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戦国ランス(その18):全国統一実況中継⑰(完結)

リアル明里10月半
 
リアル明里パパからまたもリアル明里最新画像が届きましたのでお届けします。「10か月半ですが、だいぶ『幼女』に近づいてきたと思います」とのコメントですが、じゃあ世のロリコンどもに注意を払わなければなりませんね。

貪る明里

 筑波嶺もすっかり春景色で桜をはじめ辛夷や木蓮、様々な花が咲き乱れていますが、この雨が無情の雨にならなければいいですね。

グナガンの謎の宝物

 さて週末は子細あって更新できませんでしたが、理由については一切触れないまま戦国ランスの実況中継まいりましょう。

第135ターン目の状況

 第135ターン目の状況は上記のとおり。残すは4国で最後の敵・島津家を残すのみです。ここで島津家について説明させていただきましょう。

島津家

 リアル日本の九州にあたる地方はアフリカと言われています。カイロ、モロッコ、アマゾン、南アフリカの4国ですが、アマゾンはアフリカですらないですが(笑)。そんなケイオスケイオスなアフリカを制したのは島津の仲良し4兄弟です。彼らはみなとんでもなく優秀ですが天下統一など考えていません。「誰が一番モテるか、あの女を落とすのは誰か!」を兄弟で競い、その結果として勢力拡大してきました。

島津ヨシヒサ

 次なる目標は毛利というより毛利3姉妹を狙っているんだそうです。悪いね、全員捕虜にしちったよ。だが、そんな4人にとって、本当に敬愛し抜け駆けすら許されない存在が、子供の頃からお姉さんと慕ってきた黒姫です。黒姫の為なら、彼らは命をかけて天下統一すらもやるかもしれません。

島津の次男三男四男

 当主は島津ヨシヒサ(足軽)ですが、次男カズヒサ(武士)、三男トシヒサ(鉄砲)、四男イエヒサ(軍師)の四兄弟それぞれが一流の戦国武将になれる資質がある傑物とされています。

アギレダ

 他に酋長の娘風なアギレダという娘がいます。島津に制圧されたとある部族の勇敢な姫ですが、4兄弟にいいように騙されて弄ばれているそうです。

黒姫

 そしてこちらが島津家の至宝といわれる黒姫です。この人は、魔人ザビエルが前回蘇った時に、多数の女を犯した際に唯一産まれてきた娘だそうです。多くの女は魔人の子の妊娠に耐えられず、唯一出産した黒姫の母も狂い死にしたとか。魔人の娘のせいか、若いまま歳を取りません。正体を隠して島津家の客将として生きていますが、島津4兄弟からは子供の頃から”黒ねーちゃん”と慕われています。

ザビエルに苛まれる黒姫

 魔人ザビエルが復活する「正史ルート」だと黒姫も色々と大変な目に遭うのですが…今回の「猿殺しルート」では魔人ザビエルが復活しないので実に平穏です。黒姫としては穏やかに暮らしていたいのだそうですが、島津4兄弟が勝手に先走って織田家に宣戦布告をしてしまったのでした。

黒姫を誘拐する

 島津家の領土であるカイロを見ると「島津の至宝 黒姫を誘拐する」というコマンドが。探索50は大変ですが、やってやれないことはありません。ちなみに黒姫を誘拐すると、黒姫は魔人ザビエルを封印してくれたということで抵抗することなくランスに抱かれます。そして黒姫を失った島津4兄弟は自主的に投降してくるのです。

黒姫その1
黒姫その2
黒姫その3
黒姫その4

 するとあきれたアギレダが(駄洒落になってしまいますな)島津家の後を継いで戦争を継続していくのですが、さすがに強力な4兄弟を失っては島津家の弱体化は半端ないのです、ここはあえてこのコマンドは選ばずにゲームを続けていきましょう。

毛利元就

 しかしまずは武将登用。枠が3つ空いているので毛利元就を登用。「攻」8「防」7「知」6「速」6と戦力としては十分強力ですね。スキルも武士攻撃2、武将突撃、初期戦果と強力なのが揃っています。

毛利てる

 続いて毛利てる。織田家は足軽不足なのでありがたいです。行動5回はいいのですが、戦闘系数値は「攻」6「防」6「知」3「速」6……知が極端に低いですね。要するにバ○?個人スキルとしては自国の国力×10のお金を奪う「略奪」と反撃ダメージ3倍の「反撃率アップ2」を持っています。

吉川きくお持ち帰り
きくを脱がせる1
きくを脱がせる2
きくの処女検査

 さらに吉川きくを登用。「あたしに勝ったら部下になってやるよ」というのでランスと一騎打ち。苦戦しましたが、魔剣カオスを放り捨てるという捨て身の攻撃で勝利。早速お持ち帰りです。

吉川きく

 きくには暗殺で痛い目に遭いました。行動5回で戦闘系数値は「攻」7「防」7「知」6「速」7。忍者としては優秀ですね。ジャパン最強のくノ一と言われる鈴女よりも強いです。スキルは自身に防付与70%が付く「木の葉隠れ」と高確率で武将を暗殺する「暗殺2」。部隊数が相手より少ないと確率ダウンだそうですが、きくはやけに成功率が高かった印象が。味方にすると暗殺成功しないというのはありがちな展開です。ということで三女小早川ちぬは空きがないのでちょっと待ってて下さい。

カイロ戦その1

 ではカイロに攻め込みます。ランス直率部隊と島津勢の初コンタクト。 

カイロ緒戦勝利

 あっさり勝利。謙信ちゃんまで投入しなくても良かったですね。

カイロ第二戦

 続いてカイロ第二戦。毛利家勧誘で人が出払っていて5人で攻めます。

カイロ第二戦勝利

 なんとか第二戦も勝利。こんなもんか島津?ここでターン終了。

カイロ防衛戦

 さっそく島津家がカイロで反撃に出てきます。なんと敵陣にウルザが。なぜだ、なぜなんだウルザ。身も心もNTRだというのか?

カイロ防衛戦勝利

 ウルザは怖いので集中攻撃を行い、勝利しました。4人から3人になったとはいえやはり妖怪部隊は強いですね。

カイロ第三戦

 第136ターン。引き続きカイロ攻略。今度は新人武将達に行かせてみましょう。まずはタクガの一党。おっと島津も本気になったようで、アギレダとイエヒサが出陣。そして裏切りのノワールの姿も。これは手強そうな。

カイロ第三戦敗北

 なんと全滅を喫しました。討死が出なかったのが不思議なくらい。やはり島津4兄弟とアギレダは強いです。

カイロ第四戦

 カイロ第四戦は毛利家主軸。必勝を期して謙信も出陣です。敵陣には島津の長男ヨシヒサが。

カイロ第四戦勝利

 毛利てる部隊が壊滅したものの勝利しました。これでカイロ占領にリーチです。

カイロ第五戦

 カイロ第五戦は妖怪部隊を中心に。島津は4兄弟もアギレダも裏切り者も不在。勝ったな…

カイロ第五戦勝利

 やはり圧勝でカイロ占領。残りあと3カ国ということでターン終了。

カイロ防衛戦②勝利

 島津家がカイロに攻め込んできましたが、たった三部隊。やる気あんのかと小一時間問い詰めたいたですね。そんなこっちゃ織田家には勝てないんだよ、ボウヤ。

モロッコ第一戦勝利

 第137ターン。続いてモロッコに侵攻。第一戦はタクガ中心です。ゴン部隊が壊滅しましたがなんとか勝利。ノワール…

モロッコ第二戦勝利

 第二戦は毛利家主軸。きくの暗殺がさえて今回も勝利。鈴女は暗殺に失敗しました。やはり№1くノ一はきく?

モロッコ防衛戦勝利

 ターンを終了すると島津家のモロッコ反撃戦。アギレダがいますが、不幸にして妖怪部隊と遭遇。部隊壊滅ですが、死ななかっただけマシですよ。

レイラNTR

 第138ターン。戦いでは勝ち目がないと判断したが、またも島津のNTR戦。今度はレイラが持って行かれました。どうも大陸からの援軍はNTRの対象になりやすいですね。困ったもんだ。

モロッコ第三戦勝利

 しかし織田軍の勢いは留まることなく、モロッコ第三戦にはランスも出陣。イエヒサがいましたが軽く蹴散らします。次男カズヒサと三男トシヒサは何をやっているのでしょうか?

モロッコ第四戦勝利
 
 モロッコにリーチをかけて妖怪部隊+謙信ちゃんの強力タッグ。あっさり勝利してモロッコも陥落。

小早川ちぬ

 ここでレイラがいなくなったので補充に小早川ちぬを登用。ちぬは巫女です。行動回数5回。「攻」7「防」7「知」5「速」6と巫女としては強力な数値です。特殊スキル「毒殺」は敵現存部隊数の50%を壊滅させるという強力なものですが、式神同様準備が必要です。解除には手裏剣2発が必要なので敵からすると厄介ですね。ターン終了すると島津の反撃はなし。2国になって尻に火が付いたのでしょうか。

アマゾン第一戦勝利

 第139ターン。続いてなんでアフリカにあるのかと突っ込みたいアマゾンを攻略します。タクガ隊出陣。川之江姉弟部隊が壊滅するなど激戦になりましたが、敵部隊全滅で勝利。4部隊ではなあ…

アマゾン第二戦勝利

 アマゾン第二戦。全員揃った毛利家出陣です。今度は鈴女の暗殺が決まって楽勝。島津は6部隊揃えることが出来なくなっている模様ですね。

アマゾン第三戦勝利

 アマゾン第三戦。満を持して妖怪部隊出陣です。島津家はアギレダとノワール・レイラの裏切り者達の姿が。城なので意地で6部隊出してきましたね。なかなか善戦したとは思いますが、妖怪部隊相手に勝利は困難というものです。これでアマゾンも陥落して残るは島津の本拠である南アフリカ一カ国です。

南アフリカ第一戦

 第140ターン。いろいろやり残したこともありますが、一周では全てのイベントをクリアできなのが戦国ランス。イベントクリアは皆さんでやっていただくとして、終了を急ぎましょう。南アフリカはたった二つしか城砦がありません。まずはランス&謙信出陣です。

南アフリカ第一戦勝利

 やはり楽勝。それでも出てこない島津家の次男三男はどこへいったのでしょうか。滅亡しちゃうよ?

最終戦

 最終戦。ここは手を抜かずに妖怪部隊でしょう。敵は裏切り者のウルザ出陣。しかしたったの4部隊では…

最終戦勝利

 ウルザは敵ながらよく戦いました。が、妖怪部隊相手に勝利は不可能というものです。これにて南アフリカも陥落し、島津は滅亡です。島津の敗因は、4兄弟がちゃんと戦わなかったからでしょう。 

自害を覚悟するアギレダ

 燃える島津の城ではなぜかアギレダが自決の準備。島津4兄弟はともかくあんたが死なんでも。そこへ現れたランス、アギレダを気絶させてお持ち帰りです。

アギレダの運命

 その後どうなったかについてはこのコメントで(笑)。

ランスの雄叫び

 さて第140ターンで全国を統一しました。ターンを終了するとエンディングです。

信長の感慨

 非常にあっさりしたエンディングですが、これも正史ルートではないからでしょう。本来信長は生きていませんしね。

完

 18回にも亘ってお送りした戦国ランスですが、これにて完結。今回の「猿殺しルート」の他、「正史ルート」「謙信ルート」「五十六ルート」「蘭ルート」「魔王ルート」「全国版」と各種ルートが揃っていますので、一本買えば長く遊べます。発売後7年以上経っていますがまだまだ楽しく遊べますので、一家に一本いかがでしょう?

戦国ランス
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浪漫的恋愛:恋愛小説の名手・小池真理子の描く中年のラブロマンス

花冷え
 
 桜の開花宣言もあったようですが、ちょっと寒かったですね。これが花冷えってやつでしょうか。しかしながら、風邪は順調に治ってきたような。

 本日は小池真理子の「浪漫的恋愛」です。直木賞受賞作の「恋」(1995年)以降、この人は恋愛小説の名手として名を馳せていますが、本作は中年男女の恋愛を濃密に描いています。

浪漫的恋愛

 「浪漫的恋愛」は当初「月狂ひ」のタイトルで2000年10月に新潮社から刊行されました。「浪漫的恋愛」に改題されて2003年6月に新潮文庫から文庫版が刊行されています。

 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 禁断の恋の果てに自殺した母。その記憶に囚われる46歳の編集者・千津は、編纂中のアンソロジーに「月狂ひ」という幻想短編を収録する許可を得るため、作者の遺族である倉田柊介のもとを訪れる。その日から、身も心も灼きつくすような恋に堕ちていくとも知らずに……。作中小説の世界をなぞるかのように、狂気にも似た恋へと誘われていく男女の、静謐なる激情の物語。『月狂ひ』改題。

 梓友書林という小さな出版社に勤める片岡千津は46歳。大学時代の先輩だった夫と共働きで特に大きな問題も抱えずに暮らしていました。夫婦の間に子供はいませんが、それは夫の不妊が原因であり、千津自身はさほど気にしていません。

 大学教授だった父は健在で一人暮らしを続けています。しかし、彼女の母・志津子は子持ち人妻の身でありながら小児科医と深い深い恋に落ち、その結果、不在の間に千津の弟・毅が事故死するという事件が起きてしまいます。全てを自分の責任と思い詰めた志津子は心を病み、数年後に縊死してしまいます。母が死ぬ前まで母の看護というか愚痴のはけ口になってきた千津は、自分にも母同様の狂気が宿っていることを怖れ、穏やかな結婚生活に安住しようとしていました。

 梓友書林の企画で幻想小説のアンソロジーを編むことになり、葛城瑞穂という知る人ぞ知る無名の幻想小説家の「月狂ひ」という作品を入れることになり、息子の倉田柊介に掲載許可を得ることになりましたが、一目会ったその時に、二人は運命の恋に囚われてしまうのでした。

旧タイトル「月狂ひ」

 「月狂ひ」という小説は、千津の愛読書ですが、これも作家の妻武藤峯子と作家の友人である門脇の道ならぬ恋の顛末を描いた作品で、千津はこの作品を自分の母志津子の運命に重ね合わせています。小説の折々に「月狂ひ」の文章が抜粋されて登場してきます。時代ということもあったのでしょうが、門脇の子を身籠もった峯子は、門脇と二人沙羅双樹の木で首を吊って心中するという悲劇的な結果となります。月光に照らされる中でルナティックな恋愛に落ちていく峯子と門脇。そして同様に幼い千津が見た、志津子と小児科医が青白い月光に照らされていた姿。そして互いに既婚者なのに抗うこともできずに恋に落ちていく千津と柊介。三組の恋愛模様が重層的に描かれています。

 「月狂ひ」の峯子と門脇はおそらく20台でせいぜいアラサー、志津子と小児科医の恋は30歳前後でしょうか。おそらく志津子は40歳前に亡くなっていると思います。これらに較べて千津と柊介の恋愛は46歳と49歳と極端に遅いのですが、恋の喜び、苦しみ、哀しみは年齢に関係なく二人の心を灼いていきます。

 運命の恋であるならば、二人はそれぞれの伴侶と別れて(相応のペナルティーは必要ですが)、二人で新たに歩んでいくことも可能だったでしょう。しかし二人はそれをせず、それぞれの生活を壊さぬように密会を重ねていきます。それって不倫…そう、不倫としかいいようのない恋なのですが、志津子の前例を知っている千津は、破滅的な恋愛がもたらす結果-当事者のみならずその周辺の人々にも深い深い傷跡を残すこと-を知っているので、カタストロフに踏み出すことをしません。

 お互い分別盛りの年ですから、ただやみくもに突き進む訳ではありません。会いたいという欲望の強さは年齢とは関係ないようですが、常に周囲に気を配り,お互いの家庭を壊さないようにしようとする、ブレーキの効いた理性的な恋愛です。でもその分、二人きりになると二人は獣のようになりますけどね。

 千津の夫の直之は、つじつまを合わせているようでいてしばしばボロが出る千津の行動を知ってか知らずか、普段どおりのままです。この男が何を考えているのか、同性の私にもわからないところがあるのですが、穏やかながらちょっと不気味な感じがあります。

 一方の柊介の妻・倫子は少女っぽさを持った女性で、千津とは一度ちらっと合っただけなのに、柊介の恋愛相手であることを察知し(女の直感というやつでしょうか)、嫉妬に狂っていきます。千津サイドの視点に立つとやっかいな女性のように見えますが、夫の限りなく本気な浮気を知ったら妻としては当たり前というか、千津にどんな言い訳ができるのか。夫婦関係が破綻していたわけでもないし。

 中年男女の恋ですが、多分二人とも標準よりも美しいらしいので、イメージ的には役所広司と黒木瞳の演じた「失楽園」的カップルを想像するのですが、芸能人ではないので多分それよりはぐっと落ちることでしょう。恋に年齢も条件も関係なく、落ちてしまえば理性で抗うことはほとんど困難。であれば、破滅的な結果になだれ込んだとしてもおかしくはありませんし、実際そういう小説も数多あることでしょう。しかし、本作ではギリギリのところで千津が留まったかなという感があります。それはやはり母の「暴走」で自身の心が深く傷ついたという経験所以なのでしょうか。
 
 ただ、ラストは本当に千津と柊介の恋の終わりと見ていいのか微妙です。これからまた何かありそうな予感がするのは、千津が密会に使っていた柊介の実家で沙羅の樹を見つけてしまうからで、理性的に終わったかに見えた二人の恋愛は、結局破滅的結果をもらたすのかも知れません。

 かつて駅の通路で抱擁し合う中年カップルを見たことがあります。おそらく互いに深い恋愛感情を抱き合っていたのでしょう。主観的には「浪漫的恋愛」の千津と柊介と同じ状態だったのでしょうが、傍目にはいい年こいてあきれた中年バカップルにしか見えませんでした。

 恋愛なんて主観的な問題ですし、他人がどう見ようが関係ない、自分達が美しいと思えば美しいのだ。それはその通りであって、人の目なんか気にしなくてもいいのですが、やはり傍目には「愚行」と思える行為を重ねるものですね。千津と柊介の情事も、主観的視点だとそれはそれは熱く激しく美しいのですが、それを映像として第三者が見たら結構げんなりとしてしまうものなのかも知れません。中年の恋愛は人に見せる者ではないということか。

 個人的には、他人からどう思われようが、愚挙だと指弾されようが、運命の恋愛を燃え立たせて奈落に落ちていくというのも悪くはないと思います。ただし、その結果がもたらすものを全て受け止める覚悟と勇気があれば、ですけどね。

 たった一度の人生、思うように生きたいと思うものですが、その結果他人の人生まで狂わせていいのかという問題は結構深いですね。

ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~:栞子ママン・智恵子のエピソード登場

龍角散のどすっきり飴
 
 暖かい夜にこんばんは。龍角散のどすっきり飴は効く!というか効く気がします。あの龍角散味の超微粒子ハーブパウダーが効く気にさせるんですよね。ヴィックスもいいですけど、一粒一粒が小さくてね。

ハーブキャンディー

 昔は山之内製薬のハーブキャンディーが「効く!」と思っていましたが、高いのが玉に瑕でした。龍角散のど飴は100円なのが嬉しいですね。早く治れ風邪!

ビブリア古書堂の事件手帖2

 本日は三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖2~栞子さんと謎めく日常~」です。「3」を先に読んでしまいましたが、これで追いついた気分です。

 2巻は1巻と違って劇的な事件(放火とか殺人未遂とか)は起きませんが、登場人物に重大な関わりを持つ人物のエピソードが綴られています。

 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

2巻の見所

 鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。その美しい女店主が帰ってきた。だが、入院以前とは勝手が違うよう。店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
 変わらないことも一つある──それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書には、人の秘密、そして想いがこもっている。青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるときは優しく紐解いていき──。

クラクラ日記

 プロローグは坂口三千代の「クラクラ日記」です。色々あったけど再びビブリアに戻ってきた五浦大輔。栞子から私物の坂口三千代の「クラクラ日記」を百円均一コーナーで売るよう指示します。なぜ私物で、しかも何冊も持っているのか不思議に思う大輔ですが、3巻を読んでいるのでその理由は知っていました。栞子のママン(智恵子)への複雑な想いが窺われます。智恵子は栞子にそっくりだったそうですが、そのことを怖れる栞子。

 第1話 アントニイ・バージェス「時計仕掛けのオレンジ」

蔦葛木曽桟

 栞子はビブリアに復帰しましたが杖は手放せない状態です。大輔が一人で店番をしていると、国枝史郎の「蔦葛木曽桟」を探しているとのFAXが届き、電話も掛かってきましたが、大輔はこの本のことを知りませんでしたので、在庫があったのに客を逃がしてしまいます。これは第2話の伏線です。

時計仕掛けのオレンジ完全版

 1巻第2話で登場したボーイッシュな女子高生・小菅奈緒が店を訪れ、妹の結衣(中一)が書いた読書感想文について大輔に相談します。読んだのは「時計しかけのオレンジ」で、とても大人びた内容の感想文でしたが、本の内容が内容だけに学校から注意され、家庭で悶着が起きているとか。読書が出来ない大輔は栞子に感想文を見せますが、栞子は結衣は「時計じかけのオレンジ」を読んでいないと指摘し、結衣を店に呼び出します。

映画版の時計仕掛けのオレンジ

 「時計仕掛けのオレンジ」は映画は見ましたが未読です。映画ともラストの異なる完全版があるなんて知りませんでした。映画はスタンリー・キューブリックの傑作です。71年の作品なんて信じられない位モダンです。流石に「2001年宇宙の旅」の監督ですね。

時計仕掛けのオレンジ旧版

 第2話 福田定一「名言随筆 サラリーマン」

名言随筆サラリーマン

 ここでは大輔の初恋が語られます。高校2年生から大学1年生まで交際した高坂晶穂と数年ぶりに再会した大輔。晶穂は父が死んだので遺言でビブリア古書堂に本を売りたいといい、大輔と栞子が査定と引き取りのために晶穂の家に向かいます。

著者インタビュー

 晶穂は家庭が複雑で、門限が厳しかったりと様々な軋轢を抱えていましたが、それを一切大輔には語らずに交際していました。大学1年で家を出て一人暮らしをはじめ、学業とバイトで多忙になったことから大輔とも疎遠になって別れることになったのでした。

 晶穂の異母姉の光代は「何十万円もの売り値がつく本が1冊ある」と言いますが、査定ではせいぜい数万程度の本しか出てきませんでした。値段のつかなかった本を、晶穂は新古書店に売りに行きますが、その後に栞子は第1話で大輔に「蔦葛木曽桟」の有無を問い合わせたのが晶穂の父であることを知ります。栞子はそこからビブリア古書堂か関わることになった理由を推理し、晶穂に亡父が本に託して遺したかったであろう想いを伝えるのでした。

豚と薔薇

 福田定一は司馬遼太郎の作家になる前の本名で、「名言随筆 サラリーマン」は新聞記者時代に執筆した本になります。ここでは「豚と薔薇」という司馬遼太郎の書いた推理小説も登場しますが、司馬遼太郎が推理小説を書いていたこと、そして推理小説をほとんど嫌悪していたということは知りませんでした。大家といえども、作家デビュー直後はやりたくない仕事もしなくてはならなかったのでしょうか。

 晶穂と大輔は、この時にようやく二人の想いをきちんと伝え合った気がします。もう気持ちは戻らないのかも知れないけど、大輔に結構お似合いだと思うんですよね、それとも大輔的には自立志向の晶穂より、俺が支えてやらねばならないと思わせる栞子の方が気になるのか。なお晶穂が「大輔」と呼んでいたことを切っ掛けに、この話の終盤から2人の呼び方が「大輔さん」「栞子さん」に変わります。3巻読んでて気付かなかったよorz。

