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記憶に残る一言(その131):古舘伊知郎のキャッチフレーズ(ワールドプロレスリング)

マラドーナ

 アルゼンチンの“神の子”ディエゴ・マラドーナが亡くなりました。享年60歳。アルゼンチンでは3日間の服喪ということで、日本で例えるならば王と長島を併せたくらいでしょうか、あるいはそれ以上でしょうか。サッカー選手としては間違いなく名選手だし、母国をワールドカップ優勝に導いているので英雄扱いも当然ですが、現役引退後は色々とやらかしていましたね。スポーツ選手のみならず、人間全般に言えることかもしれませんが、現役を退いた後の人生ってのをどう生きるかは結構重要な問題ですよね。個人的には河島英五の「時代おくれ」のように、目立たぬように、はしゃがぬようにで晩年を過ごしたいものです。隠居、隠者、世捨て人…憧れるなあ。

ワールドプロレスリング

 本日はスポーツつながりという訳でもないですが、ゴールデンタイムにプロレスの生中継が行われた時代の古舘伊知郎の名調子を紹介したいと思います。新日本プロレスの中継番組である「ワールドプロレスリング」が始まったのは、1973年4月。それから1986年9月まで、金曜午後8字に生中継が放映されていました。

ワールドプロレスリングその2

 猪木の「格闘技世界一決定戦」を始め、タイガーマスク、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、藤波辰巳、長州力、前田日明、マシーン軍団などを輩出して人気を博しましたが、栄枯盛衰は人の世の常、20%を超えていた視聴率も低落し、今も続く「ミュージックステーション」の立ち上げに伴って月曜日に移動、さらにゴールデン枠を撤退し、夕方・深夜枠へ移されるという辛酸を嘗め、21世紀に入ると30分に短縮されてしまいました。BSでは今も金曜夜8時に1時間枠で放映されていますが…

ギブUPまで待てない
なんじゃこりゃぁ!

 その間には有名な「ギブUPまで待てない!!」という珍番組にリニューアルされたりもしました。当時私も松田優作ばりに「なんじゃこりゃ~!」と思ったものですが、プレレスラーや全国のプロレスファンも同様の気持ちだったらしく、半年足らずで終了しました。

若い頃の古舘伊知郎

 それはともかく、古舘伊知郎が実況を行っていたのは1977年7月から1987年3月。テレビ朝日にアナウンサーとして入社早々に実況担当となったんですね。数々の名フレーズを生み出した名調子は「古舘節」と呼ばれ、、新日本プロレスの黄金期を支えました。84年にフリーになってますが、なお3年実況をしていたんですね。古舘さんについては、プロレス実況者としては空前絶後の人だったという評価は今も変わらないですが、それ以降については…。「報道ステーション」なんかは全然見ませんでしたので、評価のしようがないですね。

実況席トリオ

 アントニオ猪木を「燃える闘魂」、長州力を「革命戦士」と呼んだのも古舘伊知郎で、レスラーのキャッチコピーの素晴らしさは他の追随を許さないものがあります。私は実況の中でアドリブで命名していたんだと思っていましたが、実はあらかじめ考え抜いた言葉を幾つも用意し、本番に臨んでいたそうです。やはり即興ではそんなに傑作を生むことはできませんかそうですか。

古舘本

 個人的に好きなのは高田延彦の「わがままな膝小僧」。「青春のエスペランサ(希望)」はちょっと綺麗すぎです。他には山崎一夫の「戦う青年将校」(見た目「2・26事件」とかで決起してそうでした)、越中詩郎の「戦う起き上がり小法師」(ただ笑ってしまう)、若松市政の「地獄のお茶の水博士」「悪の正太郎君」(マシーン軍団を操っていたところから。しかし正太郎君は鉄人28号を操縦していたけど、お茶の水博士はアトムを操縦してたの?)、ダイナマイト・キッドの「カミソリファイター」(技の切れと見た目から)、ブルーザー・ブロディの「インテリジェンス・モンスター」(元新聞記者ということで)あたりも好きです。

人間山脈

 でも特に印象的かつ数多くの異名を進呈していたのが「世界の大巨人」アンドレ・ザ・ジャイアント。フランス出身のプロレスラーで、公式プロフィールでは身長223cm、体重が236kg。

木こりのアンドレ

 かの巨匠・梶原一騎原作の「プロレススーパースター列伝」では「プロレスラーになる前にはきこりをしていた」なんて紹介していましたが、例によって眉唾もののエピソードです。18歳でプロレスラーとしてデビューし、70年代初めに北米に進出、73年にアンドレ・ザ・ジャイアントに改名しました。80年代中盤以降は膝痛や腰痛に悩まされ、93年に急性心不全で46歳の若さで逝去。長年にわたる過度の飲酒が原因とも言われています。

アンドレ・ザ・ジャイアント

 新日本プロレス登場は74年からで、猪木と死闘を繰り広げたほか、若手売り出し中だったスタン・ハンセンともスーパーヘビー級の抗争を繰り広げました。このアンドレを実況したのが古舘さん。「人間山脈」「ひとり民族大移動」「太平洋をひとまたぎ」「現代のガリバー旅行記」「動く大陸」「戦うギネスブック」「2階からのヘッドバット」などと表現していました。やはり目立つレスラーには表現も多彩になるようですね。

一人と呼ぶには大きすぎ、二人と呼ぶには人口の辻褄が合わない

 私が特に好きなのは「一人と呼ぶにはあまりにも大き過ぎ、二人と呼ぶには人口の辻褄が合わない」です。よく考えついたなこんな表現。さすが天才プロレス実況者。

アンドレと馬場
ホーガンを見下ろすアンドレ

 巨漢揃いのプロレスラーの中でもアンドレの大きさは際立っていました。これを例えるなら、Berryz工房の熊井友理奈でしょうか。

Berryz工房
一人民族大移動

  彼女の身長は181センチだそうです。そりゃあ小柄な人が多いアイドルの中ではアンドレ状態になるわ。某ジャニーズ事務所にも横に立ちたくない人が多数いそうです。

ジャイアントマシーン

 なおマシーン軍団が跋扈していた頃は、マスクを被って「ジャイアントマシーン」としても登場。だいたいマスクを被ると誰だかわからなくなるのですが、この人だけは正体がバレバレで「正体は公然の秘密」とか「世界一正体のわかるマスクマン」とか言われました。ネーミングからして隠す気がないですが。

安藤さん

 「グラップラー刃牙」にはアンドレ・ザ・ジャイアントをモデルにした安藤玲一が登場。飛騨の山小屋に暮らす山岳監視員で、勇次郎とは旧知の仲で、刃牙のこともよく知っています。2メートルを超す巨漢で、月の輪熊程度なら素手で倒せる実力を持っています。登場は幼年編でしたが、最凶死刑囚終盤にも登場し、柳の毒手で瀕死となった刃牙の治療を行いましたが、効果はありませんでした。

アンドレアス・リーガン

 そして最大トーナメント編に登場して刃牙の一回戦の相手となったアンドレアス・リーガンもモデルはアンドレ・ザ・ジャイアントでしょう。さすがアンドレ、モデルを一人にするにはあまりに大きすぎたか。身長2m40cm、体重310kgでアンドレよりも大きいアンドレアス。

デカァァァァいッ説明不要!!

