「秒速5センチメートル」二次創作“トゥルー・エンド”:距離に負けない想い(第3回)

待ってる明里のもとに彼氏が来た

 台風一過で今日はやたら暑かったですね。

 私事ですが、明日は初めての経験をします。いい年しても初めてというのは緊張するものです。

 私自身の「男の戦い」やってみせます。どうか完遂し切る勇気を下さい。「退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」帝王じゃないけど。

 それはさておき、二次創作小説の最終回です。「秒速5センチメートル」はとても素晴らしい作品ですが、ややきになるのが、「二人ともちょっと老成しすぎてない?」というところです。二人ともやたら諦めがいいんですよね。手のかからない子達というか。

 でももっとワガママというか、自己中なところがあるのが若さっものじゃないかと思うんですよ。そこで、「運命に抗う貴樹」(或いは「足搔く者・貴樹」)を書いてみたい、そしてそんな貴樹に応えてくれる明里を描きたいというのが拙作のコンセプトです。

 それでは「距離に負けない想い」(貴樹・明里トゥルー・エンド)第3回をどうぞ。


Part3 Crossing The Railway Track Together (TOKYO-SANGUBASI)

明里の左手
「さあ、桜子。有希子。出発するよ。」

「はーい。」

「待ってー、パパ。」

 昼食が入った大きなバックは肩に。両手は娘たちに取られて。僕は明里に声をかける。

「先に歩いてるからね。戸締りよろしく。」

 奥から聞こえる「はーい」という明るい声を背に、僕はまだ幼い娘達と歩き始める。
桜の花びらが手に

「咲いてるといいね、パパ。」

 桜子が両手で握った僕の左手をぶんぶんと振る。

「一杯咲いてるよ。桜が満開だ。」

「えー、桜が満開―?雪はー?雪はー?」

 僕の右手を負けずに振り回す有希子。

「うーん…もうすっかり春だからね。今日は桜だけかな。」

「えっへへへ。」

 桜子がなぜか自慢げに胸を張る。

「ずるーい、お姉ちゃんばっかり。」

 嬉しそうな姉と泣きそうな妹を交互に見やりながら、僕は話しかける。

「いやいや、ずるくないよ。みんなで一緒に見るんだから。有希子も、桜子も、ママも、パパもね。」

 軽やかな靴音が背後から近づいてくる。細みの身体のままの僕の愛しい人。

「それにほら、あの桜の花びら……ねぇ、なんだか、まるで雪みたいじゃない?」
笑顔の明里

「あ、ママー。」

「遅いよー、ママ。」

 僕達三人は一斉に振りむいて明里を迎える。

「はいはい。ごめんね……ホントにいい天気。」

「うん。絶好の花見日和だね。」

 明里と微笑みを交わす。幸せに満ち足りた笑顔。

「ねー、線路だよ。」

「せんろ、せんろー。」

 娘たちが小田急線の線路を指さす。

「お花いっぱいー。」

 桜子が言うとおり、線路を亘っていく春風に無数の桜の花が舞っている。

「ここでお花見るの?」

「見るのー?」

 無邪気な娘たちの問いかけに明里が優しく答える。

「もうちょっと先よ。線路を渡って、坂を昇ってからね。」

 娘達と荷物で一杯の僕。軽装の明里は僕をちらりと見て笑う。

「モテモテね、パパ。」

「これがホントのもてる男、なんて。いつまでかなあ。すぐに『お父さんとは歩きたくない!』なんて言われちゃったりして。ははは。」

 僕は勝手に想像して一人で少しへこむ。

「桜子、パパ好きだよー!」

「ゆっこも好きー!!」

 桜子と有希子が大きな声を上げる。

「おお、愛しの娘達よー。パパも桜子と有希子が大好きだよ。」

