書くことについて:スティーブン・キングの「文章読本」

翔鶴遂に来たる

 ついにキタ━━━━━━━━m9( ゚∀゚)━━━━━━━━!!「俺の嫁」キター!!苦節4か月、とうとうこの日が来ました。そう、待望の翔鶴姉がやっと嫁いで来てくれたのです。なんで翔鶴がそんなに好きなのかといえば、特段の理由はないのですが…まあ♪会えない時間が愛育てるのさ♪ということなんでしょうかね。おっとりお姉さんな感じもいいでしょ?

南雲機動艦隊の再現 

 そういう訳で南雲機動艦隊ついに完成しました。これでいつでも真珠湾奇襲ができますね(オイ)。いや壮観壮観。飛龍は改二になっていて、蒼龍ももうすぐ改二です。赤城と加賀は改二の設定がまだできていないので、翔鶴瑞鶴を優先して育てていきましょう。

書くことについて 

 興奮も醒めやらぬところですが、本題です。本日はスティーブン・キングの「書くことについて」です。キングの小説は結構読んでいるのですが、ベストセラー作家の「文章読本」は初めて読みます。例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

スティーブン・キング 

 「われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎだす技と術に心を砕いている。本書のなかで、私はいかにして『書くことについて』の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、できるだけ簡潔に語ろうと思っている。(本書「前書」より)
 モダン・ホラーの巨匠が苦闘物語からベストセラー作家となるまで自らの体験に照らし合わせて綴った自伝的文章読本。「小説作法」の題名で刊行された名著の待望の新訳版。
 巻末には新たに著者が2001年から2009年にかけて読んだ本の中からベスト80冊を掲載。

キャリー 

 本書には目次がないのですが、最初に半生の自叙伝である「履歴書」があります。病弱だった幼少期、書くことに目覚めつつ、ホラーを中心とした映画漬けになっていた少年期、大学時代から結婚へ、貧乏暮らしの中でも書くことをやめず、高校教師をしながらついに「キャリー」の大ヒットで専業作家へ。しかし作家活動の傍らでアルコールとドラッグ中毒へと陥っていきます。ドラッグやアルコールは作家の業のようなものらしく、多くの大作家が嵌まっていきました。マンガ家の吾妻ひでおもそうでしたが、壮絶な体験を「アル中病棟」として描いて元を取りにいっているのは流石です。

スタンド・バイ・ミー 

 キングによれば、一度ドラッグやアルコールに嵌まってしまうと、それなしではもはや創作活動が不可能になるのではないかという強迫観念に襲われるそうですが、勇気を出して止めてみたところ、なんら変わらずに創作活動を続けられたそうです。まあ止めるというのは口で言うほど簡単なことではないので、結局止められずに破滅に向かってまっしぐらだった作家も多かったかも知れませんが。

クージョ 

 そしてその後に「道具箱」。ここでは書くための基本的なスキルが示されています。難しい単語は使わず、務めて平易な表現を行え、受動態はなるべく避けよ、副詞はタンポポのようなので、雑草だと気づいた時にはやたらにはびこるの極力使うな、などなど。言っていることは難しいことではないのですが、多分国語とか作文が得意な人ほど凝った文章を書きがちなになるので、蒙を啓くことになるかも知れません。

IT.jpg 

 とはいえ日本語は英語と違うので、受動態を多用すると臆病に見えるとか言われてもイマイチピンと来ませんし、英語でのこういう表現はやめろ(「例えば“the fact that”“alomg these lines”“That's so cool”“at this point in time”“at the end of the day”)がダメだと言われても、なぜダメなのかよく分かりません。かつて英作文で多用していたような気もするのですが…。陳腐な表現ということなんでしょうかね。

ザ・スタンド 

 副詞を使うなというのは特にはっとさせられました。副詞というのは文法的に言えば、自立語で活用がなく、主語にならない語のうち、おもに用言(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾することば(連用修飾語)ということになり、状態や程度を表したりします。キングによれば、副詞の多用は、“自分の文章が明快でなはなく、言いたいことが良く伝わらないのではないかという書き手の恐れを示すもの”なのだそうです。既に文脈の中で読者が理解できているのであれば、「居丈高に叫んだ」「卑屈に懇願した」「横柄に言い放った」は陳腐であり、それぞれ「叫んだ」「懇願した」「言い放った」だけでいいというのがキングの主張です。う-む。かつて作ったSS小説で多用した気がします。読者の理解力、想像力を信じないといけないんですね。

現役時代の長嶋茂雄 

 続いてタイトルにもなっている「書くことについて」。ここはキングをして難航させた部分で、たくさん書き、たくさん読めとか執筆する部屋は執筆に集中できるようにしろとか、プロットを練ってストーリーを紡ぐのではなく、ストーリーは自然にできていくもので、地中に埋もれた化石のように探し当てるものだとか言っていますが、書いていて一番苦痛だったそうです。多分天才がそのフィーリングを凡人に伝えようとするようなものだからでしょう。少年野球教室で「球がこうスッと来るだろ」「そこをグゥーッと構えて腰をガッとする」「あとはバァッといってガーンと打つんだ」と言った長嶋茂雄のような。

グリーンマイル 

 行き詰まって一旦筆を置いたキングは、1999年6月19日にメインの自身の別荘の近くを散歩中、危険運転常習者にライトバンではねられ重傷を負うことになります。これは一時は命を危ぶまれたほどだったようで、何度も手術を繰り返したにも関わらず、現在も片足が不自由だそうです。

シャイニング 

 その後、「書くことについて」の執筆を再開し、最後に「生きることについて」を書きます。ここはまさに事故に出会って病院に搬送され、手術を受けてリハビリに苦闘する様子を描いたものです。事故後も作品を発表し続けており、本当に作家活動に復帰できてよかったと思います。当ブログで紹介した、「夕暮れをすぎて」「夜がはじまるとき」(原題“Just After Sunset”を二分冊にしたもの) が読めなくなることでしたよ。

マディソン郡の橋 

 いろんな作家を取り上げて褒めたり貶したりしていますが、「マディソン郡の橋」が大嫌いだというところが印象的でした。ベストセラー作家なので売れ行きに嫉妬ということはないでしょうが、ベストセラーになってようが多くの人が称賛しようが虫の好かない作品は虫が好かないということなんでしょう。

ライ麦畑でつかまえて 

 実は私も多くの人が褒めそやす「ライ麦畑でつかまえて」を若い頃に読んだのですが、全然面白くなかったし主人公に共感できなかったということがあるので、小説の相性というものはあるんでしょうね。

ミザリー 

 付録として2000年頃にキングが読んで面白かったという本のリストがあり、100冊並べられています。さらに新装版ということで、2001年から2009年にかけて読んでベストだと思った80冊が追加されています。邦訳されていないものも多いのですが、合計180冊の中で私が読んだことがあるのは、ウィリアム・ゴールディングの「蠅の王」、トマス・ハリスの「ハンニバル」、サマセット・モームの「月と6ペンス」だけでした。トルストイの「戦争と平和」は半分で挫折したままです。あ、「イングリッシュ・ペイシェント」と「ハリー・ポッターと賢者の石」は映画で見ました(笑)。

イングリッシュ・ペイシェント 
ハリー・ポッターと賢者の石 
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