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視聴予定の2023年春季アニメ:「なろう」系異世界転生モノに飽きてきたのでこのラインナップです。

マイPC

 最近パソコンの調子が悪くて困っています。なにかというとすぐ再起動してしまい。今の機種も購入して早5年。そろそろ買い換えの時期なのかも知れませんが…これから引っ越しとかあっていろいろ忙しいので、せめてGWくらいまでは保ってくれないでしょうかね。

春季アニメ一覧

 多分に精神的なものなんですが、引っ越しを控えてせわしない心の中、本日は視聴予定の春季アニメを見繕っていきましょう。冬季はコロナを理由に放送延期が相次いでいましたが、春は大丈夫なんでしょうかね。

ウマ娘1

 「ウマ娘 プリティダービー Road to the Top」。ゲーム版を絶賛プレイ中ということもありますが、1期2期ともに傑作だったので今回も期待できます。なにげに「うまゆる」も面白いし。今回はプレイアブルキャラとしてはゲーム未実装のナリタトップロードが主役ですか。オペラオーは持ってるけど、アヤベさんも持ってないや。

それは頂点へ至る
それは王を讃える
それは宿命と共に

 クラシック三冠レース「皐月賞」「日本ダービー」「菊花賞」一生に一度だけ挑戦できるそのレースで勝つことは、すべてのウマ娘、すべてのトレーナーにとっての夢である。「ナリタトップロード」「アドマイヤベガ」「テイエムオペラオー」三強と呼ばれたウマ娘たちが、絶対に負けられない想いを胸に頂点を目指し競い合う、熱い熱いクラシック戦線。――ウマ娘の新シリーズ配信アニメプロジェクト、いよいよ始動です…とのことです。ナリタトップロードはイニシャルに略すとNTR…うっ頭が…

王様ランキング

 「王様ランキング 勇気の宝箱」。シリーズの2期ですね。1期は2021年秋~2022年春に2クールで放映されました。今回も2クールやるんでしょうか。そもそも王様ランキングって何なんだという根本的な謎が明らかになっていませんね。

王様ランキング2

 耳が聞こえず、話すことができない非力な王子・ボッジと、その親友・カゲの冒険を描いたTVアニメ「王様ランキング」。 そして本作「王様ランキング 勇気の宝箱」では、ボッジやカゲ、彼らの周りに集いし仲間たちの、知られざる“勇気の物語”が描かれる…とのことです。ということは、1期の続編と言うよりはサイドストーリー的なものなのかも。

カワイスギクライシス1

 「カワイスギクライシス」。原作は城戸みつるが「ジャンプスクエア」に連載中の漫画です。ネコはいいですねえ…

カワイスギクライシス2

 あまたの星々を支配下に置く宇宙帝国「アザトス」から地球へと派遣されてきた調査員リザ・ルーナ。 はじめは文明レベルの低い地球を、さっさと滅ぼしてしまえばいいと考えていたが、立ち寄ったカフェで「猫」と遭遇する。 その異次元の「可愛さ」に衝撃を受けるリザ―― 果たして『カワイイ』は地球を救うのか!?…とのことです。神林長平の「敵は海賊」シリーズには黒猫型宇宙人アプロが登場しますが、巻を追うごとに怪物じみた能力を発揮していたような。

くまクマ熊ベアー1

 「くまクマ熊ベアーぱーんち!」。シリーズ2期ですね。1期は2020年秋アニメでした。主人公ユナの言動は物議を醸したりもしましたが…私はロリキャラが可愛いので嫌いじゃなかったぞ。

くまクマ熊ベアー2

 ひょんなことから、自称神様の手で異世界に送られた引きこもりゲーマー少女、ユナ。そんな彼女がどうなったかと言うと―― 最強アイテムのクマさん装備によるスーパークマパワーとスーパークマ魔法、現代世界の知識、頼れるパートナーのフィナ、そして異世界程度で揺るぎようがないクマメンタルのおかげで、すっかり馴染んでいた! 異世界で出来た友達と遊んだり、おいしいものを食べたり作ったり、ゴロゴロしたり、たまに冒険したりと、自由気ままな日々を送るユナ。 しかし、のんびりまったりだけじゃいられない。 友達のピンチ、魔物の襲撃、悪者たちの企みなどなど、様々なトラブルがユナを放っておかないから。 「OK、いくよ、くまゆる! くまきゅう!」 「「くぅ~ん!」」 「必殺! クマぱーんち!」 そんなわけで、全部まとめてユナにおまかせ! 必殺ぱーんちで片付けて、異世界ライフを楽しもう!…とのことです。

ゴールデンカムイ第四期1
 
 「ゴールデンカムイ第四期」。本来は2022年秋季アニメでしたが、メインスタッフが亡くなったと言うことで途中から放映中止となっていました。4期の最初から放映するのか、それとも続きから始めるのか?

ゴールデンカムイ第四期2

 杉元とアシ(リ)パの新たな旅が始まる!! アイヌから奪われた金塊を巡る生存競争サバイバル、新章開幕ッッ!!! 極寒の地・樺太で「不死身の杉元」こと杉元佐一とアイヌの少女・アシ(リ)パが再会を果たした後、キロランケの死に直面したアシ(リ)パが金塊の謎を解く鍵を思い出し、杉元とアシ(リ)パの間で相棒の契約も更新されるに至った。だが、杉元が第七師団の支配下にある状況に変わりはない。アシ(リ)パ確保の報を受けた鶴見中尉との対峙が迫る中、共に過酷な旅を生き抜いた白石由竹、谷垣源次郎、月島軍曹、鯉登少尉は各々の目的や役目に従ってどのように動くのか? 一方、第七師団と金塊の争奪戦を繰り広げる新撰組「鬼の副長」土方歳三の一味は、引き続き残った刺青人皮の捜索を継続。さらに、杉元らの前から姿を消した尾形百之助の存在も情勢に影響を及ぼす可能性を秘める。北の大地を舞台に再び加熱していく一攫千金サバイバルの行方から目が離せない!…とのことです。

このすば1 

 「この素晴らしい世界に爆焔を!」。「なろう」発異世界転移ものの傑作「このすば!」。シリーズ3期になりますが…タイトルが微妙に変わっているぞ。それにキャストにカズマやアクアの名前がない。ということは、スピンオフ作品なのかも知れません。

このすば2

 紅魔の里――そこは、生まれつき魔力と知力が非常に高く、魔法使いとしての高い適性を持つ、紅い瞳をした紅魔族がすまう土地。 そんな紅魔の里には教訓がある。 「上級魔法を習得してこそ一人前。爆裂魔法はネタ魔法」 けれど、“魔法学園レッドプリズン”で学ぶ同級生たちが上級魔法の習得を心待ちにするなか、紅魔族の少女・めぐみんは、ただひとり爆裂魔法の習得のため勉学に励んでいた。 幼い頃に見た、あの光景に、あの人に、追いつくために―― これは、最強の魔法にあこがれた、一人の少女の物語…とのことです。やはりスピンオフか。私はゆんゆんが好きなのでゆんゆんをたくさん登場させて欲しいですね。正統3期もぜひ。

グイグイくる1 

 「事情を知らない転校生がグイグイくる。」。原作は川村拓がスクエア・エニックスの「ガンガンJOKER」で連載中の漫画です。ヒロインが鬼太郎みたいというかペルソナ3の主人公みたいというか。CV小原好美なので演技に期待です。

グイグイくる2

 転校生の高田くんは知らない。 クラスメイトの西村さんが、何故かクラスの皆から「死神」と呼ばれていることを。 「死神」だなんて……なんてかっこいいあだななんだ! からかわれてる女の子。クスクス笑うクラスメイト。 転校生の高田くんは、そんなクラスの事情は知らない。 無知で、素直は、最強だ。 だからまっすぐ、彼女に届く。 そんな小学校の教室から始まる物語は、誰もがあの頃を思い出し、心にまっすぐ届いてくる…とのことです。

トニカクカワイイ1

 「トニカクカワイイ 第2期」。1期は2020年秋季アニメでした。原作は畑健二郎が「少年サンデー」で連載する漫画で、単行本は既刊23巻もあるので原作ストックは充分と思いますが、「少年サンデー」がやばいのではないかという話はちらほらと。

トニカクカワイイ2

 「一人では形をなさぬ 二人の愛を誓い合うんだ」 運命の出会いからのプロポーズ、ボロアパートの新婚生活、結婚指輪に両親への挨拶からのアパート全焼にもめげず、昭和な家屋で愛を深めていく新婚のふたり……だんな様の名前は由崎星空(ナサ)、お嫁さんの名前は司。トニカク可愛いお嫁さんと、ときめき、うきうきがいっぱいの新婚生活は、お世話になっている有栖川家の綾と要、だまされやすい純真な少女・千歳とメイドたち、そして新たに登場する素敵な友人たちを迎え、さらに賑やかに! さてさて、ふたりの結婚式はどうなることやら!? 2022 年画業 20 周年を迎え、その筆がますます冴えわたる畑健二郎・原作、小学館「週刊少年サンデー」にて絶賛連載中!人は何故、結婚するのか――トニカク可愛い、そして尊い、珠玉のエピソードが満載! 全世界にカワイイとトウトイを拡散した大ヒットアニメ、第2期シリーズ!…とのことです。

僕の心のヤバイやつ1

 「僕の心のヤバイやつ」。原作は桜井のりおが秋田書店の「マンガクロス」に連載する漫画です。小学生ものに続いて中学生もの。来季は低年齢層が登場するアニメが多いような。今度は男キャラが鬼太郎っぽいな。

僕の心のヤバイやつ2

 市川京太郎は殺人にまつわる猟奇本を愛読する、重度の中二病男子。同じクラスの美少女・山田杏奈をチラチラと見ては、ヤバめな妄想を繰り返していた。 そんなある日、山田が市川の聖域・図書室にやってくる。一人だと思い込み、大口でおにぎりを頬張ったり、機嫌よく鼻歌を歌ったりと、思うままに振る舞う山田。予測不能な行動を繰り出す姿に、市川は徐々に目が離せなくなっていき……とのことです。

女神のカフェテラス

 「女神のカフェテラス」。原作は瀬尾公治が「週刊少年マガジン」に連載する漫画です。見たことある絵柄だなと思ったら「風夏」の作者でもありますね。ヒロインが死ぬというぶっ飛び展開で有名ですが、アニメでは原作改変のせいで死にませんでした。

女神のカフェテラス2

 ――どこかの海辺にある、古びた喫茶店。そこには…女神様がいるらしい―― ケンカ別れした祖母が遺した喫茶店「Familia」。 「赤字だらけの店、さっさと畳んで駐車場に建て替えよう」と 主人公、粕壁 隼が3年ぶりに帰省をすると そこには「おばあちゃんの家族」を語る見知らぬ5人のカワイイ女の子が!! いきなり下着? 全裸!? ちょっとまて、誰が空き巣だ! ここはオレの家だ! 絶対に追い出してやる! 最悪の出会いから、恋と家族の物語が始まるっ! 5人全員「正ヒロイン」の、夢のハーレム共同生活! ヒロイン多すぎシーサイドラブコメ!!…とのことです。マガジンは本当にハーレム系ラブコメが好きですなあ。

青のオーケストラ

 これで10作品です。ま、こんなもんでしょうか。例によって“超豪華なリザーバー”を選んでおきましょう。まずは音楽で心を通わせていくという青春群像劇「青のオーケストラ」。

異世界ワンターンキル姉さん

 しょっと異世界転生ものは食傷気味なのであんまり選んでいませんでしたが、リザーバーには入れておきましょうか。「異世界ワンターンキル姉さん~姉同伴の異世界生活はじめました~」。同伴したお母さんが強いという「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」という作品がありましたが今度は姉か。

勇者が死んだ!

 転生ものじゃないけど異世界ものの「勇者が死んだ!」。村人と美少女たちのちょっとエッチな冒険ファンタジーとのことで、エッチさによっては見るかも(笑)。

私の百合はお仕事です!

 「私の百合はお仕事です!」。小倉唯と上坂すみれが百合を展開するらしいです。リアルでも展開してくれい。架空のお嬢様学校という設定で店員同士が姉妹となり、清らかに美しく給仕をするサロンって、メイド喫茶の進化形なのでしょうか。
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陰の実力者になりたくて!:厨二病の極北は「なろう」を逸脱する?

梅と雨

 布団が干せない雨の日曜日。今日は氷雨を覚悟して外出したのですが、思いのほか暖かくて、春雨という感じがしましたね。そろそろ忌々しいスギ花粉も飛び交う季節。干した布団をそのまま取り込んだらえらんことになってしまうので、布団干しも悩ましいところ。やはり布団乾燥機が必要なのでしょうか。

陰の実力者になりたくて感想

 本日は2022年秋季に放映開始して先日終了した「陰の実力者になりたくて!」の感想です。2クールアニメなのに全20話という中途半端な終わり方も、作品の“妙さ”からすれば当然だったのかも知れません。原作は逢沢大介が「小説家になろう」に掲載した小説で、バリバリの「なろう」系でしたが、厨二病を突き詰めると一周回って本物の逸脱者になるという、他の作品とは一風変わった展開が面白い作品でした。

影野実
交通事故で異世界転生
シドに転生

 幼少期から「陰の実力者」に憧れていた影野実。表向きはモブキャラで陰では最強というその理想像を追い求めて修行を積む日々でしたが、交通事故で死亡して恒例の異世界転生。現世の記憶を保持したまま男爵家の息子シド・カゲノーに生まれ変わりますが、その異世界には彼が求めて止まなかった魔力がありました。

悪魔憑きの肉塊
実験に心躍るシド
エルフの美少女になった

 転生後も修行を続けたシドは、修行と資金稼ぎを兼ねた盗賊狩りの際に“悪魔憑き”の肉塊を発見。良い素材が手に入ったと、拷問の如き魔力実験を重ねたていところ、“悪魔憑き”の状態解除に成功。腐りかけた肉塊は美少女エルフに変身しました。“悪魔憑き”とは自身の持つ魔力が暴走状態になることだったようです。

厨二設定を語るシド 
シャドウガーデン結成

 救ってくれた恩を返したいというエルフに、シドはでまかせで御伽噺に登場する「魔人ディアボロスの復活を狙うディアボロス教団」は実在し、自分はそれと戦っているという厨二病設定を語ります。これを全面的に信じたエルフにアルファという名前を与え、陰の組織シャドウガーデンを設立することに。なおシャドウガーデンでのシドの名(つまり陰の実力者モード)はシャドウです。

勢揃いした七陰

 シドはこの全ての設定を自分の厨二病心を満足させるためお遊びのつもりでいましたが、実は魔人ディアボロスやディアボロス教団は実在し、アルファはこれと戦うために“悪魔憑き”の肉塊を次々と発見してはシドに解除させ、仲間を増やしていきました。シドはこれを“捨て猫を拾うみたいに連れてくるから、どんどん増え続けている”と表現していました。

七陰その1 

 本気でディアボロス教団と戦うアルファ率いるシャドウガーデンと、その長でありながら全く事態を把握しておらず、自分の「陰の実力者」ごっこに付き合ってくれているとしか思っていないシド。そんな状態のままにディアボロス教団と本格的に接触していくことになりますが…

七陰その2

 …といった展開で、厨二病設定を開陳した本人がそれを全く信じていないのに、実はその設定は全て実在していたという超展開。シド本人は、ディアボロス教団幹部と戦っても、ちょっと強い盗賊と戦っている程度にしか認識しておらず、相変わらず「モブムーブ」や「陰の実力者ムーブ」を続けています。しかしアルファらシャドウガーデンから見ると、シドは全てを承知した上で適切な行動しているように見えるという。

陰実表

 実はシドが前世の影野実時代から持っている「陰の実力者」になりたいという願望は完全に狂的なレベルであり、「いかなる力でも打倒できず、総合的な戦闘力はもちろん戦闘技術でも誰にも負けない存在になる」という理想に向けて一切妥協を許さずに修行してきています。そのために不要なものは全て切り捨てたと言って良く、シャドーガーデンは美女ばかりだったり、15歳になって入学したミドガル王国魔剣士学園でもアレクシア王女を始め美人ばかりと知り合いますが、全く関心を持ちません。

平気で混浴

 普通の「なろう」系であれば、チート級に強い主人公が美女を集めてハーレム状態でウハウハするところですが、シドはそういう感情を全て切り捨てているので美女と混浴しても全く無感動・無関心。ただし表向きの「モブ」としてどう行動するべきかはかなりこだわりがあるので、爆死覚悟で敢えて告白するとか、剣術試合でいかに雑魚らしく敗れるかといった「モブ」らしい行動には力が入っています。ただ、そのいかにも「モブ」らしい行動が逆に美女キャラの関心を惹くことにつながっており、本人の意図と相手の気持ちが乖離しまくるところは彼とシャドーガーデンの関係と全く同じ状態です。

モブムーブ

 異世界では魔力があるのが当然で、剣術など各種武術も所有する魔力量が大きい=強いという認識が前提となって組まれているのですが、魔力のない世界で研鑽を積んでいたシドに言わせればこの世界の武術は全く粗雑なんだそうです。シドも当然魔力を持っていますが、その量は作中最強という訳ではありません。しかし、魔力を圧縮・集中して放つといった、この世界で誰もやってこなかったテクニックを開発することで、核爆発に匹敵する魔法を使うことを可能にしています。その力は作中で誰も敵わなそうなレベルで、ミドガル王国最強魔剣士アイリス王女や剣の国ベガルタの「七武剣」の1人アンネローゼや「武神」と呼ばれるエルフの剣聖ベアトリクスでも歯が立ちませんでした。シドは魔力によらず剣技だけで彼女らを圧倒しました。途中の激しい剣戟は遊んでいるだけという。

