記憶に残る一言(その21):ラーズ王子のセリフ(BASTARD!! -暗黒の破壊神-)

札幌雪解け

 こんばんは。札幌はまるで春が来たかのような陽気で、もうコートいらないかなと思うほど。積雪58㎝とか言っていますが、それは雪かきを一切していない場合で、札幌中心部で人が往来している場所では雪がどんどん消えています。このまま一気に春になっても……

わたしは一向に構わんッッ

 でも油断していると転倒するんだろうな。この冬の転倒は3回で終わらせたいので気を引き締めねば。が、3月になると送別会とかお酒を飲む機会が増えるんですよね。くわばらくわばら。

バスタード1巻

 さて本日は記憶に残る一言、今日はすっかり収集がつかなくなってしまった大作ファンタジー「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」からですよ。

バスタード2巻

 「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」はジャンプが誇る二大「仕事しろ」マンガ家の一人である萩原一至(もう一人は言わずと知れた冨樫義博)の長期連載(休止)マンガです。なにしろ源流である読み切りの「WIZARD!!~爆炎の征服者~」は1987(昭和62)年に掲載されましたからね。

ダークシュナイダーとヨーコ

 ジャンプ黄金時代のまっただ中に突如現れたバリバリの「剣と魔法」のファンタジーマンガには度肝を抜かれ、また応援したものです。SFとかファンタジーとかオカルトといったマンガは、連載されても短命に終わることが多かったもので。「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」は1988(昭和63)年から連載が開始され、連載順ではいつもジャンプの後ろの方をうろうろしながらもどうにか生き残っていたのですが、1989(平成元)年に中断となってしまいました。それまでも字だけのコマとかいい加減な絵のコマとかを乱発していたので、原稿を落としたんでしょうか?

ダークシュナイダーと四天王

 普通ならそれで終わるはずだったのですが、人気があったのか圧倒的な画力が惜しまれたのか、1990(平成2)年からは季刊の増刊で連載が再開され、良い調子で1996(平成8)年まで続いたのですが、ここでまた中断。その後週刊ジャンプで連載したりウルトラジャンプで不定期連載したりしていますが、連載より休載の方が長いありさまで、トータル27年の連載で単行本27巻となっています。

バスタード3巻

 最初はドラクエとかファイナルファンタジーといったRPG的世界を再現したかのような剣と魔法の世界が非常に面白かったのですが、だんだんSF的要素が強まり(剣と魔法の世界の前には科学技術文明があったが、「科学」によって生み出された「破壊神アンスラサクス」と「邪神群」により文明が崩壊し、気候も生態系も激変した恐怖の世界で生き残るために「魔法」を手にすることになった)、さらに天使と悪魔が登場するに至り、完全にオカルトマンガになりつつあります。

バスタード5巻

 連載開始から27年も経過しているため、キャラクターデザインなども大きく変わっており、第1巻と近年の単行本ではキャラもストーリーも別物のようになっています。好き好きあるでしょうが、私は初期のタッチの方が好きでしたね。今はやたら爆乳ばかりで私は24巻で買うのをやめてしまいました。ストーリーも全然進まなくなってしまって、延々バトルが展開されるもので。アストロ球団ばりに一試合完全燃焼状態ですよ。

バスタード6巻

 議論はあるでしょうが、やはり天使とか悪魔を出してきてしまうとなあ…せっかく味のあるキャラをたくさん作り出してきたのに、四大天使とか七大悪魔王とか相手では人間の身としてはもうどうしようもないんじゃないかと。やはり初期がよかったな初期が。

お前らが死ね

 それはさておき、今回取り上げたいのはラーズ王子のセリフで、これです。天使の群が降臨し、人間に死刑宣告したのに対して「お前等が死ね!!!」と実に勇ましいですね。

竜の時代のラーズ

 さてこのラーズ王子、実は原作1巻から登場しているのですが、当時は竜の子供の姿をしていました。忍者マスターガラのペットとして登場し、主人公であるダーク・シュナイダーにだけテレパシーかなんかで正体を明かしていましたが、当時はお笑い要員でいいように蹴っ飛ばされていました。まさかこんなイケメンだったとは。

竜戦士ルシファー

 実は物語の設定として、本編にさかのぼる15年前にダーク・シュナイダーは配下の四天王とともに世界征服戦争を引き起こしてました。4つの王国と4年にわたって戦われたこの戦争は魔操兵戦争(ゴーレム・ウォー)と呼ばれます。この時、王国連合軍側に立ってダーク・シュナイダーの野望を阻止せんとしたのが竜王子ラーズと4人の仲間、合わせて「五英雄」と呼ばれる勇者達です。

ドラゴンモード

 ラーズのフルネームはラーズ・ウル・メタ=リカーナで、4王国の一つメタ=リカーナの第一王子です。竜族の血を色濃く引き、竜族のみに伝わる地上最強の秘剣「封神剣」の使い手で、オリハルコンで出来たを超絶聖剣ヘヴィメタルを振るいます。

