
こんばんは。札幌に転勤して困ったことの一つは、やけに早朝に目が覚めることです。4時5時は当たり前で、3時台に目が覚めたときには参りました。本日は目覚めたのが5時55分。これはまあ遅い方なのですが、なお起きるにはゆとりがあるのでしばらく目をつぶっている積もりだったのですが…うとうとっとしてはっと気付いたら出勤時間でした。二度寝は怖いですね。まあ朝ご飯を食べずに出て行けば間に合う時間でしたが。

乗換駅にあるセブンイレブンでサンドイッチを買ったらくじが引け、当たりが出てボルヴィックを貰いました。運がいいんだか悪いんだか。ところでエビアンとかボルヴィックとかペリエとか、フランス産のミネラルウォーターは色々ありますが、それでもフランスでは「ワインを水代わりに飲んだ」のでしょうかね。完全に今は昔の物語かな。

確かにパリの水道水はまずかったけど、根性で飲みましたよ。というかヨーロッパでは色々なところで水道水を飲みました。うまいまずいはあるけど、熱帯とかでなければ「そうそう当たるものではない」というのが感想。

さて公約(?)どおり、「超訳百人一首 うた恋い。」の最終回です。このアニメ、一週間に二話ずつ紹介していけば良かったなと、今になって後悔しています。その価値のある作品だったのに。

さて13話は清少納言、紫式部の時代を過ぎて三条天皇の代。中宮定子の甥にあたる道雅が登場します。まずは幼い頃の思いで。祖父の道隆が全盛期の頃の栄光が懐かしく思い出されます。定子も楽しそう。清少納言も記憶の中にはちゃんといます。道隆があと5年長く生きていたら、道隆-伊周-道雅という流れで権力の座が推移し、道雅は氏の長者となった可能性もありますが、所詮は「たら、れば」の話。中関白家は定子を失った後完全に逼塞しています。

そんな中夜道で出会ったのが当子内親王。「とうこ」と呼んでいます。それじゃ「定子」だって「さだこ」と読むべきでなかろうか。しかし、「さだこ」と読むと「Oooh きっと来る きっと来る」になってしまいそう。

三条天皇の愛娘で、伊勢神宮に斎宮として下る前に御所を眺めたいと忍び出てきたところに行き会わせたのでした。ボディーガードを命じられる道雅。強面なのでピッタリですね。

大好きな父帝との別れに泣き叫ぶ当子を精一杯なぐさめる無骨な道雅。当子はその優しさにハートを射貫かれ、斎宮を終えて京に戻ったらまたここに来たいといいます。

そして3年が経過し、三条天皇の退位に伴って当子内親王が帰京します。時の権力者である道長との縁が薄い三条帝は、眼病が思わしくなく、度重なる道長の譲位要求に抗しきれなかったのです。当子17歳、すっかりお年頃となりました。CVは花澤香菜です。

密会を重ねる二人ですが、斎宮を務めた内親王は役目を終えても臣下に嫁げないのがこの時代のルールだったようで。まあ現役斎宮にちょっかいを出した在原業平という豪の者もかつてはいましたが。そこで当子は掠ってくれと道雅に頼みます。既成事実を作ってしまえば認めるしかないだろうし、道雅も出世するだろうというのです。

しかし道雅はこれを拒否。出世の道具に当子を使ったと世間に思われたくないという「男の面子」を優先します。当子は泣いて道雅の言うとおりにしますが、実はこの時点で二人の恋は結ばれないことに当子は気付いていたのでした。しかし道雅は気付かなかった。逃した魚はあまりにも大きかった。

当子と道雅の密会は三条院の知るところとなり、道雅は勅勘を受け、当子と引き離されて二度と会えなくなります。その時ようやく二人の恋が実るためには「駆け落ち」しかなかったのだということに気付いた道雅。

この時に作ったのが「今はただ 思ひたえなむ とばかりを 人づてならで いふよしもがな」(今となっては、あなたへの想いを諦めてしまおうということだけを、人づてにではなく、あなたに直接言う方法があってほしいものだなあ)です。恋しい人に一目だけでも逢いたい。でも逢って言うのは別れの言葉……切ない、切なすぎるぞ道雅。

一方当子は父の三条院と一緒に月を見ています。激怒したとされる三条院ですが、実は権力者道長の手前怒ったふりをせざるを得なかったということで、愛娘の恋を引き裂いたことを詫びています。しかし当子も恋を失って大人になり、恨んだりすることもありません。出家を口にする父にならって自分も出家しようかと考えます。道雅以外の相手など考えられない当子なのでした。

この時三条院が読んだのが「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」(心ならずも このはかない現世に生きながらえていたならば きっと恋しく思い出されるに違いないことだ、この夜更けの月のことを)。そして「夜半の月」は、当子がかつて道雅と見た青い月のことでも逢ったのでした。

ちなみに当子は数え23才にして早世。道雅はその後30年以上生きますが、中関白家の跡取りにも関わらず従三位から昇進できませんでした。また乱行の噂が絶えず、「荒三位」「悪三位」などと呼ばれたということです。もっとも従三位以上は上級貴族でしかなれない位階であり、公卿・上達部(かんだちめ)と呼ばれ、「星の位」とも言われた貴族中の貴族です。

「水戸黄門」に登場して水戸光圀の権威にも屈しなかった一条(六条とも)公磨三位中納言なんかが三位ですね。インターネット界では「麿」としてAAが作られています。この時光圀は左大臣を繰り出してきて更に上の権威で制圧しましたが、光圀も「先の中納言」と呼ばれているので同格と言いたいところですが、実際には光圀は権中納言なので中納言だった公磨の方が格上ではないかと思われ。権官は「定員外の官人」の意味なので、名前だけの官職とも言えましょう。武家の官位は「権」が付いちゃうことが多いですね。

中下級貴族からすればなりたくてもなれない位階なのですが…上を見ればきりがなく、下をみればきりがないということか。哀しみは、何一つ苦しみなどなさそうな人達にも。どんな階層にもそれなりの哀歓があるということでしょうか。

そして最高の最終回と名高い第13話は、百人一首選出者である藤原定家自身の恋の物語です。百人一首にはなぜ恋歌が多く採用されているのか、その理由は定家と式子内親王の間の報われない恋にあった…というのが超訳の解釈です。

若い頃の定家は和歌の才能はありながら蹴鞠に明け暮れ、和歌の達人俊成を父に持ちながら跡を継がないと反抗期真っ盛り。やっと和歌の勉強に邁進し始めたかと思いきや、西行に憧れて出家を指向するなど、父をはらはらさせまくっています。

俊成は式子(のりこ)内親王の和歌の師を務めていましたが、俊成の悩みを見抜いた式子から一度定家を寄越しなさいと言われます。

そして気が進まないながら御前にまかり出てみれば…なんという美人!それにCVは最終兵器・大原さやかだし。これまでも天使・早見沙織や妖精・花澤香菜を投入してきた超訳百人一首ですが、最後の最後に女神さあやをぶっこんできました。定家でなくてもこれは死ぬる。美貌の年上の女(ひと)をやらせたら天下一品ですからね。

式子内親王は10年間賀茂斎院(賀茂神社の斎院)を務め、定家と出会ったころは叔母の八条院に身を寄せていたようです。出会いは1181年とみられ、当時定家は数えで20歳、式子内親王は33歳位でしょうか。

これまで恋をしたことがないという式子内親王は歌を通じて恋愛ごっこをしようと定家に持ちかけます。斎宮とか斎院を務めると恋とは縁遠いことになって、生涯を独身で終えるケースが大半です。天皇や貴族と結婚した斎院も少数ながらいますが。

そして恋愛ごっこの歌として定家にぶつけてきたのが百人一首にも採用されている「玉のをよ たえなばたえね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする」(私の命よ、絶えてしまうのなら絶えてしまいなさい。このまま生き長らえていると、恋を堪え忍ぶ心が弱ってしまうから)。いやあ、たとえ恋愛ごっこでも、一度とびきりの美人からこんな歌を贈られてみたいですね。すっかり式子内親王の虜になった定家、俊成が嫁を取れといってもガン無視です。式子内親王が結婚を勧めても、あなた以外に誰がいるのかと。

こんなにも好きなのに「ごっこ」なんて残酷だ、それならもう来ないという定家に、式子内親王はさあやボイスで結婚しても歌を読み交わしたいといいます。皇族のルールに縛られた式子には、歌を読むことでしか心を自由にすることができないのです。

「ひどい方だな、あなたは。迷惑だとおっしゃったその口でよくも…!」と言う定家に、ままごとでも不自由さの中で歌だけが自由だと言う式子は「お願い…歌って…定家。私を許してね…」と涙を流します。式子が本当に残酷な人だとしても、この美貌にさあやボイスで泣かれたらもう仕方ないです。男なら諦めて軍門に降りましょう。

そして式子を後ろから抱きしめ返歌を贈る定家。「思ふこと 空しき夢の なか空に たゆともたゆな つらき玉のを」(忍ことが辛くても、思うことが空しくても、どうかどうか命を絶やさないで下さい。私のために!)
定家と式子が恋愛関係にあったのではないかという説は古くからあり、恋仲かどうかはともかく、定家の日記「明月記」ではしばしば式子内親王ついての記述が現れることから、ごく親しい関係にあったことは間違いないと思われます。


式子内親王は1201年に53歳で薨去します。この時定家は歌を読むのを止めてしまおうとしますが、定家の耳に聞こえてきたのは、愛する式子の「歌って…定家」の声でした。その内なる声に従って歌を続ける決意をする定家、百人一首に自ら掲載した「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くやもしほの 身もこがれつつ」(松帆の浦の夕なぎの時に焼いている藻塩のように、いくら待っても来ないあなたを想って、私の身は恋い焦がれているのです)

ちなみに定家はこう見えて袈裟を着ているので出家しているようですが、実際に出家したのは1233年で70歳を過ぎてからです。アニメでは式子内親王の死に顔といい、定家の顔といい、若作りしまくっていますが、超訳なのでよしとしましょう。

全編を通じて、史実とはつじつまの逢わない部分も多々ありますが、歌人や歌への愛が実によく伝わる作品でした。和歌は日本が誇る美しい文化だなあと改めて思います。時代を超えて受け継がれるものには、普遍的な内容がこもっているものなのですね。和歌には、1000年経過してなお共有できる“想い”があります。ただ、自身が選んだ百首の歌が、後世で競技に使用されることになろうとは、さすがの定家も想像もしなかったことでしょう。早くかるたを取るのもいいですが、しみじみ鑑賞することも忘れないで欲しいですね。

こんばんは。暖かいというか……暑いなちくしょーめ!なんで札幌がこんなに暑いんでしょう。こっちはなにもかも冬優先なので、暑さ対応が非常に甘いんですよ。朝夕はいいんですが、オフィスが焦熱地獄。南向きの窓が憎い。

フッ…まさか札幌でこいつを使う羽目になるとはな。などと中二病のごとく呟いて隠し持ったシャツクールを使ってしまうのでした。しかも大容量だぜよ。こちとら東京の酷暑を乗り越えてきた猛者の一人。札幌の暑さごときでやられるものか。やらせんはせん!やらせはせんぞ!

それはそうと「超訳百人一首 うた恋い。」全13話見終わりました。こんな面白いアニメに気付かずにいたとは…

まあ「リハクの目」と書いて節穴と読むようですが、出会えて良かった、見られて良かったこの作品。時代を超えて伝わる想いっていいですね。


では早速続きから。平安朝屈指の才女である清少納言編は3回に亘って続くのです。その二回目になる第9話は清少納言と藤原行成の話。行成といえば能書家で三蹟の一人です。ちなみに他の二人は小野道風と藤原佐理。「サリーちゃんのパパが豆腐を買うぜい(コウゼイ)」と覚えるらしいです。ちなみに空海・橘逸勢・嵯峨天皇の3人を三筆と呼び、三蹟と並び称しますが、三筆は江戸時代や明治時代など各時代にいるのに対し、三蹟と呼ばれるのはこの三人だけです。

藤原行成は藤原斉信から友人から清少納言を紹介されます。ちなみに斉信、行成、公任に源の俊賢の四人は一条天皇時代に大納言・権大納言になっており、四納言と称され、藤原道長政権を積極的に支えた公卿とされます。

行成と清少納言は共に親が有名な歌人でありながら和歌が苦手という共通点があり、2人は意気投合します。しかし行成は聡明でありながら見えない壁を作って一定以上打ち解けない清少納言が気になり、いろいろとアプローチを試みますが、清少納言は行成と友達以上の関係を認めません。具体的には扇子で顔を覆って絶対素顔を見せないのですね。

そこで行成は一通の文を出します。このエピソードは枕草子第136段、「頭の弁の、職に参りたまいて」から取られています。頭の弁とは藤原の行成のことで、当時蔵人頭でした。蔵人頭は文官と武官から一人ずつが就任し、それぞれ頭の弁と頭の中将なんて呼ばれていました。光源氏の友達の左大臣の息子(葵の上の兄)は「頭の中将」でしたね。

行成が清少納言と長話をしていたところ、夜が更けてしまい、翌日の勤務があるせいで帰って行きました。翌日「今日はとても心残りでなりません。夜通し昔話でもして明かそうと思っていたのに鶏の声に急き立てられて」との手紙が来たので、清少納言は「そんな夜更けに鳴いたとおっしゃる鶏の声は孟嘗君の話にあるニセの鶏のことでしょう?」と返したらすぐに返事があり、「孟嘗君の鶏は、函谷関を開いて3000の食客と共に危うく逃れ去った、とあるけれども私が言っているのは逢坂の関、つまり私とあなたの逢瀬のことですよ」とありました。

そこで清少納言、百人一首の例の歌 「夜をこめて 鶏の空音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ」(夜がまだ明けないうちに、鶏の鳴き真似をして人をだまそうとしても、函谷関ならともかく、この逢坂の関は決して許しませんよ)と読みます。

しかし行成これにすぐに返事をして、「逢坂は 人越え易き 関なれば 鶏鳴かぬにも あけて待つとか」。逢坂の関は実際、当時既に往来自由だったらしいので、史記で名高い函谷関とは比べものにならないでしょう。深窓の令嬢とビッチくらいの差があります。ビッチ呼ばわりされた清少納言、セクハラと訴えるべきですね。

そして10話。清少納言編ラストです。今度は四納言の一人、公任が登場。藤原道長の台頭によって、清少納言が仕える中宮・定子の立場は日増しに危うくなっていきます。行成は蔵人頭として多忙な日々を送る一方、清少納言とはどんどん疎遠になっていました。もやもやする行成の気持ちを察してか、藤原公任は上から目線で仕事と女とどっちかを選ぶしかないと助言します。

「行成がやられたか…」「フフフ…奴は四納言の中でも最弱…」「女房ごときに負けるとは貴族の面汚しよ…」といった会話が四納言の中であったとかなかっとか(ありません)。「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なを聞こえけれ」の和歌を公任が作りますが、これは本編の本題ではなかったりして。

清少納言は公任の友人であった実方(すでに故人)の元カノで、生前の実方から構ってやってくれと言われていたことを思い出し、歌の贈答を行います。これは枕草子第102段「二月つごもりのころに」のエピソードですね。

二月の末に公任から「すこし春ある 心地こそそれ」と和歌の下の句が清少納言に贈られてきます。歌が下手な上に遅いとあっては取り柄がないと、やけになって(その振りをして)「空寒み 花にまがへて 散る雪に」という上の句を書いて差し出します。清少納言は白居易の「南秦の雪」という漢詩を引用して教養をひけらかした訳ですね。人によっては嫌味な女と捉えるところですが、実方はそんな彼女を愛したのでした。

定子は出産時に亡くなり、清少納言は都を去って田舎に引きこもろうとします。そこへ復活した行成登場。

なぜ定子の忘れ形見を守ろうとせずに去ろうとするのかと尋ねます。

清少納言は、枕草子は素晴らしい主君だった定子の幸せだった時代だけを書いて後世に残そうとするもので、宮中に残っていては定子の没落が隠しきれないので、意志を貫くために去るのだと。最後まで定子に尽くした清少納言、滅茶苦茶カッコイイです。

夢のような束の間の逢瀬。最後の最後に清少納言は行成に全てを見せてくれましたが、翌日には何事も亡かったかのように去りゆく二人。大人の恋はシビアなのです。

11話。清少納言が登場すればこの人を外すことはできません。紫式部登場です。

清少納言が去った後の宮中で一番の才女とされるのが「源氏物語」の紫式部。公任は紫式部に辛辣に当たられて仕事が手に付かないほど落ち込みます。能吏の行成はなんとかするべく紫式部を脅かして公任に詫びを入れさせます。

清少納言派のせいか行成、紫式部には容赦ありません。「紫式部日記」でディスっていることを知っているのか(笑)。しかしこれも本筋でなく、紫式部には香子(これが本名という説があるのですが、本当かどうかは不明)と呼ばれた少女時代にとても仲の良かった藤子という親友がいたのです。源氏物語は彼女のために書かれていた物だったんですね。


百合か、百合なのか!?どうでもいい話ですが、「フジコ」と聞くとこの人を連想してしまうのは私だけでしょうか?こっちは「不二子」という字ですけど。

しかし時は流れ、藤子は中級貴族の嫁となり、夫と共に任国に下りました。彼女との再会を待ち望んでいた紫式部は、先輩女房から藤子が都に戻っていること、そしてまた別の任国に下りそうであることを聞きます。


一目でも藤子に会いたいと出かける紫式部ですが、彼女の姿を見ても無視して去って行く藤子。かつて颯爽とした男勝りの少女だった藤子は今では家事や育児に追われて日常生活に沈んだ古女房。とても紫式部に合わせる顔がないと思っていたのです。

そんな彼女に送った歌が「めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな」(せっかく久しぶりに逢えたのに、それが貴女だと分かるかどうかのわずかな間にあわただしく帰ってしまわれた。まるで雲間にさっと隠れてしまう夜半の月のように)です。

そして男に翻弄されて自分の意志で生きることのできない藤子など当時の女性のために書こうとしたのが源氏物語の
新作「あふひ」、すなわち「葵」でした。

ちなみにあらすじは、光源氏の愛人である六条御息所と正妻である葵の上の供の者が争い、御息所が辱めを受けます。葵の上を恨んだ御息所は生き霊となって取り憑き、出産直後の葵の上を取り殺します。看病中に御息所の生霊を目撃してしまい愕然とする源氏。しかし四十九日が過ぎると源氏は紫の上の処女奪うのでした…というものです。源氏、ナニヤッテンダオマエハ。

長くなったので残り2話は明日やります。
こんばんは。札幌も夏日となりまして、この前のあの寒さは一体何だったんだという気温の上がりっぷりです。この気温の変動の激しさで風邪をひいてしまうのでしょうね。

今日は東京本社から後輩が出張してきたのですすきので応接しておりました。筑波嶺時代は東京で同じ容易なことをすると帰宅が12時前くらいになったのですが、札幌ではすぐ帰宅。それも徒歩で。街の中心部に住むってなんて素敵なんでしょう。

ブログも実生活も引きこもり気味のユースフは、知り合いの芸能人とってもたった二人しかいないのですが、その一人である吉住はるなさんからメールが来まして、今週号のプレイボーイに掲載されたとのこと。

さっそく買いに行ったのですが、遠隔地の悲しさで発売日が遅くなっており、本日の朝ようやく購入できました。巻頭でしかも袋とじとは。初主演DVD「甘い罠」を紹介したのが2月9日(http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-641.html)だったので3か月以上ぶりになりますが、SPA!に続いてプレイボーイ掲載おめでとう。ぜひ青少年を惑わして欲しいです。私自身はずいぶん久しぶりにプレイボーイを買ったのですが…記事内容はちょっとおじさんには厳しいですね。やはり若向けか。

今後FRIDAYやFLASHといった写真週刊誌やおじさん向けの週刊誌(ポストとか現代とか)にもガンガン掲載されていくといいですね。がんばれはるな、君には歌という武器もある。

そうそう、初主演映画「ちょっとかわいいアイアンメイデン」も7月19日公開予定です。原作はもしも女子校に拷問部があったら…という設定の「拷問4コマ漫画」で、原作:深見真、作画:α・アルフライラ。

角川書店の月刊雑誌「4コマnanoエース」で2011年4月号(創刊号)より連載が開始され、同誌が2013年10月号で休刊となったために同社の「ヤングエース」にへ移籍し、2013年12月号より連載が再開されています。単行本はこれまでに2巻で、2巻の帯で映画制作の告知がなされました。

名門女子校に公認で存在する秘密の部活「拷問部」。そこはスパイ養成を目的として、拷問を日々の鍛錬として行う中で、肉体と精神力を鍛えるというハードな部活です。入学早々、入部させられてしまう結月(ゆづき)。そして結月に拷問を行うのは憧れの先輩、碧生(あおい)。

吉住はるなさんは容姿端麗な上級生・舟木碧生を演じています。高校生には…根性で見えると言っておきましょう。ああ、「学園」と書いてあるだけで高校と言っているわけではないので、18禁エロゲーによくある「登場人物は全員18歳以上です」的な学校なのかも知れませんね。

アイアンメイデンといえばイギリスのヘビーメタルバンド…ですが、元ネタは中世ヨーロッパで刑罰や拷問に用いられたとされる拷問具、「鉄の処女」です。聖母マリアをかたどったともいわれる女性の形をした、高さ2メートルほどの大きさの、中が空洞の人形で、前面は左右に開くようになっており、中の空洞に人間を入れ、左右に開く扉からは、長い釘が内部に向かって突き出しており、本体の背後の部分にも釘が植えられているものもあります。

犠牲者の悲鳴は外に漏れないように工夫されていたそうですが、写真で見る限り、こんなん犠牲者が死んでしまうじゃないかという釘の長さです。中世にこのような拷問具があったかどうかについては、実在を疑う研究者も多いそうで、その存在を記述したものが19世紀のロマン小説や風聞に基づくものばかりで、公的な資料や記録は皆無だそうです。まあこんなもの、妄想の産物であったほうが平和でいいです。

メイキングDVDの「センパイの秘密」は映画公開に先立ち7月4日に発売予定。甘ドンでも予約受付してますので興味のある方はどうぞ。しかし最近はメイキングが映画本編より先に発売されるのが普通なんですかね。昔は本編公開後に出ていたような気がするのですが。

またAmazon限定の写真集「ちょっとかわいいアイアンメイデン」 吉住はるな写真集(限定生写真付)も7月4日発売予定。“吉住はるなが、そのスーパーボディで魅せる初セミヌード写真集! 映画『ちょっとかわいいアイアンメイデン』の碧生役で銀幕デビューを果たす吉住はるなのファースト写真集! 撮影会で長蛇の列を量産し続け、爆発的人気の彼女がコスプレあり、緊縛ありで魅惑のボディをさらけ出す! ”ですってよ奥様!

