true tears(その4):比呂美への思いを残しながら、乃絵と付き合うことにした眞一郎。それでいいのか?

今日は何というか…厄日でした。まず朝、降りるべき駅で降りないという大ボケをかましてしまいました。帰路で乗り過ごすというのは、飲み会後に酔っ払ってとかで何度かありますが、朝の往路でというのは極めて珍しいです。つい読んでいた本に引き込まれていたようで…。

そして帰路は人身事故。こちらはさほど珍しくない(と言わねばならないことが悲しいですね)とはいえ、突然のアナウンスに車両中の(そしておそらく列車中の)空気がどよーんと重くなります。幸い30分程度の遅延で済みましたが、自殺するにしても列車だけはやめようと思うのでした。運行情報のツイッターで呪われまくっているので、きっと地獄行きは免れません。
さて時間も押し気味なので早速本日の記事を。高校一年生とは思えない大昔の大映ドラマのごときドロドロな恋愛模様を描くtrue tears の4回目です。いよいよ後半に突入です。
まず第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」です。色々あって好きな比呂美のことは諦めようと思いつつ諦めきれない眞一郎ですが、降って湧いて出た「異母兄妹」疑惑に動揺を隠せません。どうせ諦めたのならどうでもいい…とはなかなか人間割り切れません。でも半信半疑のままです。

学校に行くと相変わらず乃絵がちょっかいを。眞一郎のベルトに弁当を結んで眞一郎釣りです。前回混乱するからしばらく一人にしてくれと言った眞一郎に対し、ここで回答。「混乱するのは、逆に一人だからだわ。暗闇でも一緒に歩いてくれる誰かが居れば、きっと心強いわ」

至極まっとうなご意見ですが、ねんねの乃絵に眞一郎の抱える問題はとても背負えない、というか理解すら及ばない気がします。「無理だ。お前には分からないよ」と去って行く眞一郎。

乃絵は矛先を比呂美に変えます。理由は不明ながら、原因が比呂美にあるということは「真心の想像力」で解析したようです。野性のカンかも知れませんが、鋭いぞ乃絵。恋敵に状態の二人、乃絵を見つめる比呂美の目も険しいです。比呂美の本性は気弱ではないし、おとなしくもないと思います。名塚佳織が演じる女性キャラはどうしても「アマガミ」の“裏表ヤマネコ”絢辻詞(あやつじ つかさ)と被るので一筋縄ではいかないと思えてしまいますが、比呂美はまさしく屈折振りが絢辻詞に近い気がします。

飛べるはずの眞一郎が飛べなくなっているのは比呂美のせいだと責める乃絵。比呂美は飛べないと断じます。さすがに比呂美もキレます。「異母兄妹」という苦悩を他人からとやかく言われても「何も知らないくせに!」としか思えないでしょう。
両者がっぷり四つ。プロレスラーが序盤で相手の力量を測るかのように組み合いますが、パワーでは上背もあって運動部の比呂美に分がありそうです。しかしキャットファイトは騒ぎに気付いた眞一郎が接近してことで終わってしまうのでした。

駆け去った比呂美に残った乃絵。眞一郎は乃絵を問い詰めますが、眞一郎の力になりたいのだという乃絵。ここでさすがのニブチン眞一郎も、ようやく乃絵は自分のことが好きなのではないかと思い至ります。ストレートに聞いてみると、見事的中。しかし、乃絵自信も眞一郎に指摘されて自分の恋心に気付いたようです。慌てて駆け去っていきます。

自宅に戻った乃絵は真っ暗なかで恋の苦悩中。純は本当に乃絵が眞一郎のことを好きなことを知り、なんとかしてやらねがという気持ちを新たにします。このシスコンめが!