栞子フィギュア

 実は栞子は体調が悪いのを押して買い取りに向かっていたことが判明し、大輔は急いでビブリア古書堂まで戻りますが、栞子を私室に運び込んだ大輔は、本の山の中に売ったはずの「クラクラ日記」と栞子に瓜二つの女性を描いた絵を見つけます。栞子がモデル?しかし日付は30年前のものでした。

 第3話 足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」

UTOPIA 最後の世界大戦

 大輔が見た絵は、栞子の妹の文香によるとママンの智恵子を描いたものだそうです。ここで智恵子は結婚する前にビブリア古書堂の店員であったこと、10年前に失踪したことが判明し、文香は大輔に栞子には智恵子の話はしないようにと言われます。ところで栞子と文香の姉妹はどちらも本関係のネーミングです。ただし、ネーミングセンスはかなり違う気がします。10歳近く年が離れているということもあるかも知れませんが、命名者が違うのかも知れませんね。何となく栞子はパパンが、文香はママンが名付けたような気がしますが、どうでしょうか。

 そしてビブリア古書堂にダンボール箱を抱えた男性が来て査定を依頼します。彼は足塚不二雄の「UTOPIA 最後の世界大戦」の値段を尋ね、買い取り票に住所を途中まで書くとなぜか去ってしまいました。栞子は途中まで書かれた住所と持ち込まれた本の状態から家を推理し、須崎と書き残した男の家を突き止めます。

UTOPIA 最後の世界大戦 復刻版のPOP

 ちなみに足塚不二雄は藤子不二雄のデビュー当時のペンネームであることは有名な話ですよね。「まんが道」なんかでも描かれていたし。同じくトキワ荘グループの赤塚不二夫も関係あるのかと思ったら、こちらは本名が赤塚藤雄で、名前の字を変えただけですね。

 栞子の推理で須崎の家を見つけると、須崎は大喜びで2人を迎え入れ、彼の亡父が藤子不二雄のコレクターで「UTOPIA 最後の世界大戦」をビブリア古書堂から買ったこと、智恵子が栞子と同様に家を突き止めたことがあり、その方法が知りたかったこと、父がコレクションの一部を智恵子に譲ったことなどを明かし、「UTOPIA 最後の世界大戦」を父に安価(2000円)で売ってくれた智恵子が初恋の人だったと告げます。

栞子浴衣フィギュア

 須崎は父の最愛の遺品である「UTOPIA 最後の世界大戦」以外の藤子不二雄のコレクションの買い取りを依頼し栞子はそれを受けます。帰り道、誰もいない海で栞子は大輔に智恵子の話を伝えます。智恵子の推理力や知識は栞子を上回っていますが、須崎の思っているような良い人物ではなく、本の取引をめぐっては犯罪スレスレの行為も厭わないことや、10年前に栞子い「クラクラ日記」を残して失踪したことを打ち明けます。

 そして須崎に智恵子の真実を告げなかったのは、価値のある古書を買い取れと思ったからで、本に関係することなら自分も智恵子同様に不誠実な行動取ってしまうのだといい、母のようになってしまうことが怖いので自分は結婚するつもりはないと告げます。智恵子の「悪行」については3巻でも間接的に触れられていましたね。でも本当に悪い人なのかな…

ビブリアマップ
 
 エピローグも坂口三千代の「クラクラ日記」です。なぜ栞子は何冊も「クラクラ日記」を買っては売り捨てるのか。その秘密を大輔が解明して見せます。ご褒美は横浜の古書店巡り。それってどっちのご褒美なんでしょうか(笑)。

 個人的なイメージですが、栞子はネットで言われているとおり、堀北真希や石原さとみがいいと思います。ママンの智恵子は、今後登場するのならですが、堀北真希なら常盤貴子、石原さとみなら、ちょっと老けメイクにして壇蜜さんにやって欲しいな、なーんて。

またあした:一見可愛らしい、しかし実は悲しい「まどマギ」詐欺ED

風邪ひき猫さん
 
 風邪、なかなか治りません。年のせいかな…。でもいろいろあって会社を休めないので年末年始はマイッチングですなあ。

またあした

 というわけで本日も省力運転で失礼します。本日はまだまだあるぞまどマギ名曲集ということで、鹿目まどか(CV悠木碧)の「またあした」です。

1話エンドカード

 テレビ本編だけを見ていた人は、「聞いたことないぞ」と思われるかもしれません。BD/DVD版の第1話・第2話(つまり1巻)のエンディングテーマとして作られた曲です。テレビ版のEDといえばいわずと知れたKalafinaの「Magia」なのですが、実は第1話と第2話では「Magia」は流れず、EDなしで本編中にキャスト・スタッフのテロップが表示されていました。

3話エンドカード

 「まどマギ」のBD/DVDをリリースする際にあたり、EDなしではいかんだろうということで、蒼樹うめの書き下ろしイラストに合わせて、この曲が挿入される構成に変更されました。第1話第2話というのは、「まどマギ」が猫を被っていた時代で、すでに魔女空間など異形の部分は垣間見せていたものの、まだまだ「よくある魔法少女もの」アニメを偽装しており、リアルタイムで見ていた視聴者もすっかり騙されていた頃です。

4話エンドカード

 この「猫被り」は3話の終盤まで続きますが、度肝を抜く驚異のラストで一気に本性を露わにします。そして呆然とする視聴者の前に流れるのがおどろおどろしい雰囲気の中緊迫感のある「Magia」なのです。これは第1話第2話ではとても流せない曲なので、新に創作されたのが「またあした」ということになります

5話エンドカード

 OP曲「コネクト」を背景に展開されるOP映像も、後に「OP詐欺」と呼ばれる欺瞞に満ちたもの(褒めてます)でしたが、実は「コネクト」は単なる詐欺曲ではなく、第10話まで見ると誰の想いを歌ったものかが改めて理解できて視聴者の涙を誘うことになります。

7話エンドカード

 「また あした」は歌っているのが鹿目まどかということもあり、背景がまどかと美樹さやか、志筑仁美が仲良く登校するシーンであることもあり、ED詐欺なのかと思われるところですが、単なるED詐欺ではないのです。

「それじゃ またね」って手を振って
無理に笑って さみしくなって…

歩道橋 自転車抱えて登る人
コンピニ 誰かのウワサ話
交差点 信号 遠くのクラクション
知らない誰かの笑い合う声

今日は独りで歩く 通い慣れた街
でもいつもよりもなんだか
自分がちょっと小さく思えるよ

「それじゃ またね」って手を振って
笑顔作って さみしくなって
ホントはまだ話し足りないけど
「それじゃ またね」って言葉で
また会えるってウソをついて
いつも通りの笑顔で言うよ
「また あした」


 ここまでがBD/DVDのED版です。キュゥべえと出会う前のまだ平穏だった日常をまどかが可愛らしく歌っているように感じられますね。しかしラストの“「それじゃ またね」って言葉で また会えるってウソをついて”に要ご注目ですよ。まどかはもう会えないことを知っていてあえて言っているのです。

私は魔法少女だから…

 第10話を見たひとは、いわゆる「1週目の世界」のまどかを連想するのではないでしょうか。内気で初々しい眼鏡ほむらが魔法少女となっていたマミとまどかと初めて出会ったあの世界です。二人はワルプルギスの夜との戦いに身を投じます。

ワルプルギスの夜に敗れたマミ

まどか「じゃ、いってくるね」
ほむら「えっ…そんな……巴さん、死んじゃっ、たのに…」
まどか「だからだよ。もうワルプルギスの夜を止められるのは、私だけしかいないから」
ほむら「無理よ!一人だけであんなのに勝てっこない!鹿目さんまで死んじゃうよ?」
まどか「それでも、私は魔法少女だから。みんなのこと、守らなきゃいけないから」
ほむら「ねぇ…逃げようよ……だって、仕方ないよ…誰も、鹿目さんを恨んだりしないよ…」
まどか「ほむらちゃん。私ね、あなたと友達になれて嬉しかった。あなたが魔女に襲われた時、間に合って。今でもそれが自慢なの」
まどか「だから、魔法少女になって、本当によかったって。そう思うんだ」
ほむら「鹿目さん…」
まどか「さよなら。ほむらちゃん。元気でね」
ほむら「いや!行かないで…鹿目さぁぁぁん!!」

戦死したまどか

 マミが倒れ、ただ一人となったまどかからの、大好きなほむらに向けた悲しい別れの言葉とも取れるでしょう?というか、表面的な意味だけを追っていてはいけないのが「まどマギ」ワールドですから、深読みをしていかなければなりません。

ほむらの慟哭

独りには慣れてる フリをしてるけど
ホントはそんなに強くないし

いつもと同じ景色 いつもと同じ街
なにも変わらないハズなのに
自分だけが小さく思えるよ

「それじゃ またね」じゃなくって
「あと少し」って言えば良かった
気が付いて欲しくて期待していたけど
「それじゃ またね」って言葉で
また自分に ウソをついて
いつも通りの笑顔で隠すこの気持ち

「それじゃ またね」って手を振って
笑顔作って さみしくなって
ホントはまだ話し足りないけど
「それじゃ またね」って声さえ
届かないほど 近くて遠い
いつも通りに あと1度だけ言わせて
「また あした…。」


8話エンドカード

 その他の解釈としては、まどかからさやかに向けてのメッセージとも取れるかもしれません。劇中、魔法少女となって転がる石のようにどんどん日常からかけ離れていくさやかを引き留め、少しでも長くいたいというまどかの心の叫び。ED絵が日常風景なので一層そんな気配があるような気がします。

10話エンドカード

 あるいは第12話。魔女の生まれない世界を構築する代償として、キュゥべえに言わせれば「まどか――これで君の人生は――始まりも、終わりもなくなった。この世界に生きた証も、その記憶も、もう何処にも残されていない。君という存在は、一つ上の領域にシフトして、ただの概念に成り果ててしまった。もう誰も君を認識できないし、君もまた、誰にも干渉できない。君はこの宇宙の一員では、なくなった。」という状態になるまどかのほむらへの想い。

ほむら「まどか、行かないで!!」
まどか「ごめんね。私、みんなを迎えに行かないと」
まどか「いつかまた、もう一度ほむらちゃんとも会えるから。それまでは、ほんのちょっとだけお別れだね」
ほむら「まどかあぁぁぁッ!!」

 本編では健気に上記のように言っているまどかですが、本心では辛くて寂しくて仕方がなかったということが「叛逆の物語」で語られています。概念となって消えていくまどかの悲しい想いを歌った曲だと知ると徳光さんばりに涙が滂沱ですよ。

11話エンドカード

 はたまた「叛逆の物語」ラスト。何かとても大事なことを忘れてしまっているという違和感を持ちながらほむらやさやか達と穏やかな日常を過ごしているまどかが、ごく近くにいながら遠い存在のようにも思えるほむらに対して呟いているような…

12話エンドカード

 ということで曲だけ聞いた場合と、本編を全て見た場合で印象ががらりと変わる曲なのでした。まどマギにはそういう曲が多いですね。「コネクト」「Magia」「カラフル」「君の銀の庭」……。「またあした」も、物語を全て知った人にとってはただただ悲しい。

 それでは聞いてみて下さい。ブルーレイ・DVD版のエンディング版です。フルHDを越えた4Kバージョンです。

BD,DVDのED版

 http://www.youtube.com/watch?v=9B0kkHy9jds

 フルバージョンです。HDですが一枚絵です。

一枚絵またあした

 http://www.youtube.com/watch?v=fUxgijxwgQQ
 

好きなアニメキャラ(その31):キュゥべえ(魔法少女まどか☆マギカ)

風邪ひいてまんねん 

 
どうやら風邪をひいてしまった様子です。冬はなんとか乗り切ったのに春になってからひいてしまうとは情けない話です。喉が痛いのでヴィックス買ってきました。でも鼻・喉以外はあまり大した症状はありません。

キュゥべえ 

  さて本日の好きなアニメキャラは「お前は本当に好きなのか?」と小一時間問い詰められそうな問題キャラ・キュゥべえです。でも「まどマギ」の物語性の奥深さはこの人(?)あってのものなので、助演男優賞くらいはあげたいところです。他にろくな男性キャラはいないので、主演男優賞でもいいかも。もっとも性別は不明…というか性別があるのかどうかすらもわからないのですが、一人称が「僕」なのでとりあえず。

「詐欺時代」のキュゥべえ 

  キュゥべえは「魔法少女まどか☆マギカ」に登場するキャラクターで、「魔法の使者」を名乗るマスコットのような外見の四足歩行動物であり、その正体はインキュベーターと呼ばれる、地球外生命体の端末です。インターネット上での略称は「QB」で、絵文字表記では(◕‿‿◕)もしくは/人◕ ‿‿ ◕人\とあらわされます。

キュゥべえ くたくたぬいぐるみ 

  キュゥべえはキュゥべえ自身が選んだ人間にしかその姿は視認できないようです。あるいはキュゥべえが見える=魔法少女ないし魔法少女の素質がある少女ということかも。会話はテレパシーで行っており、任意に相手の選択が可能なようです。

キュゥべえTシャツ 

  少女の願いを何でも1つ叶える代わりに魂をソウルジェム化し、魔法少女へと変化させる「契約」を交わし、魔法少女は魔女と戦う使命を課せられます。ソウルジェムの浄化に用いて穢れが溜まったグリーフシードを取り込んで処分したり、他の魔法少女のテレパシーを中継したりといった形で魔法少女に協力しているところは他の魔法少女アニメのマスコットに類似していますが…。

キュゥべえ公園デビュー 

  実際、物語序盤では魔法少女や同候補たちに友好的な態度で接し、笑顔を見せたり可愛い仕草を見せたりして油断を誘っています。また様々な助言を与えてもいます。しかし3話以降次第に明らかになっていく真のキュゥべえの姿は、あまりにも少女達の意表を突くものでした。

キュゥべえには闇がよく似合う 

  本名はインキュベーター。孵卵器という意味ですね。エントロピー増大による宇宙の熱的死を回避すべく、代替エネルギーとして感情をエネルギーに転換する技術を開発し、感情の発生源を求めて地球に飛来した異星生命体です。

キュゥべえレイ 

  キュゥべえの本当の目的は「数ある人間の感情の中でも特に強大な、第二次性徴期の少女が幸福から絶望に転じた際の感情エネルギーを採取し、宇宙の熱的死を防ぐこと」。つまり「願いを叶える」という奇跡をエサにした契約で魔法少女という「卵」を造り、彼女たちを絶望により魔女へと「孵化」させて、その際に発生する爆発的なエネルギーを回収し宇宙を延命させることを使命としています。

オーホッホッホッホ… 

  その過程で魔法少女達がどのような悲劇や絶望を背負って魔女になるか、魔女によって人類が害を受けたり、場合によっては地球規模の災害まで起こしたりことに対しては一切頓着せず、ひたすら契約とエネルギー回収にいそしんでいます。

キュゥべえは無能な営業? 

  というより、キュゥべえに言わせれば「僕たちの文明では、感情という現象は、極めて稀な精神疾患でしかなかった」ということなので、まどかが涙を流して訴える言葉は全くキュゥべえの心には届いていないようです。キュゥべえは人間とコミュニケーションを取るためのインターフェイスではあっても、本来は異星の生命体ですから人間の価値観が通用しないのも当然といえば当然かも知れません。

テーブルの上のキュゥべえ 

  キュゥべえサイドから見れば、「極めて希な精神疾患」をこじらせまくっている思春期の少女達との交流というのは、「精神病院の鉄格子付きの病室で重度の患者と共同生活するような物」といってもいいのかも知れません。卑近な例を取ればとんでもない中二病の集団の中に紛れ込んで一緒に暮らさないといけないとか。そんな生活を長い間続けていると、それはもう契約にしか興味がなくなっても仕方ないかも知れません。

なぜ背後のベンチは壊れないの? 

  ただ、宇宙の延命は宇宙に生きる生命全てにとって必要かつ重要な崇高な使命にも関わらず、人間に対しては、犠牲に見合った報償を与えようとしないどころか、搾取後の地球の運命に配慮する素振りがありません。10話でまどかが最悪の魔女になって地球を壊滅させようとしている際にも、「後は君たち人類の問題だ」とほざいてさっさと撤収しようとしていましたし。人類とはウィン-ウィンの関係を築くつもりが無かったということが、後の少女達の反撃に繋がっているとも言えましょう。

マミと眠るキュゥべえ 

  テレビ本編では魔法少女として途方もない資質を秘めた鹿目まどかを魔女化させ、莫大なエネルギーを得ることを目論んで執拗に契約を迫りましたが、最終的にその思惑はまどか自身の願いによって覆されることとなりました。まどかによって再構成された世界では魔女は出現した瞬間に消滅してしまうため、魔女誕生によるエネルギー回収は行えず、魔女に変わって出現する魔獣が生み出す小粒のグリーフシードを回収することでエネルギーを採取するようになっています。

まどかを言葉責めしに来たキュゥべえ 

  改変後の世界では詐欺のような手を使って魔法処女を生み出すことに大した益はなく、敵対する理由もないため、暁美ほむらと共闘する形で魔獣との戦いに参加しており、他の魔法少女たちとも希望を叶えた対価について説明したうえで契約を交わしているようです。

見返りキュゥべえ 

  キュゥべえは、少女達が抱く夢や希望、理想と対になる現実の象徴であり、完全に否定したり拒絶することは出来ない存在としても位置付けられており、テレビ本編を見る限り、最終回では「相容れない相手との共存」という形での決着がつけられたように見えましたが……

基本食べて処理 

  しかし異星生命体のキュゥべえさんは決して舐めてはいけなかったのです。テレビ本編最終回では、ほむらが語る改変前の世界や「円環の理」の話を、所詮は絵空事だと聞き流しているように見せかけていましたが、内心では魔法少女の魔女化と、相転移による莫大なエネルギーの発生を「魔獣を倒して得られる小粒のグリーフシードを回収するより、ずっと効率の良い感情エネルギーの回収方法」だとして強い興味を持ったようです。

ポテトを食べるキュゥべえ 

  ということで[新編]叛逆の物語では、ほむらの疲弊したソウルジェムを実験の材料として、インキュベーターたちが作った観測所「マユの塔」内の空間遮断フィールドを駆使するなどして「円環の理」がほむらに接触しようとする際の観測を続け、最終的には「円環の理」の効率的な利用・すなわち「“まどか”の支配」を目論んでいました。今のキュゥべえの長広舌をご覧下さい。

まどかのお弁当を食べるキュゥべえ 

  真実なんて知りたくもない筈なのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは理不尽だね。まあ君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ、暁美ほむら。僕達の作り出した干渉遮断フィールドは君のソウルジェムを包んでる。既に限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めたとき何が起こるのか?魔法少女を浄化し、消滅させる力、君達が「円環の理」と呼んでいる現象から隔離されたとき、ソウルジェムはどうなるのか?確かに興味深い結果を観察させてもらったよ。

傷ついたキュゥべえ 

  独自の法則に支配された閉鎖空間の形成と、外部の犠牲者の誘導、捕獲。これこそまさしく、いつか君が説明してくれた魔女とやらの能力そのものだよね。遮断フィールドに保護されたソウルジェムがまだ砕けていない以上、君は完全な形で魔女に変化できたわけでもない。卵を割ることができなかった雛が殻の中で成長してしまったようなものだね。だから君は、自らの内側に結界を作り出すことになった。まさか町一つを丸ごと模倣して再現できるとは、驚きだ。ここはね、君のソウルジェムの中にある世界なんだよ。フィールドの遮断力はあくまで一方通行だ外からの干渉は弾くけれど、内側からの誘導で、犠牲者を連れ込むことはできる。魔女としての君が、無意識のうちに求めた標的だけが、この世界に入り込めるんだ。

流し目キュゥべえ 

  ここまで条件を限定した上で、尚も「円環の理」なる存在が、あくまで暁美ほむらに接触しようとするならば、その時は君の結界に招き入れられた犠牲者という形でこの世界に具現化するしかない。そうなれば、僕達インキュベーターはこれまで謎だった魔法少女消滅の原因をようやく特定し、観測することができる。実際、君が作った結界には現実世界には既に存在しないキャラクターが奇妙な形で参加している。とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも未来の可能性にも存在しない一人の少女だ。この宇宙と一切の因果関系がない存在なのに、彼女は何の違和感もなく君の世界に紛れ込んできた。まあ、そもそも最初から探す必要さえなかったんだ。手間を省いてくれたのは、君自身なんだよ、暁美ほむら。君は以前から、「円環の理」のことを「鹿目まどか」という名前で呼んでいたからね。

怖いキュゥべえ 

  唯一厄介だったのは、鹿目まどかは未知の力を発揮する素振りを全くみせなかったことだ。結界の主である君の記憶操作はまどかに対しても作用してしまったみたいだね。彼女は君を救済するという目的だけでなく自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない。鹿目まどかは神であることを忘れ、暁美ほむらは魔女であることを忘れ、おかげで僕らはこんな無意味な堂々巡りに付き合わされることになった。まあ、気長に待つつもりでいたけれど、君が真相にたどり着いたことで、ようやく均衡も崩れるだろう。さあ暁美ほむら、まどかに助けを求めるといい。それで彼女は思い出す、自分が何者なのか、何のためにここに来たのか。

背中スリスリキュゥべえ 

  最終的な目的については否定しないよ。まあ道のりは困難だろう。この現象は僕達にとって全くの謎だった。存在すら確認できないものは、手の出しようがないからね。観測さえできれば干渉できる。干渉できるなら、制御もできる。いずれ僕達の研究は円環の理を完全に克服するだろう。そうなれば、魔法少女は魔女となり、更なるエネルギーの回収が期待できるようになる。希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は、予想以上のものだったよ。やっぱり魔法少女は無限の可能性を秘めている。君たちは魔女へと変化することで、その存在を全うするべきだ。

窓辺のキュゥべえ 

  「叛逆の物語」では序盤全然しゃべらなかったキュゥべえが、被っていたネコを脱いだらご覧の有様だよ!しかし、ほむらの異変に気付いたまどか達「円環の理」サイドの計画により、まどかの持つ「記憶」と「力」をさやかとなぎさに分散して預けていたため、インキュベーターは「まどかはほむらの結界の影響で記憶喪失になっている」と誤認してしまったため策に嵌まり、後に5人の魔法少女らの活躍によってこの計画は失敗に終わります。キュゥべえを舐めてはいけないけれど、形而上的存在(ほぼ神様)になったまどかを舐めてもいけなかったと言うことですね。

痛電動スクーター

 

 そして今度はほむらが「叛逆」によって「円環の理」の力の一部を奪って因果律を再改変していく際、ほむらのまどかに対する「人間の根源的感情」=「愛」を知ると、以下のやりとりがありました。

キュゥべえ痛車 

  キュゥべえ「世界が書き換えられてゆく…!暁美ほむら、君は何に干渉しているんだ、何を改竄してしまったんだ!」 
  ほむら「今日まで何度も繰り返して、傷つき苦しんできた全てが、まどかを思ってのことだった!だからもう今では痛みさえ愛おしい…!これこそが人間の感情の極み…希望よりも熱く、絶望よりも深いもの…!愛よ!」
  ほむら「あの神にも等しく聖なるものを蝕んでしまったんだもの。そんな真似ができる存在があるとしたらそれはもう悪魔としか呼ぶしかないんじゃないかしら?」
  キュゥべえ「これではっきりした。君たち人類の感情は利用するには危険すぎる。こんな途方も無い結末は、僕たちでは制御しきれない」

