好きな声優さん第三期(その5):池田昌子~ヘプバーンやメーテル…美女の声はおまかせの大御所

池田昌子
 
 雨が上がったら気温がぐっと上がって、知らない間に布団を一枚跳ねていました。その下はきちんと掛かったままなので、我ながら器用だなあと思いますが、もしや寝てる間に親切な妖精だか小人だかが出てきて世話を焼いてくれているのでしょうか。それならそれでもうちょっといろいろやって欲しいものですが。昔の人なら、「布団はがし」とかいう布団をはがすだけの妖怪でもでっち上げるところなのかも知れませんね。石原豪人にぜひ描いて貰いたかった。

 さて、好きな声優さんも既に30人の大台に乗りました。この辺りでグラップラー刃牙の最大トーナメントなら「豪華なリザーバー」となる大御所でも紹介していこうかと思います。夜叉猿jr.は出てきませんが。その最初の方は、美人キャラならおまかせだった池田昌子です。

銀鉄声優。左から車掌役の肝付兼太、池田昌子、哲郎役の野沢雅子

 池田昌子は1939年1月1日生まれ。出身は当時は東京府だった東京都です。人見知りを治すため、小学5年生時に児童合唱団に入り、そこから児童劇の世界に入りました。成人後は舞台女優、声優、女優として活躍し、結婚後はテレビドラマなどの顔出しの仕事をなくし、時間の都合のつく声優やナレーションの時間の仕事を多くこなすようになりました。

松本零士を挟んで池田と野沢

 声優業が専業として確立しておらず、俳優や女優の副業という認識がされていた時代から活躍している人ですが、そういう時代の人にありがちな、“声優は舞台の仕事がない時の副業、アルバイト”認識は持たず、声優という職業を独立した確固たるプロと考えてきた数少ない人物です。この辺り、神谷明も同様の見解を持っているようで、声優呼ばわりを嫌悪する人物に対して「“声優ではなく俳優”と言ったところで、実際に自らの生計を立てたのは声の仕事ではないか」という批判的な発言をしています。

 また声優としても、「ファンの持つキャラクターへのイメージを壊したくない」という信念から滅多に顔を見せることがなく、非常に謙虚な姿勢を貫いています。舞台やひとり語りなど、声優以外の仕事ではパンフレットその他の紹介等において顔出しを拒むことがほとんどないのと対照的です。

オードリー・ヘプバーン

 池田昌子については、アニメのキャラを紹介する前に、洋画の吹き替えで著名だったことに触れないわけにはいきません。何人もの美人女優の声を吹き替えていますが、最も有名なのはオードリー・ヘプバーンでしょう。あまりにもハマリ役だったため、1970年代以降は池田昌子がほとんどの局でヘプバーンの吹き替えを担当するようになり、「ヘプバーンの声は池田昌子」と呼ばれるほどイメージが定着していきました。

ヘプバーンその2

 池田昌子にとって、ヘプバーンは演じやすい女優なのだそうで、「普通の(グラマラスな)ハリウッド女優に比べるとキメの細かい芝居をされるので、それが日本人の感性にすごく合っている気がします」と語っています。また、ヘプバーンを「常に何かを求めて、常に誰かに愛を注いでいる。そういう彼女の本質的なものがスクリーンに現れている」と評価をするコメントをしています。

ヘプバーンその3

 2009年にオードリー・ヘプバーンの生誕80周年を記念してDVD-BOXが発売されるに際し、新たな吹き替え収録が行われることになったところ、ヘプバーンの声には再び池田昌子が当てられました。既に70歳を超えていた池田昌子はさすがに断ろうと思ったそうですが、「池田さんがいいんです」という言葉を受けて「それならもうやるしかない」と承諾し、「昼下りの情事」「おしゃれ泥棒」の吹き替えを行ったそうです。

メリル・ストリープ
フェイ・ダナウェイ

 その他、複数の映画で吹き替えをやっているのがメリル・ストリープやフェイ・ダナウェイ、他にジェシカ・ラングやイングリッド・バーグマン、ラウラ・アントネッリ(しかも「青い体験」で!)なども演じています。さすがのキャリアですね。

ジェシカ・ラング
イングリッド・バーグマン
ラウラ・アントネッリ

 そう言えば松本零士は昭和30年代フランス映画「わが青春のマリアンヌ」の吹き替え版をテレビで観ていて、マリアンヌ・ホルト演じるヒロインのマリアンヌの吹き替えの声が非常に気に入り、そのイメージを念頭においてメーテルの声を想定したのだそうです。ある時そのことを池田昌子に話すと、マリアンヌの声の吹き替えをしたのは池田昌子当人であり、まったく知らなかった松本は非常に驚いたそうです。そういえばキャプテン・ハーロックが登場する「わが青春のアルカディア」というアニメ映画もありましたっけ。

わが青春のマリアンヌ
マリアンヌ・ホルト

 それではいよいよアニメキャラ編。古いのが多いですが有名どころが揃っています。

 竜崎麗香(エースをねらえ!)

