記憶に残る一言(その51):イプシロンのセリフ(装甲騎兵ボトムズ)

20151124雪景色

 先週からずっと雪の予報だったのに実際は雪などふらず、スキー場は雪不足で泣いているとの報道もあったところですが、本日どーんと一括払いで大雪に。正午で17センチの積雪。およそ一ヶ月前に初雪が降りましたが、その後は音無しだったので油断していました。

ササラ電車出動

 ササラ電車も初出動。ついでに札幌の最低気温は氷点下まで下がり、最高気温も2度ということで初めての冬日となりました。遂にきてしまいましたな、嫌な季節が。

始まったな ああ

 中二病風に「始まったな」「ああ」とエヴァンゲリオンを気取りたいところですが、実際にアイスバーンを歩くのは辛いですだよ。

戦闘中のスコープドッグ

 本日は「記憶に残る一言」です。昨日に続いて装甲騎兵ボトムズネタで言ってみましょう。ボトムズは名言が多いのですが、主人公キリコがなにげにポエマーだったりするほか、高橋良輔監督渾身の原稿を銀河万丈(謎の多いキャラクターであるジャン・ポール・ロッチナ役とナレーションを兼任)が歌いあげるような次回予告が素敵すぎて名言の宝庫な訳ですが、あえて今回は脇役の何気ないセリフを。

戦闘中のスコープドッグその2

 終盤になってから明らかになるのですが、主人公キリコはアストラギウス銀河を影から支配する神の如き集合意志体「ワイズマン」の後継者として生み出された異能者(異能生存体)でした。キリコは複雑に発達したATのメカニズムに順応し、理想の兵士と呼ばれましたが、それは単なる才能とか経験の蓄積ではなく、異能者としての能力だった訳です。

戦闘中のスコープドッグその3

 ガンダムに例えればキリコはニュータイプな訳ですが、ガンダム世界では自然発生的なニュータイプに対し、投薬やマインドコントロールなどによって潜在能力を引き出し、ニュータイプと同様の能力を身につけさせた強化人間というというのが登場します。いわば人工のニュータイプですね。

キリコ・キュービィ

 そしてボトムズ世界では、キリコのような異能者を人工的に作り出そうという研究が行われ、その結果誕生したのがパーフェクトソルジャー(略称PS)です。PSはマイクロコンピューターと一体化する思考力と判断力を備え、それに追随できるように人体も改造され、筋力強化もされています。また脳そのものにまで手が加えられ、より機械の動きに対応できるようになっています。強化人間がMS戦闘に特化した人工ニュータイプであるとすれば、まさにATでの戦闘に特化したのがPSです。

イプシロン

 PSはボトムズ本編に2体登場しており、第1号「プロト・ワン」がヒロインであるフィアナ、第2号「プロト・ツー」がライバルというかNTR役(笑)というかのイプシロンです。

イプシロン設定画

 「プロト・ワン」フィアナはギルガメス軍が極秘裏に開発していたものを秘密結社(ワイズマンの手先)が奪取したもの(その時実働部隊として何も知らずに働いたのがキリコ)ですが、運用試験をウドの街で行ったところ、フィアナにはアクシデントによりキリコの存在が刷り込まれてしまっていたことが判明します。PSは脳改造まで行われるのですが、再処理の課程である対象を目にした場合、その対象への認識と依存性が高まり植え込まれたプログラムよりも強固なものとなってしまう欠点があったのです。まるで孵化した雛鳥みたいですね。

フィアナを庇うイプシロン

 秘密結社はフィアナを欠陥品と見なし、新たなPSを完成させます。それが「プロト・ツー」つまりイプシロンなのです。生まれたばかりのイプシロンに教育係として人間らしい情緒を持たせる教育を行ったのがフィアナですが、これによってイプシロンにはフィアナへの依存性(=愛情)が生じます。イプシロンはPSとしてのアイデンティティーに過剰な誇りを持つなど、精神的に不安定な部分がありましたが、フィアナへの愛が影響したかどうか。

イケメンイプシロン

 秘密結社はイプシロンに実戦経験を積ませるべく、内乱の地クメンを選び、神聖クメン王国(反乱軍)に与してイプシロンを投入します。イプシロンはPS専用機スナッピングタートルを駆り、政府軍からブルーATと呼ばれ恐れられます。そんなある日、交戦中にキリコとイプシロンは対面する事になります。イプシロンは愛するフィアナが執着しているキリコを不快に思っており、捕虜となったキリコにバランシングという武技での勝負を挑みます。

