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中二病でも恋がしたい!(その1):邪気眼系中二病患者達の激闘

中二病でも恋がしたい!タイトル付き
 
 まあちょっと聞きまして奥様!今日は立冬ですってよ!暦の上ではもう冬ってことですわね。

 もっとも、立春が過ぎても2月はやっぱり冬のイメージであるように、立冬が過ぎても11月は秋のイメージですよね。暦がなんといおうと、今月中は秋を満喫したいと思います。絶え絶えながら虫も鳴いていますし。

 さて読書の秋もたけなわということでここんところ本の紹介が続いていますが、今日はちょっと毛色を変えてアニメの紹介を。本日は「中二病でも恋がしたい!」です。shobunoさんがレビューしてくれないので、私がやります。

 公式サイトによるあらすじは

(勇太サイド)
 富樫勇太は、元中二病。中学の卒業と共に「中二病」を卒業したものの、彼にとって闇に葬り去りたいほどの忌まわしい記憶となった。
 「闇の炎に抱かれて消えろっ!」その決め台詞も悶え死にしそうに恥ずかしい。
 順風満帆な高校生活が過ごせるよう、入学初日「生涯封印!」中二病との決別を誓った。
 その矢先。一人の少女に出会ってしまう。その少女とは、現中二病の小鳥遊六花だった。

(六花サイド)
 長年続いていた暗黒時代が、終わりを告げようとしていた。待ち望んでいた平穏な日々へ、新たな一歩を踏み出そうとしていた勇太。
 しかし、彼の右腕に異変が起きた。封印していた黒炎竜が疼き出したのだ。それは、紛れもない、邪王真眼との共鳴によるものだった。
 「これで貴方ほは契約完了」
 勇太が出会った一人の少女。彼女の邪王真眼に、人々が共鳴する。

 というもので、主要キャラクターは現ないし元中二病患者ばかりです。中二病とは、ウィキペディアによると

 「中学二年生頃の思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を揶揄した俗語である。名前に中二と付くが中二限定という意味ではなく大人にも使われる。伊集院光がラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』の中で用いたのが最初である。「中」の字を「厨」で置き換えた厨二病という表記も見られる。「病」という表現を含むが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での「病気」または「精神疾患」とは無関係である。」

 タイプとしては 

①DQN系:反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根はまじめだったり臆病だったりするので、本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。「DQN」とは『反社会的な人』や『迷惑な不良系』を表すネットスラング。

②サブカル系:流行に流されずマイナー路線を好み、他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく、他人と違う趣味の自分は格好いいと思い込んでいる。

③邪気眼系:不思議な・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれたことによる、発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そんなすごい力がある自分を格好いいと思い込んでいる。また、そういった設定のキャラクター作りをしている。

などがあるそうで、本作では主に③の邪気眼系が取り上げられています。

 まだ本編3話と、YouTubeで視聴できる短編「中二病でも恋がしたい!Lite」6話分しか見ていないので、詳しい感想は(その2)でやるとして、まずはキャラ紹介。

 富樫 勇太
富樫勇太
 主人公で高校一年生。中二の頃、邪気眼系中二病だったという黒歴史を持つが、晴れて高校デビューを果たし、そのことは隠して生活しています。面倒見のいい性格のため、六花にいつも振り回されています。

 小鳥遊 六花(たかなし りっか)
小鳥遊六花
 勇太のクラスメイトでメインヒロインです。現役中二病患者で「邪王真眼の使い手」という自分設定を持っています。小柄で色白の美少女ですが、数学が壊滅的にできず、女子力は裁縫以外は限りなくゼロに近いとても残念な子です。

 丹生谷 森夏(にぶたに しんか)
丹生谷森夏
 勇太と共にクラス委員を務めているクラスのマドンナです。チアリーダー部所属で、長身でクラス一の美人。しかし彼女にも中学生時代に中二病を患っていたという暗黒の歴史が。

 五月七日 くみん
五月七日くみん
 姓は「つゆり」と読みます。二年生の先輩ですが、のんびりして抜けてたところがあります。昼寝が大好きでマイ枕をいつも持っています。この人だけが中二病とは無縁なようです。

 凸守 早苗
凸守早苗
 姓は「でこもり」と読みます。中学三年生で六花の弟子でばりばりの中二病患者です。自称「六花のサーバント」。二人で相互作用していれば中二病から抜け出せない訳ですね。

 九十九 七瀬(つくも ななせ)
九十九七瀬
 勇太・六花・森夏の担任の先生。おっとりした天然に見せて実は策士だったりします。十七才教教祖が実に可愛くCVを務めているので載せてしまいました。

 小鳥遊 十花
小鳥遊十花
 名前は「とうか」です。シェフをしていて料理の腕は一流です。六花の中二病にうんざりしています。感情をあまり表には出しませんが、淡々と要求を突きつけるタイプです。