お蝶夫人こと竜崎麗香

 今ではむしろ「トップをねらえ!」の元ネタとして知られる熱血スポ根少女テニス漫画である「エースをねらえ!」。名前も凄い竜崎麗香はテニスの名門・県立西高校の超高校級の実力者です。通称は“お蝶夫人”。生徒会の副会長も務め、父は庭球協会の理事だそうです。

岡ひろみと竜崎麗香

 主人公の岡ひろみは彼女に憧れていましたが、直々にテニス部に誘い、妹のようにかわいがります。ひろみの秘められた素質を見抜いた宗方コーチがえこひいきとも解される抜擢を行ったことに関しては、他の先輩同様かなりプライドを傷つけられたようですが、ひろみの素質を理解するにつれて次第に態度を軟化させ、良き先輩としてひろみを支えるようになります。

どこの貴婦人かと

 才能だけではなく、陰で努力をする人で、プライドはそこに裏打ちされています。自分にも他者にも厳しい人ですが、それよりもなによりも、本当に高校生か、いや本当に日本人なのかと疑いたくなるルックスをしています。

こんな女子高生が、もとい日本人がいるか

 「お蝶夫人」という通称も女子高生とは思えません。おそらくプッチーニのオペラ「蝶々夫人」(マダム・バタフライ)のヒロインから由来しているのでしょうが、なにゆえに?

お腸夫人

 ちなみにかつてダイドーから“アナタのお腹に華麗なスマッシュ!”として機能性飲料「お腸夫人」が発売されていました。

イラストはいろいろあります。

 「すっきりなすったら?」「お腹にはプルーン。覚えてらして」「手加減しなくってよ!」…一度飲んでおきたかったです。

♪き~らめ~くかぜ~が走る

 素晴らしいお蝶夫人名言集。カッコイイなあこの人。

厳しい表情のお蝶夫人

・「ひろみ、よくここまで上達したわ。この試合、あなたにはワンゲームも渡さない。あなたがわたくしを追ってくる以上、それがわたくしのあなたへの愛…」
・「私は竜崎麗香。私がもし敗れるとすればそれは最後の試合。私がもう自分でテニスに別れを告げる時。だが、今は違う。私はまだテニスから離れられない。」
・「そうよ、私は負けることが出来ない人。ひろみにも、貴方(蘭子)にも…」
・「やるべき事は全てやってコートに立つ。勝っても負けても、自分自身に決して言い訳をしないように。一番恐いのは自分自身に甘えることだから。待っています。あなたが全てを込めて私のコートにボールを打ち込んでくるのを。」

メーテルとプロメシューム

 メーテル(銀河鉄道999)

メーテル

 もはや説明不要かも知れません。主人公星野哲郎(CVは孫悟空でおなじみ野沢雅子)と旅をする謎の美女。母親は、機械帝国の女王プロメシューム。父親は、反機械化世界を目指している ドクター・バン。この相反する目的を持つ両親のお陰でいろいろ苦労しています。詳しく知りたい方は劇場版の「銀河鉄道999」でも見て下さい。古いけど傑作ですよ。

初期のメーテル。その言葉とは裏腹に結構ヘマします。

 美しいメーテルの容姿ですが、これは本物なのかどうか疑問です。冥王星で、氷の下の本当の自分の身体と思しきものを見て涙している場面があったり、メーテルから「本当の姿」として裸体を見せられた相手の恋心が一瞬にして醒める場面があるので、実体は…

劇場版での剥製ママン

 劇場版では哲郎の母・星野加奈江の若い頃の姿をプロメシュームから与えられたとされています。星野加奈江といえば機会伯爵の人間狩りで哲郎を逃がすために犠牲になり、剥製にされて食堂に飾られるというトラウマシーンで有名ですが、死亡時でも相当綺麗でしたからね。

1000年女王・雪野弥生。右にいるのは哲郎ではなく雨森始
メーテルに激似。親娘であればむべなるかな

 実はプロメシュームは「新竹取物語 1000年女王」のヒロインである、雪野弥生と同一人物であるという驚きの設定が後に明らかにされているので、機械化人になる前のプロメシュームの容姿(つまり雪野弥生の姿)をメーテルが受け継いでいるとも解されます。作品毎に様々な示唆・解釈があるので、やっぱり「謎の美女」のままというべきでしょうか。

エメラルダス

 ちなみに女宇宙海賊クィーン・エメラルダスは姉だそうです。

15歳の頃のメーテル。衣装が白かった

 シルキー・マウ(聖戦士ダンバイン)

シルキー・マウ

 上級妖精(エ・フェラリオ)で、本作の敵役であるドレイクに捕らえられ、水牢に幽閉されています。オーラロードを開き、ショウ達地上人を召喚させられますが、それによって魂の故郷・バイストン・ウェルは戦乱の世界になっていきます。

OVA版のシルキー・マウ

 後にショウに助けられますが、妖精の女王に罰を受け、ミ・フェラリオ(下級妖精)にされてしまいました。その後の方が可愛いのですが。

 真宮寺若菜(サクラ大戦)

真宮寺若菜

 ヒロイン・真宮寺さくらの母。まだ若い未亡人。真宮寺家は破邪の血を引く一族ですが、夫でありさくらの父である一馬が元帝国陸軍対降魔部隊の一人であり、降魔戦争を戦っているところから、この人には破邪の血はない可能性が高いと思われます。

 ローラ(みんなのテニス)

みんテニのローラ

 30歳、フランス出身。英才的教育を受けたこともあって、ブーメランサーブを武器にテニス女王の座についています。上級者向けで、熟練の腕が能力を引き立てます。見た目といい、声といい、竜崎麗香をイメージしたキャラです。やっぱりお蝶夫人は30歳位が適当なんでしょうね(笑)。

オードリーと池田昌子

 今なお声優を続けておられる池田昌子。2007年には第1回声優アワード功労賞を受賞していますが、これからも後進の良き手本となり続けて下さい。
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