「わーい!!」

 歓声を上げる娘達とくすくす笑う明里。気を取り直した僕はみんなと一緒に線路にさしかかる。

「……」

 ふと明里から無言のプレッシャーを感じる。

「な、何?どうしたの?」

「別にー。」

 つんと顔を逸らす明里。

「ただ…私の手がさびしいから。どこか捕まるとこがないかしらって。」

「あははは…」
 
 苦笑して右腕を示す。

「ここなら何とか……駄目?」

 わざとらしく一層顔を逸らし、ご機嫌斜めな振りをしながら、明里は僕の右腕を抱える。
彼氏の傍らの明里

「仕方ないなあ。可愛い娘達に免じて今日はここで我慢しましょう。」

 偉そうに言う明里。僕としばらく顔を見合わせたあと、にこりと笑う。

「この子たちも好きな男の子ができて、いずれ離れていくわ。その時には…貴樹君はまた私の…」

「ああ、おじさんの僕でも良かったら。」

「平気よ。その時は私もおばさんだもの。」

 ぷっと同時に噴き出す二人。はらはらと絶え間なく舞い落ちる桜の花びら。僕達は線路を越えて行く。同じ方向に向かって。ずっと一緒に。

「…あの時さ。」

「え?」

 もの問い顔の明里に僕は語りかける。

「『来年も一緒に桜、見れるといいね』って、明里が言ったときさ。僕は明里と桜が見られなくなるなんて、思ってもいなかったよ。」

「私も…ずっと見れるんだって信じてた。」

「色々あったよね…あれから。こうして明里と、この子たちと、同じ桜が見れて…僕は本当に幸せ者だよ。」

 僕は明里に笑顔を向ける。でも明里は真剣な顔で僕を見つめている。
桜の花びらと明里

「どうしたの?」

「あなたが…あなたが私に逢いに来てくれて。あんなに遠くから逢いに来てくれて。それで、私はこうしていられるの。本当に良かった…。」

 明里の瞳が潤む。頬を一筋流れる涙。

「い、いや…明里こそ、種子島に来てくれたじゃない。あの時の嬉しさは忘れないよ。きっといつまでも。」

 僕にも明里の感動は伝わってきて、つい目が潤んでしまう。周囲の風景がぼやける。

「貴樹君と私に、距離に負けない勇気があって…本当に良かった。だって私…こんなに…こんなに幸せ。」

 両目からあふれる涙をぬぐおうともせずに、明里が囁く。

「あー、ママ泣いてるのー!?」

「パパ、ママを泣かせちゃ、めっ!」

 目ざとく明里の涙を見て騒ぎ出す娘達。

「違うのよ。パパは悪くないのよ。ママも平気だから、ね?」

 慌ててなだめる明里。

「さあさあ、これから坂を昇るよ。来週から桜子が通う小学校があるよ。」

 僕は娘達の気をそらそうと話題を変えてみる。

「わーい!桜子、早く学校行きたいー!」

「ゆっこもー!」

 僕の両手を離して、桜子と有希子が坂を駆けあがっていく。

「ちょ、ちょっと待って、二人とも。危ないわよー。」

 母親の顔に戻った明里が娘達を追いかけていく。苦笑した僕は少しだけ立ち止まって線路を振り返る。

 一瞬、線路の向こうにピンク色の傘を開いてくるりと身体を回す女の子の姿が見えた。
来年も一緒に桜見れるといいね

“貴樹君、来年も一緒に桜、見れるといいね。”

 声が聞こえる。

「…見られるよ、桜。ずっと、一緒にね。」

 僕は笑顔で少女に優しく話しかける。女の子はにっこりと笑って、静かに消えた。遠くから明里達が僕を呼ぶ声が聞こえる。

「…じゃあね。」

 踵を返した僕は、笑顔のまま歩を速めて坂道を昇っていく。
ラストシーンの貴樹

 幸せな一家が通り過ぎた後の踏切は、ほかに通る人もなく、明るい日差しの中、ただ桜の花びらだけが舞い踊っていた。

(第3話終了)

