「二度目の函館」:ちょっと変わった函館観光スポット紹介

立冬
 
 こんばんは。今日は立冬ですね。“暦の上ではもう冬ですが…”と暖かさを話題にするのが関東でのお約束でしたが、札幌ではマジで冬が来ましたよ。幸い雪は朝に小雪がちらついた程度でしたが、気温は低かったです。最高気温8度、最低気温3度。最高気温は予報よりは高かったけど、最低気温が0度を下回る冬日はもうすぐそこ。来週後半には来てしまいそうです。

函館山から

 さて先日函館に出張してきたので、本日は「二度目の函館」と題して、ちょっと変わった観光スポットを紹介したいと思います。函館山、赤レンガ倉庫、五稜郭、湯の川温泉…。函館にはたくさんの観光スポットがありますが、初めて訪れた人はこんなところをざっとさらうんではないかと思います。そこでもうちょっとマイナーなスポットを。あ、別に最初から行っても全然構いませんけどね。

四稜郭

① 四稜郭

別アングルの四稜郭

 誰もが知っている五稜郭ですが、函館には四稜郭というものもあるのです。箱館戦争の際に蝦夷共和国(箱館政権)が築城した堡塁です。

五稜郭

 五稜郭が五つの突起を持つのに対し、4つの突起を持っているので四稜郭。五稜郭と共に有名になってもいいじゃないとも思いますが、こんなにマイナーなのはひとえに小さいから。幅2.7m、深さ0.9mの空堀に囲まれ、土塁の規模は東西約100m、南北約70m、幅5.4m、高さ3mです。面積は約21,500㎡。五稜郭の面積が約247,466m²なので十分の一以下です。

史跡 四稜郭

 五稜郭の支城として、五稜郭から北東約3キロメートルの丘陵上に築かれました。建設には旧幕府兵卒200人および近隣住民100人が徴用され、昼夜兼行の突貫工事で数日で造り上げたそうです。行けばわかりますが、堡塁としては脆弱で、立て篭もるには手狭で井戸等の設備もありません。どうやら建物もなかったようです。感想としては「雪合戦やるなら良い感じ」というところです。

四稜郭の位置

 実際の戦闘でも数時間の戦闘で守備兵はあっさり四稜郭を放棄し、五稜郭に敗走したそうです。しかしここを占領してもあまりメリットが(笑)。1934(昭和9)年に国の史跡に指定されましたが、当時は周囲が耕作地になるなどして土塁が一部崩されていたそうです。1973(昭和48)年に元の形に修復されています。函館中心部から離れているのでアクセスが不便なのもマイナーな原因でしょう。

四稜郭の土塁

② 香雪園(旧岩船氏庭園)

見晴公園

 香雪園は、行商から身を興して道内有数の呉服商となった岩船家により造成された和風洋風織り交ぜた大規模で本格的な庭園です。明治31(1898)年(一説に明治28年ともいう)頃に造成されました。香雪園を含む見晴公園は約4万3000坪の広さを誇り、春は桜、秋は紅葉の綺麗な場所です。

園亭

 香雪園は、1927(昭和2)年に、岩船家の好意で市民に無料で開放されるようになり、1955(昭和30)年に函館市が無償貸借契約を締結、1959(昭和34)年には市が土地を買収しました。2001(平成13)年に、文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、北海道で唯一の国指定文化財庭園となっています。

春の桜

 園内にはソメイヨシノを中心に、約100本のサクラの木が点在するほか、書院風の園亭や池などからなる純和風の園亭庭園区、渓流の滝組など見事な景観を呈している渓流庭園区、さらに煉瓦造の温室と沈床式花壇などからなる西洋風の温室庭園区により構成されています。また、秋にはその姿を一変させ、カエデを中心とする紅葉の名勝地となります。

秋の紅葉

 杉林があったりと、もはや庭園のレベルを超えており、じっくりと散策すると思わず時間を忘れてしまうほどです。2009年からは夜の紅葉をライトアップするイベントも開催されています。地元では幼稚園児や児童達が頻繁に訪れているようです。

ライトアップ香雪園

③ トラピチヌス修道院

トラピスト修道院
トラピストクッキー

 トラピストクッキーで有名な男子修道院・トラピスト修道院(正式名称は「灯台の聖母トラピスト大修道院」)は函館のお隣の北斗市に所在しますが、函館市内にあるのは女子修道院の「天使の聖母トラピスチヌ修道院」、通称トラピスチヌ修道院です。

