記憶に残る一言(その18):ビクトリー球団のセリフ?(アストロ球団)

フロストフラワー
 

 立春の夜にこんばんは。2月に入ってからやたら寒く感じる札幌です。今朝は氷点下9.7℃ということで、この冬一番の冷え込みじゃなかろうか。1月は積雪は平年より多かったものの、気温は高めで、重く湿った雪が多かったとか。

道路の脇に雪の山

 何より風が強くなったことが寒い原因でしょうね。陸の孤島と化していた羅臼なんかに比べればどうということはないとはいえ。そういえば3週間前に転倒して右膝と右掌と右胸を強打したのですが、今日ようやく右膝のかさぶたが取れました。思ったより傷が深かったというべきか、年を取ると治りが悪くなるというべきか。胸の痛みもほぼなくなったのですが、一番長引いているのは地球に思いっきり掌底突きを食らわせてしまった右の掌ですね。押すとまだ痛いのです。

アストロ球団1巻

 今日は記憶に残る一言ですが、セリフと言っていいのかどうか…。今回は伝説のマンガ「アストロ球団」から採用しました。

アストロ球団2巻

 「アストロ球団」は1972(昭和47)年から1976(昭和51)年まで週刊少年ジャンプで連載されていた、原作:遠崎史朗、作画:中島徳博による野球マンガです。なんと40年以上前の作品…。中島徳博は昨年8月にお亡くなりになっています。

沢村栄治

 伝説の速球投手で太平洋戦争で戦死した沢村栄治。しかしその意思は1954(昭和29)年9月9日生まれの九人の超人に受け継がれました。なんで戦死(1944年12月2日)後10年近く経ってからなんだと突っ込みたくなるところですが、おそらく連載開始時に全員18才くらいにしたかったんでしょう。

アストロ球団10巻20巻

 体のどこかに野球ボール型のアザがある超人達は、当時全盛を誇った読売巨人軍の打倒、ひいてはアメリカ大リーグ打倒を目標を掲げ、一試合完全燃焼を戦っていきます。行きますが…結論から言うと3試合戦ってようやく9人全員が揃ってさあこれからという段階で、アストロ球団は巨人の川上監督の謀略により、全世界のプロ野球組織から不認可とされ、世界中どこでも野球ができなくなってしまうのでした。

アフリカ!!

 これはアストロ超人達の実力が当時の野球界からかけ離れていたからということ(連載終盤で「アストロ球団は20年早い」と言われてました。40年経ってもまだ早いけど)ですが、9人揃ったアストロ球団は野球ができる敵を求めてアフリカに旅立っていきます。

ロッテ編

 6人の段階(しかしうち一人はニセ超人でした)で1972年12月にブラック球団(選手の父兄が元巨人の選手で、巨人に捨てられた復讐のために結成)と戦い、1973年3月には金田正一監督率いるロッテオリオンズと戦い、7月には7人でアストロ超人ながら牙を剥く反逆児球四郎率いるビクトリー球と文字通り血で血を洗う戦いを行います。この間9か月程度なんですが、連載では4年経過しているという。

ロッテ編その2

 このマンガには必殺技である殺人ボールや殺人打球が多数登場します。マンガなどにおいては「必殺技」といっても実際に人が死ぬケースはあまりなく、決め技的なニュアンスで使われる場合がほとんどですが、「アストロ球団」では本当に死んだり死ぬ可能性のあるものばかりです。

 何と2005年にテレビドラマ化されておりました。



 こちらは様々な必殺技が再現されているPV。とても笑わずには済みませんが、これはかなり忠実に再現しています。



 全部を説明するのはもったいない(またいずれ紹介したい)ので、代表的なものを2つばかり。まずはブラック球団の無七志の「殺人L字ボール(投法)」。

無七志
殺人L字ボール

 一見、何も変哲のないスローボールですが、バットを振ると、ボールがヘビのように バットに伝わって、頭を直撃します。

殺人L字投法

 ニセ超人だった初代球二は、この魔球を打ちに行って本当に死亡してしまいます。その後球三郎のビリヤード打法で味方キャッチャーを負傷させる球となってしまい、また別の機会に川上監督が空中一回転打法で打ち崩しています。

