好きなアニメキャラ(その15):愛野美奈子(セーラームーンシリーズ)

今日ものどかな良い天気でした。布団が干せると嬉しいです。あちこちで菊が咲き乱れていて、花札だと菊は9月だけど、実際のところは11月こそ菊の月だなあと思います。花が咲くまではよくわからないのに、一斉に咲けばいたるところに菊が植わっていることに驚きます。

好きなアニメキャラ、第15回目の今日は、いよいよセーラームーンシリーズの掉尾を飾る美少女・愛野美奈子ことセーラーヴィーナスの登場です。

番組に登場するのは太陽系内部戦士の中では最後ですが、セーラーVとしてはすでに第1話から登場し、活躍の噂は広く流布していてうさぎ達も知っていました。実質的に最初に覚醒したセーラー戦士ということになります。アニメではロンドンでも活躍していました。

港区芝公園の近辺に住み、当初は港区立芝公園中学校に通い、高校はうさぎたちと同じ十番高校へ進学しました。家族構成は両親との3人暮らしです。セーラー戦士は兄弟姉妹のいない子が多いですね。両親が揃っていて弟がいるのはうさぎだけだったりして。

登場初期は戦闘歴の長さからお姉さん的な側面も多く描かれていましたが、実際にはうさぎに負けず劣らずのドジっ子で、そもそもうさぎと容姿、性格が似ていたことから、うさぎ同様の「明るいおバカ」キャラへと変わっていきました。

うさぎとキャラが被っているのは、もともと「セーラームーン」の原案となった「コードネームはセーラーV」の主人公だったためで、作品世界の統合により、セーラーVとして単独で行動していた経歴が第1話から伏線として張られていました。また原作と実写版ではプリンセスの「影武者」という設定がありました。うさぎとの顕著な差異は「異様に前向きな姿勢」と「変身前から常人離れした身体能力」です。

成績もうさぎ並みに良くないですが、運動神経は抜群で体育だけは好成績です。アニメではセーラーV時代にロンドンで活躍していたこともあり、英語も得意なようです。会話はともかく読み書きは?ですが。

原作とアニメで性格にあまり違いはありませんが、アニメでは原作以上に「明るいおバカ」キャラな面が強調されており、ことわざを間違えたり、ギャグやダジャレを言うのがお約束となっていました。

美奈子嬢箴言集
案ずるより産むが易し→杏より梅が安い
春眠暁を覚えず→春眠赤土を耕す
待てば海路の日和あり→待てばカイロもあったまる
明日は明日の風が吹く→明日は明日の風邪を引く
犬も歩けば棒に当たる→猫も歩けば悪党に当たる
河童の川流れ→河童の腹下し

家事に至ってはうさぎ以下の壊滅的レベルで、お粥に塩を入れすぎてレイにぶっかけたり、台所を壊滅的に汚したり、オーディオをいじって爆発させたりしています。メシまずな嫁になってしまう予感がひしひし。しかしアニメ第42話では、ロンドン滞在時に悲恋を経験したことを語っており、恋人の幸せのためなら自分は身を引くという大人な一面を持っており、うさぎはその時「自分達よりずっと大人だ」と語っていました。

第45話では、最終決戦の敵であるDDガールズと戦い、相打ちで死亡しましたが、のちに銀水晶の力によって蘇りました。

こう見えて原作、アニメ、実写版のいずれでも、太陽系内部戦士のリーダーと明言されており、他のセーラー戦士によく指示を出しています。

アニメ第三期(セーラームーンS)では人間のピュアな心の結晶が敵に狙われ、セーラー戦士達も標的となるのですが、通常はピュアな心の結晶を抜かれると気絶してしまうところ、美奈子は背後から不意討ちでピュアな心の結晶を抜き取られたにも関わらず、気絶せずにそのまま結晶を抱きかかえ、公園からビル内部の駐車場まで全力疾走してみせるという、荒業とも言うべき離れ技を披露していました。実は自分にはピュアな心がないのでは?と心配しており、心の結晶が出たことで喜んでいましたが、「ケケケケケ…」と不気味な笑いを残して走り去るシーンには敵も味方も唖然としていました。

ムーンが月→月野うさぎ、マーキュリーが水星→水野亜美、マーズが火星→火野レイ、ジュピターが木星→木野まことということから、ヴィーナスは金星→金野美奈子になるべきだと思うのですが、なぜか愛野美奈子。しかし美奈子を無理矢理音読みすると“びなす”と読めます。つまり愛野美奈子は“愛のビーナス”の語呂合わせになっているのですね。他のセーラー戦士のルーツが全て男神であるのに対し、唯一ヴィーナスは女神なので、特別待遇なのかも知れません。セーラーVの「V]もヴィーナスの略なのでしょう。

