花咲くいろは(その1):P.A.WORKSシリーズ第三弾は石川県の温泉街が舞台

今日はお花の画像からお届けしますよ。

フラワーアレンジメントというやつですか。綺麗ですね。

こんな綺麗なアレンジメントを誰がしているのかと言うと…

はい、この人です。花に負けずに美人でしょ?吉住はるなさんと言います。目隠しはしませんよ。なぜならば…

これから本格的に芸能界進出を目指すグラドルさんだからです。ふっふっふ…グラドルの知り合いは壇蜜さん一人ではなかったのですよ(壇蜜さんは遙か遠い人になってしまたけど)。

11月末に初DVDが出るほか、初主演映画もいずれHPが設置されるのではないかと思われます。詳しい紹介はその折りにちゃんとやろうと思います。

さて、では本日は何をやるかというと、true tearsに替って見ていくアニメ作品「花咲くいろは」の紹介です。花つながりということですね。「花咲くいろは」は、2011年4月から9月まで放送されたアニメ作品で、原案およびアニメーション製作はP.A.WORKSです。同社の作品を見るのはRDGレッドデータガール(2013年)、TARI TARI(2012年作品)、true tears(2008年作品)と見てきて本作が四作品目です。なお本作は平成23年度(第15回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品に選ばれていますが、残念ながら大賞受賞は逃しています。もっとも相手が「魔法少女まどか★マギカ」では仕方がないですね。
公式HPのあらすじです。
突然の夜逃げ、突然の告白、そして突然の別れ――。
今までとは違う自分になりたかったという夢は、急に現実となりました。
私、松前緒花の平凡な日常は1日にしてドラマチックな展開を迎えたのです。
通い慣れた、それでいてあまり愛着のない街を出て、
話したことや会ったこともない祖母の元で暮らすのです。
大正浪漫あふれる温泉旅館・喜翆荘(きっすいそう)。
そこで出会う人たち。
花の芽が地上に出て新たな世界を知るように、
私も、今までとはまったく違う、新しい生活を始めます。
それは辛いことかもしれません。
でも、めげても、くじけても、泣きじゃくっても明日は来るんです。
だからこそ私は頑張りたいんです、そして輝きたいんです。
太陽に導かれるよう咲く花のように
いつか大輪の花を咲かせられるように……。
それでは主要女性登場人物を紹介しましょう。野郎共はいいですよね(笑)。
松前緒花(CV伊藤かな恵)

メインヒロインで東京育ちの高校二年生です。身長は147㎝とかなり小柄です。母・皐月と2人暮らしでしたが、母は借金を作った恋人との夜逃げに走り、祖母が経営する石川県の温泉旅館「喜翆荘」に身を寄せることとなります。
興奮するとよく鼻血を出しています。性格は活発で明るく前向きで、それなりに現実を見据えていますが、ときどき変な妄想に走る夢想家の面もあります。一本気で熱い性格が原因で騒動の火元となってしまったりするほか、自覚はありますが場の空気が読めないところがあります。
仕事ばかりしていた母に代わって幼稚園児の頃から家事をやってきたせいで、掃除や料理も難無くこなします。喜翆荘で働くうちに、旅館の仕事に魅力を感じ、仕事に誇りと愛情を抱くようになると共に、湯乃鷺温泉と喜翆荘、そして喜翆荘の仲間たちを愛する気持ちも芽生えていきます。
鶴来民子(CV小見川千明)

喜翆荘の板場で追い回しとして働いている板前見習いです。愛称は「みんち」で、板前に憧れ、親の反対を押し切って住み込みで働いています。高校では美しい容姿と清楚なイメージから「民子姫」と男子生徒の憧れの的ですが、実際は勝気で不器用な性格で、言動が辛辣です。
当初は場の空気を読まない緒花のことを嫌い、事あるごとに「死ね!」と罵倒していましたが、苦楽を共にするうちに少しずつ彼女のことを認めていくようになります。
押水菜子(CV豊崎愛生)