話は変わって愛子と三代吉ペア。すっかり眞一郎への恋心に気付いてしまった愛子。三代吉との関係が急速にぎこちなくなってきました。好きな人が別にいるのに他の男と交際するのは不誠実だと思う愛子。しかし、三代吉はそれを言わせようとしません。「俺には愛ちゃんしか居ないから…」とあくまで愛子を待つ姿勢。さあこれが吉と出るか凶とでるかは判りませんが、三代吉がいい奴であることだけは判りました。

その頃、仲上家では例によって比呂美が経理処理中。そこへ眞一郎ママンが登場。この二人がかち合うとかならず嫁姑の修羅場風になるのですが、前回キレた比呂美はもはやうつむくだけではありません。鬼嫁が覚醒したかも知れません。

翌日、なにやら物思いに耽っている三代吉(眞一郎には理由が全く判っていません)に振られた眞一郎は、なぜか乃絵を昼食に誘おうとします。友達いないのか眞一郎!例によって鶏小屋にいる乃絵ですが、眞一郎の接近に狼狽して逃げ出します。思わず追いかける眞一郎。

そしてそれをしっかり目撃する比呂美。もはや彼女の目はほとんどレイプ目です。精神汚染が始まってそう。

そんなことはつゆ知らず、乃絵を捕まえる眞一郎。「俺とつきあえよ!」と爆弾発言をかまします。比呂美への思いを残しながら、言っちまいましたな。

ここで乃絵がタイトル「ちゃんと言って、ここに書いて」が出ます。実際にはひとつながりではないのですが、「好きだ」と言った上で小石で地面に「のえがすきだ」と書く眞一郎。それをじっと見る乃絵を見て、「こいつ、ほんとに俺が好きなんだ…」と改めて思う眞一郎。古いPSのゲーム「ネクストキング恋の千年王国」でも、王様は「慕ってくれる娘と一緒になるのが一番なんじゃ」と言っていました。真摯に愛せるならもう乃絵でいいと思いますが…男塾じゃないですが嫌な予感がするのう。

そして夕暮れ時に愛子の元にやってくる眞一郎。雪被って待っていたりしたら、またまた愛子が胸キュンになるというのに。そこで乃絵と付き合うことになったと報告する眞一郎。比呂美が好きだと思って我慢していたのに他の女だとう!?ここで愛子もたまりに溜まったマグマが大噴火です。

ズキュゥゥゥン!!と音がしそうなキス。眞一郎は(愛子もか)ファーストキスではないでしょうか。

「初めての相手は比呂美でも乃絵でもないッ!この愛子だッ!」と言ったとか言わないとか(笑)。

もっと私の事も見てッと叫ぶ愛子。さすが愛子!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!

さてお次は第8話「雪が降っていない街」です。北国富山は秋が駆け足で過ぎ去って一気に雪模様になっています。兄の純に「眞一郎が…私のこと、好きだって!」と叫ぶ乃絵。この兄妹には秘密が一切ないのか。乃絵が妹だったらきっと私もほっとけないですね。

一方眞一郎は自分を巡る女性達の三者三様の態度に振り回されて仕事(絵本作り)も手がつかず。しかし眞一郎はキスをなかったことにしてエスケープしたようです。愛子の気持ちにはこれまで全く気付かず、気付いた今も恋心は持ち得ないとはっきり言った眞一郎。酷いようですが、むしろこの方がいいのかも知れません。三代吉はNTRされがちなキャラにも見えますが、親友を裏切らなかったところは評価してあげましょう。

しかし愛子はハートブレイク状態。それでも健気に店を切り盛りしていますが、閉店時には涙に暮れます。この人の家庭状況がどうなっているのかイマイチ不明ですが、学校行って店もやってということは、家計が苦しいのでしょうか?あるいは片親とか。もしそうなら、三人のヒロインは皆家族運がないということに。

翌日、付き合うことになったので堂々と一緒に帰る(これまでも結構一緒に帰っていましたが)眞一郎と乃絵。そして例によってそれを見つめる比呂美。お前は眞一郎センサーでも搭載しているのか。乃絵にまんまとNTRされたという構図ですね。

乃絵は「眞一郎にはいつも空を見ていて欲しい」と言います。そこで雷轟丸を主人公にした書きかけの絵本の筋を聞かせる眞一郎。その時の乃絵のこの表情。ティッシュ箱で作ったニワトリといい、眞一郎の創作活動の一番の理解者は乃絵ではないでしょうか。比呂美はきっとこんな表情しない。

麦端踊りといい、絵本作りと言い、眞一郎がクリエイティブな活動に真剣に取り組もうとするきっかけは、この乃絵の態度にあるように思われます。

絵本の話題で盛り上がる二人。共通の話題があって楽しそうです。

そしてまたしてもそれを見つめる比呂美。レイプ目パート2ですね。

どんどん乃絵の眞一郎NTRは留まるところを知らず、遂には比呂美の夢にまで登場。幼い頃迷子になった思い出の竹林でなんと眞一郎と乃絵が逢い引きしています。かなり病んでますね、比呂美は。

