夜離れ:結婚に憧れる女性心理を抉るサスペンス短編集

夜離れ

 
 1月も終わりですね。もう一年の12分の1が終わりとは。週刊文春に「お泊まり」を報じられたAKB48の峯岸みなみが坊主になっていて驚きました。先手を打ったというところでしょうが、アイコニックか!「恋愛禁止」には無理があるような気もしますが、やるならばれないようにやらないとね。「芸能活動は綺麗事だけではやっていけません。しかし、綺麗に見せなければなりません」というところかな。この言葉、実は元は「政治」で、中国の歴史系小説で出てきたセリフなんですけど、「芸能活動」ほか色々置き換えても使えますね。

 さて話は変わって本日の話題に。本日は乃南アサの短編集「夜離れ」(よがれ)です。

乃南アサ

 乃南アサは1960年8月、東京生まれ。早稲田大学中退後、広告代理店勤務などを経て、作家活動に入りました。1988年、「幸福な朝食」が日本推理サスペンス大賞優秀作に選ばれ、1996年には「凍える牙」を受賞してブレイクしました。他に2011年に「地のはてから」で中央公論文芸賞を受賞しています。人物造形の巧みさや、心理描写のしなやかさは高く評価されています。テレビドラマ化された「いつか陽のあたる場所で」は現在NHKのテレビドラマとして放映されていますね。

いつか陽のあたる場所で

 私がこれまでに読んだのは、女刑事音道貴子シリーズの第一作で直木賞受賞作の「凍える牙」、第二作の「花散る頃の殺人」、新米警官高木聖大が活躍する「ボクの町」、芭子&綾香シリーズ第一作の「いつか陽のあたる場所で」、他に「6月19日の花嫁」「水の中のふたつの月」「暗鬼」短編集では「家族趣味」「悪魔の羽根」あたりでしょうか。結構読んでいますね。映像化作品も「凍える牙」や「いつか陽の当たる場所で」ほか多数あります。特に「凍える牙」は2001年に天海祐希主演で、2010年には木村佳乃主演でテレビドラマ化され、2012年には韓国で映画化されています。

韓国映画にもなっています

 さて今回読んだ「夜離れ」は、1998年に単行本が刊行され、2001年には幻冬舎から、そして2005年には新潮社からそれぞれ文庫化されています。私が読んだのは新潮文庫版でした。

 文庫版裏表紙の内容紹介は、

 甘えん坊の摩美としっかり者の朋子。摩美の彼氏に一目惚れしてしまった朋子が、摩美の結婚式で行なった禁断のスピーチとは……「祝辞」。銀座のホステスから地味なOLに戻り、着実な結婚をめざした〈私〉を襲った突然の不幸……「夜離れ」。結婚に憧れる女性たちが、ふと思いついた企みとは? ホントだったら怖いけど、どこか痛快な気分にも。微妙な女心を描く6つのサスペンス。

となっています。

幻冬舎文庫版

 6編とも結婚とか結婚願望とかが絡んだ作品ですが、女流小説家だけに女性心理が鋭く抉られていて、月並みですが「女って怖いな」と改めて思ってしまいます。もっとも女を怖くさせているのは男だと考えれば、男も怖い存在ということなのでしょうが。

 4℃の恋

 自分たちの都合のため、死んだ祖父を法医学研究室の冷蔵庫に預けておくという話。主人公は看護婦で、元カレの法医学研究室の助手に頼み込んで一週間預かって貰って死亡診断書などの日付もズラしてもらいます。違法といえば違法なのですが、特に被害者はないし、後日通夜も葬儀もちゃんとやるつもりなので実害のない話かなと思ったのですが、主人公の都合というのは、結婚したい医者と婚前旅行に行くため。しかも妊娠していて父親は助手なのに、両方にそれを秘匿して婚前旅行で出来た子ということにして医者と確実に結婚しようという企てなのです。どうも医者もろくなヤツではないらしいのですが、経済的な安定を第一に考えているという、打算づくしのヒロインが怖いです。

 やはり看護婦(看護師というべきなのでしょうが、あえて使ってます。看護婦という言い回しが好きなので)の夢は医者との結婚なんでしょうかね?お互い相手を知り尽くしているので実は恋愛対象になりにくいとかいう話も聞いたことがありますが。看護婦さんはコスプレとかAVなんかでも男共から人気が高いみたいですが、実際のところは忙しくて患者とどうこうとかはなかなかないのかも知れませんね。看護婦さんに知り合いはいないので夢見させておいて下さい。

 祝辞

 もう内容紹介に書いてあるのでネタバレで行きますが、親友の彼氏を見定めに来た女性が失語症にかかってしまいます。親友を取られるという心理的な問題からなのかと二人はあれこれ心配しますが、実は彼女は親友の彼氏に一目惚れしていたのでした。グループで行ったスキー旅行で、泥酔して寝ていた彼氏に夜這い(笑)して、どうして私じゃないのと迫った瞬間、失語症は治ったのですが…。「二度と無理をせず、正直に自分の心を訴えていこうと心に誓いました。」という彼女の祝辞内容は凄まじいものでした。

 もう結婚白紙にした方がいいんでないかい、彼氏(笑)。このあとカップルがどうなるのか、というより式はどうなったのか非常に興味津々です。本当に乗り換えた方が良かったのかも……

 青い夜の底で

 男性アイドルにつきまとう女性ファンがストーカーと化して行く話。ネットで有名な「S県月宮」という事件があります。話は長いので、詳しくはニコニコ大百科でも読んでみて下さい。

とある電波のS県月宮

http://dic.nicovideo.jp/a/s%E7%9C%8C%E6%9C%88%E5%AE%AE

 こういうストーカーというか電波女が何を考えているのかが恐ろし程克明に記されていて、その自己中ぶりに怖気を震います。これも一種の中二病なんでしょうね。ターゲットになったほうはたまりませんが。

 このストーカー、警察に連行される際に気付きます。「私たちは、確かに運命によって結ばれている。けれど、その意味が違っていたのだ。私たちは、愛し合うのではなく、互いにどちらかが滅びるまで、憎み合う運命だったのだと。」

 怖すぎる。これまでは勝手な愛を押しつけてつきまとってきましたが、次は勝手な憎しみに駆られて殺しに来るわけですよ。どうすればいいんだこいういう電波は。フィクションで良かったと言いたいところですが、DV男の殺人事件とかの報道を聞くにつけ、絵空事ではないような気がしてしまいます。

 髪

 くせっ毛がコンプレックスだった女性が美容室でストレートパーマをかけることで美しい髪を手に入れます。それこそ他の女性達が羨むほどの。彼女はコンプレックスを克服し、クリスマスパーティーだスキー旅行だで、気になる男性社員の恋心ゲットに燃えるのですが…

 実は彼女、「後ろ姿が素敵なあなた」なんですね。

後ろ姿の素敵なあなた(イメージです)

♪泣いているのか~笑っているのか~後ろ姿が素敵なあなた……振り向かないで~〇〇の人~♪

というエメロンシャンプーのCMソングがありました。それはそれで結構なのですが、どうやら彼女、「後ろ姿」だけが素敵なんであって、振り向くとがっかりな人だったようです。髪は女の生命という彼女に、妹は「顔をカバー、か」と言っています。しかし彼女はその事実に気付かない、あるいは気付かないふりをし続けています。

 ですが思わぬ伏兵登場。これまで化粧っ気もなく縮れ毛の後輩(彼女はいつも上から目線)が、一念発起して眼鏡をコンタクトにし、ストレートパーマをかけたら大美人に変身し、片思いの彼も夢中になってしまいました。おまけに挽回のチャンスと出かけたスキー旅行も、全然滑れないので一人除け者に。いや、全然滑れないのに行く方が間違っているんですが。憎しみのあまり後輩の髪に火をつけて、「もともと縮れっ毛だったんだから。同じことじゃない」と嘯く彼女。しかし隣の人に聞かれちゃってますよ……

 枕香

 とにかく我が儘一杯、勝ち気そのもので彼氏を振り回さずにはいられない彼女。仕事で多忙になって放っておかれることで半狂乱になります。無理矢理訪ねた彼の部屋でもうひと悶着あった挙げ句、彼の枕で寝るのですが、そのとき彼が使った枕には彼女とは全く違う甘く柔らかい花のような匂いが……

 酔っ払って眠り込んだ彼を確認して包丁に近づいていく彼女。「ばいばい」の意味が怖すぎます。我が儘で振り回すのも彼女式の愛情表現だったのですが、仕事して疲れている時にこれじゃ男はたまらないでしょうね。こんな女性なら私でもノーサンキューです。

 夜離れ

 母や祖母がそうだったように、平凡な結婚をして平凡な人生を歩む……そう思っていた女子大生が、就職氷河期に直面します。つい選んだ水商売。しかしこれが思いもかけずに性に合ってしまいます。高給を取って華やかに楽しく暮らす夜の蝶の日々。しかし平凡な結婚は訪れません。地味なOLになって平凡しか取り柄のないような男をゲットしますが……

 この彼女だけは同情します。運がなかった、特に男運が。夜の蝶時代だって運さえあれば適当な相手は見つかったのではないかと思うのですが、男を見る目がなかったか。OLになってランクを下げてみれば、今度は男の方がなんでオレなんかを…と疑心暗鬼に。

 彼女には結婚だけが人生じゃないよと言いたいのですが、もしどうしても結婚したかったら私のところへいらっしゃい(笑)。

 なに、嫌だとッ!!

 ということで、一番最後の比佐子さん以外は怖い怖い女の話の連続ですが、大変面白うございました。乃南アサはこれからも読んでいきたいですね。

単行本
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ:形の違う「中二病女」の噺

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
 
 今日は比較的暖かかったですね。節分や春分も間近、「冬尽く」という季語を使いたい頃ということで、これからは徐々に温かい日も入ってきて欲しいですね。

 さて本日は本谷由希子の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」です。この本の季節は真夏なんで、まったく季節外れで申し訳ないのですが(笑)。

本谷由希子

 本谷由希子は石川県出身。1979年生まれでまだ33歳の若さですが劇作家・演出家・女優・声優そして小説家と様々な顔を持っています。高校時代に演劇部に所属し、演劇の専門学校に在学中から女優活動を開始し、1998年に庵野秀明の「彼氏彼女の事情」で声優デビューしています。2000年9月には21歳の若さで「劇団 本谷由希子」を創設し、劇作家・演出家としての活動を開始し、2002年には「江利子と絶対」で小説家としてもデビューしました。早熟の天才少女といった感じですね。

劇団キャラクター あいにくちゃん

 ちなみに「劇団、本谷有希子」は「劇団」という名前は付いているものの、特定の所属俳優を一切持っていないそうで、公演によって出演者が変動する「プロデュースユニット」なのだそうです。分野は違うけどSound Horizonみたいですね。劇団のキャラクター「あいにくちゃん」は、片方は愛、片方は憎しみを象徴しているが体は離れず一心同体の双子の子供だそうです。自意識に絡め取られた妄想過多な人間を主人公に、独特の劇世界を展開しているのだそうですが、その片鱗は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」でも窺えます。

 「腑抜けども、悲しみの愛をみせろ」は、2000年に「劇団、本谷有希子」で公演された戯曲を原作に、2005年に刊行された小説です。文庫版裏表紙の内容紹介は

単行本

 「あたしは絶対、人とは違う。特別な人間なのだ」―。女優になるために上京していた姉・澄伽が、両親の訃報を受けて故郷に戻ってきた。その日から澄伽による、妹・清深への復讐が始まる。高校時代、妹から受けた屈辱を晴らすために…。小説と演劇、二つの世界で活躍する著者が放つ、魂を震わす物語。

 となっています。

澄伽

 北陸の山間部という舞台は、本谷有希子自身の出身地である石川県を連想させます。超が付くほどの我が儘で自意識過剰な澄伽は、あるいは本谷有希子自身(の一部)の投影なのかも知れません。小学生時代から自分は他人とは違う特別な存在だと思い続けてきた澄伽は、ある意味早期中二病患者だった感じもしますが、恐ろしいことに22歳になった現在もなお絶賛発症中です。

清深

 妹の清深は4歳年下ですが、姉の日記を盗み読んだことで姉の特異すぎる思考にはまりまくり、14歳の時に何とかして表現したくて漫画にして、さらに誰かに見せたくて漫画雑誌の新人賞に投稿します。ホラーの漫画雑誌なので趣旨違いで受賞しないだろうと思っていたら、ホラーとして高く評価されてしまって雑誌に掲載され、狭い村中の知るところになってしまいます。

 その後澄伽は状況して自身の天職と信じる女優になるべく活動します。容姿は端麗なのですが哀しいほどに演劇の才能がない澄伽は、小劇団を転々として4年が経過しましたが、当然ながら全く芽は出ず、親からの仕送りを受け続けていましたが、両親が交通事故で死亡したため故郷に戻ってくる…というところから物語は始まります。

 澄伽は、自身が女優として認められないのは、清深が描いた漫画のせいだと信じ切っているので、清深に復讐を開始しますが……

メインキャスト4人の揃った図

 登場人物は主に4人で、澄伽と清深の姉妹とその兄である宍道(しんじ)とその嫁の待子です。宍道は父の連れ子、澄伽は母の連れ子なので二人には血縁はありませんが、澄伽の「お兄ちゃんは私なしではいられない」という妄想的確信を受け止めてしまっている宍道は結婚した待子を抱くこともなく、DVばかりを振るっています。待子は孤児だったため、初めてできた自分の居場所である「家族」がたまらなく好きで、一人でエジプトに新婚旅行に行かされたりという無茶振りにもめげずにひたすら宍道を愛しています。

 清深は姉の虐待にひたすら耐える内気で内向的な少女かと思っていたのですが、実は……というところがストーリーのキモになっています。「お姉ちゃんは、自分のおもしろさを全然分かってない!」「でも、どうしても私がお姉ちゃんに現実を教えてあげたかったから……」というセリフが全てを集約しているような。澄伽の中二病的妄想(でもそれが真実だと思い込んでいる)は、清深によって完全に崩壊させられたのでした。

 ラスト、澄伽は完全に人格が崩壊してしまったのかと思いましたが、呪いの気持ちが壊れた扇風機(しかもコンセントにつないでいない)を回すというちょっとせこい奇跡を引き起こしているところを見ると、呪怨的ななにかに変わっていくのかも知れません。続編とかあっても面白そうですね。

映画チラシ

 2007年には映画化されています。澄伽役が佐藤江梨子、清深役が佐津川愛美、宍道役が永瀬正敏、待子役が永作博美です。キネマ旬報の2007年度日本映画ベスト・テン第10位になっているほか、第23回ワルシャワ国際映画祭フリースピリット部門の大賞を受賞しています。第29回ヨコハマ映画祭では佐藤江梨子が主演女優賞、永瀬正敏が助演男優賞、永作博美が助演女優賞を受賞しています。永作博美はブルーリボン賞や報知映画賞でも助演女優賞を受賞しています。


 映画の予告編です。なにげにHD対応ですね。

予告編

 http://www.youtube.com/watch?v=5dpjl-Ma-aQ

きみはポラリス:三浦しをんの恋愛短編集

きみはポラリス
 
 アクセスランキング、どうやら正常化したみたいです。本日のランキングは77位(会社員・OL)。まあこんなところでしょう(ずいぶん上から目線になったものです)。三桁落ちはよくあることですが、さすがに700位台はねえ。

 今日も拍手を2ついただきまして非常に嬉しいです。やる気がみなぎりますねえ。
 
 さてそれでは本日の記事を。今日は三浦しをんの「きみはポラリス」です。三浦しをんは先日処女作の「格闘する者に○」を読んだばかりですが、今回は二冊目にして短編集です。

単行本

 例によって文庫本裏表紙の内容紹介です。

 どうして恋に落ちたとき、人はそれを恋だと分かるのだろう。三角関係、同性愛、片想い、禁断の愛…言葉でいくら定義しても、この地球上にどれひとつとして同じ関係性はない。けれど、人は生まれながらにして、恋を恋だと知っている―。誰かをとても大切に思うとき放たれる、ただひとつの特別な光。カタチに囚われずその光を見出し、感情の宇宙を限りなく広げる、最強の恋愛小説集。

 ということで、短編11編が収録された比較的ボリュームのある短編集です。末尾で作者である三浦しをんが言うには、「『恋愛をテーマにした物語』の依頼が多い。」ということで、依頼者から提示されたテーマを「お題」、勝手に設定したテーマを「自分お題」として、各編のテーマを記載しています。全編に共通するのは、「秘密」でしょうか。

ポップ

 永遠に完成しない二通の手紙(お題:ラブレター)

 親友のラブレター執筆を嫌々手伝う少年の話。実はこの少年、親友に「ウホッ」な気持ちを持っていますが、その気持ちは隠して表そうとしません。つまり永遠に完成しない二通の手紙とは、熱しやすく醒めやすい親友の書いているラブレターと、その親友に向けた少年の気持ちです。

 裏切らないこと(自分お題:禁忌)

 少年時代近所に住んでいた老夫婦は実は姉弟だったんでは…という記憶と、母親は息子に特別な気持ちを抱くのかという話の融合。禁忌とはいっても「赤毛のアン」のマシュウとマリラみたいかも知れないし、姉弟で禁断の関係だったのかは不明です。ですが、周囲には夫婦だと思われていたし、本人達もそう主張していたので、精神的禁忌といってもいいかも。ただ、読後感は結構爽快なので変な話ではないです。

 私たちがしたこと(自分お題:王道)

 若い女性料理人の抱えた少女時代の重大な秘密。当時付き合っていた恋人と共有した秘密ですが、それを抱え込んだ故に新しい恋ができなくなっていました。魂の解放と少女時代との別離のお話とでも言えましょうか。

 夜にあふれるもの(自分お題:信仰)

 キリスト教の信仰そのものに陶酔していた少女が大人になってそういう感覚を失っていたのが、妊娠して改めて取り戻したという話。お腹の子は神の子だという確信から、夫や昔の女友達やその恋人を引き連れて青森の「キリストの墓」に深夜向かいます。

 骨片(お題:あの頃の宝物)

 大学で文学を学んだ女性が実家に帰って和菓子作りに終始する日々に埋もれていきます。そんな中、憧れていた恩師が急逝し、彼女は悲嘆に暮れながらこっそり遺骨の一片を持ち帰ります。60年寝たきりのおばあさんとかが出てきて、本書中一番私が好きな不思議作品。理想の恋をしたなら、今さら他の人と結婚などッ!

ポップその2

 ペーパークラフト(自分お題:三角関係)

 浮気している夫が連れてきた学生時代の後輩の真の目的は…という話。夫のことを知っていながら分かれようとしない奥さん、それでも後輩とは浮気したりして。三角関係とはいっても夫婦関係を壊す気のない奥さんですが、実は妊娠した第二子はどうやら…。女って怖いというより、女を大事にしないとひどいよという話ですかね。

 森を歩く(お題:結婚して私は貧乏になった)

 職業不詳の男と同棲した女性が、男の後を付けて秘密を知る話。といっても男のロマンチックな職業(すなわち貧乏暮らし必至の職業)を知ることになって、愛を再確認して仲良く帰るだけのことですが。まあ本人達が良ければ何も言うことはありません。

 優雅な生活(自分お題:共同作業)

 ロハスにはまる女性と同居人(というより転がり込んできて居着いている)の男性の我慢比べの話。一層極端なロハスを実践してみせる男性に、女性は2週間でロハスに嫌気がさすのですが、それは男性のぎりぎりのやせ我慢でした。でも気持ちが通じ合ってよかったじゃないですか。

 春太の毎日(お題:最後の恋)

 すぐに分かる話ですが、犬を拾った女性に対する犬の気持ちが綴られています。自分が先に死ぬから男ができたのは仕方がないが、命が続く限り彼女を幸せにしてみせる。なぜならオレの最初で最後の恋だからという春太がかっこいいです。

 冬の一等星(自分お題:年齢差)

 こっそり車の後部座席に寝ていたら車ごと盗まれてしまった女の子の話。といっても誘拐ではなく、男は彼女に優しく接し、よんどころのない事情から大阪まで連れ去りますが、もちろん傷一つ付けずに無事に返してくれます。自分だけ「昏い場所」に向かった男のことを忘れない彼女は、周囲の心配もものともせずに今も時々車の後部座席で寝ています。

 永遠に続く手紙の最初の一文(自分お題:初恋)

 一番最初の「永遠に完成しない二通の手紙」の続編。「ウホッ」な少年が親友と二人きりで体育倉庫に閉じ込められてしまいます。相変わらず「ウホッ」な気持ちは秘していますが、閉じ込められている内に親友の彼女の浮気が発覚したり。少年は親友に「俺はお前が好きなんだ」と初めて胸で発したそうですが、きっと生涯好きでいる(だけど秘密にしている)んでしょうね。

ポップその3

 ということで、表題「きみはポラリス」という名前の短編は入っていません。ポラリスはもちろん北極星のことでしょう。恋は全ての中心になって恋を軸に全ては回るということでしょうか。ちょうど北極星を中心に星が回るように。ポラリスは二等星なのでそんなに明るい星ではないのですが、その辺りが「秘密を抱えた恋」という感じなのかも知れません。

 ちなみに文庫版の表紙はまさしく夜空のようですが、中央やや下に描かれているウサギは、「冬の一等星」で女の子が男に教えて貰ったウサギ座でしょう。その他の諸々は、男の「なければ作ればいい」といい言葉に応じて女の子が作り出した架空の星座でしょうか。

ポラリス・ミサイル

 まさかポラリスとはアメリカ海軍の潜水艦発射弾道ミサイルUGM-27のことじゃないですよね?恋の威力は核弾頭並とかそんなベタな(笑)。なおポラリスはポセイドンに置換され、さらにトライデントに置換されていますね。え?そんなミリオタな話題はいい?お呼びでない?お呼びでない!?こりゃまた失礼いたしました(植木等か)。

植木等人形


 

ちはやふる(その1):ヒロイン・綾瀬千早が素敵すぎる傑作アニメ!

ちはやふる
 
 アクセスランキング、相変わらずやばい感じです。会社員・OL部門で748位という昨年6月頃の順位となっています。しかもそれでアップを示す上矢印って(笑)。昨日は407アクセスもあったので10分の1位の順位でおかしくないはずなんですが。まあこっちで変なことをしたわけではないので放置しておくしかありません。

千早の真摯なまなざし(見てるのはかるたですが)

 そういえば朝起きたら外はうっすらと雪化粧で驚きました。夜中には大きな地震もあったし。びっくり2連発です。幸い帰る頃には溶けてましたが、千葉のあたりでは事故も起きてましたね。慣れない雪には気をつけねばなりません。

千早の真剣なまなざし(やっぱり見てるのはかるたですが)

 さて本日はどうしても紹介したくなったアニメ「ちはやふる」についてです。現在「ちはやふる2」が放映されていますが、まずは一期から見なければと見始めたところ、すっかりはまってしまいました。一期25話中まだ9話までしか見ていないのですが、この感動を誰かに伝えずにはいられません。

黙っていれば大美人の千早

 「ちはやふる」は競技かるたを題材とした少女漫画で、作者は末次由紀。2007年から「BE・LOVE」で連載されています。実はこの雑誌、30代・40代女性が読者の中心だそうで、大人の女性を対象とした、作感動的でストーリー性の高い作品を多く掲載しているのだそうで、少女漫画と言って良いのかやや迷うところなのですが。女性漫画とでも言うべきなのでしょうか?しかし主人公が高校生の少女だからとりあえず少女漫画ということにしておきましょう。

入部の条件として着物のモデルを務める千早。キャワイイ!!

 主人公綾瀬千早は小学6年生で競技かるたと出逢ってからかるた一筋の女の子、言うなれば「カルタバカ一代」です。そのうち片眉を剃って山に籠もるかも知れません。節子それカルタとちがう、カラテや!当初は小学生編を、その後は高校生編を放映しています。高校ではかるた部を作ろうと奮闘し、その甲斐あって9話までに5人の部員をなんとか集めて晴れて部活動として公認され、地区大会優勝を目指して合宿をしてみたという状況です。

桜の中の美少女

 この作品の魅力はなんと言っても主人公の綾瀬千早にあるといえるでしょう。小学生時代も明るくて元気で一途な女の子でしたが、そのまま高校生になってしまったかのような天真爛漫さです。そのくせ容姿は極めて端麗になっています。一歳年上の姉・千歳が少女モデルだったので千早が綺麗なのには不思議はないのですが、言動がとにかく美少女らしくないので、高校では「無駄美人」と呼ばれています。黙ってれば凄くモテそうなんですが、精神年齢が小学生のままのようです。恋愛もしないでここまで来ているようですね。

こういうところが「無駄美人」

 ただ、かるたにかける情熱は素晴らしいです。小学生の時に夢見たかるた世界一の夢はなお現在の千早の胸に脈々と生きていて、彼女の夢や目標は全てかるた中心となっています。そしてその真摯な取り組み姿勢、あくまで真っ直ぐな姿勢は他の人々を魅了していくことになります。これだけの美人が真剣なまなざしで競技に取り組む姿は本当に美しいですね。

この凜々しさを見よ

 ところでいくらかるたバカとはいえ、制服の着こなしとかは普通の女子高生のようですし、まんざらお洒落とは全く無縁という訳ではないようなのですが、毎朝鏡を見て千早は自分のことをどう思っているのでしょう?自分で自分のことを美人だと自覚していないのでしょうか。ちょっと仮説を……

ラブリーマイエンジェル綾瀬たん(笑)

① 自覚がないわけがない。鏡を見るだけでなく、他のクラスメートとガラスに映った姿を見たりすれば自分がどれだけいけてるかわからないはずがない。つまり千早は知っていて知らないふりをしているブリッ子である。男っぽい性格の美人は男ウケするのだ。その証拠に太一だけでなく机君も肉まん君も千早に惹かれて入部したじゃないか

綾瀬千歳

② 鏡は毎日見ているだろうが、「美しいのは姉の千歳」という先入観があるので自分自身の美貌に対しては自己評価は高くない。そもそも恋愛感情がないので、自分が綺麗とかいうことにあまり興味はない

小学生時代の千早

③ 本気でかるたのことしか考えていないので、その他のことは小学生レベルのまま。ませた小学生もいるが、かるたと出逢う前の千早も恋愛とかおしゃれ方面には全然興味がなかったので、そのまま自分のルックスにまったく興味がないままここまで来た

綾瀬千早設定画

 私は①なんじゃないかという気がしているんですが……。太一なんて再会後もうめろめろになっているし。一話に出てきた彼女はどうなったんでしょうか。

 ともあれ、綾瀬千早という魔法少女になりそうな名前の美少女を愛でているだけでも眼福なこのアニメ、実にすがすがしくて爽やかで感動的で、どうして深夜にやる必然性があるのかさっぱりわかりません。大人も子供も楽しめるという点では「カードキャプターさくら」の後番組でいいじゃないですか。

綿谷新
真島太一

 一点だけ指摘したいことは、千早と三角関係になるであろう綿谷新と真島太一、この三人は実に少女漫画らしいデザインなのですが、他のかるた部の部員の扱いがひどくないですか?

 まあ大江奏はまだよしとしましょう。綾瀬千早がそばにいるせいで目立ちませんが、単独でみるとそこそこ可愛いですし、声優さんには茅野愛衣という人が充てられているし。

大江奏

 しかし、2人の男子部員、机君と肉まん君はいけません。なんだこのギャップ!?これこそ格差社会ではないですか。あまりにも記号化しすぎてませんか?

その他の3人。男達はほとんど記号

 この後他の部員も入ってくるのかも知れませんが、とりあえずはこの5人でチームでしょう?たった5人なんだからもうちょっと優遇してあげてはいかがなものか。多分ストーリー上もないんでしょうが、このルックスでは机君や肉まん君と千早が恋愛するなんて見かけからしてありえないと断言できてしまうのですが、それってあんまりじゃないかなあと。

 例えば清澄高校麻雀部の5人は

清澄高校麻雀部

 中の人だって美人揃いです。

ほら、声優さんまで可愛い

 阿知賀高校の麻雀部の5人だって

阿知賀高校麻雀部の5人

 男だって、例えばリングにかけろの日本Jr.はこうですよ。

黄金の日本Jr

 全員二枚目にする必要はないけど、最低限ある程度のキャラ立てはしてやって欲しいと思うのです。

瀬戸麻沙美

 ま、それはともあれ、とにかく綾瀬千早は素晴らしい。そして演じている中の人、瀬戸麻沙美の演技も本当に真っ直ぐで、実に千早に相応しいです。「わざとらしさや、けれんみのない無垢な芝居が決め手になった」のだそうですが、まさにその通りです。本人も当時現役女子高生だったそうで、現在もまだ19歳。身長が千早同様167㎝なのは偶然でしょうか?

最高の誕生日

 「ちはやふる」はこれから佳境に入っていくと思われるので、また紹介する予定です。

好きな声優さん第二期(その4):日笠陽子~流行語「てへぺろ」の創始者

日笠陽子
 
 なんかブログのランキングが滅茶苦茶になっています。昨日の150位も「?」だったのですが、本日はなんと680位になっていました。昨日のアクセスは407もあるので、その順位はさすがにおかしい気がします。なぜか現在は未設定になっていてランキングが表示されていませんが、何らかトラブルでもあったのでしょうか?

 さて、それはさておき本題に入りましょう。本日紹介する声優さんは日笠陽子です。

ポーズを取る日笠陽子

 日笠陽子は1985年生まれの27歳。神奈川県出身です。「美少女戦士セーラームーン」の月野うさぎと「新世紀エヴァンゲリオン」の葛城ミサトという全く違ったキャラを演じた三石琴乃に憧れ、声優になることを目指すようになったそうです。確かに年齢差二倍のキャラを違和感なく演じていましたね。そうだ、三石琴乃を取り上げるのをすっかり忘れていました。この人は外せないですね。私は「なんでもQ」シリーズのうららで三石琴乃の芸達者ぶりに驚嘆しましたよ。

インテリ風

 おっと日笠陽子の話です。高校卒業後、洋裁の専門学校と日本ナレーション演技研究所を掛け持ちし、「無料新人育成オーディション」に合格して特待生に選ばれたことで声優への道が開けました。2007年の「スケッチブック 〜full color's〜」の根岸みなも役でアニメデビューということで、22歳の時になるでしょうか。比較的遅咲きですね。2009年の「けいおん!」の秋山澪役でブレイクしました。

振り袖を着る日笠陽子

 日笠陽子を語る上で外せないのは「てへぺろ」でしょう。2009年5月頃からラジオやブログなど各所で「てへぺろ(・ω<)」という持ちギャグを使用し始めたようです。相手がイラっとした時にすかさず発動させるギャグだそうで、イラっとした気分を緩和する効果があるとかないとか。これが当時一緒に仕事をしていた「けいおん!」メンバーに次々に感染し、アニメでも使用されるまでになりました。「声グラWebが勝手に選ぶ流行語2009」を受賞しています。

正調てへぺろ
けいおん!のてへぺろ

 その後声優界を突破して芸能界にもパンデミック。AKB48のまゆゆこと渡辺麻友も2011年頃から使用し始め、「女子中高生ケータイ流行語大賞2011」にノミネートされて銀賞を獲得しています。渡辺麻友が使用した影響は大きかったものと思われます。

渡辺麻友のてへぺろ
前田敦子のてへぺろ

 さらに、ギャル約2万人のアンケートで決定する「GRP AWARD 2011」ギャルの流行語部門でも第2位にランクイン。一般にも普及したことで、2011年12月9日のTBS「はなまるマーケット」で「てへぺろ」が取り上げられた際、日笠陽子が創始者としてVTRで登場しました。

はなまるマーケット出演時の映像

 2012年になると、ソフトバンクのCMで使用されたり、「笑点」の大喜利でもお題として取り上げられました。“「○○しちゃった!てへぺろ☆」→歌丸「やだぁ」→更に一言”というもので、おっさん落語家達が「てへぺろ」を嵐の如く使いまくる様が全国のお茶の間に放映されました。そのせいか「現代用語の基礎知識」2013年版の若者用語のページに最初の言葉として掲載され、さらに「女子中高生ケータイ流行語大賞2012」ではついに金賞を獲得しました。

てへぺろを披露するトリンドル玲奈


 発信源となったブログ「日笠陽子のひよっ子記」です。

 http://blog.livedoor.jp/hiyonikki/

 新人声優のブログだと言っていますが、もうそろそろ新人でもないような。今年に入って更新がないですね。

 それでは私の知っている日笠陽子の演じたキャラです。デビューしてまだ6年目ということであまり知らなかったりするのですが、先日ようやく終了した「グローランサーⅣオーバーリローデッド」で彼女が演じるキャラとエンディングを迎えたのでこれを記念して強引にやっちゃいます。

 秋山澪(けいおん!)

