劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- DC/Cadenza:劇場版を一気見しました

吉田沙保里敗れる
 
 リオデジャネイロ・オリンピックの女子レスリング勢、予想以上の好成績ですが、まさか吉田沙保里が敗れるとは。ALSOKを退社して、目からビームが出せなくなったのが敗因か。これまで勝利を恣にし、「絶対王者」なんて言われていましたが、絶対なんてこの世にはないんだなって改めて思いました。諸行無常…

タカマツペア 

 一方、バドミントン女子ダブルスの「タカマツ」ペアはバドミントンで日本に初の金メダルをもたらしてくれました。かつて「オグシオ」とかの人気コンビもありましたが、実力がイマイチ伴っていませんでした。「タカマツ」が日本では史上最強でしょう。「タカ」こと右側の高橋礼華さん、昔の早見沙織にちょっと似ている気がするんですが、そう思うのは私だけ?

蒼き鋼のアルペジオ ヒロイン集合 

 本日はテレビアニメを見てはまった「蒼き鋼のアルペジオ」の2つの劇場版「DC」と「Cadenza」を紹介します。両作品は2015年に少年画報社創立70周年記念作品として製作され、2本でひとつのTVシリーズの続編という位置づけとなっています。原作は連載中ですが、アニメ版はこれで一応の決着が付いています。

アルペジオDC 

 2015年1月31日に公開された「DC」は要するにディレクターズ・カット版で、テレビシリーズの再構成総集編に、新規映像として「霧の生徒会」こと大戦艦ヒエイとミョウコウ型重巡四姉妹との戦いが追加されています。キャッチコピーは「出航せよ。この閉塞した世界に風穴を開けるために」。

蒔絵とハルナ 

 テレビシリーズの12話分を濃縮し上に新規映像を加えてたったの105分のため、総集編部分はかなりはしょっています。テレビ版を見た人ならいいのですが、初めて見る人には理解が追いつかないかも知れません。特にデザインチャイルドの刑部蒔絵とハルナ、キリシマの絡みについてはナレーションでぶっとばしまくって説明しているので、なぜ大戦艦二隻(特にハルナ)が蒔絵を守ろうとするのかという理由が映像を見る限りでは脆弱に感じてしまいます。

霧の生徒会 

 完全新作である「霧の生徒会」との絡みは、本編ラストの振動魚雷を米国側に引き渡してからのエピソードに登場します。振動魚雷は米国で量産され、その威力はたった一発で霧の駆逐艦を撃沈してしまうほどのもので、一気に反攻だと米国海軍を狂喜させますが、霧の艦隊との対話を望む千早群像の計略により、残りの振動魚雷にはロックがかかってしまいます。群像としては、人類側が対抗手段を手に持ったことを霧の艦隊に知らしめればよく、戦闘ではなく対話により事態を変えようというハラです。

総旗艦直衛艦隊 

 そんな「蒼き鋼」(といっても艦はイオナのイ401のみですが)に迫る「霧の生徒会」。生徒会長の大戦艦ヒエイは「“霧”は本来、美しいユニオンを誇る存在である」と考えてり、「秩序の再構成」を図る自身の組織を「生徒会」になぞらえています。“霧”があまりにも人類の文化を曲解しすぎていて「蒼き鋼」のクルーをずっこけさせていましたが、そもそも秩序云々ということならば生徒会より風紀委員の方が適切なんじゃ…

超戦艦ムサシ 

 ヒエイに対して超重力砲をぶっ放すイオナですが、直撃すれば大戦艦といえど撃沈必至なのですが、ヒエイは超戦艦しか持たないはずのミラーリングシステムを使って無効化します。これは別名次元空間曲率変位システムと呼ばれ、超重力砲を別次元に相転移させ無効化するというトンデモ兵装ですが、使用後の反動が大きく周囲の海域の重力バランスを崩壊させてしまうとか。本来は超戦艦級にしか装備できませんが、ヒエイは随伴の軽巡2隻を補助動力源とした上で使用しました。

ムサシのメンタルモデル 

 そして超戦艦ムサシが登場。ムサシのメンタルモデルの傍らには、人類を裏切って霧の艦隊に参加したとされる群像のパパン、千早翔像が!

アルペジオcadenza 

 続いて「Cadenza」。2015年10月3日公開の完全新作で、キャッチコピーは「霧の風紀は 地球の風紀。」「これは、人類への降伏勧告である。」。ちなみに「Cadenza(カデンツァ)」とは、独奏楽器や独唱者がオーケストラの伴奏を伴わずに自由に即興的な演奏・歌唱をする部分のことを指します。これは原作と離れた展開になることから付けたのでしょうか。

千早翔像 

 人類の裏切り者・千早翔像は全世界に対する電波ジャックを行い、全人類への降伏勧告を告げます。人類は霧の艦隊が統治するべきだと。ムサシとその直衛艦隊が北極海にいることが判明したことで、「蒼き鋼」はムサシと翔像に会うために北極海に向かうことになります。

