河合その子の歌で妄想する「秒速5センチメートル」(その2):明里の幸せを願って去る祐一さん

バナナで釘が打てる
 

 こんばんは。今日の札幌は-10.1℃。最も寒い時期を下回るこの冬一番の寒さでした。その割りに平気だったのは風があまりなかったせいです。美瑛は-24.0℃、占冠は-26.0℃。北海道の寒さは立春過ぎてからが本番なんでしょうかね。バナナで釘が打てそう(あれは-40℃でしたが)。

このお方がいると不穏な空気が

 ところでなぜか雪まつり会場の大通公園西11丁目に鎮座するキュゥべえさん。この方がいるだけで不穏な感じなのですが、日が暮れると一層禍々しく。何も知らない人には可愛いキャラにみえるのでしょうが。

女神まどかと悪魔ほむら

 なお、今年の雪まつりでは「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ショップ」や「『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ』オーケストラ・コンサート」も開催されるそうなので、まどマギファンは札幌へGo!そういえば大通公園そばのローソンにマミさんがいたっけ。

静まれ俺の右手ッ

 さて本日は妄想秒速。河合その子の曲でもう一つ妄想してみましょう。楽曲での妄想では“薄い本”的なのは控えます。あんまりゲスいのは歌手にも迷惑でしょうからね。くっ…静まれ俺の右手!明日まで待つんだッ!

悲しい夜を止めて

 本日の楽曲は「悲しい夜を止めて」。1986年10月22日にリリースされた河合その子の5thシングルです。作詞は秋元センセ、作曲は旦那(後藤次利)のです。2ndの「落葉のクレッシェンド」から6thの「哀愁のカルナバル」まではこのゴールデンコンビです。

落葉のクレッシェンド

 オリコン最高位は1位で、3rdの「青いスタスィオン」から3曲連続ですが、2ndの「落葉のクレッシェンド」が1位になっていないのは意外でした(最高位2位)。また6thの「哀愁のカルナバル」も最高位3位に終わり、以後1位に返り咲くことはありませんでした。

哀愁のカルナバル

 おニャン子くらぶは既に卒業していましたが、当時はTBSとフジの対立があり、TBSの「ザ・ベストテン」におニャン子クラブ関連の楽曲はランクインされても出演をしないという事態が続いていました。河合その子もこの影響を受け、出演拒否を余儀なくされていました。晴れて出演できたのは6thの「哀愁のカルナバル」からでした。

漢だ祐一さん
 
 この曲で妄想するのは、祐一さんと明里です。既に結婚している二人で、祐一さんは明里にぞっこんLOVE(古い!)。なんとか口説き落とした明里とホヤホヤ熱々の新婚蜜月生活を過ごしていましたが……明里は運命の男(ひと)と出会ってしまったのでした。

貴樹の微笑み

 「秒速」本編ラストの貴樹の微笑み。これについて私は、明里が踏切から姿を消していたいことから、現在明里が幸せであることを確信しての微笑み(諦め混じり)と解していますが…もちろん他の解釈も可能な訳で。あれが「つ~かまえた♡」という確信の笑みだとしたらどうでしょう。

幼い頃の二人

 かつて貴樹と明里は鏡を見ているかのようによく似た心を持っていました。そう、まるでお互いがお互いの半身であるかのように。半身が失われて長い時間が経過しましたが、遂に再び出会った時、逃げることができましょうか?

