久遠の絆(その1):1000年の転生を描く恋愛アドベンチャー

久遠の絆カバー

 今日も暑いですね。暑さの峠はいつ越えることができるのでしょうか。皆さん夏負けにはお気を付け下さい。

 さて、土曜日は恒例ギャルゲーの日です。本日は「久遠の絆」を取り上げてみましょう。

 「久遠の絆」は1998年12月に発売されたプレイステーション用の恋愛アドベンチャーです。「輪廻転生」をメインテーマに、現代を中心に平安・元禄・幕末の4つの時代を舞台に繰り広げられる物語で、ゲームはグラフィックの上にシナリオが表示されるアドベンチャー形式で進行され、和の情緒に溢れたBGMも相まって、まるで映画を見ているかのような感覚になるということで、シネマティツクノベルと名付けられました。制作したフォグという会社は前年にデビュー作「美少女花札紀行 みちのく秘湯恋物語」という恋愛アドベンチャーゲームが好評を博しており、恋愛アドベンチャーの第二弾が本作ということになります。

みちのく秘湯恋物語

 あらすじは、

 平凡な高校生のはずだった主人公は、謎めいた転校生・高原万葉の出現により、その身辺が次第に騒がしくなっていきます。巻き起こる猟奇的な事件、そして夜毎に見る意味不明の悪夢。その因が自身の魂に刻まれた「闇の皇子」の力にあることをまだ彼は知らない。

武の悪夢

 時は遡り、平安の世。天命を果たすべく降臨した「螢」は、ある日一人の陰陽師に命を救われる。彼の名は「鷹久」。ほどなく二人は恋に落ちるが、螢は彼の体内に潜む「闇の皇子」の資質に気付く。「真の皇子」を助けるべき天命と、「闇の皇子」との恋の間で揺れる螢。タブーを破った蛍を待つ悲劇……

 螢「わた…し…をさがして、たかひさ。なんども…なんども…繰り返し……繰り返し………罪のが許されるその日まで………こうして、貴方を愛して死んでいく私に……逢いに…来て………」

 平安…元禄…幕末そして現代。彼らは時と場所を超えて再び巡り合う。それは、過去から現代へと続く、辛く悲しい恋物語の再演なのか……

 というところで、現代を軸に、物語の発端となった平安、さらに転生した元禄時代と幕末という4つの時代を舞台としています。輪廻転生がテーマなので、各時代でそれぞれキャラは異なりますが、大体一目で「これはあいつだ」という見当はつきます。

 ではまずキャラ紹介を。まずは現代編です。

 主人公

主人公御門武

 御門武(みかど たける)というデフォルト名がついてます。アドベンチャーゲームというと、「弟切草」「かまいたちの夜」のようにキャラの画像を出さないものあって、主人公の名前に自分の名前を、ヒロインに好きな女の子の名前をつけてプレイするというやりかたもありですが、「久遠の絆」の主人公は顔がかっちりと決まっています。イケメンなのはいいのですが、これで自分の名前をつけるのは気が引けるというもので、デフォルトでやった方がいいかも知れません。

 私立秋津高校の2年生です。容姿端麗で性格も良く、女性からの人気が高いそうです。マイキャラながらリア充爆発しろ!と言いたくなりますが、当時そういう単語はありませんでした。家庭の事情から、親類の斎(いつき)家で暮らしています。悪夢に悩まされること以外は平穏な日々を送っていましたが、転校生・高原万葉の登場とともに自身を取り囲む環境が大きく変化していきます。

 高原万葉

高原万葉

 メインヒロインです。名前は「まよう」と読みます。転校早々、初対面の主人公に「あなたは私が必ず殺してみせるから…」と逆綾波レイ的な物騒なことを言い放ちます。そこには1000年に亘る因縁があるのですが…

 万葉の名言「百年……貴方を待っていたの……千年……貴方を恋していたわ」

 斎栞(いつき しおり)

斎栞
 
 主人公の従妹にして幼馴染です。主人公は現在彼女の家で同居しています。明朗な性格で男子生徒から人気がありますが、本人は主人公一筋です。やはり1000年の因縁を持つ人ですが、主人公と万葉が離れられない絆を持っているのに対し、栞は劇中、主人公の側にいれば人生を翻弄されることになると判っていながら、自ら望んで主人公の側に転生しているのだと語っています。いわゆる妹キャラですが、ALMAの由衣と違って本当の妹ではないので恋愛してもノープロブレム。「いとこ同士は鴨の味」なんてことわざも。

 常磐沙夜

常磐沙夜

 主人公のクラスの担任教師で担当教科は国語です。まだ教師になって二年目ですが、大人の美貌で男女を問わず生徒から高い人気を得ています。反面、子供のような儚げな面を見せることもあります。

 私が一目惚れしたキャラです。この人のモデルは明らかにこの人でしょう。

常磐貴子

 もちろん彼女も1000年の因縁を持っていて主人公にぞっこんです。主人公モテモテでうらやましい限りですが、ハーレムを作る訳にはいかないので、誰か一人を選択することで、それぞれのヒロインのルートに入っていくことになります。

