好きな声優さん第三期(その12):佐藤聡美~「しゅがあ」の愛称どおりの甘い声が魅力です

6月晦日ということで、伝統行事的には大祓の日ですね。神社では「茅の輪くぐり」が行われるようです。

こういう輪を、左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓うんだそうです。茅の旺盛な生命力が神秘的な除災の力を有すると考えられてきたのだそうですが、私は今だこれをやった覚えがないんですよね。

なお、この行事に参加した後、茅の輪のカヤを引き抜いて持ち帰る人がいるのだそうですが、罪や穢れ・災厄をカヤに移すことで無病息災を得る風習なので、カヤを持ち帰るということは他人の災厄を自宅に持ち帰ることになるのだそうです。それじゃ何のために行事に参加したのか判らないというか、むしろ参加しないほうがましということになってしまいそうです。敬虔な氏子にあってはくれぐれもカヤを持ち帰らないようにして下さい。私を含めてそんなオカルト信じませんと言う方は、そもそも参加しないので心配ないわけですが、「触らぬ神に祟りなし」とはよく言ったものです。

さて好きな声優さん第三期もいよいよ大詰めです。本日は佐藤聡美です。

佐藤聡美は1986年5月8日生まれ。出身は宮城県仙台市です。高校時代にはNHK杯全国高校放送コンテスト宮城県大会朗読部門で優勝した事があるそうです。栴檀は双葉より芳しということでしょうか。

高校卒業後、上京して東京アナウンス学院に進学し、在学中の2005年11月に「文化放送のラジオ番組「智一・美樹のラジオビッグバン」の7代目アシスタントとなり、同期アシスタント5人組で「Kisty」というユニットを結成しました。このラジオ番組は1999年から現在まで放送中ということでかなりの長寿番組です。歴代アシスタントには今井麻美(3代目)とか藤田咲(6代目)もいます。

Kistyは2006年3月にCDデビューしていますが、3ヶ月以内に1500枚以上売れなければ即解散・強制卒業という条件を突きつけられ、それをクリアできなかったようです。その後救済を訴えるメールが多数届いたので、番組卒業は免れたものの、音楽活動は休止となったということで、これはいわゆる黒歴史なのかも知れませんね。

声優デビューは2007年で、当初はおとなしい役や物静かな役柄を演じることが多かったものの、2009年の「けいおん!」で田井中律というボーイッシュで明るく大雑把な役を演じることが決まったときには、本人も周囲の人達も揃って驚いたというたことです。

佐藤聡美はこの役によりブレイクし、劇中で結成されたユニット“放課後ティータイム”の一員として、共演した豊崎愛生、日笠陽子、寿美菜子、竹達彩奈と共に2010年の第4回声優アワードで歌唱賞を受賞しました。また2011年の第5回声優アワードでも新人女優賞を受賞しています。

愛称としては「しゅがぁ」が有名です。もちろん苗字の「佐藤」と「砂糖(Sugar)」を掛けているのですが、名前も「聡美」で砂糖に近いということが大きく影響している気がします。他にも「さとさと」とか「しゅが美」なんて愛称もあるそうで、とにかく甘そうな愛称となっています。
公式ブログ「おさとう缶。」。やはり砂糖と佐藤を掛けていますね。

http://osatomi.jugem.jp/

オヤジギャグが大好き。やや天然の気があるそうです。自身のラジオ番組「ラジオ☆聡美はっけん伝!」を担当するプロデューサーに「佐藤さんって、“スイーツ(笑)”だね」と言われたものの、その意味がわからず、後に意味を教わったときには本気で凹んでいたそうです。

ちなみに“スイーツ(笑)”とは、最近の流行などにたいした理解もせずにすぐ乗ろうとする女性に対して使われる蔑称で、女性向け雑誌などのグルメ特集で、お菓子や甘味をやたらと「スイーツ」と言い換えることが流行し、それに踊らされて“私ってイケてる”感を出してる女性に反感を抱いたインターネットユーザーの間で使われだしたスラングです。他人を小馬鹿にした言葉なのでむやみに使うのは避けた方が良いでしょう。スイーツ(洋菓子)自体を貶す意味合いは全くありません。
それでは私の知っている佐藤聡美が演じたキャラです。例によって原則古い順です。