ボロ雑巾と化したキュゥべえ 

  キュゥべえは人間の感情は自分たちが利用するにはあまりに危険すぎると判断し、地球への干渉を止めて撤収しようとしましたが、どっこい神と同等の力を得た悪魔ほむらからは逃れられず、「宇宙に蔓延する穢れの浄化役」となる事を強要さ
れ、ボロ雑巾のようにこき使われることになりました。

笑顔のキュゥべえ 

  キュゥべえは異星体、すなわち人間にとって計り知れない存在ということで、私はクトゥルー神話でいうところの旧支配者「グレート・オールド・ワンズ」的な存在であろうと思うのです。あえて非暴力に徹して弁舌で少女達を破滅に追い込もうとするあたりは、ナイアーラトテップ(今となってはニャルラトホテプの呼称の方がポピュラーですが)のようなトリックスター的な役割を担っているのかも知れません。

ブラックなキュゥべえ 

  ナイアーラトテップは千もの異なる顕現を持ち、特定の眷属を持たず、狂気と混乱をもたらすために自ら暗躍し、彼が与える様々な魔術や秘法、機械などを受け取った人間は大概自滅する。また旧支配者の中で唯一幽閉を免れており、他の旧支配者と違い自ら人間と接触する……クトゥルー神話において特異な地位を占める神性であるナイアーラトテップはキュゥべえとも共通項が多いような気がします。

ケロちゃんのお説教 

  キュゥべえがナイアーラトテップなのだとしたら、テレビ本編でのまどかの勝利、そして「叛逆の物語」でのほむらの勝利も真の勝利と言えるかどうかはなはだ疑問です。一つだけ言えることは、「キュゥべえ相手にイキって、何でもかんでも説明してしまうことは極めて危険」ということです。もし続編が作られるなら、キュゥべえの反転攻勢がありえるかも知れません。

やれやれキュゥべえ 

  キュゥべえは人間とは全く価値観の異なる地球外生命体で、人の情を理解せず正論ばかりを語るキャラクターとして描かれています。基本的には無表情で、口は食物摂取時にしか開きません。キュゥべえの異質性は際立っており、キュゥべえが人間を理解できないように、主人公のまどかや視聴者もキュゥべえは理解できない存在なのだといえるでしょう。

腹黒さが顔に出るキュゥべえ 

  同じ姿の別個体が複数存在し、それぞれが個々に個体の観念を備えておらず、彼らを地球へと送り込んだ存在を含めた種族全体が1つの意識を共有しており、各場面に登場するキュゥべえが全て同じ個体であるか否かすら定かではありません。別個体に対しては家族や同胞の情を持たず、種族全体が存続するためなら常に合理的な判断を下しますが、彼らなりの倫理観は存在しているらしく、契約を強制することはなく、虚偽を語ることもありません。ただし、明確はウソはつかないものの、聞かれない限りは真実を伏せようとしたり、誤解を招いた場合でもそれが有利に働くならばあえて正そうとしないなどの手練手管は使っています。

加藤英美里 

  CVは加藤英美里。幼女から大人の女性まで様々なキャラクターを演じ、時には少年役もこなしますが、異星体キュゥべえは画期的な役柄だったのではないかと思います。

美人声優加藤英美里 

  制作スタッフからは「ただ可愛く演じてほしい」と求められて演じたそうですが、第3話で徐々に腹黒い一面が表に出てくるようになり、「あれ、おかしいぞ」と思うようになり、スタッフに真意を問いただしてからは、「真のキュゥべえ」の心で演じる様になったと言っていました。

コスプレ英美里 

  魔法少女もののマスコットキャラ役と悪役は以前からやってみたいと思っていたそうですが、図らずもその2つのポジションを兼ね揃えたキュゥべえを演じることになりました。ただ、正体をわかってからも悪役とは考えず、キュゥべえなりの使命を果たすつもりで演じようと思ったということです。確かに理解できない=悪とはいえませんからね。

キュゥべえカフェアート

戦国ランス(その17):全国統一実況中継⑯

終列車
 
昨日は散々飲み食いしてカラオケでがなって、最終の特急に乗って帰宅したのですが、降りる駅の一つ手前でまさかの睡魔。次ぎに気付いたら次の駅を出発していく特急。一駅乗り過ごしたことは何度かありますが、二駅乗り過ごしたのは初めてかもしれません。年のせいかなのかしらん。それにしてもタクシー代がぁ…

 それはさておき、本日15万アクセスを突破しました。14万アクセスが2月20日でしたので、31日で1万アクセスという計算です。一日平均323アクセスということで、13万アクセス達成時と同じアベレージです。

0(8/31) → 1万(11/3) 64日間(平均156アクセス)
1万(11/3) → 2万(12/15)43日間(平均233アクセス)
2万(12/15)→ 3万(1/13) 30日間(平均333アクセス)
3万(1/13) → 4万(2/19) 37日間(平均270アクセス)
4万(2/19) → 5万(4/10) 50日間(平均200アクセス)
5万(4/10) → 6万(5/26) 46日間(平均217アクセス)
6万(5/26) → 7万(7/1) 36日間(平均278アクセス)
7万(7/1) → 8万(8/5) 36日間(平均278アクセス)
8万(8/5) → 9万(9/3) 30日間(平均333アクセス) 
9万(9/3) →10万(10/8) 36日間(平均278アクセス)
10万(10/8) →11万(11/14)38日間(平均263アクセス)
11万(11/14)→12万(12/23)40日間(平均250アクセス)
12万(12/23)→13万(1/22) 31日間(平均323アクセス)
13万(1/22) →14万(2/20) 30日間(平均333アクセス)
14万(2/20) →15万(3/22) 31日間(平均323アクセス)

毛利の三姉妹と4P

 昨年はこの時期アクセス数が大きく落ち込んでいたのですが、今年は300アクセスを超えていて快調ですね。毎回1万アクセス毎にこれをやってきましたが、今後は5万アクセス毎にしようと思います。ということで次は20万アクセス突破時に。そんな日は来なかったりして(笑)。

126ターン目の状況
 
 それでは戦国ランスの全国統一実況プレイに行ってみましょう。126ターンの状況です。タクガを滅ぼして残るは毛利家と島津家のみ。次のターゲットは当然毛利家です。

原昌示解雇

 タクガの4人組を戦力に組み込もうと思ったら、空きが3席しかありません。もう一つ空けねば。ということで原昌示、チミ解雇ね。

坂本龍馬
 
 まずは坂本龍馬を登用。しかし敵であった頃と違って部隊人数は991人、戦闘ステータスは「攻」6「防」5「知」5「速」6とわりと凡庸な性能。敵だったときは強いけど味方になると弱くなるという少年ジャンプにありがちなキャラなのでしょうか。

ゴン

 続いて龍馬の要請によりゴンを登用。ゴンは「同胞の復讐」という特殊スキルを持っていますがやはり部隊人数は787人とやけに少なくなっています。戦闘ステータスは「攻」7「防」7「知」3「速」5と足軽としてはなかなかですが、足軽は数だよ兄貴!

中っ国防衛戦勝利

 戦争馬鹿の毛利家が中っ国に攻め込んできましたが、軽く撃退。後先考えずに攻撃してくる毛利家は凄いですね。

緊縛は苦手な譲

 第127ターン。龍馬が譲を出せというので川之江譲を登用。牢屋で暇を持てあましていた様子。緊縛モノは嫌いかね?ワシもじゃ!

川之江譲

 川之江譲は武士で特殊スキル「力を貯める」と「博打突撃」を持っています。「力を貯める」は自身に攻撃付与70%を付け、次の行動が早く来るというもの。「博打突撃」はその名のとおり0.5~2倍でランダムにダメージ力が変化するもので、使い勝手はあまり良くなさそうです。戦闘ステータスは「攻」6「防」4「知」6「速」6で防御力がやや弱いのが難点ですね。

川之江美禰

 続いて川之江美禰も登用。譲の姉らしく、武士で特殊スキル「力を貯める」と「博打突撃」を持っています。戦闘ステータスは「攻」5「防」6「知」6「速」5で譲と比較すると防御力が高い反面攻撃力が低くなっています。タクガの面々は戦闘ステータス合計が全員22なのですね。

中っ国防衛戦②勝利

 またも襲い来る毛利家。しかしまたも妖怪部隊が撃退。吉川きくの暗殺が不発で助かりましたが、こいつは敵にいると脅威です。捕獲できないかな…

鬼を探して鬼退治

 第128ターン。死国では「鬼を探して鬼退治」というコマンドが出ています。合戦でレベルアップができるという死国版迷宮ですね。早速やってみましょう。

鬼を探して鬼退治その1

 敵はレベル25の青鬼×6。大して強くないし、後衛は攻撃できないので楽勝でしょう。案の定楽勝で全武将レベルアップ。ごっつぁんです。
 
 第129ターン。あ、毛利の襲撃がなかったぞ。流石に疲弊したのかな。ランスの大満足ボーナスを使ったら全武将好感度+3ということで、沖田のぞみが愛情、ウルザが信頼になりました。

出雲防衛戦

 今度は出雲に攻めて来た毛利家。タクガ部隊を中心に迎撃させてみましょう。龍馬以下毛利元就が大嫌いらしいので、いい仕事を期待するよ。

出雲防衛戦敗北

 しかし前衛が壊滅して敗北。タクガ…やはり戦力的にはイマイチのようです。討死がないだけよしとしておきましょうか。

鬼を倒して鬼退治2

 第130ターン。死国に「鬼を倒して鬼退治2」のコマンドが。迷宮より即効でレベルがあがるのでやらない手はありません。とっととやりましょう。

鬼を倒して鬼退治その2

 今度はレベル30の赤鬼が3体加わって前回よりは戦力アップ。ですがやはり織田家の精鋭の前には蟷螂の斧に過ぎません。またもや全武将レベルアップでごっつぁんです。

出雲防衛戦勝利

 前回の勝利に味を占めてまたも出雲に襲来した毛利家ですが、こんどは真面目に戦ったので撃退に成功。

赤ヘル

 第131ターン。そろそろ毛利家にこちらから仕掛けましょう。「赤ヘル」に攻撃を掛けます。日本なら広島に相当する辺りですね。だから「赤ヘル」か(笑)。国力7はなかなか美味しそうです。

赤ヘル第一戦

 謙信隊に攻撃をさせましょう。守備隊には毛利三姉妹&元就はいない様子。

赤ヘル第一戦勝利

 織田家の本拠・尾張といえば名古屋。名古屋といえば中日ということで、中日広間三連戦というところですが、緒戦は中日の快勝でした。

赤ヘル防衛戦勝利

 毛利家は赤ヘルで反撃にでましたが、妖怪部隊がさくっと片付けてくれました。

赤ヘル第二戦

 第132ターン。鈴女が気になる情報を。島津四兄弟が織田家の女武将を狙っているとか。狙っているといっても暗殺とかではなく、NTRで裏切らせるらしいです。鈴女曰く「無敗のコマシ帝王」で狙った女はすべてゲットらしいですが、鈴女自身はランスの方が好きなので裏切らないらしいです。ではさっさと毛利を倒して島津と開戦せねば。ということでランス直率で中日広島二回戦です。吉川きくが怖いですが…

赤ヘル第二戦勝利

 ウルザがきくに暗殺されてどうしようかと思いましたが幸い討死は回避されました。敵前衛を壊滅させて勝利です。

赤ヘル第三戦

 続いて中日広島三回戦。中日の連勝で迎え、三連勝で最終戦となるか?

赤ヘル第三戦敗北

 優勢に戦ったものの、攻めきれず敗北。城なので戦場補正+20%が大きかったですね。次回は妖怪部隊にお願いしましょう。

赤ヘル第四戦

 ということで第四戦。中日広島2勝1敗で迎えたこのカードですが、遂に妖怪部隊登場。対する毛利家は前の戦いの傷が癒えていない様子です。

赤ヘル第四戦勝利

 やはり妖怪部隊は強かった。毛利部隊全滅で赤ヘルゲットです。

ノワール出奔

 第133ターン。なんと織田家の至宝・妖怪部隊のノワールが織田家を出奔して島津家に。出た、これが島津四兄弟のNTRか!お町とか取られたら厳しいなあ。さっさと毛利を滅ぼしましょう。が、毛利元就に呪いを掛けた妖怪だいだーらが出雲の黄泉平坂にいるとか。まずはだいだーらを倒して毛利元就の呪いを解きましょう。

黄泉平坂7階にて

 7階まで下りると、いましたよ妖怪だいだーら。レベル30でそんなに強そうではありません。

龍馬の雄叫び

 わりと簡単にだいだーら撃破。龍馬が大喜びしていますが…お前戦いに参加してないやん。

戦艦長門第一戦

 ついでに毛利家本拠「戦艦長門」に攻め込みます。日本では山口に相当する場所と言うことで長門国ということですね。城がないのが毛利家にとっては痛いところ。しかしきくが戦闘参加すると緊張しますね。

戦艦長門第一戦勝利

 部隊全滅させて勝利はしましたが…なんと大道寺小松が討死してしまいました。きくの暗殺おそるべし。

呪いが解ける元就

 その頃毛利家では元就の身に異変が。呪いが解除されて…

元に戻った元就

 元の姿に戻りました。しかし「どえら強かったのが、ぷちどえら強いに変化しただけだ」となお意気軒昂な元就。戦争バカ一代ですね。

島津の至宝・黒姫

 第134ターン。島津のNTR攻撃を防ぐには、島津家の至宝と言われる黒姫を奪えばいいのですが、この黒姫、実は魔人ザビエルと人間の女性の間の娘なんです。本名狂子。魔人の子を人間が孕むのは非常に困難で、黒姫の母も出産の時に狂死したとか。故にザビエルから狂子という名前をつけられましたが、今回はザビエルが封印されたままなので黒姫とザビエルの絡みはありません。

戦艦長門第二戦

 戦艦長門第二戦。謙信隊が突撃します。毛利元就は昔の姿に戻っていますが、ここから毛利家の兵力がやたら多くなってきました。

戦艦長門第二戦勝利
 
 毛利元就の攻撃で油娘道三隊が壊滅したものの、毛利家後衛を壊滅させてなんとか勝利しました。

戦艦長門第三戦
 
 戦艦長門第三戦。妖怪部隊出陣です。ノワールがいなくなったので代わりに沖田のぞみを入れてみましたが…

戦艦長門第三戦勝利

 てるしかいなかったせいかわりとあっさり勝利。これで毛利家は滅亡です。

元就最後の戦い

 しかし元就最後の悪あがきで直接戦闘を挑んできました。これは全力でお相手しましょう。織田家精鋭部隊前の前にたった3隊では死にに来るようなものですよ。

仲間に強引に入る元就

 しかし負けても死なない元就、部下になってやると自ら牢屋入り。

山中子鹿参上

 すると毛利家に主君尼子家を倒された山中子鹿が突入してきます。でも戦闘はもう終わってますが。

山中子鹿とエッチ

 毛利の城に乗り込んでみれば、ランス達が勝利の宴の真っ最中。子鹿ちゃんは中学校の学級委員みたいですがこれでれっきとした20歳で成人なんだそうです。

子鹿に中出し

 そして酔った勢いのランスに……。ランスはロリではないのですが、子鹿は20歳ということで「合法ロリ」な訳で、「合法ロリ」はストライクゾーンのようです。

 そしておまけに毛利三姉妹も捕虜にしてターン終了。島津と直接国境を接することになりました。

今度はウルザが

 第135ターン。またも3Gが不吉な知らせを。今度はウルザが島津にNTRされた模様。なんてこったい!島津ころーす。ぶこっろーす!!

135ターン目の状況

 しかしそれは次回のお楽しみとして、今宵はここまでに致しとうございます。次回、いよいよ最終回ですかな?

中国美女列伝(その39):戚夫人~惨殺された悲劇の美人は「トイレの神様」に?

春分
 
 春分の日にこんにちは。祝日なので本日は早い更新。この後旧友達が送別会をやってくれるので。

戚夫人その1

 金曜恒例中国美女列伝ですが、いよいよラス前。39回目の今日は前回の恐怖の皇后・呂雉によって「人豚」にされたという可哀想な戚(せき)夫人を取り上げます。

リアル戚夫人

 戚夫人(? - 紀元前194年?)は、秦末から前漢初期の女性です。漢の高祖・劉邦の側室で、劉邦の第3子・劉如意の生母です。一説によると名は懿だそうで、これが正しいとすると本名は戚懿ということになります。

戚夫人その2

 戚夫人は袖が大変長く軽い素材でできた華美な衣裳を身に纏い、上体を後ろに大きく反らす楚舞を得意としたそうで、中華版イナバウアーとでも言いたいところですが。イナバウアーといえば荒川静香というほど彼女の得意技ですが、本来は足を前後に開き、つま先を180度開いて真横に滑る技のことであって、上体を大きく反らしながら滑る技を指すわけではありません。

荒川静香のイナバウアー

 余談ですがあれはイナバウアーのバリエーションでレイバック・イナバウアーとでも言うべき技でしょう。あれ自体はフィギュアスケートで要求される技術要素ではないので得点は稼げないそうですが、見栄えはしましたよね。

戚夫人その3

 戚夫人は紀元前208年頃に劉邦に見初められたようです。劉邦がまだ沛公時代に項梁に従軍して定陶で戚夫人と出会い、自分の側室にしたといいます。戚夫人は農民の出で身分は低かったそうですが、劉邦の寵愛を一身に受けることとなり、またその子の如意は庶子ながら劉邦に似て活発な性格の少年であったそうです。

戚夫人その4
 
 戚夫人は、劉邦が親征を行うたびにこれに従い、陣中で彼と碁を打っていたとも言われます。また如意を皇太子に立てるようにたびたび劉邦に懇望したとか。

戚夫人その5

 そのため如意は有力な皇太子候補となり、呂雉の子であり異母兄の劉盈(後の恵帝)とその地位を争うこととなります。寵愛する戚夫人の懇望に加えて、皇太子に立てていた劉盈に対しては、父である劉邦自身がその資質をかねてから疑問視していたこともあって、劉邦も徐々に盈を廃嫡して如意を立てることを考え始めます。毎晩のように閨で現役時代の野村克也もかくやという「ささやき攻撃」を受けていたら、劉邦ならずともそうもなることでしょう。

リアル戚夫人その2

 そこで劉邦、皇太子の交代を重臣たちに諮りますが、重臣たちはこぞって反対しました。さらに呂雉が手を回し、劉邦の信任が厚い張良の助言を受けた盈が、かつて高祖が招聘に失敗した有名な学者たちを自らの元に招いたことが決定打となり、劉邦は盈を皇太子に留めることを決断します。そこで如意は趙王のままとされました。

戚夫人その6

 このとき、自分の意思が通らないことに無念を感じた劉邦が作り、我身の切なさに悲哀を感じた戚夫人が歌ったとされるのが「鴻鵠歌」です。

 鴻鵠高飛 一舉千里
 羽翮已就 横絶四海
 横絶四海 當可奈何
 雖有矰繳 尚安所施

 おおとりが飛んだ 千里も翔んだ
 翼をはやし 四海を渡る
 四海を渡る もう止められない
 ここに矰(短弓)があるけれど 安全なところにいてもう届くこともない

戚夫人その7

 このことにより、戚夫人母子は盈の生母である呂雉に激しく憎まれることとなりました。呂雉からすれば自分は正夫人であり、息子の盈は長子であり皇太子は「鉄板」だと思っていたのに、危機一髪のところまで追い込まれたのですからその憎しみたるやいかばかりか。それに劉邦の寵愛を奪われたというNTR的感情もあったことでしょうし。

ずっと俺のターン!

 紀元前195年に劉邦が死去して盈(恵帝)が即位すると、皇太后となった呂雉による恐ろしい報復劇が開始されます。もはや彼我の戦力差は歴然。まさに「ずっと俺のターン!!」状態です。

戚夫人その8

 呂雉はまず、戚夫人を捕らえて永巷(えいこう:罪を犯した女官を入れる牢獄)に監禁し、一日中豆を搗かせる刑罰を与えました。戚夫人が自らの境遇を嘆き悲しみ、詠んだ歌が「永巷歌」として「漢書」に収められています。

 子為王 母為虏
 终日舂薄暮 常与死為伍
 相离三千里 当使谁告汝

 子は王となったのに その母は虜となる
 終日薄暗い場所で臼を搗き 常に死と隣り合わせとなっている
 王である子と離ること遙か三千里 誰にこの窮状を伝えさせることができようか

戚夫人その9

 これを聞いた呂雉は怒り、趙王の如意を長安に呼び戻すことを命じ、暗殺を企みました。しかし劉邦は自分の死後に如意が暗殺されることを予期していて、趙の宰相に有能な人物を付けていたこともあり、企みは阻まれ続けました。最後には遂に如意を長安に呼ぶことに成功したのですが、兄である盈(恵帝)が食事や就寝などを常に一緒に行動したりしたことで暗殺は食い止められていました。このことからも恵帝は優しい人物だったことがわかります。一体誰に似たんでしょうか。本当に呂雉の子?

戚夫人その10

 しかーし、恵帝が狩りに出かけて目を離した一瞬の隙を衝き、ついに如意は毒殺されてしまうのでした。呂雉の執念たるや恐るべし。後でそれを知った恵帝は嗚咽してひどく悲しんだそうです。

戚夫人その11

 さらに、如意が死亡した事を知らされた戚夫人は呂雉によって茶色で輝かしい眼を刀でえぐり取られ、鼓膜を焼き潰され、毒を飲まされ唖にされます。更に細くしなやかだった両手足を切断され、すぐには死なないように傷口を縛られたといいます。

中国のトイレ

 その後、当時豚を飼育していた厠に投げこまれ、糞尿に塗れることがわかるよう鼻だけは削がれることなく放置されました。呂雉は恵帝を厠へ案内し、変わり果てた戚夫人を見せ「あれは人豚というものです」と言って哄笑したそうです。戚夫人はその三日後に死亡したとか。そして恵帝はショックで酒に溺れて早世したということになっています。

戚夫人その12

 しかし実際、麻酔もない時代に両手両足を切断したらそれだけでショック死は確実でしょう。呂雉が残忍さを秘めていたことはまず間違いありませんが、一時的に栄華を誇った呂氏一族は最終的には政争の敗者になっているので、彼らを粛清し、歴史を記す側になった勝者方が、ことさら呂雉の「蛮行」を強調したという可能性が高いのではないでしょうか。

戚夫人その13

 ですがこの逸話は巷間に広く流布し、中国版「トイレの神様」である道教の厠神は戚夫人とされています。伝説が本当だとしたら、戚夫人はトイレで非業の死を遂げたわけですから、怨霊になるならともかく、とても神様にはならない気がしますが……もしや中国版「トイレの花子さん」?