ジャコビニ流星打法

 それから打法では超有名な「ジャコビニ流星打法」。もともとはどんなホームランボールもキャッチしてしまう球七球八兄弟の人間ロケット守備(球八が球七をぶん投げ、球七がボールをキャッチする)に対抗するための技で、あらかじめバットにヒビを入れて打つことで、折れたバットの破片がボールと一緒に飛んで行き、どれがボールか区別が付かないというものでした。

バットの破片突き刺さる

 その後ビクトリー球団との死闘(まさに)では、ビクトリー球団の殺人野球に対抗するために、ショットガンのようにバットの破片を相手選手に突き刺すという殺人打法としても使われています。 

実写アストロ

 そのビクトリー球団が繰り出した色んな意味であまりにも恐ろしくて印象深いのが。今回紹介するセリフというか技の「人間ナイアガラ」です。

伊集院球三郎

 アストロ球団が3点リードして迎えた4回裏、ノーアウト・ランナー2塁でアストロ球団の攻撃。バッターは3番ファースト伊集院球三郎。ちなみにこの人は盲目なのですが、普通に(いや普通以上に)野球をやります。

実写版伊集大門

 ここで球三郎の兄でビクトリー球団の軍師格である伊集院大門がこの技を発動します。

人間ナイアガラ

 ビクトリー内野陣が守備をなげうって本塁-一塁間のライン上に文字通り飛翔し、一塁に走る球三郎の身体目掛けてスパイクを向けつつ次々と急降下していきます。これは空前絶後の野球漫画史に残る伝説の大技で、いきなりこのシーンを見た人は、とても野球漫画とは思わないでしょう。

実写版人間ナイアガラ

 出塁を目指すランナーの殺傷を目的とする「必殺技」ですが、どう考えても走塁妨害なんですよね。しかし、なぜか審判達(一応いる)はそのまま試合を流しています。なにしろ試合終了までに3人死んでおり、重傷者はざらという試合なので、感覚が麻痺しているのかも。

N岡さんの走塁

 ちなみにこの技を食らった球三郎、ヒットの打球を誰も取りに行っていないので、走らないでじっと待ってればみんな勝手に落ちてくるんじゃないかとか、某H神タイガースのN岡のようにラインの内側を走ればいいんじゃないか(人間ナイアガラが許されるんだからそれくらい全然OK)とか思いますが、一試合完全燃焼を掲げるアストロ球団の一員として、球三郎は全力で一塁に向かい、この技の餌食になります。

激励?

 アストロナインも「死ぬんじゃねえぞ~っ」と言いつつ、助けに行くわけでもなく「足の一本、腕の一本、ヘシ折られても、息のあるうちははいずっても帰ってこいよ~」と、完全放置。

甦らせよう
死体にパラシュート

 まあこの球三郎、目が全く見えないのに平然と野球をしているだけでも凄いのですが、前はレーサーで、事故で瀕死の重傷を負って失明したのですが、この際1度は心臓も止まり死亡しているんです。しかし、遺体安置室から運び出し、パラシュート降下の衝撃で心臓を再び動き出させるという無茶苦茶な方法で生き返った人でもあります。これくらいじゃ死なんという見切りでもあったのか。なにしろ超人だし。むしろ超人でもないのに番場蛮も驚きのハイジャンプを見せるビクトリー戦士の方を称えるべきか。

生き返った

 それにしても「やってみるものだな!」ってアンタ(笑)。

スライディングタックル部隊

 ということで必殺ではなかった必殺技ですが、「キャプテン翼」のスカイラブハリケーン以上に再現不能でインパクトのある技であることは間違いありません。その「キャプテン翼」に登場する明和東の「特攻スライディングタックル部隊」は人間ナイアガラの影響を受けているとかいないとか。垂直から水平に変わっていますが、大空翼も超人だからいいのかも。