秋山澪

 ガールズバンド「放課後ティータイム」のベーシスト。腰までの長い黒髪の姫カットがチャームポイントです。高校入学当時は文芸部志望でしたが、幼馴染みの田井中律が強引に軽音部へ引き入れてしまいました。

左利きの澪

 見た目はクールそうに見えますが、本当はとても繊細で恥ずかしがり屋です。左利きで、ベースもレフティ仕様で、愛用ベースを「エリザベス」と呼ぶ時があります。多分愛用のギターに「ギー太」と名付けた平沢唯の影響でしょう。

EDでの澪

 作詞もこなしますが、「ふわふわ時間(タイム)」「カレーのちライス」「わたしの恋はホッチキス」「ふでペン 〜ボールペン〜」など、曲名や歌詞が非常にロマンチックかつ甘々なのが特徴です。

澪フィギュア

 目立つので普段は嫌がっていますが、ボーカルを兼ねることもあります。評判は良いそうで、テレビシリーズのED「Don't say "lazy"」(第1期)や「Listen!!」「NO,Thank You!」(第2期)は全て秋山澪が歌っています。「けいおん!」は歌唱が非常に高く評価されており、第4回声優アワードではにて、「けいおん!」の劇中ユニット“放課後ティータイム”として、豊崎愛生、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈とともに歌唱賞を受賞しています。

 川島みなみ(もしドラ)
川島みなみ

 「もしドラ」は正式には「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」です。川島みなみは本編の主人公で、まさしくドラッガーの「マネジメント」を読んだ野球部マネージャーです。

みなみと夕紀

 髪も瞳も濃い赤茶色で、ポニーテールが特徴の活発な少女で、ある事情が元で野球を嫌悪していましたが、病気で入院した親友の宮田夕紀に頼まれて都立程久保高校(通称:程高)の野球部マネージャーになりました。

ねんどろいどのみなみ

 決して優等生ではありませんが頭の回転は早く、少々早とちりな所があるものの、性格は明るく社交的で、初心を貫き通す強い意志と行動力を兼ね備えていますつ。

夕紀と百合展開のみなみ

 親友の夕紀の回復を願い、マネージャーとして野球部のみならず程高全体を変える様な大活躍を見せましたが、地方予選決勝当日に夕紀が急逝したことで目的を見失って荒れ狂いますが、追いかけて来た下級生マネージャーの文乃に説得され、遅れながらベンチ入りします。始めこそ沈んでいたみなみでしたが、みなみの球場到着すると同時に夕紀の願いは気配として現れ、部員達に勇気を与え、見違える様なプレーを目の当たりにしたみなみはいつしか夢中になって応援していました。

 使い魔D-MD型(グローランサーⅣオーバーリローデッド)

D-MD型使い魔

 「グローランサーⅣ-Wayfarer of the time-」は2003年にアトラスから発売されたプレイステーション2用シミュレーションRPGです。2011年には、新要素を追加したPSP用の「グローランサーIV オーバーリローデッド」が発売されました。

デフォルトのコスチューム

 グローランサーシリーズではマスコットキャラが登場するのがお約束です。「Ⅰ」ではホムンクルス、「Ⅲ」では妖精でしたが、本作では「使い魔」として登場します。本作では四種類の中から選択でき、D-MD型はオーバーリローデッドで追加された最新タイプです。

コスチュームを変えたD-MD型

 使い魔はパラメーターを保持しており、それらに応じてスキルを習得していきます。スキルは
①ダンジョン内の宝箱を数える
②戦闘中に敵に反撃したり主人公を守ったりする
③仲間の好感度を調べる
④主人公の性格を判定する
⑤ストーリーの進行状況を知らせる
⑥買い物の際に値引きする
⑦一定時間操作しないと独り言を言ったり仲間と会話したりする
などがあります。

 D-MD型はあくまで道具に徹しようとする性格で、マスター(主人公)のために命のかけるという使い魔の特性を強調するあまり、自愛を持っていません。「使い魔はただの道具です。道具は使ってこそ。それで壊れたら、新しい道具に代えればいいのです。」と語るなど、使い魔は道具として扱うべきだと考えています。

ラムダ

 このキャラの原型は、ラングリッサーⅤに登場したラムダでしょう。ラムダは当初は無感情、無表情で、主君であるギザロフの命令第一な面が色濃くありましたが、次第に人間らしい感情を取り戻していきました。同様に、D-MD型もマスターと心を通わせることで、マスターの愛情を受けて次第に変わっていきます。

マリアンデール

 ラムダであれば綴りは“Lambda”なのでD-LM型になりますが、既にD-LM型が存在しているので、ラムダの本名であるマリアンデールからD-MD型と呼称するようになったのでしょう。ラムダ=マリアンデールの声優は皆口裕子でした。

包帯姿のD-MD型

 ちなみに使い魔には他にD-TP型、D-LN型、D-LM型が存在します。

D-TP型使い魔

 D-TP型は「グローランサーⅠ」に登場したホムンクルス「ティピ」がモデルとなっており、声優も一緒(豊口めぐみ)なのでまさにティピそのままという雰囲気です。

ティピ

 元気いっぱいで明るく積極的な性格ですが、ティピのように主人公に蹴りをかませたりはしません。

D-LN型使い魔

 D-LN型は「ラングリッサーⅢ」に登場したルナがモデルとなっており、思慮深く知性的な性格で、理性的に主人公をサポートしてくれます。

ルナ

 「グローランサーⅣ-Wayfarer of the time-」の際は彼女を選択しました。声優はルナは笠原弘子でしたが、D-LN型は藤田咲(初音ミク!)となっています。 

D-LM型使い魔

 D-LM型は「グローランサーⅢ」に登場した闇の妖精ラミィがモデルとなっています。のんびりした性格でぼんやりした口調が特徴的です。

ラミィ

 ラミィのCVは堀江由衣でしたが、D-LM型のCVは矢作紗友里です。

 「てへぺろ」による一大ムーブメント、これほど世間に影響力を与えたを声優は初めてではないでしょうか。
 
 ちょっと顔立ちが熊田曜子に似ている気もしますね。ネタで元ヤンキーなどといじられているそうですが、本人曰く、ヤンキーとは無縁で、むしろヤンキーと関わらないように進学先を決めるなどしていたそうです。淑女として今後も頑張って下さい。

ブリッ子風?

続・御神楽少女探偵団:販売元の倒産で終わったかに思えましたが…

続・御神楽少女探偵団
 
 私がいつも乗る電車で大々的に「秒速で1億稼ぐ条件」という本の広告が打たれています。この本の内容とか著者については触れませんが、その広告の中に「稼げるブログとは一日に1000人以上が訪れるブログ」という趣旨の表現がありました。なるほど、アフィリエイト広告で稼ごうとすれば、アクセスが多くないと話にならないので、そうなのかも知れませんね。

 翻って我がブログ。現在のアクセスは平均してだいたい300強といったところでしょうか。あと3倍くらいアクセスがないと稼げるブログにはなれそうにありませんが、今までもこれからも、ブログで稼ぐ気はないのであまり気はなりません。とか言ってお金が欲しくない訳ではないので、本当に一日1000アクセスもあるようになったら急にアフィリエイト広告を貼り付けだしたりして(笑)。そんな日が来るとは思えませんけどね。

 昨日は一昨日よりややアクセスが増えたにもかかわらず、ランキングは暴落して会社員・OL部門で150位。他のブログのアクセスはもっと大幅に伸びたということなのでしょうか。よくわかりませんが、土日のアクセス増加に期待しましょう。そんなことよりここんとこ拍手が多くなって嬉しいです。本日初期の記事である「ウォーシップガンナー2鋼鉄の咆哮」の記事にもいただきました。結構リキ入れたのに全然反響なかったのですが、理解者がいてくれて嬉しい限りです。

スタート画面

 さてギャルゲーの土曜日、世知辛い話は抜きにのんびりとレトロなギャルゲーでも語っていきましょう。本日は先週の続きで、「続・御神楽少女探偵団」です。前作「御神楽少女探偵団」は、最終話「猟奇同盟」で巴が時人に銃を向けるというシーンで終わっていたので続きが気になるところですが、なんと「続・御神楽少女探偵団」が発売されたのは1年以上後の1999年10月でした。しかも販売元のヒューマンは発売直後の同年11月に和議を申請してゲーム事業から撤退してしまったため、出回った本数は少なく、発売直後から入手は困難を極めたそうです。

 ヒューマンといえば「ファイヤープロレスリングシリーズ」とか「フォーメーションサッカーシリーズ」で人気を博していましたし、ホラーアドベンチャーの「クロックタワーシリーズ」「トワイライトシンドロームシリーズ」なども有名でしたが、1998年にアーケードゲーム事業で巨額の負債を抱えてしまったようです。その後2000年には再建を断念して破産してしまいました。そんな状況でよくゲームを作成できたものですね。

 さて、本編は「続・猟奇同盟」からです。本来は「猟奇同盟」も収録されているのですが、これは前作と同一のものなので省略します。

 鹿瀬巴に銃撃された御神楽時人は、面会謝絶の重体に。巴の催眠術は解けましたが、時人を撃ったというショックでその場から逃げ出してしまいます。マジックホールで出逢った諸星警部は一緒にマジックショーを見物することになりますが、断頭台によるマジックでは無残にも女マジシャンの首が……。猟奇同盟の仕業のようです。

猟奇同盟・血まみれのギロチン

 そして御神楽時人と親友でかつて一緒に捜査したこともあるという大学教授の常盤省吾が登場。捜査への協力を申し出ます。

猟奇同盟・常盤省吾登場

 猟奇同盟はメンバーに著名な財界人、政界人、芸能人などが名を連ねる一大組織のようです。広大な洞窟内にある猟奇同盟の本拠地に進入した三人娘を待つものは?

猟奇同盟・巴に催眠術をかける仮面の男
猟奇同盟・巴の背後から伸びる腕
猟奇同盟・最後の最後においしいところ持って行く男登場

 次は「蜃気楼の一族」。久御山滋乃の知り合いの華族・小野寺子爵の屋敷で発生する猟奇殺人事件。被害者の部屋には「蜃気楼の一族」という豊臣秀吉の一族に関する芝居台本が残されていました。
 
蜃気楼の一族・串刺しの死体

 なぜか鬱になって部屋に引きこもる御神楽時人。どうやら「蜃気楼の一族」は本当は小野寺子爵家をモデルにしたものだったようです。「悪魔の子」とは誰なのか?御神楽時人の意外な出自が明らかになります。

蜃気楼の一族・小野寺子爵夫人
蜃気楼の一族・血まみれの部屋

 短編の「暗闇の手触り」。新潟に墓参りに行った御神楽時人と蘭丸は偶然美和と出会い、旧知の刑事から殺人事件の捜査を依頼されます。被害者はどうやら鼻つまみ者だったようですが、なぜ腹部を滅茶苦茶にされていたのでしょうか。怨恨?それとも…

暗闇の手触り・遺体発見
暗闇の手触り・事件関係者達
暗闇の手触り・銃を撃つ

 「生き人形」。三人娘の遺体発見に愕然とする御神楽時人。

生き人形・三人娘の遺体?

 しかしそれは仮面を付けられた女子学生達の遺体でした。被害者達が通っていたという仮面舞踏会に潜入した三人娘が見たものは…。どうやら御神楽探偵事務所に怨恨を持つ者がいるようです。音楽院の相続をめぐる争いの結末は?

生き人形・変装した三人娘
生き人形・美和が死亡?
生き人形・御神楽時人の人形

 「さ・よ・な・ら」。最後の事件です。陸軍から仏像護衛を依頼される御神楽時人。仏像を運ぶ輸送船内で起きる殺人事件。しかしそれは最初の犠牲者に過ぎませんでした。二人を殺害して仏像を盗んだ怪盗。その後も殺人を辞さずに仏像を盗み続ける怪盗。その正体は?
さ・よ・な・ら 輸送船に乗り込む一行
さ・よ・な・ら 乗り合わせた美和
さ・よ・な・ら 犠牲者一号
さ・よ・な・ら 犠牲者二号三号

 犯人はなんと美和でした。明らかになる8年前の事件と哀しい復讐劇。自首を勧める時人に対し、女怪盗がオーナーのビルに住んでいた探偵、女怪盗と親しかった探偵と知れれば、時人は探偵としての信頼を失ってしまうと美和は言います。そんなことはどうでもいいと時人は答えます。時人は本当に美和が好きだったようです。しかし、「貴方は多くの人をこれからも、救っていかなければならないの。」と言い、美和は崖下に身を投げるのでした。

さ・よ・な・ら 美和との別れ
さ・よ・な・ら 身を投げる美和

 このラストは御神楽時人に大きな衝撃を与えることになりました。次作「新・御神楽少女探偵団」がいきなり18禁エロゲーにクラスチェンジしたのはその影響なのでしょうか?グラフィックも一新されます。

新・御神楽少女探偵団

 そういう訳で次回は「新・御神楽少女探偵団」です。もちろんアダルトにならない範囲でご紹介します。おや?残念がっている人がいるような……

パッケージ裏面

コミック版秒速5センチメートル(その7):映像版第3話「秒速5センチメートル」相当部分を読む④ 

第10話扉絵

 今日も拍手がいただけて嬉しいです。やはりモチベーションが違いますね。

 私の知り合いに「秒速5センチメートル」にずっぽりとはまっている男がおりまして。中二病ならぬ秒速病とでも言えば良いのでしょうか。結婚してこの度嫁さんにおめでたが判明したということです。なぜそういう状況でなお「秒速」にこだわりを持ち続けているのか、私にはさっぱり訳がわからないのですが、どうやら女の子らしいということで、嫁さんが姓名判断の本に首ったけになって探した名前が「明里」だったそうです。もちろん嫁さんは「秒速」の「び」の字も知らないそうですが、何という偶然。目の前を小田急線がすれ違って疾走していくようです。

 でも良い名前じゃないでしょうかね。私は賛成です。なぜなら

① 美人さんになる
② 幸せそうな結婚をする
③ 夫の他に幸せを祈ってくれる男いる

なので。①はやっぱりせっかく女の子なんだから可愛くなったほうがいいでしょう。②は女の幸せは結婚…なんていう気はさらさらありまえんが、結婚した結果幸せなら言うことないですね。③は、ストーカーとかだと困りますが、貴樹をストーカーと呼ぶ「秒速」ファンはいないでしょう。

 「ARIA」の水無灯里も好きなので「灯里」は?と聞いたら字画的によくないのだそうです。他には「はるか」なんかもお勧めなんですけど、まあ外野が騒いでも仕方有りませんね。

 というマクラで座を暖めながら(え?全然暖まってない!?)、今日も行ってみましょうコミック版「秒速5センチメートル」。本日は第10話「One more time,one more chance」です。ああもうタイトルだけで涙ぐみそうですよ。実は映像版に相当する部分はこれが最後になるのですが、コミックはなおもう一話あるので、最終話は次回ということで。

 扉絵は冒頭のものです。笑い合う幼い頃の貴樹と明里。あの線路を渡っています。別れる日が来ることも知らず。

 ♪運命さえ まだ知らない いたいけな瞳~♪

綾波の瞳

 私の携帯、もう5年落ちのロートルなんです。カメラもヘボヘボなので出来れば使いたくないのですが、コミック版の画像がなかなか見当たらないので仕方ありません。お目汚しですがどうかご容赦を。

 自宅にいる貴樹。ベランダから外を見ているところに間違い電話。「なんだか久しぶりに人と話した気がする」なんてどれだけ孤独なんだ。孤独感に襲われている貴樹。しかし、孤独は今までの生き方の報いだと考え、誰かと本当に向き合えるように生きていこうと前向きな決意をしています。

 外出して駅に来た貴樹。ふと向かいのホームを見ると、なんとそこには水野さんが。真っ正面ですが水野さんは携帯を見ていて気付いていません。何となく寂しいそうな表情です。あ、髪を切ったんですね。少しパーマもかかってるような。失恋すると髪を切るのはある意味お約束なんでしょうか。水野さんのホームに電車が入ってきます。顔を上げる水野さん。貴樹に気付いて驚きの表情を浮かべます。

 電車がホームに停車。乗り込んでドアの窓から貴樹を探す水野さん。見つめ合う二人。

 貴樹のホームにも電車が来ました。ドア越しに見つめ合う二人は、発車する電車によって引き裂かれていきます。

再会した二人

 “約束じゃなくて いつかまた”別れの日の水野さんの言葉が貴樹の胸に蘇ります。しかし二人の瞳にはまだ愛の灯は見えません。

 場面は変わって再び貴樹の部屋。不採用通知にため息をついています。少なくとも4連敗しているようです。ニートか、ニートなのか貴樹?就職先は自宅警備員か?新連載「たかきさん@がんばらない」が近づいているのか?

ささみさん@がんばらない

 折しもかかってきた友人からの電話に「まあなーそう思うけどやりたいことがあるからさ」と答える貴樹。きっと「お前働き過ぎだったろ?しばらくはゆっくり休んだらどうだ」とか言われたんでしょうね。

 またもや場面は変わってどこかの小さなオフィス。上司らしいおっさんから昼飯に誘われている貴樹。おお!どうやら再就職に成功したみたいですね。イスはいくつかあるけど二人きりなのがちょっと気になりますが。「蕎麦の気分なんだよね」というおっさんに「いいですね」と相変わらずの八方美人な返事。でもまあ貴樹は食にこだわりはなさそうなので、何でも良いのかもしれません。オフィスを出て行く貴樹の背景には人工衛星のポスターなどが貼ってあるようです。宇宙工学に関係する職場に入れたのでしょうか?

 今度は明里のマンション。貴樹の部屋はアパートと呼ぶのがふさわしそうですが、明里のスウィートホームはやはりマンションでないといけません。ベランダの植木鉢に水をやってます。携帯で会話しています。「仕方ないよ仕事だもん」なんて行っているところを見ると相手は「祐一さん」みたいですね。いいよずっと帰ってこなくてもと言いたいところですが、明里が悲しむから我慢しときましょう。桜の写真を携帯で送るみたいなことを言っています。

 また貴樹の部屋。ポストから郵便物に桜の花びらがついているのを発見します。そうかもう春だな…お散歩決定。さあ外出した二人。運命の踏切にさしかかります。そしてまさかのニアミスへ。

運命の踏切

 すれ違った瞬間、目を見開く二人。振り向いた貴樹が目にするのは小田急線の列車。さらにもう一本逆方向の連車がすれ違っていきます。

 “貴樹くんは この先もずっと大丈夫だと思う ぜったい!”

 あの日の明里の言葉が聞こえてきます。

 “明里は?明里は?”

 一見明里を探しているかのようですが、おそらくここは、「僕のことを大丈夫だという明里こそ大丈夫なのか?」という問いかけでしょう。優しい貴樹は明里のことをまだ心配しているんです……というのが私の解釈です。

 振り返らない明里。左手薬指には結婚指輪。そして電車の通過した踏切、振り返った貴樹の視線の先には誰もいません。はかなげな微笑みを浮かべ、踏切を後にする貴樹。コミック版に限ってかも知れませんが、この時の貴樹の気持ちは「そうか…明里も大丈夫なんだね…」といったものだったのではないでしょうか。映像版ではまたいろいろ解釈する余地がありますが。

 去って行く貴樹の後ろ姿。しかしそれを見つめる人影が。傘を持った女の子の足があります。ページをめくるとあの日の明里が。そう、「貴樹くん、来年も一緒に桜、見れるといいね」と言ったあの日の明里です。去りゆく貴樹の背中に微笑み、右手を振ります。

貴樹を見送るチビ明里

 明里は後ろも見ずに去って行ったかに見えましたが、その本当の心は貴樹を心配してその幸せを祈り続けていたのです。チビ明里は、貴樹が大丈夫であることを確認して安心したかのようですね。

来年も一緒に桜、見れるといいね

 裏の余白ページには桜吹雪の中の明里のスケッチが。目を伏せて微笑んでいます。結婚指輪はもう見せつけんでいいっちゅーに。でもいい、明里が幸せなら私はどうなってもいい……。二次元のキャラに本気でそんな気持ちを持っているあたり、私も立派な秒速病患者ということでしょうか。

 次回、いよいよ最終話です。

あの日の明里

 

チーム・バチスタの栄光:エンターテイメントとしては◎、ミステリーとしては…

単行本
 
 ああ拍手が貰えない。コメントも来ない、天は我々を見放したー!と思っていたら拍手いただきました。ありがとうございます。しかも「ナースを彼女にする方法」に。この記事で来る人が多い割に評判良くないなあと思っていたので本当にありがたいです。

 さて、たまにはベストセラーにも手を出そうと、というよりはミーハーなので図書館で発見すれば必ず手を出すのですが、本日は海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」です。

 「チーム・バチスタの栄光」は2006年2月に出版された海堂尊の処女作で、原題は「チーム・バチスタの崩壊」でした。第4回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作で、選考委員の満場一致、しかも選考会開始後数秒で受賞が決まったそうです。その後320万部を超えるベストセラーとなり、2008年2月には映画が公開され、同年10月にはフジテレビ系列でテレビドラマ化されています。「このミステリーがすごい!」大賞については聞いたことはありましたが、大賞受賞作は今回初めて読みます。

海堂尊

 作者の海堂尊は1961年生で千葉県出身。本名は非公開ですが博士号を持つ現役の医師で、現在は独立行政法人放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院Ai情報研究推進室室長を務めているそうです。現役の医師らしく、現代日本の医療問題をとりあげた小説をエンターテイメント性豊かな文体で執筆しています。全ての作品が東海地方の架空の地方都市である「桜宮市」を中心に舞台設定を共有しているのが大きな特徴です。藤沢周平の時代小説によく登場する東北日本海側の架空の藩「海坂藩」みたいですね。医師と言うだけで多忙そうですが、業界屈指の速筆として知られているそうで、いつでもどこでも執筆できるのだそうです。医者と作家…どちらか一方でもなれればと思う人が数多いる中、天が二物を与えた人ですね。

 文庫版の裏表紙の内容紹介です。

チーム・バチスタの栄光(上)

(上巻)東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化。

チーム・バチスタの栄光(下)

(下巻)東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め…。医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作。

映画版

 とうことで、「チーム・バチスタの栄光」は「田口・白鳥シリーズ」の第一弾でもあり、その後このコンビで「ナイチンゲールの沈黙」「ジェネラル・ルージュの凱旋」「イノセント・ゲリラの祝祭」「アリアドネの弾丸」「ケルベロスの肖像」が執筆されています。

 本書では、上巻では白鳥圭輔は登場せず、病院長から無体な内部調査を依頼された田口公平がチーム・バチスタのメンバーに対し聞き取り調査を行い、下巻で突如厚労省から派遣されてきた白鳥が登場し、彼が言うところの「アクティブ・フェーズ」調査を開始します。白鳥によれば、田口の聞き取り調査は優れた「パッシブ・フェーズ」調査だそうで、パッシブとアクティブの両方の調査を行うことで真実の仮名が可能なのだそうです。

フジテレビ版

 ではアクティブ・フェーズとは何かというと、挑発や揺さぶりや激昂や指弾など、とにかく相手を感情的にさせることで仮面をはがして本当の人間性を見ようとするもので、白鳥は自ら感情的になって(みせたり)、調査相手に殴られたりしますが、真相解明のためには意に介しません。

 登場当初から白鳥の“異常性”はあますことなく語られるので、名探偵役ということもあり、彼が何をしても別に驚かないのですが、本書で驚くのは、彼が登場してから思慮深くて聡明だったはずの田口医師が完全に狂言回しと化してしまうことで、白鳥が糾弾するところの「愚昧」の象徴的存在になってしまうことです。故に上巻と下巻で本書の雰囲気は一変します。まるで出題編と回答編のように。この田口医師を白鳥の噛ませ犬にしてしまう手法はもう少しなんとかならなかったかと残念に思う所です。

テレビドラマ版人物相関図

 ミステリーとして読んだ場合、医療ものということで大学病院内の力関係や人間関係、バチスタ手術の様子など、普段の我々のあずかり知らない場面が多くて興味深いのですが、通常のミステリーと違って犯行方法が医学的・技術的に過ぎて真相がわかっても「はー…」くらいにしか思えませんでした。また犯人の動機も「え?そんなことで?」的でちょっと納得いかないところがあり、もういっそ快楽殺人鬼ということにした方がいいような気がします。しかも、術死後に解剖を行わなかったせいで犯人を殺人犯として立件できそうなのは最後の一件だけということで、多分死刑にもならずいずれ獄中から出てくるかと思うとフィクションとはいえ気分が悪いです。あ、これは本書の問題的ではなく、本書が間接的に指摘する医療現場の問題なのですが。

白鳥役の阿部寛と田口役の竹内結子

 映画版では田口が女性に設定変更され、竹内結子が演じています。白鳥は阿部寛。ちょっと白鳥が格好良すぎる気がしますね。

テレビ版の白鳥(仲村トオル)と田口(伊藤淳史)

 テレビドラマ版では田口を伊藤淳史、白鳥を仲村トオルが演じています。だから白鳥格好良すぎだってば。作中小太りだって表現されているのに。

 後に明らかになる白鳥の行動を考えると、田口が高階病院長から調査指示を受けたころかそれ以前から白鳥は活動を開始していた様子なのですが、それが上巻ではほとんど示唆されていない部分が弱いかなと思っていたら、著者は構想から一週間で200枚書き上げ、そこで田口公平にこれ以上調査を任せるのは酷だとわかったため筆が止まり、田口と正反対の性格のヤツが外部から調査に来ればいいと思い至ったために、白鳥が生み出されたのだそうです。それじゃ示唆されない訳ですね、影も形もなかったのだから(笑)。

 白鳥自身、技官であり医師でもあるし、厚労省の役人には色々変わった人達がいるそうですが、「探偵ガリレオ」くらいならともかく、白鳥くらいになるとちょっとリアリティに欠けるかなあという気はします。案外厚労省には白鳥クラスがごろごろしているのかも知れませんが……働きたくねえ、そんな職場(笑)。


 

つめたいよるに:才能がきらめく素敵短編集

つめたいよるに
 
 寒中真っ盛りですね。立春になってもなお寒いとはいえ、大寒後の今はまさに寒さのピークでしょう。

 本日はまさにこんな季節にぴったりのタイトルを。江國香織の「つめたいよるに」です。

江國香織

 私は新潮文庫版で読んだのですが、本来は別々の短編集「つめたいよるに」(平成元年)と「温かなお皿」(平成5年)を一つにしたものです。二つの短編集を一つにしても解説込みで200ページちょいという薄さですが、21編もの短編が詰め込まれているので読み応えは満点です。

 新潮文庫の裏表紙の内容紹介は

読者が制作したPOP

 デュークが死んだ。わたしのデュークが死んでしまった―。たまご料理と梨と落語が好きで、キスのうまい犬のデュークが死んだ翌日乗った電車で、わたしはハンサムな男の子に巡り合った…。出会いと別れの不思議な一日を綴った「デューク」。コンビニでバイトする大学生のクリスマスイブを描いた「とくべつな早朝」。デビュー作「桃子」を含む珠玉の21編を収録した待望の短編集。

となっています。 「つめたいよる」に収録されている「桃子」は1986年に児童文学雑誌「飛ぶ教室」に投稿・入選したもので、これが江國香織のデビュー作となります。7歳で寺に預けられた桃子と19歳の修行僧の奇妙な恋愛を描いた作品です。翌1987年には「草之丞の話」で、はないちもんめ小さな童話賞大賞を受賞しています。これは女優の母と江戸時代初期の侍の幽霊草之丞の奇妙な恋の話なのですが、主人公「僕」はこの二人の子供だったというある意味衝撃の事実が興味部会です。幽霊が生きている人間と恋愛して忍んでくるという話は、例えば「牡丹灯籠」とか或いはアメリカ映画の「エンティティー 霊体」(こっちはレイプするという乱暴な霊体ですが)とかありますが、童話とはいえ子供が出来るという話は初めて読みました。

ディズニーリゾートのCM

 基本的には「つめたいよるに」は生者と死者、転生、人生の流転といった題材でまとめられています。私が好きなのは中学生の女の子がこれから辿るかも知れない人生を一瞬のうちに経験する様子を描いた「夏の少し前」です。昨年東京ディズニーリゾートが制作したアニメのCMが、一人の女の子の人生を描いていた評判になりましたが、

ディズニーリゾートのCM①

http://www.youtube.com/watch?v=clFq7xwxV-Q

ディズニーリゾートのCM②
ディズニーリゾートのCM③
ディズニーリゾートのCM④
ディズニーリゾートのCM⑤

まさにこのアニメを彷彿とさせる展開です。

 もう一つ、「いつか、ずっと昔」は、恋人と夜桜を見に来た「れいこ」が前世やその前世での恋人達と次々と出逢うという話。前世はへび、その前は豚、さらにその前はうば貝だったんですね。

ウバガイ

 これが「ウバガイ」ですが、貝にも連れ合いという概念があるというのが面白いですが、どんな生物であっても熱愛してくれる相手がいつもいる「れいこ」は羨ましいですね。人間としての恋人も幼稚園時代からの付き合いらしいし。

 一方、4年後に出版された「温かなお皿」は、食べ物をめぐる話で統一されています。子供の食育に熱心な母親が留守の間に憧れだったカップラーメンや魚肉ソーセージ、駄菓子、シュークリームを貪る子供達を描いた「子供達の晩餐」。完全犯罪を狙っているところが楽しいです。身体に悪いものを食べる罪悪感がぞくぞくするなんて、背徳の歓びに目覚めちゃっている子供達がちょっと心配ですが(笑)。

 「藤島さんが来る日」は、料理上手な若い女性「千春ちゃん」が、不倫相手の会社の重役「藤島さん」が来るときには一切料理をせずに「藤島さん」に作らせるという話。「私は何かして貰うのが好きよ。お料理をつくってもらうのが好き。プレゼントをもらうのが好き。」という千春ちゃんに相づちをうって、「私も、私も。私も眉間をなでてもらうのが好き。ノミをとってもらうのが好き。」という話し手の飼い猫(雌)がとっても可愛いです。いいコンビですね、この二人。「藤島さん」が去った後の孤独とか寂寥を理解してくれる存在がいるっていいですね。

 「冬の日、防衛庁にて」は、不倫相手の奥さんとイタリア料理を食べる女性の話。もちろん防衛庁の食堂でという訳ではなく、かつて防衛庁があった六本木界隈でということです。修羅場を予期して絶対負けまいと思っていたのに、奥さんは敵対するどころか実に友好的でした。楽しくあれこれ語った後は、素敵な聞き手となって「清水さん」から様々な想い出を引き出していきます。これは敵いませんね、奥さんは一枚も二枚も役者が上でした。きっと不倫を精算する時もそう先ではないでしょう。しかし、こんな素敵らしい奥さんがいても不倫する夫はどういう人なんだろうという新たな興味がわいてきます。

 一編一編がとても短く、ショートショートといっていい分量なのですが、語られない余白部分というか却って素敵です。読み手の方がその後のことをあれこれ考えてしまうようです。こういう全てを説明せずに余韻をもたせるような創作って憧れますね。比較するべくもないですが、私も何かまた作品を書きたくなってしまいました。

単行本

勇気の神様:映像と歌声がベストマッチの「ときめきメモリアル2」OP

勇気の神様
 
 幸か不幸か雪はなく、雨も大したことありませんでした。大きな傘持っていったのでちょっと残念。しかも、ぬれた路面は夜になると凍ってツルツルで怖いの何のって。

光のテレカセット

 昨日「ささみさん@がんばらない」の第一話を見たんですが……そんな第一話で大丈夫か?次話以降なんか説明とかあるんでしょうね。まさか声優がこんだけ豪華ならケイオスでいいだろうとか考えてませんよね?新房監督。魔法少女が2人にニャルラトホテプに撫子までいるんだから大丈夫だと思いますが…。

光のテレカセットその2

 それでは本日の記事を。昨日が「ときめきメモリアル2」のED「あなたに会えて」だったのですが、EDをやってOPに触れないわけにはいかないじゃないかということで、OPの「勇気の神様」です。

春の光

 歌っているのはED同様陽ノ下光役の野田順子です。CDが出てまして、C/Wは「もっと!モット!ときめき’99」。これは「1」のテーマ曲を藤崎詩織(金月真美)に代わって陽ノ下光(野田順子)が歌ったものですね。コードがかなり高くなっています。

晴れ着のヒロイン達

 「2」のOPは「1」に較べて格段に進化しています。まずアニメーションが綺麗です。「1」のアニメはかなり脱力系でしたからね。それでもPCエンジン版に較べたらプレイステーション版はアニメーションがあるだけ素晴らしいと思ったものなんですが。「2」は圧倒的に出来がいいです。

 しかも「勇気の神様」。明るくて元気でメインヒロイン陽ノ下光にぴったりですね。

 きらめく朝日 窓辺のラジオ

 流れるLove Song(私の今日の気分)

 あなたが褒めてくれた髪型

 しばらく変えられそうにもない


 朝からテンションの高そうな元気いっぱいな恋する乙女が目に浮かんでくるようです。

 Every Dayあやふやみたい

 友達のままなんてダメ!

