トップをねらえ!(その4):第四話「発進!!未完の最終兵器!」

陸自のトラック

 陸自のトラックが雪を運んでいくのを見ました。さっぽろ雪まつりの準備ですね。今年は雪が少ないのでいつもより遠くまで雪を取りに行かなければならないということで、大変なんだそうですが、豊平川沿いの歩道は去年より歩きやすくていいですね。

4話冒頭

 それでは年またぎとなった28年前のOVA「トップをねらえ!」レビュー第四弾です。いよいよSF色が強くなっていきます。OPはなくいきなり本編へ。宇宙怪獣を叩きに行くと大見得を切ったわりに、たった一戦で敗走するヱクセリヲン艦隊。

目付きの悪い博士
 
 艦内では艦長以下幹部が目付きの悪い博士のご高説を聴講中。この博士のセリフは興味深いので全文ご紹介しましょう。
 博士「敵、宇宙怪獣は、恐らく銀河系の中心から来たと思われます。彼らは人類との接触以来若い恒星を見つけては、そこに、卵を産み付け、増殖し、急速にその勢力を拡大させているのです。彼らがこれまで取ってきた戦術パターンから、その行動原理を引き出しその勢力図に当てはめてみると、彼らの目標が分かりました。地球です。」
 タシロ艦長「太陽ではないのかね?奴らは恒星に卵を生むのが目的なんだろ?」
 博士「彼らにとって恒星は単なる寄生星でしかありません。本当の目的は、人類そのものを殲滅させる事にあります。要するに、我々が銀河系という生き物に沸いたバクテリアだとすれば、彼らはそれを発見し、破壊しに来た免疫抗体のようなものでしょう。」
 タシロ艦長「馬鹿な!?」
 博士「そうですか?銀河系にとってみれば、人間の活動による恩恵など何一つないんです。例えるなら、我々人類は銀河に浮かぶ…ゴミです。」

博士のご意見

 こういう常識とか既成観念の大逆転というのがまさにSFのセンス・オブ・ワンダーだと思うのですよ。

デビルマン

 永井豪の「デビルマン」(アニメではなくマンガの方)でも同様の衝撃を味わうことができました。デーモン族こそが地球の先住者でありまさに「旧支配者」であり、人間は天敵である彼らが眠っている間に自然の摂理を越えて繁殖した生物であったという。

魔王ダンテ

 その前に描かれた「魔王ダンテ」は連載誌の休刊により未完でしたが、より衝撃的で、超古代、地球で平和に暮らしていた先住地球人を突如襲来した不定形エネルギー生命体「神」が滅ぼし、その後何億にも分裂して類人猿に憑依して進化したのが現世人類です。そして、わずかに生き残った先住地球人が神のエネルギーを吸収して周りの生物・無生物を取り込み、不死身の怪物へと変身したのが悪魔という。長い年月の中で神はその記憶と力の大部分を失い、復活して記憶を取り戻した最強の悪魔・魔王ダンテのもとに、生き残っていた悪魔たちが続々と集結してきます。復讐の時来たり。遂に神=人類を滅ぼす時機が来たのです。ダンテは世界中の悪魔に叫びます。「来い、魔王ダンテと共に!!」。

それが神であろうと戦ってやる
萩尾望都版阿修羅王

 光瀬龍の「百億の昼と千億の夜」(萩尾望都によるマンガ版の阿修羅王が素敵)ではなんと宇宙そのものが…という超巨大スケールでの大逆転劇がありました。

アンドロメダ焼き食べに行く?

 それはさておき、うら若い女子パイロット達は幹部連とは裏腹にシャワーを浴びながら「アンドロメダ焼き」を食べに行く算段をしています。EDでノリコとキミコが食べていましたが、ヱクセリヲンにも店があったか。ノリコも誘われますが「ゴミ当番だから…」と断ります。

女子トーク炸裂

 シャワー室から出て行ったノリコを見送って、女子の噂話が炸裂。
 「あの子も暗くなったね~」
 「違う、違う、お姉さまに捨てられてもね、ちゃっかりと…」
 「え?なになになに?」
 「コーチと毎日ベッタベタでさ~、今日もデェートよ、きっと。」
 「えー!?」
 こ、これが女子…。この延長上に「ちょっと奥様!お聞きになりまして~?」があるんですね、わかります。今回のサービスシーンは扉で隠されてショボかったですね。しょっぱいシーンですいません!