あの踏切

 そう、明里が踏み切りから去ったのは、まさに祐一さんと結婚していたからですが、故に貴樹は不要だったのではありません。幸せな結婚生活を投げ捨てても貴樹に走ってしまう、そんな自分自身を怖れたからなのです。あのまま踏切に留まって貴樹と再会したら、そのまま明里は戻って来れなかったのです。

遠くを見る明里

 明里はもちろん真摯に祐一さんを愛していましたから、新婚の家庭に戻ってきました。しかし、その目はどこかうつろで、愛する夫を見ていているはずの眼差しは遠くを見ているようです。祐一さんは明里を真剣に愛しているが故に、明里の変化には敏感でした。

明里の手紙

 明里は変わった。一瞬にして変わってしまった。一体何が?その時祐一さんの脳裏に閃いたのが、明里の古い手紙でした。それは出さなかった手紙。相手に渡ることのなかった手紙ですが、しかし当時の明里の本当の気持ちを綴ったものでした。

出さなかった手紙

 祐一さんはたまたまあの手紙を読んでいたのです。何しろ結婚式の花嫁控え室にまで持ち込まれていたものですから。その時、いたずら心で読んだ祐一さんは、一笑しました。ずいぶん古い…そう、10数年前の幼い明里が書いた手紙じゃないか。貴樹という男はこんなに明里に愛されて冥加な奴だけど、今明里が愛しているのはこの俺さ。

踏切の明里と貴樹

 あの時は歯牙にもかけなかった。だがしかし、今の明里の様子を見れば、誰かに心を奪われているのは明白。あの男に出会ったのか!?

明里の視線の先にいるのは…

 祐一さんは明里の貞操を疑うつもりはありませんでした。明里がそんな尻軽な女ではないことは自分が一番良く知っています。だが、今現在自分は「世界で二番目」の男になってしまっている。

セミダブル?

 自分は明里を世界一愛している。その明里に自分よりもっと愛する男がいる。この時どのような態度を取るかは人によって様々でしょうが、この祐一さんの愛はあまりに真摯で純粋でした。つまり明里の幸福、これを最優先したのです。

河合その子その2

 起こさないように 右の腕をずらし
 長い髪残して
 癖のあるドアを 音を立てず開けて
 この部屋を出て行く 僕なのさ
 眠る街 星灯り 白い吐息のシェイドライト
 グッバイ・ララバイ 車を飛ばしながら
 グッバイ・ララバイ 遠くの君のために
 AH-おやすみ もっと素敵な
 誰かに抱かれる 夢見て
 グッバイ・ララバイ 真赤なテールライト
 グッバイ・ララバイ 何かを追いかけてた

河合その子その3

 なんと明里のために自ら身を退いた祐一さん。きっとこの決断をするまでには幾夜も苦悩したことでしょう。しかもその苦悩を明里に悟らせないままに。テーブルには署名済みの離婚届けが置いてあるのです。

河合その子その4

 目が覚めた時に 君は気づくはずさ
 いつもより 自由なセミダブル
 もう君は あの頃の
 淋しがりやじゃないのさ
 グッバイ・ララバイ アクセル緩めないで
 グッバイ・ララバイ カーブを走り抜けて
 AH-サヨナラ 僕の代わりに
 タイヤが軋んで 泣いている
 グッバイ・ララバイ 車を飛ばしながら
 グッバイ・ララバイ 遠くの君のために

河合その子

 AH-おやすみ もっと素敵な
 誰かに抱かれる 夢見て
 グッバイ・ララバイ 東の空の向こう
 グッバイ・ララバイ 夜明けのため息だね
 グッバイ・ララバイ ブレーキ急にかけて
 グッバイ・ララバイ 悲しい夜を止めて

遂に手に入れた明里

 お判りのとおり、この前の秒速“薄い本”化計画原作その3の祐一さん視点の別バージョンです。こちらはやたら綺麗な祐一さんです。こんな聖人君子なら、貴樹といえど明里を奪い取って欲しくないのですが…最大の懸案が自ら去って行ったのだから、もう明里と貴樹を阻む物は何もありません。

10数年の時を隔てて再現

 さあ今こそ引き裂かれたあの運命に打ち勝って、二人の幸せを掴むが良い。……でもなんでしょうか、この「これでいいのか」感は。それは、きっと祐一さんがあまりにも可哀想だから。人を犠牲にした幸せは「あり」なんでしょうかね。本人達が気づいているかはともかく、現実世界での幸せってそんな形ばかりなのかも……。こういう筋だったら、きっと私は祐一さんにこそ感情移入するでしょう。