 Lovely Dateいつかは二人

 神様 私に勇気 与えてくれますか?


 積極的でいいですねえ。さすが光です。しかしED聞くと告白できたのは卒業式当日だったのね。勇気の神様はなかなか勇気を与えてくれなかったようです。さて、2番はデート編です。多分初デートかな。

 照れちゃうけれど ミニのスカート

 今日は特別(ちょっと派手すぎるかな)

 何度も鏡 見たはずなのに

 気付くと前髪チェックしてる


 光はミニスカート似合うからなあ。清潔なお色気感が光の持ち味なのでエロくはならないでしょう。

 昨日初めて あなたの電話の声

 「映画行かない?」まだ響いている

 Heavenly Day信じられない

 あなたの過ごす 日曜日

 素振りで 気付いて欲しい

 もっと近づきたいのに 勇気が足りないの


 そんなに喜んでくれるなら毎週デート誘うぜ!もっともあんまり誘いを断らない印象がある光とはいえ毎週だと流石に(笑)。運動部だから第三日曜日は部活でデートできなかった気がするんですが、好意度が上がると平気でサボってデートを優先したりして。主人公が部活サボると(二回目で)退部させられるんだけど、彼女らは大丈夫なのでしょうか?

 Every Dayあやふやみたい

 臆病な私のせいね

 Lovely Date恋人同士?それともただの友達?

 教えてくれますか?


 臆病と良いながらそんな重大なことを聞くとは、本当は勇気があるんじゃないのと言いたいのですが。気持ちがどんなに恋人指向でも、ゲームの仕様上卒業式までは「ただの友達」扱いらしいんですよ。ゲームの中の人達の認識は。バレンタインデーに本命チョコとか貰ってるんだけどなあ。そういえば本命チョコを何個も貰ってもお返しは一個しか買わない主人公はある意味「漢」ですね。

 それでは聞いてみて下さい。

 ゲーム版のOPかと思いきやフルでいろんな映像が入った豪華版です。

full OP

 http://www.youtube.com/watch?v=Lm2ZUbM98D8

 メインヒロイン陽ノ下光の映像てんこ盛りです。光派に。

光ヴァージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=8F56tyOm_hU

 MMDヴァージョン。松前緒花が初音ミクと鏡音リンを引き連れて踊っています。HD対応

MMDヴァージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=bQcdgIVMk3g

 中の人・野田順子のライブヴァージョンです。

ノダジュン熱唱

 http://www.youtube.com/watch?v=KDGS_1OXEB8

 こうなってくると「1」のOP・EDも紹介したくなってきましたね。「ときめきメモリアル4」なんかゲーム自体まだ紹介してないし。今後の展開にご期待下さいませ。

ヒロイン達

あなたに会えて:リア充展開の「ときめきメモリアル2」ED~リクエストにお応えして

「あなたに会えて」のイメージ
 
 関東地方はまた雪などという不穏な予報がでておりますが、雪は降っている時はいいのですが、後が嫌ですね。近所ではまだ溶けきらずに残ってますので、もうちょっと間隔を開けて欲しいのですが。

 本日のランキングは会社員・OL部門で55位。昨日は51位。アクセスも昨日465、一昨日483と3日前の2倍以上になっていました。週末に訪問が増えるのはお休みの人が多いから当然といえば当然なんですが、極端な差がついてますね。できればデイリーで人気を得たいものですが…

 風邪の方はすっかり良くなりました。もう掃討戦状態です。白旗を掲げて出てきなさい。

あなたに会えてを収録する「FLY AWAY」

 さて本日は、リクエストをいただいております「あなたに会えて」を取り上げようと思います。先週やろうと思ったのですが風邪が重くて叶いませんでした。「あなたに会えて」はプレイステーション用恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル2」のEDです。本編である「ときめきメモリアル2」については昨年6月2日3日に紹介しておりますので、よろしかったらご参照下さい。

光

 「あなたに会えて」は誰かしらヒロインとハッピーエンドを迎えた場合のEDで、誰の告白もなかった場合は「向日葵」が流れます。「あなたに会えて」を歌っているのはメインヒロインである陽ノ下光を演じた野田順子です。

 告白できてよかった 卒業の日に

 発車のベルを合図に 愛は走り出したの

 
 このゲームは原則的に卒業式の日に女の子から告白してもらわなければなりません。「You 自分から告っちゃいなyo!」なんて声もあろうかと思いますが、どんなに親しくなっても(2人きりで海に行こうが遊園地に行こうがスキーに行こうが)、高校在学中はあくまで友達つきあいの一環であって、恋人同士になるのは卒業してからというのがこのゲームのポリシーなので仕方有りません。しかし内気な女の子をして自分に首ったけにして勇気を振り絞って告白せしめるというのもちょっとSっぽくていいものですよ。ちなみに学舎「ひびきの高校」には「伝説の鐘」というのがあって告白シーンで鳴り響きますので、「発車のベル」はこの「伝説の鐘」を意味しているのでしょう。

水着のヒロイン達

 出逢った頃はこんな未来 想像できなくて

 制服姿の帰り道 遠くで眺めてた


 女子のみなさんにはこういう甘酸っぱい情景に覚えがある方もいることでしょうが、一回位そういう熱っぽい目で見られてみたかったものです。もっとも仮にあったとしても記憶にないでしょうけど。

 いつか目が覚めたら 隣ににあなたがいて

 紅茶かきまぜながら ずっと一緒


 このあたり、azusaが歌った「アマガミSS」のOP「i Love」の

 1日の始まりと終わりにはいつも傍に あなたがいるそんな毎日

 目を覚ませば温かいコーヒー入れて待ってる あなたの左腕に抱きついた


 と似たような情景ですね。もう新婚生活の妄想かよ光!でも可愛いから許す。

 出逢った頃はこんな未来 想像できなくて

 「おはよう」って声かけるだけでドキドキしたんだよ


 嘘つけ、「一緒に帰って友達に噂とかされると恥ずかしいし」とか言ってた癖に!と思ったあなた。節子それ光と違う、詩織や!
とことんキツイ詩織
鬼のような詩織

 ほら、「1」のメインヒロイン藤崎詩織はこんなこと言うんですよ、この人は。しかーし、「2」のメインヒロイン陽ノ下光はそんなこと絶対言いません。幼馴染みらしく最初から好意的だし、普通にプレイしていればハッピーエンドを簡単に迎えることができます。まあそんな高飛車な詩織の頬を赤らめさせるのも快感なんですけどね。山は高い方が征服感もひとしおって訳です。

可愛い光

 その一方で、他の女の子を狙いに行く場合は光の好意が仇となって「爆弾魔」(嫉妬により頻繁に爆弾を抱え込む)と化してしまいがちで、詩織とは別の厄介さがありましたが。

 時にはけんかもするかもね わたしわがままだよ

 いろんな事件が起こっても 乗り越えていこうね


詩織と光・夢の共演?
 
 光がわがままだったら世の中にわがままではない人間なんて存在しませんけどね。

 この前みつけたレストラン とてもおいしかった

 来週あたりにもう一度 ふたりで行きたいな

 
 ほら、この程度のことを「わがまま」だって言ってるんですよ光は。毎日でも行ってやるがなって気がしてきませんか。

 あなたが見たがってた映画 もうすぐ始まるよ
 
 わたしチケット買っとくから 土曜日空けてね


 一体なんなんだこの気配りは。もう光一択でいいじゃないかと思いますよね。いつも冒頭そう想いながら、他の子は他の子なりの良さがあるんでついつい浮気してしまうんですが。現実世界にこういう幼馴染みがいたらもう鉄板でゴールインです。

 それでは聞いてみて下さい。

 ゲームでハッピーエンドを迎えた場合の画像。この場合は相手は光ですね。HD対応です。八重さんは当初設定では「自殺」だったとか…。さすがに修正されましたが、それでも退学してしまうので明るい展望が見えません。八重さんは「知り合うなら落とせ、落とさないなら知り合うな」で対応すべき人です。

進路不明が泣かせる八重さん

http://www.youtube.com/watch?v=eIojOTBSSqU

 ヒロイン総出演。イベント画てんこ盛りですが、画質が粗いのが残念。地味だけど良い表情していた楓子を選んでみました。

ヒロイン達総出演

http://www.youtube.com/watch?v=5ts0tpy5bjE

 「ときめきメモリアル2 ボーカルトラックベスト」より。高音質です。静止画ですが光の笑顔がいいですね。

あなたに会えて静止画1

http://www.youtube.com/watch?v=qWcmW1ic8Dw

 「あなたに会えて ~dancing summer mix」より。これは知りませんでした。背景は桜なんですが…

サマーヴァージョンのわりに背景は桜

http://www.youtube.com/watch?v=ve1t4oIp-tM

 ついでなんでバッドエンド時の「向日葵」もどうぞ。「2」は「1」にくらべると攻略が容易なので、普通にプレイしているとなかなか見られなかったりしますが。

野郎共の涙の熱唱

http://www.youtube.com/watch?v=3YRGDuKrD6Y

好きな声優さん第二期(その3):桑谷夏子~清純派から腹黒まで幅広くこなすなっちゃん

桑谷夏子
 
 ようやく冬アニメを見始めました。今回はこれで行こうと思います。

① 「まおゆう魔王勇者」:2話まで見ました。人間と魔族の戦争が世界を維持するための必要悪となっているという現状を打開すべく手を組んだ魔王と勇者による改革の話。というか魔王が普通の女の子過ぎます。魔族と人間の境は一体どこにあるのでしょう。経済改革→まずは食糧増産→その前提として教育と非常に迂遠な道を歩き始めていますね。魔王が啓蒙君主みたいです。斎藤千和演じるメイド長がいい味を出しています。

② 「琴浦さん」:2話まで見ました。超絶鬱展開の1話でハートフルボッコアニメに認定……のはずだったんですが、エロスの貴公子・真鍋の登場で琴浦さんの人生に転機が。明るい展開を期待しつつ、レイプ目の琴浦さんや打ちのめされる琴浦さんも時々見せて欲しいななんて(笑)。御舟部長(多分お母さんの名前は千鶴子でしょう)役の花澤香菜がいつもと違う声をしていて興味深いですね。

③ 「ちはやふる」:第二期がスタートしていますが、まずは第一期から見ます。とりあえず2話まで見ました。ヒロイン千早のあだ名「無駄美人」には笑いました。とってもチャーミングな性格なのに。競技かるたはほぼ日本でしかやってないので「日本一即世界一」という発想は、あまりいばれたことではないような。情熱はわかるけどね。内容的にはなぜ深夜に放送したのかわからない作品です。朝から放送して子供達に見て欲しいくらいです。2クールあるので第二期を見られるのは一体いつになるのやら。

おさげのなっちゃん

 さて話は変わって本日の声優です。本日は桑谷夏子です。桑谷夏子は1978年8月8日生まれ。まさしく真夏の生まれですね。東京都出身で、身長は148㎝。これはかなりちっちゃい人です。声優としてのデビューは1998年。2001年の「シスタープリンセス」の可憐役でブレイクしました。

マイクを前にしたなっちゃん

 高校生の頃は漫画家を目指し、雑誌に投稿したりしていたそうですが、卒業までに漫画家デビューできなかったため、声優を目指すことにしたそうです。故にイラストは非常に上手です。例えばこんな。

桑谷夏子による翠星石のイラスト

 企業への就職は、「OLになった自分の姿が想像できなかった」ので、最初から諦めていたそうですが、そうですか?ルックス的には丸の内辺りの美人OLでも全然おかしくない気がしますが。

Prits.jpg

 シスタープリンセスで共演した望月久代・小林由美子・水樹奈々とともに「Prits」というユニットを結成していました。活動は2001年から2002年頃でしたが、その後は水樹奈々の歌手活動が突出していますね。しかし2010年の水樹奈々のライブに3人がサプライズ出演したりと、今でも仲がいいようです。また斎藤千和とは共演するラジオ番組では「coopee(クーピー)」というユニットを結成してCDをリリースしています。

coopee.png

それでは私の知っている桑谷夏子の演じたキャラについて。例によっておおよそ古い順です。

① 可憐(シスタープリンセス)

シスタープリンセスの可憐

 実はこのアニメよく知らないのですが(爆)、ブレイクのきっかけということなのであえて。兄1人に妹12人というビッグダディの家にでも生まれたのかお前らと突っ込みたくなるシチュの中で、妹たちとの交流を描いているようですが、揃いも揃って美少女ばかりというところが流石に原作があの「Strawberry Panic」を生んだ「電撃G's magazine」です。

ピアノを弾く可憐

 可憐は清純派ヒロイン風の妹で、艶やかなロングヘアに一部三つ編みを組み込んだ髪型にしていることが多いようです。良家の育ちのようでしつけが良く、兄に対しても敬語で接しています。小さい子たちの面倒を見るしっかり者である反面、兄に対してはちょっぴり甘えん坊なところを見せます。

こんな妹はたまりませんなあ

 各種キャラクター紹介ではほぼ筆頭に位置づけられており、本作品のメインヒロイン格となっています。

 可憐イベントの動画です。

可憐の動画

 http://www.youtube.com/watch?v=a9FbhzSMxcE

② 翠星石(ローゼンメイデン・シリーズ)

可愛い翠星石

 人形師ローゼンの作った7体のアンティーク・ドール(薔薇乙女=ローゼンメイデン)達が、父であるローゼンに会うためにローゼンが理想とする完璧な少女「アリス」(真紅曰く「どんな花よりも気高く、どんな宝石よりも無垢で、一点の穢れも無い、至高の美しさを持った究極の少女」)になるべく合い戦う「ローゼンメイデン」。アリスになる為には全ての姉妹に勝たなければならないらしいですが…

翠星石の素敵イラスト

 翠星石は「ローゼンメイデン」の第3ドールで、蒼星石とは双子の姉にあたります。定型的なツンデレで、清楚で淑やかな容姿に合わずかなりの毒舌家です。天邪鬼で計算高く高飛車なため「性悪人形」などと呼ばれたりもしますが、喧嘩や争い事が嫌いで、姉妹同士が戦うアリスゲームも出来れば避けたいと思っています。

翠星石と蒼星石

 口癖は「まったく…」「…ですぅ」。この「ですぅ」に心を打ち抜かれたので、私も薔薇乙女の中では主役の真紅を差し置いて翠星石が一番好きです。この性悪人形、ぜひ私も一体欲しいです。出来の良い等身大、どこかにないでしょうか。

悪そうな翠星石

 服装は見てのとおりオランダかベルギーの民族衣装のような深緑のロングスカートのエプロンドレスです。容姿は目の色はオッドアイで、右目がルビー色、左目がエメラルド色になっています。髪は床に届く程の茶色のロングヘアで後ろで二つに分かれてロールしており、白い三角巾のようなヘッドドレスを被っています。

翠星石表情いろいろ

③ 朝倉涼子(涼宮ハルヒの憂鬱)

朝倉涼子

 ハルヒやキョンの所属する1年5組のクラス委員長で、美人で人当たりの良い優等生です。男女を問わず人気が高く、谷口によれば「容姿はAAランク+(プラス)」だそうです。

朝倉フィギュア

 その正体は、長門有希と同じく情報統合思念体が造った対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースでした。急進派に所属しており、ハルヒが起こすであろう情報爆発を観測するため、独断でキョンの殺害を企てますが、穏健派の長門に阻止され、戦闘となります。

キョンを殺そうとする朝倉涼子と守ろうとする長門有希

 長門有希に敗れ消滅させられら後、情報操作によりカナダへ引っ越したということにされました。アニメではその後再登場していませんが、原作ではその後もしばしば登場しているようです。美人なんでアニメ第3期があったらまた出てきて欲しいです。

 キャラソンも歌っています。

COOL EDITION

朝倉涼子キャラソン

http://www.youtube.com/watch?v=ej0WncZQcYE

朝倉涼子版ハレ晴レユカイ:歌詞がコワイですね。

朝倉フィギュアにはサバイバルナイフが標準装備

http://www.youtube.com/watch?v=DRNIGYVnMxY

④ 南都夜々(Strawberry Panic)

南都夜々

 聖スピカ女学院の3年生でルームメイトは此花光莉です。女性キャラした登場しない本作には百合ばかり登場しますが、この人は環境ゆえではなく、女の子にしか興味が持てない真性の百合です。そういう人を女子校に置くことの危険性をちゃんと認識しろ、学園関係者(笑)。好みのタイプは「何も知らない初な娘」だそうで、まさに光莉はどストライクです。

聖歌隊の夜々

 クラブは聖歌隊に所属。その歌声は光莉も聞き惚れるほどです。もともと仲の良い二人でしたが、天音・光莉コンビによる次期エトワール選出馬阻止を画策する要と桃実に煽られる形で光莉の唇を強引に奪ったことで関係が冷え切ってしまいます。

奪っちゃいました

 主人公の渚砂と玉青の仲介により和解した後も互いに距離を置く関係が続いていましたが、最終的には天音と光莉のエトワール選出馬を暖かく送り出しています。

ガチ百合夜々

⑤ 蒲原智美(咲-saki-)

蒲原智美

 鶴賀学園の3年生で麻雀部部長です。でも誰もが加治木ゆみを部長と勘違いしています。

鶴賀学園メンバー。部長なのにやたら小さい蒲原智美(笑)。モモは特性上これでいいけど

 「アホ面の脳天気」という感じがしますが、ゆみによれば意外にも統率力に長けているそうです。常に大きな口を開けた笑みをたたえており、事あるごとに「ワハハ」という口癖を漏らしています。

珍しく怒りの表情の智美

 県予選団体戦決勝の中堅戦で清澄高校の部長・竹井久と対戦しましたが、相手が相手だったため、良いところなく終局を迎えていました。

⑥ 上原小夜子(ペルソナ4)

上原小夜子

 主人公鳴上悠が稲羽市立病院の清掃アルバイトをすることで知り合った、同病院で働くナースです。

白衣の小悪魔・小夜子

 コミュニティのアルカナが「悪魔」であるせいか、最初は小悪魔的に主人公を誘惑するようにからかう彼女ですが、実は自分の立場に疑問を感じています。

酔った小夜子

 最終的には昔考えていた夢(発展途上国の人々の治療に尽くしたい)を実現すべく、すがすがしく旅立っていきます。その姿は他の看護婦にも大きな影響を与えました。絆をマスターしたときに解禁されるペルソナは地獄の魔王「ベルゼブブ」です。

本当はいい人

 ざっと見ただけでも何とも幅の広いキャラを演じています。変幻自在すぎて、“この役ならこの人!”的なイメージというか色がついていない感じもありますが、個人的には翠星石的なキャラをまたやって欲しいです。夏生まれの夏子なのに夏が苦手で虫もも苦手だそうですが、冬は楽しくお過ごしですか。

おしゃれな桑谷夏子

御神楽少女探偵団:大正桜に猟奇の嵐!

御神楽少女探偵団
 
 今日はわりと暖かくて風の弱い良いお天気でした。こういう日は布団が干せて嬉しいです。このところ風邪のせいか非常に睡眠の質・量が悪く困っていたのですが、昨夜思い立って靴下をはいて寝たところこれが正解で、7時間位ノンストップで眠ることができました。おかげで風邪の症状も大半改善し、あとは発生源の喉と鼻程度です。

 ところで恥も外聞もなく「コメントが欲しいよう、拍手が欲しいよう」と騒いだせいか、最近ちらほらと拍手がいただけるようになって非常に嬉しいです。いいぞもっとくれぜひこれからもお願いします。

パッケージ裏

 それではギャルゲーの土曜日、本日は三回シリーズに持ち込むことを目論んで、推理アドベンチャーゲーム「御神楽少女探偵団」です。1作目の「御神楽少女探偵団」と2作目「続・御神楽少女探偵団」はプレイステーション用ソフトとして発売されましたが、3作目の「新・御神楽少女探偵団」はPC用アダルトゲームとなりました。実は私が購入したのは「新・御神楽少女探偵団」だったのですが、これには「御神楽少女探偵団」と「続・御神楽少女探偵団」のPC移植版も同梱されていたので、極めてコストパフォーマンスの高いゲームソフトだと感じた記憶があります。

パンフ1p

 3作目の「新・御神楽少女探偵団」でキャラクターデザインや声優が一新され、性的要素が含まれるようになっていましたが、性的要素のない1作目と2作目も推理ゲームとしては十分楽しめるものでした。

パンフ2p

 先にシリーズに関しての基本的な説明をしておきますと、江戸川乱歩や横溝正史が愛した大正後期から昭和初期にかけて、東京を舞台に「帝都一の名探偵」と言われた御神楽時人と、彼の助手である3人の少女、鹿瀬巴・久御山滋乃・桧垣千鶴(3人合わせて「御神楽少女探偵団」)、及び時人の世話係である蘭丸の周辺で巻き起こる猟奇的怪事件を解決していくというものです。

パンフ3p

 本編シナリオは、「事件編」「捜査編」「解決編」で構成されており、「事件編」は、御神楽探偵事務所に事件解決の依頼が持ち込まれてから、実際に捜査を行うところまでを描くイントロです。「捜査編」は、実際の捜査を行い、推理の材料を全て集めるところまでという、ゲームのメイン部分になります。そして「解決編」は、捜査編で集めた情報を基に、御神楽時人の推理によって事件の真相が解き明かされるシナリオの完結編部分になります。ろくに仕事していないくせに美味しいところを全部持って行くあたり、御神楽時人はいかにも名探偵な人物ですね。

パンフ4p

 本ゲームでは「推理トリガー」というユニークなシステムを採用していました。「捜査編」において、登場人物との会話や現場の調査中に「事件解決のヒントとなる情報があると推測した箇所」で「推理トリガー」を引くと、ヒットした場合は新たな情報を得ることができます。また「推理トリガー」がヒットすると「推理ポイント」の値が増加し、それが一定値に達することで各セクションをクリアして次のセクションに移ることが可能よなります。

開始画面

 この「推理トリガー」システムは、事件の展開を予想する推理力が必要とされることや、回数ゼロになるとゲームオーバーというペナルティに対する緊張感があり、ヒットした場合の気持ちの良い効果音などから「実際に捜査している感覚が味わえる」とプレイヤーからは大変好評でした。また、後の「逆転裁判シリーズ」も本作のシステムを参考にしたと言われています。

 OP「ためらいびと」です。

OP映像

http://www.youtube.com/watch?v=7iALLO3cqAM

 ED「路地裏ノ景色」です。

ED映像

http://www.youtube.com/watch?v=M3-WEijjPPQ

 では主な登場人物を。

 御神楽時人

御神楽時人

 やはり名探偵を一番前にしないわけにはいきませんね。「帝都一の名探偵」との異名を持つ30歳の男ですが、着ている服の蝶ネクタイが曲がっていても気にしないほど生活には無頓着です。一度事件が起こると天才的な推理力を発揮し、数々の難事件を解決に導きます。

 続いて3人娘。「御神楽少女探偵団」の主役です。

 鹿瀬巴

巴

 長野県出身の17歳。カフェー「山茶花」で女給として働いている時に御神楽時人と知り合い、そのまま助手となりました。性格は明朗快活で、3人の中で一番の行動派です。スカートの下に懐中鉄砲のホルスターを付けています。兄弟が22人(!)いるとか。父親はビッグダディなのでしょうか。

 久御山滋乃

滋乃

 東京都出身の18歳。新聞で時人の活躍を知り、半ば押しかけ同然の形で助手となりました。華族令嬢と言う事もあって上流階級方面の情報網を広く持っています。見かけによらず大藤流柔術の使い手で、格闘戦を得意としています。

 桧垣千鶴

千鶴

 神奈川県出身の17歳。助手の中では最古参ですが、助手となった経緯は不明です。日本画家の広川千景の弟子で、小説家としての腕もかなりのものを持っていて、新聞の懸賞に入選した事もあります。なお、声優さんは本名の「松木美愛子」名義を使っていた松来未祐です。

 蘭丸

蘭丸
 
 12歳で本名は「ランドルフ丸山」です。元々孤児でしたが時人に拾われ、事務所住み込みで身の回りの世話をしています。少女かと思ってしまうほどの美少年で、女装による潜入捜査を得意とします。

 守山美和

守山美和

 山形県出身の26歳。時人の事務所がある守山ビルの持ち主で、守山ビル1階の「守山美術」で美術商を営んでいます。時人の憧れの女性であり、3人娘(特に巴と滋乃)が嫉妬することも。

 いかにも恋愛ゲーム的な見た目に反し、中身はかなりドロドロした陰惨な推理物です。怪しい影のつきまとう怪奇的な事件にどこか陰や裏のある登場人物、謎が深まる事件の展開や必ずしもハッピーではない結末など、大正から昭和初期という時代設定を上手く反映させています。

 またストーリーの途中に挿入されるアニメーションの質はかなり高く、キャラクターの立ち絵も当時としては非常に珍しいアニメーションでした。そのため、キャラクターが喋ったり笑ったりといった表情の変化がアニメーションで表現されていました。

 推理ものならいじっくり腰を据えれば…と思いますが、時折クイックタイムイベントという、アニメーション中に素早くコマンド入力が求められるイベントがあります。失敗すればゲームオーバーとなるので、反射神経の鈍い私は苦手でしたが、頑張って何回かプレイすれば突破できる位の難易度ではありました。

 1作目の「御神楽少女探偵団」では次のような事件に遭遇することになります。

 「五銭銅貨」:「推理トリガー」の使用法マスターのための練習シナリオです。タイトルはおそらく江戸川乱歩の「二銭銅貨」のオマージュではないでしょうか。カフェー山茶花で働く鹿瀬巴が、客席の茶封筒から遺書を発見する所から物語は始まります。非番でお客として来ていた栗山刑事と協力して持ち主を探すことになり、その過程で御神楽時人らと知り合います。事件解決度、巴は御神楽探偵事務所の助手になるのでした。

遺書に驚く巴
巴と千鶴の出会い
御神楽時人登場

「幽鬼郎」:失踪した貿易商の長女の捜索依頼が舞い込みます。貿易商の下に届いた封筒に入っていた浅草の見世物小屋の入場券を手がかりに向かってみると、見世物の目玉となっている人魚のミイラは失踪していた長女であることが判明します。誰が何のためにこんなむごいことを?貿易商の邸宅の一室には気味の悪い幽霊の掛け軸「幽鬼郎」がかかっています。この家の前の主人は「幽鬼郎」に取り殺されたという噂があることを聞き込みます。周辺に出没する義足の男は何者か?次の標的と目される雪子の身代わりになった千鶴の運命は…!?この事件、御神楽時人は犯人の自害をあえて見逃しています。千鶴を無事に返してくれた事に対する感謝の気持ちだと言うのですが、クイックタイムイベントに成功しないと千鶴は死んじゃうんですけど……
幽鬼郎・人魚のミイラ
幽鬼郎・隣はムンクと化した巴
貿易商の娘・雪子
千鶴に迫る影

「太白星」:浅草日本館の女性オペラ歌手の沢アヤコが殺害されたとのこと。犯人は既に捕まっていて、犯行も自白したということで、もはや出る幕はなさそうですが、「殺人などできる子ではない」という探偵事務所ビルのオーナーの守山美和から事件の再捜査を依頼されます。アヤコの死因はナイフでの殺傷ではなく毒物による中毒死であったことが判明。出没する妖しい影「メフィスト」が真犯人なのか?そしてアヤコが生前ファンに預けた「太白星」と書かれた千代紙は何を意味するのか?
美和さんの依頼
オペラスター河村須美子たち
アヤコの付き人さくや
メフィストを捕らえる!

 「夢男」:男爵家の執事からの依頼で、別荘に徘徊する怪しげな人物を調査することになりした。女中の募集をしているという事から、巴達は蘭丸を送り込む作戦を提案します。女中となった蘭丸が隠居した前男爵の部屋に行くと、車椅子に乗った前男爵が「夢男…夢男めぇっ!!」と叫んで錯乱しています。遺産を巡る争いが背景にあるらしいことが判明したところで、前男爵が殺害されます。3人娘が乗り込んで捜査を開始しますが、次々と殺人事件が発生し、周辺には「夢男」の文字が……

女装した蘭丸と男爵夫人
錯乱する隠居
死体の背中にも

 「甦る夢男」:「夢男」の自殺で幕を閉じたかに思われた事件ですが、再び殺人事件が発生。犯人「夢男」から届いた手紙は、これからも復讐を続けるという内容でした。哀しい復讐による惨劇の果ては?一番悪い奴がのうのうとしているのが救いがない話です。

またもや殺人
夢男からの手紙

 「猟奇同盟」:謎の犯罪組織「猟奇同盟」の存在を知って捜査を開始する面々。しかしその過程で巴が拉致され仮面の男に洗脳される事態に。翌日何事も無かったかのように事務所に現れた巴は銃口を時人に……

囚われた巴
時人に銃を向ける巴
つづく

 というところで気を持たせて第1作は終了。「猟奇同盟」は第2作に続くことになります。第2作はなんと1年以上経ってからのリリースでしたので、当時のファンはまだかまだかといらいらしたことでしょうね。

 女の子達のドタバタとか時代背景とか、そこはかとなく「サクラ大戦」を彷彿とさせるところがあります。あちらが「太正桜にロマンの嵐」だとすると、さしずめこちらは「大正桜に猟奇の嵐」といったところでしょうか。語感はロマンの方がずっといいなあ……

御神楽少女探偵団パッケージ表

コミック版秒速5センチメートル(その6):映像版第3話「秒速5センチメートル」相当部分を読む③

 こんばんは。今週はまざまざと風邪の恐怖というヤツを味わいました。だいたい一冬に一回位は風邪を引くんですが、これはこの冬2回目で、しかもマツコ・デラックスが背後から覆い被さるという非常に悪質なタイプだったので往生しました。今日の夕方はようやくマツコの襲来がなかったのでやれやれと思いましたが、ここで油断してまたマツコが出てくると嫌なので、もうしばらく注意することにします。みなさんも風邪にはくれぐれもご注意を。

 さて、そういう訳で早めに帰ってきたので、一部に楽しみにしておられる人もいるというコミック版「秒速5センチメートル」の精読を今日もやってみましょう。前回ちょっと思わせぶりなラストにしてしまいましたし。さあ。それではある種の人々には正視に耐えない第9話「END THEME_3」の扉絵をどうぞ。
第9話扉絵
うわああああああ!!
うわあああああああ!!
うわああああああっ!!
うわあああああああああッ!!

