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true tears(その4):比呂美への思いを残しながら、乃絵と付き合うことにした眞一郎。それでいいのか?

厄日
 
 今日は何というか…厄日でした。まず朝、降りるべき駅で降りないという大ボケをかましてしまいました。帰路で乗り過ごすというのは、飲み会後に酔っ払ってとかで何度かありますが、朝の往路でというのは極めて珍しいです。つい読んでいた本に引き込まれていたようで…。

これほどのことはありませんでしたが
 
 そして帰路は人身事故。こちらはさほど珍しくない(と言わねばならないことが悲しいですね)とはいえ、突然のアナウンスに車両中の(そしておそらく列車中の)空気がどよーんと重くなります。幸い30分程度の遅延で済みましたが、自殺するにしても列車だけはやめようと思うのでした。運行情報のツイッターで呪われまくっているので、きっと地獄行きは免れません。

 さて時間も押し気味なので早速本日の記事を。高校一年生とは思えない大昔の大映ドラマのごときドロドロな恋愛模様を描くtrue tears の4回目です。いよいよ後半に突入です。

 まず第7話「ちゃんと言って、ここに書いて」です。色々あって好きな比呂美のことは諦めようと思いつつ諦めきれない眞一郎ですが、降って湧いて出た「異母兄妹」疑惑に動揺を隠せません。どうせ諦めたのならどうでもいい…とはなかなか人間割り切れません。でも半信半疑のままです。

びっくり眞一郎

 学校に行くと相変わらず乃絵がちょっかいを。眞一郎のベルトに弁当を結んで眞一郎釣りです。前回混乱するからしばらく一人にしてくれと言った眞一郎に対し、ここで回答。「混乱するのは、逆に一人だからだわ。暗闇でも一緒に歩いてくれる誰かが居れば、きっと心強いわ」

乃絵には判らない

 至極まっとうなご意見ですが、ねんねの乃絵に眞一郎の抱える問題はとても背負えない、というか理解すら及ばない気がします。「無理だ。お前には分からないよ」と去って行く眞一郎。

対決の予兆

 乃絵は矛先を比呂美に変えます。理由は不明ながら、原因が比呂美にあるということは「真心の想像力」で解析したようです。野性のカンかも知れませんが、鋭いぞ乃絵。恋敵に状態の二人、乃絵を見つめる比呂美の目も険しいです。比呂美の本性は気弱ではないし、おとなしくもないと思います。名塚佳織が演じる女性キャラはどうしても「アマガミ」の“裏表ヤマネコ”絢辻詞(あやつじ つかさ)と被るので一筋縄ではいかないと思えてしまいますが、比呂美はまさしく屈折振りが絢辻詞に近い気がします。

戦闘態勢

 飛べるはずの眞一郎が飛べなくなっているのは比呂美のせいだと責める乃絵。比呂美は飛べないと断じます。さすがに比呂美もキレます。「異母兄妹」という苦悩を他人からとやかく言われても「何も知らないくせに!」としか思えないでしょう。

 両者がっぷり四つ。プロレスラーが序盤で相手の力量を測るかのように組み合いますが、パワーでは上背もあって運動部の比呂美に分がありそうです。しかしキャットファイトは騒ぎに気付いた眞一郎が接近してことで終わってしまうのでした。

恋ゴコロに気付く乃絵

 駆け去った比呂美に残った乃絵。眞一郎は乃絵を問い詰めますが、眞一郎の力になりたいのだという乃絵。ここでさすがのニブチン眞一郎も、ようやく乃絵は自分のことが好きなのではないかと思い至ります。ストレートに聞いてみると、見事的中。しかし、乃絵自信も眞一郎に指摘されて自分の恋心に気付いたようです。慌てて駆け去っていきます。

眞一郎への恋心を告げる乃絵

 自宅に戻った乃絵は真っ暗なかで恋の苦悩中。純は本当に乃絵が眞一郎のことを好きなことを知り、なんとかしてやらねがという気持ちを新たにします。このシスコンめが!

心離れる頃?

 話は変わって愛子と三代吉ペア。すっかり眞一郎への恋心に気付いてしまった愛子。三代吉との関係が急速にぎこちなくなってきました。好きな人が別にいるのに他の男と交際するのは不誠実だと思う愛子。しかし、三代吉はそれを言わせようとしません。「俺には愛ちゃんしか居ないから…」とあくまで愛子を待つ姿勢。さあこれが吉と出るか凶とでるかは判りませんが、三代吉がいい奴であることだけは判りました。

嫁と姑

 その頃、仲上家では例によって比呂美が経理処理中。そこへ眞一郎ママンが登場。この二人がかち合うとかならず嫁姑の修羅場風になるのですが、前回キレた比呂美はもはやうつむくだけではありません。鬼嫁が覚醒したかも知れません。

眞一郎に驚く乃絵

 翌日、なにやら物思いに耽っている三代吉(眞一郎には理由が全く判っていません)に振られた眞一郎は、なぜか乃絵を昼食に誘おうとします。友達いないのか眞一郎!例によって鶏小屋にいる乃絵ですが、眞一郎の接近に狼狽して逃げ出します。思わず追いかける眞一郎。

レイプ目比呂美

 そしてそれをしっかり目撃する比呂美。もはや彼女の目はほとんどレイプ目です。精神汚染が始まってそう。

俺とつきあえよ

 そんなことはつゆ知らず、乃絵を捕まえる眞一郎。「俺とつきあえよ!」と爆弾発言をかまします。比呂美への思いを残しながら、言っちまいましたな。

ちゃんと言って、ここに書いて

 ここで乃絵がタイトル「ちゃんと言って、ここに書いて」が出ます。実際にはひとつながりではないのですが、「好きだ」と言った上で小石で地面に「のえがすきだ」と書く眞一郎。それをじっと見る乃絵を見て、「こいつ、ほんとに俺が好きなんだ…」と改めて思う眞一郎。古いPSのゲーム「ネクストキング恋の千年王国」でも、王様は「慕ってくれる娘と一緒になるのが一番なんじゃ」と言っていました。真摯に愛せるならもう乃絵でいいと思いますが…男塾じゃないですが嫌な予感がするのう。

愛子に会いに行く

 そして夕暮れ時に愛子の元にやってくる眞一郎。雪被って待っていたりしたら、またまた愛子が胸キュンになるというのに。そこで乃絵と付き合うことになったと報告する眞一郎。比呂美が好きだと思って我慢していたのに他の女だとう!?ここで愛子もたまりに溜まったマグマが大噴火です。

NTRだNTR

 ズキュゥゥゥン!!と音がしそうなキス。眞一郎は(愛子もか)ファーストキスではないでしょうか。

勝ち誇る愛子(笑)

「初めての相手は比呂美でも乃絵でもないッ!この愛子だッ!」と言ったとか言わないとか(笑)。

私の事も見て!

 もっと私の事も見てッと叫ぶ愛子。さすが愛子!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ。そこにシビれる!あこがれるゥ!

そこにシビれる!あこがれるゥ!

 さてお次は第8話「雪が降っていない街」です。北国富山は秋が駆け足で過ぎ去って一気に雪模様になっています。兄の純に「眞一郎が…私のこと、好きだって!」と叫ぶ乃絵。この兄妹には秘密が一切ないのか。乃絵が妹だったらきっと私もほっとけないですね。

三人の女を巡る思い

 一方眞一郎は自分を巡る女性達の三者三様の態度に振り回されて仕事(絵本作り)も手がつかず。しかし眞一郎はキスをなかったことにしてエスケープしたようです。愛子の気持ちにはこれまで全く気付かず、気付いた今も恋心は持ち得ないとはっきり言った眞一郎。酷いようですが、むしろこの方がいいのかも知れません。三代吉はNTRされがちなキャラにも見えますが、親友を裏切らなかったところは評価してあげましょう。

思いは届かず

 しかし愛子はハートブレイク状態。それでも健気に店を切り盛りしていますが、閉店時には涙に暮れます。この人の家庭状況がどうなっているのかイマイチ不明ですが、学校行って店もやってということは、家計が苦しいのでしょうか?あるいは片親とか。もしそうなら、三人のヒロインは皆家族運がないということに。

乃絵と眞一郎を見る比呂美

 翌日、付き合うことになったので堂々と一緒に帰る(これまでも結構一緒に帰っていましたが)眞一郎と乃絵。そして例によってそれを見つめる比呂美。お前は眞一郎センサーでも搭載しているのか。乃絵にまんまとNTRされたという構図ですね。

いつも空を見ていて欲しい

 乃絵は「眞一郎にはいつも空を見ていて欲しい」と言います。そこで雷轟丸を主人公にした書きかけの絵本の筋を聞かせる眞一郎。その時の乃絵のこの表情。ティッシュ箱で作ったニワトリといい、眞一郎の創作活動の一番の理解者は乃絵ではないでしょうか。比呂美はきっとこんな表情しない。

絵本読みたい!

 麦端踊りといい、絵本作りと言い、眞一郎がクリエイティブな活動に真剣に取り組もうとするきっかけは、この乃絵の態度にあるように思われます。

楽しそうな二人
 
 絵本の話題で盛り上がる二人。共通の話題があって楽しそうです。

レイプ目比呂美その2

 そしてまたしてもそれを見つめる比呂美。レイプ目パート2ですね。

比呂美の悪夢

 どんどん乃絵の眞一郎NTRは留まるところを知らず、遂には比呂美の夢にまで登場。幼い頃迷子になった思い出の竹林でなんと眞一郎と乃絵が逢い引きしています。かなり病んでますね、比呂美は。

泣きながら目覚める比呂美

 号泣して目覚める比呂美。涙がつーっと閉じたまぶたから流れる…というくらいだと乙女チックでいいですが、ここまでダイナミックなのは女子力的にどうなんでしょうか。

本当のパパンなのか?

 翌日、眞一郎パパンに出かける挨拶をする比呂美。この人が本当の父親なのか?「何かあったら言いなさい。比呂美はうちの娘なんだから…」というセリフも、何やら疑惑を深めてしましそうな。さらには「そういう仕草、君のお母さんに、…良く似てる」なんてことまで。少なくとも、眞一郎パパンは比呂美ママンにかなりの好意を抱いていたことは間違いないようです。

もはや恒例の嫁姑対決

 そしてそんな会話は鬼姑に逐一聞かれていましたよ。いつも怖いな眞一郎ママンは。「本当にそっくりね。おとなしそうな顔して、簡単に男の心を掴んで」「うちの人も、眞一郎も味方にして。大したものよね」……もはや嫉妬の鬼ですね。事実かどうかはともかく、そう感じるのはあなた自身の言動に問題があるからだということになぜ気付かない。やはり傍目八目ということでしょうか?

いつも雪の中で出会う純と比呂美

 雪の中、比呂美が向かった先は再びの純とのデートでした。どこに行きたいと尋ねる純に「雪が降っていない街…」とつぶやく比呂美。おっとここでタイトルが登場しました。ヒロイン3人で回してきたタイトルが、6話で眞一郎のセリフになったので今後どうなるのかと思いましたが、また乃絵→比呂美とローテーションが復活しているようです。体育館でフリースロー対決をする純と比呂美。どこが雪が降っていない街だ。といってもバイクでそんなに遠出はできませんし、お金だってそんなにないでしょうしね。フリースロー三本勝負で、入れた数だけ相手に質問できるんだそうです。

中間報告?

 その頃、乃絵と眞一郎もデート中。神社で絵本の中間報告です。

絵本が楽しみな乃絵

 ますます喜ぶ乃絵。これだけ素直に賞賛してくれると、作家冥利に尽きるでしょうね。乃絵は編集者になったらいいんじゃないでしょうか。

フリースロー対決に勝利
 
 一方フリースロー対決は2-0で比呂美の勝ち。距離に大幅なハンデがあったので必然的ですね。そこで純への質問は、「石動乃絵のこれまで付き合った男の数」と「どうして私と付き合っているの?」でした。そして乃絵が噂されているようなビッチではないことと、乃絵と眞一郎が交際する条件が純が比呂美と付き合うことであることを明らかにする純。誤解からとはいえ、純な乃絵のために自身を犠牲にして好きでもない比呂美と付き合っていることが判明しました。

休日の学校で遭遇するカップル同士

 偶然にしては出来すぎですが、鶏小屋を見にやってきた眞一郎-乃絵ペアと体育館から出てきた比呂美-純ペアが遭遇。眞一郎、比呂美、そして純までもが屈折した気持ちを抱える中、乃絵がけが一人天真爛漫です。

眞一郎ママンと同じようなことを言ってしまう比呂美

 「あなたのこと、見直したわ。私とちゃんと喧嘩した人、初めてだわ」と、ケンカした比呂美をも受け入れる度量を見せる乃絵に対し、「可愛い笑顔…そんな無邪気な顔で簡単に眞一郎の気持ち、掴んじゃうのね、すごいわ…」と言ってしまう比呂美。あんた眞一郎ママンになっちゃってるよ。

嫁姑対決・嫁の逆襲

 その時、自分への眞一郎ママンの気持ちがはっきり理解できた比呂美でした。それに加えて、庭に燃え残った比呂美ママンの写真(そんなとこで焼くな、というか焼くなら完全に焼け)を見つけたことで、スパークする比呂美。

どこへ行こうというのかね?

 「ここに来たのが間違いだった。ここに来ちゃいけなかった。今までごめんなさい!」そして飛び出していく比呂美。どこへ行こうというのかね?(いかん、ムスカみたいだ)

バイクに乗せろやゴルァ

 向かった先は純の家。雪が積もって危ないというのにバイクに乗せろと我が儘を言います。「何でも聞くっていったでしょ!」と半ば脅かして「雪の降っていない街」へ行くことを強要します。事故らなきゃいいですが。今回比呂美はテンションがどん底まで落ちてしまいましたが、それでもメインヒロイン(のはず)。ここからの巻き返しに期待してみましょう。

弱いだけの子じゃあない
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好きなアニメキャラ(その9):源千華留(Strawberry Panic)

源千華留
 
 

 9月最後の日曜日、秋らしい好天で快適ですね。本日の好きなアニメキャラは、本当に嫁に欲しい源千華留です。

優しそうな千華留 

  源千華留は聖ル・リム女学校の5年生(高校2年生)で、生徒会長を務めています。姉妹校の聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院では6年生が生徒会長なので、ちょっと異例ですが、彼女の人望がなせる業ではないかと思います。

ル・リムの聖母 

  常に周囲に対して優しく、分け隔てなく接することから、多くの生徒達から「ル・リムの聖母」と慕われています。また、いつも先々のことまで思いをめぐらせる思慮深い面もあり、常に冷静沈着です。その判断の鋭さから「アストラエアの影の女帝」という別名も持っています。

お勉強中? 

  何と聖ミアトルの理事長である源千妃絽の娘です。それなのに何故ミアトルに進学しなかったのか謎ですが、伝統と格式を重んじるミアトルよりも、自由を重んじる、のびのびとした校風のル・リムの方が向いていたのかも知れません。それとも母娘の間には何らかの確執があって、当てつけで別の学校を選んだとか?千華留はそんな性格ではないと思いますが、玉青ちゃんも実家を嫌っているし、お嬢様方にもいろいろ事情があるようですね。

サンタガール千華留 

  実は三校をめぐるストーリーながら、ミアトルとスピカのライバル関係が強調される中、ル・リムはあまり本筋には絡んできません。表向きは日向絆奈(ひゅうが きずな)がル・リムにおける主人公的なポジションとされていますが、先週書いたとおり、CVの清水愛が涼水玉青役もこなしているせいか、アニメでは目立った活躍はしません。本来は沢城みゆきが玉青役だったそうですが、当時業務繁多で出来なくなり、清水愛に変わったのだとか。

ル・リムの面々 

  そのせいかル・リムでは千華留が一番目立っていて、話の本筋に絡んできています。他のル・リム勢は中等部ばかりということもあり、シリアスな話の合間に出てきて場を和ませるのが主な役割のようです。ですが、たまにおいしいところを持っていったりすることもあります。

思案中の千華留 

  初対面の時から一貫して主人公の渚砂に対しては好意的に接しており、またスピカのヒロイン格の此花光莉の相談にも乗るなど、他校の生徒達にも慕われています。

現場百回! 

  生徒会長と変身部(コスプレ部?)の部長を兼任しているほか、秘密部(探偵部?)部長も兼任していますが、各部の主要メンバーは「生徒会の中等部メンバー=変身部=秘密部」だったりします。その他にも「クッキー同好会」、「一番乗り部」、「喫茶部」などのクラブ・同好会を思い付くたびに立ち上げています。

見れば好きになる千華留 

  ル・リムは3校の中で一番新しく、自由な校風のため、学年による上下関係も他の2校と比較して緩いほか、クラブ活動が盛んで、生徒が自主的に設立した一風変わったクラブが乱立していて、掛け持ちも可能となっています。他校の生徒でも自由に参加出来るようで、この自由さを一番謳歌しているのが千華留のようです。

ミシンがけの千華留 

  また千華留には優れた演技力があり、学園祭の合同演劇「カルメン」では誰もがエトワール・花園静馬を本命視していた中、主役のカルメンに抜擢されました。

カルメンの衣装を自作 

  本人は裁縫が好きなようで、衣装さえ作れれば満足だったようですが、自作衣装を自ら着るというのもなかなか素敵です。いざ練習をしてみると、抜擢に恥じない演技で皆を納得させていました。

リョナっぽい千華留
足を怪我する千華留 

  しかし本番中にアクシデントが発生し足を負傷してしまう不運に見舞われてしまいます。これも千華留自身のせいではなく、罠に掛けられた鳳天音がバランスを崩した際に、それをかばって足を痛めたのでした。下手人の要と桃実は執行猶予付きの死刑でいいと思います(中国か)。

渚砂に迫る?千華留 

  劇自体は、渚砂を代役に立てて続行し、静馬のドン・ホセにカルメン渚砂が刺し殺されるという結末を迎えますが、個人的にはそのまま千華留カルメンを見たかったですね。

「ふん!なにさ」(演技です) 

  アニメ版に準拠したドラマCDでは、2年の頃にスピカ乗馬部の鳳天音と親しくなりますが、部長から交際を禁じられたという逸話が明かされています。ただし、千華留が名乗らなかったため天音はこの時のル・リムの女生徒が千華留であることは知らず、カルメンで共演した際も気付かないままでいたようです。

私服の千華留 

  百合満載のStrawberry Panicの中で、これほどの美貌ながら百合っぽいエピソードのない千華留ですが、危うくこの人も百合の罠にはまりかけていたのですね。千華留を相手にしては光莉ではちょっと太刀打ちできないような気がします。そうなったら夜々大勝利だったかも。

右はスピカの生徒会長 

  百合じゃない千華留ですが、渚砂や光莉を慰めるなど、一見百合っぽいシーンはあります。が、これは百合ではなく慈母の抱擁のような雰囲気です。さすがは聖母。取り巻きが下級生(中等部)ばかりなので、千華留が百合に目覚めると極めて危険なお姉様になってしまうところですが、ノンケで良かった。

光莉も慰める 

  そういえばル・リムの生徒会室の地下には多数の隠し部屋が有り、変身部の衣装倉庫として使われているそうです。ほとんど千華留が私物化しているような気がしないでもありません。母がミアトルを、娘がル・リムを牛耳っているということで、あとはスピカさえなんとかすれば三校は源一族が押さえることになるのですが。実は千華留に妹がいるとかどうでしょうか?

ル・リム制服

 

 ちなみにル・リムの校則は 
 第5条「外出時は常に本校指定の制服を正しく着用すること」
 第8条「上級生は下級生を常に守り教え導くこと」
 となっています。

ミアトル制服

 

 ミアトルの校則は
 
第7条「公共の場所で歯を見せて笑ってはならない」
第9条「おじぎの角度は腰から上体を30度曲げること」

スピカ制服
 
 
 スピカの校則は
 第13条「学外での交際は本学と保護者の承認を得て行う」
 第26条「下着及び手袋は白色以外の使用を禁止する」

探偵千華留 

と厳格で、校則というよりは拘束という感じなのですが、ル・リムはいい感じです。私も通うならル・リムがいいかな。嫁にするならミアトル(ただし百合に染まっていないこと)、部下にするならスピカ出身の子といった感じです。

千華留探偵団 

  制服を見ても、ミアトルはどこのギャルゲーorエロゲーかというドレスのようなワンピースで、スピカは純白の何というか…OL風とでもいいましょうか(汚れが目立ちそう)。これに対し、ル・リムはピンクで変形のセーラー服なんでしょうかね?赤い胴着は着脱可能なようです。

人形劇をする千華留 

  千華留はいつもクリーム色のカーディガンを着ています。寒がりなのかな?スピカもジャケットに替えてクリーム色のセーターを着る場合があるようですが、ミアトルは何もなし。もっともあんなドレスみたいな制服では何を羽織っても似合いそうにありませんが。

渚砂を慰める千華留 

  気の向くままに部活を作っては後輩達と戯れている千華留ですが、本人は「部活こそ私の生きがいなんです」と語っており、厳格な校風のミアトル・スピカとは一線を画した雰囲気を醸し出しています。他校の敷地を含めたアストラエアの丘を全て調査探検しようとするなど、その好奇心はかなり旺盛です。現場百回!!

中島沙樹 

  CVは中島沙樹。幼いころに見ていたテレビアニメ「魔法の天使クリィミーマミ」に憧れて声優を志し、「無料新人育成オーディション」に合格して特待生として声優養成所に入ったそうです。

中島沙樹その2 

  メインキャラは様々にこなしていますが、例によって出演作品と私の相性が悪いため、知っているのはこの源千華留役くらいです。ゲームの「幻想水滸伝Ⅴ」でもCVをやっていたようですが…全然覚えていません(汗)。テレビ番組やCMのナレーションをすることが多いようです。

千華留と玉青 

  Strawberry Panicでは千華留と玉青が甲乙付けがたく好きなのですが、イメージカラーが赤と青で対照的です。やはり赤の歌姫と青の歌姫…ってそのネタはもうやりましたね。良妻賢母という言葉がありますが、二人ともその素質は十分ながら、良妻寄りが玉青、賢母寄りが千華留という感じでしょうか。

笑顔の千華留

ときめきメモリアル4(その3):女性キャラ紹介その2

伝説の樹
 
 秋を満喫できる土曜日、いかがお過ごしでしょうか。

メインヒロインコンビ(仲悪いんかい?)

 本日もときめきメモリアル4のキャラ紹介です。黒歴史だのなんだの言われる「ときめきメモリアル3」(2001年12月)ですが、それでも20万本以上の売り上げとなっていました。それから8年を経て発売されたときメモ4は、既に自己鍛錬型の恋愛シミュレーションというジャンルそのものの人気が下火になっていたこともあって、廉価版込みで11万本程度と大幅に売り上げを落としています。

ラブプラス

 同時期に発売した同じコナミのラブプラスが、PSPとDSとハードが異なることもあるとはいえ、恋愛シミュレーションとはいえ斬新なコンセプト(恋人になることを目的とするのではなく、恋人となってからのいちゃつきあいが主眼)を導入したことで約24万本もの売り上げを達成したのとは大違いです。

アマガミ(PSP版)

 またやはり同時期に発売されたエンターブレインの「アマガミ」は、PS2とPSPの両面展開でしたが、やはり計25万本以上を売り上げています。「アマガミ」も恋愛シミュレーションですが、自己鍛錬とは全く異なるシステムとなっており、仲良くなりたいヒロインとのイベント発生を目的に行動していくことになります。「アマガミ」については後日たっぷりかつこってりと語るつもりなので、ここではあまり触れませんが、要するに「ときメモ4」は同時期のライバルゲームに惨敗してしまったといえます。

高校生活での出会い

 おそらくこの結果を受け、「ときメモ5」は当面発売されることはないでしょう。「ときメモ4」にしても「ときメモ」発売15周年という節目なのでリリースされたのだと思われますが、来年は20周年なんですがちょっと無理ではないかと。私自身は出れば買うと思いますが、コナミも企業だけに売れるゲームを作らなければならず、むしろ女性向けの「ときめきメモリアル Girl's Side 」シリーズの方が有望かも知れません。

出会うキャラ達

 何がいけなかったのかといえば、「萌え」が重視される中でキャラが地味であるとか、恋愛シミュレーションより恋愛アドヴェンチャーが好まれるトレンドがあるとか、いくつも理由は浮かぶと思うのですが、決定的なのはやはり時代の変化なのかなあと思います。

コンプリートガイド

 つまり、「ヒロインに愛される男になるべくありとあらゆる努力を重ねて切磋琢磨する」というシステム自体が、男達に受け入れられなくなったのではないかと。草食系とかいいますが、「なにもそこまでして…」というのが本音なのかも知れません。特にゲームをプレイする主力となってるオタク達にとっては。

モテまくる主人公

 確かに「理不尽な苦労(爆弾処理など)をしながら女の子達のご機嫌を取りまくり、3年間の苦労の挙げ句にエンディングでようやく告白してもらえる」なんてゲームは、ストイック過ぎるかも知れません。かつては登山なんかと同じで、高い嶺(藤崎詩織とか麻生華澄とか)を踏破・征服すること自体にやりがいを感じたものなんですが、「なんでわざわざそんなことしなけりゃいけないの?」と言われたらそれまでで、万人向けではないことは明白ですね。

柳冨美子

 さて話がすっかりそれてしまいましたが改めてキャラ紹介を。まずは柳冨美子(CV井口裕香)です。“インデックス”井口裕香投入とは、結構キャスティングに力入ってますよね。他にも豪華なラインナップがありますよ。

トチっても明るい冨美子

 柳冨美子はきらめき高校放送部に所属する主人公の同級生です。遊ぶことや楽しいことが大好きですが、特に食にまつわる話がやたらに多く、誕生日プレゼントは全て食べ物絡みであるほか、文化祭の模擬店を一人で制覇し、友人とは主に食べ歩きの話で盛り上がり、お菓子の想像するだけでにへら~としているという食欲魔人です。

ふくよか冨美子

 それだけ食べているのにウエストは60㎝もなく、細身のヒロインばかりなので相対的に若干ふくよかに見えますが、ぽっちゃりというよりはむしろトランジスタグラマーというべきプロポーションをしています。

とにかく胸が…
 
 作中でも屈指の癒し属性の持ち主で、彼女と友好以上で主人公のやる気が落ち込んでいる時、ランダムだがイベントでやる気を回復させてくれる「なごみ冨美子」というプラス特技を持っています。おまけにマイナス特技はないので、星川真希と並んで攻略の容易な初心者向けキャラといえるでしょう。

パジャマの冨美子

 主なあだ名はふーちゃん。新字体の「富」ではなく「冨」ですが、「とみこ」と呼ぶと怒ります。当然ですが「プニ子」などと呼んではいけません。どちらも選択肢として出てきますが(笑)。初心者向けと言いましたが、実はときめきやすさが全キャラ中トップクラスなので、攻略するならいいのですが、そうでない場合は地味に頭の痛い存在となります。ただでさえ星川真希はデフォルトで存在しているし。

告白エンド絵(冨美子)

 子供好きらしく、卒業後は保育士を目指すため短期大学に進学します。彼女は伝説の樹の下で告白せず、放送室で(図らずも)全校放送に乗せて告白してくれます。どんだけの羞恥プレイだ。まあラブラブなんだから仕方がありませんね。

冨美子私服
冨美子水着姿

 11月18日生まれ(蠍座)、血液型O型。身長とスリーサイズは1年生時:152㎝、87-58-88㎝、2年生時153㎝、88-59-89㎝、3年生時:153㎝、88-58-89㎝。身長とバストとヒップは1㎝ずつ成長しているのにウエストは戻して現状キープです。画像ではウエスト58㎝とは思えないのですが…まあそういうことです。

エリサ・D・鳴瀬

 お次はエリサ・D・鳴瀬(CV立野香菜子)です。Dはドリトルの略です。

転校生エリサ

 ときメモ初となる金髪碧眼の女の子ですが、なにしろ髪の色はフリーダムなときメモシリーズなのでイマイチ従来キャラとの差別化が上手くいっていないような気もします。両親は外国人ですが、日本に帰化しているので彼女もれっきとした日本人で、しかも英語が苦手です。

女剣士エリサ

 宮城県出身で語尾は「~ちゃ(だっちゃ)」。某ラムちゃんを彷彿とさせますが、電撃は出しません。日本文化をこよなく愛する大和撫子ですが、容姿が一般的な日本人からかけ離れているため、それに悩む一面もあり、縁日や初詣は和装でなく普段着で来ます。そんなの気にしないで来て欲しいのですが。

私には似合わない…

 部活は剣道部に所属しており、その腕前は男子顔負けです。実は2年目4月に転入してくるキャラなので、「ときメモ1」の早乙女優美をちょっと思い出させます。「2」の伊集院メイでもいいじゃないか?

そのとおりでございます。

 ただし、彼女達と違って強制登場キャラではないので、エリサについては2年生秋の修学旅行の布団イベントを見るのはかなり至難の業です。地味ですが、転入生という設定のヒロインはシリーズ初ですね。転校していってしまうヒロインは「2」で佐倉楓子という人がいましたが。また、現実に存在する都市出身のヒロインも彼女が初です。何気にシリーズ初をいくつも持っていますね。

落ち込むエリサ

 
 通常時は好感度が上がりにくいものの、一旦ときめきになると強制イベントが立て続けに発生し、告白の優先順位に関わるヒロインポイントが大きく加算されてしまいます。意図して狙わない場合はそうときめくこともない「安全牌」ですが、間違ってその気にさせてしまったら要注意のヒロインです。

告白エンド絵(エリサ)

 主人公のやる気を最高状態にさせるプラス特技「エリサ上々」を持っています。マイナス特技はないので、初心者キャラと言いたいのですが、攻略時間が2年しかないのがネックですね。卒業後は日本文化をさらに学ぶため、二流大学に進学します。

エリサのお弁当

 12月15日生まれ(射手座)、血液型B型。身長とスリーサイズは2年間を通じて166cm、88-56-86㎝です。

前田一稀

 続いて前田一稀(CV加藤英美里)です。魔法少女になってよ!と勧誘しまくったりはしません。

サッカー部の一稀

 一稀は「いつき」と読みます。鳳凰星座の青銅聖闘士……節子それ一稀と違う、一輝や!

一稀自転車修理中
 
 女子サッカー部に所属するボクっ娘です。実家は父親が自動車修理工場を営んでおり、時折手伝ったりしているので、サッカーだけでなく機械いじりも得意なボーイッシュなヒロインです。主人公が原付バイクや自動二輪を所持していた場合は、それを魔改造するイベントが発生します。

告白が実って号泣する一稀
 
 また、ロボット大会に出場することもあるのですが、なぜか携帯電話の操作は苦手で、デート当初はメールの文章すらまともに書けていませんでした。機械系は得意でも電子系は苦手なのでしょうかなかった。まあ後日改善されますが。

前田一稀プロフィール

 母親は既に亡く、父親と兄が2人という男所帯で育ったせいか、男子に話しかけたり着替えを見られたり触れ合ったりすることを恥ずかしがりません。そのせいで当初のデート衣装はジャージが多く全く色気がなくて泣きたくなりますが、好感度が高くなるにつれて段々と女の子らしい衣装へと変わっていきます(良かった…)。料理は一稀が担当しているらしく、その腕前の方は確かなようです。

男は意識しない一稀

 プラス特技は、主人公の運動ポイントを3上げる「一稀パワー」で、マイナス特技は、声かけモード登場時に一瞬で退場してしまう「俊足」。一緒に帰れない…。主人公特技「心の解錠術」で解除可能です。卒業後は家業を手伝います。女だてらに自動車整備士なのでしょうか。いや、別にいいのですけど。

平気で男に抱きつく一稀

 1月12日生まれ(山羊座)、血液型O型。身長とスリーサイズは1年生時:153→154㎝、75-55-76㎝、2年生時:155㎝、75-56-77㎝、3年生時:156㎝、76-56-78㎝。3年間で身長が3㎝伸びますが、スリーサイズは残念ながら大きな進展はありません。

響野里澄

 最後は響野里澄(CV花澤香菜)です。大人気声優花澤さんまで登場です。しかし、せっかくの花澤さんなのに、もったいな使い方しているなあという気がするのは私だけ?