 最大トーナメントの実況は「デカァァァいッ 説明不要!! 2m40!!! 310kg!!! アンドレアス・リーガンだ!!!」と紹介。幼い頃から「本気を出してはいけない」と言われ続け、鬱屈を重ねてきたそうですが、170㎝未満の刃牙に真っ正面からKOされてしまいます。巨漢が噛ませ犬扱いされるのは、鳥山明や車田正美のマンガではよくあることですが、板垣作品でもそうだったか。

実況者

 なお「最大トーナメント」や「中国大擂台賽」などで、試合を実況しているアナウンサーらしき人が名調子を聞かせてくれるのます。どこにもモデルについて言及されていませんが、個人的にはモデルは古舘さんなんじゃないかと思ったりして。
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記憶に残る一言(その130):吉備真備のセリフ(ツギハギ漂流作家)

小春日和というより小夏日和

 先週はそろそろストーブ出さないとな、なんて思っていたのですが、今週はやたら暖かかったですね。というよりもむしろ少し暑うくらいだったり。小春日和ならこの時期にふさわしいのですが、小夏日和といいたくなります。それなのにコートを着て汗をぬぐっている人達、天気予報はちゃんと見ましょうよ。

ツギハギ漂流作家

 さて前回の記事で「ジャンプ打ち切り四天王」という話題が出たので、その流れで今回も記憶に残る一言です。四天王の一角「ツギハギ漂流作家」から、主人公吉備真備のセリフを紹介したいと思います。

ツギハギ2巻

 「ツギハギ四天王」は「週刊少年ジャンプ」に2006年10号から30号まで連載された西公平の漫画です。ジャンル的にはバトルものになるそうです。最近は知りませんが、昔ジャンプには10週ルールというのがあって、人気が出ないと10週で打ち切られるという厳しい掟がありましたが、20週連載されたのならそこまでではないようにも思えますが…

ツギハギ3巻

 全出版物の95パーセントを「漂流録」という冒険譚が占める世界で、漂流作家編集者と共に世界中を旅し、未開の地の冒険を「漂流録」として書き著しています。本作は、「漂流録」の神様と言われるフジワラ・ノ・フヒトの弟子を自称する漂流作家・吉備真備が、秘境を旅する冒険活劇です。

 フジワラ・ノ・フヒト(=藤原不比等)、吉備真備って、日本史かよ。それ以外にも橘諸兄、物部守屋、大伴継人など、漂流作家や編集者は日本史の登場人物の名前を冠していることが多いようです。

本物の吉備真備

 史実の吉備真備は遣唐使留学生として18年間も唐で学び、帰国後は異例の昇進で従八位下から正二位右大臣にまで駆け上がるという、奈良時代の豊臣秀吉のような人物です。玄宗がその才を惜しんで帰国させなかったために唐に18年にいたとか、帰って来るときに九尾の狐も同船していたとか、兵法や陰陽道の祖であるとか、様々な伝説を持っています。

ツギハギ吉備真備

 本作の吉備真備は名前以外は特に史実と関わりがなく、ツギハギだらけの服を着ており(だからツギハギ漂流作家なのか)、武器は傘。漂流録にかけては雄弁で自身の考えを持っていますが、空気が読めない上に口が悪く、しばしば不謹慎な発言をする人物です。

ベロリ

 「どこかの海賊漫画みたいなキャラで、どこかの未開のものを追い求める漫画みたいな展開」「主人公を始め登場人物が不愉快」「不条理さと理不尽さが漫画全体を覆う」「キャラがパクり」などと評されるなど、評判は良くなく、単行本な全3巻ということなので堂々たる打ち切り作品です。

何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ

 ですが、最終話で吉備真備が放ったこのセリフだけは本作唯一にして最大の名台詞として評価されています。

どうして傷つけ合ってばっか

 これの前にはこういうことを言っています。

百の罵声をあびせるよりも

 不愉快な主人公という評判とは裏腹に、良いこと言っているじゃないかと思いますが、実はこれ、どういうシチュエーションで放たれたセリフなのかと言えば、猫嫌いと犬嫌いに分かれて本気で殺しあってる村人を止めるための叫びなのだそうです。なんだこれは…たまげたなぁ。どういう村だよ(笑)。

ルフィのコラ画像

 この吉備真備というキャラ、「ONE PIECE」の主人公モンキー・D・ルフィに似ているとかパクリとか言われてきました。容姿はそこまで似てないように思えますが、これを言い放ったコマの部分だけ切り取ると確かに似ていますね。

ルフィのコラその2

 そのためこのセリフをルフィに言わせるコラ画像が作られて流布し、本作の知名度の低さと相まって、本当にルフィが言った台詞と勘違いする人達が増えていきました。実は私もてっきりルフィが言ったセリフだと思っていました。いかにも言いそうな雰囲気ありますしね。

Jスターズビクトリーバーサス

 2014年に発売されたPS3用アクションゲーム「ジェイスターズ ビクトリーバーサス」は、歴代のジャンプヒーローが登場して闘いますが、当然ルフィも登場。

思いっきりボイスになってる

 それはいいのですが、このゲーム中でなんとルフィがこのセリフを発してしまうという事態が。コラだと知っていてわざとやったのか、コラ画像を本物と勘違いしたものか。



 その後のアップデートで即刻削除されたそうですが、証拠はこのとおり残っています。CV田中真弓は妙だと思ったりしなかったんでしょうかね。やはりルフィなら言いそうと思って流したとか。

フリーザコラ編

 さらにコラは拡大しており、こちらはフリーザ編。ぶち切れてるフリーザ様ですが、フリーザはこんなこと言わないでしょう。

遊戯王コラ編

 こちらは遊戯王編。闇遊戯なら相手をディスりながら言いそうな気も。

某新書の一節

 ルフィのセリフと誤解したまま、こんな文章を書く人も。このセリフが好きでも嫌いでもどっちでもいいのですが、出展はしっかり確認しておきましょう。「ONE PIECE」作者にとっては熱い風評被害だ(笑)。

〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。

  河出書房新社の「レンタルなんもしない人」というペンネームの人が書いた「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」という新書の一節だそうですが、Amazonのレビューでもしっかり指摘されています。そりゃそうだ。

誰なんだこれ 

記憶に残る一言(その129):白川渚のセリフ(タカヤ -閃武学園激闘伝-)

晴れの日に

 久々に「ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜」をほぼ全話見直したのですが、やはり面白いですよこの作品。吹奏楽部アニメというと「響け!ユーフォニアム」が圧倒的な知名度の高さですが、本作はほぼ吹奏楽部の態をなしていない状態のたった5人の弱小吹奏楽部が、1年半で26人にまで増えて、地区大会、県大会を突破して東海大会に出場するまでになるという“成り上がり”ぶりの凄まじさ。

カエサエ 

 正直吹奏楽部の練習パートは少なめで、「日常の謎」を解く推理部分が多いのですが、原作が青春ミステリだから仕方がありません。私のようにミステリー好きで吹奏楽部に特段の思い入れのない人なら、ハルチカの方が面白いのではないかと思います。部員同士のギスギスぶりなんて別に見たくないんじゃ。脇役だけどアニメオリジナルキャラの朝比奈姉妹は良い味出してましたね。ぜひ2期を作って全国大会での勇姿を見せて欲しいですが。実写映画?知らない子ですね。

白川渚

 それは本日の本題です。すっかり本ブログのメインコンテンツになってしまった「記憶に残る一言」です。元々はネタがないときの埋め草だったんですが…もうネタが枯渇したということなんでしょうか。本日は坂本裕次郎の「タカヤ -閃武学園激闘伝-」からヒロイン白川渚のセリフを紹介します。

タカヤ1巻

 「タカヤ -閃武学園激闘伝-」は週刊少年ジャンプの2005年25号から2006年26号まで連載された作品で、単行本は全6巻。これだけ連載したのなら打ち切りとも言えないような気がしますが、一説にはジャンプの「打ち切り四天王」の一角にも取り上げられています。その理由については後述しましょう。

とうさんの会社がとうさん

 中学浪人が決定した火叢(ほむら)タカヤは、翌朝、父親の会社が倒産したと告げられます。呆然とするタカヤですが、お隣の日本屈指の大金持ち・白川家から100億円貰ったから大丈夫だと。しかし交換条件があり、タカヤは白川家が経営する私立閃武学園へ強制入学させられることに。どうせ中学浪人になるところだったので、渡りに船という気もしますが。ですが閃武学園、そこは力の強い者が生き残り、弱い者は淘汰されていくというとんでもない学校でした。どこの男塾だよ。さてタカヤの運命やいかに?という作品です。

子を売る親

 金で子供を売ったひどい親…といえばそのとおりですが、100億円ともなればなあ。別に殺すとかいうわけではないので、この額なら売り渡す親は星の数ほどいそうです。一昔前なら雀の涙ほどの金で娘を売っていたという話もあった訳ですし。

ド外道親

 いや前言撤回。やっぱド外道親だったこいつら(笑)。金は人を変えるのか、それとも本性を炙り出すのか。その辺をぜひ知りたいので誰か私に100億円を下さい。大負けに負けて9割引きの10億でもいいぞ!