イオナとムサシ 

 途中立ち寄ったウラジオストックでは、ムサシのメンタルモデルがいきなりイオナの前に姿を現し、霧の艦隊総旗艦である超戦艦ヤマトとヤマトとイオナとの関係を語り、イオナの機関エンジン以外のすべての“霧”に由来する機能を停止させてしまいます。そして明らかになる“霧の過去。

 ヤマトのメンタルモデル

 千早翔像は霧の艦隊との決戦に際し、潜水艦の艦長として戦術を生かし霧の駆逐艦2隻を同士討ちさせ撃沈するという戦果を出しました。攻撃力・防御力共に人類艦隊を圧倒していたはずの霧の艦隊ですが、この未知だった「戦術」に興味を覚えたヤマトとムサシは人類とのインターフェースとしてメンタルモデルを作り、翔像と接触することになります。

霧の風紀は地球の風紀 

 翔像はヤマト、ムサシと語り合い「家族」という観念を教え、メンタルモデル誕生のきっかけとなった彼は2人からは「お父様」と慕われていましたが、“霧”との和解を快く思わない部下に殺されてしまいます。そしてその後ムサシのそばに立つ翔像は、ムサシによって作られたダミーだったのでした。

ムサシのメンタルモデル 

 霧の艦隊への指令系統の最上位に位置する「アドミラリティ・コード」は、ヤマトとムサシの超戦艦2隻だけが直接受け取ることができ、2隻が命令を協議・解釈・判断した後、他の霧の艦隊に命令を下すという指揮系統となっていました。変化を好むヤマトとは対照的にムサシは変化に否定的というスタンスの違いがありましたが、慕っていた翔像が殺害されたことでムサシは激昂し感情を制御できないまま人間を憎悪することになります。そして人間を好んでいたヤマトを沈め、霧の艦隊を1隻で掌握していたのでした。

機能を封じられたイオナ 

 そして、イオナは、優しすぎるヤマトがムサシに反撃することなく沈んだ際、側を通りがかったムサシ直属のイ401に己のコアを譲り渡し、翔像の息子である群像に会うようにという命令を出したのでした。イオナが覚えている命令は、ヤマトが直々に出した遺言のようなものだったのですね。

ミョウコウ型四姉妹 

 パパンが人類を裏切った訳ではなく、“霧”との対話という自分と同じ事を指向していたことに感動する群像ですが、ほとんど全ての機能を封印されたイオナに「霧の生徒会」艦隊が迫ってきます。圧倒的不利な状況の中、絶体絶命の「蒼き鋼」はどうなるのか?

ヒエイ生徒会長 

 というところで、蒼き鋼の艦隊が救援にやってきます。まずはヒュウガの支援で硫黄島のナノマテリアルで船体を回復した重巡タカオ(ヒュウガのメンタルモデル付き)。そして霧の軽巡艦隊からナノマテリアルを強奪して(そんなこと出来るんだ!?)、船体を復活させたハルナとキリシマの合体戦艦ハルナキリシマ。イオナとの戦いでも合体していましたが、よくよく合体が好きな二人です。

セクシータカオさん 

 そしてミョウコウ型4隻と戦うタカオとハルナキリシマに対し、ヒエイに向かうのはテレビ版のラスボスだったコンゴウ。「艦これ」だと比叡は金剛お姉様ラブなんですが、こちらでも“霧”のあるべき手本としてコンゴウを慕っていたようです。しかし、コンゴウがイオナとの戦い→和解の後、“霧”を出奔してからは、慕情が憎しみに変わったようで「不良」呼ばわりしていました。

眼鏡のタカオ 

 一番の見所というか笑い処はタカオ対アシガラ。重巡同士の好勝負…といいたいところなんですが、アシガラはやたらテンションの高いお馬鹿娘で、超重力砲を装備していない代わりに重力子の銛を二本持っていて、ビームサーベル風の格闘武器としても使いこなします。一方タカオはもっとおしとやか…と思いきや、艦体を回復した際にヒュウガが勝手に組み込んだボーリング・システム(要するにドリル)2本で立ち向かうという。タカオはカッコ悪い、軍艦らしくないと大騒ぎでしたが、なんだかんだと格闘戦をチャンチャンバラバラとやっていました。終いにはそれぞれ艦を降りてメンタルモデル同士でキャットファイトを展開したりして。

アシガラビームサーベル タカオのドリル
タカオ対アシガラのキャットファイト 

 昔やった「鋼鉄の咆哮2 ウォーシップ・ガンナー」にもドリルとかノコギリを積んだ戦艦が出てきましたが、流石に腕のように振り回すところまではいかなかった。そのうちイオナとタカオ、ヒュウガ、キリシマ、ハルナの5隻が合体して大型人型ロボットになったりして。