※ 娘達の名前は「秒速」のイメージである桜と雪から取っています。桜子は杉本桜子のイメージです。え?知りませんか?「同級生2」というゲームのキャラクターでして、こういう子です。
杉本桜子

 ゲームでは長期入院中で儚げな子ですが、退院後の健康を回復した彼女のイメージで。
 
 有希子は雪子ではあまりにもモロだということで、「岡田有希子」のイメージで。
岡田有希子

 もちろん自殺なんか考えていない頃のイメージで。

 もっとも二人とも小学校前の「女児」なので、将来像を示す意味はあまりないんですが(笑)。貴樹・明里はなにげにかなりの美男美女カップルなので、子供達も当然可愛いはずだと思います。

 ということで、自称“トゥルーエンド”はこれにて終了です。お読みいただきまして本当にありがとうございました。感想などいただける大変嬉しいです。



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No title

ハッピーエンド。綺麗にまとまっていると思います。
こういう終わり方でも良かったんじゃないと思える出来だと思います。
お疲れ様でした。

前にも書いたかも知れませんが、二人の子持ちの家族の
子どもとの距離感、夫婦間の距離感の描き方に若干の違和感が有るといえば有るんですが、でも綺麗にまとまっているから良いかと思います。。。
(リアルにすると、もっと詰まらなくなりそうですが(苦笑))

Re: No title

いらっしゃい、こんばんわ。
感想ありがとうございます。

> 前にも書いたかも知れませんが、二人の子持ちの家族の
> 子どもとの距離感、夫婦間の距離感の描き方に若干の違和感が有るといえば有るんですが

まあこのあたりは実体験に勝るものはなし。しかし、各家庭によってだいぶ異なる部分ともいえるので、こういう家庭があってもいいかなーなんて。はっはっは。明里さんに理想の嫁を託しているとも言えますなあ。

No title

秒速って良く考えると、この2人ませてますよね。
にしても明里は美しい。
そもそも、会えなくても文通や電話でなんとか間をとりもつことは出来たので、茫漠とした時間が彼らの前を横切っていようとタカキと
明里が結ばれる方向で行くと思います。
例え、明里が強くならなきゃいけないと思っても。
タカキは僕はもっともっと強く優しく立派な男になって、必ず迎えに来るから、明里は明里で強くなって待っていてくれといえば良かったのでは。
あんなにませている2人ならこれくらいいけるでしょう。

Re: No title

はじめまして。こんばんは、いらっしゃいませ。

拙作を読んで頂き誠にありがとうございます。

本編の貴樹はすごく諦めがよくて、その諦観が若さに似ず大人な感じというか、カミオカンデさんがおっしゃるところの「ませている」部分だとも言えると思うのです。

それはそれで良くて、まさにその二人の「諦感」がやるせない感動を観る者にもたらしているともいえるのですが、「ベルセルク」風に言うならば貴樹はもっと「足掻く者」であっても良かったんじゃないかということで、こういったものを書いてみました。

おっしゃる通り、明里は指をくわえて見送るには美しすぎる成長を遂げるので、我々までNTR感を受けてしまうんですよね。

しかし、もし「秒速」がハッピーエンドだと、私もカミオカンデさんもきっとここまでのこだわりは持たなかったんじゃかという気がします。悲恋ゆえの異様な感動と、わき上がる「何とかしたい・してあげたい」という気持ち。それが二次創作につながるなら、本編はあの形でいいのかとも。

それでも、特に貴樹の身の振りが身につまされてやるせないんですよね。明里については、もし本当に幸せならまあ仕方ないかな…という気もしますが。「だめんずウォーカー」でないことを切に祈ります。

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Re: No title

こんばんは、いらっしゃい。

確かに背景は恐ろしいほど美麗ですね。美しい映像と、思いがけない事態(大雪と列車の大幅な遅延)に募る思い、そしてそれでも待っていてくれた明里。そして瞬間現出した「理想の恋」。さらに、こんなにもけなげな明里をみすみす逃してしまう貴樹…ここでどうしても「なぜだ!なぜなんだ!!」という感情が噴出してきて、ぬぐい去れなくなるのでしょうか。

