ガラスの女神:限りなく成年コミックに近い青年コミック

こんばんは。電力事情が悪いというのに早くも寒波が来たような。原発をどうするにしてもここ2,3年は暖冬冷夏で行って欲しいものなのですが。
さて、アクセス解析をしてみたところ、最近は「ナースを彼女にする方法」で検索して来られる方が多いようです。なにしろこの単語でググると3番目に私のブログが出てきてしまいますから。なぜだ、なぜなんだ(笑)。

もしかしたら「成年コミック」(要するに18禁)レビューの需要があるってことでしょうかね?だからといってエロ漫画ばっかり読んでいるわけではないので対応はしかねるのですが、たまたまこの前に読んだ漫画がそんな感じだったので紹介してみましょうか。
ということで、今日は「ガラスの女神」です。作者は朝森瑞季(あさもり みずき)ですが、詳しいプロフィールは不明です。主に竹書房の「ビタマン」という青年コミック誌で連載しています。この「ガラスの女神」も「ビタマン」に2006年から2008年にかけて連載されました。

朝森瑞季は「ガラスの女神」連載時は「ビタマン」の表紙を毎号担当していたそうで、現在もよく表紙を担当しています。この「ビタマン」ですが、1990年代前半に下ネタ4コマ雑誌(艶笑4コマ)として創刊されたそうですが、艶笑4コマ誌が衰退したため、2000年になってストーリー漫画雑誌にグラビアを付けた青年コミック誌に生まれ変わったそうです。
掲載作品はエロを題材とした作品が中心となっているため、書店では成人向け雑誌として取り扱われているようですが、竹書房によれば「成年誌」ではなく「青年誌」だということで、成年向け指定のマークが入っていません。連載作品もストーリー性を重視した作品が多く、性描写に当たるシーンを一定量以下に抑えた構成となっているそうなので、単行本は成年向け指定がなされていません。

この「ガラスの女神」も各話毎に必ず性描写はあるのですが、やはり成年コミック指定はなされていません。つまり18歳未満も購入可能ということですね。ああ、確かにAmazonでも18禁に入っていません。しかし確認してみたら、「ナースを彼女にする方法」も成年コミック指定ではないですね。例の18歳以上かどうかを確認する「警告」が出てきません。前の記事を一部訂正せねば。

あらすじですが、一言でいえば「性描写のある『きまぐれオレンジ☆ロード』といったところでしょうか。80年代ジャンプ黄金期の人気漫画なんですが、これを説明すると話が終わらないので、すいませんが知らない人はご自身でググってみて下さい。
理工学部3年の佐倉圭太は、ひょんなことから文学部英文科3年の栗宮ほのかと知り合い、飲みに行った後二人して電車で寝過ごしてしまい終着駅に。泊まるところは連れ込み宿しかなく、夜を共にすることになります。こう書くとほのかはビッチみたいですが、なんとびっくり実は処女でした。明里もねえ、当ブログの妄想では大学2年生でロストバージンと妄想しましたが、できれば3年生まで守って…いや、いいんです。

すっかりほのかに心を奪われた圭太は次に会ったら告白しようと決意しますが、その前に以前助けてあげた(折れたヒールを接着剤でくっつけた)穂波彩が現れ、彩の積極的なアプローチに引きずられて交際することになってしまいます。そしてなんと彩はほのかの昔からの知り合いだったのです。
ということで「三角関係キャンパスラブコメディ」と銘打たれているのですが。ね?佐倉圭太=春日恭介、栗宮ほのか=鮎川まどか、穂波彩=檜山ひかるみたいでしょ?まあ圭太に超能力はないですし、ほのかは不良ではないですけど、彩はひかるにかなり近い感じがします。

少年コミックではなく、成年もとい青年コミックなので、もちろん関係はもっとディープです。ほのかとは一話で流れで結ばれた後は回想とか夢でしか結ばれませんが、その分彩とは毎回のように関係を結びます。圭太の心はほのかにあるのですが、その傍らで「こんなに可愛い子が好いてくれているのなら…」という気持ちもあって、ずるずると流されまくります。軟弱者だとか優柔不断と断じてしまうのはたやすいですが、なんとなく気持ちは判ります。リア充ではないのでギャルゲーで例えますが、冒頭に優しい子が出てくる場合、「もうこの子でいいじゃん」と思ってしまいますもの。例えば「ときめきメモリアル」の虹野沙希とか「ときめきメモリアル2」の陽ノ下光とかですよ。
では主要人物の紹介を
佐倉圭太:理工学部3年生。毎日のように出される大量のレポート課題と引越しのアルバイトに追われている勤労学生です。 ひょんなことから知り合った栗宮ほのかに一目ぼれし、心の片隅では常にほのかと付き合いたいと思っているのですが、優柔不断な為にいつも甘えてくる彩の押しに負けて、流されてまくっています。
彼は後半、栗宮ほのかと気持ちが通じ合って再度結ばれるのですが、一貫して「栗宮さん」と呼んでいます。そのせいかなんとなく「ほのか」と書きにくい感じです。
栗宮ほのか:文学部英文学科3年生。フィンランドからの帰国子女で英語が堪能です(フィンランド語じゃないのはなぜでしょう)。佐倉圭太と知り合ったその夜に処女を捧げてしまいますが、その後、後輩の穂波彩から佐倉圭太と付き合ったことを知らされ、佐倉との一件は「良い思い出」と受け止め、諦めようとしますが…