ディアボロスの左腕
オリヴィエ像

 魔人ディアボロスや、これを倒した3英雄という御伽噺の真相は、双方ともに女性だったという。「災厄の魔女」の異名を持つアウロラが何らかの理由で魔力暴走を起こして変貌したのが魔人ディアボロスで、これを倒したエルフ・獣人・人間の3英雄はディアボロス教団の被検体でした。

ベータ派シャドーガーデン

 アルファ以下シャドーガーデンの構成員はこの3英雄の子孫達で、その多くがエルフで獣人がちらほら、人間はほんの少しという構成になっているのは、寿命の長さがエルフ>獣人>人間で、世代交代が遅い=血を強く継承しているということが理由のようです。魔力暴走を起こして“悪魔憑き”になるのは女性に限られているようで、最終話までに666人いる全構成員が女性です。

第11席 

 一方ディアボロス教団は全員男性ばかりで、元々はディアボロスを討伐するために各地の孤児を集めて実験する機関で、非常事態であるとはいえ、集めた少女達にディアボロス細胞を投与しては“悪魔憑き”を発症させるという、黎明卿ボンドルドも顔負けな外道な実験を繰り返していました。その果てに“悪魔憑き”にならない少女を発見して英雄に祭り上げたことで、ディアボロスの討伐を果たしましたが、その後ディアボロスの細胞に不老不死の可能性を見出し、莫大な力と不老の肉体を得られる「ディアボロスの雫」を開発してからは、不老不死をはじめとする禁忌を渇望・信奉する集団へと堕落したのでした。

ディアボロスの雫未完成品

 シドやシャドーガーデンと戦った教団員らが追い詰められては赤い薬を飲んで変身していましたが、あれは未完成品だそうで、一時的に強い力は得られるものの強い副作用があるようです。「ディアボロスの雫」は少量しか精製できず、それが教団最高幹部ナイト・オブ・ラウンズの数を12人に限定している要因となっていますが、未完成品はそれなりに大量にあるようで、末端幹部でも持っています。

陰実裏

 シドは全く無関心ですが、シドを取り巻くキャラは圧倒的に女性が多く、しかも美女ばかり。シドを神の如く崇めるシャドーガーデンは666人いますが、中でもごく初期にシドが自ら“悪魔憑き”状態から解放した7人を最高幹部“七陰”と呼んでいます。多分シドが識別できるのもこの7人だけじゃないかと。

対等な関係の二人 

 中でも第一席のアルファは別格で、彼女だけシドとため口をきいており、他の七陰からもアルファ様呼ばわりをされています。シドに次ぐ剣術の腕を持ち、頭の切れるので総合力では七陰一の強さを持っています。

崇拝者ベータ
ナツメ・カフカ

 第二席ベータはナツメ・カフカの偽名を持ち、シドから聞いた現世の文学作品のあらすじを元にした小説がベストセラーとなっており、売れっ子小説家として王侯貴族とも交遊関係を作っています。やたらグラマーで後述のイプシロンとはライバル関係に。なおシドへの傾倒ぶりは群を抜いており、何かあるたびに英雄譚を書き綴っています。教わった戦闘術を忠実に守り、そつなくこなすことから、二つ名は「堅実」です。

ミツゴシ商会

 第三席ガンマはシドから聞いた現世の経済の知識を元にシャドウガーデンのフロント企業「ミツゴシ商会」を設立し、やはりシドから得た知識で、異世界になかったチョコレートやコーヒーをはじめとする様々な商品を開発・販売して巨万の富を得、世界有数の大商会になっています。商会のスタッフはもちろん全員シャドウガーデンのメンバーです。ガンマはアルファを凌ぐ頭脳を持つ反面、運動能力は非常に低く、二つ名は「最弱」。ただし強い魔力は持っているので、魔力に任せて力づくで戦うことはできます。

デルタ

 第四席デルタは犬系獣人で七陰最強の戦闘力を誇り、二つ名は「暴君」。ただし知力は低く戦闘技術を覚えられないので、戦闘スタイルは魔力に任せて力づくで戦うというガンマとよく似た形に(笑)。獣人族は力こそ正義という感じなので、強者には従いますが弱者には従いません。そのデルタがシドを一目見て服従のポーズと取ったということからもシドの強さが伺えます。またアルファにも知能の差で負かされたため、言うことを聞くようです。

イプシロン
ピアニスト・シロン

 第五席イプシロンはシドから習った曲とピアノの腕で、有名な作曲家兼ピアニスト「シロン」として活動しています。シロンはベータが扮するナツメ・カフカと並んで芸術界における新進気鋭の二大巨頭ともてはやされています。七陰の中でも頭脳・戦闘力共に下から二番目と自覚しており、突出した長所が無いことや子供体型に危機感を感じ、スライムボディスーツによる体型の偽装を試みたところ、卓越した魔力制御力を身に着け、二つ名は「緻密」。「盛った」プロポーションはベータに対抗できるほどですが、シドにはバレバレでした。ですが、シドは魔力量よりも魔力制御力を重視しているので、シドからの評価は低くありません。

ゼータ
イータ

 第六席ゼータと第七席イータはあまり登場がありませんでしたが、ゼータは猫系獣人でデルタと仲が悪く、各地で諜報活動を行っている様子。イータはマッドサイエンティスト的な研究者でシドから聞いた科学知識を元に様々な研究開発を行っているようです。

ニュー 

 なお七陰以外にもギリシャ語アルファベットを名前に貰っているメンバーがいて、シャドウガーデンでも上位メンバーとなっています。アニメではシド直属の隠密兼雑用係になったニュー、新メンバーの教育係ラムダ、イプシロン直属の部下カイ・オメガなどが登場。多分オメガ以下は数字しか貰えていないと思います。

玉砕告白
オッケーされてしまう

 ミドガル王国魔剣士学園で、シドがモブらしく“玉砕告白”した相手(しかし受け入れれらた)がアレクシア。ミドガル王国第二王女ですが、王国最強とされる姉アイリスと比較され続けた結果劣等感を抱いており、表向き人柄の良い姫を演じていますが内面はかなりひねくれてやさぐれた性格をしています。

血を抜かれるアレクシア
レイプ目アレクシア

 王侯貴族は3英雄の血筋が濃いらしく、ディアボロス教団に拉致監禁され実験の材料として血を抜かれていました。レイプ目になったアレクシアにはそそるものが。

黒アレクシア

 その後ディアボロス教団の存在やシャドウの圧倒的な力を目の当たりにしたことで、世界の闇を解明しようと動くことになります。「凡人の剣」の持ち主でしたが、シャドウの振るう剣も「凡人の剣」の極みだったことからコンプレックスは払拭した模様。なおCV花澤香菜で、「久保さんは僕を許さない」では綺麗な花澤ボイスを堪能できますが、こちらではかなり汚い花澤ボイスを聞くことに。

アイリス王女

 アレクシアの姉でシドとは直接的関わりが薄いアイリスは、自他共に認めるミドガル王国最強の魔剣士でしたが、アルファの技に及ばなかったことや、ブシン祭で変装したシャドウに瞬殺され、その後アーティファクトを使って武神ベアトリクスと共闘したもののやはり惨敗してしまいました。

プライドズタズタ

 アレクシアがシャドウと接することで救われたのと対照的に、シャドウにプライドをズタズタにされたアイリスは闇堕ちしそうな勢いです。物語最終盤におけるアイリスの狂乱ぶり、憤怒ぶりをCV日笠陽子が見事に演じていました。さすがひよっち。

ローズ 

 芸術の国オリアナ王国の王女にしてミドガル魔剣士学園留学生のローズは学園最強で、シドのモブムーブをまともに受け、立ち会った時に何度倒れても立ち上がってくる様子や、ディアボロス教団による学園占拠事件でシドが自分を庇って倒れたことからシドに明確な恋愛感情を持っています。

スタイリッシュ盗賊スレイヤー

 オリアナ王国がディアボロス教団に乗っ取られつつあり、ローズ自身も“悪魔憑き”の兆候が出るなど、絶体絶命の状況に追い詰められましたが、シャドウに救われたこと、そしてシャドウが幼い頃に遭遇した誘拐事件で救ってくれた“スタイリッシュ盗賊スレイヤー”であることを知ったことで、アルファに勧誘されてシャドウガーデンの一員となりました。

666番に

 シャドーガーデンでは最新参のメンバーとして666番とだけ呼ばれます。自分の婚約者であるドエム・ケツハットがディアボロス教団幹部であり、国王をクスリ漬けにして傀儡にしていたため、自らの手で国王を殺しましたが、厨二病視点のシドからは「国王を殺して、独力で王になる野望を持つ」と誤解され誤った共感を持たれた模様。

モブトリオ
ドエム

 なお本作はヒョロ・ガリとかジャガ・イモなど、非常にいい加減な名前のキャラが沢山登場するのですが、特に凄まじいのがこのドエム・ケツハット(笑)。しかもCVは無駄に豪華に速水奨。作中、周囲の人がなぜかこの人のことをやたらにフルネームで呼ぶんですが、アフレコの時笑わなかったのでしょうか。

ブラコンクレア

 恋愛ではないけどやたらブラコンなシドの姉クレア。“悪魔憑き”の兆候が出た際に、側に居たシドがすぐに直してしまいましたが、ディアボロス教団に知られて誘拐されたことがあります。

誘拐されたクレア

 シドを不出来な弟と思っていますが、嫌っているわけでは無く熱狂的なまでのブラコンで、シドはなるべく関わらないようにしていますが、ヤンデレのようにつきまとってきます。CV日高里菜ですが、ロリ演技はどこかに置いてきてしまったかのような。

シェリー

 学生ながら「王国随一の頭脳」との呼声が高い才女でアーティファクトの研究をするシェリー。母が殺された後は副学長のルスランが養父となっていますが、実はルスランはディアボロス教団の元最高幹部で、病により職を辞したものの、アーティファクトで健康を回復して復権しようと目論んでいました。そのためシェリーのママンに研究させていましたが、途中で気付かれて殺害。素知らぬ顔で研究は娘のシェリーに引き継がせていたという。

才女シェリー

 しかしシェリーは最後まで真実を知らなかったこと、ルスランがシャドウに殺される場面を目撃し、その殺しようがママンの時そっくりだったこと(ルスランが語ったのでシャドウがその通り再現した)から、ルスランだけでなく、ママンを殺したのもシャドウだと誤認した可能性があります。

病んだシェリー 

 シドからチョコを貰った(シドはすっかり忘れていた)ことでシドに好意を持っていましたが、シドとシャドウが同一人物であることは知らない様子(これは誰も気付かないので仕方ないですが)。しばらく登場しませんでしたが、最終話でシャドウの写真にナイフを突き立てている、精神的に病んでいるようなシェリーの姿が描かれていました。

会沢紗弥 

 シェリーのCVは会沢紗弥ですが、私は今この人が非常に気になっています。2021年の「大正オトメ御伽噺」のヒロイン立花夕月を演じたのが初ヒロイン役という新進気鋭の声優さんですが、「ウマ娘」でメジロアルダンを演じているのです。

メジロアルダン

 このメジロアルダン、私が今欲しくて仕方が無いウマ娘なんですが、名門メジロ家にあってもお嬢様オブお嬢様とも言うべき清楚なウマ娘なんです。お嬢様系ウマ娘は他にもメジロマックイーンとかサトノダイヤモンドとかがいますが、劇中の行動などによりネタキャラ化しているところ、アルダンだけは未だに清楚さを全く失っておらず、またストーリー的にたおやかな見かけと裏腹に覚悟ガンギマリな様子がまた素晴らしく、ぜひ私がトレーナーになって助けたいと思うことしきりなんです。2周年記念チケットとかでゲットできないかな…

アイアムアトミック

 ちょっと脱線してしまいましたが、部下達がトップを誤解(良い意味で)しているあたり、「オーバーロード」にも似ていますが、本作は厨二病をこじらせた主人公が、理想実現のためにあらゆるものを犠牲にした結果、恋愛感情とかまで失ってしまっており、どうみてもハーレム状況の中、全く女性に関心を示さないあたりが特異です。「オーバーロード」のアインズ様も女性に興味はありませんが、あっちはアンデッド化しているので興味を持ちようもないところ、シドは人間のままでありながらまるで解脱してしまったかのように欲望を捨て去っているという。

アウロラ 
オリヴィエ対シャドウ

 原作が既刊5巻とまだそんなにないところ、アニメはかなりオリジナル描写をマシマシにしていたいようですが、それがハマっていたので作品としてはかなり成功していたと思われます。制作会社のNexusはまだあまり実績のない会社ですが、本作は実績として示せる出来になったのでは亡いかと。アニオリは評価されないケースが多いですが、本作のようにうまく入れることができればかさ増しに有効なので、早期に二期を制作して貰いたいものです。

ベータ対イプシロン

2023年冬季アニメ序盤の感想(その4):英雄王、武を極めるため転生する~そして、世界最強の見習い騎士~♀/久保さんは僕を許さない/とんでもスキルで異世界放浪メシ/痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2

大雪

 昨日は首都圏など広範囲で雪が降って色々と大変だったようですが、高松では小雨が降る程度でした。災害が少ない街とは聞いていましたが、本当にそうですね。小さい街ですが、住み心地は悪くありませんでした。「でした」なんて過去形で言ってしまいましたが、また春には旅立つことになりそうです。その件については後日また改めて…

英雄王序盤感想

 ようやく冬季アニメ序盤の感想も最後です。今季はやたら視聴本数が多くて、なんと16本。しかし、コロナ禍による制作遅延などを理由に放送延期を発表する作品も結構あるようで、最終的には今季は14本ということになりそう。それでも過去最高だと思いますが。まずは「英雄王、武を極めるため転生する~そして、世界最強の見習い騎士~♀」。4話まで視聴しました。もうタイトルからおわかりのとおりバリバリの「なろう」系ですが、一際長いですね。当初は視聴予定ではなく、リザーバーでもありませんでしたが、ネットでの噂を聞きつけて。

おじいちゃん転生

 一代にして大国家を築いた英雄王イングリスは、今際の際に自分の人生を振り返り、国家建設のため思うように生きられなかったことを嘆息します。するとイングリスを加護してきた女神アリスティア(CV能登麻美子)が降臨、未来での転生を約束します。

女の子に転生

 名門騎士の子として転生したイングリス。女神の計らいか名前もそのまま。しかし、なんと言うことでしょう、性別は女の子になっていたのでした。「お兄ちゃんはおしまい!」ならぬ「おじいちゃんはおしまい!」。しかし前世の記憶と能力を持っていたイングリスは、「そんなの関係ねえ!」とばかりに武の道を極めんとしていきます。

偽装するイングリス

 能力的には最高ランクの騎士である聖騎士になれましたが、自由に生きられなくなるということで能力を隠蔽し、従妹のラフィニアの従騎士として王都のカイラル王立騎士アカデミーに入学することに。

ロリバトルジャンキー

 イングリスは序盤5歳時、12歳時のエピソードがあり、現在は15歳。美少女で発育もかなり良いのですが、精神的にはおじいちゃんのままなので、男との恋愛については拒否感がある反面、従妹のラフィニアには孫娘のような愛情を持っていたりします。何よりも武を極めたいという気持ちが強いため、正邪はあまり気にすることもなく、強者との戦いを望むバトルジャンキーです。2022年夏季アニメ「黒の召喚士」も主人公がバトルジャンキーでしたが、女の子のバトルジャンキーというのは可愛くていいですね。

イングリス
ラフィニア

 イングリスにあるのは、ラフィニアだけは絶対守るという決意だけで、決断はラフィニアに任せて自分はついていくだけ、そしてその道のりを阻むものは神でも仏でも切り伏せていくというある意味すがすがしいまでにシンプルな生き様を見せています。弱者を助けるではなく、強い方と戦うというポリシーがエゴイスティックで素敵。

浮遊島

 例によって「なろう」系特有とも言うべき剣と魔法の中世ヨーロッパ的世界ですが、少し違うのは、王侯貴族の上に天上人(ハイランダー)という存在が君臨していることです。彼らは空中に浮遊する島(ラピュタか)に住んでおり、魔印武器(アーティファクト)など地上にはないオーバーテクノロジーを独占して模様。

ドラゴン型魔石獣

 この世界では虹の雨という虹色に輝く不思議な雨を浴びた生物は魔石獣になって人々を襲います。特に強力な魔石獣は虹の王と呼ばれ、聖騎士が天恵武姫(ハイラル・メナス)と呼ばれる魔印武具を使わないと倒せないとされています。このため地上人は天上人に逆らえない構造が確立しているわけですが…なんかマッチポンプな感じを受けますね。地上人は虹の雨を浴びても影響はありませんが、天上人は虹の雨の成分を濃縮粉末にした虹の粉薬で魔石獣になってしまうというあたりも怪しい。

さあ行こう

 イングリスが前世で建国した国は跡形もなく、また当時は天上人も魔石獣も虹の雨も存在していなかったので、未来ではなく異世界転生ではないかとも思われますが、どれくらい未来に飛ばされたのかも不明なのでその当たりはまだなんとも。

いい天上人 

 天上人に反発する抵抗組織・血鉄鎖旅団という組織もあり、天上人の理不尽な振る舞いに憤慨した聖騎士が身を投じたりしています。が、全ての天上人が悪逆非道という訳ではないようで、イングリス達が出会ったセイリーンという天上人は慈悲深く、天上人のやりようにも疑問を持っていました。

バトルジャンキー

 イングリス自身は強敵と戦えるなら天上人だろうと血鉄鎖旅団だろうと構わないというスタンスなので、ラフィニアの選択次第では悪の道を進むということもあり得るように思えます。このあたり、「神にも悪魔にもなれる」マジンガーZがイングリスで、操縦者の兜甲児がラフィニアということになりましょうか。しかし、ラフィニアが真面目で正義感が強いキャラなので、冥府魔道に堕ちるということはなく、正義の道を進んで行くんでしょうね。

鬼頭明里と加隈亜衣 

 イングリスのCVが鬼頭明里、ラフィニアのCVが加隈亜衣というのも個人的にはナイスキャスティングです。なぜか二人とも道中の路銀がなくなってしまうほどの大食らいで、もしやウマ娘なのではという疑惑が(笑)。そういえば鬼頭明里は「ウマ娘」でセイウンスカイも演じていたな。

久保さん序盤感想

 次は「久保さんは僕を許さない」。5話まで視聴しました。「僕」は「モブ」と読みます。白石純太は高校一年生で、天性のモブキャラ。目の前にいてもに気づかれないことがあるほど存在感が薄く、授業に出席しているのに欠席扱いされたり、自動ドアに認識されずドアが開かなかったり。もはやモブを超越している気がしますが、「陰の実力者になりたくて!」のシドが憧れそうなキャラです。

ステルスモモ

 異能麻雀バトルアニメ「咲-Saki-」にも周囲が存在に気づかないほど影が薄い東横桃子というキャラが登場し、リーチをかけても全く警戒されなかったり、振り込んでも和了牌を無視されるという“ステルスモモ”としてモブ力を存分に発揮していました。白石君も麻雀やったらいいんじゃないかな?

