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トップをねらえ!(その6):第六話「果てし無き、流れのはてに…」

ゲス顔のミク 


 某超人気アイドルグループが解散の危機であるとか、「名は体を表す」という諺がこれほどピッタリな話もないなと思ってしまう名前のバンドのメンバーの不倫の話とか、巷では大きく取り上げられていますが、全く無視して30年近く前のアニメの話をしている当ブログ。これでいいのかという気もしないではないのですが…正直あんまり興味ないんですよね、これらの話に。芸能界全体に興味がない訳ではないので、食い付きたくなるネタがあればきっと取り上げるんでしょうが。

タイトルはカラーでした

 

 さーて、じゃあ30年近く前のアニメの話を始めましょう。始まりがあれば終わりもあるということで、遂に最終回の「トップをねらえ!」。第六話は「果てし無き、流れのはてに…」です。

果てしなき流れの果てに 

 タイトルの元ネタは日本SF界の巨匠・小松左京の最高傑作の呼び声も高い「果てしなき流れの果てに」です。中学生の頃に読んだのでもう内容はすっかり忘れてしまいましたが、無限に砂が落ちる砂時計とか出てきたような。

ハーモニー 

 「果てしなき流れのはてに」は2014年に「SFマガジン」が700号記念で実施した「オールタイムベストSF」における国内長編部門で堂々の第2位に入っています。3位は光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」で、この2作品は上位の常連です。1位は伊藤計劃の「ハーモニー」で未読なんですが、5位に「虐殺器官」も入っており、この人の34歳での早世が極めて残念です。ぜひ読まねば。

西暦2048年5月22日 

 さて、最終話はなぜかほぼ全編モノクロなんです。金がなくなったから?いえいえその逆。第四話「発進!!未完の最終兵器!」が大いに盛り上がったので、五話と六話は何をやっても良いということになり、あえてモノクロのシネマスコープ(1:2.35の横長サイズ)にしたんだそうです。カラーより金がかかったらしいですよ。素直にカラーで見たかった気がしますけどね。

カシワラ校長とアマノ中佐 

 第五話から一気に時間が進んで西暦2048年。なんと15年も経過しているのですがその理由はすぐに明らかになります。オオタコーチ(2033年12月19日没)の墓に参ったカズミとカシワラ校長が会話しています。カズミも中佐になったということですが、実年齢44歳(ウラシマ効果のせいで肉体年齢は10歳は若いでしょうが)だから当然といえば当然。人類を救った英雄なのだからもっと昇進していてもおかしくないと思います。それにしてもカシワラ校長はちょっと老けすぎじゃなかろうか。管理職はいろいろ苦労するんでしょうかね。

別れを惜しむ生徒達 

 今日宇宙に出発するというカズミ。沖女の生徒達も駆けつけて別れを惜しんでいます。皆から「コーチ」と言われているのでかつてのオオタコーチのように沖女でコーチをしているんでしょう。カズミもコーチと結婚してオオタ姓になっているので自身もオオタコーチな訳ですが。カズミにしがみついて泣いているのはキミコの娘のタカミです。

軌道エレベーター 

  ハワイの第一軌道ロープウェイ基地から宇宙ステーションに向かうカズミ。なんか観光用みたいで緊迫感がありませんが、第三宇宙ステーション「メリディアン・スター」まで直通だそうです。

地形が変わってしまったオーストラリア 

 途中で眼下に見るオーストラリアはすっかり地形が変わってしまっています。スペースコロニーが落ちてきたり、なにかと被害の出る大陸ですね。前回の太陽系絶対防衛戦でブラックホールを作った影響で地球の地軸が歪んでしまったのだそうです。

担当者とやりとり 

 ロープウェイ内でカルネアデス計画の担当者と今回の計画について議論するカズミ。彼は担当者なのに(担当者だから、かも知れませんが)この計画には懐疑的なようです。宇宙怪獣の巣である銀河系の中心ごとブラックホールで飲み込むという恐るべき計画なので、人類にそんな権利があるのかと思っています。成すべき事の途方もない大きさにすくんでいるとも言えましょう。