博麗霊夢(東方Project)

博麗霊夢(はくれい れいむ)は、同人サークル上海アリス幻樂団によって制作された作品群「東方Project」に登場する主人公の一人です。佐藤聡美はゲーム「不思議の幻想郷」シリーズややOVA「東方奇闘劇3」でCVを担当しています。

主に紅色を基調とした巫女装束で、袖がついておらず、白色の袖を別途腕に括りつけ、肩と腋の部分を露出させています。それゆえ「腋巫女」の俗称もあったりします。下は袴ではなくスカートになっています。

単純かつ裏表の無い性格で、人・妖怪を問わず惹き付ける不思議な雰囲気を持っています。努力が報われると信じておらず、一生懸命に取り組むことを嫌っています。修行嫌いでほとんど修業はしていないため、強さは「そこそこ」ですが、天性の才能を持っているようです。

博麗神社の巫女として、妖怪退治を仕事としているため妖怪に対しては厳しい態度を取っていますが、自身は人間にも妖怪にもさほど興味がなく、誰でも平等に扱う反面、誰も仲間として見ていません。仕事に関しては無慈悲なので、強い妖怪からはこの性格が好まれていますが、弱い妖怪からは怖れられているそうです。

「東方Priject」のもう一人の主人公である魔法使いの霧雨魔理沙とは仲がいいようです。

田井中律(けいおん!)

「しゅがあ」ブレイクの契機となったキャラクターです。パートはドラムスとサブコーラス。

桜が丘高校軽音部の部長で、通称は「りっちゃん」です。軽音部メンバー中では唯一最初から軽音部に入部することを決めていました。

指でちまちまするような細かい楽器が苦手という理由からドラムを担当しており、ドラムの腕に関しては活きが良くパワフルな反面、走り気味なため、ベースの秋山澪はリズムをキープするのが大変だと言っています。主人公の平沢唯と同様、部活ではほとんど練習しないため澪や中野梓によく怒られていますが、家では練習しているらしいです。

ボーイッシュな口調で話し、振る舞いはストレートかつ大雑把です。とても社交的な性格で、部内の空気を明るく盛り上げますが、大雑把な性格ゆえに部活動に必要な届出を忘れて叱られたりします。

苦手科目は「体育以外」の勉強全般で、大学入試に合格したときは梓に裏口入学を疑われるほどでしたが、テスト前になると成績の良い澪を頼って勉強し、毎回赤点を回避しています。澪とは小さいころからの幼馴染で、親友といえるほど仲が良く、互いが別の誰かと仲良くするのを意識する様子も描かれています。

髪の色や長さが唯とほとんど変わらないため、前髪を下ろすと区別がつきにくくなります。本人は前髪を下ろした自分の姿にあまり自信がないらしく、自宅にいるときや大学進学後はゴムを使って前髪を頭のてっぺんで縛っています。

田村麻奈美(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)

田井中律は「しゅがあ」の出世作ですが、その声が好きかと言われると、私はどうも…。その点こちらは安心して聞いてられるハマリ役だと思います。

京介・桐乃の高坂兄妹の近所で和菓子屋を営む田村家の長女です。京介は幼い頃からこの一家との親交があり、家族同然に迎えられていますが、桐乃は彼らと距離を置いています。

麻奈美は京介の同級生にして幼馴染でもあり、その付き合いは十年以上にも及んでいます。若干天然気味なものの成績は良く、麻奈美と勉強しているお陰で京介は成績を落とさずに済んでいます。