小悪魔風久保さん
可愛い久保さん

 それはさておき、そんな存在感のない白石君を普通に認識するのが隣に座る久保渚咲。白石君のことが気になり、いつもちょっかいをかけてきて、白石君を戸惑わせます。「からかい上手の高木さん」に似ていますが、久保さんはからかうよりアタックの要素が強めです。

耳出し久保さん
二人で音楽を聴く

 久保さんは美少女なのに初恋もまだだったようで、自分でも白石君への気持ちに気付いていませんでしたが、明らかに恋でしょう。なぜにモブに恋するようになったのかは謎ですが、モブといっても個性がない訳ではないし、どうして自分はすぐ判るのに他人は判らないのだろうという疑問からどんどん興味を持っていったのかも。

久保さんと花澤香菜

 久保さんのCVは花澤香菜。ベテラン声優なので役柄によっては汚い声も出しますが、久保さんはとびきりのラブリーボイスで演じています。これはたまらぬ。こんな子が隣にいてちょっかいかけてきたら男は全員堕ちるでしょう。しかし白石君はこれまでの人生が人生だったので、自分を好きになる女の子がいるなんて考えられない様子。

戸惑う白石君
白石君のママン(嘘)

 なぜか久保家の人々は白石君を簡単に見つけられるらしく、久保さんの姉も白石君を見つけていました。むしろ白石君のママン(CV能登麻美子)が白石君を発見できず、長年の経験からいるだろうという予測で動いているらしいです。ひでえ(笑)。でも能登ボイスだから許さざるを得ない。「逃げたら一つ、進めば二つ手に入る」とか口走ってたりして。

絶対恋する瞳
卵焼き、たべりゅう?

 個人的には「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」のヒロイン・椎名真昼よりも久保さんの方が天使感が強いですが、料理が下手という致命的欠点が。それ以外は完璧だというのに。それはともかく、毎回楽しく視聴していたんですが、なんとコロナ禍の影響で7話で放送中断という悲報が。春季アニメとして改めて放映するそうですが、残念です。それにつけても「異世界おじさん」の最終話はどうなっているのだ。

とんでもスキルで序盤感想

 続いて「とんでもスキルで異世界放浪メシ」。5話まで視聴しました。タイトルは短めですがバリバリの「なろう」系です。当初のタイトルは「とんでもスキルが本当にとんでもない威力を発揮した件について」で、「なろう」系らしい長さでしたが、書籍化に伴って改めたようです。うん、短い方がいいですね。

ネットスーパー発動
迅速お届け

 「勇者召喚」によって異世界に呼ばれた平凡なサラリーマン向田剛志。一緒に召喚された他の3人はそれぞれ優れた資質を示して「勇者」と認定されますが、向田は謎スキル「ネットスーパー」しかなく、召喚に巻き込まれた一般人認定されて解放されます。異世界風に名をムコーダとしたりして。

フェルとムコーダ
スライムのスイ

 召喚した国がどうも気に入らない向田は別の国に行こうとしますが、実はムコーダの「ネットスーパー」は、現地通貨で元の世界の様々な商品を取り寄せでき、さら元の世界の食材を食べると「ステータスが一定時間アップする」という、凄まじいチート能力を秘めていたのでした。「なろう」恒例、この世界の料理が美味すぎるも炸裂し、味に釣られた伝説の魔獣フェンリル・フェルを従魔にしてしまったムコーダ。さらにゴミ処分担当のスライム・スイも従魔とするだけでなく、フェルに加護を与える風の女神ニンリルまでお供えを要求するように。

一杯取ってきた
フェルの戦果

 いくら「ネットスーパー」が便利でも、先立つものが必要だろうというツッコミがありそうですが、フェルは滅茶苦茶強い魔獣で、他の魔獣を片っ端から殺戮して持ってくるので、肉以外の爪とか牙とか毛皮などを高値で売ることができるので、フェルに美味いものを食べさせていれば高効率で回る仕組みが出来ています。

エバラ焼肉のタレ
メシテロ1
メシテロ2
メシテロ3
メシテロ4

 本作の特徴は、ネットスーパーで取り寄せる商品や調味料が実在のものであることで、イオンリテール、エバラ食品工業、花王、カゴメ、サントリーホールディングス、ハインツ日本、ロッテなどが協力企業となっています。つまりこれらの会社の製品が登場するということで、そりゃあフェルやニンリル様が美味い美味いと絶賛するわけだ(笑)。実際メシテロアニメになっているし。

オークメシ

 ムコーダはヘタレかつ気弱な事なかれ主義者ですが、元の世界で料理が趣味だったほか、学生時代に様々な飲食店のアルバイト経験があるということで、レパートリーも豊富。肉もネットスーパーで買っていましたが、フェルが異様に強くなるので現地肉を主軸にすることにした模様。二本足のオークなんかは喰うのにかなりためらいがあったようですが、慣れれば二足歩行のブタ程度に思ってしまうという。

ニンリル様
姉弟共演

 このままメシ作って冒険と美食の旅を続けて行くだけで見ている方が充分なんですが、そのうち一緒に召喚された勇者たちと絡んだりするんでしょうかね。ちなみにムコーダのCVが内田雄馬で風の女神ニンリル様のCVは内田真礼。姉弟共演かよ。「一匹で国を滅ぼせる」食いしん坊魔獣のフェルのCVは日野聡。ア、アインズ様…

防振り2序盤

 最後に「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」。4話まで視聴しました。本作も「なろう」系ですが、異世界ではなくゲーム「NewWorld Online」の世界です。しかも現実に戻れなくなるとかいったアクシデントもなく、普通に学校に通って夜や休日にログインして遊んでいます。

メイプルとサリー

 主人公本条楓はメイプルとしてプレイ中。親友の白峯理沙が回避特化型のサリーとしてプレイする中、メイプルは痛いのが嫌いなので防御力特化型に。メイプルはゲーム初心者ゆえの常識に囚われない予測不能な行動をし、また偶然にも助けられて運営側の隠し要素を獲得していき、レベルが上がる度に防御に極振りし続けた結果、通常攻撃では全くダメージを受けないほどの防御力を有するようになりました。

楓の木メンバー

 メイプルとサリーはギルド「楓の木」を結成。メンバーは8人だけという数的には弱小ギルドですが、メイプルの影響かメンバー全員が入手困難なユニーク装備や隠しスキルを手に入れており、異常枠のプレイヤーだけでメンバーが構成されています。

運営者達

 「楓の木」やメイプルの破天荒ぶりには運営側も手を焼いており、対策も考えていますが、チート行為をしている訳ではないのに狙い撃ちで弱体化させる訳にもいかず、頭を抱えてるばかり。そもそも彼らが悪ふざけで作った隠し要素が発見されたのが発端なので、自業自得だ。

5層世界
6層世界

 2期も引き続きゲーム内世界を冒険しており、新規実装された五層六層を冒険中。所詮ゲーム世界なので、どんな成果を挙げても現実に戻れば日常が待っている訳で、学生はテスト前はしばらくログインできなかったり、風邪など病気でログインできなくなることもしばしば。逆に言えば負けたり死亡したりしてもゲーム内なので現実には特に影響がないということで、シリアス展開もなくまったり見ているのが吉という作品です。

本渡楓と野口瑠璃子

 本条楓/メイプルのCVは本渡楓。彼女以外が演じたら問題じゃないかと思うぐらい名前が被っていますね。相棒の白峯理沙/サリーのCVは野口瑠璃子。1期の時は何にも感じていませんでしたが、今となっては「ウマ娘」のサクラチノヨオーの人という認識。チヨちゃん可愛いんだよねえ、ウマ娘なのに犬っぽくて。

チヨちゃんと中の人

2023年冬季アニメ序盤の感想(その3):魔王学院の不適合者Ⅱ/神達に拾われた男2/虚構推理Season2/吸血鬼すぐ死ぬ2

雪兎

 天気の良い日曜日は布団が干せていいですね。寒さは続いていても、日差しは徐々に強くなり、日照時間も長くなってきました。私の腕時計はソーラータイプなのでこういう日は充電のため日光浴させてます。

魔王学院の不適合者Ⅱ序盤感想

 本日は冬季アニメ序盤の感想第三弾。図らずも2期作品ばかりが集まってしまいました。まずは「魔王学院の不適合者Ⅱ 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜」。3話まで視聴しました。1期は2020年の夏季アニメでした。制作会社もメインスタッフも同じですが、主人公アノスのCVは“中の人”がやからしたので変更されています。が、交代した二枚目声優梅原裕一郎が全く違和感のない演技をしています。

梅原裕一郎 

 2年半ほど前の作品なのに、始まった当初全然物語を覚えていなくて笑いました。「なろう」系のせいなのか自分がクソボケなせいか。しかし「○○したくらいで俺を殺せる思ったか」で何となく思い出しました。「なろう」系の典型とも言える「俺tsueeee!!」展開の連続になりますが、何しろ主人公が神さえ滅ぼすという暴虐の魔王なのでもはやネタになっています。

不敵なアノス様
神殺し

 滅茶苦茶強いのにどうもそれが理解されないらしく、敵対者には事欠かず、毎回その無双ぶりを見せつけてくることになります。今回は神が前面に出てきており、世界の秩序を正すためとして天父神ノウスガリアが、熾死王エールドメード・ディティジョンの身体を乗っ取って登場。

神が敵に

 実はエールドメード、かつてはアノスの同盟者にしてアノスに次ぐ強さだったそうですが、アノスの力をさらなる高みへと向かわせるために敵を探し続けるという奇妙な性格をしており、ノウスガリアをアノスの次の敵とするために自ら肉体を提供したとか。

アノス様相関図
私のお気に入りのミサ 

 それなりに強くないと相手の強さが判らないなんて展開、黄金時代の少年ジャンプとかでもよくありましたが、そういう意味では雑魚連中が軒並みアノスに敵意を向けてくるのは雑魚ゆえに力量を推し量れないからとも言えるのかも知れませんが、目の前で圧倒的な力を見せつけられてもなお敵対的なのは理解に苦しむところ。自分のような雑魚はどうせ相手にしないからといった見極めが出来ているのか(笑)。魔王の「俺tsueee!!」もそのうち飽きてきてしまうかも知れません。今期が限界かな…

神達に拾われた男2序盤感想

 続いて「神に拾われた男2」。4話まで視聴しました。頓死したブラック企業勤めの男が異世界に転移します。神々から手厚い加護を受けますが、それは境遇に同情したといだけでなく、異世界では魔法が発達していて魔力発生量より消費量が上回っており、定期的に魔法が使われないこちらの世界から魔力を譲渡されており、魔力を移動させる際に転移者が必要になるという設定になっています。「なろう」系なのに異世界転移に理屈を付けている作品というのは何気に珍しいような。

伝書魔獣 

 主人公リョウマは神の娯楽のために酷い境遇を強いられてきましたが、異世界の神々は優しいので伸び伸びと暮らせるようになります。リョウマは異世界でもあまり顧みられてこなかったスライムを使って生計を立てることに。

スライム各種

 自らがスライムなっちゃうという他、様々な用途で使用される異世界のスライム。しかしクリーニングに使うというのは本作が初めて。そして異世界でクリーニング屋を経営するというのも本作が初。薬局経営というのはありましたけど、クリーニング店というのはさらに地味。

リョウマとエリア 

 1期は、ネットにおいて見た後に何も残らない虚無作品とか言われていました。でもまあ大冒険ばかりが「なろう」系でもないでしょう。最近はスローライフものが流行のようですが、本作もスローライフものと思って見れば癒やし系アニメの範疇とも考えられるような。何も考えずぼーっと見ているのは悪くないと個人的には思います。

ミヤビ 

 今回は冒頭クリーニング店が軌道に乗ったので別の町に2号店を開設するという話になって、そこで知り合ったミヤビというキツネ系獣人の娘がリョウマの“彼女”エリアと同じ学校に行くというので間を取り持っていました。OPとか見ると友人になるようなので、今後も登場することでしょう。

虚構推理Season2序盤感想

 お次は「虚構推理Season2」。4話まで視聴しました。原作はミステリー小説で、2012年に第12回本格ミステリ大賞小説部門を受賞しています。「なろう」系でもラノベ原作でも漫画原作でもないアニメを見るのは昨今の私としては珍しい(笑)。1期は2020年冬季アニメだったので、3年ぶりの2期です。

岩永琴子

 11歳の時に、幽霊や妖怪など怪異達の“智恵の神”になる契約を交わした岩永琴子は、代償として右目と左足を失いましたが、精巧な義眼と義足のおかげで見かけは愛らしい美少女系お嬢様そのものです。恋人の桜川九郎は人魚と件の肉を食べたせいで不死身の身体と、死と引き換えに未来を自分の望むものに決定できる能力を持っており、見かけは普通の青年ですが、怪異達からすると恐るべき怪物に映るようです。

怪異の智恵の神

 第三者から見るとお似合いの二人ですが、九郎の方は年上好きなようで、熱烈な愛情を示すも見てくれは中学生のような琴子にはつれない態度でわりとぞんざいに扱っています。とはいえなんだかんだとペアで事件解決に奔走することに。

鋼人七瀬

 推理ものではあるんですが、本作の特徴は必ずしも真実を明らかにしないところ。琴子が扱うのは、怪異がらみの事件ばかりなので、人間社会において受け入れられる「表向きの答え」を作ったり、人間とは異なる価値観を持つ怪異を納得させるために詭弁やもっともらしい架空真相を作ったりします。故に「虚構推理」なんですね。

火炎放射器とわたし

 1期は、全12話中10話分が「鋼人七瀬」というエピソードで費やされており、長すぎると批判されていました。このエピソードは、原作でもそもそも事件解決のため、真相とは別に虚構を並べ立てていくという展開がミステリーなのかという議論があったそうです。個人的には劇中歌「火炎放射器とわたし」とかに笑わせて貰いましたが、確かに長かった。原作でも長編のエピソードだったとはいえ、6話くらいで終わらせて、他のエピソードを展開して欲しかったですね。

近代化雪女

 2期は短編のエピソードを扱うようで、2~4話は雪女編でした。この後も1エピソードを3話くらいで終わらせてくれるといいなと思います。白い着物の雪女は、小泉八雲の「怪談」そのものという感じでしたが、次代の変遷に従い近代化もしているようで、洋装をして町を歩いたり天ぷらを食べたりしています。

可愛い雪女

 CV悠木碧のこの雪女が可愛くて、雪女編については琴子も事件の真相を明らかにしており、ウリの“虚構推理”は最初にブラフとしてぶつけたのみでした。

真っ白雪女

 「怪談」の雪女は人間との間に子供をもうけていて、本作の雪女も可能なようです。そうして産まれた子孫は「氷属性男子とクールな同僚女子」のキャラみたいになってしまうのかも。琴子はHしてもいいけど避妊は忘れずにと釘を刺していました。やはり人間と怪異のハーフは色々と生きづらそうですからね。

琴子と九郎 

 怪異の生態については詳らかではないのですが、幽霊は子孫を残せなさそうですが、妖怪はどうなんでしょうか。不死なら子孫を残す必然性はなさそうですが、寿命があるなら子孫を残す必要がありそうです。その場合に相手は同族でなくていいのでしょうか。雪女が女性だけの種族だとすると、配偶者は人間の男でも、産まれた女の子は雪女になる可能性が。

六花

 怪異から持ち込まれた様々な事件を解決するということの他、琴子と九郎には、九郎の従姉である六花との対決というシリーズ全体を通しての物語があります。六花も九郎と同じ能力を持っており、それを利用して生活費を稼いだりしているようですが、彼女の大望は普通の人間に戻るということで、それを可能とする怪異を生み出すことを目論んでいるとか。OPにも登場するその姿はまさにラスボスの風格。鋼人七瀬編ではネットを介して琴子と丁々発止とやり合いましたが、今度は直接対決するのでしょうか? 