カルネアデス 

 ちなみにカルネアデスとは古代ギリシャの哲学者で、「カルネアデスの板」ないし「カルネアデスの船板」という問題を提起したことで知られています。船が難破し、海に投げ出された乗組員が命からがら、壊れた船の板切れにすがりついたところ、もう一人、同じ板につかまろうとする者が現れます。しかし、二人がつかまれば板そのものが沈んでしまうと考えた乗組員は、後から来た者を突き飛ばして板に捕まらせず、結果水死させてしまいます。その後、救助された乗組員は殺人の罪で裁判にかけられますが、罪に問われませんでした。

カルネアデスの板その1 

 これは「正当防衛」と並んで人を殺しても罪を問われない「緊急避難」の例として、現代でもよく引用される寓話です。つまり人類と地球を存続させるため、銀河系中心部を消滅させるという今回の作戦が、まさに緊急避難に該当するという論理で「カルネアデスの板」から名前を取って「カルネアデス計画」と命名したのでしょう。

カルネアデスの板その2 

 ただし、現代日本の法律では、行為によって守られた法益と侵害された法益のバランスによっては、「過剰避難」と捉えられる場合もあります。銀河系中心部を消滅させることで侵害される法益がどれほどのものか…それは神ならぬ身にはわかりかねますが、確かに担当者が躊躇する気持ちはわかるような。

カルネアデスの板その3 

 事の是非はわからないものの、何もしなければ自殺同然。今しなければならないのは生き残るための努力だというカズミ。彼女が計画に肯定的なのは、きっとノリコが作戦に参加しているからでしょう。

バスターマシン3号登場 

 目的地の宇宙ステーションの向こうにバスターマシン3号が。木星を圧縮して建造した超巨大サイズのブラックホール爆弾です。木星を3万分の1に圧縮したそうです。言ってみれば別の形での「さよならジュピター」ですね。

さよならジュピター 

 映画は1984年公開で「トップをねらえ!」より先行していますが、評判が悪くて興行的に失敗してしまいました。反面小松左京の小説版は評価が高く、星雲賞を受賞しています。その他売買対象になったり(アシモフの「木星買います」)と、木星も色んなところで迷惑を被っていますね。

銀河中心殴り込み艦隊 

 その頃、銀河中心部にはヱルトリウムを旗艦とする「銀河中心殴り込み艦隊」の姿が。艦隊の主軸はヱクセリヲン級の発展型であるスーパーヱクセリヲン級やツインヱクセリヲン級のようですが、短期間でよくぞこれだけの艦隊を作り出しましたね。他のあらゆる物を犠牲にしたというのか。

カッコイイヱルトリウム 

 ヱルトリウムの上にヱクセリヲンが2隻縦に繋がったような船がありますが、これもツインヱクセリヲン級なんでしょうかね。ルクシオン艦隊にも参加していた第三世代の巡洋艦も相変わらず随行していますが、役に立つのでしょうか。もはや宇宙の棺桶ではないかと。

旗艦ヱルトリウム 

 ちなみにヱルトリウムは巨大戦艦ですが、船殻をたった一つの素粒子「ヱルトリウム」で構築しているため、破壊不能だそうです。理論上は「反ヱルトリウム」があれば対消滅で破壊できますが、人工素粒子なので「反ヱルトリウム」は存在していないと。

リングワールド 

 余談になりますが、ガイナックスの前身であるSF専門店は「ゼネラルプロダクツ」(略称「ゼネプロ」)という名前でしたが、これはラリー・ニーブンのSF小説「ノウンスペース」シリーズ(有名なのは「リングワールド」)に登場する巨大企業「ゼネラル・プロダクツ」に由来しています。