いつもヘッドフォンの里澄

 音楽全般の才能に満ち、作曲から楽器演奏までこなすギフテッドですが、反面、音楽以外のことや人付き合いは苦手としており、一人でいることが多い子です。あまり感情を表に出すことがないため、何を考えてるのか読めない不思議系の女の子です。

ピアノに向かう里澄

 名前の由来は、音楽を表す単語の一つ「リズム(rhythm)」。ゆえに読みも「りずみ」であり「りすみ」ではありません。芸術系キャラクターですが、部活には入っていないため、主人公が吹奏楽部に入部しても彼女を登場させることはできません。天才は孤高なのです。

里澄と縁日へ

 2年生夏にはトリプルデートというイベントがあり、ヒロインは親しい女の子を連れてきます(例えば星川真希なら語堂つぐみ、柳冨美子ならエリサなど)が、里澄は親友も友人もいないぼっちなので、なぜかラスボス皐月優を連れてきます。どういう繋がりがあるのか一切不明ですが、皐月攻略を狙ってない場合、非常に厄介なことになります。

里澄と初詣

 家族構成は本編では不明で、作曲に没頭すると食事もおざなりになるらしく生活能力そのものが怪しいのですが、ときめき状態になるとバレンタインに手作りチョコを持って来てくれます。1年目は自称「バイエルの片手練習曲のようなチョコ」、2年目は型作りを失敗し、3年目は「イ短調のドルチェを目指したが無調になってしまったチョコ」。一体どのような味なのか……。

里澄私服

 なお里澄はきらめき高校賛歌作りのイベントがあるため、伝説の樹の下関連は完全オミットされています。里澄が賛歌作曲を頼まれるのは彼女とある程度仲良くなってからですが、完成するのは3年目以降であるため、2年目に里澄がときめき状態になっても、3年生になるまでは特別なイベントは起きません。また賛歌の依頼者は生徒会なので、里澄のイベントで皐月優が絡むのはここだけなのですが、星川真希が生徒会長を引き継いでから里澄を登場させて仲良くなってもなぜか皐月優が絡んできます。仕様というヤツでしょうか(笑)。

里澄栞

 彼女の進路は当然ながら芸術専門大学です。

売れなかった「ときメモ4」

 9月16日生まれ(乙女座)、血液型AB型。身長は3年間164㎝。スリーサイズは1年生時:78-56-80㎝、2年生時:79-56-80㎝、3年生時:79-56-80㎝。3年間でバストが1㎝成長するだけという不動ぶりです。

ときめきアイドリング!!!

 次回はラスボス&隠しキャラ紹介です。

 

中国美女列伝(その20):大喬小喬~赤壁の戦いの原因?歴史を変えた美人姉妹

大喬と小喬その1
 
 いやあ一気に秋深しといいたくなる涼しさですね。寝るとき一枚多く掛けないと寒いかも知れません。気温のせいかやかましいアオマツムシの声がしなくなりました。このまま死に絶えればいいと思うのですが、またちょっと暖かくなるとうるさく騒ぐのでしょう。

大喬と小喬その2

 フライデーナイトスペシャルの中国美女列伝、記念すべき20回目の今日は、三国志でよく知られる美人姉妹、呉のリリーズ(古い)、もとい呉のザ・ピーナッツ(もっと古い)、「江東の二喬」こと大喬小喬姉妹です。よく考えたら別に双子じゃありませんでした(汗)。

リアル大喬小喬

 またもやお断りですが、大喬小喬もカードのイラストが非常に多く、反面中国絵師の画像が少なくなっております。三国志系はとにかくゲームになりまくっているということでご了承下さい。

大喬と小喬その3

 喬玄(正史では橋公)の美貌で知られた娘達で、姉・大喬(正史では大橋)と妹・小喬(正史では小橋)の姉妹です。本来だと正史を優先すべきなのかも知れませんが、三国志演義があまりにも有名なので、演義での表記を用いさせていただきます。

大喬その1

 二人とも絶世の美女として有名で、「三国志演義」では、赤壁の戦いの前に曹操が銅雀台で二喬を侍らせたいと言っていると諸葛亮が呉の総司令官であった周瑜に告げたことで、赤壁の戦いの開戦を決断させるに至りました。

中央電視台中国影視城にある銅雀台

 銅雀台は、袁紹を破って魏王に任じられた曹操が造営した宮殿で、高さ10丈(33.3m)、3基の宮殿から構成されました。銅雀台とその南に金虎台、北に氷井台を造営し、これらを合わせて「三台」と称しました。それぞれは橋で連絡されていたそうです。

映画の中の銅雀台

 銅雀台は魏が晋になり、晋滅亡後も残り、4世紀の後趙の時代には増築されて5階建てとなり、唐の詩人、杜牧は詩「赤壁」で、もし「赤壁の戦いで曹操が勝利していたなら二喬は銅雀台にいただろう」と詠じました。

小喬その5

 北宋のころには王安石が「銅雀台の詩」を著し、その風光を感嘆しています。元末には洪水で一部が破損し、明末には洪水で大半が倒壊してしまい、現在ではほとんどの遺構が地下に埋もれてしまっているそうです。

大喬その2

 大喬は京劇「鳳凰二喬」では喬靚(きょうせい)という名で登場しますが、実名は伝えられていません。このあたり甄姫や鄒氏と同じですね。

小喬その6

 「三国志」周瑜伝によれば、199年12月、妹の小喬と共に皖城を占領した孫策軍の捕虜となり、孫策の妻妾の一人に加えられたということです。この際、妹の小喬は孫策の右腕であり親友でもあった周瑜の妻妾の一人に加えられました。

孫策

 孫策が小喬を娶った周瑜に「喬玄の二女は確かに美女だが、我等を夫にできる二人も幸せであろう」とのろけたというエピソードがあります。

大喬その3

 しかし江南の小覇王と言われた孫策は、結婚後わずか四ヶ月足らずで200年に死亡してしまいます。孫策と大喬の間に子がいたかどうかは不明であり、結婚直後に呉(江蘇省蘇州市)へ送られた後の消息は一切不明です。うーむ、鄒氏以上に曖昧模糊としていますね。その分ゲームでは活躍しまくっているのでしょうか。

大喬その4

 孫策は26歳という若さで、さあこれからと言うときに頓死してしまいます。旧敵の残党の不意打ちによるものだそうですが、「三国志演義」では呉に現れた道士・于吉の霊により呪い殺されるという設定になっています。

小喬その7

 于吉は「人々の病を治すありがたい仙人」としてに民の信望を集めていましたが、それを憎んだ孫策は、于吉に無理難題を押しつけますが、于吉がことごとくこなしていったため、言いがかりをつけて彼を殺害してしまいます。

大喬その5

 その後、孫策は旧敵・厳白虎の残党に襲われ負傷しますが、本来たいした傷ではありませんでした。しかし、死んだはずの于吉がその傷を悪化させるように毎晩孫策の前に現れて、ついにその傷が深くなり危篤になったとしています。

大喬その6

 自らの死を悟った孫策は、後継に実子の孫紹ではなく弟の孫権を指名し、その補佐役として張昭と周瑜を指名します。

小喬その8

 死に際して、張昭ら幕臣には孫権の補佐を頼み、孫権には「天下の均衡争いに与するようなことは、お前は私のようにはできるまい。しかし、才能ある者を用い、江東を保っていくことについては、私はお前に及ばない。」と、臣下の言を重んじ江東を固く保つことに意を注ぐよう言い残したとされます。

女性化した孫策

 後年、皇帝となった孫権により、長沙桓王と諡された。父孫堅が皇帝位を与えられたのに対し、孫策への追号が王位に留まったのはなぜなのか理由は不明です。

大喬その7

 ちなみに「三国志」の作者陳寿は「孫策は傑出した英気を具え、その勇猛さと鋭敏さは並ぶ者がないほどであり、優れた人物を登用して用い、志は中国全土を圧倒するほどだった。しかし、孫策は軽はずみでせっかちな性格だったので、身を滅ぼしてしまった。また孫策が呉の国の基盤を作ったのに、孫権の孫策に対する尊敬が足りず、孫策の息子は侯爵にしかなれなかった。」と評しています。

大喬その8

 小喬は「鳳凰二喬」では喬婉(きょうえん)という名で登場しますがこちらも本名不詳です。周瑜の妻妾の一人となり、赤壁の戦いを前にして、諸葛亮が曹操が二喬を奪おうとしていることを周瑜にほのめかし、周瑜を激怒させて開戦を決意させたというエピソードで有名です。

小喬その9

 しかし、大喬同様、呉に送られた後のエピソードは全く不明で、その後どうしていたのかさっぱりわかりません。その分ゲームでは大活躍なんですが…

大喬その9

 周瑜は激怒するほど小喬を愛していたということになりましょうか。あるいは曹操が嫌いだったのか。嫁の姉の大喬は親友孫策の未亡人だったので、二喬の曹操によるNTRなど許すまじと思ったのでしょうか。

大喬その10

 仮に相思相愛だったとすれば孫策-大喬ペアよりは長く続きましたが、周瑜-小喬ペアもあまり長かったとはいえず、210年に周瑜は36歳の若さで死亡してしまいます。姉妹ともにあげまんとは言えないようですね。

小喬その1

 「レッドクリフ」では林志玲(リン・チーリン)が小喬を演じていました。

小喬を演じた林志玲

 林志玲は台湾ナンバーワン美女ともいわれる大人気のモデル兼女優で、や、周瑜や諸葛亮よりも林志玲の小喬こそが映画の本当の主人公で、その存在感は大スペクタクルの戦闘シーンをすら凌ぐという評価もあるほどです。

周瑜

 周瑜は知略・武略に優れており、その才能は曹操や劉備からも恐れられるほどでした。また立派な風采をしており、「美周郎」と評されたほどでした。真・三國無双シリーズでは美女にも見える美青年として描かれています。

女性化した周瑜

 周瑜は寛大な性格で人心を掴むことが得意でした。若い頃より音楽に精通しており、どんなに酔っていても演奏の僅かな間違いに気付いたそうです。そのため当時の人々は「曲に誤りあれば周郎が振り向く」という歌を作って囃したといいます。

小喬その2

 陳寿は「曹操は丞相という地位を利し、天子を手元に置き、その威をかりて群雄達の掃討につとめていたが、荊州の城を落とすや、その勢いを借りて呉の地に鉾先を向けてきた。このときにあたり、周瑜と魯粛とは、他人の意見に惑わされる事無く明確な見通しを立て、人々に抜きん出た存在を示したというのは、真に非凡な才能によるのである」と評しています。

小喬その3

 もっとも「三国志演義」では、赤壁の戦いに際しては史実と同様、主戦派の重鎮として登場しますが、劉備の使者として呉に滞在していた諸葛亮にその出会いのときから翻弄され続ける損な役回りを負わされています。

小喬その10
 
 自らの策を全て見透かす諸葛亮を危険視し、暗殺を企むも果たせず、臨終の際にも諸葛亮からの挑発的な書状を読み、「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮をも生んだのだ!(既生瑜、何生亮)」と血を吐いて憤死するという壮絶な最期となっています。孔明の噛ませ犬か…

大喬その11

 「三国志演義」においては「月も光を消してしまい、花も恥じらってしまう」ほどの絶世の美女とされた大喬小喬ですが、彼女達のエピソードはあまりにも少ないので、その夫達のエピソードとなってしまいましたが、江南の二英傑に愛されたということだけでも彼女達の価値は高いと言っていいのではないでしょうか。

小喬その4

 名高い赤壁の戦いの直接原因とも言える訳で、歴史を変えた美女達という言い方も可能でしょう。

小喬その11

総武高校奉仕部ラジオ:「俺ガイル」WEBラジオは毎回神回でした

秋の野
 
 雨は降りましたが、台風はわりと離れたところを通過していったので被害もなくて良かったですが、一気に夜寒となりましたね。あの熱帯夜はどこへ行ったのでしょうか。季節は知らず知らずに少しずつうつろっていくというより、ある日突然に変化するという感じです。

奉仕部の面々

 本日は「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のWEBラジオ「総武高校奉仕部ラジオ」を紹介します。福山雅治ではありませんが、「実に面白い」と言いたくなる番組でした。カテゴリに迷ったのですが、アニメというよりは声優の力量かなということでとりあえず優で。

やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。

 は?春アニメの番宣ラジオを何を今さら?とお思いの方もいるでしょう。確かにラジオも7月に一旦終了しております。が、しかーし!9月19日に「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」がPS Vitaでゲーム化されたのにちなみ、同日復活特番が配信されたのです。奇跡の復活特番「復活!!帰って来た「総武高校奉仕部ラジオ。」&「江口拓也のぼっちラジオ。」!!」と銘打たれています。

雪乃と結衣
 
 アニメのおまけのように見なされがちな番宣WEBラジオ、実際そういう番組も多いのですが、「総武高校奉仕部ラジオ。」はひと味違って、単体でも面白いラジオでした。3月にプレ配信を2回行った上で、4月から7月までに月2回更新で計7回配信されました。

3月のイベントより

 このラジオは二部構成になっていて、一部のパーソナリティはアニメのダブルヒロインである雪ノ下雪乃役の早見沙織と、由比ヶ浜結衣役の東山奈央が務めており、二部が番組内番組「江口拓也のぼっちラジオ。」のパーソナリティーを、主人公の比企谷八幡役の江口拓也が務めていました。

仕切りで隔離されている江口拓也

 一部は実は三人揃っておりゲストもやって来たりするのですが、比企谷八幡がぼっちだからという理由で江口拓也は一部進行中は仕切りで隔離されており、連絡手段は糸電話(ぼっちPhone)のみとされていました。

ぼっちPhone 4S

 メール内容によっては女子二人が江口拓也に電話してコメントを尋ねたり、江口拓也から抗議の電話をかけたりするのですが、基本的にぶち切りにされたりするという可哀想な仕打ちを受けていました。そして一部進行中は退屈だからということで、ジェンガやルービックキューブをやらされ、予算がなくなると鶴を折らされたり一人じゃんけんをさせられたりしていました。

アダルトタッチの結衣と雪野

 「総武高校奉仕部ラジオ。」は雪乃と結衣のミニドラマから始まり、普通のおたより紹介(略して「ふつおた」)、奉仕部悩み相談(寄せられた悩みをHPにアップし、解決策を募る)、リア充判定部(○○はリア充か非リア充かについて寄せられた意見を紹介し、判定する)などのコーナーがありました。

通信中の早見沙織と東山奈央

 なにしろ早見沙織と東山奈央のコンビネーションが素晴らしかったと思います。同世代だしおそらく同じ大学ということもあってか大変仲が良く、早見沙織の天然ぶりを東山奈央が良く突っ込んだりフォローしていて絶妙の呼吸でした。

通信中の江口拓也

 特にリア充判定部は、「織田信長はリア充か非リア充?」とか「声優はリア充非リア充か?」などのテーマが面白かった上、寄せられた意見がまたレベルが高く、「第六天魔王とか本気で言っている信長は中二病だから非リア充」とか「声優は出逢いがなかなかなく、収入も不安点なので非リア充」などの意見は本気で受けていました。

水着の二人

 そして一部が終了し、早見沙織と東山奈央が完全に退出した後、江口拓也が独りぼっちでヌルッと始めるのが、「江口拓也のぼっちラジオ。」です。一部のオマケみたいなものだと自嘲していましたが、むしろこちらを本編としている潜在的なぼっちリスナーが予想以上に多かったという話も。

総武高校奉仕部ラジオDJCD サイドA

 コーナーはただ一つ「ぼっち党が公認します」だけで、毎回リスナーから素晴らしいぼっちエピソードが届き、次々とぼっち党総裁江口拓也が党員として公認していきます。リスナーのエピソードといい、ペンネーム(ここでは「ぼっちネーム」)といい、非常にレベルが高く、江口総裁もスタッフ(放送作家や原作者の渡亘)も笑わされてしまいます。これに対する江口総裁の突っ込みも非常に面白かったです。この人のキレ気味風の突っ込みは非常にキレが良かったです。

総武高校奉仕部ラジオDJCD サイドB

 またBGMとして江口総裁撮りおろしのアカペラが延々と流されるのですが、「テレレレレ」とか「ぼっちぼっち」とかシャウトしてるだけのようで、極めて耳障りで内容に集中できないシロモノで、ほとんどガヤか喧騒でした。しかし慣れてくると心地良いという意見も(笑)。

 唯一の公開録音の回(第5回)では、早見沙織・東山奈央バージョンが流されていましたが、こちらの方が心地よかったなあ。DJCD2枚のアニメイト予約特典には、アカペラBGMベスト版(早見・東山二人ver、三人verを含む5曲)がついてくるとか。

戸塚彩加(♂)

 番組の展開として、江口総裁を徹底的にぼっちにして早見・東山組がいじめに近いほどいじり倒すという感じでしたが、実は東山奈央は本当はぼっち(ビッチに非ず)にシンパシーが強いということで、。一週間の海外旅行から帰ってきてもメールが一通も届いていなかったり、マネージャーにかわいそうな目で見られたり、かなり高度なぼっちエピソードを披露してぼっち党公認党員になって副総裁にまでのし上がり、早見沙織を動揺させていました。急遽早見沙織もぼっちエピソードを送って公認されていましたが、小学校低学年のころの 一人先生ごっこや一人ダンスダンスレボリューションなど、あまりに微笑ましいぼっちエピソードだったので幹部の地位は望むべくもなく、ぼっち犬(なんだそれは)の散歩係にされていました。

ぼっちにされた小松未可子

 なお、いわゆる「男の娘」である戸塚彩加役の小松未可子は、学生時代にお弁当を一人中庭で食していたというエピソードを披露しながら、「だけど今は友達いるもんね!」と付け加えたことから江口総裁の逆鱗に触れ、ぼっち党初にして唯一の公式非公認の判定を食らっていました。以後の江口総裁の「未可子氏ぼっち政策」のせいで、ぼっち党員公式非公認者は最後まで彼女一人だけで、ぼっち党非公認なのにぼっちにされていました。

ぼっち党非公認党員リスト

 そして声優、リスナー、作家が揃っていじってきた江口総裁が、実は仕事だからぼっちを装っていた「ビジネスぼっち」だったことが東山副総裁によって暴露され、最終回でぼっち党は解散したのでした。

ぼっち党公認党員リスト

 いつまであるかはわかりませんが、現時点(2013年9月26日)でYouTubeやニコニコ動画で聴取することが可能です。聴取不能となったら、DJCDを買うといいと思います。面白いので損はしないと思います。

 原作・アニメともかなりの人気で、ゲームも出たことだし、アニメ第二期もあるのではないかと思います。とりあえずWEBラジオだけでも長期配信にしていはどうでしょうか。このクオリティーなら私は毎週でも聞きますよ。

この話、続けてもいいですか。:西加奈子唯一の爆笑エッセイ集

秋雨
 
 雨がしとしと。湿気があると蒸し暑く感じますね。また台風が接近しているようですが、直撃はないらしいので一安心です。春は一雨毎に暖かくなるといいますが、秋は一雨毎に涼しくなってほしいです。

この話、続けてもいいですか。

 本日は西加奈子の「この話、続けてもいいですか。」です。本書は西加奈子のエッセー集第三弾となりますが、2007年に刊行されたエッセー集第一弾「ミッキーかしまし」と2009年に刊行されたエッセー第二弾「ミッキーたくまし」を再編集したもので、正確にはベスト版といった位置づけになるでしょう。

 例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 テヘランで生まれカイロと大阪で育った著者が、小説の舞台となった大阪のこと、いろんな人との関わり、日々の生活で思ったこと、こだわること、などを縦横無尽に語る。『ミッキーかしまし』『ミッキーたくまし』をテーマ別に整理しなおし1冊にまとめた、著者唯一のエッセイ集。世界とのかかわり方、楽しみ方、その存在の強度が圧巻。小説の根っこが顔を覗かせる。

ミッキーマウス

 内容紹介では著者唯一のエッセイ集となっていますが、文庫本としてはということでしょう。「ミッキーかしまし」「ミッキーたくまし」は単行本なので。ちなみにミッキーとは西加奈子の愛称で、そのココロは耳がミッキーマウスのように大きいからだそうですが……

西加奈子

 なるほど、大きいっちゃ大きいですね。

 エッセーの名手といえば最近では私は三浦しをんを推したいのですが、西加奈子もなかなか…しかし、「窓の魚」みたいな純文学風作品を読んでからこのエッセーを読んでしまうとえらい衝撃を受けます。というか、「何真面目な話書いてんだよ、ビール飲みすぎて土下座しているくせに」とか「猫の肛門の臭いをかいで悶絶してるくせに」とか思ってしまうんですね。子供の頃同級生だった悪ガキが神父とか和尚とかになって取り澄まして説教なんかしているシーンをみた時におそらく感じるであろう感情(まだそういう経験ないですが)に近いのではないかと。

ミッキーかしまし

 当初は読者を笑かそう笑かそうという意識が強すぎて、ちょっと無理している感があるので、三浦しをんの自然体のエッセーの方がいいなと思っていたのですが、次第に調子がでてきたのか中盤以降はとても面白いです。

 プロレスが好きで猫が好き(犬も好きだけど)なあたり、私と一緒なのでとても共感が持てます。特に猫が飼い主の邪魔をする(新聞を読んでいると新聞の上に乗り、PCを操作しているとキーボードの上に乗るという例のアレ)時の猫の心理というものに対する分析には目から鱗でした。そうか、そう思っていたのか…!

 「炎上する君」の方を読んだ方からするとこのエッセー集はあまり違和感がないと思います。特に「舟の町」は、西加奈子がこんなにも猫を愛している猫飼いだからできた作品なのだなと思います。

ミッキーたくまし
 
 イランで生まれてエジプトで育ってというインターナショナルな経歴は、全てその後の大阪育ちのこやしになっているという感じがします。大阪恐るべし。関西弁は全てを塗りつぶしてしまうのか。
 
 なお、表紙の絵や本文中のイラストも全て西加奈子本人のものです。これって原稿料とか印税にはかなり有利なのでしょうか。それともあまり変わらないのか。味はあってなかなかいいですね。磨けば第二の東海林さだおになれるかも(無理か)。

 旅行記とか体験記もあって、また急に真面目になって小説家となるにあたってのバックボーンとなった作品「青い眼がほしい」を語ったりとバラエティ豊かです。

新型ホワイトベース

 エッセー中で30才成人説を唱えています。それはそれで説得力があると思いますが、30才近くになってあの酔いどれはさすがにいかがなものか。酒は飲んでも飲まれるな。30才で成人なら、30才まで酒も禁止(西加奈子限定)でいいのではないかと思います。それにしてもビールだけでよくそんなに酔っ払えるなと思います。最初の一杯は美味しいけど、あとは別の酒が飲みたいし、ビールってやたらトイレが近くなりませんかね。飲んでるそばから出て行くので、漏斗になったような気がしたりして。

true tears (その3):高校生とは思えぬ泥沼に出生の秘密まで?

秋風ぞ吹く
 
 めっきり秋らしくなって参りました。秋って素敵。長い秋ってあまり聞きませんが、春と秋の長い国なんてどこかにありませんかね。

true tears 5表紙

 昨日特別企画をやったので、本日がアニメtrue tears のレビューとなります。アニメの中では秋が深まって冬の足音が聞こえてくる中、ストーリーの方は高校生が主人公なのにドロドロと昼メロというか昔の大映ドラマのようになってまいりました。

 まず第5話「おせっかいな男の子ってバカみたい」です。ここまでタイトルは乃絵→比呂美→愛子のセリフのローテーション出来ています。2周目に入って前回が乃絵だったので今回は比呂美のセリフと言うことになると予想しますが。

乃絵との会話

 さて前回石動純に「乃絵と付き合ってくれ」と言われた眞一郎。鶏小屋で乃絵の姿を探します。乃絵の動向を探りに来たという感じですが、乃絵は特に何も聞かされていないようです。ご飯一緒に食べようとか一緒に帰ろうとか、純粋な好意を向けてきますが、眞一郎としてはためらいがちです。

 麦端祭の踊りの稽古があるからと断りますが、乃絵は凄いと目を輝かせます。乃絵の眞一郎への好意はさらにアップした模様。ただ乃絵には恋愛までの意識があるかどうか。

比呂美と乃絵

 お昼休み、朋与を待っている比呂美のところに乃絵登場。乃絵としたら、眞一郎の頼みでもあったし、友達になりたいと言っていた比呂美の希望を叶えようとやって来たようですが、比呂美のそれは全く本意ではなかったので、狼狽するばかり。乃絵の「真心の想像力」は腹黒い比呂美には通用しないようです。

比呂美と下校

 下校時に比呂美と一緒になる眞一郎。一緒に帰ります。眞一郎としては超ラッキーなのですが、それを乃絵を見ていたのでした。自分とは帰れないといいながら他の女とは帰るのか。「嘘つき」と乃絵が思った瞬間でしょう。三代吉も眞一郎に声を掛けようとして留まりますが、こちらは空気を読んだせいです。

 三代吉は彼女である愛子にセーターを編んで欲しいとおねだり。「いいよ」という愛子に歓喜感激の三代吉ですが、本当のところ愛子は眞一郎への思いを再認識しているのです。

眞一郎の気を惹く比呂美

 海岸に来た眞一郎と比呂美は、なんかいい感じ。比呂美のマフラー巻いて貰ったりして。いい匂いがしそうですね。それにしても、マフラーする位なのに女子の制服が合い服みたいなのが気になります。上着はないの?

偽りのタコさんウィンナー

 ここまでで、眞一郎は比呂美が好き。比呂美も眞一郎が好き(でもお互い気付かない)、乃絵も眞一郎に好意(恋までいっているかどうか)、愛子も眞一郎が好き(三代吉はどうする?)とモテモテ状態の眞一郎。なぜにそんなにモテるのか。ついでにいうとママンも眞一郎を溺愛しています。ジゴロの素質でもあるのでしょうかね。

なぜママンは比呂美に辛く当たるのか

 束の間の幸せタイムが終わると、待っているのはママンの厳しい視線。比呂美に「はっきり言ってなかったけど…、外を一緒に歩くのは止めて欲しいのよ…」とジェラシー攻撃です。決して眞一郎には言わず、比呂美にだけ言うところが嫁いびり風ですね。

乃絵の大胆アクション

 乃絵は麦端踊りの稽古場に突撃。踊りを褒めて「気高い涙を流せる人だわ、眞一郎は…」とさらに好感度アップのご様子です。涙をどうやって集めるのかと聞いた眞一郎に、何の邪気もなく頬をぺろっと舐めて見せるる乃絵。これは誰でもびっくりしますが、お子ちゃまな乃絵は無邪気にしたことで、なぜ驚くのか判らない様子。

乃絵と純

 眞一郎宅に純がバイクでやってきます。乃絵と付き合うかと確認に来たのでした。「乃絵と付き合う代わりに、あんたが比呂美と付き合えって言われたらどうする?」と言わずもがなのセリフを口にしてしまう眞一郎。純は、交換条件と解釈してしまいましたよ。

比呂美の部屋を訪れる

 意を決して比呂美の部屋を訪ねる眞一郎。眞一郎の部屋は障子戸なのに、比呂美の部屋はドアで鍵付きの模様。女の子だからという配慮なのでしょうか。眞一郎の部屋は誰でも入り放題ですな。

 そして螢川の4番(純のこと)を話題にする眞一郎。比呂美の態度は冷ややかそのもの。比呂美が純のことを好きだと言ったので喜ぶのかと思っていましたが、予想外の態度に戸惑う眞一郎。だから比呂美の言葉や態度を額面通り受け止めるのはいかんのだって。乃絵ならそれでいいけど。

おせっかいな男の子って…バカみたい

 「おせっかいな男の子って、バカみたい」とここでタイトルのセリフ炸裂です。「叔母さんに見つかったら大変よ…」と、さらに状況が悪化しただけで、追い出されてしまいます。乃絵の「真心の想像力」は、真心を見せる相手にしか通用しないのでしょう。

自分の部屋の比呂美

 ここで突如時間が巻き戻って、比呂美サイド視点になります。眞一郎が来る直前、朋与からメールが来ていました。どうやら眞一郎から純への乗り換えに賛成の模様です。比呂美は純と会ったという眞一郎の話を信じていない様子。朋与のメールは、おそらく乃絵と眞一郎の親密な様子を伝えていたのではないでしょうか。麦端踊りの稽古場突入を知っていたのかも知れません。眞一郎は乃絵が好きで、それで乃絵の兄である純と比呂美が交際する方向に持っていこうとしているか?と邪推したのかも知れません。

 本当の気持ちを決して見せない比呂美なので、察してちゃんになっても眞一郎にはなかなか受け止められないのですが…では何故に比呂美は正直な気持ちを表そうとはしないのか?この辺りに問題のカギがありそうです。

顔を切り抜かれた写真…

 さて従業員が倉庫から古いアルバムを見つけてきました。眞一郎が懐かしがってみる写真に、若き日の仲上夫妻(眞一郎のパパンとママン)と湯浅夫妻(比呂美のパパンとママン)の写真がありましたが、なぜか比呂美ママンの写真は顔が切り抜かれていました。これは一体…?横溝正史化するのでしょうか!?金田一さん、事件です!

セーターの丈合わせ

 後日、雨の日の愛子の店に一人でやってきた眞一郎。愛子は眞一郎一人なのにときめいてしまいます。背格好が同じだから三代吉のセーターの丈を測らせろと言う愛子。が、そこに三代吉がやってきます。店は準備中のままだったので、店を開けようとする眞一郎の肩を押さえて「開けないで…」と愛子。これは修羅場が来るのか?

true tears 6表紙

 そして注目の第6話「それ、なんの冗談…?」です。

出て行って!

 ときメモ4の主人公並に鈍感力に優れた眞一郎、愛子の「開けないで…」という言葉にもかかわらず三代吉を迎え入れます。三代吉、愛子が持っているセーターが自分だものだと気づいて、「サイズ合わせするべ」。眞一郎の背中でサイズ合わせしていた愛子は、自分の気持ちを言える訳もなく、二人とも追い出してしまいます。

 追い出された野郎二人の会話で、眞一郎と愛子が二人で買い物に行ったことをしる三代吉。修羅場は回避されましたが、これからじわじわ来そうですね。

付き合い出したいきさつ

 そもそも眞一郎の紹介で、三代吉と付き合うことになった愛子。愛子はそもそも眞一郎が好きだったようですが、眞一郎の気持ちは比呂美に向いているので、諦めるつもりで三代吉と付き合うことにしたのか。そもそも少しでも愛子に気があったら三代吉を紹介しないですよねえ。彼女になれなくても、少しでも眞一郎のそばに居られようにするには、親友の彼女になればいい。そんな切ない愛子の気持ちに眞一郎は全く気付いていません。どうしたんだ、真心の想像力というヤツは。

 帰宅した眞一郎、自室にあったアルバムが消えていることに気付きます。ママンが捨てたらしいです。なぜ捨てたし。比呂美ママンの切り抜かれた顔は、間違いなく何かを意味しているようです。

石動純がやってくる

 比呂美は女子バスケット部で練習中。そこへいきなり石動純登場。朋与もメールで純を勧めていたので妙な支援をしてしまいます。誤解が誤解を生んでいく負の連鎖。北国の雪空のように重苦しく鬱陶しい雰囲気です。

固まる比呂美

 純の出現はクラスの女子の大きな話題に。なんだかんだイケメンだしバスケは強いしで人気者のようです。面白くない眞一郎はランチタイムの定番であるグラウンド階段へ。だったらいろいろ余計なことするなと思うのは私だけでしょうか。君には“動かざること山の如し”の言葉を贈りたい。それは待ってましたと乃絵登場。差し出すお弁当をすんなり食べる眞一郎。やはり餌付け効果が効いているようです。

いつまでなんじゃあ!