戚夫人その14

報復連鎖:最もリアルな警察小説「警視庁公安部・青山望」シリーズ第三弾

桜のつぼみ
 
 桜(ソメイヨシノ)の開花宣言が高知・佐賀・福岡・宮崎で発表されました。今年の桜は「平年並み」に咲く所が多いのだそうで、去年は九州から関東にかけて記録的に早い開花だったせいで、去年よりは遅い桜になるとか。昔は桜は入学式の校庭ではらはらと散っているというイメージだったのですが、いつの間にか卒業式のイメージの花となってしまった気がします。寒い冬でしたが、ここんところ一気に暖かくなったのでつぼみも急成長中でしょう。

 本日は濱嘉之の「報復連鎖」です。「警視庁公安部・青山望」シリーズの第三弾ですね。2103年3月8日に文春文庫から書き下ろしで刊行されています。

報復連鎖

 警視庁公安部の青山警部を中心に、捜査一課、捜査二課、組織暴力対策部に所属する警部の同期4人組の活躍を描く本シリーズですが、第三弾では4人ともに所轄に散って警視に昇進しています。青山望は麻布署の警備課長となっているので、「警視庁公安部」のタイトルはちょっとそぐわない感じもありますが、所轄にいても相変わらず公安のエースとして警視庁や警察庁からの信頼は厚いようです。

 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 大間からマグロとともに築地市場に届いた氷詰めの死体。麻布署警備課長に異動した青山は、同期の築地署刑事課長・龍に協力して情報収集するが、見えてきたのは新宿で凶暴化する「半グレ」元暴走族グループ、チャイナマフィアが絡みつく裏社会の報復…。日本社会の隙を世に問う、インテリジェンス警察小説シリーズ第3弾。

築地魚市場

 といことで、今回は某歌舞伎役者(ABZOO?)をめぐる事件報道がまだ色褪せない半グレ団体の関東連合をモデルにしたことが明らかな東京狂騒会とか、同じく半グレ団体で中国残留孤児の2世ならびに3世が人員の中核を占める怒羅権をモデルにした龍華会が登場し、六本木やシンジュクで暴力団やチャイニーズマフィアとつるんだり抗争したりします。

 「半グレ」なんて単語は、なんとなく半分だけぐれている中途半端な連中という語感がありますが、「暴力団に所属せずに犯罪を繰り返す集団」を指す語なので、決して暴力団より弱いとか優しいといたニュアンスはありません。「グレ」は「グレる」の“グレ”であり、「愚連隊」の“グレ”であり、また黒と白の中間にあたる灰色の“グレー”、「グレーゾーン」の“グレ”だということです。

 半グレ団体は暴走族上がりの者が多く、振り込め詐欺や闇金融などといった独自のビジネスを展開する集団もあると見られるものの、実態は定かとなっておらず、社会問題化しました。

 少年時代は少年課が監視していますが、成人後は暴力団に所属しないので組織暴力対策部の網にかからず、暴力団対策法の適用を受けないこと、活動の匿名性や隠密性、メンバーの年齢層の若さ、ならびに、人員供給の拡大傾向などが問題として挙げられています。

六本木

 2013年には「関東連合」や「怒羅権」などの“半グレ集団”が警察庁によって新たに“準暴力団”と規定され、その実態解明を企図した取り組みが同庁の号令のもとで始動するに至っています。切っ掛けは、2012年に東京で発生した関東連合関係事案「六本木クラブ殺人事件」だといわれます。

 元警視庁公安部警部であった濱嘉之は本作について「本部の捜査とは違った所轄ならではの動きがある。警視庁だけでなく地方の所轄も舞台にしながら捜査が展開されていく。本部は専門職の集まりであるが、所轄は個々の守備範囲が広い。所轄と本部に差などあろうはずがないのだが、警察を舞台にした作品では、どうしても所轄を卑屈に映したがる。その傾向には終止符を打たなければならないという思いもあった」と言っています。元現職からすれば、巷の警察小説の嘘っぷりには我慢できないところがあったのでしょう。

 「警察出身者として誤った記述をすること自体が読者に対して失礼になってしまう。最低限度の組織概要を間違えたり、あってはならない人事異動やキャリア、ノンキャリのポスト争いなどを記しては、現場に籍を置いた者としては笑い話では済まないのだ」ということなので、警察組織内の話は数ある警察小説の中でも濱嘉之の記述が最も正しいのだと思われます。

大間

 今回は、青山望が所轄に転出していることで、所轄の捜査官達の活動が多く描かれているほか、青森県警大間署の様子も描かれていますが、従来の警察小説と違うのは、公安畑とか捜査畑といった分野の違いによる親疎の差や捜査手法の違いはあっても、深刻な対立などはなく、下北半島の先端という大間署であっても決して時代遅れだったり無能であったりはしていないという頼もしい警察の姿が描かれています。

 その一方で警察官の不祥事というものも多く報道される(警察官だと絶対報道されるというべきなのかも知れませんが)ので、巷では警察というと腐敗・汚職などのイメージもあったりしますが、おそらく大部分の警察官はここで描かれているように身を粉にして真摯に働いているでしょう。

 暴走族時代に反目し合って血で血を洗う抗争を繰り広げてきた東京狂騒会と龍華会ですが、暴走から足を洗って社会に出ればブラックですがビジネスパートナーとなりえる相手となります。両者の幹部が接触したことから、闇社会には新たな動きが生まれ、既存の暴力団やチャイニーズマフィアに取って代わろうとする潮流が生まれました。

新宿

 それに関わる政界の二世議員や中国大使館(というか中国そのものですが)。原発や食料をめぐって中国が日本に伸ばしてくる触手は、本書を見る限り恐ろしいものがあります。親中派議員といわれる国会議員達の抱えている問題というのも興味深いです。登場する議員達の名前はもちろんフィクションですが、誰が誰をモデルにしているのかを考えるのも面白いでしょう。

 なお、警察官出身だから警察贔屓一辺倒なのかといえばそういうことはありません。警察官僚出身の国会議員や、議員出馬を目指す警察幹部には辛辣な批判を行ってます。また、当然ながら組織なので優秀な人材ばかりではなく、引きで出世した無能な連中もいるのですが、第一弾からしばしば登場して警察幹部に苦虫を噛みつぶさせる「八田三兄弟」という三馬鹿兄弟にもモデルがいるんでしょうか?

 なお本作では二世議員の逮捕や中国大使館の公使参事官の国外退去要請(ペルソナ・ノン・グラーダ)にこぎ着けていますが、事件の完全解明には至っておらず、おそらく第四弾「機密漏洩」に続くのだと思われます。次巻のぜひ読みたいです。

恋:70年代の不思議な恋愛模様を描いた小池真理子渾身の一作

春一番
 
 関東宇春一番が吹きました。享年は3月1日だったということで、ずいぶんと遅い春一番ですね。立春から春分までに吹かなければ春一番にならないということで、結構ギリギリですが、それだけ今年の冬が寒かったということでしょうか。それにしても一気に暖かくなって体がついていかないような。

早川文庫版 恋

 本日は小池真理子の「恋」です。小池真理子の作品を読むのは、「墓地を見おろす家」(2013年10月27日)以来二冊目です。

新潮文庫版 恋

 1996年に早川書房「ハヤカワ・ミステリワールド」レーベルより刊行され、99年4月に早川文庫から文庫本が刊行されているほか、2002年12月には新潮文庫からも文庫版が刊行されています。

 「恋」は1995年下半期の第114回直木賞受賞作で、藤原伊織の「テロリストのパラソル」と同時受賞でした。「テロリストのパラソル」も数年前に読みました。

マタイ受難曲

 あとがきによると、1993年から94年にかけて何を書いても納得できない状態にあった小池真理子が、1994年12月のある日、バッハの「マタイ受難曲」を聴いていた時に、本作の構想やテーマ、登場人物の造形が「嵐のように脳髄を突き抜けてい」き、「神が降りた」感覚のもと書き上げたものだそうです。小池自身が「作家人生の転機となったとても大切な作品」「生まれて初めて小説を書いて満足し、もういつ死んでもいいと思った作品」と述べている渾身の一作です。

 本書についてはWikipediaに項目が立っているので、Wikipediaのあらすじを載せてみましょう。

浅間山荘事件

 浅間山荘事件の回顧記事執筆のため、当時の新聞を確認していたノンフィクション作家の鳥飼三津彦は、事件解決と同日に小さく報じられていた、同じ軽井沢で起きた女子大生による殺人事件を知る。日本中が注目していた大きな事件の陰に隠れていたこの事件に興味を持った鳥飼は、模範囚として既に出所していた犯人・矢野布美子へインタビューを申し込む。決してスキャンダル記事を書くわけではないと説くが、布美子は頑なに拒み、やがて勤めていた店を去り姿を消してしまう。仕事に忙殺され時が経ったある日、布美子から姿を消したことを詫びるとともに、癌で死期が迫っていることをしたためた手紙が届く。入院先を突き止めた鳥飼は、時間の許す限り布美子のもとに日参し、他愛もない世間話をする。やがて、鳥飼に信頼を寄せるようになった布美子は、裁判でも明かさず、報じられることのなかった隠された事件の真実を語り始める。

 70年闘争華やかなりし頃に仙台から東京のM大学(モデルは明治大学?)に入学した女子大生矢野布美子は、過激派活動家の唐木と恋愛関係になりますが、革命や闘争の意義を熱く語りながら唐木は次第に布美子に依存するようにヒなっていきます。佐藤栄作訪米阻止闘争デモで逮捕された唐木は怪我や腎臓疾患で布美子のヒモ状態になり、布美子は生活苦に悩むようになります。

テレビドラマ版 恋

 そんなときに実入りのいいアルバイトを紹介され、S大(この時代でも学生運動がほとんどないブルジョワチックな大学で、成城大学あたりがモデル?)助教授の片瀬信太郎の翻訳の手伝いをすることになります。年の春に出会った片瀬信太郎・雛子夫妻は、布美子の人生を大きく変えていくことになります。

 片瀬信太郎は、貧乏学生だった時に元子爵の娘・二階堂雛子と駆け落ち同然に結婚し、後に和解した雛子の父親から目黒のマンションと軽井沢の別荘を譲られるなどして優雅な生活を送っています。イギリスの新人作家の長編小説「ローズサロン」の翻訳のため、下訳のアルバイトとして布美子を採用し、雛子と共に親しくなっていきます。

テレビドラマ版 恋 その2

 片瀬夫妻は奇妙な関係にあり、互いに愛し合っているはずなのに、雛子は信太郎のゼミの卒業生である半田と関係しているほか、軽井沢ではイタリアンレストランのオーナーである副島とも愛人関係にあります。信太郎はそれをとがめるどころかむしろ歓迎している様子で、やがて布美子は信太郎と関係を持ちますが、雛子をそれを知っても平然としており、むしろレズ関係をほのめかすほどです。布美子はこの片瀬夫妻の奔放な関係に惹かれていき、一種倒錯的な関係、つまり片瀬夫妻というカップルそのものに恋していくことになります。

 70年夏の軽井沢の日々は布美子にとって一生忘れられない素晴らしいものでした。美しい軽井沢の夏景色とワインとビールと美食料理の日々。学園闘争とは全く無縁な裕福な日々は、これまで布美子が全く縁の無い世界でした。永遠に続けばいいとさえ思える至福の日々。

テレビドラマ版 恋 その3

 秋になっても片瀬夫妻の目黒のマンションを中心に、同じように楽しい日々を過ごしていく布美子ですが、あまりに幸せな時間はやがて不吉な予感をもたらしていきます。幸せに満ち満ちているはずなのに、雛子に襲いかかる「塞ぎ虫」。それが何なのか誰にも理解できないまま、71年夏に再び軽井沢を訪れた3人は、不吉の前兆のように家電製品の故障に悩まされます。

 布美子が電話帳で指さした「信濃電気」から来た従業員・大久保勝也はまさに運命の男でした。自分でもどうすることもできないほどに大久保に惹かれていく雛子。そして、それまで雛子が誰と関係しても無頓着だった信太郎は、大久保だけはやめろといい、二人の関係はぎくしゃくしていきます。

ラブプラス

 夫がギャルゲーやエロゲーにうつつを抜かしているのを横目に見ながら、なかばあきれながらも泰然としていられる奥さんが、これだけは許せないというゲームがありました。その名を「ラブプラス」。目の前でラブプラスに興じたところ、妻や恋人にDSをへし折られたという話がネットにもありますが、キャラクターに話かけたり愛撫したりキスしたり(タッチペンでだけど)する「ラブプラス」は、ゲームをしているというより疑似恋愛の状態なので、完全に浮気同然と解されるようです。

 雛子がいかに性関係に奔放でも、信太郎が平然としていられたのは、心は常に自分に向けられているという確信があったからです。しかし大久保は、雛子の肉体よりもむしろ心を鷲掴みにしてしまいました。秋以降、どんどん悪化している片瀬夫妻の関係。元の関係を願いながら、どうすることもできない布美子。

猟銃を構える石原さとみ

 そして年が明けた72年の2月。世間は浅間山荘事件で大騒ぎをしている中、布美子は信太郎に連れられて強羅の「高級連れ込み宿」に行きます。そこで明かされた秘密とは……。

 浅間山荘事件が解決を見たその日、軽井沢の想い出の別荘で、布美子は猟銃で大久保を射殺し、信太郎に重傷を負わせます。浅間山荘事件の陰で、社会欄の片隅に小さく取り上げられたこの事件は、痴情のもつれが原因の衝動殺人として処理され、やがて人々の記憶から消えていきました。布美子は懲役14年の刑を受け入れ、模範囚として10年で刑務所から出され、以後10年間をひっそりと暮らしてきました。浅間山荘事件の原稿を依頼されたルポライターの鳥飼が、ひょんなことから事件に関心を示し、接触を図ってくるまでは。

 「恋」は、1995年現代は三人称で、事件当時は布美子の一人称で展開されます。布美子は45才でガンにより死にますが、死の間際に全ての物語を告げられた鳥飼が、その秘密を胸に秘めていくことを誓います。この本は鳥飼が書いたドキュメンタリーなので、秘密を暴露しているではないかと解説の阿刀田高は指摘していますが、小池真理子の見解としては、鳥飼の「書かれなかったドキュメンタリー」が本書なのだろうと思います。

 作中、悪役的なキャラとして登場する大久保勝也ですが、彼が悪人かといえばそういう訳でもありません。シニカルでニヒルで、通俗的なことを嫌うキャラですが、雛子にとってはその他の全てを捨てでも得たい「理想の恋」の相手です。

 まだ小娘の布美子の太刀打ちできる相手ではない…それは確かなのですが、所詮大久保も25才の小僧でした。彼の言っていることは間違っていないのですが、正しいからと言ってそれをずけずけ言っていいかどうかは、TPOと相手を踏まるべきなのに、それをしない、あるいはしようとしない青臭さがありました。口論では布美子を圧倒する大久保ですが、「孫子」は読んでいなかったか。この時代はマルクスとかばっかり読んでいたんでしょうかね。

 「孫子」の「軍争編」には「囲師ニハ必ズ闕キ、窮寇ニハ迫ルコトナカレ」とあります。これは「敵を包囲したら必ず逃げ道を開けておかなければならず、窮地に追い込んだ敵を攻撃してはならない」と言う意味です。敵に温情をかけろと言っているのではなく、逃げ道を断たれた敵は「窮鼠猫を噛む」勢いで反撃してくれば、こちらも相当の損害を覚悟しなければならないから逃げ道をつくっておいた方がいいということです。

シャアになった大久保勝也

 人間関係でも同じで、相手をこてんぱんにやっつければいいというものではなく、相手を立つ瀬のない状況に追い込めば手ひどい反撃を受ける可能性があります。大久保と布美子の場合ばまさにこれで、大久保はあの世で「認めたくないものだな。自分自身の、若さ故の過ちというものを…」と呟いているかも知れません。
 
 2013年12月16日にTBS系列で「月曜ゴールデン」特別企画としてテレビドラマが制作されました。それまでも数えきれないくらいあったオファーの中で初めて小池真理子が「この脚本なら託せる」と直感し、映像化が実現したそうです。小池は完成作品を観て、「不覚にも涙がにじんだ」「役者の方々が作品の中に溶け込んでくれていた」と出来上がりには太鼓判を押しています。

石原さとみ

 キャストは矢野布美子が石原さとみ、雛子が田中麗奈とこれは素晴らしいキャスティングだと思われます。野郎にはあまり興味がないのでさておき、「恋」の出版からさらに18年が経過していることを踏まえ、布美子は事件から40年以上経過した2013年に死期を迎えたということに設定が変更されています。60才を過ぎた布美子は原田美枝子が演じています。

壇蜜さん

 個人的に石原さとみって壇蜜さんに似ていると思います。壇蜜さんの若い頃というか、いわゆる営業用のエロエロオーラを出さない時の壇蜜に似ていると思うんですが。え?小蜜?あれは似ているのは表面だけでしょう。小娘に壇蜜さんの内面に迫るのは不可能というものです。

とらドラ!(その6):繊細な感情描写がシリアスになってきました

ジョエル・ロブション
 
 今日も春うららでした。もう桜が咲いてもいい陽気ですね。明日はさらに暖かいとか。そんな春爛漫の午後、恵比寿のジョエル・ロブションに行ってきました。去年も3月に行ったなそう言えば。美味しいけど無茶高いです。でも年に一度位は行きたくなりますね。

10話「花火」

 さて一週空いてしまいましたが「とらドラ!」デビュー行ってみましょう。本日は第10話と第11話です。まずは第10話「花火」。亜美の別荘後編ですね。

みんなで実乃梨を脅かすことに

 竜児の恋路のために実乃梨を死ぬほど驚かす作戦に出た大河ですが、仕掛け人であるはずの竜児と大河の部屋に怪異が。そして死ぬほどビビってリビングで一睡も出来ずに朝を迎えた二人でした。ぼやいているところを祐作に見つかり、やむなく作戦を明かしたところ、祐作は止めるどころか乗ってきました。皆で脅かそうってお前…(笑)。

実乃梨とお弁当を作る

 せっかく朝早いのでお昼のお弁当を作る竜児。ホント嫁より竜児を一人家に置いておきたいです。そこへ実乃梨もやってきて手伝います。二人とも手際が良くさくさく進む弁当作り。そんなラブラブな状況を一人外で聞く亜美。

亜美色仕掛け

 海岸に行こうとしてもなかなか出てこない亜美を迎えに行った竜児は亜美の色仕掛けに遭遇。このエロテロリストめが。何気に竜児モテモテですなあ。これがモテ期か。

洞窟に誘い込む

 そしていよいよ洞窟探検に。祐作が様々な仕掛けを作っているのですが、こんにゃくの代わりに油揚げとか、ケチャップの血文字(しかも「ぎゃああ」とか書いている)とか、こんなん怖くないわ!祐作のアホさ加減にあきれる竜児と亜美ですが、大河だけは悪く言わないでと。惚れた弱みか。

何かがいる…!

 しかもまたもや怪異が。竜児の手に髪の毛がべっとりと。やはり何かがいるのか?実乃梨は失恋女性の呪いだと慌てふためきますが、亜美はドッチラケで帰ろうとします。洞窟に近道があるとか。便利な洞窟だなオイ。慌てて追いかける竜児ですが、二人きりになった亜美は竜児に迫ります。「高須君にあの子はあわないと思うよ」「高須君にあうのはね…」って、結局自分アピールかい。道に迷ったふりをして竜児の反応を試してみたり、策士よのう。

 亜美は「高須君は月だから。実乃梨ちゃんは太陽。そばにいたら焼き尽くされて消えるだけだと思うな。憧れだけでは対等になれない。対等になれるのはわたしみたいな…」とこれは告っているのではないか?いつの間にそんなに竜児が好きなんだ亜美。それとも人の物だと欲しがる性なのか。NTR属性なのか? しかし,ここで実乃梨の悲鳴が聞こえて会話は途切れてしまいます。

実は逆ドッキリ

 大河と合流する竜児と亜美。洞窟の奥からは不気味が声が。大河は恐怖に逆ギレし、吶喊しますが転んで水浸しに。そして種明かし。全ては実乃梨と祐作の逆ドッキリだったのでした。実乃梨のホラー嫌いは「まんじゅうこわい」のアレだったのでした。

花火

 二泊三日ですが最後の夜ということで花火をする一行。竜児は亜美に自分の気持ちに正直であるよう諭し、実乃梨とはまた幽霊とかUFOという単語を使った禅問答。なんだかんだと竜児は実乃梨と急接近ではないですか。そんな様子を見る大河はちょっと寂しそう。

帰る二人

 駅で解散して二人で帰る竜児と大河。竜児が本格的に実乃梨と接近していくことに面白くない様子。憧れは祐作にあっても、一緒に居て心地よいのは竜児だったりするのです。

一夏の経験がなかった先生

 続いて第11話「大橋高校文化祭(前編)」なんと3部作らしいですよ。夏休みが終わって一夏の経験があったりなかったりしていますが、恋ヶ窪ゆり先生の挙動が怪しいです。目が死んでいる。どうやら一夏の経験が全くなかった模様。ゆり先生、久々登場の気がしますが、今回は大活躍です。

コスプレ喫茶をやろう!

 この高校、なんと文化祭は一日だけなのだとか。中学校の文化祭だって2日はやるというのに。クラスの大馬鹿チャラ男・春田(そういう名前だったんだ)は文化祭実行委員だそうで、コスプレ喫茶をやろうということに。男子票が固まれば投票でも勝てる!最初はメイド喫茶とかチャイナ喫茶だったんですが、大河のチャイナドレスの絶壁振りを想像した竜児によってコスプレ喫茶に落ち着きました。

父親が大嫌いな大河

 大河には携帯に着信がありますが、なぜか無視。大嫌いな父親からの電話なのだそうです。竜児はどんな父親だろうと父親なんだから電話くらい出ろと大河に言いますがいつになく頑なです。インコちゃんが「クソジジイ」という言葉をラーニング。久々だなあインコちゃん。これは後藤沙緒里イジメなのではなかろうか。

文化祭の罠

 さて文化祭をめぐるあれこれです。まずはミスコンのクラス代表決めですが、亜美で鉄板だと思ったら司会を頼まれているので無理だとのたまう。そして代わりに大河を推薦する亜美。やりやがったな亜美。怒っても後の祭り。そしてクラスの出し物決めですが、女子のブーイングもものかは、男子生徒の支持を得たコスプレ喫茶が優勢。多数決に持ち込めば必勝のはず。しかし、そこはアホな春田。なぜか「くじ引き」にしてしまう自爆テロ。あげくに引いたのは「プロレスショー(ガチ)」という紙。「させない……」って怖いよゆり先生。何一人で暗黒面に墜ちているのだ。三十路か、三十路突入が君を変えてしまったのか!

パパン登場

 そして大河に電話にも出て貰えない大河パパン、兵糧攻めに打って出ました。つまり銀行口座に残金ゼロ。やむなく会うことになりますが、それでも代わりに会ってこいと竜児を行かせる大河。うーん、パパンもちょっと変わった人ですが、聞けば再婚相手が若すぎて大河と衝突してしまったのだとか。しかし再婚相手とは別れ、大河と暮らしたいと涙の訴え。少なくとも竜児の心は動かされた模様。

キレる大河

 帰って大河を説得。「親父さん、お前に無視されて落ち込んでた! 可哀想だったぞ!」「 私の方が可哀想よ!!」…
…なんだこの会話は。大河はずいぶんとパパンを恨んでいるようだが、何があったかまだ具体的に明かされていないからなあ。怒りっぽい大河ですが、パパン関連は特に逆鱗に触れる様子。逆鱗は虎じゃなく竜にあるんだけどねえ。

先生怖いよ…

 翌日。プロレスショー(ガチ)の台本を作ってきた春田。それにしてもゆり先生、とにかく顔が怖いんですが。「時は近未来! クラスのリーダー亜美ちゃんの下で、2-Cの生徒達はみんな仲良く平和に暮らしていた。だがしかぁし! その平和を疎ましく思う者が居た。悪の化身手乗りタイガーとその手下、ヤンキー高須竜児である! 2-Cの仲間たちに襲い掛かる手乗りタイガー! 次々と洗脳されていく仲間たち。しかぁし、亜美ちゃんの必死の説得によって洗脳が解け、最後はみんなで力を合わせ手乗りタイガーとヤンキー高須竜児を追い払う事に成功!」という筋立てなんだそうですが。しかしなぜかクラスメートには大受け。ついでに実乃梨はなぜか眼帯にハゲカツラ。節子それプロレスと違う、ボクシングや!