この作品は受け手によって大きく感想が異なるみたいです。リア充には退屈な作品なのかもしれません。

よろしければまた遊びに来て下さい。

秒速考察から拝見させてもらっていました。

この映画をみて、私の心はぐちゃぐちゃに壊れてしまいせっかく忘れていた初恋を思いだし死にそうでした。あなたの映画に対する考察は、私の過去の考察にも繋がるところがあり、どんな恋愛マニュアルブック((笑))よりも効きました。本当にありがとう。
もっと、時間をかけて丁寧な言葉にしたかったのですがまとまりそうにありません。

そのうち、また改めてコメントするかもしれません。そのときはよろしく。

Re: タイトルなし

 ☆さんこんばんは、はじめまして。こんな僻地にようこそいらっしゃい。

> 秒速考察から拝見させてもらっていました。

 私がこのブログを始める目的の一つは、秒速考察を掲載することでした。

> この映画をみて、私の心はぐちゃぐちゃに壊れてしまいせっかく忘れていた初恋を思いだし死にそうでした。あなたの映画に対する考察は、私の過去の考察にも繋がるところがあり、どんな恋愛マニュアルブック((笑))よりも効きました。本当にありがとう。

 掲載したのはおよそ一年前ですが、考察の原文を書いたのは二年前です。まさに秒速を見た直後でした。書かずにはいられないほど心が揺さぶられたもので。誰しもがみんな、というわけではないのですが、特定の人々の心を凄まじく揺さぶる映画だといえるでしょう。拙文が☆さんのお役に立ったのであれば恐悦至極に存じます。

> そのうち、また改めてコメントするかもしれません。そのときはよろしく。

 いつでもお好きな時においでになって下さい。お待ちしています。

私の考察

こんにちは。アニメ→コミック→新海版小説→one more sideと先ほどすべて読み終わりました。そしてこの考察、二次小説にたどり着きました。
考察の中での「男の恋は名前を付けて保存、女の恋は上書き保存」というこの一文は私の中での秒速の考察がさらに広がりました。
 確かに私もそうですが、男の恋は付き合った女性の記録をタイトル名まで丁寧に付けるかのように心の中で美化させたまま保存する傾向があると思います。 
ただすべてを保存するわけですから、その恋愛の過程でおきた痛みや苦しみもそこにはあります。小説でも貴樹君の心の描写が多々ありましたが、自分の中では、処理しきれずにいました。
 でもあなたのこの一文をみて私はハッとしました。
ああ貴樹君の心のハードディスクはこの「アカリ」のファイルで容量いっぱいで、そこにほかの女性が入ってこれる場所、もしくは貴樹君の余裕がないのだな、と。
まだ一回読んだだけなので、自分のなかでの稚拙な考察がまとまらず、モヤモヤしてたので、あなたの考察はモヤモヤ解消の一助となりました。
ありがとうございました。
ですが、、まだ最大の謎が自分のなかにあります。
これ以上は長くなるので、返信お待ちしております。

Re: 私の考察

 なおたらあさんこんばんは、いらっしゃい。こんな僻地にようこそいらっしゃい。

 「秒速」フルコンプリートですね。押しも押されもしない立派な「秒速病」患者でいらっしゃる。

 おっしゃるとおり、貴樹の心の中は明里ファイルでオーバーフローしてしまっているのかも知れません。そうなったのは、やはり第一話「桜花抄」で描かれている「雪の一夜」のせいでしょう。あれさえなければ「幼く淡い恋の思い出」という綺麗だけどさほど大きくないファイルとして彼の心の片隅にあるだけですんだと思うのですが。

