刀語(その3):刀集めも佳境に入った8話と9話

ルネッサンスサッポロホテル
 
 昨日も今日も雨雨雨です。もう気象庁が何と言おうが北海道には梅雨があったということで確定!

刀語壁紙

 本日は刀語の第三回目です。私の最愛の七実お姉ちゃんが死んでしまったので、七花ととがめはもうどうなってもいいやと思いつつ、面白いから見続けます。第8話は「微刀・簪」。7本も完成形変体刀を集めたとがめと七花は一旦尾張に帰ります。この世界では江戸ではなく尾張に幕府があるんですね。名古屋人が感涙にむせびそうな設定です。

とがめの悪趣味屋敷

 町はさすがに天下のお膝元なので賑やかですが、中にひときわ悪趣味な屋敷が。世間知らずの七花でも失笑を禁じ得ないシャチホコだらけのその屋敷こそとがめの家でした。

否定姫ととがめ

 とがめは城で否定姫と会見。段々登場シーンが増えてきた否定姫。役職は尾張幕府直轄内部監察所総監督。とがめは尾張幕府家鳴将軍家直轄預奉所軍所総監督(それにしても漢字多すぎ)で、その偉さはよくわかりませんがため口をききあっているので同格なのでしょう。とがめが白髪なのに対して否定姫は金髪。外国人ないし外国人の血が入っているのでしょうかね。

右衛門左衛門

 腹心の部下は右衛門左衛門。姓は左右田で「そうだ えもんざえもん」と読みます。右か左かはっきりしろと言いたくなる名前ですが、西尾維新のキャラは変な名前が多いので今さら驚きませんな。洋装をしていますが元忍者のようです。

日和号

 ライバルのはずの否定姫が完成形変体刀のありかを教えてくれました。場所は江戸の不要湖。数百年間に渡って廃棄され続けたがらくたにより、埋め立てられてしまった湖で、現在はがらくたの平原になっています。ここにかつて変体刀の作成者である四季崎記紀が工房を構え、ほとんどの変体刀をこの地で製作したとか。そして日和号(びよりごう)と呼ばれる人形が巡回して番をしています。

微刀・簪

 この日和号こそが実は完成形変体刀の一本、微刀・簪でした。「微刀」は「美刀」とかけているのでしょう。四季崎記紀が生前もっとも愛した女性を模して作ったからくり人形であり、微刀「釵」そのもの。つまり刀が自律的に動くわけで、人間が刀そのものになるという虚刀流の対のような存在です。人間でありながら刀になるのが虚刀流で、刀でありながら人間のように動くのが微刀・簪。

変形思いのまま

 不要湖を数百年にわたって徘徊し、射程距離に入った人間を無差別に攻撃するため、不要湖にはうかつに人間が近づけず、壱級災害指定地域に指定されています。

とがめの想定図

 手も足も四本ずつあって刀を四本持ち、首は百八十度回転して、口にあたる部位からは槍を突き出しますが、その構造はとがめの観察で外部からほぼ推察されたため、七花を傷つけることはできませんでした。

空飛ぶ日和号

 最後は足を変形させてヘリコプターのように飛んで空中から攻撃を仕掛けてきましたが、動力源は太陽光であることをとがめに喝破され、曇天に七花と激闘を続けたことでエネルギー切れとなって活動を停止しました。ただ倒すだけならもっとあっさり勝てたでしょうが、日和号そのものが微刀・簪なので破壊するわけにはいかなかったのです。それにしても太陽光であれだけ活動できるなんて、日和号はキカイダー01かモーターヘッドみたいですね。

刀対刀

 この戦いで七花は人間としての心を知ったのでした。
 「とがめ、日和号はちょっと前の俺だ。覚悟も決意もなく、何も捨てないで、正義の心もなく、ただとがめに言われるがまま刀集めをしていた俺だ!」
 「だから真庭の蝙蝠も、迷彩も錆も、刀を集めるために何の迷いもなく切った!でも意志を持たない刀のままだったら、俺は姉ちゃんに勝つことが出来なかった!」
 「ただ四季崎に命じられるまま何百年も命令通りに攻撃するコイツはちょっと前の俺と同じだ。俺、こんな風に…こんな機械人形みたいに戦っていたんだ。きっと皆、ちっとも楽しくなかったんだろうな…。」

人間らしくなってきた七花

 七実お姉ちゃんをこの手で殺めたわりに、七花はむしろ人間らしく陽気になっているような。七花が破壊しないように手加減していることもあり、七花の虚刀流と日和号の人形殺法の技の出し合いが多くて楽しいバトルでした。虚刀流の技は植物の名前ですが、人形殺法の技は「竜巻」「旋風」「春一番」「突風」など風系の名前で統一されていました。

汽口慚愧

 続いて第9話「王刀・鋸」。将棋の聖地・出羽の将棋村で心王一鞘流の道場を構える汽口慚愧(きぐち ざんき)が所有者です。左の髪が刀の刃のように見えます。

私が看板娘です

 完成形変体刀の所有者は奇人変人が多い(まともだった凍空こなゆきは本来の所有者じゃなかった)のですが、彼女は真人間です。名前が変といえば変ですが、心王一鞘流の当主は代々この名前を受け継ぐそうなので仕方ないですね。彼女で十二代目だそうです。

嫉妬の鬼とがめ

 道場を継ぐまでは将棋三昧の日々をしていて刀の修行は殆どしていなかっとのことですが、道場を継げる者が彼女しかいなかった為やむなく継ぐ事となりましたが、嫌々だったものの、王刀・鋸を手にしたとたんその事を受け入れてしまった、という経緯があります。