バランシングの槍を持つイプシロンフィギュア

 バランシングは三日月のような穂先を持った長槍を使って行われるクメン王国の伝統の武術ですが、初めて目にするキリコと充分な訓練を受けてきたイプシロンでは勝負になりません。そういうのってフェアじゃないんじゃないのと視聴者の誰もが思ったところで、イプシロンは言うわけです。

バランシング勝負の再現

 「AT同士の戦いは互角とみてやろう。だが、真の戦士はどんな戦いにも勝たねばならぬのだ!」

困るキリコ

 これが本日の記憶に残る一言です。イプシロンにすれば真の戦士はPSに他ならず、AT戦だけ強いキリコは他の武器ではPSに及ばないという確信があったのでしょう。そしてどんな勝負でも勝ちさえすればPSの誇りは保たれると。でもテレビの前の視聴者の「汚ねえ~!」というブーイングに対するイプシロンの言い訳のように聞こえて面白かったです。皆さんもある領域で歯が立たない相手などに、別の領域で勝てる場合にはこのセリフを使って煽ってやりましょうよ(笑)。

フィアナに迫る?イプシロン

 「どうしたキリコ。それでも戦士か。そうだ、怒れ、昂ぶれ、憎め」などとドヤ顔のイプシロンはバランシングによる決闘でキリコを叩きのめしますが、フィアナの機転で一命を取り留め脱走します。その事を知りながら黙認してしまうイプシロン。フィアナへの愛故にキリコを憎みつつも、愛故にフィアナだけは守ろうとしてしまう。愛などいらぬ!!とはなれなかったのがこの時点でのイプシロンの哀しさですね。愛などいらぬ!!になってもやっぱり哀しいですけど(サウザー…)。

愛などいらぬ!!

 その後、新に開発されたPS専用機ストライクドッグ駆るイプシロンはキリコに迫り、ATの性能差もあり戦闘で優位に立ちますが、フィアナはキリコを守るためにイプシロンに向けて発砲してきます。愛するフィアナのこの行為に愕然とするイプシロン。この世に二人しかいないPSである自分をよもや撃つとは…。愛が憎悪に変わる時です。

キリコ対イプシロン

 その後も二人を追撃するイプシロンですが、フィアナを奪ったキリコへの憎悪に加え、フィアナへの愛が転じた憎悪から徐々に情緒不安定となっていきます。まさにNTR!悔しいのうwww悔しいのうwww。その後色々ありましたが、決着を付けるべく最終決戦を行います。在来兵器であるスコープドックを駆るキリコに対し、専用機であるストライクドックを用いるイプシロンでしたが、機体の性能差を克服して互角以上に渡り合うキリコ。壮絶は死闘の末、遂に勝ったのはキリコでした。

キリコに敗れたイプシロン

 瀕死のイプシロンは、自分に勝ったキリコはPSであると断言し、普通の人間ではなく同じPSに負けたのだと確信したイプシロンは、PSとしての誇りを抱いたままキリコとフィアナに看取られつつ息を引き取るのでした。終盤明らかになったとおり、キリコはナチュラルボーンなPSとも言うべき異能者であったので、イプシロンの確信は正しかった訳ですが、 キリコからすると戦いの中でしか生きていけないイプシロンは、人間らしさを取り戻す前のかつての自分と重ね合わせる部分が大きかったと思われます。

スナッピングタートル対マーシィードック
 
 ちなみにPSの寿命は僅か2年であり、能力の維持と生命を保つためには高価なヂヂリウム(コンピュータ回路の半導体として使用される液体金属)を大量に消費しなければならず、コストパフォーマンスがあまりに劣悪でした。さらに元の人間に戻すことができないという非人道的な存在でもあったため、結局普及することはありませんでした。

秘密結社のAT

 余談ですが、人工的ではないとはいえPSだったキリコには専用機はなかったのかと言えば、実はありました。最終盤に登場したラビドリードッグです(画像左端)。これはイプシロン専用機ストライクドッグの量産型として設計されたものですが、短時間戦闘ではストライクドッグに劣るものの、長時間戦闘での総合性能ではストライクドッグを上回る機体だそうです。まあキリコは一般機のスコープドックでイプシロンに勝利しているので、ラビドリードックを使ったら圧勝することになったでしょう。

ストライクドッグ対スコープドッグ

 さらに余談ですが、2体目なのになんでイプシロンという名前なんでしょうか?イプシロンはギリシャ文字のε、英語のEに相当し、5番目の文字です。ということは、フィアナとの間に実はベータ、ガンマ、デルタに相当するPSがいたのかも知れません。その人達はどうなったんでしょうね。失敗作として闇に葬られたのか…。いっそ三人一緒に登場して、どこぞの黒い三連星のように三位一体攻撃でキリコを窮地に追い込むなんてのもいいかも知れません。

イタいイプシロン
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