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コミック版「ほしのこえ」を読む(その8)~本妻(ミカコ)一筋を決断したノボル。それでいいのか?

扉絵
 
 今日もわりと気温が低め。私にとっては快適だったのですが、肌寒いと感じた方も多いことでしょう。この寒気は半島の方からの殺気のせいなのでしょうか。物騒なものはとっととしまって静かに対話ができないものなんでしょうかね。国ごと中二病というのも困ったものです。

 さてハナキンかフキンかゾウキンかはさておき、金曜日になったので例によって「ほしのこえ」精読会を開催することにしましょう。え?冒頭の死語は何なんだ、ですか?ハナキンは「花の金曜日」で、デートとか飲み会とか楽しい夜が待っている場合、フキンはいわゆる「普通の金曜日」、ゾウキンは明日が出勤だったりするときの「がっかり金曜日」のことを指します。完全週休二日制が普及して以降は、ハナキンからハナモクになったなんて言われましたが、ハナモクの方はあまり流行らなかった気がします。

 さて今日はChapter.8です。終盤ですね。扉絵はミカコの横顔のアップ。無表情のような感じがします。

 地球にて。ノボルは宇宙工学科に編入するようです。高校にそういうのがあるんですね。これまでは普通科だったようですが。昇降口で待っていた若菜と一緒に、小雪がちらつく中を下校します。

でも行くんでしょう?

 時期が悪いし、何年かかるかわからないし、会える保証もないしと言うノボルに対し、直截的に「でも行くんでしょう?」と切り込む若菜。

別れの予感

 彼女はもうノボルの答を知っているかのような表情です。ミカコを羨む若菜。これは事実上、二人の別れを意味しています。

愁嘆場

 涙ぐむ若菜に謝ることしかできないノボル。若菜は花苗的ポジションになってしまいました。いい子なんだけどなあ。しかし、ミカコは何となく明里に比定したくないなあ(笑)。

 自宅で荷造りをするノボル。宇宙工学科に編入するにあたって寮に入ることにしたようです。ふと目に入った携帯で、ミカコにメールを打ちます。「遅くなったけど オレも宇宙を目指すことに決めました……何年かかるかわからないけど 会いに行こうと思います」なぜだろう、「秒速5センチメートル」を見てからだと嫌な予感しかしないのですが。

地球に帰還するヒサちゃん

 舞台は一転して宇宙。負傷者などは地球に戻ることになり、ミカコの友達だったヒサちゃんも帰還するようです。顔の左側に痛々しい傷がそのままですが、ほぼ通常通りの生活に戻ることができるそうです。ミカコとなるべく近くにいたいからと、地上勤務を希望するヒサちゃん。ここで意外な事実が。ヒサちゃんの負傷の原因はタルシアンの攻撃ではなく、味方の誤射だったようです。

 その頃、リシテアの個室にいるミワさん。ベッドで膝を抱えて窓の外を見ています。「争いを仕掛けたのは私たちの方だったもの……」とここでも意外なカミングアウトが。人類の調査隊は火星でタルシアンに攻撃されて全滅したとされてきましたが、実際には人類の方から先制攻撃したということでしょうか?

ミワの元カレの話

 もっといろいろ教えて欲しいところですが、ミカコが訪ねてきました。ミーティングがあるんだそうです。ミワの個室には一葉の写真が。微笑むミワさんと野郎が写っています。彼氏かと尋ねるミカコに、昔は、と答えるミワさん。ミカコより前から宇宙に出ているミワには、もうウラシマ効果が出ていて、元カレはおっさんになっているようです。それから怖くて地球に戻れないと言っていましたね。

ウラシマ効果

 ちなみにウラシマ効果は、SF的ガジェットではありますが、相対性理論で予言されている現象で、運動している状態によって時計の進み方が異なることを指します。特殊相対性理論では、物体が高速で移動するほど、その系における時間の流れが遅くなり、速度の上限は光速なので、光速に近い速さで運動する物体はほとんど時間の進みがないことになります。つまり光速に近い宇宙船で宇宙を飛び、何年か後に出発地点に戻ってきた場合、宇宙船に乗っていた人からみると、わずかな時間の間に出発地点にいた人が年を取っているという現象が生じることになります。

 この状態が、日本のお伽噺である「浦島太郎」において、主人公の浦島太郎が竜宮城に行って過ごした数日の間に、地上では何百年という時間が過ぎていたという話にそっくりであるため、日本のSF作品などではウラシマ効果と呼んでいるのです。ガイナックス制作の「トップをねらえ!」でも、主人公ノリコが宇宙に出撃して帰ってくると、周囲の人々の成長から取り残されてしまっている(自分は高校生のままなのに、友達は結婚して子供もいる)という悲哀を味わうシーンがあります。

「ごめん、キミコ!もう逢えない!!」

 まあ現在の地球の乗り物では、たとえ宇宙ロケットといえども体感できるほどの時間の差は発生しないでしょうが。

 莫大な時間を要するのに、それでもキミは待ち続けるのか?とヒサちゃんに尋ねる先生。「それが一番自分に納得できる行為だと思うから」と答えるヒサちゃん。その結論が間違っているとは誰にも言えません。しかし……「心は…変わるものだ…」(戸愚呂弟)。

ミカコとノボルの心が重なる

 “そう先は全く見えない けれど僕らは いつか出会えるその日まで 一人で大人になることを決めたんだ……”このノボルのモノローグでミカコとノボルの心は重なっているかのようです。「瞬間、心、重ねて」でしょうか?しかし、あくまで瞬間なんですけどね。

瞬間、心、重ねて

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