中国美女列伝(その20):大喬小喬~赤壁の戦いの原因?歴史を変えた美人姉妹

大喬と小喬その1
 
 いやあ一気に秋深しといいたくなる涼しさですね。寝るとき一枚多く掛けないと寒いかも知れません。気温のせいかやかましいアオマツムシの声がしなくなりました。このまま死に絶えればいいと思うのですが、またちょっと暖かくなるとうるさく騒ぐのでしょう。

大喬と小喬その2

 フライデーナイトスペシャルの中国美女列伝、記念すべき20回目の今日は、三国志でよく知られる美人姉妹、呉のリリーズ(古い)、もとい呉のザ・ピーナッツ(もっと古い)、「江東の二喬」こと大喬小喬姉妹です。よく考えたら別に双子じゃありませんでした(汗)。

リアル大喬小喬

 またもやお断りですが、大喬小喬もカードのイラストが非常に多く、反面中国絵師の画像が少なくなっております。三国志系はとにかくゲームになりまくっているということでご了承下さい。

大喬と小喬その3

 喬玄(正史では橋公)の美貌で知られた娘達で、姉・大喬(正史では大橋)と妹・小喬(正史では小橋)の姉妹です。本来だと正史を優先すべきなのかも知れませんが、三国志演義があまりにも有名なので、演義での表記を用いさせていただきます。

大喬その1

 二人とも絶世の美女として有名で、「三国志演義」では、赤壁の戦いの前に曹操が銅雀台で二喬を侍らせたいと言っていると諸葛亮が呉の総司令官であった周瑜に告げたことで、赤壁の戦いの開戦を決断させるに至りました。

中央電視台中国影視城にある銅雀台

 銅雀台は、袁紹を破って魏王に任じられた曹操が造営した宮殿で、高さ10丈(33.3m)、3基の宮殿から構成されました。銅雀台とその南に金虎台、北に氷井台を造営し、これらを合わせて「三台」と称しました。それぞれは橋で連絡されていたそうです。

映画の中の銅雀台

 銅雀台は魏が晋になり、晋滅亡後も残り、4世紀の後趙の時代には増築されて5階建てとなり、唐の詩人、杜牧は詩「赤壁」で、もし「赤壁の戦いで曹操が勝利していたなら二喬は銅雀台にいただろう」と詠じました。

小喬その5

 北宋のころには王安石が「銅雀台の詩」を著し、その風光を感嘆しています。元末には洪水で一部が破損し、明末には洪水で大半が倒壊してしまい、現在ではほとんどの遺構が地下に埋もれてしまっているそうです。

大喬その2

 大喬は京劇「鳳凰二喬」では喬靚(きょうせい)という名で登場しますが、実名は伝えられていません。このあたり甄姫や鄒氏と同じですね。

小喬その6

 「三国志」周瑜伝によれば、199年12月、妹の小喬と共に皖城を占領した孫策軍の捕虜となり、孫策の妻妾の一人に加えられたということです。この際、妹の小喬は孫策の右腕であり親友でもあった周瑜の妻妾の一人に加えられました。

孫策

 孫策が小喬を娶った周瑜に「喬玄の二女は確かに美女だが、我等を夫にできる二人も幸せであろう」とのろけたというエピソードがあります。

大喬その3

 しかし江南の小覇王と言われた孫策は、結婚後わずか四ヶ月足らずで200年に死亡してしまいます。孫策と大喬の間に子がいたかどうかは不明であり、結婚直後に呉(江蘇省蘇州市)へ送られた後の消息は一切不明です。うーむ、鄒氏以上に曖昧模糊としていますね。その分ゲームでは活躍しまくっているのでしょうか。

大喬その4

 孫策は26歳という若さで、さあこれからと言うときに頓死してしまいます。旧敵の残党の不意打ちによるものだそうですが、「三国志演義」では呉に現れた道士・于吉の霊により呪い殺されるという設定になっています。

小喬その7

 于吉は「人々の病を治すありがたい仙人」としてに民の信望を集めていましたが、それを憎んだ孫策は、于吉に無理難題を押しつけますが、于吉がことごとくこなしていったため、言いがかりをつけて彼を殺害してしまいます。

大喬その5

 その後、孫策は旧敵・厳白虎の残党に襲われ負傷しますが、本来たいした傷ではありませんでした。しかし、死んだはずの于吉がその傷を悪化させるように毎晩孫策の前に現れて、ついにその傷が深くなり危篤になったとしています。