ノウンスペースシリーズ 

 ゼネラル・プロダクツは草食動物から進化した「ピアスンのパペッティア人」という極めて臆病ながら商売熱心な異星人が作った星間企業で、事実上直径60光年のノウンスペース領域を経済的に支配しています。主要な商品として、「絶対に壊れない」宇宙船の船殻があります。なぜ壊れないのかといえば、非常に巨大な単一の分子でできているためです。唯一船殻を破壊する方法は反物質を接触させることですが、偶然反物質に接触して壊れるというエピソードの短編も書かれています。ヱルトリウムもこのゼネラル・プロダクツの船殻をモデルにしているものと思われます。

ゼネプロの会報誌「パペッティア通信」 
 なにしろゼネプロの会報誌の名前が「パペッティア通信」でしたからね。ちなみに女の子の周囲にいる変なのがパペッティア人です。絶対に破壊されない船殻は対宇宙怪獣戦では非常に魅力的ですが、艦載機発進などのために開口部が設けられているので、船殻自体は無傷でも内部が破壊される可能性はあります。航宙士にはエスパーと電脳化されたイルカを動員し、これによりヱクセリヲン級など第四世代の航宙艦の弱点であった、ワープ中の亜空間での索敵不能問題が改善されているそうです。

ノリコとユング 

 そのヱルトリウムの船内にはノリコとユングの姿が。超光速移動をしているので姿は全く変わっていません。地球では15年が経過していますが、ここでは半年程度しか時間が経過していないようです。バスターマシン3号の到着を待っていますが、誰が乗ってくるかは知らない模様です。

バスターマシン3号内のカズミ 

 バスターマシン3号内のカズミ。マシーン兵器パイロットの制服ではありませんが、依然として露出の多い服を着ていますね。ハイレグも相変わらず。タカミ達沖女の生徒達から貰った千羽鶴も飾られています。

艦隊に合流するバスターマシン3号 

 超長距離ワープであっという間に「銀河中心殴り込み艦隊」に合流するバスターマシン3号。その大きさは長径869km、短径415km、月の4分の1程度の大きさというとてつもないもので、スターウォーズに登場したデス・スター(直径120㎞)もデス・スターⅡ(直径160㎞)もぶっ飛ぶ大きさです。

バスターマシン3号の大きさに驚くタシロ艦長 

 バスターマシン3号のあまりの巨大さに驚くタシロ艦長。いつもこの人を登用するとは人材不足か地球帝国は(笑)。まあ太陽系絶対防衛戦に勝利したこの人をさし置いてカルネアデス計画を任せられる人はいないでしょうが。副長も一緒で相変わらずのゴールデンコンビです。

ノリコとの再会を喜ぶカズミ 

 ヱルトリウムにやって来るや否や、ノリコを見つけて大喜びするカズミ。いきなりBBAに捕まってあっけにとられるノリコとユング。

当惑するノリコ 

 15年ぶりの再会なのでカズミが喜ぶのは無理ないのですが、ノリコ達からすると半年でいきなりBBA化したカズミに唖然とするばかりです。ここでもウラシマ効果により、あれだけ親しかった二人が時間を共有出来ないという悲劇が。

ノリコの自室に貼られた写真 

 ノリコの部屋に貼られた写真。コーチとカズミの結婚式の写真があります。結婚式でもグラサンかよ、コーチ(笑)。

キミコからの手紙 

 タカミがカズミに託したキミコの手紙。やたら達筆ですが、この時代でも肉筆派なんですね。貰う方はその方が嬉しいけど、私のように字が下手な人間には苦痛なんですよね。

タカミの立体写真 

 同封されていたタカミの立体写真。キミコもこれでメッセージを送れば良かったんじゃないか。老けた姿を見せたくなかったんでしょうかね。3歳前だったタカミがもう18歳目前に。ノリコとタメになってます。

涙するノリコ 

 作中毎回泣いているノリコですが、今回も泣きました。まあこれは仕方ないでしょうね。これで全話で泣きが入りましたが、泣かないノリコはノリコじゃない!

出撃前のみだしなみ 

 いよいよ出撃。その前に下着姿で身だしなみを整えるノリコとユング。サービスカットもモノクロだとちょっと物足りないですね。それにしてもマニキュアは必要なんですかね?