 六花は「邪王真眼」であるため、いつも眼帯をしており、その中の目にはカラーコンタクトが入っています。

六花の邪王真眼

 その手下の凸守のツインテールには、「ミョルニルハンマー」が仕込まれています。

ミョルニルハンマー

 森夏は今でこそリア充ですが、中学時代「モリサマー」を名乗る中二病で、WEBページで名を馳せていました。高校進学の際に中二病を卒業し、黒歴史であるWEBページへの書き込みを完全に削除したつもりでしたが、忌まわしい記録を抹消したつもりでしたが、凸守が自分の書き込みをプリントアウトしたものを「闇聖典(マビノギオン)」に纏めて保管している事を知り接近してきます。

モリサマー

 物語はまだ序盤なので、視聴後また感想を書きますが、ここまでに六花×十花、六花×凸守の戦いが妄想風と現実風の両方から描かれていますが、そのギャップのすさまじさが笑えます。これを見て思い出したのは昔のギャグ漫画「マカロニほうれん荘」で、初期の頃は「きんどーさん」と「ひざかたさん」(トシちゃん)の悪戯或いは悪ふざけが、彼らにはこのように見えているというシーンを

広瀬中佐を演じるひざかたさん

このように日本海海戦の広瀬中佐とか、真珠湾攻撃の艦載機出撃のようにシリアスに描いており、この当時中二病という単語はなかったのですが、今にして思えば彼らは思いっきり中二病患者だったのではないかと思います。

 で「邪気眼系」の邪気眼ですが、これは2006年2月12日に2ちゃんねるのニュース速報板(v速板)内に立てられた『過去の失態を告白してみんなで奇声を発するスレ』への以下のに書き込みがルーツになっていると思われます。

 中学の頃カッコいいと思って
 怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
 「っぐわ!…くそ!…また暴れだしやがった…」とか言いながら息をを荒げて
 「奴等がまた近づいて来たみたいだな…」なんて言ってた
 クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
 「っふ…邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう…」
 と言いながら人気の無いところに消えていく
 テスト中、静まり返った教室の中で「うっ…こんな時にまで…しつこい奴等だ」
 と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

 柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
 「が…あ…離れろ…死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
 とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
 毎日こんな感じだった

 でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
 「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
 「…ふん…小うるさい奴等だ…失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
 スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
 「貴様ら…許さん…」って一瞬何かが取り付いたふりして
 「っは…し、静まれ…俺の腕よ…怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
 そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
 授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

 ちなみに「邪気眼まとめ避難所」にはこの手の中二病患者の症例が沢山掲載されています。

http://www.wikihouse.com/jakigan/index.php?%BC%D9%B5%A4%B4%E3%A4%DE%A4%C8%A4%E1%C8%F2%C6%F1%BD%EA#k7492154

 特に面白いのは、「STEINS;GATE」の主人公で中二病を装う岡部倫太郎のルーツと思われる「食堂の男」

 大学の食堂で国際情勢のニュースを見るたびに(主に戦争関連)
 「それが世界の選択か…」と寂しそうに呟き、携帯で電話するフリをして
 「俺だ、○○(大統領等の名前)はどうやら俺達とやる気らしい…」等とほざいて
 「あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合い言葉、意味はない)」
 と電話を切り、寂しそうに飯を食う。というまわりの奴らに脅威を与えるのをやってた。

 六花のように女の子も中二病に罹るということが判る「影羅」

 中学生の頃、妹は二重人格だった。
 なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、
 真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
 「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
 などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
 ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。
 突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
 食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
 影羅の頭にゲンコツ振り落とすと影羅は涙目になっておとなしくなった。
 それ以来、食事時に影羅が出たことは無い。
 そして別人格とやらは、妹が高校に入った辺りでパタリと出なくなった。
 最近になって、大学生になった妹にその頃のことを尋ねたら、
 クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

 勇太の右腕の黒炎竜とか、六花の邪王真眼とかのルーツは、「幽遊白書」のメインキャラの一人、飛影ではないかと思うのですが、確かにこの人(というか妖怪なんだそうですが)、右手から黒い炎の竜を放つ「邪王炎殺黒龍破」とか、額の第三の目「邪眼」とか、中二病患者が喜びそうなギミックに溢れています。

幽遊白書の飛影

 自意識過剰とかコンプレックスという物は、思春期には誰もが多かれ少なかれ持つ物だと思います。ウィキペディには典型的な症例として、
 
 ☆ 洋楽を聞き始める。
 ☆ うまくもないコーヒーを飲み始める。
 ☆ 売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
 ☆ やればできると思っている。
 ☆ 母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
 ☆ 社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。

の六点を挙げています。この程度なら思い当たる節のある人も多いのでは。まあアニメほどの邪気眼系は流石になかなかないでしょうが(いたら困りますね)

中二病でも恋がしたい!

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