ツンデレ渚

 で、こうなった理由は白川家のご令嬢白川渚がタカヤのことが大好きだったから。これには幼少期の出来事が大きく影響しているのですが、大金持ちの巨乳美少女に惚れられるなんてたまらんシチュですよ。

白川渚絶望顔

 この渚、弱肉強食の閃武学園でも屈指の実力者ですが、7才の時に両親から貰ったリボンを何よりも大切にしており、これを奪われると手も足も出なくなるという弱点が。別に死別した訳でもないようなんですが。上の画像はリボンを取られたときの顔。これほどの絶望顔の理由がそれかよとツッコミたくなってしまいます。

あててんのよパート2

 色々あって一件落着した後のシーン。殴られた拍子に渚の胸を触ってしまったこと(ラッキースケベという奴ですな)を思い出したタカヤに、渚が背後からスリーパーホールド。息も絶え絶えに「…ま…また胸があたってるんですけど…」というタカヤへの渚の返し「…あててんのよっ」が今回の記憶に残る一言です。

あててんのよ その2

 本作はもともと第1回金未来杯グランプリ作で、読み切りだった「タカヤ-おとなりさんパニック!!-」(2004年35号掲載)がベースになっており、第一話はほぼ読み切りをなぞった形です。そちらにも「あててんのよ」は既に存在していました。

あててんのよ

 実は同シチュの絵が二種類あってどういうことなんだってばよと思ってしまいますが、絵の上手さ(というか渚の可愛さ)から見てこっちが書き直し版かなと。このセリフは読者に大きなインパクトを与えました。

タカヤシリーズ 

 こちら単行本。どうして6巻に数字表記がないのかと不思議に思ったあなた、鋭いです。実は本作は2006年13号から突如としてタカヤと渚以外の登場人物を一新した異世界漫画になってしまうのです。サブタイトルも「閃武学園激闘伝」から「夜明けの炎刃王」に変わります。便宜上「学園編」と「異世界編」と呼称しましょう。

最大トーナメントパクリその1最大トーナメントパクリその2
最大トーナメントパクリその3最大トーナメントパクリその4

 学園編では「閃新会」という格闘大会が開催され、タカヤもこれに出場しました。その出場選手紹介シーンが、完全に「グラップラー刃牙」の最大トーナメントの全選手入場をパクっています。なんだこれは…たまげたなぁ。

夜明けの炎刃王

 そんなわけでタカヤは「閃新会」で見事優勝を勝ち取ったにも関わらず、人気は低迷していた模様。それを打開するための秘策がまさかの「なろう系」だったとは。それが上手く言ったかどうか、は「異世界編」が1巻で終わっているあたりで察して下さい。

よっしゃあああTHEEND

 最終回末尾の見開きでの「THE ENDォオ!! よっしゃあああッッ」はインパクトがありますね。打ち切りなので「よっしゃ」じゃねえよと思いますが、もしかすると担当編集に引きずり回されていやいや異世界編をやって、ようやく終わったのでほっとしたという作者の心の叫びなのかも知れません。なんとも言えないやけくそ感がたまりませんね。

大泥棒ポルタツギハギ漂流作家斬

 なお「打ち切り四天王」の一角というからには他に三作あるのでは?というもっともな疑問があると思います。四天王どころか七武会ではないかと言われるほどジャンプで打ち切りが横行した時代があったそうですが、私が見たサイトではこの「タカヤ」の他、「大泥棒ポルタ」「ツギハギ漂流作家」「斬」を四天王の構成作に挙げていました。四天王最弱はどれか知りませんが、最強は「斬」だそうです。“作者は小学生”“夏休みの自由研究”と言われるほどの神漫画だったとか。読んでみたいような読みたくないような(笑)。

アフロダイAのあててんのよ

 ここからは「あててんのよ」ネタです。まずはマジンガーZ版。アフロダイAのおっぱいミサイルを背中に受けているZ。正式名称は光子力ミサイルなんだそうで、威力はZのミサイルパンチより上なんだとか。左右の2発しかありませんでしたが、後に連射可能になったとか(どうやって?)。

高木さんのあててんのよ

 「からかい上手の高木さん」版。西片へのからかいがエスカレートしたら、普通にこれくらいやってきそうな高木さんではありますね。高木さんのからかいに耐性が付いたのか、この程度の動揺で済んでいる西片は流石ですね。そのうち悟りが開けるかも知れない。

八尺様のあててんのよ

 boketeより「八尺様」版。都市伝説の怪異、八尺様。身長が八尺(240㎝)もあるということのほか、容姿は若い女性だったり老婆だったりと様々です。八尺様に魅入られた少年は、数日の間に取り殺されてしまうとか。この「あててんのよ」はとんでもなく羨ましくないですね。

道下君のあててんのよ

 「くそみそテクニック」版。何と道下君が攻めに?ナニがドコにあたってるんですかねえ。もっともこのシーン、オリジナルのセリフの方がえげつなくて、実はこっちの方が遙かにマイルドになっているという。しかし考えてみれば百戦錬磨の阿部さんがアヘ顔っぽくなっているのはこのシーンくらいですね。阿部顔とアヘ顔…いやいや。

記憶に残る一言(その128):アーチャーのセリフ(Fate/stay night)

秋霖

 今週の土曜日も雨。秋霖とか言うと素敵に感じますが、貴重な秋の週末に雨続きは正直辛いですね。洗濯とか布団を干すとか色々やりたいところなのに。洗濯は除湿機を使って部屋干ししますが、布団は…。布団乾燥機を買えと言うことでしょうか。

パリパリアイスサンド

 今日は森永の「パリパリサンド」を食べてみました。天使声優小倉唯がツイッターでおいしいと言っていたのでつい買っちゃったりして。確かにおいしいけど、こういうこじゃれたスイーツ的なアイスは可愛い女の子が食べると絵になるけど、おっさんには敷居が高いかも。

バニラモナカジャンボ

 手に持って食べられるのは楽なんですが、おっさん的には「バニラモナカジャンボ」あたりが適当かな。「そこはチョコモナカジャンボだろがい」との声が聞こえてきますが、確かにアイスモナカ界の第一人者だし好き好きだとは思いますが、私には「バニラモナカジャンボ」の方が美味しいんですよ。

DEEN版Fate

 本日は「記憶に残る一言」。原作はゲームですが、私はアニメの方で見て記憶に残っている「Fate/stay night」からアーチャーのセリフを紹介しましょう。

聖杯戦争

 Fateシリーズでは聖杯戦争というもの行われます。魔術師達があらゆる願いを叶えるとされる聖杯を巡って相争うのですが、魔術師達は、サーヴァントという使い魔を使役します。これは、死後に人々に祀り上げられるなどして英霊化したものを、魔力で現世に召喚したもので、魔術師はマスターとしてサーヴァントとコンビを組み、他のコンビと戦うのです。

サーヴァントの基本7クラス

 聖杯戦争は基本7組で行われますが、サーヴァントは7つのクラス、すなわち剣士(セイバー)、弓兵(アーチャー)、槍兵(ランサー)、騎兵(ライダー)、魔術師(キャスター)、暗殺者(アサシン)、そして狂戦士(バーサーカー)に分かれ、基本的に重複しません。他にエクストラクラスというのもいるんですが、ここでは割愛します。

第5次聖杯戦争時の顔ぶれ

 召喚されたサーヴァントは、生前の活躍ぶりなどからいずれかのクラスに割り振られることになります。当然スパルタクスとか呂布といった個人名(作中では「真名」と呼ばれます)があるのですが、これを知られると武器や特徴、さらに弱点などが知られてしまう可能性があるので、マスターはサーヴァントをクラス名で呼ぶのが通例です。

FGOのランサーの皆さん
FGOのアサシンの皆さん

 サーヴァントはクラスごとに特性を持っています。例えばランサーは機動力、運動性に秀でて白兵戦能力が高いとか、アサシンは気配を消して相手マスターに接近できるとか。アーチャーは狙撃など遠距離からの攻撃に優れ、マスターから離れて長時間行動できる「単独行動」が可能です。

FGOのバーサーカーの皆さん

 一方バーサーカーは、「狂化」させることで基本能力を大幅に強化する代わり、理性や正常な判断能力を失ってしまうため、制御が極めて難しいとされるクラスです。また常に全力全開での戦闘をしがちなため、魔力の燃費が非常に悪く、マスターが魔力切れを起こして自滅することが多いとされています。ヒロイン遠坂凛によれば、そこいらのマイナーな英霊がバーサーカーになった程度でも、並のマスターじゃ制御しきれないそうです。

ヘラクレスとイリヤ

 ところが、作中でバーサーカーになっているのはギリシャ神話最大の英雄にして半神半人のヘラクレス。圧倒的な知名度の高さと武芸百般に通じキャスター以外の全てのクラスに適性があるとされる能力の高さから、惜しげも無く正体を明かされています。ただでさえ強いのに「狂化」してさらに能力を引き上げているので、その戦闘力は圧倒的です。もっとも代償に失ったものがあまりにも大きい(宝具・スキル・技量・まともな思考等)ため、ファンからは他のクラスで呼んだ方が圧倒的に強かっただろうと指摘されています。TYPE-MOONも公式に「アーチャーのクラスが最も能力を発揮できるクラス」とか言っていますし。一応「狂化」させた理由はちゃんとあるのですが、長くなるので割愛します。

イリヤ

 普通の魔術師なら即魔力切れを起こしてしまうところ、マスターのイリヤは錬金術の集大成とも言われ、桁違いの莫大な魔力量を持つため、バーサーカーのマスターに最適でした。

アレを倒してしまっても構わんのだろう?