分身守備

 ま、その後も軽くはない傷を負ったはずの球三郎ですが、他のメンバーに比べれば比較的元気にプレーを続け、アストロシフトにも参加しています。いやあ、これは内野は穴がないですねえ(笑)。サスケでも四つ身分身がせいぜいでした。八つ身~十身以上できなければ一人前の忍者ではないそうですが、球三郎と球六は十二分身ですよ。

サスケの影分身

 こんな奇想天外な「人間ナイアガラ」、どっかのゲームソフトで再現してくれんもんでしょうかね。守備と引き替えなので反則にはならないとかなんとか理屈つけて。まあこんな野球ばっかやってりゃあ、そりゃあ追放されちゃいますよね。アストロ球団が実際に存在したら、今ならISISのテロ野球と壮絶な死闘!とかしてるかもしれません。

一試合完全燃焼
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

ジャンプの野球マンガは・・・

自分的には「侍ジャイアンツ」がインパクトありました。
リアル系(?)なのにジャンプ投法とか・・・笑えました。
アニメ化もされて見てましたよ~~~
「アストロ球団」はリアルで読んでましたが、絵が怖くて・・・後の「リングに賭けろ」に通じるものがありましたね。
完全にネタマンガといった感じでしょうか。


>新田恵海

コレにツッコむの忘れてました(笑)
確かに新田恵利に似てますね。そういや、当時似た(似せた)名前のAV女優もいたような・・・
いや、ソッチじゃなくてこのお姉さんが「ラブライブ!」のメインヒロインでアイドルグループの肝とも言える存在でして、3次元でも。
Wiki見たら、ウチの県出身でビックリ。しかも声帯を痛めて休養するとか・・・先日のライブで張り切りすぎたんでしょう。
前にもかきましたが、こっちの作品にも徳井青空、みもりん、ナンジョルノとメンバーが被ってまして、親和性が強い感じです。

Re: ジャンプの野球マンガは・・・

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 共に梶原大先生原作ですが、個人的には「巨人の星」をリアルロボット系(それもかなり無理がありますが)とするならば、「侍ジャイアンツ」はスーパーロボット系だと思います。番場蛮の異様なジャンプ力は人間ナイアガラ要員に欲しいですね。

> 「アストロ球団」はリアルで読んでましたが、絵が怖くて・・・後の「リングに賭けろ」に通じるものがありましたね。
> 完全にネタマンガといった感じでしょうか。

 その後のジャンプのバトル系マンガには非常に大きな影響を与えたと思います。星飛雄馬とか番場蛮とか、いろんな野球漫画から選手を集めるとかしないと9人揃ったアストロ球団とはまともに戦えないでしょう。「アストロ球団VS全野球漫画連合」なんてゲーム作ると面白そうです。

 余談ですが伊集院光は幼少期に本気で読んでいたそうで、「BSマンガ夜話」でアストロ球団が取り上げられた時にゲストで出演したら、いしかわじゅんや夏目房之介らレギュラー陣がギャグ漫画扱いしているのに激怒したと、自分のラジオ番組で語っていました。


> 確かに新田恵利に似てますね。そういや、当時似た(似せた)名前のAV女優もいたような・・・

 AV女優いましたね。確か新田恵美(笑)。新田恵海は有名な声優さんだったんですね。目がリハクなもので知りませんでしたよ。

> 前にもかきましたが、こっちの作品にも徳井青空、みもりん、ナンジョルノとメンバーが被ってまして、親和性が強い感じです。

 なるほど「ラブライブ!」と被っているんですね。ミルキィホームズの面々は球場で野球の試合開始前に歌ったりと、数々の羞恥プレイをこなしてきているのできっと肝が据わっていることでしょう。ルックスはさておき、声こそ声優のキモなので、きちんと直して欲しいですね。
プロフィール

ユースフ

Author:ユースフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
ブロとも一覧

秒速5センチメートル・・・桜花抄の軌跡を追ってみた

心理兵器:秒速5センチメートル
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
37位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
7位
アクセスランキングを見る>>
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新トラックバック
検索フォーム
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