コミック版「ほしのこえ」を読む(その5)~タルシアンとの初戦闘に遭遇するミカコ

扉絵
 
 昨日は帰りが遅くなって、慌ててブログをアップしたのですが、間一髪間に合わず、今日の0:00に更新となってしまいました。カレンダーに空白ができて残念ですが、皆勤賞を続けていても何か貰えるというわけでもないので、気楽に行くことにします。

 ということで、今日は2本目みたいになりますが、金曜日なので絶賛不人気連載のコミック版「ほしのこえ」精読会を続けていきましょう。今日はChapter.5ですね。

 扉絵はトレーサーを背景に仲良く座っているミカコとヒサちゃん。制服スワッピングは終わったみたいで、自分のを着ています。

 毎日触っていた携帯を置いて登校するノボル。前回末尾で「覚えていてやろうなんて……そんな……浅はかなことを本気で考えていたんだ……」と言っていましたが、それにしても変わり身の早っ!次のページでいきなりこれですか。まあ掲載誌のアフタヌーンは月刊誌みたいなので、一ヶ月のタイムラグがあるってことなんでしょうけど。「途絶えがちな長峰のメール……気にかけて日々過ごす自分をその頃オレは少しでも忘れていたかった」んだそうです。

カイパーベルト天体を見つめるミカコ

 一方宇宙のミカコ。冥王星近傍に来ています。ヒサちゃんと一緒に窓から外を見ていたり。「のんきだね」と先輩パイロットに絡まれてしまいます。前回ミーティングをブッチしたことにも言及され、さあ小一時間問い詰められるのかとビビる2人、しかしそこに救いの神、ミワさん颯爽と登場。絡んできた先輩を一蹴で論破です。ミワさんも変わり者で知られているみたいですが、多分文句を言わせない実力の持ち主なのでしょう。そして3人はトレーサーのコクピットで待機任務に就きます。

 例によってコクピットでノボルにメールをするミカコ。カイパーベルト天体が密集しているのですごく賑やかなんだそうです。

エッジワース・カイパーベルト天体

 ここでまたもやお勉強の時間です。カイパーベルト天体があるエッジワース・カイパーベルトは、太陽系の海王星軌道より外側の黄道面付近にある、天体が密集した、穴の空いた円盤状の領域です。太陽系外縁天体のうち、エッジワース・カイパーベルトに位置する物をエッジワース・カイパーベルト天体、あるいはカイパーベルト天体といい、短周期彗星が含まれており、おそらくその外側は前回出てきたオールトの雲に続いているのだと考えられています。

カイパーベルトとその外側のオールトの雲。オールトの雲は果てしなく広がっていますね

 カイパーベルト天体は主に水の氷からなる小天体で、便宜上、小惑星として扱われます。カイパーベルト天体が、海王星の重力により太陽系内部に散乱されると、ケンタウルス族(木星と海王星の間の軌道を公転する、氷で覆われた小惑星)や短周期彗星(公転周期が200年未満の周期彗星)になり、外側に散乱させられると散乱円盤天体になります。散乱円盤天体が遠日点付近で何らかの原因で軌道を乱されると、近日点距離が伸びて、オールトの雲の天体になると推測されています。軌道を乱す要因としては、カイパーベルトのすぐ外側を公転しているかもしれない惑星X、近傍恒星、散乱円盤領域に進入してきた放浪惑星などが考えられています。

エッジワース・カイパーベルト天体その2

 このあたりは現在の科学技術ではあまりにも遠方なので、仮説の域を出ないものも多いですが、NASAの探査機ニュー・ホライズンズが、2015年7月14日に冥王星とカロンをフライバイし、2020年頃、別のエッジワース・カイパーベルト天体をフライバイし観測する予定になっており、ミッションが成功すればいろいろと新たな発見があるかも知れません。

エッジワース・カイパーベルト天体とニュー・ホライズン

 ここで掲載したカイパーベルト天体は、かなりオーバーに描いた想像図で、実際にはこんなに高密度で天体が存在しているわけではありません。まずは概念的に理解してもらう為にビジュアルを優先しているのだそうです。確かに真っ暗な中に岩一つでカイパーベルトだと言われてもピンと来ませんからね。

 ミカコはずいぶん遠くまで来てしまったと思うのに、リシテアはさらに遠くに行こうとしている裸子です。憂い顔のミカコ。そこに警報が。直線軌道上にタルシアンが出現。待機中のトレーサーがスクランブル発進します。当然ミカコも出撃です。

トレーサーとタルシアン

 タルシアンは映像版とほぼ同じ姿形をしています。ミカコのトレーサーの零距離に接近して、触手のようなものを広げて取り込もうとするかの体勢。ミカコと向き合う本体からの目が生じて見つめてきます。恐怖を感じたミカコは腕のガトリング砲を発射し、タルシアンを撃破します。

トレーサーを取り込もうとする?タルシアン

 さらに前方に約2万のタルシアンの群体を発見した艦隊は、1光年の短距離ワープにより空域を離脱することにします。「ノボルくんと1年もずれちゃう!」戦場なのに思わずメールを送ろうとするミカコですが、携帯に手が届く前に新手のタルシアンが攻撃してきます。メール送信ができない腹いせでライフルを乱射して撃破するミカコ。帰還命令が出ています。リシテアのワープ寸前、ミカコは何とか帰還します。

ワープ寸前の帰還

 「このままずっと…何も見つからないで……みんなで地球に帰れたら……それが一番いいなって……ずっと思っていたんだ……」ミカコがノボルに送りたかった気持ちは叶わず。コクピットで顔を覆って泣くミカコ。

 一方地球のノボル。部活をサボって帰宅しました。驚く母親に「辞めようかと思って…」とぼそっと言って部屋に籠もります。メールを確認しますが、当然のように来ていません。「長峰は……きっともう新しい生活を受け入れている……オレも変わらなければ……」と決意するノボル。やはり時間と距離は二人の気持ちをすれ違わせてしまうのでしょうか?

 地球艦隊はワープアウト。周辺にタルシンアン反応はなく、ようやくトレーサーの損傷確認作業が開始されます。疲れてはいますが怪我もなく戻ったミカコはヒサちゃんの姿を探しますが、ヒサちゃんの乗る6号機のデッキは空です。階段で一人、戻らぬヒサちゃんを待つミカコ。泣きながらノボルの名前を呼んでいます。

ノボルの名を連呼するミカコ

 しかし、末尾は「そしてオレは長峰からのメールを待つのを止めた」というノボルの決意。どこまでもすれ違っていくのか、二人の想いは……
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