吸血鬼すぐ死ぬ2 

 最後は「吸血鬼すぐ死ぬ2」。4話まで視聴しました。1期が2021年秋季アニメだったので、2年と経たずに2期制作は早いほうですね。原作は秋田書店の「少年チャンピオン」連載のギャグ漫画。単行本は既刊23巻ということなので、ギャグを生み出すという才能の枯渇が早々に起きやすいギャグ漫画としてはかなりの長期連載となっています。

迷コンビ

 基本は1期を踏襲しており、制作会社もキャストもメインスタッフも同じなので安定のクオリティです。すぐ死ぬ(すぐ復活するけど)吸血鬼ドラルクと吸血鬼退治人ロナルドの奇妙な同居生活と、次々と現れる珍妙な吸血鬼達。対する吸血鬼退治人組合(バンパイアハンターギルド)や県警の吸血鬼対策課の面々もおかしな連中ばかりなので珍騒動が絶えません。

吸血野菜

 この世界ではいわゆる吸血鬼(作中では高等吸血鬼とされる)の他にも下等吸血鬼という動物・虫・植物などが吸血鬼化したのが山ほどいて、吸血野菜なんてのまであります。下等吸血鬼は人間の血を吸っても吸血鬼化させることはないので危険性は低いとも言えますが、吸血野菜なんかは極端に不味くなるらしいので、やはり放置は出来ません。

ドラルク一族

 ドラルクは高等吸血鬼の中でも真祖の血統で、れっきとした血筋なのですが、とにかく弱い。そしてなぜか吸血鬼退治事務所に居座り吸血鬼退治にも手を貸したりするという。他の吸血鬼退治人とも打ち解けていて、やたら交友関係が広かったりします。過去には全面対決時代もあったようですが、現在は快適で有用な現代の人類文明社会は保全すべきで、人類に著しく害をなす他の吸血鬼を退治することはむしろ本意というのがドラルクの一族の総意なんだそうです。

Y談おじさん
吸血鬼野球拳大好き

 舞台は横浜で、東京から武者修行的にやって来た吸血鬼退治人もいましたが、横浜の吸血鬼のあまりのキテレツぶりに逃げ帰っていました。横浜の吸血鬼は質量共に圧倒的なようです。なにしろ強力な催眠術で猥談しか話せなくさせて自分の性癖を暴露させるという吸血鬼Y談おじさんとか、催眠術と結界を同時使用して他人に強制的に野球拳をさせるという吸血鬼野球拳大好きなど、変なのが一杯いますから。

辻斬りナギリ

 中には危険度Aクラスとされる凶悪な重要手配吸血鬼もいますが、なにしろギャグ作品なので大体酷い目に遭って退治されることに。全国に特A級指名手配される辻斬りナギリなんかは復讐を期して登場する度に酷い目に遭うことに。

退治人組合の面々 

 毎回面白いですが、欲を言えば豪華声優を揃えているわりにあまり活躍しない吸血鬼退治人組合の仲間達をもっと登場させてすっとこどっこいな活躍をさせて欲しいですね。細谷佳正、日笠陽子、小野坂昌也、間島淳司などと超豪華なキャスティングがもったいないので。

2023年冬季アニメ序盤の感想(その2):ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん/解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ/お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件/NieR:Automata Ver1.1a

おふろの防カビ
洗濯槽クリーナー

 本日浴室の燻蒸と洗濯機の槽洗浄を行いました。私は2か月に1度行っているんですが、みなさんはどんなペースでやってるんでしょうか。冬はカビもあまり出てこなさそうな気もしますが、定期的に行う習慣をつけておこうかと。まあ行うと言っても燻蒸は水入れて仕掛けるだけ、槽洗浄もクリーナーを入れてスイッチ入れるだけなので非常にお手軽です。やはり文明はこういう方向に進んでいかないと。

ツンデレ悪役令嬢序盤感想

 冬季アニメも新型コロナの影響か休止・延期作品が相次いでいるようです。「異世界おじさん」の最終回(13話)は一体いつ放映されるのでしょうか。それはともかく序盤感想の2回目を行ってみましょう。まずは「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」。3話まで視聴しました。タイトルの長さから判るとおり「なろう」系ですが、作者の恵の島すずは既に「なろう」を退会して別の小説投稿サイト(カクヨム)で番外編を連載しているようです。

リーゼロッテ序盤感想

 悪役令嬢ものは「なろう」系ではジャンル化しており、「はめふら」こと「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」はヒットしました。ガチの悪役令嬢ではなく、見かけが悪役令嬢風なだけで中身は全然違ってたり、悪役令嬢だったけど前世の記憶を取り戻したことにより人格が変貌したりするケースが多いようですが、本作のリーゼロッテも激しいツンデレぶりが周囲に理解されず悪役令嬢と認識されてしまっているという人です。

まじこい
破滅エンド

 実はリーゼロッテは乙女ゲーム「マジカルに恋して(まじこい)」の登場人物で、悪役にしてラスボス的存在です。どのルートを選んでも婚約者(ジーク王子)の寵愛を得られず、絶望した末に魔女に取り込まれて破滅を迎えてしまうという可哀想なキャラでもあります。

神の声を聞くジーク

 「まじこい」が大好きな小林さんは、外伝の「リーゼロッテの手記」を読んでからリーゼロッテの大ファンで、同じ部活の遠藤くんに布教かたがた一緒にプレイし、リーゼロッテの行動などにツッコミなどを入れていたところ、なぜかジーク王子に声が届くようになり、彼は“神の声”と認識するように。

このエンドを目指す

 そこで、リーゼロッテを救いたい二人はジークにリーゼロッテのツンデレぶりを説明し、彼女への誤解を解くことに。それによりツンデレの概念を理解し、リーゼロッテを可愛く感じるようになったジークと、それに照れまくるリーゼロッテの行動をニマニマしながら見守る二人。

野球少年だった遠藤くん
挫折

 一方、狂言回しをしている実況・解説コンビにも事情が。二人は高校の同級生にして放送部員ですが、遠藤くんはかつて野球部のピッチャーだったものの、肩の故障で野球の道を断念したという挫折者です。小林さんは遠藤くんの窮地を放送部に誘う形で救い、以後遠藤くんは小林さんに片想い状態。

こういう構造
実況解説付き

 それを知ってか知らずか小林さんは遠藤くんを自宅に誘ったりして「まじこい」を続けて行きます。「まじこい」にも不思議現象が起きていて、セーブが出来なかったり、二人揃わないと声が届かなかったりするので、リーゼロッテを救うためには二人で力を合わせなければなりませんが、魔女の力はなかなかに強力で…という展開になっています。

バル

 ゲーム世界的異世界というのはよくありますが、そこに外部から介入するという形は初めて見ました。二人はリーゼロッテを救うことに主眼を置いていますが、遠藤くんは生真面目で主人公キャラのフィーネを助けようと奮闘し過ぎるせいで死亡率が高いリーゼロッテの従兄弟のバルドゥールに自分自身を重ねていて、彼のことも救いたいと思っています。

フィーネとジーク

 ゲーム本来の主人公フィーネは平民なのに貴族しかつかえないはずの魔法が使えることで特例として王立魔導学園に入ることになった、「はめふら」のマリアによく似た境遇のキャラですが、どういう訳か最初からカンストレベルの実力を持っており、フィーネを育成・強化してラスボス戦に備えるというゲーム本来の趣旨から逸脱した状態になっています。ゲーム世界にプレイヤーの声が届くこともそうですが、もはや普通のゲームではなくなっている模様。

悪役ムーブのリーゼロッテ
デレるリーゼロッテ

 二人の声を聞くことでジーク王子はリーゼロッテを可愛く思うようになっているので、ジークの寵愛を得られない→絶望→魔女に取り込まれて破滅というルートは消えたようにも思えますが、なかなかに魔女の呪いは強力らしく、世界線が収束するようにリーゼロッテを破滅に誘っている模様。遠藤くんと小林さんは「まじこい」世界に、世界線を移動するほどの変革を与える必要があるようです。

遠藤くんと小林さん
神の声を送る

 本作は「まじこい」世界の変革と共に、遠藤くんと小林さんの関係性の変化も描くと見られ、今後は逆にゲーム世界から二人に変革を与えるようなイベントもあったりするのではないかと期待しています。小林さんのCVは花澤香菜で、今季もアニメ作品に出演島倉千代子です。当然ながらキャラによって演技が全然違うのが素晴らしい。小林さんは元気少女という感じで、「陰の実力者になりたくて!」のアレクシア王女は裏表のあるかなりひねくれた性格、そして「久保さんは僕を許さない」の久保さんはまさに天使というキャラです。

解雇された暗黒兵士序盤感想

 次は「解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ」。3話まで視聴しました。本作も「なろう」系で、悪役令嬢ものと共に「なろう」系の一ジャンルとなっている追放ものですね。

お前クビ
追放されるダリエル

 魔王軍四天王の一人グランバーザに育てられ、四天王補佐として仕事をしていた暗黒兵士のダリエルは、グランバーザ引退後に四天王に就任した息子のバシュバーザから解雇されてしまいます。

マリーカを助ける

 この世界においては、魔族と人間族は外見上ほとんど差異がなく、魔法が使えるのが魔族、使えないのが人間族という感じで、ダリエルは魔法が使えない(=魔族じゃない)ことが解雇理由に。仕方なく魔族の城を去って森を彷徨っていたダリエルは、モンスターに襲われる少女マリーカを助けたことで人間族の村へ行くことに。

オーラ斬りだ

 そこで判明した衝撃(むしろ笑劇)の事実は、ダリエルは魔族ではなくそもそも人間族だったこと。魔法が使えない時点で察しろという感じですが。魔法が使えない人間族はオーラで武器や防具を強化できるのですが、ダリエルはオーラ適性が極めて高く、あらゆる武器防具を使えることが判明。魔族としてはポンコツでも人間族としては超エリートということですね。オーラ力が強ければ聖戦士だ(ダンバイン懐かしい)。

ラブラブマリーカ

 ダリエルが行っていた四天王補佐の仕事というのは、渉外とか企画調整といった目立たないけど重要な業務で、彼がいなくなったことで魔王軍には重大な支障が発生します。このあたりはやはり「なろう」系の「真の仲間じゃないと勇者パーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました(真の仲間)」に似ていますね。

おっぱいガン見

 で、「真の仲間」で勇者パーティーを追われたギデオンが元王女リーズリットと辺境でラブラブになったように、本作のダリエルもマリーカに好かれまくります。ダリエルは30代でマリーカは10代と年の差はありますが、とにかくマリーカが押しまくってくるので、まるでウマ娘とトレーナーの関係のようです。マリーカは凄まじいパワーを持っていて、大抵のモンスターは自力で倒せるためこれまで男に頼ったことがなかったということですが、窮地を救われるという初体験が恋心に変換した模様。30代のおっさんが10代の女の子を追い回したら極めてヤバい話なんですが、逆だと微笑ましい話になるのが不思議です。

理解者の四天王

 ダリエルのCVは杉田智和で、これが本作のウリの一つとなっています。少なくとも私は、他の声優が演じていたら本作を見ていなかった。また他の四天王もダリエルを見下していた中、CV中原麻衣の四天王だけダリエルの優秀さを認識していて、連れ戻すことを提案しているので、今後魔族からのアプローチとかもありそうです。一方バシュハーザがダリエルを追放したのは、父の愛情を取られたという嫉妬心もあるらしいので、憎しみを募らせて刺客を送ったり自ら殺しに来ると言うこともありそうな。追放ものはスローライフを謳っていても結局スローライフにならないことが多いんですよね。

天使様序盤感想

 続いて「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」。4話まで視聴しました。これも「なろう」系で今回は三連続「なろう」系。我ながら好きだなあ。略称は「お隣の天使様」。「なろう」系というよりはラノベ風な作風です。

人気の天使様

 高校で「天使様」と呼ばれる才色兼備・文武両道の完璧超人椎名真昼。周囲にちやほやされている中、クラスメートの主人公藤宮周は特に関心を示していませんでしたが、ある日公園で雨に濡れたまま動かない真昼を見かね、傘を押し付けて去ったところ、日頃の不摂生がたたって風邪をひいてしまいます。実は隣人同士だった真昼と周。真昼は周の汚部屋ぶりとあまりに不摂生な食生活に呆れ、掃除の手伝いやおかずの差し入れなどをするようになり、やがて周の部屋で夕食を作って食卓を共にするように。

雨の出会い

 恋愛関係じゃないと言いつつ、外見上は半同棲にも見える関係になる二人。学校では「天使様」でも素は結構辛辣な真昼と、自堕落で不摂生ながら実は結構紳士的な周は、徐々に打ち解けて、少しずつ惹かれ合っていくことに。

ラブコメ

 真昼はお金持ちの家のお嬢様らしいですが、親の愛情を知らずに育っているらしく、愛情の欠如とか渇望みたいなものがある様子。一人暮らしですが、多分自宅に居たとしても孤独だったんでしょう。

天使様の看病
もはや新妻

 一方周はなぜ一人暮らしをしているのか良く判りません。親が持つマンションなので貧乏な言えと言うことはなさそうですが。ママンが構いすぎるのがうざかったのか。

金元ママン
未来の嫁姑

 しかしこのママン、CV金元寿子というのが羨ましすぎる。でも声を聞いた時は日笠陽子だと思っていて、EDのキャストを見て驚きました。イカ娘などロリキャラで一世を風靡した金元さんがママを演じるようになるとは。聞き取れなかったこのリハクの耳をもってしても。

石見舞菜香

 「天使様」真昼のCVは石見舞菜香。「転生王女と天才令嬢の魔法革命」でユフィリアを演じており、今季のヒロインという感じです。個人的には「ウマ娘」のライスシャワーの印象が強いのですが、2016年のデビュー以降、アニメやゲームへの出演多数ですっかり売れっ子声優ですね。

恋人座り
膝枕
もう付き合ってるだろう

 ただ、タイトルほど真昼は天使様じゃないし、周は駄目人間になっている訳でもないので、ちょっとタイトル詐欺かも知れません。「高校聖夫婦」に改名しろ(そういうドラマが昔ありました)。天使といえば「久保さんは僕を許さない」の久保さんこそ天使なんですが…この作品についてはまた次回にでも。本作については意識しないバカップルぶりを見て「リア充爆発しろ」と叫びたくなるラブコメですね。いやそれでいいんですけど。ライバル登場とかはなさそうですが、家の事情(特に真昼の)とかが波紋を起こしそうな気がします。

ニーアオートマータ序盤感想

 最後に「NieR:Automata Ver1.1a 」「ニーア オートマタ」と読みます。3話まで視聴。原作はゲームですが、クズアニメを量産するスマホゲームではなく、コンシューマーゲームです。原作はアクションRPGで、周回を重ねることで見られる物語が変化するマルチエンディング方式となっていて、バッドエンドを含めると26種類もエンディングがあるとか。アニメでは全てのエンディングを描くのは困難なので、5種類あるという正規エンディングのどれかを描くのでしょうか。なおゲームは「ファミ通」のクロスレビューで40点満点中39点という高評価でプラチナ殿堂入りしています。

飛行ユニット
機動形態

 1話は何が何やら全く説明がないままバトルシーンの連続となりましたが、その描写や動きが素晴らしく、さすがA-1Picturesといった感じです。3DCGは本当に制作会社により当たり外れが激しく、当たりの制作会社を引けるかどうかはまるでガチャみたいですね。「なろう」系作家なんかは自作アニメ化の際、どの制作会社になるか祈るようにしているのでしょうね。

機械生命体

 2話から状況説明が入り、背景が判ってきました。西暦5012年にエイリアンの侵略を受けて地球を奪われた人類は月に退避し、衛星軌道上からアンドロイド兵士による大規模降下作戦を繰り返していますが、なお決定的打撃を与えることができず、戦況は数千年に渡り膠着状態とのこと。西暦5012年というだけでシビれます。光瀬龍の宇宙年代記で最も未来は「カナン5100年」とか「辺境5320年」あたりだったかと思いますが、その頃には宇宙開発は衰退しているんですよね。本作はそこから更に数千年未来となっていて、1話時点で西暦11945年ということに。

2B.jpg
9S.png

 戦闘は人間側のアンドロイドとエイリアン側の機械生命体の間で行われており、代理戦争のようになっています。膠着状態を打破するため、人間側は新型アンドロイド兵士「ヨルハ機体」を開発し、戦線へ投入。物語はヨルハ部隊の戦闘タイプである2B(CV石川由依)が主人公となり、スキャナータイプの9S(CV花江夏樹)が相棒格となっています。

2Bとポッド042

 相棒といえばそれぞれ随行支援するサポートユニット・ポッドを持っており、遠距離攻撃のほか助言やナビゲーションを行っています。2Bのポッド042はCV安元洋貴で9Sのポッド153のCVはあきやまかおる。女性型アンドロイドには男声ポッドが、男性型には女声ポッドがつくのか。

レジスタンス

 アンドロイドにはヨルハ部隊の他に昔から地上で戦っているレジスタンス部隊が存在しますが、見かけは人間そのもので自我や感情を持っています。破壊されても保存されている情報から全く同じ個体を作り出すことが可能で、1話で自爆攻撃により消滅した2Bと9Sは2話で何事も無かったかのように復活しています。

不思議行動をする機械生命体

 もっとも敵である機械生命体も各個体の情報がネットワークでつながっていて、破壊されてもほぼ同一個体として復活可能な模様。さらにヤバいのは、アンドロイドの親とも言える人間は実は既に絶滅しており、侵略者であるエイリアンも機械生命体によって滅ぼされているらしいです。ということで、それぞれの自律兵器であるアンドロイドと機械生命体は、目的を失った状態で必要ない戦闘を続けている状況。その事実はアンドロイド兵士達には伏せられていますが、今後真実に気付くことになるのか?