しょっぱい試合ですいません

 しかし噂はあながち間違ってはおらず、ノリコはオオタコーチと秘密特訓中。第三話ラストで「厳しく教えて下さい」と言っていたとおりになっている訳ですね。

ノリコ特訓中
怒りに震えるユング

 その様子を見て怒りに震える女が一人。天才少女と呼ばれるユングです。

特訓の成果を見せてよ

 ヱクセリヲン鉄道の駅で待ち伏せていたユング。ノリコに勝負を挑みます。ユングとじゃ試合になんないというノリコに対し、「あたしが負けるっていう事!?」と激昂するユング。「あなたがコーチから新兵器用の特別訓練を受けてるって事ぐらい知ってるわ!ペアの解消もその為のカモフラージュね!」とたたみかけるユングに、勝負を受けるノリコでした。

宇宙に出て行く二人

 宇宙に出て行く二人のマシーン兵器。ちなみにノリコのは「ナウシカ」、ユングのは「ミーシャ」だそうです。日本など西側諸国がボイコットしたモスクワ五輪のマスコットの名前が「小熊のミーシャ」でしたねえ。

小熊のミーシャ

 ユングのモノローグ「オオタコーチは最初からノリコに決めていたんだ…あたしではなく、ノリコに!」ユングがコワイ。コワイけどその気持ちは判ります。選ばれなかった屈辱と選ばれし者への嫉妬。

桐生と鳩子

 2014年秋季アニメ「異能バトルは日常系の中で」の第7話の桐生と鳩子のやりとりを思い出します。
 桐生「なあお嬢ちゃん、人間の幸せって何だと思う?」
 鳩子「え?ええっと……それは、"愛"ですね」
 桐生「悪くない答えだ。それは限りなく人の幸せに近いだろう。ただ、答えはもっとシンプルだ。人の幸せ、それは……"選ばれる事"だ」
 鳩子「選ばれる事?」
 桐生「人は誰でもなりたいんだよ……“選ばれし者”にな」
 鳩子「……そっか。私はただ、じゅー君に選んで欲しかったんだな……」

取り乱すノリコ

 コテンパンにやっつけるつもりのユングでしたが、宇宙に出ると突如取り乱すノリコ。スミスを唐突に失った先の戦いを思い出し、「嫌だー!あたしは嫌ぁー!出たくない!宇宙へなんか出たくないよぉ!出たくないよー!」これで決闘は中止となってしまいました。

カズミのギャラクティカ・マグナム
ブーメラン・テリオスを喰らったカズミ

 その後、カズミとユングが口論。口論では済まず、カズミのギャラクティカ・マグナム炸裂!しかし気の強いユングも黙ってはいません。ブーメラン・テリオスで反撃です。
 カズミ「ノリコに嫉妬?みっともないわね。」
 ユング「あなたこそどうなの?コーチはノリコを選んだのよ。あたし達じゃないわ。」
 カズミはガンバスターは二人乗りであることは知っているらしいので、カズミ&ノリコで出撃するのが前提なのでノリコに嫉妬しているというのとはちょっと違う気がしますが、ノリコでは力不足であるとは思っているようです。

第二回直談判

 またもオオタコーチに直談判するカズミ。宇宙戦艦の中だというのに和室で着流しで碁を打っているコーチが素敵です。口論するも、ノリコをガンバスターのパイロットにすることは変更する気がないコーチ。

ノリコを巻き込まないで

 「あなたの恨みをはらす道具に作り上げられるのは、あたくし一人でだくさん!!…あの子は巻き込まないで!」というカズミですが、これに似たセリフがヱヴァンゲリオンにありましたね。

エヴァ第拾弐話

 新世紀エヴァンゲリオン第拾弐話「奇跡の価値は」のBPartの英語タイトルが「She said, "Don't make others suffer for your personal hatred."」で、直訳すると“「あなたの個人的な憎悪で他人を苦しませないで」と彼女は言った”無茶な作戦を立案するミサトが「使徒殲滅は私の仕事です。」と言ったのに対し、にリツコが「仕事?笑わせるわね。自分のためでしょ?あなたの使徒への復讐は。」と言い放ったのがベースになっています。

最後の大仕事

 地球に帰るヱクセリヲンは最後の長距離ワープを敢行します。宇宙怪獣の目的が地球だとすると、追撃を受けて太陽系の位置を知られることは避けなければならないということで、レーダーの使えない亜空間から、直接太陽系内へワープアウトするという異例の方法を取ります。到着時に太陽系は2032年7月23日ということで、出発してから11年が経過しています。

全艦隊ワープ

 残存艦隊が一斉にワープ!このシーン、突入と発射でむしろまったく逆なんですが、「さらば宇宙戦艦ヤマト」で新造戦艦アンドロメダ以下地球艦隊が一斉に拡散波動砲を発射するシーンを思い出しました。