……聞こえる聞こえる。全世界100万人の秒速ファンの悲鳴が。はい、言い訳は何もありません。明里のウエディングドレス姿です。なんなんでしょうか、このNTR感は。最初から我々のものであった時などないというのに。明里、前を見つめる君は今どんな表情をしているのか?そしてその視線の先には誰がいるのか!?

あんまりだよ…こんなのってないよ…

 いつまでも扉絵から先に進まないわけにもきません。ページをめくるとストーリーが再開されます。水野さんの部屋。荷造りをしている水野さんの携帯に着信が。どうやら貴樹からのようです。おや?段ボールに詰めているのは男物のグッズのようです。

 やってきた貴樹。迎える水野さん。どちらも無表情。水野さんの無表情の方が怖いです。貴樹を部屋に上げながら送ろうとした荷物をせっかくだから持って行ってと言います。「理紗…」と言いかける貴樹を手で制します。「ごめんの言い合いはもうやめよう。ごめん以外で言いたいことって何?」今日の水野さんはいつになくクールです。先手・貴樹八段の言い訳ターンスタート。

 「子供の頃すごく好きな人がいた。遠く離れてしまって、それでも想いは続くと信じていたけど、結局手紙ではその距離は埋められなかった。彼女に本当に言いたいことは何一つ言えなかった。」

 「……誰にも話したくない記憶だった。でも、そうやって不可侵の感情なんて作ったから、今まで何人も傷つけてきたんだ。」

 「岩舟を発つとき…彼女と別れるとき、強くなりたいって思った。彼女を守れるぐらいに。遠く離れてもその気持ちを無くさないぐらいに。それがオレにとっての…生きる指針だった。」

 「実際はそんな清潔な願いは現実に負けて薄れていったんだけど、強い後悔と、もっと速く、もっと真っ直ぐにと、ここは自分の居場所じゃない、こんな自分は自分として認めない、そんな切迫感だけが残ってしまった。そんなのは彼女にとっても、あの頃の自分にとっても、裏切りだ。」

 そこまでの自己分析ができていてなぜ…とも思いますが、おそらく漠然とは感じていたことが、前回の岩舟行によってようやくはっきりと自覚されたんでしょうね。さあ後手、水野名人のターンです。

 「過去の束縛が、優しくて責任感が強い人なのに、本当はすごく弱くて、うまくいかなくなると自分は関係ないって逃げていっちゃう、今の貴樹くんを形作ったのかな。」

 うおおッ!!思いも掛けない鋭い舌鋒。水野さんも言うときは言いますね。もうすっかり貴樹との別離で踏ん切りがついてしまったんでしょうね。でもそんな今の貴樹が大好きだったと言う水野さん。花苗も、大学時代の彼女A・Bもおそらく同様なんでしょう。どうして女性はダメンズに惹かれるのか。そしてとどめの一言。

 「私たちはもう終わっているんだよね。今の私は…幸せを願うことはできても、幸せにはしてあげられない」そっと貴樹を抱く水野さん。いつかまた全然違う形で出会って、新しい何かが始まったらいいな。約束じゃなくて、そう願ってもいいかな?」

離れていく二人の手

 くぅ~優しいなあ水野さん。手を取り合う二人。「理紗…ありがとう。」ほどけていく手と手……

 場面はいきなり変わって岩舟。小さな和室に女性が座っています。モノローグ。「昨日、夢をみた」

渡せなかった手紙を見つけた明里

明里登場!!もうこのセリフでわかってしまいますね。幻や回想ではない現実の明里は2巻で初登場です。「昔のもの」と書かれた箱の中から手紙を発見します。宛先は「遠野貴樹さま」。はっとした表情の明里。列車を見送る少女時代の自分の後ろ姿が目に浮かび、微笑みを浮かべます。

 実際の岩舟駅ホーム。東京に帰る明里を両親が見送ります。「お正月までいればいいのに…」というお母さん。ここまで来てそんなこと言うなよオカン(笑)。「来月また会うじゃない」と明るく答える明里。田舎っぽい両親に対して明里は垢抜けています。「時間があったらまた帰るから、ね?」とどちらが親だか。「祐一くんによろしくな」ポツリとお父さん。

 明里の結婚相手が「祐一」と決まった瞬間です。「School Days」では“誠氏ね”がお約束ですが、「秒速」では明里ファンから「祐一氏ね」と連呼されることが法則化されてしまいました。全国の祐一さん、ごめんなさい。でも運命と思って諦めて下さい。

 両毛線車内。一人ボックスシートに座る明里の目の前にあの日の貴樹の幻が。辛そうな表情の貴樹に「心細かったよね?もう帰ったかと思ってる?帰ってほしいと思ってるかな…優しかったもんね。」と優しい言葉を掛ける明里。

 「でも私、何時間だって待っていられたんだよ。絶対来るって思ってたし。あなたのこと本当に…」

 ここで明里のモノローグを中断する無粋なメール着信が。画面には「祐一さん」の文字が。明里の表情が変わっちゃいました。この目は恋する乙女…!さあ、みなさんご一緒に。「祐一氏ね!!」

 携帯の上に添える明里の両手。左手薬指にはエンゲージリングが。そして改めてモノローグ再開。

 「私はちゃんと、思い出にできたよね?ただ、ただ、あなたの幸福だけを祈れるぐらいに」

 さて場面がまたも切り替わって職場の貴樹。送別会を開くという同僚の誘いを固辞しています。対立していたリーダーがポツリト一言。「遠野…いろいろ悪かったな」。予想外の一言に驚いた表情の貴樹。「…とんでもないです」。肩をぽんとたたいて去って行くリーダー。

 またもや場面転換。雪模様の東京の夜。白い息を吐きながら携帯を掛けている明里。嬉しそうな表情です。相手は当然「祐一さん」でしょう。そして「渡せなかった手紙」内容の一部がモノローグとなって読者の目に。

 「お元気ですか?今日がこんな大雪になるなんて、約束した日には思ってもみませんでした。電車も遅れているようです。だから私は、貴樹くんを待っている間にこれを書くことにします。」

 モノローグの背景では「祐一さん」と無事に会って二人して去って行く後ろ姿(涙)。そして多分その近場を一人歩く貴樹の姿が(血涙)。

 「…私はこれからは、一人でもちゃんとやっていけるようにしなくてはいけません。そうしなければならないんです。私も貴樹くんも。そうですよね?」

……しかしこのモノローグ、読者たる我々はともかく、劇中の貴樹には届くべくもないのでは?

 ふと夜空を見上げる貴樹。降りしきる雪を見て、胸の中で「…綺麗だな」とつぶやきます。「何かをみて綺麗だと思うなんていつぶりだろう?」携帯を開いて、留守電のメッセージを再生します。再生されるのは岩舟に置き去りにされた時の水野さんのメッセージ。一度聞いただけで聞き直すことも消去することもできなかったそのメッセージを最後まで聞いて、消去します。

 「いったいどれだけの美しいものや、輝くような気持ち、現実に溢れるそれらを、感じてこなかったんだろう」
 
 雪空を見上げる貴樹の回想に現れる水野さんの笑顔。大学時代の彼女B。そして手を振る笑顔の花苗。貴樹の目に涙が浮かびます。

 一方明里は祐一さんと歩いています。目を閉じる明里。「渡せなかった手紙」の内容プレイ再開。

 「私は貴樹くんのことが好きです。初めて会ったときから、貴樹くんは強くて優しい男の子でした。私のことを貴樹くんはいつも守ってくれました。貴樹くんがこの先どんなに遠くにいってしまっても、私はずっと、絶対に好きです。どうかどうか、それを覚えていてください。」

 そのモノローグとともに、坂道を下る小学生の明里や、振り向く「雪の一夜」の明里の笑顔が。溢れ出る貴樹の涙。俯く貴樹の頬を伝い落ちていきます。なんと、貴樹の心に明里の手紙は届いているというのでしょうか?

 東京の夜に降り続ける雪。そして岩舟の桜の古木にも雪が…。

 ……ここで第9話は終わりなのですが、さあここでもういちど扉絵を見て下さい。
扉絵再び

 辛いでしょうが逃げちゃ駄目だ!

逃げちゃ駄目だ

 この明里の右手に注目して下さい。少し拡大してみましょう。

明里の右手アップ

 さあ、この右手の下にあるもの。これは明らかに「遠野貴樹さま」宛ての、あの「渡せなかった手紙」です。つまり明里は、ヴァージンロードに赴くその直前まで、貴樹への思いを胸に秘め続け、そして最後の最後の瞬間に、貴樹への想いを断ち切って、手紙を置いて嫁いで行ったと解釈するべきではないでしょうか。

 さすがにこれを持ったまま結婚式に向かったのでは「祐一さん」への精神的な裏切りになってしまうでしょうしね。個人的には「祐一さん」なんてどうなろうが構わないのですが、明里には後ろめたい想いを抱き続けて欲しくはないので。私もどんな形であれ明里の幸福だけを祈っているぞ!愛されずとも愛している。これが無償の愛ってものですよね。

 あとは2話を残すだけ。実質次回が映像版第3話のラストになります。それではまた次回お会いしましょう。

ウエディングドレスの明里

魔球:東野圭吾の初期傑作推理は切なさ乱れ撃ち

魔球
 
 相変わらず夕方になるとマツコが背中に這いよってきます。一応だんだん小さくなってきたような気はします。子泣き爺のマツコ・デラックスが背中に負ぶさっている図を想像して頂ければ。そう考えれば笑っちゃいそうですが、“名状し難きマツコ・デラックスのようなもの”が背中に張り付いているなんて妄想すると途端にクトゥルー系の恐怖に。いあ!いあ!

 そういう訳で今日もなるべく早く寝たいのでさっさと話を始めるとしましょう。本日は私の大好きな(「ウホッ」的な意味ではなく)東野圭吾の「魔球」です。

 魔球は1988年に講談社から発行され、1991年に講談社文庫入りしています。東野圭吾の小説家としてのデビューは1985年の江戸川乱歩賞受賞作「放課後」とされていますので、比較的初期の作品であり、当ブログで11月2日に紹介した「十字屋敷のピエロ」の直前の作品かなと思ったのですが、Wikipediaには“1984年の第30回乱歩賞では、「魔球」が最終候補作にまで残るも落選する”との記載が。これが間違いなければ、大幅な加筆修正が加えられた可能性はあるにせよ、最初期作品の一つなのかも知れません。

単行本

 文庫本裏表紙の内容紹介はこんなです。

 9回裏二死満塁、春の選抜高校野球大会、開陽高校のエース須田武志は、最後に揺れて落ちる“魔球”を投げた。すべてはこの一球に込められていた…。捕手北岡明は大会後まもなく、愛犬と共に刺殺体で発見された。野球部の部員たちは疑心暗鬼に駆られた。高校生活最後の暗転と永遠の純情を描いた青春推理。

 20年に一人の逸材とスカウトが目を付ける須田武志が投げた魔球は、相手校のスラッガーを三振に仕留めます。しかし捕手の北岡明が後逸したことにより、ランナーが2人還って痛恨の逆転サヨナラ負けを喫することになりました。実は開陽高校、進学校なのですが野球部はこれまでダメダメだったのです。そこへ掃き溜めに鶴のように中学野球で評判だった須田が来て、あれよあれよと強豪校に早変わりしたのです。

 しかし、強豪校になったというのは欺瞞で、須田と須田の全力投球を捕球できるキャプテンの北岡だけが一流で、他のメンバーは大したことはなかったのです。事実上二人で甲子園に行ったと言っても過言ではないチームでした。選抜は一回戦で負けましたが、まだ最後の夏があるじゃないかというところで、キャッチャーの北岡が刺殺体で発見されます。連れていた愛犬も同様でした。須田の球を捕球できるキャッチャーがいないということは、事実上甲子園行きはもうありえません。そして次は須田がやはり刺殺体で発見されます。彼は利き腕である右腕をノコギリで切断されていたのです。誰が何のためにこんな酷いことを?そして死体のそばの謎のメッセージ“マキュウ”はダイイングメッセージなのか?

 この野球部連続殺人事件と、この頃に起きていた急成長する企業「東西電機」で発生した奇妙な事件(爆発しない爆弾の仕掛けや、金を取らない社長誘拐など)。二つは全く関連がないように見えましたが、警察の捜査の過程で奇妙な符合が明らかになっていきます。

 ということで、特別な名探偵は登場せず、刑事達の地道な捜査と須田の周辺の人物の供述から次第に不思議な事件の全貌が明らかになってくるのですが、途中まではまさに「なぜ?の嵐」でした。

なぜ?の嵐

 吉沢秋絵…知ってますか?わかるかなぁ~わかんねぇだろうなぁ~

 いぇーい。松鶴家千とせ…いかん、ますます古い。

松鶴家千とせ

 ネタバレにならない範囲で「魔球」における謎を列挙しますと

① 北岡明はなぜ殺されたのか
② 先に犬が殺されていたのはなぜか
③ 須田はなぜ殺されたのか
④ なぜ右腕を切断されたのか
⑤ 「マキュウ」にはどういう意味があるのか
⑥ 女性教師はなぜ事件後休職したのか
⑦ 東西電機の爆破未遂事件はなんのためなのか
⑧ 東西電機社長誘拐未遂事件はなんのためなのか
⑨ 開陽高校の連続殺人事件と東西電機の奇妙な事件などう関係するのか

とこんなにもあり、さらにはストーリーの核心に迫る部分でもいつもの謎が浮上してきます。これらは最後まで読むと全て解決するので、伏線の回収忘れもなく、見事に広げた風呂敷をたたんで見せています。そして薫ってくる余韻は青春とかいう懐かしい記憶の持つ悲しみとかほろ苦さでしょうかね。

 で、北岡はキャプテンだけあってチームの信頼も厚かったのですが、須田はというと天才ピッチャーなんですがかなり嫌なタイプなんですね。自分一人で野球をやっているような傲岸不遜さ(実際そうだと開き直られれば、北岡以外のチームメイトはうつむくしかないのですが)、異常に根に持つ執念深い性格、高校生にして(いやそれ以前から)銭ゲバな体質…。ただ、それは全て彼の生い立ちに起因していると言っても過言では無いわけで、彼をしてそうさせた人物は万死に値しますね。きっと死ぬほど後悔しているとは思いますが。

 特に哀しいのは須田が魔球の習得に熱中した理由でしょう。これは切ない。これさえなかったならこの悲劇は起きなかったかも知れないのですが。運命の神は何とも残酷だというべきでしょうか。

 この小説を読んでふと思い出したのは、野球漫画の金字塔「ドカベン」に登場する、山田太郎達明訓高校の神奈川県予選でのライバルの一人である横浜学院高校の土門剛介でした。 土門はゴムまりを破裂させるほどの握力を持ち、重くて早い球を投げました。

鉄人土門

 早さだけなら同じく白新高校の不知火守の方が上ですが、重さを兼ね備えたその剛速球は「超剛球」と呼ばれ、捕手や送球を受ける野手が骨折するほどの威力でした。このためピッチング練習は藁人形相手で、試合では力をセーブして投球せざるを得ませんでした。

不知火守

 そんな彼の元に、速球を受けられる捕手として微笑三太郎が転校してくる予定だったが、手違いにより微笑はライバルの明訓高校に転校してしまうのでした。この辺り、いくら70年代とはいえどんな手違いだよとツッコミたくなるのですが、なっちゃったものは仕方ありません。それも水島クオリティー(笑)。土門にも「ドカベン」というあだ名があって、それで微笑が間違えたらしいんですが…手続きくらいやり直せよ微笑。

微笑三太郎

 その後土門の超剛球を受け止められる谷津吾朗が加入したことによって真価を発揮し、2度に亘って明訓高校の前に立ちはだかりましたが、1度目は本来バッテリーを組むはずだった微笑に逆転満塁サヨナラホームランを打たれて敗戦。2度目はパワーだけはひけをとらない岩鬼にサヨナラホームランを撃たれて惜敗しました。ちなみに谷津は「プロレス界が泣いて喜ぶ」程の身体の頑健さを活かして、土門の剛速球をミットではなく己の体で受け止めるというすごく無茶な捕手でした。中学時代、他のクラスにいた谷津君は、やんちゃな男子生徒から「谷津!!」と叫ばれてはゴムボールを身体にぶつけられていましたが、本人も思いっきり谷津吾朗のポーズを取っていたので多分イジメではなかったのでしょう。

谷津吾郎のすごい捕球

 ちなみに土門や不知火はプロ入りしていますが、土門は山田より一学年上なのになぜか同じ年のドラフトで入っています。二人とも一位指名ですが、山田を外しての「ハズレ一位」で、土門は横浜へ、不知火は日ハムに入団しました。山田は西武、岩鬼はダイエー(現ソフトバンク)が1位指名で入団しました。この際、10球団は山田を、2球団が岩鬼を1位指名していました。なお殿馬はオリックスに5位指名、微笑は巨人に3位指名されており、里中はロッテに3位指名でした。ドラフト指名選手が5人もいたらそりゃあ明訓も強いわけですよね。

 いかん、だんだん話がドカベンになってきてしまった。最後に須田のお母さんの名前は志摩子で、夫が早世したので細腕一つで二人兄弟を食べさせています。苦労を重ねていますが、借金を口実に言い寄ってくる男もいたりして、きっと若い頃から美人さんだったんでしょうね。

志摩子

こんな感じで。

格闘する者に○:大人気作家の才気溢れる処女作

格闘する者に○
 
 昨日は9時間寝まして、朝はだいぶよくなったので出勤したのですが、夕方くらいになるとまたマツコ・デラックスが背中に這いよってきました。ヤツは夕方になるとやってくるんでしょうか?でも昨日よりは大分いいです。

 本日は三浦しをんの「格闘する者に○」です。「○」は「まる」と読みます。

映画化された「まほろ駅前多田便利軒」

 「格闘する者に○」は三浦しをんの処女小説です。三浦しをんといえば「まほろ駅前多田便利軒」で今2006年に直木賞を受賞し、「舟を編む」は2012年の本屋大賞に選ばれるなど、今や一番の売れっ子作家といってもいいでしょう。「まほろ駅前多田便利軒」は2011年に映画化されており、「舟を編む」は昨年の年間ベストセラーランキング(トーハンによる)の第5位で、小説としては昨年一番売れた本のようです。

舟を編む

 そんな今一番注目すべき作家なのに、読んだのは今回が初といううかつさ。まあこれがユースフクオリティーなのですが、人気作家の処女作から読めたというのはある意味幸運なのかも知れません。三浦しをんは1976年生まれでまだ36歳。直木賞を受賞した当時29歳で、20代での受賞は4人目という少なさだとか。ちなみに20代で受賞した作家はみんな女性ですね。小説家としても女性のほうが早熟なのかしらん。

三浦しをん

 「格闘するものに○」は、2000年に出版されています。ということは三浦しをんが24歳の時の作品であり、大学(おお後輩!)卒業が1999年ということなので、卒業直後の作でということになりますね。

 文庫本裏表紙の内容紹介は

 これからどうやって生きていこう?マイペースに過ごす女子大生可南子にしのびよる苛酷な就職戦線。漫画大好き→漫画雑誌の編集者になれたら…。いざ、活動を始めてみると思いもよらぬ世間の荒波が次々と襲いかかってくる。連戦連敗、いまだ内定ゼロ。呑気な友人たち、ワケありの家族、年の離れた書道家との恋。格闘する青春の日々を妄想力全開で描く、才気あふれる小説デビュー作。

となっています。どうやら三浦しをんが大学4年生の時に体験した就職活動がベースになっているようです。主人公の藤崎可南子は文学部の中でも就職に弱そうな文学部、その中でも最もつぶしのきかなそうな演劇を専修しており、友人の砂子(♀)も二木(♂)も出版社を狙っているとはいえ、就職活動には全然熱が入っていません。

 ちょっと変わったタイトルについては、就職氷河期に職を求めて悪戦苦闘する姿が「格闘する者」なのかと思っていたのですが、途中であっけなくネタは判明しました。試験を受けに行ったK談社の社員が受験する際の注意を読み上げた時に「該当するものに○」の記載を「カクトウするものにマル」と読んだのです。ここで可南子はいやしくも出版社の社員がこんな字を誤読するとはと呆れかえるのですが、基本的に本書はK談社(誰がどう読んでも講談社でしょう)に厳しい描写が続きますです。

 おそらく就職活動の際の実体験なのでしょうが、面接官の態度も極めて不愉快で、「もう二度とここへは来られないと思いますし、来ないと思います。」と人事のおじさんに八つ当たりしてしまうほどです。本書で試験を受けに行っているのは、「妙な映画」を作っている宗教がかった社長がいる丸川書店(どう考えても角川書店ですねえ)と、集A社(もう伏せ字にもなっていませんが、集英社ですね)とK談社なのですが、K談社の印象は最悪なものとなっています。三浦しをん自身がそういう気持ちを持っているのなら、当然講談社からは本は出ていないのだろうなと思ってちょっと調べてみたら、確かにこれまでの著書は全て講談社以外から出版されているようです。

 ちなみに同じく俎上に上げられている角川書店と集英社からは著書が出版されています。「丸川羅王蔵(ラオゾウ)」という無茶な名前でネタにされている角川春樹はコカイン密輸事件(逮捕→実刑判決)により社長を退任しており、現角川書店としては別に構わないということなのでしょうか。また集英社をモデルにした集A社については、K談社とは対照的に面接試験の状況が好意的に描かれているので、最初からおとがめなしなのでしょう。「バクマン。」での週刊少年ジャンプの編集部といい、集英社は作家や漫画家にとって好感が持たれる会社なのでしょうかね(まあ「バクマン。」については連載してて悪口は書けないでしょうが)。

単行本

 さて、処女作にしてはやたら達者な文章を書いていますが、内容にはかなり無茶な詰め込み方をしたなあという感じもします。シンプルに就職活動を描いただけでも良かったの思うのですが、小説である以上は実体験だけではいかんと考えたのか、主人公可南子の境遇は極めて普通ではありません。

 彼女はおそらく代々政治家となっている地元の名家「藤崎」の出身で、跡取り娘だった母が亡くなっているので、事実上名家の血統は彼女にしか流れていません。現在有力政治家となっている父は祖父の元秘書で入り婿であり、後妻の義母との間に異母弟がいますが、彼には「藤崎」の血は流れていないのです。父の後継者をどうするかという「親族・後援者会議」が中盤で描かれていますが、就職活動とは全くかけ離れた話題で、そんな「お嬢様」なら無理に就職しなくても夏目漱石作品によく登場する「高等遊民」として遊んで暮らせるんじゃないかと思ってしまいます。いいなあ、なってみたいなあ「高等遊民」。もっとも晴れてなれたとしても「高等」に値するかどうかはわかりませんが、ただの遊民でもいいっす。

 さらに、可南子は70歳位の「おじいちゃん」の書道家と交際しています。そのせいか書きぶり話しぶりに古風な感じがあるということになっていますが、これもまた普通の女子大生とはやたら様相を異にしています。その交際ぶりは詳細が描かれていないのですが、可南子の脚を舐めたり抱きしめたりペディキュアを塗ってからしゃぶったりするということなので、肉体関係があっても不思議ではないですね。

 こういう可南子の普通ではない部分って、必要だったのかなあと私は思うのですが。普通の女子大生が、就職活動において体験する様々な出来事やそれに関する感想を書いて貰っても十分面白かったと思います。まあ作者・三浦しをんの好きな行為は「妄想」らしいので、実体験ベースだけでは創作としてつまらないと思ったのかも知れませんが。冒頭登場する「象を選ぶ姫君」の話は、集A社の試験の際に可南子が書いた創作ですが、てっきり可南子の母有美子が婿選びする際の心境を描いたものかと思っていました。

 登場する三人の就職活動は結局どうなったのでしょうか。途中で作品が終わっているのでわかりませんが、二木は大学院に進むことを考えているので、進学が有力ですね。砂子は途中ですっかり投げ出していますが、美人でモテモテらしいので、有望そうな男とを見つけてあっさり永久就職の道を選ぶのかもしれません。主人公可南子ですが、さらに就職のために中小の出版社にも当たろうとしていますが、彼女の就職理由は好きな漫画に関わりたいというくらいなので、先に述べたような身の上なので、無理に就職せずに適当にアルバイトを続けて小金を稼いで古本屋を漁っていれば十分幸せな気がします。家計を支えるとか口を糊するという必然性がないって羨ましいなあ。

 もっとも幸せって極めて主観的なものですから、家庭環境が裕福そうな可南子が自身を幸福と思うかどうかはわかりません。スラムに生まれ暮らしても幸せだと思う人もいれば、何不自由ない暮らしをしている人が不幸だと感じていることもあるでしょう。

 ウィリアム・ブレイクの詩を思い出しますね。もちろんそんな高尚な詩人の作品を直接読んだことは無く、アガサ・クリスティの作品に取り上げられていたのを読んだばかりですが。

ウィリアム・ブレイク

 Every Night and every Morn
 Some to Misery are born.
 Every Morn and every Night
 Some are born to Sweet Delight,
 Some are born to Sweet Delight,
 Some are born to Endless Night

 夜ごと朝ごと
 みじめに生れつく者あり
 朝ごと夜ごと
 幸せとよろこびに生れつく者あり
 幸せとよろこびに生れつく者あり
 終りなき夜に生れつく者あり

 「終わりなき夜に生まれつく」……これが作品の邦題にもなっていますが、自分もそうなんじゃないかなんて思ってしまいます。クリスティは怖い作品書きますね。「終わりなき夜に生まれつく」とか「春にして君を離れ」といったクリスティの本当に怖い話はいずれ機会を見て取り上げたいです。

風邪を引いてしまいました……

ごめん寝
 
 本日は拍手コメントのリクエストに基づき、プレイステーション用恋愛シミュレーションソフト「ときめきメモリアル2」のED「あなたに会えて」(歌:陽ノ下光/CV野田順子)を取り上げるつもりだったのですが…

 どうもすいません。質の悪い風邪に捕まってしまったようで、非常に調子が悪いので、また後日ということにさせて下さい。どのくらい具合が悪いのかと言うと……

キバヤシ

 「背後から這いよったマツコ・デラックスが背中に思いっきりもたれかかっているかと思うくらい悪寒と倦怠感がするんだよ!!」

な…な…何だってー!!

 という感じです。マツコ・デラックスには何の恨みのないのですが、判りやすい比喩表現の一手法として使わせてもらいました。

マツコ・デラックスが背中に

 これは辛いだろうと皆さん理解して頂けるでしょうか。1998年頃だったでしょうか、巨人の外人ピッチャー・ヒルマンは、「左肩に小錦が乗っているようだ」と弁明して登板拒否を繰り返し、「ミスター違和感」と呼ばれ、結局この年は1度も登板せずシーズン途中で解雇となっていましたが、その次位の表現でしょうか。

怒りのマツコ・デラックス

 まあまあマツコさん、そうお怒りにならずに。しかしどうせ背中から這いよるなら……

ニャル子さん

 邪神でもいいからニャル子さんあたりに這いよって欲しいのですが、人生は思い通りにならないものです。風邪で脳をやられて戯言を言っているということで、いっそこの方なら……

もう死に神でもいいです。

 ラブリーがもし迎えに来た死に神だとしても構いません。それならまさに

ラオウになっちゃいますよ

 ああ、あとこの記事から「身辺雑記」という新カテゴリーを立ち上げることにしました。「その他」ではあまりに何でも入ってしまうので宜しくないかと思いまして。以前の「その他」分類記事も多くは「身辺雑記」に入れ直そうと思います。

 まあ、カテゴリーを差し替えたところで、芸能人やスポーツ選手ならいざ知らず、名も無きパンピーの身辺雑記なんか(しかも♂)誰も読みたくはないでしょう。

AKBメンバーで作った人造美人

 せめてこれくらいの妙齢の美人だったら少しは興味を沸こうという者ですが、どうにもなりません。

 そういうわけで、もし今日の記事を楽しみにして来られた方がいたとしたら、大変申し訳ありませんでした。もうこれからさっさと寝て、なるたけ休養を取って復活を期したいと思いますのでどうかご容赦を。

 ……こんな画像集める暇があったらさっさと寝ろというツッコミがそこかしこから上がっているようですが、250回目という節目の記事ということもあり、天性のエンターテイメント精神が(笑)。

猫物語(黒):「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」ヒロイン羽川翼の怖さを描いた「物語シリーズ」最新作

タイトルバック
 
 「雨ヨと聞いたが雪だった」なんて感じの覚え方がありました。今日は雨だと聞いていたのですが、関東平野部はひさびさの雪模様です。重く湿っているので路地を行く車が難渋しています。電車も運転見合わせや遅延が続出しています。成人式だってのに新成人にとっては迷惑この上ないことでしょう。私の住んでいるあたりは、昨日が成人式だったようです。正解!ナイスだ主催者。

岩舟に着いた貴樹

 雪を見れば思い出す。さあ皆さん、岩舟に行くときが来ましたよ。雪の日の岩舟駅なんて聖地巡礼の最たるものですよね。これで明里がお弁当持って待っていてくれるなら絶対に行くんですが。しかし、岩舟駅は既に無人化され、待合室のストーブももうないとか。そんな寒い場所に明里を待たせてはおけないので、やはり「桜花抄」ごっこはやめておくのが無難でしょう。

さわり猫

 さあ冬アニメもスタートしている昨今、全然何を見ていいのかわからないままなので、本日は大晦日に放映された「猫物語(黒)」を取り上げましょう。もっともこの三連休で見たのですが(てへぺろ)。

 「猫物語(黒)」は、西尾維新によるいわゆる「物語シリーズ」の一編です。私はアニメしか見ていないのですが、これまでに「化物語」「偽物語」が放映されています。タイムライン的には「猫物語(黒)」は「化物語」より前に位置していて、主人公阿良々木暦の高校三年生のゴールデンウィークにおける出来事が描かれています。

吸血鬼ってのはドーナツでも生きていけるのか?

 実は一連の物語シリーズの発端は、暦が三年生に進級する直前の春休みに起きた事件であり、これについては「傷物語」で語られているらしいです。執筆順は「化物語」→「傷物語」なので第二弾で前日譚を描いたことになります。アニメでは「化物語」の初回において90秒ほどのダイジェストで「傷物語」のエピソードが描かれており、劇場用アニメとして2012年公開予定とされていましたが、未だに公開されていないため、私のようにアニメしか見ていない層は、暦と忍の関係などに関し、理解が行き届かなくてはがゆいというかもどかしい部分があります。どうしてこうなったんでしょうか?