ヨルハ司令部

 なお新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、4話以降の放映は延期となってしまいました。そのため春季に放映再開となった場合、視聴はしますが序盤の感想は省略します。作画が凄いので非常に残念ですが、仕方ありませんね。人類に栄光あれ(滅んでるけど)。

2023年冬季アニメ序盤の感想(その1):転生少女と天才令嬢の魔法革命/スパイ教室/お兄ちゃんはおしまい!/異世界のんびり農家

元気です

 昨年不倫報道により長年続けていたラジオ番組が終わってしまった大人気声優櫻○孝○さん。年が明けて復帰していくのかと思いきや新たな不倫報道が。番組タイトルの“元気です”って、下半身のことだったのか(笑)。そんなアピールされても「そ、そうですか…」としか返しようがないですが。一昨年には鈴○達○さんも不倫報道で活動休止に追い込まれていましたが、もはや声優さんも俳優と同レベルの報道対象になったということですね。杉田智和が以前「キャラはキャラ、声優は声優」と言っていて、キャライコール声優じゃないということを強調していました。確かにそのとおりで、特に櫻○さんはこれまで築いてきた実績がハンパじゃないので、演技は引き続き頑張って欲しいなと思いますが、自身がパーソナリティとなるラジオ番組とかは厳しいでしょうね。「元気になりました」とか「復活です」とか言えば「下半身が?」とかツッコまれそうで。信用回復は自らの行動で示していくほかないでしょう。

冬アニメ一覧

 さて早々に切った作品もありますが、それでも数えたら13本も見ている冬季アニメ。まだ多いのであと1~2本は切るかもですが、とりあえず3話視聴したものから感想をば綴って行きたいと思います。現在一時的なんでしょうがブログネタが貯まっているんですが、週末ブロガー生活になじんでしまうと平日更新はちょっと無理ですね。自分の事ながらほぼ毎日更新していた昔が信じられません。

転天序盤感想

 まずは「転生王女と天才令嬢の魔法革命」。3話まで視聴しました。舞台は王侯貴族だけが魔力を持ち魔法が使えるパレッティア王国。

アニムスフィア
キテレツ王女

 第一王女というれっきとした王族なのに、魔力を持たず、魔法が使えない王女アニスフィアは転生者であることを思い出し、魔法科学という新たな技術体系を編み出します。その奇行ぶりに周囲からはキテレツ王女と呼ばれます。

ユフィリア

 一方、宰相を務めるマゼンタ公爵令嬢ユフィリアは、アニスフィアの弟で王太子のアルガルドの婚約者でしたが、夜会において一方的に婚約破棄されることに。飛行魔道具「魔女箒」のテスト中に夜会会場に不時着したユフィリアは現場に遭遇し、ユフィリアを連れ帰り助手とすることに。かねてアニスフィアは魔法のみならず、勉学、政治、武芸に至るまで完璧な天才美少女であるユフィリアに目を付けていた模様。

婚約破棄だ

 ということで女の子二人の百合百合した魔法科学研究生活が綴られていけばいいのですが、アルガルド王太子が婚約破棄したのは、魔法科学の普及に危機感を持つ保守派の教唆によるもののようです。見たくはないんですが、今後も出てくるんでしょうねえ。

王様と宰相

 国王や宰相はアニスフィアのキテレツぶりにあきれながらも魔法科学については評価しており、国内に普及すれば国民の生活が一変すると考えており、改革派と言えます。根底に改革派と保守派の権力闘争があるというのはありだと思いますが、婚約とか古い!自分の伴侶は自分で決めると主張する王太子が保守派に担がれ、王族としての使命云々と考えている国王や宰相が改革派というのはなんとも不思議。普通逆でしょう。

百合百合

 アルガルドには魔法科学で目覚ましい成果を挙げる姉アニスに劣等感を持っているらしく、アニスが研究に専念する代わりに王位継承権を放棄したことも気に入らない様子。しかしこの人、ルックス以外に誇れるものがなさそうな(笑)。ユフィリアの夫にふさわしいのかというとそれもないです。ユフィリアが優秀すぎるので結婚したらさらに劣等感に苛まれそう。だから婚約破棄は結果的に正しい選択かも。

イリア
ティルティ

 ともあれ、ユフィリアのCVが「ウマ娘」でライスシャワーを演じる石見舞菜香だったり、アニスフィア専属侍女イリアのCVが大人ボイスを出す加隈亜衣だったり、アニスフィアの共同研究者である侯爵令嬢ティルティのCVが「ウマ娘」でカレンチャンを演じる篠原侑だったりというキャスティングは非常に良いです。正直野郎共は出さなくて良く、国王と宰相の会話の中で(粛清したとか始末したとか)済ませて欲しい。

テムパパン

 「ええい、権力闘争はいい!百合を映せ、アニスとユフィリアの百合ップルぶりを。そうそうそうだ」とテムパパンになってしまいます。まあそればっかりでは済まないのでしょうが、割合はしっかり考えて百合重視でやって下さい。「蜘蛛ですが、なにか」みたいに妙にバランス取ろうとすると却って作品をダメにすると思います。こっちは気持ちいい百合を見たいんじゃ。

スパイ教室序盤感想

 次は「スパイ教室」。3話まで視聴しました。ライトノベルの原作は大人気で、それを反映して今季の覇権ではないかとの声もありました。世界大戦の終結後、損害のあまりの多さに各国は「戦争はコスパが悪い」と認識、従来の軍事力による戦争に変わって、スパイたちによる情報戦「影の戦争」が繰り広げられるようになった時代。ディン共和国ではスパイ養成機関を落ちこぼれた少女達が集められ、成功率1割未満、死亡率9割とされる“不可能任務”に挑むことに。

クラウス

 かつて共和国最強と謳われたスパイチーム「焔」の生き残りであるクラウスが教官となり、落ちこぼれの少女たちのスパイチーム「灯」を結成。ガルガド帝国に奪われた凶悪な生物兵器サンプルの奪還に挑むことに。

リリィ愚人

 この当初の任務は3話にして終了。「焔」壊滅はクラウスの師匠であった最強スパイギードの裏切りによるもので、今回の任務でも強敵としてはだかりますが、最初からそれを読んでいたクラウスの作戦で任務を完遂することが出来ました。「灯」の拠点である陽炎パレス(かつては「焔」の拠点)が盗聴されていることを逆手に取り、8人組を7人組と誤認させるトリックを使って出し抜きました。

愛娘夢語

 しかし…そのトリック、いわゆる叙述トリックで、8人目の少女は視聴者にも見せないようにしていましたが、トリックがありますよということも示さなかったので、突如出てきても視聴者もポカーンです。小説とかの叙述トリックは、実際に画面を見せるテレビでは表現が難しいのはわかりますが、表現そのものを放棄するというのは新しいのか(笑)。

百鬼忘我

 声優陣はとっても豪華で、そのまま実写版が作れそうなキャスティングになっていますが、出来の方は…うーん。作画は悪くないのですが。取りあえず教官役のクラウスと「灯」リーダーのリリィ以外はキャラが良く判りません。各キャラをもう少し掘り下げてから不可能任務に挑むのかと思ったら、原作通りなのかも知れませんが3話で決行・終了してしまいました。1~3話のサブタイトルはリリィのコードネーム《花園》で、4話のサブタイトルはグレーテのコードネーム《愛娘》となっているので、ミッション毎に当番を変えてキャラを掘り下げるのかも知れません。

氷刃草原

 今後の展開に期待したいところですが、どうなるでしょうか。あとタイトルと言い、教官が教え子に「僕を倒せ」と実戦形式の訓練を施すあたり、「暗殺教室」を連想してしまうんですよね。パクリではないのでしょうが、影響を全く受けていないとも言いがたい感じです。

おにまい序盤感想

 続いて「お兄ちゃんはおしまい!」。3話まで視聴しました。引きニートのまひろは、飛び級で大学に進んだ天才少女の妹みはりに飲まされた薬のせいで中学生くらいの女の子に変身してしまいます。不本意ながら女の子としての生活を始めるまひろが遭遇する、今まで知らなかった数々の“未知”に当惑島倉千代子な日々が描かれます。

まひろ

 某コナンみたいに子供になっちゃう薬があるなら性転換する薬があってもおかしくあるまい…とはいえ、なぜ年齢まで変わるのか。さらに薬の影響はメンタルにまで及んだようで、今まで忌避していたBL(まあだいたいのオノコは忌避しますが)が「お気に」になってしまた模様。

みはり

 「君の名は。」も一時的とはいえ心が入れ替わって性転換する状況が描かれましたが、本作はさらにもう一歩踏み込んでいて、2話でまひろは「生理」を体験。女性の大変さを痛感することに。直接的な描写はしていませんでしたが、踏み込んだなあとは思いました。「君の名は。」だって瀧が三葉の“その日”に遭遇する可能性はあったはずですが、その辺は一切描かれませんでした。

可愛くなったまひろ
赤飯だ

 ということは、まひろは妊娠・出産する可能性も。薬の効果で女体化しているだけなのか、性転換したらそのままなのかはまだ判然としませんが、1か月以上変化していないので、まさに「お兄ちゃんはおしまい」なのかも知れません。みはりの妹にクラスチェンジして過ごすのか。

かえで

 まひろにすると、みはりは妹気質なのでお姉ちゃん感がなく、3話に登場したみはりの友人で妹がいるかえでにお姉ちゃん感を感じているようです。かえでいいですね。見た目はギャルだけど、料理が得意で面倒見もいいし。「その着せ替え人形は恋をする」の海夢(まりん)もそうでしたが、“性格の良いギャル”というのが流行っているのでしょうか。かえではCV金元寿子だし、これは素晴らしいお姉ちゃん。

お姉ちゃん気質のかえで

 公式HP見てると、どうも今後はまひろはリアルJCとなってかえでの妹と同級生になる展開のような。野暮なようですが戸籍とか大丈夫なのだろうか。

高野麻里佳

 まひろのCVは「ウマ娘」のサイレンススズカを演じる美人声優高野麻里佳。昨年後半に適応障害になって治療優先のため活動を制限すると発表されていましたが、大丈夫でしょうか。昨今の声優は歌手としてソロデビューしたり、キャラに扮して歌い踊ったりしなければならないから大変ですよね。当面は演技だけに専念して貰えればと思います。男言葉を使う元男の役柄というのは意外な感じですが、既に5年前のドラマCDで同じ役を演じているんですね。声優変更が当たり前のように起こる中、本作のメインキャラはドラマCDと同じキャストなんですね。

異世界のんびり農家序盤感想

 最後は「異世界のんびり農家」。3話まで視聴しました。タイトルは短めですが「異世界」の単語でおわかりのように「なろう」系です。ブラック企業勤めにより若くして死亡した主人公。死後に出会ったイケボの神(CV速水奨)によれば、ミスにより過酷な人生になってしまっていたのだとか。

イケボ神

 償いとして若返った姿で異世界に転移し、あらゆる農具に変形するチートアイテムを貰って、農業がしたいという希望を叶えてもらいましたが、転移場所はまたもミスにより、強力な魔物が跋扈する「死の森」でした。

吸血鬼と農作業

 チート農具を使用している間は疲労もしないということで、“一人「ダッシュ村」”的生活を始める主人公。ダッシュ村…懐かしいなあ。面白かったですよね。東日本大震災さえなければ(涙)。チート農具は植えたい野菜を念じて耕すだけで種がなくても発芽・育成させるという優れものですが、一人じゃいろいろ大変。

インフェルノウルフ

 そんな中、弱った犬(実はインフェルノウルフという狼の魔獣)を保護したことで孤独から抜け出し、さらにインフェルノウルフが大きい蜘蛛(イリーガルデーモンスパイダー)を紹介してくれ、服飾類を製造して貰えることに。名前はザブトン。

ルー

 2話でインフェルノウルフ達にボコられていた吸血鬼のルーを助けて嫁さんに。主人公は神から貰った能力により、いくら血を吸われても平気なようです。3話ではやはりインフェルノウルフ達にボコられていた天使族のティアを助けてやはり嫁に。ルーが頼み込むようにしていましたが、どうも主人公の“夜の生活”は非常にハードらしく、一人では身体が持たないとか。その辺りはアニメでは全く描かれていませんが、主人公は櫻○孝○さんに演じて貰ったら良かったような。

ティア

 さらにティアが死の森で放浪生活をしていたハイエルフ一行を連れてきたので一気に賑やかになりました。人間形キャラは全員女性というハーレム展開はなんとも「なろう」だなあと思いますが。この人達も定住したら“繁殖”とか言っていたので主人公の側室みたいになるんでしょうか。7人もいるのでハーレム化してきたような。

ハイエルフ達

 なお移住者達は全員インフェルノウルフとイリーガルデーモンスパイダーを見て怯えまくるのがお約束。どっちも見た目そんなに怖くないのですが、実は「死の森」にあっても四強に数えられる強力な魔物のようです。吸血鬼や天使をボコっていたインフェルノウルフはともかく、ザブトンは凶暴さのかけらもないのですが。

ザブトン

 今のところ主人公以外に人間が登場せず、吸血鬼と天使とエルフ以外は魔獣だけ。チート農具が武器としても非常に強力なため、自分が恐ろしい場所に暮らしているということさえ気付かない主人公。このままのんびり暮らすのもいいですが、“やればできる”は世の習いなので、今後は子供とかも生まれていくのでは。吸血鬼と人間のハーフはダンピールですが、天使と人間のハーフは?旧約聖書ではネフィリムという巨人でしたが…

嫁二人

2022年秋季アニメの感想(その3):4人はそれぞれウソをつく/恋愛フロップス/異世界おじさん

謹賀新年

 おくればせながら、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。正月ぼけの中仕事も始まったわけですが、3日出勤した後の3連休というのは我々社畜にとってはなかなかに慈悲のあるローテーションですね。

ハート様

 次週は4日出勤で次々週以降5日出勤と漸増的なのもまるで笑顔のハート様。社畜的に本音を言えばずっと週3日出勤ならいいのにと思うのですが、現実はキビシーのであります。

艦これ

 本日は昨年秋季アニメ感想の最終回です。コロナを言い訳(?)にして未だ完結していない作品もありますが、いつまでも去年を引きずってはいられません。8話予定にも関わらず5話までで中断してしまった「艦これ いつかあの海で」はもう視聴打ち切ります。ゲームは相変わらずプレイしているのですが、アニメは流石に駄目すぎです。制作会社って、事前に選べないものなんでしょうかね。

4人はそれぞれウソをつく感想

 まずは「4人はそれぞれウソをつく」。橿原まどかが別冊少年マガジンに連載する漫画が原作です。女子中学生仲良し4人組がそれぞれ人に言えない秘密を抱えているという学園コメディ作品で、最初は“?”と思ったりもしましたが、尻上がりに面白くなっていったような。

4人の正体

 秘密とは宇宙人であること(リッカ)、超能力者であること(関根)、忍者(抜け忍)であること(千代)と、ここまでなら涼宮ハルヒがまっしぐらに突撃してきそうなアツい秘密なんですが、最後の一人は女装男子であること(翼)で、こいつだけ秘密の質がかなり違います。当初はそれで上手くいくのかと思いましたが、見続けると以外にかみ合って面白かったですね。

リッカ

 一番天然で天真爛漫に見えるリッカが、実は乗機が不時着した銀河革命軍の大佐で、乗機の円盤は学園の校舎に思いっきり突き刺さっているのに誰も気にしていないという。それはオーバーテクノロジーで生徒達学園関係者に認識阻害とか記憶改竄を行っているためで、見よう見まねで女子中学生のふりをしているので制服とかも微妙にデザインが異なっていたり。素のリッカは軍人らしくかなり理知的でクールな性格です。

千代

 見かけはお嬢様そのものの千代は抜け忍で、追っては実の弟ですが、桁違いの実力差で常に返り討ちにしています。忍者としては超一流ですが、かけ算九九も満足にできないなど頭はかなり悪く、進級を本気で心配されているほど。しかし義務教育の中学校だと、ちゃんと学校に登校していたら進級できないなんてことはないような。いや、不登校でも卒業できたりして…

関根嬢

 そんな二人の秘密を知っているのは超能力者の関根。なぜかこの人だけ名前ではなく姓で呼ばれ、下の名前は不明のままでした。「SPY×FAMILY」のアーニャのように人の心が読めますが、なぜか女性限定。なので女装男子である翼の心は読めず、不思議に思っています。学校の成績は良いようですが、それがどういうことなのか理解していないあたり、クソボケ体質なのかも知れません。

翼

 女装男子翼は実は双子の弟の剛で、姉の翼が人気アイドルの通う男子中学に行きたがったあおりを喰らって女子校に行かされることに。体育、特に水泳の授業とかどうするんだと思いますが、変声期前の中学生だったのでなんとかなっていた模様。しかし終盤にはとうとう声変わりに起きて…

