銀河ヒッチハイク・ガイド:ファイナルアンサーは“42”

枝垂れ桜20160409

 春ですね。昼は汗ばむほどになるけれど、夜はそこそこ冷え込んだりして、寒暖の差が大きい今日この頃。毎日の温度差も大きいですね。進学・就職・異動した方は環境も激変していて体調を崩しやすいので気をつけましょう。

銀河ヒッチハイク・ガイド

 さて、長距離通勤が再開されたので、カテゴリー「本」が復活します。復活第一弾は ダグラス・アダムスの古典的名作「銀河ヒッチハイク・ガイド」です。

ダグラス・アダムス

 ダグラス・アダムスはイギリスの脚本家で、原題は“The Hitchhiker's Guide to the Galaxy”なので、まんま直訳のタイトルです。元々はイギリスのBBCのラジオドラマとしてスタートし、後に小説版(1979年 -1992年)、テレビ版(1981年)、ゲーム版(1984年)、DCコミック版(1993年-1996年)、舞台版が作られた末、2005年には映画化されました。

新潮文庫版銀河ヒッチハイク・ガイド

 35カ国語に翻訳され、世界で1600万部が売られた本作は、シリーズの第一弾でもあり、「宇宙の果てのレストラン」「宇宙クリケット大戦争」「さようなら、いままで魚をありがとう」「ほとんど無害」と続きます。大ヒットシリーズなのでもっと出してもいいところなんですが、残念ながらダグラス・アダムスは2001年に49歳で早世してしまいました。

原作の銀河ヒッチハイク・ガイド
 
 例によって文庫版(河出書房)裏表紙の内容紹介です。

 銀河バイパス建設のため、ある日突然、地球が消滅。どこをとっても平凡な英国人アーサー・デントは、最後の生き残りとなる。アーサーは、たまたま地球に居た宇宙人フォードと、宇宙でヒッチハイクをするハメに。必要なのは、タオルと“ガイド”―。シュールでブラック、途方もなくばかばかしいSFコメディ大傑作。

電子本銀河ヒッチハイク・ガイド

 「銀河ヒッチハイク・ガイド」というのは地球に来て宇宙に戻れないまま15年を過ごしていた宇宙人フォードが持っていた電子本のタイトルでもあり、そこには宇宙でヒッチハイクを行う旅行者に役立つ情報が満載されています。いわば宇宙版「地球の歩き方」。宇宙の森羅万象について解説されていますが、そこで地球のことはどう書かれていたとかというと、なんと「無害」とただ一言。フォードは15住んだ経験を元に改訂すると言いますが、その内容は「ほとんど無害」(笑)。

地球お終い

 ラジオ局勤務のアーサーは、自宅が知らない間にハイウェイ建設予定地に指定され、取り壊しのために迫るブルドーザーに対し抗議の座り込み(というか寝転び)を行っていましたが、それどころではない事態に。ヴォゴン人の土木船団がやって来て、「銀河ハイウェイ建設工事の立ち退き期限が過ぎたので、工事を開始する」と言っていきなり地球を破壊してしまったのです。それについてはアルファ・ケンタウリにある出張所に50年前から公示されていたということで、アーサーの家の取り壊しと変わらないだまし討ち的な仕業ですが、まさにブーメラン。

ヴォゴン人の詩朗読

 あまりに辺境の地球には宇宙船がほとんど寄りつかなかったので、15年も地球で過ごすハメになっていたベテルギウスの宇宙人フォードは、ヴォゴン人の宇宙船にアーサーとともにヒッチハイクして助かりますが、ヴォゴン人は銀河の鼻つまみ者で、ヒッチハイカーが大嫌い。捕まって宇宙に放り出されますが、銀河帝国大統領(帝国なのに大統領がいるのは、皇帝が死ぬ寸前の状態で永遠に凍結されていて、血族は全員滅んでしまっているため)のゼイフォードが建造させた上で盗み出した無限不可能性ドライブ搭載の宇宙船「黄金の心」に拾われます。まあ勝手に回収されたというのが正しいようですが。

「黄金の心」号

 ゼイフォードとフォードは幼馴染みで、トリリアンという恋人を連れていますが、彼女は数日前にアーサーがパーティーで出会って一目惚れしたのに、たまたまやってきた地球人に化けたゼイフォードに持って行かれたという人でした。NTRだNTR。

映画版銀河ヒッチハイク・ガイド

 この4人の他、「黄金の心」号搭載のロボットマーヴィンがいます。人間そっくりの人格を持った最初のロボットですが、。プロトタイプ(試作品)であったため、プロトタイプ(典型的)な人格、すなわち根暗に設計されています。実際は根暗どころではなく暗黒真っ暗な性格ですが。映画のマーヴィンの造形がまさに暗そうに作られていますね。

ぶっ飛び映画銀河ヒッチハイク・ガイド

 この人達の大冒険ということなんですが、どちらかといえば珍道中と言った方がいいような。途中で意外な事実が判明します。実は地球で最も賢いのはネズミで、2番目がイルカ、人間は3番目でした。ネズミの姿は地球での顕現に過ぎす、本当は超知性汎次元生命体だったのです。おおっ、クトゥルフ神話っぽいな。その超知性汎次元生命体は、かつてスーパーコンピューター「ディープ・ソート」を開発し、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」を考えさせました。

究極の解答

 750万年かけて計算して出た答えはなんと「42」。この意味不明な答えに当然納得のいかない超知性汎次元生命体に対し、ディープ・ソートは「究極の答え」に対応する「究極の問い」が分からないから「答え」の意味が分からないのだと言います。そしてディープ・ソートは「究極の問い」を求めるために自らを超える巨大コンピューターを設計します。その巨大コンピュータは生命体を取り込んだもので、「地球」という名前でした。そう、我々は実は巨大コンピューターの部品の一つだったのです。

パニクるな

 「地球」は計算を始めましたが、1000万年かけてようやく「究極の問い」が判明するわずか5分前にヴォゴン人の土木船団に破壊されてしまったのでした。超知性汎次元生命体はもう一回「地球」を作って再計算させる手間を惜しみ、部品の一つであったアーサーの頭から情報を引き出すために買い取りを求めますが……。

この中に入れるアーサー

 平凡なイギリス人アーサーにとっては次から次へと突拍子もない事態の連続なので仕方が無いのですが、「なんだって?」「そりゃどういうことだ?」ということばかりを言っていて、ほとんどMMRの驚き要員と化しています。キバヤシがスカウトに来るかもしれません。

憂鬱ロボットマーヴィン

 根暗ロボットマーヴィンは何の役にも立たなさそうですが、アーサー達の絶体絶命の危機を知らないうちに救ってくれます。暇に任せて敵(といっても警官。ゼイフォードは大統領から「黄金の心」号窃盗犯に成り下がっているので)の生命維持装置を制御するコンピューターに彼の人生観を聞かせたところ、コンピュータが自殺してしまったのです。

トリリアンとマーヴィン

 究極の答え「42」については、何の意味も無い数字を選んだだけだそうです。3とか7とかは何かと意味有りげなので、意味のなさそうな平凡な数字を選んだのだとか。「42」は日本語ではシニンと読める、すなわち死人!なんてキバヤシならやらかしそうですけどね。

Google先生の回答

 ちなみにGoogleの検索窓で「人生、宇宙、すべての答え」と検索をすると、検索結果のページで電卓の絵が出てきて答えが「42」であることを教えてくれます。これは当然「銀河ヒッチハイク・ガイド」に基づく冗談なのですが、すごいや!Googleはディープ・ソートだったのか!と驚愕したあげましょう(笑)。
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