪法を行い、その直後に村長の嫁が失踪したことで東谷と西谷は再び対立抗争を展開するようになります。援助を求められた屋形重介までが失踪するに至り、縁のある御門興宣が捜査に乗り出します。呪法は本当にあるのか?犬神の呪法というのは画像のような動物愛護団体が総突撃してきそうな残酷な方法のようですが、本当に恐ろしいのは呪いよりもそんなことを平然と行ってしまう人の心ですね。

また平安時代に戻って「荒吐鬼(あらばき)」。蝦夷征伐の実態は歴史書とはかけ離れており、朝廷の遠征軍は蝦夷に惨敗を繰り返していました。蝦夷には五人の王がおりその上に荒吐鬼という鬼神がいるのです。坂上田村麻呂は立烏帽子という美しい妖術使いとともに蝦夷に赴きますが…。

立烏帽子というのは鈴鹿御前とも呼ばれる、室町時代の御伽草子などに登場する伝説上の女性で、本作では天竺より鈴鹿山に降臨した第四天魔王の娘だと自称しています。第六天魔王なら織田信長が自称していたとされることなどで有名で、仏典でも第六天(他化自在天)には天子魔(略称天魔)がいる云々という記載がありますが、第四天魔王とはこれにいかに。第四天は兜率天で、将来の仏である弥勒菩薩が説法をしているそうですが、そんな環境でも魔王がいるんでしょうかね。
それはさておきこの立烏帽子、日本を支配しようとして来たものの、京都と東北に強力な鬼神がいて手が出せないのだそうです。拮抗状態を打破すべく、蝦夷の五王で最も魔力の高い大嶽丸に求婚したものの、大嶽丸は荒吐鬼をはばかって応じなかったので、田村麻呂となって奥州制圧を目指しますが……。
第三章「醜類(おに)」は、屋形重介とその愛人である樹美が北上山地に旅行に出かけたところ、マヨイガ(迷い家)に行き会います。遠野物語に登場するマヨイガは訪れた者に富貴を授ける不思議な家で、訪れた者はその家から何か物品を持ち出してよいことになっていますが、屋形重介は逆に樹美を失ってしまいます。
屋形重助が財界の大物であることから、警視庁は休暇という名目で御門を差し向けます。御門と屋形、そして紀州犬の麻呂が遭遇する東北の怪奇とは?
本作は金に執着する美人の心の裡の醜い鬼、女の色香に迷う男の欲望という名の鬼、嫉妬心の鬼など、人の心の中の鬼を登場させてきましたが、平安編に登場する鬼・荒吐鬼は人知を超えた力を持ち、対抗し得るのは京都に花背峠にいるらしい「朗詠の人」のみ。遙かな古代に人の心の善悪が別れたものだという仮説が登場しますが、正しいかどうか。とりあえず、東北で圧倒的な力を示した荒吐鬼がなぜ京都に来なかったのかは、京都にも強力な鬼神がいたせいで、「荒吐鬼」の章で禁を破って遂に京都にやってきた荒吐鬼は、もう一歩のところで「朗詠の人」に撃退されてしまいます。

強力な鬼神・荒吐鬼を奉じる東北の邪教集団を相手に戦う二人と一匹ですが、ラストは意外にあっけないです。心が善悪に別れたなんていうと、ドラゴンボールに出てきた地球の神とピッコロ大魔王を思い出しますが、本来は誰の心だったんでしょうか。個人ではなく集団とかのものなのかなあ。

荒吐鬼の説明中で、今ではほぼ完全に偽書とされる「東日流外(つがるそと)三群誌」が登場してくるのはご愛敬。あれだけ読むと結構面白いのですが、冥王星とか出てくるのはやはりヤバいですよね。「東日流外三群誌」をはじめとする和田家文書とか竹内文書とかは、かつて「ムー」とか「トワイライトゾーン」といったオカルト雑誌で取り上げられていましたね。昔は大好きだったんですよ、オカルトが。あまりにも好きだった少年時代を経てどうなったかというと、極めてスケプティックになりました。まさに作用反作用の法則。