 お前を見ていると混乱するからしばらく一人にしておいてくれという眞一郎。ベルトを掴んで話さない乃絵に、ベルトを進呈して去って行きます。弁当の食い逃げだ。

 放課後、純から俺と付きあいなよと誘われる比呂美。デートの約束を取り付けられてしまいます。まあいいじゃないですか、デートの一回や二回くらい。

雪の日の会話

 雪は好きだけど嫌いになったという比呂美の謎の言葉。それはどうやら雪の日の事件のせいらしいです。回想入ります。眞一郎ママン「あなた、よくこの家の来れたわね…」そこで告げられた秘密とは…

すれ違いまくる心

 眞一郎と比呂美が自宅で遭遇。比呂美、明らかにお怒りムード。
「どうか…したのか…?」
「4番(純)に何を言ったの?」
「付き合うのか?」
「とりあえず、日曜日にデート」
「そうか…申し込まれたのか…良かったじゃん」

 眞一郎としては哀愁と落胆を隠してあえて明るく祝福してみせて「大人の男」を演出してみせたのでしょうが、さらに比呂美の怒りを増幅させてしまっています。(好きだと公言したけど)好きでもない男と付き合うという事実を、(全く告げてないけど)自分が好きな男が”良かった”と言う。“どうして私の気持ちに気づかないの?”って、気付くか普通!もうねえ眞一郎、悪いこと言わないから乃絵にしといた方がいいよ。

またもやママンの攻撃

 会話はママンの登場で中断されます。「あの子、男と帰ってきたのよ」というママンのセリフは離間策だったのかも知れませんが、眞一郎は返事は「そんなこと、わざわざ言うなよ」……ママンは男の心が全く判っていないなあ。きっとそんなだから……

おめかし比呂美

 デートに行く準備をする比呂美。一応身だしなみは整えるのね。好きでもない男ならおしゃれしなくてもいいような気がしますが、そこは美人の苦労するところか。

デートに行く純と乃絵

 一方純もデート準備。眞一郎のベルトを持っている乃絵を見て動揺する純。お前らどういう関係なんだ?まあ何もないのですが。純のデートを乃絵は心から喜んでいるようです。「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」にはならないところが乃絵のいいところ。しかし相手が比呂美と聞いて妙な顔をします。

三代吉ショック

 愛子と三代吉はデート中。稲刈りの手伝いでお金があるという三代吉は、セーターを買ってやるといいます。眞一郎が選んだセーターは似合わないと。しかし愛子、それを断り、言ってはならないことを言ってしまいます。「眞一郎が選んだんじゃない。眞一郎が”手に取った”セーターを”私が”買ったの」「何だよ、それ…」
 ポジティブシンキングが取り柄の三代吉も、大ショックでしょう。これで愛子の気持ちが少しは判ったか?まあそれよりも、「じゃななんでつきあったし」と思うでしょうけどね。

デート中の二人
純に弄ばれる比呂美

 別れ際に、交際を止めると言いたかった比呂美の言葉を遮って、「仲上眞一郎に伝えて欲しいんだ。乃絵のこと。早くちゃんとしろって。あの二人、付き合うんだ」
 比呂美大ショック。呆然としてる間に好き放題に純に弄ばれてしまいます。

 夜、またも経理処理している比呂美。しかし、嫁(比呂美のことね)の動きは細大漏らさず観察している眞一郎ママン、「あなた、また男の子と帰ってきたでしょ?人目があるんだからもう少し気をつけてくれないと。ふしだらな娘と暮らしていると思われたら何を言われるか」もう比呂美のやることなすこと気に入らない様子。眞一郎とくっつくのが嫌なら、むしろよその男と交際してくれた方が戦略上有利だと思うのですが、ママンは感情だけで突っ走っているから。

怒りの比呂美

 流石の嫁(比呂美)も堪忍袋の緒が切れます。波動砲、エネルギー充填120%状態です。「どうして…どうしてそんなこと言うんですか?私がお母さんの娘だから…あのことがあるから…だから私もふしだらなんて!」眞一郎と付き合うな、他の男ともいちゃつくなでは、もう尼寺へ行けということか。ハムレットかお前はと。

食ってかかる眞一郎

 そして、「話は全部聞かせて貰った!」とばかりに登場した眞一郎。初めて比呂美のためにママンに食ってかかります。「比呂美に対して、非道すぎないか!」

NTR疑惑を語る

 そして中庭にて、比呂美の秘密告白です。もっとも眞一郎ママンから聞いたことの受け売りなのでしょうけど。
「私の方が誕生日遅いから、眞一郎くんがお兄さん…」
「それ…何の冗談…」

秘密を暴露

 ということで、6話のタイトルは何と眞一郎のセリフでした。ローテーション的には愛子だったのですが、遂に男枠ができたのでしょうか。今後三代吉とか純のセリフもタイトルになるのでしょうか?

 それはともかく、眞一郎ママンは、眞一郎パパンと比呂美ママンが同時期に不倫だか浮気をしていてほぼ同時期に両ママンが妊娠・出産したと言ったようですね。事実であれば眞一郎と比呂美は異母兄妹。そりゃあ恋ゴコロなんか抱くなというのもわかります。もっとも真実なら、ですが。これまで見たパパンはそんな人には見えないのですが…

私って最低…

 「私って…最低…」と泣く比呂美ですが、これほどの秘密、結果論ですがむしろ眞一郎に積極的には言うべきだった思います。ないしは眞一郎パパンに直接糺すとか。まあ眞一郎が知れば必ずパパンを追及するでしょうけど。一人で秘密を抱えていたことが、比呂美の真意をあえて表さないという歪みを生み出したのではないでしょうか。

 異母兄妹疑惑、おそらく間違っているのではないかと思いますが、もし真実だったらあまりの泥沼ぶりに驚愕です。そうでなくても既にいい加減ドロドロなのに。

オラなんだかワクワクしてきたぞ

 でも親世代にそんなNTR疑惑があったなんて……なんてこったい。ワクワクしてきたぞ。濃密な再現シーンも含めてぜひ詳細を我々の前に明らかにしていただきたいのです!

TRUE BLUE

 私にこのアニメを勧めてくれたリアル明里パパに言いたい。これがいいと思うあなたが、なぜ「秒速5センチメートル」をそんなに怖れるのかと。

500回記念「私の携帯デバイス史」

秋分の日
 
 秋分の日にこんにちは。爽やかな秋晴れという雰囲気で誠に結構ですね。もう30度超えとかはいいので、秋まっしぐらでお願いします。

太陽の動き

 秋分の日だから昼と夜の時間は12時間ずつ…といいたいところですが、実は若干昼のほうが長いのです。太陽の中心が地平線から出て地平線に沈むまでの時間を測れば12時間なのですが、日の出は太陽の一部が出たとき、そして日の入りは太陽が完全に沈んだ時なのです。

昼が長いからくり

 故に東京の場合、日の出から太陽の中心が出るまでの時間は4分、太陽の中心が沈んでから日の入りまでの時間も4分ということで、秋分の日の昼の長さは12時間8分になります。実際に昼と夜の長さが12時間ずつで同じになるのは秋分からおよそ3日後ころになるそうです。ここは太陽系唯一の恒星である太陽の大きさに敬意を表しておくことにしましょう。え?月と同じくらいの大きさ?それは地球からの見かけ上の大きさであって……

秋分の日その2

 実は本日のブログ記事は500本目なのです。ウィークデーは色々忙しいのでそういう記念日行事的なのは一切スルーしてきましたが、今日は祝日なので一丁やってみましょう。

ショルダーフォン

 ということで、「私の携帯デバイス史」(笑)。誰得なんだという企画ですが、まあ最近スマホを買ったばかりなのでお許し下さい。昨年10月に「私の音楽デバイス」というのをやったので、パクリです。

初代と二代目の携帯電話

 携帯電話のコンセプト自体は、電話機が考案されて間もない頃からあったそうですが、、電波のノイズの問題やバッテリーの問題、また通信速度などの多くの問題により、その実現は困難な道のりでした。1960年代から70年代に小型化の努力が続けられ、80年代に車載電話やショルダーフォン(肩にかけて持ち運ぶもので、重量はなんと3Kg)が登場し、遂に1987年に携帯電話と称したものがNTTから発売さました。当時は約900gもあったそうで、軽くダンベル状態でした。

IDOの常盤貴子

 私がPCに憧れてPCを所有するに至るには、およそ20年もの歳月が必要でした。みんなビンボが悪いんじゃ!これについてもいずれ「私のPCデバイス史」でやりたいと思いますが、私が自分の携帯を購入したのは2002年でした。携帯電話登場から15年後ということで、ずいぶん遅いデビューな訳ですが、ちょっと言い訳させて貰えれば、携帯を持ったのはもっと早くて1999年でした。

IDOの常盤貴子その2

 しかしこれは会社の貸与品で、しかも外国生活中のことなので、日本での使用とはまったく勝手が違っていました。メールもようできませんでしたし。それでも携帯登場から12年後なので、全然早くはありませんけどね。しかし携帯電話を常に持ち歩くという習慣が確立したのは20世紀中でまあ良かったです。欧州では違う国に行っても普通に使えましたし、便利でしたが、違う国にバカンスに言っていても電話が簡単に通じてしまうと言うのは善し悪しでしたね。

IDOの常盤貴子その3

 で、帰国後に押っ取り刀で携帯を購入した訳ですが、3年も日本を留守にしていたので、全く携帯事情というものに疎くなっておりました。とりあえずどの会社のにするのかというところから選択しなければならなかったのですが、実はこれはあまり悩まずにauにしました。なぜか?それはauの前身である日本移動通信(IDO)を、我が天位女優・常盤貴子が宣伝していたからです。これを持って選ばずして何を持って選ぼうや!昔はそれはそれは美しく可愛かったですから。

A3013T.jpg

 で、初めて購入したのが東芝のA3013Tという機種でした。当時auはローエンドがA1000シリーズ、ミドルクラスがA3000シリーズ、ハイエンドがA5000シリーズと3つのコースになっており、A2013Tはミドルレンジでした。

 2002年4月下旬発売で、購入が5月上旬だったので、ほぼ出たてを買ったという感じでした。
A3013T開いたところ

 当時の携帯電話としては最大級の解像度(144×176ドット)を持つポリシリコンTFT液晶を搭載し、背面のサブディスプレイもカラーでした。当時は既に折りたたみ式が主流となっていたのですが、携帯をいちいち開かないと時間も判らないというのがいやで、サブディスプレイが大きい物が欲しいと思っていたのが選択の決め手でした。

A3013T宣伝

 データフォルダの容量は約1MB(笑)、連続通話時間:約130分、連続待受時間:約200時間でした。当時装備がなされだしていたカメラがまだ未搭載でした。重量は約105グラム、サイズ(高×幅×厚)は93×47×25mmで、厚さ25ミリというのがかなり分厚く感じました。

 サブディスプレイが大きくてそれは良かったのですが。およそ半年後にワイシャツの胸ポケットに入れていたところ、ビルのドアの取っ手にぶつけてしまい、液晶が割れてしまいました。他の機能には影響はありませんでしたが、サブディスプレイは全く機能しなくなり、選択した理由が消滅と言うことに。電話やメールは問題なかったので、とりあえず我慢して使用し続けていましたが、早く新しいの買いたいなと思い続けていたのでした。

 価格.comの評価は残念ながらありませんでした。古すぎるせいでしょうね。

A5503SA.jpg

 続いて2代目の機種が三洋の A5503SAです。2003年12月上旬発売です。先ほどの3コースでいえばハイエンド機ということになります。

 ディスプレイは240×320ドットで2.2インチに拡大し、サブディスプレイも1.5インチと大型でした。またサブディスプレイ熱は続いていたので、とくにかくサブディスプレイの大きさに惚れました。カーソルキーも背面に搭載していたので、本体を閉じたままでもメール閲覧などのが可能でした。

A5503SAを宣伝するお姉さん

 またFMラジオを搭載して、専用イヤホンのコードをアンテナとしてラジオが聴視できましたが、AMならいざ知らずFMはもはやあまり魅力を感じませんでしたのでほとんど使用しませんでした。

FMが聞ける

 所有機としては初のカメラ搭載機となりしたが、なんと31万画素(笑)。A3013Tはシルバーとピンクしかなった(ということは主に女性向けだったのか?)のですが、A5503SAは青白赤オレンジ緑の5色展開で、私は青を選びました。当然「グフ」と読んでましたとも。中二病的に言えば専用イヤホンコードがヒートロッドな訳ですね。

グフ

 そしてサブディスプレイの大きさはお気に入りで、機能に特に不満もなく、もうぶつけて割ったりしないように気をつけたので、4年以上も使い続けました。

A5503SA宣伝

 データフォルダの容量は10MB。10倍になりました。連続通話時間:約180分、連続待受時間:約200時間でした。重量は約109グラム、サイズ(高×幅×厚)は 96×49×20mm で、20ミリという厚さは当時としてはかなり薄型でした。この薄型は以後選択のポイントとなります。

A5503SAの評価

 価格.comの評価は4.51とかなり高いです。携帯性、レスポンス、メニュー、画面表示が高評価でした。私も携帯性は良好だったという印象があります。

W61P.jpg

 こうして長く使用したグフですが、時代の流れによる陳腐化は否めず(ワンセグ見てみたいな~とか思ったり)、2008年夏についに3代目購入に踏み切ります。パナソニックのW61Pです。
 
 これまでは第3世代携帯電話であるCDMA1Xシリーズでしたが、W61Pは第3.5世代携帯電話 (3.5G) に分類されるCDMA 1X WINシリーズとなりました。発売は2008年2月でしたが、購入したのは半年後の8月でした。

W61P宣伝

 メインディスプレイは2.9インチと大きくなりしたが、サブディスプレイは0.8インチでしかも白色有機ELというシンプルな物になりました。サブディスプレイ熱は収まっていなかったのですが、この時期大型サブディスプレイというのは全く流行しておらず、泣く泣く断念の憂き目に。

 カメラは207万画素と7倍近くになりましたが、当時すでに自慢するほどのスペックではありませんでした。カラーは金赤黒白青の5色で、青も考えたのですが、ワンパターンはいかんということでここな大人ぶって金を選んでみました。渾名は当然「百式」です。それしかないでしょう。

百式

 薄型化に気合いを入れた機種で、キーはシート状の「レリーフキー」を採用しており、キーと周囲が一体化していましたが、クリック感は悪くありませんでした。重宝したのはワンプッシュオープンで、側面のボタンを押すと一発で展開するのでした。たたむときは手動だし、普通の携帯よりちょっとだけ力が必要でしたが、飛び出しナイフみたいで私は好きでした。

百式と呼んでいました

 ワンセグを搭載していましが、筑波嶺あたりでは電波の状況が悪いのか見られませんでした。都心部専用か。外部メモリもmicroSD(別売り)が用意されていましたが、使用しませんでした。
 
 連続通話時間:約220分、連続待受時間:約340時間とこちらは地味に向上しています。重量は約107グラム、サイズ(高×幅×厚)は50×108×12.9㎜(最厚部15.9ミリ)で、その薄さはポケットでも邪魔にならず、実に素晴らしいと思いました。

W61Pの評価

 価格.comの評価は4.31でA5503SAよりダウンしています。デザイン、携帯性、レスポンス、画面表示の項目が高評価です。私も薄型で携帯性は実に良かったという印象があります。百式ですが100年も使うという訳にはいきませんでしたが、5年以上使うことになったのですから、相性は良かったのでしょう。

SHL22.jpg

 そして遂に真打ち登場。今月購入した初スマホ、シャープのSHL22です。

 多分PCがおかしくならなければ今なおW61Pを使用し続けていたと思いますが、ガラケーからスマホというのは時代の流れなのでしょうか…。もっともスマホを持ってみたいなという気持ちがなかったと言えば嘘になるでしょう。スマートフォンは2007年頃から普及しているので、やはり奥手のデビューとなりました。

SHL22宣伝

 LTE(Long Term Evolution)という新たな通信規格を採用しており、第3.9世代携帯電話 (3.9G) とも呼ばれますが、2010年12月に国際電気通信連合はLTEを4Gと呼称することを認可したため、auでは「4G LTE」と呼称しています。

SHL22宣伝その2

 スマホはガラケーと同様の性能表記することが難しいのですが、あえて共通スペック面を書き出すと、ディスプレイは4.9インチ、カメラは約1310万画素とガラケーを圧倒しています。ジェット機とレシプロ機を比較しているような気がしてきます。重量は約155グラム、サイズ(高×幅×厚)は142×70×9.9㎜、連続通話時間:約1250分、連続待受時間:約590時間(LTE)となっています。

三色揃ったSHL22

 CPUはクアッドコア、電力消費を抑えるIGZO液晶と大容量(3080mAh)バッテリーの搭載により。持ちの良いスマホという評判を取っているようです。おそらく新発売のiPhone5Sとも互角以上にやりあえるスペック(直接戦う訳ではありませんが)を持っていると思います。

SHL22の評価(9月23日現在)
 
 価格.comの評価は4.89と高評価です。満足度ランキングは全スマホ中3位ですが、上位2機がdocomoのものなので、auとしてはトップに位置します。レスポンス、画面表示、バッテリーが高評価となっています。バッテリーの評価は全スマホ中1位ですね。

起動中のSHL22

 価格.comの「KAKAKU.com Magazine」では、価格スマホとしてはミドルクラスで、華々しいスペックではないものの、大方の予想を超えた高い評価を勝ち得ているとされています。その理由としては、①大容量バッテリーとIGZO液晶を組み合わせた長時間駆動が魅力 ②画質の改善されたIGZO液晶とレスポンスのよさが光る ③今期最速の「GALAXY S4」に肉薄するベンチマークスコアを記録-などが挙げられており、スマートフォンを日々使っていて気になる部分の性能がすぐれているとしています。

リックディアス

 また地味に防水・防塵ボディというのも嬉しいです。ユーザーを選ばない手堅さと使い勝手を兼ね備えているといえるでしょう。ちなみに正式名称はAQUOS PHONE SERIE SHL22というのですが、SERIE(セリエ)とは「最高峰」という意味だそうです。

サイコガンダム

 色は白黒青の3色で、今回黒を選択しました。一番不人気色という噂もありますが、これまで持っていなかったもので。恒例のモビルスーツに例えると、黒だと何でしょうかね。リックディアス?サイコガンダム?実は見ていない(ゲームではやりました)のですが、Wガンダムに登場するガンダムデスサイズヘルということにしようかと思います。

デスサイズヘルカスタム

好きなアニメキャラ(その8):涼水玉青(Strawberry Panic)

秋の夕暮れ
 
 いよいよ半年続いたデイサイドが終わります。秋分を過ぎればナイトサイド。だからって夜ばかりなわけではないですが、夕暮れ時の情緒がいやます季節の到来です。

横浜の夕暮れ

 いつが夏の終わりか、知るよしもなく、
 気づけば、蹌踉と日暮れの秋風の道を…。

渚砂と相合い傘

 そんなことがあってから、私は用心深くなって、日毎、人がコーヒーに入れる砂糖の数まで数えるようにしてきたが、その為にかえって、恋人の心変わりを、早めたかもしれない。

吹き出す玉青

 ロダン美術館の秋の庭に、木の葉を踏みながら、彫刻相手の独り言して、つまるところ恋は戻らない、灰色の空模様だというのだ。

Strawberry Panic メインキャラ

 城達也のジェットストリームの「独り言」のナレーションが聞こえてきそうな、秋の日が好きです。

Strawberry Panic メインキャラその2

 それでは日曜恒例、好きなアニメキャラ。第8弾は「Strawberry Panic」の涼水玉青です。

とある玉青
笑顔の玉青

 涼水玉青(すずみ たまお)は聖ミアトル女学園 4年月組に在籍する女生徒です。ミアトルは中高一貫なので、4年生は高校一年生に該当します。月組ってのが宝塚歌劇団みたいですね。

お淑やか玉青

 身長162cmで星座はしし座。血液型はAB型。

私服の玉青

 青い髪をシニヨンにしており、白い大きなリボンを頭の後ろに結んでいます。名前に似つかわしい清らかで涼しげなたたずまいですね。

困り顔の玉青

 ミアトルは生粋のお嬢様学校ですが、とりわけ玉青は「○○ですわ」というお嬢様口調が特徴的です。学生寮であるいちご舎に入った時から1人部屋で、ルームメイトが出来るのを心待ちにしていました。そこへカモがネギしょったようにやってきたのが、両親の海外転勤で、伯母の母校である聖ミアトル女学園4年に編入することになった蒼井渚砂(CV中原麻衣)でした。

これくらいの百合が気持ちいいですね

 編入してきた渚砂に一目惚れし、あれこれと世話を焼きます。制服のサイズ測定までやっていました。普段は冷静かつ温厚な性格ですが、渚砂のことになると我を忘れる傾向があり、ストーカー的な側面も見せます。

歓喜の玉青

 何かにつけ「渚砂ラブ」な面が強調されており、“ガチ百合”と見なされています。「Strawberry Panic」という作品自体が百合を楽しむものなので、玉青と渚砂という美少女どうしのキャッキャウフフは実に心地よい(渚砂はやや引き気味ですが)のですが、玉青にとって大変不幸だったことは、花園静馬(CV生天目仁美)という「犬神家の一族」に出てきそうな名前の、女の中の男のようなキスマニアが渚砂に接近してきたことでした。

玉青疑惑のまなざし
驚愕の玉青

 文芸部に所属しており、第15話で学園祭の三校(聖ミアトル女学園、聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校)高等部合同演劇「カルメン」の脚本を執筆しました。その出来映えはミアトル生徒会長の六条深雪に絶賛され、以降、深雪からは特に信頼され、裁定によりミアトル代表として渚砂とのカップリングでエトワール選に出馬することになります。

渚砂を横取りする静馬
無念の表情の玉青

 スピカの鳳天音・此花光莉コンビとは甲乙付け難い名勝負を演じますが、静馬が結果発表直前に投票会場へ乱入したことで渚砂の本命がやはり自分ではないことを悟り、渚砂を送り出します。NTRだNTRだ。

ゲーム版の玉青

 この報われなさ、努力に努力を重ねてあと一歩というところで鳶に油揚げをさらわれる哀れさがタマリマセンワー。

デスノートを手に入れた玉青

 23話の予告では以下のような会話がなされています。

リボンを外した玉青

 玉青「外が雨や嵐の日に部屋の中にいると、世界中がこの部屋だけになった気がしませんか?」
 渚砂「うん、その気持ちわかる。」

赤い糸の玉青

 玉青「もしかしたらそういう時、外は本当は海で、この部屋は海に漂っている小さな船なのかもしれません。」
 渚砂「さすが玉青ちゃん、ロマンチックだね。」

衣替え

 玉青「二人の船は船長も二人、乗客も二人です。」
 渚砂・玉青「次回、『ストロベリー・パニック』、『迷路』。」

渚砂と一緒

 玉青「どんな嵐の海でも、二人でさえいられれば…。」

碇シンジ風玉青

 ああ、その願いも虚しく……。その悲劇性がまたいいのですが。

キマシタワー!!

 ニコニコ動画などでは、百合な場面で必ず「キマシタワー」というコメントがなされますが、その発言の元祖とされます。しかし、星一徹のちゃぶ台返しと同じで、確か一回しか発言していないはずなのですが、インパクトがあったせいで常に言っていたように見なされてしまうのでした。

可愛い玉青

 文庫版では、過去に静馬と付き合っていたらしいです。高校一年生で“過去”ってのもなあ……。静馬はとっかえひっかえで女の子をつまみ食いしていたらしいので、餌食になってしまったのでしょう。

懇願する玉青

 お嬢様の雰囲気は伊達では亡く、実家は涼水リゾートグループという大企業を経営しているそうです。しかし、理由は不明ながら、実家との間に何らかの問題があるらしく、「あんな家」と嫌っています。

清水愛

 CVは清水愛。「Strawberry Panic」では聖ル・リム女学校の日向絆奈(ひゅうが きずな)も演じていました。美人声優さんだと思いますが、例によって出演作品と私の相性が良くないらしく、あまり見ていません。

日向絆奈
命(左)と舞衣(中)。右は今回関係ありませんが、なつきです

 「舞-HiME」では美袋命(みなぎ みこと)という役を演じていて、やはり中原麻衣が演じるヒロインの鴇羽舞衣(ときは まい)と絡んでいましたが、「Strawberry Panic」とは全く違う絡みだったのでびっくりしました。やはり声優は凄いですね。

中原麻衣と百合っぽく

 中原麻衣とは共演することが多く公私共に親しい関係にあるようです。「Strawberry Panic」1話から13話まで使用されたED「秘密ドールズ」と14話から25話まで使用されたED「苺摘み物語」では「中原麻衣&清水愛」というユニットを組んで歌っていました。特に「秘密ドールズ」のPVでは本人達が百合シーンを演じていました。

渚砂に迫る玉青その2

 ニコニコビューワーですがよろしければ。

キスシーンも披露していました

 http://nviewer.mobi/player?video_id=sm14482670

ええ、ガチですとも
 
 寸止めだと思いましたか?いいえ、ケフィアガチです。

明るい玉青

 玉青は実にいい娘なので、これを期に百合とは縁を切って幸せな結婚でもして欲しいです。この性格ならいいお嫁さんになれること間違いなしです。この人が奥さんだと、自覚のないまま操縦されそうですが、そうなっても一向に構わないですね。

萌える玉青その2

 次回は涼水玉青とともに、私にとっての「Strawberry Panic」二大ヒロインである源千華留です。玉青が「青の令嬢」のイメージならば、千華留は「紅の姫君」といったところでしょうか。このあたりについては昨年12月4日の記事とか同月5日の記事

玉青抱き枕(裏面は蒼井渚砂)

http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-208.html
http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-209.html

千華留さん

でも触れていますが…。でもいい。やりたいからやるのです。


ときめきメモリアル4(その2):女性キャラ紹介その1

彼岸花
 
 今日は結構暑いですね。暑さ寒さも彼岸までといいますが、秋のお彼岸に入っているというのに往生際が悪いぞ、夏。もっとも朝夕はすっかり涼しくなったのでまあなんとか耐えられますけど。そういえば彼岸花が咲いていますね。お彼岸といえば忘れずに咲くあたりが律儀というかなんというか。毎年だいたい同じ場所に咲くのですが、それまで影も形もなかったものが、いきなり茎だけ伸ばして花を咲かせるところがちょっと怖いです。

ときメモ4全ヒロイン

 それではギャルゲーの土曜日、ときめきメモリアル4の第二回行ってみましょう。キャラ紹介といきたいのですが、隠しキャラも含めて12人もいるので、分割して紹介してきたいと思います。今思えば、「ときメモ1」も「ときメモ2」ももっときちんとキャラ紹介すれば良かったなあ。資源の枯渇という問題をどう考えていたんだ、ぶつぶつ。

星川真希

 ではまずメインヒロインの一人、星川真希(CV大亀あすか)です。

コスプレをした大亀あすか

 主人公のクラスの委員長で、積極的に何にでも一途に挑戦するがんばり屋さんで、みんなの人気者です。

河川敷のヒロイン真希

 愛称はホッシー、マッキー、星さん、☆、スタリバ(星川→スターリバー→スタリバ)、特技さんなどですが、「マッキー」は本人に嫌がられます。「星さん」、「☆」、「スタリバ」、「特技さん」はファンによる愛称で、ゲーム中で呼ぶことはできません。だいたい「特技さん」って…(笑)。

計画通り?

 「メインヒロインは親しみやすく」というコンセプトで作られたキャラで、その点では「ときメモ2」のメインヒロイン陽ノ下光と同様。しかしながら「主人公の幼馴染みではない」という部分は光とは異なり、この部分は「ときメモ3」のメインヒロイン牧原優紀子と同様なのだそうです。ヤッテナイカラヨクワカラナイケド。

看護師姿の真希

 好感度が上がり易く、デート4~5回ぐらいでときめき状態になってしまったりするため、狙っているわけでなくて、爆弾処理のデートだけでもときめき状態となります。よく「爆弾処理は河川敷」なんて言われます。河川敷は好感度が上がらず、金も掛からないという、およそ普通の女の子なら怒りそうデートスポットですが、それでも真希ちゃんはときめいてしまうので、「河川敷ヒロイン」なんて言われたり(ひ、ひでえ!)。

ときめき状態の真希

 他にメインヒロインの特権ともいうべき、好感度に関係なく強制的に発動する二つのイベントも好感度アップに貢献するため、真希を攻略するにあたっては、このときめきやすさは何の問題もなく、「初回プレイでは星川真希」はときメモ4プレイヤーの間ではもはや常識といってもいいでしょう。

真希・修学旅行にて

 しかし、光同様、他の女の子の攻略を狙う場合、この「勝手にときめく」という特性は非情に厄介な問題になります。ときめいているだけならいいのですが、勝手に傷ついて爆弾を発生させるし。特にもう一人のメインヒロインで、藤崎詩織の系譜を引き継ぐ皐月優を攻略する際には、真希に好感度を逆転されてしまい、伝説の樹の下に来ているのは優ではなく真希だったという痛恨事がままあります。

人望のある真希

 優を攻略するには、優が生徒会長なので生徒会に入る必要があるのですが、なんと真希も生徒会に入り、しかも会長を引き継ぐので、優卒業後の生徒会活動は真希とすることになるので、どうしてもこういう現象が発生してしまいます。

ディフェンスに定評のある樹之下守

 こういったことから、「ディフェンスに定評のある樹之下守さん」などと揶揄されたりします。ただし、爆弾発生がなく爆弾爆発の影響も受けない3人の隠しキャラにはその神技ディフェンスも通用しないようです。GSGKの若林源三が急にザルキーパー森崎と化してしまうわけですね。

席がお隣さんになる真希

 入学直後から主人公に親切に接してくれ、特技のセットや毎学期ごとの付け替えを手伝ってくれたりする世話焼きさんです。進級時に別のクラスになっても、乗りかかった船だからとわざわざ特技の付け替えのために主人公の教室まで来てくれたりします。なんて健気でいい子なんでしょう。ただし、爆弾点滅状態だと手伝いには来てくれません。所詮は女子高生、そこまで人間はできていませんでした。

特技を手助け

 卒業後の進路は、攻略すれば看護の専門学校へ、攻略しなければ主人公に進路を教えないまま卒業することになります。3年次最後の期末テストでは、親友の語堂つぐみと同レベルの成績になりますが、つぐみの進路が文系専門大学(文系パラメーターを500位に上げる必要有り)なので、真希も看護大学に進学してもいいような気がしますが、どうしても専門学校じゃないといけないのでしょうか?まあ看護婦は似合ってそうですが。

浴衣の真希

 固有特技は、発動すれば主人公の体調ポイントを6上げる「真希の笑顔」です。プラスのみでマイナス特技がないところはさすが真希ちゃんだ。

真希体操服姿
真希水着(好感度低)
真希私服(春・好感度高)

 6月1日生まれ(双子座)、血液型A型。身長とスリーサイズは1年生:157cm・83-56-83、2年生:158cm・83-56-84、3年生:159cm・84-56-84。身長が1センチずつ伸び、バストとヒップが1センチ大きくなりますが、ウエストはそのまま。56センチって相当な細さですよねえ。趣味は音楽を聴くこととウインドウショッピングだそうです。

語堂つぐみ

 続いて真希の親友・語堂つぐみ(CV矢作紗友里)です。読書が好きな文学少女で、星川真希の親友です。小学生時代に転校してきて、その時に仲良くなった真希とずっと仲良しのようです。真希と親しくする主人公を警戒しているところは、ときメモ2の恐怖のDV女・水無月琴子を彷彿とさせますが、そこまで暴力的ではありません。ですが、やはり怒らせると怖いらしいです。

つぐみとデート

 文芸部に所属しており、主人公がウィークデーに文系の勉強を続けると登場します。メガネをかけて一見おとなしそうな娘に見えますが、思いっきりツンデレです。

つぐみ海にて

 運動が大の苦手で、海やプールでは浮き輪がなければ泳げないほどです。ホラーや絶叫マシーンも苦手で、その際の絶叫は耳が痛くなるほどらしいです。趣味は読書で好きな場所は図書館です。

つぐみ喫茶店にて

 実家は喫茶店を経営しており、デート後に彼女の実家の喫茶店に行くことがあります。それはいいのですが、他の女の子とデートしていても、延長戦でこの喫茶店に寄ることがままあって、つぐみと知り合っていなければ別に問題ないのですが、知り合っている場合はウエイトレスつぐみのツンツンした接客が炸裂します。

さすが主人公!