そういえば吉住はるなさんのブログもアメーバのオフィシャルブログ化したそうです。どういう意義があるのか私にはちょっとよくわかりませんが、本人が喜んでいるので結構なことなのでしょう。もしかして例の懸案が片付いた?それなら私もお喜び申し上げたいところです。

http://ameblo.jp/haruna-yoshizumi/
売れてしまうと壇蜜さんのように会えなくなってしまうかも知れません。それは寂しいことですが、夢の実現にむけて努力している様子を知れば、成功を願わずにはいられません。頑張れ吉住はるな!そして私は、すすきのの場末の飲み屋で「はるにゃはオレが育てた」とかでまかせをほざくことにしましょう。男って悲しいなあ。


こんばんは。一転して暖かい日でしたが、朝アパートを出ようとしたら消防車や救急車、さらにはパトカーまでがアパートを囲んでいて驚きました。何かあったんだろうか?それにしては警報もアナウンスもなかったのですが。帰ってきたら何事もなかったかのように静まりかえっていました。

とりあえず無事なのでブログを書きましょう。本日は北海道名物シリーズでジンギスカンです。北海道では盛んに食べられていることは有名だと思います。

ジンギスカンは北海道以外でも長野や岩手で食べられており、最初のジンギスカン専門店も東京説の他、山形県蔵王温泉説や岩手県遠野市説などがあるそうです。北海道でジンギスカン鍋が一般にまで普及したのは、第二次世界大戦後のことと言われていますが、その普及振りは他の地方の追随を許さず、2004年には北海道遺産の一つに選ばれたほか、2007年には農林水産省主催で選定された農山漁村の郷土料理百選で北海道の郷土料理の一つに選出されています。


この普及ぶりは、明治時代から北海道で肉用を含めた綿羊の飼育が行われており、大正時代の時点で日本最大の飼育地となっていたことと無関係ではありますまい。

そのルーツについては「モンゴル帝国を率いたジンギスカンが遠征の陣中で兵士のために作らせた」とか、源義経が北海道を経由してモンゴルに渡ってジンギスカンとなったという伝説から想起したものとかいう俗説もあるそうですが、実際には中国の「烤羊肉」(カオヤンロウ)という羊肉料理が日本でアレンジされて現在のような形式となったものとみられています。

2005年頃はBSE問題による牛肉離れの影響に加え、牛肉と比べ脂肪分が少ないヘルシーなイメージからジンギスカンはブームとなりましたが、ブームが下火となった2010年頃には羊肉の輸入が大きく減少し、反面牛肉や豚肉の価格が下がったことで、相対的に羊肉は割高になり、北海道でもジンギスカン離れが指摘されるようになりました。

もっとも北海道では必ずしもマトンやラムの羊肉を使ったものだけをジンギスカンと呼んでいる訳ではなく、花見をはじめとした野外での宴会や集会の打ち上げなどで行われる「焼肉」をジンギスカンと呼んでいる場合が多いようです。


私も先日札幌市内の「北海道ビール園」で開催された観桜会に行ってジンギスカンを食べたのですが、今年は桜の開花が早くて散ってしまっていただけでなく、当日はかなりの雨降りでもありました。そもそも「北海道ビール園」は屋内のビヤホールなので桜なんか見えようはずもないのでした。桜を見ると称して完全に飲み食いが目的でしたが、まあそれもいいでしょう。

4月のまだ寒い時期に豊平川の河川敷で震えながらジンギスカンをやっているグループもいて、ウォーキングしながら横目で見つつご苦労さんと思ったものでしたが、それだけ道産子達には雪が消えて春が来たことを喜ぶ気持ちが強いのでしょう。

で、出てきたのはラム肉と野菜ばかりではなく、味付き豚肉、そしてカニやホタテ、エビなどの海鮮でした。北海道ではこれらを全て焼いてもジンギスカンなのです。

ジンギスカンには独特の形状のジンギスカン鍋が使用されます。鋳鉄製で、中央部分が兜のように盛り上がっており、表面には溝が刻まれています。これは盛り上がった中央部で肉を焼き、低い外周部で野菜を焼くことで肉汁が野菜に染みることを意図した設計なんだそうです。

ただし専用鍋は焦げ付きやすく洗うのが面倒だったりするので、北海道での野外でのジンギスカンは、使い捨てのアルミの穴なし簡易鍋使用することも多く、ホームセンター等で安くで販売されています。

自分達で作る他、料理店などでは定食としてジンギスカンが出てくることもあり、こうなるともはやイメージは豚のショウガ焼に近い感じですが、お手軽に北海道の名物が楽しめてそれはそれでいいのではないかと。

ちなみに北海道ビール園ではジャガイモやカボチャ、タマネギ、キャベツなどが野菜として登場しましたが、ジャガイモはすでに茹でてあってそのままでも食べられるものでした。肉もいいですが、私は肉汁の染みた焼き野菜が好きで、特にタマネギはたまりませんね。

そういえばはるか昔、「ジンギスカン」という歌がありましたね。ウッハッ、ウッハッというかけ声と♪ジン♪ジン♫ジンギスカーンという出だしの。あれは1979年のドイツの「ジンギスカン」というグループのデビュー曲だそうです。ドイツ語かあ。どうりでジンギスカン意外は全然わからなかった訳だですよ。もっとも英語で歌っていたとしてもやっぱりわからないでしょうが。

YouTubeに動画ありましたのでおまけで。日本語訳詞付きです。「もっとウォッカを持って来い」とか歌っていたのか。ロシア人じゃないんですけどね。

http://www.youtube.com/watch?v=ol50CA0WQEk&feature=kp
はいこんばんは。今日の札幌はとても寒くてびっくりです。コートを引っ張り出した人もいたりして。私は夏物のスーツのままで

と、ラオウ兄さんのごとく涙を流しながら通勤しましたとさ。はっきり言って北海道の人の方が薄ら寒さに弱いと思います。そんなことでは道産子は北関東の冬を越せんぜよ。窓は二重じゃないし、どこからともなく隙間風が入ってくるんですよ。

しかし私のオフィスは南向きなので日が射すと結構暑いです。窓を開ければいいのですが、実は先週二回もスズメバチが入ってきてパニックになったのでもう開けられません。ミツバチ程度ならいいけどスズメバチはいかんですよ。ハチアブマグナムジェットでも装備しようかと本気で思いましたが、あれは屋外で使用するものらしいので、オフィスでの使用はいかがなものか。

本日「言の葉の庭」を見ました。詳しい感想はまた後日述べる(複数回見たいので)として、今回は初見の印象などをひとくさり。

「言の葉の庭」は2013年公開の新海誠6作目のアニメ映画です。4作目の「秒速5センチメートル」が2007年作品なので6年後の作品ということになり、間に「星を追う子ども」(2011年)がありますが、これはジュブナイル作品なので、「秒速」の正統後継者は「言の葉の庭」ということになるのではないかと。

主演は入野自由と花澤香菜。バリバリの人気声優で固めてきました。「秒速」は俳優とかマイナーな女優(失礼)を起用していましたが、「星を追う子ども」以降は声優起用路線のようです。個人的には結構なことだと思います。

入野自由は「星を追う子ども」に出演しているほか、「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の宿海仁太(じんたん)とか、最近では「神々の悪戯」のアポロンを演じています。純粋な少年や高校生役を演じることが多いということで、「言の葉の庭」でも15歳の高校生一年生・秋月孝雄を演じています。

花澤香菜はヒロインの雪野百香里(ゆかり)。昼間から金麦を飲んでいる檀れいもどきの27歳独身の謎の女性です。花澤香菜は変幻自在に声を変えて実に色々な役をゲットしていますが、実年齢より上のキャラを演じるのは珍しいような気がします。「超絶癒しボイス」とも言われるはなざーさんですが、キャラによってとても好きな声とそうでもない声を出す場合があるのですが、雪野百香里は言い声の方のはなざーさんなので一安心。当初25歳以上という条件でキャスティングを行ったそうですが、当時23歳の花澤香菜が演じることになりました。

高一にしてなぜか靴職人になるという確固たる夢を持つ孝雄は、雨の日は一限をサボって新宿御苑らしい庭園で靴のデザインを考えていますが、ある日昼間からビール(金麦なので正確には発泡酒ですが)を飲んでいる雪野と出会います。どこかで出会った気がして問いかける孝雄ですが、雪野は否定します。これは嘘だったことが後に判明しますが、完璧うろ覚えな孝雄もいけない。

一回り年齢の違う雪野はミステリアスな大人の女性として孝雄の目に映ります。しかも謎の和歌を残して去って行くし。この時の歌が万葉集の柿本人麻呂の「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」(雷が鳴って 雲が広がり 雨が降ってくれたなら、帰ろうとしているあなたをきっと引き止められるのに)です。

靴のことばかり考えていてろくに勉強していない孝雄にはこの時は意味がさっぱりわかりませんでした。

梅雨入りした東京を舞台に全編ほぼ雨ばかりという情景の中で二人の交流が続いていきます。緑滴るような風景の中の雨が実に美しいです。エメラルドで出来た眼鏡をかけて眺めたらこういう風に見えるのかな、なんて。実際には梅雨時の東京なんて湿気で蒸し暑くてたまらんですけどね。見てるだけなら何とも美しい。

その後孝雄は雪野の歌の意味を知り、その返歌「「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて 降らずとも 我は留らむ 妹し留めば」 (雷が鳴らなくても 雨が降らなくても あなたが引き止めてくれたなら 私はここにいるよ)を口にします。

二つの和歌はどうみても相聞歌なのですが、作者はどちらも柿本人麻呂らしい。人麻呂さん一人で何やってんすか。それとも前の歌はガールフレンドから貰ったのかな。

孝雄が雪野の靴を作りたいと寸法を測るシーン、なんとなくコケティッシュでした。新海作品としては異例なような。まあごくほのかになんですけどね。

それにしても孝雄が靴職人に早くなりたくて、バイト三昧というのもなんだかなあ。15歳にして就職後の貴樹みたいになっている理由はなんなんでしょう。家庭環境のせいか?ちょっとしか出てこないけど、孝雄の母は「花咲くいろは」の皐月に似ているような気がしますな。ただし緒花と違っていい兄貴がいるので救われていると思うのですが。兄貴の彼女をNTRだ孝雄!(節子それ新海アニメと違う!)

孝雄の雪野の正体を知るくだりは、ちょっとあざとい気がします。なんでもかんでも「秒速」と比較してはいかんのでしょうが、孝雄が「考えなしに行動する熱血高校生でーす。これが若さだ!」と観客に目一杯自己主張しているような。

ちなみに悪役のビッチはかの美人声優小松未可子だ。「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の戸塚彩加ですよ。

どうみても♀なのに実は♂というあの。まあ孝雄が夜神月みたいに周到に謀略をめぐらすようなヤツでは感情移入できなくなるでしょうが。

ちなみにこのビッチ(相沢某女)、確かに憎らしいヤツなんですが、頬をひっぱたいたくらいでどうなるものでもないでしょう。孝雄が気は済んだのかもしれないけど、それだけ。


このラストは…どんなんでしょうかね。秒速と違って二人が結ばれる未来に含みを持たせているような気がしますが、どうなんだろう?雪野がずっと27歳ならいいんですけどね。孝雄が27歳になったら雪野は39歳ですよ。

国語の教師だから当然かも知れないけど、雪野も本を読んでいます。夏目漱石の「行人」ですね。新海誠は読書好きな女性が好きなのでしょうか。

こんばんは。今日は良い天気なんでどっかにでかけようと思ったのですが、アニメ見てたら夜になっちまいました(テヘペロ)。でも面白かったからいいか。

本日紹介するのは、「超訳百人一首 うた恋い。」です。2012年夏季アニメということで2年近く前の作品なのですが、ようやくその存在を知りました。面白いじゃないか、この作品。

原作は杉田圭の同名の漫画で、2010年からメディアファクトリーから描き下ろし単行本として刊行されています。百人一首の恋愛歌を主たる題材としたコメディ・タッチのストーリー短編漫画集で、平安時代の歌の世界を、流行語や外来語まで交えた現代訳で「超訳」し、詠み人を主人公に想いや交流を描いています。現在4巻まで刊行されていますが、雑誌連載とかじゃないんですね。

このアニメを知ったきっかけは、小野小町を取り上げた時に画像を検索していたらこのアニメの小野小町が出てきたことによります。そしてキャストを見たら私が愛して止まない早見沙織が出演していたということで視聴決定と相成りました。早見沙織の声はたまらないです。能登麻美子もいいのですが、最近はあまり主演しないからなあ…。あと大原さやかの声も最高。こちらも最近聞けない皆口裕子と共に私の四大声優ですって、この話は前にもしましたね。

キャラクター設定も純平安風というわけではなく、アニメ的な髪の色や髪型が続々登場しています。

第1話から第6話までは六歌仙の時代が描かれ、在原業平や小野小町を中心に、僧正遍昭や文室康秀らが登場します。大友黒主や喜撰法師もちょい役で登場します。

我がはやみんが演じたのは藤原高子。「たかいこ」と読みます。伊勢物語に「二条の后」として登場する人物ですね。日本初の関白となる藤原基経の妹です藤原氏の権力固めのため、8歳年下の清和天皇の后となることが内定していましたが、この深窓の令嬢に懸想したのが当代きってのプレイボーイとして名を馳せた在原業平。

気位が高くツンデレな高子を攻略する百戦錬磨の業平。もっとも業平も出自は悪くない、というかサラブレッドですよね。なにしろ父は平城天皇の第一皇子である阿保親王、母は桓武天皇の皇女である伊都内親王ですから。状況によっては皇位も望めそうな立場ですが、状況がそれを許さず、異母兄の行平とともに臣籍降下しました。

高子のキャラが面白いです。業平が夜這いしてきたときに「やられる!」とか下品な言葉を使ったり、念仏を唱えたり。結局そういう仲になっても「私が遊んでいるんだ」と割り切ろうとしたり、ツンデレさんです。早見沙織としては結構異色の役柄ではないでしょうか。実年齢よりも上の役を演じるというのも珍しいですが、どうせならもっと濡れ場とか色っぽい演技もやって欲しかったですね。

業平が駆け落ちに誘い、二人は逃げます。この辺りは伊勢物語の第6段「芥川」ですな。しかし追っ手が迫ってくるのを知り、「戻りなさい」と告げる業平。藤原氏にとってこの駆け落ちを許すことなど絶対にありえなかったのです。失敗することを承知の上であえて駆け落ちした業平。二人の短い恋の終わりです。

その後、高子は陽成天皇を産み、業平は中将に昇進して陽成天皇に仕えることになります。隔絶した立場となって再会した二人。ここで高子は業平に和歌を所望し、そこで読んだのが例の「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは」でした。「超訳」なので史実ではないと思いますが、綾瀬千早必見のアニメではなかろうか。

自由奔放に生きる業平と違い、異母兄の行平は官途での昇進を目指した真面目人間です。実際出世します。業平の最終官位が従四位上の蔵人頭・近衛中将だったのに対し、行平は正三位の中納言です。美しい妻の弘子(Wikipediaでは妻は不明だそうですが)とは相思相愛。業平のNTRの対象にならないかちょっと心配です。

立身出世のためとはいえ、因幡国に単身赴任することになった行平が妻に贈ったのが「立ち別れ いなばの山の みねにおふる まつとし聞かば 今帰り来む」です。ラブラブだなあ。ちなみにこの歌、いなくなった飼猫の帰還を願う猫返しのまじないとして現代でも親しまれているとか。なぜに猫?

続いては高子の息子の陽成天皇のエピソード。暴君と言われて若くして退位を迫られて二十歳前に上皇となった陽成院ですが、「つくばねの峰よりおつるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる」という歌が伝えられており、この歌を見ると「本当に暴君なのかな?」と思ってしまうのですが、藤原定家がこの歌を百人一首に選んだことでこの人について色々解釈する余地ができた訳ですね。

天邪鬼の陽成天皇が綏子(やすこ)内親王にあてた歌ですが、二人は幼少期から会っていて、図らずも結婚することになるのですが、綏子さんがとにかくいい子で驚きです。望んで結婚した訳でもないのにこんないい子が来るなんて羨ましいですな。

3話から5話は小野小町編です。兄妹のように育った僧正遍昭(出家前は良岑宗貞)が、小町が入内するという噂を聞いて自分の本当の気持ちに気付き、百夜通いに挑みます。小野小町(吉子)は子供の頃には天皇になりたいと望み、大人になっても立身出世指向のバリキャリOL風人物として描かれています。つまり男に依存して幸せになるのではなく、自分の力で幸せへの道を切り開いていきたいのです。そのための才能も美貌もありますし。

この時代の一般的な女性像を求める宗貞は、困難を乗り越えて百夜通いを達成し、小町を自由にする権利を得るのですが、小町の心情を誰よりも知る彼は、小町の涙を見て諦めます。

本作では、宮中に上った小町を見たときの彼の歌が「天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿しばしとどめむ」であるということになっています。出家する前の歌なので「坊主のくせに…」と捉えるのは筋違いでしょう。

世界三大美人の一角(と言っているのは日本だけだけど)のCVは遠藤綾。しかし本作では美人には違いないけど、段違いの美人という描き方はされていません。むしろコミカルな表情が目立ちます。そんな小町にさっそく色目を使うのが業平。その業平の「出自の良さ」に嫉妬するのが文屋康秀です。この人は六歌仙ですが卑官に終始しており、最終官位も正六位上で殿上人に達していません。

和歌が出世の道具になりえるのは六歌仙より後の時代だったようです。しかしそんな彼が達観して自分にしか読めない歌があると言って業平に示したのが「吹くからに秋の草木のしをるれば むべ山風を嵐といふらむ」。駄洒落かよ!と突っ込みたくなる歌ですが、それぞれの置かれた境遇を持ち味にして歌を詠めという康秀の意見は業平にも影響を与えることになりました。

そして宮中で一時の寵を得たものの、子供を得ることはできず、自分の選択は本当に正しかったのかと思い悩む小町は、有名な「花の色は移りにけりないたづらに 我が身世にふるながめせし間に」の歌を詠むのですが、そんな小町に対しても康秀は「良妻賢母に収まっていたらその歌を詠むことがあっただろうか」と問いかけます。自分達歌詠みは後世に歌を残せるではないか、自分達の気持ちは後世に伝えられると。

そしてなぜか三人で東下りをすることに。康秀は三河に赴任する(ただし国司ではなく属僚)ことになったのでともかく、高子との件でなんちゃって出家する業平がついて行ってやろうと強引に加わり、康秀が二人の珍道中は嫌だと小町に泣きついた結果ですが、最終的には歌枕の地で「聖地巡礼」するアニメファンの如くはしゃぐ小町が一番楽しそうです。それにしても任国は三河なのになぜに筑波山まで来る康秀(笑)。

完全ギャグ回だった6話(私は嫌いじゃないです)を経て、7話からは清少納言の時代に入ります。六歌仙の時代は9世紀ですが、清少納言の時代は10世紀末から11世紀初頭ということで100年以上経過しています。

まずは美貌と信心深さで知られる藤原義孝。21歳という若さで夭折してしまいますが、妻となる源保光の娘に贈ったのが「君がため 惜しからざりし 命さえ 長くもがなと 思ひけるかな」。

この二人、超美男美女カップルですが、21歳でなくなってしまうとはなあ。もっと生きたいと思ったらすぐ死ぬことになるとは皮肉なことです。ちなみに二人の間に生まれたのが三蹟の一人である藤原行成です。

続いて義孝とダチだった藤原道隆。清少納言の主である中宮定子の父ですが、摂関家の総領息子と学者の家柄で詩文に長けた高内侍・高階貴子の恋が描かれます。百人一首では「儀同三司母」とされています。「忘しの行く末まてはかたけれは けふをかきりの命ともかな」“「いつまでも忘れない」という言葉が、遠い将来まで変わらないというのは難しいでしょう。だから、その言葉を聞いた今日を限りに命が尽きてしまえばいいのに”は道隆が通い出した頃に詠んだ歌で、要はずっと私をあなたの一番にしろということです。

まあ当時の貴族は妻妾が多くいて当然という時代でしたが、その状況に超然としていられる女性は少なかったことでしょう。道隆はその約束を守り、二人の間には7人もの子が生まれるほどのラブラブぶりでしたが、残念ながら権力を完全に固める前に早世してしまい、権力の座は弟の道長に移ってしまいます。

そして清少納言遂に登場。CVは茅原実里。そのせいか清少納言がやたら可愛いです。清少納言や紫式部が美人だったという話はあまり聞きませんが、本作での清少納言は十分美人です。まずはその父の清原元輔の歌「ちぎりきな かた
みに袖を しぼりつつ 末の松山 浪こさじとは」“約束したのにね、お互いに泣いて涙に濡れた着物の袖を絞りながら。末の松山を波が越すことなんてあり得ないように、決して心変わりはしないと”が取り上げられます。本作ではこれは清少納言の兄が元輔の任地で出来た恋人の心変わりを責める歌を代わって作ったことになっています。

そして藤原実方と清少納言の恋。業平に匹敵する平安時代のプレイボーイで、光源氏のモデルとも言われています。イケメンだっただけでなく、風流才子としての説話が残り、清少納言と交際関係があったとも伝えられています。本作では本名は「諾子(なぎこ)」となっていますが、実証する資料は見つかっていません。でもいい名前だと思います。

バツイチとなった諾子と知り合った実方は、彼女の才知を愛しますが、自分をも凌ぐ才能に、自分一人のものとするよりも、宮中という大海に出た方が良いと判断してあえて別れます。「かくとだに えやはいぶきの さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」“せめて、こんなに私がお慕いしているとだけでもあなたに言いたいのですが、言えません。伊吹山のさしも草ではないけれど、それほどまでとはご存知ないでしょうね、私の燃えるこの想いを”

好きなのに、清少納言のために敢えて身を引いた実方と、実方に捨てられたと思って宮中に入り、そこで才能を認められて楽しく過ごす清少納言。こういうすれ違いっていろんなところにありそうですね。

いや面白いなあ、このアニメ。競技かるたやる人は必見じゃないですか。見ても強くはならないですが、意味も知らずに取るよりは意味を理解して取って貰いたいものです。あ、あと5話しか残っていない。大事に見なければ。そうそう、本作の案内役を務めている藤原定家だって式子内親王と何やらありそうです。式子内親王がやたら美人に描かれているし、CVは大原さやかだし。

今日も曇天。ここんとこ週末の天気があまりよくありません。まあ雨でないだけましですけど、週末は洗濯するからできればカラっと晴れて頂きたいものです。豊平川の河川敷ではYOSAKOIソーランの練習をしているグループがいたりして賑やかです。第23回YOSAKOIソーラン祭りは6月4日~8日に大通公園で開催されるそうです。

藻岩山からはすっかり雪も消えていますが、遠くの山を見ればまだ山頂付近に残雪があったりします。さすが北海道。そういえば今河川敷ではタンポポが咲き乱れているのですが、咲く時期はさておき、筑波嶺あたりのタンポポと較べると全体的に背が低く、こじんまりとしています。気候のせいか土壌のせいか、複合的問題なのか定かではありませんが、関東でむやみにでかくなっているタンポポよりつつましくて可愛いです。

そういえばタンポポの狹間にちょっと違う黄色い花が群れるように咲いていて、なにかと思ったらカラシナでした。え!?こんなに小さいの!?筑波嶺では人の背丈くらいに伸びていたのに。やはり北海道はいろいろ違うべさ。だがそれがいい!

ギャルゲーの土曜日、いよいよオンラインゲームに突入しているわけですが、本日は第二弾、Load of Walkureです。プレイにするにはDMMに会員登録が必要ですが、登録は無料です。全年齢版と18禁版があるので誰でもプレイ可能ですが、もちろん18禁版をプレイしています。ただ…前に紹介した「ペロペロ催眠」に較べるとエロ度はぐっと抑えめで、正直18禁じゃなくてもいいのではないかという感じもします。

設定は、モンスターに囚われたワルキューレたちを助け出し、共に戦って世界に平和を取り戻そう!ということで、RPGに分類されるんでしょうね。クエストを進める事によってゲームは進行していきます。クエストの途中では様々な装備品やカード(ワルキューレ)が手に入りします。またクエストで戦いレベルを上げると自分のキャラクターを強化していく事ができます。

クエストの途中では凶悪な大ボスに遭遇する事もあります。大ボスを倒せばレアなカードを入手できるので、戦友(他のプレイヤー)を増やして協力して倒しましょう。戦友が増えるとステータスも増えていいことずくめなのですが、人によっては「使えない戦友」を切ったりするのでなかなか増えなかったりします。私の現在の戦友は29人。MAX30人なのであと一人…と思ったら戦友申請が一件あることに今気づきました。やったこれでMAXだ。

クエストだけでなく、対人戦もあります。試練の塔は他のプレイヤーと戦う腕試しの場です。指定回数勝ち抜く事で、賞品として強力な装備を手に入れる事ができます。負けても参加賞が貰えるのでどんどん参加しましょう…ということになっていますが、現在私はランク9で頭打ちになっています。無課金ではなかなか強くなれなくて。

強力なカードや装備品はガチャで手に入れることが出来ます。ガチャにはログインボーナスなどで得られるガチャポイントで回すことが出来るノーマルガチャと、ガチャゴールドで回すことが出来るカードガチャとアイテムガチャがあります。このゴールドがいわゆる課金ですね。お金をぶっ込めば低レベルでも強力なカードや装備を手に入れることができますが、リアルな人生に悪影響を与えないよう気をつけなければなりません。無課金なら心配ないですが。

オープニングは、女の子が怪物達に襲われているところに遭遇する場面から始まります。イクまで待ってから助けるという外道な主人公ですが、彼女の名前なナヴィ。ワルキューレで、ワルキューレの騎士である主人公に付いてくることになります。まさしくナヴィゲーター役ですね。ワルキューレ達には皆二つ名があるのですが、ナヴィのは「戦乙女」そりゃワルキューレの通称まんまやんけ。

こうしてワルキューレを仲間にしていく訳ですが、最初はなにしろカードがないので、モンスターを仲間にしたりして凌いでいかなければなりません。まるでポケモン状態です。ちなみにカードはランクの低い順にコモン(C)、アンコモン(UC)、レア(R)、スーパーレア(SR)とあり、UC以上がワルキューレとなります。


コモンはワルキューレではないようですが、可愛いのもいます。例えばこういう人達ですが、モンスターと言っていいのかというキャラもいますね。


見てお判りのとおり、属性が土、風、火、水とあり、土<風<火<水<土というような強弱関係があります。同じカードを入手すると進化させることができますが、コモンのカードは一回だけしか進化させられず(C→C+)、強さも例外的な存在を除いては限定的なので、アンコモン以上のワルキューレが増えていけば「いらない子」になって行きます。

アンコモン以上のワルキューレ達は二回進化し、例えばアンコモンならUC→UC+→UC++となります。このうちUC++になる段階でいわゆるHシーンが見られるのですが、UC+になるにはUCが二枚あればいいのですが、UC++になるにはUC+のカードを二枚が必要なので、つまり同一UCカードが4枚必要となります。これがなかなか大変なんですよね。3枚までは集まっても4枚はなあ。

例えば「紅焔のファムは」UC状態でこうですが

UC+で画像が反転し、

UC++で衣装が微妙に変化してゴージャスな感じになります。

エロシーンは一枚絵なのでテキストを読むのが主となります。性の快楽を享受し、己の認めた者からの力を受け取ってワルキューレは真の力を発揮できるなるということで、主人公とエッチすることで真の姿(++)に覚醒します。とにかく主人公得な設定ですね。

ちなみに最初のワルキューレであるナヴィですが、この人についてはなぜか進化させる手段がない(他にナヴィのカードが手に入らない)ため早い段階で戦力外になってしまいがちです。レベルは上げられるのですが、進化させないでレベルだけ上げても頭打ちになります。すでに私はナヴィのカードは他のカードのレベルアップの「エサ」にしてしまいましたが、一度入手したカードは図鑑で見ることが可能です。

ごめんよ、まだ僕には帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない。わかってくれるよね?ナヴィにはいつでも会いに行けるから。主人公はアムロか。それに各種ヘルプメッセージやレベルアップ、クエスト解説等でナヴィの出番は極めて多いので、「ペロペロ催眠」の白雪愛瑠みたいなポジションのキャラといえるでしょう。

ちなみに主人公である騎士様(ナヴィがいつもこう呼ぶ)も戦う中でレベルアップしていきます。騎士には「カリスマ」「体力」「フォース」と呼ばれる3つのステータスが備わっています。レベルアップやステージクリアをすると「ボーナスポイント」と呼ばれる力の源が貰えますのでこれをそれぞれのステータスに振り分ける事で成長していきます。

「カリスマ」は高ければ高いほどより強く、より多くのワルキューレを戦闘に参加させる事が可能になります。ワルキューレ達には強さに応じて「コスト」と呼ばれる制限値があり、強力なワルキューレほどコストが高くなり、進化すればさらにコストが高くなります。コストが騎士の「カリスマ」を超える場合はカードデッキにセットできななくなります。強いカードを使いたければ「カリスマ」を上げなければなりません。

「体力」はいわゆるHPで、「クエスト」に挑戦する度に消耗していきます。体力があれば「クエスト」攻略をより長く続けることができます。
「フォース」は、他の冒険者と戦う時や、魔物の親玉(大ボス)と呼ばれる特殊な魔物達と戦う時に必要になります。強力な大ボスほど倒すのに多くのフォースを必要とします。

ちなみにマイキャラのステータスは上記のとおり。「筑波嶺」という名前でやっています(笑)。

他に騎士は様々な装備品を手に入れます。同じレベルの武器を融合させて強化することも可能ですが、売って金に換えることも多いです。武器や防具には属性が付いているものもあり、例えば土属性の大ボスに対しては風属性の武器防具を装備して立ち向かった方が有効ということになります。もちろんワルキューレ達も風属性を揃えて戦えばさらに有利になっていきます。もっとも大ボスによっては無属性なやつもいたりしますが。
次回はお気に入りのワルキューレ達などについて。

こんばんは。本日、JALさんに電話したところ、極めて誠実かつ真摯なな対応をしていただけましたので、昨日の文句は撤回します。さすがはJAL。かつて愛した「ジェットストリーム」の提供会社だけのことはあります。

またこれからも頻繁に利用する予定ですのでオナシャス!ころっと態度が変わったなと思った方、君子豹変すという故事成語があってですね……まあ君子じゃないですけどね。出典は易経の「君子豹変、小人革面」です。意味は、「立派な人物は、自分が誤っていると分かれば、豹の皮の斑点が、黒と黄ではっきりしているように、心を入れ変え、行動の上でも変化がみられるようになる。反対に、つまらぬ人間の場合は、表面上は変えたように見えても、内容は全然変わっていない」ということです。君子じゃないけど、少しでも近づきたいとは思っています(遠いかな)。

そんなことより、本日はリアル明里パパからお知らせがありまして、今日はリアル明里ちゃん満一歳の誕生日だそうです。おめでとう!健康に育って美人になるんだよ。本編を見る限り、美人になる方はがまあ大丈夫として、幼少期の健康の方にはちょっと不安があるので、リアル明里パパには注意深く育てて欲しいものです。そして岩舟転勤!

