私の音楽デバイス史(その1):ラジカセ編

現代のラジカセ
 こんばんは。東京で雨に土砂降りにあたってずぶ濡れで筑波嶺に帰ってきました。用心のため駅でビニール傘を買ったのですが、こちらについたら雨はなく、路面も乾いていました。やられた…南の空では稲妻が雲を光らせていますが、どうやら雨は来ない模様です。まあいずれ有効活用してやるからな、待ってろよビニール傘(500円)。

 そんなわけで風邪引きそうになっているので、今日は簡素に。

 大昔、ラジカセというものが少年達にとって大変憧れであった時代がありました。私がそういうものに興味を持ち始めたのは、小学校高学年になってからだったと思います。その頃になると、なぜかテレビからラジオに関心が移っていったりしたんですね。もちろんテレビを見なくなるわけではないのですが、当時は居間と違って1人一台テレビを持つというのは夢のまた夢で、テレビといえば居間ないし茶の間に一台あっただけだったのです。故にゴールデンタイムに必ずしも好きな番組を見られたわけではないので、見たい番組が見れない時は、我慢してその番組を見るか、すねて部屋に戻るしかなかったのですが、部屋に戻っても当然テレビはないわけで、自ずと小さな黒い箱に注意が向くようになったわけです。そして聞いてみると、それはそれでまた面白い世界が待っていたりしたものだったのです。

 そしてカセットテープ登場。これで録音すれば好きなときに好きな音楽が聴けます。そしてラジカセはモノラルからステレオに。そう、私がラジカセに関心を持ち出した頃、ラジカセは急速にステレオ化が進んでいたのです。当時CMを見て私が買いたかったのは、ナショナル(現パナソニック)のステレオ・ラジカセの「MAC MU」でした。レベルメーターが針の代わりに七連LEDとなっていて、これが格好良く見えたのです。値段も39,800円と当時のステレオラジカセとしては安い方でした。

ナショナル・マック・ムー

 あれが欲しいと母にねだって買いに行ったのは近所の家電店(「O和田テレビ」)。店員にナショナルの「MAC MU」が欲しいと言ったところ、店員は鼻で笑って、「あんなのメーターが針じゃないだけ。(そこが子供心を掴むんだよ!)こっちの方が断然いいよ。」と東芝のbombeat7を進めてきたのです。「46,800円だけど40,000円でいいよ。ナショナルと変わらない値段でしょ」と。そしてそのまま言いくるめられて買ってきたわけです。あと1-2年経っていれば秋葉原で買うという発想が出ていたはずなのですが、そこがしょせんは小学生。大分後になって気付きました。その店はいわゆる「東芝の店」。ナショナルの製品なんてそもそも置いてなかったのです(笑)。

bombeat7.png

 これがそのbombeat7。確かにステレオラジカセですが、テープセレクターがなく(要するにノーマルテープした使えない)、もちろんドルビーNRもなく、いかにも入門用という風情でした。ただし、「MAC MU」もほぼ同じコンセプトの入門機だったので、店員に騙されたという訳でもないのです。これより上位機種はスピーカーが4つ(要するにウーハーとツィーターがある)あったりしたのですが、高すぎて貧乏一家に手の出るものではありませんでした。4万円だって相当無理したんではないかと、今にして思えば親に申し訳ないです。

 もちろんこれは使いました。ラジオは聞きまくるし、テープは録音するし。ただし、付属のロッドアンテナではFMをクリアに聴取することが難しく(ことにステレオ放送。涙を呑んでモノラルにするとかなり聞けました)、AMは音が良くない上にそもそもステレオ放送ではなかった(最近はステレオ放送もやってますが)ので、ステレオラジカセの意味はほとんどなかったといっていいでしょう。だいたい、あの程度の大きさのラジカセだと、ステレオにしてもその効果ははなはだ小さいものでした。まあヘッドフォンで聴くとかすればそれなりに効果はありましたけど。

