ラブプラス:「恋愛成就」のその後を描く「バカップル」の日々

昨日新型PCが届いたので早速換装作業に入りました。データ引き継ぎもだいたい終わりまして、これからは習熟期間というところでしょうか。Windows7には「転送ツール」というのがついていて、データの引っ越しが楽にできるのですが、旧PCが容量の都合でデータを変な形で保存していたので、都合3回も転送ツールを使うという不便な目に遭いました。

これが新型機なんですが、やはり新品はいいですね。モニターが17型から21.5型になり、HDDは160ギガバイトからなんと3テラバイトへ。テラですよ、テラ。CPUもAMDのTurion64×2からintel COREi7に。デュアルコアからクアッドコアへ。双発から四発にパワーアップです。まだ新品だからかもしれませんが、段違いのパワーを見せています。
例えるなら、ビランビーからビアレスに乗り換えたような。

ビランビー

ビアレス
もっともビランビーも中古ですっかりドラムロ並になってましたけど。

ドラムロ
え?さっぱり判らない?ではこれならどうでしょうか。一式戦闘機「隼」から四式戦闘機「疾風」に乗り換えたような。

一式戦闘機「隼」

四式戦闘機「疾風」
大方のさっぱり判らないなあという声をよそに、土曜日恒例、ギャルゲー紹介いってみよー!

今日取り上げるのは「ラブプラス」です。
「ラブプラス」は、2009年9月3日にコナミデジタルエンタテインメントからニンテンドーDS向けに発売された恋愛シミュレーションゲームです。キャッチコピー「国民的G・F(ガールフレンド) デビュー!!」。その後発展強化型の「ラブプラス+」、3DS用の「NEWラブプラス」も出ていますが、私は一作目しかプレーしていないので、「ラブプラス」中心で語っていきます。

これまでに紹介した「ときめきメモリアル」「ときめきメモリアル2」など、恋愛シミュレーションゲームの多くは、恋人になることがゲームの目的でした。ときメモシリーズでは、二人で海に行こうが、二人でスキーに行こうが、バレンタインデーに本命チョコをもらってホワイトデーにお返しをしようが、正月に女の子が振り袖を着て初詣に誘ってこようが、夏祭りに浴衣の女の子と出かけて花火を見つめようが、ゲームとしては卒業式の日に告白を
受けるまでは、つきあっているとは解釈されていないのです。
そうか、だから何人とデートしても平気なのか!と思わず膝を打ちたくなるところですが、最近はそういう「ハーレムプレイ」を否定するようなゲームも出ているので要注意(「アマガミ」とかね)です。
ラブプラスにももちろん出会って親しくなる課程(「友達パート」という)は存在します。が、百日以内に告白を受けると晴れて恋人同士となります(百人以内に告白を受けないとバッドエンド)。じゃあそこで終わりかというとさにあらず。ヒロインがプレイヤーの「彼女(恋人)」になってからが、本当のゲームの始まりなのです。従来の恋愛シミュレーションゲームに近い「友達パート」のクリア後に移行する「恋人パート」では、DS本体の内蔵
時計と連動して、現実の時間や季節に合わせたリアルタイムの「恋愛生活」が体験できます。タッチパネルやマイクなどの機能を活かし、デート中にスキンシップを取る・ヒロインに話しかける・キスをする等のコミュニケーション機能もあります。時間は流れますが、年はとらないので、永遠の高校生バカップルとなることができます。昔の漫画の「750ライダー」みたいですね。
登場ヒロインはたったの3人。恋愛シミュレーションとしては記録的な少なさです。3人しかいないので全員紹介するのも簡単ですが、一応若い順に紹介すると、

一年生の小早川凜子。CVは丹下桜。木之元さくらの成長後の姿か?図書委員でツンデレ。家庭が複雑(やもめの父が再婚して、後妻と義理の弟ができ、環境の変化に適応できない)なので家に帰りたがらず、深夜でもコンビニやゲーセンにいます。イメージは猫。

二年生の高嶺愛花。CVは早見沙織。当時現役高校生でした。メインヒロイン格で、テニス部所属。医者の娘で「文武両道」なお嬢様。やや世間知らずでちょっと「察してちゃん」な面があります。いじめられている訳ではありませんが、まさしく「高嶺の花」と見られていて、周囲から浮いて孤立気味です。イメージはウサギ。