シズラー・銀 

 宇宙怪獣相手に役に立たなかったマシーン兵器(RX-7)に代わり、量産型ガンバスターであるシズラーが登場。分離合体機能はオミットされ、構造もガンバスターほど強靱ではないようですが、シズラービーム、シズラーミサイル、シズラーコレダーなど、ガンバスターと同系統の武装を搭載しています。何となくギャオスっぽい顔をしていますね。銀、ブラック、ホワイトの三種がありますが、色によって性能差とかはあるんでしょうか。

エスパーとイルカ
  
イルカが攻めてきたぞっ

 ヱルトリウムの操艦に携わっていると見られるエスパーとイルカ。ピラミッドパワーかおい。オカルトも取り込んでるなあ。イルカといえばディヴィッド・ブリンの「知性化シリーズ」を思い出しますが、それよりもなによりも子供の頃に見たこのイラストのインパクトが忘れられません。尾びれで立ってるのも貝殻型の戦車もツッコミどころではあるんですが、それよりも何よりも、なぜにボンベを背負っているのかイルカさん。元々空気呼吸なんだからそれはいらんのではないかいな。

バスターマシン2号のキー
  
ユングに引っぱたかれたカズミ

 出撃準備に向かうカズミはユングに呼び止められていきなり平手打ち。猪木かお前は。が、それはバスターマシン2号のキーを渡す代償でした。「あなたはいつも私が欲しいものを手に入れるのね。コーチも、バスターマシンもあなたのものよ」カッケエなあユング。それにしてもまたも例の制服になったカズミ。肉体年齢で30過ぎてかなり痛いんじゃないかと思いますが…美人だからいいのか。

艦載機発進完了 

 宇宙怪獣は数およそ80億超。戦闘準備は全て整い、ガンバスター以下艦載機も全機発進して、爆縮まであと32分。宇宙怪獣との接触まで44分ということで、12分の差で人類の勝ちだというタシロ艦長ですが…

ワープしてきた宇宙怪獣 

 この主張の根拠は、距離が近すぎてワープできないというのものでしたが、なんと宇宙怪獣は短距離ワープを可能としていました。宇宙怪獣も戦いによって進化していくようです。直接バスターマシン3号に体当たりしていく突撃型の宇宙怪獣。太陽系絶対防衛戦で人類がブラックホールを使用したのを憶えていて、今回も同じ手で来るということを見抜いていた様子です。

バリヤーに突っ込む宇宙怪獣 

 バスターマシン3号のバリヤーに突っ込み自爆する宇宙怪獣。2波3波と襲来して同じことをやられては…

バリヤー崩壊 

 案の定バリヤーが崩壊してしまうバスターマシン3号。第6~第8艦隊全滅。どんな犠牲を払ってでもバスターマシン3号を死守しろと命じるタシロ艦長。

戦うシズラー部隊 

 ここからは絵コンテ状態になって、人類と宇宙怪獣との死闘が描かれます。ガンバスターは敵が多いので分離して戦っていますが、量産型ガンバスターであるシズラーは槍や斧を振るって戦っています。

 

殴り込み艦隊の被害状況 

 爆縮まであと3分の被害状況。酷いものですが、何しろ宇宙怪獣の数が数ですからやむを得ないところでしょう。

バスターマシン2号健在
  
バスターマシン3号も健在

 バスターマシンは健在。これがハッカドール7話の元ネタです。健在と言っても3号は表面にクレーターができてボコボコになってます。

壊れて作動しないスレイブ 

 縮退に向け、バスターマシン3号の全スレイブが作動開始。しかし、破損して機能しないスレイブも多数あります。大丈夫なの?