ラーズ王子

 魔操兵戦争(ゴーレム・ウォー)のクライマックスにおいて「竜戦士」となったラーズはダーク・シュナイダーと刺し違え、命を捨てて戦争を終結させたと思われていました。決戦に際してダーク・シュナイダーは転生の呪文を施していたため、赤子として復活していましたが、これに気づいた五英雄の独りである神官ジオが方術によって封印し、養子として自身の娘ヨーコ(本編のヒロインのはずだが…)と共に育てることにしました。この封印を破って15年ぶりに復活したダーク・シュナイダーの活躍が本編となります。

ラーズ王子フィギュア

 され死んだと思われたラーズですが、実は肉体は竜戦士のボディに閉じ込められたままとなっていました(エヴァンゲリオンにおける碇ユイとか一時のシンジを連想していただければ…)が、分離された魂は竜の子供となっていました。そして復活したダーク・シュナイダーについてまわり、本編前半においては狂言回しの役を担っていました。

竜の時代のラーズその2

 ラスボスと見られていた暗黒の破壊神アンスラサクスが復活し、かつてラーズが融合した竜戦士のボディを発見して破壊した際に、ラーズの肉体は開放され人間の姿に戻ることができました。

竜王子ラーズ殿下

 その後、アンスラサクスと激闘を展開した末に相打ちという形でダーク・シュナイダーは殺され、アンスラサクスや邪神群の身体を苗床として武装した天使の群が降臨します。実はアンスラサクスや邪神群は天使降臨の触媒に過ぎず、真に人類を滅ぼそうとしていたのは天使達だったのでした。

破壊神アンスラサクス

 ラーズはダーク・シュナイダーを復活させるべく天使の軍勢に立ち向かいます。その際、人間に死ね死ねと迫ってくる天使達に対し、叫んだのが上記のセリフです。

秒殺閃空地獄極楽断

 古竜族(エルダードラゴン)や古巨人族(エンシャント・ジャイアント)は、高次元空間に棲む霊的な存在であり、神の軍勢に対抗できる存在とされて天使達から危険視されていますが、ラーズは古竜族の因子を強く持っているらしく、最下級の天使達に対しては圧倒的な戦闘力で蹴散らしていきます。

竜王子ラーズ

 しかし、大天使、権天使と次第に上位天使が降臨してきて、遂には天使軍の総帥たるミカエルが登場。その圧倒的な力の前に劣勢に立たされる事になります。

ラーズ・ウルリッヒ

 本作に登場するキャラ、呪文、地名などは、ハードロック・ヘヴィメタルのバンド、ミュージシャン、アルバムタイトルなどがモチーフになっていることが多いのですが、ラーズの名前の由来はヘヴィメタル・バンドのメタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒです。全然似ていないですが。

初期のシーラ

 ラーズの妹であるシーラ・トェル・メタ=リカーナは「聖戦士ダンバイン」に登場したナの国の女王シーラ・ラパーナがモデルになっています。ダーク・シュナイダーの餌食というかおもちゃになってセクハラされまくる姿が良かったのですが、最近はこの人も爆乳になりすぎて…。

シーラ姫

 本作のキャラには四天王を始め、侍や魔戦将軍など、圧倒的な戦闘力を持つ人物が多数登場しますが、ラーズ王子はその中でも最強クラスですが、彼をもってしても能天使(パワー)以上の上級天使には対抗不可能なようでした。

夜のシーラ姫
 
 ちなみに神秘思想家の偽ディオニシウス・アレオパギタは天上の位階(ヒエラルキア)について記述し、天上の存在者を三階層の三つ組に配しました。これが後の神学者にも引用され、天使の九階級として広く知られるようになっており、本作もこれを使っています。

バスタード27巻

 「父」の位階は熾天使(セラフィム)、智天使(ケルビム)、座天使(ソロネ)、「子」の位階は主天使(ドミニオン)、力天使(ヴァーチャー)、能天使(パワー)、「聖霊」の位階は権天使(プリンシパリティー)、大天使(アークエンジェル)、天使(エンジェル)です。

バスタードのルシフェル

 神に反乱したルシファーは、かつて最上級の熾天使であり、中でも最も光輝いた存在だったそうです。ミカエル達四大天使は大天使だったとされますが、ルシファーら多数の熾天使が起こした反乱後に熾天使に昇格したともいわれます。このあたりはいろいろな神話と同じで各種の説があってよくわかりませんね。

バスタードの四大天使

 ちなみに本作ではミカエルやガブリエルは爆乳で描かれていますが、その筋から怒られたりしなんでしょうかね。しかもダーク・シュナイダーはとんでもないセクハラを行っていましたぜ。

