根室遠征記(その3):納沙布岬観光

筑波嶺
 
 久々にこんばんは。帰省しておりましたが、札幌に帰って参りました。筑波嶺をはじめ関東の方が札幌より涼しいってどういうことでしょうか。しかしまあ、多少天気は悪くとも涼しいにこしたことはありません。7月末は歩きに行ったら35度で、息も絶え絶えになりましたが、今回は歩いても「ああ、秋だなあ」という感じで快適でした。

レヌール城

 さてすっかりご無沙汰してしまいましたが、根室遠征記を続けることにしましょう。明治公園を見た後は、日も暮れてきたのでレヌール城と見まがうようなGホテルにもどりました。根室は「朝日に一番近い街!」とのキャッチフレーズを持ち、日本本土では一番早く夜が明ける場所ですが、その分早く陽が沈む場所でもあります。まだ8月なのにもう9月かと思うような日没時間の早さです。

ビアンカうしろー!

 エスカロップにトライするにはさんぱちラーメンの味噌バターコーンラーメンが効き過ぎているので、セイコーマートで酒とつまみを買ってかっ喰らって寝たという話は前回もしましたが、寝ている間に怪奇現象が起きることもありませんでした。だいたいおっさんが恐怖におののいても絵になりませんしね(ホラー映画のヒロインは例外なく美人です。これは恐怖に顔をひきつらせても見れるのは美女だけなので)。

のさっぷ号

 さて、せっかく根室に来たからには納沙布岬を見ずして帰ることができましょうか(いやできない)。といっても納沙布岬までは結構距離があるので歩いていくのはちょっと無理。汽車もないので素直に観光バスに乗りました。予約不要の「ねむろ半島遊覧バス『のさっぷ号』」を利用しました。根室駅前バスターミナル(というほどのものでもないのですが)から7月14日~9月23日の間毎日運行しています。

タンネ沼と音根沼

 コースは(A)のさっぷ岬コースと(B)車石・風蓮湖・白鳥台コースの2コースで、昨日風蓮湖を見そびれたのでどちらも参加したかったのですが、帰りの汽車の時間もあり(釧路から札幌までの「スーパーおおぞら」は予約済み)、残念ながら(B)は断念し、(A)のみの参加となりました。(A)は1800円(所要時間2時間15分)、(B)は1000円(同2時間55分)、(A)+(B)の通しだと2200円(同5時間10分)とお得です。

のさっぷ号のルート

 朝8時25分に駅前ターミナルを出発しました。コースは根室半島の下(南)部分を東に進み、上(北)部分を西に進んで根室に戻ってくるので、ちょうど半島を一周してくれる形になります。一行は野郎ばかりたった5人。日曜日なのにたったの5人。これでも運転手+ガイドさんの2人を出して運行してくれるのだから根室交通株式会社は実にえらい会社です。

タンネ沼と音根沼の地図

 一人気ままな旅というのもいいのですが、たまにはツアーも結構ですね。なによりもガイドさんが色々説明してくれるのが有り難いです。例えば途中にあるタンネ沼と音根沼は、見ただけではただの沼ですが、根室市の水源地の一つとなっているそうで、タンネは細長い沼、オンネは大きい沼という意味だとか、教えて貰わないとわかりません。

根室市立珸瑤瑁小学校

 さらに途中では昆布漁にいそしむ漁船群や、玉石を敷いた庭での昆布乾し(砂がつくと値が下がるとか)なども説明してくれ、「日本最東端の学校」の碑がある根室市立珸瑤瑁(ごようまい)小学校(但し2013年3月31日に閉校)についても説明してくれます。見ただけでは漁船が何を取っているのか判りませんし、小学校も「ああ学校だ」位の感想しかわかないので実にありがたいです。

貝殻島灯台

 30分ほどで納沙布岬に到着。下車見学時間は40分あるので、さっそく一番東にある納沙布灯台に向かいます。珸瑤瑁(ごようまい)水道を挟んだ海の向こうにはロシアの占領・実効支配が続いている歯舞群島。晴れてはいたのですが、もやっていて視界は良くありませんでした。灯台がある貝殻島まではわずか3.7kmで、さすがにこれははっきり見えるのですが、その他の歯舞諸島の島はぼんやりとしか。

秋勇留島が写って…

 一応スマホで撮影してみたのですが、逆光のせいでよく見えず、うまく撮影できませんでした。秋勇留島が見えるでしょうか……ダメか。

四島のかけはし

 また岬には「四島(しま)のかけはし」という、世界平和と「北方領土」返還を祈念するシンボル像があります。高さ13m、底辺の長さ35mと巨大なもので、像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台があります。この火は1972年5月15日に沖縄県波照間島で採火されたもので、アメリカ占領下から日本復帰を遂げた願いをこめて運ばれたそうです。

祈りの火

 根室では至る所で「北方領土返還」のスローガンを目にします。当然の主張なのですが、根室市がとにかく力を入れているのは、北方領土が根室市に属していることもあるでしょうが、市の繁栄に直結しているからなのではないかという気がしました。北方領土のその海域が日本に復帰すれば、根室のこの海域における重要性が戦前並に戻り、再び繁栄する可能性があると思いますが、現状ではさびれていくばかりです。1975年に4万5千人以上いた人口は既に3万人を切ってしまっています。

納沙布岬灯台

 最北端の宗谷岬と最東端の納沙布岬。今年両方見られて満足ですが、特に納沙布岬のさびれっぷりは何というか…。どこをどう見れば「人情岬」になるのか秋元康を小一時間問い詰めたいですね。稚内駅は新しい駅舎が建てられていますが根室駅は昭和というか大正かも知れない雰囲気だし、スーパー宗谷が走る宗谷本線と一両編成の汽車が走る花咲線。どちらは秘境かはもはや一目瞭然です。

ヒオウギアヤメ

 さて、その後は北方原生花園を通ります。根室十景の一つですが残念ながら車窓からの見学です。ここに咲くヒオウギアヤメは紀子様のお印になっていますが、お印に決まった際はすでに盛りの時期が過ぎており、まだ咲いていた北方原生花園から取り寄せたそうですとガイドさんが言っていました。勉強になるなあ。

ミズナラの風衝林

 北方原生花園にはミズナラの風衝林があります。強い風が吹くために風の正面にあるミズナラ木が成長過程で曲がっていってしまい、風の影響の比較的弱い後方のミズナラほど高く茂っています。 

金比羅神社

 そして金刀比羅神社で下車見学。かの高田屋嘉兵衛(司馬遼太郎の「菜の花の沖」の主人公です。タイショウ、ウラー!)によって1806年(文化3年)に創建され、1881年(明治14年)現在地に遷座した神社です。

高田屋嘉兵衛像

 毎年8月9日(宵宮祭)、10日(本祭・御神輿渡御)、11日(御神輿渡御)の3日間に渡って、金刀比羅神社例大祭が行なわれるせいで、根室では月遅れのお盆とはせず、7月にお盆の行事をしているそうです。200年程度の歴史のある神社は内地にはそれこそ腐るほどあり、1000年を超える歴史を誇る神社も珍しくありませんが、北海道においては和人が早くから活動していた道南を除いては、200年以上の歴史を持つ神社は珍しいようです。

納沙布岬の標柱

 そうして根室駅に戻ってきたのは10時40分。11時8分発の快速はなさきに乗るのにちょうどいい時間です。見ることができなかった風蓮湖や根室車石には未練がありますが、再び来る日があるかどうか。北海道には他にも見所がたくさんありますし。エスカロップを札幌で食べられたら、「アデュー、根室」かも知れません。せめていいホテルがあればなあ…。
北方原生花園
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