誰も気付かない
なぜ気付かない

 とうとう女装が持たなくなった翼(剛)がカミングアウトして関係は崩壊するのかと思われましたが、先にリッカ大佐が宇宙に戻ることを決意することで、4人のドタバタコメディは終焉を迎えることに。最後はギャグ作品らしく時間が入学時点に遡って、再び一から始めるという展開でしたが、他の3人はともかく、リッカ大佐はそれでいいのか(笑)。今後ずっと中学一年生の一年間を“エンドレスエイト”したりして。はたまた“ビューティフル・ドリーマー”すると言った方がいいのかな。

仲良し4人組
楽しい4人組

 作品としては綺麗に終わっているのでこれはこれでいいのですが、二期作るとかいう話になったらどうするんでしょうか。「のんのんびより」方式で行くのでしょうか。まあ本作は無理に登場人物に年を取らせなくてもいいような気もします。女子高版とか作るとしたらさすがに翼(剛)が保たないでしょう。リッカに秘密を打ち明けたら女体化とかしてくれそうな気もしますが、お前はそれで本当にいいのかという。

恋愛フロップス感想

 続いて「恋愛フロップス」。普通の男子高校生が、5人の女性達との恋愛模様に巻き込まれ、同居までしてしまうというハーレム系ラブコメ展開でしたが、7話にしてぶっ飛び展開になりました。

全員AIだった

 いや、それまでも奇想天外な展開が多く、男装女子がいたりエージェントがいたり魔法少女がいたり。近未来版「4人はそれぞれウソをつく」かと思いきや、全ては仮想現実空間での出来事で、5人の女性達は全てAIでした。

井澤愛

 そして現実に引き戻されて知る真実。主人公の幼なじみにして初恋の人・井澤愛とは、同じ高校に通うことを誓い合っていましたが、愛は病魔に倒れ故人に。しかし愛のパパンはAI研究の権威で、死んだ愛娘をベースに汎用型AIを完成させ、それはあっという間に世界中で使われるようになっていました。

女性キャラ達

 そして主人公が知り合った5人は、それぞれ愛をベースに日米中独勃(ブルガリア)の各国が作り上げたAIでした。AI達は当初人間との接し方を知らなかったのでかなり素っ頓狂な言動を行っていましたが、主人公とのやりとりの中で人間らしさや恋愛感情を知っていくことに。

なぜか生身を持つ

 ハーレム系ラブコメでは、「なぜさえない主人公がモテモテになるのか?」という疑問がついて回りますが、本作では初恋の相手だった愛が各AIのベースとなっており、記憶の一部を共有していた、とかなり説得力のある説明がなされていました。後半は泣きゲー的感動展開となっていますが、駆け足なので泣けるかといえば…。2クールかけて丁寧に作れば傑作になったかも知れませんが。

伊集院好雄

 今の若い人達はいざ知らず、個人的にはやたら昔の恋愛SLG(主に「ときめきメモリアル」)をネタに仕込んでいるのが楽しかったです。主人公の悪友(実は研究者のアバター)の名前が伊集院好雄(伊集院レイ+早乙女好雄)だったり伝説の樹(本作では桜)がどうしたとか。
 
金月真美ママン

 個人的に一番エモかったのは、8話にだけ登場した主人公のママン。なんとCV金月真美。「ときメモ」難攻不落のメインヒロイン藤崎詩織のCVを務めた人ではないですか。お懐かしい。私にはこのキャスティングだけでもう充分でした。

実写版ときメモのキャスト

 豆知識ですが、実写映画版「ときめきメモリアル」(1997年公開)というのもあって、藤崎詩織役は後に福山雅治と結婚する吹石一恵(画像左端)が務めていました。他にも(画像右から)矢田亜希子、中山エミリ、榎本加奈子、山口沙也加と当時の美少女タレントを結集していましたが、藤崎詩織以外はゲームに登場しないキャラでした。

大人キャラモンちゃん

 内容的にはかなりお下劣な展開もあり、正直若い人にとってはさほど面白いものではなかったかも知れませんが、90年代恋愛ゲームプレイヤーには色々と刺さる作品で、一体視聴層をどこに想定していたのかと(笑)。個人的には中華AI白 夢華(バイ モンファ)がお気に入り。かつてはイカ娘とか琴浦さんなどロリキャラで一世を風靡した金元寿子ですが、大人ボイスも色っぽくて非常にいいです。

茜ヶ崎空

 AIで身体があるのは仮想空間だけであったはずの各女性キャラは、最終回で現実の身体を手に入れてましたが、これはあれか、傑作恋愛ADV「Ever17 -the out of infinity-」に登場したAI「茜ヶ崎空」がハッピートゥルーエンドで実体を得ていたことのオマージュなのか。

言えなかった好きという言葉も

 きちんと好意を伝えることも、お別れすることもできなかった幼なじみ(井澤愛)を引きずり続けていた主人公が、仮想現実の中で再会し、悲しいながらもけじめつけられたことで、先に進めるようになったという展開自体は悪くないので、かえすがえすも尺の少なさが惜しまれます。

異世界おじさん感想

 最後に「異世界おじさん」。視聴したのは12話までで、最終話となる13話はいつ放映されるか未定のままですが、もう評価は完全に決まったのでここで取り上げてしまいます。原作はKADOKAWAの「WebComicアパンダ」で「殆ど死んでいる」(ペンネームです)が連載する漫画です。略称「いせおじ」。

魔法を使うおじさん

 交通事故に遭って17年間昏睡状態だった叔父が目覚めたら、その間異世界「グランバハマル」で冒険していたと語ります。「叔父さん…酸素欠乏症にかかって」とツッコんだ(嘘)甥のたかふみでしたが、叔父さんが実際に魔法を使って見せたことで評価は一転。同居してYouTuberとして生計を立てることを勧めることに。そして再会した幼なじみの藤宮さんと共に、折々叔父さんが映像で見せてくれる異世界冒険譚の奇想天外ぶりにツッコミを入れまくることに。

便利な記憶再生
冒険譚鑑賞会
おじさんの活躍にあきれる二人

 既に終了した冒険譚を拡大縮小巻き戻し早送り付きのVTRのように眺められ、おまけに本人の解説まであるという親切設計。「なろう」系とかRPG好きなら「ああこれは!」という展開が随所に出てくるのに、いわゆる“お約束”や“フラグ”を全て無視したりぶち壊したりして進んでいく叔父さんの勇姿(笑)。

確かにキモいが

 異世界転移した際、おじさんは弱冠17歳で、既にマイナー化していたSEGA好きでしかもSTGやアクションゲームばかりをプレイしていたという異端者(笑)でした。おまけに当時はツンデレという言葉もなく…。ツンデレという言葉はなくてもそういう傾向のキャラなどはちゃんと存在していたのですが、AVGやSLG、RPGをほとんどプレイしてこなかったらしい叔父さんには認識が全くなかったんですね。もし知っていれば異世界で結構ウハウハだったのに。だがそれがいい。

たかひみの闇

 そして叔父さんの17年間の昏睡状態というのは家族にも深刻な影を落としており、甥のたかふみは一家離散の憂き目に遭っている模様。一見常識人ながらしばしば物騒な発言が飛び出して藤宮さんを驚かせます。

子安武人 

 叔父さんのCVは子安武人。最近は「なろう」系アニメを中心にラスボスとか中ボスを演じることが多い印象だったので、主人公役というのは新鮮。しかしイケメン美女ばかりの異世界では「オークの亜種」と間違えられるほどのブサメンで、初めての町や村では魔物の襲撃と勘違いした住民に囲まれるのが日常だったという悲惨ぶり。

メイベル
へっぽこ勇者アリシア

 異世界では古代魔導具の探索・回収を行っているエルフの王族の姫君であるエルフさん、先祖が日本からの転生者だった「氷の一族」の末裔メイベル、ビギナー冒険者なのに様々な思惑に翻弄されて勇者にされてしまった童顔巨乳のアリシアらと知り合いますが、この人達の向ける好意に全く気付かず、せっかく立てたフラグは片っ端から壊されてしまいます。

エルフさん
ヤンデレエルフさん

 エルフさんに関しては、性格がツンデレで照れ隠しに「オーク顔」などと罵詈雑言を浴びせるので、ツンデレの概念を知らない叔父さんから嫌われるのもむべなるかな、というところはありますが、しばらく付き合っていれば大体どういう人かわかりそうなものなんですが…当時17歳で内向的なオタク気質の叔父さんには無理だった(笑)。しまいにはヤンデレに進化してしまった…

いつも魔物あつかい
狩られるおじさん

 まあ会う人会う人にオークなどに誤認されて殺されかけたりしていれば仕方ないよなとは思います。そういう場面はあんまり映像化されていませんでしたが、多分全部見たら鬱になることでしょう。

少年たかふみ
たかふみ

 そんな叔父さんの朴念仁ぶりにツッコミを入れるたまふみですが、本人も藤宮さんの好意には全く気付いておらず、逆に叔父さんはそれに気付いているという逆転現象が起きたりも。

藤宮さん
藤宮さんの変わりっぷり

 この藤宮さん、今は美人女子大生ですが、小学生時代はまさにリアルオーク顔で、どうしてここまで変貌したのか不思議なほど。

昔の千秋
これで小四

 弟の千秋が幼い頃は可愛らしかったのに、小学四年生の今は小学生とは到底思えない大柄な体格かつリアルオーク顔なので、二人の間に呪いの転移でもあったのかと疑ってしまいます。

おじさんとエルフさん

 本名は非常に長いエルフさんと藤宮さんについては近日「好きなアニメキャラ」で取り上げる予定です。もしかするとメイベル(悠木碧さん演技して下さいというツッコミに笑った)とアリシアも取り上げるかも。つまりはとにかく面白い作品だったと言うことです。制作会社を変えてぜひ2期を制作して欲しいです。あと井口裕香が歌うED「一番星ソノリティ」はとてもいい歌です。エルフさんの気持ちを歌っている?

一番星ソノリティ

2022年秋季アニメの感想(その2):SPY×FAMILY/後宮の烏/ぼっち・ざ・ろっく!

除夜の鐘

 大晦日です。泣いても笑っても2022年は今日でおしまい。大晦日の過ごし方って皆さんどんなふうなんでしょうかね。年越しイベントに参加するとか、年末年始を旅行先で過ごすなんて人もいるんでしょうね。私は夜になったら酒浸りなのが常なのですが、見るものに困りますね。昔なら大晦日の夜はレコード大賞→紅白歌合戦→行く年来る年という黄金パターンがあったのですが、ここんところはテレビが本当につまらないので、YouTubeとか動画サイトを見ることになるのでしょう。

酒だ酒だ

 ちなみに今年の大晦日の酒は画像とは裏腹にウイスキー(サントリーローヤル)。さらにアマレットとベイリーズという強力リキュール陣も控えています。割り材のストックも万全。つまみも用意していますが、ブログのアップを終えたらスーパーに今年最後の買い物に行ってこなければ。そして元旦は終日外出しないぞ。

SPY×FAMILY感想
未来予知犬ボンド

 ということで秋季アニメの感想をちゃっちゃと始めて行きましょう。まずは「SPY×FAMILY」。分割2クールの後半でした。家族の一員として未来予知犬ボンドが加わり、また“黄昏”ロイドの同僚として暗号名“夜帳(とばり)”のフィオナ・フロストも登場するなど、キャラは一段と賑やかになってきました。

東雲

 そういえば暗号名“東雲(しののめ)”という異名を持つスパイも登場してましたね。暗号名とかCV中村悠一というところからは強敵感しかありませんが、実はとんでもないポンコツでした。暗号名も自称だし。黄昏には敵うべくもなく任務に失敗して依頼主から解雇されていましたが、中村悠一を使い捨てるとは実に贅沢なキャスティングです。お金ありますね本作。

アーニャとベッキー

 作風もキャスティングも安定しているので安心して見ていられます。スパイものなのに安心して見ているというのもどうかと思いますが、本作はコメディだからいんでしょう。内容に特に文句はありません。

八幡と雪乃

 文句ではありませんが、興味深かったのは、仮初めの夫婦となっている“黄昏”ロイドとヨルのCVが江口拓也と早見沙織であること。これは過去の人気作「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている」(略称「俺ガイル」)の主人公比企谷八幡とメインヒロイン雪ノ下雪乃の組み合わせなんですよね。

夜帳
一色いろは

 そしてロイドにガチ恋している“夜帳”フィオナのCV佐倉綾音は「俺ガイル」では生徒会長一色いろは。いろはもメインヒロインの一人で、八幡にいろいろちょっかいを出していました。個人的妄想ですが、「俺ガイル」のキャラが異世界転生したのが「SPY×FAMILY」という気がしてしまいます。ロイドとヨルが相思相愛のところに、フィオナがロイドに熱狂的に恋しているあたり、実はいろはも八幡が大好きだったのか、なんて思ったり。

負けヒロイン結衣

 原作を読んでいないので今後の展開はわかりませんが、「俺ガイル」の負けヒロイン由比ヶ浜結衣のCV東山奈央が登場したら一色いろはどころじゃない三角関係になったりして。東山奈央の演じるキャラはいい子が多いのですが、恋愛では負けヒロインになることが多いような。「神のみぞ知るセカイ」の中川かのんとか「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の古賀朋絵とかね。いい子であることはむしろ弱点なのか。

フィオナ対ヨル
フィオナ対ヨル2

 いつもは鈍そうなヨルがフィオナの気持ちにはいち早く気付いているのがまたなんとも。「いろはめ、この世界まで追ってきたか」とか思ってたりして。

可愛いヨル

 一方ヨルを演じる早見沙織には勝ちヒロインのイメージがあります。勝ちまくっているわけではないのですが、「バクマン。」の亜豆美保とか「山田くんと7人の魔女」の白石うららの印象か。「魔法科高校の劣等生」の司馬深雪も勝ちヒロインでいいのでしょうかね。相手はお兄様だけど。

お仕事モードのヨル

 全然「SPY×FAMILY」と関係ない話になってしまいましたが、来年も続編が制作されるそうなので、楽しみにしています。ヨルの本業ネタとかももっとぶっ込んで欲しいですが…コメディじゃなくなってしまうのでしょうかね?

後宮の烏感想

 次は「後宮の烏」。中華風ファンタジーです。あくまで“中華風”であって中国の時代劇という訳ではありません。「十二国記」に近いかも知れません。

白髪の寿雪

 いつの時代かわかりませんが、白髪を持つ一族の王朝が倒れ、現王朝になって数代。廃太子がクーデターを起こして専横を極めていた皇太后を打倒して新皇帝に就任します。皇帝は後宮にあって夜伽をすることのない「烏妃」と呼ばれる特別な妃の下に、ある依頼のために訪れることになります。次第に明らかになる「烏妃」の正体とは…という物語です。

力を振るう寿雪

 「烏妃」は不思議な術を使い、幽鬼となった死霊をあの世に送ったりできますが、歴代の「烏妃」には“烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)”と呼ばれる鳥形の神仙が潜んでおり、それが不思議な力の源泉となっている他、本来なら裏の皇帝ともいうべき「冬の王」(祭祀担当)でもあり、表の皇帝「夏の王」(政治担当)とは表裏一体の関係にあるそうです。ですが、「冬の王」は共同統治ではなく、後宮の奥深くに幽閉されるように留まることを選択することに。

烏漣娘娘

 基本後宮を中心に宮中で発生した怪事件を「烏妃」が解決するというミステリー仕立てな展開でしたが、現「烏妃」柳寿雪は前王朝の血筋であることが明らかになったり、OPにも登場する烏漣娘娘は新月のたびに寿雪の身体から抜け出して飛び回り、その都度寿雪は激しい痛みに苛まれていることを知り、皇帝夏高峻はなんとか寿雪を救いたいと考えますが…

封宵月

 終盤、烏漣娘娘の兄と名乗る封宵月(梟の神仙)が登場、寿雪の命を狙います。寿雪が憎いからではなく、烏漣娘娘を解放することが目的なようです。封宵月によれば、烏漣娘娘は神仙界(幽宮)で罪を犯してこちらの世界に追放されており、それを初代「烏妃」が身体に閉じ込めて代を重ねているのだとか。

後宮の烏の世界

 神仙界を追放したのならその後のことは放っておけとも思いますが、兄である封宵月は妹の置かれた状況を見かねたのでしょう、妹を楽にするために殺そうとします。直接こちらにはこれないらしくてアバターを使っての介入となっており、今回は退けられましたが、本体は無傷なのでその気になれば何度でもやって来られると思われます。ただし、神仙界には神仙界なりの秩序や掟があるはずで、無闇にこちらの世界に介入することは許さないようにも思われるので、あまり派手な活動はできないような。

禁断の愛?