廊下に溢れる負傷兵 

 爆縮30秒前。廊下に溢れる負傷兵達。これはヱルトリウム艦内なんでしょうか。艦が無事なだけでまだましな状態なんですが。

時間ですよ
  
スレイブ稼働率98%

 爆縮時間が過ぎましたが、何の変化もないバスターマシン3号。スレイブが98%しか作動せず、質量不足で爆縮が起きません。

意気消沈する艦長と副長 

 「神も仏もいないのか」「天が我らを見放しただけでしょう」「奇跡は…起きなかったな」と意気消沈するタシロ艦長と副長。万策尽きたか…

諦めない女ノリコ 

 しかし、諦めの悪い女が一人。「奇跡は起きます!起こして見せます!」このセリフもハッカドールがパロっていました。バスターマシンの縮退炉を使って起爆すると言います。

地球に帰れるわ 

 合体してガンバスターになってカズミも同調。バスターマシン1号と2号はそれぞれ縮退炉を持っているので、合体すれば1つ縮退炉が余るので、それで地球に帰れると言います。「二人で帰りましょう…地球へ」前回はノリコがカズミを励ましましたので、今回はカズミの番と言うことでしょう。

3号に突入したガンバスター  
ユングもやって来た

 バスターマシン3号に突入するガンバスター。さらに数を増して120億を超える数になった宇宙怪獣は亜光速で接近中。数の暴力で直接とどめを刺すつもりのようです。そんな中、高温高圧に耐えてなお中心部に向かうガンバスターに接近する影が。ユングの乗るシズラーブラックです。

潰れるシズラーブラック 

 シズラーブラックでは圧縮された木星の圧力には耐えられず、潰れていきます。「私達は死にに行くのではないのよ。自殺じゃないわ」と、ユングに戻るよう説得するカズミ。

同じ時間を過ごせない! 

 「でも…でもこんな所にいたら何十年何百年先か…いつ帰れるかわからないのよ!もう…同じ時は過ごせないのよ」と言うユング。

これで最後にしたいのよ 

 「知ってるわ。でも、皆は同じ時を過ごせるわ。タカミちゃんにはそんな思いをさせたくないの。これで最後にしたいのよ」ノリコの吹っ切ったような清々しい顔。ここまで自己犠牲を貫いてきたノリコです。

離脱するシズラーブラック
  
行ってらっしゃい

 「お願い、キミコに伝えて。必ず帰るって」「さよならは言わないわ。行ってきます」とノリコとカズミに諭されて「行ってらっしゃい…ノリコ…カズミ…帰って来たら…『おかえりなさい』と言ってあげるわ…」と離脱していくユング。ユングが泣くのは初めてかも。しかし…そんなダメージで大丈夫か?

次々に武器が使用不能に 

 あまりの超高圧に、次々と武器が使用不能になっていくガンバスター。カズミに「ごめんなさい…」と呟くように言うノリコに「いいのよ。ノリコと一緒なら」と微笑むカズミ。昔と関係性が逆になりましたね。

木星中心部に到達
  
高圧高温でボロボロになったガンバスター

 遂に木星中心部に到達。ガンバスターは超高圧と高温によりボロボロです。

うわあああああ! 

 「うわああああああ!!!」と叫びつつガンバスターの装甲を毟り取るノリコ。勢い余って服を引き裂いておっぱいポロリ。そういう状況じゃないのけどサービスショットです。

ごめんねガンバスター
  
心臓を取り出すように

 「ごめん…ごめんね、ガンバスター」と言いつつ、心臓をえぐり出すように縮退炉を取り出すノリコ。

縮退炉を突っ込む 

 フルドライブで臨界に達した縮退炉を突っ込み、脱出です。

ごめん…キミコ!もう会えない! 