大喬その6

 自らの死を悟った孫策は、後継に実子の孫紹ではなく弟の孫権を指名し、その補佐役として張昭と周瑜を指名します。

小喬その8

 死に際して、張昭ら幕臣には孫権の補佐を頼み、孫権には「天下の均衡争いに与するようなことは、お前は私のようにはできるまい。しかし、才能ある者を用い、江東を保っていくことについては、私はお前に及ばない。」と、臣下の言を重んじ江東を固く保つことに意を注ぐよう言い残したとされます。

女性化した孫策

 後年、皇帝となった孫権により、長沙桓王と諡された。父孫堅が皇帝位を与えられたのに対し、孫策への追号が王位に留まったのはなぜなのか理由は不明です。

大喬その7

 ちなみに「三国志」の作者陳寿は「孫策は傑出した英気を具え、その勇猛さと鋭敏さは並ぶ者がないほどであり、優れた人物を登用して用い、志は中国全土を圧倒するほどだった。しかし、孫策は軽はずみでせっかちな性格だったので、身を滅ぼしてしまった。また孫策が呉の国の基盤を作ったのに、孫権の孫策に対する尊敬が足りず、孫策の息子は侯爵にしかなれなかった。」と評しています。

大喬その8

 小喬は「鳳凰二喬」では喬婉(きょうえん)という名で登場しますがこちらも本名不詳です。周瑜の妻妾の一人となり、赤壁の戦いを前にして、諸葛亮が曹操が二喬を奪おうとしていることを周瑜にほのめかし、周瑜を激怒させて開戦を決意させたというエピソードで有名です。

小喬その9

 しかし、大喬同様、呉に送られた後のエピソードは全く不明で、その後どうしていたのかさっぱりわかりません。その分ゲームでは大活躍なんですが…

大喬その9

 周瑜は激怒するほど小喬を愛していたということになりましょうか。あるいは曹操が嫌いだったのか。嫁の姉の大喬は親友孫策の未亡人だったので、二喬の曹操によるNTRなど許すまじと思ったのでしょうか。

大喬その10

 仮に相思相愛だったとすれば孫策-大喬ペアよりは長く続きましたが、周瑜-小喬ペアもあまり長かったとはいえず、210年に周瑜は36歳の若さで死亡してしまいます。姉妹ともにあげまんとは言えないようですね。

小喬その1

 「レッドクリフ」では林志玲(リン・チーリン)が小喬を演じていました。

小喬を演じた林志玲

 林志玲は台湾ナンバーワン美女ともいわれる大人気のモデル兼女優で、や、周瑜や諸葛亮よりも林志玲の小喬こそが映画の本当の主人公で、その存在感は大スペクタクルの戦闘シーンをすら凌ぐという評価もあるほどです。

周瑜

 周瑜は知略・武略に優れており、その才能は曹操や劉備からも恐れられるほどでした。また立派な風采をしており、「美周郎」と評されたほどでした。真・三國無双シリーズでは美女にも見える美青年として描かれています。

女性化した周瑜

 周瑜は寛大な性格で人心を掴むことが得意でした。若い頃より音楽に精通しており、どんなに酔っていても演奏の僅かな間違いに気付いたそうです。そのため当時の人々は「曲に誤りあれば周郎が振り向く」という歌を作って囃したといいます。

小喬その2

 陳寿は「曹操は丞相という地位を利し、天子を手元に置き、その威をかりて群雄達の掃討につとめていたが、荊州の城を落とすや、その勢いを借りて呉の地に鉾先を向けてきた。このときにあたり、周瑜と魯粛とは、他人の意見に惑わされる事無く明確な見通しを立て、人々に抜きん出た存在を示したというのは、真に非凡な才能によるのである」と評しています。

小喬その3

 もっとも「三国志演義」では、赤壁の戦いに際しては史実と同様、主戦派の重鎮として登場しますが、劉備の使者として呉に滞在していた諸葛亮にその出会いのときから翻弄され続ける損な役回りを負わされています。

小喬その10
 
 自らの策を全て見透かす諸葛亮を危険視し、暗殺を企むも果たせず、臨終の際にも諸葛亮からの挑発的な書状を読み、「天はこの世に周瑜を生みながら、なぜ諸葛亮をも生んだのだ!(既生瑜、何生亮)」と血を吐いて憤死するという壮絶な最期となっています。孔明の噛ませ犬か…

大喬その11

 「三国志演義」においては「月も光を消してしまい、花も恥じらってしまう」ほどの絶世の美女とされた大喬小喬ですが、彼女達のエピソードはあまりにも少ないので、その夫達のエピソードとなってしまいましたが、江南の二英傑に愛されたということだけでも彼女達の価値は高いと言っていいのではないでしょうか。

小喬その4

 名高い赤壁の戦いの直接原因とも言える訳で、歴史を変えた美女達という言い方も可能でしょう。

小喬その11
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