本日の北海道名物はラーメンです。Wikipediaには「日本三大一覧」という記事があり、それによると日本三大ラーメンは札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多ラーメンなのだそうです。この辺り、異論反論ある方も多いかもしれませんが、あくまでWikipediaによるとそういうことだそうで。

そして同じくWikipediaには「北海道のラーメン」という記事がありまして、北海道三大ラーメンは旭川ラーメン、札幌ラーメン、そして函館ラーメンなのだそうです。順番はおそらくあいうえお順です。

札幌ラーメンは永らく醤油ラーメンが主流でしたが、味噌ラーメンが考案されると一躍人気となり、今や札幌ラーメンの代名詞となっています。旭川ラーメンは魚介類と豚骨、鶏ガラなどで出汁を取ったスープに醤油を合わせるのが主流だそうです。函館ラーメンは国内でも長い歴史を持つラーメンの一つとされ、単にラーメンというと塩ラーメンのことを指すことが多いそうです。

ということで、北海道三大ラーメンは、おおまかに分類すると「味噌の札幌、醤油の旭川、塩の函館」ということになるかと思います(もちろん札幌で醤油ラーメン食べたり旭川で塩ラーメン食べたりは当たり前に可能です)。さらに最近は釧路ラーメンが伸してきて、北海道四大ラーメンという呼ばれ方もあるのだとか。ただ釧路も醤油ラーメンなので旭川と被るのが辛いところですね。

北海道にはその他には上川ラーメン(上川町)、地獄ラーメン(北広島市)、滝川ラーメン(滝川市)、弟子屈ラーメン(弟子屈町)、中標津ミルキーラーメン(中標津町)、室蘭ラーメン(室蘭市)、オホーツク干貝柱塩ラーメン(オホーツク海沿岸地域)、天ぷらラーメン(後志地方の一部地域)、スープカレーラーメン(札幌)なんてのもご当地ラーメンとして存在しているそうです。

札幌中心部のすすきのにも有名なラーメン横丁や新ラーメン横丁があって、観光客の皆さんをてぐすねひいて待っています。この二つの横丁は互いに全然関係ないそうで、むしろ仲悪そうな感じです。他にもJR札幌駅前の商業施設「札幌エスタ」には札幌ら~めん共和国があります。
そんな高名なラーメン大国北海道(そして札幌)ですが、ここは一つ私が食べた思いでに残るラーメンを紹介したいと思います。そんなに食べてないのですぐに終わりますが(笑)、ラーメン征服事業はこれからですよこれから。

① 満龍の「塩バターコーンラーメン」。お前札幌は味噌だと言ったばかりだろうと突っ込まれそうですが…

このように松田鏡二も言っていますので堪忍して下さい。私がこれを食べたのはもうかれこれ20年近く前の話なのですが、東京は恵比寿での話です。たしか結構厳しい研修かなんかを受けていて、ようやく終わってほっとして札幌ラーメンでも食べてみっかということになったんだと思います。もとも子供の頃から塩ラーメンが好きで、小学生時代の土曜のお昼は「サッポロ一番塩ラーメン」ばかりだったのではないかというほど印象に強く残っています。よくよく考えれば「めん吉」とか「チャルメラ」とか「サッポロ一番醤油ラーメン」とかも食べていましたが、塩が好きだったんですね。

さて元々塩ラーメン好きなところで満龍の塩バターコーンラーメンに遭遇したのですが…目から鱗が10枚位剥がれ落ち、味皇様の如く口からビームが出るんじゃないかというほどその旨さに感動しました。

以後数年に亘ってラーメンを食べる機会がある度に塩バターコーンラーメンを注文したほど影響を受けました。ブームは豚骨ラーメンに遭遇するまで続きましたよ。

今回札幌に転勤になって早速満龍に言って塩バターコーンラーメンを食べました。相変わらず美味しいです。美味しいですが、時の流れのせいか、ただ暮らしているだけでそこここに積もる哀しみのせいか、かつての感動には至りませんでした。980円は高いなあとか下世話な気持ちが湧いてきたり。

ちなみに満龍はラーメン一辺倒ではなく、ご飯ものも提供してくれます。このジャンボチャーハンは800円で2~3人前はあろうかというボリュームです。普通のチャーハンが730円なので胃袋が丈夫な人はジャンボを注文するしかありません。

② 味の三平の「元祖味噌ラーメン」。大丸藤井セントラルビルの4階にある味噌ラーメン発祥の店。文房具をメインで売っているビルなので、本当にラーメン屋があるのかと疑わずにはいられませんでした。

1954年にこの店が開発した味噌ラーメンは、札幌味噌ラーメンの源流であり、日本三大ラーメンの基礎を築いたといっても過言ではないでしょう。炒めたもやし・タマネギ・挽肉が乗ったマイルドな味で、野菜出汁を使っていてあまり味噌を前面にだしてきません。実は毀誉褒貶の激しい店で、「まずい」と言い切る人もいるようです。味の好みは人ぞれぞれなので何ともいいようがありませんが、私は好きです。野菜炒めが好きだということもありますが、私の好みの味なんですよ、ここの味噌ラーメン。他にも醤油・塩・鉄火(辛い味噌)などがあり、手作りシューマイも人気だったりします。

③ 山頭火の「しおらーめん」。日本各地に40店舗以上を展開しているチェーン店ですが、わざわざ旭川の本店で食べました。しお・みそ・しょうゆらーめんがこの店の基本形となるラーメンで、いずれもとんこつスープをベースとしていますが、しおとみそ・しょうゆはスープが異なっているそうです。

旭川は醤油ラーメンと知っていながらわざわざしおを頼むのがユースフクオリティー。でもお店も「『山頭火の象徴』とも言える一杯」「味も見た目も細身の女性をイメージさせる上品な仕上がりです」と言っていますから。選択に誤りなしです。なおしおらーめんには小梅がトッピングされるのが特徴で、小梅の載ったラーメンというのは初めて食べました。竹久夢二の描く細身の女性が、ちょっと紅をさしたイメージなのだそうです。

④ たからやの「塩ラーメン」。演歌などでは恋を失った男女はなぜか北を目指しますが、さすがに稚内まで来てしまうとちょっと北に来すぎたかなと思ってしまうことでしょう。もう日本ではこれ以上北を目指せませんし(北方領土についてはここではさておきます。でも択捉の一番先っぽでもないと稚内より北にはなりません)。

そんな最果ての稚内駅のそばにあるラーメン屋のたからやでは、メニューは塩ラーメンと醤油ラーメンのみ。大盛りはあるけど選択肢はたったの4つです。潔い!。濁りのない豚骨と野菜からできるさっぱりスープは子どもから大人まで楽しめる、飽きのこない優しい味で、丼になみなみと注がれます。これを全部飲んでしまうほどにうまいです。それにしても我ながら塩が好きだなあ。
グルメガイドブックとして世界中で愛されている書籍「ミシュランガイド北海道2012」に、北海道のラーメン屋が数軒掲載されているそうですが、このたからやも美味しい塩ラーメンの店として掲載されているのです。具はシンプルですが、唯
一麩が載っているというところが異色ですね。かつて徳光和夫がここのラーメンを食べて泣いたのだそうですが、真冬の野寒布岬で暴風に吹かれてからここのラーメンを食べたら確かに泣くかも知れません。
ということで、他にも食べたラーメンはあるのですが、記憶に残っているのはこんなところでしょうか。これからも記憶に残るラーメンに出会いたいですね。

こんばんは。クレジットカードの利用明細が来て、引っ越しなどでずいぶん金を使ったなあと見ていたら…おい、JAL。北海道に来るときの飛行機代を二重取りしているのはどういうことだ。こっちの体はたった一つなんだyo!

早速クレイマークレイマーと化して(本来の意味は全然違うけど)抗議の電話をしようとしたら、もう受付時間を過ぎていました。明日必ずかけまくってやりますとも。

そういう訳で金銭的心労を抱えてしまっているので今日は軽めに。北海道では鶏の唐揚げが名物です。北海道ではこれを「ザンギ」と呼んでいます。ザンギと唐揚げは同じものなのでしょうか?

ちなみに今日の昼にセイコーマートで102円の惣菜「北のポテトサラダ」と「チーズ入りザンギ」を買いました。ザンギの方はてっきり鶏の唐揚げだと思って買ったのですが、後でよく見たら鮭のザンギと書いてありました。ザンギって、鶏の唐揚げの北海道での呼称だというふうに聞いていたのですが、唐揚げ一般についても言うようです。
北海道において宴席で鶏の唐揚げが出てくると、道産子達は「これはザンギ」「これは唐揚げ」と判別しているんです。何が違うのかと聞いてみたら、ザンギは一般的な唐揚げとは違い、鶏肉を醤油とニンニクで味付けをしてから片栗粉及び小麦粉で揚げたものなのだと言っていました。

故に同様に下味を付けて揚げれば魚介類の唐揚げに対しても用いられるということで、確かにそれなら鮭のザンギもありなわけですね。そういえばスーパーでタコザンギを見たことがあります。
ただし「唐揚げ=鶏肉のザンギ」と考えている北海道民もいるそうで、それが名称の使用法について混乱を招いているのですが、本来はザンギは北海道独特の料理・名称であり、厳密には唐揚げとは別物であるとするのが正しいとか。
しかしながら、Wikipediaによると“ザンギは北海道で広く用いられる呼称である。料理の名前であり「から揚げにしたもの」という意味を持つと、くしろザンギ推進協議会 は定義している。また、日本唐揚協会や北海道ザンギ愛好会によると「ザンギ」と「唐揚げ」の垣根が曖昧なこともあり、同一のものとする見方が強まっているという見解を示している。”としています。これによるとザンギ=唐揚げということになってしまうのですが…。
ザンギの語源ですが、中国で「揚げた鶏」を意味する「炸鶏(ザーキー/ザーチー)」又は「炸子鶏(ザー・ツゥ・チー)」或いは「揚鳥(ジャージー)」など、中国語に由来すると解く説や、他にも切り方の「散切り」に由来すると発想される説もあるようです。

ユニークなのでは、「慙愧(ざんき)」に由来するという説も。「慚愧に堪えない」の慚愧ですね。それじゃザンキじゃんかと思いますが、仏教用語としては「ザンギ」と読むんだとか。石田瑞麿著『例文仏教語大辞典/小学館』の「慚愧(ざんぎ)」の項目では、「罪をはじること。慚は自分に対してはじること。愧は他に対してはじること。その他、慚はみずから罪を作らないこと、愧は他に教えて罪を作らせないこと。また、慚は人に対してはじること、愧は天に対してはじること」等と解説されています。つまり、鶏を殺して食べるという殺生に対して慚愧の念を持ちつつ、でもおいしいなあと食べることからザンギと呼ばれるようななったという。理屈っぽいですが、なかなかに説得力のある説ではありますね。私はベジタリアンではないので肉も魚も食べますが、慚愧に堪えないというところまではいかないものの、感謝の気持ちは忘れずに食べることにしましょう。
なお似たような言葉で読んでいる場所は他にもあって、例えば山形県酒田市や同鶴岡市ではかつて鶏のから揚げのことを「ざんき」または「ざんぎ」と呼ぶことがあったそうです。

また、鶏料理が盛んな愛媛県今治市では「せんざんぎ」という江戸時代から伝わる郷土料理があるそうです。かつてはキジ肉を使った揚げ物でしたが、現在では下味をつけた鶏のから揚げのことを指しているそうです。

さらに愛媛県新居浜市の郷土料理である「ざんき」は、今治市の「せんざんき」との関連性があるものと一般に言われていますが、その一方で1959年まで存在した多喜浜塩田で作られていた塩の取引で北海道との交易があったことから、北海道の「ざんぎ」が新居浜市に伝わったという説もあるそうです。画像では「驢馬のざんき」とありますが、「驢馬」は店の名前です。ロバを唐揚げにするわけじゃありません。

余談ですが、Wikipediaでザンギを見ると“ゲーム『ストリートファイター』シリーズの登場人物の通称。”とありました。節子それザンギと違う、ザンギエフや!でも通称だからいいのかな。

ザンギエフといえばスクリューパイルドライバーですが、出すのだ大変なんですよね。波動昇竜拳もなかなか出せなかったこちとらとしては全く使いこなせないキャラでした。ためるだけのガイルとかエドモンド本田ならなんとかなったのですが。

一番好きだったのは春麗。お姉ちゃんだからというのもありますが、軽快で使い勝手が良かったのがお気に入りでしたね。今さらですが春麗と書いて“チュンリー”と読むのは百万人ゲーム野郎のお約束です。
本日も朝の晴れから一転して雨模様。このところ札幌の天候は不安定です。梅雨か?梅雨なのか?梅雨は梅雨でも菜種梅雨だったりして。
本日は新津きよみの「ふたたびの加奈子」です。新津きよみ作品はホラーが多いのですが、本作は輪廻転生を扱っているものの、ホラーというよりはサスペンスという感じでしょうか。
「ふたたびの加奈子」は2000年8月15日に角川春樹事務所のハルキ・ホラー文庫から刊行されています。2012年11月に新装版が出ており、私が読んだのはこちらです。

例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。
五歳になる一人娘の加奈子を交通事故で亡くした桐原容子は、夫の信樹と“加奈子の魂”の三人で暮らしていた。容子は食事の時も、外出する時も、いつも“加奈子の魂”と一緒だった。だが、そんなある日、“加奈子の魂”は転生の場所を見つけたらしい。妊娠三ヶ月の主婦・野口正美の身体だ。容子は、ひたすら正美の出産を心待ちにするが、そこには意外な現実が待っていた…。愛する子を失った母親の深い悲しみと、魂の“転生”が驚くべき結末をもたらす、感涙必至の長篇小説。

ホラー小説を多数手掛けているわりに、作者の新津きよみは特に霊感が強いというわけではないそうで、生まれ変わりについての文献をたくさん読んだそうです。その部分は加奈子の魂を身近に感じる容子がその種の文献を読みあさったという話に反映されているようです。夫の信樹も影響を受けて読んでたりします。
そして正美や砂織といった母親達の、育児というプレッシャーと嬉しさが同居しているような複雑な心理描写は、新津きよみ自身の経験を元に、子どもが小学校に上がって子育てがひと段落ついた時に振り返って書き上げたそうです。

私は知らなかったのですが、2013年に今作を原作とした映画「桜、ふたたびの加奈子」が公開されています。きっとそのせいで誰かが図書館にリクエストしたのでしょう。このミーハーめが!ありがたいことですが。

前半は最愛の娘・加奈子をひき逃げで失った容子が、加奈子の生まれ変わりだと信じる正美の娘菜月へどのようにアプローチをしていくかを描いており、容子はほとんどストーカー状態なので娘を「奪還」しようというサスペンスなのかと思われます。夫信樹の一時の浮気を責め立てて離婚したり、正美に接近するために近所に引っ越してベビーシッターをしながら自然に接触したり、保育園に勤めて菜月が入ってくるのを待ち受けたり。
加奈子の魂は、夫の信樹がいやがるので容子は「マル子」と呼んでいました。姿が見えるわけではないのですが、その存在を”なんとなく丸みを帯びて感じるから”だそうです。食事もするしトイレにも行くということで、容子はほとんど生前同様に世話を焼くのですが、もちろん見えないし、食べ物が減ったりすることもありません。信樹には全く感じられないので、ほとんど容子の精神的な疾患かと思っています。なにしろ卵管が詰まりぎみでなかなか妊娠しなかった上、妊娠中に子宮筋腫が発見され、加奈子を産んだ後に手術を受けたため次の妊娠は望めないという状況なので、容子の悲しさは想像に余ります。もともと子供好きで保育士をやっていたということもあり、世の中というものはどうして望む人には与えられず、望まない人には与えられないのか、なんとも皮肉なものです。

信樹の浮気も、加奈子のマル子をめぐる奇行に疲れ果てた上でのことなので、あまり責めたくないのですが、信樹は離婚後、新築の家を売って慰謝料や生活費を送っています。それじゃ生活が大変そうですが、浮気相手の西村陶子が裕福で、離婚後の信樹と一緒に住んでいるので平気なようです。それでも信樹の心は容子にむいているので二人の間に婚姻関係は無いのですが、それで何にも言わないなんてなんて出来た女性だ。しかし、実は彼女にも裏の顔があったのです。推理小説ではないから別にいいのですが、陶子がちょっと怪しいというのはすぐに判ります。

実に念入りに菜月と正美に接近した容子ですが、実は衝撃の事実が判明します。マル子が転生した胎児の母親を正美だと思ったのは勘違いで、その隣に住んでいた女性・砂織こそがマル子の転生の母だったのです。砂織の息子・賢一こそが加奈子の生まれ変わりだと確信した容子は、隙を見て健一を連れ去り、色々と尋ねてみますが…
容子によれば(というより彼女の読んだ輪廻転生関連の本によれば)、子供が生まれる前の記憶を保持していられるのは5、6歳までだそうで、話ができるようになる2歳から5、6歳までが記憶を聞き出すチャンスなんだそうです。以後は現在の人生によって忘れ去られてしまうとか。容子は保育所のおしゃべりな子に尋ねたりして、「実地試験」を行ったりしていました。これって学術的にやってみたらどういう結果が出るんでしょうかね?
映画「桜、ふたたびの加奈子」は、「女性のためのロードショー」「女性に贈る映画」と銘打たれ、小説には存在しないオリジナルの人物が登場するなど、設定は原作と多少異なっているそうです。容子は広末涼子、信樹は稲垣吾郎というこで、おどろきの美男美女夫婦ですが、広末涼子はちょっとサイコな気配がある容子のイメージにマッチしているのではないかと思います。この二人は、新津きよみ原作の2009年のテレビドラマ「トライアングル」でも共演していたそうです。

なお、劇伴はかの佐村河内守です(笑)。やっちまったな、オイ。これについて公式HPでは、ゴーストライターによる作曲の疑惑があり、製作委員会が事実確認を行っている旨の記載を行っていますが、もうこれは完全にアウトではないかと。曲には罪はないので、新垣氏の作品ということで表記し直せばいい気もしますが。
今日も良い天気…と思ったら夕方から曇ってきて小雨ぱらぱら。晴天が長続きしません。ウィークデーはいいけど、週末は洗濯や布団干しなどのために太陽をオナシャス。

ところでPC遠隔操作事件のあの被告、自ら墓穴を掘って全面的に罪を認めたと報じられています。今さら言うなと言われると思いますが、私は絶対彼が犯人だと思っていました。あの顔、というかあの表情が只者ではなかったので。報道では以前彼は「真犯人はサイコパス(反社会的人格)だと思う」と話していたといい、今日になって「それは自分。嘘を平気でつける」と語ったそうですが、サイコパスって自覚があるんでしょうかね?ストーカーとかは他人から指摘されても「自分は違う」と否定するそうですが。むしろ重度の中二病をこじらせているんじゃないでしょうか。彼を擁護していた人達は現在どのような見解をお持ちなんでしょうかね。問題をすり替えてそれでも警察はけしからん的な論調に終始するんだろうか。他人を攻撃するのが好きな人って自分が攻撃されるのは大嫌いみたいですけどね。

さて当ブログに相応しくない話題はこれくらいにして、本日は北海道名物第二弾。北海道以外ではほとんど見かけないコンビニ、セイコーマートです。

看板にはSeicomartと描かれています。時計の精工舎と関係があるのでしょうか?でも綴りが違うしなと思ったら、「セイコー」とは、チェーン全体を「成功」させるという意味を込めるとともに、創業者である西尾長光の「西」と「光」の2文字からとられているのだそうです。とすると、あえて漢字にするなら「成功マート」ないし「西光マート」。

本社所在地は札幌市中央区。私の住まいも中央区。しかし中央区といっても東京とは違って、すすきのや大通、札幌駅など札幌中心部を占めているだけでなく、西に行くと円山公園、さらに西に行けば山林やスキー場があるという広大かつワイルドな地域です。ヒグマが出たっておかしくはありません。正直南区に至ってはほぼ山林というか山岳地帯です。

1号店が開店したのは1971年(昭和46年)のことで、これは日本におけるセブン-イレブン開店よりも先んじており、コンビニ業界の先駆けであると思われます。まさに魁!!セイコーマート。「わしがセイコーマート社長、西尾長光である!!」とか言っていたのでしょうか。

実は北海道だけに限定されている訳ではなく、1980年代に酒販店舗をセイコーマートへ転換する形で関東や関西へも進出したのだそうです。上の地図は1994年と20年も前の資料で恐縮ですが、確かに北海道のほか、関東や関西にも色が付いています。しかし、現在では関西については既に撤退し、関東についてもかなり限定された展開に留まっているそうです。茨城や埼玉にはあるのだそうですが、私はついぞ見たことがありません。

2011年の資料によると、北海道におけるコンビニのシェアにおいてはナンバーワンです。セブンイレブンやローソンも多数展開していますが、地の利はセイコーマートにあり。ただ、すすきの界隈に限って言うと、ローソンがやたら多くてセイコーマートも霞んでいます。各ブロック毎にあるんじゃないかというローソンの店舗の異様な多さはいったいなんなんでしょうか。ローソンはカードを持っているのでありがたいといえばありがたいのですが、あんなに店があって採算は大丈夫なのでしょうか。

とりあえずローソンの鶏からとげんこつメンチは美味しいです。先週先々週と酒のアテに買ってしまいました。残ったら翌朝のおかずにもなるし。実は焼き鳥系も美味しいし、ローソンやるなあ。何度も「鶏から全部!」とか言って買い占めてしまいましたよ。まああんまりなかった(多くても9個くらい)から言ったのですけど。筑波嶺ではあまりコンビニを利用しなかったので気付きませんでしたが、凄いもんですね。

おっとローソンの話はそこまでだ。セイコーマートの話題に戻しましょう。セイコーマートは、コンビニでありながら24時間営業をあまり重視しない方針で、24時間営業ではない店舗が多いそうです。反面、酒造・酒販業界から発祥した経緯もあって、当初から酒類取扱店舗の率が極めて高いということです。まあ今時どこのコンビニでも酒はあるという印象ですが。

また、他のコンビニではあまり見られない特徴としては、新聞広告による特売チラシや特価品が多いことです。安いのはありがたいですね。サービス産業生産性協議会が発表した顧客満足度調査のコンビニエンスストア部門においては、セイコーマートが2011年から3年連続で首位に立っているそうです。地元基盤の企業が首位になるのは他の部門を含めて異例のことだそうですが、それだけ道民に愛されているのでしょう。

セイコーマートは「セイコーフレッシュ」という独自ブランド商品を持ち、弁当・総菜・おにぎり・サンドイッチといった日配品をはじめ、ソフトドリンク、牛乳、コーヒー牛乳、鶏卵、青果・精肉、カップ麺などの食品、菓子、アイスクリーム、米、アルコール飲料、雑貨など約1000品を展開しています。「Fresh,Quality and GoodValue」がコンセプトとなっており、近年ではセイコーマートの商品比率の約4割がセイコーフレッシュが占めているそうです。

また全店舗数の約半数以上でホットシェフというサービスを行っています。これはトレーニングを受けた店員が、店内の厨房で弁当・おにぎり・ホットスナック・パンを手作りし、温かいまま販売するというもので、食品工場で作られた弁当類とは味付けが異なります。保温ショーケースに作り置きを陳列する他、ショーケースに無い商品もリクエストによって調理してもらえる場合があるとか。弁当自体の調理を店内で行うコンビニエンスストアは他にあまり例がなく、これが道民の絶大な支持を受けている模様です。

ホットシェフは牛のマークでおなじみ。この牛は「セイちゃん」というそうで、雄の牛だそうです。アンパンマンみたいにも「僕の肉はおいしいよ」と言っているとかいないとか(笑)。

ちなみに今では当たり前にあるコンビニのクラブカードですが、その発祥はやはりセイコーマートで、2000年にセイコーマートクラブカードを発行し、2013年には会員数が400万人を突破しています。北海道の人口が547.4万人(2012年)であることを考えるとそのシェアの凄まじさもご理解いただけるというもの。もちろん道民だけが会員ではないとは思いますが。

セブン-イレブンやローソンなど他のコンビニもこのカードの効果に気付き、相次いで追随していますが、他者に先駆けた戦略を次々と打ち出しているあたりは素晴らしいですね。まさに「魁!!セイコーマート」です。これを北海道名物に選ばなくてどうしましょう。

ローソンもいいですが、これからはもっとセイコーマートを利用することにしたいと思います。ただ…私の住まいの周辺に見当たらないんですよねえ。発見したら当然利用しますが、とりあえずは職場の方の店舗を利用させて貰うと言うことでご勘弁を。