三年生の姉ヶ崎寧々。CVはあの皆口裕子。ファミレスでのアルバイト先で出会う「年上の人」。おっとりしてますが、しっかり者で店長以下店のみんなに頼りにされていますが、実はそれが少し重荷になっているようです。イメージは狸(笑)。いいのかそれで?
「友達モード」ではこの3人と知り合い、一番仲良くなった子から告白を受けて「恋人モード」に突入します。「友達モード」ではバッティングとかしやきもちイベントも発生しますが、「恋人モード」に入るとほかの2人は二度と登場してこないので、選んだ1人と安心していちゃつくことができます。
やり取り次第では、彼女の髪の型・色、服装から性格すら「あなた好み」に変化していきます。まさしく「俺色に染めてやるぜ」的征服感を味わえるとゲームだといえましょう。しかし、金髪とかは校則的にどうなんだろうか?あと、長い髪を短くするのはすぐできますが、ショートからロングになるにはさすがに時間がかかるようです。

姉ヶ崎寧々役の皆口裕子さんによると、「声の収録には1年以上掛かった」「とにかくセリフの数が膨大」「一回4時間ほどの密度の濃い収録を12–13回ほど定期的に行った。週2回行ったこともある」とのいうことです。よくしゃべるもんなあ…

グラフィックはDSなので決してよいとはいえないのですが、終始くねくねとよく動くので、あまり気になりません。この動きが女の子っぽくて評判になりました。お見せできないのが残念ですが、Youtubeなのでいくらでも見られますので。
3人しかいないので、恒例のベスト5もできないのですが、私が最初に告白されたのは寧々さんでした。何しろ皆口ボイスなもので(笑)。

それでしばらくバカップル生活をしていたのですが、そのうち他のゲームをしたくなるじゃないですか。それで外してしばらくして再開したら、その間放置していたことになっているので、恨み言のようなメールは来ているわ、学校で出会うと恨めしそうな顔で見られるわ、関係修復が大変でした(これは寧々さんだけではなく、3人ともそうなりますが)。また、何かというと年上であることを気にするような発言や「お姉さんが…」といった世話焼きな発言があるのですが、次第にそういう発言が重荷になってきて…。小さな出来事が積み重なって心が変わっていくなんて、本当の恋愛みたいだ。
ちなみに寧々さんは本来女子大生としてデザインされたらしく、薄化粧をしています。原設定では年上大学生=寧々、同年高校生=愛花、年下中学生=凜子と、現在よりずっと年齢差があった模様です。そう考えれば寧々さんの年齢に関する発言もうなずけるなあ。

それで、改めて最初からプレイして、今度は愛花を選んだのですが、設定上ため年ということもあって、性格変更に成功した(注)こともあって、寧々さん以上に楽しくバカップル生活を送ることができました。それで思ったのは、「早見沙織すげー!」です。高校生なのにこの演技力かよ。「沙織…恐ろしい子!」その後の大活躍ぶりは皆さんご存じのとおりで、悠木碧(鹿目まどか役など)と並んで若手実力派声優として将来を嘱望されています。
そういえば2人でラジオもやってますね。私は一人でやっている「早見沙織のふり~すたいる」をニコニコ動画で毎週聞いているのですが、本当にしゃべりが上手です。またゲストが来た際には、ちゃんと相手を立てることができるし、何より礼儀正しい。育ちがいいんでしょうねえ。そういう品格が私も欲しかった。

最後に凜子ですが、さくらがやさぐれたような声(というかさくらの面影があまりない)丹下さんの声がちょっと当て外れで、実はつきあったことがありません。ファンの方には申し訳ないけど、新作で「吉川蘭子」(仮名)という新キャラと交代してもショックを受けないという…

「中の人」たち。左から丹下桜(小早川凜子役)、早見沙織(高嶺愛花役)、皆口裕子(姉ヶ崎寧々役)
これからプレイしてみるという人は、3DS用のNEWラブプラスがイベントも多く、グラフィックも向上しており、立体感もあって良いと思われます。撮影もできるそうです。

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