自宅から通勤する喜翆荘のアルバイトです。緒花、民子、菜子は同学年になります。愛称は「なこち」で、背が高く(165㎝)プロポーションの良い美少女ですが、普段は至って地味です。
緒花の教育係を命じられますが、上下関係のような雰囲気は全く見られません。仕事は丁寧にこなしますが、極端に引っ込み思案で、年上や男性のみならず、当初は同性で同学年の緒花との対応までひどくぎこちない状態でした。苦楽を共にするうちに次第に心を通わせるようになり、以前から親しくしている民子と同じく、やがては緒花とも親友同士になっていきます。
和倉結名(CV戸松遥)

今回は未登場ですが、喜翆荘のライバル旅館・福屋の一人娘です。緒花達と同級生で、明るく軽い性格の、天然系の気質のお嬢さまキャラクターで、転校生の緒花とも初日からすぐに打ち解けます。
正真正銘のお嬢様で容姿に優れる彼女は男子生徒を中心に「結名姫」とも呼ばれ、「民子姫」こと鶴来民子と並ぶ憧れのマドンナ的存在となっています。福屋を継いで女将となるのかどうかについてはまだ考えが定まっておらず、今は青春を謳歌しようと日々楽しんでいます。
輪島巴(CV能登麻美子)

能登さんキター!!喜翆荘の仲居頭でちょっと微妙?なお年頃の28歳です。明るく調子の良い性格で面倒見がよい人ですが、噂好きでかつ覗き見好きなのが玉に瑕です。学生時代の友人が次々に結婚してゆくなか、多忙ゆえに彼氏を作る暇も無く、三十路を前にしながら男日照り状態で、緒花たち高校生の色恋沙汰にまで嫉妬心を隠せないというちょっとトホホな状況です。
TARI TARIの紗羽のママン・沖田志保といい、ここんところ能登さんをBBA声で起用することが多いような。28歳なんてまだ若いんだからあの透き通るような、魂をどこかに持って行かれそうな能登ボイスを聞きたいのですが。能登さんを女子高生役で起用して欲しい!
四十万スイ(CV久保田民絵)

姓は「しじま」と読みます。喜翆荘の女将で、緒花にとっては母方の祖母です。若くして夫に先立たれ、女手ひとつで喜翆荘を切り盛りしてきた68歳です。皐月は勘当しており音信不通でしたが、緒花を引き取るに際しては地元の高校に通わせるかたわら、喜翆荘で仲居見習いのアルバイトをさせることにします。
松前皐月(CV本田貴子)

緒花の母親で、15年前に夫と死別してからは東京在住のフリーライターとして一人娘を育ててきた38歳です。ポジティブな性格ですが、女か母かを選択する場合は迷わず女を選ぶ奔放さがあり、彼女の「人に頼らず自分だけを信じろ」「裏切られる前に先制攻撃で刈り取れ」という教えは緒花の人生観に大きな影響を与えています。

物語の舞台は湯の鷺温泉という石川県の架空の温泉街ですが、モデルは同県の湯涌温泉です。放映開始以降多くのアニメファンが訪れる「聖地巡礼」の名所となり、湯涌温泉側も大々的にタイアップ事業を展開したことにより、東日本大震災の影響による減少があったにも関わらず、平成23年度における湯涌温泉の入り込み客数は62,261人と前年度を7.4パーセント上回ったそうです。

最寄りの駅ののと鉄道七尾線の西岸駅には、「湯の鷺駅」の駅名標が設置されているほか、主要登場人物の担当声優陣による特別車内アナウンス・サービスが行われたり、ラッピング列車も走ったりしたそうです。なお、登場人物の名字であるである「輪島」「押水」「鶴来」「和倉」は石川県の地名で、「四十万」は金沢市の地名です。

それでは第1話「十六歳、春、まだつぼみ」です。

東京で平凡な高校生活を送っていた松前緒花。ちょっと冷めた感じもあって、住み慣れているけど見飽きた風景にうんざりしています。現実的な一方で、ドラマチックな人生に憧れたりしていますが…

それはいきなりやってきました。ママン皐月が男と逃避行!

