好きな声優さん第二期(その6):水橋かおり~ザ・ユーティリティー・プレイヤー

連休の中日、いかがお過ごしでしょうか。私は「グローランサーⅣオーバーリローデッド」の2周目をやっていたらまさかの同士討ち展開にwktk状態になって夢中でやっておりました。余裕ぶっこいていたらゲームオーバーになってしまい、はっと気付いてブログを書き始めたところです。ゲーム脳って怖いですねえ(笑)。あ、疑似科学であることは承知しております。
さて声優の日曜日。本日は声優界屈指のユーティリティープレイヤー、水橋かおりです。巴マミのCVといえば、「あああの人!」と思い当たる方も多いのではないかと思いますが、あの役は通常演じているタイプとは大分違っていたようですよ。

水橋かおりは1974年8月生まれで、北海道は札幌出身の道産子です。身長150センチは女性としても小柄な方ですね。子供の頃から音読が好きで、特に「」部分を読むときは張り切る子だったそうです。声優志望は声優という職業を知った中学生時代からだそうです。高校卒業後、単身上京して声優養成所で修行し、1996年にドラマCDで声優デビューしました。しかしデビューからしばらくは、端役を取れるか取れないかという厳しい状況が続いたそうです。やはり声優稼業は大変ですね。

2001年にNHKアニメカスミンで主役の春のカスミ役を得て知名度を上げ、21世紀に入ってからはすっかり売れっ子になっています。特徴的なのは、ゲームのCVが非常に多いことです。本人がやり込み要素のあるゲームが好きだということも影響しているのかも知れませんが、ゲームに使われた音楽がラジオ番組内で使用された際、的確に言い当ててスタッフを喜ばせたこともあるそうです。特に「日本一ソフトウェア」と関係が深く「魔界戦記ディスガイア」シリーズを中心とする一連の作品にはほぼレギュラーで出演しています。

2005年頃からテレビを見ていないそうです。テレビはあるけどアンテナ線に繋いでいないとか。そのため世間の話題に疎く、後藤邑子から「2008年はオリンピックが中止になる」というエイプリルフールの嘘を聞かされた時に、「今年はオリンピックイヤーなのか」というズレた驚き方をしたというエピソードがあります。
愛称は「みずはっしー」「カオリーヌ」「ミズハス」などがあり、基本的にどんな呼び名でも嫌がりませんが、なぜか「かおりちゃん」と呼ばれるのには異常に嫌悪感を示すそうです。趣味はドール収集で、コレクションは女の子ばかり100体を超えるそうです。ドールっていい趣味だと思うのですが、男が集めるとキモイんでしょうね。

声優としては、演じる作品やキャラクターに対して深く考察し、理解しようとするタイプで、作品へのコメントやスタッフとの対談の中で、その一端をかいま見せることがあります。また、ユーティリティープレイヤーの件ですが、一人3役・4役を平然とこなしてみせる器用さから出たもので、以下の動画を見れば、その際立つ便利屋っぷりがおわかりいただけるかと思います。
一人三役。委員長(沢井麻耶)、委員長の弟、委員長の母を演じています。同時に三人は出て来ないのが救いかも。

http://www.youtube.com/watch?v=To0C2aV33l0
一人四役。最終試験くじらのドラマCDより。ゆんゆんこと咲倉ゆんが脳内会議を行っています。

http://www.youtube.com/watch?v=b8OCYUkMtd4
それでは私の知っている水橋かおりの演じたキャラについて。例によって古い順です。
ラハール(魔界戦記ディスガイアシリーズ)

第一作は2003年1月に発売されたプレイステーション2用SRPGです。「史上最凶やり込みシミュレーションRPG」と銘打たれ、一般のSRPGと比べてやり込み要素が非常に多くなっています。例えばレベルの上限は、通常100程度のところ、なんと9999まであり、HPは4000万超、能力値は2000万超まで成長させることができます。私はとてもそこまでやれませんでしたが…