 他の女の子とデートするなとは言いませんが、普通はつぐみに遠慮して別の店に行くんじゃないか、主人公?この辺りの鈍感力にはマイキャラながら恐れ入ります。

つぐみ体育祭

 プラス特技は、主人公の文系ポイントを3上げる「つぐみの文学」。マイナス特技は、主人公のやる気を最悪状態にする「ツン」。マイナス特技を無効化する主人公スキル「心の開錠術」は必携です。

デレ状態のつぐみの告白

 ツンデレだけに、エンディングはかなりデレデレで、CVの矢作紗友里さんもフリートークで恥ずかしがっていました。

ときめき状態のつぐみ

 3月2日生まれ(魚座)、血液型A型、身長とスリーサイズは3年間を通じて155㎝・78-54-78。まるで成長していない…。「貧乳はステータスだ」キャラなのでそこはまあいいとして、やはりウエストは54センチはすごいですね。

龍光寺カイ

 お次は龍光寺カイ(CV松浦チエ)です。

不良ぶるカイ

 学校にあまり姿を見せないため「不良ではないか?」と言われている子です。実は伊集院家と肩を並べるほどの財閥である龍光寺家のお嬢様なのですが、本人は親に敷かれたレールに乗ることを嫌っており、半ば家出同然の不良少女を気取った生活を送っています。

男前のカイ

 しかし主人公と出会い、接することで考え方が少し変わり、そして龍光寺家を継ぐか継がないかの人生の岐路に立たされることになっていきます。果たしてどちらの道を選ぶのか?それは主人公次第だったりします。

カイ勉強中

 お嬢様である上に、期末テストではトップクラスの成績を取るほど頭も良い子です。幽霊部員とはいえ水泳部に所属している関係か運動能力も高く、マラソン大会でもトップレベルの成績ですが、サッカー小娘・前田一稀には一度も勝てていません。

カイとデート

 水泳部になかなか顔を出さないのは「自分の泳ぎたい時に泳ぎたいから」だそうです。

カイクリスマスパーティー

 不良少女を気取った生活を送っていたとはいえ、基本がお嬢様のせいか、縁日の金魚すくいやりんご飴を知らない等、世間知らずの面があります。性格はやたら男前ですが、動物やぬいぐるみなど可愛いもの好きな一面も持っています。

カイ修学旅行イベント

 皐月優とは小さい時からの知り合いのようです。優の家も市議会議員とからしいので、親同士のつながりなのでしょう。ちなみにカイには一切きらめき高校の「伝説の樹」に関するイベントが存在しません。こういうキャラとしては他に響野里澄がいます。

ときめき状態のカイ

 卒業後は、家を継ぐルートに進んだ場合は帝王学を学ぶためアメリカへ留学、家を継がないルートに進んだ場合はアルバイトになります。恋人になるならぜひ家を継いで貰いたいですね。目指せ逆玉!

遊園地のカイ

 プラス特技は、主人公の根性ポイントを3上げる「カイ流闘魂術」。マイナス特技は、主人公の体調ポイントを5下げる「眼力」です。

カイ夏私服(好感度高)

 4月14日生まれ(牡羊座)、血液型A型、身長は3年間通じて167㎝、スリーサイズは1年生:85-57-86、2年生:85-57-87、3年生:86-57-87。ウエストが増えないのはもはや「ときメモ」界のデフォルトなのか?

郡山知姫

 今回最後は郡山知姫(CV庄司宇芽香)です。

大人っぽい知姫

 知姫は「あき」と読みます。主人公より1年先輩で、化学部に所属しています。主人公の事を「後輩クン」と呼ぶ、かなり大人びた人です。サプリメント主体の実験をしており、部室の前には常に長蛇の列が出来るほど女子生徒に人気があります。そのサプリメントは、製薬会社のモニター(アルバイト)で得た試供品だとか。

知姫のお弁当

 母子家庭で、実家は母親が女将を務める小料理屋です。その母親から教わったためか、彼女が作るお弁当はトップクラスの味です。虹野沙希の再来か!しかし化学部というのがちょっとひっかかりますなあ。ドーピングとか化学調味料とか…

新制服を着た知姫

 主人公の入学時より制服が替わったため、優と同様、「ときメモ1」の旧制服を着用していますが、隠しキャラ「水月春奈」が登場していれば、彼女がそのキャラの制服を着用するイベントが発生します。なにしろ身長差が20センチもあるのでかなりパッツンパッツンですが。春奈とはどこでどういう風に知り合ったのか謎です。

知姫講義中

 卒業後は理系専門大学へ進学していますが、優同様頻繁に来校している模様です。きらめき高校の「伝説の樹」の伝説を正確に知っている数少ないヒロインの1人です。

知姫伝説の樹の下

 プラス特技は、主人公の理系ポイントを3上げる「知姫の知性」。マイナス特技は、主人公の体調ポイントを5下げる「強制サプリ」です。休養コマンドの効果が低い本作では、ボディブローのようにジワジワ効いてきます。一体何を飲ませてるのか。

知姫サンオイルイベント

 エリサ・D・鳴瀬と双璧をなすほどのモデル体型で声もかなり色っぽく、夏の海では「ときメモ1」の鏡魅羅のようにサンオイルイベントが発生します。理系キャラでありながら実はセクシーキャラなのでした。

ときめき状態の知姫

 ちなみに主人公は先輩には敬語で話しますが、親密な関係になると「知姫」と呼び捨てに出来ます。そうすると「さあ、行きますよ知姫」「どうしました?知姫」のような口調になります。なんか貴族あたりのご主人様がメイドに呼びかけているかのようで、そそります。

知姫と春奈

 7月14日生まれ(蟹座)、血液型AB型、身長は3年間を通じて170センチ、スリーサイズは2年生:86-56-87、3年生と大学1年生:87-56-88。170センチでウエスト56センチだとう!?なんというグッドプロポーション。なぜモデルをやらなかったし。

ときメモ4その2表紙

 次回はキャラ紹介第二弾です。
 

中国美女列伝(その19):鄒氏~図らずも曹操を窮地に追い込んだ妖艶な未亡人

鄒氏その1
 
 三連休前日にこんばんは。連続三連休とは嬉しいですが、5日間連続で会社に行けなくなりそうで後が怖いですね。

鄒氏その2

 金曜恒例中国美女列伝、19回目の本日は三国志から、英雄曹操をあわやという絶体絶命の窮地に追い込んだ鄒氏です。先週の甄姫同様、この人も名前が伝わっていません。鄒姫とも言われないし、鄒氏じゃ「田中氏」とか「山田氏」と言っているのと同様なのであんまり色っぽくないのですが、でも気のせいか「鄒氏」という語感だけでそこはかとなく色っぽい気がしてしまいます。

鄒氏その3

 あらかじめお断りしておきますが、今回画像は非常にカードものが多いです。三国志系のカードバトルに頻繁に登場するらしいのですが、中国絵師による画像は非常に少ないのが特徴です。まあ皇后にまで立身した甄姫と違って、曹操と絡んだとはいえごく短い期間だったので仕方がないかも知れませんが。

鄒氏その4

 鄒氏(すうし)は生年不詳で没年は197年です。後漢末の武将である張済の妻(後妻)でした。張済はかの悪名高き董卓配下の家臣で、。192年の4月に董卓が王允らによって暗殺される(実際に手を下したのは呂布ですが、
貂蝉を使った高名な美女連環計ですね)とその復讐に立ち上がり、6月に董卓の配下武将だった李傕・郭汜・樊稠・王方・李蒙と共に長安に攻め上って王允を殺害しました。その後後漢最後の皇帝である献帝を脅して鎮東将軍に任ぜられ、後に驃騎将軍・平陽侯に立身しました。

鄒氏その5

 後に献帝を巡って仲間達が長安で覇権争いを始めた際、張済もこれに絡むのですが結果的に献帝を手放すことになり、錦の御旗を失ったことで求心力を失い、次第に勢力が衰退していきました。

鄒氏その6

 その後張済は荊州北部で略奪を働いていましたが、流れ矢に当たって死亡してしまいました。彼の死後は、甥の張繍(ちょうしゅう)が後を継いだ。張繍、字は力なんてことだったら面白いのですが、残念ながらそういうことはありませんでした。

鄒氏その7

 この張繍の下に新たに参謀として加わった賈詡(かく)は、張繍に対し「将軍は軍才に優れておられるが、曹操には及ばない」と語ったそうです。張繍は賈詡の進言に従い、賈詡を派遣して荊州に割拠していた群雄の一人である劉表と同盟を結びました。

鄒氏その8

 しかし197年に曹操が侵攻してくると、やはり賈詡が降伏を進言したためそれにあっさりとこれに従い、曹操に恭順します。非常に素直な性格というか何というか。軍師としてはむしろ仕え甲斐があるかも知れません。そしてこの頃、張済の後妻だった鄒氏は、張済の死後は張繍の下に身を置いていました。

鄒氏その9

 曹操が張繍を攻めるにあたっては、領土的野心だけではなく、鄒氏がもの凄い美人だという噂を聞きつけて、これを奪うつもりでもあったのだともいわれてます。

鄒氏その10

 後に諸葛亮が呉と同盟を結ぶにあたって、二喬(先君孫策の妻大喬と前部大督(前線総司令官)周瑜の妻小喬の美人姉妹)を奪おうとしていることをほのめかし、周瑜がこれに激怒して開戦を決意するというくだりがあります。諸葛孔明ともあろう者がまさか根も葉もないことを口にするとは思えないので、それらしいことを実際に曹操が言っていたのでしょうが、そもそもこの鄒氏との一件で曹操の好色振り、人妻好きぶりは周知のことだったのでしょう。

鄒氏その11

 息子の曹丕も人妻であった甄姫を奪っていますが、血は争えないというか。この際も曹操は甄姫を狙っていたらしいので、親子で人妻を取り合うとか、一体なんなんだこいつらは(笑)。

鄒氏その12

 さて、張繍も実は絶世の美女であるこの鄒氏に心を奪われていたようです。実際に関係を持っていたとも言われますが、いずれにせよ族父の未亡人に手を出すことは儒教道徳にもとるため、正式に妻とすることはできませんでした。一節には乱世をいいことに張繍のほうでは鄒氏を妻にと考えていたものの、鄒氏の方が夫の喪を理由に断り続けていたとも言われます。

鄒氏と曹操

 念願の鄒氏を手に入れた曹操は、張繍の恭順当日から鄒氏を側妾にして毎夜共に過ごして耽溺したそうです。曹操を狂わせたということで、鄒氏には妖艶の美女という定評がつきまとうわけですね。

鄒氏その13(その3の色違い)

 張繍としては、憧れの叔母(といっても伯父の後妻で若いし血は繋がっていないし)を寝取られた状態な訳で、NTRによる怒りと嫉妬で気も狂わんばかり。実は賈詡はこうなることまで計算して降伏を勧めていたという説もあります。なにこれ、ちょっと賈詡怖すぎる。

鄒氏その14

 実は曹操は張繍が恨んでいることは知っており(張繍の鄒氏に対する不貞も知っていたとか)、密かに張繍を殺害する計画を立てていたところ、これに気付いた張繍が賈詡の進言を容れて、先手を打って奇襲をかけたようです。

怒りの張繍(イメージです)

 怒りに狂った張繍の「な、何をするだァーッゆるさんッ!」とばかりの叛逆に対し、鄒氏にすっかり溺れていた曹操は全く無警戒でいたようです。異変に気付いたのは、曹操の嫡子・曹昂(そうこう)でした。張繍軍の襲撃の際、曹昂は父の寝所に乱入し、連れて逃げようとします。その際、一緒に居た鄒氏を「父が生き延びるのに邪魔」ということで斬殺してしまったそうです(その身を曹操に捧げたことを憤った張繍によって殺されたという説も)。  

ひどいよ…なにも殺さなくても!

 「ひどいよ…何も殺さなくても!」とまどかさんもお怒りですよ。それはさておき(可哀想だけどさておいてしまうのです)、曹昂はその後、曹操を確実に逃がすために、自分の馬を貸した上、曹操の盾となって殺されてしまいます。この他甥の曹安民、親衛隊長的存在だった典韋までが討ち取られ、曹操陣営は甚大な被害をこうむって敗走します。この敗北に匹敵するのは後の赤壁の大敗くらいでしょうか。

鄒氏その15

 逃げ帰った曹操は、曹昂の母(正確には継母、つまり曹操の妻)の丁夫人に曹昂を助けず見捨てた、とさんざんに罵られてしまいます。丁夫人の悲嘆があまりに深いので、曹操は夫人を里に帰して気持ちが収まるのを待ちましが、丁夫人は曹操を許すことはなく、二人はそのまま離縁することになりました。曹操は後年、「もし霊魂というものがあって、曹昂に『私の母はどこにいますか』と尋ねられたなら、予は何と答えたらよいのであろうか」と嘆いたといわれます。

鄒氏その16

 さて再び曹操の敵対勢力に戻った張繍は、再び劉表と結んで曹操と干戈を交えます。そして曹操に息子の敵討ちで滅ぼされた…ということになりそうですが、事実は小説よりも奇なり。曹操と敵対を続けていた199年、張繍は袁紹からの同盟の誘いを受けるつもりでしたが、賈詡から「大勢力たる袁紹との戦いを控えた今の曹操は、味方になる勢力を必ず厚遇するでしょう」と進言されます。またもやこの進言に従った張繍は、曹操に帰順します。

鄒氏その17

 そして賈詡の言うとおり曹操は張繍を厚遇し、列侯に封じられました。また帰順後に張繍の娘は曹操の息子の曹均の妻として迎えられています。200年には官渡の戦いで武功を挙げ破羌将軍に昇進し、その後曹操に従い袁譚を破ったため、加増を受けたりしています。

鄒氏その18

 張繍は207年、烏桓征伐中に陣中で病死しました。一説によると、張繍は曹昂の異母弟である曹丕の元へ頼みごとに赴いたところ、曹丕から「お前は私の兄を殺したのに、どうして平気な顔をして私に会えるのだ」と言われ、これに不安を感じ自殺したのだとも言われています。後は張繍の息子が継ぎましたが、219年に曹家政権の転覆を目指すクーデターを謀って失敗し、領地を没収され処刑されました。

鄒氏その19

 なお、張繍の頼れる軍師だった賈詡は張繍二度目の帰順後に曹操の直参となり、参謀として働くことになりました。曹操としては張繍よりも賈詡を手に入れたことが大きかったのではないかと思います。

鄒氏その20

 賈詡は曹丕が曹操の後を継いで魏王となると、三公の一つである太尉に任命され、曹丕が献帝から禅譲を受けて皇帝に即位した後も筆頭の重臣として厚遇されました。曹操・曹丕はいずれも賈詡の献策に従わず兵を進めた場合、勝利を収めることができませんでした。

鄒氏その21(OL鄒氏)

 賈詡は自身が降将であり、且つ智謀に長けていることから、曹家に疑惑を持たれることを恐れ、朝廷を退出した後は私的な交際をせず、また子供の縁談相手に高貴な家を選ばなかったそうです。仕える君主を幾度となく替えつつも、その全てで難を避けつつ重用されたことから、処世術が非常に巧みだったことは間違いないでしょう。

鄒氏その22

 話題がすっかり鄒氏から離れてしまいましたが、鄒氏は曹操を危機一髪に追い込んだことで傾国の美女とされていますが、鄒氏自身に何らかの意図とか野望があった訳ではなく、ただひたすらに美しく妖艶だったことが戦乱の嵐を呼んだと言えそうです。

鄒氏その23

 鄒氏自身に罪ありとは言えませんが、強いて言えば「そなたの美しさそのものが罪なのだ」とでもいうところでしょうが、なんか口説き文句みたいになってしまいますね。

二喬

 次回は二喬こと大喬・小喬姉妹を取り上げたいと思います。

最後の制服:渡辺麻友2nd写真集は愛らしい制服姿を愛でたい方に

仲秋の名月
 
 こんばんは。仲秋の名月、ご覧になりましたか。関東地方は空気が乾いていい天気なので、くっきりと名月を観賞できました。秋の月は実にいいですね。春の朧に霞む月も、冬の冴え冴えとして凍り付くような月も味があっていいのですが、やはり秋の月は格別です。

最後の制服 表紙

 さて美しい月をみましたの、本日は月にも負けない美少女をということで、なぜか先日ふらふらと買ってしまった渡辺麻友の2nd写真集「渡辺麻友 制服図鑑 最後の制服」です。うわあ、アイドルカテゴリーは一年ぶり以上だ。

最後の制服 宣伝

 渡辺麻友については昨年6月7日に「次のエースは渡辺麻友」という記事を書いておりまして、取り上げるのはそれ以来ですね。
http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-28.html

最後の制服 宣伝その2
 
 私の的確だったはずの読みを見事に外して、時々センターを務めたりはしているものの、今だ総選挙で1位になることはできず、エースの座を射止めることができない渡辺麻友。ちッ、ノストラダムスになりそこねちまったぜ。

自ら宣伝する渡辺麻友

 でもこの人は、80年代でもソロでアイドルを務めることができたであろう逸材だと思うのですよ。その場合、大ヒットを保証することはできず、結果的にいわゆるB級アイドルになってしう可能性もあるでしょうけど、シングルの7~8枚と年末の各種音楽賞の最優秀新人賞候補くらいにはなれたのではないかと思います。

茨城大成女子高校

 そんな美人鑑定士ユースフが今なお推奨する渡辺麻友の二冊目の写真集が「最後の制服」なわけです。例によってAmazonの内容紹介です。

宮城常磐木学園高校

 AKB48渡辺麻友、待望の2nd写真集発売! 日本全国北海道から沖縄まで、実在する94の高校の制服を着用するという今までにない、まったく新しい形の写真集が完成! 水着に体操着、部活シーンまで。渡辺麻友のリアルな学園生活が収録された一冊。

東京女子校制服図鑑

 大昔にですね、現在もイラストレーターをしている森雅之という人が「東京女子校制服図鑑」という本を出版しました。東京の私立女子高校生の制服をイラストで集め、図鑑の形式にしたもので、1985年7月に出版されました。毎年のように改訂が行われ、1994年版までのロングセラーを記録したそうですが、私が勇気を振り絞って買ったのは1985年版でした。今ならAmazonで注文すれば簡単ですが、この本をレジに持っていくのかなり度胸が必要でした。

こんな感じのイラストがついた図鑑でした

 中身はこんな感じで、あっさりしたエロ度ゼロのまさしく図鑑なんですが、表紙のセーラー服のレジ抑止力が非常に強力で。昨年まで持っていたのですが、某DMさんに、母校の制服が載っているということで差し上げてしまいました。それはさておきなぜこの本を買ったのかといえばですね、大学に通うに様になって都心を行き来するようになってから、それこそ各種の制服を目にするようになり、あれは一体どういう学校の制服なのかということに興味を持ったからなんですね。昆虫図鑑とか野鳥図鑑を買うのとほぼ同じノリでしたが、男子高校生の制服には一切興味がなかったのは当然というか必然というか。図鑑だって出ていません。

京都明徳高校の制服

 ちなみにこの図鑑はロリとかのオタク層には受けず(まあそういう傾向のイラストじゃないし)、むしろ一般読者(私も当然こっちですよ、こっちですからね)から好意的に受け止められたということで、一種の制服ブームのきっかけとなったほか、1980年代後半から90年代にかけて、高校進学に対しての志望校決定の理由に「制服のデザイン」が考慮されるようになり、スクールアイデンティティと称して多くの学校で制服のデザインが一新されるようになりましたが、そのきっかけの一因ともいわれたそうです。

群馬常盤高校の制服

 能書きが長くなりましたが、「最後の制服」はこの「東京女子校制服図鑑」の日本全国版でかつ実写版とでもいうべき写真集だと思うのです。「Daily AKB」の内容紹介では

広島盈進高校

 AKB48の次世代エース渡辺麻友が日本全国、北海道~沖縄まで、全94の高校の制服を着用した今までにない形の写真集が完成。水着に体操着に部活まで、渡辺麻友のリアルな学園生活が収録された一冊。

埼玉西武台高校

 となっています。いまだに次世代でいいのかというツッコミはさておき、47都道府県から2校ずつで計94校です。それを渡辺麻友が全て着てポーズを取っています。その他、各学校のサッカー・バドミントン・ソフトボール・水泳・陸上・柔道・バスケットボール・テニス・バレーボール・チアリーダーのユニフォームを着て競技シーンを演じており、末尾では架空の「渡辺麻友高校」でのスクールデイズが描かれています。

秋田和洋女子高校

 整った顔立ちから「CGだ」とか「2.5次元」とまで言われたことがある渡辺麻友ですが、この写真集では色っぽさはほぼゼロですが、とにかく可愛いです。そして女子高生の制服というものは、変に色っぽい人が着るとストリッパーとかAV女優のコスプレめいてしまう危険があるところ、渡辺麻友は既に高校卒業後して1年以上を経た19歳にもかかわらず、本当の女子高生以上に制服を着こなして美少女女子高生を演じています。

北海道北星学園女子高校

 渡辺麻友の場合、彼女にとかガールフレンドにというよりは、妹とか娘に欲しいという気がします。それはお前がおっさんだからだろうというツッコミが無数に入ってきそうですが、私の妄想では20代後半くらいで16,7歳のちょっと年の離れた渡辺麻友が妹でいて、ひたすら懐いて慕ってくるのを愛でまくりたいです。たまに帰り道で出くわしたら喫茶店でパフェとかごちそうしてやったり、給料日には駅前のケーキ屋でケーキを買って帰ると歓声を上げたり、ボーナスが近づくとちょっとしたおねだりをしてきたり。そんな麻友に「しょがないな~」とか「バカ野郎~」とか言いながら実は嬉々として甘やかしてしまうチョロい兄貴というのに私はなりたい(笑)。

仙台育英チアリーダー部

 これくらい可愛いモデルに着て貰えば制服もさぞや本望だと思いますが、この掲載された94校ってどういう経緯で選んだんでしょうね?基本的に全て私立高校みたいですが、「ぜひ着てちょーよ」みたいに立候補する学校もあったかと思う反面、伝統と格式の名門校なんかだと打診しても断られたりしているのかも知れません。例えば東京なら聖心とか雙葉とか東京女学館(通称「渋谷の白鳥」)といった有名校があるのですが、一切入っていません。各都道府県二校じゃあ入らなくて当然ともいえますが、何となくこういった名門校は断ったんじゃないかな?なんて気がしてしまいます。

大阪成蹊女子高校水泳部

 特筆すべきは中盤で大阪成蹊女子高校水泳部の水着を着ているのですが、水着姿がいいというのは置いておいて、渡辺麻友は水泳帽を被って額を完全に出している姿を見せています。Wikipediaによると“髪の毛は一度も染めたことが無い。ほとんどの場合、前髪は整髪料で固めており、絶対に上げることがない。AKB48に加入してから額を出したのは2度のみ。ライブの間のMCでも前髪を気にする姿が頻繁に見られる”ということなので、前髪を上げるどころか額を完全に露出しているこの姿は非常に珍しいのではないでしょうか。あ、なおこの文の下の水着姿はその学校のものではなく、「渡辺麻友高校」のものなので前髪おろしまくりです。あしからず。

スクール水着

 ついでにWikipediaを読み続けたら“AKB48の総合プロデューサー・秋元康は、渡辺を「正統派アイドルの美少女」、天性のアイドルです。アイドルになるために生まれてきたような子です」 と評している。フジテレビ編成制作局バラエティ制作センター制作担当部長・きくち伸は「80年代にもピッタリハマる平成のアイドル」「抜群に歌が上手い“秀才”ではないけどとてもいい歌を届ける“天才”」と評した”と記載されていました。80年代アイドルが勤まると思ったのは私だけではなかったか!

スクール水着その2

 ちなみにAKB48の楽曲には「最後の制服」という歌があります。写真集のタイトルはここから取ったのかも知れません。8thシングル「桜の花びらたち2008」のカップリング曲のようです。タイトルのとおり、卒業式の日の思いを歌っています。ついでだから歌詞も載せときましょう

青森弘前学院聖愛高校

 あの白い雲が流され千切れながら
 青い空にそれぞれの道を選ぶように
 同じ教室の窗 一緒に眺めた日々
 明日から私たちは 違う空を探す

 卒業式が終わる頃 深呼吸したら泣けて來た
 サヨナラ(サヨナラ)
 友達(友達)
 サヨナラ

 人は誰もこの場所から長い道を步き始める
 門を出たら一步一步遙か彼方の夢に向かって…
 最後の制服著た今日を 私は忘れない

 なぜ 古い校舍バックに写真撮るの?
 當たり前だった景色も今は宝物ね
 あの日手紙渡した東の渡り廊下や
 みんなで泣いた美術室 ふざけ合った踴り場

 三月の風に搖れて桜の枝が手を振るように
 ありがとう(ありがとう) 
 今日まで(今日まで)
 ありがとう

 人は誰も帰る場所を 記憶の中殘しているよ
 つらい時や悲しい時 今來た道を振り向きながら
 あの日の眩しい木洩れ陽を 私は思い出す
 
 人は誰もこの場所から長い道を步き始める
 門を出たら一步一步 遙か彼方の夢に向かって…
 最後の制服脫ぎながら 淚が止まらない

 私は忘れない


 いかにも卒業式シーズンを狙った、らしい歌ですね。YouTubeに映像がありました。センターは前田敦子と小嶋陽菜という異色強力ツートップとなっています。

最後の制服 AKB48

 http://www.youtube.com/watch?v=VXVsqPQaBKU

カバーを外した表紙

刹那に似てせつなく:復讐鬼となった女二人の運命の行方は

良夜
 
 いや~涼しいって素敵ですねえ。こういうのを良夜というのでしょうね。明日は仲秋の名月ですし、秋はこうでないと。熱帯夜?何それ美味しいの?……ととぼけるにはまだ記憶に生々しいのですが。

刹那に似てせつなく

 本日は唯川恵の「刹那に似てせつなく」です。唯川恵の作品は多分初めて読みました。いい年して初めて読む作家さんが多くて情けないというか何というか。

唯川恵

 唯川恵(ゆいかわ けい)は1955年2月1日生、石川県金沢市出身です。地元の短大卒業後に北國銀行に就職し、転職を経て10年ほどOL生活を送ったそうです。茶道、華道、洋裁、エアロビクス、三味線、レザークラフト、着付け、医療事務など、多数の習い事をしてみましたがどれも長続きせず、日記だけが唯一長続きしていたことから小説を書いてみようという気になったそうです。日記から小説って飛躍が凄いですね。日記に創作ばかり書いていたのでしょうか?

 1984年に「海色の午後」で集英社第3回コバルト・ノベル大賞を受賞し、作家デビューしました。ということはジュニア小説家ということですね。“恋愛小説といえば唯川恵”と言われるほどに一世を風靡しましたが、恋愛小説にはそれほど深刻なテーマというものがなく、読みやすい反面飽きて読者離れを起こしやすい傾向があるそうです。男や大人の読者は最初からあまり手を出さないでしょうしね。

 唯川恵がそれまでの恋愛小説か・ジュニア小説家定評を打破したのが、1997年のホラー色彩の強い小説「めまい」と今回読んだサスペンス小説である「刹那に似てせつなく」だそうです。そして2001年に「肩ごしの恋人」で第126回直木賞を受賞しました。また2008年には「愛に似たもの」で柴田錬三郎賞を受賞しています。

 文庫では、解説を多くの作家に依頼しており、文庫版あとがきにおいて、解説者への謝辞を述べているのが特徴だそうですが、「刹那に似てせつなく」では書評家の藤田香織が解説を書いています。

肩ごしの恋人

 唯川恵の作品はテレビドラマにもなっており、「刹那に似てせつなく」は片平なぎさと蒼井優主演でTBS系で2005年3月16日に放映されました。このほか、石田ゆり子が主演した「彼女の嫌いな彼女」(1993年、2002年)とか米倉涼子と高岡早紀が主演した「肩ごしの恋人」(2007年)などが有名でしょうか。

 では例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 42歳の並木響子は、復讐を遂げた。名前も年齢も偽り、掃除婦として潜り込んだ会社の副社長室で、男を刺し殺したのだ。3年前、愛娘・加菜を死に追いやった男だった。返り血を浴び、立ち尽くす響子。突如、その手を引き現場から連れ去る若い女が!? 19歳の道田ユミだった。彼女もまた、殺人を犯していた――。 恋愛小説の名手が極限の逃亡劇を描く、傑作クライム・ロマン!