 その後、家に昔からあったチューナーとレコードプレイヤーだけがついた巨大なステレオセットを払い下げてもらい、カセットデッキやオーディオタイマーを買ってジェットストリームを留守録したり、図書館でレコードを借りてきてテープに録音したりという中学生時代の「大放送部時代」が到来してbombeat7は顧みられなくなったのでした。

 高校に入ってから、カセットデッキが壊れてしまい、修理のめども立たないままにカセットテープを聴くためだけにbombeat7を使っていましたが、さすがに陳腐化は隠しようもなく(そもそもハイポジションのテープが聴けない)、確か高3の頃にお年玉などをかき集めて次期主力ラジカセを購入すべく秋葉原に向かった私は、駅を出たところの正面の安売り店ででっかくて格好いいラジカセと遭遇したのでした。

RX-5650.jpg

 それがこのナショナルのRX-5650、通称「Disco DB」でした。今見ても惚れ惚れしますね。なにしろボタンやレバーの数が違います。これこそメカですよ、メカ。1981年の製品でしたが、83年頃に買ったので、その店では既に箱はなく、ビニール袋かなんかに入って店頭の一番上に鎮座していました。定価は79,800円とバカ高かったですが、新品でも2年落ちなので確か半額程度で買ったのではなかったでしょうか。

 こいつは入門機のbombeat7とは違いました。70年代と80年代の差を見せつけたというべきでしょうか。当時ステレオラジカセはブームだったので恐竜的進化を遂げていたのです。メタルテープ対応、ドルビーNR装備、テープの頭出し機能付き、レコードプレーヤーの直結可、手動録音可能とほとんど小さなコンポといっていい性能を持っていました。そしてラジカセが性能を求めてどんどん巨大になっていって持ち運びに困難を来しだした頃、コンポーネントステレオには小型化の波がやってきていたのでした。大きなラジカセと小さなコンポの差違が限りなく小さくなったとき、CDが登場したのです。

 と言うわけで次回はミニコンポ編。いつやるかは神のみぞ知る、ですが(笑)。

仕様書
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No title

あれ、ガンダムとかを録音してたのはこのbombeat7でしたっけか?

なんか以前見たおぼえが・・・。

若いオタクには、アニメを録音して保存したり、アニメ映画のサウンドテープなんて物があったなんて信じて貰えないでしょうねえ。

Re: No title

こんばんは、いらっしゃい。

良く覚えていますね(笑)。テレビ番組を録画ならぬ録音するというのは、昭和末期までは普通にあったのですが、今の人達にはピンと来ないでしょうね。ガンダムは多分bombeatではなく、その後買って貰ったカセットデッキで録音したのではないかと。学校に持って行って放送室で聞いたりしてました。

ヤマトの冥王星会戦なんかはラジカセ以前のカセットテレコ(小学生用のカセットテープの教材用)で取りました。マイクをスピーカーに近接させて。

ラジカセ・・・

自分的にはダブルデッキが画期的だと思いました。
サンヨーのオシャレなU4は横長でスタイリッシュなデザイン、音質はアレですが(笑)、ダビング機能に目を奪われました。

カーステもクラリオンなんていうメーカーが一世を風靡してたりと面白い時代でしたね~~~

Re: ラジカセ・・・

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 自分的にはダブルデッキが画期的だと思いました。
> サンヨーのオシャレなU4は横長でスタイリッシュなデザイン、音質はアレですが(笑)、ダビング機能に目を奪われました。

 ダブルデッキは「まあダビングがこんなに手軽に!」という衝撃作でした。今は無き三洋の「おしゃれなテレコ」U4はCMもよく見かけましたし、ヒット作だったみたいですね。が、ノイズリダクション機能がついていないとかで、かなり音質はアレだっただろうと思います。放送部上がりなもので、そういう点にうるさかったんですよ。

> カーステもクラリオンなんていうメーカーが一世を風靡してたりと面白い時代でしたね~~~

 クラリオンのシティコネクションは格好良かったですね。エマニエル夫人とどういう関係があるのか分からない(笑)エマニエル坊やが歌を歌っていました。そういえばクラリオンガールっていましたね。
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