 ただ、封宵月の言い分というのは理にかなっている(CV石田彰だからか)ようにも見え、いっそひと思いに烏漣娘娘共々殺された方が寿雪も楽になれるかもなんて思ったりもしました。まあそれじゃあ話が終わってしまいますが。

烏妃と皇帝

 印象としては暇か皇帝という(笑)。いや後宮は皇帝以外の男は宦官しか入れないし、そもそも皇帝専用の場所なのでしばしば後宮に赴くのはいいのですが、夜ではなく昼に後宮に来るからなあこの人。官僚機構がちゃんとしてれば皇帝なんか昼行灯でもいいのかも知れませんが、クーデターを起こして権力を奪取した直後なので、色々と後始末もあろうに。

宦官達

 あと宦官がねえ。キャラとしてはちゃんとした人物ばかりなんですが、どうやって宦官になるのかとか知っているだけに見る度に複雑な気持ちに。古代日本は中国の先進的な制度を積極的に取り入れましたが、宦官と纏足は取り入れませんでした。これはナイス判断だと思いますが、本作は宦官はいるけど纏足は登場しませんね。Wikipediaによると纏足は唐末からということなので、本作の舞台は時代的に唐以前なのか。

寿雪の仲間達
後宮暮らし

 「なろう」系では中世ヨーロッパ風異世界というのが定番なので、中華風異世界というのは新鮮でいいのですが、用語や人名が難しくて、登場人物の会話を漢字変換するのに困難を覚えます。それでリタイヤした人も結構いるのでは。さりげなく字幕サービスをしてくれればいいのですが。

ぼっち・ざ・ろっく!感想

 最後に「ぼっち・ざ・ろっく!」。視聴予定作品ではなく、リザーバーにもエントリーされていませんでしたが、ネットの評判を聞きつけて視聴しました。はまじあきが「まんがタイムきららMAX」で連載する4コマ漫画が原作で、「きらら」系ということになります。略称は「ぼざろ」で、キャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!」。

陰キャならロックをやれ

 極度の人見知りでコミュ障の後藤ひとり(名前が!)は、バンド活動や文化祭ライブに憧れつつも友達すら作れないまま中学を卒業し、高校でもぼっち道まっしぐら。でも一人で練習したギターの腕はかなりのもので、動画投稿サイトでは「ギターヒーロー」の名で活動しており、好評を得ていました。

ひとりだけのれてない

 ある日、ギターを持っているところ(ギターを持っていれば話しかけられるかもと期待していた)を、ギタリストを探していた伊地知虹夏に見つけられたひとりは、バンドメンバーに加えられてライブハウスで演奏することに。人見知りもコミュ障も克服されないまま、「結束バンド」のギタリストとなったひとりのロックですっとこどっこいな青春模様が描かれます。

普通にしていると結構かわいいひとり
顔も崩れるひとり
古見さん

 後藤ひとり(ニックネームは「ぼっちちゃん」)は「古見さんは、コミュ症です。」の主人公古見硝子とタメを張れるコミュ障で、只野君がそばにいない古見さんという感じ。ぱっと見は結構可愛い部類なんですが、何かあるとすぐにゴミ箱や段ボール箱の中などに隠れるので、古見さん以上かも知れません。

結束バンド

 「結束バンド」のリーダーでドラムの伊地知虹夏は陽キャで、ベースの山田リョウは陰キャの部類ですが、ひとりに言わせると「コミュ障ではなく1人でいるのが好きな人」なんだそうです。この二人は別の高校で、ボーカル兼ギターの喜多郁代が唯一ひとりと同じ高校です。

隠れるひとり
承認欲求は高いひとり

 この人がまた陽キャ中の陽キャなのですが、ギターが弾けないのに「結束バンド」に加わり、土壇場で逃亡したことで、結果的にひとりが参加する契機を作りました。後にひとりの指導でギターが弾けるようになり、「私がぼっちちゃんをフォローする」と、古見さんにとっての只野君的ポジションになるかの決意表明をしましたが、ズバズバはっきりと物を言うので、山田リョウからは「ナチュラルに鬼畜」と指摘されています。これは只野君にはなれない(笑)。

心配する家族

 古見家はママン以外コミュ障的な人ばかりでしたが、後藤家は皆普通の人達で、ひとりだけがなぜかコミュ障になっているという。コミュ障は遺伝ではなく環境が原因だと指摘しているサイトもありますが…個人的には遺伝的要素ゼロとも思えません。まあ医学的知見はないのでその辺りははっきりしませんが。

超コミュ障ひとり

 精神的にも脆く、逃げちゃ駄目な時にも思い切り逃げてしまったり、一度落ち込むと戻ってくるのに長い時間がかかったりします。強い承認欲求は抱えていますが、自分から動けず、他人からの働きかけを待っているだけという。コミュ障はそんなものかも知れませんが。

ダイブするひとり
避けられるひとり

 終盤のメインイベントは文化祭ライブ。ギターのトラブルに見舞われるもなんとか凌ぎますが、コメントを求められて切羽詰まったあげく観客席にダイブするというロックな奇行を見せてしまいます。人気バンドのライブだとファン達が受け止めてくれますが、普通に皆に避けられてそのまま床に落下してました。これがロックか…!コミュ障というべきか奇行種というべきか。

青山吉能

 後藤ひとりのCVは青山吉能(よしの)。7人組の声優ユニット「Wake Up, Girls!」のリーダーでした。「Wake Up, Girls!」のメンバーは田中美海以外はいまいちブレイクし切れていないという印象がありましたが、これを契機に出演作が増えるといいですね。

ひとり変顔1

 バンドはライブする度にチケットを売らないと持ち出しになるとか世知辛く、そのためひとりはコミュ障なのにライブハウスでバイトをすることに。アマチュアゆえにバンド活動をすればするほど金がかかり、苦手なバイトから抜け出せなくなります。実は動画投稿サイトではかなり再生数を稼いでおり、思わぬ臨時収入となって新しいギターを買うことができ、バイトをしなくても大丈夫じゃないかということになりましたが、コミュ障なのでやめると言い出せないという(笑)。

ひとり変顔2

 バンド活動はさておき、バイトはコミュ障克服のためにも継続した方がいいと思いますが、本人はよっぽど苦手なんでしょうね。これが良薬口苦しということか。のたうち回りながらも苦手なものと対峙することはきっとロックなんだ!(たぶん)

ひとり変顔3

 …ということで、残る秋季アニメの感想は来年に持ち越しとなりましたが、「異世界おじさん」とか「艦これ」などまだ終わっていない作品もあるので仕方がありませんね。年を越すとはロックだなあ(よくわからない)。おかげでひとり変顔集が続いたじゃないか。人の心とかないんか?(笑)

良いお年を

 さて皆さん。今年も大変お世話になりました。非常にニッチかつマイナーな内容ですが、よろしければ来年も当ブログをご覧頂ければ幸いです。よいお年をお迎え下さい。

2022年秋季アニメの感想(その1):転生したら剣でした/ヤマノススメ Next Summit/アキバ冥途戦争

クリスマスイブ

 クリスマスイブです。ということは2022年もあと一週間の命。来し方行く末に思いを馳せる時期なわけですが、今年はとにかく寒い!クリスマス寒波というやつなんでしょうか。雲の流れの関係で高松は難を逃れましたが、高知では観測史上最高の14センチの積雪とか。「南国土佐を後にして」という歌があるぐらいで、黒潮が洗う温暖の地で雪とは全く縁のなさそうなイメージでしたが…。それにしても夏はクソ暑くて冬はクソ寒いとは、日本は住みづらい国になってしまったのでしょうか。

転生したら剣でした感想

 寒いけど暖房は夕方まで使わないぞという表彰ものの省エネ精神で、気を紛らわせるために秋季アニメの感想を行ってみましょう。まずは「転生したら剣でした」。タイトルは短めですがれっきとした「なろう」系。

師匠とフラン

 主人公が死んで異世界転生というのは「なろう」系ではもはやデフォルト。人外に転生というのもスライムだの蜘蛛だのと色々ありますが、とうとう無生物の剣になってしまうという。それは転生といっていいのか憑依なのか。

ソーディアン
ソード人

 ただ、意思を持つ剣というのは「テイルズオブディスティニー」のソーディアンとか「コブラ」のソード人とか前例が無いわけではありません。ソーディアンは人間の記憶や人格を剣に投射した「意思を持つ剣」。ソード人は剣の形をした狩猟民族で、獲物に自身を突き刺して生命エネルギーを吸って生きている生物でした。

二人の出会い

 本作の主人公の場合は「知性を持つ武器(インテリジェンス・ウェポン)」と呼ばれ、生命活動のための捕食などは行っていないので、ソーディアンに近いのかも知れません。何者がなんのために剣に転生させたのかはまだ不明ですが、主人公は剣の装備者となった黒猫族の少女フランのために来たのだと確信しているので、本人が納得しているのならどうでもいいのかも知れません。

コス変更

 少女というよりは女児といった雰囲気のフランは、両親と旅をしていましたが両親を失ってしまい奴隷商人に捕まって奴隷をさせられていたという不幸少女です。旅の目的は、獣人族の中で唯一進化しないとされ、見下されている黒猫族が進化する手がかりをつかむためだったそうで、フランの願いも強くなって進化することです。主人公を師匠と呼び、全幅の信頼を置くフランとフランを娘のように可愛がる主人公の二人旅。

戦うフラン
戦うフランその2

 出会いの後、作中で描かれたのは冒険者ギルド登録、ダンジョン攻略というこれも「なろう」系テンプレの行動でしたが、主人公が剣になったせいで、これも「なろう」系によくあるハーレム系とは全く無縁。金も女も名誉もいらないという。また世界を救うとか魔王を倒すといった大それた目標もありません。あるのはフランを助ける、フランの目的を果たすということだけ。

西郷さん色紙

 西郷隆盛は「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也」と言っていますが、主人公はまさにこれです。隆盛は続けて「この仕末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり。」と言っていますが、主人公は国家の大業とかは無縁でしょうね。ただ、フランの目的達成のために必要ならば魔王を倒すとかにも挑むでしょうが。

可愛いフラン
可愛いフランその2

 主人公の剣のCVは三木眞一郎、フランのCVは加隈亜衣と、非常に達者かつ安定したキャスティングということもあり、「なろう」系によく見られるシナリオの不安定さがなく、戦闘もしっかり描かれているので安心して見ていられる作品でした。しかも「なろう」系が大体しくじる国家体制とか世界構造などに関してもほとんど描かれない(フランにはまだ難しい話はわからないし、主人公も全然興味がない)ので、明確な矛盾なども出てこないのもいいですね。

魔剣カオス

 意思を持つ剣ということでもう一つ思い出したのは、アダルトゲームの名作「ランス」シリーズに登場する魔剣カオスです。こちらはもとが盗賊だったせいか煩悩が消えておらず、非常にスケベで、画像のようにオーラを使ってエロいことを行ったりしていました。

手がある師匠

 主人公も念動によって手を作り出して料理したりできるので、その気になればエロエロなこともできそうですが、多分そういう煩悩自体がなくなっているようです。というか、剣になってすら人間の煩悩が残っているとしたらその方が辛いでしょうね。初期には「美女に使って貰いたい」という願望を吐露していましたが、もはやフランで充分のようです。

師匠の妄想

 主人公は自律行動が可能で、倒した相手のスキルや特性を獲得することが可能なため、万能と呼べるほどのスキルや魔法を備えており、剣装備中はフランもそれを共有することができるのでチートクラスの力を発揮できますが、剣がない状態では一転してひ弱になってしまうという弱点があります。まだまだ上には上がいるという状況で、俺TSUEEE!!という感じもなく、「なろう」系テンプレな特徴を持ちつつも、描き方で独自性を発揮した作品だといえるのではないでしょうか。ぜひ二期を制作して欲しいですね。

ヤマノススメ感想

 次は「ヤマノススメ Next Summit」。アニメとしては4期目ですが、1期は5分アニメ、2~3期は15分アニメで、4期にしてようやく30分アニメになったという成り上がり作品。ご新規さんは1~3期を見なければならないかというとそんなことはなく、1~4話が1~3期の総集編となっているので、ここから視聴しても充分いけるという親切設計になっていました。

ザ格差社会の縮図

 しかし、総集編ではあおい達の家のブルジョワぶりと対照的なここなの家の貧乏ぶりなんかが出てこないので、ここなは年下ながら体力と運動神経に富んでいておまけに手先が器用で料理が得意な完璧超人という描かれ方になっています。ここなの貧乏ぶり(ここなの責任ではありませんが)については、2019年7月13日付の当ブログ記事(https://nocturnetsukubane.blog.fc2.com/blog-entry-1698.html)をご覧頂ければと思います。

レギュラー五人組

 閑話休題。本編に入る5話からが純然たる新作となっていて、あおい達が1年生の晩秋から2年生の夏頃までが描かれています。キャンプなら冬も行けるようですが、登山だと冬は素人クラスはシーズンオフということで、湖だの釣りだのといった登山以外のイベントも描かれていました。一生一度のJK時代、確かに登山だけに青春を賭けるという訳にもいかないでしょう。

仲間もいっぱい

 しかし、あおいの心の中には1年生の夏に挫折した富士登山へのリベンジがずっとありました。今回のラストは再度の富士登山チャレンジとなっています。前回も、そして今回も高山病に悩まされるあおい。それもあおいだけ。ベテラン登山家の楓や体力抜群なここなはともかく、あおい同様素人のひなたやほのかも全然高山病にならないのですが。

頭痛に悩まされるあおい

 Wikipediaによると“概ね2400メートル以上の高山に登り酸欠状態に陥った場合に発生する症候群”だそうで、“主な症状は、頭痛、吐き気、嘔吐、眠気(めまい)である”とのこと。あおいは主に頭痛に悩まされていました。やはり高山病にかかりやすい人とかかかりにくい人というのはあるようですが。

高山病あおい

 個人的体験でいえば、2000メートルまでは全然平気で、3000メートルを超えると息が切れた記憶はあります。3000メートル以上という場所で行ったことがあるのはユングフラウヨッホ(3466m)、エギーユ・デュ・ミディ(3777m)、ウンターロートホルン(3103m)などですが、登山列車やロープウェイで行ったこともあり、高山病とは無縁でしたね。自力で行くのと機械力で行くのでは違いがあるのでしょうか。

富士山からのご来光
富士山制覇

 しかし、高山病に悩まされながらもそれまで積んできた登山体験もあって、あおいもついに富士山頂上を極め、ご来光を拝むことが出来ました。去年もいた外人カップルが今年も居たのに笑います。富士山マニアか。

ゆるキャン化?

 原作がどうなっているのかはわかりませんが、日本の最高峰である富士山を制覇した後はどうするんでしょうか。もちろん本格的に登山をするとなれば日本アルプス縦走とか色々あるし、海外での登山という手もあるんだとは思いますが、そこまで本格的な方向に行くのでしょうか。山でキャンプするということになると「ゆるキャン△」との競合も起こりそうな。いや、別に起きてもいいんですが、視聴者が混同し始めたりして。いっそコラボして「ヤマノキャン△」なんて。

アキバ冥途戦争

 最後に「アキバ冥途戦争」。CygamesとP.A.WORKSによるオリジナルアニメです。P.A.WORKSは「お仕事シリーズ」という働く女の子を中心にした作品群を制作しており、「花咲くいろは」や「SHIROBAKO」は評価も高い私も好きです。本作もメイド喫茶で働く女の子を中心に据えているという点では「お仕事シリーズ」の一篇と言うことも出来るのですが…果たしてそう言っていいのかどうか。

上京してきたなごみ
メイドがメイドに絡む

 本作で描かれる秋葉原にあるメイド喫茶は、暴力団に近い組織で、各店舗は系列に所属しており、抗争を繰り広げています。当然メイドはヤクザに近い存在です。主人公和平なごみは可愛いメイドになることを夢見て上京してきており、彼女の認識はほぼこの世界のメイド喫茶とかメイドだったので、知り合いになった可愛いメイド(ねるら)が「メイドに暴力はつきもの」とさらっと言っているのに衝撃を受けていましたが、上京中の列車か飛行機が異世界に迷い込んだのかも知れません。

ツインテを詰める
ツインテを詰めろ

 指詰めの代わりにポニテやツインテを詰めるとかはまあご愛敬(当人らは指を詰めるほどの覚悟や恐怖を感じていますが)なんですが、反面普通にピストルを撃ち合って殺したりしています。その頻度はリアル暴力団を遙かに超えており、正直これほどおっかないアキバのメイド喫茶に通う一般人の気持ちがわかりません(笑)。近づけないよこんな剣呑な場所。

お萌様
初期のメイド喫茶
初期から萌えと暴力

 本作の歴史として、明治初期に存在した日本初のメイド「お萌様(CV釘宮理恵)」が萌えと暴力で秋葉原の民を魅了したとされているので、メイドやメイド喫茶の性格が変質したのではなく、この世界では最初からそういう存在だったらしいです。

とんとことんのメイド達
とんとことん相関図

 なごみが勤める「メイドカフェ とんとことん」はケダモノランドグループに所属していますが、末端組織に近く、グループ内でも「ブタ小屋」とディスられています。上部組織への上納金(おひねりちゃん)が滞っていますが、なごみと同時期に入店した万年嵐子がライバル店を次々と潰した事から、「新星の武闘派」と注目されることに。

普通に発砲
オタ芸で殺しまくる嵐子

 この万年嵐子、36歳でしかも15年間は刑務所に入っていたという凄い人。この人の「行ってらっしゃいませ」は絶対「逝ってらっしゃいませ」だ。1話での嵐子によるライバルメイド喫茶「チュキチュキつきちゃん」壊滅劇が、オタ芸を繰り広げながらの銃乱射による殺戮劇で、まさかずっとこのまま行く作品なのかと呆然としました。結果的には「出オチ」に近かったですが。

竹達彩奈死亡コメント
血と暴力の洗礼
血と暴力に直面するなごみ

 ほぼ毎回死人が出ており、しかもビッグネーム声優がゲスト出演しては死んでいっては公式Twitterに“死亡コメント”が掲載されるという。1話で竹達彩奈、2話で小松未可子、3話で生田目仁美、4話で高橋李依、5話で小倉唯などと多士済々。全部が全部嵐子が殺している訳ではありませんが。

ねるらちゃん
姉妹の契り

 6話にしてケダモノランドグループと対立抗争中のメイドリアングループに所属しながら、なごみと姉妹の契りを結んだねるらが死亡したことで、「なんであり」感が非常に強まりました。私はてっきり最終回まで生き延びてねるらがラスボスになるかと思っていましたよ。

