プリンセスメーカー:元祖育成シミュレーション

プリンセスメーカー

 10月最初の週末、そして三連休の初日いかがお過ごしでしょうか。10月だというのに気温は高めですね。いつもより遅い彼岸花が大量に咲いていて、さすがに秋の風情は深まった気がしますが。

 さて、土曜日は恒例ギャルゲーの日ですが、このところ「節子それギャルゲーと違う、エロゲーや!」と清太にいちゃんに突っ込まれそうな作品紹介に終始していたので、気分を入れ替えてエロ要素のほとんどない、これぞ模範的ギャルゲーというべき作品を紹介しましょう。

パッケージ裏

 ということで、本日の紹介作品は「プリンセスメーカー」です。「プリンセスメーカー」は1991年にガイナックスがPC版を発売し、以後各機種に移植されていきました。私がプレイしたのはPCエンジン版でした。育成シミュレーションというジャンルを確立した画期的作品であり、「プリンセスメーカー」シリーズは、キャラデザインを手がけた赤井孝美の代表作ともなっています。娘の声は横山智佐が演じていました。「サクラ大戦」の真宮寺さくら、「銀河お嬢様伝説ユナ」の神楽坂優奈など錚々たるヒロインを演じていた方ですが、最近はあまり聞かないような…。

出逢い

 これまでに5作が制作されていますが、基本的には剣と魔法のファンタジー世界を舞台としており、魔王から王国を救った勇者(主人公)が父親となって、少女を自分の娘として育て上げていきます。一作目の本作は戦災孤児が娘となりますが、他の作品では天界の女の子や妖精の女の子といった「人外」が娘になったりします。もっとも育成中は人間の少女と何ら変わりなく育っていきますが。

夏服の娘

 娘には勉強、習い事、武者修行、アルバイトなど、さまざまな経験をさせると同時に生活費も稼がせるというのがポイントで、深窓の令嬢はどうやっても育てられません。まさか娘の稼ぐ金を当てにしているわけではないでしょうが…。一応の目標は、ゲームタイトルどおり娘をプリンセスにすることですが、育成方針でどのような娘に育っていくかは千変万化です。そして娘が18歳になった時、プリンセスを始めとする様々な将来が待っていることになります。

冬服の娘

 本作は、ガイナックスのゲーム部門が「もっとコンピュータゲームでしかできないようなことをやろう」という目標の下、岡田斗司夫の「女の一生をゲームにできないか」という希望と赤井孝美の「『信長の野望』の部下を教練する部分だけでゲームを作りたい」という希望が組み合わさった結果生み出されたゲームだそうです。まあ18歳でエンディングを迎えてからが本当の女の一生ではないかという気もしますが。

ウィンドウズ版のプレイ画面

 戦災孤児を引き取った救国の英雄(主人公です)が、様々な手段で娘を鍛え上げて各種パラメーターを上げ、一人前のレディに育て上げます。娘の行動は一週間単位でスケジュールを組み立てますが、教育には金がかかるので、当面はアルバイトに励まさせることになるでしょう。なぜ娘の教育に娘自身が稼いだ金しか充てられないのかはこの世界最大の謎ですが、10歳の女の子を働かせても誰も虐待にはならず、誰一人問題視すらしないので、きっとこの世界では当たり前のことなのでしょう。

あやしい酒場

 アルバイトも娘の年齢が高くなると種類が増えていき、お金と色気は大幅アップも評価、モラル、根性が下がる「あやしい酒場」や、

あやしい宿屋

さらにお金が稼げて色気もアップするが評価、モラル、気品が大幅ダウンする「あやしい宿屋」でも働けるようになります。仮初めにも父親として、娘をそういう場所で働かせるってどうなんでしょう。あやしい酒場は現実世界のキャバクラくらいだとして、あやしい宿屋って…やはりちょっと働かせるのは…。