全艦、拡散波動砲発射

 拡散ではなく収束型(つまり通常の)波動砲を、彗星の中心核めがけて発射していたら、これだけの波動砲なので彗星の中性子ガス帯を消滅させるに留まらず、内部の都市帝国をも一気に消滅させられたかも。

ワープ中はお布団で待機

 ワープ中のノリコ。和風のお布団で待機中。布団から出した手が可愛いですね。ワープは順調かと思われましたが…

ヱクセリヲン盲撃ち

 突如攻撃を受けるヱクセリヲン。亜空間はニュートン力学が通用しない空間で、レーダーも効かないそうですが、宇宙怪獣はどうやってか艦隊の位置を把握している模様。ヱクセリヲンも照準しないままにレーザーを撃ちまくって反撃しますが、味方艦に当たる心配はしなくていいの?

なんてこった!

 被害が増大する中、「亜空間を抜けます」というアナウンスが。宇宙怪獣を引き連れたままワープアウトしたら地球の位置が知られてしまうので、ワープアウトするなと命じるタシロ艦長ですが、間に合いませんでした。名言「なんてこったぁ!!」炸裂。

ハレー彗星の傍でワープアウトしたヱクセリヲン

 ワープアウトしたヱクセリヲンの傍には白い尾を引くハレー彗星が。これだけ尾を引いているということはかなり太陽に接近しているということ→地球は近いということでしょうか?実は白色彗星帝国だったらどうしようとか思ったりもしますが、そういうことはなかったぜ!ちなみにハレー彗星は公転周期75.3年で前回出現が1986年なので、次回の出現は2061年とされています。29年も早いと言うことは、それだけ地球から離れていると思われますが、それじゃあこんなに尾を引かないはず。派手な演出上のための方便ということでしょうかね。

宇宙怪獣も混ざってた

 通常空間に出られたのは、艦隊の約12%で小型艦は全滅という報告でしたが、実際にはヱクセリヲンと12艦以外の艦影は巨大な宇宙怪獣でした。

トラブっている

 マシーン兵器はヱクセリヲン直衛のため緊急出撃を命じられました。ですが何やらトラブっている様子。ユングの相方であるリンダのマシーン兵器が使えなくなっているようです。それを聞いたオオタコーチ、リンダにノリコのマシーン兵器を使うよう指示し、ノリコには艦内待機を命じます。

コーチの指示に衝撃を受けるノリコ

 コーチの命令に衝撃を受けるノリコ。また泣きそう。というか表情は完全に泣いていますね。

光子魚雷命中

 ヱクセリヲンは光子魚雷を大型宇宙海獣に発射。縮退兵器(マイクロブラックホール兵器)で対宇宙海獣用の切り札で、月をも一撃で破壊する程の威力だそうです。命中しまくってユングが歓声を上げますが…

花咲く宇宙海獣

 大きく口を開けて花を咲かせているような宇宙怪獣。ダメージはあるみたいですが、死んでいません。そして小型宇宙海獣多数が高速接近。

全砲門を開いて応戦するヱクセリヲン

 全砲門を開いて激しく応戦するヱクセリヲン。だから味方のマシーン兵器とか宇宙戦闘機とか安全は?

ユング奮戦

 プラズマビアンキで23匹目の小型宇宙怪獣を葬るユング。さすが天才少女。宇宙怪獣は電撃に弱いという弱点があるそうですが、その知識はルクシオン艦隊の生存者がもたらした戦訓なんでしょうかね。

主に泣いていますのノリコ
主に泣いてますテレビドラマ版

 その頃ノリコは例によって泣いてます。「主に泣いてます」というテレビドラマ化マンガがありましたが、ノリコにもぴったり。「…やっぱり、宇宙へでたらあたし死ぬのかな…だからコーチもあたしを降ろしたのかな…誰も…誰も…あたしのこと…あたり前よね…あたしっていつも泣いてばかりだ…誰も帰ってこなくて一人になっても、やっぱり泣いてるだけなのかなぁ…そして、そして、このまま死んじゃうのかなぁ…」とひたすらネガティブスパイラル。