いきなり処女喪失ですが、性格は控え目で思いやりのある良い子です。彩のこともちゃんと思いやってますし。結局この人、佐倉圭太とした関係していません、ですのでビッチじゃない!とまどか派だった私は声を大にして主張してしまうのでした。
穂波彩:佐倉圭太・栗宮ほのかと同じ大学の商学部2年生です。ほのかの中学以来の後輩で、ほのかの事を「憧れのお姉さん」と慕っています。 佐倉圭太に一目ぼれし、以来毎日のように佐倉に尽くすようになります。そのため前半の性描写のほとんどは佐倉圭太×穂波彩です。
天真爛漫というかかなりの天然です。参加した大学のミスコンで優勝したことを契機にグラビアアイドルを始める。後半佐倉圭太と別れることになりますが、彼女はずいぶんと好きだったらしいので、愁嘆場はとても可哀想です。
佐倉純:佐倉圭太の従姉です。東京に遊びに来ていた所で財布を失くし、一文無しになった所を栗宮ほのかに助けられる。佐倉圭太と栗宮ほのかがお似合いだとしてくっつけようとしますが、彩の天然に振り回されて上手くいきません。
白鳥かもめ:同じ大学に通う女子学生ですが、「おっぱいパブ」でバイトしています。佐倉圭太が友人に連れて行かれた際に同席したことで佐倉圭太にバレ、口封じのために佐倉圭太に迫ってきます。その後佐倉圭太が栗宮ほのかと穂波彩の二股をかけていることを知り、口止めする代わりに自身の性欲の捌け口として彼を利用するようになります。
佐倉圭太と栗宮ほのかは結局の所最初から相思相愛だったので、穂波彩は終盤非常に可哀想な役回りとなっています。白鳥かもめもハメ撮り画像で佐倉圭太を脅しますが、はっきり拒否されたことで「漢」と認めてデータを破棄してくれます。佐倉圭太は大学院進学を決め、栗宮ほのかだけは決して傷つけずに大切にしていくことを誓うのですが、その決意の背後には穂波彩の涙が…

「ナースを彼女にする方法」の主人公太嶋海斗と同様、佐倉圭太も栗宮ほのかと再度結ばれて以降は他の女声との関係を拒否しますが、海斗と圭太の違いは、拒否を貫けなかったことで、圭太は彩ともかもめとも「お別れエッチ」をしてしまいます。まあゴリ押しみたいなもので仕方が無いかなという気もしますが。特に彩には謝罪の心があるので、強く要求されると断れないでしょうね。
ラストはグラドルとして人気のでた彩、風俗で働き出した?かもめなんかの描写を入れながら、佐倉圭太と栗宮ほのかが手を取り合って未来に進もうとしていくという爽やかな終わり方をしていますが、なお2年は学生生活を続けるということで、ちゃんと就職して結婚生活を送ることのができるのかどうかはまだ判りません。リア充爆発しろ!なんて気もちょっとはしますね(笑)。
なお、いつものとおり私は知らなかったのですが、本作はかなりの人気作品だったらしく、「ビタマン」連載中は常に栗宮ほのかが表紙になっていたそうです。また、実写版DVDが2巻出ています。

そちらはAmazonに内容紹介があります。
★しっとり美女×元気系美少女×さえない青年? ありえない三角関係キャンパスラブ!
★偶然の出逢いからはじまった…ちょっとエッチなラブコメディ…。
★ケータイコミックで500万ダウンロード突破の大人気作「ガラスの女神」が遂に実写ドラマ化!
携帯コミックで人気急上昇中の「ガラスの女神」!原作コミックも好評発売中の本作がオリジナルビデオ映画として実写化!漫画のシーンが旬の女優達で再現される!!
★清純派セクシー女優『朝日奈あかり』と、“おっぱい番長”こと『恵けい』のW主演!‘08年12月、清純派セクシー女優としてデビューした“朝日奈あかり”と、TX“おねだりマスカット”で活躍中のおっぱい番長こと“恵けい”がオリジナルビデオ映画に初出演!!清楚な魅力溢れるほのか役に“朝日奈あかり”!元気いっぱいお色気いっぱいの彩役に“恵けい”!!一度で二度おいしい“ちょっとエッチな、キャンパスラブコメディ”の誕生!!!
★さらにTVドラマ等で活躍中の“星野あかり”が妖艶な魅力のお姉さん役で出演!!

…なんかやたらに煽っていますが。栗宮ほのか役の朝比奈あかりはAV女優のようです。恵けい(「けいけい」にあらず、「めぐみ けい」と読みます)も元グラビアアイドルですが、このDVDが出る前にAVデビューしています。


カスタマーレビューが一つもないので、評価は不明ですが、FC2動画アダルトに部分的にアップされていました。
一巻冒頭の連れ込み旅館での初体験のシーン
http://video.fc2.com/a/content/20111101hkgnSTaS/
2巻の佐倉圭太の夢の中のシーン
http://video.fc2.com/a/content/20111101kSJgzqhH/
まあ何というか…漫画の実写化はいろんな意味で難しいですね……

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