17際の娘

 アルバイトと並んで経験値を上げつつ金品を得られる行動としては、「武者修行」があります。街から外に出て、ある決められたルートを回って街に戻ってくるのですが、その間、昼夜を問わずモンスターが襲ってきます。街近郊で出没する人さらいや山ネコなどのレベルの低レベルモンスターから、辺境地域に出没するオークやトラ、ドラゴンなど、高レベルのモンスターまで敵は様々で、簡単には完遂することはできません。しかし、それだけに得られるものは多く、武者修行中は評価が上がるほか、敵を倒せば経験値も上がって、レベルアップや戦闘技術も向上します。また倒した敵の持つお金もが手に入ります(この辺はドラクエなんかと一緒ですね)。さらに、ルートの所々にある宝箱からはアイテムも手に入ります。奥地に行けば行くほど高価なアイテムがあるほか、武者修行に行くたびに宝箱は再配置されるので、行けば行くほどアイテムが手に入ります。

 しかし、幼少期のパラメーターが低い時期の娘には荷が重いので、最初は短期間の武者修行を行い、レベルが上がってきたら修行期間を徐々に延ばして奥地に遠征するのがいいでしょう。

ミス王国コンテストに出場
 
 あと毎年秋には収穫祭があり、武闘会かミス王国コンテストに参加することができます。武勇を示すなら武闘会、美貌や女性らしさを示すならミス王国コンテストに参加することになります。当然良い成績を残せば評価が上がるので、どちらか得意分野に出ることになります。例えば武者修行に明け暮れているたくましい娘なら、ミスコンに出ても勝てる道理はないので武闘会で暴れさせたほうが得策でしょう。ミスコンは気品や色気やプロポーションが勝利要素となるので、それらの数値を上げていく必要がありますが、武闘会より評価ポイントは高くなるようです。18歳までにどちらも優勝できるようになれば、プリンセスの道は大きく近づくでしょう。

ちび娘のバカンス(春)
ちび娘のバカンス(夏)

 そうそう、勉強やアルバイトや修行だけでは娘は疲労困憊してしまいます。お休みをあげることもできますが、お小遣いが必要だったり、モラルが低下したりするので、多用ははばかられます。そこで効果的なのが「バカンス」です。お金はかかりますが、疲労回復に加えてモラルが上昇するため、健康維持と非行化防止に非常に効果的です。季節毎に旅行先が異なっていて、それぞれ専用のイベント画面が出てきます。また年齢によってもイベント画面は変化していきます。

ローティーンのバカンス(春)
ローティーンのバカンス(冬)
 
 ここまで使ってきた絵も多くはバカンス画面なのですが、チビ娘時代の方が可愛い気がするのは私だけでしょうか。大人になるって悲しいなあ(笑)。

ミドルティーンのバカンス(秋)
ミドルティーンのバカンス(冬)

 ちなみにプリンセスを目指すなら、お城に謁見に行く必要があります。気品・色気・モラルなどがないと門前払いとなってしまいます。門番に始まり、王様に謁見するまでに何人もの要人と会う必要があり、それらの人たちに認めてもらえないと、更なる高貴な人物に会うことができませんが、認めてもらえれば評価が上がり、更に偉い人に謁見することができます。王様がいつでも会いに来るが良いと言い出したらこっちのものです。

ハイティーンのバカンス(春)
ハイティーンのバカンス(夏)

 エンディングは目標であるプリンセスの他、女王就任というさらに上の段階もありほか、将軍や魔法使い、農家の嫁や酒場の女など、30種類以上あるそうです。そうそう、父と結婚というエンディングもあり、これを目指すプレイヤーも多いとか。まあ人それぞれなので別にいいのですが、個人的には娘をそういう目で見ながら育てることには抵抗があるので、大人になったら自立して欲しいと思います。別にプリンセスにならなくても結婚しなくてもいいです。娘が幸せを感じられる人生を送ることができるならば……。

本当にプリンセスになった娘

プリンセスメーカーエンディング集

 しかしこうやって紹介していたらまたプリメをやりたくなってしまいました。「4」と「5」はまだやったことがないようですね。どれどれ…

プリンセスメーカー4
プリンセスメーカー5

 ちょ、ちょっと。「4」の娘は何なんですか?これは可愛すぎるでしょう。キャラデザインが明らかに違いますね。赤井孝美ではなく、天広直人という人のキャラデザのようです。