ラハールは主人公で、魔王クリチェフスコイと魔女見習いとして魔界に来た人間の間にできたハーフ悪魔で、父の後を継ぎ魔王を目指します。魔王の息子だけあって戦闘力は高く、魔界に侵攻してきた200万超の大艦隊を本気を出さずに1人で滅ぼせるほどです。

性格は、自己中心的・自分勝手・冷血と極めて悪魔的で、愛や優しさ、明るくて前向きな言葉、ムチムチした女が大嫌いです。愛を強く否定するのは、母親の死が関係していることが後に判明します。

家来のエトナ、天使のフロンと行動を共にして主要3キャラを構成していますが、事あるごとに「愛」を語るフロンを邪険に扱いつつも、次第に気持ちが変化してゆき、王としての度量や優しさを身につけていくことになります。言動は基本的にツンデレ。
アイ(ARIAシリーズ)

アニメのオリジナルキャラで、第一話に登場して灯里のゴンドラに乗ったことから友達になりました。コミックではその回はおっさんだったのですが、絵ずらの良さを考えて女の子に変更したのかも知れません。

アニメでは毎回灯里がメールを送る相手となっており(毎回のエピソードがその内容)、アイが感想を返しています。後頭部に結ぶ大きなリボンがトレードマークで、主に赤いリボンを使っているようです。

アニメオリジナルキャラなので原作コミックには登場しませんでしたが、原作最終話において初登場時の灯里達と同程度の年齢に成長した姿で、ARIAカンパニーにペアのウンディーネとして入社しました。まさかの逆輸入です。

アイと灯里の関係は、灯里とアリシアの関係に重ね合わされることが多く、例えばアイが食事をするのを微笑んで見ている灯里という姿は、かつて新人時代に灯里が食事をするのを微笑んで見ていたアリシアそっくりです。
里仲なるみ(キミキス)

「キミキス」は、2006年5月にエンターブレインから発売された、プレイステーション2用恋愛シミュレーションゲームです。メディアミックス展開もが極的に行われ、2007年には「キミキス pure rouge」というタイトルでアニメ化されました。実はこのゲームをプレイしていないのですが、「アマガミ」のおまけ「アマガミぬくぬくマージャン」で「キミキス」キャラが登場するストーリー編があるので知るところとなりました。

里仲なるみは主人公の一つ年下で、明るくて元気がいい後輩です。妹の菜々と仲良しで、一緒に行動していることが多いようです。実家は讃岐うどん屋で、家庭部に所属していますが、友人達と一緒に部内にうどん同好会を結成し、毎日うどんを作っています。

家業を継いで祖父を支えることが夢です。菜々の兄ということで、主人公には最初から好意的で、公式サイトでのキャラ紹介には、“好きなこと:うどん・先輩・マンガ”となっています。

いつも明るく元気いっぱいで、失敗してもくじけません。好きな人とはいつも一緒にいたいタイプだそうです。160センチ台の多いヒロイン候補達の中では身長147センチと最小で、水橋かおりよりも小柄です。しかし妹の菜々は146.5センチとさらに小さかったりします。
雪(ドリームクラブシリーズ)

「ドリームクラブ」は2009年に発売されたXbox 360用恋愛シミュレーションゲームです。主人公は“ピュアな心の持ち主だけが入店できる大人の社交場”「DREAM C CLUB」の会員となり、1年の間に店で働く「ホストガール」との恋愛をすることが目的となります。

雪(せつ)は、カリスマパティシエを目指す、非常に幼い容姿のホストガールです。一人称は「セッちゃん」で、周囲からも愛称として呼ばれています。

見た目も言動もとにかく幼いですが、当然ながらお酒を飲める年齢に達しています。しかしアルコールには滅法弱いようです。無邪気な性格故、悪意無き毒舌を容赦なく浴びせてくる等、内面の幼さもかなりのものですが、当人は子供扱いされることを大変嫌っています。