 並木響子は不倫関係にあった男に裏切られ、身籠もった娘を一人育てていましたが、ロリコン変質者に辱められた娘の可菜は12才で死を選びました。相手は大企業の御曹司ということもあり、警察もとりあってくれないどころか、相手側のマスコミ操作により死後も娘を貶められた響子は自分の人生を捨て、3年の歳月をかけて見事復讐を果たします。

TBSドラマの「刹那に似てせつなく」

 一方フィリピン人のじゃぱゆきさんの娘(父親の日本人は逃亡)である道下ユミは、14才で母が死に、以後はヤクザの手駒として売春をさせられてきましたが、唯一愛してくれたチンピラが、大金の入手をめぐって暴力団組織の幹部に殺害されたことで復讐を決意し、幹部を殺して金を奪って逃げています。

 実は大企業のロリコン御曹司と暴力団幹部は昔からつるんでいた悪い仲間で、ユミは14才の時にやはり御曹司に弄ばれた経験があり、生かしておけないと殺害に向かったのですが、行ってみたら見ず知らずの響子が既に殺害していたという状況に遭遇したのでした。

 こうして殺人犯同士の女二人がなぜか道連れとなって逃避行を展開することになります。その間お互いの事情はほとんど知らないままで、上記の事情は終盤になってようやく一部知り合うのみです。

 「刹那に似てせつなく」は、従来の唯川恵作品とは一線を画した作品で、直木賞受賞に向かうターニングポイントとなっているのですが、反面従来のファンからは「いつもと違う」作品と捉えられたようです。私はこれが初顔合わせなので、これから別の作品を読むと別の意味で驚くことになるのかも知れません。

 とにかく登場する野郎共がクズばかりです。か弱い女性達を食い物にしている男が現実にはそんなに多くないことを願っているのですが、ロリコン御曹司とヤクザ幹部はともかく、その他の連中も本当にクズです。響子もユミもダメンズウォーカーなのではなかろうか。

刹那に似てせつなくPOP

 ユミはチンピラの子を妊娠していましたが、ヤクザ幹部に蹴られて流産し、藪医者の処置が劣悪だったせいでずっと具合が悪いまま。あげくに手引きしてくれるはずの元カレもユミが強奪してきた金を横取りして逃亡してしまいます。後半登場する響子の元不倫相手だけ、何となくいい人風に登場してきますが、結局妻との離婚→響子との再婚という計画を実現できず、それなのに響子を孕ませていたというド外道なので、現在バブルのつけを払ってリストラ要員となり、家庭も冷え冷えとして一人暮らしをしているとわかっても全然同情できません。

 生まれた境遇が悪すぎたユミはどうしようもなかったかなと思う反面、響子の方は別な生き方もできたはずなので、一方的に男だけを批判して済む話ではなく、彼女自身も責めを負うべきなのですが、それが娘可菜の死ではあまりにも過酷すぎるというものです。可菜には何の罪のない話だし。

 自分は逃げ切ろうとか考えていない響子は、若いユミだけでも密航で外国に逃亡させようとしますが、すでにユミの身体は…。ラストは非常に切ないです。せめて可菜を重ね合わせるようになったユミのために響子が犠牲になった方が救いがあったような気がします。

 むしろ物語が終わった後響子がどうなったのかに興味が湧きます。裁判で当然ロリコン御曹司の所行に触れていくことになるでしょうが、証拠となるPCの画像は響子が消してしまったらしいのです。PCのエキスパートなら本体さえ残っていれば復元できるのかも知れませんけどね。

刹那に似てせつなく単行本

 おそらく死刑はないと思うので、出所後元不倫相手は待っているのか、また彼はどのような境遇になっているのかなど、興味はつきませんが、本書の世界ではクズ男ばかりなので、「もう男なんか信じない!」という気持ちになっても不思議ではないような気がします。それでも男を求める女というもの救いがたい存在だな、なんて(あくまで本書においてのみの感想です)。

 

心の旋律:“母と娘の絆”でもある爽やかな合唱曲

台風一過

 台風一過で朝晩涼しくて爽やかですね。徒然草第19段「折節」の一節“やうやう夜寒になるほど、雁鳴きてくる比、萩の下葉色づくほど、早稲田刈り干すなど、とり集めたる事は、秋のみぞ多かる。また、野分の朝こそをかしけれ。”を実感します。

合唱曲集 心の旋律

 今年の夏も滅茶苦茶暑かったので、ようやく秋が来たことよと詠嘆したくなるのですが、考えてみればもう立秋から40日も経過していて明後日は仲秋の名月です。気分は初秋なんですが暦の上では既に仲秋なんですね。秋と言えば枯れ葉なんですが、枯れ葉が目立つのはむしろ立冬過で、暦の上での秋の間はまだ色づきも浅い気がします。過去形で語ってますが、本当にもう夏は戻ってこないですよね?嫌ですよ、噂をすれば影なんてのは。

心の旋律

 それでは夏がもう復活しないように、秋を思わせる爽やかな歌を紹介したいと思います。TARITARIのもう一つのEDというか、全体的な主題歌とも言える「心の旋律」です。

心の旋律を見る和奏

 EDは基本「潮風のハーモニー」なのですが、「心の旋律」は2話、6話でEDを務めています。本編の中では和奏のママンまひると教頭・直子が高校生時代に作った歌という設定ですですが、2話では合唱コンクールに参加したものの、アクシデントで部員が間に合わず、来夏と紗羽が和奏の伴奏で歌っています。6話では、音楽に戻ることを決意した和奏が音楽準備室でまひる達の歌を収録したカセットテープを聞き、それに合わせて歌い出したところに「合唱時々バドミントン部」のメンバーがやって来て揃って合唱します。正確にはまひる(大原さやか)の声も混じっているので6人バージョンとも言えますが。

消された名前

 作詞は音楽ユニットenfoniusのボーカルriya。主にアニメソングを中心に活動しているほか、ゲームの歌も手掛けています。作曲編曲は浜口史郎。やはり主としてアニメの劇中音楽やゲームのオーケストラ用編曲を手掛けています。「合唱時々バドミントン部」の5人で歌ったバージョンは、和奏がソプラノ、来夏と紗羽がアルト、大智とウィーンがテノールを担当した混声三部合唱となっています。

新聞記事

 本年7月に開催された第68回東京都合唱祭の初日(7月6日)のCブロックのトリを飾る形で、「白浜坂高校合唱同好会」の名で総勢169人の有志が「心の旋律」を混声四部合唱で歌うというイベントが行われました。半数は合唱未経験者だったそうですが、それにもかかわらずトリを飾る形になったのは、人数の異様な多さ(Cブロックの他の団体は15~45名)故だったそうです。集まったんですね、TARI TARIファンが(笑)。

歌うまひると直子

 オタク的なアニメファンが多数いたと思われますが、合唱関係者からは、「合唱未経験者がこんなにも加わってくれた」と好評だったようで、結果的には大成功で大きな拍手を受け、合唱を終えることができたそうです。

ドズル中将も言っています

 合唱は数だよ兄貴!

最終回より 吹奏楽部の支援

 なお、合唱終了後に1ダースほど用意してあった「心の旋律」の楽譜は瞬く間に完売したそうです。ぜひ他の合唱団も歌ってわ欲しいものです。それでは歌詞です。

 風 新しく 緑を駆ける
 どこまでも遠く 澄み渡るよ
 今 軽やかに 光は回る
 全てをやわらかく照らすだろう

 星さえ見えない
 雨の時でも
 君が夢見てる未来は
 側にあるよ

 いつの日も歌おう
 この心のまま
 響くよ 空の向こう
 彼方まで

 そしてまたどこかで
 君に届いたら
 思い出してほしい
 輝く笑顔で過ごした日々を


最終回より 声楽部の支援

 ここまでが一番の歌詞です。なんだこの若々しく清々しい歌詞は…たまげたなあ。ああ、夢や希望や未来があるって素晴らしい。もはや失われてしまった物達という気がしますが、思い返せば青春時代というのは、前方に限りなく美しい“夢・希望・未来”はあるけど、どれもこれも実際に手にしていない時代でもありますよね。でも、がむしゃらに前を向いて歩いて行けるのってやはり若さの特権だと思ってしまうのでした。

最終回より 音楽劇を実施

 風 透き通り 大地にそよぐ
 優しく時間を包んでるよ
 今 穏やかに 光は注ぐ
 全てを懐かしく照らすだろう

 道さえ見えない
 闇の時でも
 君が信じてる未来は
 側にあるよ

 いつの日も歌おう
 この心のまま
 悲しみも越えて行く
 強い声

 君がその勇気で
 一歩進む時
 思い出してほしい
 煌めく瞳で過ごした日々を

 いつの日も歌おう
 この心のまま
 響くよ 空の向こう
 彼方まで

 そしてまたどこかで
 君に届いたら
 思い出してほしい
 煌めく瞳で過ごした日々を

 輝く笑顔で過ごした日々を


涙の和奏

 本編では6話まで和奏が迷いの中を暗中模索していますが、この歌詞を見ると、ママンであるまひるが和奏に訴えかけているメッセージのようにも解釈できますね。そして和奏もこの歌詞を額面通り受け取って“復活”したのでしょう。それには2年半以上の歳月が必要でしたが、最愛のママンを失った哀しみ(しかも死ぬまで病状を一切知らされず、心の準備もないままでした)から立ち直るにはそれくらいの時間は不可だったのかも知れません。前半、沈んだ表情の和奏を見っぱなしだったので、後半の明るい和奏の表情がそれはそれは嬉しいのですが。

明るくなった和奏

 それでは聞いてみて下さい。

 来夏(瀬戸麻沙美)&紗羽(早見沙織)の2人バージョン。2話のEDです。画像は変わりませんがフルFDです。これはこれで完成されていますね。

2人バージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=zUONg9mgxvU

 合唱時々バドミントン部の5人バージョンの高音質版。フルHDです。

5人版高音質

 http://www.youtube.com/watch?v=nzKd_BgBNXU

 オリジナル・ミックスバージョン。インスト版・2話EDの2人版・6話EDの5人版・幕張総合高校合唱部版・最終回5人版の全部入りです。HDです。

全部入りバージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=vQajLbyfWrc

true tears (その2):真意と裏腹にすれ違う恋心

台風一過

 台風縦断ということで凄い風雨でしたが、みなさんご無事でしょうか。外出できずに引きこもりにはなったけど、休日で本当に良かったなあと思いました。

夕焼け真っ赤っか

 わりと速い通過で、筑波嶺あたりは夕方までには天候が回復しましたが、夕焼けがすごく綺麗でした。

true tears 3話表紙

 さて本日は「true tears」レビューの第二回です。先週はPC故障で出来ませんでしたが今日は大丈夫です。まずは第3話「どうなった?このあいだの話」です。

乃絵の餌付け

 乃絵の「眞一郎雷轟丸化」計画は続いているらしく、下駄箱や机やロッカーに「天空の食事」が。ピンクの紙だからラブレターかと期待しこちらが悪かった。木から一人で降りられなくなるのに良く取ってくるなあ。

彼氏とご帰宅?

 文句を言わずば気が済まない(食べられないし)という眞一郎、下校時に乃絵を発見します。脳天気にひょいひょい人混みを駆け抜けて楽しそうな乃絵。眞一郎に気付かないまま振り切ります。やっと見つけた乃絵は男の腕にしがみついて、ヘルメットをかぶせて貰って大型スクーターでご帰宅といったところです。前回登場した兄貴のようですが、乃絵の彼氏と誤解する眞一郎。

 幼馴染みの愛子にぼやこうと「愛ちゃん」にやってきた眞一郎。愛子は眞一郎も参加している踊りの練習に差し入れする料理を作っていました。熱々の里芋を三代吉の口に放り込むところを見られた愛子は、何やら照れて眞一郎にも味見させようとします。この時の表情から、愛子が好きなのはもしや眞一郎では?という気配が。接近した眞一郎の顔に里芋を取り落とす愛子。すかさず拾って食べる三代吉。こいつは拾い食いが特異のようなので、ホームレスになっても大丈夫そうです。

鈍感眞一郎

 愛子と一緒に踊りの練習のために神社に向かう眞一郎。ここで愛子から「どうなった?このあいだの話」とタイトルの発言。比呂美が乃絵と友達になりたいので紹介して欲しいと頼んだ一件のことですね。愛子に話したわけではないのですが、聞き耳を立てていた様子。比呂美の不可解な行動をぼやく眞一郎に対し、わかるような気がするという愛子。「人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それが叶わないとき、その人の近くにいる誰かのそばに……!!」

 愛子それ比呂美の気持ちと違う、君自身の気持ちや!ということで愛子はなぜ三代吉と付き合うに至ったのか、自分の本当の気持ちに気付いてしまったようです。なおも全く気付かない鈍感な眞一郎に蹴りを入れて帰ってしまいます。

妄想眞一郎

 愛子の気持ちには気付かないまま、「例えば、比呂美が誰かを好きになって、その誰かに近づきたくって乃絵にそばに…誰かって誰だよ?乃絵のそばにいる男って、オレとか?まさかな…でも、他にいないし…マジで?いやそんな訳…でも、もしかして…」と想像というか妄想を展開する眞一郎。そしてある結論に達します。「比呂美はオレのことが好きなんだ!」このにやけた表情で踊りの仲間も焦らせます。結論自体は決して間違ってはいないのですが、それは愛子の気持ちだとは全然気付かない眞一郎。

夜にお使い

 帰宅してみるとママンが何やら比呂美に命じている様子。もう暗いのにお使いに行けということのようです。夜に女の子を一人で行かせるなんてと怒りの眞一郎、一升瓶を持って同行することにします。ママンの表情が怖いですね。嫁姑関係なのか、この二人は。そんなに嫌いならなぜ引き取ったし。親戚でもないのに。多分このあたり深い事情があるのでしょうが。

過去の記憶

 すれ違いが多かった二人でしたが一緒に歩けるようになったか。しかもここは昔一緒に行ったお祭りの時通った道。眞一郎にはぐれた比呂美が下駄が脱げるのも構わないほどに怯えて眞一郎を探したのですが、眞一郎は単にいたずら心から姿を隠しただけでした。比呂美は小さい頃から可愛かったけど、そのまま美少女になったなあという感じですね。子供の頃可愛いと大きくなるとそうでもなくなったり、逆に子供の頃あまり可愛くない子が綺麗になったりするものですが。

 でもその思い出を覚えていないと比呂美に言われて落胆する眞一郎。もちろん比呂美が覚えていないわけがないのですが、「全部封印したの。この家に暮らすって決まった時」という気持ちを知るよしもなく。

ニワトリのエサはいらねー!

 翌日、バスケットの練習試合があるというので早朝から準備に行く比呂美。一方覗いてみっか的に適当な気持ちでいた眞一郎には、またしても乃絵の餌付け攻撃が。なんと導火線のように赤い実が続いています。辿っていくとまぎれもなく、例の木の上にいる乃絵。ニワトリのエサはいらんという眞一郎に対し、あなたが決めることじゃないという乃絵。

お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない!

 やはり電波系なのか?「お兄ちゃんどいて、そいつ殺せない!」とか言い出すのか?富山県だからいいようなものの、S県だったらい月宮になっていたところです。訳がわからないよ。また降ろしてという乃絵をシカトした眞一郎。しかし乃絵は飛び降りるという蛮行に出ます。

足を痛める乃絵

 足を痛めたのか苦痛に顔を歪める乃絵。これを放っていくなんて人の心があったらできやしません。

乃絵のおんぶ

 乃絵をおぶって帰ろうかとすると、あっちと体育館を指さす乃絵。そちらではバスケットの練習試合をやっていますが。皆の通う麦畑高校バスケット部と蛍川高校バスケット部が対戦しています。

 乃絵をおぶって体育館に入る眞一郎。その姿を見て愕然とする比呂美。ああ、またもやすれ違う心。乃絵は平然と蛍川高校の選手に駆け寄ります。例のスクーター兄貴ですね。バスケットでは背番号4でエースのようです。試合も蛍川が大勝していました。ここに至り、あれは乃絵の彼氏ではなく兄貴なのだと気付いた眞一郎。

すれ違う心

 眞一郎と乃絵の関係を心配する親友・朋与ちゃんに対し「わたしが好きなのは螢川の4番」と言う比呂美。そしてそれを聞いてしまう眞一郎。そしてそのまま遭遇する二人。素直になれない二人は、一層互いの気持ちを誤解していくのでした。

true tears 4話表紙

 続いて第4話「はい、ぱちぱちして」。true tearsのタイトルは誰か(ヒロイン達?)のセリフそのままのようですね。

比呂美が好きなのは乃絵の兄?

 比呂美が好きなのは乃絵の蛍川の4番→乃絵の兄ということを改めて比呂美から聞かされる眞一郎。「去年かな、螢川との交流試合があったときに石動さん…っと4番とわたしが部の代表で何度かやりとりしているうちに…その、いいなって言うか憧れるようになって…」とやけに饒舌な比呂美。

愛子とデート

 「人って誰かを好きになるとその人にもっと近寄りたいって思うよね。もっともっとその人に。でも、それが叶わないとき、その人の近くにいる誰かのそばに…」という前回登場した愛子理論。それは愛子の気持ちそのものだったのですが、これを比呂美に当てはめて自分が好きなのかとにやけていた眞一郎ですが、乃絵の兄が登場してきたことで一気に解釈が変わります。つまり“乃絵の兄に近づきたいけど近づけないので、妹の乃絵に…”という解釈です。その方が乃絵に接近する理由としては至極最もですし。落胆する眞一郎のところにやってきたのは愛子。ぬか喜びさせてと八つ当たりする眞一郎ですが、元気だすためにデートしようと愛子に強引に連れ出されます。三代吉は用事があるとかで二人きりで。いいのか?幼馴染みとはいえ親友と彼女の二人きりで。まあ本当は眞一郎が好きな愛子からすれば願ったり叶ったりなのでしょう。

比呂美のセーターに似たのが

 服選びを手伝わされる眞一郎。全然気のない返事ばかりしていますが、ふっと比呂美が着ている普段着に似たセーターに手を伸ばします。そんな地味なの?と思いつつ、惚れた弱みで買ってしまう愛子なのでした。フードコートでは大量の料理を並べる愛子。そこで例の比呂美の話が勘違いだったことを伝える眞一郎。

元気だせや!

 比呂美とはうまくいかなそうなことに一瞬気色を浮かべる愛子ですが、好きな人が落胆している表情だって見たいものではありません。「ま、まぁ、ほら、あれだよ、こう言うのってすぐには立ち直れないと思うけど、でもそのために“時間”ってのがあるんだから、いつかきっとさ、自然に、自然に忘れられる時が来るから。元気だしなって!あんたはあたしの弟みたいなもんだからそんな顔をしてると“お姉ちゃん”心配になっちゃうよ」

本当は眞一郎が好きなのに

 本当は眞一郎が好き。それを自覚したのにあえて“姉”ポジションを守ろうとする愛子。しかしそんな気持ちでは三代吉にも悪いんじゃないのか?それに眞一郎ははっきり言わないとずっと気付かないタイプですよ。

何かとお色気要員の比呂美

 眞一郎宅。またもや比呂美の入浴後の着衣シーン。これは視聴者サービスなのか?今回は眞一郎が覗いてしまったりすることもありませんが、脱衣場を出ると眞一郎に遭遇します。視線をそらしながら自室に昇ろうとする眞一郎を比呂美が引き留めます。「あの…あの、もしかしてわたしのことを避けてたりする?」

 そこで比呂美に向き直った眞一郎、言っちゃいけないと思いつつ乃絵紹介の一件の恨み言を伝えます。乃絵の兄貴が目当てだったんなら最初からそう言ってくれればいいのに…。何気ない一言がさらに大きな誤解を生んでいく。あまりに大きく広がった溝に涙ぐむ比呂美。しかしそこにママン登場。ママンを見るやいなやエスケープする眞一郎。どうせ造り酒屋を継げとか絵本作家の夢などあきらめろとかろくなことを言わないことがわかっているのでしょう。パパンは応援してくれているみたいなのですが。比呂美への態度といい、ママンとパパンの違いはくっきり。比呂美もママンは苦手なのでさっさと逃げようとしますが、ママンが一言「その目、あなたの母親にそっくり」さすがの比呂美も怒りを帯びた表情になります。死んだ比呂美の母と眞一郎ママンの間には何かあったとしか思えませんね。

乃絵と祖母の記憶

 翌日、またもや赤い実を差し出す乃絵。「涙集めてんだろ?おまえ。今ならやれるぞ涙。泣きそうだかんな、オレ」という眞一郎の顔をぐっとアップで見て、「今のあなたの涙には価値はないわ。ヘボ涙。ドブ涙。ヘドロ涙。ゲロ涙」と無茶苦茶を言う乃絵。眞一郎を公園の噴水に連れて行き、眞一郎の頭を突っ込みます。「はい、ぱちぱちってして」これが今回のタイトルか!目を洗えってことなんですね。そして乃絵が泣かなくなった由来について話し出します。死期の迫った祖母。泣きじゃくる乃絵に、空に旅行に行くとき、乃絵の涙を持っていってあげようねと言った祖母。「それからわたしは泣けなくなったの。おばあちゃんが涙を持って行ってくれたから」という乃絵。「いつしかわたしも泣きたいと思うようになったの。そのためには誰かから涙をもらわなくちゃ。でも…」「誰でもって訳じゃない」「そ。わたしが大切だと思える選ばれし者の涙でなくちゃ。気高く、いつも上を見上げて、おばあちゃんの言う天空に近い存在の涙でなくちゃ」眞一郎、電波かも知れないが、可愛いからもう乃絵で良くない?

三代吉と愛子

 一方愛子&三代吉カップル。三代吉はあれこれ気を遣っていますが、愛子はデートに気分が乗っていない様子。やはり眞一郎への気持ちに気付いたからでしょうか。二人の前を通過していく眞一郎&乃絵。あれが例の石動乃絵と教える三代吉に「可愛い子…」と呟く愛子。愛子の表情(好きな眞一郎を見つめる瞳)に惹かれて思わず手を繋ごうとする三代吉。しかし突然のことにびっくりした愛子が身を離してしまいます。三代吉への罪悪感もあってか、あえて自ら三代吉の手を取って歩き始める愛子。三代吉は幸せ絶頂ですが、この先愛子の気持ちに気付いたりしたら修羅場が待ってそうな気がします。

固有結界「真心の想像力」じゃ!

 いつもの防波堤脇を歩く乃絵と眞一郎。眞一郎の泣きそうな思いの原因は比呂美だろうと見事的中させる乃絵。ただの電波じゃなく、相手の気持ちもわかるのか。「相手がどうして苦しんでいるのか、どうすれば救えるのか、真心で考えるの」と真心の想像力で判ったという乃絵。眞一郎ならずとも乃絵に惹かれてしまう瞬間ですね。

ニワトリのエサを食べてみた

 それなら赤い実にも真心の想像力を働かせて欲しいという眞一郎。人間には食べられないとは思っても射なかった様子。例に食べてみた乃絵の表情がこれです。

使徒・ノエエル?

 二人のデート(?)はお互いに楽しかったらしく、乃絵は兄に眞一郎のことばかりしゃべり、眞一郎の絵本創作イメージには天使となった乃絵が。パターン青!使徒です!最萌の使徒・ノエエル登場。

明るくなった比呂美

 翌朝、比呂美の目の前で歯磨きと間違えて洗顔フォームを口に突っ込んでしまった眞一郎。図らずも比呂美の爆笑を引き出します。写メでまで撮るか。比呂美の笑顔を取り戻したいと願っていた眞一郎、一時的ながらひょんなことで実現させてしまいました
ね。

妹と付き合ってくれ

 自宅の前では意外な人物が待っていました。蛍川の4番こと乃絵の兄・石動純です。「付き合ってやってくれ。乃絵と付き合ってやってくれ」と意外な発言にひたすら驚愕する眞一郎でした。 

好きなアニメキャラ(その7):園崎詩音(ひぐらしのなく頃に)

台風18号接近中
 
 朝から凄い雨でしたね。一日これかよと驚きました、雨100%の予報にもかかわらず昼頃からは晴れ間もあったので、用足しができてラッキーでした。明日は台風接近ということですが、幸いにもお休みなので自宅警備員と化しましょうか。

私服の詩音

 さて好きな声優さんシリーズを補完する好きなキャラシリーズ、7回目は「ひぐらしのなく頃に」シリーズの園崎詩音です。

詩音カード

 「ひぐらしのなく頃に」は、昭和58年6月の雛見沢という架空の村(イメージモデルは飛騨の白川郷)で発生する事件によって疑心暗鬼に陥る主人公たちの恐怖と、これに打ち勝つまでの軌跡を描いたサウンドノベルゲームです。

園崎詩音設定画
水着の詩音

 2002年から2006年に発売された同人ソフトでしたが、和風のホラー要素を絡めた猟奇殺人等、従来の同人ゲームにあまり見られなかった分野であったことや「正解率1%」に代表されるような挑戦的なキャッチコピー、全編に張り巡らされた謎や伏線、プレーヤー同士が謎や互いの推理を話し合うコミュニティサイトの存在等が話題の要因となってブームとなりました。

詩音キャラ紹介

 同人作品としては異例の10万枚を売り上げ、その後商業作品としてドラマCD化、漫画化、アニメ化、家庭用ゲーム機への移植、小説化、実写映画化などのメディアミックス展開がなされました。

左が魅音、右が詩音
区別がつかない双子(左が詩音)
魅音と詩音

 私が見たのはアニメ版で、2006年の「ひぐらしがなく頃に」(26話)と2007年の「ひぐらしのなく頃に解」(24話)なので他のメディアはさておきアニメ版の園崎詩音について語りたいと思います。

黒いドレスの詩音

 園崎詩音は「ひぐらしがなく頃に」の「綿流し編」(5~8話)、「目明かし編」(16話~21話)で中心キャラとなっています。なお、「ひぐらしがなく頃に」は数話で「○○編」を構成しており、一つのエピソードが終わると再び最初の時間に戻るという特異な構成になています。

体操着の詩音
制服姿の詩音

 一番目の「鬼隠し編」を見た後、来週は一体どうするんだと思ったらまた最初に戻っていたので驚きましたが、これはアドベンチャーゲームでバッドエンドに陥った時などによく経験することですね。つまり「ひぐらしがなく頃に」アドベンチャーゲームをプレイするかのうようなアニメであり、正解(ハッピーエンド)にたどり着くまでのお話なのです。

魅音設定画
 
 雛見沢村の三名家(雛見沢御三家)の一つ「園崎家」の娘として生まれました。園崎魅音の双子の妹で、服装と髪型を入れ替えてしまえば両親でさえ見分けがつかないほど瓜二つです。

ぬいぐるみを抱く詩音

 旧家である園崎家の家訓によれば、跡継ぎ問題が生じないように第一子が双子であった場合は、産湯をつかわせる前に絞め殺すという決まりがありましたが、流石に昭和40年を過ぎてはそういうことも出来なかったようで、情けで生かされる替わりに寺に入れると言う意味で名づけられたのが「詩音」で、存在すらも隠されてきました。

北条悟史

 ミッション系の全寮制学校である聖ルチーア学園に強制的に入学させられましたが、厳重な警備を潜って脱走するほど、詩音にとって学園での生活は苦痛に満ちていたようです。学園脱走後も、園崎本家との接触を恐れ、興宮市で窮屈な日々を送っていましたが、不良に絡まれていた所を北条悟史に助けられ彼に好意を抱くが、その後悟史は行方不明になってしまいます。このことが原因で「綿流し編」と「目明し編」では惨劇を引き起こすことになります。

ダーク詩音

 「目明し編」の言動などから“ヤンデレ”の代表的なキャラクターとして挙げられることも多く、インフォレスト出版の「ヤンデレ大全」においては「School Days」のヒロイン「桂言葉」に続いてヤンデレ度の高いキャラクターとして掲載されていたり、「ヤンデレ四天王」なんて言われたりしています。

ちょっと制服を着崩した詩音
箸を持った詩音

 詩音の場合、ヤンデレ化しているのは実は「雛見沢症候群」という感染症の発症によるものなので、他のヤンデレとはちょっと事情が異なると思いますが、その狂気の行動っぷりは恐ろしいばかりです。

詩音を一言で言うと

 彼女が護身用のスタンガンや実家にある拷問器具を使い、仲間たちを殺すシーンは作中でも“拷問狂”と呼ばれるほど悲惨なもので、「ひぐらしのなく頃に」の猟奇的な部分の代名詞ともなっているます。

狂気の詩音その1
狂気の詩音その2

 ネタバレになりますが、アニメでは魅音が暴走しているかのように見え、仲間達もそう思っていましたが、実際には詩音であることが後に判りました。また、「けじめ」(親族の前で拷問器具を使い、自らの爪を「許してもらいたい人の人数分」剥がす行為)のシーンは正視に耐えられませんでした。

詩音フィギュア(エンジェルモートスタイル)

 本来は彼女が長女であり、園崎家の頭首につくことになっていたのですが、幼い頃に本来の詩音(現在の魅音)に「今夜の宴会にでる鯛の刺身が食べたいから、入れ替わってほしい」と頼まれ、これに応じたところ、運悪くその日は園崎家頭首の証である鬼の刺青を背中に入れる日だったため、双子の立場が入れ替わってそのまま固定されてしまいました。

エンジェルモートの詩音

 本来は家の掟により雛見沢やその近郊に立ち入ることも許されなかったが、前述の「けじめ」をつけた為、現在は興宮のマンションで生活しており、一族の経営するファミレス「エンジェルモート」でウェイトレスとして働いています。

エンジェルモートの詩音その2

 このエンジェルモート、21世紀の現代ならばともかく、昭和58年頃のしかも岐阜県に(岐阜県をバカにしている訳ではなく、東京にもないようなものがなぜ地方に?という単純な疑問です)こんなアバンギャルドなデザインの制服のウェイトレスがいるなんて。あの素晴らしい制服で有名なアンナミラーズの日本出店が1973(昭和48)年なので、園崎一族の誰かが上京した際にアンミラに行って感動したのかも知れません。

アンミラに転職?