 天野聡子

天野聡子

 主人公の一年先輩の3年生で、栞が所属するオカルト神秘学研究会の会長です。人の心を見通す不思議な能力を持っていて、主人公を前世の記憶へ誘います。他の三人のヒロイン達とは違う意味で主人公のことが大好きです。彼女が何者なのかを知ることが物語のカギとなります。 

 では次に物語の発端となった平安編です。誰が誰の前世なのかはあえて書きませんので当てて見て下さい。まあ一目瞭然かと。

 鷹久

鷹久

 陰陽師見習いですが、一向に芽が出ず、代わりに剣術の修行ばかりしています。ふとしたきっかけで出会った螢に魅せられてしまい、彼と蛍の許されざる愛が宿命を生み出していきます。土蜘蛛の一族の血を引き、一族の救世主たる「闇の皇子」としての力を持って生まれてきましたが、実は幼い頃に出会っていた螢の額へのキスでその能力は封印されています。本来「主上」の物になる筈だった神剣アメノムラクモを使ってしまったことが、1000年に渡る輪廻転生に繋がっていきます。物語終盤では、螢を失った怒りで封印を解き、闇の皇子としての力を見せています。弱い者を見捨てては置けない熱血漢で、周囲の女性はみんなこれにやられて惚れてしまいます。

 螢

蛍

 まつろわぬ神を倒す力を持つ神剣アメノムラクモを、神の子孫である時の「主上」に届ける為に天界から下ってきた天女。幼い頃に出会った鷹久の闇の皇子としての力を、額にキスすることで封印しています。成長後に再会した鷹久と愛し合う様になり、その愛故に、鷹久を助ける為に「主上」に渡す筈のアメノムラクモを土蜘蛛に見せると言う重罪を犯してしまい、彼女自身も鷹久を庇って死んでしまいます。その美しさからは想像もつかないほどの勝気な性格です。

蛍セクシーショット1

 セクシャルな描写に厳しいプレステのソフトとしては、かなりアグレッシブな描写をしていて、「事後」の雰囲気を出していました。

蛍セクシーショット2
 
 また、蛍は体にアメノムラクモを内蔵していて、胸を裂いて取り出すことができます。それくらいでは死なないのが蛍クオリティー。

蛍セクシーショット3

 桐子(とうこ)

賀茂桐子

 京都の名門である陰陽師の宗家「賀茂家」の一人娘です。賀茂家は土蜘蛛一族の血を引いているので、当然彼女にも土蜘蛛の血が流れています。鷹久を慕っていますが、鷹久が螢を愛してしまい、自分に心が向いていない事を知ると、螢を憎み、その憎しみから鷹久を彼女の元に行かせないようにと、彼に「魂鎮めの巫女」としての力を使ったり、毒酒を飲ませて足止めしようとしました。さらには鷹久の持っていたアメノムラクモを奪い取るということまでしています。全く闇堕ちは最高だぜ。最後の最後でその欲望が間違いであることに気付きましたが、代償として命を落としてしまいます。本来は姫君らしくおしとやかで素直な性格の持ち主です。鷹久の「と、桐子-!」の叫びは名台詞。投稿する時にでも使って下さい。

桐子

 泰子(やすこ)

泰子

 賀茂家の家令的な存在で、鷹久の母樟葉(くずのは)の妹なので、鷹久の叔母にあたります。血が壊れると言う奇病を有しており、幼い頃よりその事実を知った鷹久から度々血を分けてもらっています。彼女もまた鷹久を愛しているのですが、土蜘蛛の血を引いている為、彼と土蜘蛛との間で心が揺れ動き苦しんでいました。しかし最後には彼への愛を貫く為、羅城門で巨大蜘蛛を召喚して敵と共に焼死しました。勝気なところもありますが、優しくおしとやかな女性。桐子とは逆の能力を持つ「魂奮いの巫女」です。

 続いて元禄編。理由は不明ながらあるキャラが登場しません。

 池田真之介

元禄・池田真之介

 ただの浪人ですが、父親が江戸の名門「秋葉剣術道場」の師範と親しかったので、彼もこの道場に通っています。道場でも屈指の腕を持っていますが、本人は剣ではなく絵を描く事で世に出たいと思っています。絵が売れたお祝いに連れて行ってもらった吉原で綾と運命的な出会いをしますが…。穏やかな性格をしており、自分の事を「私」と言っています。

 綾(あや)

綾

 武家の出ですが、零落して吉原に売られてしまった娘です。遊女という境遇ながら、そこで出会った真之介と激しく彼と愛し合う事になります。前世の記憶をうまく覚醒しきれていなかった為か、菊乃を救う為に命を落としてしまいます。穏やかな性格をしていますが、やる時にはやる芯の強さも兼ね備えています。

 菊乃(きくの)

菊乃

 秋葉剣術道場師範の一人娘で、真之介の幼馴染みでもあります。真之介の絵の数少ない理解者で、彼女の励ましがあったからこそ真之介も画家を志したと言えます。真之介を愛していた為、彼に愛されている綾に嫉妬し、その嫉妬心を利用されて綾と戦う事になり、綾を斬り殺してしまいます。おっちょこちょいで、人の話しを最後まで聞かず、すぐに自分の妄想の世界に入ってしまう困った性格だったためか、あまり人気のないキャラです。