鋼鉄の咆哮2 ウォーシップ・ガンナー 
ドリル戦艦アラハバキ

 アシガラはハイテンションで非常に面白いキャラですが、私のお気に入りはナチ。おしとやかで冷静で、なんといってもCVが佐藤聡美なもので。

ハイテンションアシガラ ノリノリのアシガラ

 そしてムサシと対峙するイオナ。北極海はムサシがヤマトを沈めた場所で、ムサシによればイオナはヤマトの操り人形に過ぎず、イオナを介して復活してくるであろうヤマトを再び沈めるのだと言います。ヤマトが復活した際には、当然イオナの人格は消滅するとムサシは考えていましたが、終盤にイオナがヤマトの力を発現させた際には、両者の記憶が混ざり合った状態でありながら、主人格はイオナのままでした。神様とピッコロが合体してもほぼピッコロだったかのような。

I401.jpg 
i-401(combined Yamato) 

 イオナが委譲されたヤマトのコアの能力を発揮したことで、北極海に沈んでいたヤマトの残骸を再構成した上でイ401と合体した形態は「I-401(Combined;YAMATO)」と呼ばれます。外見上は401がヤマトの船体を纏ったような姿で、超戦艦の能力を得た事で401を遥かに越える出力を獲得し、多数の浮き砲台や超重力砲とミラーリングシステムを同時に使用可能など、従来を遥かに越える戦闘力を発揮可能となります。

イオナとの別れ 
アルティメットイオナ 
消えるイオナ 

 そしてヤマトはイオナと意識を共有した状態で覚醒し、ムサシを打ち破り、全ての“霧”の艦艇に対し、今後は各々の思うとおりにしろという最後の命令を発し、消滅していきました。ただ、イオナについては、エンドロール後のパートで、両親の墓参りに来た群像がイオナのブローチを発見し、画面には映らない何者かに向かって「おかえり」と声をかけているので、実は健在であるという解釈も可能なラストになっていました。タカオがいるからいいじゃないという話もありますが、やはりイオナあっての蒼き鋼ですから。

ヤマト、ムサシ、生徒会

 結局最後まで“霧”の艦隊は誰が作ったのかという根本的な謎は未解明でした。これは「寄生獣」のパラサイトみたいなもの、つまり地球そのものを滅ぼしかねない人類に対し、天敵を生み出して制御しようという何らかの(例えば地球の)意思の反映なんでしょうか。しかし、パラサイトならまだ理解できるのですが、オーバーテクノロジーの塊である“霧”の艦隊は自然発生的には生まれるはずもないような。原作ではいずれちゃんと説明してくれるのでしょうか。

重巡ナチ 

 この後はそれぞれの随意にしろということで解散した“霧”の艦隊ですが、それでも人類は滅ぼすんじゃーとか考える艦艇もいるかも知れませんが、もう描かれないと思いますが、「蒼き鋼」は残敵掃討戦みたいなものも請け負うのでしょうか。また、世界新秩序の形成過程でどのような働きをする(させられる)のかとか、想像はいろいろできますね。狡兎死して走狗烹らる、なんてことにならなきゃいいですが。 

ナイスカップリング? 
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見ましたヨ♪

楽しく拝見致しました。
確かに『DC』の方はやむおえず、はしょっている部分が気になりました。
ですが本作はCGを上手に使用した海戦シーンや魅力的キャラクターたちの織り成すヤリトリが痛快でした。
雑誌連載が完結していないとのコトなのでハッキリ説明されていないコトガラがあるのは仕方ないですね。
いずれまたOVAが製作されるコトがあるかもしれないですね。(^-^)/

Re: 見ましたヨ♪

 snowmanさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 楽しく拝見致しました。
> 確かに『DC』の方はやむおえず、はしょっている部分が気になりました。
> ですが本作はCGを上手に使用した海戦シーンや魅力的キャラクターたちの織り成すヤリトリが痛快でした。
> 雑誌連載が完結していないとのコトなのでハッキリ説明されていないコトガラがあるのは仕方ないですね。
> いずれまたOVAが製作されるコトがあるかもしれないですね。(^-^)/

 私が今はハマっている「艦これ」の敵である深海棲艦といわれる連中も「撃沈された艦船」「沈んでいった船の象徴」なんて言われますが正体は一切不明で、艦隊を撃破すると艦娘が出てくることがあることから、ドラクエⅤ以降のシリーズのモンスターみたいなものかも知れません。通常は敵(深海棲艦)だけど、戦闘後に仲間になりたそうにこっちを見るヤツがていて、仲間にすると艦娘になるとか。

 そういう感じで霧の艦隊も沈められた艦船の怨念といったオカルト的な存在でもいいのですが、それにしては武器がオーバーテクノロジーすぎるんですよね。超重力砲とか、人類相手には明らかにオーバーキルすぎるし。「鋼鉄の咆哮」シリーズの超兵器のように、エイリアンの技術の存在が疑われてしまいます。

 それにしても次々と登場するメンタルモデル、どんどん人間くさくなっていて笑いますね。特にアシガラ。むしろイオナや400、402の無機質っぷりの方が異端のような。可愛いから許したくなるところですが、霧の艦隊と戦って死んだ多くの人達の家族・友人などの霧の艦隊に対する恨みはそう簡単に消えるはずもなく、この後こそが本当の物語のはじまりという気さえします。
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