セクハラされるミカエルさん

 もっとも、本来エロいシーンが一杯ある作品ではありました。その過激なエロ描写は「週刊少年ジャンプ」としては類をみない程とも言われています。もはや再現は不可能ではないかと…

ミカエル
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ご無沙汰してます

30万アクセスおめでとうございます。東京は春めいてきて花粉がプシャーな状況になりました。上京の際はご注意ください。

それにしてもバスタードとは懐かしいですね。中学の時に知り(当時はすでに週刊少年ジャンプからは消えていました)、私が人生を逸脱(?)するきっかけになった作品です。ファンタジー+エロを圧倒的な画力で表現しているので、思わず引き込まれました。これとロードス島戦記にはやられました。その影響で、今でもダークエルフの女性に憧れが・・・

あと、バスタードも今で言う厨二要素満載ですね。

個人的には、第二部の魔戦将軍(銀英伝の影響受けすぎ)あたりまでが好きでした。その後の展開やキャラ絵の変化についていけなくなり、22巻くらいで諦めました。男女ともに濃いキャラが多かった作品ですが、アビゲイルがたまりません。俳優の嶋田久作がモデルとのことで、今でも嶋田氏をテレビで見るたびにアビゲイルのことを思い出します。あと、必殺技の名前がいい加減で、徐々にこみ上げてくる面白さがありました。地球剣愛国富士山落としとか。

ちなみに、富樫と萩原はともにポンコツなので、どうにもなりません。萩原は、もはや広げすぎた風呂敷の回収を諦めているのではないかと・・・その一方で同人誌販売で荒稼ぎをしているとか。うるし原智志か!?
そう言えば、彼も高い画力を誇り、特に女性の裸、エロ表現に対して強いこだわりを感じさせます。

Re: ご無沙汰してます

 元根以蔵さんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 30万アクセスおめでとうございます。東京は春めいてきて花粉がプシャーな状況になりました。上京の際はご注意ください。

 実は今週末から上京する予定で…。凍結路面の恐怖はないですが、花粉という伏兵がいましたね。北海道ではすっかり忘れていましたよ。パラダイスはどこにもないですね。

> それにしてもバスタードとは懐かしいですね。中学の時に知り(当時はすでに週刊少年ジャンプからは消えていました)、私が人生を逸脱(?)するきっかけになった作品です。ファンタジー+エロを圧倒的な画力で表現しているので、思わず引き込まれました。これとロードス島戦記にはやられました。その影響で、今でもダークエルフの女性に憧れが・・・

 やはり画力&エロはやられますね。それ以前に「ゴッドサイダー」というマンガがあって、これも初期はなかなかのエロっぷりだったのですが、次第にマイルドになってしまいました。抗議されるんでしょうかね。

 ダークエルフといえば雷帝アーシェス・ネイ。本当は人間とダークエルフのハーフらしいですが、エルフ要素しか見当たらないですね。

> あと、バスタードも今で言う厨二要素満載ですね。

 多分登場する呪文の詠唱とか覚えるんでしょうね、中二病の方々は。七鍵守護神とか。

> 個人的には、第二部の魔戦将軍(銀英伝の影響受けすぎ)あたりまでが好きでした。その後の展開やキャラ絵の変化についていけなくなり、22巻くらいで諦めました。男女ともに濃いキャラが多かった作品ですが、アビゲイルがたまりません。俳優の嶋田久作がモデルとのことで、今でも嶋田氏をテレビで見るたびにアビゲイルのことを思い出します。あと、必殺技の名前がいい加減で、徐々にこみ上げてくる面白さがありました。地球剣愛国富士山落としとか。

 アンスラサクス戦あたりがピークで、天使が出てきてから「うーむ」と思いました。それでも25巻くらいまでは買っていたのですが…。確かにタッチが変わりましたね。巨乳ならいいというものではあるまいに。

 アビゲイルは面白いキャラでしたね。味方になってからキャラ変わりすぎ。「アビゲイルホームラン」とかもはや技なのかどうかよくわからない技も繰り出していました。罪人の剣(ガリアン・ソード)のあまりのパクリっぷりにも吹きました。パロディとパクリの境界線はどこに。

> ちなみに、富樫と萩原はともにポンコツなので、どうにもなりません。萩原は、もはや広げすぎた風呂敷の回収を諦めているのではないかと・・・その一方で同人誌販売で荒稼ぎをしているとか。うるし原智志か!?
> そう言えば、彼も高い画力を誇り、特に女性の裸、エロ表現に対して強いこだわりを感じさせます。

 ポンコツながら出せば売れるということが、ジャンプのルールすら逃れて「例外」となっている所以なんでしょうけどね。同人誌書いている暇があったら本編ちゃんと書けと思いますが。エロイラストでいけるんじゃないでしょうかね、一時期の士郎正宗みたいに。
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