竜児の父にはもう会えない…

 さてどうしても会ってくれない大河にパパンは待ち伏せ攻撃。しかし問答無用で金的蹴りをかます大河。それだけはやめろ。あまりの大河の振る舞いに竜児もぶち切れます。大河はもう父親と触れ合うこともできない…大河をパパンと一緒に住ませてやりたいというのは、大河への優しさなのか、自分には実現できない憧れの押しつけなのか。しかしこの部分竜児のそれこそ逆鱗に触れるのだということに気付いた大河、「あんたがそう言うんなら」とパパンの元へ向かいます。これで良かったのか…。パパン、大丈夫なんだろうな。ということで次回は文化祭編中編と後編ということになります。

好きなアニメキャラ(その30):クラウレ・ハモン(機動戦士ガンダム)

沈丁花
 
 今日もすっかり春まっさかりという天気でした。桜のつぼみも膨らんだことでしょう。沈丁花は今が盛りという感じ。

クラウレ・ハモン

 本日の好きなアニメキャラは、前回紹介したランバ・ラルの内縁の妻であるクラウレ・ハモンです。美女はそれだけで謎めいていますが、ハモンは民間人なのにランバ・ラルに代わって軍を指揮したり、しまいにはランバ・ラルの敵討ちのためにマゼラ・トップを操縦してアムロをあわやというところまで追い込むという活躍を見せてくれます。

ハモンアップ

 そもそも名前からして怪しい人です。ハモンが名前らしいのでクラウレは名字なのでしょうが、クラウレ・ハモンだと日本のように姓+名の順だということになります。ハンガリーとかそういう順番の国は他にもありますが、珍しいことは
確かでしょう。ただし「クラウレ」は準備稿や小説版での設定であり、正式なキャラクター名は「ハモン」ないし「ハモン・ラル」だそうです。

ハモンカード
 
 ランバ・ラルの内縁の妻なのだそうで、ガルマ仇討ち部隊であるランバ・ラル隊と共に地球へ降りてきました雷に驚いているので、地球に来たのは初めてなのかも知れません。

ハモンカードその2

 正式な軍人ではないのですが、なぜか部隊内ではラルと同等の敬意を受けており、ラルが出撃した場合は代わって指揮を執っています。しかも的確に。

ハモンカードその3

 アムロの成長に関与した女性というと、初恋の人(?)マチルダ中尉が第一に挙げられますが、次いでこのハモンもアムロに影響を残した大人の女性といえるでしょう。 

ハモン専用グフ?

 第19話でラル隊と共に砂漠の町ソドンで食事に立ち寄った店内で、ホワイトベースを脱走中のアムロと偶然出会い、気に入って食事を奢ろうとしました。ラルとの会話で、アムロのような子供が欲しいということを認めています。何歳なんだろうこの人。ランバ・ラルが35歳なので美魔女というほど年は取っていないと思われますが…

マゼラ・トップのハモン

 ランバ・ラル隊はガルマ仇討ち部隊としてドズルの私怨により編成されましたが、ラルの戦死後はハモンがラル仇討ち部隊を指揮します。ランバ・ラル隊は結成の経緯が経緯だけに、地球では十分な支援を受けられず、ドムも横取りされる始末でしたが、ハモン隊もマ・クベからの支援は古いザクとマゼラ・トップ(マゼラ・アタックの砲塔部分。VTOL機能を持ち、空中から射撃することが可能ですが、飛行時間はたった5分)4門だけでした。

ラルとハモン

 マ・クベはキシリアの腹心ということもあり、明らかに非協力的でしたが、当時マ・クベの陣取るオデッサは連邦軍の攻略作戦の目標になっており、防衛のためにいくら兵器があっても足りないという状況だったので、マ・クベでなくても十分な支援を与えることは難しかったかも知れません。

兵士を激励

 出撃にあたってハモンは兵達に「ガルマ様の仇討ち部隊として地球に降り立ったものの、我々はまだ任務を終わっておりません。一見小さな作戦ではありますが、敵は連邦軍の最新鋭戦艦とモビルスーツです。ジオンの国民は我々の戦果期待しております。ランバ・ラルは私にもったいないくらい実直な男性だった。あんな心を寄せてくれた人の為によしんば、砂漠で散るのも後悔はない。この作戦に不服がある者は参加しなくとも、ランバ・ラルは怒りはしません、私もです」と言いますが、全員ハモンに従って出撃します。

悪女っぽいハモン

 ハモン隊は「錐の戦法」でホワイトベースに肉迫します。これはホワイトベースの最も弱いと思われ部分に集中攻撃を掛けるというもので、他には一切目をくれずにただ一点を抜こうとするものです。陸戦艇ギャロップの生活用ユニットである「カーゴ」に爆薬を満載し、ギャロップの予備エンジンを搭載して自走させてホワイトベースに突撃させます。

リュウと共に散る

 アムロのガンダムはこれを阻止しようとしてハモンのマゼラトップに背後を取られ、一撃でシールドを破壊され、次の攻撃でガンダム撃破というところに来ましたが、止めを刺そうとした瞬間、横から突っ込んできたリュウ・ホセイのコア・ファイターと激突し、彼と共に爆死することになります。なお、劇場版「哀・戦士編」ではガンダムと黒い三連星との戦闘の後にハモンの復讐戦が描かれており、テレビ版と順序が異なっています。

指揮官ハモン

 第16話では、マ・クベに補給依頼をする際に彼の狡猾な性格を見抜いたコメントを述べる(16話)など深い洞察力を持っているほか、部隊の指揮も的確にこなしており、能力の高い女性です。出撃するラルとキスを交わす(12話)など、相思相愛ぶりも見せていました。きっと回りの兵士は「もげろ!」と思っていたことでしょう。

聡明そうなハモン

 小説版「機動戦士ガンダム」では、ジオン・ズム・ダイクン及びギレン・ザビの元愛人で、ラルは3番目の男とされていました。美人だから過去にいろいろありそうですが、その男関係は凄まじい。なお小説版ではまた、キシリア・ザビにギレンの動きを伝えるだけの役となっています。

安彦画のハモン

 安彦良和の漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」では一年戦争以前のハモンの姿も描かれました。10代の頃、レジスタンスの闘士であったランバ・ラルに憧れていたハモンは、ジオン・ズム・ダイクンの妻アストライアの酒場「エデン」の歌姫となり、アストライアの結婚により「エデン」を受け継ぎました。店ではラルの副官クランプがウェイターを勤め、コズンやタチが出入りしていて、当時からハモンは彼らから敬意を受けていたことになっています。これで民間人のハモンがラル隊で敬意を受けていた理由の説明がつきますね。

歌姫時代のハモン

 ジオン・ズム・ダイクン暗殺後のキャスバル(シャア)・アルテイシア(セイラ)兄妹の脱出行では、連邦軍士官に変装し、ガンタンクに乗り込んでザビ家・連邦軍双方の追撃をかわし地球へ逃亡させました。ダイクン派粛清後はラルの潜伏生活を手助けし、この頃から名実ともに女房役となりました。漫画版だとジオンやギレンの愛人という過去はないことになりますね。個人的にはその方がいいかと。 

連邦軍の女士官に化けたハモン

 なおファーストガンダムには珍しい熟女美人ということで、「人妻スパイと少年兵」という薄い本がありました。女性士官に扮装して連邦の基地に潜り込んで作戦データを入手したハモンですが、送信中に少年兵に発見されて…という内容ですが、もちろん18禁なのでごく控えめな場面のみのご紹介です。

少年兵はハヤトだろうか…
 
 顔が黒くてよくわかりませんが、少年兵のモデルはハヤトではないかという気が。本編ではアムロの噛ませ犬だったハヤトですが、ここではいい目に遭っています(笑)。

中谷ゆみ

 CVは中谷ゆみ。主に70年代から80年代に活躍した声優さんで、「グレートマジンガー」でフレートマジンガーのサポートロボットであるビューナスAのパイロットである炎ジュン役が有名です。

炎ジュン

戦国ランス(その16):全国統一実況中継⑮

オオイヌフグリ
 
一雨ごとに春が近づく季節ですが、まさに昨日の雨が春を呼び込んだかのように、今日はやけに春を感じました。強くなった陽射し、芽吹いた木々、飛び出した虫、地面にはオオイヌフグリとホトケノザが咲き乱れて。

ホトケノザ

 梅の花はとうに咲いていましたが、この2、3日で急に春爛漫な気配になりました。3月中旬だから当然といえば当然ですが「突然の春」という感じです。どんだけぼんやり過ごしてきたんだろう。

蘭のNTR失敗

 先週は一身上の都合でお休みした戦国ランス実況ですが、今日はやりますよ。もう終盤というか掃討戦という段階のような気がしますが、まだ波乱は待っているのでしょうか?今回の扉絵は南条蘭ルートで見られる「北条早雲、蘭を奪還す」の図です。ランスが蘭を愛情段階にできないとこうなります。蘭を愛情段階にすればNTR成功で早雲は去って生野ですが、こちらの方がランス以外全員ハッピーなのでいいですね。

119ターンの状況

 第119ターン目の状況は上図のとおり。天下布武は間近ですね。残っているのはタクガ、毛利家、島津家の三家だけです。毛利とは戦闘中ですが、先にタクガを滅ぼしたいと思います。が、まずは残った迷宮クリアをしておきましょう。

貝塚探索
 
 まずは貝の貝塚を探索です。ここでは貝殻が採取できます。ランスは実は貝殻のコレクターなのですが、この世界の貝殻は、我々の世界の貝とは違い、かつて存在した第一世代モンスターです。

ランス世界の貝

 これが貝の想像図です。犬の胴体にホタテ貝の頭が付いたような謎生物ですが、かつてはこれが世界で暴れ回っていて、当時のメインプレイヤーである丸い者と戦っていたそうです。まあ異世界の話ということでひとつご勘弁を。

 オウム貝(ランスがずっと探していた)、中華貝(四千年の歴史があるレア品ですが、割れてしまってランス呆然)、日本貝(日の丸が美しい伝説の貝)などを採取した挙げ句、さくら貝(桜色の綺麗な貝でランスが一番大事にしている)の100枚セットを拾って幸せのあまりトリップするランス。あとは明石で「虎の穴」(迷宮)を発見し、出雲を開発してターン終了。

出雲防衛戦

 すると国境を接していないのに島津家が宣戦布告してきました。どうやって攻めてくるのだ?それはさておき戦争馬鹿の毛利家は実際に攻めて来ました。迎撃せねば。

出雲防衛戦勝利

 妖怪部隊を中心にした織田家、楽勝で撃破。もはや毛利家は敵ではないわ!

なにわの梅田地下街探索

 第120ターン目。まずはなにわの梅田地下街を探索。ロリコンの柴田勝家が女学生がたっぷりいるという噂があるとか言ったので勢い込んで突撃したランスですが、当たり前ですが迷宮なんかに女学生はいません。あとは出雲の開発と出雲で迷宮探索をして黄泉平坂を発見しました。やっぱ出雲にあるんだそれは。

出雲防衛戦その2

 またも出雲に攻め込む毛利家。そんなに大事ならなぜ大決戦の賞品にしたし。

早雲討死!

 戦いは楽勝…のはずでしたが、吉川きくの暗殺攻撃によりまさかの北条早雲討死!ここで最強陰陽師の早雲を失うのは痛いなあ。しかし蘭が死に、仇の戯骸はルート違いで現れないということで、このルートでは早雲は生きる張り合いがなかったかも。あの世で蘭と仲良く暮らすがいい。合掌。

タクガ宣戦布告

 タクガも宣戦布告してきました。特別戦いたくはなかったようですが、同盟国の毛利家にせっつかれて仕方なくのようです。これでジャパンで残った3家は全て交戦状態に。

第121ターン目の状況

 第121ターン目。3家併せると8カ国ということでかなりの戦力ですが、織田家はいまや23カ国。3倍近い国力ですからあんまり怖くはありません。しかし取りあえず丹波の丹波鉱山という迷宮を探索。

出雲防衛戦その3

 タクガが攻めて来ました。タクガは兵力の多さが特徴的ですね。総大将の坂本龍馬の部隊はなんと5000を超えています。妖怪部隊を出撃させてみます。

マリア討死!

 勝ちはしましたが、圧倒的な坂本龍馬の手裏剣攻撃を受けてマリア隊壊滅。そしてなんとマリア討死。ランス大好きという奇特な少女が死んでしまうとは。

坂本龍馬は梅太郎

 すると死国でイベント。沖田総司とつるんでいたハニーの新撰組が坂本龍馬と接触しました。龍馬を仲間にしようとするハニー達でしたが、突如龍馬は梅太郎だと言い出して敵対姿勢。梅太郎って何?実際にいた坂本龍馬は才谷梅太郎という偽名を使ったことがあるそうですが、そのことか?新撰組、突如タクガを殲滅宣言します。まあ新撰組と坂本龍馬がこれは敵対するしかないでしょうけど、敵の敵は味方という諺(?)もありますなあ。

毒殺メイドちぬ

 そして毛利家もしつこく出雲侵攻。さっそく迎撃だと思ったら、兵士がばたばたと毒殺されていきます。美人メイドのお茶を飲んだら毒が入っていたいということで、これは毛利家の小早川ちぬの仕業でした。無念の不戦敗。

虎バンバラ

 第122ターン。魔想志津香が「マリアがいないからいる意味はない」と出奔してしまいました。彼女はランスが大嫌いなものの、親友のマリアがいたから織田家にとどまっていたのですね。とりあえず明石の迷宮「虎の穴」を探索。最下層にいた虎バンバラは虎の毛皮を被ったオークのようですが、レベル40のわりにHP4000とかなり強いです。あとはランスの大満足ボーナスを2回使って兵士を各隊100人増加させました。

姫路防衛戦

 タクガ、今度は姫路へ侵攻。毛利が出雲とデマケが完了か。しかし今度は坂本龍馬がいないので…

姫路防衛戦勝利

 やはり楽勝でした。それどころかタクガの本拠の死国ではハニーの襲撃を受けています。新撰組は数も金もなく武器もへぼいので怖くはないそうですが、とにかく頻繁に襲撃してくるのでウザイそうです。

新撰組テロリストを支援

 第123ターン目。中っ国に「新撰組テロリストを支援」という選択肢が。やはり敵の敵は味方ということですな。さっそく選択してみます。

資金援助の選択肢

 すると資金援助の選択肢が。金なら使い切れないほどあるのでここは太っ腹に金3000を提供するとしましょう。どうなるか楽しみです。

姫路防衛戦その2勝利

 またもタクガ、姫路に侵攻。いいのかな、我々の裏工作も知らずに。妖怪部隊の強さを知れい。

出雲防衛戦その4勝利

 今度は毛利家が出雲へ侵攻。これは上杉謙信隊が撃退。

新撰組がテロ行為

 するとタクガで異変が。織田家の資金援助を受けた新撰組がテロ攻撃を仕掛け、中っ国の領土を一個織田家に進呈です。

中っ国

 第124ターン。中っ国は元々毛利家の領地をタクガが乗っ取ったものですが、国力5はともかく、城砦が2しかありません。城をハニーが奪ったせいでタクガが持つのは砦一個のみ。ハニーのご厚意、ありがたくいただきましょう。

中っ国侵攻戦

 妖怪部隊を侵攻させるとさすがに龍馬、美禰、ゴンといったタクガの中心人物が登場。相変わらず龍馬の5000を超える忍者部隊は脅威です。

 ゴンの「同胞の復讐」という特殊スキルで独眼竜政宗隊が壊滅しましたが勝利しました。政宗も討死は免れて助かりました。「同胞の復讐」はその戦闘で味方が受けたダメージに比例して威力が増すという技で、政宗隊が一撃で壊滅するほどの威力でしたが、それだけ織田家の攻撃はすさまじかったということでもあります。とにかく中っ国は陥落し、タクガは「鬼の哭く街」カサンドラならぬ、「鬼に哭く国」死国に戻されることになりました。

 今度は毛利家が中っ国に侵攻。本来彼らの領土だから奪還したい気持ちは判らんでもありませんが…ゆずってやるわけにも行きません。あっさり撃退。

死国

 第125ターン。死国は国力2としょうもない国ですが、鬼が跳梁跋扈しているので仕方ないでしょう。城はなく砦が3つというところが泣かせます。一気に倒してしまいましょう。

死国第一戦勝利

 死国侵攻第一戦。妖怪部隊出撃です。敵は前衛にパンダが。なんなんだこの部隊は。中国人傭兵か(笑)。パンダは攻撃力はそこそこながら守備力が低く、謎の中国人の忍者部隊4300人には参ったものの全滅に成功しました。

死国第二戦勝利

 死国侵攻第二戦。久々にランス直率の部隊を出しました。タクガには川之江美禰が登場したものの、全部隊を壊滅させた上に美禰の捕獲に成功しました。さすがランス、女性武将は逃がさない。

死国第三戦勝利

 死国侵攻第三戦。お?後がないというのになぜか龍馬が出てきません。堅さと人数で苦戦したものの優勢勝ちで三連勝。これでタクガは滅亡です。

龍馬を捕まえた鬼

 壊滅したタクガ部隊、鬼にも攻撃を受けてしまいます。捕まった龍馬は…。

鬼に陵辱される龍馬

 ひどい目に遭わされる龍馬。呪い付きの龍馬はいわゆる「ふたなり」のようです。

鬼対ランス隊

 タクガにも美少女はいるということで、ランスが救援に駆けつけました。赤鬼レベル30、青鬼レベル25ですが、織田家精鋭の前には脆いものです。川之江譲とゴンも捕虜にしてタクガ滅亡。

出雲防衛戦その5勝利
 
 またも出雲に侵攻してくる毛利家。三連戦で戦力が少なくなっていますが…それでも戦姫やウルザ、大道寺小松などが残っていたので楽勝でした。

126ターン目の状況
 
 という訳で126ターン目の状況は上図のとおり。タクガが滅亡していよいよ毛利・島津の2家だけとなりました。次は毛利が滅亡することでしょう。今回はエロ少なめでしたが、今後もあんまりないかも知れません。ということで今宵はここまでに致しとうございます。

中国美女列伝(その38):呂雉~劉邦の皇后は中国三大悪女の一角

雨の水仙

こんばんは。今日はもう雨は降らないという予報だったのに朝小雨が降っていたので仕方なく傘を持って出かけたら、帰りは大雨でした。助かったけど、天気予報的には完全はずれだったような。今日はホワイトデーですが、「非リア充は、誰も愛を見ない」ので完全スルーで行くとしましょう。

ハイハイ明里ちゃん
PCを覗き込む明里

 リアル明里パパから最新のリアル明里ちゃん画像が届いたのでご紹介します。冒頭は笑顔でハイハイしてくる明里ちゃん。元気そうでなによりです。二枚目はリアル明里パパのPCを覗き込むリアル明里ちゃん。パパは横顔だったのですが、念のためマミっておきました。愛娘の教育のため、18禁ゲームは止めましょう。

呂雉その1

 先週は都合によりお休みしましたが、中国美女列伝のお時間がやって参りました。前回漢の高祖・劉邦の側室で文帝の母である薄姫と、文帝の皇后である竇皇后を取り上げましたが、本日は劉邦の正妻である呂雉を紹介しましょう。最近賢夫人を取り上げていたのでその落差にマイッチングですが。

呂雉その2

 中国三大悪女は、呂雉のほか、武則天、西太后、妲己の4人のうち3人を指すことが多いようです。妲己はあまりにも過去の人なので、褒姒や妹喜などと並べるのが相応しい気がするので、ここでは呂雉と武則天と西太后で中国三大悪女としておきましょう。毛沢東夫人の江青を加えると中国四大悪女だとか。

ヨヨ王女

 ちなみにスクウェア三大悪女といえばヨヨ(バハムート・ラグーン)、アリシア(ライブ・ア・ライブ)、ミレイユ(魔界塔士Sa・Ga)ないしリノア(FF8)で、ガンダム三大悪女といえばカテジナ・ルース(機動戦士Vガンダム)、ニナ・パープルトン(機動戦士ガンダム0083)、クェス・パラヤ(逆襲のシャア)だそうです。ただしヨヨとカテジナ以外ば別の候補が入ることもあるとか。

カテジナさん

 まあ「サラマンダーより、ずっとはやい!!」の台詞でおなじみのヨヨは、世の少年達にNTRの恐怖を教えてくれた女性ですし、「カテジナさん、おかしいよ!おかしいですよ!」の台詞そのままに本当におかしくなられていた“狂姫”カテジナの狂いっぷりは、冬が来ると訳も無く悲しくなるほどですよ。リアル明里ちゃんはこうなってはいけないよ。

呂雉その3

 閑話休題、呂雉(前241-前180年)は劉邦の皇后にして二代皇帝恵帝の母です。劉邦の死後、皇太后・太皇太后となり、呂后、呂太后、呂妃とも呼ばれました。単父(現山東省単県)の有力者・呂公の娘として生まれ、当時沛県の亭長(宿場役人)だった劉邦のはったりに呂公が感心し、妻の反対を押し切って呂雉を嫁がせました。

呂雉その4

 二人の間には一男一女(恵帝と魯元公主)が生まれました。結婚当初は婚家の農業を助け、懸命に子供たちを育てていたようです。人相を見る老人が呂雉に対し「天下を取られる貴婦人の相がある」と言ったとか、秦の始皇帝が「東南のほうに天子の気がある」と言って巡幸してきた際に、劉邦は身の危険を感じで山奥へ逃げるも、呂雉はすぐに居場所を探し当て「あなたのいる所には雲気が立ちこめているので分かるのです」と言ったという伝説がありますいう。こうした話が噂となって、劉邦に仕える者が多かったというので、故意に作り上げた話なのかも知れませんね。

呂雉その5

 秦末動乱期及び楚漢戦争勃発直後は、沛県で舅の劉太公や子供達とともに夫の留守を守っていたようですが、楚漢戦争が激化し、彭城の戦いで劉邦が項羽に敗れると、呂雉は舅・太公とともに楚陣営の人質になってしまいます。子供達(恵帝と魯元公主)は劉邦と合流して関中に逃れることに成功しますが、その際に劉邦は荷を軽くしようとして馬車から我が子を何度も投げ捨てたと言われています。その度に御者の夏侯嬰が拾い上げたとか。

呂雉その6

 その後、韓信等による楚陣営の切り崩しが成功し、形勢逆転により窮地に陥った項羽は劉邦と講和し、呂雉は太公と共に劉邦の元に帰ることを許されました。

呂雉その7

 劉邦が項羽を滅ぼして皇帝となると、呂雉は皇后に立てられました。しかし政情は劉邦自ら反乱の討伐に出向かねばならぬほど不安定であり、また宮中では劉邦の後継者を巡り暗闘が始まっていました。こうした状況下で、呂雉は皇后として夫の留守を預かり、実家の呂氏一族や張良ら重臣の助けを借りて、皇太子となった恵帝の地位安定に尽力しました。

呂雉その8

 劉邦の死後、恵帝が即位すると、呂后は皇太后となって後見にあたるようになりました。呂雉の地位は不動のものとなりましたが、劉邦の後継者を巡る争いによって生まれた恨みは根深く、恵帝即位後間もなく呂后は、恵帝のライバルだった趙王とその生母で両方の愛妾だった戚夫人を殺害します。

呂雉その9

 この時、呂雉は戚夫人をまず奴隷とし、趙王殺害後は、戚夫人の両手両足を切り落とし、目玉をくりぬき、薬で耳・声をつぶし、その後便所に置いて人彘(人豚)と呼ばせた、と史書には記載されています。古代中国の便所は、広く穴を掘った上に張り出して作り、穴の中では豚を飼育し、上から落ちてくる糞尿の始末をさせていたそうで、ある意味高度循環型社会となっていました。このエピソードの真偽はともかく、呂雉の残忍さ示すにはかっこうの話ではあります。

呂雉その10

 しかも呂雉、人豚とした戚夫人をわざわざ息子の恵帝に見せたのだそうです。キュゥべえじゃないけどわけがわからないよ。これに強いショックを受けた恵帝は政務を放棄し、酒に溺れて間もなく死去してしまいます。憎いライバルを抹殺するのはまあ判るとして、自分の息子の寿命まで縮めてどないすんねん!