誕生日は10月22日(天秤座)。好きな食べ物はカレー、ラーメン、餃子(中華料理店御用達か)、苦手な食べ物はしいたけ(わしもじゃ、わしもじゃみんな!)。得意教科は体育、苦手教科は数学、英語(ロンドンで活躍してたんじゃ…)。将来の夢はアイドルだそうです。

セーラーヴィーナスは金星を守護星に持ち、かつてはセーラーVとして活躍していた愛と美貌の戦士です。月のプリンセスのガーディアンで内部太陽系セーラー戦士のリーダーで、光の力と愛の力が武器とされています。他のセーラー戦士より1年も前から目覚めており、セーラーVとして活躍していたため、戦闘経験も豊富であり、普段は他の戦士にとって頼もしい存在に描かれています。

決め台詞は使われることは少なかったものの「愛の天罰、落とさせて頂きます!」「金星に代わって、愛の奇跡を見せてあげる!」。セーラーV時代の決め台詞は「コードネームはセーラーV! 正義の使者! セーラー服美人戦士!! セーラーヴィーナス参上!!」でした。アニメ第56話での名乗りは「仮面の伝説過去のもの、その素顔も美しい! 最後に登場美少女戦士はセーラーヴィーナス!」でした。自分から「素顔も美しい」とは…。しかしうさぎも「愛と正義のセーラー服美少女戦士、セーラームーン!」と毎回毎回叫んでいたのでしゃあないでしょうかね。

戦闘においては中途半端な設定となっていました。元来は「単独でやっていける」ほどの内部惑星戦士最強の設定だったのですが、バランスファイターだったせいで、ジュピター(雷)やマーズ(炎)のように突出した攻撃力を強調する演出がなく、マーキュリーのようにブレーン的存在でもなかったため、戦闘シーンでは特徴を出せずに埋もれてしまっていました。

登場当初はリーダーらしく指揮官としての役目を担っていましたが、戦士としては決め手となる存在ではありませんでした。必殺技も水・炎・雷といった自然界に存在するものではなく抽象的なものだったため、イメージ的に攻撃力の強さがわかりにくかったことも理由の一つでしょう。

必殺技は


クレッセント・ビーム:三日月の形をした二つのエナジー(クレージュのマークに似ています)が頭上で融合して光の泡を吹き出し、右手人差し指の先を敵へ向け、金色のビームを一直線に発射し、敵を打ち抜きます。技のスピードと命中率は高いものの、効果がないことも多い、微妙な技でした。

クレッセント・ビーム・シャワー:上空にクレッセント・ビームを発射し、光の雨のように降り注ぐビームが拡散乱射して広範囲を攻撃します。クレッセント・ビームと違い、相手の動きを封じつつダメージを与える技になっています。

ヴィーナス・ラブ・ミー・チェーン:クレッセント・ビームのエネルギー波動をハート形の光のチェーンに変換します。自由自在に動き、どんな角度からでも敵を攻撃できるほか、重い物を動かしたり相手の牽制や拘束なども可能です。

ヴィーナス・ウインク・チェーン・ソード:第三期のOPにのみ登場し、本編未使用の幻の技です。光の剣を付けたラブ・ミー・チェーンが旋回する勢いで投げ飛ばします。

ヴィーナス・ラブ・アンド・ビューティ・ショック:手のひらから光のエネルギーを口元に集めてウィンクした後、投げキッスのポーズでハート形の衝撃光弾を生成し、自身の周りで増幅して発射します。技のスピードが強化されるほか、短時間で多数の敵に命中させる描写がありまする。

CVは深見梨加。外国映画の吹き替えを基本としており、アンジェリーナ・ジョリー、シャロン・ストーン、ジュリア・ロバーツ、ジョディ・フォスターといった美人女優を受け持っています。

実写版では小松彩夏が演じました。、原作やアニメと人物像が大幅に異なり、歌手としても人気のスーパーアイドルという設定になっており、うさぎも彼女の大ファンでした。また病気で余命がいくばくもないことを隠しています。

性格も意地っ張りで常に冷静沈着な性格になっており、性格が似ている火野レイ(北川景子)とは対立関係にもなりましたが、最終的には信頼しあえる仲となりました。

プリンセスの影武者としての使命を果たす為、他のセーラー戦士たちから距離を置いて敵の目を引くようにセーラームーンを守っており、物語終盤の最終決戦前に病死してしまいますが、最終話で復活します。

これで長かったセーラームーンシリーズも終わりです。取り上げないキャラの方が少なくなってしまったような気がします。その名に違わず美少女ばかりだっということでどうかご容赦を。


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