 作中、そのバーサーカーの追撃を受ける主人公達一行。遠坂凜は自分のサーヴァントであるアーチャーに殿(しんがり)を命じます。時間を稼げということですが、バーサーカーは作中最強のサーヴァントとされ、対峙することは即ち死を意味します。間接的に死を命じているということに罪悪感を感じる凜に対し、アーチャーが放った一言が今回の記憶に残る一言です。

構わんのだろう?

 勝てる自信があって言ったのではなく、こうでも言わないと凜達が行こうとしないだろうから、負けるとわかっていて、あえて罪悪感を持たせないために言い放ったのだと思われます。このセリフは有名になって、死亡フラグの立つセリフのような扱いを受けたりしていますが、言ったら死ぬというセリフというよりは、死を覚悟した時に言うセリフなのだと思います。

遠慮はいらないわ

 凜は「──ええ、遠慮はいらないわ。がつんと痛い目にあわせてやって、アーチャー」と答え、アーチャーは「そうか。ならば、期待に応えるとしよう」とバーサーカーと死闘を繰り広げ、6回殺すことに成功するも死亡します。「え?6回殺す?」と思われるでしょうが、バーサーカーにはいわゆる「十二の功業」が具現化した宝具「十二の試練(ゴッド・ハンド)」があり、致命傷を負っても11回まで蘇生する事が出来るのです。

セルフパロディ

 格好良く、しかも中二病をくすぐるセリフですが、リアルでいざ本当に使う言うなるとかっこつけすぎ感が強すぎるので、TPOをわきまえないと知ってるアニヲタからも知らないリア充からも冷たい目で見られることになるとか。

アーチャー対バーサーカー
士郎とアーチャー

 ちなみにこのアーチャー、マスターである凜にさえ真名を明かしませんでしたが、正体は「エミヤ」で、主人公衛宮士郎が正義の味方を目指し続けたなれの果てです。「世界」と契約して「霊長の守護者」となりましたが、本人はそれで"誰もが幸福な世界"を実現出来ると信じていましたが、実際にはヒトが破滅もしくは自滅しそうになると現れ、その原因を抹消する「体のいい掃除屋」だそうです。

ボロボロキュゥべえ

 未来永劫人類史を継続させるための道具として使役され続ける事になる…ということで、まるで「叛逆の物語」で悪魔ほむらに使役されるキュゥべえのようですね。

わたしは一向にかまわんッッ

 もし私が凜だったら、こう答えてしまいそう。アーチャーが「アチャー」とか言って急にやる気をなくしたりして。

ジオラマのアーチャー対バーサーカー

記憶に残る一言(その127):サラリーマンとフリーターのモノローグ(白○屋コピペ)

曼珠沙華

 秋の彼岸に入りました。暑さ寒さも彼岸までと言います。確かに今日は暑さも収まって過ごしやすいのですが、昨日はやたら暑かったですね。もう冷房は使いたくないんじゃ~とぼやきながらエアコンのおやすみタイマーを入れましたよ。あれが冷房の使い納めならいいんですが。

フリーター

 本日は「記憶に残る一言」ですが、ネットでよく見かけるコピペを紹介したいと思います。2000年初頭のフリーター全盛期に誕生した通称「白○屋コピペ」です。本来は実在の居酒屋の名前が入りますが、問題なのは居酒屋ではないので、多分バレバレでしょうけどあえて伏せ字にしました。それにしても今回は全然「一言」じゃないですね。

フリーター賛歌の映画も

 バブル景気の頃は、高度成長期のようなガムシャラに働くサラリーマンにはなりたくないと、自由を求めてフリーターになった人が沢山いました。メディアも有名俳優を起用してフリーターのドラマを作ったりして、当時は「カッコイイ、オシャレな生き方」としてもてはやされたりしていたのです。何しろ景気がいいので職探しに困ることがなく、バイトで金を貯めてある程度貯まったら海外を放浪し、金が無くなったらまたバイトして稼げというようなことも余裕で出来たようです。

格安居酒屋

 しかし、その後バブル景気はあっけなく崩壊し、その後は想像以上に社会が不景気に陥り、正社員になりたくてもなれないという就職氷河期が到来します。このコピペが登場したのは、“バブル景気から10年”といった時代です。もう青春が終わろうかというサラリーマンとフリーターの話ということになります。まずはサラリーマン視点。

白○屋広告

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。

俺が貧乏浪人生で、お前が月20万稼ぐフリーターだったとき、おごってもらったのが白○屋だったな。

「俺は、毎晩こういうところで飲み歩いてるぜ。
金が余ってしょーがねーから」
お前はそういって笑ってたっけな。

俺が大学出て入社して初任給22万だったとき、
お前は月30万稼ぐんだって胸を張っていたよな。

「毎晩残業で休みもないけど、金がすごいんだ」
「バイトの後輩どもにこうして奢ってやって、言うこと聞かせるんだ」
「社長の息子も、バイトまとめている俺に頭上がらないんだぜ」
そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。

あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときも
やっぱり白○屋だ。

格安居酒屋の料理

ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、
ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。

なあ、別に女が居る店でなくたっていい。
もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店をいくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?

でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。

お前が前のバイトクビになったの聞いたよ。お前が体壊したのも知ってたよ。
新しく入ったバイト先で、一回りも歳の違う、
20代の若いフリーターの中に混じって、 使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってバイト続けているのもわかってる。

だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ

格安居酒屋店内

 20年近く前の古いコピペなんですが、今なお破壊力抜群という噂です。正直白○屋に対する熱い風評被害という感じもしないではないです。“ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ”“油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない”なんてあたりはちょっと表現が酷すぎる気がします。というかこのサラリーマン、10年でずいぶん変わったんですね。

居酒屋天狗

 私も白○屋ではありませんが、昔「天狗」というやはりチェーン居酒屋が大好きで、「10年経ったら入って5万、座って10万の銀座の高級クラブとかで飲んでるのかなあ」なって夢想したりしたものですが、10年経ってもやはり「天狗」で飲んでました。が、別にイヤじゃなかったし、出てくる酒や料理を「色付きの汚水」とか「油の悪い不衛生な料理」とか思ったこともありませんでした。これは10年経っても生活水準が変わらなかったということなんでしょうかね(涙)。安西先生に言われてしまう。

まるで成長していない

 有名なのはここまでなんですが、最近フリーター視点からのコピペがあることを知りました。以下のようなものです。

なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだった
あの頃は浪人生でバイトもロクにできないお前に良くおごってやったっけ。
良い大学出て良い会社入る事だけが幸せか?
俺は目の前で得れる金しか興味ないって言うと、苦笑いしながら哀れんでたな、おごって貰ってる身分で。
お前が入社した頃はまだ景気も良くてバイトの俺のが稼いでたな。
あれから十年たった時も、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だった。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に来るのは俺と一緒のときだけだとお前言っていた。
俺が頼んだ安いツマミには一切手を付けず、ジョキのビールさえ飲まずお前は瓶ビールだけを飲んでたな。
何が入ってるか判らない、これは本物の酒と食べ物じゃないと訳の判らないことを言っていた。
一流企業に入社して残業が大変なのかノルマが厳しいのか知らんがちょっと神経質、いや精神病気味に見えて心配したもんだ。

チューハイ各種

 確かにサラリーマンの白○屋をディスっている部分は病的な感じがあって、フリーターの言うことももっとものような気もします。それにかつてはフリーターに奢って貰っているんですよね。浪人時代はきっと「色付きの汚水」や「油の悪い不衛生な料理」を美味い美味いとむさぼっていたはずです。それを考えたら、こんな安い居酒屋イヤだというのなら、強いて割り勘にしないで高級店連れていって奢ってやれよと思ってしまいます。