コンビニ1店舗あたりの人口が2000人、日本一のコンビニ激戦区と言われる北海道。王者セブン-イレブンも撤退店舗続出のこの地にあって、シェアを伸ばし続ける「北の進撃の巨人」セイコーマート。人口1800人の過疎の町でも1日600人もの客を集め、売上げを伸ばし続け、財政破綻の夕張市や礼文島・奥尻島にも出店する成長ぶり。コンビニ激戦時代にあってもセイコーマートは右肩成長を続けています。ほかの都府県を見回しても、大手4社以外でトップを維持しているローカルチェーンは皆無であり、道内における圧倒的戦力を窺わせます。 北海道に来たらぜひ利用してみて下さい。
こんばんは。札幌は久々の晴天で気持ちのいい季候でした。雨が全然降らないのも困りものですが、3日も続くと太陽が恋しくなりますね。北海道には梅雨がないと聞いていますが、6月は爽やかなんでしょうかね。

私がネタによく使うのは1980年台、つまり黄金期とかその前夜の頃の少年ジャンプのマンガなのですが、そんな中に「魁!!男塾」というマンガがありました。

当初はアナクロな軍国主義的というか時代錯誤的極右テイストのギャグ漫画でしたが、途中から完全にバトル展開にシフトしていきました。無茶苦茶な拳法や技の解説出典として「民明書房」や「太公望書林」など架空の出版社のトンデモ書籍が登場していましたが、実は私、途中までは本当にそういう書籍があるものだと思っていました。大学の図書館のリクエストカードにも「民明書房や太公望書林などの本を置いて下さい」というリクエストがあり、図書館側も「具体的な書名を挙げてもらえれば検討します」と大真面目に回答していましたっけ。リクエストは本気だったのかギャグだったのか、今でも判然としません。

まあ「ゴルフの起源は中国の呉竜府が考案した説が支配的である」という解説が劇中に出たときに流石にこれなネタなのだと気付きましたが(遅すぎ?)、これに抗議の電話をかけた人もいたのだそうで、作者にとっても民明書房の話を真に受けていた人がいた事は驚きだったようですが、途中までは妙な信憑性がありましたよ。以後は書名や引用内容があからさまにギャグであることを押し出すようになって、流石に誰もがネタだと確信しましたが。

しかし後日、中国が本気でゴルフの起源は中国と言い出したのには笑いました。彼らは本気で民明書房を立ち上げかねませんね。

いやちょっと待った。今回はその話がしたいわけではないのです。「魁!!男塾」の話題に戻りましょう。全国から行き場の無くなった不良少年達を集め、過激なスパルタ教育を施すのが男塾ですが、その概要はこんな感じです。
・創業300年以上、東京都にある私塾。どうやら高等学校に相当するものらしい

・全国のゴンタクレ(乱暴者、いたずら者)が集まる塾であるが、入塾はステータスでもあるらしい

・全寮制(一号生は「男根寮」、三号生は「天動宮」で生活している模様。二号生は不明)

・絶対封建制(塾長>三号生>二号生>一号生。“奴隷の一号、鬼の二号、閻魔の三号”と呼ばれる。塾長を除く教官の
権威は三号生以下で二号生並かも)

・学年で一番実力のあるものが学年筆頭(一号生筆頭は剣桃太郎。二号生筆頭は明石剛次。三号生筆頭は大豪院邪鬼)

・塾内で一番強い者が総代(十余年に亘って大豪院邪鬼。いつ卒業するのだ)

・主な勉学内容は、「葉隠れ」の朗読、九九の斉唱、中1・1学期前半程度の英語(九九がすらすら言えると多少間違っていてもインテリ扱い)

・軍国主義的スパルタ教育。授業の殆どは武道と体力づくり

といったところでしょう。この男塾には「名物」というものいくつも登場しました。名物の他に懲罰というのもありましたが、名物も懲罰と何が違うのかよくわからない過酷なものです。例えば…

① 直進行軍:教官が棒状のものを倒し、その方向に向かってどんな障害物があろうがひたすらまっすぐ進むという試練。家があれば壊し、電柱があれば登ります。行軍を命じた教官の家に到着し、全員で嬉々としてたたき壊すというオチでした。

② 油風呂:油の入った金ダライに火のついた蝋燭を載せた笹舟を浮かべ、下から火を焚かれながらその中に浸かる、という試練。少しでも動くと火達磨になるので、蝋燭が消えるまで微動だにせず耐え抜かねばならない。これをやった富樫源次は「油風呂の富樫」と自称するようになりました。天挑五輪で敵に「見事受けてみせるか…油風呂!」とかやったら良かったのに。

③ 撲針愚:針のついた鉄球をグローブの代わりに手にはめてするボクシング。時間は無制限、頭や足を使っても可、どちらかがKOするまで続けられる。塾長によれば古代ローマに起源がある由緒あるものらしいです。

④ 愕怨祭:いわゆる学園祭ですがそこは男塾。塾生がそれぞれ体を張った出し物を見せます。大勢の一般客を入れ、塾生を一発KOできたら10万円とか、勝ったら掛け金の10倍を払い戻すという腕相撲とか。

私もこの「男塾名物」にあやかって、今後「北海道名物」を紹介していこうかと思うのです。どんだけ長い前置きだ(笑)。今日の話題は男塾かと誰もが思ったころにまさかの展開。

そして第一回の本日は、北海道名物の乳酸菌飲料「ソフトカツゲン」です。名物と知らないで飲んでいたらネットで北海道にしかないと知って驚きました。北海道では愛されて半世紀だそうです。

販売しているのは雪印メグミルクなので、全国販売も可能かと思われますが…。起源は昭和初期。雪印メグミルクの前身である北海道製酪販売組合連合会に、帝国陸軍が軍人用の栄養飲料の開発を依頼したことによります。カツゲンは元々「活素(かつもと)」という名前で、「活」は「勝つ」、「素」は「牛乳の素」の意味だったそうですが、1956年に「活源(かつげん)」に名称変更して北海道内の一般消費者向けに販売が始まり、翌年「カツゲン」とカタカナ表記になりました。

1979年に名称を「ソフトカツゲン」とし、風味も薄くさっぱりとしたものに変更されて現在に至っています。じゃあそれ以前は「ハードカツゲン」ということでしょうか。ハードもちょっと飲んでみたいですが。かつては瓶入りが主流で銭湯や駅売店などでも見受けられたそうですが、現在はすべて紙パック入りとなっています。

かつては関西や首都圏でも販売されたことがあるそうですが、早々に販売中止となったとのことで、営業が上手くいかなかった模様です。海峡を隔てた隣県である青森では見かけることがあるらしいですが。おそらくヤクルトやビックルとかピルクルといった「内地」の乳酸菌飲料に打ち勝てなかったのではないかと……

そういえば私が子供の頃、明治乳業の「パイゲンC」という乳酸菌飲料がありました。量が少ない分コーヒー牛乳とかフルーツ牛乳より安くて、自分で買うならパイゲンC、親に買って貰うならコーヒー牛乳かフルーツ牛乳という感じでしたが、当時あった黄金色のリンゴジュースも捨てがたかったですね。

私がソフトカツゲンと遭遇したのは5月に入ってからで、牛乳も飲まにゃいかんねえとスーパーで安い牛乳を物色していたことろ、一番安かったのが「ソフトカツゲン」でした。牛乳じゃないけど乳酸菌飲料なら似たようなもんだと買って飲んだら、ほぼ内地の乳酸菌飲料と同じ味でした。若干味が濃いとも言われており、飲む前に良く振れと描いてあるのですが、紙パックなので最初はともかく次回以降はそんなに振れんぜよ。

YouTubeで熱狂的なファンを発見しました。日本語が達者なロシア人、アリョーナさんが、まなら元気にレポートしています。彼女に言わせれば日本で一番おいしい飲み物なのだそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=MyFl_a89pUc

ちゃんとヤクルトとかビックルとか飲んだ上で言っているのかと小一時間問い詰めたい気もしますが、味覚は個人の主観なのでこれでよしとしましょう。それよりも、日本が好きな外国人を見ると和みますね。皆さん、なるべく外国人には優しく接して日本ファンを増やしましょう。

なお、「秒速5センチメートル」の第二話「コスモナウト」のヒロインである澄田花苗が種子島で愛飲する乳酸菌飲料は「ヨーグルッペ」でした。ヨーグルッペは主に南九州地区で販売されていましたが、「秒速」登場などで地名度が上がり、全国的に販売されるようになったそうです。さらに東日本大震災の影響で首都圏に出荷する乳飲料工場が操業停止になったため、代替品としてヨーグルッペがファミリーマートに並ぶようになったそうです。

もし「コスモナウト」の舞台が北海道だったなら、花苗はきっと「ソフトカツゲン」を愛飲し、そして「秒速」の影響で再びソフトカツゲンの全国展開が出来たのかも知れません。ちゃんと小さい紙パックもあるし。

「ソフトカツゲン」を飲むために北海道を訪問する…そんな酔狂な人はいないでしょうが、北海道に来たら一度は飲んでみて下さい。なまら美味しいから。青リンゴ、みかん、レモン、ぶどう、いちごなど、季節限定のカツゲンもあるそうですよ。私も飲んでみねば!

こんばんは。札幌は今日も低温で天気が悪かったですが、明日からは天気も気温も回復するみたいです。雨も必要なんですが、週末は洗濯タイムでもあるので土日とも雨だと困りものです。洗濯機の風乾燥機能を使って部屋干しですが、浴室とかで干すとき、なんとなく灯りもつけっぱなしにしてしまいますね。蛍光灯では太陽光の代わりにはならないでしょうけど。

見ている春季アニメについては先週で紹介完了…だったのですが、悪天候なので部屋にいたせいで本日一気に見た作品を追加でご紹介します。「ご注文はうさぎですか?」です。

「ご注文はうさぎですか?」はKoilの4コマ漫画が原作です。芳文社の「まんがタイムきららMAX」で2011年から連載されています。芳文社といえば竹書房と並ぶ4コマ誌の二大巨頭です。私もかつては「まんがタイム」系の4コマ誌を購読していたのですが、当時は竹書房の「まんがくらぶ」「まんがライフ」系の方が面白く感じて次第に芳文社からは離れてしまいました。その後芳文社は萌え系4コマ「まんがタイムきらら」という新たな雑誌を刊行し、「きらら」系は今や5誌と隆盛を誇っています。「けいおん!」とか「ひだまりスケッチ」「きんいろモザイク」などアニメ化作品も多数で、この点では竹書房を圧倒しています。竹書房もアニメ化作品はあるのですが、基本5分アニメなのでイマイチぱっとしない感じが。

まあ4コマ誌についてはまた改めて語る機会もあるかと思いますのでこの辺にして、「ご注文はうさぎですか?」(略称「ごちうさ」)の話です。先週の「早見沙織のふり~すたいる♪」を聞いていたら、はやみんが「ごちうさ」に青山ブルーマウンテンという役で出演しているという話は聞いていました。脇役なんでぜひ見ようとは思っていなかったのですが、本日ヒマにまかせて見てみたところ……マーベラス!

いやいや、癒されますね「ごちうさ」は。女の子達の日常生活をゆるくまったりと描く…というのは「らき☆すた」以来のような気がしますが、わりとリアルな舞台設定(春日部だし)だった「らき☆すた」に較べてよりファンタジー風な世界となっていて、ひたすら可愛い女の子がキャッキャウフフしているという、ペットショップで子猫たちがじゃれ合っているのを見ているかのような楽しみがあります。
設定はこんな感じです。

街は木組みの家と石畳で日本離れしており、ヨーロッパの街並みのようです。犬や猫の代わりにうさぎがやたらにいる街で、野良うさぎもたくさんいます。この街の昼は喫茶店、夜はバーとなる「ラビットハウス」に下宿することになったココアとその友人達が主要登場人物となります。

保登心愛(ほとここあ)

CV佐倉綾音。本作の主人公で15歳の高校1年生です。名前はホットココアに由来し、通称は「ココア」。高校入学を機に木組みの家と石畳の街に引っ越してきて、ラビットハウスに下宿しています。

学校の規則で下宿先の手伝いをすることが定められていることもあり、店員としてラビットハウスで働くことになります。やたら前向きで明るい性格ですが、かなりの天然でもあり、チノやリゼの突っ込みやフォローを受けることも多いです。

可愛い物やモフモフしたものが大好きで、家業がパン屋のためパン作りは達者で、ラビットハウスの看板うさぎであるティッピーをモチーフにしたティッピーパンを創作して看板メニューにしました。見た目によらず数学や物理など理系教科が得意な反面、文系は壊滅的らしいです。将来の夢は「街の国際バリスタ弁護士」でしたが、青山ブルーマウンテンに会ってからはパンを焼きながら小説家の道を生きることも考え始めたりしています。文系がダメダメで小説が書けるのでしょうか?
香風智乃(かふうちの)

CV水瀬いのり。ラビットハウスオーナーの孫娘で13歳の中学2年生です。名前の由来はカプチーノで、通称「チノ」。学校へ行くとき以外はいつもティッピーというアンゴラうさぎを頭に乗せています。どうやらティッピーには祖父の魂が宿っているらしいのですが、どうしてそうなったのかはまだ明かされていません。チノとパパンしか知らない秘密のようです。

誰にでも敬語で話し、ややクールな性格をしています。勝手に妹扱いしてくるハイテンションなココアに当初はかなり困惑していましたが、すぐに慣れてしまったようです。

低い身長がコンプレックスになっているらしいですが、喫茶店業務にはとても精通しており、登場キャラ中一番しっかりしている子かも知れません。将来は家業を継いで立派なバリスタになるのが夢です。人見知りで他人と親しくなるのが苦手でしたが、ココア登場以降は少しずつ変わってきているようです。
天々座 理世(てでざりぜ)

CV種田梨沙。ラビットハウスのバイト店員で16歳の高校2年です。名前の由来は「テデザリゼ」で通称「リゼ」。ちなみにテデザリゼとは煎茶に白桃とキーウィの、ほのかに甘く、清涼感のある香りのお茶だそうですが、私は知りませんでした。見かけは可愛い乙女ですが、軍人の娘に生まれ、常にモデルガンやサバイバルナイフを所持しているなど剣呑な面もあります。

幼い頃から護身術などを叩きこまれているので力持ちで、暗記力があり手先も器用なので喫茶店の仕事もそつなくこなします。反面普通の女の子っぽさに憧れている面があり、素直な気持ちでチノと仲良くするココアを羨ましく思ったりしています。

城のような大豪邸に住んでおり、通っている学校もお嬢様学校ですが、レーション(戦闘糧食)などを好んで食べ、軍人としての訓練や特訓について常に考えているなど、お嬢様らしからぬ行動が目立ちます。ラビットハウスではココアへの突っ込み役になることが多いですが、本作では互いに心の中で突っ込み合っていることが多く、一方的なボケと突っ込みという関係にはなっていません。
宇治松千夜(うじまつちや)

CV佐藤聡美。和風喫茶「甘兎庵」の娘で、ココアのクラスメイトの15歳の高校1年です。名前の由来は「宇治抹茶」で、通称は「チヤ」。「千夜」と「智乃」は字的には全然違いますが、音は「チヤ」と「チノ」でかなり被っているような。

まさに佐藤聡美のために設定されたかのようなキャラで、容姿も性格も大和撫子然としており、シャロとは幼馴染です。和菓子作りが趣味で、作ったお菓子に奇抜な名前を付けるのが大好きです。ココアとは出会ってすぐに親友となるほど相性が良く、荷物をまとめて家に来ないかと誘ったこともありました。かつて甘兎庵はラビットハウスのライバルだったようですが、今ではお互い何のわだかまりもないようです。

桐間紗路(きりましゃろ)

CV内田真礼。チヤの隣に住んでおり、リゼと同じお嬢様高校に通う15歳の高校1年生です。名前の由来は「キリマンジャロ」で、通称は「シャロ」。リゼを非常に慕っており、憧れが嵩じて百合的な気持ちも持っているようです。

ちなみにシャロというの名前は日本人離れしていると感じるのは私だけでしょうか。シャロというとこの人が真っ先に浮かんできます。私の視聴アニメ至上最狂(褒め言葉です)アニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ」の主人公です。

お嬢様学校に通っており、容姿はお嬢様然としていますが、実際には実家は貧乏で、普段は各種バイトに大忙しの毎日を送っています。ココア達にはお嬢様と勘違いされており、また憧れのリゼに知られたくないこともあって本当のことを言えないでいます。「恋愛ラボ」の「リコ」見たいですね。当然幼馴染のチヤは知っていますが、黙っていて貰っています。特待生だけあって成績は良く、勉強を教えるのが上手いためチノから尊敬されています。
条河麻耶(じょうがまや)

CV徳井青空。チノのクラスメートで小柄なチノよりもさらに小柄な女の子です。名前の由来はジョガマヤで紅茶の銘柄らしいです。通称は「マヤ」。年上相手にもタメ口で話していますが、テレビで見聞したCQC(Close Quarters Combat:近接格闘)が出来ると口走ったことから、リゼに軍関係者と誤解されてそのまま親近感を持たれています。
奈津恵(なつめぐみ)

CV村川梨衣。チノのクラスメートで、彼女と同じぐらいの体格の女の子です。名前の由来はナツメグのようですが…節子それ飲み物と違う、香辛料や!通称「メグ」。礼儀正しくおっとりとした性格で、優しくパン作りが上手なココアのことを「素敵な人」だと思い(勘違い?)、目標にしています。
青山ブルーマウンテン

CV早見沙織。女流小説家で年齢は不明ですが見た目は20代半ばくらいでしょうか。ペンネームなんでしょうが、なんという名付けだ(笑)。学生時代にラビットハウスの常連だったことがあり、今は亡きマスター(チノの祖父。現在看板うさぎのティッピーに魂が宿っている模様)に勧められたことから小説の投稿を始め、小説家になりました。

映画化された著作「うさぎになったバリスタ」はラビットハウスがモデルであり、かつてラビットハウスが経営難だった際、マスターが「いっそうさぎになりてぇ」と愚痴っていたのを参考にしたらしいです。神出鬼没でいきなり登場しては風のように去って行きます。はやみんが演じるというこで、本作を見るきっかけとなったキャラですが、井上喜久子っぽい口調で演じています。

何も考えないで可愛い女の子達を愛でることに専念できる本作は、日曜日にまったりと見るのに最適ですね。

本日も雨。いつもはジョギング・ウォーキング・サイクリングの人々で賑わう豊平川の河川敷ですが、本日は人影がほとんどなし。寒いし風も強いしね。しかしこちとらウォーキング歴25年以上、全天候で歩くぜといつものように出かけたのですが、強風で傘がぶっ壊れました。

某ドンキホーテで買った600円位の傘だったので費用的には大したダメージはないのですが、家に他の傘といえば携帯用の三段式折りたたみの小さい傘のみ。ちゃんとした傘を買いたいので早く止まないかな。一つ教訓があるとすれば、「橋の下は突風が吹くから気をつけよう」ですね。

さてソーシャルゲーム「ペロペロ催眠」の2回目です。現在レベル50で、小平エリア(18-3)を攻略中です。ここのボスは夕霧十六夜という金髪ツインテールですね。私の催眠力は

と言いたいところなのですが、残念ながらフリーザ様には及ばず、44万ほどです。ドラゴンボールの大抵のキャラには勝てるな…と思ったら、あのヤムチャでさえ最終的には戦闘力60万にもなっていたらしいです。他のキャラがもっと強くなっていたので相対的にヘタレのままでしたが。地球人最強と目されるクリリンに至っては130万。まあギニュー特戦隊あたりならまとめて倒せる程度には強いですかね(あくまで催眠力であって戦闘力じゃないですけど)。

無課金でプレイしているのでなかなか強くなりませんが、それでもカードは191枚となりました。うちNカードは77枚、Rカードは67万、SRカードは47枚です。SRカードも枚数だけは結構あるのですが、無課金の悲しさでなかなかレベルアップができないでいます。

レベルは100で打ち止めでしたが、昨年末からステージ4までを全てクリアしていると、カードのレベルを125まであげることができるようになりました。100を超えると1レベル一律+3と微少な上昇なので、125にしても+75でしかありません。SRカードなら1レベルアップで100以上上がったりするので微々たるものですが、塵も積もれば山となる。

私のお気に入りのカードをご紹介しましょう。

まずは早坂セシル。そうは見えませんが、専業主婦だそうです。説明では「北欧生まれ。とても温和で物静かな性格。姑から執拗な嫌がらせを受けても必死に耐えている。」ということですが、一体どこからそういう設定を持ってきたのかと思ったら、「ガジェット」という18禁エロゲーのキャラのようです。そちらの説明では


「とても温和で物静かな性格で、おまけに美しくて優しい。北欧の地方都市で、宿を営んでいる両親と暮らしていた彼女は、仕事で訪れていた商社マンと出会い、求愛され結婚し、日本へ来ることになる。姑は「ガイジンの嫁」を嫌い、事あるごとに難癖をつけていくが、彼女は黙って耐える毎日を送っている。」となっています。つまり外人さんなんですね。今時日本人キャラでも金髪は当たり前にいるのでわかりませんでしたよ。この人は他のレベルはもう見せられません。

次ぎにかなえ。姓は不明で職業はアイドルです。一見「魔法少女まどか☆マギカ」の鹿目まどかのコスプレみたいに見えず。説明では「おもちゃメーカーのイメージガール。その子どもから大人まで幅広く人気があるが、主に大きなお友達の層が厚い。」といのことです。よくわかりませんが、きっと他のキャラも何かしらのエロゲーから流用(当然許可は取っていると思いますが)しているのではないでしょうか。

レベル15ではスクール水着に変身します。ここまではお見せできますが、以後は……。

芦葉春菜。新体操選手です。今時の新体操選手はコスチュームがやたらごてごてしてますが、ちょっと昔のレオタードがいいですね。説明では「リボンをまるで生命をもったもののように動かすことが出来、周囲からはリボンの女王と呼ばれている。趣味は縛ることで、美しい肉体を見ると常に持ち歩いているリボンで亀甲縛りにし、お持ち帰りすることがしばしば。」だそうです。へ、変態だー!しかも百合。

レベル15では極小ビキニに変身。これはギリセーフでしょう。

横田恭子。職業はOLだそうですが、深田恭子に似ていると思うのは私だけ?「バイク好きのOL。仕事での鬱憤を晴らすため休日はよくバイクで走り出す。盗んだバイクじゃないですよ。」とのことです。ライダースーツがカッコイイです。

前田ことみ。職業はコスプレイヤー。それは職業…なのか?説明では「妖精コスでコミケ会場に現れた女の子。今回の衣装は気合を入れたらしく背中の羽は製作期間1ヵ月。カメコの皆さまたくさん撮ってあげてください。」だそうです。

レベル15でお召し替え。これはこれで可愛いです。残念ながらかなりの貧乳ですが。

柚木千莉花。職業はキャビンアテンダント。スッチーと言ってはいかんのでしょうか?最近入手したカードなのでレベルアップできていません。説明は「CAのお姉さん。彼女が乗る飛行機はなぜか揺れやすい。『乱気流の為機体が少々揺れております…』」とのことです。こんな綺麗な人でもきっと酷い目に遭うのね。

片倉椎名。職業はキャバ嬢。なるほどど派手ですね。この人も最近入手したのでレベルアップできていません。説明は「とあるキャバクラのNO.2。トップを目指し日々努力しているが、NO.1との壁に悪戦苦闘中。起死回生の一手は見つかるのだろうか。」だそうです。これで№1になれないとはどれだけハイレベルなキャバクラなんだ。一回行ってみたいですが、座って5万、飲んで10万なんて店は勘弁です。

藤堂智佳子。職業は救命救急士。立派なお仕事ですが、説明は「救命救急士として働く女性。普段は勤勉だが、患者が好みだった場合のみ動けない事をいいことに献身的な介護と称してやりたい放題。」だとか。何という外道。

レベル20でナーススタイルに。いいですねえ、ナースコスは。

レベル40では下着姿に。ここらがギリギリです。
今とても今後欲しいカードは、これ。

中森晴絵。職業モデル。説明は「ラウンドガールのお姉さん。会場を盛り上げる為なら際どい服でも恥ずかしくありません。裸でも…恥ずかしく…なん…か…」とのことで、最初からこの露出なのにレベルを上げればどうなることか。絵の綺麗さに惚れています。いつ手に入れられるのでしょうか?

神山雅。職業巫女。説明は「とある有名神社の娘。人々から崇められる程の人気を持つ。人前に出る事はあまりなく彼女が神社の中でナニをしているのか知る者は少ない。」とのことです。レッドデータガールの泉水子みたいですが、もうちょっと妖しげな気配。巫女さんはいいねえ。神道が生んだ萌えキャラの極致だよ

鈴村このは。職業お嬢様。だからそれは職業なのかと小一時間(ry。説明は「どこぞの金持ちの娘。周りにはカネ目当ての男性ばかり取り巻く為、愛されるということをまだ知らないでいる。」とのことですが、こんな可愛いのに金目当てしか来ないの?

最後に星野琴夏。限定カードなので入手できる見込みは今のところないですが、いつか復刻とかあるかも知れません。職業は機織り。江戸時代か。説明は「実家の機織りを手伝う女の子。内気な為異性とはほとんど関わらないが、好きな人はいるらしい(友人談)。今日も彼女は何かを星に願い続ける…」とのことで、リアル織姫ですね。

ということで、絵柄は千差万別ですが、綺麗な絵が好きです。え?催眠力が高いSRカードが欲しいだけじゃないか?まあ確かに全てSRカードですね。

こんばんは。暖かいだの暑いだの散々言ってきたので天がキレたのか、本日は一日雨でした。札幌に転居して本当に初めての本格的な雨で、しかも結構気温が低め。

実は今日からライラック祭りが始まったのですが、往々にしてこの時期に気温が下がることがあるらしく、「リラ冷え」というのだそうです。リラはフランス語でライラックのことですが、どっちか統一して使えよと思うのは私だけ?「リラ祭り」や「ライラック冷え」ではいかんのか!