ナウシカ機撃破

 その頃、ノリコに変わってリンダが乗り込んだ「ナウシカ」は宇宙怪獣によって哀れ真っ二つに。出撃していたらこれがノリコの運命だったのか。

リンダとユング

 リンダって、2話から名前は登場していたユングの相棒ですが、それっぽくない名前だけどやっぱりソ連から来たんでしょうかね。合掌。

やる気になったノリコ

 そんなことは知らないはずですが、ネガティブのドン底まで言って一転ポジティブになるノリコ。陰陽思想の「陰極まれば陽極まり、陽極まれば陰極まる」って奴ですか。  

毒が裏返る

 あるいはバキの「毒が裏返る」という謎理論か。ともかくノリコがやる気になってくれないと話が展開しません。「スミス、あなたと一緒に今までのあたしは死ぬわ…そして、今から生まれ変わる。もう泣かない。誰にも頼らない。自分の力で最後までやるわ!」

いざという時は…

 トップ部隊42%壊滅、レーザー群損傷率85%、第三艦橋(ヱクセリヲンにもあったんだ!)大破という絶体絶命の状況で、地球に行かせるわけには行かないと、タシロ艦長はいよいよとなればヱクセリヲンを宇宙怪獣にぶつける覚悟を固めています。

ガンバスター見参

 この絶体絶命の窮地に、遂に遂にガンバスター見参。オオタコーチとタシロ艦長の会話で、縮退炉のチェックに時間がかかりそうだという話になっていましたが、大丈夫なんでしょうか。

タシロ艦長とノリコ

 タシロ艦長「やめろ、タカヤ君!ガンバスターはまだ完全じゃないぞ!」
 ノリコ「現状で10分は動きます。」
 タシロ艦長「しかし、亜光速戦闘は無理だ!」
 ノリコ「いざとなれば、ぶつけるまでです。」
 おおノリコ、タシロ艦長と同じ事を考えているとは。

カズミとユングを救うノリコ

 目標はあくまで敵の主力だというコーチの指示を受けて勇躍飛び立つノリコ。バスタービームで小型宇宙怪獣の群を蹴散らし、ついでに捕まっていたカズミとユングを救出します。ちなみにバスタービームはマイナス一億度の冷凍光線だそうです。絶対零度とか細かいことはいいんです。何しろあっちはエーテル宇宙ですから。

いんだよ細けえことは!

 主力の大型宇宙怪獣と戦うガンバスターですが、敵が早すぎてビームを命中させられません。活動限界まであと2分ということで、捨て身で捕らえる戦法に出ます。イナーシャル・キャンセラー(慣性消去システム)、全開!

肉を切らせての戦法

 宇宙怪獣に串刺しにされるガンバスターですが、それは逆に敵を捕らえたことに。「つ~かまえた♡」ですね。

串刺しガンバスター
鎬昂昇のつーかまえた

 鎬昴昇なら眼底砕きが炸裂するところですが…

バスターコレダー炸裂

 技名も叫ばすにバスターコレダー炸裂。両手首に収納されている槍を敵の身体に突き刺し、超高圧の電撃を放つ技で、技名は「マッハバロン」の必殺技・マッハコレダーから取られたそうです。

マッハコレダー

 マッハコレダーはマッハバロンの両目から発射する、中性子と1億ボルトの超高圧電流を合成した必殺光線。個人的には前作の「レッドバロン」のエレクトリッガー方が記憶に残ってますが。

ガンバスターとジゼル

 宇宙怪獣は電撃に弱いこともあり、見事敵撃破に成功したノリコ。ガンバスターは左胸を貫かれましたが、ノリコのコクピットは右胸にあったのでセーフでした。カズミだったら…。満身創痍で帰還するガンバスターに駆け寄るカズミ。カズミのジゼルが掌サイズです。ガンバスターの全高は240メートル。巨大なことで有名なイデオンの2倍以上あります。

スーパーロボット大きさ比較

 並み居るスーパーロボットの中でもやはり群を抜いて多きいですね。エヴァ初号機がでかすぎる気がしますが、これは元々明確な身長が決められていなかったところ、「スーパーロボット大戦」出演に当たって「40〜200m」と設定されたからだそうです。てっきり40メートルだと思ってました。

ドヤ顔のコーチ

 「ノリコはワシが育てた」と言わんばかりのドヤ顔のオオタコーチ。ここで従来OPで使われていた「アクティブ・ハート」がEDとして流れています。もはや「トライ Again…!」Tどころかアクティブ・ハートも似つかわしくない状況になって来ましたが、最後にノリコの笑顔が見られたから、ま、いいか。

ノリコラストの笑顔

 年またぎになってしまった分、次回は明日やります。ラストの次回予告でノリコが「いきなり企画が決まってしまって、まだ脚本もあがってないの。嘘みたいな本当の話」と言っています。えらいこっちゃなあ。

変な次回予告
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