歌手・戸田恵子を評価する(その2):きらめきのララァ(「機動戦士ガンダム」イメージソング)

取り壊される前のスターウォーズ   
 
 
 こんばんは。今日も寒いですなあ。久しぶりに日中雪が降っていたような。雪像もこれでカッチカチになっていることでしょうが、一旦緩んで倒壊した雪像はもう取り返しが付きません。

取り壊し中のスターウォーズ

 一番人気の大雪像なのではないかと思う西4丁目のスターウォーズの大雪像も背景のTIEファイター(ベイダーが使用したアドバンスドx1ですな)が取り壊されてしまいました。3年前には初音ミクの雪像倒壊でけが人が出たということですから、事故防止のためには仕方がないのでしょうけど。

戸田恵子その5

 さて本日は歌手・戸田恵子作品の第二回。今回は「きらめきのララァ」です。実はこの曲、「機動戦士ガンダム」のアニメ本編では流れておりません。

シャアが来る

 「きらめきのララァ」は挿入歌「シャアが来る」のC/Wです。「シャアが来る」は第40話「エルメスのララァ」で流れましたね。シャアは最新鋭機のゲルググに搭乗していましたが、物語終盤ではアムロとの戦闘能力差は開く一方で、ララァのエルメスに助けて貰って一命を取り留める有様となっていました。

ガンダムとエルメス

 アムロ「邪魔だ」
 ララァ「大佐、どいてください、邪魔です」

何かが閃くララァ

 と二人のニュータイプに邪険にされまくる赤い彗星。キシリア少将は最終話で「赤い彗星も地に落ちたものだな」と言っていましたが、この時点で既に堕ちていました。ララァに言わせればアムロは「シャアをいじめる悪い人」なんだそうです。シャアが「いぢめる?」とか言ってきたりして。アムロはきっとアライグマくんだ。

シマリスくん

 「きらめきのララァ」もララァが登場した34話以降のどこかで使って欲しかったものですが、その機会がなく、いわゆる「イメージソング」となっています。安田成美の歌った「風の谷のナウシカ」みたいなものです。安田成美の場合は歌が下手すぎたことが要因でしょうけど。

安田成美のイメージソング

 「きらめきのララァ」は作詞井荻麟、作曲渡辺岳夫、編曲松山祐士です。このラインナップはOP「翔べ!ガンダム」、ED「永遠にアムロ」と同一であり、井荻麟はトミノ監督の別名義なので、楽曲がイメージと合わないとかではなかったと思うのです。戸田恵子も下手ではないし。やはりタイミングがなかったんでしょうねえ。

戦場で

 シングルの他、1979年11月21日リリースの機動戦士ガンダムのオリジナルサウンドトラック第二弾「戦場で」に収録されていました。安彦良和のジャケットイラストがカッコイイですね。

エルメスのララァ

 ちなみに昔の女性アイドルで、「音痴四天王」と呼びたい逸材としては、安田成美のほか、沢口靖子、中山忍、大場久美子、浅田美代子なんかがいます。皆女優に転向して正解だったと思います。この中から一人外さないと四天王にならないのだけど、甲乙つけがたいなあ…。

エルメスとゲルググ

 そういう人達と、歌の「上手い女優四天王」を選定しようとすれば必ず候補に上がるだろう戸田恵子を一緒にするのは失礼ですが、じゃあなんで本編で使用されなかったか。それは多分、歌詞的にアムロが「取り返しのつかないことをしてしまった」後の、涅槃にいるララァというイメージのせいだからではないかと思うのです。

宇宙の二人

 きらめきの きらめきの ふたつのこころに
 ほしがとびこみ めざめる ララァ
 ゆらめきのひとみにうつす はるかな海
 めくるめくいのちのながれ ふたりゆれて
 そらにまい そらに はばたく はばたく

時を見つめるララァ

 ときめきの ときめきの ふたつのたましい
 ときをみつめて うたうよ ララァ
 つややかなひとみにもえる うつくし君
 くりかえすいのちのさだめ ふたりあそぶ
 そらにまい そらに はばたく はばたく

共鳴するララァとアムロ

 「ふたつのこころ」「ふたつのたましい」って、一方は当然ララァなんでしょうけど、もう一方は誰でしょう。考えられるのはアムロかシャアなんですが、ここはやはりアムロかなあと考えます。

アムロとララァ

 ララァは、既に死んでしまっている第43話で「アムロとはいつでも遊べるから」というメッセージをアムロに送っています。これに対し、アムロも物語最後のセリフで「ララァにはいつでも会いに行けるから」と言っています。ニュータイプとして充分に覚醒したララァにとっては、アムロこそ対等な相手といった感じがしますね。

シャアとララァ

 ただし、小説版機動戦士ガンダムではララァとシャアの間の肉体関係が示唆されているとほか、シャアを演じた池田秀一も、トミノ監督にララァとシャアの関係について尋ねた際に「男女関係にあると思っていい」と言われたとしています。心はアムロ、体はシャアなんて……すごいぞララァ。