やっぱりメメがいないとね

 「猫物語(黒)」についても、「化物語」で「ゴールデンウィークの事件」として言及されていた気がしました。タイムラインを見ると、「猫物語(黒)」の事件解決直後に「化物語」の「ひたぎクラブ」が始まっており、暦お兄ちゃんもう息つく暇がないですね。しかし最初に「化物語」を見たとき、口腔内をステープルでガッチャンコされる暦の姿に「うわあ…!」と思ったものですが、その前日には胴体から真っ二つにされていたんですね。それに較べたら戦場ヶ原さんのドS行為なんて全然どってことないや。ついでにカッターで口裂け女にされるくらいでも良かったんじゃないですか(笑)?。

障り猫の能力+羽川翼の頭脳=ブラック羽川

 今回描かれる怪異は「化物語」の「つばさキャット」に登場した「障り猫」です。またの名を「尾なし猫」「白銀猫(しろがねこ)」とも呼ばれており、 車に轢かれた尾のない白い猫を埋葬した善良な者に取りつき、性格を豹変させるというものです。猫が人に化けるのではなく、人を猫化させる怪異ですね。埋葬という恩を仇で返すとんでもない怪異でもあります。「障り猫」に取り憑かれた者に触れると、精も根も吸い尽くされ(いわゆるエナジードレインですね)、その度合いによっては死に至るという恐ろしい怪異ですが、専門家の忍野メメによれば低級な怪異なのだとか。

頬を殴られた羽川翼

 羽川翼は轢死した猫を埋めたことから「障り猫」に取り憑かれ、まさにセクシーなキャットウーマンとなってゴールデンウィークに浮かれる世間を騒がせることになります。しかし、羽川翼は単に怪異の犠牲者ではなく、むしろ怪異の能力を利用してストレス解消を図っているのではないか、つまりつまり羽川翼は自我を保ったまま暴れているのではないかという疑惑が浮上してきて、実際そのとおりであることが明らかになりました。

あんまり羨ましくないハーレム

 羽川翼は学生生活において常時学級委員長を務めてきたような人で、性格は真面目で品行方正な良識人です。また逆境にある人の立場を思いやることができ、自己犠牲も厭わないという献身的な天使のような女の子なんですが……今回、羽川翼の怖さというか、存在そのものの不気味さが改めて浮き彫りにされました。

羽川翼の性格が前面に出ているブラック羽川

 実父は誰なのか不詳。未婚の母となった実母は、翼を出産後に金目当てに別の男と結婚しますが、1年後に自殺してしまいます。実母と結婚したその男は現在の義母と再婚するも過労で死亡し、その後義母は現在の夫と結婚しました。ということで、現在の仮初めの両親は、羽川翼とは全く血の繋がりはなく、ある程度存在するであろう羽川一家の財産も、羽川翼とは全く無縁のもの(現在の義父義母は金銭的にいい目を見ているのでしょうが、それは翼のものを横領したという訳ではないようです)となっています。

可愛いブラック羽川

 どうやら世間体とかで外見上は家族の体裁を取っているようですが、羽川翼は事実上の天涯孤独で、しかも現在の義理の両親との関係は冷え切っているようです。いや、“冷え切っている”という表現が正しいのかどうか。羽川翼の家に忍び込んだ暦は、6つもある部屋のどれもが羽川翼の部屋ではないという事実に驚愕し、劇中激し過ぎる動揺を見せました。一体羽川翼はどういう私生活を送っているのか?いつも制服だけど制服以外の服を持っているのか?食事や洗濯や入浴はどうしているのか?など数々の疑問が浮かんできますが、知りたいような知りたくないような(笑)。ただ、下着だけはやたらセクシーなんですが、これは羽川翼の趣味嗜好なのか、「鬱憤晴らし」の一環なのか。とりあえず暦を虜にしたことは確かですね。また、発育具合からみても積極的な虐待を受けてきたというわけではないようです。

暦の腕をもぐ猫

 冒頭、羽川は義父に殴られて頬を怪我していますが、常時暴力を振るわれているという訳ではなく、これが初めてだったようです。どんな理由であれ女の子を怪我するほど殴っていいとは思いませんが、「愛の反対は憎しみではない 無関心だ」というマザーテレサの言葉に鑑みると、経緯は不明ですが、羽川翼にとっては無関心でいられるよりはまだ憎しみのあまり殴られた方がましだったのかも知れません。

暦の変態ぶりに猫もドン引き

 ありとあらゆる不幸・逆境に置かれていながら成績も素行も優等生そのものの羽川翼。どんな状況にあっても「優等生」という自分自身の生き様を貫くのが羽川翼であるのだとしたら、それはそれで凄いことだと思うのですが、やはり家族と愛の不在、無関心に晒され続ける毎日は確実に羽川翼の心に負荷をかけ続けていたようで、「障り猫」という怪異に遭遇することで出現したのが、羽川翼の自我を持ちながら「障り猫」の能力を得た「ブラック羽川」(命名忍野メメ)という新たな怪異です。

超女子高生級のボディを持つ翼

 当初は「障り猫」に身体を乗っ取られたかの見えていた羽川翼ですが、実際には途中からは完全に自我を取り戻し、自ら積極的に事件を引き起こしていたことが判明します。だから人を殺すまでには至らず、暦にしても腕をもぐ程度で済ませています(羽川翼は暦が吸血鬼化した事件を知っていて、この程度は暦にとって大したことではないと判断してやっていると見られます)。そしてその博識さで、怪異の専門家である忍野メメの怪異対策をことごとく跳ね返しました。

ブラック羽川に歯が立たない忍野メメ

 羽川翼の博識ぶりは暦もかねてから感心しており、暦に「お前は何でも知ってるな」と感心されると「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」と返答することが通例となっていました。分析力や推理力など頭の回転も並外れており、必ず解答にたどり着くという完璧超人ぶりですが、ブラック羽川になって超常能力を身につけたことでやや傲岸不遜となったのか、「何でもは知らないわよ。知っていることだけ」という謙虚な態度を忘れたことにより、自分よりはるかに頭の回転の悪いはずの暦の「肉を切らせて骨を断つ」捨て身の戦法(胴体から真っ二つにされているので本当に文字通り「捨て身」)に不覚を取ることになりました。

大太刀・心渡り

 しかし、ブラック羽川を挑発するためにあえて行っていたのでしょうが、暦もかなり辛辣なことを言っていましたね。羽川翼もストレスをあそこまで溜め込むくらいなら、世間一般の子供達のようにぐれるとか遊びまくるとかした方が良かったような気がしますが、そうできない、限りなく善の方向にねじ曲がって言ってしまうのが羽川翼という存在のありようなのでしょう。その結果およそ人間離れするほどに「正し存在」になってしまい、そこにいるだけで周囲の人にとって迷惑千万な存在になってしまいました。羽川翼にそこにいると、自らの邪悪さ・卑小さ・貪欲さなど、普段は自ら瞞着しているもろもろの悪徳が、羽川翼という限りなく清らかな鏡を前に全て白日の下に晒されてしまうのです。これはブラック羽川以前に羽川翼そのものが一種の怪異ですね。

もはや存在が怪異級の翼

 吸血鬼・忍の助力もあってブラック羽川は一旦姿を消し(「化物語」の「つばさキャット」で復活しますが)、羽川翼はゴールデンウィーク中の事件の記憶を全て失ったそうですが、事件の元凶は羽川翼自身だと看破した忍野メメは凄いですね。この人がいなくなったから「偽物語」はややパワーダウンしたという感じがしていました。羽川翼は「ストレスを貯めない照魔鏡」になって欲しいのですが、実際には品行方正に振る舞うことによるストレスを溜め込む癖をなくすことができず、今度は暦が戦場ヶ原ひたぎに奪われたことによりストレス充填120%で再び猫化することになります。

心渡りによって怪異と分断される羽川

 「猫物語」には「猫物語(黒)」のほか、「猫物語(白)」があるようなので、いずれ羽川翼については改めて映像化されることでしょう。それにしても羽川翼及び「障り猫」やブラック羽川を演じる堀江由衣、長台詞の嵐お疲れ様でした。ほっちゃんの凄さを改めて再認識させてもらいましたよ。流石私が「好きな声優さん」として選んだ13人衆だけのことはあります。

忍

 以前は暦は羽川翼と付き合えばいいのにと思っていましたが、今回「猫物語(黒)」を見て、戦場ヶ原ひたぎを彼女にしたことは正解だったのではないかと思い始めました。羽川翼を「助ける」「救う」みたいな不遜な動機での交際は羽川翼に失礼だし、彼女と対等な関係を築くのは、言っちゃあ悪いけど暦程度の男では無理でしょうから(笑)。「神に最も近い男」(乙女座のアイツです)とか「神の化身」(双子座のヤツです)あたりでも持ってこないと。

 あー誰か冬アニメのお勧めを教えてくれないでしょうかねえ。

エンドカード

好きな声優さん第二期(その2):加藤英美里~多彩な役を演じる「天女」声優

加藤英美里

 三連休の中日は良いお天気となった関東平野部。明日は雨らしいですが、布団を思いっきり干せて世は満足じゃ。気温を結構高くて、ほっと一息という感じでしたね。

 昨日本日とまた二桁に戻って参りました。できればずっと二桁台におりたいものですが。あと、やたらにおねだりしてきたせいか、最近拍手やコメントが多くて非常に嬉しいです。
 
 あと、FC2カウンターがついに3万を超えました。昨年12月15日に2万を突破していたので、30日間で1万のアクセスがあったということになります。1万から2万になるのに43日(11/3→12/15)かかっていましたので、アクセス数は右肩上がり。これからも一日300台のアクセスがあればいいなあと思いますが、自分が楽しく作ってそれが面白いと感じていただければそれが何よりです。

Vサインの英美里

 それでは本日の記事に。好きな声優さん第二期、本日は多彩な役を演じるキュートな加藤英美里です。

歯列矯正が終わった英美里

 小野坂昌也という男性声優がいまして、彼が天女と崇める声優がいて「三大天女」と呼ばれていました。それは能登麻美子、白石涼子、加藤英美里の3人なのだそうです。その後井上麻里奈と伊藤かな恵を加えて「五大天女」となったそうですが、この天女、小野坂昌也に認定されるためには、本人のルックスもさることながら性格の良さが重要視されるのだそうです。小野坂は過去に女性声優で色々痛い目をみて来たらしく、見た目は可愛いくても性格が悪い声優はそこそこいるが、ルックスと性格の良さを併せ持った声優は少ないという持論を持っているのだそうです。

能登麻美子

 能登さんは「好きな声優さん」シリーズ第一回で私も取り上げているくらいなので、全く異論はありません。白石涼子(通称うりょっち)は昨年9月に結婚したそうです。出演作と私の相性が悪いせいかあまり存じないのですが、「ルーンファクトリー3」で主人公のマイスを演じていました。ついでにいうと井上麻里奈は「セキレイ」で月海を、伊藤かな恵は「織田信奈の野望」で織田信奈を演じていましたが、やはり出演作はさほど存じていないので、残念ながら当面当ブログでは取り上げることが出来ないでしょう。この二人は「神戸前向女学院。」というラジオ番組で共演しているんですね。

白石涼子
井上麻里奈
伊藤かな恵

 ということで、能登さん以外に紹介可能な唯一の「天女」加藤英美里についてですが、彼女は東京都出身で1983年生まれの現在29歳です。高校卒業後にアミューズメントメディア総合学院声優タレント学科を卒業しています。彼女に同学院の学校見学を誘い、一緒に卒業した同級生の鹿野優以も声優として活躍しています。

鹿野優以と加藤英美里

 声優デビューは2004年。2007年の「らき☆すた」で柊かがみを演じたことで人気に火がつきました。2008年には歌手としての活動もスタートさせ、キャラクター名義のアニメ主題歌・挿入歌・キャラソンなどを歌う傍ら、個人名義でも音楽活動を行っています。

美人揃いの「らき☆すた」声優陣

 声優アワードでは第2回で新人女優賞を受賞(主として柊かがみの演技によると思われます)、第6回で助演女優賞を受賞(主としてキュゥべえの演技によると思われます)しているほか、第2回には平野綾、福原香織、遠藤綾とともに歌唱賞を受賞(「らき☆すた」のOP「もってけ!セーラーふく」のヒットによります)しています。

おしゃれな英美里

 幼女から大人の女性まで、さらには人外までの様々なキャラクターを演じています。時として少年役を担当しています。以前の写真では口を閉じたままで笑顔にしている写真が多いのですが、歯並びがわるかったせいのようです。歯列矯正が終了してからは綺麗な歯を見せて笑う写真が多くなっています。また近眼で、アフレコ時やテレビ出演時に眼鏡をかけている時がありますが、眼鏡姿もキュートです。

眼鏡の英美里

 また、エミリズムという思想体系を持っているのだそうです。これはインターネットラジオ「Candy boy〜かなちゃんのいぬ間に〜」で提唱されたもので、「まるでエロスを感じられない言葉にこそ、本当のエロスが潜んでいる」として、日常的な会話においてトーンや吐息を調整することにより、エロスな雰囲気を醸しだせるというものです。ニコニコ動画ですが、総集編が作られているので興味のある方はどうぞ。加藤英美里の相方は柚木涼香です。

笑顔が一層美しく

(その1)
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm4762885

(その2)
 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5379852

 それでは私が知っている加藤英美里の演じた役についてです。例によって年代順です。

 柊かがみ(らき☆すた)

柊かがみ

 加藤英美里ブレイクの契機となった役ですね。主人公の泉こなたの友達で、鷹宮神社の娘で4人姉妹の3女です。妹は双子のつかさ。「らき☆すた」の舞台は埼玉県春日部市がモデルとなっていて、かつて東武伊勢崎線沿線に住んでいた私としても非常に親近感がありました。

鷲宮神社

 鷹宮神社のモデルは久喜市にある鷲宮神社で、「聖地巡礼」先として人気になり、初詣の参拝客が大幅に増えたそうです。かがみ・つかさを始めとする柊一家は特別住民票の交付を受けるなど、町おこしに一役かったようです。

つかさとかがみ

 かがみは成績優秀で、将来の夢は弁護士。卒業後の進路希望は法学部です。性格は努力家で見栄っ張りで現実的かつシビアです。他人にはやや厳しく、自分にはやや甘めな処もあったりして、その点をこなたにツッこまれたりしています。家庭科は苦手で料理は上手ではないそうです。

リボンを結んでいるかがみ

 外見はやや癖のあるライトパープルのロングヘアで、リボンでツインテールにしています。瞳は薄い青紫色で、つかさのタレ目に対してツリ目で、典型的なツッコミ役を務めています。

涙のかがみ

 寂しがり屋なところがあり、ツンデレキャラとされることが多いようです。妹のこなたや友人のつかさ、みゆきと同じクラスになることを望んでいるにもかかわらず、自分1人だけが別のクラスに配属されてしまうという残念な結果に強い不満を持っています。 趣味はゲームと読書で、主にライトノベルを読むことが多いようです。

髪型チェンジ!

 2ちゃんねるで開催されているアニメ最萌トーナメントにおいて、2008年に優勝しています。決勝はつかさとの姉妹対決で、姉妹でワンツーフィニッシュとなりました。

リアルかがみん

 前田一稀(ときめきメモリアル4)

前田一稀

 ヒロイン候補の一人で、ボーイッシュで気さくなスポーツ少女でボクっ娘です。女子サッカー部に所属しているストライカーです。身長156センチ、血液型はO型、スリーサイズはB76/W56/H78(三年生時)と小柄でスリムです。

サッカー少女一稀

 実家は自動車修理工場で本人も機械いじりが得意で趣味にしています。主人公が原付バイクや自動二輪を所持している場合、それをカスタム化(ほとんど魔改造)させるイベントが発生します。一方、携帯電話など電子機器の操作は苦手です。母親は物心がつく前に亡くなっており、現在は父と2人の兄の4人で暮らしています。そのせいか、料理が得意など女の子らしい一面もあります。

晴れ着の一稀

 マイナス特技「俊足」を持っており、声を掛けようとしても一瞬で退場してしまいます。これに対抗するには主人公も特技を取得しなければなりません。またランダムで主人公の運動ポイントを上げる「一稀パワー」というプラス特技も持っています。

修学旅行の夜

 トゥーナ(ルーンファクトリー3)

トゥーナ

 ヒロイン候補で、鍛冶屋に住み込みで働いている女の子です。無口であまり人を寄せ付けたがらず、周囲の人間に心を閉ざしています。主人公のマイスにも知り合った当初は冷淡な態度を取りますが、次第にうち解けて笑顔を見せるようになっていきます。

陰のあるトゥーナ

 明るく元気な加藤英美里のイメージとは真逆な感じで意表をつくキャラです。秘密を抱え込んでおり、近づいた人にも影響を与えるからと、人と近づきすぎることを避けていました。

トゥーナの正体

 その秘密とは、マイスと同じくモンスターと人間のハーフであることで、変身時は大型の鳥のような姿になります。おそらく父か母が鳥形モンスターなのでしょう。獣姦というのは稀に聞きますが、鳥姦というのは流石に…。相手はもしや火の鳥?

結婚式のトゥーナ

 羊型モンスターと人間のハーフであるマイスと結婚した場合、人間、羊、鳥が合わさったキメラな子供ができそうで怖いですね。ほとんど悪魔合体。

 八九寺真宵(化物語シリーズ)

八九寺真宵

 ツインテールの小学生で、5年3組に在籍していました。背中に巨大なリュックを担いでいます。主人公の阿良々木暦とは母の日に出会いました。人見知りで慇懃無礼な言葉遣いをします。

不信感一杯の真宵

 慣用句の単語をよく言い間違えるほか、暦の名前を呼ぶ時は毎回のように噛みまくるのがお約束です。毎度のように暦からの出会い頭のセクハラを受け、喧嘩になりますが、暦にとっては会話をする上で一番面白みのある相手です。

まよいマイマイ

 正体は「迷い牛」という怪異であり地縛霊です。両親の離婚で離れて暮らすことになった母親に会いに行く途中、車の信号無視による交通事故で死亡して怪異となりました。「迷い牛」は自力では目的地にたどり着けない怪異なので、事故以来ずっとさまよい続けていましたが、暦らの協力によって目的地に辿り着いくことに成功し、地縛霊から浮遊霊に「二階級特進」(自称)しました。

ただいま帰りました!

 交通事故で死亡したのが11年前なので、生年で比較すると暦より3歳年上の21歳となります。真宵のキャラソン「帰り道」はロリコンホイホイとして有名だったりします。

 キュゥべえ(魔法少女まどか☆マギカ)

魔法の使者・キュゥべえ

 「魔法少女まどか☆マギカ」のキーパーソン(パーソンじゃないですが)です。「魔法の使者」を名乗る、ネコとウサギが混ざったような外見の四足歩行動物です。性別は不明ですが、一人称は「僕」です。

流し目キュゥべえ

 キュゥべえは、魔法少女ないし魔法少女の適性があるとしてキュゥべえが選んだ人間にしか姿は見ることができず、会話もテレパシーで行っています。魔法少女の適性を持つ少女の願いを1つ叶える代わりに魔法少女へと変化させる「契約」を交わします。

キュゥべえくたくたぬいぐるみ

 物語当初は魔法少女や魔法少女候補の少女たちに友好的な態度で接し、様々な助言を与えていましたが、キュゥべえの本当の目的は宇宙の寿命を延命させるため、最も効率の良い第二次性徴期の少女からエネルギーを搾取する(具体的には魔法少女が魔女に相転移する際に発生するエネルギーを回収する)ことであり、地球や魔法少女達の運命に配慮する素振りありません。

キュゥべえTシャツ

 加藤英美里は演じるにあたって、制作スタッフから一切番組の内容が伝えられず、「ただ可愛く演じてほしい」との要求のまま演じていたそうです。ですが、マミが惨殺される第3話で「あれ、おかしいぞ?」と思い、スタッフにキュゥべえの正体について問いただして以降は、「真のキュゥべえ」の心で演じる様になったそうです。つまり3話までのキュゥべえは猫を被っているのではなく、本当に「白キュゥべえ」で、4話以降は「黒キュゥべえ」ということですね。ただ、正体をわかってからも悪役とは考えず、キュゥべえなりに自分の使命を果たそうとしているつもりで演じようと思ったとそうです。

誰もがガッツポーズした瞬間

  同じ姿の別個体が複数存在しており、1つが壊れても別のキュゥべえが現れて役目を果たし、壊れて機能停止したキュゥべえの残骸は別のキュゥべえが「食べて」後始末をします。キュゥべえについては当ブログの6月27日、28日の記事で「魔法の使者・キュゥべえ」として考察を行っているのでよろしかったらご覧下さい。 

 織田信勝/津田信澄(織田信奈の野望)

キャプション付き

 信奈の弟で幼名は「勘十郎」です。周囲に唆されては信奈に謀反を起こす気弱な少年でしたが、本当は野望に乏しく自身も将の器ではないと自覚しており、信奈のことを嫌っている訳ではありません。

外郎を食べる信勝

 大変な美男子で100人近い女の子の取り巻きがいるほどで、特技でもある女装をすると、その辺の女顔負けの美人に変身します。信奈に謀反を許されたおり「津田信澄」と改名し柴田勝家(この世界では巨乳の姫武将)の与力武将となります。

お市になった信澄

 その後、浅井家との同盟のため「お市姫」として浅井長政と政略結婚させられてしまいますが、浅井長政は実は男装の麗人であったため、彼女と性別逆転の夫婦関係を結びます。

すっかり女の子になった信澄


 ブログ「英美里の毎日」のプロフィールによると、好きなものはスヌーピーだそうですが、キュゥべえもちょっと近いかな(笑)。キュゥべえを演じきったことで、演技の幅を一層広げたような気がします。

英美里の毎日

 ゲーム大好きなえみりん、今後も一層の活躍を期待します。

キュートな英美里

ELYSION~永遠のサンクチュアリ~:メイドとはなんぞや!!返答せいッ!!

ELYSION~永遠のサンクチュアリ~
 
 早くも今年2回目のギャルゲーの土曜日。そろそろネタ切れの懸念も出てきつつある今日この頃です。前回「学園都市ヴァラノワール」なんて誰も知らないかも知れないゲームを紹介してみましたが、今回もマイナー系で。本日は「ELYSION ~永遠のサンクチュアリ~」です。

平田だろう!

 タイトルからしてエロゲーだろうと見抜いたあなたは鋭い。スーパーストロングマシーンを平田淳嗣と見抜いた藤波辰巳くらい鋭いです。「ELYSION ~永遠のサンクチュアリ~」は、2000年8月10日にTeriosより発売されたアダルトゲームです。その後、NECインターチャネルが家庭用ゲーム機に移植し、2002年7月25日にドリームキャスト版が、2003年5月1日にはプレイステーション2版が発売されています。私がプレイしたのはこのPS2版です。

 元のゲームは18禁だっただけに過激な性描写があったようですが、コンシューマー機ではこれを排除し、新ヒロインの追加や、より真実に迫る新シナリオが追加されています。メインヒロインは4人ですが、一人を攻略しただけでは真相は全く不明ななままで、全てのヒロインを攻略し、その後攻略可能となるサブヒロイン5人を攻略して初めて全ての真相が明らかになるという、時間を食うやりごたえのあるシステムとなっています。

ドリームキャスト版

 ストーリーは、

 ヴェネツィアにほど近いアドリア海の孤島サンタ・マリア島。島に建つ壮麗な洋館では、世界各地から非合法な手段によって集められたメイド達に囲まれ、一人の老人(テオ・パドリーノ)が悠然たる日々を過ごしていました。
 葛城遼一(主人公)は、はかつてベルリンで内科医を務めていたが、ある事件によりその職を追われていました。蓄えも尽きかけたある日、旧友に誘われた彼は、老人の主治医としてそんな孤島の屋敷に招かれます。そして内科医として屋敷のメイドたちへの命令権を与えられると同時に、彼女らの健康管理を一任されます。さらにはその中の1名を専属メイドとするよう命じられるのですが……。果たしてその真意とは何か?
 老人の真意が読めぬまま、葛城はメイドたちとの19世紀さながらに様式化された奇妙な生活へ入ってゆきます。屋敷内に渦巻く陰謀…見えざる悪意…失われた過去を知る少女…。
 様々な思惑が錯綜し、隠匿する真実とは一体何なのでしょうか……。

チラシ

といったところでしょうか。お察しのとおり、専属メイドに選んだメインヒロインが攻略対象となっていきます。なので複数同時攻略はできません。シナリオはマルチストーリー、マルチエンディングになっているので、プレイヤーをして何度でもプレイしたくならせる様々な展開が用意されています。
 
 ストーリーのとおり、サンタ・マリア島に到着した主人公「葛城遼一」は、その島の主であるテオ・パドリーノと有無を言わせぬ一方的な契約をかわすはめになります。それは、

① 屋敷の主であるパドリーノの健康管理
② それ以下の階級の者たちの健康管理
③ 「ミレイ」「クリス」「ディアナ」「ジェーン」の4人のメイドたちから自分の専属メイドを7日後に選択する

といった奇妙な内容でした。
メインメイド達
          
 7日後に誰を選ぶのか、または誰も選ばないのか、それとも第三の選択をするのかによって、エンディングはバッドエンデを含めて十数種類あります。バッドはともかく、各キャラのグッドエンドは全て見ないとシナリオの奥深さは堪能できないことでしょう。

 ニコニコ動画ですが、PVがありました。これは今回初めて見つけました。あったんですねえ、こういうの。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5643507

 このゲームで特徴的なのは、「メイド」の存在です。メイドと聞いて「萌え~」とか言っていてはいけません。ここで扱われているのは、メイド喫茶とか秋葉原に溢れているメイドの格好をした女の子ではなく、かつて存在した職業としてメイドなのです。

 メイドは、清掃、洗濯、炊事などの家事労働を行う女性使用人を指し、本来は個人宅の使用人のみならず、ホテルの客室担当なども含まれますが、まあ皆さんメイドといえば連想するのは、個人宅で住み込みで働くメイドさんでしょう。

 ゲーム中、主人公が屋敷のメイドが美人ばかりなのを褒めるシーンがあるのですが、その際主のテオは妙な顔をします。彼によれば、メイドは家事のための道具、すなわち家電製品に相当する存在なので、美醜は問題ではないのだそうです。つまり彼からすると、冷蔵庫を褒めるのであれば、「綺麗な冷蔵庫ですね」と言うよりは「冷却能力の高い冷蔵庫ですね」とか「容量の大きい冷蔵庫ですね」と言うべきだろうということです。ちょっと人間扱いしていない感じがしないでもないですが、確かに使用人を評価するのならその能力や業績に応じるべきだというのは理屈に合っていますね。ただ例えば秘書なら、美人であることより有能であることを第一に雇用するべきでしょうが、有能である上に美人なら言うことなしだなとは思います。来客から「美しい秘書さんですね」と言われたら「ええ、そしてとても優秀なんですよ」と返すくらいは普通かな、とか。

返答せい!

 さらに、「メイド道」のような、メイドとはいかなる存在か、どのように主人に仕えるべきかみたいなことが様々な場面で話題になります。さながら独眼鉄先輩のようです。

サンタマリア島と主のテオ・パドリーノ

 そういうわけで、ヒロインを選択した場合も、恋人エンドとメイドエンドの二つのエンディングが発生します。一粒で二度美味しいと解釈するべきか、面倒くさいと取るべきか。私なんぞは欧州貴族でもないのでメイド道なんか全然知らないので、恋人エンド一択でしたが、ヒロインによってはメイドエンドの方が適切な場合もあるようです。なんか雇用関係を離れても「ご主人様とメイド」でいるなんて、某SMにおける「ご主人様(女王様)と奴隷」みたいで、所詮「ごっこ遊び」の延長じゃないかと思ってしまうのですが。

 それでは例によってヒロイン紹介。

 ミレイ

魅麗

 本名は大原魅麗。年齢は18歳で、身長164cm。スリーサイズはB91/W59/H87と日本人としはなかなかな発育ぶりです。さすがはメイド日本代表。

メイドエンドの魅麗

 東京の中堅総合商社の社長令嬢で、裕福な環境で育ったお嬢様ですが、父親が共産圏への不正貿易をネタにパドリーノのファミリーに脅迫されていることを知り、自ら人質として屋敷へ入りました。「21歳になったら自由にする」との約束を信じて過ごしています。

海鳥に餌付けする魅麗

 素直で前向きな性格ですが、お嬢様育ちなので世間知らずで、何でも信用してしまいがちです。屋敷へ入って8ヶ月で、メイドの中では一番新米です。仕事は失敗ばかりで、いつもクリスに怒られています。そのためクリスは苦手なようですが、ジェーンとは気が合うようです。

恋人エンドの魅麗

 音大を目指していたため、特技はピアノ演奏です。どうやらテオ・パドリーノは主人公が専属メイドにミレイを選ぶことを予期しているようですが…。主にキッチン担当。

 クリス

クリス

 本名はクリスティ・マクレイン。年齢は20歳で、身長172cm。スリーサイズはB89/W58/H88。

ベッドに腰掛けるクリス

 幼い頃にアイルランドから移民してニューヨークに定住しました。一家は製薬事業に携わり、新薬の開発に成功したことから財を成しましたが、一家の事業は新種の幻覚剤製造に絡むトラブルに巻き込まれ、やはりパドリーノのファミリーの脅迫を受けます。クリスはパドリーノの脅迫に対抗するため、彼の秘密を探るという目的で屋敷に入りました。

宗教対立?

 メイド生活は2年目で、メイドたちのまとめ役になっています。冷静で何事もそつ無くこなす現実主義者ですが、好きな人の前では子供っぽくなってしまうことも。ディアナとは主義の違いで一歩置いています。クリスは主人公に自分を専属メイドに指名するよう申し出てきます。また彼女の血縁者もファミリー内に侵入しているようですが…

ジェーン

ジョバンナ

 本名はジョバンナ・ロッセリーニ。年齢は19歳で、身長168cm。スリーサイズはB92/W58/H88とミレイと僅差ながらメイド中一番のグラマーです。

鶏をさばくジェーン

シチリア島の観光地の村で伸び伸びと育ったので鶏を絞めたりするのを苦にしません。実家は農園を経営していますが、先祖代々マフィアで、ジェーンの父はパドリーノの組織と敵対するファミリーの幹部です。ジェーンは組織同士の取り引きの結果として屋敷へ入ることになったため、メイドといってもファミリーの連中も一目置いています。

窓拭きジェーン

 ジェーンは全ての事情を知りつつも、現在の暮らしを肯定的に受け入れていて、生来の陽気な性格で誰とでも打ち解けるムードメーカーになっています。アメリカへの移住が夢だそうです。ハリウッド映画が大好きで、自分の名前(ジョバンナ)を英語(ジェーン)で名乗っています。お酒はザルです。主にハウスメイド担当。個人的には一番楽しく暮らせそうな感じですね。

 ディアナ

ディアナ

 本名はダイアナ・ハーディ。年齢は18歳で、身長160cm。スリーサイズはB82/W56/H84とこのゲームでは貧乳担当です。

掃除中のディアナ

 イングランド貴族の家に生まれましたが、愛妾(日本人らしい)の子として生まれたため東洋の血が混じっています。一家は数々の事業を取り仕切る富豪でしたが、現在は没落の一途を辿っています。家族の触れ合いもなく、親代わりのメイドに育てられました。内向的で周囲に関心を払わない傾向を持っています。

幼少期のディアナ

 何の理由も説明されず、ある日突然父親に屋敷へ連れて来られ置き去りにされ、命じられるままメイドの仕事に従事して1年が経っています。幼い頃、人形のように育てられたことが原因で閉ざされてしまった心は、日々の労働や同じ立場のメイド(ジェーンや魅麗)との交流によって徐々に開かれつつあるようですが…。

ディアナとマリア

 実はある時期の記憶を失っています。パドリーノはなぜかディアナを一番近くに置いています。いわゆる綾波タイプ。

 そしてサブヒロイン達です。

 マリア

マリア

 本名はマリア・パドリーノ。身長158cm(おお、ヒロイン黄金身長!)。スリーサイズはB84/W58/H85。

テオとマリア

 パドリーノの孫娘で、マリア主賓のパーティのためサンタ・マリア島に訪れます。普段はベネツィアで両親と2人の兄弟と共に暮らしていますが、両親が多忙なうえ末っ子であるため、自然とおじいちゃん子になっています。月に何度か島に来てはパドリーノと共に過ごしているようです。

ぞっこんになったマリア

 マリアと仲良くなるということは、ファミリーに入るということか……。本人は天真爛漫で良い子なんですが。

お嬢様マリア

 ヘレナ

ドジっ娘ヘレナ

 本名ヘレナ・スタウチェ。アルバニア出身のメイドで、元孤児。ファミリーのブルーノ(無口な巨漢で実は優しい性格。司祭の資格がありミサを執り行う)に育てられました。かなりのドジっ娘です。

メーテルみたいなヘレナ

 メインの4人を全員攻略した後に攻略可能になります。

 マナ

怯えるマナ

 屋敷の庭師であるゲオハルトに虐待されている少女。旧ユーゴスラビア出身で難民として脱出した船が難破し、サンタ・マリア島に流れ着きました。島の者で言葉が通じるのは、ゲオハルトのみです。

笑顔のマナ

 メインヒロイン全員を攻略後に攻略可能となります。イスラム教徒であることが明らかになっているので、時期的にコソボ出身なのかも知れません。コソボは海には面していませんが…。

 フローリィ

フローリィ

 洋館の地下に幽閉されている謎の少女で、ユダヤ系です。メインヒロイン全員とマリアを攻略後に攻略可能となります。

囚われのフローリィ

 テオ・パドリーノの真の目的を知る上で最大のキーパーソンです。実は少年時代のテオと旧知の仲。なぜ彼女は少女のままなのでしょうか…?

