ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考:おっさん世代には「あるある」ネタ満載です

12月12日
 
 今日は12月12日。12時12分12秒を見忘れてしまいました。見たからといって何があるわけでもないですが。そういえば年末ジャンボ宝くじを買いました。7億…頼む、一度でいいんだ。「俺…この宝くじが当たったら結婚するんだ」とか言えば当選フラグ立たないかな。

リアル明里その1

 そういえばすっかり親馬鹿になったリアル明里パパから生後7ヶ月のリアル明里の画像が来たので掲載させていただきます。一応目を隠そうかとは言ったのですが、差し支えないということなので全世界に向け無修正で公開します。

リアル明里その2

 夏には吐血したりして心配させたリアル明里ですが、今ではすっかり元気だとか。すくすく育って欲しいですね。そしてリアル明里パパは12年後に岩舟移住だ。

ぼくらの昭和オカルト大百科

 それでは本題です。本日は初見健一の「ぼくらの昭和オカルト大百科 70年代オカルトブーム再考」です。初見健一の本は初めて読みました。

初見健一

 初見健一は1967年、東京都渋谷区生まれで、出版社勤務を経てフリーライターになりました。自らを、“主に1960~1970年代のキッズカルチャーについての話題など、レトロな戯れ言をネタに活動中”と評しています。
 
 70年代はオカルトの10年とでもいいたくなるほど、オカルトものが流行しました。60年代の高度成長の歪みが環境汚染(公害と呼ばれました)を引き起こし、1970年の大阪万博の狂騒が過ぎて徐々に未来はバラ色ではなく灰色なんではないかというディストピアな雰囲気が蔓延し始めた時代。

図書新聞のインタビュー記事

 本書ではオカルトブームは1973年に始まったと断定しています。この年、例の五島勉の「ノストラダムスの大予言」がベストセラーとなり、オイルショックもあって、世相は一気に世紀末。未来は暗いのだという気分が横溢していくのでした。

 本書では、著者を含む当時の子供達の気分について「あのころ、子どもたちは変わりばえのしない日々に、つまらない「ここ=現実」にうんざりしていた。今日と同じ明日が永久に続いていくような世界に退屈しながら、いつかその世界に「亀裂」が入り、そこからありもしない「向こう側」が見える日を心待ちにしていた」(311ページ)と評しています。

 本書は2012年11月に大空ポケット文庫から刊行されています。ということは近著ですねえ。図書館頑張ったなあ。 

 例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

もしもの世界

 「UFO」「UMA」「超能力」に「ノストラダムス」、そして「心霊」。あのころ、どうして僕たちはあれほど「不思議なもの」に夢中になっていたんだろう? エロ・グロ・ハレンチに彩られた1970年代、子ども文化にあふれかえった「オカルト」なアレコレ。それがいつどこで生まれ、なにをきっかけにブームになり、どうしてスタレたのか? を今さらながら再検証。「イカレた時代」に育ったすべての元「昭和オカルトキッズ」たちに捧げます!

 ということで、1973年からおよそ10年間続いたオカルトブームの中で取り上げられた「ノストラダムスの大予言」、ツチノコやネッシーをはじめとするUMA、ユリ・ゲラーのスプーン曲げを中心とする超能力、UFO、そしてコックリさんや心霊写真を含む心霊を紹介しつつ、70年代に日本全国の子供達を直撃し、精神汚染を引き起こして、彼らの心の奥の何かを決定的に駄目にしてしまった、常軌を逸したオカルトブームを回顧しています。

もしも宇宙人がやってきたら

 各オカルトへのスタンスは、特に信じるとか信じないといったものではなく、「こういうものがあったんだ(流行ったんだ)」というスタイルでの紹介と自身の個人的思いでの吐露といったものになっています。あのブームに踊らされていた人々にとっては「あるある」な本ですね。

