Sparkling Daydream:中二病患者の恋愛模様

Sparkling Daydream

 11月ももう終わりですね。一番好きな月が終わってしまいます。12月も華やかでいいんですが、地味な11月にひかれるんですよね。

 昨日アクセスカウンターが1万6000を突破しました3ヶ月で1万6000ということは、1か月5000強ということですね。ということは、年内に2万アクセスが可能なんですね。世間にはキリ番なんて言葉もありますが、もし2万を踏んだ方がいたらコメントでも下さい。なにか願いを叶えましょう。ただし私にできる範囲に限りますがね。

ZAQ版

 本日は「中二病でも恋がしたい!」のOP「Sparkling Daydream」です。まず言っておきましょう。shobunoさん、K君、次回のカラオケでは私はこれを歌いますから。もちろん店員さんが酒を持ってきてからね。まあバッティングすることはないでしょうけど。

 この曲はZAQのデビューシングルです。ZAQは3歳よりピアノを学び、大学時代に声優の茅原実里のライブに感銘を受けて歌手になる決意をして、手当たり次第にオーディションを受けて全滅したそうです。2011年5月にニコニコ動画に投稿デビュー(そういう言い方でいいのでしょうか)し、歌唱力の高さや声の使い分けや演技力、そして楽曲のアレンジ力が評価されたそうです。また作詞家・作曲家としても活動しており、「咲-Saki-阿知賀編episodeofside-A」のED「SquarePanicSerenade」の作詞作曲編曲などを行っています。年齢その他不明ですが、まだ若いことは確かでしょう。

OPでの六花

 で「Sparkling Daydream」ですが、直訳すると「輝く白昼夢」とでもいうべきでしょうか。まさに中二病患者にふさわしいですね。CDジャケットは表面が青いウィッグを被ったZAQ本人、裏面が六花のアニメ柄となっています。

OPの森夏

 アニメで聞ける一番はすごく明るく爽やかな曲調で、ZAQの歌声も綺麗なのです。PVのZAQの表情とかはどうにかならなかったのでしょうか。もっと可愛く演じた方が良かった気がするのですが。

 アニメのOPムービーはもっぱら目がちかちかすると言う評判で、確かに目が疲れます。京都アニメーションらしいといえばらしい展開ですが、画面の左右で頻繁に絵が変わるので疲れますね。眼帯でつくるハートとか、アイディアも満載なんですが。六花のアクション(踊り)はちょっと中二病とは違う感じがします。マジックポイントを吸い取る「不思議な踊り」か。可愛いからいいけど。

OPでのくみん先輩

 ちなみに作曲は独学で、音楽理論や音楽学にとらわれない個性的かつ独特なメロディが特徴なんだそうですが、確かにフルで聞くと終盤のメロディが「?」という感じになりますね。サビを繰り返した方がより爽快に終われたような気がします。

 歌詞には

 飛び跳ねそうな心の ゆくままにゆこうよ
 理想も妄想も現実も 全て君を軸に廻る
 新しい世界へ(一番)

 同じ星に生まれた こんなチャンス 他にない
 運命と宿命が巡る 魔法にかけられるような
 輝く奇跡へ(二番)

OPでの凸守

といかにも中二病らしい香ばしいというか、妄想による恋愛描写というか、ちょっと子供っぽい恋愛というか、まあそういうこっぱずかしい言葉が連なっていますが、曲の勢いで歌ってしまいそうです。

 まあ一回聞いてみて下さい。

 フルヴァージョン(画像なし)

フルヴァージョン

 http://www.youtube.com/watch?v=OhSexPSS1LM

 ZAQ出演ヴァージョン(ショートです)

歌うZAQ

 http://www.youtube.com/watch?v=uUoV7_yxwb0

 他に様々なヴァージョンが存在します。ニコニコ動画とかにも他のアニメとコラボしたMADが多数。「まどか☆マギカ」とのコラボは中二病的でいいです。マミは中三なのになあ…

OPでの六花その2
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エイジ:思わず再読してしまった重松清の少年小説

エイジ
 
 冷えますね最近。今日は自動車に霜が降りてました。初霜かな。白菊と霜とどれがどれやら迷ってしまう…訳がありません。百人一首に、

 心あてに をらばやをらむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花(凡河内躬恒)

という歌がありまして、なかなか幻想的でいいなあと思っていたのですが、正岡子規は「初霜が置いた位で白菊が見えなくなる気遣い無之候」などと徹底的に批判したそうです。現実にみると…確かに子規の言うとおり、間違えようもないのです。しかし…ここは一つ想像力を駆使して、霜と白菊が区別が付かないような幻想的な世界を空想してみてもいいような気がしますね。きっと正岡子規に中二病は無縁だったのでしょう。

 さて話は変わって、今日は読み終わったばかりの重松清の「エイジ」です。「エイジ」は1999年2月に刊行されています。もう13年も前の作品ですね。

 例によってAmazonの内容紹介です。

 ぼくの名はエイジ。東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった―。その日から、何かがわからなくなった。ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか?…家族や友だち、好きになった女子への思いに揺られながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。

 主人公は中学2年生のエイジ。本当は栄司という名前です。平凡というよりはむしろかなり良い家族に囲まれ、成績も良くてスポーツも得意で人気もあって…そんなリア充爆発しろや的な生活を送ってきたエイジが、さあこれから部活のバスケットで大活躍するぜというタイミングでヒザを故障(成長期特有の病気で、成長が止まれば直るらしいですが)でバスケットをすることができなくなった二学期の10月から物語が始まります。