涙のフローリィ

 シャルロッテ

シャルロッテ

 本名シャルロッテ・ミュラー。通称ロッティー。コンシューマー機版から追加された新ヒロインです。

アップのシャルロッテ

 マリア専属の最年少メイドで、ミレイ攻略後に攻略可能となります。出身はオーストリアのようで、年齢は15歳位。セロリが大好きです。

 その他の人物。男は必要最小限で。

 テオ・パドリーノ

テオ・パドリーノ

 洋館の主であり、マフィア・ファミリー「コムニオン」の会長を務める老人です。足腰の衰えから、移動は常に車椅子を使用しています。主人公を自分の主治医に指名し、サンタ・マリア島に招く。

 葛城遼一

 主人公となる内科医の青年。ドイツの大学で医学を学んで医者となり、ベルリン医療センターで勤務していましたが、日本人患者真希を巡るトラブルで退職後、自身も心に深い傷を負い、あても無く居食いをしていました。

主人公のトラウマ・真希

 旧友アレックスに誘われ、テオの洋館を訪れることになります。

 シルヴィアーナ

シルヴィアーナ

 通称シルヴィ。洋館のハウスキーパーとテオの秘書を務めている、大柄な美女です。様々な謎の鍵を握る人物です。フランス・プロヴァンス出身で、オカルトの知識に長けています。彼女自身にも叶えたい望みがあるようですが……

 最後にメイドについて。メイドに関してはファイブスター物語12巻の巻末のプロムナードでも若干詳しく語られていますが、メイド全盛期の英国ヴィクトリア女王期にはこんなメイドがいました(基本Wikipediaの解説です)。

脅迫?
 
◇ ハウスキーパー:家政婦ないしメイド長。メイドの仕事に必要な鍵の管理など、屋敷の管理の全責任を負うほか、ほとんどのメイドを取り仕切ります。メイドの人事権も持っており、雇用や解雇なども行いました。相当な下積み期間を経て就く上級使用人です。

◇ レディースメイド:侍女。レディの一切の身の回りの世話をします。女主人の宝飾品の管理なども行います。上級使用人の一種でハウスキーパーの人事権が及ばない特別な地位を持っていましたが、若さが売り物の役職なので、ある程度の年齢になると解雇されたり職替えを言い渡されることも(厳しい!)。

◇ ウェイティングメイド:レディの世話をするので職務はレディースメイドと大差ありませんが、地位的には下位です。

◇ チェインバーメイド:寝室や客室など、部屋の整備を担当する専門職メイドで、ハウスキーパーの管理下にあります。19世紀にはあまりみられなかった種類のメイドですが、クラス的にはハウスメイドより上でした。現在のホテルの客室係の英語表記はチェインバーメイドです。

◇ キッチンメイド:台所女中。コックの指示のもと、台所のひととおりの仕事をこなします。コック(上級使用人の一種で、厨房の責任者の料理人。厨房はハウスキーパーの管理下にはなく独立しています)の管理下にあります。下ごしらえや仕込み、火おこしなどの雑務が中心です。

◇ ハウスメイド:家女中。一般的にいわれるいわゆるメイドはこれです。ハウスキーパーの管理下にあり、特にこれといった専門担当を持たず、文字通り、家中の仕事をひととおりこなします。

◇ パーラーメイド:客間女中。給仕と来客の取次ぎ、接客を専門職とします。ハウスキーパーの管理下にあり、接客担当であったため、容姿の良い者が採用され、制服も専用のデザインであることが多かったようです。メイドの花形?

◇ スティルルームメイド:食品室女中。お茶やお菓子の貯蔵・管理を専門とします。ハウスキーパーの管理下にあり、アフタヌーンティーの習慣が定着した頃に重宝されたメイドです。自らお菓子を作り、パティシエのような仕事もこなします。

◇ デイリーメイド:酪農女中。バター作りや搾乳を専門とします。ハウスキーパーの管理下にあり、主に地方にみられたメイドです。

◇ ランドリーメイド:洗濯女中。ハウスキーパーの管理下にあり、使用人の洗濯を担当するものと、主人およびその家族の洗濯を担当するものとに分かれています。

◇ スカラリーメイド:食器女中。鍋や皿を洗ったり、厨房の掃除を行います。仕事場が厨房なのでコックの管理下にあり、キッチンメイドよりも下級に位置します。駆け出しのメイドが厨房配属になるとますこれになります。メイドの中でも下級ということで、かなり冷遇されることも多かったとか。

◇ ナースメイド:子守女中。ハウスキーパーおよびナース(乳母)の管理下にあります。基本的にはナースの指示を受け、補佐的な役割を受け持ちます。子供を散歩に連れて行くことが中心的職務でした。ナースメイドはほとんどが未成年で、また外出仕事が多かったため、ガールハントの格好の標的となったようです。

◇ トゥイーニー:ハウスメイドとキッチンメイドの両方を兼務するメイドで、両方の仕事をこなすため、両職の「間 (between) 」に位置する、ということからこの呼び名がつきました。下働きで薄給でしたが、両職にまたがるため、かなりの激務でした。いいとこなしですね。

◇ メイド・オブ・オール・ワーク:上記すべての役割を1人でこなすメイドです。あまり裕福でない家では複数のメイドを雇えなにので、1人で家中のすべての仕事をこなす必要がありました。当時のメイド人口の60%がこのタイプのメイドであったという説もあるとか。ヴィクトリア女王期(19世紀後半)においては、使用人を雇うことはステータスシンボルの一つであったことから猫も杓子もメイドを雇いたがりましたが、数は雇えないのでこうなったのでしょう。全てをこなすといっても小さな家なら業務をさほど…という気もしますが。

◇ ステップガール:メイドを雇う余裕のない家で、メイドが「いるかのように」振舞うため、週に1回雇われ、玄関を掃除するメイドです。ヴィクトリア朝のイギリスの中産階級以上では、婦人に手袋をさせて「家事をさせていない」ことを誇示するのがステイタスになっていたことから、すこしでも余裕があればすぐにメイドを雇おうとしましたが、その経済力が無くとも外聞を気にしてこの種類のメイドを雇う家もありました。見栄の塊ですね。

酔ってしまったディアナ

 ……実は私も某国滞在中にメイドを雇っておりました。ああ、殺意の波動を出すには及びません。週に一回の通いで、午前中だけの勤務でしたから。しかも限りなくおばあさんに近いおばさんでした。若いメイドとか期待はしてたんですよ。しかし実際問題として若い子には家事はできないという各国に共通した問題があり、評判のメイドというのは皆年配の女性ばかりでした。

 仕事はきっちりこなすし勝手に物品を持って行くことも無く契約期間は円満な関係でしたが、ステレオを勝手に捨てたときは怒っていました。色々理屈を並べるのですが、要するに「捨てる位なら私にちょうだい」ということだったので、その後不要品が出ると必ず「いる?」と聞くようにしました。いらないと言ったことは一度もありませんでしたね(笑)。

 パートタイマーとはいえ、個人で人を雇ったという経験はあれが今まで最初で最後です。出張したら免税のタバコを買ったり、クリスマスにはシャンパンをあげたりと、私としては色々配慮はしたつもりだったんですが、あちらはどう思っていたかはわかりません。

PC版

彼女とTIP ON DUO:軽快で前向きな失恋ソング

彼女とTIP ON DUO
 
 今日も今日とてお寒うございます。正月休み明けからのウィークデー5日間はやたら長かった感じがしませんか?しかし、明日から三連休だという方も多いことでしょう。

ワシもじゃみんな!!

 またこれかいという全国からのため息にもめげず、久々の故郷である会社員・OLランキング三桁にも負けずに頑張っていきますよ。最近「秒速」関連でコメントがいただけて嬉しい限りです。コミック版はブログ書くためにじっくり読むとまた、精神的ダメージが大きいのであまり連発はできないのですが、さらっと読み流してはきちんとした記事が書けないし。でもおかげで、個人的に抱えていた心のわだかまり(内容は内緒)が解消されたような気がします。昨日コミックの第8話を読んで、今日の昼前になぜだか急に吹っ切れました。少しだけ心が軽くなった、そんな気がします。

 それでは本日はがらっと趣向を変えまして音楽を。今日は今井美樹の「彼女とTIP ON DUO」です。

non・noの表紙を飾る今井美樹

 今日の今井美樹は歌手、そして布袋寅泰の嫁というイメージが強いですが、学生時代は陸上の選手で、83年に芸能界デビューした当初はモデルや女優がメインでした。84年の「輝きたいの」というテレビドラマでは女子プロレスラー役をしたりして。

柳沢慎吾に片逆エビをかける今井美樹

 歌手としてのデビューは86年。オーディションテープを聴いたレコードディレクターがその声に惚れ込んだとか。同年5月に1stシングル「黄昏のモノローグ」をリリースします。私の印象では女優の傍ら歌手活動をしていた人というイメージが強いのですが、歌手活動は既に25年を越えており、むしろ歌手業の傍らで女優もこなしていると解釈した方がいいのかも知れませんね。

黄昏のモノローグ

 代表曲にはかつての結婚式での定番ソング「瞳がほほえむから」(89年)、癒やしの歌声が元気づけてくれる「PIECE OF MY WISH」(91年)、安らぎに満ちたような「Blue Moon Blue」(92年)、自身最大のヒット曲となった「PRIDE」(96年)などがあります。これだけ名曲を出しているのだから、やっぱり偉大な歌手の一人と捉えるべきですね。

瞳がほほえむから

 しまった。一曲ずつ紹介すればネタにできたのに。なんてこったい。だがまだ大丈夫「野性の風」とか「半袖」がある。この二曲はいずれ…。

PRIDE.jpg

 「彼女とTIP ON DUO」は88年8月リリースの4thシングルになります。この歌で今井美樹は歌手としてブレイクしたと言ってもいいでしょう。資生堂’88秋のキャンペーンソングとして使用され、「インテグレート チップオンデュオ」というアイシャドウのCMには本人が出演していました。そのCMはYouTubeで見られます。RD100とYE304が“今井のチョイス”だそうです。

本人出演CM

http://www.youtube.com/watch?v=bMAsWvLxi-o

 作詞は秋元康大センセ。センセは81年から作詞家としても活動してたようですが、87年にはプロトタイプAKB48(これは異論がありそうですね。異論反論は全面的に認めます)とでもいうべき「おニャン子クラブ」も解散していたので余裕があったかも知れません。作曲は上田知華。本人もシンガーソングライターですが、他のアーティストに提供している楽曲の方が有名な感じですね。今井美樹には「瞳がほほえむから」「PIECE OF MY WISH」「Blue Moon Blue」など代表的ヒット作品を提供しています。

ベスト盤「Ivory」

 ちなみに私はこの曲を含むベスト盤「Ivory」(89年)を持っています。「Ivory Ⅱ」(93年)も持っていますが「Ivory Ⅲ」(04年)はベスト盤というよりセルフカバーみたいなので持っていません。
 
 それでは聞いてみて下さい。

 99年のライブ版

99年ライブ版

 http://www.youtube.com/watch?v=tfGfPvY32qI

 09年のライブ版。ゆったり歌っていてボサノバ風。HDありです。

09年ライブ版

 http://www.youtube.com/watch?v=tBXpyiPzbFI

 リリース当時の歌唱と思われる映像。やや粗いですが

リリース当時の歌唱

 http://www.youtube.com/watch?v=_M36xbt4MV0

 別れた彼と、依然連絡を取り合う間柄だった彼女。しかし風の噂で彼に新しい彼女が出来たことを知り、後はどうぞ彼女とご自由に。もう思い出して上げないわとちょっとした捨て台詞を吐きます。ただ、今井美樹の歌は実に軽やかでリズミカルなので、恨み歌というよりは、ちょっと妬いてみせているだけという感じです。不幸な感じはなく、元カレの幸せを祝福しつつ自分も新たな恋に旅立っていこうという前向き感に満ちています。

Blue Moon Blue

 “TIP ON DUO”とは相手を変えるという意味だそうで、ご自由に彼女に乗り換えなさい、私も新しい恋の相手を探すわというニュアンスで歌っています。CMのアイシャドウも二色をワンセットにしたものなので、アイシャドウを変えて使って下さいという意味で「インテグレート チップオンデュオ」と名付けたのでしょう。

PIECE OF MY WISH

 旦那の布袋寅泰も前妻は山下久美子だったり、高岡早紀との関係を報じられたりと色々エピソードがある人ですが、99年に結婚して以降破局という話はありません。去年の8月にはロンドンに移住していますが、娘さん(10歳)が登校拒否状態になって日本に帰りたがっているなんて記事が女性週刊誌に取り上げられていましたがお元気でしょうか。

最近の今井美樹

コミック版秒速5センチメートル(その5):映像版第3話「秒速5センチメートル」相当部分を読む②

岩舟への途

 年末年始バブルが弾けてとうとうランキングは99位。懐かしの三桁は目前。明日辺りは「ソロモンよ!私は帰ってきた!!」と叫んでいることでしょう。

ソロモンよ!私は帰ってきた!!

 さていきなりですが、実は私、年賀状廃止主義者です。海外から帰って以来、自発的に出さなくなっています。来たら返事は出しますが、ずっとスタンプ押しただけのいい加減なやつです。そろそろ空気を読んで貰ってゼロにならないかと思うのですが、いまだに頂いてしまっています。どうせなら葉書よりメールがいいのですが、年賀状はいらないとか言っておいてメールくれなんてとても言えないです。

 こんな私も昔は何枚来るかとか、どんなの書くかで頭を悩ませていたい時期がありました。銀河鉄道999の機関室(真っ暗な中に例の松本メーターぎっしり)を書いたときもありましたが、正月から真っ黒い年賀状を貰った担任の先生は参ったかもしれませんね。

銀河鉄道999の機関室

 こんなのです。これをオールモノクロで。当時は一所懸命に書いていたのですが、今考えると元旦から縁起でも無いですねえ(笑)。

 さて、細々とやってきました「コミック版秒速5センチメートルを読む」シリーズですが、ここへきて反響をいただいてしまいました。拍手にコメントまで。これはやらねばならないと奮起しましたので、「その5」行ってみましょう。しかしこのコミック版、買ったのは2年前で、去年6月に集中連載した秒速の考察の際にも「コミック版を読んでの付記」をつけたくらいに「使用済」なのですが、改めてじっくり読むとまたしみじみと破壊力抜群ですね。「秒速」の半減期はどれくらいなんでしょうか。灰になるまで?

 それでは第8話「END THEME_2」です。まず扉絵。大きな木の根元にもたれるように座る水野さん。両手で携帯持っています。表情がとっても物憂げ。まあ前回の展開から笑顔はありえませんが。この絵で初めて気付いたんですが、水野さんすごくグラマーですね。こればっかりは明里も花苗も敵いそうにありません。胸的には、理紗>明里>(超えられない壁)>花苗といった感じでしょうか。

 一緒に電車に乗る二人。隣り合わせに座っています。謝ろうとする水野さんを遮って「忙しさを理由にしてうやむやにしようとしてたんだ」と自らの“卑怯”を吐露する貴樹。一番連れて行きたくない場所に連れて行くと言います。場所はもちろん、栃木の岩舟です。

 会話を続けようとしますが、隣に座ったガキ共がうるさい。つと立った水野さん、貴樹に背中を向けてメール送信を開始します。これで誰かに似ているなあと思ったら…そうです!「Steins;Gate」の桐生萌郁じゃないですか。

桐生萌郁

 眼鏡掛けてるし巨乳だし。「閃光の指圧師(シャイニング・フィンガー)」だったのか水野さん!こうして隣にいるのに顔を合わせずメールでやりとりをする奇妙な二人。まあガキの隣でやれる会話ではないですが。

 SEの仕事は向いていたし好きだった。だから休みがなくても毎日残業でもその気持ちを保てていれば辞めようとは思わなかったと思う、と貴樹は告白します。しかし「敗戦処理」のプロジェクトに回されてリーダーと対立して達成感のない作業を全て自分一人でやるようになってしまい、充実感とか感動とかいった感情が次第になくなってしまった、と。

 この辺り、映像版第三話冒頭の貴樹のモノローグである
 
 この数年間 とにかく前に進みたくて
 届かないものに手を触れたくて
 それが具体的に何を指すのかも
 ほとんど脅迫的とも言えるようなその思いが
 どこから湧いてくるのかもわからずに僕はただ働き続け
 気づけば 日々弾力を失っていく心が ひたすら辛かった

 そしてある朝
 かつてあれほどまでに真剣で切実だった思いが
 綺麗に失われていることに僕は気付き
 もう限界だと知ったとき 会社を辞めた

の部分なんでしょうね。

 さらに、自分の本当の気持ちを他人に言うなんていままでほとんどしたことがないんだという貴樹。その文面を見て哀しげな表情を浮かべる水野さん。「誰にも本当の心を見せないで こちらが気持ちをぶつけても優しい言葉だけが返ってくるのって虚しいよ 感情を抑えつける必要なんてないのに」と訴えます。そう、第二話で花苗が「もう 私に 優しくしないで」と泣いた理由がこれです。そして前回、同窓会で寄った女子の同窓生が「遠野君の女の扱いには一回行ってやりたかったんだよね!」と叫んだ理由もこれでしょう。「Steins;Gate」の岡部倫太郎風に貴樹に中二病的ニックネームを付けるならば“優しさドS級”とでもいいましょうか。

 すると、お許しが出たならばといきなり本音を吐露する貴樹。「理紗は早く結論を出せと迫る推しの強さが怖いときがある。会社まで来たのはかなり怖かった」……今までほとんどしたことがなかった割にいきなり袈裟斬りですよ(笑)。さすがに赤面して口頭で謝る水野さん。可愛いんだけどなあ。よろしかったら私がお引き受けしますよ?

 貴樹を理解しようとする努力が足りなかったという水野さんに対し、「心が見えない」「やさしくしないでほしい」と何度も言われてきて自覚がある自分が悪いという貴樹。日常に流される自分、一見順調な生活を送っている自分を本当の自分じゃないと思っているもう一人の自分がいるといいます。

 「前に進めているのか監視しているような 大事なことから目をそむけているのを責めているような」という貴樹の文面が理解できない水野さん。思わず「どういうこと?」と再び口頭で質問してしまいます。桐生萌郁ならもの凄い勢いで携帯を叩くとこですが。そして何かに気付く貴樹。甦るあの手紙の一節。『どこかで偶然君に会ったとしても 恥ずかしくないような 人間になっていたいと…』

そういうことかリリン

 そうか、そういうことか、リリン貴樹。貴樹は明里の「貴樹君はこの先も大丈夫だと思う。ぜったい!」の呪縛だけでなく、自分自身の風に飛ばされた手紙の文面にも縛られていたんですね。さて二人は小山で両毛線に乗り換えていよいよ岩舟に向かいます。

 四人がけのボックスシートに向かい合って座る二人。退職するから水野さんの両親に合わせる顔がないというのは一因でしかないという貴樹。かつて持っていた「かつては持っていた真剣な思い。切実な誠実な想い」を保てなかった自分が許せなかったと言います。それは何かと問う水野さんに、遂に貴樹は明里への想いを口に出して告げます。

 彼女が待ってるとか そんなことは思っていない
 でも それでも 他の誰かと未来を誓うなんて
 他の誰かと…ここに来るなんて

 岩舟に到着。そのアナウンスに怯えた表情をする貴樹。水野さんはそっと貴樹の手に触れて「行こう」と言います。

 「何かが貴樹君の心に蓋をしていて それがここにあるなら 私は貴樹君とお終いになんてなりたくないから」

 なんと水野さん、まだ貴樹のことを諦めていません。先に岩舟駅のホームに降り立ちます。振り返って貴樹を待つ水野さん。しかし……ドアの前に立った貴樹を迎えたのは

明里のスダンド

 出たァーッッ!「雪の一夜」の明里の幻影!!。まるでディオのスタンド「ワールド21」の如き強さで貴樹を行く手を遮ります。

無駄無駄無駄無駄ァッ!

 これは動けません!「ごめん…っ」と顔を背けうずくまる貴樹。無情にもドアは閉まり、貴樹を乗せたまま列車は動き出します。水野さんはホームに置き去り。さらに「ごめん…」と言い続ける貴樹。この「ごめん」は、置き去りにした水野さんへの謝罪ではありません。あの日の明里に恥じない自分になれなかったことへの謝罪、つまり明里への謝罪なのです。

岩舟駅の待合室

 呆然と貴樹の列車を見送る水野さん。一人駅を出て周辺を見て回ります。携帯に電話してみるも留守電モード。涙ながらにメッセージを残します。

 「ようやく受け入れられた 私…貴樹くんのこと 最初から 全然わかっていなかったんだって」
 「たぶん私は 貴樹くんの言う真剣な思いが足りなかったんだね」
 「ごめんね そんなくせして ずっと一緒にいたいななんて思ってたの」

 道にくずおれて慟哭する水野さん。そんなに自分を責める必要なんてないのに。貴樹の呪縛は水野さんが原因ではないのです。むしろ水野さんといい花苗といい、呪縛の被害者ではないですか。今の貴樹に寄り添えるのはあの日の明里だけなんです。

 さて列車内。貴樹ははっとして、いつの間にかボックスシートに一人で座っている自分に気付きます。「なにやってんだ…!」

 それはこっちのセリフだ!!慌てて水野さんに携帯で電話するも、電波が届かないか電源が入っていないためにかかりませんというメッセージを繰り返すのみ。暗くなった岩舟駅に戻って周辺を駆け回るも、どこにも水野さんの姿はありませんでした……。

 最後に余ったページに水野さんのイラスト。コーヒーカップを持ってこちらを見て微笑んでいます。ちょっとほっとする絵……と言いたいところなのですが、読者はそういう訳にいきません。この絵どころではないものが隣のページ、つまり次回の扉絵として描かれているからです。

キバヤシ

 この扉絵の威力の前には人類は全くの無力なんだよ!!

な…な…何だってー!!

 さあ、それは一体何か!?待て次回!!コミックを持っている人は改めて見て再び悶絶するも激鬱に沈むもまたよしッ!!

狼になりたい:鳥にも風にもなれずに地を這う者の怨歌

狼になりたい
 
 関東平野部、今日は比較的寒さも緩んで、ちょっと一息付けた感じです。前回の冬もなかなか寒かったような気がしますが、この冬もかなり寒いですね。これでも30~40年前に較べればやはり温暖化が進行しているらしいですけど、進展しているんでしょうけど、どれだけ寒かったんだと思いますね。

 ランキングの方は順調に低下しつつあります(涙)が、本日は拍手を2つもいただきましてホクホクです。コメントも来ているし賑やかでいいですね。懐は寒いですが心が温かい内に本日の本題に行ってみましょう。今日は中島みゆきの「狼になりたい」です。 

親愛なる者へ

 「狼になりたい」は中島みゆきの5thアルバム「親愛なる者へ」に収録されています。「親愛なる者へ」は初めてアルバムで首位を獲得した作品で、1979年3月にリリースされました。

 中島みゆきといえば、松任谷由実と並ぶ女性ニューミュージック・シンガーの双璧ですが、イメージは極めて対照的です。ユーミンの歌から連想するイメージは、山の手・お嬢様・セレブ・ハイソな生活・裕福・レジャー・バカンス……。そういう感じの歌ばかり歌っている訳ではないのですが、そんな雰囲気がします。バブル期に売れまくったのも時代の風潮とイメージが合ったから(バブルの雰囲気にユーミンが乗ったとも言えますが)ではないかと思います。

中島みゆき

 対してみゆきのイメージは貧困・孤独・放浪・垢抜けない小娘・失恋・ひどい世の中・恨み・不平不満……ああ、お先真っ暗だ!もちろんみゆきもそういう歌ばかり歌っている訳ではないのですが、そんな雰囲気がするのです。この暗くて思い作風とラジオでのやたら明るい語り口のギャップにびっくりした青春時代が私にもありました。そう、本人は別にいつも眉をしかめて眉間にしわを寄せたりしている訳ではない(ユーミンだって四六時中華やかに遊び回っている訳ではないですが)のですが、陋巷の人々の人生や心情を深くえぐる、或いは掘り下げるような歌詞を得意としていると思います。ユーミンが人々を楽しませ、自身も享楽的な女神のような存在であるとすれば、中島みゆきはどうしようもなく愚かな愛すべき人類よ、なんて闇の中で呟いている女悪魔……私の独断と偏見からのイメージはそんな感じでしょうか。

疾駆する狼

 さて、「狼になりたい」ですが、タイトルからしてユーミンが絶対に作らない歌だなという感じがしますね。歌詞には高度成長期もほぼ終わろうとする時代の猥雑な雰囲気が良く出ています。夜明け前の牛丼屋(吉野家と名指ししています)に集まった場末の人々。化粧のはげかけた女の子と送り狼(この狼になりたいのではないですよ)の若者が居眠りしています。おっさんは一人でくだでも巻いているのでしょう、見苦しい限りです。自分も唯一の自慢であるナナハンで女の子をナンパしたいのですが、今日は朝早くから仕事があるらしく断念です。

 そんな彼の頭の中を渦巻いているのは「みんないいことしてやがるのに、俺だけどうして…」というやるせない不満。そんな不満を一杯に抱えながら、それでも日常生活を送っていかなければならないやるせなさ。そして彼は願うのです。

 狼になりたい 狼になりたい ただ一度

 何にも縛られない自由な存在というと、鳥が真っ先に思い出されます。「翼をください」なんて名曲もありますし。しかし「狼になりたい」の主人公の若者は、狼に憧れるのです。何者にも束縛されずに大地を疾駆して獲物を狩り、牙を剥いて怒りを示す狼。そう、彼は単に逃避したいのではなく、世界に自分の“怒り”を表明したいのです。獲物(この場合は女の子か)も狩りたいのです。束縛なき自由と“雄”らしさの発揮、これが彼をして狼に憧れさせるのでしょう。

怒れる狼

 この時期、平井和正はウルフガイシリーズを書いてヒットしていました。この人も作品内で狼の高潔や威厳をやたら強調していたので、私も狼に憧れました。この作家、それ以前は虎で、狼の後は幻魔になってしまいましたが、今でもウルフガイシリーズは続けているのでしょうか。映画化された「狼の紋章」でも狼の尊厳とか孤高さは遺憾なく発揮されていました。10月1日付の当ブログ記事で「狼の紋章」を取り上げていますのでよろしかったらご覧下さい。

 実際には狼は群れを作って生活しているので、そんなに自由な訳ではないでしょうし、文字通り“一匹狼”は集団で獲物を狩ることが得意な狼からすれば非常に生きにくいのではないかと思いますが、若者の様々なもの(社会とか境遇とか自分自身とか)への不平不満へのやり場のない怒りを仮託する対象としては狼がふさわしかったのでしょう。

狼の遠吠え

 だったら虎とかライオンの方が強そうだし、陸上最強は熊じゃないかとかいう意見もあるでしょう。しかし虎やライオンは強すぎ、威厳がありすぎるという感じがしますね。特にライオンの雄なんて王者の風格があって、世塵まみれの一介の若者が憧れるには眩しすぎます。また熊は本性とは裏腹に「森のクマさん」とか「くまのプーさん」みたいなユーモラスな感じがあるのでちょっとなりたいという感じがしません。やはりちょっと薄汚れた感があって、悲しみをたたえたような遠吠えをしたり、怒りに満ちた表情をみせる狼がイメージ的には適切なような気がします。

SURF SNOW

 私自身も、憧れるのはユーミン的世界なのですが、実際の心はみゆき的世界に近いかなあと思います。「サーフ天国スキー天国」に行きたいと願いながら吉野家で牛丼の並を喰らっている……。嗚呼、私も狼になりたい。

 YouTubeで聴けます。素人さんのカバーばかりでなかなか本人の歌声をみつけられませんでした。映像はイメージですが、歌声は本人です。

「狼になりたい」の映像

 http://www.youtube.com/watch?v=7cAy_1iiLYs

 男歌なので男性歌手が歌っていないかと思ったら、根津甚八が歌っていました。

根津甚八版

 http://www.youtube.com/watch?v=IjqBAz6TfWM

 無頼と自由と孤独と漂白と……実際やったらすぐに野垂れ死にそうですが、それでも一匹狼って奴には憧れてしまいす。束縛を嫌うという意味で魂の形が近いんでしょうかね。

墨痕:奥右筆秘帖シリーズ第10弾

墨痕
 
 新学期始まりましておめでとうございます。正月休み明けの早起きはさぞやきついことでしょう。もっともこのブログ、取り上げるネタに古い物が多いので、あまり学生さんは来られていないかも知れません。就労者の皆さん(同士よ!)はとっくに朝の寒風に身を震わせたことでしょう。

 そういえばもう一つ気付いたことは、女性の読者が少ないよ~と嘆いておきながら、実際には女性の好みそうな話題をあんまり取り上げていないということですね。餌を撒かずして野鳥の訪れを待つかの如き暗愚ぶりにお口あんぐりです。女性の(特に若くて綺麗な)訪問はもう期待しないことにしましょう。

 ということで煩悩を吹っ切ってというか、ある意味開き直って今日の記事を。ちょうど読み終わったばかりの「墨痕」です。

煽り付き

 11月20日のブログで上田秀人の奥右筆秘帖シリーズを取り上げましたが、ようやく図書館で第10弾「墨痕」を発見しまして。昨年12月には既に第11弾「天下」も発売されているので、いつも周回遅れになりますが、やはり無料の魔力には勝てません。

 借りれぬなら 借りれるまで待とう ホトトギス

 このシリーズ、奥右筆というこれまであまり話題にならなかった役職にスポットライトを当てた話題作ですが、読むほどに江戸幕府は実にサラリーマン社会だなあと感じます。もちろん現在よりも色々な身分差やしきたり、縛りはありますが、未来の人が現代社会を見たら、「江戸時代とあんまり変わらないじゃ内」と思うかも知れません。

 奥右筆秘帖シリーズの登場人物の大半は、己の野望とか欲望に従って動いていて、時代劇に良く出てくる“忠義一筋の侍”なんてほとんど出てきません。主役の一人、奥右筆組頭の立花併右衛門からして、旗本だから将軍に仕えているわけですが、その将軍家斉暗殺の危機に際して同役と

 「上様が代替わりされるのは、我らにとってつごうが悪すぎまする」
 
 「少なくとも敏次郎君(世継ぎ)が、元服なされるまでは上様に生きていただければ」

なんて会話をしています。奥右筆は幕府の役職にあっては大した高官ではないのですが、幕政に関する全ての書類に目を通して吟味する役目を担っており、奥右筆の了承がなければ老中の命令も効果を発揮できないという大きな権限を持っています。これは老中達執政からイニシアチブを奪還しようという五代綱吉によって奥右筆が設けられたからで、そのため奥右筆は老中との折り合いは良くないのですが、将軍の庇護があるので老中達もうかつに手が出せないという構図になっています。

徳川家斉

 自分で判断できない幼君が立つと、ここぞとばかり老中達が現在の奥右筆達を更迭して自分たちのイエスマンを送り込んでくる……これを彼らは危惧しているのです。これも幕府の行く末を憂慮してというよりは、自分たちの権限の喪失を恐れているからという方が強いようです。なにしろ併右衛門は立身出世に血なまこになってきましたから。200俵の小普請組(無役)だった彼は必死に運動して役職に就き、さらに業務に励んで400石の奥右筆組頭になりました。シリーズが始まってからは様々な命の危機を乗り越えて、「墨痕」ではついに700石に加増され、騎乗で城に通勤する資格を得るまでになりました。

 ところで平和そのものだったように思える文化文政期ですが、このシリーズでは凄まじい権力闘争が描かれています。自分の息子が将軍になったというのに、現在の身分に飽き足らず自身が将軍になることを望む一橋治済(はるさだ)、幼君の大老となって