 私自身もこのオカルトブームに完全に脳をやられたガキの一人でした。そこにさらに、こういう状況に乗じて、「エクソシスト」(日本公開1974年)や「オーメン」(同1976年)という洋物のホラー映画も上陸してきてはヒットしていましたので、もう頭の中はオカルトがごちゃごちゃに詰まっていたものでした。で、今どうなったかと言えば、オカルトものに対しては極めてスケプティック(懐疑的)になったのでした。まああれほど、これでもかとばかりにオカルトを見せつけられては耐性もつくというものです。

もしも南極の氷が溶けたら

 そこで本書を読むと「おー、あったあった!」と言いたくなるエピソードがたくさんあって嬉しくなるのですが、その中でもいくつかを取り上げてみましょう。

① オリバー君

オリバー君

 「人か猿か?」という肝いりで飛行機で空輸…いや乗り付けてきた謎の生物オリバー。染色体が47本(人間が46本、チンパンジーが48本)だとか、色々な前振りがあって、PCもテレビゲームもなかった時代、我々を大いに楽しませてくれた……といいたいとこのなのですが、見た瞬間誰もが思ったのは「猿じゃね?」でした。

タキシードを着てタバコを吸うオリバー君

 人間の要素が全然なかったんですよね。器用なチンパンジーに曲芸を仕込んで服着せていただけにしか見えませんでした。「志村どうぶつ園」に登場していた天才チンパンジー・パンくんの方がよっぽど人間に近かったような。

オリバー・カーン

 しかし、このオリバー君のせいで、「オリバー=猿」という認識が焼き付けられたせいで、このドイツの大物ゴールキーパーの名前を見た瞬間、その風貌に「ああ、そりゃあそうだよな」と手を打ったものでした。むしろこの人に猿っぽい格好させて「人か猿か?」とやったほうが…いやいや、冗談です。

② 介良(けら)事件

介良UFO再現図

 これは私が読んでいた小学館の学習雑誌「小学○年生」シリーズでも漫画化して紹介されていた話です。UFOというのは本来未確認飛行物体のことなので、空を飛んでいて正体が確認できていなければ何でもUFOなんですが、この時代にはすっかり「空飛ぶ円盤=UFO」という図式が出来上がってしまっていました。

介良UFO再現図その2

 この事件は1972年、高知県高知市東部の介良地区であったとされる、当時の中学生達がが遭遇した不思議な事件です。というのは、両手に乗るほどのサイズの小型の未確認飛行物体を捕獲したというのですね。詳細は「介良事件」でWikipediaに記事が出てますから参照してもらうとして、中学生達はそのUFOを家へ持ち帰って水を流し込んだりいろいろとするのですが、箪笥に収納しておくと、いつのまにか姿を消して元あった場所に戻っていたということが何度か起こり、最後に紐できつく縛って持ち運ぼうとしたところ、途中でハンドボール大の発光する物体が出現し、何らかの力により引っ張られ、気づいたときには物体は消失していたという不思議な話です。

ボクは好奇心のかたまり

 オチは特にないので実に昔話風なのですが、遠藤周作がこの事件に興味を持ち高知まで出向き中学生らを取材。後にエッセイにまとめた(「ボクは好奇心のかたまり」に収録)ことでその筋では有名になりました。UFOを目撃したら第一種接近遭遇、UFOが何らかの痕跡を残したら第二種接近遭遇、UFO搭乗員と接触したら第三種接近遭遇なんて言いますが、こういうUFO自体を捕獲したというエピソードは第何種接近遭遇になるのでしょうか。

③ あなたの知らない世界

あなたの知らない世界

 お昼のワイドショー枠で1973年(やはりか!)から毎年、7-8月のお盆シーズンに毎週水曜日に放映していたコーナーで、心霊現象の再現ドラマでした。人気が高く、春、夏、冬休みといった長期休暇には、毎日(二週間程度)放映していました。一般視聴者らが体験した恐怖・心霊体験を再現ドラマや取材などを交えて検証し、それを霊能力に強い関係者や新倉イワオ(放送作家)らが分析・解説するという構成になっていました。