 魅音が一見ガサツで男勝りな反面、実は女の子らしい性格なのに対し、詩音は一見お嬢様風ですが実はかなりしたたかな性格となっています。おしとやかに見えますが主導権を握るタイプで、仲のいい相手をからかっては面白がっています(一番の餌食は魅音)。しかし、髪飾りやスカート・敬語口調など女の子らしさを前面に出しているので、やけにおじさん臭い魅音より詩音の方が魅力的に見えるんですよね。

詩音フィギュア(水着スタイル)

 面倒見がよく、本質的に姉御気質で、悟史のようにやや頼りない相手といる時には彼女のそんな地の性格がより強く発現するようです。普段はクールですが感情的な面もあり、激情に囚われてしまうこともあります。

沙都子

 その激情の根底には義侠心とか責任感といったものがあるのですが、頭に血が上ると周りが見えなくなってしまうらしく、自分の立場や状況を忘れて行動しがちになり、それを後々後悔したりします。

振り袖の詩音

 祖母や母の行動にも似通っているので、どうも園崎の嫡子である女性の血筋なのだろうと思われます。一方魅音は決して暴走することがないので、やはり本来嫡子ではなく「妹」キャラだったということを伺わせます。

沙都子を拷問
沙都子無残
仲良くなりました

 悟史の負担となる存在であった妹の沙都子に対しては非常に冷淡で、「目明かし編」では拷問の末に惨殺するという恐ろしいことをしていましたが、ここでの学習をきっかけに彼女に対しても積極的に接するようになり、以後は妹のように面倒を見るようになり、最終章では「ねーねー」と呼ばれて喜ぶほどの仲に進展していました。

雪野五月

 CVは雪野五月。「犬夜叉」の日暮かどめなどを演じています。魅音も同時に演じていたので、アニメでは大体いつでも雪野ボイスが聞こえていましたが、双子なので声質もおなじままで演じ分けるのは大変だったのではないかと思います。

浴衣の詩音

ときめきメモリアル4(その1):本作の特徴点

宇宙から見た台風
 
 台風接近中ということで明日明後日は天気が悪いみたいですね。せっかくの三連休だというのに。

ゼーレのモノリス

 そういえば先週の土曜日、まさにブログ記事を書いていたところでディスプレーが完全沈黙し、サウンドオンリー状態になったのでした。ゼーレならそれでもいいですが、ブログ作成は絶対無理(音が出ないだけなら可能ですが)。

PSP版ときめきメモリアル4

 それでは改めてギャルゲーの土曜日、先週やるつもりだった「ときめきメモリアル4」です。

ときめきメモリアル4

 「ときめきメモリアル4」(略称「ときメモ4」)は、2009年12月3日にコナミデジタルエンタテインメントからPlayStation Portable向けに発売された恋愛シミュレーションゲームです。ナンバーから判るとおり「ときめきメモリアル」シリーズの第4作なんですが、2001年12月に発売された「ときめきメモリアル3~約束のある場所で~」は大不評だったため、ファンの間ではほとんど黒歴史というか「なかったこと」にされているゲームなので、事実上3作目的な位置づけとなっています。

中学生時代の華澄

 舞台は「1」と同じきらめき高校です。ただし、1994年の「1」から15年後の設定となっています。前作の登場人物は登場しませんが、登場人物のセリフや体育祭の記録レコードに名前が登場したりしてます。「1」で毎年クリスマスに開催されていた伊集院レイの豪邸でのパーティーイベントは本作にも存在しています。

光と華澄

 また名前自体は登場しませんが、過去作のヒロインの存在を連想させる描写が本作の登場人物のセリフの中にいくつか存在しています。例えばメインヒロインの1人である皐月優は度々「目標としている親戚の女性」について言及しますが、その特徴からそれが「1」でラスボスメインヒロインを務めた藤崎詩織であることは確実視されます。

藤崎詩織

 舞台こそ同じきらめき高校でも、「1」から15年もの月日が経過したことで、「伝説の樹」にまつわる伝説の内容が変化しており、「1」の時代では「卒業式の日に女の子からの告白で結ばれた恋人同士は、永遠に幸せになれる」というものだったのに対し、本作の時代では「女の子からの告白で」の部分が欠如しており、伝説が風化していることが伺われます。ただし、正確な伝説の樹の伝説を知っているヒロインも何人かいます。それは伝説の樹の下で両親が結ばれたとか、親しい親戚が結ばれたとかいうことで話を詳しく聞いている女の子達です。

陽ノ下光

 それでは本作の特徴について述べてみたいと思います。

公式コンプリートガイド

① ダブルヒロインシステム

ダブルヒロインの星川真希(左)と皐月優(右)

 本作のメインヒロインは事実上二人いて、同級生の星川真希と一学年上の皐月優が務めています。

星川真希

 星川真希は「2」の陽ノ下光の面影を持つヒロインで、気さくで誰からも好かれる心優しい性格の人物です。光には水無月琴子というツンデレの親友がいましたが、真希にも語堂つぐみという似たような性格の親友がいます。コンセプトは光同様、「メインヒロインは親しみやすく」なので、攻略対象とした場合の攻略は比較的容易なのですが、ときめき度が上がりやすいため、他のヒロイン、特に高いパラメータを必要とするキャラを攻略しようとする場合は最大の難関として立ち塞がることになります。

琴子(左)と光

 光とは違い、幼馴染みどころか高校に入学する以前は主人公とは全く接点がなく、性格も普通すぎるために個性的な他のキャラ達に負けてしまっていること、さらにもう1人のメインヒロインである皐月優の存在感が大きかったことなどから、影の薄いメインヒロインという印象が強いです。

つぐみ(左)と真希

 後述しますが、主人公(プレイヤー)の特技設定の際にはナビゲート役を務めてくれることから「特技さん」とか言われたり、「スタリバさん」(星川→Star river)とか呼ばれていました。

皐月優

 もう一人のヒロイン皐月優は生徒会長を務めており、成績優秀・スポーツ万能・容姿端麗・品行方正と、完璧を絵に描いたような1学年上の先輩です。「1」のメインヒロインを務めた藤崎詩織の面影が濃厚で、実際言動から親戚にあたっているようです。全てにおいて完璧な詩織に憧れ、あらゆる面で詩織の影響を大きく受けてきたそうですが、本人が言うには詩織には全てにおいて足元にも及ばないのだそうです。

「一緒に帰って…」(詩織編)

 進学先にきらめき高校を選んだのは、幼い頃に詩織から伝説の樹の話を聞かされて強い憧れを抱いたためです。彼女のスリーサイズは、高校3年生時の詩織のスリーサイズと全く同じであるほか、作中の彼女の台詞やイベントも詩織のものと同じか酷似しているものが多くなっています。もちろんさほど親しくない時に発生する「一緒に帰って、友達に噂とかされると恥ずかしいし…」も健在です。ただ、優は幼馴染みでもないし同級生でもないので、言われても詩織ほどの違和感はありませんね。

「一緒に帰って…」(優編)

 ちなみに苗字の「皐月」は、詩織の苗字の「藤崎」が由来になっていて、「藤崎」→「藤の咲く季節」→「5月頃」→「皐月」となったそうです。

麻生華澄

 個人的には主人公より年上ということで、「ときメモ」シリーズ唯一の女教師キャラである「2」の麻生華澄の成分も入っているのかなあと思います。華澄は詩織以上に攻略の難しいキャラでしたが、それは光がいるからということもありました。今回は優攻略に真希が立ちふさがります。

夏服の優

 優と真希の制服が異なっていますが、優のセーラー服は昔ながら制服で、主人公達が入学した時点で制服変更が行われてブレザータイプとなったためです。詩織の面影はやはりセーラー服でないとというこだわりが感じられるような気がします。

卒業生だから私服で告白

 なお、先に卒業してしまう優ですが、大学生になっても何かというときらめき学校にやってきます。大学生活が上手くいっていないのかなとちょっと心配したりして。告白も伝説の樹の下でということになるのですが、OGにも伝説は有効なんでしょうか?

図書館の優

② 情報提供キャラが女性に

早乙女好雄

 「ときメモ」シリーズには主人公に女の子の電話番号や評価を教える情報屋の役割を務める存在がいるのが恒例です。「1」では早乙女好雄、「2」では坂城匠がこの役を担っていました。なお彼らも独自に女性と交際を展開しており、好雄は主人公が知り合った女性キャラで最も主人公と親密度が低い女の子と付き合います。

ちゃっかり好雄
坂城匠

 匠の場合は好雄のような配慮がないため(まあ普通そんな配慮はないでしょう)、主人公に対して惚れている状態の女の子が匠の本命と被った場合、イベント時の選択肢によっては彼女を賭けての戦闘に入ることになります。この時に対決を回避したり、負けたりすると当該の女の子から告白がされなくなるというNTR的展開が待っています。しかも見た目と違って強かったりします。

女の子をめぐってバトル

 本作では大倉都子という、主人公の隣の家に住む小学校時代からの幼馴染(主人公曰く「腐れ縁」)が情報屋を務めます。幼馴染みの女の子という従来のメインヒロインのポジションを奪っておきながら情報屋に終始する訳もなく、大方の予想通り隠しキャラとなっており、ある条件を満たすと攻略が可能となります。

大倉都子

 通常は主人公に女の子の電話番号や評価を教える役割を務めますが、彼女が攻略対象となってしまうと二度と教えてもらえなくなります。そりゃあわざわざライバルの情報を教えるバカもいませんよね。

起こしに来る都子

 実は幼い頃のある出来事から主人公に一途な想いを寄せており、登校時に彼を起こしに来たりお弁当を作ったりするなどの世話を焼いてくれます。しっかり者で面倒見も良いのですが、他のヒロインとは違って校内で目立っている描写はなく、成績も三年間を通して常に中の中、マラソン大会の順位も真ん中でまったく上下しないという、主人公曰く「この平凡さはある意味貴重」という高校生活を送っています。

普段の都子

 幼馴染の主人公に一途な想いを寄せているため、爆弾の影響を受けることはありません。彼女の両親はきらめき高校の卒業生で、卒業式の日に伝説の樹の下で結ばれたカップルで、両親から伝説の樹の話を聞かされており、伝説の樹と恋愛に対して強い憧れを抱いています。

ヤンデレ都子その1

 実は都子はシリーズ初となるヤンデレキャラで、攻略途中で主人公の何気ない一言で闇落ちします(この状態を「闇子」とか呼びますが、大倉闇子じゃまさにまっくらけというイメージ)。ヤンデレ状態では髪型が代わり、顔に影がかかった状態となり、言動も不気味になるのですが、それでもデートは続けていたりします(笑)。そして何よりも、全く雰囲気が変わってしまっているのに「ちょっと雰囲気が変わったかな?」程度で流しまくる主人公の鈍感力には恐れ入ります。

ヤンデレ都子その2

 都子はスタンドともいうべき「うさぎさん」(ホラーゲーム「サイレントヒル」に登場する着ぐるみのロビーそっくり)がいて、主人公が他の女の子とデートしたりして都子を傷つけると襲ってきます。

ヤンデレ都子その3

 なお、都子と交際を始めると女の子の情報が一切入らなくなるため爆弾が爆発しまくることになり、ほとんど女性キャラから総スカンを食らいかねませんが、都子だけは「私はそういうの気にしない」と言うとおり、傷心度の概念そのものがないため爆弾の影響は全く受けません。個人的にはこんなに慕ってくれているのならもう都子でいいじゃないかと思います。

入学式の都子

③ 特技システム 

 私は「2」がシリーズ最高傑作ではないかと思っていますが、「4」をやり慣れてから「2」をプレイすると、非常にもっさり感を感じます。これは、コマンドの失敗が非常に多いと感じるからなのですが、それはこの特技システムの有無によるのだろうと思われます。

コマンド実行中

 このシステムは「4」にのみに登場し、女性キャラが最初から持っているものと主人公が習得するものに分けられます。女性キャラの特技は各人紹介の際にするとして、主人公の習得する特技は、日々の活動で溜まっていく経験を使って学期始めに付け替えることができます。 特技はさまざまな効果を持ち、女の子のマイナス特技を無効化したり、主人公の能力アップ補助などの効果をを持っているほか、デートをしているだけで能力が上がったり、卒業式の日に自分から告白できたりなど、とんでもないものもあります。

都子抱き枕

 また特技は掛け合わせが可能で、同一の能力があがる特技をセットすると一気にパラメータを上げる事も可能となります。「一夜漬け」や「女神の加護」といったパラメータアップ系を掛け合わせるととんでもない伸び率を示したりします。

元気な星川さん

 特技は運動系、コミュニケーション系、学問系、課外活動系、その他系、そして上位特技に分類されます。

運動系特技

 運動系は上のとおり。基本的に左の特技を習得しないと右の特技を習得できません。また例えば「タフガイ」は「精悍」と「絶ウイルス」を習得しないと習得できないなど、複数の特技習得が条件となるものもあります。基本的には右に行くほど効果が高い特技となりますが、習得するための経験値も高くなり、一周目では全てを習得するのは不可能となっています。

コミュニケーション系特技

 コミュニケーション系は上のとおり。「心の解錠術」は女の子のマイナス特技を無効化できて非常に有効ですが、マイナス特技は全員が持っているものではないので、プラス特技しかない女の子を攻略する場合はセットする必要がありませんが、私は保険としてよくセットしていました。

学問系特技

 学問系は上のとおり。上から文系、理系、芸術系となっています。

課外活動系特技

 課外活動系は上のとおり。「原付免許」や「自動二輪」は、郊外でのデートの際に交通費がかからなくなるので節約が可能となります。ただ、別途バイクを買う必要があり、市外でデートしまくるとか進路を「レーサー」にしたいなどの場合以外は必須ではありません。

その他の特技

 その他系は上のとおり。コマンドを実行すると、そのパラメーターは上がりますが、反面他のパラメーターが下がっていきます。「万能」はパラメーターの低下を軽減するもので、「全能」はパラメーターの上昇数が大きくなります。また「鉄板」はコマンド失敗率を大幅に下げるので、「全能」と「鉄板」を併用するとパラメーターのアップは非常に楽になります。どちらも習得には手間がかかるので、攻略の難しいヒロインにはこれらを習得してから挑戦するのが吉でしょう。

上位特技

 上位特技は上のとおり。各系列を極めないとなかなか習得できませんが、強力な判明片寄った効果があるものが多いので、なくても攻略に困るものはありません。「告白する勇気」は女の子の告白を待たずに自分から告白するというものですが、女の子をして惚れさせまくって、必死の勇気を振り絞って告白させるのが「ときメモ」の神髄だと思っているので私は使いませんでした。「火消しの匠」は爆弾が爆発した時に身を挺して被害を0にするという凄いものですが、代わりに体調がゼロになってしまい、しばらく休養を余儀なくされます。また「妄想具現化」は下校時限定で女性キャラが水着姿になるというものですが、これは完全に趣味の領域の特技で実用性はゼロです。「黒幕」は変な噂の原因が分かるようになる特技で、大倉都子を攻略対象として情報が入ってこなくなった場合に有効です。ただ、「4」をやり込むと、爆弾の爆発タイミングもなんとなくわかってくるし、デートの誘いの電話で(例え断られても)爆弾は消えるので、やばそうかな?と思ったときは電話するだけでもいいのです。運動部所属のキャラであれば、部活のある第三日曜に誘えばほぼ断られますので、まさに電話一本で爆弾処理となります。

ときメモ4キャラ

 それでは次回はいよいよ攻略対象のヒロイン達の紹介を行っていきたいと思います。

中国美女列伝(その18):甄姫~三国志人妻NTRは哀しい末路に

白露
 
 昨日今日と夏が戻ってきたような暑さでしたが、流石に夜になるとだいぶ様子が違うようです。日が暮れるのもすっかり速くなって、秋の気配が感じられるような。

甄姫その1
 
 さて金曜恒例中国美女列伝は前回の黄月英に続いて三国志シリーズ第二弾です。今日は甄姫(しんき)を紹介しましょう。

甄姫その2

 甄姫は甄氏とか文昭皇后甄氏と表記した方が正しいのかと思われますが、私がこの人を知ったのはKOEIの「真・三國無双」シリーズでであり、ゲームでの表記が甄姫だったせいで圧倒的にこちらになじみがあるので、ここでは甄姫でいかせていただきます。

甄姫その3

 甄姫(182-221年)は、魏の初代皇帝曹丕(文帝)の妻です。諡号は文昭皇后と言います。河南省南部の上蔡県の県令だった甄逸(しんいつ)の娘です。甄氏は代々2千石の高官の家柄だそうです。甄逸の三男五女の末女にあたり、他の兄弟姉妹は名前が判明しているのですが、甄姫だけはなぜか名は残されていません。一説に名を「洛」とする事があります(つまり「甄洛」)が、これは創作である可能性が高いと見られます。

甄姫その4

 皇后ってまあ偉いじゃないと言いたいところですが、実は彼女初婚ではないのです。初めは何と曹丕の父である曹操と天下を争った河北の名族・袁紹の次男・袁煕の妻だったのです。袁紹と曹操は200年に有名な官渡の戦いを繰り広げます。官渡の戦いは、赤壁の戦い・夷陵の戦いと共に「三国志」において時代の流れを決定付ける重要な戦いと見做されています。曹操はこれに勝利したことで河北全域を支配する圧倒的な勢力へとのし上がって行くのです。

甄姫その5

 官渡の戦いに勝利した曹操は、204年に袁紹の本拠である冀州を攻め落としますが、その際、曹丕は真っ先に袁紹の屋敷に乗り込み、そこで甄姫を見て一目惚れして妻にしたそうです。人妻略奪ということで、思いっきりNTRな訳ですが、まあこの時代に限らず古代戦乱時には良くあることだったと言わざるを得ないでしょう。

甄姫その6

 この頃夫であった袁煕は幽州刺史に任じられて単身赴任しており、甄姫は屋敷に残って姑を世話していたそうです。出来た妻じゃないですか。嫁姑問題とかはどうなっていたんでしょうかね。

甄姫その7
 
 英雄色を好むと言いますが、どうも曹操も甄姫には目を付けていたようで、冀州攻略の際、曹操は袁紹の屋敷に門番を置き「誰も入れないように。」と命じていたそうです。しかし曹丕はお構いなしに乗り込んで、甄姫を袁紹の妻の劉氏と共に発見したそうです。この際、曹丕は甄姫はもとより劉氏も丁重に扱ったらしく、曹操が曹丕を罰しようとした際、劉氏がとりなしたのだそうです。息子の妻を略奪されているというのに…でも戦争の敗者の一族としてはどうしようもなかったのでしょう。

曹丕と甄姫

 甄姫は曹丕との間に息子・曹叡(二代皇帝・明帝)と娘・東郷公主(早世)を産みました。甄姫は聡明で良く夫を助けたそうで、贅沢を戒めるなど慎ましやかな性格で曹丕の寵愛を一身に受けたそうです。また周囲の人間を良く助けたそうで、そのため周囲の信望も厚かったそうです。曹丕は漢の最後の皇帝であるが献帝に禅譲を迫って皇帝(文帝)となったため、ここに甄姫は皇后となり、文昭皇后と呼ばれました。

甄姫その8

 しかし、哀しいことに年と共に曹丕からの寵愛は次第に薄れていき、郭貴嬪(後の郭皇后)など他の女性に移っていきました。更に山陽公になった献帝の二人の娘たちまで入内させたため、これを嘆き悲しんだ甄姫は曹丕に恨み言を述べたそうです。これが曹丕の逆鱗に触れ、221年に死を賜ることとなりました。人妻を父と争って略奪までしておいて…心変わりって怖いですね。

甄姫その9

 一説には甄姫の賜死は甄姫の後に皇后となった郭貴妃の差し金とする説があります。郭貴妃は曹丕が体調を崩した時、「体調が優れないのは甄皇后が呪いをかけているからだ。」と讒言し、激怒した曹丕は甄姫に死を命じたというのです。郭貴妃は亡くなった甄皇后の遺体の髪を掻き乱し、口に糠を詰め、棺桶にも入れずに葬ったとか。本当なら何と恐ろしい。ただ、この説は信憑性に欠けるようです。

甄姫その10

 「魏書周宣伝」によると、曹丕は青い気が地から立ち昇って天まで繋がるという夢を見て、この夢について周宣に尋ねたところ、「天下のどこかで高貴な身分の女性が、冤罪のために死ぬことになるでしょう」と答えたのだそうです。この時曹丕は甄姫に死を賜う璽書を届けさせていたのですが、これを聞いて後悔し、使者を戻そうとしましたが、間に合わなかったそうです。

甄姫その11

 なお甄姫の息子である曹叡は魏の二代皇帝となるわけですが、彼には大きな謎があります。正史「三国志」に彼の生年が記載されていないのです。

甄姫その12

 時の支配者が正しいと認めた史書である正史に皇帝の生年が記載されていないということは、重大な記述漏れと言わざるをえません。なぜ生年が記載されなかったのでしょうか。その理由は、「曹叡の出自」にあると推測されます。

甄姫その13

 曹叡は生年不明ながら没年と享年は判明してます。239年に亡くなり、享年は34歳説と36歳説がありますが、現状「三国志」の明帝紀に記された36歳説が有力とされています。この36歳説を採用すれば、曹叡は204年生まれという事になりますが、この年は曹操が冀州を攻め落とした年に該当します。

甄姫その14

 つまり、曹丕が甄姫を娶った年と曹叡の生年が同年である可能性があるのです。とすると曹叡は曹丕の子ではなく、袁熙の子であるという可能性があるということです。それすなわち曹操の宿敵だった袁紹の孫と言うわけで…

甄姫その15

 曹叡は曹丕と袁煕、どちらの子か判らぬまま生まれてしまったものの、どちらの子か判らぬ以上、簡単に殺すことも出来ないという厄介な立場だったのかも知れません。曹丕が曹叡を冷遇し、曹操がなかなか後継者を指名しなかった理由もここにあるのではないかという説もあります。このため、「皇帝の生年を記載しない」という、正史なのに苦し紛れの書き方がなされたという見方があるわけです。

甄姫その16

 また曹丕が甄姫を手に入れた際、既に曹叡は出生済みで、甄姫の連れ子として曹丕の養子となったという説もあるようで、それなら承知の上なんだからちゃんと可愛がれよと文句の一つもつけたくなりますね。

甄姫その18

 しかしまあ実際最初はそのつもりだったとしても、他の貴妃から実子が生まれてくれば心は変わっていくものなのかも知れませんね。

甄姫その19

 ただし「三国志」明帝紀に記載された享年は誤りであり、享年は34歳だという解釈もあり、「三国志」の注釈者である裴松之なんかはこの34歳説を主張しています。この場合は曹叡の父は曹丕で全く問題ないということになり、曹丕が曹叡を冷遇したのは単なる相性的な問題と言うことになるかと思われます。

甄姫その20

 血が繋がっていても相性という問題はありでしょうから、ましてや血が繋がっていなかったとしたら…。しかし、仮に曹叡が甄姫の連れ子であったとしたら、帝位につけること自体がそもそもおかしい気がします(だっていくら寵愛する甄姫の子とはいっても、宿敵袁紹の孫だと判っていたら、ねえ)。やはり曹丕の子であったという解釈が自然な気がしますが……

真・三國無双の甄姫

 完全なフィクションである「真・三國無双」においては、鉄笛を武器に「お退きなさい!」と言いながらキックや往復ビンタで敵兵を叩きのめしており、まさにドSの女王様の風格があって人気がありました。

住友優子

 CVは住友優子で、1997年頃に超長寿番組「笑っていいとも!」の1コーナーだった「素晴らしいラブレターの世界」に出演し、視聴者投稿のラブレターの朗読を担当していました。どんな真剣で真面目な内容のラブレターでも、変態チックに必要以上にセクシーに読みあげていて視聴者にインパクトを与えていました。

レイチェル

 やはり1997年作品の「ラングリッサーⅣ」ではレイチェルという主人公の妹(ただし血はつながっていない)を演じていましたが、兄であるランディウスとそれ以外の人(弟リッキー含む)では口調が全く違っており、スタッフにもネタにされていたそうです。例:「な~に?お兄ちゃん」(語尾にハートマークが付きそうに甘く)「何?リッキー」(わりとつっけんどんに)

甄姫その17

 次回は曹丕のパパン・曹操が溺れてしまったという未亡人・鄒氏を紹介します。……画像、あるかなあ?最後にリアル甄姫をどうぞ。

リアル甄姫その1
リアル甄姫その2
リアル甄姫その3

神の手:あり余る才能は人生に不幸を呼ぶのか?

神の手 集英社文庫版
 

 ブログ復活宣言の能書きは既に書きましたので、早速今日の記事を。本日は望月諒子の「神の手」です。望月諒子の作品は初めて読みました。

望月諒子

 望月諒子は1959年生で愛媛県出身の推理作家です。現在は兵庫県神戸市に在住です。銀行勤務を経て、学習塾を経営していましたが、2001年に林雅子名義で「神の手」を電子出版で刊行しデビューしました。これが異例のヒットとなり、集英社文庫から書籍として刊行されることとなり、2010年、ゴッホの絵画「医師ガシェの肖像」を題材にした美術ミステリー「大絵画展」で第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しています。

 集英社の内容紹介です。

 森村誠一氏絶賛!! 大型新人デビュー作!「破壊的な才能の登場に瞠目するばかりである」(森村誠一氏)。電子出版で圧倒的支持を受けた大型新人のデビュー作を文庫化。失踪した作家志望の女性をめぐる不可解な事件の数々とは。

 次いで文庫本裏表紙の内容紹介です。

 文芸誌編集長・三村は、高岡真紀と名乗る女性から投稿原稿を受け取る。その原稿は、突然姿を消したある作家志望の女性が、かつて彼に見せた作品と全く同じであった。「盗作か?」謎を探るため、高岡真紀に面会した三村の前に、驚くべき事実が…。電子出版で大ヒット、話題を呼んだ大型新人のデビュー作・待望の文庫化。

 先日読んだ東野圭吾の「歪笑小説」も“小説家の業”というものをユーモアに包みながら描いていましたが、「神の手」は“小説家の業”を真正面からシリアスに追究した物語だと言えましょう。

 主人公はフリージャーナリストの木部美智子で、以後「木部美智子シリーズ」として第二弾「殺人者」、第三弾「呪い人形」が執筆されているようですが、「神の手」は第一弾ということになります。しかし冒頭木部美智子は登場せず、主人公格で描かれているのは文芸誌「新文芸」の編集長三村幸造です。

 編集長として多忙な毎日を送る三村に、神戸の内科医・広瀬という医師が連絡を取ってきます。自分の患者である高岡真紀と言う女性が突如小説を書き始め、あなたに送ると言い始めた。どういうことなのかさっぱり判らないが、小説が素人離れしているので確認をしたい、と。その小説のタイトルが「緑の猿」と聞いて三村は驚愕します。それは3年前に姿を消した作家志望の来生恭子という女性の作品と同じタイトルだったからです。

 そして実際に三村を訪ねてきた高岡真紀が見せた「緑色の猿」という小説の原稿は、まさしく来生恭子の作品でした。そして見ず知らずの女性である高岡真紀が来生恭子の癖やセリフを再現してみせるのに驚愕する三村。これは一体どういうことなのか?

高岡早紀

 節子それ高岡真紀と違う、高岡早紀や!

若い頃の高岡早紀

 序盤は謎が謎を呼ぶサスペンス風で、高岡真紀とは一体何者なのかが最大の謎となるわけですが、途中から行方不明となり、彼女の自宅も謎めいた痕跡ばかりを残しており、三村を混乱させるばかりです。もっとも三村を中心に据えながらも彼の全てが明らかになっている訳ではなく、彼は彼で隠し事を抱えているようです。そして広瀬医師も不可思議な行動・表情を…

 3年前の児童失踪事件を調査していた木部美智子が絡んでくることで大きく状況は進展していきます。というか、木部美智子は高岡真紀と旧知の人物だったのですね。彼女が新人新聞記者時代に同期だった高岡真紀は派手で我慢が足りず、実直な仕事のできない人物でした。小説なんかとても書けそうにない人物がなぜ…。そして「憑依」と医師らしからぬ推測を強調する広瀬。なぜ広瀬は来生恭子の小説に執着するのか?

 物語の推移とは別に、「神の手」では本当の小説家というのはいかなるものなのかということが描かれています。ここで言う「本当の小説家」というのは来生恭子のことなのですが、絶世の美貌を持ち、あらゆる男を魅了して止まなかった彼女は、実はそんなことにはあまり興味がなく、自分自身の心の中に飼っている小説家という名の怪物に支配され、自分自身の精神を侵食されながら憑かれたように小説を書き綴り、書きまくったあげくに破滅の道をひた走った来生恭子。

神の手 集英社文庫 新表紙
 
 彼女の小説家になりたいという切実な想いには、有名になりたいとか賞賛されたいとか金持ちになりたいといった意識は極めて希薄で、書き上げた小説には一切頓着せず、すぐに次の小説の執筆に移ってしまうのです。それが故に、ベテラン編集者である三村がその才能を認めながら、7年かけても一冊も出版されることがなかったのですが、むしろ来生恭子にとっては書いた小説が出版されることは悲願でもなんでもなく、書き綴り、それを誰かが読んでくれるというだけで十分だったようにも思えます。

 そんなまさに「純粋小説家」だった来生恭子は、しかしあまりにも現実社会から乖離が進んで行くことになります。そのあげくの惨劇とは…

 タイトルである「神の手」とは、まさに純粋小説家だった来生恭子に宿っていた稀有の才能のことですが、破天荒な才能は人を破滅に導き、幸せにはしないのかと思わせます。小説を書いて人生を満喫している(ように見える)作家達は、本当の小説家ではないと言っているかのようです。確かに破滅系の芸術家っていますが、そういう人でなければ真の芸術を生むことはできないとまで言ってしまっては過言でしょうが、そういう自分自身の才能を制御できずに自分が才能に喰われてしまうことって、ある種の人には起こりえることなのかも知れません。

 終盤、火曜サスペンスでいえば断崖絶壁の上で犯人の告白を聞くようなシーンがあるのですが、あれって言うほどに何も起きないのがちょっと拍子抜けです。そういう作品ではないのは承知していますが、じゃあなぜ“断崖絶壁”に行くのかと。

クー・ファン・シーマ王子

 来生恭子は尋常ならざる美貌と才能とを二つして併せ持ったが故に破滅したのでしょうか?そして男達もそれによって運命を狂わされていったのか。もし来生恭子がどちらか一方だけの人だったならば悲劇は起きなかったのでしょうか。この点、騎士とダイバーの二つの力を併せ持ったが故に殺人狂になった“バイア”ことクー・ファン・シーマ王子みたいですね(FSSを知らない人、正直すまんかった)。しかしそんな過ぎた才能を持ったアンバランスな危うい姿がまた魅力的でそそるんでしょうね。

ブログ再開のお知らせ

FC2ブログよ!!

 待ちに待った時が来たのだ。
 多くの記事達が無駄死にで無かった事の証の為に、
 再びユースフの理想を掲げる為に、筑波嶺成就の為に!
 FC2よ、私は帰って来たっ!!


私は帰ってきた-!!
 
 …ということで、お待たせしました!私も首を長くして雌伏の時を過ごしておりました!PCが帰って参りました!月曜日に出して木曜日に戻るということで、素早い対応は結構なのですが、お知らせが全くないのには参りました。こんなに速いのならスマホを買わなかったものを。

まさしくこの機種なのです。

 ちなみに液晶パネルを交換したらしく、費用は79,000円。もちろん3年間の延長保証のおかげで無料でしたが。皆さん、延長保証は入っておいた方がいいです。通常の1年保証だと悪名高いソ○ータイマーが発動する可能性大です。今やこのタイマーは○ニーに留まらないようで、かつて私も○芝のPCでそれはそれは痛い目に…まあそれは今はいいですか。 

 メモリやCPUには手を触れなかったようで、データは全て無事のようです。実は購入当初からブルーレイDVDにも不具合があって無効にしているんですが、色々文句言って直ってくるのが遅くなっても困るので今回は黙っていました。もう外付けDVD買ってあるし。

dhw-blue House

 ところで、スマホで自分のブログを覗いてみたことで気付いたことがあります。PCで見ていただいた場合、テンプレートはデジタルハリウッドの卒業生さんが作成した“dhw-blueHouse”(デジハリ賞及びユーザー賞受賞作)を使用させてもらってます。夜想曲というタイトルを冠しているので、夜っぽいデザインを探していたところ、ぴったりだなあと思いまして。

 それはいいのですが、スマホで見ると、このテンプレートは全く反映されず、地が白いところに黒い文字が記されているのです。PCだと白文字になっているのですが自動的に変換されているようです。しかし、黄文字(前回の記事なんかそうですが)は、スマホになっても黄色のままなので、白地だと非常に見にくいのですね。私はより見やすくと思ってわざわざ黄色にしていたのですが、スマホ読者にとってはむしろ読みにくくなっていたのでした。今後は使用法を考えた方がいいのかも知れませんね。

SHL22BK.jpg

 それでは復活を宣言しまして本記事はこのへんで。購入したスマホについてはまた改めて語りたいなとか思っています。
 

一時休業のお知らせ

 
 いつもご覧いただきありがとうございます。

 まことに勝手ながらしばらくの間、当ブログは更新を停止させていただきます。

 昨日午後、ブログ記事を作成中に突如PCがいかれてしまいまして。ディスプレイが真っ暗になって何も映らない状態になってしまいました。

 メーカーに相談したら修理ということになり、明日(9月9日)回収されることになりました。ラップトップではありませんが、一体型PCなので全部もっていかれることになります。

 まだ1年2ヶ月くらいしか使用していないのに(涙)。3年保証のオプションをつけていたのが不幸中の幸いでした。

 本記事は漫画喫茶で書いているのですが、毎日来るわけにもいかず、会社で更新という公私混同をするわけにもいかないので、マイPCが修理が済んで戻ってくるまでの間はお休みします。どれくらいの期間になるのかはまだわかりません。

 ディスプレイだけの問題なら本体の初期化はないのではないかと期待しているのですが、もし初期化されると大ダメージです。バックアップとっていないので(汗)。ブログ関係でも8本くらい記事原稿が入っているので、なんとか助かってもらいたいところです。

 こういうとき、スマホがあればスマホから更新とかできるんでしょうかね?ガラケーにこだわっていないで機種変更する時が到来したのでしょうか。

 そういうわけでしばらくブログから離れますが、必ず帰ってくる所存ですのでよろしくお願いします。また、お時間のある方はよろしかったら昔の記事などご覧いただければと思います。ご興味のある記事がある……かも知れません。

中国美女列伝(その17):黄月英~醜女で有名な諸葛亮夫人、その真相は…?