「ドリームクラブ」は、オーダーでカラオケをリクエストすることで、ホストガールにステージで歌ってもらう事ができます。ホストガール全員にはそれぞれ持ち歌が設定されているのですが、雪の持ち歌は「Oh!Mama Go To」…オママゴト…。
それでは持ち歌「Oh!Mama Go To」を歌う雪を動画でどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=z1t_hhmDeko
気に入った方は酒が入ったほろ酔いバージョンも。なぜかスクール水着で歌っています。アグネスがやって来そうな気配がありますが、当然彼女は20歳を超えているので、「合法ロリ」で問題なしです。そうは見えませんけど(笑)。

http://www.youtube.com/watch?v=o3P3xxy4Um4
七河瑠依(ときめきメモリアル4)

「ときめきメモリアル4」は、2009年12月に発売されたPSP用恋愛シミュレーションゲームです。瑠依はなるみから一転して身長169センチとやたら背の高いキャラです。主人公の友人である七河正志の双子の姉で、「ときめきメモリアル2」の舞台であるひびきの高校に通っています。

時折正志に変装してきらめき高校に登校してくることがあり、何度か下校時に会話すると攻略できるようになります。明るくテンションの高い性格で、かなりのおたくでもあり、同人誌制作やメイド喫茶のアルバイト(源氏名「るいるい」)などをしています。

隠れキャラの一人であり、伝説の樹の下で告白する代わりに、自身の通うひびきの高校の伝説の鐘の下で告白します。また別の高校に通っているため、爆弾の影響を受けることがありません。

なお彼女と仲良くなると、弟の正志が迫ってくるウホッなイベントが発生しますが、夢オチなので一安心。それにしても正志は180センチあるので、いくら瑠依の背が女の子としては高いと言っても、一目でバレそうなものですが、主人公以外誰も気付かないというのが凄いです。「きらめき高校」では鈍感力が養成されるようですね。
巴マミ(魔法少女まどか☆マギカ)

「魔法少女まどか☆マギカ」については昨年7月に延々考察を行っており、巴マミについても7/9-11に、他のキャラは2回のところ、3回もかけて考察を行っているので、よろしかったらそちらもご覧いただければと思います。故に詳しいキャラ説明は省いてしまいます。

少年役(ラハール。1313歳ですが魔族なのでまだまだ小僧)、ロリキャラ(アイ、なるみ、雪)とは違う、年齢より大人びた感じの役で、はっきり言ってロリキャラではない高校生の瑠依より精神年齢は上な感じがしますね。

物語冒頭、魔女の結界に巻き込まれた主人公鹿目まどかとその親友美樹さやかの窮地を救い、2人の相談役となって魔法少女の存在と契約することの覚悟を説きます。1~3話はマミ編とでもいうべき展開になっています。

魔法少女としては珍しく、人々を魔女や使い魔の脅威から守るために戦い続けてきた子で、まどかとさやかに大きな影響を与えることになりました。しかし頼れる先輩を演じていたものの、心の内には強い不安や孤独を抱き続けていました。一緒に戦うというまどかの決意を聞いて不安は払拭され、マミの心は歓喜に満ちますが、皮肉なことに直後の「お菓子の魔女」との戦闘で呆気なくも凄惨な最期を遂げてしまいます。魔法少女を象徴するような人物で、彼女の「退場」によって物語の本質が徐々に明らかになっていきます。

早々の退場にも関わらず、ファンの間で高い人気を有する彼女は「マミさん」の愛称で呼ばれ、彼女の戦闘シーンで流れるBGMは「マミさんのテーマ」と呼称されており、「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語」の挿入歌である「未来」はこのBGMを元にした日本語の歌詞になった曲となっています。魔法少女の中で一人だけ必殺技名を連呼したため、「中二病」キャラとされることもしばしば……
PSP版ゲーム「魔法少女まどか☆まぎかポータブル」のおまけ動画には、水橋かおりが巴マミを操ってお菓子の魔女と戦う場面が収録されています。水橋かおりがキャラのセリフを言ったり、ティロ・フィナーレと叫んだり(隣でまどか役の悠木碧が喜んでます)、なかなか面白いです。リベンジは出来るのか!

http://www.youtube.com/watch?v=o0jy9gyg1A0
年齢を重ねるほどに若々しいとも噂されるミズハス、低予算なゲームでは取りあえず確保しておきたい頼れる声優さんですね。

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