トラピチヌス修道院

 もうねえ、ゲスなユースフ的には「女子修道院」と聞いただけで、女子寮とか女子校と同じような妄想を展開してしまい、男子禁制の女子修道院ではあんなことやこんなことが…で「ほぼイキかけました」(byイチロー)なのですが、実際には実に真面目な場所です(当たり前だ)。

ミサ

 トラピスチヌ修道院は、日本初の女子観想修道院(修道士・修道女が原則的に修道院の敷地内を出ずに生活する修道院)として、1898年(明治31年)にフランスから派遣された8名の修道女によって創立されました。

ミカエル像

 トラピスチヌ修道院は、ローマ・カトリックの「厳律シトー修道会」に属しています。「厳律」の文字が実に厳しそうですが、一年を通して、毎朝3時半に起床し、祈り・読書・ミサ・労働・食事をすべて共同で行い、夜は7時45分に就床しているそうです。巷には3時半に寝る人も多くいるというのに。7時45分就寝なら睡眠は足りてそうですが、我々はまずこの時間に寝られませんね。

ジャンヌ・ダルク像

 現在はおよそ60名の修道女がいるそうですが、約50ヘクタールの敷地内で、農作業や牧草の収穫、お菓子工場でのバター飴やマダレナケーキ作り、またペンダントやカードなどの手工芸品の製作などに励んでいます。

慈しみの聖母マリア

 聖堂では、生活の中心であるミサと、一日に7回の祈りが毎日捧げられているそうです。また、朝・昼・晩の3度、「お告げの鐘」が鳴る時には、修道女はどこにいても立ち止まって「お告げの祈り」を捧げるのだそうです。

春のトラピチヌス修道院

 あまり入りたい人はいないかも知れませんが、トラピチヌス修道院に入会するには、カトリック信者であることと、年齢は23歳くらいから35歳くらいまでの未婚の女性であることが必要だそうです(年令については、事情によって斟酌するとか)。また、教会の推薦と両親の承諾が必要で、扶養すべき家族がないこと、共同生活にとけ込める性格があり、何事にも忍耐強く献身的であること、そして心身共に健康であることも大切な要素です。

天使園

 入会後は、およそ1年半の志願期、その後修道服を受ける着衣式があり、2年間の修練期を経て、初誓願とも呼ばれる有期誓願を立てます。有期誓願期は普通は3年間ですが、入会からこの6年半の間は、事情によって自由に退会することが可能です。その後、盛式誓願を宣立して、正規の会員となります。家族との面会は、通常年2回程度、許されています。

ルルド

 世間から隔絶して生きるというのはヒッキーと同じではないかとも思われますが、修道院側の説明によれば、世から逃げるためや自分の慰めのためではなく、世界の創り主である神の眼差しによって、世を見つめ直すために、神の眼差しを学ぶためなのだそうです。なので、単なる憧れや、厭世、人間関係からの逃避といった、一時的な感情のままに入会を希望しても、許可されないそうです。大半のヒッキーに3時半起き、7時45分寝という生活はまず無理でしょうね。はっはっは、女子修道院の説明だけやけに力が入ってしまったぞ。

旅人の聖堂

④ 星龍軒

ペガサス流星拳

 ああ星矢の得意技ね…って節子それ星龍軒と違う、流星拳や!

星龍軒

 ミシュラン北海道にビブグルマン(コストパフォーマンスの良い、つまり「安いのに美味しい」お店の格付け)として掲載された中華料理店です。ついでに言えば稚内の私のお気に入りの「たからや」もビブグルマンとなっています。先代の屋台から始まった店は50年以上の歴史を持つ老舗です。

店内のメニュー表

 函館ラーメンといえば塩ラーメンですが、ここのお店でも筆頭に来ているのが塩ラーメンです。しかし巷に溢れる「うちはラーメンしかださんけんね」というラーメン専門店と違い、中華料理店なので焼きそばとか炒飯とか唐揚げ、トンカツやカレーライスに至るまでメニューに載っています。人気店なのにこの敷居の低さが非常に好感度高いです。

星龍軒の塩ラーメン
 
 定番の塩ラーメンのスープは豚骨ベースの透き通ったあっさり系で深いコクが自慢です。麺は昔ながらの麺で、その日出来たての麺を使用しています。定休日は日・月。11時から6時までの営業ですが、スープがなくなり次第終了してしまうそうです。このお店の良さは、気取ったり気負ったりするところがないこと。力まずに淡々と営業している雰囲気がとてもいいです。黒いTシャツで腕組みしているようなラーメン屋には行きたくないです。

星龍軒の店内
 
 私は塩ラーメンと半炒飯がセットになった炒飯セット(830円)を食べました。塩ラーメン単品だと580円。この安さ!1000円近いお値段が多い札幌ラーメンも見習って欲しいですね。量はやや少なめな気もしますが、セット食べればいいんですよ。

行列のできる中華料理店

 飲んだ後食べたらさぞや美味しいだろうと思いますが、遅くても6時閉店だから無理ですね。JR函館駅前から徒歩3分なので、初めての函館でも行きやすいです。行列は出来ている可能性がありますが、回転がいいので我慢して待ってみては?