さて本日は2014年春季アニメ中間評価の最終回です。今日は「ソウルイーターノット!」を紹介しましょう。原作は大久保篤のマンガで、「月刊少年ガンガン」で2011年から連載中です。

大久保の作品「ソウルイーター」の外伝であり、本編「ソウルイーター」の設定を後書きで語ることは不本意で、説明するなら漫画でやりたいという理由で本作品を始めたのだそうです。故に「ソウルイーター」を見ていたほうが楽しめるはずなのですが…私は見ていないのです。なんというガガントス。

舞台は本編よりも少し過去の死武専を描いており、主人公を含む3人の新入生を中心に、本編のキャラクターや本作初出の新キャラクターとの学園生活が主軸となっています。見た人には旧知のキャラも、こちとらには全員新キャラですが。

コンセプトは「殺伐だけどウキウキライフ」。春鳥つぐみは普通の女子中学生でしたが、ある日いきなり足が武器化したことから武器であることが判明し、死武専に通うことになってしまいます。

死武専とは死神武器職人専門学校の通称で、「職人」と「武器」を育成することを目的としています。「武器」は武器に変身することができる人間で、「職人」は「武器」とペアを組んで「武器」を操る人間です。キャッチコピーは「健全なる魂は 健全なる精神と 健全なる肉体に宿る」。

「武器」は当初、とある人物により、人間を加工して作り上げられた者でしたが、時代が下るにつれて人々の間に拡散し、今ではファイブスター物語の騎士やダイバーのように、低確率ながらどこの家庭でも生まれてくる可能性があるようです。世襲化した家系まで発生しているあたり、まさに騎士みたいですね。

つぐみの武器としての姿は鎌槍(ハルバード)ですが、今のところ刃がないため武器としてまともに機能しません。自称「恋に恋する14歳」で貧乳。ややロマンチストな面があり、臆病であるが、時折熱意のある行動をとります。入学初日で、めめとアーニャの二人を自身のパートナー候補とすることになる。

CVは千菅春香。2013年から声優・歌手として活動を始めた新人ですね。アニメでは本作が初主演となります。

そしてつぐみとペアになりたい「職人」が二人いて三角関係となっています。その内の一人が多々音(たたね)めめ(CV悠木碧)です。

つぐみ同様14歳ですが、やたら巨乳です。かなり天然ボケで、自分の名前すら忘れてしまうこともあります。「睡拳」の使い手で、寝たまま戦うことが出来るというか、寝ていた方が強いです。

寝ぼけてしばしばつぐみのベッドにもぐりこんで寝ますが、なぜか裸になっていたりと百合指向。つぐみの操が危ないです。

もう一人の「職人」がアーニャ・ヘプバーン(CV早見沙織)。金髪碧眼の14歳でさる国の高貴なお姫様らしいです。窮屈な城での生活から抜け出し「庶民」の暮らしを見るために死武専に入学してきました。

ツンデレで、他人と馴れ合うことを嫌ったりしていますが、本当は友達が欲しいらしいです。つぐみがめめと親しげにしているのを見ると、頬を膨らませて拗ねたりします。お城で叩き込まれた「ロイヤルカラテ」という体術や「ロイヤル槍術」という武術も使います。

この三人が、個性豊かな死武専の先輩達や同級生と波瀾万丈な學園生活を送るのですが、どうやら死武専には「魔女」とう不倶戴天の敵がいる様子。実は「武器」のなれの果てが「魔女」という某まどマギのような設定ではないらしいですが、「職人」はともかく「武器」が先天性であるように、「魔女」もまた先天性のもののようです。

ちなみに「ソウルイーターノット!」の「ノット」はNOT、つまりNormally Overcome Targetのことで、死武専の非戦闘員クラスの総称です。何かしらの理由で戦闘能力を得てしまった人達に、力のコントロールを教えることを目的としており、死武専の9割の生徒はこちらの所属です。このほかEAT(Especially Advantaged Talent)というクラスがあり、こちらは死武専の戦闘員(エージェント)クラスの総称で、能力を使い「悪」と戦うことを目的としています。

死武専はアメリカのネバダ州のデス・シティーにあり、死神様が長を務めています。死神様は絶対者的存在で、「規律」を司る8人の旧支配者の一人で、魔女と戦っていましたが、仲間の一人である阿修羅が狂気に呑まれて仲間を喰ってしまったことから旧支配者は集団としては瓦解し、死神様は改めて単独で世界の規律の創造を行っているようです。しかし…つぐみ達はまだまだど素人同然なので、本作では死神様とかは出てくる余地はないかも。

ただ、旧支配者とかエイボンの書といったクトゥルー用語がちりばめられているところを見ると、クトゥルー神話要素もあるのかも知れませんね。もっともクトゥルー神話の旧支配者は人間に積極的に関わったり手を貸したりするような存在ではありませんが。

めめとアーニャの中の人はラジオ「あおい・さおりの新番組」を3年近くやっている仲でアドリブの息もぴったりです。つぐみ役の千菅春香と同年代ながら声優歴が長く演技に定評のある二人なので、安心してつぐみを演じられるのではないかと思います。

いや~全国的に気温が高い五月ですねえ。ここ札幌も結構暑いです。もちろん内地ほどではないでしょうけど、北の大地なのにと思うと心理的にうすら暑いです。明日は雨で気温も下がるらしいですが。

そういえばすすきの交差点、昔は上のような時計塔がありました。しかしこれはもうありません。2005年に撤去されたそうです。お菓子に「札幌タイムズスクエア」というのがあるのにどうするんだと言いたいところですが、時計はあるんです。

現在はこんなの。小さくなったので時計塔とは言い難いですが、タイムズスクエアの名称に偽りなしですね。

ちなみに「札幌タイムズスクエア」は仙台の銘菓「萩の月」に近いタイプのお菓子らしいです。まだ食べたことないので、帰省する時にでも買ってみようかな。

さて本日は春季アニメ中間評価第三弾。今日は爆笑アニメ「マンガ家さんとアシスタントさんと」を紹介しましょう。原作は「ヤングガンガン」(スクウェア・エニックス)→「月刊少年ガンガン」(同社)と掲載誌を変えつつ2008年から2012年まで連載され、一旦完結しましたが、2013年に続編の「マンガ家さんとアシスタントさんと2」が「ヤングガンガン」で連載中です。

主人公で漫画家の愛徒勇気CV松岡禎丞)とアシスタントの足須沙穂都を中心に、日常生活がゆるりと描かれた爆笑マンガ家コメディーです。愛徒勇気という名前からしてふざけんな感満載のマンガ家さんですが、実は黙っていると結構二枚目で絵も上手いらしいのですが、かなり幼稚かつスケベで、思い込みが激しくて妄想癖があります。


彼以外は全部女性キャラなので、ウハウハハーレム状態ですが、恋愛は全く上手くいっていない模様です。パンチラが書きたいが故にマンガを描いているらしく、趣味に走りすぎて順位が低迷している様子。打ち切りとかないのでしょうか。裏表がなく真摯である面だけは女性陣にも認められていますが。松岡禎丞はアニメの「ジョジョの奇妙な冒険」で私が愛してやまない名セリフ

これを演じたそうです。その延長上で、愛徒勇気役も極めてハイテンションで演じています。彼のぶっとび演技を見るための作品なのかも知れません。

そしてメインヒロインの足須沙穂都(CV早見沙織)。早見沙織は声質からして美人役が多いですが、今季も司馬深雪・草薙結衣にこの足須さんと美人ばっかり演じていますねえ。

愛徒のアシスタントです愛徒が22歳なのに対し、足須さんは19歳(愛徒がいつも「足須さん」と呼んでいるので、どうしても「足須さん」といいたくなります)。1人暮らしをしているせいか年齢より大人びて見えます。みはりの紹介で1年前からアシスタントをしています。マンガの専門学校に通っており、時折作品の持ち込みをしてみはりに見て貰っているようですが、デビュー出来るほどの作品は作れていない様子。基本的に真面目で大人しく、愛徒の妄想や暴走に対してはなるべく関わらないようにしてクールな態度を示しています。

愛徒は足須さん激ラブな様子を見せていますが、足須さんは実にそっけない態度で返すことが多いです。でも嫌っている訳ではないようで、そうでなければ若い男女が二人きりで密室で作業なんてできないでしょう。

一度体調不良で倒れた際、愛徒に剥かれて下着姿を披露していました。なんと上下ともピンク。足須さんは清楚な雰囲気から白だと思っていましたが意外や意外。ちなみに愛徒は足須さんを毒牙にかけようとした訳ではありませんので念のため。

次に編集者の音砂みはり(CV能登有沙)。パンツスーツを仕事着にした、金髪ツインテールの女性編集者です。編集よりも、愛徒の暴走を容赦ない暴力で制するのがメインの仕事のような気がします。

実は愛徒とは高校時代の同級生でした。当時みはり自身はマンガ家志望でしたが、才能のなさを痛感していたところに、愛徒のレベルの違う絵柄を見てマンガ家を断念し、編集者の道を選びました。

背も小さめですが、それよりもなによりも胸が小さいことを気にしています。ちなみにサイズはAA(ダブルエー)カップなんだとか。DカップだのEカップだのといった女性が結構ありふれている昨今、逆に希少価値があるような。

愛徒も同様のことを言っていましたが、みはり自身はコンプレックスでしかないようで、さらに怒りに火を注いでいました。

アシスタント2号風羽りんな(CV井口裕香)。やわらかいロングヘアの、巨乳の美少女。18歳にして愛徒の熱狂的なファンという奇特な人物で、押しかけアシスタントとなります。

しかしなんと漫画の描き方を一切知らなかったという(笑)。でも愛徒は「可愛いから」と言う理由で採用しました。さすが愛徒!おれたちにできないことを平然と(ry。

かなり天然ボケな性格で、誰に対しても笑顔で接っしています。愛徒に対して暴力的な女性陣が多い中、彼に暴力を振るうことは一切なく、結婚しても良いとさえ思っているようです。じゃあ愛徒はもうりんな一択じゃないか。

しかしりんなは愛徒と足須さんを恋人同士と勘違いしているようす。それなら足須さんは恋のライバルということになりますが、全く敵対する様子もみせない平和な女の子です。

いかにも釘宮理恵のツンデレキャラという感じの黒井せな。身長140センチの19歳ですが、画力は凄まじく、速度と質を兼ね備え、大物漫画家ですら頭が上がらないスーパーアシスタントとして名を馳せています。

くぎゅキャラだけあって、誰に対しても中性的な物言いと尊大な態度を崩さず、愛徒にはドSな責めを敢行しますが、インクボトルの蓋を開けられないほど非力なため、Mっ気がある愛徒にはご褒美にしかなりませんでした。

皆野まとめ(CV(田中真奈美)。まだ一回しか登場していませんが、まるで小学生のような姿とは裏腹に月刊少年ゴンゴンの編集長にしてみはりの上司です。

愛徒は彼女が編集長とは知らず、一般人の子どもだと思っていました。「バクマン。」なんか読むとマンガ家は確かに編集長とそんなに接触することはないようですが、しかし流石に全然知らないということもないんじゃないかと思われますが…まあ愛徒ですから。ロリには興味がないのでしょう。

15分作品ですが、何も考えず楽しく見るには最適な作品です。30分尺でも余裕で見られると思うのですが。実は今期一番面白い作品なのではないかと思ったりしています。

こんばんは。諸般の事情で一日空いちゃいましたが私は元気です。それにしても札幌も暖かいというかむしろ暑いですね。大通公園ではライラックが咲いています。ライラック祭り前に散らなきゃいいけど。

ライラック?ああ、ダンバイン後期の敵のオーラバトラーね、と思った古いアニメ通のあなた。お約束なので言わせていただきます。節子、それライラックと違う!ライネックや!

個人的にはビアレスが好きでしたが、ライネックはビアレスの運動性とレプラカーンの火力を併せ持つ機体とされているのできっとビアレスより強いんでしょう。でもビアレスのブーメランにもなる鎌形のオーラソードが好きでした。リーチ短そうだけどそこは二刀流で凌ぎましょう。

そんなレトロアニメの話はさておき、春季アニメの中間評価第二弾を行ってみましょう。本日は「神々の悪戯」です。「悪戯」と書いて「あそび」と読みます。原作は女性向け恋愛アドベンチャーということで、古くは「アンジェリーク」シリーズ、最近では「ときめきメモリアル Girl's Side」なんかと同様、女性がプレイヤーとなるゲームですね。ということは登場キャラは野郎ばかり。

そんな設定で見て大丈夫か?とルシフェルさんならずとも心配したくなることろですが、唯一といっていい女性キャラにしてヒロインの草薙結衣役の早見沙織が「早見沙織のふり~すたいる♪」で男性が見ても面白いと思うと言っていた言葉を信じて見続けているわけですが……なるのど、結構面白いじゃないですか。

希薄になった「神と人間のつながり」を再び再認識させるため、ゼウスによって集められた神々が通う学校。もそこになぜうか唯一人間として放り込まれたのが草薙結依。ゼウスによって神々に「人間とは、そして愛とは」を教える目的で有無を言わさず召還された拉致被害者です。ゼウスは神々の力を封じた上で「就学期間の1年以内に、神々が人間について理解することができなければ、結衣も含めて全員が箱庭に閉じ込められることになる」と言いいます。結衣も元の世界に帰るためには協力しなければなりません。

草薙結衣はプレイヤーキャラということで、ゲームでは下の名前が変更可能だそうです。皆自分の名前をつけるんだろうな。実家は神社で、居合道を習っています。高校三年生ですが恋愛事には疎い性格で、土蔵にあった天叢雲剣の光に導かれ、神話の世界に飛ばされます。

神々はギリシャ神話から太陽神アポロンと冥界神ハデス。アポロンはゼウスの息子だからともかく、ハデスは兄弟なのに。それも本来ならゼウスの兄なのになぜか突っ込まれています。豊穣の神ディオニュソスもいますが彼はサブキャラらしいです。

北欧神話からは光の神バルドルと炎の神ロキ。

ロキといえばデジタルデビル物語の悪役というイメージが強いのですが、オリジナル神話でもトリックスターですよね。バルドルを間接的に殺害したのはロキなのに、親友同士でいいのか?他に雷神トールもいますが彼もサブキャラです。

日本神話からはスサノオとツクヨミ。三貴子の二人ですが、戸塚尊と戸塚月人という名前で登場します。「戸塚」って何?

そしてエジプト神話からは冥府の神アヌビス(ハデスと被らないか?)と教師役の叡智の神トト。ただし彼氏候補は上記6柱の神らしいです。ギャルゲーの経験者的にいえば、先生も攻略対象になるのでトト先生も当然ターゲットになると思いますが。

このトト様の結衣に対する「壁ドン」と無茶振りは毎回のお約束。結衣を強引に口説いているようにしか見えませんがなあ。

で、野郎ばかりの神々ですが、個性豊かで面白いです。しかもなんだかんだと全員結衣が好きになるし、他の神と親しくしているとさりげなくジェラシーを発していたりして。野郎ばかりだから「ウホッ!」「アッー!」な展開になりやしないかという気がしていましたが、そういうことはなかったぜ。

結衣はボーイッシュな感じもあってやたら女の子女の子してないのがいいです。健気で凜々しくて実にいい子です。神々の愛情を一身に受ける立場ですが、あまりヒロインぶらないのはやはりマイキャラだからでしょう。ときメモの主人公も無個性でしたしね。

学校なので他にも生徒は沢山いるのですが、他の生徒は精霊が演じている完全なモブで、ろくに顔さえ描かれていません。本当に学校の雰囲気をだすためだけの存在なんですね。ひどい。P.A.WORKSならモブ子でも無駄に可愛いのにな。

今後の展開はどうなるんでしょうね?とりあえずメインキャラ全員と恋愛フラグは立てるとして、誰か一人を選ぶのでしょうか。その場合は本命アポロン、対抗スサノオ、穴はバルドルという感じがしますが、個人的にはトト様と結ばれて欲しいな。結衣は壁ドンに弱かったということで(笑)。

でもなんとなく誰か一人を選ばずに皆と仲良くなり、晴れて全員で卒業、そして無事人間界に戻った結衣の前に全員が出てきて恋愛遊戯の続きを始めるとかいうオチなんじゃないかなんても思ったり。このゲーム、ぜひボーイズサイドを付くって欲しいですね。女神達と学園生活というハーレム世界で。
こんばんは。本日は札幌で最高気温27.6度でした。夏日ですよ夏日。東京は23.3度ですってよ奥様!あれえ?札幌ってのは北の方にあるはずなのになあ。4度も高いってどういうことよ。

私はもう上着をオミットしてワイシャツで出勤しましたけど、なぜか道産子のみなさんはかっちり服を着ていらっしゃるひとが多くて。いや、どう考えても暑いんですが。もしかするとまだ夏服にもしてなかったりして。

まあ午後から曇ってきて急速に気温が下がったりしましたが、札幌の人ってむしろ寒がりなんじゃないかという疑惑が湧いてきています。夏はクソ暑く、冬は薄ら寒い関東平野育ちは、この程度の温度変化にはびくともしないのでした。

さて今日は春季アニメの中間総括でもやりましょう。ここのところちゃんと見られなかったして結構杜撰にやっていましたが、今回はきっちり丁寧にやりたいと思いますよ。

ということで本日は「魔法科高校の劣等生」です。人気のライトノベルが原作で、すでに既刊13巻で累計発行部数は450万部を超えているということなので、アニメも人気なら二期三期当然というシリーズになりそうな気がします。

原作は読んでいませんが、ラノベというよりはかつてのジュブナイルを彷彿とさせると評価されているそうです。魔法と称されていますが、実際には超能力が体系化されたもののようで、ファンタジーではなくSF寄りのようです。ご都合主義的展開をタブーとし、最初に設定したことから逸脱しないよう設定を作り込む作風なのだそうで、まだ6話が終わった時点の中盤では見えてこないことが多いです。

多分中二病の人達にはものすごく受けるのではないかと思います。あらすじは

かつて「超能力」と呼ばれていた先天的に備わる能力が「魔法」という名前で体系化され、強力な魔法技能師は国の力と見なされるようになった。20年続いた第三次世界大戦が終結してから35年が経つ西暦2095年、魔法技能師養成のための国策高等学校の一つ、国立魔法大学付属第一高校に、エリートとして将来を約束された「一科生」の妹と、その補欠である「二科生」の兄が入学した時から、卒業するまでの物語である。

ということで、魔法を学力に置き換えると、国立魔法大学は東大、付属第一高校はかつての府立一高(後の都立日比谷高校)といった感じでしょうか。普通に考えればこの高校に入学できるだけで超エリートであるはずですが、一学年定員200人しかいないというのに、学生は一科と二科に分けられており、二科生は補欠的な扱いを受け「雑草(ウィード)」と呼ばれて差別されています。

一科生こそが本命のエリートですが、魔法の才能は心理的な理由によって容易に失われてしまい、思春期では特にその傾向が顕著だということで、毎年少なくない魔法科高校の生徒が魔法力を失い退学してゆくのだそうです。その補欠要員が二科生であるということで、この辺り勉強だって似たような傾向ありますよね。高校でブレイクするヤツや落ちこぼれていくヤツや。

主人公の司馬達也は二科生で、タイトルの「劣等生」なのですが、魔法実技の成績は悪く、ペーパーテストではトップというアンバランスな結果を残したために二科生となっていますが、実際には尺度に問題があり、実戦においては凄まじい戦闘力を見せ、一科生をも圧倒します。

同学年ながら妹の深雪(達也が4月、深雪が翌年3月生まれ)は、入学試験をトップで合格した名実共に優等生ですが、実の兄である達也を誰よりも敬愛し「お兄様」と尊称しています。兄の能力を誰よりも信頼しており、不遇な扱いを受ける状況を常に憂いています。男女問わずに認める「校内一の美少女」で、才色兼備の見本のようなお嬢様です。ただし重度のブラコンであることを隠そうともせず、兄妹としては際どい関係を思わせるような言動もあります。また達也が他の女性と親しげにしていると嫉妬のオーラ全開となります。

この美男美女の二人、中の人繋がりでいうと「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の高坂京介(中村悠一)と新垣あやせ(早見沙織)なんですね。特に第二期の「俺妹」ではあやせが出てくると神回になるというほど壮絶に面白おかしい絡みを見せてくれた二人ですが、結局京介はあやせの気持ちに応えることはなく、結ばれることのない涙の別れとなってしまいました。こちらのアニメはもしや中二病に墜ちてしまったあやせの執念が生んだ妄想なのでしょうか。世界一親しい関係になれて良かったねと言いたいところですが…本当に妹で良かったのかあやせ。


「俺妹」といえば、他にも京介の幼なじみで癒し系の田村麻奈美(CV佐藤聡美。千反田えるなどおっとり美少女を得意としますが、夜叉麻奈美となった回の演技は壮絶良かったです)が達也の同級生の柴田美月として登場しています。


またあやせのライバルとも言える黒猫(CV花澤香菜。あんたどんだけ出演しているんだ)は、生徒会長七草(さえぐさ)真由美として登場しています。深雪同様入試をトップで通過した才媛で、ルックスやスタイルにはも密かな自信があったそうですが、深雪と出会って以降自信を喪失しているのだとか。やはりあやせの妄想世界なのか(笑)。


それから保健の先生のようでそうではないらしい総合カウンセラー(なんじゃそりゃ)の小野遙。ちょっと色仕掛けで迫ってくるような謎の女性(現時点)ですが、この声は……!

(^q^)くおえうえーーーるえうおおおwwwではないですか!丹下さんの復活振りは嬉しい限りです。クロエ・ルメール役もとてもいいのですが、これについては「ガールフレンド(仮)」を紹介する際に別途やらせて下さい。

最初に設定ありきの作品といえば、ファイブスター物語(ええい!13巻はまだか!)を連想しますが、FSSも連載が長くなるにつれて当初設定では収まりきらず新設定がガンガン加わっていました。どんなに熟慮したのだとしても、最初の設定だけでやり続けるのは大変なのではないかと思います。作品だけでなく作者も成長しますからね。

個人的には「俺妹」キャラ達が演じている感じがしてなかなかいいです。桐乃がいないというのがまた結構で(ファンの人すいません)。
こんばんは。本日を以てゴールデンウィークは完全に終了となりましたね。そして海の日まで今後10週間は祝日がない週という、良く言えば仕事や勉強に集中するのに向いている、悪く言えば休日の楽しみの少ない期間が続いていくわけです。

昨日でブログを初めて2周年が経ち、本日から3年目ということになります。記事は昨日までで706件ということで、毎日ブログを更新していたら730件なければならないところ、PCの故障や引っ越しなどで不本意ながら更新できない期間があったりで足りませんが、まあ良くこんなに続けてこられたものだと思います。別に目標ではありませんが、記事1000件は達成できるのでしょうか。

前にも書きましたが、このブログを始める理由(表と裏)はどちらもほぼ目的を達したので、本人もモチベーションは低下傾向なのですが、それと裏腹にアクセスは増加傾向にあり、アクセスカウンターを見るとここんとこ毎日400アクセスを超えていたりします。人気ブログ…なんでしょうかね?サブジャンルとはいえ、ブログランキングの1ページ目にあると驚きますな。ちょっと前までは4ページ目(76位~100位)あたりが落ち着くとか思っていたのに、今は当たり前に2ページ目(26位~50位)にいますよ。

本日は札幌も気温が上がりましてまさに初夏の気候。そこで円山公園に行ってきました。円山公園というと京都市東山区に同名の公園があり、国の名勝に指定されています。

京都の円山公園は八坂神社や知恩院に隣接していて確かに名所というに相応しいところです。かつて大阪勤務で枚方に住んでいた時は、休日はよく京都に行っていました。大阪にはウィークデーに出勤していたせいか、休みの日まで行く気にはなれませんでしたね。通勤に使っていた京阪電車が東山を通っているので、東山界隈はよく出かけまして、円山公園にも馴染んだつもりでいました。

話の種に平野屋でいもぼうを食べてみたかったのですが、一番安い「いもぼう御膳」でも2500円もして、その割りに内容は極めて質素に見えたもので、今だ果たしていません。単品でも1500円ですよ。餃子の王将とかで1500円出したら腹一杯食べられるのにと思うと、勇気が出ませんでしたなあ。

それはさておき札幌の円山公園です。名前は偶然の一致と思いきや、京都市にある円山公園をモデルに造成されたのだそうです。1950年に上野動物園の移動動物園が開催されたのが起源で、1957年に開園されたということで、歴史はそんなに古くはないですね。ただし面積は68.7㏊と本家の8.6㏊を圧倒する広さです。

ただし北海道だけあって園域は円山から宮ヶ丘に及び、札幌市民の憩いの場となっています、特に毎年5月上旬には花見客、6月には北海道神宮祭の参拝客で賑うということで、本日行ってみたら公園は煙でもうもうでした。火事ではなく、市民がバーベキューをしているのですね。札幌の人はバーベキューが大好きらしく、豊平側の河川敷でもよくバーベキューをやっていますが、円山公園でのバーベキューは数が違いました。本来ならお花見なんでしょうけど、今年の札幌の春は暖かいらしく、すでに園内の桜は盛りを過ぎておりました。しかし花より団子より酒、飲んでしまえばそんなの関係ねえ!(古い)ということでしょう。

市側も普段は公園内での火の使用は認めていませんが、花見期間中に限ってはバーベキューコンロのレンタルまで行っています。冬が厳しいだけに春の訪れを喜ぶ気持ちはきっと本州人より強いのでしょう。

園内には、動物園、野球場、陸上競技場、庭球場、子供の国などがあり、札幌市と市の外郭団体が運営管理を行っています。なお園内には北海道の一の宮である北海道神宮も含まれているように見えますが、実は隣接しているだけで公園外なのだそうです。

ついでなので北海道神宮にも行きました。1964年までは札幌神社という名称だったそうですが、明治天皇を祀ったことで社名を変えたそうです。北海道の開拓当時樺太・千島に進出を進めていたロシアに対する守りということで、大鳥居が北東を向いています。末社である開拓神社には間宮林蔵などの北海道開拓の功労者が数多く祀られています。

1974年に何者かに放火されて本殿・祝詞殿・内拝殿などが全焼してしまったそうで、全焼した建物は4年後の1978年に再建されました。放火テロだったようですが、犯人は捕まっていません。