 まあこのコピペのキモはそこではなく、末尾の「十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ」という部分なんだろうと思います。そして、ここが現在のフリーターにも刺さるのだろうと思います。

モラトリアム型フリーターリクオ

 もちろん一口にフリーターといっても何種類か類型があって、大まかには「モラトリアム型」「夢追求型」「やむを得ず型」の3タイプとなるそうです。「モラトリアム型」は最も多いタイプで、「フリーターとなった当初に明確な職業展望を持っていなかったもの」を指します。春アニメ「イエスタデイをうたって」の主人公リクオなんかがこれですね。フリーターになる直前に所属していたのが教育機関であったか、職場であったかによって、さらに「離学」と「離職」に分けられます。ならリクオは離学モラトリアム型フリーターだ。なんか格好いいぞ(笑)。

夢追求型フリーター木ノ下

 「夢追求型」は、「芸能関係の職業、もしくは職人・フリーランス型の職業につきたい」という、明確な目標を持っているタイプで、やはり「イエスタデイをうたって」でいえばバンドをやっている木ノしたさんが該当すると思います。目指す職業のタイプでさらに「芸能志向型」と「職人・フリーランス志向型」に分けられます。木ノ下さんは芸能指向型ですね。

プライベートトラブル型フリーターハル

 最後の「やむを得ず型」は、「本人の意欲とは別の、労働市場の悪化や家庭の経済事情、トラブルなどの事情からフリーターを選択」したタイプです。「イエスタデイをうたって」でいうとヒロインのハルがこれに近いでしょうかね。フリーターになった事情から「正規雇用志向型」「期間限定型」「プライベート・トラブル型」に分けられるということで、ハルはまさに「プライベート・トラブル型」。

フリーターの類型

 2016年の調査では一番多いのがモラトリアム型で5割近く、次がやむを得ず型で4割強、一番少ないのが夢追求型で1割弱となっています。夢追求型は2000年の調査では3割近くを占めまいたらしいので、激減しているんですね。日本には夢がなくなったのか…。コピペのフリーターはどのタイプだったんでしょうか。「努力もしない夢を語らないでくれ」というセリフから、夢追求型だったのかな、なんて感じますが、いつしか夢を追う努力を忘れてしまったのか。

フリーターの類型その2 

 なんとさらに続編があって、前出のコピペからまた10年が経過した後のサラリーマン視点です。

仕事帰り、信号待ちでふと目をやると若者ふたりが騒いでいる。
どうやら後ろに見える白○屋から出てきた友人同士のようだ。
ふたりとも、顔を赤くして悩みのなさそうな笑顔を浮かべている。

そんな光景が俺を10年前の白○屋に連れ戻す。
向かいに座った友人は30代にしてフリーターを続け、
先の見えない人生を送っていた。
思えば、彼は俺が貧乏学生の頃にメシをよくおごってくれた。
それは彼にとって自己顕示欲を満たすためのものだったかも知れないが、それでも
貧しかった当時の俺には本当にありがたかった。
だが俺はその頃仕事が軌道に乗り、ちょっとした「勝ち組」気分に浮かれ、目の前で現実に打ちのめされたような友人を見下し、侮辱し、突き放してしまった。
彼はヨレヨレの千円札3枚をテーブルに置くと「はは、そういえば仕事があった…」
と呟くように言い、恥じるような、堪えるような表情で席を立った。

夜の町

それから彼には会っていない。もっていた携帯も解約されたようだ。

若者コンビがこちらを指さしながら変わらぬ笑顔で騒いでいる。
これからの人生はきっと平坦ではないだろうけど、
それでも今を楽しむことに罪はない。
俺はきっと10年前のあの日を後悔している…

信号が青になり、我に返った俺はアクセルを踏み込む。
ガヤルドのエンジンから強いトラクションを感じつつ鋭く加速する。
白○屋の看板と若者コンビはあっと言う間に遠ざかる。
目の端に映るミラーの中で点になったのはあの頃の俺達だった。

ランボルギーニガヤルド

 ガヤルドってランボルギーニ…。どんだけ成功したんだサラリーマン。いや、独立して成功した青年実業家といった感じでしょうかね。しかし乗れないから僻んで言うわけではありませんが、40過ぎて乗りたい車でしょうかね。ベンツとかアウディ、BMWあたりの高級セダンならともかく。なおガヤルドは2013年で製造終了となって、後継車種はウラカンになっているので、2013年頃までに作られたコピペなのかも知れません。

ランボルギーニウラカン

 「10年前のあの日を後悔している」ということですが、「目の端に映るミラーの中で点になったのはあの頃の俺達だった」の「あの頃の俺達」は、20年前の貧乏浪人生時代のことでしょうね。

俺、正社員になる!

 フリーターでも一人扶持くらいはなんとか稼げるんでしょうが、生涯賃金とか福利厚生とかがサラリーマン(まあブラック企業とかもありますから一概には言えないんでしょうが)とだいぶ違うし、大体フリーターだと結婚とか家族を養うとかがかなり苦しそうです。岩田剛典が「一緒に暮らそう。俺、正社員になる!」と叫んじゃう訳です。前もツッコみましたが、「なる」じゃなく「なって」から言えよと思いますが。

記憶に残る一言(その126):菊川仁義のセリフ(男坂)

ヤマゴボウ

 今日もちょっぴり秋の気配。筑波嶺の原野にはヤマゴボウ(ヨウシュヤマゴボウ)が色づき始めています。

ヤマブドウ

 私はかつてこれをヤマブドウ(上の画像)だと思い込んでいたんですが、全然別種でした。ちゃんと比較すれば確かに違いますね。そりゃヤマブドウが道ばたにはねーよな(笑)。それどころか、ヤマブドウの偽物というだけでなく、有毒だし果汁は肌や衣服に付くとなかなか落ちないし、いいところがない帰化植物でした。なるべく近寄らないようにしましょう。

菊川仁義

 本日は記憶に残る一言です。車田正美の「男坂」から主人公菊川仁義のセリフを紹介しましょう。作中最後のセリフでもあります。

風魔の小次郎

 車田正美は今も執筆活動を続けている現役の漫画家ですが、若い頃は大ヒット漫画家でした。20代で「リングにかけろ」が大ヒットし、その後も「風魔の小次郎」「聖闘士星矢」と黄金期のジャンプの看板漫画家の一人として活躍していました。

リングにかけろ

 「リングにかけろ」は序盤は地味で現実的なボクシング漫画でしたが、途中から路線を大きく変更し、現実のボクシングとはかけ離れた必殺技を撃ち合う技荒唐無稽な超人ボクシング漫画になってしまいました。「しまいました」なんて言ったらしくじったみたいに聞こえますが、実際には大成功で、ジャンプの看板漫画になり、車田自身が「集英社ビルが改装出来たのも『ジャンプ』が300万部突破出来たのも『リンかけ』人気のおかげ」とネタで言い放つほどでした。

ギャラクティカマグナム

 私はジャンプのバトル路線の嚆矢は「アストロ球団」だと思っていますが、必殺技の応酬という展開を確立したのは「リングにかけろ」だと思います。大ゴマや見開きが多いせいで、20ページ近くあってもすぐに読み終わるとか、最初の頃は一応原理を説明しようとしていた必殺技(スーパーブロー)も、そのうち技名を叫ぶだけで問答無用で相手を吹き飛ばすようになったりと、当時からネタとしていましたが、嫌いだったかといえばそんなことはなく、大好きでした。

男坂全3巻

 「男坂」は1984年から85年まで連載されました。前作は「風魔の小次郎」、後作は「聖闘士星矢」というビッグネームに挟まれています。単行本は全3巻。それってつまり…と言いたくなる気持ちは判ります。そう、はっきり言って打ち切りでした。

男一匹ガキ大将

 連載にあたって車田は「構想10年」「この作品を描くために漫画屋になった」と言い切るほどの意気込みを見せていましたが、わずか半年ほどで打ち切り。学ラン忍者が超人的忍術や聖剣で戦う「風魔の小次郎」、聖闘士が超人的奥義を繰り出す「聖闘士星矢」に比べ、本宮ひろ志の「男一匹ガキ大将」に近い喧嘩バトルの本作は、非常に地味に映りました。やはり車田漫画にはファンタジーが必要なんですよ。