函館湾
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

No title

いいですねえ北海道、前から行ってみたいとは思っているのですがどうも北海道には未だ縁が無くて……

そうそう北海道といえば、この間テレビでやっていた高倉健の「駅―STATION―」という映画を見ました。この映画は昭和の北海道の札幌と雄冬岬?を舞台にした静かでどこかノスタルジーを感じさせる作品なんですが、高倉建演じる無口な刑事と昔の北海道の風景が妙にマッチしていました。やや長めで序盤は少し冗長な感じですが中盤以降は本当素晴らしい雰囲気の映画ですので機会があったら是非見てみてください。

それから今日も赤毛のアン再放送を見ました。いやあ本当このアニメにはハズレ回というものがない、アンの可愛さはもちろんのことちょっとした演出から脚本までなにもかもが完璧です。今回はアンがお金持ちのおばさん(名前忘れた汗)の自宅に招待されダイアナ・バリーとともにシャーロットタウンへ行くお話でした。舞台がいつものアボンリーから少し発達した街に移りアンの服装も余所行き用の青いコートだったためか少しばかり違う作品を見ているかのような印象も受けましたがそれでも作品としての出来には文句なしでした。特に良かったのはアンが4日ぶりにアボンリーへ帰ってきた時のアンとマリラのやりとりですね、マリラさん「アンがいない間の4日間がこんなに長いとは」なんて言ってアンのためにチキンの丸焼きまで用意しちゃってます、いやあこの人完全にアンに惚れてますよ(笑)

思うに赤毛のアンはもはや世界名作とかアニメとかいう枠を超えた日本の映像作品の中でトップクラスの傑作なんではないでしょうか?
私、最近結構色々映画やドラマを見ておりますが赤毛のアンはそういった実写作品と比べてもまったく負けていません。本当、こんな名作をつい最近まで知らなかった自分が愚かに思えてきますね、ええはい。
見た後の余韻は子供向けのアニメというよりは上質の洋画を見終わった時のそれに近い、と言った感じです。(と言うか最近そんないい洋画に巡りあえていない)

そういえば赤毛のアンは映画版もあるんでしたよね、こちらも評判がいいので機会があったら見てみたいなと思っています。

ではまた

Re: No title

 影月さんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 北海道は観光で来る分にはとてもいいところですが、住むということはまた別の話だったりします。私は暑いのが嫌いなので夏があまり暑くないのはいいのですが、夏への備えが基本的にないので、たまに暑いとお手上げになります。とにかく広いので、一度はまると何度も訪れることになるかも知れません。

 高倉健といえば「鉄道員(ぽっぽや)」も北海道が舞台でしたね。あの映画も良かったです。まさかの志村けん登場とか。あの頃のヒロスエは可愛かったなあ(遠い目)。

 マリラは完全にアンラブですよね。マリラは自分でも気付いていなかったようですが、アンが高いところから飛び降りて足を怪我したエピソードの時、こんなにもあの子を愛していたのかと自覚するくだりがとても好きです。

 アニメはOPの音楽も素晴らしいですね。アンが好きそうなロマンチックなメロディで。原作をダメにしてしまう作品がしばしば作られる昨今、原作ファンから絶賛され、原作を知らない人も楽しく見ることのできるこういう作品をぜひお手本にして欲しいものです。

 マシュウが死ぬ前後の出来は圧巻ですね。あまりにも悲しすぎて涙も出なかったアンが、一人になってようやくこみ上げてきた悲しみに号泣するあたりで、私も心で貰い泣きでした
プロフィール

ユースフ

Author:ユースフ
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
ブロとも一覧

秒速5センチメートル・・・桜花抄の軌跡を追ってみた

心理兵器:秒速5センチメートル
カレンダー
06 | 2017/07 | 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
日記
32位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
会社員・OL
5位
アクセスランキングを見る>>
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新トラックバック
検索フォーム
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