黄月英その1 

  今日は曇り空でしたが気温が低めで快適で良かったです。もう夏は燕と一緒に南に帰って欲しいですね。

諸葛孔明と黄月英



 さて金曜恒例中国美女列伝も17回目。本日は誰もが知っている中国人・諸葛亮(孔明)夫人の黄月英です。

諸葛孔明と黄月英その2

 

 実は黄月英、中国四大醜女の1人に選出されています。美女列伝といいながらなんだそれは!

勇次郎もお怒りです

 

 こういうブーイングが聞こえてきそうですが、まあまあちょっと待ってつかあさい。画像は決して醜いのは出てきませんから(妙なのはありますけどね)。

黄月英その2

 

 黄月英は創作の名前のようで、事典などでは黄夫人とされています。「黄婉貞」という名もあるようですが、こちらも創作です。でも黄月英は日本ばかりか中国でも知れわたっている名前なので、本記事ではこれで通します。

黄月英その3

 

 黄月英は河南の名士・黄承彦の娘として生まれました。頑丈な体付きで、髪の毛は赤茶け、肌は黒かったと言われます。

黄月英その4 

 古代、しかも戦乱の時代においては15-6歳、場合によっては13-4歳で結婚するのが普通でしたが、当時諸葛孔明は25歳になっても結婚しておらず、これは大変珍しかったようです。

黄月英その5

 

 諸葛亮は名家にとっては理想的な婿候補であったと思われますが、黄承彦は、諸葛亮の志はただ国を救うことにあり、彼が必要としているのは、徳と才能を兼ね備えた賢妻であって、名家の美人ではないと考えました。

黄月英その6

  そこで黄承彦は諸葛亮に会った時、「君が妻を探していると聞いたが、私の娘はどうだろうか。親が言うのもなんだが、赤毛で色黒の醜い女だ。しかし、才知に優れているから君にはお似合いだろう。」と持ちかけたのだそうです。

黄月英その7 

 諸葛亮はこれを承知し、黄承彦の家を訪ねることにしました。すると猛犬が飛び出して諸葛亮に襲い掛かってきましたが、侍女がちょっと操作するとすぐにおとなしくなりましたが、よく見ると猛犬は木製のからくり犬だったそうです。

黄月英その8

 

 諸葛亮を厚くもてなした黄承彦は「あの犬は娘が暇つぶしに作ったものです」と言いました。またふと諸葛亮が壁に掛かった「曹大家宮苑授読図」という絵に目をやると、黄承彦は「この絵は、娘がでたらめに書きなぐったものです」と言いました。

黄月英その9

 

 さらに窓の外に咲き誇るきれいな草花を指して、「あの草花もみな、娘が自分で植え、水をやり、剪定をし、手入れをしました」と言ったそうです。

黄月英その10 

 木製の犬、絵、草花から、諸葛亮は黄月英の性格や才能をはっきりと思い描くことができました。彼は、この娘こそ自分の探していた妻であると思い、すぐさま娶って家に帰ったそうです。

黄月英その11 

 しかし、周囲の人間は黄月英の醜さを嘲り、「孔明の嫁選びを真似るな。醜い嫁を貰う羽目になるぞ。(莫作孔明擇婦,正得阿承醜女)」と笑いあったそうです。

黄月英その12
  

 黄月英は諸葛亮の家に嫁ぐと、自ら杵や臼を使い、畑仕事もしました。家の中や外の力仕事から細々とした仕事まで、全て上手くこなし、諸葛亮本人が至れり尽くせりの世話を受けただけでなく、友人たちもしばしば諸葛亮の家に泊まり、黄月英から心のこもったもてなしを受け、我が家に帰ったかのようにくつろぐことができたそうです。そのため、黄月英に対する周りの態度は、蔑視から無視へ、そして無視から尊敬へと、次第に変わっていったそうです。

黄月英その13 
  
 また黄承彦は当時荊州に割拠していた有力者・劉表の部下である武将の蔡瑁の長姉を妻にしており、劉表は次姉(蔡夫人)を後妻として迎えていました。つまり黄承彦は劉表と義理の兄弟であった訳で、諸葛亮は黄承彦を介して、劉表と義理の叔父・甥の間柄となり、劉表の子である劉琦・劉琮とは義理の従兄弟同士となった訳です。これらの人の名前は、三国志好きの人にピンと来るものがあるのではないでしょうか。

黄月英その14

 

 こうした閨閥関係も諸葛亮にきっと有利に働いたことでしょう。こうしたエピソードだけですと、嫁選びは顔じゃないと、才知と性格だよという話になるのですが…

黄月英その15 

 なにしろ天下の諸葛亮です。そればかりじゃなかろうと後世の人はこぞって思ったらしく、黄月英には様々な逸話が語られています。代表的なものは次の3つでしょうか。

黄月英その16

 

 ① 外国人説:「赤毛色黒」であるという事から実は外国人であったという逸話です。つまり黄承彦は実父ではなく、西域からの渡来人を養女にしたのであるという説です。

黄月英その17 

 「赤毛色黒」は当時の中国の美的センスからはかなり特殊な容姿だったと思われますが、現代の視点では大変な美人だったのかも。例えばインド系だったので「色黒」に見えたとか、ヨーロッパ系だったので「金髪」が当時の人には赤く見えた、とかいうことはあるのかも知れません。逆に平安美人とやらを現代の視点で見れば……

黄月英その18

 

 ② 美女説:世俗の目を欺く為に顔に黒墨を塗っていた等、醜女を装っていただけで本当は美女であったという説で、長く民衆の間で伝えられてきた話です。

黄月英その19 

 黄月英は容姿ではなく自分の才能を買ってくれる夫を探していたところ、諸葛亮先生の慧眼はこれを見逃さなかったということになるのでしょうか。でも孔明は何となく嫁の美醜とか気にしない気もしますけどね。

黄月英その20 

 ③ 発明家説:黄月英は天文や易学に通じていたとされ、奇抜な発想から様々な発明をして諸葛亮を驚かせたといわれます。

黄月英その21

 

 南宋の范成大「桂海虞衡志」に見える逸話では、ある日、諸葛亮の家に来客があったためウドンでもてなす事にしたところ、あっという間にウドンが出てきたため、不思議に思った諸葛亮が厨房を覗いてみると、木偶人形達がウドンを作っていたということです。もっと木人形を持ってこい!だとアミバになっちゃいますが。

黄月英その22

 

 また諸葛亮が北伐の際に使用したといわれる輸送道具「木牛流馬」も黄夫人の発明によるものだという記載もあります。陳寿の「三国志」や「諸葛亮集」にも登場する話なのですが、その仕組みについては明らかになっていません。

黄月英その23 

 北宋の高承は「木牛は即ち今の小車の前轅有るものなり。」として、単輪の手押し車の一種であると主張しています。また流馬は手押しソリの類と推測しています。

虎戦車

 

 また北伐に先立ついわゆる南蛮征伐時には、猛獣を追い払った「火を噴く木獣」(「真・三國無双」シリーズなどでは「虎戦車」として登場してきます)や、瘴気(熱病を起こさせる山川の悪気)を避けるために使われた「諸葛行軍散」と「臥龍丹」といった薬も考案したいわれます。

黄月英その24 

 この他、10本の矢を連続して発射できる「連弩(れんど)」と呼ばれる新式の武器も発明したとされ、このエピソードから変わった弓を操る人妻武将のイメージ(「黄月英その5」「その14」とかです)で描かれた画像もあります。

黄月英その25 

 黄月英は画像がたくさんあって探すのが楽でした。美女列伝も回を重ねるとなかなか見つからない人もいましてねえ……おっと愚痴は禁物禁物。

黄月英その26 

 黄月英のイメージはバリエーション豊かですが、孔明につられて軍師風のものや武将風のもの、また発明家のエピソードのせいか発明家を思わせるものが多いですね。ただ、醜女の画像はほどんど見当たりませんでした。まあせっかくなら美人のほうが見ていても楽しいですからねえ。

黄月英その27

 

 なお四大醜女なのであと三人醜女がいるのですが、日本ではあまり有名ではないし、本当にブスでも困るので、お互いの平和のためにパスしたいと思います。

黄月英その28 

 三国志を彩った美女としては、既に四大美女の一人として貂蝉を取り上げていますが、来週からもう少し三国志の美女を紹介していきたいと思います。水滸伝シリーズの後は三国志シリーズですね。最後にリアル黄月英をどうぞ。

リアル黄月英その1
リアル黄月英その2

潮風のハーモニー:明るく爽やかなTARI TARIのEDはバリエーション豊富

夏の名残に その1
 
 こんばんは。唐突ですが私のお知り合いのサービス画像をどうぞ。ブログをやっていると知っていてわざわざ送ってくるのがいけないのだよ。一応プライバシーは尊重したつもりですが、問題あれば削除するので連絡下さい。

夏の名残に その2

 関東地方は不安定な天気で時折雷や豪雨となっていました。まさに降ったり鳴ったり……たりたり…TARITARI?ということで、本日は爽快青春合唱アニメ「TARI TARI」のED「潮風のハーモニー」をご紹介しましょう。

潮風のハーモニー

 メインキャラクターには歌唱に定評があり、パワーのある声優陣をキャスティングしたと豪語するだけあって、EDのほか、裏EDとも言える「心の旋律」、白浜坂高校校歌、熱闘ヒーローガンバライジャー、そして最終回で歌ったradiant melodyなど様々な歌を合唱時々バドミントン部の5人が歌っています。

 それらの曲の紹介はまた後日(「心の旋律」は絶対やります)として、ストーリーの根本に迫る謎は、「なぜ合唱時々バドミントン部はそんなに歌が上手いのか?」です。来夏はずっと声楽部で歌っていたからいいでしょう。和奏も音楽科に在籍していたのだし、何よりもまひるの娘なので歌が上手で問題ないのですが、問題は他の3人です。
潮風のハーモニー ウラ

 まず紗羽。弓道と乗馬をこなし、身体能力が高いことはいいとして、なぜにあんなに歌が上手なのでしょうか。何しろ2話では来夏とたった二人で大観衆の前で「心の旋律」を歌っているのです。中の人の早見沙織が達者なのはわかりますが、紗羽自身が上手な根拠が示されていないのですよね。同様に大智とウィーンも。大智はまだしも1話で産休に入る高橋先生のために校歌を歌うシーンがあるなど、元々歌好きだったのかも知れませんが、ウィーンはなぜに。

和奏

 強いて考えれば、紗羽はこれまでにも歌好きな来夏に付き合わされて歌うことが度々あったとか、戦隊ヒーローものが大好きなウィーンはヒーローものの熱血主題歌をヤンと一緒に熱唱しまくってきたとかいうことがあるのかも知れませんが。

来夏

 あとは謎と言うほどでもないのかも知れませんが、直子教頭はどうして来夏をあれほど毛嫌いしていたのでしょうか。前年の合唱コンクールで大失敗したのは責められることだとしても最後のチャンスまで奪い取ろうとするのは教育者としてどうなんでしょうか。なにもソロで歌わせろとか言っているわけでもないのに。どうにもならない相性の悪さとか、来夏のキャラの問題(自分の要望だけをストレートに伝え、相手への配慮に欠けるなど)もあるのでしょうが、教頭自身が音楽を楽しめなくなっていたという点にあったのかも知れません。それは和奏と同じで親友・まひるを失ったせいなのでしょうか。

紗羽

 「潮風のハーモニー」は作詞がmicco。“オーガニックポップユニット”として、主にアニメやゲームの主題歌・挿入歌・イメージソングを担当している音楽ユニットmarbleのボーカルですね。作曲は杉森舞、編曲は渡辺和紀となっています。この曲はストーリー展開に比例して進化していくという変わった曲で、1話では来夏と紗羽の2人で歌い、続いて3話から5話ではバドミントン対決で負けた大智とウィーンが加わって4人で歌い、7話からようやく音楽とママンへのわだかまりとを解消した和奏が加わって5人で歌うことになります。

 最終回の13話では、卒業を前に既に紗羽は異国の人となっており、卒業式を終えた4人が歌う姿が紗羽のPCに映し出され、それを見つめる紗羽が一緒に歌うという特別版となっています。

水着の3人娘その1

 では歌詞を見てみましょう。

 新しい風が吹いて
 笑ったり、泣いたり、歌ってみたり
 閉じていた心を開いて
 潮風のハーモニー 口ずさむ

 晴れた日 雨の日でも みんながいれば いつも笑顔になれた
 記憶の彼方まで 思い出したり たゆたう声耳すまそう

 さぁ、手を差し伸べられて 輪の中へ
 一人じゃない空間で 夢中になってる時間

 心地好い風が吹いて
 笑ったり、泣いたり、歌ってみたり
 閉じていた心を開いて
 思い出のフレーズ 口ずさむ


水着の3人娘その2

 ここまでは一番ですね。「TARI TARI」のタイトルに似つかわしく、“笑ったり、泣いたり、歌ってみたり”のフレーズが入っています。明るく元気で将来への夢と希望に満ちあふれていますね。どれもこれもいつの間にか失ってしまったような……。失ってしまって二度と戻らない、それが判っている故にこういうアニメを見てしまうのでしょうね。

水着の3人娘その3

 映らない未来の日は 自由な彩りを想像してみよう
 それぞれ不安持って 叫んでみたり 見つめながら歩き出そう

 さぁ、踏切の向こう側 恐いけど
 勇気出して一歩進む 曇ってた心 晴れた

 新しい風が吹いて
 見つけたり、気付いたり、希望のうた
 まだ知らない明日への扉
 潮風のハーモニー 口ずさむ

 教科書に書いた跡 音符 みんなで歌う場所 波音
 包み込んでくれる太陽 砂浜へと続く階段を下りて広がる

 心地好い風が吹いて
 笑ったり、泣いたり、歌ってみたり
 閉じていた心を開いて
 思い出のフレーズ 口ずさむ 奏でよう


水着の3人娘その4

 森田公一とトップギャランの「青春時代」には

 青春時代のまん中は 道にまよっているばかり

 青春時代のまん中は 胸にとげさすことばかり


 というフレーズがありますが、言い得て妙かな。「TARI TARI」に限らず青春アニメは青春真っ盛りの主人公達が思いっきり青春を謳歌していますが、実際リアル高校生達はこれほど楽しく過ごしているかどうか疑問です。後から振り返って見て、“ああ、あの頃は楽しかったな”と思うのが青春の実相なのかもしれません。もっとも、「青春時代」のフレーズは青春時代を過ごしている人の詠嘆としてはやたら老成し過ぎているきらいがありますが。

 こういう青春アニメは、現在青春のただ中にいる人達向けというより、青春を振り返ったり、そういう青春の思い出があったらよかったのになあと嘆く私のような人にとってより印象的なのかも知れません。

 それでは聞いてみて下さい。 

 テレビサイズの来夏と紗羽の2人バージョン。これはこれでいいですね。なにげにHD。

2人バージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=jPNKV4Mu8oY 

 テレビサイズの和奏が加わっていない4人バージョンです。3話の映像を使用していますね低解像度が残念です。

4人バージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=2Cg_4zuzhXA

 テレビサイズのついに和奏も参加して5人バージョン。これも低解像度。

合唱時々バドミントン部フルバージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=BCnkcMTibKU

 最終回バージョン。日本の4人と異国の紗羽が合唱します。わざわざ録音し直した上に、紗羽(早見沙織)は別録りしたそうですが、全員泣いてしまうので録るのが大変だったとか。

日本の4人
異国で歌う紗羽

 http://www.youtube.com/watch?v=IvATo_xnc4c

 ロングバージョン。なんと12分17分。フルバージョン+インストゥルメンタル+アレンジバージョン。

潮風のハーモニーロングバージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=KqjZ6dfrlgc

歪笑小説:東野圭吾が文壇・出版界を描く「楽屋ネタ」

招きネコ恵比須
 
 ああどうもこんばんは。昨日(9月3日)に9万ヒットを超えました。8万ヒット突破が8月5日でしたので、30日で1万アクセスという計算です。さすが夏休み期間中だけあって、タイ記録の平均333アクセスです。

 0(8/31)  →1万(11/3) 64日間 (平均156アクセス)
 1万(11/3) →2万(12/15) 43日間 (平均233アクセス)
 2万(12/15)→3万(1/13) 30日間 (平均333アクセス)
 3万(1/13) →4万(2/19) 37日間 (平均270アクセス)
 4万(2/19) →5万(4/10) 50日間 (平均200アクセス)
 5万(4/10) →6万(5/26) 46日間 (平均217アクセス)
 6万(5/26) →7万(7/1) 36日間 (平均278アクセス)
 7万(7/1) →8万(8/5) 36日間 (平均278アクセス)
8万(8/5) →9万(9/3) 30日間 (平均333アクセス) 

千客万来

 ちなみに一周年の8/31には8万9千アクセスだったので、8/5に予想した8万7千は上回っていました。千客万来誠にありがたいことです。

今度は栃木で

 今日は栃木で竜巻発生。全く困ったものです。また筑波嶺にも襲来するのかな。

 まあ杞憂になることを期待して、本日は東野圭吾の「歪笑小説」です。

歪笑小説

 先日、といってもだいぶ前で3月15日の記事
http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-308.html
で「怪笑小説」を紹介したのですが、「歪笑小説」は東野圭吾の「○笑小説」シリーズの4作目になります。間に2作目の「毒笑小説」と3作目の「黒笑小説」が入っているのですが、図書館で見つけたのが4作目だったということで。

 実は3作目の「黒笑小説」とともに、「歪笑小説」は小説家とか編集者といった文壇・出版界の舞台裏を描いた作品です。連続して読んだ方がいいらしいのですが、前段を飛ばして後段から読むことになってしまいました。

 それでは例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

歪笑小説宣伝

 新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

 実は末尾に巻末広告が付いていて、最初は本物の広告なのかと思っていたのですが、内容が書かれている内容紹介が「?」だったので、よく見たら「歪笑小説」に登場する小説家達の小説の広告だったのでした。これがまた笑えるので後ほど紹介します。

 収録されている短編は12編ですが、それぞれ同一世界での出来事を描いているので相互関連性があります。

 伝説の男

 灸英社(明らかに集英社のパロです。「歪笑小説」の小説群は集英社の月刊小説誌「小説すばる」に掲載され、集英社文庫から刊行されています)書籍出版部に配属された新人編集者の青山。ミステリ小説を出版するのが夢だった青山にとっては願ってもない異動先でした。そこには伝説の編集長・獅子取がいました。挨拶する青山に、獅子取は奇妙な質問をします。そして青山はその意味をすぐに知ることとなるのですが…

 夢の映像化
 
 新米作家、熱海圭介のデビュー作『撃鉄のポエム』が2時間ドラマ化する企画が生まれました。有頂天になって友人・親・親戚に吹聴する熱海は、主演俳優や女優について勝手な想像を膨らませますが、実際に送られてきた企画書は、原作には全く忠実ではなく、B級女優が主演する二時間ドラマでした。圭介は怒りますが、これに対して編集者は…

 序ノ口
 
 灸英社のゴルフコンペに無理やり参加させられてしまった新米推理作家の唐傘ザンゲ。ゴルフ場に向かうのに大物作家と同乗することになって緊張し、コースでは別の人気作家二人と一緒になり、軽やかに回る二人にくっついて大苦戦しながら回ります。作家なのに何でこんな事をしなきゃならないのか。しかしある話しかけてきた人気作家は意外なことを…

 罪な女

「罪な女」のイラスト(左から熱海圭介、川原美奈、唐傘ザンゲ)

 編集者・小堺の多忙さを解消するためやってきた新人編集者・川原美奈が、熱海圭介の担当となりました。彼女の美貌に舞い上がる熱海は、メールを嬉しく読んだり、スキップをしてしまったりルンルンです。しかし唐傘ザンゲの彼女に対する視線は意外にも…。小説家としての熱海圭介と唐傘ザンゲの資質の差がはっきりわかってしまう一作。唐傘ザンゲの作品は、きっと読めばブログに紹介したくなるものですが、熱海圭介のは一冊読んだらもう読まない気がします。

 最終候補

 リストラ候補として会社から冷たい仕打ちを受ける中年サラリーマン石橋賢一は、小説家になることを夢見ます。暇な職場で構想を練り、完成した小説を灸英社の文学賞へ応募したところ、数日後、出版社から最終候補の見込みがあるとの電話がかかってきます。会社に辞表を叩き付けて小説家に転身する自分を空想する石橋ですが、編集者・小堺の語る小説家生活の実態は…

 小説誌

 神田編集長の中学生の息子達が週刊誌『小説灸英』編集部に見学に来ます。相手役を押し付けられた青山がしぶしぶ案内しますが、やたらに勉強してきた中学生達は、小説誌への疑問を次々にぶつけてきます。業界の本質に迫る質問の数々に追い詰められていく青山は…。ある意味出版業界の本質に迫りまくっている問題作です。これを小説家なのに編集者サイドから書いてしまう東野圭吾がカッコイイです。

 天敵

「天敵」のイラスト(左から元子、唐傘ザンゲ、小堺)

 唐傘ザンゲの恋人・元子は唐傘の小説の世界一のファンを自称しています。しかし何かと唐傘の小説執筆に口を出してくるので、編集者の小堺にとっては邪魔で仕方有りません。小堺は、唐傘のスランプは元子の干渉のせいだと思い、ある日遂に唐傘ザンゲの目前で元子と口論を開始し、修羅場に発展させてしまうのですが…。先輩小説家の「小説家の妻となることは大変だ」というセリフの真意と獅子取編集長の計略に驚きの一作です。

 文学賞設立

 灸英社が『天川井太郎賞』という新たな文学賞を設立することになりました。他者の既存の文学賞との差違を強調するため、独自の視点でエンターテイメントの優秀な作品に授与するという触れ込みです。他者から中傷される中、候補作を選定しますが、受賞作に選ばれたの…

 ミステリ特集

 『週刊灸英』でミステリ特集を組むことになり、10人の作家にさまざまなジャンルのミステリを書いてもらうことになりました。しかし肝心なところで本格推理を担当する作家が倒れてしまい、ピンチヒッターとして選ばれたはまさかのハードボイルド作家・熱海圭介(笑)。安請け合いをして「ミステリ小説の書き方」を読む熱海ですが…

 引退発表

 ここ数年新作を書いていない寒川心五郎は、自分にきりをつけたいと、編集者の神田を家に呼び寄せ、記者会見を開いて引退を宣言すると言います。昔のよしみで集まった各社の編集者の前で引退を宣言した寒川は、神田に引退小説を渡しますが…

 戦略

 売れない作家・熱海圭介を売り出すべく、編集長の獅子取は熱海のイメージチェンジを要求します。雑誌のインタビューアーを相手に、突飛な格好で奇妙なことを口走らされる熱海圭介。さあ新作「撃鉄のポエム2」の売れ行きや如何に。

 職業、小説家

 唐傘ザンゲと恋人の元子が結婚を考え始めます。元子の父は小説に縁の無い人物でしたが、娘の結婚相手が小説家だと知って収入は大丈夫なのかと悩みます。仕事をしている元子もマネージャー役として退職すると言い出すので苦悩は深まるばかりです。唐傘ザンゲという作家を知っているかと周囲に聞いて回る父は…。

 ということで中心となる作家は自称ハードボイルド作家の熱海圭介と本格推理作家の唐傘ザンゲです。熱海はどうして新人賞を取れたのかわからない妙な小説を書いており、例えるなら、「魁!クロマティ高校」を大まじめに書いているような人です。一方唐傘ザンゲはペンネームとか小説のタイトル(「虚無僧探偵ゾフィー」とか「煉瓦街諜報戦術キムコ」)は妙なのですが、内容は業界や読者から大いに評価されていて、ミステリー界期待の新人作家です。

 唐傘ザンゲのモデルは東野圭吾自身なのかも知れないな、なんて気がします。しかしすっとこどっこい作家の熱海圭介に対しても、編集者達が「箸にも棒にもかからないが爪楊枝ならかかるかも」とか「くさや作家」とか無茶苦茶な評価をしているにも関わらず、東野圭吾自身の視線は温かいような気がします。

 なによりも小説家で食っていくことの大変さをこれでもかとばかりに強調している点は、実力がありながらなかなか売れなかった東野圭吾自身の苦闘の物語を雄弁に物語っている気がします。一旦ブレイクすると過去の売れなかった作品も再評価されるようになるのだから、何としても一冊売れる作品を書かないといけませんね。

 それと「小説誌」。これは問題作ではないでしょうか。売れない小説誌をどうして赤字を出しながら出版し続けているのかという業界タブー中のタブーに踏み込んでいるような。これが全てではないのでしょうが、“ふつうの仕事ができないから作家になったような人間たち”という編集者青山の心の叫びには、業界の編集者達が拍手喝采したかも知れません。東野圭吾自身は常識人のようですが、やはり妙な作家は多いのでしょうかね?

歪笑小説宣伝その2

 では最後に「巻末広告」の一部を紹介しましょう。まずは熱海圭介の新作「銃弾と薔薇に聞いてくれ~撃鉄のポエム2」

 警察庁国家情報局の暗号解析器が盗まれた。犯行には謎の秘密結社が絡んでいると睨んだ一匹狼の元刑事・郷島巌男は、マフィアの力を借りて私設軍団を結成、秘密結社の要塞への総攻撃を断行する。しかし敵は国会議事堂の下に軍用列車を隠していた。日本の運命は?

 ……もうなんというか、ね。確かにこんなノリの内容紹介の広告を見たことはあります。読んだことはなかなかないのですが、内容紹介だけでお腹いっぱいというか心がくじけるというか(笑)。でも好きな人は好きなんでしょうね。

 次に唐傘ザンゲの新作「魔境隠密力士土俵入り」

 時は明治。日本の異境を旅行中のアメリカ大使の娘が消息を絶った。一方、東京では大麻が流行り始めていた。大使の娘からの最後の手紙から、ある村に目を付けた内務省特務局は、相撲巡業を装い、太ったスパイ数十名を潜入させる。第135回直本賞受賞作。

 ……熱海圭介とどこが違うんじゃ!?と言いたくなる内容紹介ですが、私はこっちは読みたくて仕方ありません。前作「煉瓦街諜報戦術キムコ」で唐傘ザンゲは本格推理から踏み出して新たなエンターテイメント作家に脱皮したようなのですが、今作は明らかに直木賞をモデルとしている直本賞受賞作ですよ。直木賞受賞作より面白い候補作というのはよく見かけるのですが、受賞作がどうしようもない駄作ということはないので、「魔境隠密力士土俵入り」も面白いことは請け合いでしょう。これで元子のお父さんも一安心だ。一方熱海圭介は何年小説を書いても直本賞はもとより、ありとあらゆる文学賞とは無縁だと思われますが、一部に熱狂的なファンがいるようなので、多分食っていけるでしょう。

仲俣汐里が歪笑小説を読む

 余談ですが、集英社文庫は「ナツイチ図書室」という企画をやっており、AKB48メンバーが同文庫の85人作品の読書感想文を公開しています。「歪笑小説」は仲俣汐里という娘が感想文を書いているようです。ネットでの公開は終了してしまっていますが、聞かない名前だなあと思ってちょっと調べてみたら、AKB48チームAのメンバーで、スイス生まれの東京都出身で、早稲田大学本庄高等学院を卒業し、早稲田大学政治経済学部在学中ということです。何と後輩!しかも政経学部といえば早稲田の看板学部ではありませんか。内部進学とはいえ、芸能活動しながら政経学部へ進むには色々苦労があったことでしょう。

ナースの花園:1年ぶりにナースものの漫画を読みました

2日の竜巻
 
 昨日埼玉・越谷市と千葉・野田市を襲った竜巻、凄まじいですね。始業式早々の学校が休校になったり。我が筑波嶺もほど近いですし、昨年は竜巻に見舞われているので他人事とは思えません。台風と違って、進路直撃で大被害、外れればほとんど被害がないというのも被害に遭われた方にとっては理不尽ですよね。心からお見舞い申し上げます。

2日の竜巻その2

 「オズの魔法使い」はカンザス州で竜巻に家ごと巻き込まれてオズの国に飛ばされたドロシーの冒険の話ですが、昔は「へえーアメリカってそんな凄い竜巻が起きるんだ。くわばらくわばら」と思っていました(竜巻に桑原はあまり意味ないですが)が、日本でも巨大竜巻を怖れなければならない時代が到来してしまったのでしょうか。

ナースの花園 1巻

 さて昨日で私の夏休みも終わりましたが、最終日に漫画喫茶に行ってきた(またか…)ので、久々に読んできた漫画を紹介しましょう。あろうれいの「ナースの花園」です。昨年9月にも藤坂空樹の「ナースを彼女にする方法」という漫画を読んでいますhttp://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-118.htmlが、もしや私はナースフェチなんでしょうか?特別思い入れはないのですが、強いて言えば入院体験とかがなくてナースと接触することが非常に少ないので憧れがあるのかも知れません。実際はそんなに素敵なナースばかりではないだろうことは承知していますが(ルックスでなる職業じゃあるまいし)。

ナースの花園 2巻

 作者の「あろうれい」は詳しいプロフィールは不明ですが、女性漫画家のようですね。あとがきに旦那がアイディアを考えているという記述もありました。別ペンネームに亜朧麗というものがある他、昔一般誌で「たまきあろ」名義で連載を持っていたことも有るそうです。

Fの女神(上)

 「ナースの花園」は全2巻でこじんまりとしており、1,2巻とも2010年に竹書房から刊行されています。もっともあろうれいの作品は多くが単発かせいぜい2~3巻のようです。近著としては2009年の「Fの女神」(全2巻)や2013年最新刊の「お兄ちゃんとして!」などがあります。

Fの女神(下)

 いわゆる18禁ではないのですが、バリバリの青年コミックには違いありません。例によってAmazonの内容紹介をどうぞ

お兄ちゃんとして!

1巻:白衣の天使に囲まれた、ここは男の桃源郷(パラダイス)☆緊急患者として将馬が運び込まれた先は、医者も患者も女性しか受け入れない女性専用クリニックだった。密かな入院生活を強いられた将馬はナースとHしまくり、夢のハーレム生活を目論むのだが、その前には院長の娘・さやかが立ちはだかり……。

2巻:女医とナースが献身看護☆インラン病棟24時☆医者も患者も女性だけの那須レディースクリニックに、買収話があることを、さやかは聞いてしまう。そしてさやかの男嫌いの理由も明らかになり……。白衣の花園、存亡の危機に野獣・将馬も勃ち上がる!!ナースだらけの大人気連載、ついに完結!!