 人が一生掛けて探し求めても出会えるかどうかわからない“理想の恋”というもの、図らずも13歳にして出くわしてしまった少年のその後の姿が、それを見る我々にとって痛々しくも切ないわけですが、同じ体験をした明里が別の人との結婚を選択した理由は、すでに考察でも書きましたが、そこに至る過程に相違があったからなのだと思います。人によってはそれが男女の差というものだと言うかも知れませんし、それを全面的に否定することもできないのですが、私個人としては貴樹と明里のパーソナリティーの差だというのなら同意しますが、性差に理由を持っていきたくないなあと思っています。

 あと、貴樹自身があの「雪の一夜」に「一生に足る恋をした」と感じているのなら、今後恋愛をしないとしても、傍目にはどう映ろうとも、貴樹本人は自分自身を不幸だとは思わないだろうと思います。あのラストシーンの踏切で「ああ、あれは僕の一生に足る恋だった」と悟り、どんなに探し求めても二度と出会えるものではないのだと悟ったのならいいなあと思います。

 もちろん明里への執着を解消して、明里の影を求めるようなこれまでの恋愛ではない真に新たな恋愛に向かうということでもいいのですが、ごく私的には桜花抄での13歳の明里という「永遠の少女」を心に抱き続ける貴樹というのも悪くはないかと。少なくとも、水野理紗のように巻き添えにして哀しい思いをさせるようなことはもうして欲しくないですね。

 またのお越しをお待ちしております。

この記事の感想は、敢えてこの時期まで待ってました(笑)

拝啓 拝読致しました。
ご栄転おめでとうございます。引越しや業務引継ぎで
お忙しい事と存じ上げます。今春は増税前の駆込み需要もあって、
運送業は大変な混雑と聞いています。
北の大地でのご活躍をお祈り申し上げます。

今日、花見も兼ねて舞台となった参宮橋界隈を散策してきました。
明里はまだこの辺に住んでいるのかな、貴樹は何してるのかな〜
なんて考えながら(笑)。ラストと同じく、桜が舞っていました。

この作品、解釈は各自に任されているので、新海監督が作った話は
『こうなっちゃいかん!』というif話で、実際はこの記事の様に
なっていた・・・・・なんてね(^_^)。

2回再会の設定ですが、せめて1回でも再会していればこうなったと
思います。彼等は今30代前半の筈なので、園児のパパママという
設定は正にぴったりです。

この記事の2人は、オリジナルの作品を観て『自分達はこうならずに
良かったね』と微笑んでいるかもしれませんね。

Re: この記事の感想は、敢えてこの時期まで待ってました(笑)

 satoruさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> ご栄転おめでとうございます。引越しや業務引継ぎで
> お忙しい事と存じ上げます。今春は増税前の駆込み需要もあって、
> 運送業は大変な混雑と聞いています。
> 北の大地でのご活躍をお祈り申し上げます。

 ありがとうございます。演歌では恋にやぶれるとなぜか北に向かうのが定番ですが、サラリーマン的には北に向かう=左遷という匂いがひしひしと感じられるような気がします。栄転とはとても…。でも、ま、行く先々で色々あることでしょう。

 赤毛のアンことアン・シャーリーが人生の岐路において「クィーン学院を出た時は、私の未来は、まっすぐな一本道のように目の前にのびていたの。人生の節目節目となるような出来事も、道に沿って一里塚のように見わたせたわ。でも、今、その道は、曲がり角に来たのよ。曲がったむこうに、何があるか分からないけど、きっとすばらしい世界があるって信じているわ。それにマリラ、曲がり角というのも、心が惹かれるわ。曲がった先に、道はどう続いていくのかしらって思うもの。」と言っていますが、私もそう思いたいです。

> 今日、花見も兼ねて舞台となった参宮橋界隈を散策してきました。
> 明里はまだこの辺に住んでいるのかな、貴樹は何してるのかな〜
> なんて考えながら(笑)。ラストと同じく、桜が舞っていました。