しかし二人の仲が恋愛関係に進展する気配はなく、京介からすると「隣に居てくれるとなんとなく心地良い」関係で一番の相談相手となっています。もっとも周囲の人間からは付き合っていると思われており、桐乃からも「デレデレしている」と見えています。

麻奈美を敵視している桐乃からは「地味子」と呼ばれています。後に京介を介して新垣あやせや黒猫と面識を持つようになり、特にあやせからは「お姉さん」と呼ばれて慕われています。さらにあやせを介して来栖加奈子とも知り合い、料理を教えて「師匠」と呼ばれています。

黒猫やあやせや加奈子が京介に対して好意を持つことに対しては好意的にみていますが、京介と桐乃が恋愛関係になることに対してだけは否定的な考え方をしています。まあ当然と言えば当然ですが。

ゲームでは女子大生になった麻奈美が描かれています。髪をロングヘアーにしてオトナっぽくなっていますね。これは恋愛対象として十分ではないでしょうか?

通常はコンタクトレンズを使用しているようですが、メガネをかけていることもあるようです。実妹の桐乃は論外として、可愛いけどヤンデレの気があるあやせや中二病前回の黒猫に較べると安心して嫁にできるのは麻奈美以外にないと思いますが、京介的にはときめかないのでしょうかね。私的にはお金持ちの沙織がいいかと……

千反田える(氷菓)

お金持ちの家の娘といえばこの人も外せません。姿も声も「しゅがあ」にピッタリで、まさにこれぞハマリ役中のハマリ役だと思います。

シリーズのメインヒロインで神山高校の女子生徒です。33年前の古典部部長であり、7年前にインドで消息を絶った伯父・関谷 純との古典部に纏わる過去を思い出したいという「一身上の都合」により古典部へ入部し、部長も務めています。

「豪農」千反田家の一人娘で、お嬢様らしい整った清楚な容姿と、神秘的な紫の瞳を持っています。普段は穏やかな物腰と丁寧な言葉遣でいかにもお嬢様ですが、ひとたび日常の中の些細な違和感や興味を引かれることを見つけると、大きな瞳を輝かせて好奇心の権化と化します。

口癖は「わたし、気になります!」。好奇心の強さゆえに、主人公である折木奉太郎ら周囲の人間をよく巻き込みますが、他人の感情に土足で踏み込むようなことはせず、節度はわきまえています。

成績優秀で料理も上手で、嗅覚、視覚など五感に優れ、記憶力もよく人の名前を覚えるのが得意ですが、やや鈍感な所があり、奉太郎達が何かに気付いた時でも一人察していないことがあります。

本人は無自覚だがパーソナルスペースが狭いため、熱心になると奉太郎などの顔に数センチまで接近してしまいます。

清楚で人懐っこく、極度に素直で一途なので、人を相手に腹芸ができるタイプではなく、その点を知人であり姉代わりの「女帝」入須冬実から心配されていたりします。

豪農の一人娘ということで、将来は実家を継ぐ決意をしています。彼女と結ばれたいならば、入り婿になるか、手に手を取って逃げるかしかありませんが、後者はえるを幸せにできるかどうか…。

作中、福部里志と伊原摩耶花の会話の中で、「もう、聖えるって感じよね」「チタンダエルって、なんか天使にいそうじゃない」というやりとりがされています。

「キニナリマス」を連呼しながら奉太郎に無数のちびチタンダエルが貼り付いていく様は、可愛らしさを通り越してホラー的になっていました。

「しゅがあ」の愛称ととおり甘い声が魅力の佐藤聡美。たまにはイメチェンの役もいいですが、やはり王道の清楚な女の子役が私は好きです。特に千反田えるにはまた新作でお会いしたいです。

そういえば「眠れないCD」シリーズにも出演していますが、「ちょっとサイコなメイドさんに最期までつきまとわれて眠れないCD」というボイスドラマでは「降辺ななせ」役を演じています。 ヤンデレはぜひアニメでも演じて貰いたいです。この甘い声で壊れていったら非常に怖いキャラができそうです。

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