子供を連れて夜逃げするバカはいないということで、緒花は祖母である四十万スイの経営する温泉旅館・喜翆荘(きっすいそう)に行くことになります。

幼なじみの孝一にこのことを話すと、「ずっと好きでした!」といきなりの告白。孝一の気持ちにはそれまで全く気付いていない緒花は、ちょっと呆然としたまま石川県に旅立ちます。

思ってたより立派な喜翆荘に喜ぶ緒花。ここでドラマチックな人生が待っているのでしょうか?しかし何の気なしに野蒜を抜いたことで、それを育てていた民子にいきなり「死ね!」と言われてしまいます。第一声が「死ね!」はないですよね。その辺の女子高生も友達のじゃれ合いながらよく「死ね!」とか言っていますが、トーンが全然違います。

琴浦さんだったらこんなになっちまうところですよ。

祖母で喜翆荘の女将であるスイは「働かざる者食うべからず」と言い、喜翆荘で働くことを命じます。勘当した娘の娘ということで容赦なしです。

民子とは同室です。民子は板場の追い回しで、二番板前の宮岸徹るに厳しい指導を受けています。夜遅くから朝早くまで板前修行に励む民子のために、布団を干してやろうとする緒花ですが、なんと客の頭上へ落としてしまいます。

不始末を客に詫びた後、女将は、「旅館商売はお客様が第一、自分達は二の次三の次ぎ、いや、自分達の番なんて永遠に来ないんだ」と言います。しかし緒花、「お客様も大事だけど、頑張ってる人を労うのも大事だと思います」と持論を展開。国際社会に向いてそうなキャラですが、和風旅館には向かなかったようです。女将は民子を呼びつけてビンタ一閃!「あんたの布団を干す為にこいつはお客様に失礼したんだとさ。自分の身の回りくらい、自分で手入れできなくてどうする?」とちょっと理不尽なカミナリを落とします。

悪いのは自分なのになぜ民子を叩いたしと怒る緒花ですが、自分が客にしたことはこういうことだと言われ、ようやく自体の重大性に想いが至ります。じゃあ自分も叩いてくれと女将に言うと、ビンタ三連撃をいただきました。鼻血出てるし。顔はやばいと、ボディーにしな!

改めて民子に謝る緒花ですが、改めて「死ね!」と言われて若いムード0。こんな状態で廊下を雑巾がけする緒花。雑巾に涙の雨がこぼれます。

もう琴浦さんだったらレイプ目になっているところですが、涙をぬぐって、気合いをいれて雑巾がけを続けるする緒花。強い子ですね。どこでも初めては勝手がわからず不安だし緊張するもの。周囲が少しは優しく扱ってくれればいいのですが、いきなり四面楚歌の緒花の明日はどっちだ!

続いて第2話「復讐するは、まかないにあり」です。「復讐するは我にあり」って小説がありましたね。新約聖書に出てくる言葉だそうですが。もう仕事といっても「目標をセンターに入れてスイッチ」のシンジ君になってもおかしくないところですが。

早朝、誰よりも早く起きて草刈りをする緒花。「自分だけを信じろ、裏切られる前にえぐるように刈り取るように先制攻撃をしろ」というママンの教えを胸に、超攻撃的姿勢を貫きます。そんな緒花を見て女将は「適当な仕事は邪魔なだけだ」とバッサリ。逆に刈り取られてしまう緒花ですが、何も教えないでおいて最初からできる人間なんてそうはいませんよ。

まあそれは女将も判っているようで、仲居として働くに当たって緒花に指導係を付けます。それが菜子なのですが、びっくりするほど引っ込み思案の菜子は全然指導らしい指導ができません。他の仲居から呼ばれた菜子は緒花1人を残し、何も指示もせずに行ってしまいます。取りあえず一人で「波の間」の部屋掃除をします。スキル自体は問題なくある緒花でした。

一方厨房ではまた民子が二番板前の宮岸徹に怒られてました。お客用の魚を焦がしてしまったようです。結構不器用なんですね。作り直しのため従業員の賄いには手が回らない様子を見て、緒花は賄いを作ります。家事を一切しないママン皐月の影響で幼稚園時代から家事をしてきた緒花、客用の料理はともかく、賄いくらいはバッチリです。嫁に欲しいですね。宮岸徹は民子に「お前より上手いんじゃないか?」と余計な一言。

冗談のつもりなんでしょうが、朝から失敗して凹んでいた民子、緒花にあてつけをされたと思って一層不機嫌になります。また「死ね!」いただいちゃいました。もうやめて!緒花のライフはとっくにゼロよ!