寛政の改革を続行したい松平定信、王政復古の機運を高めたい朝廷の意向を受けた上野寛永寺、さらには権力の拡大を企図する老中達、将軍の外祖父になりたい薩摩藩、お庭番から探索・隠密の任務を奪還したい伊賀組同心などが複雑に絡み合って互いに陰謀を画策します。その離合集散ぶりは凄まじく、飼犬にしたと思った者が手を噛みにくることもあります。

一橋治済

 現代社会においても、会社なり組織に属していても、その勤め先に必死の忠誠を尽くしていると断言できる人はほとんどいないのではないでしょうか。大抵はお金とか生活維持とかが主目的ですよね。自己実現なってちょっと高尚な理由がある方もいるかも知れませんが、そういう人は幸せかもしれません。まあ自分の目的と会社なり組織の目的が合致していればいいわけで、一部の職種を除いては生死をかけて職務を全うしようとするまでの覚悟はないでしょう。

 ただ、このシリーズでは、ごくわずかながらそういう存在もいるのです。例えば将軍家斉にはお庭番が、それこを身命を賭して仕えています。その父一橋治済は御三卿で、家臣の大半は旗本・御家人の出向者ですが、元甲賀忍者の名門望月家出身の冥府防人とその妹の絹は関税に忠誠を誓っています。二人だけとはいえこの兄妹がやたら強くて誰も歯が立ちません。そして立花併右衛門にもようやく娘婿に内定した柊衛悟(もう一人の主人公である剣術遣い)がいます。彼がいなければ併右衛門は10回くらい死んでいることでしょう。上野寛永寺にも日光から呼んだお山衆という手足の如き僧兵集団がいます。

松平定信

 一方、松平定信や老中達にも大名なので数多の家臣がいますが、彼らもやはり幕府に仕える旗本・御家人のごとくそれぞれの立場や希望があるでしょうし、何より特殊能力を持つ者がいないので、彼らの野望や陰謀にとってはあまり頼りにはならないようです。数多の家臣を持つよりも、少数精鋭の股肱の臣がいるほうが羨ましい感じがします。水戸黄門一行も少数ながら精鋭揃いで日本中を回ってましたし、時代劇ではヒーローは常に少数精鋭ですね。

 さて「墨痕」では前巻「召抱」に引き続いて上野寛永寺と松平定信が結託して家斉暗殺を図りますが、またもや失敗に終わり、お山衆は壊滅し、定信も野望が潰えたことを自覚します。今後は一橋治済(はるさだ)と家斉の父子対決となるのでしょうか。しかし、朝廷側も新たに東寺から新しい僧侶が派遣されてきたのでまだまだ手を打ってきそうです(反面、一巻から出ていた寛永寺の幹部であった僧侶は死んだようです。なんか特撮ヒーローものの悪の組織の幹部交代みたいですね)。

 併右衛門も将軍の庇護下とはいえ、あまり秘密を知りすぎるようなら殺せとお庭番が言いつかっていたりして油断がなりません。そろそろ結末に向かって走り出すのでしょうか?しかし現在まだ寛政期。家斉も治済も長生きだからまだまだ死なないんですよね……

 そういえば伊賀組組頭の藤林、松平定信と一橋治済に二股かけたり将軍家斉を狙ったり、果ては併右衛門を狙ったりと実に忍者らしく様々な画策を行ってきましたが、ここに来てやはり将軍に付くことに決めたようで、お山衆の暗殺を阻止しましたが、その時のセリフが

 「あたらなければ、どうということはない」

当たらなければどうという事はない

……お前はシャアか!!これは狙ったでしょう、作者(笑)。

 第11弾「天下」も2ヶ月位経ったら読めるでしょうか。どれ、果報は寝て待つとしましょう。

天下

君へ:「中二病でも恋がしたい!Lite」のOPは切なさ胸に染みるバラード

君へ
 
 今日は1月7日ということで、七草の節句ですね。松の内もここまで、さあ者共働けやという日ですが、七草粥でそんな元気が出るんでしょうか。正月の暴飲暴食で弱った胃腸を労るためという目的ならわからないではないですが。

 本日の順位は会社員・OL部門で38位。2日の33位に次いで今年2番目、トータルでは3番目という高位置です。465もアクセスがありました。最近連日300アクセスを超えていて、3万アクセスも見えてきました。ありがたやありがたや。さらに昨日は拍手を2つ貰い、累計51拍手となりました。こんな話題は私しか興味がないでしょうけど、とても嬉しゅうございますです。

 さて本日は「中二病でも恋がしたい!Lite」のOP「君へ」です。先日文句を言っていたかに解釈されたかも知れませんが、好き故の愛の鞭とでも思って下さい。結構好きなんです、中二病関連の話題。

 「中二病でも恋がしたい! Lite」は、公式サイトおよびYouTubeで配信された短編エピソードです。全6話、各話それぞれ5分程度でまさにライトでした。既にYouTubeでの配信は終了してしまったようですが、贅沢なことに、テレビアニメとは別のOPとEDが使用されていました。

 OPが「君へ」でEDが「漆黒に踊る孤濁覇王節」。EDは中二病全開で凄まじく面白いのでこれはこれで別途取り上げずにはいられないのですが、まずはOPから。

 「君へ」も本編のOP「Sparkling Daydream」同様、作詞作曲編曲歌唱全てZAQが手掛けています。「漆黒に踊る孤濁覇王節」も同様で、どれだけいろいろなメロディを作れるんだと、まさに才能に嫉妬ですね。

暗黒虹彩楽典

 「中二病でも恋がしたい!ボーカルミニアルバム暗黒虹彩楽典(Dark Iris Musical Grammar)」に収録されています。またアルバムタイトルが(笑)。収録曲は

01. 君へ:「中二病でも恋がしたい! Lite」OP

02. 覚醒ラグナロク -暗黒黙示録-
歌 : 小鳥遊六花 (CV.内田真礼)

03. でいなばよって☆マサリモ ※ 逆から読むと…
歌 : 丹生谷森夏 (CV.赤﨑千夏)

04. ひるねぶ Diary
歌 : 五月七日くみん (CV.浅倉杏美)

05. Dark Death Decoration
歌 : 凸守早苗 (CV.上坂すみれ)

06. 漆黒に躍る弧濁覇王節:「中二病でも恋がしたい! Lite」ED

で01と06はZAQが、他はヒロイン達が歌っています。

 まずは聞いてみて下さい。

YouTubeのOP映像。HD対応です。

HD版

http://www.youtube.com/watch?v=MytlpSXT5ZI

画像は粗くなりますが歌詞付きです。

モーゼルを撃つ六花

http://www.youtube.com/watch?v=mn4kGbBcJDo

ニコニコ動画ですがフルです。

ニコニコ動画版フル

http://www.nicovideo.jp/watch/sm19676495#!sm19677526

 「君へ」は本編を最終回まで見ると判る六花の想いが実に鮮やかに描かれています。父の突然の死を受け入れられず、自分を押し殺して生きていた時に、自由闊達に思いのままに自己表現する(要するに中二病全開期の)勇太を目撃して、その生き様を自らの支えとし、勇太を憧れのそして恋の対象とするようになったという。そう、勇太の高校生活への希望は「中二病を卒業して恋がしたい!」であるのに対し、六花こそが「中二病でも恋がしたい!」だったのです。

 この世界の小さな場所で
 君の姿を 見つけたあの日
 風を受けて 笑っていたね
 私の心が染まっていった

 
 このあたり、勇太を初めて見た六花の気持ちそのものです。

 運命とか永遠とか壊してでも側にいる
 明日よりも今 大好きだよ
 終わりなんてこない だから もっと
 美しさも素敵さも なくていいから
 狂おしいほどに愛させて

 
 さあ中二病全開で恋愛モードに入っています。熱狂的に勇太を愛している六花の心の内側はこんな感じなのでしょう。

 「Sparkling Daydream」の方は明るくて生き生きしてて脳天気風な中二病的恋愛を描いているのに対し、「君へ」は切々と歌い上げるバラード調の歌です。Liteは分量も内容もまさにライトなのですが、それにそぐわない重さを感じます。本編の7話以降のOPは「君へ」の方がふさわしいのでないかと思います。2クール続くアニメは後半にOPを変えたりしますが、さすがに1クール作品では無理なのでしょうか。でも既にちゃんと良い曲ができていたので、あえてやっても良かったような。

 それにしてもZAQ、多彩な顔を見せる歌手ですね。ニコニコ動画からブレイクしたらしいですが、これほど上手くても運良く切っ掛けが掴めないと世に出られないのでしょうか。ツキがなかった歌手や音楽家や芸術家や作家がどれだけいるんでしょうね。

 モーゼル拳銃
 
 ちなみに「君へ」のバックで六花が撃っている銃はモーゼルのM712と呼ばれるモデルですね。製造年からM1932とかモーゼル・シュネルフォイヤー(「速射」)とも呼ばれます。モーゼルは拳銃なのにフルオート射撃が可能で、サブマシンガンの代用としても使われたそうです。

六花のモーゼルを握る勇太

 六花の部屋に飾られたストック付きのモーゼルM712を見た勇太が飛びつくシーンがありましたが、モーゼルはそそるものがありますよね。私も中二病かな?でも昔やはり持ってはいませんでしたが、モーゼルは好きでした。六花の銃はストックが付いていていかにもサブマシンガン的用途に向いてそうに見えますが、実際にはモーゼルでのフルオート射撃はストックを使用しても振動が大きすぎて命中精度は期待できず、弾幕を張るという目的にしか剥いてなかったようです。

モーゼルM712

 ピストルとしてはかなり大型ですが、通常の自動式拳銃ではグリップの中にある弾倉が引き金の前にあるため、グリップは「箒の柄(ブルームハンドル)」と言われる独特の形状をしており、掌の小さな人でも握りやすくなっています。だから小柄な六花でも発射可能でしょう。

コルト・ウッズマン・マッチターゲット(上)とターゲッツマン(下)

 私もモーゼルは中二の頃くらいまで好きだったのですが、その後好きになったのはコルトのウッズマン・マッチターゲット。漫画雑誌(多分少年キング)の裏表紙のマッチターゲットのモデルガンの宣伝が掲載されていて、ワイルド7の飛葉大陸がバイクに乗って格好良くマッチターゲットを構えているイラストを一目見て恋に落ちました。その下のターゲッツマンも格好いいでしょ?

飛葉大陸モデルのウッズマン

 実際には飛葉ちゃんはマッチターゲットの付かないただのコルト・ウッズマンの銃身を切ったものを使ってましたが。実際には22口径で威力が低いため、競技用にはいいけどドンパチには向いてないようです。漫画では倍の44口径に改造されたものとされていましたが。44口径とか45口径のコルト・ウッズマン・マッチターゲット改があったらぜひ欲しいです(実物は改造どころじゃすまないでしょうが、モデルガンなら魔改造で何とか)。

 おっと話題がすっかり音楽から離れてしまいましたよ。いかんいかん。続きはまた今度。「銃」のカテゴリーを作る勇気はまだありません(笑)。

好きな声優さん第二期(その1):釘宮理恵~「傲嬌系女王」くぎゅ

釘宮理恵
 
 拍手が計50に達しました。嬉しいです。もっと頂けたらとても喜びます。またサブジャンル会社員・OL部門でも48位と再び50位以内に復帰しました。ありがとうございます。

 いよいよ明日から本格始動という方も多いことでしょう。学生さんは明日も休みかな?そんなアンニュイな日曜日(まあ日曜日の夕方以降というのは大抵憂鬱になりがちですが)を少しでも明るくすべく、本日も声優さんを紹介していくことにしましょう。

 とりあえず昨年中に13人衆は完成したのですが、今後は第二期ミラージュナイトを発掘していくことにしましょう。その第一弾は、ツンデレ女王の異名を持つ釘宮理恵です。

あどけない感じの釘宮さん

 釘宮理恵は1979年5月に大阪で生まれ、熊本で育ったそうです。声優を志望したきっかけは、高校時代に所属していた放送部でアナウンサーをしていたところ、同級生に褒められたことだそうです。うんうん、放送部はいいねえ。リリンの生み出した部活の極みだよ。

カヲル君も激賞

 98年にゲームで声優デビューを果たしますが、同年まだ声優志望だった釘宮理恵の部屋を爆笑問題の太田光が訪問したところ、あまりに殺風景な部屋だったために太田に怒鳴りつけられた(多分仕込みでしょうけど)そうです。どんな部屋だったんでしょう?この声質からはオノコ達はひときわメルヘンチックな部屋を想像してしまうので、落差が激しかったんでしょうね。

アフレコ中のくぎゅ

 当初は声質から主として幼年から10代の少女役を演じていましたが、後に少年役にも起用されて演技の幅を広げました。「十二国記」の泰麒とか良い感じでしたね。その声質は…もう皆さんご存知でしょうけど、聞けば判ります。

 YouTubeにアップされているボイスサンプルです。まずはその1。

 http://www.youtube.com/watch?v=pePuU3luhos

 続いてその2です。

 http://www.youtube.com/watch?v=AWcoRQFzpTA

夏服の釘宮さん

 釘宮理恵の熱烈なファンは“釘宮病”と呼ばれ、しばしば度を超した愛情表現を行うことで知られているそうです。患者は日本に留まらず、2010年1月に関連書籍の販売促進サイン会を台湾で行った際には、現地のファン約1000人が殺到して混乱状態となり、「暴動のようだ」と表されるほどの騒ぎとなって現地メディアで報道されています。

台湾の自由時報で報道される釘宮理恵の訪台

 記事をよく見ると「傲嬌系女王釘宮理恵」なんて書いてありますが、傲嬌系ってツンデレのことなんでしょうか?傲慢の「傲」がツンで、愛嬌の「嬌」のデレということなら、ニュアンスは伝わってくる気がしますね。

 それでは釘宮理恵の演じた役について……なんですが、「くぎゅと言えばこの役だろ!」という思い入れが皆さんそれぞれにあるかも知れませんが、私がちゃんと見ていない場合は非常に多くてですね…つまりシャナとかルイズとかいう代表的なツンデレキャラは未見なので取り上げません。ファンからするとストライクゾーンではないキャラ紹介になってしまうかも知れませんがどうかご勘弁を。例によって年代順です。

 
 泰麒(十二国記)

泰麒

 「十二国記」は小野不由美の異世界ファンタジーです。続編を楽しみにしているのですが、なかなか出ませんね。2002年にNHKでアニメ化されていますが、原作が未完のため途中で終わっています。

泰麒と女怪・汕子

 この十二国記の世界では、その名のとおり十二の国があり、中国神話的世界となっていて妖魔や神仙が存在しています。12の国は神獣・麒麟が天意に従って選んだ王が統治しています。王や王が任命した高官達は神仙として不老不死になりますが、(殺傷可能な特殊な武器はあります)天意に従う形で国を治めなければならず、道を外れれば麒麟は病にかかって死んでしまい、王もまた死ぬことになりますます。各国の王とそれを選ぶ麒麟、政治に関与する高官や軍人達の物語ですが、天意とは一体何なのか、現実世界との関係はどうなっているのかという世界の根本に関わる謎が提示されているのですが、解明されないままに停滞している状態です。

魔性の子

 泰麒は戴極国の麒麟ですが、蝕にという異常現象により日本に流され、人間の子として10年ほど育ってから連れ戻されるという特殊な経歴を持っています。その後泰王を選びますが謀反により角を斬られた衝撃で再び日本に舞い戻り、6年間人間世界で暮らしました。人間としての名前は高里要といいます。そして異世界の存在が現実世界に干渉したときに沸き起こる恐怖を描いたのが、十二国記の外伝的作品「魔性の子」です。

傲濫

 麒麟は本来天真爛漫なのですが、人間として育てられた経緯から「出来損ないの麒麟」と卑下する自虐的な性格になっています。通常の麒麟は金髪というか金色の鬣を持っていますが、泰麒は黒い鬣を持つ黒麒麟です。黒麒の誕生は大変な吉兆とされています。使令(僕としている妖魔は傲濫のみですが、これは饕餮(とうてつ)という伝説的な怪物です。他に全ての麒麟に必ずいる保護者的存在の女怪・白汕子(はくさんし)がいます。
 
 松平瞳子(マリア様がみてるシリーズ)

松平瞳子。隣には「私の嫁」志摩子

 主人公福沢祐巳の妹(プティ・スール)です。演劇部に所属しており、長い髪の両側につくった縦ロールの髪型が特徴的で、作中では聖などに「電動ドリル」と例えられています。

瞳子アップ。やっぱり隣に志摩子

 祐巳の姉・祥子とは遠縁にあたり、慕っています。反面祥子の妹である祐巳にはやや敵対的で、祥子を「祥子お姉さま」と呼んで祐巳を挑発するなどしていました。

髪型が似ている祐巳と瞳子

 1年生ながら文化祭公演のメインキャストに抜擢されるなど、女優としては才能があるようです。クラスメイトや祥子には愛くるしく振舞いますが、実は全て演技で、誰かに頼ることや同情されることを嫌う性格からその本性を隠しています。なんか「アマガミ」の絢辻詞みたいですね。

悪そうな表情の瞳子

 水瀬伊織(THE IDOLM@STERシリーズ)

当初の伊織

 プレイヤーがプロデュースするアイドル候補生の一人で、育ちが非常に良い令嬢です。性格は基本的に我侭で、自分の思う通りに物事が進まないとやたらに怒ります。プライドも高く、非常に勝気でキツイ態度が目立ちますが、内面的には細やかで思いやりがあり、気遣いなどもかなりできるのですが、それを表に出すことはほとんどないためにツンデレと言われます。まさに釘宮理恵の適役ですね。

伊織フィギュア

 前髪がアップではっきり出たおでこと、いつも抱いているウサギのぬいぐるみが特徴的でしたが、「2」ではカチューシャが変わり、髪型も変更されました。しかもプロデュース不可となったことはかなりの波紋を生んだようです。

イメチェン後の伊織

 釘宮理恵はアイドルマスターのライブには度々出演しており、2010年7月に開催されたライブではソロで歌った後に感極まって泣いてしまい、MCで言葉をつまらせたりもしたそうです。

アイドルマスター2の伊織フィギュア
 
 久慈川りせ(ペルソナ4)

久慈川りせ

 高校一年生で、短期間で準トップにまで上り詰めたジュニアアイドルで通称「りせちー」。実家は豆腐屋をやっています。 ツーサイドアップの髪型が特徴の美少女(アイドルなら当然)ですが、突如芸能活動を停止して実家に戻ってきました。原因は、アイドルとして作られた「りせちー」というキャラクターを演じ続けることで、本当の自分が分からなくなったためでした。

りせフィギュア

 そういう訳で登場時は鬱っぽいローテンションな言動が多く、ツンデレならぬヤンデレキャラかと思いましたが、本来の自分を取り戻してからは明るく無邪気で人懐っこい本来の性格に戻ります。純真で他人の悲喜も敏感に察知する高い感受性と優しい心を持つ反面、デビュー前にイジメに遭った経験と、芸能界でただならぬ苦労をしてきたためか、ドライで落ち着いた発言をする事もあります。

りせとペルソナ

 主人公に救助されて以降、主人公に対しては熱烈な好意を抱き、空気をあえて読まずに恋のアピールを行います。アルカナが「恋愛」なのでそれも仕方ないかなと(笑)。千枝や雪子の突き刺さるような視線が痛い主人公でした。

眼鏡のりせ

 ペルソナは情報支援に特化した探索系能力のため、戦闘に直接参加はせず、ダンジョン探索や戦闘ナビゲーションでメンバーを支援します。戦闘中も実況中継のような喋りを見せますが、可愛らしいので男性陣はやる気が出るというもの(女性陣はどうか知りませんが)。

水着のりせちー

 ちなみにこのゲーム、ヒロインセレクトが可能なのでそのうちギャルゲーとして土曜日に紹介しようかなとも思っていますが、最初に選択したヒロインは当然(?)りせちーでした。 

 片岡優希(咲-Saki-)

元気っ娘片岡優希

 美少女麻雀バトル漫画「咲-Saki-」にあって、主人公の咲と同じ清澄高校1年生です。和とは中学時代からの友人です。お気楽にして豪快な性格で、タコスが大好きです。それ以外でも、タコ焼きなど「タコ」が付く食べ物はすべからく好きで、食べると元気がでます。

タコスをむさぼる優希

 麻雀では速攻型の打ち手で、東場では無敵の強さを発揮するが、南場になると集中力が切れて失速する先行逃げ切り型です。東場での攻撃力は清澄高校メンバーでも随一で、東場しかない予選などではほぼ無敵の強さを見せます。半荘戦でも並の相手なら大リードを守って悠々と逃げ切れるのですが。

優希のフィギュア

 点数計算ができないというショボショボな理由で先鋒を務めますが、作品内にあっては先鋒に各校の最強クラスが集まる傾向が強いため、チームが勝ち進むと当て馬になってしまいがちで、今一ついい成績が残せなくなります。

やたらハイテンションだけどツンデレではない優希

 「だじぇ」や「じょ」などと特徴的な喋り方をしています。百合色の強い作品にあってまったく百合っぽさを見せない稀有な存在なんですが、相手の男はこれでいいのかという感じです。いや、いいですけどね。

この男と付き合うのか?

 ハス太(這いよれ!ニャル子さん)

ハス太

 「名状しがたきもの」ハスターであるところの、ハスター星人です。ハスターの化身である「黄衣の王」にちなんで全身黄色づくめの服装をしています。

制服姿のハス太

 小柄な美少女のような外見ながら、残念なことに男です。風の邪神の首領であるハスターだけあって戦闘能力は高く、風を操るほか、本気になれば雷や氷も操ることが出来るようです。

美少女にしか見えない残念なハス太

 宇宙ゲームハードメーカー「カルコサ・コンピュータ・エンタテインメント」の御曹司で、「曲がり角でぶつかる」というベタなイベントで主人公の真尋に一目惚れし(ウホッ)、真尋と「がったいしたい」と願っています(アッー)。

真尋に迫るハス太

 ニャル子やクー子とは同級生ですが、2人とは違って邪気のない癒し系の性格で照れ屋です。3人の邪神達の中では比較的常識的で、真尋からは弟分のように思われています。

 最後に、釘宮理恵といえばツンデレということで、このような商品も販売されています。

 SEGNITY
ツンデレテレビSEGNITY

 ワンセグの携帯テレビですが、ナビゲーション音声を釘宮理恵が担当。最初はツンですが、愛用しているうちにデレになるとか。実は昔ちょっと欲しかった(笑)。

ツンデレカルタ

 ツンデレカルタ

カルタの一部

 ツンデレ美少女の発言がカルタになっています。読み手を釘宮理恵が務めています。

ツンデレ百人一首

 ツンデレ百人一首

百人一首の一部

 ツンデレシリーズ第二弾。当然読み手です。

ツンデレタロット

 ツンデレタロット

ツンデレタロット

 ツンデレシリーズ第三弾。各アルカナのツンデレキャラを演じているようです。

 「傲嬌系女王」の座は当面揺らぎそうにない釘宮理恵。取りあえず個人的には時期不明ながら本年中に放映されるらしい「這いよれ!ニャル子さんW」に期待大です。

若い頃の釘宮理恵

学園都市ヴァラノワール:惜しくも名作になり損ねた…

学園都市ヴァラノワール
 今日は小寒。いよいよ寒の入りです。寒いわけですね。省エネは大事ですが流石に今日みたいな日にはエアコン使わせて下さい。20度に設定してますので~。

 本日のサブジャンルのランキングは51位。とうとう50位以内から陥落しました。この順位で陥落なんて単語を使う日が来るとは思いませんでしたが。

 さて、ギャルゲーの土曜日。新年一発目は何にしようかと色々考えていたわけですが、突如思い出した「学園都市ヴァラノワール」を言ってみましょう。誰も知らないマイナー作品かもしれませんが…

だがそれがいい!!

……え~「学園都市ヴァラノワール」は2002年10月にアイディアファクトリーからプレイステーション2用ソフトとして発売されたアドベンチャー+シミュレーションゲームです。形式としては「サクラ大戦」とか「ギャラクシーエンジェル」に似ています。アドベンチャーパートでクラスメイト達と親密度を上げ、イベントを発せさせたりして、シミュレーションパートではダンジョンに挑みます。クラスメイトとパーティーを組みますが、メンバーに入らないクラスメイトはライバルとなり、攻撃されることも。

 ゲームの前提となるストーリーですが……

チラシ

 魔導世紀1048年、シンバ帝国によって設立されたのが「魔法学園都市 ヴァラノワール」です。戦乱の世の中で、優秀な武将を育成するために設立されたのだそうですが、シンバ帝国が崩壊したことにより、独立国家(都市国家なのでしょうな)として多くの勇者を輩出することになりました。

 この学園の中で、人知を超えた邪神や魔王と戦うための勇者を生み出そうとする機関が「勇者育成学部」です。ここに入れる生徒は、エリート中のエリートに限られていました。 ヴァラノワール中の中等部から英才の呼び名も高い生徒達が集い、「勇者育成学部」への進学を掛けて、実戦さながらの受験を繰り返していました。いつしか人はそれを「受験戦争」と呼ぶようになったそうです。なんか民明書房の本みたいな説明ですね。
爺ちゃん
 ヒロイン=主人公のミュウとお爺さんは学園都市ヴァラノワールで煙突掃除をして暮らしていましたが、ある日、お爺さんはミュウに今まで貯めてきたお金と一本の剣を手渡し、「勇者育成学部」への編入を薦めます。わけが判らないままに、突然始まる学園生活に胸を躍らせるミュウ。彼女が抱くその剣こそ「天魔剣」でした。その剣と、「天才」と呼ばれるリュート・クリスタルとの出会いがミュウの運命を変えていくのでした……

 ということで、主人公のボクっ娘ミュウを操って、学園都市ヴァラノワールを卒業させるのがゲームの目的になります。学園の生徒は、出会いや相性などによって敵対したり仲間になったり、毎回展開が変わる。個性的な多くのキャラクターがこのゲームの魅力となっている。女子24人に男子16人とやや女性優位ですが、一応共学となっています。

ミュウ(左)とリュート(右)

 アドベンチャーパートでクラスメイトと親睦を深め、シミュレーションパートでは共闘してダンジョンクリア(敵もいますが仲間ではないクラスメイトも攻撃してきます)を目指し、手に入れたアイテムは「アイテム合成」で特殊アイテムを作る材料にします。

 ダンジョンは試験を兼ねており、3年間に15回ほどの試験(ちょうど3学期制で中間試験と期末試験をやるとそんな回数ですね)の度に、毎回数人が落第して去って行きますので、クラスは段々と寂しくなっていきます。「え?あの人が!?」というキャラも落第することがあるので、親しくなりたいキャラとはずっと共闘してクリアを目指したいところです。

クラスメイト達

 クラスメイトは、それぞれ特徴のあるクラス(職業)のいずれかに属しています。それぞれの性質と所属するクラスメイトを紹介します。多すぎるので女子生徒のみ!ここは私のブログなので私の意志が最優先!!……こんなだから女性の訪問者が少ないのだ。私は一向に……構うのですが、野郎紹介はやっぱりウザイので初志貫徹。女子でも絵が見つからなかった子は省略します(ひどい)。

バニラ(右)とチョコ(左)

① フリーファイター:戦士ですね。HP・パワー・スタミナが良く成長しますが、SP(MPに該当)は伸びません。野郎ばかり6人です。

② ハンター:狩人というよりはトレジャーハンターでしょうか。平均的な成長しますが、パワーはフリーファイターより下です。4人中女子はローズ・ブラッド1人のみ。

 ローズ・ブラッド
ローズ・ブラッド
 盗賊として天性の資質を持ち、宝の眠る場所を探し当てる特技を持っています。親は元盗賊で、盗みの腕とトラップ解除は既に一流で、入学前から数多くの遺跡を踏破しています。宝物自体には興味が無く、手に入れるまでの過程を楽しむのが生きがいです。趣味は買い物で洋服にこだわりがり、宝物はその資金源となっています。あねご肌で、細かいことは気にしない性格。

③ ライトメイジ:回復魔法を使う白魔導士。HPが伸びにくいです。女性向きなクラスらしく4人共に女子。しかし絵があるのは二人だけ。

 チョコ
チョコ
 バニラとは双子の姉妹で、妹の方です。バニラのことを気遣い、あえて子供っぽく振舞ったりすることがあるなど、本当は大人びている子。バニラの陰に隠れるように付き従い、それと悟られないようにフォローしています。バニラと同じく強大な魔力を有しており、チョコは癒しの魔法を得意としてますが、それは姉の暴走に対処する為に習得したもので、姉のトラブルと比例して能力が増大していくという、皮肉な結果を産んでいます。

 ネージュ
ネージュ
 級長を務め、高い潜在能力を持っていますが、真面目過ぎるて気弱な性格故に勝負に徹しきれず、実力を発揮することができない子です。面倒見が良くて大人びている彼女はクラスの“お母さん”的存在でもあります。主人公のミュウは色々お世話になっていますが、ネージュの方はミュウのようになりたいと思っています。
 
 他にミーネとホルン

④ ダークメイジ:攻撃魔法を使う黒魔導士。SPは良く伸びますがHPが伸びないのはお約束。4人中3人が女子で、魔法系は女性優位ですね。

 ノルン
ノルン
 ミュウの親友の一人で勉強の指南役です。可愛らしく優しい外見とは裏腹に、将来の夢は軍師となり大軍を率いることで、相手の裏をかく戦法を得意とします。父親は大富豪で、眼鏡がトレードマークの女の子。ミュウとナギと3人で遊ぶことも多く、しばしば暴走する2人の抑えるのも彼女の役目となっています。

 バニラ
バニラ
 チョコとは双子の姉妹で、姉です。自分では「大人の女性」を演じているつもりですが、実際には幼い言動や行動が目立ち、トラブルメーカー的存在です。魔力は非常に高く、そこを買われて学園都市に招かれましたが、それゆえに彼女が巻き起こすトラブルも凄まじいものになっています。トラブルの度に妹のチョコが頭を悩ませていることを彼女は知りません。
 
 他にフラスコ

⑤ ブレードランナー:レプリカントを狩りはしませんが、遠距離攻撃をします。HPは伸びにくいです。3人中2人が女子です。

 フレデリカ
フレデリカ
 狙った的は外さない「神の手を持つ乙女」と呼ばれるほどの有名なブレードランナーです。戦争のために失われていく緑と、それにより傷つく動物達を案じ、心を痛めています。本来争い事は嫌いですが、動物たちを救うためならばと、自然を守るための力を手に入れるためにヴァラノワールに入りました。頭脳明晰で、本当は獣医になりたいと思っています。

 他にシエル

⑥ パラディン:聖騎士。回復魔法を使えますがパワーはフリーファイターより下です。スタミナは同等です。4人中女子はグリューネルト1人のみ。ちょっと絵が異なりますが。

 グリューネルト
グリューネルト
 宮廷魔術師の家系に生まれた少女です。親の期待に応えることに今まで何も不満は無く、両親の薦めで学園都市に通い始めるようになりましたが、最近になってそんな生き方に疑問を持ち始めています。誰とでも分け隔てなく接し、相手の気持ちを思いやることができるので、周囲からは好感を得ています。何にも縛られずに生きているミュウには憧れを抱いています。趣味は乗馬とガーデニングで、同じ趣味を持つネージュとは気が合います。
 
⑦ マジックナイト:魔法騎士・攻撃魔法を使え、パワーもフリーファイター並。反面HPが伸びにくいです。4人中3人が女子と女性優位のクラス。3人とも絵があって良かった。

 チャリオン
チャリオン
 なんとなくチャイナな感じの子です。勤勉な性格で成績は常にトップクラスで、また剣や魔法の扱いにも非凡な才能をみせています。実は戦災難民で、戦火にあったとき、日々町の片付けにおわれ、そのときのことが原因で整頓された場所と、形を保った物、つまり角張った物が好きになりました。明るく、前向きな性格。