JWCの皆さん

 少年達が世界中で軍団を作っていて、トップをドンと呼び、世界各国のジュニアのドンがジュニア・ワールド・コネクション(JWC)というのを結成していたりと、荒唐無稽さは他作に劣らないのですが、「男一匹ガキ大将」的世界はやはり80年代では古くさくなっていたということでしょうか。

武島将

 仁義のライバル、西日本最大の勢力を持つ武島将という「リングにかけろ」の剣崎順っぽいキャラも登場しましたが、最終的な決着を見ることなく終了。

島村春菜

 当時車田作品のパロディ漫画(「リングにまねろ」とか「風魔のセ小次郎」とか)を伝説のアニパロ雑誌「ファンロード」で書いていた島村春菜という人がいたのですが、同姓同名のキャラが仁義の幼なじみのヒロインとして登場していました。ジャンプ読者の9割以上は知らなかったでしょうけど、こういう公私混同がいけなかったのか(笑)。

未完

 西日本を手中にしている武島将に対抗すべく、勢力がまとまっていない東日本統一を図る仁義でしたが、関東、会津と押さえて東北・北海道のドン神威に会いに行くというところで物語は終わるのですが、最終回最後の見開きに書かれたセリフが今回の記憶に残る一言です。「オレはまだのぼりはじめたばかりだからな。このはてしなく遠い男坂をよ…」。そして傍らには「未完」の文字。

聖闘士星矢

 その後ファンタジー色満点で連載した「聖闘士星矢」が大ヒットした車田御大ですが、その次の「SILENT KNIGHT翔」は13週で打ち切りということになり、以後車田御大はジャンプとの専属契約を解消し、他社各誌で連載するようになりました。

SILENT KNIGHT 翔
neverEnd.gif

 「SILENT KNIGHT翔」はあまりにも「聖闘士星矢」の二番煎じ色が強かったからなあ…

再開男坂

 なお「未完」から30年が経過した2014年、ウェブコミックでまさかの連載再開となっています。連載当時の時代設定は踏襲されているので、相変わらず冷戦体制下の世界で男坂を登りまくっている模様。

まどか坂

 それではパロディを。まずは「魔法少女まどか☆マギカ」編。2011年の本放送当時、東日本大震災により、終盤の11話と12話が放送延期となりましたが、もし10話で打ち切られていたらこうなったんじゃないかという。確かにほむらのまどか坂も果てしなく遠かった…

便秘坂をよ
便秘坂

 便秘改善に苦労している人の漫画のラスト。嫌な坂だなあ…

弓塚さつき

 Fateシリーズの大ヒットですっかりビッグネームになったTYPE-MOONが同人サークル時代に制作した「月姫」の脇役・弓塚さつきらが、正ヒロインの座を巡って下剋上を起こす「路地裏さつき ヒロイン十二宮編」というアドベンチャーゲームのオチ。「真月譚 月姫」でTYPE-MOONの存在を知ったなあ…(遠い目)。

路地裏さつき

 アニメでは生存していましたが、ゲームでは殺害されて吸血鬼化しました。専用ルートが用意されるはずが、諸般の事情でカットされてしまった不幸キャラで、不遇キャラとしてたびたびネタにされています。良いキャラなんですけどねえ…

記憶に残る一言(その125):大魔王バーンのセリフ(DRAGON QUEST -ダイの大冒険-)

夏将軍

 処暑も過ぎたら残暑も多少は和らぐのではないかという儚い希望は脆くも崩れ去り、来ましたね猛暑。夏将軍のアルデンヌ攻勢…ならいいのですが。こういう日は運動を避けるべきと言われますが、避けて通れないならなるべく暑くない時間にということで、今日は9時過ぎにウォーキングに出発しました。後は冷房の効いた部屋で流すぞ。

ダイの大冒険

 本日は記憶に残る一言です。懐かしの「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」から大魔王バーンのセリフを紹介しましょう。「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」は1989年から1996年まで週刊少年ジャンプで連載された、ジャンプの平成初期を代表する作品の一つです。単行本の累計発行部数は4700万部以上。

ダイの大冒険単行本

 人気RPG「ドラゴンクエスト」シリーズの世界観・設定を元にしていますが、ストーリー自体は完全オリジナルで、ゲーム作品との接点はありません。当時のジャンプはドラクエシリーズを常にバックアップしており、漫画でのメディアミックス企画として本作が登場しました。予想以上の成功を収め、テレビアニメや劇場版アニメも制作されました。

初期のダイ

 連載初期時は「宿屋に泊まって体力・魔法力を回復」「魔法使いは力が弱く、打撃・武器による格闘は不得手」「冒険の最中での転職」など、ゲームを踏襲する設定や台詞が随所に現れていましたが、後には作品独自のストーリー展開やキャラクターの技・魔法、台詞回しに重きを置くようになっていきました。

初期のポップ
成長するポップ

 主人公は勇者ダイですが、魔法使いのポップが事実上ダブル主人公となっています。弱虫で臆病、ダメダメキャラだったポップが冒険の中で雄々しく成長していく物語とも言えるのですが、連載初期には編集から「いらないから早く殺せ」と言われたこともあったとか。残しておいて大正解。

大魔王バーン

 物語中盤、大魔宮バーンパレスの中へと向かおうとするダイ一行の前に登場する魔王軍総帥・大魔王バーン。ダイたちを舐めまくり、自分一人で全員を相手してやると告げます。

メラゾーマ対メラ

 ダイはバーンに突撃していくが一瞬で返り討ちにされます。ダイに火の玉を放つバーンに対し、ポップは火炎系最強呪文メラゾーマで抑え込もうとします。しかしバーンの小さな火の玉は、ポップの放つメラゾーマの炎の激流をあっさり掻き消してしまいます。

火柱に飲まれるポップ

 それどころかポップに着弾するや火柱がポップを飲み込みます。かろうじてダメージを抑えたポップですが…

焦るポップ

 「あっ…あんな小さな火の粉なのに…大魔王のメラゾーマはおれの何倍の威力もあるってのかよ…!!!」大魔王の底知れぬ魔力に震えるポップでしたが、バーンの答えは意外なものでした。

今のはメラゾーマではない

 「…今のはメラゾーマではない…メラだ…」。
 これが今回の記憶に残る一言です。フリーザの「私の戦闘力は530000です」に匹敵する、敵に絶望感を受けるセリフだと思います。ドラクエシリーズの火炎系魔法はメラ系と呼ばれ、メラ、メラミ、メラゾーマと強くなっていきます。今ではメラガイアーなんてのもありますが、当時のメラ系最強魔法はメラゾーマでした。しかもポップもこの頃には大魔法使いとなっており、その最強火炎呪文を弱小呪文で打ち破るという、圧倒的な実力差を端的に示した名シーンですね。

ドヤ顔バーン

 大魔王様によると、「同じメラでも魔力の絶対量によりその威力ははるかに異なる」ということですが、これは当時のゲームのドラクエでは考えられないものでした。というのは当時のドラクエの呪文は唱える者が誰であるかに関わらず、同じ呪文はほぼ一定のダメージしか与えられなかったのです。

バーンネタ

 2004年に発売された「ドラクエ8」では、賢さや魔力量によって攻撃呪文の威力が変わるようになり、以後のシリーズはそのシステムを継承するようになりました。さすが大魔王、ゲームシステムを先取りしたのか、或いは製作陣に大きな影響を与えたのか(人それを逆輸入という)。

暴れる夏将軍

 今日の暑さを「…今のは猛暑ではない…残暑だ…」なんて言われたら夏将軍に勝てる気がしなくなってしまいますね。

記憶に残る一言(その124):ザンジバルのブリッジクルーのセリフ(機動戦士ガンダム)

ネコもぐったり

 昨夜から今朝まで一晩中エアコン付けっぱなしにしてしまいました。今日は昨日よりはましな気もしますが、厳しい暑さですね。引きこもりならずとも引きこもりになってしまいます。

バニラモナカジャンボ

 こう暑いとついつい手が伸びてしまうのが氷菓。井村屋のあずきバーは定番ですが、最近おいしいと思ったのは森永のバニラモナカジャンボ。有名なチョコモナカジャンボの姉妹品ですが、チョコモナカジャンボが“アイスミルク”なのに対し、バニラモナカジャンボは“アイスクリーム”。その差は何かと言えば、乳固形分と乳脂肪分で、バニラモナカジャンボの方が味わいが濃厚なんですね。もちろん好き好きですし、どっちもおいしいのですが、個人的にはバニラモナカジャンボの方が一層好きかな。