雪ノ下の口づけ

 それでは聞いてみて下さい。まずはフルバージョン。イメージ映像ですね。HDですが、河合その子自身は登場しません。祐一さん視点としてはこれで良いのかも知れません。



 こちらはザ・トップテンに出演しているらしい映像。メガネのその子が空港で歌っているようです。



 デイリーモーションの動画です。面白いコスチュームですね。途中で歌詞を忘れています。

悲しい夜を止めてを歌うその子
www.dailymotion.com/video/xlfmzm_%E6%B2%B3%E5%90%88%E3%81%9D%E3%81%AE%E5%AD%90-%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%84%E5%A4%9C%E3%82%92%E6%AD%A2%E3%82%81%E3%81%A6_music

 これはアイドルマスターの天海春香が踊るバージョン。タグ「おっさんホイホイ」に苦笑を禁じ得ませんが、確かに当たっています。


 
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雪まつりって

「ラブライブ!」も出展してるんですね、行きたくなりました!(笑)

> おニャン子くらぶは既に卒業していましたが、当時はTBSとフジの対立があり、TBSの「ザ・ベストテン」におニャン子クラブ関連の楽曲はランクインされても出演をしないという事態が続いていました。

「ザ・ベストテン」は創生期から一番楽しみなテレビ番組で見てました。
世間的にも視聴率の’ベストテン’入りとお茶の間の超人気番組でしたが、この頃からでしょうか、出演者が激減し人気も下降していったような・・・
そして二番煎じのトップテンが脚光を浴びる展開に。
久米宏が司会を降りた時点で終わった感もありましたが・・・

Re: 雪まつりって

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 「ラブライブ!」も出展してるんですね、行きたくなりました!(笑)

 そうでしたか。明日天気が悪くなければ見に行っていきます。

> 「ザ・ベストテン」は創生期から一番楽しみなテレビ番組で見てました。
> 世間的にも視聴率の’ベストテン’入りとお茶の間の超人気番組でしたが、この頃からでしょうか、出演者が激減し人気も下降していったような・・・

 おニャン子クラブもさることながら、ニューミュージック系の人達が出演しませんでしたね。今思えばテレビ局が勝手にランキングして「出ろや」と言ってきたからっておいそれと出られるかという気持ちはわかります。

> そして二番煎じのトップテンが脚光を浴びる展開に。
> 久米宏が司会を降りた時点で終わった感もありましたが・・・

 ザ・トップテンは観客がいるので歌手としては良かったのかな、とか思います。久米宏はベストテンまでですね。ニュースステーションをやってきからのヤツは大嫌いになりました。あの番組をやると皆嫌なヤツになるような気がしないでもないですが。

フォークの時代から・・・

テレビに出ると世間に迎合したみたいな風潮ありましたしね、その昔から。

>久米宏はベストテンまでですね。ニュースステーションをやってきからのヤツは大嫌いになりました。あの番組をやると皆嫌なヤツになるような気がしないでもないですが。

現在の古館一郎も以前は独演会をやるくらい面白かったんですが・・・
サスガに、ニュース内の発言は全てが本位ではないと言ってるそうですが、エラそうに感じちゃいますよね。
宮根誠司がやってもああなるのかなぁ?(笑)

Re: フォークの時代から・・・

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。

> テレビに出ると世間に迎合したみたいな風潮ありましたしね、その昔から。

 サザンオールスターズが「すべての歌に懺悔しな!!」で“TVにゃ出ないと言ったのに ドラマの主役にゃ燃えている”と揶揄してましたね。これって明らかに長渕剛ですよね。その桑田佳祐も先日ミソ付けてましたが。