 聖地巡礼をされたのですね。小田急線は相変わらず疾走していたでしょうか。山崎まさよしの歌が脳内で自動再生されますね。

> 2回再会の設定ですが、せめて1回でも再会していればこうなったと
> 思います。彼等は今30代前半の筈なので、園児のパパママという
> 設定は正にぴったりです。

 本編ではなんか二人とも老成しているというか、諦めが良いので、若者らしく足掻いて欲しいなという想いからああいう風にしてみました。当人達の行動次第ではああいう未来もありえたと思いたかったのですが、それならそれで、「なぜ行動しなかったし」なんて本編の貴樹と明里に言いたくなってしまうかも。本編はあれはあれでいいのだと今はそう思います。

> この記事の2人は、オリジナルの作品を観て『自分達はこうならずに
> 良かったね』と微笑んでいるかもしれませんね。

 結ばれたのなら、ずっと幸せでいて欲しいですね。というか本編の延長上でも明里だけは幸せであって欲しいと思います。貴樹も…そのうちいいことあるでしょう。

大学~社会人~結婚・出産の物語を見たい!

とても感動しました。
娘の名前も、なるほどと感心しました。
こんな幸せにくっつけばよかったのに、、と思っていた事を、見事にSSで表現して下さって、本当にありがとうございました!

またリクエストですが、
できたら二人が東京で再会してから、大学生活~社会生活の中で愛を育んできた話を、結婚・出産までの物語も見てみたいです。

もしできたら、お願いできませんか?
よろしくお願いします。

Re: 大学~社会人~結婚・出産の物語を見たい!

 りーる翔さんこんばんは、いらっしゃい。連続投稿ありがとうございます。

 過分なお言葉、恐悦至極です。楽しんで頂けたのであれば私も嬉しいです。

 リクエストについてですが、このSSの第二回と第三回の間の物語だと、東京の大学生同士のラブラブカップルのアツアツなラブストーリーしか想像尽きません。

 才能ある人なら波乱に富んだ展開を考えられるのでしょうけど、私はこの物語の二人には、ひたすら幸せになってほしいだけなので、すれ違いとか恋のライバル登場とかはちょっと想像つきません。再会以降は何者も入り込む余地のない二人だっただろうな、と思うのみです。そういう「永遠に続く二人の関係」みたいなのって、需要あるんでしょうかね。

 もし私が同世代で貴樹と明里のカップルのそばにいたなら「リア充爆発しろ!」とか思ってやさぐれそうです。そしてついついNTRとか惨劇とかを妄想してしまったり……でもそういうのはいかんですよね。

 ちなみにお気に召すかはわかりませんが、妄想系なら“歌で妄想する秒速シリーズ”もやっていますので、よろしかったらご覧下さい。秒速にかこつけて好きな歌を紹介しているだけのような気もしますが。

大学~社会人~結婚・出産の物語を見たい!2

こんばんは。
あれから何度も秒速や二次創作を見なおして、
やはり思いなおしたのが、
管理人様は、
「このSSの第二回と第三回の間の物語だと、東京の大学生同士のラブラブカップルのアツアツなラブストーリーしか想像尽きません。」
と仰いますが、

長い間引き裂かれた二人は、小学生時代の思い出を糧に、理想を糧に生きてきたので、小学校から大学生までの変化の分、戸惑いや溝、すれ違いがあると思うんですよ。
理想と現実の違いに苦しむ、という感じでしょうか?
むしろ、再会してから結婚に至るまでが、別れていた時代よりも遥かに難しいのではないかと思います。

もう一度リクエストします。是非よろしくお願いします。

Re: 大学~社会人~結婚・出産の物語を見たい!2

 りーるさんこんばんは、いらっしゃい。

 映像版のように中学1年の終わりに逢って、その後例の踏切まで再会することがなく、しかもあの場面からスタートするということならば色々とあるだろうなと思います。

 が、私のSSの場合、高校時代に再会を果たしており、さらに大学時代に交際する訳です。小学校時代について貴樹は「僕と明里は精神的にどこかよく似ていたと思う」と言っているわけですが、確かに二人とも体が小さく病気がちで、グラウンドより図書館が好きという共通項はありましたが、別に何から何まで鏡を見るようにそっくりだった訳ではなく、既に小学生時代から明里は算数が苦手とか、差違はあったと思います。