 PCもテレビゲームも(ryな時代、長く退屈な夏休みの清涼剤的番組…といいたいところだったのですが、子供向きにはなっておらず、心霊現象は怖いものの、そこに至るまでのドラマ(嫁姑の諍いとか借金問題とか夫の浮気とか)がかなり世知辛くて、純粋に心霊現象を楽しみたい(怖がりたい)こちらとしてはうんざりした記憶があります。でも見るんですけど。

 本書では取り上げていませんが、水曜日の夜に東京12チャンネル(現テレビ東京)でやっていた「ビックリ大集合!」で不定期にやっていた心霊特集もなかなか凄かったです。幽霊がでるという噂の場所に高感度カメラを仕掛け、夜中撮影してその結果は何も映っていなかった…なんてオチでも番組作ってましたから。普通何も映ってなかったらお蔵入りだろうと思うのですが、さすが東京とはいえローカル番組!おれたちにできない事を平然とやってのけるッ

さすが12チャンネル!

 よく登場していたあまり役に立たない霊媒師の王麗華は今もお元気なんでしょうかねえ。

ジュニアチャンピオンコース
ジャガーバックス
ドラゴンブックス

 やはり今から考えるとファナティックな時代でしたねえ。そこへ来て児童館で本を手に取ればジュニアチャンピオンシリーズとかジャガーバックスとかドラゴンブックスだもんなあ。しかし、そういうモロモロのオカルトの洗礼を受けたお陰で、変な宗教とかにはまる怖れがなくなったという気はします。大抵「なんだ、アレのパクリかよ」と思えますからね。
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「幽霊より、頭のおかしい人間のほうがずっと怖い」

母の教えです。
拝啓 拝読致しました。
私も小学生のころ、超能力やUFOを扱ったTVに夢中になったり、
学校から帰ってTBS系「3時にあいましょう」の「心霊写真コーナー」
(そういえば王さんも出てましたな・・・・)にびびったり、未確認動物の
本を貪り読んだり、挙句の果ては某探検隊スペシャルの未知の生物を探す番組で、怖がりすぎて嘔吐したり(笑、今考えれば何で・・・・・
という思い出ばかりですね。
その事が自分の性格に影響を及ぼしたかどうかは解りませんが、
思想にせよ、宗教にせよ「1つの旗印を掲げた運動には、どんなものでも入っていけない」(引用:志賀直哉)性質になりました・・・・。

それにしても、リアル明里ちゃん、かわいいですね~。
作品とは時空が違うのだから、今度は貴樹と
結ばれる様に(笑)。

Re: 「幽霊より、頭のおかしい人間のほうがずっと怖い」

 satoruさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

 やはりsatoruさんもはまっていましたか。オカルトって、幼少期には必ず罹るはしかや水疱瘡のようなものなのかも知れませんね。子供のころに罹らず大人になってからはまると大変なことになったりして。

> 思想にせよ、宗教にせよ「1つの旗印を掲げた運動には、どんなものでも入っていけない」(引用:志賀直哉)性質になりました・・・・。

 あれだけの洗礼を受けると、今さら何を見聞きしても「あ、昔のアレか」と思ってしまいますね。懐疑主義ないし科学的懐疑主義というものなのでしょうか。ただし何でもプラズマのせいにする大槻某教授みたいなのは、あれはあれでいかんなと思いましたが。

> それにしても、リアル明里ちゃん、かわいいですね~。
> 作品とは時空が違うのだから、今度は貴樹と
> 結ばれる様に(笑)。

 そして愛娘が嫁いだ後でリアル明里パパがさすらうことになると(笑)。satoruさんのお言葉できっとリアル明里パパも喜んでいることでしょう。明里のように別嬪さんになるといいですが、病弱だったところだけは似ないで欲しいものですね。リアル明里パパは近畿出身で、近い将来近畿に戻りたいらしく、絶対岩舟にはいかないと言っています。しかし…運命には逆らえないのだよ。
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