> 現在の古館一郎も以前は独演会をやるくらい面白かったんですが・・・
> サスガに、ニュース内の発言は全てが本位ではないと言ってるそうですが、エラそうに感じちゃいますよね。
> 宮根誠司がやってもああなるのかなぁ?(笑)

 私、その昔の古舘伊知郎のプロレス実況は高く評価しているんですが…。英米のニュースキャスターは自分の意見を言っているぞ、日本のニュース番組は原稿読んでるだけじゃんというコンセプトがあったように思いますが、久米が「個人的意見」ってヤツがひたすらウザかったです。古舘になってもそこが変わりませんが。基本どうしても「キサマ如きがエラそうに」と思ってしまいます。それは関口宏とかでも同じなんですが。

 英米のキャスターは取材経験を充分に積んだ人がなっているらしいですが、連中にはそれがないというのが最大の違いでしょう。要するに信頼性が格段に違うという。さらに「言っている」のではなく「言わされてる」のだとしたら、テレビ局の操り人形だということで、さらに酷いですね。

 いかん、「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」がコンセプトのブログなのに。コメントなので勘弁してつかあさい。

No title

> サザンオールスターズが「すべての歌に懺悔しな!!」で“TVにゃ出ないと言ったのに ドラマの主役にゃ燃えている”と揶揄してましたね。これって明らかに長渕剛ですよね。その桑田佳祐も先日ミソ付けてましたが。

フォークは60,70年代の若者の反体制の象徴みたいに扱われていたようで、吉田拓郎が恋愛の歌(「結婚しようよ」)を出したら物凄いブーイングがあったそうで(笑)
桑田さんのシャレが通じない時代になっちゃったんですよね~~~(笑)
いいじゃん、オークションに出したって!(爆)


> 久米が「個人的意見」ってヤツがひたすらウザかったです。古舘になってもそこが変わりませんが。基本どうしても「キサマ如きがエラそうに」と思ってしまいます。それは関口宏とかでも同じなんですが。

朝日は例の問題であっち寄りからも批判があったようですね。
権威が失墜している中、益々虚しさを感じます。
個人的に関口さんのを許してるのは、お歳のせいかお人柄のせいか・・・



> いかん、「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ!」がコンセプトのブログなのに。コメントなので勘弁してつかあさい。

自分のコンセプトもそうですが、批判ばかりしてるとメンドクサイ人が来るかもしれないので・・・
本来は両方あってバランスが取れるんでしょうケド。。。

Re: No title

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> フォークは60,70年代の若者の反体制の象徴みたいに扱われていたようで、吉田拓郎が恋愛の歌(「結婚しようよ」)を出したら物凄いブーイングがあったそうで(笑)
> 桑田さんのシャレが通じない時代になっちゃったんですよね~~~(笑)
> いいじゃん、オークションに出したって!(爆)

 右にしろ左にしろ、政治的信条を歌にしても構わないのですが(売れるかどうかは別問題)、いずれにしろ極端なのはどうも好きになれません。あと多様性を否定するってのも嫌ですね。嫌いだから買わない、聞かないというのはもちろんありですけど。

> 朝日は例の問題であっち寄りからも批判があったようですね。
> 権威が失墜している中、益々虚しさを感じます。
> 個人的に関口さんのを許してるのは、お歳のせいかお人柄のせいか・・・

 個人的にはいかに経験や見識があるか、なんだと思います。有識者の意見というのは傾聴に値すると思うんですが、アナウンサー崩れとか俳優崩れの「ご意見」をなぜ拝聴しなければならんのかという。まあこの件はもういいですね。

> 自分のコンセプトもそうですが、批判ばかりしてるとメンドクサイ人が来るかもしれないので・・・
> 本来は両方あってバランスが取れるんでしょうケド。。。

 そうなんですよ。ただ見てるだけとか二度と来ないとかなら別に構わないのですが、荒らされるのは…。まあそんなメジャーなブログにはなることはないでしょうから杞憂かも知れませんが。
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