北海道名物!(その2):魁!!セイコーマート
今日も良い天気…と思ったら夕方から曇ってきて小雨ぱらぱら。晴天が長続きしません。ウィークデーはいいけど、週末は洗濯や布団干しなどのために太陽をオナシャス。
ところでPC遠隔操作事件のあの被告、自ら墓穴を掘って全面的に罪を認めたと報じられています。今さら言うなと言われると思いますが、私は絶対彼が犯人だと思っていました。あの顔、というかあの表情が只者ではなかったので。報道では以前彼は「真犯人はサイコパス(反社会的人格)だと思う」と話していたといい、今日になって「それは自分。嘘を平気でつける」と語ったそうですが、サイコパスって自覚があるんでしょうかね?ストーカーとかは他人から指摘されても「自分は違う」と否定するそうですが。むしろ重度の中二病をこじらせているんじゃないでしょうか。彼を擁護していた人達は現在どのような見解をお持ちなんでしょうかね。問題をすり替えてそれでも警察はけしからん的な論調に終始するんだろうか。他人を攻撃するのが好きな人って自分が攻撃されるのは大嫌いみたいですけどね。
さて当ブログに相応しくない話題はこれくらいにして、本日は北海道名物第二弾。北海道以外ではほとんど見かけないコンビニ、セイコーマートです。
看板にはSeicomartと描かれています。時計の精工舎と関係があるのでしょうか?でも綴りが違うしなと思ったら、「セイコー」とは、チェーン全体を「成功」させるという意味を込めるとともに、創業者である西尾長光の「西」と「光」の2文字からとられているのだそうです。とすると、あえて漢字にするなら「成功マート」ないし「西光マート」。
本社所在地は札幌市中央区。私の住まいも中央区。しかし中央区といっても東京とは違って、すすきのや大通、札幌駅など札幌中心部を占めているだけでなく、西に行くと円山公園、さらに西に行けば山林やスキー場があるという広大かつワイルドな地域です。ヒグマが出たっておかしくはありません。正直南区に至ってはほぼ山林というか山岳地帯です。
1号店が開店したのは1971年(昭和46年)のことで、これは日本におけるセブン-イレブン開店よりも先んじており、コンビニ業界の先駆けであると思われます。まさに魁!!セイコーマート。「わしがセイコーマート社長、西尾長光である!!」とか言っていたのでしょうか。
実は北海道だけに限定されている訳ではなく、1980年代に酒販店舗をセイコーマートへ転換する形で関東や関西へも進出したのだそうです。上の地図は1994年と20年も前の資料で恐縮ですが、確かに北海道のほか、関東や関西にも色が付いています。しかし、現在では関西については既に撤退し、関東についてもかなり限定された展開に留まっているそうです。茨城や埼玉にはあるのだそうですが、私はついぞ見たことがありません。
2011年の資料によると、北海道におけるコンビニのシェアにおいてはナンバーワンです。セブンイレブンやローソンも多数展開していますが、地の利はセイコーマートにあり。ただ、すすきの界隈に限って言うと、ローソンがやたら多くてセイコーマートも霞んでいます。各ブロック毎にあるんじゃないかというローソンの店舗の異様な多さはいったいなんなんでしょうか。ローソンはカードを持っているのでありがたいといえばありがたいのですが、あんなに店があって採算は大丈夫なのでしょうか。
とりあえずローソンの鶏からとげんこつメンチは美味しいです。先週先々週と酒のアテに買ってしまいました。残ったら翌朝のおかずにもなるし。実は焼き鳥系も美味しいし、ローソンやるなあ。何度も「鶏から全部!」とか言って買い占めてしまいましたよ。まああんまりなかった(多くても9個くらい)から言ったのですけど。筑波嶺ではあまりコンビニを利用しなかったので気付きませんでしたが、凄いもんですね。
おっとローソンの話はそこまでだ。セイコーマートの話題に戻しましょう。セイコーマートは、コンビニでありながら24時間営業をあまり重視しない方針で、24時間営業ではない店舗が多いそうです。反面、酒造・酒販業界から発祥した経緯もあって、当初から酒類取扱店舗の率が極めて高いということです。まあ今時どこのコンビニでも酒はあるという印象ですが。
また、他のコンビニではあまり見られない特徴としては、新聞広告による特売チラシや特価品が多いことです。安いのはありがたいですね。サービス産業生産性協議会が発表した顧客満足度調査のコンビニエンスストア部門においては、セイコーマートが2011年から3年連続で首位に立っているそうです。地元基盤の企業が首位になるのは他の部門を含めて異例のことだそうですが、それだけ道民に愛されているのでしょう。
セイコーマートは「セイコーフレッシュ」という独自ブランド商品を持ち、弁当・総菜・おにぎり・サンドイッチといった日配品をはじめ、ソフトドリンク、牛乳、コーヒー牛乳、鶏卵、青果・精肉、カップ麺などの食品、菓子、アイスクリーム、米、アルコール飲料、雑貨など約1000品を展開しています。「Fresh,Quality and GoodValue」がコンセプトとなっており、近年ではセイコーマートの商品比率の約4割がセイコーフレッシュが占めているそうです。
また全店舗数の約半数以上でホットシェフというサービスを行っています。これはトレーニングを受けた店員が、店内の厨房で弁当・おにぎり・ホットスナック・パンを手作りし、温かいまま販売するというもので、食品工場で作られた弁当類とは味付けが異なります。保温ショーケースに作り置きを陳列する他、ショーケースに無い商品もリクエストによって調理してもらえる場合があるとか。弁当自体の調理を店内で行うコンビニエンスストアは他にあまり例がなく、これが道民の絶大な支持を受けている模様です。
ホットシェフは牛のマークでおなじみ。この牛は「セイちゃん」というそうで、雄の牛だそうです。アンパンマンみたいにも「僕の肉はおいしいよ」と言っているとかいないとか(笑)。
ちなみに今では当たり前にあるコンビニのクラブカードですが、その発祥はやはりセイコーマートで、2000年にセイコーマートクラブカードを発行し、2013年には会員数が400万人を突破しています。北海道の人口が547.4万人(2012年)であることを考えるとそのシェアの凄まじさもご理解いただけるというもの。もちろん道民だけが会員ではないとは思いますが。
セブン-イレブンやローソンなど他のコンビニもこのカードの効果に気付き、相次いで追随していますが、他者に先駆けた戦略を次々と打ち出しているあたりは素晴らしいですね。まさに「魁!!セイコーマート」です。これを北海道名物に選ばなくてどうしましょう。
ローソンもいいですが、これからはもっとセイコーマートを利用することにしたいと思います。ただ…私の住まいの周辺に見当たらないんですよねえ。発見したら当然利用しますが、とりあえずは職場の方の店舗を利用させて貰うと言うことでご勘弁を。
コンビニ1店舗あたりの人口が2000人、日本一のコンビニ激戦区と言われる北海道。王者セブン-イレブンも撤退店舗続出のこの地にあって、シェアを伸ばし続ける「北の進撃の巨人」セイコーマート。人口1800人の過疎の町でも1日600人もの客を集め、売上げを伸ばし続け、財政破綻の夕張市や礼文島・奥尻島にも出店する成長ぶり。コンビニ激戦時代にあってもセイコーマートは右肩成長を続けています。ほかの都府県を見回しても、大手4社以外でトップを維持しているローカルチェーンは皆無であり、道内における圧倒的戦力を窺わせます。 北海道に来たらぜひ利用してみて下さい。
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