 「ごめんキミコ!もう逢えない!!」涙で絶叫するノリコ。

ノリコが呼んだ気がして 

 地球では折しも七夕。「ママとノリコおばさんがもう一度逢えますように」と書かれたタカミの短冊を見ていたキミコが、ふと夜空を見上げます。「ノリコが呼んだような気がしたの…」ノリコの叫びは遥かな距離を超えて地球に届いたのでしょうか。

銀河中心部ビフォー
  
銀河中心部アフター

 銀河中心部の劇的改装ビフォーアフター。まあ、なんということでしょう。匠の手により、銀河中心部がすっかり真っ暗に。銀河中心部の星系に生命の存在する惑星がどれだけあったかは判りませんが、宇宙怪獣軍団ごと全滅です。

まさかの1万2千年後 

 そして時は流れに流れ…まさかまさかの1万2千年後ですってよ、奥様!ガンバスターが地球に帰ってきました。

残骸のようなガンバスター 

 もはや残骸のようなその姿

真っ暗な地球
 
 真っ暗な地球。未来の地球に人類が生きていたら、こんなはずは…やはり滅びてしまったのか…

地球を見て不安顔の二人

 

 不安顔のノリコともはや諦めたようなカズミ。彼女達の努力は無駄だったのでしょうか。

驚きが喜びに 

 しかし、徐々に現れてくる光が形作る文字に驚きが喜びに変わるノリコ。その文字は…

オカエリナサイ 

 二人の帰還を歓迎する「オカエリナサイ」の文字。「イ」がひっくり返っているのは、カタカナが衰退してしまっていて、正確な文字がわからなくなってしまったかららしいです。やはり1万2千年は長いですからね。そしてガンバスターを脱出して地球に帰る二人。そしてなにげにここからカラーに。

本来の未来の地球 

 本来の地球の夜はこんな感じで、灯りが一杯。真っ暗だったのは、二人を驚かせるための趣向だったようです。

地球とガンバスター 

  地球を通過していく無人となったガンバスターの残骸。これは是非回収して地球に展示したいですね。ラストシーンに流れている名曲「時の河を越えて」をどうぞ。

 

 これにて「トップをねらえ!」レビューは終了です。地球に帰っても1万2千年後では知っている人は誰もいないはずですが、ユングあたりは超光速船に乗ったりして待っているんじゃないかと思います。そして二人に直接「お帰りなさい」と言うのです。

ガンバスターポーズのノリコ
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No title

 お疲れさまでした!見事なレビューです。ありがとうございました。
そして、ここで初めてトップを知った人は是非本編も見てほしいと思います。作品として非常に完成度が高く、30年近くたった今でも何回見ても心に迫るものがあります。
 で、トップ2なのですが、巷の評価はイマイチのようです。あるレビューに比較的低評価の一因として、トップにくらべてセンスオブワンダーがない との一文がありました。実に同意できる意見でした。

 それにしても、ところどころにぶち込んでくる小ネタもいいですね。
冒頭のダークなミクは次期社長なのでしょうか。計画通りというのはなかなかの慧眼とお見受けしました。本当に計画通りなら、絵を描いた黒幕はオーベルシュタインばりですね。
 百億の昼と千億の夜 これもいいですね。萩尾漫画版から入ってから小説版を読みました。高校生の時だったのですがそれまで読んでたジュブナイルの光瀬龍とはガラリと変わり、壮大な世界観に圧倒されたものです。OVAかなんかでやってほしいのですが、無理でしょうね……宗教観が絡みますからね。

 あとスペース1999(月ごと宇宙を彷徨う話でしたよね?)とか、マッハバロンとか琴線に触れるものばかりだったです。マッハバロンのEDはいいですよ。

これからも楽しみにしています。

Re: No title

 HALさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

>  お疲れさまでした!見事なレビューです。ありがとうございました。
> そして、ここで初めてトップを知った人は是非本編も見てほしいと思います。作品として非常に完成度が高く、30年近くたった今でも何回見ても心に迫るものがあります。

 どうもどうも、ありがとうございます。そう、今の若いアニメファンにも見て貰いたいですね。昔こんなに熱かった作品があったのだということと、売れないアイドルが声優という新天地でどれだけ懸命に演じようとしていたかを知って欲しいです。

>  で、トップ2なのですが、巷の評価はイマイチのようです。あるレビューに比較的低評価の一因として、トップにくらべてセンスオブワンダーがない との一文がありました。実に同意できる意見でした。