呂雉その11

 その後呂雉は恵帝の遺児・少帝恭を立て、呂氏一族や陳平、周勃ら建国の元勲たちの協力を得て、政治の安定を図りますが、その一方でこの頃から、各地に諸侯王として封じられていた劉邦の皇子達を次々と暗殺し、その後釜に自分の甥など呂氏一族を配して外戚政治をあからさまに行うようになっていきます。薄姫と文帝母子はこの粛清の嵐の中を「目立たぬように はしゃがぬように」と河島英五の「時代おくれ」のように生き延びたわけです。

呂雉その12

 さらに呂雉、実の孫だというのに自分に反抗的だということで少帝恭を殺害し、もう一人の孫である少帝弘を立てます。さすがにこれは劉邦恩顧の元勲達から反発を買ってしまいます。しかし元老達も次は自分が暗殺されるのではと怖れたため、サボタージュして政治を見ないという消極的は反抗を行います。

呂雉その13
 
 呂雉もこの状況には気が付いていたようで、死の間際には甥の呂産らに元勲たちの動向に気をつけるよう言い聞かせ、更に呂氏一族を中央の兵権を握る重職などに就け、万全を期した後に死去しました。しかし呂雉のことは非常に怖れた元勲達ですが、呂氏一族は能なし揃いだったらしく、呂雉の死後間もなく、陳平や周勃らの元勲はクーデターを起こし、呂氏一族を皆殺しにした上で、文帝を皇帝に擁立します。

呂雉その14

 呂雉の時代は、皇族や元勲が相次いで殺害されるなど、血腥い事件の続いた時代であり、栄華を誇った呂氏一族も呂雉の死後は誅殺されることになります。呂雉の治世に関して司馬遷は「天下は安定していて、刑罰を用いる事は稀で罪人も少なく、民は農事に励み、衣食は豊かになった」と一定の評価をしています。ただしこれは性格が穏和だった恵帝への評価も含まれているようです。

呂雉その15
 
 また、呂雉の関心が宮中内部に留まっており、対外遠征や大規模な土木工事などには興味がなく、民衆に重税を課したり、過酷な労働を強制することがなかったということでもあろうかと思われます。宮中では血なまぐさい権力闘争の嵐が吹き荒れていた反面、それ故に天下は平穏で穏やかであったと。

呂雉その16

 一方司馬遷は呂雉自身については「性格は残忍で猜疑心が強く、息子が亡くなっても悲しまず、天下を私し、功臣や王族を陰謀で陥れて残酷に族滅し、無能卑賤な呂氏を要職に就けた。その悪逆は世に隠れも無い」と厳しく非難しています。また司馬遷は史記の中で、時の支配者として始皇帝・項羽・劉邦らと同じく呂雉についても「呂太后本紀」を立てています。司馬遷認定の支配者だったということでしょう。次回は呂雉に「人豚」にされたという可哀想な戚夫人を取り上げたいと思いますが、最後にリアル呂雉をどうぞ。

リアル呂雉その1
リアル呂雉その2
リアル呂雉その3

お見合い放浪記:お見合いは数じゃないよ兄貴!

春の宵

 こんばんは。今日は春らしい一日でした。木之本桜(丹下桜)の「春宵情歌」が流れてきそうな春の夜でした。

 春よ 甘き春
 朧(おぼろ)に 淡く 吐息 煙る
 恋よ 愛(かな)し 恋よ
 この胸に 燈せよ 紅

 窓に 燈籠(ランタン) 揺れて
 今宵 君待てど 虚しき涙
 はらりと 隠せよ 花扇子(おうぎ)

 夜よ 優し夜
 港に 灯り ゆらり ゆらり
 夢よ 妖し 夢よ
 金の鳥 歌えよ 春を

 髪に 簪(かんざし) 差せば
 今宵 君恋し 切なき涙
 ほろりと 崩れし 花更衣(ころも)

 風に 柳 靡(なび)けば
 今宵 君 何処(いずこ) 尽きせぬ涙
 はらりと 零(こぼ)れし 花片(はなびら)よ


春宵情歌

 桜みたいな小娘(なにしろ小学生)がこういう歌を歌を歌うところがいいんですねよ。幼くても女は女なんだなあなんて。これから雨らしいですが、春の雨もまた一興というものです。

お見合い放浪記
 
 本日は阿川佐和子の「阿川佐和子のお見合い放浪記」です。阿川佐和子の本は初めて読みました。

阿川佐和子

 阿川佐和子は1953年11月1日生まれで東京都出身。父親は作家の阿川弘之でこの人の本は何冊も読んでいます。兄は法学者でエッセイストでもある阿川尚之でこの人も有名です。お嬢様学校として名高い東洋英和女学院中・高等部から慶応義塾大学に進み、1981年からテレビに進出。ニュース番組のアシスタントやキャスターを務め、1998年に「ビートたけしのTVタックル」の進行役となってからはバラエティタレントとして出演することが多くなりました。

 エッセイや小説、対談集も多数刊行されており、作家・エッセイストとタレントの二足の草鞋を履いている才女ですね。作家・エッセイストとしては、1999年に「ああ言えばこう食う」(檀ふみとの共著)で講談社エッセイ賞を受賞し、同年には「ウメ子」で坪田譲治文学賞を受賞しています。また2008年には「婚約のあとで」で島清恋愛文学賞を受賞しています。

 「阿川佐和子のお見合い放浪記」は1995年に講談社から「お見合いバンザイ…!?」というタイトルで刊行されたエッセイを加筆・改題したもので、講談社+α文庫から2001年7月に刊行されています。
 
 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 テレビ、雑誌で活躍する著者が思い描いていた未来像は、実は専業主婦。運命のベスト・パートナーを夢見て挑んだお見合いも、30回に及んだ。「帯に短し、タスキに長し。私の王子様はいつ現れるの?」毎回真剣に悩み、とまどう中で、少しずつ見えてきたのは、ほかならぬ自分自身―。さまざまな人との出会いと、その時々に感じたことをありのままに綴る。

 阿川佐和子はすでに60才でなお独身ですが、本書は40才を過ぎた頃の作品で、まだ結婚を諦めていない(今も諦めていないかも知れませんが)頃に、若き日のお見合いの体験を綴ったものです。

お見合いは数じゃない

 「戦いは数だよ兄貴!」とドズル兄さんは言いましたが、お見合いというものは数ではないみたいです。数をこなせば経験値は増えますが、お見合いの目的が結婚である以上、お見合いの達人になってしまうというのは本末転倒です。むしろ現在のお見合い相手を過去のお見合い相手と比較したりして、決断が下せなくなってしまうのかもしれません。

 阿川佐和子は男は結婚相手を見つけるためにお見合いに臨むが、女はお見合いから恋愛につなげたいのだと言っています。とすると、お見合いはその後の恋愛のきっかけに過ぎないということでしょうか。彼女の主張が正しいとすれば、お見合いに対する見方の違いこそがお見合いが上手くいかなかった原因なのかもしれません。

 結婚すれば必ず幸せになれる、というものなら是非お見合いでもなんでもして結婚すべきなのですが、世の中には結婚したことで不幸になったり、離婚して幸せになったという人もいるので、是が非でも結婚とは断言できないところが問題なんですよね。この人とか盟友の檀ふみとかは、才媛でかつ美人なのになぜ結婚できなかった(「できなかった」という言い方は非常に失礼ですが、お二人とも結婚したかったらしいのであえてこう表現します)のかと言えば、幼少のころからの夢が「お嫁さん」だったせいではないかと。

 大作家を父に持っていてファザコンであるとかも確かにあると思いますが、夢と現実の落差というものに妥協できなかったのかな、と。ウェディングドレス着てめでたしめでたしで終わるならいいのですが、結婚はゴールではなく新たなステージのスタートですからね。

NHKドラマ「お見合い放浪記」

 ちなみに本書を原案として、2002年にNHKで「お見合い放浪記」というテレビドラマが制作されています。水野真紀がヒロインの永澤由寿を演じました。31歳のフリーの翻訳家で、低収入で親元から自立できない生活を送っており、目指すは運命の人と熱烈な恋愛をして結婚することだそうです。その相手を探す方法が「見合い」で、さまざまな見合い相手、不倫に生きる親友、いつまでも子離れできない父と母、次々に見合い相手を連れてくる叔母、いろんな人々の思惑が錯綜する中、今日も由寿の「運命のひと探し」は続く…という内容だったそうです。多分ほぼ阿川佐和子です。ドラマではラストに「赤い糸」が出現したようですが、現実にはなかったという点が決定的に異なりますが。

 阿川佐和子の見合い相手にも国会議員が結構いるらしいですが、水野真紀は2004年に国会議員の後藤田正純と結婚していますね。なにか因縁じみたものを感じるような。ただし、今も幸せな結婚生活なのかどうか。2009年6月には夫とは別居状態にあることが「週刊女性」で報じられています。それによると、水野真紀は長男とともに田園調布の自宅で、夫は専ら議員宿舎で暮らしているのだそうです。ま、色々事情があるのかも知れないので外野がとやかく言うことでもありませんが、パナソニックのCM「きれいなおねえさんは、好きですか」の頃の水野真紀は好きだったなあ。

 最後に内容の誤記について一言。文中でシャンパンとフランボワーズ(キイチゴ)のリキュールのカクテルをキール・ロワイヤルと言っていますが……「節子佐和子、それロワイヤルと違う、インペリアルや!」

キール・ロワイヤル

 キール・ロワイヤルはシャンパン+クレーム・ド・カシス(カシスのリキュール)で作った物で、シャンパン+フランボワーズ・リキュールはキール・インペリアルになります。ちなみにただのキールは白ワイン+クレーム・ド・カシスで、白ワイン+フランボワーズ・リキュールの場合は「マルキ」という名前のカクテルになるそうです。

キール・インペリアル

 まあ見た感じロワイヤルもインペリアルも区別つきませんがね。シャンパンは高いので私はもっぱらキール派ですが、実は赤ワイン+クレーム・ド・カシスの「カーディナル」を飲んでみたいと思っているのですが、あんまり機会がないのと勇気がないのとでまだ飲んでいません。いつか飲みたいものです。

好きなアニメキャラ(その29):ランバ・ラル(機動戦士ガンダム)

あれから3年…

 東日本大震災から3年…この間に過ぎ去った時間は、長かったのか短かったのか。あの日は確か金曜日でした。復興が遅々として進んでいないような気がするのは、原発という問題もあるでしょうが、やはり地震以上に深刻だった津波の被害によるものなのでしょう。

グフとラル

 それはそれとして当ブログはノンポリお気楽路線なので、深刻な話は他に譲って、例によってどうでもいい話をしていきたいと思います。

ランバ・ラル

 本日は好きなキャラというか羨ましいキャラということで機動戦士ガンダムに登場した「青い巨星」ことランバ・ラルを取り上げます。何が羨ましいって、戦場に女連れで出てきているところですよ。え?シャアだってララァを連れていたじゃないか、ですか?ララァは一応正規の軍人で少尉の階級を持っていましたし、女性兵士ということならホワイトベースにもセイラ、ミライ、フラウなどがいました。ランバ・ラルが凄いのは軍人じゃ無い女性を伴っていたことです。

いい女連れのラル

 ランバ・ラルはジオン公国軍のエースパイロットで、仇名は「青い巨星」。ただしシャアの「赤い彗星」と違って作中でこう呼ばれることはなく、後付けの設定です。階級は大尉で年齢は35歳。これには驚きました。絶対40歳を超えていると思っていたので。

ギャロップとラル一行

 MSパイロットとしての能力もさることながら、白兵戦やゲリラ戦を得意とした生粋の職業軍人で、本編においても歴戦の戦士としての風格を漂わせています。一年戦争なのにどこでそんなに戦闘を経験したのは定かではありませんが、一年戦争以前からジオンは様々なゲリラ戦を行っていたのかもしれません。もしかするとテロに近いようなこともしていたり…

ザンジバルのブリッジのラル

 シャアやガルマが20歳そこそこで大佐になっているというのに、MSパイロットとしても指揮官としても優秀な人物でありながら万年大尉に留まっていたのは、ランバ・ラルの父、ジンバ・ラルがジオン・ズム・ダイクンと繋がりが深かった事に起因していると思われます。デギン公王以下ザビ家の面々は、ダイクン派を排斥して権力を掌握したことから、ダイクン派と目されたランバ・ラルはその優秀さにも関わらず煙たい存在だったのでしょう。

幼少期のアルテイシアとラル

 実際幼い頃のセイラ(アルテイシア)を可愛がっていたこともあり、彼女がホワイトベースに乗っていたことがランバ・ラルの戦死を決定付けたとも言えるのですが、キシリア派からは冷遇されており、戦馬鹿などと酷評されていました。キシリア派は軍人というより政治家・策謀家的な連中が多かったので、生粋の軍人であるラルはそう見えたのでしょう。

ミリタリー画風ランバ・ラル

 ただしザビ家の中でも純粋な武人肌であったドズルはランバ・ラルを高く評価していたとみられ、ガルマ・ザビの仇討部隊として抜擢されたのもそれ故だと思われます。

アムロを可愛がるランバ・ラル

 ランバ・ラルは、シャア左遷後、主人公であるアムロ・レイのライバルとして立ちはだかっただけでなく、アムロの人間的成長のきっかけとなった人物で、アムロに「あの人に勝ちたい」と言わしめました。これはシャアにも言わなかった台詞ですが、富野監督は「精神的に父親不在だったアムロに対する、父親役としての存在であった」と語っています。

ノーマルスーツのラル

 12話で機動巡洋艦ザンジバルで地球に降下し、新型MSグフを駆って颯爽と登場したランバ・ラルは、少数精鋭部隊を率いてホワイトベース隊を苦しめました。脱走したアムロと出会って気に入ったりもしています。アムロとしては、実際に知り合った相手と戦うのは初めての経験となりました。

ゲーム版のラルとハモン

 しかし地球のジオン軍はキシリア派で固められていたことが災いし、ランバ・ラル隊は十分な補給を受けられず、グフも破壊されてしまったことから、白兵戦によるホワイトベースの制圧を画策します。この時はゲリラ屋の本領を発揮し、ホワイトベースの第2ブリッジの制圧にまで至りましたが、その際にジオンの娘であるセイラ(アルテイシア)と遭遇したことに衝撃を受け、隙を突かれ負傷してしまい、ホワイトベースの完全占拠は成りませんでした。その後部下に撤退を命じ、爆弾で自決してしまいます。

シャアとラル(ゲーム版)

 後に黒い三連星が使用するドムですが、実はドズルがラル隊への補給として送ったものをキシリア派のマ・クベが横取りしてしまったものとも言われます。十分な補給が受けられていれば、ラル隊は当初の作戦を完遂できた可能性が高いため、傑作シミュレーション・ゲーム「ギレンの野望」では、ラル隊にドム一個小隊(3機)を送ると、ホワイトベース隊に勝利し、ガンダム以下のMSとホワイトベースを鹵獲できるようになっています。その際、ギレンがドズルの要請によりドムを送ろうとするとキシリアが苦情を言って撤回させようとしたりして、ザビ家内の軋轢をまざまざと見せてくれます。

グフ対ガンダム

 ランバ・ラルの名言としては
「この風、この肌触りこそ戦争よ」
「ランバ・ラル、戦いの中で戦いを忘れた……」
「見ておくがいい、戦いに敗れるとは、こういうことだ!」

グフ対ガンダムその2

などがありますが、最も有名なのは
「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」
でしょう。ガンダムでザク以外のジオンMSが登場したのがこれが最初だったのでインパクトがありました。私はジオンMSの中ではグフが一番好きなんですよ。しかし、ザクよりは強かったとはいえ、基本性能はまだガンダムの方が上だったようです。

どう見てもビームサーベル

 グフはガンダムとの一騎打ちの時、ビームサーベルを使用した初めてのMSです。今ではあれはヒートサーベルということになっていますが、初めて見た時は絶対ビームサーベルだと思いました。「形状記憶型の高分子化合物の発熱体」ってかなり無理があるなあと。ギャンとゲルググが初めてのビームサーベル装備機ということになったので仕方ないのかも知れませんが。ラル機はチューンナップが施されており、のちの量産型よりも高い性能を誇ったそうなので、特例として試作ビームサーベルを装備していたということでいいと思うのですが。

ヒートホークを持ったグフ
ザクマシンガンを持ったグフ

 グフについては作画的にもいろいろ問題があって、本編ではザクマシンガンやヒートホークを装備しているグフが登場していました。ザクと共通の武器が使用できるのは汎用性があっていいですが、グフは左手の指がマシンガンになっているので武器は持ちづらかろうと思われます。そこから両手が普通の武器の初期量産型なんて設定ができたりしましたが、ガンダムはそういう設定の矛盾を逆手に取った後付け設定を上手くやるので楽しいですね。

ラル専用ドム

 ちなみに「ギレンの野望」では、ランバ・ラルを専用の青いドムに載せることが可能で、その際には「グフとは違うのだよ、グフとは!」とのたまいます。さらに専用の青いゲルググないしギャンに載せると「ドムとは違うのだよ、ドムとは!」と。そりゃあ違うさね(笑)。

ラル専用ギャン

 ランバ・ラルの内縁の妻であるハモンさんにあえて言及しなかったのは、もちろん別途やりたいからですよ。

ランバ・ラル専用ゲルググ

 ちなみにアムロが一番苦手にしたMSはグフではないかという気がします。グフより高性能のはずのドムは、黒い三連星が三機がかりでも(マチルダ中尉の支援があったとはいえ)アムロのガンダムに勝てず、宇宙に戻ってからはドレン隊及びコンスコン隊のリック・ドムが面白いようにアムロに撃墜されていました。

ラル専用ザク

 アムロは高速・高機動とはいえ動きが直線的なドムには強かった反面、ヒートロッドなど曲線的な武器を使うグフは苦手にしていたのではないでしょうか?もっとも苦戦したのはランバ・ラルのグフのみとも言えるので、ラルのゲリラ的でトリッキーな戦術が苦手だったと言うべきなのかも知れません。

ラルの最後

 結果的にランバ・ラルとの戦いはアムロをMSパイロットとして大きく飛躍させることになり、再戦したシャアに「さらにできるようになったな!」と言わしめる訳です。

広瀬正志

 CVは広瀬正志。アニメ・洋画吹き替え等で幅広く活躍する声優で、高潔な人物から、悪役や暴力的な役、権力の高い人物役を多く演じています。ランバ・ラル役で有名ですが、サンライズ作品ではむしろ高橋良輔作品の常連です。

カン・ユー大尉

「装甲騎兵ボトムズ」の陰険かつ卑劣な悪党タイプのカン・ユー大尉はインパクトがありました。最近では「Fate/Zero」で言峰綺礼の父・言峰璃正を演じていました。
 

世界一周ひとりメシ:一人外食が苦手な人の世界旅行

STAP細胞とIPS細胞
 

 こんばんは。今日もやたら寒いですね。そういえば画期的成果ともてはやされたSTAP細胞、なんか旗色が悪くなってきましたね。ねつ造は佐村河内守だけで十分なんですが。どうでもいい話ですが、ゴースト疑惑が出始めたとき、私「佐村河内守」という名前を「さむら かわちのかみ」と読んで、一人で「江戸時代か!」と叫んでいましたっけ。万能細胞といえばIPS細胞というのもありますが、これで大騒ぎしていた「IPS芸人」守口某という人もいましたが、小保方さん、この人とコンビを組んで理系芸人になったりしないでしょうね。

世界一周ひとりメシ

 話は打って変わって本日は軽い本の話題を。今日はイシコの「世界一周ひとりメシ」です。イシコの本は初めて読みました。

イシコ

 イシコは1968年生まれで岐阜県出身。静岡大学理学部数学科卒業後、女性ファッション誌編集長、WEBマガジン編集長を経て、ライター&ブロガーとして独立しました。JAL機内誌「SKYWARD」などで多数の連載を持ち、現在は1都市1週間のペースで世界の都市を散歩する「セカイサンポ」中だそうです。

 「世界一周ひとりメシ」は2012年7月に幻冬舎文庫から刊行されています。2008年に一人旅で世界一周し、その後別途東南アジアを旅した際の「ひとりメシ」の記録です。一人旅なら一人で食事するのは必然です。ドラマなどでは見知らぬ人(しかも外人)と相席になってもすぐ仲良くなったり、下手をすれば相席になった美女と親密になったりもするのですが、現実は厳しい。しかも著者は一人の外食が苦手らしいのです。ではなぜ一人旅をしているのかと小一時間問い詰めたいところです。

 例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

 「世界中でひとりメシなんて、気が重い」昔からひとりの外食が苦手。なのに、ひとりで世界一周の旅に出てしまった。勇気を出して扉を開けた、不健康なインドのバー、握り寿司 をおかずに出すスペインの和食屋、マレーシアの笑わない薬膳鍋屋……。店員に声をかけるタイミングを気にしながら、びくびく味わう姿が笑いを誘う。孤独のグルメ紀行。

 要するに一人旅は好きだけど、入ったこともない店に一人で入っていくのが怖いと言うことですね。そりゃあそうですよね。日本でだってボッタクリとかあるのに、初めて訪れて右も左もわからない国で、見知らぬ店で現地人のまっただ中で食事するんだから。

孤独のグルメ

 巻頭に「ひとりメシ」の写真が掲載されているので、各国で食べたものがわかるようになっています。国際版孤独のグルメといいたいところですが、グルメというほどいい物は食べていないような気がします。強いて言えばB級グルメか。

 毎回「場所見知り」をして店に入るまでの逡巡が長く、そろそろ旅慣れろよと言いたくなったりもしますが、同じ国に滞在しているならともかく、次々と別の国に行くのでは仕方ないかもしれませんね。大方の人は同じシチュエーションになったら同様の状態になると思います。私ならどこに行ってもマクドナルドみたいになじみのある店や露店のファーストフード(ないしジャンクフード)ばかり食べてしまいそうです。筆者はまだ現地の料理に挑戦しようとするだけえらいと思います。ただ、どれもこれも「食べてみたい」という気にあまりならないので、「グルメ紀行」という表現はいかがなものかと。

テレビ版孤独のグルメ

 私自身、外国滞在時代というのがあって、そんなに頻繁ではありませんが、出張で別の国に行ったりしたことがあります。そっちの国に滞在している日本人と食べるとかいうこともありましたが、多くはひとりメシでしたね。日本料理店というのはなかなかないので、比較的なじみがあってどこにでもあるということで、中華料理を食べることが多かったです。

 そしてなじみの店ができるとそこばっかり行って、同じものばかり食べたりして。青椒肉絲に揚州炒飯、赤ワイン二杯というのがウィーンでの定番でした。名前は忘れましたがシュテファン寺院の裏手にある中華レストラン、懐かしいなー。

 観光客相手にやっている店でも一人だと入るまでに結構びくつくので、筆者の毎回の葛藤はよくわかります。しかし日記ならともかく、人に読ませる紀行文で毎度毎度それをやると「いい加減にしろ」と思ってしまうのもまた事実。感じたこと思ったままを素直に書けばいいというものではなく、テレビのやらせではないけれど、演出というのは必要なのかも知れません。

 海外でひとりメシすることを思えば、日本国内でのひとりメシなど楽勝です。

むかし僕が死んだ家:白い家は実は○だった…

パトラッシュ…
 
 こんばんは。前触れも無く2日も休んでしまいました。今日もどうしようか迷ったんですが、一応やります。「パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだか、とても眠いんだ」