付近の地名の由来となった円山という山があります。標高225メートルの低い山ですが、山の大部分は円山原始林として天然記念物に指定されて保護されています。もともとアイヌは、この山の事を「モイワ」(「小さな山」と言う意味)と呼んでいたのだそうですが、和人の誤解によって円山の南東にある531メートルの山が「藻岩山」となってしまいました。こちらは本来「インカルシペ」(いつも上って見張りをするところ)と呼ばれていたアイヌの聖地だったそうですが、そりゃあ聖地に「小さな山」はないですよね。

円山公園に隣接しており、北海道神宮とともに円山公園の一部のような感じで意識せずに入っていけます。さすがに原始林というだけあって、木立の中は気持ちがいいですね。円山は低くて手ごろな山なので、夏には市民がよく登り、札幌市内の小学校や幼稚園の遠足で登るところもあるようです。四国八十八箇所にならって八十八ヶ所の石仏が設けられているそうで、石仏めぐりは登り1時間、下り40分のコースだとか。次回は登ってみようかと思います。

西へまっすぐ歩いて行けばたどり着く場所なので、根性を出せば家まで歩いて帰れる…とは思ったのですが、歩き出してすぐ地下鉄の入口を見つけてしまって日和りました。まあ公園内や北海道神宮や原始林を結構歩いたから、ま、いいかな。ちなみに円山は札幌の高級住宅地だそうです。私の住む豊平川沿いとは格が違う?
こんにちは。今さらな話題かも知れませんが、一時期電車の広告にやたら登場していた与○翼という人がいました。インターネットを駆使して短期間で大金を稼ぎ、六本木にオフィスを構える企業群の代表者たちをネオヒルズ族というのだそうですが、その代表格とされた人です。それは別に私にとってはどうでもいい話なのですが、その時広告で宣伝していたのが著作だという「秒速で1億円稼ぐ条件」という本でした。

あ、本には思いっきり名前が出ている。せっかく一部伏字にしたのに(笑)。じゃあもういいや。言わずと知れた秒速病の私、「秒速」の文字に反応してまじまじと広告を見て

という気持ちになったのでした。でこの人、少し前まで“2010年9月株式会社Rajuriを彼女と一緒に六本木ヒルズの一室にて創業。現在は、この波乱万丈な自身の経験に裏打ちされたノウハウと勝ちへの執念、そして、人生観やビジネスその他成功のための技術を伝えるために日夜、研究と実践を続けている。1日1冊必ず読破する読書量と深い思考から出るノウハウに高い定評と多くのファンを持つ。人生の夢は、日本に影響を与える偉大なる思想家になり、世界をより自由で豊かに変えていくこと。頭脳産業と人、アパレル、ペット市場、高級旅館事業に名乗りを上げ、年商100億のグループを32歳までに作るのが、現在の目標である。”なんて紹介されていたのですが…

なんと32歳になるはずの今年4月、自身のブログで破産したことをカミングアウトしました。ブログなりHPなりで多数のアクセスを得て儲けろと主張していた彼、破産ネタで注目度が増し、ヤフーランキングや公式ブログのアクセス数が急上昇して、アメーバブログのアクセス数の総合1位となったそうです。破産が本当だとしても、ちゃっかりバナー広告の収入で稼いでいる辺りは転んでもただでは起きないというか。

しかし本当に秒速で1億稼げるのだとすれば、1分で60億。1時間で3600億円。このペースで稼げたら何をしようと破産なんてありえないだろうに。誇大広告もいい加減にしろといいたいですが、

と思っていた人も結構いるのでしょうね。私とは何の関わりもない人ですが、「秒速」なんて単語をみだりに使うから…と思わずにはいられません。実は偽装破産だとかいう声もあるようですけど、個人的には「驕れる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し」ということろですね。

君よ驕ることなかれ
我等歴史という大海に漂う小舟に過ぎぬ
盛者必衰 沈マヌ者ハナシ…
(Sound Horizon(Chronicle 2nd)「沈んだ歌姫」より)

おっと本題前の前座ネタが長くなってしまいましたが、本日はギャルゲーの土曜日。いよいよ禁断のオンラインゲームの紹介に入ろうかなと思います。なんで「禁断」なのかというと、18禁であることのほか、“課金”という一歩間違えると恐怖の蟻地獄に陥る可能性があるということからです。もっとも私自身は無課金で続けていられるのでそんなに禁断でもないかも知れません。

第一弾は「ペロペロ催眠」です。DMMが提供するブラウザソーシャルゲームで、アドベンチャー、ビジュアルノベル、カード育成といった要素があります。結構間抜けなタイトルに思えますが、内容もかなり妙です。

ストーリーは
主人公は催眠神拳の使い手。山奥で兄の裸王と共に修行をしていたが、兄がもっといい生活を求めて世界征服を企み
師匠の元を去ってしまった。師匠に兄の催眠神拳を封印するよう言われた主人公は、兄が最後に残していった言葉「まずは東京からだー!」を便りに上京することに。

上京した主人公はとある喫茶店にて白雪愛瑠という銀髪の女性と会う。白雪はどうやら裸王の居場所を知っている様子。激しい戦いの末に白雪を倒した主人公は、仲間になった白雪と共に裸王のもとへと向かう。主人公は裸王の野望を止めることができるのか…

というもので、お判りでしょうが「北斗の拳」のパクリですね。裸王ってオイ。ちなみに裸王はまだ登場していません。白雪愛瑠は最初の敵ですが、戦闘後は主人公のナビゲーターとして常に行動を共にしています。上の画像だ初期(LV1)のもので、レベルが5上がるごとに絵柄が変わっていきます。18禁ということなのでどう変わるかはお察し下さい。一応差し支えないあたりをお見せすると、レベル5で

このようにカードが破れて下の絵が見えるような形で変化していきます。

レベル20で1枚目が破れきって下にあったバニーガール姿の愛瑠に完全に変化します。

レベル40ではバニーガール姿の画像が完全に破れきって、3枚目のビキニ姿の愛瑠になります。ここまで次第に露出が増えていますが、さらにレベルが上がるとご想像のとおり…でもここでは掲載しません。興味のある18歳以上の人はプレイしてご自身でご確認下さい。
ゲームはまず「探索モード」で街を探索して裸王とその側近を探していきます。いくモードです。一つのステージには4つのエリアがあり、それぞれ9面で構成され、3面ごとにエリアのボスが待ち構えています。探索はスロットを行うことで進行していきます。

3面ごとにそのエリアのボスが待ち構えています。主人公の催眠神拳は入手しているカードの全催眠力合計数値でボスにダメージを与えることができます。催眠神拳を使うには精力を消費するのですが、ボス戦では全力(6)消費となります。一回で倒せなくても(後半になるほど一回じゃ到底無理になります)、精力が回復したらまたボスと戦うことができます。
最終面でエリアボスに勝利すると、倒したボスのカードを1枚得ることができます。イントロでは白雪愛瑠と戦いますがこれはステージに入る前で、最初のステージのボスは鹿島ゆりとなります。

この人です。ステージ1のお茶ノ水エリアのボスです。結構可愛いでしょう。登場するボスは全て裸王に忠誠を誓っているのですが、皆裸王の催眠神拳にかかって洗脳された状態なので、主人公の催眠神拳で正気に戻してやらなければなりません。
そう書くと世のため人のためカッコイイ…という感じですが、そこはお馬鹿でR18なこのゲーム。ボス戦勝利毎にエロエロ名シーンが登場します。DMMのソーシャルゲームも色々ありますが、エロさでいえば「ペロペロ催眠」のボス戦勝利後のシーンが一番過激ではないかと。

これまでは4ステージ16エリアしか開放されていませんで、ボスは16人でしたが、昨年末にステージ5が開放されました。私はようやくステージ5にたどり着いたところです。

ちなみにカードには「萌」「美」「艶」の三属性があります。先に挙げた白雪愛瑠や鹿島ゆりは「美」属性です。その他にステージ2秋葉原エリアのボスのレンや、ステージ3秋葉原エリアのボス榛原杏などがいます。


この二人の画像をみてピンと来た人は「○ーゼン○イデン」をご存知ですね。そう、思いっきりパクっています。ついでに台詞もパロディの嵐です。この二人に限らず、全体的にパロディのラッシュです。「美」属性は普通で、初期から後期にかけて催眠力の上昇量がそんなに変わらずコンスタントに上昇していきます。
「萌」属性のカードどしては、例えばステージ1新宿エリアのボスである白幡さくらや、ステージ1浅草エリアのボスである本城しおりなどがいます。「萌」属性は早熟で、初期Lvでは催眠力の上昇が高く、後期Lvでは上昇が低くなります。他の属性と比べて最高値が低いカードが多いようです。


「艶」属性のカードどしては、例えばステージ1本郷エリアのボスである名代竹雛子やステージ2三田エリアのボスである八坂ひとみなどがいます。「艶」属性は晩成で、初期Lvでは催眠力の上昇が低く、後期Lvでは上昇が高くなります。他の属性と比べて最高値が高いカードが多いようで、私の持つカードでも総催眠力1位と2位のカードは「艶」属性です。


実はこの三つの属性はじゃんけんのように三すくみになっており、「萌」<「美」<「艶」<「萌」という関係になっています。ペロペロコロシアムではチームの属性が有利な相手と戦うと勝率が上がるでしょう。

なおカードには、属性の他にレアリティに応じて三段階の階級があります。Nカードは最も多いノーマルカードで、枠が桃色です。出現率は最も高く、Lv100にするのが簡単なカードですが、総催眠力は低くてレベル100でも3000に満たないです。ひどいのは1200台というのも。白雪愛瑠の後に一番最初に自動的に手に入る若妻・嶋田佳代や、お前は貞子かと言いたくなる三船千里、「とある魔法のなんたらかんたら」のコスプレをしている前園遙などがNカードです。



Rカードは枠が銀色のレアカードです。先ほど紹介したエリアボスは皆Rカードになります。総裁民力はレベル100で5000~7000台で、6000台が多くなっています。学生の奥貫薫、山賊(!?)の猪狩里菜、看護婦の河口恵理香などがいます。



SRカードは枠が金色のスーパーレアカードです。出現率は低いですが、催眠力の最大値が最も高く戦闘では主力になります。軍人コスプレの上和野瑠奈、声優さんの松永真穂、貞淑そうな人妻・黒柳美咲などがいます。



で、探索だけやっているのかといえばそうではなく、各種イベントが常に開催されていて、探索そっちのけでイベントをやっていることが多くなります。
① 親衛隊討伐イベント

裸王の親衛隊を探して討伐するイベントです。討伐するごとにEP(イベントペロ)を獲得し、EPに応じて各種報酬を得ることができます。探索時にはイベント専用のスロットを行うことになります。

② ペロペロコロシアム

5枚のキャラクターカードを選抜して、プレーヤー同士で戦うイベントです。5対5の団体戦となりますが、勝ち残りはありません。対戦は1枚1枚のカードの催眠力で行われ、3つ以上勝ち星をあげたほうの勝ちになります。あくまで参加しているカードの催眠力での勝負であり、総催眠力は関係しないので新規の人でも参加しやすいイベントでしょう。勝利するとペロコロチケットを獲得し、ペロコロガチャでペロコロ限定カードをGETできます。また、勝利数や連勝数、ランキングによっても報酬があります。
③ ペロペロ大作戦

ひたすら探索を進めていくイベントです。専用のイベントアイテムの取得数によるランキングや到達できたエリア数に応じて、報酬があります。なお、開催されるごとに、それぞれ演出や舞台が異なっています。エリアは前半100ヶ所・後半100ヶ所の全200ヶ所あります。前半はそこそこのレベルがあれば自然回復だけで走りきれますが、200ヶ所完走はアイテムの購入が必要で、無課金では厳しいかと思われます。私も100ヶ所はクリアしたことがありますが、200ヶ所はありません。

だいたい上記イベントが順繰りに開催されているので、ある程度レベルが上がると探索そっちのけでイベント参加してしまうことも。まあ通常探索は時間的制約がありませんからね。次回に続きます。

はいこんばんは。今日は雨に注意ということで傘を持って出かけたのですが、結局使いませんでした。札幌ももう少し湿気があった方がいいので、雨は歓迎なんですけどね。

札幌には花粉症はない…ということはありません。当地ではシカラバの花粉で症状を発している人が多数いるようです。しかし私に限っていえば、こちらでは全く症状がないので、シラカバ花粉には反応していない模様です。スギ花粉がないのはありがたい限りです。人により反応する花粉は異なるので、花粉のない街に行きたいと札幌に来たとしても、シラカバ花粉に反応するならやはり症状に苦しめられることになるでしょう。

これまで金曜日は中国美女列伝をやっていたのですが、もう種切れで完結してしまいました。美女の種は尽きないのですが私の知識の方がついていけません。これから金曜日は何をやったらいいんでしょうか?休養日?

とりあえず本日は番外編として日本の美女・小野小町を紹介してみたいと思います。日本には美女といわれる人はたくさんいて、例えば静御前とかお市の方とか色々おりますが、世界三大美女の一角である小野小町を外すわけにはいかないでしょう。もっともこの世界三大美女に小野小町が入っているのはおそらく日本だけで、クレオパトラ、楊貴妃、そしてヘレネ(トロイア戦争の原因となった美女)あたりが入るのが正統派世界三大美女だと思われます。

そうえいば世界三大料理にフランス料理、中華料理と並んで日本料理を入れているのも日本だけなのかも。正統派世界三大料理はフランス料理、中華料理にトルコ料理らしいのですが、こちらには異論ありです。

確かにベリーダンスを見ながら食べるトルコ料理はおつなものではありますが、正直トルコ料理入れる位なら無形文化遺産の和食が入っているほうがふさわしいのではないかと思います。もっともWikipediaで各国の無形文化遺産を見ると、メキシコの伝統料理とかフランスの美食術、地中海の食事(イタリアやスペインなど地中海諸国)なんてのが入っていますので、和食だけが食の無形文化遺産という訳ではありません。

それはさておき、日本人が世界で戦える美女と認定しているのが小野小町というのなら、これを紹介せずして他の美女を紹介できましょうか、いやできない。ただ…中国美女は中国絵師(台湾絵師も含む)が頑張ってくれたのですが、小野小町について日本絵師は頑張ってくれるのでしょうか?

正直こんなのや

こんなのばかりだと実に困りますなあ。

これじゃそもそも顔がわからないし(笑)。そんな不安を抱えつつもやはりやってしまうのでした。

小野小町は生没年不詳ですが、9世紀頃、すなわち平安時代前期の女流歌人です。六歌仙・三十六歌仙の一人で、六歌仙では唯一の女性です。絶世の美女として数々の逸話があり、能や浄瑠璃などの題材としても使われている人物ですが、当時の小野小町像とされる絵や彫像は現存しておらず、後世に描かれた絵でも後姿が大半を占め、素顔が描かれていない事が多いので、本当に美女であったかどうかについても判然としません。なんてこったい。

系図集「尊卑分脈」によれば小野篁の孫娘ということになっています。小野篁は昼は朝廷で働き、夜は地獄で閻魔大王の補佐をしていたという伝説を持っている人で、政務能力に優れて詩才もあり、書は天下無双と言われた人ですが、反骨精神も強く、流罪になったりもしています。しかし、小町の父とされる出羽郡司・小野良真の名は「尊卑分脈」にしか記載が無く、他の史料には全く見当たらず、小野篁の生没年(802年-853年)を考えると篁の孫とするには年代が合わないという指摘もあります。このため、「小町架空説」も伝えられています。

生誕地は一説によると現在の秋田県湯沢市小野といわれており、晩年も同地で過ごしたとする地域の言い伝えが残っていますが、確証はありません。この他にも京都市山科区説、福井県越前市説、福島県小野町説、熊本県熊本市北区植木町小野説、神奈川県厚木市小野説など、生誕伝説のある地域は全国に点在しています。ただ、小野氏には陸奥国にゆかりのある人物が多く、祖父とされる小野篁は青年時代に父に従って陸奥国へ赴き、小野篁のいとこである小野春風は若い頃辺境の地で暮らしていたなど、小野氏が陸奥国に生活の基盤があったという可能性もあります。もちろん「あきたこまち」はここから由来している訳ですね。

ちなみに小野小町の墓といわれるものも全国に点在しています。しかし平安時代頃までは貴族も風葬が一般的だったので、そもそも墓自体が存在しない可能性もあります。

小町は第54代の仁明天皇から、その子である文徳天皇、孫の清和天皇の三代の時代に宮中で仕えていたと言われており、仁明天皇の更衣(中宮・女御の下の后妃の身位)だったという説もあります。そうえいば源氏物語で光源氏の母は桐壺更衣でしたね。父親の身分が低いと女御にははれないのだとか。

小野小町のエピソードで特に有名なのは、深草少将の百夜通いです。小町に惚れていた求愛した少将は、小町から百日間毎日通い続けたら受け入れると言われ、毎日欠かさず小町の元へ足を運び続けましたが、百日目に大雪のため願い叶わず凍死してしまったという伝説です。この話はもちろんフィクションですが、少将のモデルとなったのは同じく六歌仙にして交流のあった僧正遍昭ではないかという説もあります。

小町は長命であったと言われていますが、その晩年は乞食となって落ちぶれたとか、地方を放浪して行き倒れになったなど、美人と謳われた全盛期とは一転して不遇なエピソードが多くなっています。もっとも故郷の陸奥に帰って静かに隠棲したとか、百夜通いで命を落とした深草少将を弔って90歳近くまで生きたなど、穏やかな晩年を描いた話もあります。

在原業平と同様に、小野小町の作品は多数ありますが、特に百人一首にも選ばれた
花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふる ながめせし間に
は有名な作品であり、年老いてかつての美貌が色褪せていく自分の境遇を嘆いた歌は、特に女性に人気の高いとか。身につまされるとか?しかしこんな歌を歌っていて美人じゃなかったらどうかしていますよね。

紀貫之は古今和歌集の仮名序で柿本人麻呂と山部赤人を称える反面、六歌仙をことごとくディスっていますが、小町については「哀れなるようにて、強からず。言わば、良き女の悩める所あるに似たり。強からぬは、女の歌なればなるべし」と比較的抑えた批判をしています。もっとも六歌仙以外の歌人は評価にすら値しないと無茶なことを言っているため、相対的に六歌仙を高く評価していることになっていますが。もっとも小町の歌の多くは情熱的かつ奔放なので、貫之の批評は正しくないと指摘する学者も多くいます。

小町の主な作品は以下のとおりです。

思ひつつ寝ればや人の見えつらむ夢と知りせば覚めざらましを
色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける
わびぬれば身を浮草の根を絶えて誘ふ水あらば往なむとぞ思ふ
わが背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛のふるまひかねてしるしも
いとせめて恋しき時はむばたまの夜の衣をかへしてぞきる
うつつにはさもこそあらめ夢にさへ人めをもると見るがわびしさ
かぎりなき思ひのままに夜もこむ夢ぢをさへに人はとがめじ
夢ぢには足もやすめずかよへどもうつつにひとめ見しごとはあらず
うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものはたのみそめてき
秋の夜も名のみなりけりあふといへば事ぞともなく明けぬるものを
人にあはむ月のなきには思ひおきて胸はしり火に心やけをり
今はとてわが身時雨にふりぬれば事のはさへにうつろひにけり
秋風にあふたのみこそ悲しけれわが身むなしくなりぬと思へば
《以上、古今和歌集》

ともすればあだなる風にさざ波のなびくてふごと我なびけとや
空をゆく月のひかりを雲間より見でや闇にて世ははてぬべき
宵々の夢のたましひ足たゆくありても待たむとぶらひにこよ
《以上、小町集》

下世話な話になりますが、裁縫に使う「待ち針」の語源は小野小町にちなむという俗説もあります。言い寄ってくる多くの男になびくことがなかったことから、穴(膣)のない女と噂されたという伝説に基づき、穴のない針のことを「小町針」と呼んだことから来ているのだとか。恋多き女ならビッチ呼ばわりし、身持ちが堅ければこれか。口さがないことですねえ。

小野小町にちなむ作品は総称して「小町物」と言います。能では小野小町を題材にした七つの謡曲、「草紙洗小町」「通小町」「鸚鵡小町」「関寺小町」「卒都婆小町」「雨乞小町」「清水小町」の「七小町」があります。これらは和歌の名手として小野小町を讃えたり深草少将の百夜通いを題材にしたものと、年老いて乞食となった小野小町に題材にしたものに大別されます。

歌舞伎では「積恋雪関扉(つもるこい ゆきの せきのと)」 通称「関の扉」、「去程恋重荷(さるほどに こいのおもに)」 通称「恋の重荷」、「六歌仙容彩ろっかせん すがたの いろどり)」 通称「六歌仙」、「和歌徳雨乞小町(わかの とく あまごい こまち)」 通称「雨乞小町」があります。

美術では、鎌倉時代に描かれた、野晒しにされた美女の死体が動物に食い荒らされ、蛆虫がわき、腐敗して風化する様を描いた九相詩絵巻は別名を「小野小町九相図」と呼ばれます。モデルとしては他に檀林皇后(嵯峨天皇の皇后である橘 嘉智子)も知られ、両人とも「我死なば焼くな埋むな野に捨てて 痩せたる犬の腹を肥やせよ」の歌の作者とされました。

現代では2007年にわらび座が「ミュージカル小野小町」を上演しています。上で挙げた「我死なば 焼くな埋むな 野にさらせ 痩せたる犬の 腹を肥やせよ」の歌から、自分の人生を生ききった美しいだけではない強い女性として小町を描いています。

また2013年にはさちいろ玉手箱が「小町の千年情話」を上演しています。生前の愛憎のもつれのために、没後、一千年も成仏できず、江戸の町をさまよう小野小町の霊を描いています。

おお。いろいろと妙な画像もあったものの、さすがは小野小町、結構画像はありましたね。最後にリアル小野小町というか、ミス小野小町のお二人の画像をどうぞ。


おやっとさあ。なぜか鹿児島弁でご挨拶。神代小蒔きはかわいいですね。2クールやるものだと思っていた「咲-Saki-全国編」がなんと1クールで終わっていたことに気がついて、昨日最終回を見ました。続編はいつやるんだろう?

ここんところすっかり春めいた札幌なので、夏服に着替えてクールビズということでネクタイもオミットしております。昔は衣替えが6月で、それまでが暑くて参りました。その後も無茶苦茶暑くなるわけですが。

札幌はさすがに北海道。関東に較べればかなり涼しい(という言い方でいいのかどうか)のですが、それにしても札幌の人達は寒がりだなあと思います。いまだにコートとか来てますからね。元気なはずのJKも、セーラー服の上にセーターを着ていたり、ブレザーの下にセーターを着ていたり。ま、夏服に着替えろとまではいいませんが、せめてセーターぐらいはもう脱ごうよ。一体いつ半袖を着るつもりなのだ君たちは、松実宥じゃあるまいし。と、夏はくそ暑くて冬は結構薄ら寒い筑波嶺の元住人は思ってしまうのでした。

それはさておき帯広小旅行紀を続けましょうか。帯広駅はとっても近代的でした。さすがは十勝地方の中心地。現在の駅舎は1996年に改築された4代目らしいです。高架駅なので北口と南口を自由に通り抜けることができます。

観光はあまり考えない私ですが、帰りの電車の切符も取得済みなので、その間は何かしらして時間を潰さねばなりません。一応一箇所だけあたりをつけていたのです。それが緑ヶ丘公園です。

面積約50ヘクタールの広大な敷地のほぼ全体が緑に覆われ、まさに「緑ヶ丘」の名に恥じない公園です。中には博物館、美術館、動物園、遊園児、児童館、野草園といった施設もそろっており、まさに総合公園なのですが、実は十勝監獄(後に帯広刑務所)の跡地なのでした。帯広刑務所は1976年に別の場所に移転しましたが、その名残として十勝監獄石油庫が残されています。

石油庫は、監獄内で使われる灯火用の保管庫として、明治33年(1900年)に建てられたもので、帯広市で現存する最古の建造物です。使用されている煉瓦と屋根瓦は、囚人が獄内の煉瓦工場で焼いたものだそうで、1982年には建物としては最初の帯広市指定文化財となりました。もっとも公園内にさりげなく立っているので、説明文を読まないと見過ごしそうになります。

とにかく大きな公園なので、ぶらっと一回りするだけで2キロは歩いてしまいます。無料で入れる野草園をぶらつき、帯広美術館に入ろうかと思いつつ結構入場料が高いのでパスしたりして、入ったのが帯広百年記念館です。

これは1982年に開館した、帯広の歴史、風俗、産業などを紹介する郷土博物館です。アイヌ民族文化情報センター「リウカ」も併設されています。1982(昭和57)年という年は、開拓団体の晩成社が初めて開拓を開始した1883(明治16)年から百年目で、二つの展示室を持ち、第一展示室では開拓の困難と農業王国・十勝の発展までが、第二展示室では十勝地方の歴史と先住民について紹介されています。


入口にすぐ沼地にはまるマンモスの実物大模型があってなかなか迫力があります。先史時代の石器の数が半端なく、石器作りが大規模に行われていたようです。また土器も1万4千年前という北海道最古のものが出土しており、かつては帯広は北海道の先進地帯だったのかも知れません。帯広に来たらとりあえず緑ヶ丘公園に行ってみることをお勧めします。

さてそうこうしているうちに昼も過ぎてお腹が空いてきました。帯広といえば豚丼の発祥の地として知られています。緑ヶ丘公園のある北口は綺麗なのですがあまり生活感がありません。商店街や飲み屋街などは南口のようです。なので駅まで戻ります。ますますお腹が空いてきます。牛丼の吉野家でも牛丼以上の値段で「十勝仕立て豚丼」が販売されています。これは期待せずにはいられませんね。

スマホで検索すると、真っ先に出てきたのが元祖豚丼の店とされる「ぱんちょう」。さっそく行ってみますと二時近いというのに長蛇の列が。さすが有名店。ここは並んででも食べるべきなのでしょうが、根性がないのとお腹が空いているのとであっさり日和ってしまいます。

ちなみに「ぱんちょう」の豚丼は松竹梅で、梅の方が高いらしいです。画像は梅の豚丼。おいしそうだなあ。

空きっ腹を抱えてふらふらと商店街を彷徨っていると目に入った「豚丼」ののぼり。ラーメン屋だけど豚丼のやっているらしいです。豚丼専門店のほうがなあと思いつつ、空腹には勝てず突入してしまいました「らーめん五朗」。大丈夫かなあ?