ブリティッシュ作戦

 さて本日は記憶に残る一言です。8月というと原爆やら“終戦(敗戦と言え)”やらで何かと太平洋戦争の話題が出てきますが、実際に経験していないのでガンダムの一年戦争の話題を。もちろんこれも実際に参加した訳ではありませんが、リアルタイムで視聴したという意味で思い入れがあるもので。

宇宙要塞ア・バオア・クー

 一年戦争は宇宙世紀0079年1月3日に始まり、0080年1月1日に終結しましたが、最期の戦いが連邦軍が「星一号作戦」と呼ぶ宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦でした。ア・バオア・クーは、月面のグラナダ基地とともにジオンの最終防衛線で、ここを抜かれるとジオン本国が危機にさらされます。本来はグラナダ攻略戦も描かれる予定でしたが、全52話(4クール)の予定が打ち切りになって43話に短縮されてしまった影響で、本編では連邦軍はグラナダを無視するという形になってしまいました。

ソーラ・レイ

 スペースコロニー自体を巨大なレーザー砲とするジオンの最終兵器ソーラ・レイにより、連邦宇宙艦隊はその三分の一が消滅し、最高指揮官レビル将軍も死亡しますが、なおも攻略作戦は強行されます。実はもっといい照準を選択すれば連邦艦隊の半数を消滅させることも可能だったようですが、ギレン総帥は自身に無断で和平交渉に赴いたデギン公王を亡き者にすることを優先したのでした。

ゲルググ
空母ドロス

 ジオン軍は、新型モビルスーツ・ゲルググや大型宇宙空母ドロスなどを投入します。ギレン総帥の的確な采配もあって、一時は連邦軍を圧倒したようで、この時ギレンは「圧倒的じゃないか、我が軍は」とイキっています。

圧倒的じゃないか、我が軍は

 しかし妹のキシリアが、戦闘の最中にも関わらず、父殺しを理由にギレンを射殺してしまいます。

ギレン殺害

 キシリアはギレンに取って代わって指揮を引き継いだものの、指揮系統に混乱を引き起こしてしまいます。この機に乗じた連邦軍はドロスを沈め、モビルスーツがア・バオア・クーにとりつき始めます。一気に敗色濃厚となるジオン軍。

エギーユ・デラーズ

 一時的な指揮系統の乱れがこうも影響するとは…後付けになりますが、「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」では、総帥直属艦隊司令を務めていたエギーユ・デラーズが、ギレン戦死の報を聞くや否やそれをキシリアによる暗殺と看破し、麾下艦隊を率いてSフィールドから戦場を離脱したということになっています。なるほどそういうことがあったのなら戦力がごそっと減って一気に敗勢になるのもむべなるかなとは思います。

機動巡洋艦ザンジバル

 そこでキシリアはア・バオア・クー脱出を企図、機動巡洋艦ザンジバルの用意をさせます。ザンジバルはジオンの新鋭艦で、連邦軍のホワイトベース(ペガサス級強襲揚陸艦)に対応するような艦種だったと思われますが、連邦軍艦艇が迫ってくる中、脱出自体が容易なことではありません。そんな中、てんやわんやで脱出準備をするザンジバルのブリッジクルーのセリフが今回の記憶に残る一言です。

ザンジバルに乗るキシリア

ジオン兵G:「外には敵がうようよいるんだ」
ジオン兵H:「ドム中隊をまわせ。いくらなんでもザンジバル1隻じゃあ」
ジオン兵I:「冗談じゃないよ、死にに行く訳じゃないんだ。護衛機をまわせ。ザクでいいザクで!

キシリアさん 

 おそらくア・バオア・クーの司令部との会話でしょう。キシリアの脱出は他の兵に気づかれないように密かに進められたようですが、流石に護衛機なしではヤバすぎたのでしょう。

リック・ドム

 性能なら新鋭機のゲルググが一番高いのですが、パイロットが学徒動員だったせいか期待したほどの戦果を上げられませんでした。ドム(リック・ドム)はこの頃ジオンのモビルスーツの中核となっていたようで、直前にホワイトベースを擱座させています。

ザクでいいザクで

 しかし戦局が切羽詰まる中、理由の判らない艦の出撃に戦力を回す余裕はない訳で…それをよく承知している故に発せられたのが「ザクでいいザクで!」なんでしょう。昔結構使いましたね「コーラをくれ」「ドクターペッパーでいいドクターペッパーで!」とかね。

終盤のザク

 一年戦争緒戦で新兵器として華々しく登場し、連邦軍を圧倒したザクですが、この頃にはすっかり旧式化しており、まるで太平洋戦争における零戦を思わせます。太平洋戦争は3年半以上続いたので、零戦が旧式化するのも当然なんですが、一年足らずで旧式化してしまうザク(涙)。終盤はもっぱら画面の景気づけにあちこちで爆発していたようなイメージがあります。

ザンジバルにバズーカを構えるシャア
私の手向けだ
バズーカ発射
バズーカで首チョンパ

 キシリアはア・バオア・クーから離陸直後にシャアに撃たれて首チョンパ(古い)して死亡。シャアはドムの主兵装であるジャイアント・バズによく似た武器を使っていますが、ビーム兵器のような輝きを放っています。

出向するザンジバル
連邦艦に砲撃される

 ブリッジが大破したもののそのまま脱出を続けるザンジバル。しかし上空には既に蓮歩軍艦艇が押し寄せており、指揮系統を失ったザンジバルをあっさり撃破されて墜落・爆沈してしまいました。ザクなりドムなりの護衛機が来ていた様子がないので、待ちきれずに単艦発進を強行したのかも知れません。この状態だと、シャアが攻撃していなくても生き残れなかった可能性大ですね。

もろくも爆沈するザンジバル

 それにしてもザンジバル…シャア指揮下ではワッケイン座乗のマゼランと撃ち合って勝利したこともあるというのに。もっとも、巡洋艦のくせに戦艦に打ち勝ったこっちの方が問題だという声もありますが。

最終決戦仕様

 この戦いでガンダムは大破することになりますが、出撃にあたってはハイパーバズーカ2丁持ちで出撃しました。ビームライフルやシールドは背中に背負っており、アムロは戦いが長丁場になることを想定してなるべくエネルギーを温存しようとしたのだろうと思います。アムロの腕ならバズーカでモビルスーツを墜とせるでしょうし。後に最終決戦仕様と呼ばれるようになり、後発作品では、次の戦いを考えなくていい最終決戦において、全ての武器・装備をてんこ盛りにして出撃するというパターンが生まれました。どんどんド派手になっていった後発作品の演出に比べれば、ガンダムの最終決戦仕様はごくごくおとなしいと思います。

記憶に残る一言(その123):聖帝軍モヒカン男のセリフ(北斗の拳)

猫の開き

 梅雨が明けるやいなや猛暑襲来。昨日は立秋でしたがこれからがいよいよ夏本番といった感じです。秋が早く来てくれるなら8月中は多少は仕方ないかなとも思いますが、どうなんでしょう。今日は比較的凌ぎやすいので助かります。猛暑でも、合間合間に涼しい日があるといいんですけどね。

タイチ

 本日は記憶に残る一言です。暑いときこそ熱いものをということで、ある意味熱い男のセリフを紹介しましょう。昨日プロレスを見てたら、タイチというレスラーが出てきたのですが、愛を捨てたとか「天翔十字鳳」という技とか、ちょいちょい聖帝サウザー的な言動が目に付きました。

滅びるがいい愛とともに

 もしやと思ってWikipediaを見たら、やはりサウザーの技名や台詞をギミックの一部に取り入れているそうで、ニックネームは「愛を捨てた聖帝」。聖帝十字陵という名の関節技も持っているそうな。サウザーなら心臓の位置と秘孔の位置が通常と逆という例の体質もなんとか表現して欲しいですね。

聖帝様の親衛隊

 支配地域を視察中のサウザーの露払いとして「さがれ!道をあけろ~!!聖帝様の御視察だ~っ!!」とやってきたのは火炎放射器を持ったモヒカン男。「北斗の拳」が描く核戦争後の世紀末世界では、水は非常に貴重品とされるのに対し、ガソリンは妙に大量に残っている印象です。軍勢の移動にはバイクが使われたり、こういう火炎放射器が出てきたり。