 ノーラ・ノーラ
ノーラ・ノーラ
 騎士団見習で、剣に魔法に非凡な才能を見せますが、反面これといった特徴もなく目立たない存在でしたが、ヴァラノワール入学選考会に出場して優勝してしまい、学園都市に通うことになりました。無口、無表情で何を考えているのか分からない印象の彼女ですが、本当は年相応の、明るい少女。

 ヘレネ
ヘレネ
 思い立ったらすぐに行動、という直情的な元気娘です。何事にも全力で取り組み、困っている人がいると手を差し伸べずにはいられないため、ライバルの手助けまでしてしまい、損をすることも少なくありません。喜怒哀楽が激しく、思い込みが激しいくおっちょこちょいな性格なため、しばしば暴走します。趣味はコスプレで、将来の夢は世界を旅すること。
 
⑧ サモナー:召喚士。攻撃・回復魔法が使え、特殊技能もありますが、全習得スキル数が少なくなっています。魔法系なので4人中3人が女子。

 リムリム
リムリム
 周りを気にせず常にマイペースで、何を考えているのか分からない観があります。ぼけっとしていることが多く、その行動原理は不可解です。周りに迷惑をかけることはないが、周りを悩ますような言動はしばしば。サモナーとしての資質は高く、また呪文の詠唱を一度聞くだけで覚えてしまうなど、いろいろな意味で常人離れした能力の持ち主です。本人は「皆と一緒にいたいから」という理由だけで学園に通っています。

 ネイル
ネイル
  宝石や珍しい宝物に目がなく、大抵は色仕掛けで、失敗した場合は盗みも辞しません。金銭に余裕があるときはローズから入手することも。かなりの美人で、スタイルもよく、それがために、自分をより美しく見せたいと考えるようになったことが、宝石や宝物に対する執着を生む結果となりました。魔法が得意で、魔力増幅のための魔術文字を胸と額、それに両肩に彫り付けており、普段は見えませんが呪文詠唱のときには魔力増幅の為に浮き上がります。

 他にミュゼット

⑨ ソードマスター:ヤマト(嘘)。剣聖…じゃちょっと凄すぎるので剣豪といったところでしょうか。フリーファイターと同等の攻撃力を持ち、全てのスキルを習得可能な特殊クラスです。主人公のミュウとライバルのリュートがこのクラス。

 ミュウ
ミュウ
 学園都市でおじいさんと煙突掃除の仕事をして暮らしていたところ、ある日お爺さんに一本の剣を手渡され、ヴァラノワールの特別進学科(勇者育成学部中等科)への編入を勧められました。自分のことを「ボク」と呼ぶなど少年のような言動が目立ちますが、料理や裁縫等の家事全般を得意とするなど、女の子らしい一面もあります。 活発で、常に笑顔を絶やさず、こうと決めたらそれを貫き通す性格です。進学した今も煙突掃除の仕事をこなし、家計を支えています。

 リュート
リュート
 他の生徒を大きく凌駕する才能を持つ天才児。リュートは、英雄セーガ・クリスタルの娘であり、父親のような英雄になるのが夢です。 編入してきたミュウと戦って敗れたことから、彼女をライバル視するようになります。 礼儀正しい性格ですが、強気で多少口が悪いところも。 ずば抜けた才能は実際には人知れず努力している結果であり、一人の時には弱音を吐くこともあります。ライバルだけど仲良くなることはもちろん可能です。

⑩ チェイサー:追跡者。フリーファイターと同等の攻撃力を持ち、一部の特殊技能も使いますが、HPが伸びにくいです。3人中2人が女子。

 ナギ
ナギ
 ミュウの親友の一人で魔族と人間のハーフです。攻撃的な言動が目立つが、ミュウとは彼女が編入してからの付き合いで、ナギはお守り役のような存在です。ほぼ毎日と言えるほど忘れ物をするミュウに教科書を見せるのは大抵の場合、ナギの役目です。

 他に緋魅華

⑪ 魔剣士:フリーファイターと同等の攻撃力を持ち、全スキル習得可能とソードマスターと同じような性質ですが、人外(天使とか神とか)の血を持つ者がなるクラスのようです。2人中1人が女子。

 タルナーダ
タルナーダ
 生まれたとき落雷をその身に受けるも、傷一つなく無事であったという逸話を持っています。その落雷が原因で、体内に電気を帯電して自在に操ることができるという特技を持っている「超電磁砲」な子。姐御肌でウジウジした態度を極端に嫌う反面、面倒見が良く、どんな相手とも分け隔てなく接します。荒い言葉使いと激しい気性ゆえ、周囲の人間からは恐れられていまするが、本人はあまり気にしていないのか、諦めているのか、誤解を解こうとする素振りも見せません。リュートに匹敵する戦闘能力を持つ第一級の実力者でもあります。

 と、見ての通りキャラはなかなかに可愛いのですよ。女の子同士仲良くなってユリノワールにすることも可能ですし。ではなぜ評価が得られなかったのかというと、偏にシステム面の不備のせいでしょう。最終試験に合格して仲の良いキャラとエンディングを迎えることが目標ですが、しばしば仲の良いキャラが試験に落ちていなくなってしまいます。しかもランダムっぽいし。試験はダンジョン攻略で、ダンジョンで見つけてパーティーを組んだキャラとの親密度は階層を下る毎に高くなるのですが、キャラの出現がまたもやランダム。セーブ&ロードを駆使しないと狙ったキャラとは組めません。

人物相関図

 しかもダンジョン内での戦闘によりレベルはどんどん上がるのですが、あくまで学園内のシミュレーションなので、実際に死ぬことはない反面、試験が終わるとレベルは再び1に戻ってしまいます。毎回ダンジョンに潜る度にレベル1からスタートするとことの切なさと行ったら!賽の河原の石積みとはこういうものかと思ってしまいます。いくらシミュレーションって言ったって、やれば敵の性質や弱点、ダンジョンでの行動の仕方とかは覚えるでしょう。そういう経験値はやはりレベルアップという形で見せて欲しいのですが…。もちろん、習得したスキルや魔法もチャラです。せっかく苦労して覚えたのに…。

 この他、セーブが簡単にできない、アイテムショップがない、音声があるのはいいけどテンポが非常に悪いなど、有形無形のデメリットに満ちていて、絵柄で萌えゲーかと思っているととんでもないスパルタン&ストイック仕様なんですね。会いたいキャラに簡単に会えるようにして、ダンジョンで必ず仲間にできて、レベルもスキルも継承する。さらにセーブはこまめにできる。これくらい改良してくれるとかなり良ゲーになったんではないかと思います。

DVD上巻

 あと、OVAが上下2巻出ていますが、非常に評判が香ばしいので無視しておくのが無難かと思われます。パッケージだけは紹介しておきますが。

DVD下巻

 忘れていました。最後に先生を。試験官という名称ですが、やはり女教師は外せませんよね。

 リューンエルバ
リューンエルバ
 何18歳の試験官。勇者育成学部を飛び級で卒業し、在学中にソードマスターとなった天才です。その実力は勇者育成学部卒業生の中でも最高と言われるほどで、すでにハイランダークラスの実力を持っています。引く手あまたの彼女がどの国にも仕官しないのは争いを好まない性格ゆえで、試験官となった今も各国からの要請を断り続けています。普段は明るく、温和で優しいので生徒からの人気も高いのですが、極度の酒乱で酔っ払うと女子生徒に抱きついてしまう癖があります。趣味は各地の地酒を見つけては飲むことです。試験官という立場ながら、らしくない言動が目立ちます。

 ということで惜しくも名作になり損ねたヴァラノワール。キャラはなかなか魅力的なのでリメイクを機体したいのですが…やっぱり無理ですか?

ミュウとリュート

コミック版秒速5センチメートル(その4):映像版第3話「秒速5センチメートル」相当部分を読む①

映像版の水野利紗

 いや~今日は寒いですね。真冬を実感します。明日も寒いらしいです。さすが小寒、寒の入りですよ。今年はその前からかなり寒くてマイッチングでしたが、さらに厳しくなりそうですね。

 本日の会社員・OLジャンルの順位は48位。下矢印なのに48位か。4日間連続して50位以内にいるなんてどエライことです。

 さて今日は久々にコミック版秒速5センチメートルを。年末年始は華やかであるべきだと思って自粛していたんですが、三が日も明けたのでいよいよ心まで寒くなって貰おうかと思います。映像版の第3話「秒速5センチメートル」は、たった5分で我々を鬱のどん底に叩き込んでくれる恐るべき作品なのですが、それもこれも第1話第2話があってこそ。第3話だけみたら何がなんだか判らないと思います。また短時間に圧倒的な情報量を詰め込んでいるので、コミックではどのように表現するのか、山崎まさよしの歌の援護射撃もないのだぞと心配していたのですが、映像版ではちらっとしか出てこない水野理紗(名前はコミックで知りましたよ)を事実上のヒロインに据えることで、「秒速」の新解釈を提示してくれました。
 
 で、肝心なその新解釈はどうなのよ、と言えばですね……我らが貴樹、かなりのヒールになってしまっているのです。人によっては貴樹とシンクロ率400%になっているので、「こんなの貴樹じゃない!」と思うのではないでしょうか。正直私も映像版の貴樹は好きですが、コミック版の貴樹はなあ…と思います。ま、うだうだ言っていても仕方がありません。早速内容を追ってみるとしましょう。

 本日はコミック版第7話「END THEME_1」です。表紙は深夜のビル街。長い階段を上っていく貴樹の後ろ姿が描かれています。背中に哀愁が……。

 深夜のオフィス。パーテーションで区切った席には、12時を回っても残業する人の姿がちらほらと。貴樹もその一人ですが、PCの画面が霞んでしまって見えないので諦めて今日は帰ります。家に着いたら午前1時過ぎ。携帯に水野理紗から着信があったことに気づき、ベッドに横になってリダイヤルします。土曜日の夜に会うことになりましたが…

映像版ではチラリズムの水野さん

 そして水野さんのアパート、いきなり退職を宣言する貴樹に驚く水野さん。そりゃ驚くわな。ところで水野さん、映像版では黒縁眼鏡にツインテールとは言いたくないお下げ髪でひたすら地味な感じでしたが、コミック版では眼鏡っ娘ではあるものの、髪を下ろしていてやや地味だけど結構可愛いです。さすが明里・花苗に次ぐ第三のヒロインに昇格しただけのことはあります。

 でもワーカホリックな貴樹の身体を心配していたらしい水野さんはそれに賛成し、労います。退職したらどこかへ行こうと言う貴樹。「理紗の行きたいところでいいよ」とぬか喜び(涙)させています。かつて一度だけ温泉に旅行に行ったらしいです。雪山をバックに照れた二人を写した写真が水野さんの部屋に飾ってあります。

 場面は変わって大学時代の同窓会に参加する貴樹。その中の会話で水野さんとは3年も付き合っていることが判明します。け、結構長いのね。じゃあそろそろゴールインかと水を向ける悪友達に対し、「そういうのはまだ考えていない」とクールに否定する貴樹。女の子のクラスメートが「遠野君の女の扱いには一回行ってやりたかったんだよね!」と絡みだします。どうも大学時代から女性との交際を秘匿する癖があったみたいです。

水野理紗と貴樹

 さらに場面は変わって再び水野さんのアパート。再来週両親が上京してくるという水野さん、夜一緒に食事でもどうかと貴樹を誘います。「…親に会えってこと?」貴樹の顔が怖いです。仕事をやめるつもりなのにそんな状態では会えないと主張する貴樹。水野さんはそんな重く考えなくてもと言いますが、「親はそういうことだと思うに決まっているだろ」と頑なに言い張る貴樹。どうも結婚は本気で全く考えていないようです。まあニート状態で結婚結婚と騒がれても水野さんの方がどん引きするでしょうけどね(笑)。

 翌朝。もう一度話がしたいという水野さんのメールに、忙しいからまた今度と断る貴樹。電車内でうたた寝するうちに出逢ったことのことを夢に見ます。別の会社だけど一緒に仕事をしたことがあったようです。二人とも私服だと学生みたいです。一緒にお茶を飲んで会話をしたら、非常に気があって、気付けばどんどん関係が深まっていったようです。水野さん、映像では見せない笑顔が可愛いなあ。明里の一件がなければ彼女でいいじゃんと思いますよ。

 そしてさらに過去に遡って大学時代の貴樹の恋愛遍歴(?)。別れ話2連発です。一人目の娘は別れを切り出しながら「あたしは遠野君のこと今でも好きよ。でも遠野君はあたしのことそんなに好きじゃないでしょ?」と、貴樹の高校時代からの癖「目の前の彼女のことは見ていない」を看破します。二人目の娘は二股かけていたらしいです。相手には奥さんがいるようです。「背徳感 好きなんでしょ」と挑発する彼女に怒り、「ふざけんなよ!」とゴミ箱を蹴る貴樹。こういう暴力的な貴樹は初めて見ますね。そして見たくはなかった。貴樹はいつも穏やかでないと。

 そして回想はさらに遡って「ずっと遠野くんのことが好きだったの」と涙ながらに告白する花苗。「何人も傷つけてきた。」と後悔する貴樹。それでも水野さんだけは本当に好きだと思っていたのですが…明里の呪縛は全く解けていないかったようです。呪縛されていること自体に気付かないところが明里の呪縛の恐ろしさ。いや、明里は悪くない。私も呪縛してくれ~(マゾか!)。

 全然電話に出てくれない貴樹に水野さんは弱っています。温泉旅行の想い出に浸ったり、「私たちもう終わりなのかな」というメールの文案を打って破棄してみたり。悲しみに沈む水野さんの表情。可哀想です。
 
 一方貴樹。水野さんの着信を確認しながらノーリアクション。深夜の地下道を歩いています。しかし浮かんでくる回想は、水野さんとの初体験直前のシーン。濡れ場はないですよ「秒速」にそれは似合わないですからね。明里の初体験シーンなんか見たくないでしょ?水野さん、大学生時代まで体験なしの処女だったようです。人によっては処女非処女などどうでもいいことかも知れませんが、処女までいただいておいて逃げるとか、どうもコミック版の貴樹は人でなし感が強いように感じます。それを全て明里の呪縛のせいにするつもりなんでしょうか?

 日曜出勤する貴樹。ストーカーと化した水野さんに出くわして驚愕です。「このまま会えなくて伝わらないまま終わっちゃうのが嫌だったの」という水野さんの泣きそうな顔。「貴樹君の気持ちが全然わからないの」と、涙を流しながら一番見せたくないものを見せてと迫ります。

 というところで第7話は終了です。ページが余ったのか、裏面には大学時代の貴樹の彼女の姿。一人目の彼女は生協でお弁当を売るアルバイトをしていたようですね。笑顔が可愛いです。不倫していた猛一人の彼女は塾の先生かな。子供達に見せる笑顔はやはりステキです。コミック版の貴樹はこういう娘達から笑顔を奪ってしまうんだよなあ。

i Love:アニメ「アマガミSS」OP~azusaが歌う“軟水系”ラブソング

i Love
 
 正月三が日なんてあっという間におしまいです。明日はもう出勤かぁ。帰省先から渋滞やラッシュに悩まされながら戻って来た人達も多いことでしょう。明日が金曜日だというのは一応の救いですが。

 本日のランキングは会社員・OL部門で46位。昨日より落ちましたが正月三が日はずっと50位以内。二桁圏は息苦しい感じがしていたのももはや過去の話になってしまいました。

 それでは本日の記事です。深夜アニメ・アマガミSSの第一期OP「i Love」。歌っているのはazusaです。アマガミについてはゲームを中心にアニメやコミックやドラマCDやとメディアミックス展開をしてかなりの人気を博した作品なので、ご存知の方も多いのではないかと思います。各ヒロイン毎に語るだけでも6+2(隠しキャラと妹の美也)で8回は必要なほか、主人公・橘純一の変態紳士ぶりとかサブキャラの魅力なんかに触れればかなりの回数が必要となるので、本年中にはいずれアマガミ・サイクルを開始したいと思っているのですが、とりあえずは歌から。

azusa.jpg

 先日紹介した「ずっとこのままで…」はゲームのEDでしたが、こちらはアニメのOP。第1話から第13話まで使用されました。作詞・作曲・編曲・歌唱とazusaが一人でこなしています。印税がっぽり?azusaは1988年でまだ24歳という若さ。「i Love」は21歳の頃の作品ということになります。早熟の天才か。

 実は2004年9月に3人組のボーカルユニット「スパークリング☆ポイント」でデビューしています。当時は「梓」と名乗っていました。奄美群島在住の歌手希望者約によるボーカリストオーディションが切っ掛けだったようです。シングルを10枚、アルバムを3枚リリースしましたが、2009年に6月に約5年の活動に終止符を打って解散しました。

「スパークリング☆ポイント」右が梓

 梓は解散前の2008年3月からazusa名義でソロ活動を開始し、2010年7月リリースのこの「i Love」で再デビューしました。これまでに7枚のシングルと1枚のアルバムを出していますが、シングルは全てアニメとのタイアップになっています。そのせいか売り上げは「スパークリング☆ポイント」時代を大きく凌駕しています。シングルのうち4曲はアマガミ関連です。

 ちなみに非アマガミの3rdの「夢ノート」は「もしドラ」(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら)のOP、4thの「真夏のフォトグラフ」は「アスタロッテのおもちゃ!」のED、7thの「太陽のサイン」は「武装神姫」のEDです。「もしドラ」以外は見てないなあ…

 Amazonの「i Love」の内容紹介では

 TVアニメ 「アマガミSS」のオープニングテーマ!!
 その透き通るような甘い歌声・・・21歳の女性シンガーソングライター“azusa”のデビュー作!!
 瑞々しく透き通るスウィートヴォイスが心地いい・・・
 期待の軟水系シンガーソングライター!

となっています。「軟水系」という表現は新しいというか風変わりというか…優しく瑞々しい歌声を評してのものなのでしょう。

「i Love」制作にあたっては、高校生のピュアな恋愛を描いた「アマガミSS」らしい、爽やかなキラキラ感を出すことを意識したとazusa本人が語っていますが、確かにメロディも心地よく、ゆったりと歌う歌詞も幸福感に満ちていてとても良いです。

 何はともあれ、とりあえず聞いてみて下さい。

 なかなか動画が見つかりませんでしたが、一応フルで聴けます。

i Loveの動画。大人っぽいラブリー

 http://www.youtube.com/watch?feature=endscreen&v=Mg677L6As6k&NR=1

 こちらはアニメのOP。最終部分にヒロイン達が一人ずつ登場しますが、ラストのヒロインがそのエピソードの主役となっています。故にこれは森島はるか編のOPでしょう。一応HD対応です。

アニメのOPのi Love

 http://www.youtube.com/watch?v=EpgY_jXeRKk

 映像作品「azusa Music Video & Live DVD 〜visuel〜 #1」のダイジェスト。本人が出演しています。

visualの一シーン

 http://www.youtube.com/watch?v=7VFLqbgj1pQ

 会える日まで指折り数えていた
 今じゃ会えない日の方が少ないね
 こんな幸せ誰が予想した!?
 あなたと私がそう恋をした


 アマガミのヒロイン達はみんな同じ学校に通っているので、顔を見るくらいならほぼ毎日見られるのですが、「見る」と「会う」の決定的違いは会話の有無ですよね。会える日を指折り数えて待っている女の子なんて健気でいいです。

 どんな時もこの手を離さないで
 最後の恋にしようって誓ったこと
 今はまだ内緒にしておこうか
 一人でニヤけてる午前0時過ぎ


 高校生で最後の恋とか、どんだけ恋愛遍歴重ねているんだという気もしますが(笑)。何となく歌詞のこの部分は「男殺し天然女王」というすさまじい異名を持つ“ラブリー”こと森島はるかを連想させます。ゲームで自室のソファに寝そべってニヤけているシーンがあるのです。「私の嫁」は本当に可愛いなあ。早く寝ないとお肌に良くないぞ。

ソファでニヤけるラブリー

 愛してる あなたのこと 初めてのキモチよ
 愛してる ずっとずっと 変わらないキモチ


 このフレーズは歌詞を少しずつ変えながら繰り返されます。こんなにも自分を想ってくれる女の子がいるなんて羨ましいぞ、橘純一(主人公のデフォルトネーム)。なおゲームプレイの際は自分の名前でもプレイできますが、リアル志向の強いアマガミにあって、この人の言動だけは常に予想の斜め上をいくので、自分の名前でプレイすると「俺はこんなこと絶対にしない!」という事態の連続となってシンクロ率が落ちるので、素直に「橘さんのお手並み拝見」に徹した方が良い気がします。

まあこういう事態も起きるのですが…

 誰に愛されるのかが問題だ、という意見もあるでしょうが、アマガミに限っては(恋愛の過程で苦労する人もいますが)、みんな良い子なので誰が歌ってくれてもいいなあと思います。隠れキャラのストーカーでも可愛いのでOK。あと妹の美也が実に妹らしい(阿澄佳奈がノッてます)のも好感が持てます。年子ですがこの兄妹に間違いは起きそうにないです。しかし美也、貧相なプロポーションの割に結構モテるようなのですが、なぜ断る?兄を心配するのもいいけど、美也自身にも幸せになって欲しいんだけど(うーん、兄らしいセリフだ)。

美也

 おっと、アマガミを語り出すと止まらなくなって歌から逸脱してしまいますね。今後のために取っておかねば。それでは今日はこの辺で…

中二病でも恋がしたい!(その3):エルシャダイ風に「そんなラストで大丈夫か?」

チャリでの逃避行
 
 本日のランキングはサラリーマン・OL部門で33位。史上2位の高さです。出だしは快調ですが、右肩下がりにならないようにしなければ。といって何ら対策はないんですが(笑)。

 先日最終回を迎えた「中二病でも恋がしたい!」。序盤と中盤で取り上げたのですが、終了後の感想がまだだったの本日取り上げたいと思います。最近のアニメはワンクールで終わるのが多いので、全部見て一回感想を書けばいいかなと思っていましたが、なんと「中二病」は3回目ですよ。実は結構好きだったりして。

 最終回まで見たわけですが、第二期制作は前提だろう、と当初から思っていたので、

① 六花が中二病から脱したかのようにみえた

② しかしそれは母や家族を心配させないために無理をしていただけ

③ 本当の自分をさらけ出していいんだという勇太の叫び

④ 六花めでたく中二病再発!!

という流れはほぼ読めていたんですが、結論から言えば「それでいいのか?」という一言に尽きます。

どこまで聞いたんだおまえは

 高校生にもなってなお「中二」病かよという抜本的なツッコミもありますが、それはひとまず置いておくとして。六花が中二病に罹患した契機は、父の突然の死を受け止められず、葬儀でも涙を流すことができない(=さよならを言うことができない)ままに、状況に流されて感情を押し殺して過ごしていた六花が、中二病真っ盛りのダークフレームマスター状態だった勇太を見て、自分の思いのままに役柄になりきって熱演する姿を目撃して憧れたことにありました。

 自分を特別な存在だと感じたり、特殊な能力があると信じたりというのは、心の片隅で誰もが一度は持った感情なのではないかと思います。神に選ばれた勇者とか、アトランティスの光の戦士の転生とか、人類を新たなステージに導く先覚者とか、宇宙でも有数の超能力者とか、たった一人で世界を支配する秘密結社と戦う孤高反逆者とか、まあ色々な“妄想”があります。もっと可愛らしいのでは、「私は両親の本当の娘ではなく、さる貴族(大富)Iの娘なのに事情があって外に出されている」みたいなものもそういう妄想の範疇だと思います。そういった空想を一度も抱かずに大人になったという人がいるのなら、それはそれで大丈夫か、空想力ないのかといいたくなるのですが、そういった妄想を心の片隅に抱えているだけでは中二病とは言いません。

中二病真っ盛りの勇太

 中二病患者と呼ばれるのは、そういった勝手な自己の妄想や思い込みを、表に出して世間に表現する点にあります。その結果、勇太や六花がそうだったように、他者とのコミュニケーション困難になってしまい、明るい男女交際とかリア充といった、誰もが憧れる“青春”から遠ざかってしまうのですが、周囲からの孤立がさらに自身の妄想展開を加速(この状況も結社の仕掛けた罠だとか魔王の謀略だとか)してしまいがちです。

 そういった状況から脱することをさらに難しくするケースは、ごく少数ながら“中二病仲間”が現れてしまうことでしょう。勇太はさんざんダークフレームマスターを演じていましたが、終始孤立していて理解者が現れなかった(現れなくていいのだけど)ため、孤独に耐えられずに中ニ病の愚かさを自覚し、高校からは明るく楽しい青春を過ごそうと誓う訳ですが、六花の場合は凸守という理解者というか同士が現れてしまい、中二病はますます加熱することになってしまいました。

そんな勇太に惚れました

 六花の中二病は、父の突然の死というトラウマを抱えて極めて抑圧的になった心や感情を解放するために不可欠だった“必要悪”であったと思います。勇太の中二病という自己表現を真似ることによって、六花の心は救済されたのです。一方、おそらく勇太や森夏、それに凸守あたりの中二病は、何らかの必然性とか理由があって発症したものではなく、まさしく中学二年生頃の思春期にありがちな自意識過剰やコンプレックスに由来するものなのでしょう。故に六花は中二病から脱するためには父の死を乗り越える必要があり、それは自分自身の力だけでは困難だったと思われます。

 中二病って、オタク趣味と類似しているところがあるなあと思います。こっそり一人でやっているとか、気のあった友人達とやっているけど、通常は社会生活を送ることが出来ているという場合は全然問題ないと思うのです。普段はOL、休日はコスプレイヤーとかっていう若くて綺麗な女性は私にとってはなかなか魅力的です。OLの部分は学生でも看護師でも弁護士でも構わないわけです。

おじいさんを食い止める三人

 問題なのは、生活の大半を自分の趣味で押し通そうとする場合で、オタク趣味の場合は自分の趣味を至高のものとして他者にも押しつける行為、中二病の場合は自己設定の世界観を他者にも強制しようとする場合が挙げられるでしょう。相手を選んでのことならまだしも、誰彼構わず無差別にこれを行うことは、その人間の社会からの隔絶を生じさせることでしょう。

 まず就職はできませんね。就職は大抵面接があるからです。入試は面接がなければ成績さえ良ければセーフにも思えますが、それ以前に担任の教師の心証とかはいかがなものでしょうか?TPOへの配慮とかオンオフの切り替えができない中二病やオタク趣味は、社会生活を安定的に営む上では相当な障害となるでしょう。

京アニは夜空と星とか光の描写が好きですね

 この辺りで「中二病でも恋をしたい!」の本編に戻りますが、同居することになった母に心配をかけるべきではないとして一旦は中二病を卒業した六花。“他者への配慮”ができるようになるというのは大きな成長といえるでしょう。しかし、この時点ではなお父の死を乗り越えていないので、六花は父の死の直後のような“感情押し殺しモード”になっています。また、敬愛する憧れの勇太から中二病を止めろと言われたためともいえ、他者から強いられた成長ということもできます。

 ラスト、中二病卒業を強制したことが過ちだったと気付いた勇太と共に、六花は再び中二病を再発させます。自分の思うとおりに生きることを選択したといえるでしょう。第二期を制作する以上、六花が中二病を卒業してしまってはまずいので、このラストは仕方ないとも言えますが、やはり私は言いたいのです。「本当にそれでいいのか?」と。

中二病的視点で

 以前の六花に戻るだけでは、勇太や凸守など一部の理解者・仲間以外とはまたコミュニケーションが困難になります。また母や祖父母らに心配をかけたくないという気持ちはどこにいったのでしょうか。家族に心配をかけてでも己を貫くという意志は、一見格好いいけど極めてはた迷惑です。自分から友達になろうと言ったクラスメイトは置いてけぼりですか?

 六花は中二病のままでもいいのです。ただし、それは先ほど述べたとおり、TPOへの配慮とかオンオフの切り替えができるものでなければなりません。要するに家族の前や学校、一般社会では中二病をオフにして、自室とか、例の「極東魔術昼寝結社の夏」の部室に行ったら中二病オンにして思うがままに弾ければいいのです。世の中と折り合いを付けるということはそういうことではないでしょうか?「思いのままに生きる」という願いと「家族に心配をかけたくない」という配慮。これはどちらか一方を選択しなければならないのではなく、止揚(アウフヘーベン)して「普段の生活は平穏に過ごし、仲間内では思いっきりはっちゃける」という行動様式を取るべきではないのでしょうか?うーん、ヘーゲル。

街の灯りが二人を照らす

 「赤毛のアン」ことアン・シャーリィは幼少期から孤児になって、マシュウとマリラの兄妹に出逢うまで非常な苦労をしてきました。アンはのんな逆境続きの生活を、空想で凌いできたのですが、アンの空想と中二病というのは非常に類似していると思います。辛い人生を何とか乗り越えていくためのツールとして活用するのなら、空想でも中二病でも自分に必要だと思われるものは何でも取り入れたらいい。ただ、それに飲み込まれてそれだけになってしまうと、社会から隔絶して孤立してしまい、人生はより一層辛いものになってしまうので、加減というものを習得していかなければならないのです。

 アンはカスパート兄妹に引き取られてからも12,3歳頃までは様々な空想を語ってはマリラをあきれさせていました(徐々にそれを聞くのが楽しみになっていましたが)が、周囲との折り合いが上手くいき、社会生活を順調に送ることになれたミドルティーン以降はまったく空想を口にしなくなりました。アンに言わせれば自分の心の中でそっと抱いていたくなったのだそうです、アンの中二病とも言える空想癖は、アンの人生においてはその使命を終えたのです。

お父さんに言えなかったさよならを

 六花も最終回では父の死を乗り越えたように見えます。今後再発した中二病を発露していくにせよ、いずれは卒業する日が来るのでしょう。アニメ展開的には抱腹絶倒な中二病ぶりを炸裂させなければいけないのでしょうが、リアルな中二病患者達の参考になるような「ソフトランディング」をちゃんと考えて欲しいなと思います。その後大人になってファンタジー作家になる六花とかね。

葬儀で流せなかった涙が今

 小難しい話はこれくらいにして、それはそうと中二病を卒業した凸守は可愛いなあ。学校の成績はトップクラスだし、家庭はとっても裕福そうだし、何が不満で中二病になったのやら。

「更生」した?凸守

 一方、「二代目邪王真眼」を継承したくみん。まさかの高二の中二病デビュー(笑)。勇太に六花が「邪王真眼」を宿すに至った経緯を伝えるために行った仮初めの役柄だったのか、本当に発症したのか。やたら似合うのは間違いないですね。

覚醒したくみん

 第二期では真の邪王真眼の座をめぐってバトルでもするのでしょうか。父親の海外赴任に付いて行った関係で、小中学校には通わず家庭教師を付けていたということなので、案外中二病の素質はありそうですが。謎なのは、六花がどうしてくみんにあそこまで自分の心情を伝えていたのかということです。他に適当な人がいなかったから?一応上級生だから頼りにしていた?邪王真眼の継承者としての素質を見抜いた?別に「継承」の必然性はないのですが(笑)。

やたらに似合う「二代目邪王真眼」くみん

 すっかり中二病を過去の病歴にしている森夏は、本当に普通にいい人になっていますね。この人の場合は上から目線で自己中的な本性を隠して表向き温厚で物腰の柔らかい態度示すようになっていますが、中二病を毛嫌いする割に「極東魔術昼寝結社の夏」にはよく顔を出しているあたり、本性をさらけ出して発散する場として活用しているみたいですね。その本性を見せると男は寄って来なくなるのですが…勇太や誠は眼中にないということでしょうか。

森夏の援護射撃

 形式は人ぞれぞれとはいえ、本当の自分をさらけ出しても構わない「場」があるとすれば幸せなことです。そういう「場」の形もひとぞれぞれでしょうが、上手く活用してなんとかかんとか社会と折り合いを付けて生きていきましょう。社会とか世間は世知辛いものですが、それから完全に離れては人間は生きていけませんし。

 夏目漱石の草枕の冒頭の有名な一節。

再発!中二病!!

 “智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。
 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。”

 そういうわけで六花、不可視境界線の彼方に楽園がないことだけは確かだよ。

勇太に飛び込む六花

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