「帯広ナビ」によれば、「らーめん五朗」は地元の人がよく足を運ぶ店なんだそうで、人気メニューはらーめんと豚丼。中でも人気の豚丼は、ケンボロー豚というケンブリッジ大学とエジンバラ大学が長年研究して生まれた豚を使用しているのだそうで、ケンボロー豚は色々な品種のいいとこ取りをした世界的にも有名な“おいしい”豚なんだそうです。そしてケンボロー豚を使っているのは帯広では「らーめん五朗」だけなんだとか。
まあこういう話は後で知ったもので、当時はとりあえずバラ肉とロースのミックス豚丼かロース豚丼かで悩みつつ、100円安いミックスを選択しただけでした。800円。満龍でジャンボ炒飯が食べられる値段です。

そして登場したのがこいつ。炒飯についてくるようなスープがついています。ご飯が炊きたてらしく、やたら熱かったですが、確かに美味い!ラーメン屋なのにイチオシメニューとしている理由がわかるというものです。行列に並ぶ覚悟と時間がある方はぜひ「ぱんちょう」へ行っていただきたいですが、日和ったら「らーめん五朗」でもいいかも知れませんね。

後は帰りの列車が来るまで駅の近くの帯広市図書館で時間をつぶします。もったいない!と思われる方もいるでしょうが、各地の図書館に入ってみるというのが密かな趣味でして。所変われば図書館も変わる。蔵書の内容から土地柄が知れる…かも知れません。帯広の図書館からは結構お堅いという感じを受けました。もちろん個人的感想なので異論は認めまくりますが。
いや、本当に小さな旅でした。豚丼のお供も生ビールで、終始飲んだくれてたような気もします。堕落だ堕落だ。でも個人的には今後も北海道在住中にあちこち行ってみたいと思います。お酒と共に(笑)。
GWも夢のように終わって、皆さん現実にようこそ。といっても今週はまだ休みボケの残ったまま週末になだれ込みそうですね。

本日は帯広小旅行(その2)かと思った?残念!さやかちゃんでした。←このネタはどういうふうに生まれたんでしょうね。面白いけど。さやかは“可愛い女の子”かどうかは評価が分かれるところかも知れません。まどか、マミ、ほむらあたりだとあまり異論はなさそうだけど。

というわけで(どういうわけだ)残り少ない書籍ネタいきます。本日は支倉凍砂の「狼と香辛料」」です。支倉凍砂の作品は初めて読みましたが、「狼と香辛料」については未見ながらアニメ化されていることは知っていました。

支倉凍砂(はせくら いすな)は1982年12月27日生まれで千葉県出身。立教大学理学部物理学科に在籍していましたが、卒業したかどうかは不明です。14歳のころから小説を書き始め、16歳のころから文学賞に応募し始めたそうです。大学に通う傍らで書き始めた「狼と香辛料」が、2005年に電撃小説大賞銀賞を受賞し、2006年2月に本作品でデビューを果たしました。
この電撃小説大賞、歴代の受賞者をざっと見渡しても知っている人がなかなかいませんで……おお、第10回の大賞受賞者有川浩は、先日「海の底」を読みましたし、「図書館戦争」シリーズは大ヒットしてすっかり人気作家となっていますね。

その他は、もしかするとラノベ界では有名な作家もいるのかも知れませんが、私は普段ラノベをほとんど読まないので、残念ながら存じ上げません。ただし、「ブギーポップは笑わない」(第4回大賞)、「我が家のお稲荷さま」(第10回金賞)、「アクセル・ワールド」(第15回大賞)、「ロウきゅーぶ!」(第15回銀賞)などはアニメ化されていることは知っているので、きっと有名なのでしょう。
ちなみに「狼と香辛料」は第12回の銀賞で、その上に大賞と金賞受賞者がいるのですが、知名度では「狼と香辛料」が圧倒していますね。大賞は正賞+副賞300万円、金賞は正賞+副賞100万円、銀賞は正賞+副賞50万円で、それぞれ受賞作品でデビューできるそうなので、賞金額は違うけれどもスタートラインは同じなのかも知れません。「ビブリア古書堂の事件手帖」の三上延など、受賞に至らなかった応募者を「拾い上げ」てデビューさせることも多いそうです。賞金の額や受賞者の多さから行けば、「一丁これに応募して作家になっか」と考える人は多そうです。

「狼と香辛料」はシリーズ化され、宝島社の「このライトノベルがすごい! 2007」で新人ながら作品部門第1位を獲得しました。「キャラクター女性部門」でも、『このライトノベルがすごい! 2007』でヒロインのホロが1位を獲得している。シリーズ累計の発行部数は2010年1月現在で400万部を越えているといることで、この人気を放って置くはずもなく、アニメ化(2008年に第一期、2009年に第二期を放映)の他、ゲーム化や漫画化がなされています。
2011年7月に全17巻で完結していますが、支倉凍砂による軽妙な筆致と、文倉十による繊細なイラストで人気を博しており、ファンタジー小説でありながら「剣と魔法」は登場せず(ただしヒロインの賢狼ホロなど、怪異がないわけではない)、また中世ヨーロッパ的世界観の中で繰り広げられる経済活動を主題に置くなど、新感覚ファンタジーの名にふさわしい内容となっています。

例によって文庫版の内容紹介ですが、裏表紙ではなく表紙裏にありますね。昔はそういう文庫本も多かったけど最近では珍しいような。
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない」老獪な話術を巧みに操るホロに翻弄されるロレンス。しかし彼女が本当に豊穣の狼神なのか半信半疑ながらも、ホロと共に旅をすることを了承した。そんな二人旅に思いがけない儲け話が舞い込んでくる。近い将来、ある銀貨が値上がりするという噂。疑いながらもロレンスはその儲け話に乗るのだが―。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞作。

ということで、主役は25歳の旅商人のロレンスと15歳ほどの可憐な少女に見える数百歳を軽く超える巨大な狼「賢狼ホロ」です。ホロは大昔の「友達」の頼みでパスロエの村の豊作の神をしていましたが、最近ではすっかり村人たちから顧みられなくなっており、たまたま通りかかったロレンスの馬車に逃げ込みます。ホロは麦畑にいて麦とともに存在したのですが、ロレンスの馬車の中に麦があったので乗り移ることができたのだそうです。
このホロ、人間形はなぜか美少女の姿をしていて花魁言葉を使っているのですが、耳と尻尾は消せないようです。この時代、一神教を封じる「正教会」の勢力が伸張してきており、ホロのような異形の者は「悪魔憑き」とされて火あぶりにされかねない状況になっています。北の故郷に帰りたいというホロとともにロレンスは旅をすることになりますが…

一方ロレンスは少年時代に商人修行を開始し、独立した行商人になって7年目の若手商人ですが、なかなかの切れ者です。各地を行商して回っていますが、夢は故郷となる町を見つけて店を出すことです。商人は農民や職人など「その土地のみに生きる人たち」とは対極をなす自由な存在ですが、市街地に店舗を構えて顧客が来るのを待つ町商人と、各地を巡り顧客のもとへ出向いて商売をする行商人に分かれます。行商人は一見気ままにみえますが、常に孤独な浮き草暮らしで、長く続けていると基本的に町商人になることに憧れるようです。町商人になるためには、その町の組合に所属したうえでその町の出身者でなければならないという制約がありますが、その町の住人と結婚することでも店を開くことができるようです。
本作では基本的に超常現象は発生せず、ファンタジーの定番である「剣と魔法」のうち、剣はともかく魔法は存在しません。唯一の怪異がホロのような知性を持つ獣の存在で、彼らはその正体において同族をはるかに凌ぐ体躯を持つうえに極めて長寿あるいは不死で、人間に化身することができます。ホロ以外にも存在するようですが、多くは人目に触れることを嫌い、迫害されることを恐れ、人間に姿を変えて人の世にまぎれるか人里から離れて暮らすため、その存在は伝説となりつつあるようです。

ちなみにタイトルの「狼」は当然ホロを指しますが、「香辛料」はロレンスを指します。。ロレンスを香辛料とするのは、作中に登場してロレンスと組むことになるミローネ商会の支店長マールハイトが、商売の節度を説くために正教会が創作した戯曲の登場人物「肥え太った魂にたっぷりと香辛料のうまみを効かせた大金持ちの商人」を引き合いに出し、彼をいずれ成功するであろう商人として褒めた言葉にちなんでいます。
本書は通常のファンタジーでは脇役に甘んじがちの商人のありようや生き様を、ロレンスを通して克明に描いており、勇気よりも智恵、腕っ節よりも機略が重要な商人の世界は極めて興味深く、魅力的なものとなっています。狡猾さや出し抜くことは美徳ですが、裏切りや詐欺は許されないあたり、他の職業とはちょっと価値観は違いますが、商人には商人なりの信義が存在していて、お金は殊の外重視するものの、決して「銭のためならなんでもやるズラ」という銭ゲバにはなっていません。

また賢狼ホロも魅力的な存在として描かれています。これはイラストを描いている文倉十の貢献が大きいと思いますが、年を経て老獪な部分もあれば美少女そのものの可憐な部分もあり、リンゴが大好きかと思えば酒も大好きで、飲み方を忘れてしまったのか二日酔いになったりもします。そしてロレンスを上回る交渉術で品物を高く売りつけたり、もうロレンスの嫁でいいじゃないかという勢いです。一巻では当然そんな関係には進みませんが、いずれはそうなりそうな予感です。
アニメの「狼と香辛料」は面白いですかね?面白いならポスト「とらドラ!」(さ、最近見れてない…)ということも検討したいのですが。

こんばんは。GWも終わっちゃいましたね。まあ中にはこれから有給3連続で取るぞと言う人もいるでしょうけど、休みってのは長ければ長いほど、終わった時の憂鬱感が増すような気がしませんか?何事もそこそこがいいのかな、なんて思っていると大物になれないのかも知れませんが、もうなれないからいいや。五月病はこれからですよ、フレッシュマン諸君。
そういう訳で、GWの4連休で唯一行った帯広小旅行の話をしたいと思います。一回で終わらすのは惜しいので複数回やる気でいます。経験したことはとことん、骨までしゃぶるユースフであった。
まず第一回目の本日は列車の話から。私は“なんちゃって鉄っちゃん”なので、旅と言えば列車です。鉄ちゃんにも色々な種類がありますが、私は“なんちゃって乗り鉄”ということになるのでしょう。

かつて外国暮らしをしていた時、日本語に結構飢えまして、前任者の残していった本を片っ端から読みました(当然自分でも買ったけど、本は結構重いので一度にそんなに沢山運べませんでした。ゲームソフトも持っていく必要がありましたしね)。そんな中にあったのが宮脇俊三の「シベリア鉄道9400キロ」と「インド鉄道紀行」でした。この二冊の本によって私の中の“鉄ちゃん”は目覚めたと言っていいでしょう。前者はどちらかというとナホトカまでのフェリーの話が結構長かったりしますが、低気圧で荒れまくる海を行くエピソードのせいか船旅に目覚めることはありませんでした。後者はインドの鉄道乗りまくりの名著で、作者も途中で疲れて体調悪くなって“インドなんか二度と来るものか”と呟いているのがおかしいです。体調が戻るとまた列車に乗りまくっているし。

この宮脇さんの著作の影響のせいで、私も旅というと列車中心で、あんまり観光とか考えない傾向があります。極端な話数時間列車にのって目的地についたら昼ご飯でも食べて帰りの列車に乗ってもいいとか。長距離列車なら駅弁とか買って駅から出ずにそのまま戻ってきてもいいとすら思うほどだったりします。いや、観光もそれはそれで面白いのでしょうが、何よりもめまぐるしく変わる車窓を見るのが好きなんです。

という訳で今回の帯広の旅、行きはJR北海道の特急「スーパーおおぞら」、帰りは「スーパーとかち」に乗りました。特急にはスーパーが付くのと付かないのがありますが、停車駅の数の他に新型車両を導入しているかということで区別しているらしく、「スーパー」が付くと停車駅が少なくて到達時分が短く、設備が豪華であるというイメージがありますね。もっとも我が筑波嶺を走る「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」は同一車両を使っていたりしますけど。

札幌から釧路を結ぶ路線は函館本線(札幌-白石)、千歳線(白石-南千歳)、石勝線(南千歳-新得)及び根室本線(新得-釧路)を通っていくのですが、乗っている方からすれば経由線が変わってもいまいちよく自覚を持てません。「スーパーおおぞら」といえば2011年5月に脱線して炎上する事故が発生(石勝線特急列車脱線火災事故)しています。これに限らず最近のJR北海道は事件事故が多いのですが、私の“なんちゃって鉄っちゃん”はそのくらいではビビりはしなかったぜ。

「スーパーおおぞら」は、札幌-釧路間を従来の4時間25分から3時間40分への一挙に45分も短縮し、同区間を日帰り圏内に変えてしまった驚異の特急で、キハ283系という気動車を使用しています。釧路空港は霧が出ることが多く、飛行機の欠航も多いので、時間短縮と在来線特急最高級のサービスを展開したことで、空路から客を呼び戻し、再び鉄路へと定着させることに成功したとされます。それだけに事故はとても残念なんですが…

気動車(ディーゼルカー)なので、駅でアイドリングしているとまるで車のような排気ガスの匂いがします。これを嗅ぐと、「ああ、北海道だなあ」なんて思ったり。唸るハイパワーエンジンの豪快なエグゾーストが絞り出すハイスピードにより、車窓風景は目まぐるしく変わっていきます。それをゆったりと座席に座ってチューハイなど飲みながらぼんやりと眺めているのはまさに私にとっては至福の時。500ミリリットルのロング缶を2本も飲んでしまいました。

帰りは「スーパーとかち」に乗りました。こちらも「スーパーおおぞら」にそっくりな気動車ですが、キハ261系ということで形式は異なります。キハ283系は制御付自然振子機構を搭載し、曲線区間での大幅な速度向上を実現した高性能車両でしたが、寒冷地向けに特化した複雑な車両構造等の要因もあり製造・保守コストが高額だったそうです。そのため、製造コスト低減を図って開発したのがキハ261系なのだとか。このあたりの話は兵器なんかにも共通する興味深いものですね。

石勝・根室線系統の特急は「スーパーおおぞら」の登場により。速度向上と到達時間の短縮・車内サービスのグレードアップが図られましたが、帯広止まりの「とかち」は長らく旧式のキハ183系が使われ、速度はもちろん車内設備も新型車両には見劣りする存在となっていました。そこでJR北海道では、2007年10月に「とかち」に新型車両キハ261系を投入し、「スーパーとかち」にクラスチェンジさせました。2009年10月には「とかち」は全列車「スーパーとかち」となり、帯広・釧路特急は全ての特急が「スーパー」化したのです。

さてでは乗り心地は違うのかといえば…見かけがそっくりなせいか、全く違いが感じられませんでした。座席とかインテリアには違いがあって、どちらがいいかは好き好きだと思いますが、個人的にはどっちでもいいので、「スーパーおおぞら」を期待していたら「スーパーとかち」が来やがったとか、その逆とかの感想はありません。結論:スーパー特急はいい!他の路線だと、例えば「スーパー北斗」(札幌-函館)を期待していたらただの「北斗」が来たとかいったがっかり感が発生する余地がありますけどね。料金は変わらないので、乗るなら断然スーパー特急ですよ。
そんな訳で帰りもやはりロング缶のチューハイ2本。往復で2リットルも酒を飲むとはけしからん。まあこの程度では

こんなラオウ兄さん的な台詞をいいたくなるんですけどね。一気ならともかく時間があけばこの程度!(えばることではありません)
こんばんは。「帯広で豚丼を食べる」ツアーに行って参りました。残雪は消え、気温はすっかり春なのですが、木々の芽吹きはまだこれからという感じで、北海道の春の訪れは遅いのだなあと改めて実感しました。
帯広小旅行記は後日にするとして、本日は久々に妄想秒速をやってみたいと思います。今日は大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」の劇中挿入歌「Let It Go」で恋を失った二人の女性、花苗と理紗の心の持ちようを妄想してみましょう。

「Let It Go」は直訳すれば「そのままで」という意味でしょうが、松たか子の歌う日本語版では「ありのままで」という邦題がついています。これを英訳すると「as it is」になりますが、その微妙なニュアンスの差ははっきり言ってよくわかりません。
「Let It Go」は世界41カ国の言語で歌われており、各国での曲名は英訳すると実に様々な意味に変化しているので、「ありのままで」はむしろ原題にかなり忠実なのではないかと思います。

松たか子は日本語吹き替え版で雪の女王ことエルサ役も務めていますね。ダブル主演のアナは松田聖子の娘である神田沙也加ということで、二人して声優ではなく女優から起用していることになります。宮崎アニメか。
宮崎駿がどういう選択をしようが、個人的にはアニメの声は基本的にプロである声優を起用するべきだと思っています。ここで何を言っても状況は変わらないでしょうけど、つぶやき続けることだけはやめないつもりです。ナイアーラトテップのように「夜に吼ゆるもの (Howler in the Dark)」の異名を持ちたいものです。

「アナと雪の女王」はディズニー久々のヒット作と言われています。そういえばディズニーアニメって毎年のように制作されているけど、記憶に残るのは90年代の「美女と野獣」とか「アラジン」とかくらいまでのような。むしろディズニー・ピクサーのほうが元気な気がしますね。
本作においては、雪の女王であるエルサが男性(王子様)からの求婚を求めておらず、物語上も男女の愛に限らない多様な愛の形を認めるというメッセージが込められているとされています。ディズニー伝統の「お姫様と王子様」路線からより現代的な路線にシフトしたといえるのでしょうが、少なくとも日本のアニメでは女の子達はとっくに王子様を不要としてしまっていますね。「セーラームーン」ではまだタキシード仮面がいたけど、彼も脇役的存在でしたし、プリキュアシリーズになるとヒロイン達は完全に自立しているような。

ダークファンタジーですが、「魔法少女まどか☆マギカ」も王子様無用の世界でした。かろうじてさやかと恭介のエピソードに人魚姫のモチーフが取り入れられていますが、恭介は助けてくれる存在ではなく、一方的に助けるべき存在でした。

さて作品の話題はこの辺にして妄想です。といっても歌詞をそのまま読んで貰えれば私の言いたいことはわかっていただけれると思いますが。花苗も理紗も、残念ながら貴樹と結ばれることはありませんでした。その原因を貴樹の「へたれ」っぷりに求める向きもありますが、私はそうは思いません。そんな解釈で終わる作品ならば、秒速病なんてかかりませんから。

しかし、彼女らに限っては、そう思うことで心の平安が回復できるのであれば、「あいつ(貴樹)はへたれだった」と思っていいとも考えています。イソップ寓話の「すっぱい葡萄」です。フロイト流の心理学では、手に入れたくてたまらないのに、人・物・地位・階級など、努力しても手が届かない対象がある場合、その対象を価値がない・低級で自分にふさわしくないものとみてあきらめ、心の平安を得るという防衛機制・合理化の例であるとされています。これに倣えば貴樹も明里についてそうすれば……と言いたいところですが、そういう訳にはいかないことは本編を見た方ご承知のとおりです。

降り始めた雪は 足跡消して
真っ白な世界に一人の私
風が心にささやくの
このままじゃだめなんだと
戸惑い傷つき
誰にも打ち明けずに
悩んでたそれももう
やめよう
ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの
何も恐くない
風よ吹け
少しも寒くないわ

この一番の歌詞のとおり、花苗や理紗には貴樹のことを吹っ切って凜々しき生きて貰いたいなあと思います。もちろんコミック版ラストのように「吹っ切った」貴樹と再会してやり直す花苗(はっきり描かれていないので示唆するだけですが)とか、理紗にしても吹っ切った貴樹となら上手くやり直せるのではないかと想像する余地はあるのです。
ですが、この歌を聞いていたら、男に振り回されず己の道を進む方が格好いい気がしまして。男に依存せず自立するというのもありではないかと思います。

悩んでたことが嘘みたいね
だってもう自由よ
何でも出来る
どこまでやれるか
自分を試したいの
そうよ変わるのよ 私
ありのままで 空へ風に乗って
ありのままで 飛び出してみるよ
二度と涙は 流さないわ
冷たく大地を包み込み
高く舞い上がる思い出描いて
花咲く氷の結晶のように
輝いていたい
もう決めたの
これでいいの
自分を好きになって
これでいいの
自分を信じて
光浴びながら
歩き出そう
少しも寒くないわ

そう、二人共に失恋を糧に凜々しく生まれ変わって欲しいのです。そして一緒に邪神を崇めて歌いましょう。
(_゚∀゚)o彡°ケイオス!ケイオス!アイワナケイオス!
え?それは違う?ちっ
それでは聞いてみて下さい。
松たか子が歌う日本語版。フルHDです。歌詞付きなので一緒に歌う時に便利です。

http://www.youtube.com/watch?v=cvj3-MZO9Tw
May Jが歌うエンドロール版。圧倒的な歌唱力ですね。

http://www.youtube.com/watch?v=tG0HpmLX0VA
25か国語で歌うミュージッククリップ。松たか子は7番目に登場します。

http://www.youtube.com/watch?v=6Qk5Fc1Vdqk
こちらはイディナ・メンゼルが歌うオリジナルの「Let It Go」。訳詞が字幕として出ています。

http://www.youtube.com/watch?v=Y01yUsDutyo
ついでだから訳詞も掲載しましょう。
雪が山を覆う夜 足跡ひとつ残らない
隔絶された王国 私はその女王
風がうなる 心の嵐のように
私の苦しみを 天だけが知っている
秘密を悟られないで
いつも素直な娘で
感情を抑えて隠さなければ
でも知られてしまった
これでいいの かまわない
もう何も隠せない
これでいいのかまわない
過去に扉を閉ざすのよ
もう気にしない 何を言われようとも
嵐よ吹き荒れるがいい 寒さなど平気よ
遠くから眺めると すべてが砂粒のよう
恐れは遠く去り もう私を苦しめない
怯えることなく 未知へと突き進む
善悪やルールに縛られずに 私は自由よ
これでいいの かまわない
風と空は私のもの
これでいいの かまわない
二度と涙は流さない
自分の道を行く ここは私の王国
嵐よ吹き荒れるがいい
私のパワーが大気と地に満ちる
氷の図形のように私の魂が広がる
結晶となって想いが形づくられる
二度と戻らない 過去はもう過ぎたこと
これでいいの かまわない
新しい夜明け
これでいいの かまわない
理想の娘はもういない
私の道を行く 輝く光を受けて
嵐よ吹き荒れるがいい 寒さなど平気よ

オリジナルの訳詞を見ると、日本語版の歌詞がかなり洗練されているというか意訳されていることがわかります。全買うにすら縛られないというあたりがちょっと怖いし、よっぽど両親から抑圧されていたんだなあという彼女の気持ちの吐露がストレートです。MVを見ると時としてエルサの表情が凶悪にさえ見える場面があるのですが、その根底に抑圧への反発があるのでしょうか。
今回はちょっと秒速成分が少なかったですね。が、こういう強さとたくましさを持った女性って格好いいなあと思います。そうなりたくてなかなかなれないのがまた人間というものの性なんですけど、せめて妄想では。
こんばんは。世間ではGW後半とか呼んでいますが、カレンダーどおりのこちとらとしては、この4連休こそがGWです。しかも土日はいつもと同じだから真にGWらしいのは明日明後日のみということに。
なので少しはGWらしいことをしようと、明日は帯広に行ってきます。もちろん札幌在住なので日帰りです。筑波嶺ではちょっと考えられない旅ですが、せっかく札幌に住んでいるので北海道各地を日帰り旅行してみたいなと思います。

一応GW中なので予約しておこうと、インターネットに接続したことだしPCで切符を予約しました。当日朝に駅で受け取ってもいいのですが、30分前に取れとかいうことなので、念には念を入れて今日札幌駅まで行ってきて切符をゲットしてきました。

札幌駅もその気になれば徒歩で行ってこれられるという距離に住んでいるので、歩いてきました。これまでに札幌駅は何度も利用しているのですが、地下鉄を利用してばかりいたので、しみじみと駅舎を見たのは今回が初めてかも知れません。なかなかに近代的かつ綺麗ですよね。昔の駅舎と比較すれば一目瞭然です。

切符を入手してまっすぐ帰るのも芸がないので、近くにある北大植物園に行ってみました。入園料は400円なのですが、今日はみどりの日ということで図らずも無料で入れました。あ、400円なのは夏期の入園料で、冬期は110円です。冬期は11/4-4/28とのことで、夏期になったばかりなんですね。

正式には「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション植物園」という長ったらしい名称のようですが、地図などでは通称の「北大植物園」で通っています。札幌の開基まもない明治初期、札幌農学校で教鞭を執ったクラーク博士の提案で開設されたそうです。

札幌市中心部にありながら13万3千㎡(つまり13.3ヘクタール、4万坪強)もの敷地を有し、園内にはキタキツネと遭遇する可能性を示唆する看板もあるというまさに都会のオアシス。北海道特有の植物が数多く植えられていて、北海道開拓以前の原生林が再現されたエリア(台風なので被害を受けても放置して植生の変化を調べています)があったり、アイヌなどの北方先住民が生活に用いた植物を栽培している「北方民族植物標本園」もあります。またクラーク博士とのつながりのためか、北米の樹木が数多く植えられています。

北海道の桜(エゾザクラ)はソメイヨシノよりも色が濃いですね。下の赤レンガ庁舎付近のソメイヨシノと較べてみると……え?あんまり違わない?おかしいなあ。これは多分撮影者の腕の悪さによるのでしょう。

ついでなのでそばにある北海道庁旧本庁舎にも行ってきました。かつて北海道庁の本庁舎として建築された煉瓦造りの西洋館で、重要文化財となっています。通称は「赤レンガ」。こちらはいつでも無料です。