なぜか出てくるじじい

 群衆が慌ててひれ伏す中、なぜかふらふらと出てきてしまう老人。聖帝様の邪魔をするとは許せんということでモヒカン男のサングラスが光ります。

汚物は消毒だ

 そして火炎放射器から火炎を浴びせながら発したのが今回の名言「汚物は消毒だ~!!」です。

消毒されてえか 

 その後も「消毒されてえかー!!」とイキりまくるモヒカン男。しかし、その栄光の時間はあまりに短かった。

火炎放射器を持ったケンシロウ

 突如現れたケンシロウに火炎放射器を奪われ、「おまえのいうとおりだ 汚物は消毒すべきだな…」と言われます。

モヒカン男の最期

 焦るモヒカン男ですが、ケンシロウは非情にも火炎放射器をスイッチオン。秘孔を突かれた訳でもないのに「うわぢゃ~~!!」と印象的な悲鳴を残して退場。今なら「アツゥイ!!」と叫んで欲しいところですが。

でかいババア

 出番はこれだけで、名も無い雑魚モヒカンなんですが、「汚物は消毒だ~!!」のセリフのインパクトから他の雑魚とは一線を画す知名度を誇っています。個人的には「でかいババア」と双璧ではないかと。

ケンシロウのツッコミ

 「でかいババア」の場合はケンシロウのクールなツッコミがツボにはまったことで印象に残るのですが、消毒モヒカンは存在が自己完結しているところが更にエラいと思います。

アニメ版汚物

 以後、ゲームなどで火炎放射系の武器や技で敵を焼き尽くす場面が出てくると、ほぼ必ずといって良いほどこのコメントが発せられるとか。



 こちらアニメ版。どうやら老人は恍惚の人だった模様。止めようとした男もろとも“消毒”してしまうモヒカン男が酷い。しかし火炎発射時には「この野郎どかねえか~!!」と叫んでおり、「汚物は消毒だ~!!」と言っていないのが残念です。



 こちらは劇場版「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章」。この動画では、モヒカンは誰も焼き殺すことないままにケンシロウに“消毒”されてしまっています。

何も殺さなくても

 これだと、「ひ…ひどいよ、何も殺さなくても」(by鹿目まどか)という気持ちになってしまいますね。こっちのモヒカン男なら、尻に火を付けて「アツゥイ!!」と走り回らせるくらいで許してやってや。

改心したモヒカン男

 世紀末じゃないけどコロナ禍で世紀末的な雰囲気漂う昨今、改心したらしいモヒカン男が登場。「手洗いしろ!感染してぇかー!」と口調は乱暴ながら手段は穏当。これならケンシロウに奪い取られても大丈夫ですね。

コロナは消毒だ

 正直コロナウイルスにはこうしてやりたいところですが…。いわゆる“自粛警察”がモヒカン男化しないことを祈るばかりです。

記憶に残る一言(その122):人類補完委員会仏代表のセリフ(新世紀エヴァンゲリオン)

長梅雨

 今年は長梅雨で、昨日今日あたりは肌寒くて長袖を着てしまいました。7月に長袖を着たという記憶も最近はないのですが、それよりも長期予報では平年以上に暑い夏だとか言っていた記憶はあるんですが、梅雨にこんなに雨が降るなんて話は出てなかったような。

見知らぬ、天井

 さて本日は「記憶に残る一言」なんですが、新型コロナ禍、九州の水害などなど、復興には多額の費用がかかる見込みというところで思い出したセリフです。元ネタは「新世紀エヴァンゲリオン」の第弐話「見知らぬ、天井」。

目覚めるシンジ

 第一話「使途、襲来」でいきなり呼び出されて訳も分からないままに巨大ロボット(エヴァンゲリオン初号機)に乗せられたシンジ君、使途に一方的に攻撃されて絶体絶命のピンチというところで気を失います。目覚めると見知らぬ天井の下のベッドで、どうやら気絶している間にエヴァンゲリオン初号機が暴走して使途を倒した模様。

ゼーレの人達

 これに関してシンジパパンのゲンドウと人類補完委員会メンバーが会話します。大体ゲンドウが苦情を言われているのですが、知らない人はその人類補完委員会とは一体何だという話ですよね。設定では、国連直属の極秘諮問機関で、業務はゲンドウ率いる国連直属の超法規的武装組織NERV(ネルフ)の監督とその予算確保です。

ゼーレの人達その2

 構成員は5名で、画像上から奇怪なバイザーをしているのが議長で独代表のキール・ローレンツ。ライトのせいでガミラス星人みたいな顔色になっているのが露代表。やはりライトのせいで黄色い顔色で眼鏡をかけた痩せ気味の男が仏代表。赤いライトのせいで赤ら顔に見える顎が特徴的な面長の男が英代表。緑のライトを受けてガトランティス人みたいな顔色の眼鏡をかけた髭の男が米代表です。

人類補完委員会

 これにゲンドウを加えて6人で人類補完委員会を構成していますが、ゲンドウ以外の5人は太古より世界を裏から支配していると云われる秘密結社ゼーレの最高幹部の一員でもあり、キールはゼーレにおいても首魁を務めています。

人類補完委員会その2

 ゲンドウと冬月(ネルフ副司令)の会話においては、人類補完委員会とゼーレは別物として扱われており、委員会については「文句を言うことだけが仕事」の「下らん連中」などと見下していました。しかし、実際にはゲンドウ以外の委員は全員がゼーレの最高幹部なので、実質的に“人類補完委員会=ゼーレ”ということであり、本来なら見下すことなどできないはずです。

ゼーレの紋章

 しかし、当初の補完委員会は、キールを除いては到底ゼーレのシナリオや使徒の実態をきちんと把握しているとは思えない発言を繰り返しており、ゼーレの思想の実現を目指すといった宗教的な態度は見られませんでした。

左様の人

 その端的なセリフが仏代表の「零号機に引き続き君らが初陣で壊した初号機の修理代、国が一つ傾くよ。」です。彼がゼーレのことを全く知らない人であったなら、このセリフも大変ごもっともなんですが。

後のゼーレ

 しかし後半になると、この仏代表「われらゼーレのシナリオとは大きく違った出来事だよ」(弐拾話)と発言し、完全に人類補完委員会=ゼーレであることを明らかにした他、第弐拾参話ではモノリスが委員達の声で喋り出すようになります。

劇場版のゼーレ

 おそらく原作の中で両者の区別が曖昧だったせいだろうと思います。アニメ作品ではよくあることなんですが、最後まで見た後でまた最初から見直したりすると、発言の矛盾が明確になってしまうのですよね。こうした矛盾の再発を防ぐためなのか、新劇場版では人類補完委員会は登場せず、物語の序盤からゼーレのモノリスが出てきています。まあ人類補完委員会=ゼーレであるならば、分けて描く必要はありませんからね。

モノリス04

 ただ、この仏代表の甲高い声による「国が一つ傾くよ」はやはり名言だと思うのです。「コロナ禍に引き続き九州での大水害、国が一つ傾くよ」なんて。或いは「左様。今や周知の事実となってしまったアベノマスク、Go toキャンペーン、規制緩和、給付金の運用は全て適切かつ迅速に処理してもらわんと困るよ。」とか。政府の上にゼーレみたいな組織があって、アベちゃんが度々呼び出されて苦言を呈されているなんて…陰謀論者は大喜びしそうな設定でしょうかね。

人類補完計画

 この仏代表、先ほども使ったように、よく誰かの発言を引き継いで「左様。」と言ってから自分の発言をすることが多いのですが、この「左様」がやたら耳に残るんですよね。当時ちょっとしたマイブームで、何かというと「左様」と言っていましたっけ(黒歴史?)。なおモノリス化した後は、04のプレートから仏代表の声がするそうです。



 私以外にも物好きな人がいたらしく、こういう動画が作られていました。CVは冬月副司令役の清川元夢だったんですね。全然気がつきませんでした。舞台俳優が本業が、落ち着いた、含みのある低い声質なんですが、こういう兼ね役もこなすとは流石は声優。

テム・レイ
ガーゴイル

 ガンダムではアムロパパンのテム・レイ、「ふしぎの海のナディア」では敵であるネオ・アトランティスの首領ガーゴイルを演じていました。ご本人を見ると、冬月の容姿のモデルにもなっているようですね。

清川元夢

 「ご注文はうさぎですか?」ではもふもふしたアンゴラウサギのティッピー(通常チノの頭に乗っている)を演じていますが、エヴァの仏代表役の経験が生きたような気がするのは私だけでしょうか。

テイッピー
チノのティッピー
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