号泣して目覚める比呂美。涙がつーっと閉じたまぶたから流れる…というくらいだと乙女チックでいいですが、ここまでダイナミックなのは女子力的にどうなんでしょうか。

翌日、眞一郎パパンに出かける挨拶をする比呂美。この人が本当の父親なのか?「何かあったら言いなさい。比呂美はうちの娘なんだから…」というセリフも、何やら疑惑を深めてしましそうな。さらには「そういう仕草、君のお母さんに、…良く似てる」なんてことまで。少なくとも、眞一郎パパンは比呂美ママンにかなりの好意を抱いていたことは間違いないようです。

そしてそんな会話は鬼姑に逐一聞かれていましたよ。いつも怖いな眞一郎ママンは。「本当にそっくりね。おとなしそうな顔して、簡単に男の心を掴んで」「うちの人も、眞一郎も味方にして。大したものよね」……もはや嫉妬の鬼ですね。事実かどうかはともかく、そう感じるのはあなた自身の言動に問題があるからだということになぜ気付かない。やはり傍目八目ということでしょうか?

雪の中、比呂美が向かった先は再びの純とのデートでした。どこに行きたいと尋ねる純に「雪が降っていない街…」とつぶやく比呂美。おっとここでタイトルが登場しました。ヒロイン3人で回してきたタイトルが、6話で眞一郎のセリフになったので今後どうなるのかと思いましたが、また乃絵→比呂美とローテーションが復活しているようです。体育館でフリースロー対決をする純と比呂美。どこが雪が降っていない街だ。といってもバイクでそんなに遠出はできませんし、お金だってそんなにないでしょうしね。フリースロー三本勝負で、入れた数だけ相手に質問できるんだそうです。

その頃、乃絵と眞一郎もデート中。神社で絵本の中間報告です。

ますます喜ぶ乃絵。これだけ素直に賞賛してくれると、作家冥利に尽きるでしょうね。乃絵は編集者になったらいいんじゃないでしょうか。

一方フリースロー対決は2-0で比呂美の勝ち。距離に大幅なハンデがあったので必然的ですね。そこで純への質問は、「石動乃絵のこれまで付き合った男の数」と「どうして私と付き合っているの?」でした。そして乃絵が噂されているようなビッチではないことと、乃絵と眞一郎が交際する条件が純が比呂美と付き合うことであることを明らかにする純。誤解からとはいえ、純な乃絵のために自身を犠牲にして好きでもない比呂美と付き合っていることが判明しました。

偶然にしては出来すぎですが、鶏小屋を見にやってきた眞一郎-乃絵ペアと体育館から出てきた比呂美-純ペアが遭遇。眞一郎、比呂美、そして純までもが屈折した気持ちを抱える中、乃絵がけが一人天真爛漫です。

「あなたのこと、見直したわ。私とちゃんと喧嘩した人、初めてだわ」と、ケンカした比呂美をも受け入れる度量を見せる乃絵に対し、「可愛い笑顔…そんな無邪気な顔で簡単に眞一郎の気持ち、掴んじゃうのね、すごいわ…」と言ってしまう比呂美。あんた眞一郎ママンになっちゃってるよ。

その時、自分への眞一郎ママンの気持ちがはっきり理解できた比呂美でした。それに加えて、庭に燃え残った比呂美ママンの写真(そんなとこで焼くな、というか焼くなら完全に焼け)を見つけたことで、スパークする比呂美。

「ここに来たのが間違いだった。ここに来ちゃいけなかった。今までごめんなさい!」そして飛び出していく比呂美。どこへ行こうというのかね?(いかん、ムスカみたいだ)

向かった先は純の家。雪が積もって危ないというのにバイクに乗せろと我が儘を言います。「何でも聞くっていったでしょ!」と半ば脅かして「雪の降っていない街」へ行くことを強要します。事故らなきゃいいですが。今回比呂美はテンションがどん底まで落ちてしまいましたが、それでもメインヒロイン(のはず)。ここからの巻き返しに期待してみましょう。

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