 実はキャラの絵とか見た時「思ってたのと違う!」と思ってしまって、まだ未見なのです。レビューするかどうかはともかく、見た方がいいでしょうかね。

>  それにしても、ところどころにぶち込んでくる小ネタもいいですね。
> 冒頭のダークなミクは次期社長なのでしょうか。計画通りというのはなかなかの慧眼とお見受けしました。本当に計画通りなら、絵を描いた黒幕はオーベルシュタインばりですね。

 昔、授業中に先生が余談に入ることがありませんでしたか?あれ、面白い時は本当に面白かったので、私のブログでもそういうのが再現できたらな、と思っています。もっともネタが面白いかどうかは人によるのですが、とにかく自分が面白いと思えるものをやってきております。
 ミクさんについては、いわゆる「ベッキー騒動」にかけて「ゲス顔」で画像検索したら出てきた画像です(笑)。夜神ミクになってますね。さっぽろ雪祭りでこういうミクの雪像をつくってみて欲しいですが…怒られるでしょうね。

>  百億の昼と千億の夜 これもいいですね。萩尾漫画版から入ってから小説版を読みました。高校生の時だったのですがそれまで読んでたジュブナイルの光瀬龍とはガラリと変わり、壮大な世界観に圧倒されたものです。OVAかなんかでやってほしいのですが、無理でしょうね……宗教観が絡みますからね。

 私も萩尾望都のマンガ版から入った口です。こういう作品を掲載した昔の(ジャンプより売れてた頃の)少年チャンピオンは実にアグレッシブでしたね。高橋克彦の「総門谷」もそうですが、海外に出すとなるとキリストの扱いがネックですね。既成観念を突き抜けるところにSFの醍醐味があると思うのですが、宗教が絡むと人は狂乱しますから。

>  あとスペース1999(月ごと宇宙を彷徨う話でしたよね?)とか、マッハバロンとか琴線に触れるものばかりだったです。マッハバロンのEDはいいですよ。

 「スペース1999」は昔好きな作品でした。再放送も見ましたが、続けて放送したスタートレックの再放送が面白すぎて霞んじゃいました。 マッハバロンは前作のレッドバロンの方が印象に残っていて、残念ながらあまり良く憶えていません。昔は特撮作品がたくさんありましたね。

> これからも楽しみにしています。

 はい。自分の趣味を最優先に、精々面白い記事を書きたいと思います。

タイトルは赤。

やっぱり初期のVHS版では、タイトルは赤のカラーでしたよね!
ここのタイトル画像コメント以外で、そのことに触れているHP等見かけず、もはや自分の記憶が間違っているのかも、と思い始めていました。

Re: タイトルは赤。

 NEOさんはじめましてこんばんは。こんな僻地にようこそいらっしゃい。

> やっぱり初期のVHS版では、タイトルは赤のカラーでしたよね!
> ここのタイトル画像コメント以外で、そのことに触れているHP等見かけず、もはや自分の記憶が間違っているのかも、と思い始めていました。

 初期版しか知らないもので、他は変更されているんですかね?タイトルは色が付いていたのに、その後いきなりモノクロになったので「なんだなんだ」と思ったのを覚えています。てっきり色を塗っている時間がなかったのかと思ったら、わざと余計な金をかけてやっていたんですね。そういうところが実にガイナックスですね。

ありがとうございます。
でも、僻地なんてとんでもない。ど真ん中です。個人的には(笑)
VHS版のエンディングでは感動に涙した記憶があります。
実は本作品のComplete Edition、6話エンディングがアップコンバートした低画質に不満でした。趣味でフルHDのエンディングを合成編集(特典映像のノートリミング版と合体版を)しながら、息抜きに当ブログにたどり着きました。
もしよろしければ、見てやって下さい。新しい感動がある!かもしれません(^_^;)
https://youtu.be/a9O_pfFzfYo

Re: タイトルなし

 NEOさんこんばんは、いらっしゃい。

> ありがとうございます。
> でも、僻地なんてとんでもない。ど真ん中です。個人的には(笑)