准看護師美和ちゃん

 ということで、セックスの途中でほとんど都市伝説ではないかと思う膣痙攣に見舞われた主人公の将馬は、救急車に乗ったいいがあらゆる病院から搬送を断られ、唯一受け入れてくれた女性専用クリニックに入院することになります。院長の娘で正看護師のさやか(23歳)は極端な男嫌いなので反対しますが、他のナースやほかならぬ母で院長の誠子が賛成するのでどうにもなりません。

 こうして仕事は何をしているのか不明の絶倫男・将馬(さやかは「ニート」と呼んでいます)はクリニックに長期逗留(毎回さやかの攻撃で全治数日の怪我を負う)し、ナースや女医、果ては入院患者までも毒牙にかけていくことになります。

美和ちゃんその2

 最初は准看護師の美和(22歳)。この人はとにかく献身的で、患者の治療と苦痛緩和ということで全てを受け入れてくれるまさに天使のような女の子です。

 次に同じく准看護師のりん(22歳)看護師の制服を着たかったというコスプレチックなのりの女の子で、患者と看護師の恋愛を描いた小説だか漫画だかのファンで、将馬と同じシチュエーションを再現したがります。

美和ちゃんその3

 続いて正看護師でリーダー格のかおる(25歳)は、将馬が偶然見つけたアダルトサイトの看護師のヌードのモデル(お金がなくてやったアルバイト)で、将馬が知っていてわざと見せたと勘違いして口封じのために関係を持ちます。

 さらにさやかの母の誠子院長。2巻の表紙の人ですが、50歳位になっていておかしくないのですが、見た目30代という美魔女です。この人からは娘のさやかの処女喪失を依頼されりします。

美和ちゃんその4

 どうやらさやかは中学生の頃に実父に襲われるという忌まわしい経験があり、それによって極端な男嫌いになってしまったようなのです。1巻表紙がさやかですが、髪を下ろして眼鏡を取ると超美人というお約束はきちんと守っています。男嫌いなだけでなく、謹厳実直すぎて患者からも敬遠されがちなため、何とかしないといけないとママンは思っているようです。

 そこに入院してきた女実業家は、経営不振のクリニックに対し、男性患者の診療も行うことを条件に買収を持ちかけてきます。当然将馬は彼女ともやるばかりでなく、返す刀で秘書の女の子も手にかけてしまいます。そして彼女からさやかの真実を聞き出し、ナースの花園の死守に立ち上がることになります。

美和ちゃんその5

 終盤明らかになった真相では、誠子ママンはさやかの実父と事件直後に離婚していますが、それは当時パパンが浮気してたためで、泥酔したパパンは浮気相手と間違ってさやかのベッドに入り込んだものの、実際には何もしていなかった(さやかはショックが大きすぎて何も覚えていないらしい)ということで、将馬の性技により女実業家も撤退を誓約師、女性専用クリニックは守られることになります。

 将馬も実は友人とIT企業を経営している実業家であることが明らかになり、父と和解したさやかとも結ばれて大団円ということになるのですが、クリニックの経営不振状態は抜本的に改善されていないような気がします。

美和ちゃんその6

 個人的には美和さんが優しくて可愛いので、You、さやかより美和さんいしろYO!と言いたいのですが、全ナースのみならずママンとまで関係を持っていた(親子丼ですよ親子丼!)という事実を知ってもさやかは将馬を愛し続けることができるのかどうか。

美和ちゃんその7

 「ナースを彼女にする方法」の主人公海斗も正ヒロインである羽鳥友柚と結ばれるまでは色々な看護師・女医・患者と関係するのですが、状況に流されているだけで特別どスケベな性格ではなく、両思いとなった後半は完全に羽鳥友柚一筋になるのですが、将馬は「俺のハーレム帝国を作る」みたいなことを妄想している真性スケベなので、恋人や夫にするのはいかがなものかと。テレサ・テンの歌に登場するような献身的で包容力に溢れた女性でないと困難な気がしますが、生真面目なさやかの性格では多分…

美和ちゃんその8

true tears(その1):P.A.WORKS作品レビュー第二弾はリアル明里パパのご推薦

true tears
 
 はいこんばんは。二学期も始まったというのにしつこく暑いですね。

公式HP画像
 
 毎週月曜日は時期も人気も考えずに私が見たお気に入りのアニメのレビューをやってきております。先週で「TARI TARI」が完結した訳ですが、実はもう次のレビュー作品は決まっておりました。リアル明里パパご推薦の「true tears」です。これも「TARI TARI」同様、P.A.WORKSが制作していますが、2008年冬季の作品ということで、2012年夏季アニメだった「TARI TARI」に先行すること4年以上という古い作品です。

TRUE BLUE

 「TARI TARI」をやると言ったとき、リアル明里パパは、「『TARI TARI』は悪くないがパンチ力に欠ける。『true tears』をおす」とぬかしやがりました。でも「TARI TARI」はすごく面白かったぞ!では見せてもらおうか、リアル明里パパ推薦の「true tears」の実力とやらを!もし面白くなかったら早くも岩舟転勤の上に「TRUE BLUE」(※)をプレイしてもらおうか。

TRUE BLUEアニメ版上巻
TRUE BLUEアニメ版下巻

 ※ LiLiM DARKNESSのかなり古い略奪&陵辱アドベンチャーです。NTRの名作との誉れも高い作品ですが、残念ながら未プレイです。エロアニメにもなっていてこちらは見ました。うーん、実にわかりやすいNTRだ。このように、似たようなタイトルでも全然違う作品があるのです。しかしこれは罰ではなくご褒美になってしまうかも…

ゲーム版true tears

 原作は2006年にWindows用ソフトとしてLa'crymaから発売された同名の恋愛アドベンチャーゲームです。また、2008年8月7日にはプレイステーション2にも移植され「true tears 〜トゥルーティアーズ〜」として発売されています。しかしながら「真実の涙」という主題を同じくするほかには関連性はなく、ストーリー、キャラクターともに全く異なるオリジナルの作品となっています。

ゲーム版true tears 概要

 酒蔵を営む家の一人息子である高校生「仲上眞一郎」は、密かに絵本作家になることを志しています。1年前から両親を亡くして仲上家に引き取られてきた同じ高校に通う「湯浅比呂美」(両親同士が親友だった模様)を加えて4人で暮らしています。学校では明るく気さくな文武両道の優等生である比呂美は、仲上家ではいつもひっそりと暮らしており、眞一郎の母もなぜか比呂美に対して冷たい態度を取っています。

ヒロイントリオ

 ある日、眞一郎は学校の裏庭で、木に登って降りられなくなった少女「石動(いするぎ)乃絵」と出会います。彼女は過去に起こったある出来事がきっかけで、涙が流せなくなったのだという。眞一郎は彼女との出会いをきっかけに比呂美、親友「野伏三代吉」、幼馴染み「安藤愛子」らとの関係や、自分自身との向き合い方に変化を生じさせていきます。彼らはそれぞれに悩み、すべきことを模索し、成長していくのですが…

ヒロイントリオその2

 実は画像が紹介できる目処がたたないままの強行なので今後が心配だったりしますが、もし文字だけになっても見て下さいね(笑)。

秋の物語

 まずは主要キャラ紹介を。男2人、女3人という構成は「TARI TARI」そっくりですね。高垣彩陽も出演しているし。ただ「TARI TARI」のキャラ紹介順だと坂井和奏が最初でしたが、「true tears」は野郎、仲上眞一郎が最初となっています。

 仲上眞一郎(CV石井真)

仲上眞一郎

 本作の主人公で麦端高校1年B組。父母や比呂美と4人で暮らしています。造り酒屋の一人息子なので、周囲の大人たちからは「坊ちゃん」と呼ばれています。絵本作家を志しており、出版社に作品を書いて投稿するなどしています。絵本作家になりたいという夢は非常に真剣ですが、家業を継がせたいと考える母からは反対されています(父は理解を示しています)。

 石動乃絵(CV高垣彩陽)

石動乃絵

 本作のヒロインで、1年前に眞一郎たちの住む街に引っ越して来ました。麦端高校1年A組。小柄で子供っぽい容姿と突拍子のない言動で周囲からは変わり者扱いされていますが、人の心の奥底を見抜く鋭い洞察力を持っています。
 
 湯浅比呂美(CV名塚佳織)

湯浅比呂美その1

 ヒロインの一人で眞一郎と同居中の幼馴染です。麦端高校1年B組。1年前に両親が他界し、両親と眞一郎の両親が知り合いだった縁から仲上家に引き取られています。バスケット部に所属しており、1年生ながら背番号6番を任される実力を持ち、成績も学年1、2を争う程だが、それを鼻にかけるそぶりはなく、友人関係は良好です。学校では明るいですが、家に帰ると控えめで影のある表情に終始しています。

湯浅比呂美その2

 安藤愛子(CV井口裕香)

安道愛子

 ヒロインの一人で眞一郎より1つ年上の幼馴染で、三代吉の彼女です。古城高校の2年生ですが、今川焼きの店「あいちゃん」を切り盛りしています。明るく活発ですが、背が低いことを気にしています。

 野伏三代吉(CV吉野裕行)

野伏三代吉

 現代の高校生とは思えない古風な名前の眞一郎の同級生にして親友です。眞一郎から愛子を紹介され付き合っています。お調子者の楽観主義者で、バカで騒がしくスケベな妄想をすることもありますが、愛子への想いは真剣です。

私、涙あげちゃったから

 それでは第一話「私…涙、あげちゃったから」

比呂美を連想させるイラスト

 主人公の仲上眞一郎は高一なのに絵本作家になりたいという夢があり、毎晩絵を描いています。でも思うように描けなくて「もっと優しい絵が描きたいな…」と言っています。その絵はどうやらある女性をモデルにしているようなのですが…

帳簿付けをする比呂美

 食事のために階下に降りてきた眞一郎は、パソコンを操作する女性を見かけます。帳簿の整理をしているらしい比呂美です。さっきの絵のモデルは彼女のようですね。家業の手伝いとは感心ですが、どうもあまり元気のない女の子ですね。どうも眞一郎のママンは比呂美のことを良く思っていないようなのですが、ママンのCVは高橋理恵子ですね。この人は声優と言うよりは女優の色彩の強い人ですが、∀ガンダムでキエル・ハイムとディアナ・ソレルを、シムーンでネヴィリルを演じた人ですね。

眞一郎の空想した少女

 さて再び自室に戻った眞一郎、創作に没入する彼の浮かべたイメージは大きな木の下の青い服の女の子でした。これは予兆なのでしょうか?

学校では元気な比呂美

 さて翌朝、比呂美が元気に登校していきます。家の中での暗い雰囲気と全く違うので別人かと思ってしまいましたよ。学校でも体育の授業でマラソンでクラスメイトを周回遅れにする元気っぷりです。彼女と同居していることを親友の三代吉に羨ましがられる眞一郎ですが、十分比呂美のことを意識しているにも関わらず上手く関係を進展させられていないようです。

乃絵登場

 歌声に気付いて校舎裏に回った眞一郎は、木の上に上っている少女を発見します。おお、昨日の創作イメージにドンピシャの女の子がいるではありませんか。ただしいるのは樹上ですがね。

降りられなくなっちゃった

 「勝手に見ないで」と怒られる眞一郎。スカートの中を覗き込んでいたと誤解されたかと焦る眞一郎ですが、「降りられなくなっちゃったの」と無邪気な一言に身体を張って受け止める羽目になります。

乃絵の愛する雷轟丸

 彼女は高校の鶏小屋にいる、空を飛ぶことを諦めていないという鶏に“天空の食事”を与えようとしていたんですね。黒い鶏と白い鶏がいるのですが、黒い方がお気に入りで雷轟丸という勇ましい名前を付けています。飛ぼうとしないという白い方は「じべた」。超差別的ネーミングです。

じべた

 そして眞一郎に対しても「じべた」を指さし「飛ぼうとしていない」と断言します。絵本作家という夢があって実現するために努力しているつもりの眞一郎にとっては侮辱に等しい言葉です。売り言葉に買い言葉で、「お前は何か飛べそうだもんな。頭、軽そうだもんな」と暴言を吐いてしまう眞一郎。怒り心頭の女の子は「あなたに不幸が訪れますように!」と眞一郎を呪います。

乃絵の呪いは恐ろしい…

 その後三代吉から彼女の詳細を聞くことになった眞一郎、彼女の名前は石動乃絵、様々な噂を持つちょっと不思議少女で、その呪いのヤバさには定評があるとか。ビビりまくる眞一郎。

眞一郎ラブのママン

 帰宅する眞一郎、同居する比呂美についてモノローグで解説してくれます。昨年比呂美の両親が亡くなり、知り合いであった眞一郎の父が比呂美を引き取ることになったのだそうです。じゃあ親戚という訳でもないんですね。中学生時代の比呂美が回想で登場しますが、制服は中学校のセーラー服ですがなにしろ去年のことなので容姿は今とほとんど変わりません。そこへ帰宅してきた比呂美。やはり家に戻ると暗くなります。ママンとの確執でしょうか。

第三ヒロイン愛子登場

 さて、近々行われるらしい地元のお祭りの踊りの練習を嫌々した眞一郎は、今川焼き屋「あいちゃん」に寄り道。コーラをストローで飲んでいます。この地域の習慣でしょうか?この店を切り盛りしているのが三代吉の彼女で眞一郎の幼馴染みの安藤愛子です。小さいけれど、一年先輩のようなので高校二年生ですね。乃絵が中の人繋がりで「TARI TARI」の和奏だとすれば、愛子は小さいので来夏でしょうか。すると比呂美は必然的に紗羽ということになるのですが、確かにスポーツが得意なところとか背が高いところとかはマッチしてますかね。紗羽は学業的には比呂美ほど優等生ではなかったようですが。

ラブコメにありがちなシーン
なぜか謝る比呂美
覗こうとすると「おあいにく様」と湯をかける…それは由美かおるだ
フロントホックです

 帰宅した眞一郎が不用意に脱衣場に行くとそこには脱衣中の比呂美が。ギャルゲーやラブコメではベタすぎる展開です。ここで一騒ぎあるのが王道パターンですが、比呂美は息を呑むばかり。慌てて外に出て謝る眞一郎に、なぜか比呂美も謝っています。この後入浴シーンやブラを着けるシーン(フロントホックですね)もあって、やはり紗羽のポジションでお色気担当なのでしょうか。

ティッシュの箱でニワトリを

 これも乃絵の呪いのせいなのか!眞一郎はティッシュの箱を手に取ると、なぜか工作を開始。ニワトリを作り始めます。小学校の夏休みの宿題なら行けるかも知れませんな。

母子の確執

 さて翌朝、ママンが東京の出版社からきた封筒を開封して眞一郎に詰め寄ります。家業を継いで欲しいママンは眞一郎の夢には反対のようです。だからって勝手に開封するなんて。眞一郎は怒って朝食も食べずに学校に行き、パパンも不快感を示します。これは酒蔵はママンの実家で、パパンは入り婿なのかも知れませんね。

乃絵に大ウケするニワトリ

 怒りの登校をする眞一郎、出版社に送った絵本は不採用だったようです。一連の不幸はやはり乃絵の呪いのせいなのか。いつもより早い登校にも関わらず、乃絵は既に樹上の人でした。再び乃絵のフライングボディアタックを受け止めた眞一郎、ティッシュニワトリを献上します。どうか一つこいつで解呪してもらませんかね。こんな子供だましのもので…と思いきや、大喜びの乃絵。「あなた、飛べるんじゃない?」と過分のお言葉です。

タヌキに襲われた鶏小屋

 さらに「雷轟丸にも見せてあげましょうよ」と連れだって鶏小屋に向かいますが、何とそこには雷轟丸の姿はなく、飛び散った羽根と壊れた入口の金網が。タヌキに襲われてしまったようです。衝撃を受ける乃絵。しかし意外にも乃絵は泣かず、「『人を呪わば穴二つ』って言うもの、ごめんなさい雷轟丸。あたしのせいだわ。穴にはまったわたしの、ごめんなさい」と詫びると、あっさりと立ち上がります。

泣かない乃絵

 放課後、眞一郎と乃絵は二人は岸壁付近で一緒に下校しています。涙一つこぼさない乃絵に強いんだなと言う眞一郎。しかしその答えは意外なものでした。「哀しいわ…とっても。とっても悲しい」哀しみに満ちた表情で「わたし、涙あげちゃったから」と言う乃絵。彼女の姿を夕日が茜色に染めていきます

第1話ラスト

 続いて第二話「私…何がしたいの…」

私…何がしたいの…
 
 「TARI TARI」のタイトルは「~たり、~たり」でしたが、「true tears」のタイトルには「…」が入るのがお約束なのでしょうか。それはともかく乃絵の告白が続きます。

選ばれし者の涙が必要

 乃絵が胸元から取り出したの紐付きの小さな空の小瓶。「私には使命があるの。涙を取り戻さなくちゃいいけないの。そのためには、選ばれし者の涙が必要なの」おいおい中二病かよ乃絵。

雷轟丸の後継者は眞一郎

 眞一郎も絵本創作で比呂美らしい少女の「涙を拭う」というイメージを描いていたせいか、ドン引きはしませんでした。そんな眞一郎が気に入ったのか、雷轟丸の後継者として眞一郎を認定する乃絵。鶏の後継者って全然嬉しくないですが。

眞一郎に手を振る乃絵

 さて翌日、眞一郎は雷轟丸の後継者になるということがどういうことかを痛感することになります。校庭から眞一郎に嬉しそうに手を振り続ける乃絵。全校が注目しているのにお構いなしです。

悪友三代吉

 昼食時に三代吉は「気があるってことだろ」とズバリ指摘。眞一郎は焦って卵焼きを落としますが、それを平然と拾って食べる三代吉。田舎の子はタフよのよう。「湯浅比呂美とは同居。石動乃絵にはなんだか好意を持たれているらしい。何でお前だけなんだよ」と文句を言う三代吉。お前には愛ちゃんがいるじゃないか。

眞一郎のエサ?

 乃絵は教室にも押しかけてきて、雷轟丸にやっていた「天空の食事」を差し出します。やはり鶏の後継者扱いか。辞退する眞一郎を意外そうに眺めながら「わたし、眞一郎を見上げるのが大好き。それって空に近いところにいるって事だもの」という乃絵。変わっているけど可愛いなあ。

比呂美を冷やかす朋与

 そんな二人を眺める比呂美な微妙な表情。親友の朋与が「取られちゃってもいいの~。一つ屋根の下で住んでるからって安心してると…」と冷やかします。ということは比呂美も眞一郎に好意を持っているということか。自宅でのつれない(ように見える)態度は意識し過ぎているためなのでしょうか。

鶏小屋全体が墓?

 放課後、比呂美は鶏小屋にいる乃絵を見つけます。鶏小屋には雷轟丸の墓という木札が。これでは小屋全体が墓になってしまう。まだ「じべた」がいるのに。

乃絵の噂話をする比呂美

 下校しようとする眞一郎に比呂美が話しかけます。「眞一郎君の知り合いなの?…石動乃絵」「あの子、ヘンな噂がいっぱいあるの知ってる?」「授業が終わると木に登って通りかかる男子生徒を"逆ナン"してるんだって」……これは、このセリフは何でしょうか。乃絵と急接近しているかのような眞一郎への牽制か、はたまた乃絵への嫌悪か。完璧超人の比呂美には似つかわしくない発言ですが、等身大の女の子としてリアル感があるとは言えるかもしれません。

お願いがあるの

 翌日、比呂美は眞一郎をわざわざ階段の踊り場に呼び出し、頼み事をします。友達になりたいから、乃絵を紹介してくれというのです。

乃絵と兄?

 一方乃絵は自宅で裸Tワイシャツ状態。眞一郎から貰ったティッシュニワトリにご満悦です。そこまで気に入ったんかい。そして謎の男に抱きつく乃絵。顔は見えませんが、おそらく公式HPにある兄なんでしょう。子供っぽいとはいえ、高校生の妹に抱きつかれる兄、羨ましいぞ。

比呂美の涙を奪いたい

 その頃眞一郎は創作活動に耽っています。「天使に化けていた怪物に瓶の中に閉じこめられ、途方に暮れていた僕は、隣に瓶にも同じように閉じこめられて泣いている女の子を見つけた」その女の子は、比呂美です。比呂美が心の中で流し続ける涙を奪うことができたら、彼女に笑顔が戻るかも知れない。もっとも乃絵がそれを是とするかどうかはわかりませんが。

そんなに可愛くやってこられては

 翌朝、嬉しそうに寄ってきた乃絵(人なつこい猫とかみたいで可愛いですね)に、比呂美が友達になりたがっていることを告げる眞一郎。

作り直された墓

 乃絵が返事する前に二人は鶏小屋に到着します。雷轟丸の墓という木札は盛り土の上に立てられ、墓標らしくなっていました。

直接対決?

 放課後。比呂美は部活のバスケットの練習をしていますが、今ひとつ身が入らない様子。そこへ乃絵がやってきます。さあ直接対決です。雷轟丸の墓を作ったのは比呂美であることを確認する乃絵。別に怒った風でもなく、「私が間違ってた」という乃絵。

あなた、眞一郎に嘘をついたでしょう

 しかし、友達になりたいというのは嘘だろうと指摘する乃絵。「だってあなたわたしのこと好きじゃない」乃絵の洞察力の高さに驚愕する比呂美。その発言はまさに正鵠を射たものでした。

また謝る比呂美

 その夜、眞一郎に謝罪する比呂美。比呂美は毎回眞一郎に謝罪するのでしょうか?「わたし、本当は友達になりたかった訳じゃない」と告げる比呂美に驚く眞一郎。まさに「わたし…何がしたいの…」のタイトル通り迷走する比呂美でした。何かしなければならない、でも何をしたらいいのかわからないというもどかしさがもたらした「若さ故の過ち」というやつなのでしょうか。しかし、乃絵にはっきり断られたことで、比呂美にもいい影響を与えたような気も……

比呂美の嫉妬?

 「true tears」は登場人物の心理描写が繊細なので注意深く見ていないといけない作品のようですね。今後も心せねばなりますまい。

かまぼことごぼ天

 そういえば、たった一話でお亡くなりになった雷轟丸で思い出したのですが、ミルキィホームズ第二幕でも猫の「かまぼこ」に続く新マスコットとして「ごぼ天」というニワトリが登場したものの、やはり一話で焼け死に、二話でミルキィホームズの面々が泣きながらむさぼり喰っていましたっけ。

焼け死ぬごぼ天

 色も似ているし、もしや「ごぼ天」は雷轟丸の生まれ変わり?しかし一話退場という運命を変えることはできなかったのでした。

みんなで喰らうごぼ天の遺体

好きなアニメキャラ(その6):田村麻奈美~いつもと違う夜叉麻奈美

残暑厳しき折
 
 9月1日ということで、名実共に秋のはずなんですが…やっぱり暑いですね。この暑い中、学生さん達は明日から新学期ですね。学校が始まっていきなり一週間連続で学校というのもなかなか厳しいとは思いますが、頑張って下さい。大学生はまだまだお休みでしょうけど。

いつもの麻奈美

 さて、好きなアニメキャラは基本的に「好きな声優さん」シリーズで取り上げなかった声優さんが演じたキャラを取り上げているのですが、今回WEB配信された「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。」の14~16話を見て、最終回で描かれた地味子こと田村麻奈美の見せた“本性”に大きな衝撃を受けたので、佐藤聡美を取り上げた記事(6月30日)http://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-417.htmlで田村麻奈美も紹介していますが、ここに改めて怒りと憎しみに充ち満ちた“夜叉”モードの麻奈美(略して夜叉美)をご覧頂きたいと思います。

兄妹カップルの下校

 京介から「おばあちゃん」とも言われるほどに「隣に居てくれるとなんとなく心地良い」関係で一番の相談相手でもある田村麻奈美。同級生や京介の母などからは付き合っていると思われてたりしますが、京介からは幼馴染みで恋愛感情を持つにはほど遠く、麻奈実も関係を進展させようとする素振りを見せることはあっても、さほど積極的ではありませんでした。

常とは違う麻奈美の表情にビビる京介

 新垣あやせや黒猫(五更瑠璃)が京介に恋愛感情を持つことに関しても好意的で、妨害するどころかむしろ後押しをするようでもありましたが、唯一絶対に容認できないのが、京介と実妹である桐乃との恋愛でした。

タブー中のタブーに

 まあ突き詰めれば思いっきり近親相姦状態になる訳なので、常識人である麻奈美からすれば無理もない話ですが。

2人を待ち受ける影

 京介が高校の卒業式を終え、同じく中学の卒業式を終えて校門で待っていた桐乃と合流して下校するところに待ち伏せる形で登場した麻奈美。

穏やかな表情の麻奈美だが…

 二人の前に立ちふさがって、穏やかな表情で「約束通りケンカしに来たよ」と言う麻奈美。これまであやせ、黒猫、さらには加奈子にまで好意を寄せられ、そのことごとくを桐乃のために斬り伏せてきたモテモテ野郎京介の前にラスボスとして登場です。

気まずい空気の3人

 ベンチに座る3人。桐乃は麻奈美の方を向こうともしません。桐乃にとっては小学生の頃に実の兄とは結婚できないという真実を突きつけたのが麻奈美であり、また憧れの兄であった京介が(残念な方向に)変わってしまった原因は麻奈美だと思い込んでいるので、敵視の度合いはかねてから異様なほどでした。

京介を挟んで睨み合う桐乃と麻奈美

 「もう子供扱いさせない」という桐乃に対し、「子供しか言わない台詞だけどね」と切り返す麻奈美。こんな冷たい表情をする娘だったなんて。

わざとらしくいちゃつく桐乃

 兄と恋愛なんて子供じみたことはやめろという麻奈美に対し、桐乃はわざとらしくいちゃついて挑発します。京介すら「うぜぇ…」と思うほどの鬱陶しさ全開です。

目が据わっている麻奈美

 「マナミさん、あたし~京介と付き合ってるから~」とむやみにべたつく桐乃。「悔しぃっしょ?悔しいよね~www」とまさに「くやしいのうwwwくやしいのうwww」的に嘲笑をぶつける桐乃。

2010_1021.png

 元ネタは「はだしのゲン」で嘲笑のニュアンスはなかったんですが、いつのまにかこういうことになってしまいましたね。

怖い麻奈美
怒りの腹パン

 悔しさに黙り込む麻奈美に対し、「ずっとその顔が見たかったと」目の前に立ちはだかってさらなる追い打ちをかける桐乃。「ねえねえどんな気持ちWWW?私に京介取られちゃってどんな気持ちWWW?」と京介がキレかかるほどウザく挑発する桐乃。これはとんだNTRじゃのう。その時、麻奈美怒りの腹パンが桐乃に炸裂!

仁美、まどかに腹パン?

 いやちょっと待った。かつて「魔法少女まどか☆マギカ」でも仁美がまどかに腹パンしているように見えるシーン(4話)がありましたが、実際には腕でまどかの行く手を遮っただけでパンチは入れていませんでした。これも腹パンに見えるだけなのでは…

これは絶対に入っているよね

 ……絶対入っているよね、これ。京介も驚愕です。ビンタとかではなくいきなりのボディーブローとは。一応桐乃はモデルだから「顔はヤバいよボディーにしな!」という三原順子の教えを守ったのでしょうか。

おそろしい子!

 妄想を膨らませれば“まさかとは思うが二人は既にやっちまっているのかも知れない。万が一妊娠なんてことがあったら絶対許せない。念のため流産させるたろう、とりあえず腹パン入れとくか”と考えたとか。麻奈美、おそろしい子!

苦しむ桐乃を冷たく見下ろす麻奈美
桐乃反撃のビンタ
親父にも殴られたことないのに!
麻奈美の闘魂注入ビンタ

 びっくりのボディラングエッジで「こんな気持ち」と冷たく答える麻奈美。桐乃は怒りのビンタをかましますが、それに対してすかさずビンタ仕返す麻奈美。アントニオ猪木の闘魂注入みたいです。

キャットファイト状態に移行

 「積年の恨み」(大部分は桐乃の誤解なんですが、麻奈美にも京介をめぐって牽制する意図のある発言はありました)を晴らそうとする桐乃と麻奈美は憎悪に満ちたキャットファイトに突入。

桐乃の胸ぐらを締め上げる麻奈美

 「桐乃ちゃんさえいなければ全部うまく行っていたんだよ!」という麻奈美。な、何が?桐乃を除いては他の女に京介を取られる心配はしていなかったということなのでしょうか。

激情の麻奈美

 至近距離から顔面にパンチを入れ合う二人。でも基本麻奈美が先制していますね。桐乃のパンチで眼鏡が壊れてしまいましたが、目は大丈夫?

麻奈美・嫉妬の炎

 「ずっとずっと10年以上も一緒だったんだもん!桐乃ちゃんには負けない!」と叫ぶ麻奈美。あの穏やかな麻奈美さんはどこに行った。ここにいるのは世間体をかなぐり捨てて生の本音をぶちまける、まさに夜叉美。

眼鏡も割れて…

 京介がなんとか仲裁に入りますが、今度は麻奈美の言葉責めモードです。誰も言わなかったみたいだからはっきり言ってあげると「兄妹で恋人になるなんて気持ち悪いと思うよ」と宣います。そりゃあそうだ。見てるこっちもそう思ってました。世間と常識の代弁者・麻奈美ですね。

可哀想な地味子

 「夢から覚めて、現実を見て、普通の兄妹になりなさい」と諭す麻奈美。しかしこの言葉で、かつて小学生の桐乃に兄と結婚はできないと言ったのも麻奈美だったということに気付いた京介でした。

穏やかな麻奈美はどこへ行った

 正しい常識や世間体を突きつける麻奈美に対し、桐乃のためにならその他の多くのものを失う覚悟を決めるという京介。

告白実らず

 「私が…ずっと京ちゃんのことが好きで…今ここで付き合って下さいって…告白したら…そうしたら…私の傍にいてくれる?」と泣きながら告白する麻奈美。それでも「桐乃を選ぶ」という鬼畜京介。

ギャラクティカ・麻奈美!
別れの一撃

 明るく爽やかに「近親相姦上等!」という京介に「気持ち悪いね…」と一言告げて別れの一撃をかます麻奈美。京介の頬より、きっと麻奈美の心の方が痛いはずです。始まりすらしなかった初恋の終わり…

サヨナラ…
麻奈美に写メを送ろう

 その後、京介と桐乃はウエディングスタイルでキスまでして期間限定の恋人関係恋は今日でおしまいとします。この画像を麻奈美やあやせにメールで送ったらいいと思うよ?きっと刺されるから。

傷だらけの麻奈美

 いやあ実にいいですね、嫉妬に狂う麻奈美の姿は。浅ましいほどに本性をさらけ出した鬼女の如きその姿…きっと京介もドン引きだ(笑)。でも恋愛とか青春というものは決して綺麗なだけのものではないはず。仮面をかなぐり捨てて本音をさらけ出し、それでも散っていく君の姿は素晴らしいよ。

麻奈美涙の告白

 個人的にはあやせが好きですが、ヤンデレなんですよね、あの人は。浮気性だと命がいくつあっても足りないぜと伊達臣人も言っています。

ヤンデレあやせ

 あやせはヤンデレ、黒猫は中二病、加奈子は腹黒ブリッ子。そんな中で麻奈美が一番安心できる人だと思っていたのですが、夜叉を本性を見せた今、一番まともなのはオタクの沙織ということか。アニメでは特別京介と絡まなかった沙織ですが、大富豪の娘で美人なので、180センチもある身長に目をつぶれば一番のオススメ物件ではないかと思います。桐乃は基本的に好きではないのですが、14話のこの表情は良かったですね。

はい…!
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