王刀・鋸

 王刀・鋸はなんと木刀。「毒気のなさ」に主眼が置かれ、毒気の無さを超えて所有者の毒気を抜く作用にまで達しており、心を正して精神的王道を歩ませる作用があるそうです。心王一鞘流に持ち込まれたのは八代目当主の頃であり、それまでの来歴や何故ここに持ち込まれたかは一切不明です。なお心王一鞘流は本来世襲ではないそうですが、父を継いだ当代の汽口慚愧が例外的存在のようです。

とがめの妄想その1

 将棋も剣術も強い汽口慚愧に対し、とがめは将棋で勝利を収めて七花と戦って負けたら王刀・鋸を渡すという約束を取り付けます。七花もすっかり無用の殺生をしなくなりましたし、なにしろ汽口慚愧は真人間なのだから殺してはいけません。しかし、七花が防具を付けず刀も持たずに対決しようとした事を「見くびられた」「七花側が不利」と断じ、防具を着けての木刀勝負を強いたところ、七花はあっさり負けてしまいました。

とがめの妄想その2

 真人間の汽口慚愧は、心王一鞘流の初めての門下生として約10日間ほど七花を迎え入れ、剣術を教えました。全く剣を扱えなかった七花が、曲がりなりにも剣を持てるようになったのは彼女のお陰と言えますが、虚刀流に有益かどうかは…

ズキュゥゥウン!

 なお、七花と汽口慚愧は道場でまっとうに修行をしていましたが、なぜかとがめが見る時に限って妙な場面となっており、勝手に妄想を膨らませてギャーギャー騒ぐとがめのアホぶりが面白かったです。七花に対して嫉妬をぶつけまくった挙げ句、ファーストキス。ズキュゥウウンという効果音がしたような気が。

とがめさんです(笑)

 「君……もう汽口慚愧とキスはしたのかい?まだだよなァ。初めての相手は汽口慚愧ではないッ!このとがめだッ!」と言ったとか言わないとか。そして七花はその後泥水で口をすすいだとかすすがないとか。

とがめの妄想その3

 その後、とがめは再戦を急ぎ(もうジェラシー地獄に耐えられなかった模様)、とがめ自身が審判であることを利用して将棋好きな汽口慚愧に将棋の棋譜を囁くという反則技を行い、あっけなく破りました。その後、改めて慚愧は防具着用、七花は防具無しの普段の姿で対決し、威力を6割ほどに落とした飛花落葉に敗れ、その強さを認めて自分の非礼を詫びていましたが、七花を道場に通わせる前にとがめがその舌先三寸で七花の強さを主張していれば早かったのではないかと思います。ちょっと演舞でもやらせればわかるでしょうに。

風林火山を持つ小次郎

 ちなみに王刀・鋸はなにしろ木刀なので、完成形変体刀の中では一番弱いのではないかと。しかし、同じく木刀の風林火山が実はありとあらゆる物を断ち切るだけではなく、所持者に疾きこと風の如くの機動力、徐なること林の如くのステルス性、侵掠すること火の如くの攻撃力、動かざるのこと山の如しの防御力を与えていたのでバカにしてはいけませんね。

風魔の小次郎

 12本の完成形変体刀は6本ずつ二手に分かれて戦ったりしないのでしょうか。ネタがわからんという人は車田正美の「風魔の小次郎」を読んで下さい。コミックスは10巻で、車田作品の例にもれず、非常に早く読むことができますから。

真庭海亀と右衛門左衛門
鴛鴦対右衛門左衛門
 
 ところで噛ませ犬役の真庭忍軍、通称まにわにですが、8話で真庭海亀が、9話で真庭鴛鴦が左右田右衛門左衛門に倒されてとうとう十二頭領も二人だけになってしまいました。6話に登場した真庭狂犬は全て七花が殺したと思っていましたが、実際に七花が倒したのは最初の蝙蝠と狂犬だけで、後は変体刀の持ち主らに倒されています。七実お姉ちゃんが3人倒しているので、虚刀流が半分は殺していることになりますが、2人倒している右衛門左衛門が追いつけるかどうか。

鴛鴦を倒す右衛門左衛門

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No title

久しからず。
shobunoです(笑)

いよいよ大詰めまできましたね。
「王刀・鋸」が最弱の刀かというと。。。 う~ん ^^;

ま、それはともかく、ここからラストまで、怒涛の展開になります。
ユースフさんが、このお話をどう解説するのか、
とても興味があります!

Re: No title

 shoubunoさんこんばんは、いらっしゃい。右衛門左衛門はかっこいいですね。

> いよいよ大詰めまできましたね。
> 「王刀・鋸」が最弱の刀かというと。。。 う~ん ^^;

 純粋に変体刀所有者が対決した場合、同じ技量だと木刀では…という単純な発想です。でも技量が低い剣士の場合は薄刀・針のほうがやばいかもしれません。

 もっとも木刀といっても剛刀・風林火山は、十聖剣の頂点に位置付けられ、その威で他の聖剣をひれ伏せてしまう、最も雄々しく最も神々しいとされる神の聖剣・鳳凰天舞に対抗できるまでに進化していくので、王刀・鋸もそういった可能性はあるのかも知れません。ただ、賊刀・鎧や悪刀・七実には打つ手が(七実には誰も勝てないでしょうが)。

> ま、それはともかく、ここからラストまで、怒涛の展開になります。
> ユースフさんが、このお話をどう解説するのか、
> とても興味があります!

 解説せず。私はただ楽しむのみです。西尾維新とか奈須きのことかいった作家にはかなりヤバいファンがついていたりするので、うかつなことは言わないのが吉というものです。まあ茶々は入れますけどね。
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