これからも、こうやって札幌市内の名所をいろいろ紹介していきたいと思うのですが、「身辺雑記」ではさすがにいかんと思うので、新カテゴリー「北海道」を設置します。「札幌」にしないのは、予定している北海道各地への「小さな旅」も入れたいからです。

それはそうと昨夜、この前余市で買ってきたニッカウヰスキーのブラックニッカ・リッチブレンドをハイボールにして飲んでみました。これは美味い!値段的にはサントリーでいえば角瓶とオールドの間あたりなのですが、これはお気に入りにしたいと思います。クリアブレンドでは癖がなさすぎるんですよね。近くのスーパーでいつでも買えますし。しかし、ニッカの直売店よりスーパーの方が安いような気が。どういうことだオイ!と思わず杏子化してしまったのでした。

こんにちは。札幌三回目の週末です。今日も豊平川沿いを歩いたのですが、雪解け水で増水して轟々と流れていました。危険を感じるほどの増水ではないですが、「濁流は逝く者の如し」といったところでしょうか。

そんな昔の小説のタイトルを出したところで誰も知らんがな(笑)。西村寿行といえば“三村”と言われたベストセラー作家の一角だったんですがね。後の二人は森村誠一と半村良。今じゃ西村といえば京太郎なんでしょうかね。

それはさておき、本日ウォーキングのお供だった黒い小さなクラッチバックが逝きました。ファスナーが壊れてどんなに往復しても開きっぱなしという。思えばウィーンで買って15年。異国の地でも大阪でも、そして筑波嶺でも共に歩いてきた相棒だったのですが、年数的には十分使い切ったというところでしょう。

ちなみに中に何か入っていないか点検したら出てきたのがこれです。お手製の日の丸。これを首からぶら下げていたという。もちろん右翼ではないので異国時代だけです。当時、現地では中国人の評判が非常に悪く、しかもアジア人の見分けが出来ないという状態で、ただ歩いているだけで罵声を浴びせられることがままあって、ちょっとノイローゼ気味になっていたので、「俺は日本人だ」ということをアピールしていた訳です。

不幸中の幸いは、日本人とわかって罵声を浴びせてくる人は一人もいないことで、勝手に中国人だと思ってがみがみ文句を言ってきたおばさんが、日本人だとわかって手のひらを返して「やだもう早く言ってよ~!」と愛想良くなったのには笑いました。まあ日本人だと思って愛想良くしていたのが中国人だとわかって手のひら返しで邪険にされるというよりはまだましですが。

さて久々にギャルゲーの土曜日のわけですが、もう持ちネタがほぼ尽きてしまいました。そこで今日は比較的最近プレイした「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」です。ギャルゲーといえるのかどうかちょっと微妙ですが、まあ主要登場人物は女の子ばかりなので、いいですよね。

「魔法少女まどか☆マギカ ポータブル」は2012年3月15日に発売されたPSP用のゲームです。もちろん2011年に放映された「魔法少女まどか☆マギカ」が原作となっています。バンダイナムコゲームスとニトロプラスの共同開発ということになっており、ジャンルはアドベンチャー・ダンジョンRPGです。ストーリーが進行するアドベンチャーパートと戦闘を行うダンジョンパートの2つで構成されています。ダンジョンは魔女の結界ということになり、使い魔を倒したりアイテムを入手したりして魔女の下を目指します。

アドベンチャーパートではプレイヤーはキュゥべえとなります。CVの加藤英美里は3話までキュゥべえの真実を知らずに演じ、4話以降は“真のキュゥべえ”の気持ちで演じたと語っていましたが、こちらは最初から“真のキュゥべえ”で行くしかないという、まさに外道な展開です。キュゥべえさんとしては、魔法少女を魔女化させて感情エネルギーを回収することが目的となるのですが、逆に考えれば、キュゥべえ的に失敗を繰り返せば魔女化させないというルートもありえる訳です。よって本編では必ず魔女化していたさやかの魔女化回避も可能だったりしますが、反面本編では魔女化しなかったマミや杏子の魔女化も可能です。

魔法少女になっていないキャラクターには「因果値」というパラメータがあり、会話イベントでこの数値を上昇させると、少女は魔法少女になる決意を固めます。これは本編でほむらが時間遡行を繰り返したせいでいくつもの平行世界の因果線がまどかに連結され、途方もな潜在素質となったという例のあれです。キュゥべえは11話で「魔法少女としての潜在力はね、背負い込んだ因果の量で決まってくる」と言っています。そのため、因果値が高いほど魔法少女になった時の能力も高くなります。

なのでキュゥべえ的には契約前になるべく因果値を高くしておきたいところですね。強力な魔法少女は強力な魔女になり、また魔女になる際に発生するエネルギーも大きくなるようですから。

魔法少女になったキャラクターには「感情値」というパラメータがあり、この数値を上昇させると戦闘時の攻撃力が上昇します。しかし同時に消費魔力も増加してしまい、ソウルジェムが穢れやすくなるというデメリットもあります。シナリオの分岐点において、ソウルジェムが完全に穢れきっていると、魔法少女は魔女化してしまいます。原作のキュゥべえと同様に魔女化させるように行動するか、あるいは感情値を減少させることで魔女化させないように進行するかはプレイヤーに委ねられているので、キュゥべえ的には極めて不本意な、誰も魔女化せずに5人の魔法少女が協力してワルプルギスの夜と戦うというシチュエーションもあり得ます。

特定の条件を満たすことで、暁美ほむらとしてプレイが可能になる「ほむらルート」が解禁されることになります。このルートでは本編同様、鹿目まどかを契約させずにワルプルギスの夜を倒すのが目的となります。本編でのほむらは現在までに魔法少女になったことで訪れるまどかの悲惨な死を一度も回避できておらず、度重なる失敗のせいか「全ては救えずとも、まどかだけは」という視野狭窄状態とも取れる状態にあったと思われますが、自分でプレイすればほむらをもっと賢く立ち回らせることも可能です。とりあえずキュゥべえを撃つのはやめておきましょう。

ゲーム化に合わせて各魔法少女の必殺技や、マミ、杏子、ほむらの魔女化設定も新たに追加されました。マミは「おめかしの魔女」、杏子は「武旦(うーだん)の魔女」、ほむらは「此岸の魔女」になりますが、ほむらの魔女だけは即ゲームオーバーとなるせいか「魔女図鑑」には搭載されません。「叛逆の物語」での魔女化したほむらとは全然違う姿である子とは確かですが。

その他、巴マミの過去編等、本編で語られなかったストーリーや、暁美ほむらが暴走するといったIF展開である「番外編」も用意されています。さらに、アニメ本編では設定上存在しているが出番の無かった魔女や、今回本作のために設定された新たな魔女も登場します。

魔女の巣くう「魔女結界」を発見するとダンジョンパートに移行します。ダンジョンパートはプレイヤーがまどかやマミといった魔法少女となって結界の中に徘徊する魔女の使い魔と戦う3DダンジョンRPGとなっています。戦うのは一人だけですが、仲間がいる場合は交代することが可能です。本編でもわかるとおり、さやかは近接戦闘が得意とか、マミは遠距離攻撃が得意などと、キャラクター毎に得意な戦法があるため、それぞれの特徴を活かしてキャラクターを切り替えることが重要になります。

MPを消費することで「ティロ・フィナーレ」などの強力な魔法を使うこともできます。HPやMPはターンが経過するごとに徐々に回復していきますが、その分ソウルジェムは黒く穢れて行きます。ソウルジェムはグリーフシードを使用することで浄化できますが、入手数には限りがあるので使いどころが肝心です(後述するように実は抜け道があったりしますが)。ダンジョンの最深部に到達できればボスキャラクターである魔女との戦いになります。魔女を倒せばグリーフシードを獲得し、再びアドベンチャーパートに戻ることになります。

シナリオは各魔法少女毎にあり、TVアニメのサブタイトル同様、シナリオ名は作中のキャラクターの台詞を基にしています。

①まどかルート「夢の中で逢った、ような…」
最初にプレイできるアニメ本編に準じたルートで、このシナリオのみ分岐がありません。


②マミルート 「あなたが側にいてくれるなら」
まどかルートクリア後に開放されます。マミが魔法少女になった経緯や、新人だった頃のエピソードが明かされます。10話のほむら未契約(一周目)の時間軸が元になっています。


③さやかルート「私が願った、奇跡」
②でマミの魔女化を回避してクリアした場合に開放されます。契約直後のほむらが登場しますが、アニメでの二周目とは展開が異なります。進行次第でさやかは上条恭介とハッピーエンドを迎えたり、あるいは原作以上の悲劇に見舞われた挙句、魔女化してバッドエンドを迎える展開もあります。

④杏子ルート「残された最後の希望だったんだ」
③でさやかの魔女化を回避してクリアした場合に開放されます。本編でもわずかに語られていた杏子の過去を詳細に描いているほか、本編でのマミ死亡後の話を元にしています。ストーリーの進行上、アニメ本編で魔女化したことがあるまどかとさやかは必ず魔女化してしまう鬱展開です。
⑤ほむらルート「運命はきっと変えられる」
④のクリアorマミかさやかの魔女化のよるクリアで開放されます。キュゥべえに代わってほむらがナビゲートキャラとなり、魔法少女に忠告する事が出来ます。エンディングが4つもあり最も分岐が多いルートです。完全クリアのためには杏子シナリオのクリアが必須となります。


⑥番外編「想いは現実を超える」
⑤のクリアで開放されるボーナス&ギャグルートです。アニメにはない完全オリジナルストーリーで魔法少女達の意識改革を決意してはっちゃけたほむらの奮闘とほむらに翻弄される魔法少女達の日々がコメディタッチで描かれます。マミがアイドルになったり、さやかと仁美が恭介を巡って決闘したりと、お遊び的な趣向の強いエピソードが多いですが、5人でワルプルギスの夜に挑む事が出来る唯一のルートでもあります。ほむらがはっちゃけます。

この他、魔女結界のみのやりこみ要素「謎の魔女結界」をプレイすることも出来ます。

なお、マミ・杏子・ほむらの魔女化のほか、オリジナル魔女が2人登場します。


一人は「針の魔女」で、キュゥべえの頭部の被り物と黒い着ぐるみを着用している魔女です。本来の姿は針と縫った布で構成された人型で、性質は「敬愛」。青空の元に草原が広がっている結界に住んでいます。どうやら生前は最後までキュゥべえを信頼しきっていた魔法少女のようで、使い魔には「愛嬌」の役割を持つキュゥべえの姿をしたぬいぐるみがいます。

「刃を向けられるはずもない」なんて説明されていますが、実際のところはむしろ思いっきり、手加減なく、容赦なく、嬉々として粉砕するプレイヤー多数だと思いますけどね。

もう一人は「忘却の魔女」。「謎の魔女結果」の最深部で登場する中に触手が生えた脳味噌が入ったクラゲのような姿をした魔女です。性質は「復讐」。使い魔は「ワルプルギスの夜」の使い魔「影魔法少女」です。魔女図鑑では地球外から来訪した存在であることが示唆されているので、生前は地球外魔法少女だったということに。地球を訪れる前にキュゥべえが契約した異星の魔法少女なのでしょうか。その強さはまさに異星の「ワルプルギスの夜」です。宇宙からの襲来車なんて、クトゥルーか?クトゥルーなのか?(わくわく)

原作が原作なだけに、ストーリー展開はとてもいいのですが、戦闘モードは評判がイマイチでした。ゲームなれしていないと難しいと感じるでしょう。それに、せっかく仲間にいても一人ずつしか戦えないのは変ですよね。一人に戦わせて後の子達は見てるだけなんて。ドラクエ的にパーティーメンバーが全員戦闘参加するのが普通では。

後、みなさん鍛えれば非常に強くなります。例えばマミはティロ・フィナーレを超えるバンバルダメントという技があったり、1ターン反射バリアを作る「アイギスの鏡」や、数ターン全ての攻撃を回避する「絶対領域」という強力なスキルを覚えます。これさえあればお菓子の魔女など物の数ではありません。なぜ3話で使わなかったし(笑)。

最弱の魔法少女といわれるほむらも、無属性の通常兵器(拳銃とか機関銃とかミサイルとか)をがんがん使用しますし、クロックアップやクロックダウン、そして時間停止でものすごいアドバンテージを持っています。しかも本編最終回を反映してかまどかのマジカルアローや「侵蝕する黒き翼」といった技まで使用可能。育てると無茶苦茶強いキャラになります。

そしてまどか。OPの詐欺映像を元にした「パニエロケット」が技として正式採用されています。弓矢をつかった射撃が中心ですが、アルティメットまどかの技「シューティングスター」まで使えるのはなぜだ。特筆すべきは回復系魔法の多彩さ。「天上の祈り」はなんとソウルジェムの浄化まで行います。これを魔法少女に覚えさせちゃやばいだろうキュゥべえ。インキュベーターの科学技術の欠陥が疑われるところです。


ちなみに私のゲームは某支靜加さんにあげてしまいましたのでもう手元にありません。遊んでくれたらいいのですが、ダンジョンが難しいかも知れませんね。

こんばんは。私が札幌に赴任してからというもの、常に晴天続きだったのですが、ここに来てようやくお湿りが。しかし折しもGW。観光業界せっかくの書き入れ時に水を差す結果にならなきゃいいですけど。

そういえばここに来て桜が満開になったそうです。東京より1月は遅いですが、以前はGW開けの開花と言われていたので結構早まりましたね。やはりここんとこ暖かいから。

私の職場も近い大通公園には「マイバウム」があります。ドイツ語で「五月の木」という意味だそうで、春を迎える喜びを表現しているのだとか。元々は札幌の姉妹都市のミュンヘンから贈られたものだったそうですが、老朽化により撤去し、再建したそうです。本日は夏も近づく八十八夜な訳ですが、ここ札幌ではこれから春本番といった感じ。

北海道に来てから本らしい本は読んでいないのですが、筑波嶺時代のストックがあるので、尽きるまでは紹介していきましょう。本日は池井戸潤の「最終退行」です。池井戸潤の作品を紹介するのは本ブログでは初めてですね。

池井戸潤は1963年6月16日生。岐阜県出身で慶応大学の文学部と法学部を卒業しています。1988年に三菱銀行に入行し、95年に退職。その後コンサルタント業をしながらビジネス書を書いていました。98年に「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞して作家としてデビューしました。2010年に「鉄の骨」で吉川英治文学賞、2011年に「下町ロケット」で直木賞を受賞して一機に人気作家になりましたが、一番有名なのはテレビドラマ化された「半沢直樹」シリーズでしょう。

私はこれまでに「果つる底なき」(1998年)「架空通過」(2000年)「仇敵」(2003年)を読んでいます。半沢直樹シリーズは残念ながらまだ読んでいません。

「最終退行」は2004年2月に小学館から単行本が刊行され、2007年に小学館文庫から文庫版が刊行されました。池井戸潤自身が元銀行員であるせいで、初期作品は銀行ものが多いのですが、本作も銀行員が主人公となっています。
例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。
都市銀行の中でも「負け組」といわれる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、かつての頭取はバブル期の放漫経営の責任をもとらず会長として院政を敷き、なおも私腹を肥やそうとしている。リストラされた行員が意趣返しに罠を仕掛けるが、蓮沼はその攻防から大がかりな不正の匂いをかぎつけ、ついに反旗を翻す。日本型金融システムの崩壊を背景に、サラリーマン社会の構造的欠陥を浮き彫りにする長編ミステリー。

やりたい放題やった挙げ句に今も会長として院政を敷く久遠。経営責任を棚上げしたしわ寄せは全て現場に被ってきて、羽田支店の蓮沼は青息吐息で残業続きです。副支店長ですが、リストラで融資課長も兼任しているので支店で一番忙しい模様。最終退行とは、最後に支店内部を見回って施錠して帰ることですが、当番は決められているものの、一番遅くなる蓮沼が行うことが多いようです。
蓮沼は40歳で妻子がありますが、おそらく二枚目らしく、支店一の美人行員である藤崎摩矢と昨年から不倫関係にありますが、摩矢だけが今の蓮沼の心の支えになっています。
融資先からの「貸し剥がし」をめぐるトラブルによって生じた負債について、支店長(いい点が一つも見いだせない典型的な悪役)に陥れられて責任を全て被せられて戒告と減俸処分を食らい、摩矢に横恋慕してストーカーをやっていた行員に不倫の証拠社写真を撮られて家庭は離婚騒ぎ。遂に銀行を追われて長崎の水産会社へ出向(多分片道切符)となります。
すっかり四面楚歌となった蓮沼は、久遠会長にゼネコンから渡った8億円もの裏金を追及しようとします。銀行内部の話とともに展開されるもう一つの話は「宝探し」です。しばしば詐欺の手口に用いられる「M資金」を東京湾で探すトレジャーハンターがおり、久遠も若い頃にM資金について調査したとこがあって、密かに宝探しに熱中しています。

M資金とは、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が占領下の日本で接収した財産などを基に、現在も極秘に運用されていると噂される秘密資金です。公的に確認された事は一度もありませんが、その話を用いた詐欺の手口に著名な企業や実業家がひっかかり、自殺者まで出したことで一般人の間でも有名になりました。M資金の「M」は、GHQ経済科学局長であったウィリアム・フレデリック・マーカット少将の頭文字だとされるの定説ですが、他にマッカーサー、MSA協定、フリーメーソンなどの頭文字とする説などもあります。

本書でも冒頭で描かれていますが、降伏直前に旧軍が東京湾の越中島海底に隠匿していた大量の貴金属地金が1946年に米軍によって発見されるという事件が実際に起きているほか、終戦直後に各種軍需物資が隠匿され、闇市を通じて流出していたため、信憑性はあったと思われます。似たような話としては、フィリピンに埋蔵金があるという「山下財宝」なんてのもありますね。

M資金が実在するかどうかはさておき、詐欺に引っかかるのは企業の経営者や実業家といった、それなりに社会的地位のある人々で、ビジネス上の新規展開や業績不振の打開のために、大きな投資を必要としているが、金融機関からの借り入れが難しい状況にあったという場合が多いようです。

ところが本書に登場するトレジャーハンターは、宝探しそれ自体に魅了された人間で、実は久遠も金には困っていないのに、M資金の引き上げに少年のようなロマンを感じていたりします。が、同時に冷徹な銀行マンである久遠は、M資金探索を逆手に取った裏金のロンダリングを考案します。
蓮沼は本店勤務を希望しながらなぜか支店の融資担当ばかりを続けて副支店長になったという異色の人物で、出世街道からは外れていないものの、本店と取引先との板挟みになって苦悩し続け、ついに反旗を翻すことになります。銀行内部の描写はさすが元銀行員だけあってリアリティに満ちています。ちなみに銀行の内部では不倫もしょっちゅうあるのでしょうか?それこそドラマや小説では当たり前のように出てくる話ですが、実際に見聞したことがないもので。

最後は大団円で、久遠会長は特別背任で手が後ろに回り、支店長は自らの虚偽のせいで自殺した取引先遺族との裁判で偽証が明らかになって地獄直行コース。離婚裁判を起こした蓮沼の妻も不倫していた証拠を掴み、おそらく慰謝料云々という話もゼロか大幅に軽減されるでしょう。そして摩矢は相変わらず蓮沼に首ったけで新妻になりそうな勢いです。蓮沼自身も、久遠会長と対立していた専務派の接触により本店人事部次長に栄転することが決まっています。途中で蓮沼の置かれた状況が酷かっただけに、スカっとすることはするのですが。
ただ、支店長があまりにも悪い人すぎて、実際にはそこまで長所が見当たらない人物というのは支店長になれないんじゃないかという気がします。また不倫は犯罪ではないとはいえ、やはり蓮沼が持っている正義感とは相容れないのではないかと思う人もいると思います。
あと個人的には、摩矢との情事はちゃんと描いてくれた方がいいサービスになると思います。そういう作品じゃないと怒られるかも知れませんが、昔SFを読んでいて突然そういう場面が出てくると嬉しかったもので。期待してないのに不意に来ると儲けた感じがしませんか(笑)。

「半沢直樹」のように、池井戸潤の作品は多くがテレビドラマ化されていますが、本書もテレビドラマに適した作品だと思います。

こんばんは。ようやくのことでネット環境に本格回復しました。不肖ユースフ、3月の風と4月の雨が作った美しき5月に帰って参りました!(ちなみに上の写真は3月に撮影したので雪が多いですが、今ではほぼ消滅しています)
しかし、不在の間もアクセスは結構あって…というか毎日更新していたときより多いくらいで(笑)、3月22日に15万アクセスを突破していましたが、現在すでに16万5千越え。もう統計取るの止める宣言していましたが、40日で1万5千アクセスってかなりのものです。もしかしたらこれまでで最速かも知れません。
スマホでも限定的ながらインターネットアクセスは可能だったので、これまで2回ほど更新はしてみたのですが…やはり私はスマホでは上手いことやれませんね。巷ではスマホのみでブログ更新を行っている猛者もいるらしいですが、とてもまねができません。
しかし3週間以上ネットから切り離されていたというのは近年ない事態でした。昨年9月にPCが故障したときでも予想より短期間で復帰したので、真の敵はNTTだったということに。いやいや、もう愚痴るまい。今はとにかくネット環境が復活を言祝ぎましょう。
世間はすでにゴールデンウィークとやらに突入していますね。連休に有給を重ねたりして帰省している人も多いことでしょう。私はといえば、まだ札幌に来て半月程度だし、筑波嶺に帰ればまたネット環境から切り離されので、ここは札幌残留一択です。せっかくなので北海道各地を訪ねたいと思います。
その第一弾として、29日に余市に行ってきました。

余市というのは札幌から見て小樽のちょっと先にあるのですが、石狩湾に面してとても風光明媚な所です。ただイクとなるとちょっと面倒が。路線でいえば函館本線なのですが、札幌-小樽は列車が沢山走っているのに、小樽から先は急に本数が激減するのです。これで本線なのかと言いたくなるほどに。
私が行ったときも、小樽で1時間位待たなければならなかったので、諦めてバスに乗りました。バスなら札幌からも出ているので、最初からバスに乗った方が正解だったのかも知れません。が、実は鉄ちゃんの気があるのでできれば列車に乗りたいんですよね。そういえば「乗り鉄」というのはよく聞きますが、バスマニアというのはあまり聞きませんね。バスは人気ないのでしょうか。便利だけど、ちょっと情緒に欠けるのかしらん。

で、余市では余市ワイナリーに行こうと思っていたのです。が、駅前でバスを降りたら、すぐそこにニッカウヰスキーの蒸留所が。そうか、北海道と言えばビールはサッポロ、ウイスキーはニッカですな。これを素通りしてワイナリーに行くわけにはいかんと、見学に向かったのでした。

見学は無料。そしてウイスキーの試飲もありという素晴らしい待遇。しかも僻地(失礼)のせいか祝日なのに混んでないし。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝が、スコッチを生んだスコットランドと似ているということで余市を選んだそうですが、なるほどその冷涼さや海に近いことからの湿気など、そうなのかも知れません。もっとも私も一度しかスコットランド行ったことないけど。スコットランドも海辺もあれば山間部もあって一概には言い尽くせない広さなんですが、それは北海道だってそうですね。

ウイスキーの製造過程を一通りみてウイスキー博物館を見学したところでお待ちかねの試飲タイム。お昼で空きっ腹のところに、シングルモルト余市10年、竹鶴17年、アップルワインと立て続けに3杯。量は少ないのですがそこはアルコール度数の高いウイスキー。胃が空だったこともあって一気にいい気分になってしまいました。こうなるともう何にもやる気がなくなってしまって、後先考えず買い物しちゃったりして。

とはいえ、いくら酔っていてもない袖は振れないので、高価なウイスキーがずらっとそろっていたところ、買ったのは…

このブラックニッカ・リッチブレンドでした。昨年出た新製品らしいです。ブラックニッカというのは例のヒゲのおっさん(ニッカのゆるキャラにはしないのでしょうか)のシリーズですが、“シェリー樽で熟成を重ねたモルトウイスキーと、樽熟成したグレーンウイスキーを使用したブレンデッドウイスキーです。甘くやわらかい樽の香りと、フルーティーで華やかな香りが広がります。シェリー樽原酒をキーモルトとして、ニッカ独自のカフェグレーンを調和させた、スムースな口当たりと、飲みやすさの中にもコクがしっかりと感じられる味わいが特長です”(公式HPより)とのことです。土曜日にハイボールにして飲むことにしましょう。

このほか、売店で一緒に売っていたサントネージュの梅ワインと柚子ワインも買っちゃいました。こちらは辛抱貯まらず昨日飲んでしまいましたが、アルコールは6%と低めで、ともてフレッシュで飲みやすいワインでした。サントネージュはアサヒビールの傘下ですが、ニッカウヰスキーもアサヒの子会社なんですね。

これにウイスキー仕込み甘納豆とブランデー仕込み甘納豆も買っちゃいました。こちらは帰宅後お茶のお供にしちまいましたが、これはお酒の風味が効いていて、お茶うけももちろんいいけど、酒のアテとしてもいけるという感じの甘納豆でした。値段の割りに量が少ないのが玉に瑕。

で、重い荷物を抱えてしまったのですっかりワイナリーに行く気もなくなり(ワイン買っちゃったし)、お昼ご飯を食べて帰ろうと思ったのですが、余市はなぜか食べ物屋があまりありません。駅前の閑散振りは悲しいほどです。昔やっていたらしいお店がシャッターを固く降ろしてしまっていたり。ようやく見つけたお店は、他に店がないせいか繁盛していました。北海道らしい三色丼とか四色丼があるなか、私が注文したのはカツカレー。路線バスの旅での蛭子さんみたいになってしまいしたが、食べたかったもので。付属の大根サラダが美味しかったです。

帰りはあまりに本数が少ない列車を諦めて札幌行きの高速バスに乗りました。札幌中心部まで1030円でした。列車より安いですね。ちなみに北海道内の主要都市を結んだバスのネットワークはかなり充実しているらしいので、安く旅したければ断然バスでしょう。

銭函から小樽~余市のあたりは石狩湾に面した海岸沿いを走るので、とても景色がいいです。春ののどかな海の果てには、石狩湾の対岸にあるまだ真っ白な暑寒別岳が見えたりして、春の北海道はまさに旅心を誘いますね。連休後半も旅したいと思います。