ドスの効いたネルラ
ねるらの最期

 なごみ役尾の近藤玲奈も「あそこまで良い子すぎると『いつか裏切るんじゃないか』と少し思っていた」そうですが、“裏表のない素敵な人”だったんですね。オリジナルでそう言われた「アマガミ」の絢辻詞は思いっきり裏表のある人でしたが(笑)。

嵐子死亡
嵐子死亡その2

 毎回のように人死にがある本作ですが、終盤に近づきにつけ暴力と死がエスカレートしていき、ラス前の11話ではとうとう嵐子まで死亡してしまいます。一体ラストはどうなるんだと思ったら…ああいうことになるのか。ネタバレはしませんが、18年後のアキバやメイド喫茶はごく平和になっていて、この世界に近い姿になっていたので、死と暴力の行き着いた果てに漸く「これじゃいかん」という機運が生まれてきたのでしょうか。あんまり平和になると「本来のメイドはこんなんじゃない!」とか言い出す人も出てきそうですけど。

凪も殺すモブメイド
凪の最期

 個人的には「チュキチュキつきちゃん」というフレーズが出てくる度に笑いそうになりました。登場人物がシリアスに言う(多分内心笑いを堪えている)のが妙に面白くて。結果的に嵐子が冒頭で壊滅させた「チュキチュキつきちゃん」の残党モブメイドが嵐子を殺し、嵐子と姉妹の契りを結んでいたケダモノランド総帥の凪をも殺すというMVP的活躍を見せましたが、凪は嵐子の死後タガが外れて逆らう者は皆殺し状態になっていたので、モブメイドが打たなくても誰か幹部が撃ち殺していたように思います。

チュキチュキつきちゃん

 ちなみに「チュキチュキつきちゃん」、メイドがうさ耳をつけていたのでケダモノランドグループだと思っていましたが、メイドリアングループだったんですね。ケダモノランドグループじゃないのにうさ耳をつけていたはやはり気に入らなかったらしく、なごみを挑発役にして殺させることで抗争の火種とするつもりだったという。つまりなごみは捨て駒のはずでしたが、嵐子が同行したことで目論見は大きく外れることに。

侍女茶館
若き日の凪と嵐子

 しかし成功作かというと…微妙なんですよね本作は。メイドと任侠という相反する様子を無理矢理合体させたところが面白いといえば面白いのですが…無理に無理を重ねすぎたというか。この世界、警察も結構腐敗していてメイド担当(マル暴ならぬマルメイドとでもいうのでしょうか)は賄賂を貰って目をつぶったりしていましたが、ここまで人が死ぬとさすがに放置できないと思います。でもほとんど出てこないんですよね。まあ“世紀の怪作”として記憶には残るでしょう。怪作と言っても「迷家-マヨイガ-」とか「グラスリップ」といった真正怪作とは比べものになりません。意欲作と言うべきでしょうかね。

何も知らなかったなごみ
なごみ36歳

視聴予定の2023年冬季アニメ:来季は視聴12本+リザーバー6本と“大漁”です

ハウステンボスイルミネーション

 寒波到来で、真冬のような寒さが続いています。今日は雨まで降って寒いのなんの。でもなぜか恒例のウォーキング中に俳句が三つも浮かびました。

 水鳥が 澱みに群れて 年の内 

 白鷺が 早瀬に立つや 年の暮

 冬紅葉 氷雨と共に 落ちにけり

 なお高校生の頃から俳号として「冬空(とうくう)」を使っています。太平洋側の薄い水色の晴天でも、日本海側の鈍色の曇天でも、好きな方をイメージしていただければと。珍しく句が量産できたので、今後は当ブログも俳句ブログにイメチェンしていきましょうか…

調子に乗んな

 スペちゃんに怒られる(笑)。これはコラ画像みたいですが、実際に放映されたものです。ただスペちゃんとしては本来…

良い勝負をしましょう

 …と言いたかったのですが、策士エルコンドルパサーに教えられたフランス語が“調子に乗んな”だったという。多分エルは後でグラスちゃんに「腹を切りなさい」と怒られたことでしょう。

冬アニメ一覧

 さて今年もあと2週間。「年の内」と言うべきか「年の暮」と言うべきか迷う時期です。同じような意味ですが、ニュアンス的に「年の内」の方がゆとりがあって「年の暮」ほど差し迫った感じがないとされています。「年の瀬」というとさらに差し迫った感じがしますね。という訳で、そろそろ来年冬季の新作アニメを見繕う時期でもあります。例によって五十音順で紹介していきますが、来季は二期となる作品が多いので、まずは二期作品から。

陰実

 その前に、今季作品の「陰の実力者になりたくて!」は連続2クール作品だそうで、もちろん来季も視聴を継続します。配下は女の子ばかりだし、寄ってくるのも大半は女の子ですが、本人には全然恋愛する意識がないのでハーレムにはならないという。

防振り2期

 まずは「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。2」。通称「防振り」。アニメ1期は2020年冬季アニメだったので、3年ぶりの2期制作ということになります。原作は「なろう」系作品ですが、舞台は異世界ではなく純然たるゲーム内の世界です。

防振り2期その2

 VRMMO「NewWorld Online」に夢中のメイプル。 防御力に極振りしてしまい、プレイ当初はカッチカチの耐久プレイになるかと思われたが、凶悪なスキルを複数取得し、繰り広げたのは蹂躙に次ぐ蹂躙! 異常な戦いぶりから、「ラスボス」扱いされる有名プレイヤーとなったのだった。 親友のサリーと立ち上げたギルド【楓の木】も、個性的で頼れる仲間が集まり、その結束は一段と強まっていった。そして――。「New World Online」に新たな階層が実装!かつてのライバルと手を組んだり、新たな仲間が増えたり、 さらに新たなイベントも開催されたり!? ここでもやっぱりメイプルたちの大暴れは確実......? 世界は広がり、冒険はますます楽しくなっていく!…とのことです。

神達に拾われた男2

 「神達に拾われた男2」。アニメ1期は2020年秋季アニメでした。原作は「なろう」系で、王道とも言える異世界転生ものです。ネットでは「見た後に何も残らない」とか辛辣に批評されたりしていましたが、主人公に嫌味がないので個人的には嫌いではありませんでした。なので取りあえず見てみます。

神達に拾われた男2その2

 「やさしさに包まれる、異世界スローライフをもう一度」神々によって子供の姿で異世界へ転生したリョウマは、ジャミール公爵家をはじめとしたあたたかい人々との出会いを経て、異世界ライフを謳歌していた。前世での経験とスライムたちの能力を駆使して開業したクリーニング店「バンブーフォレスト」は業績も上々で、ある日別の街での「2号店」出店の話が持ちかけられる。はじまりの街・ギムルを離れ…リョウマに旅立ちの時、来る!? ひろがる世界の先に、新しい出会いと挑戦がリョウマを待っていた。まったり異世界スローライフファンタジー、シーズン2開幕!…とのことです。

吸血鬼2

 「吸血鬼すぐ死ぬ2」。原作は「週刊少年チャンピオン」連載の漫画で、アニメ1期は2021年秋季アニメでした。最初はう~んという感じでしたが、尻上がりに面白くなった印象があります。ドラルクの「スナァ…」が癖になります。

吸血鬼すぐ死ぬ2その2

 シンヨコナイトリターンズ! ひょんなことからコンビを組むことになった吸血鬼退治人(バンパイアハンター)ロナルドと超絶ザコ吸血鬼ドラルク、そして、愛すべきアルマジロのジョン。夜な夜な繰り広げられるギャグラッシュにオータム書店の新たな刺客が参戦し、おなじみのバカと変態たちも大暴れ、ドラルクは変わらず塵と化す! トンデモ吸血鬼蔓延る新横浜の平和と秩序を守れるのか、ロナルド?!…とのことです。

虚構推理2

 「虚構推理Season2」。原作は推理小説で、2012年に「第12回本格ミステリ大賞」小説部門を受賞しています。アニメ1期は2020年冬季アニメで、「防振り」同様3年ぶりの登場ということに。

虚構推理2その2 - コピー

 “怪異”と呼ばれるものたちは、この世に確かに、当たり前に存在している。“怪異”たちの“知恵の神”である少女・岩永琴子のもとには、今日も“怪異”にまつわる悩みごとが持ち込まれていた。そんな琴子の隣に立つのは、一目惚れした相手であり、“怪異”にさえ恐れられる男・桜川九郎。これは、普通ではない2人が力を合わせ、“怪異”たちの引き起こす理外的でミステリアスな事件に【虚構】で立ち向かっていく物語。 2人が挑む奇想天外な新事件の行方と、その恋の進展は――!? [恋愛×伝奇×ミステリ]再び!!…とのことです。

魔王学院2

 「魔王学院の不適合者 Ⅱ ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」。原作は「なろう」系でアニメ1期は2020年夏季アニメでした。今回主人公アノス様の声優が変更されています。なぜなら“やらかした”鈴木達央だったから。後任の梅原裕一郎もイケメン・イケボ声優なのでしっかりやってくれると思います。

魔王学院2その2

 2年の時を経て《不適合者》が帰ってくる!原作でも人気の高いシリーズ最大のエピソード《大精霊編》が遂にTVアニメ化。魔族と人間の戦争を阻止したアノスの前に現れたのは、暴虐の魔王を滅ぼす新たな“神の子”だったー。 あらゆる理不尽をものともしない《不適合者》の新たな戦いが始まる。「この平和な時代に転生し、俺も一つ手加減というものを覚えた」…とのことです。

ダンまち
文豪ストレイドッグス

 …ここまでで「陰実」も入れて6本。十分多いので「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 深章 厄災篇」と「文豪ストレイドッグス 第4シーズン」はパス。なんか飽きちゃいました。

お隣の天使様 

 ここから新作です。「お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件」。原作は佐伯さんの小説で、タイトルの長さでおわかりのとおり「なろう」系です。略称は「お隣の天使様」。「天使様」を“ライスシャワー”石見舞菜香が演じるということで、天使ぶりに期待しましょう。

お隣の天使様2

 進学して一人暮らしを始めた高校一年生の藤宮 周。 彼の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。 特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。 自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。 隣同士で暮らす二人は、ゆっくり、少しずつ、お互いの心を通わせていく。 これは、可愛らしい隣人との、甘くて焦れったい恋の物語――…とのことです。

お兄ちゃんはおしまい!

 「お兄ちゃんはおしまい!」。原作は「月刊ComicREX」連載のねことうふの漫画作品です。略称は「おにまい」。なかなかにタイトルがキャッチーですな。お兄ちゃんがお姉ちゃんになっちゃうみたいです。

お兄ちゃんはおしまい!2

 引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!? 鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…! もう2年も外に出ないで いかがわしいゲーム三昧… たまには働いてもらわなきゃ!みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり…。さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、 まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに!?…とのことです。

久保さんは僕を許さない

 「久保さんは僕を許さない」。原作は「週刊ヤングジャンプ」連載の雪森寧々の漫画作品です。タイトルの「僕」は「モブ」と読むそうです。

久保さんは僕を許さない2

 高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。彼は、存在感ゼロの”モブ”男子だったのだ。 それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。 なんと同じクラスの”ヒロイン級”美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。特別になれない”モブ”男子と、彼の前に現れた”ヒロイン”女子。教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。誰だって、誰かの”特別”になれる。でもその感情に”恋”と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。“ラブコメディ”の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。…とのことです。

スパイ教室

 「スパイ教室」。原作は竹町のライトノベルで「第32回ファンタジア大賞」の大賞受賞作だそうです。最近「なろう」系に押されっぱなしな感のあるラノベ勢ですが、反撃なるか?タイトル的には「暗殺教室」を思い出しちゃいますが。声優陣が豪華。

スパイ教室2

 陽炎パレス・共同生活のルール。一つ 七人で協力して生活すること。 一つ 外出時は本気で遊ぶこと。 一つ あらゆる手段でもって僕を倒すこと。――各国がスパイによる"影の戦争"を繰り広げる世界。任務成功率100%、しかし性格に難ありの凄腕スパイ・クラウスは、死亡率九割を超える『不可能任務』に挑む機関―灯―を創設する。しかし、選出されたメンバーは実践経験のない7人の少女たち。毒殺、トラップ、色仕掛け――任務達成のため、少女たちに残された唯一の手段は、クラウスに騙しあいで打ち勝つことだった!? 世界最強のスパイによる、世界最高の騙しあい!…とのことです。

ツンリゼ

 「ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん」。原作は恵ノ島すずの小説で、タイトルの長さでおわかりのとおり「なろう」系にして「悪役令嬢」ものです。略称は「ツンリゼ」。「悪役令嬢」ものは、「はめふら」は良かったんですが他はイマイチで…本作はどうでしょうか。

ツンリゼ2

 「ツンが強い!ツンが強いぞ、リーゼロッテ!」王太子であるジークヴァルトは突然聞こえた神の声に困惑した。神曰くジークヴァルトの婚約者・リーゼロッテは“ツンデレ”で、 “破滅”の未来を迎えるらしい……? 彼女のキツめの言動は、全て照れ隠し!? 神が解説する彼女の本心が可愛くて一人悶えるジークヴァルトは、知る由もなかった。実は神の正体が、ゲーム実況と解説をするただの高校生だと……。乙女ゲーム『まじこい』で遊んでいた自分たちの声が、突然ゲームの攻略対象キャラ・ジークヴァルトに届くようになった“神”こと実況の遠藤くんと解説の小林さん。2人は、どのルートを選んでも破滅を迎えるリーゼロッテを救うべく、ときに的確に、ときにリーゼロッテの“ツンデレ”に悶えながら、ジークヴァルトに実況と解説を届けていく。神託(※ゲーム実況)を頼りに婚約者を救え! 隠したい本音がダダ洩れな悪役令嬢のバッドエンド回避なるか!? 現実の高校生の実況と解説が、乙女ゲームに“神の声”として届く!? リアルとゲーム世界が交差する、ファンタジー・ラブストーリー…とのことです。

転天

 「転生王女と天才令嬢の魔法革命」。原作は鴉ぴえろの小説で、タイトルは短いですが「なろう」系です。「王宮百合ファンタジー」とのことですが、百合は大好物ですじゃ。略称は「転天」。

転天2

 パレッティア王国王女、アニスフィア・ウィン・パレッティアには前世の記憶がある。 魔法が当たり前に存在する世界に転生し、魔法使いに憧れるアニスフィアが夢見たのは、魔法で空を飛ぶという、破天荒で非常識なことだった。けれど、なぜか魔法が使えないアニスフィアは日夜、キテレツ王女とあだ名されながら、怪しげな研究に明け暮れるはめに。ある夜、お手製魔女箒で空へ飛び立ったアニスフィア。暴走する箒が飛び込んだのは、貴族学院の夜会。そこでは、魔法の天才と噂される完璧公爵令嬢ユフィリアが、アニスフィアの弟・アルガルド王子から婚約破棄を宣言されているところだった。声もなく流されるユフィリアの涙を見たアニスフィアはそっと手を差し伸べる。──この魔法はあなたの笑顔のために。2人の少女が未来を切り開く「転生×天才」魔法ファンタジー!…とのことです。

異世界のんびり農家

 以上で12本。ちょっと多いですね。それでは例によって超豪華なリザーバーの選定を。最近は年のせいかガマンが効かなくなって、結構あっさり視聴を打ち切るのでリザーバーも登用されるチャンスが高まっています。視聴予定作品が多いのでリザーバーも増やしてなんと6本です。まずはブラック企業で命を落とした青年が神様に授けられた「万能農具」を手に、第二の人生を送る農業ファンタジー「異世界のんびり農家」。これは今季の「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」がダメダメで視聴を打ち切った影響でリザーバー落ちしていますが、面白ければいいですね。

大雪海のカイナ

 拡がり続ける「雪海」により、大地が消えかけた異世界で、少年カイナと少女リリハが滅びかけた世界を変える物語「大雪海のカイナ」。原作は弐瓶勉で、この人は漫画家ですが本作では原作担当で作画は武本糸会。“超大作ファンタジー”と銘打っており、絵柄からはなんとなくジブリ作品的な雰囲気を感じますが…

暗黒兵士

 突然の解雇宣告を告げられた30代の魔王軍暗黒兵士が人間族の村に流れ着き、駆け出し冒険者になるという「解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ」。原作は岡沢六十四の小説で「なろう」系です。魔法が使えないから解雇というなら、そもそも最初から雇うなと思いますが。あとこの手の作品はスローライフにならない率ほぼ100%。

氷属性男子

 雪女の末裔とう男子とクール系女子のお仕事系ファンタジーラブコメ「氷属性男子とクールな同僚女子」。原作は殿ヶ谷美由記の漫画作品です。クール系な二人のラブコメというと、「理系が恋に落ちたので証明してみた」的な雰囲気を感じますな。

異世界放浪メシ

 異世界召喚されたリーマンが固有スキル「ネットスーパー」で取り寄せた食品が異世界ではとんでもない効果を発揮するという「とんでもスキルで異世界放浪メシ」。原作は江口連の小説で「なろう」系です。なぜか「なろう」の異世界は当たり前のようにメシマズで、現代日本の料理が絶賛されますが、たまにはメシが死ぬほど美味い異世界とか描いて欲しいものです。

人間不信者

 人間不信に陥った4人の冒険者がパーティーを組んで冒険する「人間不信の冒険者たちが世界を救うようです」。原作は富士伸太の小説で「なろう」系。人間不信者同士は信頼し合えるのでしょうか?
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