 そしてその際は中学高校と一層大きくなっていくと思いますが、二人は別に自分そっくりの相手だから好きになったという訳ではないのではないかと思います。なので、二人の間に生まれた差違というものについても、むしろ新鮮に映ったりするんではないかと。それに二人とも自分の価値観を押しつけたり、妥協できない性格という訳でもないと思いますので、互いの変化を容認し、受け入れ合うことが可能なのではないかと。

 あくまで私のSSの中限定ですが、貴樹と明里はむしろ自分と違っている部分を尊重し合い、良い部分は取り入れるよう努力するという、相互に高め合うような関係(傍から見れば入り込む余地のない鬱陶しいカップルかも知れませんが)になりそうな気がしますよ。

 もちろんこれまでの妄想考察で書いたように、二人が離ればなれにならなかったとしても、将来的に別れてしまう可能性はあるのだと思いますので、なおさら再会後に色々トラブルことが有り得るでしょう。幼少期の友だちは、地縁(家が近所とか席が隣とか)によって出来るかもしれませんが、成長してからできる友だちは相性とか趣味嗜好がマッチする人ということになると思います。そのように、貴樹と明里がやがてそれぞれもっと自分と相性の良い相手に出会うとするならば、二人の仲は自然消滅するということも有り得るでしょうし、それが一方的なものであれば、「別れろ切れろ」という修羅場の発生だって起こりうるでしょう。

 ですが、それならそれでSSとは全く違う想像を一から構築していかなければならないと思います。秒速病に罹った私は、とりあえずあのSSで心が納得しましたので、現状の私のテンションですとリクエストには応じかねますと言わざるを得ません。悪しからずご了承下さい。

 むしろりーるさんがそのコンセプトで想像の羽を広げていったほうが面白い作品ができるんじゃないでしょうかね?

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

最初は原作の大人びた良さを消してしまうのでは?と思っていましたが、逆にここまで理想的なENDを描くことで原作との対比関係も心に響き原作の貴樹がかわいそうで仕方がなく、そしてこの作品で報われたことへの安心感で涙が止まりませんでした。結論とっても感動しました。書いていただきありがとうございました。

Re: No title

 名無しさん、初めましてこんばんは。こんな僻地にようこそいらっしゃい。

> 最初は原作の大人びた良さを消してしまうのでは?と思っていましたが、逆にここまで理想的なENDを描くことで原作との対比関係も心に響き原作の貴樹がかわいそうで仕方がなく、そしてこの作品で報われたことへの安心感で涙が止まりませんでした。結論とっても感動しました。書いていただきありがとうございました。

 感想どうもありがとうございます。そこまで言っていただくと、ちょっと恥ずかしい気もしてしまうのですが、大変うれしいです。作者冥利に尽きます。誠に恐悦至極です。

 「秒速」を見ていろいろ感じた“やるせないもやもやした気持ち”を、考察と言う形でつらつら分析したわけですが、それでも完全に納得がいかなかったので、こんなものを書いてみました。つまるところ、自分を納得させるための拙文なんですが、「秒速病」の他の患者さんにも役立っているのであれば幸いです。

 「秒速」本編がああいう形で終わっているので、こういうハッピーエンドを妄想するのも悪くはないと思うのですが、もし本編がハッピーエンドだったとしたら、「秒速病」はそもそも発生せず、新海監督はこれほどのインパクトを我々に与えなかったことでしょう。「君の名は。」が大ヒット中の新海監督ですが、新海作品の原点は「秒速」にこそある、と主張し続けたいです。
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