むかし僕が死んだ家

 本日はもはや当ブログではおなじみの東野圭吾の「むかし僕が死んだ家」です。実はこの本、数年前に読んでいたんですが、それに気付かずにまた借りてしまいました。ブログ開始前だからまだ良かったけど、ブログに感想書いたのにまた借りたらかなりショックでしょうね。それはさておき、再読に耐える作品でした。

むかし僕が死んだ家帯

 「むかし僕が死んだ家」は1994年に単行本が刊行され、1997年に講談社文庫から文庫版が刊行されています。東野圭吾ブレイク前夜の作品ですね。

 例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

むかし僕が死んだ家POP

 「あたしには幼い頃の思い出が全然ないの」。7年前に別れた恋人・沙也加の記憶を取り戻すため、私は彼女と「幻の家」を訪れた。それは、めったに人が来ることのない山の中にひっそりと立つ異国調の白い小さな家だった。そこで二人を待ちうける恐るべき真実とは…。超絶人気作家が放つ最新文庫長編ミステリ。

 主人公の私は、大学で研究助手をしています。高校大学と恋人だった倉橋沙也加とは、お互いに束縛し合わない関係で6年間も続いていましたが、彼女は好きな人が出来たと言って去って行きました。その後結婚・出産と幸せな日々を送っていたかと思われましたが、同窓会で再会した後、彼女から接触してきます。

むかし僕が死んだ家POPその2

 彼女の父は最近亡くなったのですが、生前どこかに出かけていたらしい。鍵と地図があるので一緒に行って欲しいという話です。元彼になんでそんな頼みなんだというと、彼にしか頼めないという沙也加。そして彼女の境遇が次第に明らかになっていきます。

 沙也加には小学校入学以前の記憶が全くないこと。娘に愛情がもてず、虐待してしまい、今では夫の両親に娘が「保護」されてしまっていること。そして記憶を取り戻すヒントがこの鍵と地図にあるのではないかと。一度は断った主人公ですが、彼女の腕にリストカットの跡を見たことで同行を承諾します。

松原湖

 地図でたどり着いたのは長野県の松原湖(南佐久郡小海町)の湖畔にある、滅多に人の訪れないような場所に立つ異国調の白い小さな家でした。なぜか玄関からは入れず、秘密の入口から地下を通って入るという奇妙な構造の家。一体中はどうなっているのか。そして沙也加とどのような関係があるのか。

松原湖地図

 家の中は3人家族が暮らしていた様子が窺われます。両親に小学生の男の子。彼らはどこに行ったのか。そして少年…御厨祐介の日記を見つけた二人は、その内容を読み進んでいきます。

 平穏な少年時代を送っていた祐介少年は、しかし父が亡くなったことで生活が激変します。嫌で仕方の無い「あいつ」が家に入り込んできたのです。それは一体何者なのか?そして日記には沙也加の名前も登場します。御厨家の家政婦ないしお手伝いをしていた「おたいさん」の娘だったのです。

むかし僕が死んだ家POPその3

 しかし、その後この家を調べれば調べるほど奇妙な点が出てきます。ほこりこそかぶっているけれども生活感の全くない室内、少し記憶を取り戻した沙也加が「あった」という部屋がないこと、なぜか古本屋で買ったらしい本、全て11時10分で止まっている時計、そして沙也加の記憶がない理由……。

 本書は、登場人物は私と沙也加のほぼ二人だけで、舞台はほぼこの白い家だけという極めて限定された設定の中で進んでいく本格ミステリーです。

韓国語版むかし僕が死んだ家

 沙也加は、娘を虐待してしまう原因が過去にあるのではないかと考えており、実は私と沙也加がかつて惹かれ合ったのも、二人の過去に原因がありました。主人公も本当の両親だと思っていた父母が養親であり、本当の母親を名乗る女性が登場して揉めた過去がありました。彼は養親を選択しましたが、その後違う意識で二人を見ざるを得ませんでした。そして沙也加も過去の記憶がないことから、すでに死別していた母に愛されなかったのではないか、だから自分も愛し方がわからないのではないかと思っているのですが…

 西向きの窓のこの家で、水星観測の記録を見たことで、じょじょに真相に気がつく主人公。祐介少年はどうなったのか?「あいつ」とは何者だったのか?そして沙也加の記憶が失われた本当の理由は?不気味な雰囲気は横溢しているものの、オカルト現象などは一切起きず、バイオレンスもアクションもありませんが、サスペンスに満ちた冒険といえるでしょう。

 真相が明らかになったラストはビターで淋しいです。全てが解決されてハッピーエンド…などはありません。沙也加は真相を知った方が良かったのか悪かったのか。彼女の心は傷ついたかも知れませんが、何も知らないままに苦しむよりはまだ良かったかなと思います。過去に囚われずに前に進むことができるようになったのだから。

押すなよ!絶対押すなよ!

 ただ、終盤主人公が先に真相に気付き、それを沙也加に知られまいとする場面があるのですが、明らかに挙動不審になっているので、むしろ気付けと言っているかのようでした。ダチョウ倶楽部の「押すなよ!絶対押すなよ!」じゃないんですから、とぼけるならそれなりに演技しましょうよ。

 そういえばこの動画傑作です。

猫版「押すなよ!絶対押すなよ!」

 http://www.youtube.com/watch?v=WFaK1TcBtXA

 すごい音がするんですが、猫の安否やいかに。

むかし僕が死んだ家単行本

冬アニメ中間評価:もう終盤かもしれませんが…

ネコも雨宿り
 
 今日は一日雨模様。雪だと結構積もりそうでしたが、雨で良かった。←こんな風に思うのは雪が多かった冬が終わった後だからでしょう。

 さて3月になって冬アニメももう終盤に突入しているところで、すっかり時期を外した気もしますが慌てて中間評価をしたいと思います。

バディ・コンプレックス

 まずは「バディ・コンプレックス」。8話まで見ました。

ウホッ!いい男…

 「ナイス・カップリング」「プロポージング」「アクセプト」などなど、男女ならともかく男と男でこんな単語が飛び交うこのアニメ…

ウホッその2

 ヤマジュンか!ヤマジュンなのか!!とかなりビビりながら見たのですが、特にそういうことはなかったぜ!

ルクシオンとブラディオン

 でも「ウホッ!いいヴァリアンサー…」「乗らないか」的な展開だと言えば言えるような気がします。なぜ過去から70年未来に飛んできた青葉がいきなりヴァリアンサー(モビルスーツみたいなものだと思っていただければほぼ正解です)に乗れるのかという点については一応説明がついていますが、なぜ誰とでもカップラーになれるのかについてはこれから解明されるのでしょうか?しかし1クールだと厳しそうな…続編前提でしょうかね?

弓原雛

 謎といえば1話に登場して未来から青葉を助けに来たという弓原雛。可愛いのですが、消えてしまったのは悲しかったものの、2話以降敵側のパイロットであるヒナ・リャザンとして再登場しました。

ヒナ・リャザン

 それはいいのですが、青葉のことは全く知らない様子。おそらくもっと未来の時点から過去に戻ったのでしょうが、ヒナの傍にいる幼なじみだというビゾンが1話で青葉を殺そうとしたヤツなのでしょうか?だとすると青葉を守るために彼の前に立ちふさがったヒナに、「なぜだ!ヒナ!」と叫んでいたのも頷けます。ビゾンからすればとんだNTR気分だったことでしょう。

倒れたヒナ

 コミケで売られる薄い本では絶対青葉×ディオの乙女ロード専用本が出ることでしょう、そして私は決して見ないことでしょうが、女の子キャラは結構多いですねこの作品。

奈須まゆか

 はなざーさんが演じる奈須まゆか

アネッサ・ロセッティ

 井上麻里奈演じるアネッサ・ロセッティ

エルヴィラ・ヒル

 佐藤利奈演じるエルヴィラ・ヒル

フィオナ・ウェインバーグ

 悠木碧演じるフィオナ・ウェインバーグ

などなど。しかしこの時代、大戦争中だとはいえ、やたら若人が従軍しているんですよね。青葉、ディオ、ヒナは16歳だし、まゆかとアネッサもだ。フィオナなんて12歳。フィオナは兵士じゃないからいいけど。

雛アップ

 「機動戦士ガンダム」の場合アムロ達少年少女が戦争に参加する理由をそれなりの説得力をもって説明していましたが、「バディ・コンプレックス」では特段の説明もありませんね。軍に入るにしても高校卒業してから位が適当だろうし、士官なら最低20歳位にはなってないと不自然だと思うのですよね。

グラマーなヒナ

 無論中卒でも兵隊にはなれるでしょうが、まゆかやアネッサも伍長、すなわち下士官なんですよね。これはどう説明をつけるんでしょうか。まさか…

いんだよ細けぇ事は

 まさかの松田鏡二?まあヒナが可愛いので私は最後まで見届けますけどね。

咲-Saki-全国編

 続いて「咲-Saki-全国編」。第7局(7話)まで見ました。回想シーンばかり続いていつ全国大会が始まるのかとやきもきしましたが、現在2回戦副将戦まで進んでいます。

清澄高校

 清澄高校は大阪の姫松高校、鹿児島の永水女子高校(全員巫女装束)、岩手の宮守女子高校と戦っています。上位2校が準決勝に進出するようです。

 清澄高校は、先鋒片岡優希(くぎゅ)はそこそこだったものの、次鋒染谷まこ(白石涼子)は珍しく(失礼)頑張って最多獲得点数を記録しました。中堅副将大将は清澄最強トリオ…のはずだったんですが、中堅で主将の竹井久(伊藤静)がまさかの大ブレーキでした。

ちょっとレイプ目な久

 実力も人望もあって冷静沈着な久ですが、実は飄々とした態度とは裏腹でプレッシャーに弱く、部員には弱いところを見せないようにしていましたが、ここで緊張してしまったようです。久は私の好きなキャラなんですが、逆に人間味が出て良かったかな。準決勝ではきっと名誉挽回してくれることでしょう。不敵な久もかっこいいけど、弱った久も可愛いよ。

 それにしてもこのアニメ、これでもかというほど女性声優が出てきます。インターネットラジオ「咲らじ-全国編-」で植田佳奈は「Saki48」が作れると言っていましたが、それもむべなるかな。ギャラは大丈夫なのでしょうか?

 なにしろ長野県予選で敗退している学校の選手まで相変わらず登場しますからね。アテレコ現場は大混雑なんじゃないでしょうか。それにしても麻雀をなぜ男女別でやるのかは前から不可解に思っているのですが、特に何の説明もないままに作中世界では常識となっているようです。

 「ちはやふる」の百人一首の方がまだ男女別にやるべき必然性を感じるのですが、麻雀は男女混同でなんら問題ないでしょう。女性キャラだけ見たい野郎共に媚びているのでしょうか?

永水女子の面々

 注目チームは鹿児島代表の永水女子。巫女服もポイント高いですが、声優陣が豪華です。早見沙織、赤崎千夏、水橋かおり、大原さやかとお気に入り声優がずらっと。辻あゆみだけちょっと存じ上げずに申し訳ないですが。

神代小蒔

 本家の巫女で皆から「姫様」と呼ばれる神代小蒔(早見沙織)が最強キャラかと思っていましたが、先鋒で登場してその恐ろしさの片鱗を見せただけで退場。

岩戸霞

 今後大将として登場する岩戸霞(大原さやか)に期待しましょう。

トキ…病んでさえなければ…

 それにしてもこれだけアストロ球団的超人(雀士)がぞろぞろ登場してくるアニメも珍しいです。そのうち麻雀で革命とか言い出すヤツとか、麻雀撃っていて死ぬヤツとか出てきてもおかしくないです。そういえば千里山女子の園城寺怜(小倉唯)はマジで死にそうになってましたね。

中二病でも恋がしたい!戀

 最後に「中二病でも恋がしたい!戀」。第8話まで見ました。第二期になります。第一期で完結してもおかしくない幕引きをしていたのでどうするのかと思いきや、高校二年生になってさらに中二病に拍車がかかっている六花。

六花対智音

 中学時代の勇太と森夏を中二病にかからせた張本人というかラスボス的存在。七宮智音(長妻樹里)も登場し、全般的に登場キャラの中二病度がエスカレートしているような。

モリサマー降臨

 特に丹生谷森夏は、1話でイメージチェンジを図り黒髪ロング&ロングスカートにしていたので驚きましたが、2話以降は何の説明も無く元の姿に戻り、一年生のころより頻繁にモリサマーになっています。足を洗ったはずなのに、前以上に回帰してどうする(笑)。

六花を喰う勢いの智音

 七宮智音はなかなかいいキャラしています。中の人の長妻樹里は、去年の春アニメ「絶対防衛レヴィアタン」に脇役で登場し、番宣Webラジオ「絶対防衛ラジオたん!」で宣伝隊長として主役の早見沙織と一緒にパーソナリティーを務めていましたが、今年はブレイクの予感じゃないですか?

長妻樹里
 
 それにしても勇太&六花のカップルの話はあまり面白くないですね。というか中二病を都合良く使おうとする六花があざとくてちょっとうざい気がします。

森夏×凸森百合シーン
偽モリサマー登場

 反面モリサマー・丹生谷森夏は最高です。生徒会長に立候補する4話や偽モリサマーと対決する8話は神回といっていいでしょう。なにやら凸守と百合フラグが立っているような気がしますが。

赤崎千夏

 赤崎千夏、ここんところとてもいい仕事しています。恋愛ラボの真木夏緒といい、丹生谷森夏といい、傾向が違うキャラも演じ分けが綺麗にできていますね。 

ガンダムを映せ
 
 「ええい、六花はいい、森夏を映せ、モリサマーの中二病ぶりを!」とテム・レイ的なことを言ってしまうのでした。とにかくもっと森夏を前に出して欲しいです。

ファーストキスは百合百合

鷲と虎:太平洋戦争に較べて知名度の低い日中戦争を描く空戦文学

通り魔情報
 
 柏の通り魔、怖いですね。中国では昆明でレベルが違う殺傷テロが起きてますが、通り魔もテロ扱いでいいのではないかと思います。早く捕まるといいですが。

鷲と虎 文庫版

 本日は佐々木譲の「鷲と虎」です。佐々木譲はブログで取り上げるのは初めてです。

佐々木譲

 佐々木譲は1950年3月16日生まれで北海道夕張市出身。高校卒業後、大学進学を断念したのち、京都や東京などで溶接工、自動車組立て工などのアルバイト生活を続けました。その後広告代理店や本田技研で広告関連の仕事に従事し、1979年に「鉄騎兵、跳んだ」で文藝春秋の「オール讀物新人賞」を受賞して作家デビューしました。「鉄騎兵、跳んだ」は1980年に映画化もされています。

鉄騎兵、跳んだ
映画化された「鉄騎兵、跳んだ」

 受賞歴の豊富な作家です。1989年に「エトロフ発緊急電」で日本推理作家協会賞長篇部門・日本冒険小説協会大賞・山本周五郎賞を受賞。1994年に「ストックホルムの密使」で日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年「武揚伝」で新田次郎文学賞を受賞。2008年版「このミステリーがすごい!」で、「警官の血」が1位。2010年「廃墟に乞う」で第142回直木賞受賞。デビュー30年目の大ベテランによる受賞は、32年目の白石一郎(第94回)に次ぐ記録でした。直木賞って、かつては無名・新人作家に対する賞だったと思いますが、現在では中堅作家が受賞対象となっていて、ベテランが受賞することも多いようです。

エトロフ発緊急電

 歴史や犯罪を主に題材に採った作品が多く、以前は第二次大戦ものを、最近では警察小説を多く執筆しています。佐々木譲の作品で私が最初に読んだのは第二次大戦ものの「エトロフ発緊急電」で、その後警察小説「警察庁から来た男」「制服捜査」などを読みました。「エトロフ発緊急電」は「エトロフ遥かなり」というタイトルで1993年にNHKがドラマ化しています。ヒロインゆきを沢口靖子が演じたのか…。「制服捜査」も2013年にTBS系でドラマ化されています。こちらは内藤剛志主演です。

エトロフ遥かなり

 「鷲と虎」は1998年10月に単行本が刊行され、2001年9月に角川文庫から文庫版が刊行されました。いわゆる第二次大戦ものの一作ですが、第二次大戦以前の日中戦争が舞台となっています。

 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 1937年7月、北京郊外で軍事衝突が発生。戦火はたちまち広がり、日中両国は全面的な戦争に突入した。帝国海軍航空隊の麻生哲郎は勇んで中国へと向かい、アメリカ人飛行士デニス・ワイルドは中国義勇航空隊の一員として出撃する。上海、南京、漢口、重慶。長江上空に展開する戦闘機乗りたちの熱き戦い。やがてふたりはお互いを、名前を持った敵として意識するようになった…。中国の大空を翔けた男たちの勇姿を見事に謳いあげた航空冒険小説。

フライング・タイガース

 「鷲と虎」の「鷲」は海軍航空隊の戦闘機乗りの異名である「荒鷲」のことで、日本側主人公麻生哲郎中尉(終盤大尉)を指しており、「虎」はもうひとりの主人公であるアメリカ人デニス・ワイルドを指します。「虎」というのはワイルドが愛機に虎のペインティングをしていたからで、後に創設されるアメリカ合衆国義勇軍(American Volunteer Group; AVG)の愛称であるフライング・タイガースの名称の由来にもなったということになっています。

空母加賀と96艦戦
 
 戦争物というと多くは第二次大戦(ないし太平洋戦争)を扱っており、その冒頭は真珠湾奇襲ということになっています。開戦当初はベテランの猛者揃いだった海軍航空隊は、ミッドウエー海戦などでその多くを損耗し、後半は機体性能も技量も米軍を下回る苦戦連続ということになっています。

 しかしよく考えてみると、開戦時になぜそんなにベテランパイロットが多かったのかといえば、もちろん猛訓練していたということもありますが、実戦で場数を踏んでいたからで、それはどこでかといえば中国でだった訳です。本作は「ゼロ戦」以前の海軍航空隊とこれに対する中華民国空軍とデニスが属する国際飛行大隊(「エリア88的」な傭兵部隊)の戦いぶりが描かれています。

90艦戦

 麻生家は旗本の家柄ですが、大坂夏の陣以降300年間戦闘に参加していないという忸怩たる想いがあり、日中戦争には騎馬武者のような想いで参加しています。乗機は複葉機の九○艦戦。一方のデニスは米国陸軍航空隊パイロットでしたが上官と対立して除隊し、ハワイで観光飛行のパイロットをしていたところをスカウトされて中国に渡ってきました。こちらは月給250ドルと一機撃墜につき500ドルのボーナスにつられたもので、乗機は同じく複葉機のカーチス・ホークⅢ。

カーチス・ホークⅢ

 1937年次ですでに九○艦戦は旧式化しており、ホークⅢに歯が立ちません。新鋭の単葉機九六艦戦が来て、麻生は主にこれに乗って戦います。海軍初の全金属単葉機でしたが、まだ引き込み脚はなく、足を出したまま飛行しました。中国側にはソ連からの援助で世界初の引き込み脚を持った単葉戦闘機ポリカルポフI-16が装備され、上海、南京、漢口、南昌などで激しい制空戦を展開します。

 麻生はデニスに落下傘脱出したパイロットを射った外道として目をつけられ、狙われることになります。それは麻生の仕業では無く、麻生をライバル視するパイロットのやったことだったのですが、付近を飛んでいて誤認されたのでした。麻生も、繰り返し現れる虎のペインティングのデニス機に思う所があり、互いに名前を知った二人は終盤、一騎打ちを行うことになります。

96陸攻

 日中戦争については、いろいろ議論はあるでしょう(例えばいわゆる「南京大虐殺の被害者数」とか)が、日本が侵略戦争を行っていることについてはもう弁解しようがないので、デニスやその友人の中国人パイロット劉國祥の方にどうしても肩入れしがちになってしまいます。麻生も軍人だから命令に従って淡々とミッションをこなしているという感じで、大義とか振りかざすこともなく、むしろ捕虜になったパイロットを勝手に戦死にしたりする上官を批判的に見ています。

I-16.jpg

 正直盧溝橋事件以降の日中戦争については詳しいことを知らなかったので、勉強させて貰いました。重爆撃機なのに機内に爆弾倉がない九六陸攻とか、第二次大戦時には陳腐化していた飛行機が活躍していますが、日中戦争は本当に泥沼で、純粋に軍事的な観点からも、どうして終わらせるタイミングを考えなかったのかと呆れかえります。陸軍の暴走と言ってしまえばそれまでですが、今の「羮に懲りて膾を吹く」的な対応も、こういうことがあったのではある程度は仕方ない反応かなあ、なんて思ったりもして。

零戦一一型

 ラストは麻生もデニスも生き残っていますが、新型機である零戦が登場してきたことで、もう自分のパイロットしての人生は終わったと感じる麻生と、同じくP-40ウォーホークが登場し、フライング・タイガース設立に手を貸せと言われて一つの時代が終わったと感じるデニス。一騎打ちとか、パイロット同士の不文律とか、航空機登場以来残っていたこれまでの「空の掟」はもうなくなってしまったと感じることでは共通する二人でした。もっとも陸戦などでは第一次大戦で従来の戦争の常識は覆っていたので、むしろ空においてはなお残っていたアナクロな気分が遂に払拭されたと言うこともできるのでしょうが。

カーチス・ホークⅢ対96艦戦

 物語は1940年で終わっており、それ以降のことは描かれていませんが、第二次大戦には二人とももうパイロットとしては参加していないのではないかと思います。後方で教官とかはやっていたかも知れませんが。パイロットは佐官級になると普通はもう管理職になり、機上で直接指揮を執らなくなるらしいですが、真珠湾攻撃では淵田美津男は中佐なのに第一次攻撃隊の指揮官として飛行機に乗っていますし、海兵56期ということでは同期ということになる高橋赫一も少佐として参加しています。戦闘機乗りでも一期下となる板谷茂少佐が零戦に乗って制空隊指揮官を務めているので、麻生も参加する可能性はありますけど。

とらドラ!(その5):プールだ海だ別荘だの夏休み編

雛祭り
 
 こんばんは。今日は雛祭りですね。平日でしかも月曜日なので世間的には全然盛り上がっていない気がするのですが、日曜あたりに色々やる人はやったのかも知れません。私は昨日はどうも調子が悪かったので終日引きこもっていましたが。今日は雛人形をしまう日だったりして。雛人形をしまわない子はしまっちゃおうねえ。

ちょっとヘンなしまっちゃうおじさん

 これはちょっとヘンはしまっちゃうおじさん。こんな魔法の使者はいやですね。オリジナルでも十分いやだけど。しまっちゃうおじさんの正体はスナドリネコさんなんじゃないかと思っているのは私だけでしょうか。

スナドリネコさんとしまっちゃうおじさん

 戯れ言はさておき、とらドラ!行ってみましょう。本日は8話と9話。プールだ海だと夏色回です。まず第8話「だがために」。

勝負は50メートル自由形

 前回終盤の大河対亜美の対決シーンは実乃梨の調停でスポーツ勝負となりましたが、結局くじびきで水泳50メートル自由形ということになりました。ちなみに大河はバーリトゥードと書いていましたが…お前はブラジルのピュア・ファイターか。亜美が勝ったら竜児は亜美の別荘に行くことに。大河が勝ったら亜美のものまね150連発が流出するとか。

ズール
 
 クラスメイトのベッティングは圧倒的に亜美。そりゃあ大河は泳げないのですから仕方ないですな。しかし大河に賭ける竜児。 

市民プール招待券

 竜児を見て祐作も大河に乗り、実乃梨は審判だから応援できないけど信じていると。梅雨がまだ明けていないらしく雨でプールの授業が中止になってしまいますが、祐作が市民プールのチケットをくれます。祐作と行けばいいのに恥ずかしすぎて行けない大河。前回の亜美のアプローチ辺りから、大河の竜児に対する感情が変化してきたような気がします。ジェラシーは恋愛のスパイスなのか?じゃあNTRも?