プリメ4の娘

 ではAmazonで「4」を買うことにしましょう。こう見えて娘はちゃんと育てるタイプなんですよ。各種実験なんてそんな鬼畜なことは……。そうそう、「2」をやったときなんですが、剣と魔法を最強レベルに育てながら因業(カルマ)を一切除去しなかったら、娘は魔王の花嫁に呼ばれた挙げ句、自分が魔王になってしまったことがあったりしましたっけねえ……いい想い出ですよ……くっくっくっく……
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No title

おおっ!
初めて、やったことの有るゲームが登場したぞ!!(笑)
何回かやりましたが、何故か毎回好戦的で活発すぎる女の子にしかなってくれませんでした。。。
で、今まさに、リアルプリンセスメーカーをプレイ(?)している訳ですが。。。やっぱり、活発というか「女の子」っぽくない感じで成長中です。。。(苦笑)

Re: No title

こんばんは、いらっしゃい。

おお、やったことがありますか。育児にその経験が役立って…るわけはないですね(笑)。好戦的って(汗)。

あんなにゲームを持っていたのに、重ならないものですね。奥が深いなゲーム道。スペランカーとかレッキングクルーとかの懐かしゲーのレビューをぜひやって下さい。

プリメ vs 卒業

まぁ、実際はプリメ→卒業という流れだったみたいですが、この二つがPCエンジンDUOのエントリーソフトだった人が多かったんじゃないかと思います。
自分はプリメの絵がダメで、幼女も(娘的な意味でも)興味ナシということで卒業一択でした(笑)
同級生→ときメモだって現在語られてますが今思えば、卒業(プリメ)+同級生→ときメモっていうのがより的確なのかも知れませんね、シミュレーション的な側面も考慮すると。


それにしても、この作品ガイナックスだったんですかぁ・・・エヴァより前だったのかな。
岡田斗司夫はおたく評論家としてしか認識してませんでしたが、本当に作品に関与してたんですね。

Re: プリメ vs 卒業

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> まぁ、実際はプリメ→卒業という流れだったみたいですが、この二つがPCエンジンDUOのエントリーソフトだった人が多かったんじゃないかと思います。

 私は「ときめきメモリアル」をプレイするためにPCエンジンDuo-Rを買いました。その後「せっかくだから俺は他のゲームも買うぜ!」と買ったのがプリメとユナとかだったりしました。

> 自分はプリメの絵がダメで、幼女も(娘的な意味でも)興味ナシということで卒業一択でした(笑)
> 同級生→ときメモだって現在語られてますが今思えば、卒業(プリメ)+同級生→ときメモっていうのがより的確なのかも知れませんね、シミュレーション的な側面も考慮すると。

 卒業は存在もだいたいの内容も知っていますが(名前がドリフ)、未プレイでした。卒業もプリメもヒロインを変えようとするゲームなのに対し、ときメモは相手好みに自分を変えるというところが画期的だったと思います。まあ一高校生の身でヒロイン達を変えようなどと大それたことは不可能ですけどね。

> それにしても、この作品ガイナックスだったんですかぁ・・・エヴァより前だったのかな。
> 岡田斗司夫はおたく評論家としてしか認識してませんでしたが、本当に作品に関与してたんですね。

 パソコン版は1991年発売なのでエヴァより前ですね。岡田斗司夫は80年代にガイナックスの前身であるSFショップのゼネラルプロダクツをやっていました。1981年に開催された第20回日本SF大会「DAICON3」(ダイコン・スリー)の運営の中心人物で、気合い入れて作ったオープニングアニメが大好評を博したことが「オネアミスの翼」以降のガイナックスアニメに繋がったと思います。そういえばアニメックという雑誌に「ゼネプロ繁盛記」を連載したり、締め切りに間に合わず打ち切られたりしていましたな。最近は人間に疑問を持たざるを得ない評判が多くなってきたような。
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