 こんなブログがど真ん中というのもそれはそれで…とか思ってしまいますが(笑)。誠に恐悦至極にございます。

> VHS版のエンディングでは感動に涙した記憶があります。
> 実は本作品のComplete Edition、6話エンディングがアップコンバートした低画質に不満でした。趣味でフルHDのエンディングを合成編集(特典映像のノートリミング版と合体版を)しながら、息抜きに当ブログにたどり着きました。
> もしよろしければ、見てやって下さい。新しい感動がある!かもしれません(^_^;)
> https://youtu.be/a9O_pfFzfYo

 できたてホヤホヤ、見せていただきました。美しいですね。バックに流れる「時の河を越えて」も実に綺麗なメロディです。ただ、このタイトルだと「うしろ髪ひかれ隊」が思い浮かんできてしまう私の業はなんたる深さだ!

No title

凄いお久しぶりですね、こんにちは。
お元気ですか?私も最近見ましたよ、トップをねらえ!。
正直一話目はパロディしかなくて大して面白く無いなと思ったんですが
全話視聴して最終的には結構魅入られましたね。

個人的にはノリコよりカズミ、それも最終回の彼女が好きです。
白黒効果もあってか髪をバッサリ切った彼女の雰囲気はアニメキャラというよりも日本映画の未亡人キャラといった感じでなかなか乙なものです。
この邦画らしさというのは庵野監督も狙っていたようでそれは視聴者である私にもしっかりと意図が伝わってまいりました。

画面が白黒になるだけで作品全体が引き締まるんですね。
カラー回とは随分と印象が異なりました。
白黒でも不思議と鉄腕アトムみたいに古臭くはなりませんし、全体としてエヴァンゲリオンを凌駕している部分もあると思いました。

万人受けする内容ですしアニメ好きには全員におすすめできる作品だと思います。

Re: No title

 影月さんこんにちは、いらっしゃい。お久しぶりですね。

> お元気ですか?私も最近見ましたよ、トップをねらえ!。
> 正直一話目はパロディしかなくて大して面白く無いなと思ったんですが
> 全話視聴して最終的には結構魅入られましたね。

 回を追うごとにシリアスになっていくんですよね。正直一話はあまりにも「エースをねらえ!」のパロ過ぎますが、その後どんどんSFになっていきます。ロボットで組み体操は操縦の訓練になるかも知れませんが、ロボットの腕立て伏せとかランニングは意味あるんでしょうか?

> 個人的にはノリコよりカズミ、それも最終回の彼女が好きです。
> 白黒効果もあってか髪をバッサリ切った彼女の雰囲気はアニメキャラというよりも日本映画の未亡人キャラといった感じでなかなか乙なものです。
> この邦画らしさというのは庵野監督も狙っていたようでそれは視聴者である私にもしっかりと意図が伝わってまいりました。

 太田コーチと束の間の結婚生活を送った後コーチは亡くなったようなので、まさにカズミは未亡人ですね。そういえば二人して「男と女のラブゲーム」をデュエットしていたような気がしますが、どこで歌ってたんでしたっけか。

> 画面が白黒になるだけで作品全体が引き締まるんですね。
> カラー回とは随分と印象が異なりました。
> 白黒でも不思議と鉄腕アトムみたいに古臭くはなりませんし、全体としてエヴァンゲリオンを凌駕している部分もあると思いました。
>
> 万人受けする内容ですしアニメ好きには全員におすすめできる作品だと思います。

 白黒はあえてやったそうですが、カラーより楽かといえば全くそういうことはなかったそうです。一部に評価が高い「オネアミスの翼」が一般受けしなかったので、受けを狙いにいったんでしょうね。そもそも「オネアミスの翼」の負債を解消するべく制作されたそうですし。

 ちなみにヱクセリヲンとかヱルトリウムという宇宙戦艦の名前は、「ふしぎの海のナディア」でもノーチラス号やN-ノーチラス号の本来の名前として登場してましたね。
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