そこへ波の間の客・次郎丸太郎が突撃してきます。原稿がなくなったと大騒ぎ。緒花のせいだと言いたいようですが、女将が警察を呼びましょうと言うとそれには及ばないと言います。長逗留している次郎丸は、宿泊団をロハにしようと目論んでいるようです。波の間は客が居ないときは掃除厳禁だったのですが、菜子はそれを伝えていなかったのです。菜子をかばってそれを言わなかった緒花は、「無駄なやる気は邪魔になるだけだ」とまたもやキツイお言葉を賜ります。

こうなったらグレてやろうかと思い詰める緒花でしたが、グレ方もわかりません。そんな緒花に二番板前の宮岸徹が仕事を手伝わせようと車に乗せます。車内でかなり失礼な発言を連発する徹。こいつも空気を読まないタイプでした。徹にもっともダメージを与えられる言葉を考える緒花。口を突いて出たのは「死ね!」。それにびっくりしてあやうく事故りかける徹。緒花は自分の発言に後悔し、「死んじゃ駄目、そういうのはよくない!」と徹に言って車から降りて喜翆荘に帰っていきます。

流石に凹む緒花さん。私は一体何がしたいのか…そこで回想シーンが入ってきます。

チビ緒花の小学生時代、授業参観に来るという約束を破った皐月は、「他人を頼るな、自分だけ信じろ」といけしゃあしゃあと言いました。

そして人に期待しないと決めた日、報復として皐月の嫌いなブロッコリーをどっさり入れたオムライスを作ったのでした。

自らの行為の報いを黙って受け入れざるを得なかった皐月。黙々と食べる皐月を見てもやもやがすっきりしたことを思い出した緒花。

相変わらず緒花の顔を見て「死ね!」と言ってくる民子に、緒花は「死ねはやめようよ!それでほんとに私が死んだら後味が悪いよ?もっとちゃんと言葉を選んだほがいいよ!」と言います。そこに現れた菜子にも返す刀で「菜子さんは逃げるのやめようよ!」と。「私もやめるから…空気読まないのやめる!人に期待しないのもやめる!期待するから、頼るから…だから教えてよ!何しちゃ駄目なのとか、仕事の仕方とか…!それ以外にも、二人のこともっと知りたい。そうだ…食べ物、何が嫌いなのか教えて。明日も私まかない作るから!私、二人にむかついているから腹いせに二人の嫌いなもの入れるから!」緒花は逃げようとする民子と菜子を押し倒し、「言え!!」

翌日、緒花がゴミを捨てに行くと、ゴミを捨てる場所が間違っていた事が判明します。ゆえに、昨日捨てた波の間のゴミも残っていました。この中に次郎丸が言うところの「世紀の大傑作の小説」が捨てられているのかもと思った緒花は、ゴミ箱から出た丸まった原稿を広げて読んでみます。すると、登場人物が緒花!しかも官能小説!

驚く緒花の前に「僕は悪くない…」とブツブツ言いながら迫ってくる次郎丸。緒花絶体絶命か?

なお、緒花が読んでいた次郎丸の原稿の内容はだいたい次のようです。

「緒花ちゃーん」
本館から満館に向かう渡り廊下を奈子が息を弾ませて降りてくる。その時緒花は、開け放たれた窓から上半身を乗り出して、小間の温泉街を包みこむ静穏な春の光を敏感に感じとっていた。
唐突に花の髪飾りを揺らした早春の冷たい風が、固く守られた貞操を脅かし、緒花の、やわらかかくあまりにも敏感なその部分に触れたような気がして膝を閉じた。
「泡まみれ研修今からだからだよね?これ、必要だから」
菜子が二本のモップを緒花に手渡す。
「モップですか?デッキブラシじゃなくて?」
「まあ!ブラシだなんて…・・あなた、きっと、すごく大きな声出すわ」
菜子はふっくらとした頬に紅をさすと、好奇心を微笑みにまぎらわして緒花の背中をポンと押した。無垢な仲居見習いをからかうように、白いモップの先が揺れた。
なんだこれは…たまげたなあ。次回は子細あってお休みしますが、11月にまた再開します。
スポンサーサイト