 最後に幕末編。あるキャラは既に死亡していて登場しません。

 葛城信吾

幕末 葛城信吾

 人斬りから犬の散歩までやる町のなんでも屋ですが、前世から力を蓄積している為、凄腕の剣豪として一目置かれています。新撰組の沖田総司と知り合いで、御影神社の巫女を守るという仕事を引き受ける事になります。神社の巫女である澪とこの時代でも惹かれあい、彼女を守る為に全力を注ぎ込み、重傷を負いながらもこの時代における土蜘蛛の野望を打ち砕く事は出来ましたが、澪を守りきる事は出来ませんでした。妹(多分あの人の転生)がいたのですが、幼い頃に殺されてしまっています。

 澪(みお)

澪

 御影神社に幽閉され、徳川幕府に仇なす良からぬ呪いを防ぐ役目を負わされている巫女です。生きていく為には御影神社から貰う薬を飲まなければならず、その薬が効いている間は自意識が存在しない為、信吾ともうまく愛し合えないでいます。最後には、自分に恋焦がれていた男の手によって殺されてしまいます。透けるように白い肌が印象的な美少女で、月を背景にした姿はまさに綾波レイのようです。

 観樹(みき)

観樹

 土蜘蛛一族と言う理由だけで忌み嫌い、迫害してくる世間の人間を見返そうと、土蜘蛛の世を作る為に澪の命を狙っています。山猫のようにしなやかなで威勢のいい女の子です。血が壊れる奇病を有しており、信吾から血液を貰う事もありました。「魂奮いの巫女」としての力を利用され、太祖の依童にされそうになるところを信吾に助けられ、最後は信吾を守る為に戦って散っていきます。あの人の前世とは思えない程に幼い少女で、明るいがやや思い込みが激しい性格の持ち主です。あの人の時折見せる子供のような儚げな姿は観樹に由来しているのでしょう。大蜘蛛召喚を得意としています。

 こうして過去の因縁が明らかになった後、3人のうち誰か一人を「相手」に選ぶことでその人とのストーリーが展開し、土蜘蛛及びラスボスである太祖(まつろわぬ神である「八岐大蛇」)と戦うことになります。

トゥルーエンドの万葉

 万葉ルート:物語の発端であり、メインルートでしょう。このルートを進むと主人公は「若神」になります。万葉は死んでしまいますが、トゥルーエンドでは黄泉の国まで取り戻しに行きます(イザナギ・イザナミみたいです)。そして変わり果てた姿の万葉に、イザナギさえ出来なかった口づけをする主人公。1000年の愛の深さを実感するルートですね。ツンデレですが、デレた後は台詞の語尾にハートマークがやたらと出てきます。

可愛い栞

 栞ルート:栞が魂鎮めの巫女としての力で魂を救っていきますが、主人公は戦う力をなくしてしまいます。太祖との戦いも樟葉の魂の救済という形で勝利します。しかし、罪は消えたものの愛を失ってしまった万葉の涙がとても切ないです。

美しい沙夜先生

 沙夜ルート:主人公が一番万葉に冷たいルートです。教師と教え子の禁断の恋のせいか、二人にとっては万葉は眼中になし。沙夜先生もきっぱり教師としての立場を捨ててます。最初は一目惚れした沙夜先生ですが、万葉ルートをやってしまうと、万葉の気持ちが痛いほどわかるだけに他のルートを進むことは苦痛になります。

 4つもの時代を舞台とするので、メインキャラ紹介だけでこんなになってしまいました。脇役達やおまけストーリーについてはまた明日ということで…
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積みゲーです(笑)

自分は当時「電撃プレーステーション」を愛読してまして、ソレで絶賛されていたので値引きナシの新品で買ったんですが・・・いや、1円でも安く中古がほとんどだったんで自分としては思い切ったんですよ~~~(笑)
新品だとフィルムを剥すのが惜しくて・・・

常盤先生がよさげです!
いつかやろうと思います・・・いつか(爆)

Re: 積みゲーです(笑)

 junkyさんこんばんは、いらっしゃい。いつもありがとうございます。

> 自分は当時「電撃プレーステーション」を愛読してまして、ソレで絶賛されていたので値引きナシの新品で買ったんですが・・・いや、1円でも安く中古がほとんどだったんで自分としては思い切ったんですよ~~~(笑)
> 新品だとフィルムを剥すのが惜しくて・・・

 筑波嶺の自宅にはまだありますよ。PS2は既になく、それより古いPSが動くかどうかわかりませんが。確かドリームキャストとかにも移植されたり、PCで18禁版も出ているらしいです。確かにぼかしている部分をしっかり描けば18禁になるのですが、あえてやらんでもという気が…。「ダメな方にリメイク」とか言われています。

> 常盤先生がよさげです!
> いつかやろうと思います・・・いつか(爆)

 常盤貴子似の沙夜先生には一目惚れしました。しかしゲームをやるとどうしても万葉が…
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