キレるタイガー

 市民プールで特訓する大河と竜児。泳げなくてもバタ足の推進力は大気圏を脱出可能な勢い。実は大河が頑張るのは亜美を負かすとか祐作にいいとこを見せるためではなく、竜児を想ってのことなのですが、自分のことには鈍感な竜児は気付きません。まあ竜児も誤解され続けた人生なので、女性の好意なんてものを受けた記憶が少ないんでしょうね。

肉ばっかり弁当

 大河の怒りが理解できないものの、夕食を食べに来なかった大河のために弁当を渡す大河。弁当には罪はないと受け取る大河。中身は大河がいつもリクエストしては却下されている肉。肉ばっかり。極端な竜児ですが、これくらいしないと受けないのかも。

ビキニの亜美
浮き輪まみれの大河

 そしていよいよ対決です。なんとビキニで余裕をかます亜美に対し、大河はフルアーマー浮き輪状態。そんなにはいらないでしょうが。

卑怯な作戦

 そして確かに大河の浮き輪は武器でした。ビート板一枚を除いて亜美に投げつけてプールに突き落とし、ビキニのブラ部分を奪うという先制攻撃。プールでバーリトゥードをやっているのか。

足が吊る大河

 そして得意のバタ足で一気に25メートルを泳いでターン。亜美も泳ぎ始めたが圧倒的大差。しかしそこで悪行の報いか足が吊る大河。焦って竜児が助けに来ますが、ご主人様が駄犬のために泳ぐのを見ておけと吼える大河。いろいろねじくれてますが、一応気持ちはちゃんと言ったことになるのか…な?

竜児は私のだ

 大河が泳ぐのを見守る竜児の上にコロニー落とし亜美見たさで押すな押すなだった野郎共が降ってきます。こんなアホな事で死ぬのかと水中に沈んでいく竜児。亜美のビキニ姿に夢中で誰も竜児が溺れたことに気がついかず、大河がキレます。竜児は私のだ!!誰も触るんじゃない!!と吼えます。これ告白そのものじゃないか。亜美の別荘には結局大河、竜児、祐作、実乃梨、亜美の全員で行く事に。「あまりの図々しさに亜美ちゃん混乱中」とあきれる亜美ですが、祐作と実乃梨に丸め込まれてしまいます。ということで夏休みに突入。

犬化した大河
犬化したママン

 第9話「海に行こうと君は」。犬化した大河が嫁になった夢を見る竜児。なぜか泰子ママンまで犬化しています。抱きかかえているのが竜児と大河の子供らしい。ということは泰子ママンの孫?駄犬呼ばわりされているのは竜児なのになあ。

変なホラービデオを見たせいで

 悪夢の理由は、寝る前に見た「実力恐怖列島日本~私は犬の赤ちゃんを産んだ~」という妙なDVDのせいでした。同じ頃なぜか大河も竜児が犬で夫という悪夢を見ていましたが、一緒にDVDを見たのでしょうか。

犬に襲われる大河

 別荘旅行で、竜児×実乃梨と大河×祐作、どちらの恋を進行させるかを得意なバドミントン勝負で決めようとした大河ですが、本物の犬の乱入で不戦敗になってしまいます。どうしても不正な勝負を好む大河ですが、天網恢々疎にして漏らさずとはことことか。ということで、竜児の恋路を大河がサポートすることになりました。

二人エグザイル

 駅に行くと祐作と実乃梨はすでに到着済みで二人エグザイルで迎えてくれます。この二人で付き合えばいいんじゃないでしょうか。竜児と大河はもとより、周囲の群衆もドン引かせています。

四人エグザイル

 そして遅れてきた亜美を迎える四人エグザイルというか千手観音。他人の振りして去って行く亜美をそのまま追尾。これは怖いですね。

さすがモデル

 それにしても亜美、さすがモデル。スタイルは主要キャラ随一ですね。


 スーパービュー踊り子号に乗って亜美の別荘に向かう一行。踊り子号はしょぼいから、やっぱり伊豆に行くならスーパービューですよね。亜美の別荘もスーパーでした。お金持ちの家の子なんだなあ、亜美。容姿も経済力も不足なく、リア充街道一直線じゃないか。

 大河によれば、実乃梨はホラーに極端に弱いらしい。列車内でいわくつきの心霊音声を集めた音楽を実乃梨に聞かせる大河。それはただの嫌がらせだって。人は親友にそういうことをできるのだろうか?

大別荘

 亜美の別荘は実に豪勢です。さすが芸能人のママンがいるだけのことはあります。去年から誰も来ていないということで掃除から始めなければなりません。しかしそこは若人、海を前にして掃除はできんとばかりに取りあえず海に向かいます。約一名を除いて。

亜美の色仕掛け

 そういうときも掃除を洗濯してしまうスーパー家事マシーン、それが竜児。皆も帰ってきて買い出しだのなんだのということになってもなお掃除を続ける竜児。すると浴室から亜美の声が。やばい入浴中か。「結構大胆だね…女の子のシャワー中に入ってくるなんて。良いよ。今ならみんなに内緒で。ねぇ、したくないの?」と誘う亜美。これはドラクエのパフパフイベントの匂いがするぜ。

実は風呂掃除

 やはりか(笑)。お風呂掃除のお誘いでした。男の純情を弄ばれた竜児は、大河に泣きつきます。大河に頼るというのはいかがなものか。仇を取りに風呂場に向かった大河ですが、今度は本当に入浴中の亜美。ナイスバディに驚愕する大河。

実乃梨を恐怖攻撃
大河が実乃梨を責める

 買い物から帰ってきた実乃梨に肝試し的攻撃を加える大河。湿ったわかめが首筋をスーっと。大事なことなので二度言いますが、本当に実乃梨は親友なのか、大河?

祐作…

 大騒ぎしながらカレーを作る四人の前に、騒ぎを聞きつけてタオル一枚で出てくる祐作。裸族かお前は。「祐作…アンタ、正気?」とドン引く亜美。竜児も唖然。大河はショックで気絶寸前。そこでなぜかハイテンションで携帯で祐作を激写する実乃梨。そこで腰のタオルがはらりと。黒くてわさっとした「ワカメの霊」が降臨し、ガクブルな女子トリオ。なんだこれは…たまげたなあ。ショックを忘れたい実乃梨のリクエストで激辛カレーとなりましたが、さすがに竜児が作っただけあって辛くても美味しいらしいです。ちゃんと大河には甘口を別につくってやるあたりは優しいですな。

事後みたい

 お腹の調子が悪くなった大河は北村の部屋に胃薬をもらいに行き、ベッドで一休み。これはまるで「事後」シーンのようではありませんか。きっと大河は落ち着いて休んでられなかったことでしょう。

幽霊にかこつけて恋愛談義

 一方竜児は実乃梨と夜空を見上げながらドキドキの会話。「彼氏とかっているのか?」と勇気を出して尋ねた竜二に対し、なぜか幽霊談義を始める実乃梨。「高須君は、幽霊見たことある?私は、幽霊はいるって信じてる。本当に見たことはないし、見たことがある人の話も、全然信じてない。それとさ、同じように思うことがあるの。私もいつか、恋愛して結婚して、幸せになるって、信じてる。けど、実際に誰かとそんな感じになったこと、ないんだよね。世の中の、当たり前に恋愛してる人たちが、私にはとても遠い。だって、私には、見えないんだもん。やっぱり幽霊はいないんだ、一生見れないんだって、あきらめかけてる。だから、質問の答えは『いない』。」……これは、幽霊を比喩として使っていますね。

 「高須君は?幽霊、見える人?」と尋ねる実乃梨に対し、竜児も幽霊談義で答えます。「俺は、見たいのかもしれない…俺、思うんだけどさ。霊感があるやつも、始めて幽霊を見たときはびっくりしたんじゃねぇかな?見たけど、やっぱ、ありえねーって打ち消したやつや、逆に努力して、やっと見ることが出来るようになったやつだっているかもしれねぇ。だからお前も、一生見えねぇかも、なんて、決め付けなくてもいいんじゃねぇか?…俺はいつか、櫛枝が幽霊を見れたらいいなぁ、って思うよ。お、お前に見て欲しがってる幽霊が、どこかにいるって思うから。」

ベッドに毛が

 いいな。青春だな、こういうシーンは。いよいよ眠ろうかと思った矢先、竜児のベッドの枕元には長い髪が!

謎の服が

 そして大河のベッドには濡れた服が!そしてドンドンと扉を叩く音。これはラップ音なのか?ポルターガイスト現象でしょうか?さあどうなる!というところで次回に続くのでした。

好きなアニメキャラ(その28):翠星石(ローゼンメイデンシリーズ)

翠星石
 
 雨の日曜日いかがお過ごしでしょうか。冷たい雨ですが、雪ではなくなったところがさすが春。まだまだ名残雪が降る可能性はありますが、春が来たと言うことで春らしいキャラを紹介したいと思います。

ジュン人形を抱く翠星石

 ということで本日の好きなアニメキャラは翠星石です。薔薇乙女の中では私が一番好きなドールです。

翠星石と蒼星石

 翠星石は人形師ローゼンが製作した「ローゼンメイデン」シリーズの第3ドールです。第4ドールの蒼星石とは双子で姉にあたります。

乙女チック翠星石

 見かけは実に清楚で淑やかな容姿をしていますが、その姿に似合わぬ毒舌家で、しかも天邪鬼で計算高く高飛車な性格をしているので、「性悪人形」と呼ばれたりします。でもこれはツンデレの「ツン」の部分であり、実際は臆病かつ泣き虫で人見知りです。

ぐぬぬ…な翠星石

 ローゼンメイデンは、「理想の少女」アリスになるために姉妹同士で戦う「アリスゲーム」を展開していますが、翠星石自身は喧嘩や争い事が嫌いなので、アリスゲームも出来れば避けたいと思っています。

可愛い翠星石

 人の心に育つ「心の樹」を成長させる「庭師の如雨露」を持っていますが、心の樹に過剰に栄養を与えて腐らせ、その人の心の成長を妨げ記憶に縛り付けるようなことも出来ます。ローゼンメイデンは人工精霊を持っていますが、翠星石の人工精霊はスィドリームという薄緑の精霊で、庭師の如雨露を出して水を入れたり、夢の扉を開いたりします。しかしスィドリームって…アナスイの香水の名前ではないですかい?

見つめる翠星石

 服装はオランダの民族衣装風の深緑のロングスカートのエプロンドレスです。目の色はオッドアイで、右目がルビー色、左目がエメラルド色をしており、妹の蒼星石はその逆となっています。髪は床に届く程の茶色のロングヘアで後ろで二つに分かれてカールし、白い三角巾のようなヘッドドレスを被っています。

私の如雨露を満たしておくれ。甘ーいお水で、満たしておくれ

 主人公である桜田ジュンとはケンカばかりしているほか、第6ドールで一番幼い雛苺にもよく意地悪をして泣かせたり怒らせたりしていますが、心底から嫌っているわけではありません。体を張ってドールを守ろうとするジュンの姿を見て惹かれていき、後に契約を結ぶことになります。つまりジュンは真紅と翠星石二体のマスターと言うことで本妻が真紅なら翠星石は側室的存在なのか…。

ケーキを食べる翠星石

 素直になれないため、契約後もジュンに構って貰えず、ジュンが真紅とばかりいる事に嫉妬する事もあります。「~ですぅ」という可愛らしい口調は一見丁寧ですが、「くたばりやがれですぅ」のように内容は乱暴なものであることが多く、まったく困ったちゃんです。だがそれがいい。

滅茶苦茶可愛い翠星石

 戦闘法は、夢の世界に生えている「世界樹」の一部分や心の樹の枝を如雨露で操り、敵を束縛したり防御したりするもので、争いの嫌いな翠星石らしく防衛的戦術が主となっています。如雨露で直接打撃を加えることもできますが、壊れたりしないかちょっと心配。

驚く翠星石

 翠星石ファンは私のみならずたくさんいるようで、アスキーアート(AA)キャラを使ったオリジナルストーリーや二次創作を楽しんだりする「やる夫シリーズ」ではしばしばヒロインキャラとして使用されています。

桑谷夏子

 CVは桑谷夏子。昨年5月29日にウィルスで声帯をやられ、体調不良で治療に専念する旨を自身のブログ「なっちゃんの記録」に書き込んだことから、すわ休業かとファンの間で騒ぎになりましたが、6月中には回復したらしく、昨夏のアニメ「ローゼンメイデン」では無事翠星石役を務めていました。健康には気をつけて。

翠星石壁紙

戦国ランス(その15):全国統一実況中継⑭

梅林

 三月になりました。名実共に春なんですが…今日はちょっと肌寒いですね。でも梅が咲いているのを見ると季節は間違いなく移っています。日本の花といえば桜なんでしょうが、梅も捨てがたいですね。香りもいいのが嬉しいです。

謙信ルートエンディング

 それでは土曜恒例戦国ランス、本日もジャパン統一を目指してはりきっていきましょう。本日の画像は謙信ルートのエンディング。帝になった謙信ちゃんをジャパン中の人々が祝福しています。

114ターン目の状況

 114ターン目の状況です。西ジャパン侵攻中で残るは四家だけ。すでに毛利家とは戦端を開いています。このまま毛利と全面抗争でもいいのですが、その手前に邪魔な小国が。明石家です。

明石家

 阪神タイガースみたいな家紋の明石家は、本来堅実な国主明石風雷の元で中堅クラスの勢力を持っていましたが、 先に毛利軍に大敗して風雷以下3人の息子、主力武将の全てを皆殺しにされてしまいました。生き残ったのはまだ戦場に出させてもらえなかった風丸、 そしてすでに隠居した老人達や女子供ばかりになっています。

明石風丸

 現当主の明石風丸は明石家の末っ子で、前回の戦では戦場に出してもらえず、城で留守番していたお陰で生き残りました。もう少し時間をかけて成長すればいい武将になったであろうが、有力な武将を全て失いガタガタになったこの国は、少年にはあまりにも荷が重すぎます。  

火鉢

 そして「ぬへ」火鉢。人工生命体で明石家が過去に多数使用していたようですが、今は封印され隠されています。

姫路

 明石の城砦はたった3。ここは引導を渡してやるのが慈悲というものでしょう。ということで、対毛利は当面防衛に徹して、姫路を攻めることにします。

雪姫解雇

 あと先週捕虜にした種子島重彦と柚原柚美を仲間にしようと思います。現在武将は29人で2人は仲間にできないので、またもやリストラ。取りあえず戦闘に役に立たない雪姫は解雇します。武将としては解雇するけど、パパンと一緒に暮らしていていいですから。

種子島重彦

 種子島重彦は攻防速知オール6。当主だっただけあって交渉5、鍛冶だっただけに建設7とそこそこの能力です。鉄砲隊なのに行動2回もいいですね。

柚原柚美

 柚原柚美は攻7防5知3速6と能力にばらつきがあります。頭はあんまり良くないのね(笑)。内政能力も貧弱でやはり当主の重彦とは違いますね。行動回数は1回だけですが、独自のスキル「射撃+狙撃」は射撃のダメージを与えると共に一定確率で武将を暗殺するという、決まると恐ろしい技です。忍者の暗殺と違って失敗しても射撃のダメージは与えられます。

死にそうな顔の風丸

 明石家に宣戦布告。呆然とした風丸の表情に死相が出ているような。戦わずして姫路を明け渡すなど出来ないと悲壮な決意で戦う覚悟を決める風丸。獅子は兎を倒すにも全力を出すといいますし、手を抜かずに攻撃するのが礼儀でしょうな。

姫路第一戦

 姫路第一戦。ランス直率部隊です。明石家は老兵と少年兵ばかり。本当に主力が消滅しているんですね。

姫路第一戦勝利

 当然ながら大勝利。この戦力では、織田家が手を下さずとも他家に滅ぼされるのがおちでしょう。絶望的な状況になった風丸が見つけたのは、父の書き置き。先祖から伝わる「ぬへ」があるとか。戦闘に長けた人口生命体だそうです。そんなオーバーテクノロジーが?

ぬへの蔵

 これがぬへの蔵。4体のぬへが保存されているそうです。手前の列の樽が生きているぬへ、奥の列は…。

ぬへ「生野」

 「生野」という名のぬへです。ちょっと綾波風ですね。「縄取」「夕餉」も同じタイプです。

びびる3G

 第二戦を仕掛けると、ぬへが投入されました。びびりまくる織田家中。3Gによれば、ぬへは武将の首のみを狙う殺人兵器だそうです。何とかぬへを撃破した頃には織田家の被害甚大で戦闘続行不可能になりました。また鬼気迫る戦い振りに恐れおののき、戦意喪失者多数とか。退却せざるを得ませんでした。

丹波防衛戦

 ターンが終わったら毛利家が丹波に攻めて来ました。毛利元就自ら来襲です。長女の毛利てるもいますが、足軽なのになぜに後衛?

丹波防衛戦勝利

 精鋭が揃っている今の織田家は、毛利家にもそうそうひけはとりません。

奥義を尽くさねばこのおれは倒せんぞ!!

 奥義を尽くさねばこのおれは倒せんぞ!!

格好いいランスの台詞ですが

 そして明石も姫路で反撃戦を仕掛けてきました。ぬへ「縄取」を投入しているので不戦敗扱いになりってしまいます。なんとランス、わざわざぬへの捕獲を試みます。女性型なら殺人兵器ですらこまそうとするランスのスケベ根性恐るべし。しかしぬへは自爆。女の子を自爆させるなど許せんとランスのかっこいい台詞ですが、下心ありありですからねえ、この人の場合。

姫路第二戦

 115ターン目。明石家のぬへは4体。2体はすでに出撃したのであと2体のみ。これはダメ元で攻め続けるしかありません。この陣営をご覧下さい。趣味の大火力隊形。

姫路第二戦勝利

 くっくっく…圧倒的じゃ無いか、我が軍はと思わずギレン総帥状態になります。

 第二戦にはぬへ「夕餉」が出撃してきてまたもや不戦敗。しかし、今までぬへの戦い振りを知らなかった風丸が目撃してしまいます。雨あられと降る矢の中を敵陣中央に突進する夕餉。その壮絶な戦いぶりに大ショックの風丸。しかしぬへが出なければ我々が同じように戦って死ぬという老兵達。

姫路第三戦

 第三戦。妖怪部隊出陣です。明石家にはもはや戦力ないようです。「寄せ集め足軽」の部隊名が悲しい…

姫路第三戦勝利

 勝利しました…。弱い者いじめみたいであまり嬉しくない勝利ですね。

最後のぬへ「火鉢」

 風丸は最後のぬへ「火鉢」を起こします。他のぬへと違う姿をしている火鉢。風丸は火鉢に「生きろ」という命令を下します。

丹波防衛戦勝利②

 またもや来襲する毛利家。謙信ちゃん率いる精鋭がお出迎え。毛利家、恐るるに足らず。

姫路最終戦

 116ターン目。では明石家に引導を渡すとしましょう。城なので多少は兵力があるようですが…

姫路陥落

 善戦空しく姫路は陥落しました。家紋が阪神タイガースのせいか、掛布、岡田と出てきて今回は真弓にバースが登場していました。自害しようとする風丸をランスが止めます。そんなに死にたいか?と聞く風丸に武士の情けだ、死なせて欲しいと懇願する風丸。

風丸の処遇

 ここで選択肢が。風丸を武将として登用するなら「捕虜にする」がいいのですが、武将枠は一杯でねえ。「殺す」を選べば本当に殺しますが、それも後味が悪いし。ということで「ヒゲ!!」にしときますか。

ヒゲを付けられた風丸

 本当に付けヒゲを付けられた風丸。強力接着剤なので取れません。そのままおっぽり出す風丸。あとは白波ばかりなり。

米屋です

 そしてランスのお楽しみタイム。若い男達はほとんど死亡した姫路ですが、未亡人はいっぱいいるということで、「奥さん米屋でーーーす」と謎の台詞で未亡人に突進。

奥さん米屋です!

 本当にそういうタイトルの漫画があって大笑いです。

喪服の未亡人を襲うランス

 ランスによれば、人妻と言えば、米屋と昼下がりの情事と決まっているのだそうです。

未亡人に中出しするランス

 「中はやめてぇぇっ…!」という未亡人の頼みを無視して中に出すランス。避妊の魔法がかかっていることは言わないところがド鬼畜ですね。

火鉢のご奉仕

 そして火鉢捕獲作戦。「生きろ」と命じられたため、死ぬ可能性がある戦闘が不可能になった火鉢はあっさり捕まります。そしてまたもランスのお楽しみタイム。風丸を殺すと本番になるのですが、風丸が死んでいないためお口でご奉仕となりました。うーんマイルド。

皇帝液発射

 未亡人には鬼畜行為するのに生体兵器には優しい(?)ランス。まあお前がそれでいいならいいさ。部屋を与えて住ませてやれと行っていますが、風丸を仲間にしないので、火鉢の出番はもうありません。

火鉢その1
火鉢その2
火鉢その3

 おまけで風丸を殺した場合の火鉢とのエッチです。

丹波防衛戦勝利③

 117ターン。丹波と姫路の開発に従事。毛利は飽くことなく攻めて来ます。毛利家の次女吉川きくが攻めて来ました。この人は「暗殺」が怖いのですが、失敗して以後行動不能になったので今回は楽勝でした。

出雲のコマンド
毛利家の提案

 118ターン。織田家が決戦の招待状を送ってきました。これは受けてやらねばなりますまい。

出雲で大決戦

 出雲の大平原に集まった両軍の総兵力は1万5千を超えています。大軍とはいえ、独眼竜家の城攻めに較べれば大したことはありません。

出雲大決戦勝利

 激戦必至と思われましたが、意外にも圧倒的勝利。やはりお町の大雷撃が強力でした。バランスブレイカーだなこの人。捕虜や討死を出さなかったのはさすが毛利と褒めておきましょう。

負けたのに楽しそう

 敗走しながら喜んでいる毛利元就。こいつらは根っからの戦闘種族のようです。

出雲防衛戦

 そして早速出雲に襲来してくる毛利軍。こ・い・つ・ら(笑)。

出雲防衛戦勝利

 しかーし。織田家はそんなに甘くありませんよ?勢いだけで勝てると思ったら大間違い。

島津四兄弟

 そして活動を開始しる最後の雄。島津。モテモテの四兄弟のようですが、これからどのような動きをするのでしょうか。まだ国境を接するのは先の話ですが。

看護婦姿の愛

 119ターン目。謙信が風邪をひいたということで見舞いに来たランス。愛が看護しているので心配ないでしょうが、なぜに看護婦姿なのだ。形から入るタイプ?そういう姿はランスには目の毒なんじゃ…

愛を襲うランス

 急に謙信ちゃんに欲情したランスを必死に止める愛。すると代わりにお前だーと。しかし愛、半袖の白衣にカフスだけって、なんかバニーガールみたいだね。隣室で謙信が寝ているので大声も出せずに耐える愛。これはある種NTRか?

愛の中に…

 君主にして親友の男に抱かれる愛。自分から誘ったわけではないけれど、やはりインモラルな空気が。

119ターン目の状況

 ここまでの情勢です。姫路と出雲を獲得して残すは8カ国のみ。現在は毛利家だけが敵対国ですが…

タクガも開戦準備完了?

 このように、タクガもいつ宣戦布告してきてもおかしくない情勢です。毛利を倒すと必然的に島津が出てくるので、まずはタクガを倒した方がいいような気がします。次回、タクガを叩きましょう。ということで、今宵はここまでに致しとうございます。

 
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