ララァの最期

 一年戦争が終わった後、シャアもアムロもララァを忘れることが出来ず、大きな存在となって心に残り続けています。ララァ本人に悪意は全く感じられませんが、死後も彼女を愛した男性2人を振りまわし続け、2人の戦う運命を決定づけてしまったという意味で、「宇宙世紀三大悪女」の一角ではないかと見る向きもあります。「機動戦士ガンダム0083」のニナ・パープルトンと「機動戦士Vガンダム」のカテジナ・ルースは鉄板のようですが、残る一枠にはララァの他多数の候補がいるようです。例えばキシリア・ザビとかハマーン・カーンとかシーマ・ガラハウとか。

ニナ・パープルトン
カテジナ・ルース

 それでは聞いてみて下さい。優しい歌声が素敵です。



 こちらはニコニコ動画版。マイナーな曲のせいか動画が少ないですね。


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シャアとアムロって

ロリコンと年上好きでカブらないと思っていたんですが、アムロとララァは恋愛というよりも同じニュータイプとしての連帯感みたいなものでしょうか?
シャアの嫉妬には凄まじいものを感じますね(笑)
Zでもこの二人は全く違う女キャラと絡んでましたし・・・

>ニナ・パープルトン

あぁ、最後に元恋人のガトーの元に行っちゃうんでしたっけ。
「逆襲のシャア」のクェス・パラヤにも裏切られた感が強かったです。

いやぁ、富野さん久々に監督の「Gのレコンギスタ」を見てるんですが、もはや宇宙世紀の面影もなく・・・色んな意味でですが。
サンライズ作品という意味では先日の「バディ・コンプレックス」や現在の「クロスアンジュ」のようなオリジナルロボットものの方が世界観も含めメッチャ面白いんですよね~~~(笑)

Re: シャアとアムロって

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> ロリコンと年上好きでカブらないと思っていたんですが、アムロとララァは恋愛というよりも同じニュータイプとしての連帯感みたいなものでしょうか?

 「逆襲のシャア」ではララァは「けんかをやめて」になっていましたからね。もう死んでるんですけどねえ。ちなみにアムロはともかく、シャアはララァの死によって「秒速病」にかかっていると思われます。ハマーンとかレコアとか、寄ってくる女はいるんですが本当の意味で愛せていないところが貴樹に似ています。

> シャアの嫉妬には凄まじいものを感じますね(笑)
> Zでもこの二人は全く違う女キャラと絡んでましたし・・・

 やはり本当に嫉妬するところは身体より心のNTRなんじゃないかと思いますね。身体だけなら野良犬に噛まれたようなものと割り切れますが、心を奪われるのはキツイのではないかと。

> あぁ、最後に元恋人のガトーの元に行っちゃうんでしたっけ。
> 「逆襲のシャア」のクェス・パラヤにも裏切られた感が強かったです。

 トミノ監督は女性を憎悪しているんじゃないかという説があったりしますが、美人キャラは殺さずにはいられないようなところあります。死なない場合はビッチにされるという。

> いやぁ、富野さん久々に監督の「Gのレコンギスタ」を見てるんですが、もはや宇宙世紀の面影もなく・・・色んな意味でですが。
> サンライズ作品という意味では先日の「バディ・コンプレックス」や現在の「クロスアンジュ」のようなオリジナルロボットものの方が世界観も含めメッチャ面白いんですよね~~~(笑)

 Zガンダムを見るまでもなく、サンライズなら高橋良輔監督の方がいいと思っていました。トミノ監督も宮崎駿と同世代なので、そろそろ後進に道を譲ったらとか思いますが……。彼らから言わせると「後進が頼りないんじゃぁ!」ということなんでしょうね。

>> サンライズ作品

高橋良輔監督っていうのは初めて聞きました。
でWiki調べたら自分の愚かさを知ることに・・・

サンライズ=ロボットモノ

だと思っていたらそんなもんじゃありませんでした!
特に21世紀に入るとそれ以外の作品ばかりで自分が見ていた
銀魂、夏色キセキ、アクセル・ワールド、そしてラブライブ!
すべてサンライズでした(爆)

Re: >> サンライズ作品

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> サンライズ=ロボットモノ
>
> だと思っていたらそんなもんじゃありませんでした!

 私の印象もサンライズ=ロボットアニメでしたが、「舞-HiME」(これはサンライズ初の萌えアニメと題されていいました)とか色々な作品を作っていますね。何しろ老舗ですから。私にとっては「日本サンライズ」という名称の方が今でもフィットしている気がします。

 実は最近サンライズアニメはあまり見ていません。壇蜜さん推薦なので見た「舞-HiME」とか先日の「バディ・コンプレックス」(これは早見沙織がヒロイン役なので見ました)くらいで。昔は毎年のように見ていたんですがねえ…(遠い目)
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