 初めてと言って良い本格的な挫折と鬱屈、学年3位だった成績も降下し、バスケットの代わりにやりたいこともなく、ギターに手を出してみたもののすぐに飽きて、片思いの同級生には見向きもされない…という私のような非リア充が「おいでーおいでー」と呼ぶ声に誘われるが如くリア充のレールをはみ出し始めるエイジ(くっくっく…)。折しも近所で発生してた連続通り魔事件の犯人が同級生のタカやんだったことが判明し、周辺は一気に騒がしくなっていきます。

 エイジは自問自答します。キレるってなんだろう?自分もキレてしまうのだろうか?そこからエイジの迷走が始まります。好きな子に紹介された下級生と付き合ってみたり、性夢を見たり、マスコミ記者の取材を受けたり、犯人の同級生の家を見に行ったり…。自慰をする際の「おかず」がヒロスエだという辺り、時代を感じます。今時の中学生には絶対ヒロスエはあるまい。AKBあたりなんですかね?

単行本

 そう、時代・世代を表すエイジ(Age)も主人公の名前に掛けられています。今時の中学生は…みたいな台詞も周囲から聞こえてきます。しかし、エイジ達は昔の中学生と比較しても今の中学生と比較しても、さほどかけ離れた存在ではありません。だいたいいつもこんなもんなのではないでしょうか。エイジ達の中学校は比較的成績も素行もよく、近所にはどちらも悪い中学校がありますが、数年前は正反対で波のような周期があるのだとか、なかなかリアリティがあります。私が通っていた中学校も私のいたころはわりと評判が良かったのですが、その後は転落(卒業生的ならではの偏見かも知れませんが)していきましたっけ。

 むしろ時代というよりは世代ですね。中学生という独特な時期特有の揺れ動く心身をもてあましているまだまだ幼い精神…。そういう、それこそ中二病罹患に最適な年代で巻き起こる諸々の出来事を、そして中学生男子独自の価値観・行動様式などをこの小説は丁寧に描いています。

 通り魔事件は起きていますが、エイジ自身はそれほど大事件に遭遇する訳ではありません。しかし終盤、エイジは諸々の積み重ねに耐えられなくなって、敢えて「キレ(切れ)」てみせます。学校から切れて、家から切れて、地域から切れて…渋谷に出てみて同じくキレているらしい少年少女の群れを眺めたりして。

 まあ結局特に悪いこともしないで帰ってきたら、おばさんに通り魔と間違えられて警察のご厄介(むしろ保護)になっていますが、彼の冒険は確かに一つの成長をもたらしたのでした。エイジは大丈夫。たぶんずっと。

 そういえばこの本も2000年7月に天下のNHKが単発ドラマ化しています。例によって見ていませんが、お父さん役が中村雅俊、お母さん役が浅田美代子だったらしいです。すごい両親だ(笑)。

 ところでこの本、大分前に読んでいました。今回気付かずに借りて、気付かないままに途中までよんで、中盤ようやく「あれ?」と思ったのですが、子供の頃に読んだというのならともかく、1999年以降、おそらく21世紀になってからですよ、前に読んだのは。どんだけ痴呆症に近づいたのかと、エイジとは別な意味で「世代」を痛感してしまいました。とほほ……

新潮文庫版

ガラスの女神:限りなく成年コミックに近い青年コミック

ガラスの女神1巻
 
 こんばんは。電力事情が悪いというのに早くも寒波が来たような。原発をどうするにしてもここ2,3年は暖冬冷夏で行って欲しいものなのですが。

 さて、アクセス解析をしてみたところ、最近は「ナースを彼女にする方法」で検索して来られる方が多いようです。なにしろこの単語でググると3番目に私のブログが出てきてしまいますから。なぜだ、なぜなんだ(笑)。

朝森瑞季イラストコレクション・ビタマン2012年12月号

 もしかしたら「成年コミック」(要するに18禁)レビューの需要があるってことでしょうかね?だからといってエロ漫画ばっかり読んでいるわけではないので対応はしかねるのですが、たまたまこの前に読んだ漫画がそんな感じだったので紹介してみましょうか。

 ということで、今日は「ガラスの女神」です。作者は朝森瑞季(あさもり みずき)ですが、詳しいプロフィールは不明です。主に竹書房の「ビタマン」という青年コミック誌で連載しています。この「ガラスの女神」も「ビタマン」に2006年から2008年にかけて連載されました。

朝森瑞季イラストコレクション・ビタマン2012年11月号

 朝森瑞季は「ガラスの女神」連載時は「ビタマン」の表紙を毎号担当していたそうで、現在もよく表紙を担当しています。この「ビタマン」ですが、1990年代前半に下ネタ4コマ雑誌(艶笑4コマ)として創刊されたそうですが、艶笑4コマ誌が衰退したため、2000年になってストーリー漫画雑誌にグラビアを付けた青年コミック誌に生まれ変わったそうです。

 掲載作品はエロを題材とした作品が中心となっているため、書店では成人向け雑誌として取り扱われているようですが、竹書房によれば「成年誌」ではなく「青年誌」だということで、成年向け指定のマークが入っていません。連載作品もストーリー性を重視した作品が多く、性描写に当たるシーンを一定量以下に抑えた構成となっているそうなので、単行本は成年向け指定がなされていません。

朝森瑞季イラストコレクション・ビタマン2012年9月号

 この「ガラスの女神」も各話毎に必ず性描写はあるのですが、やはり成年コミック指定はなされていません。つまり18歳未満も購入可能ということですね。ああ、確かにAmazonでも18禁に入っていません。しかし確認してみたら、「ナースを彼女にする方法」も成年コミック指定ではないですね。例の18歳以上かどうかを確認する「警告」が出てきません。前の記事を一部訂正せねば。

きまぐれオレンジ☆ロード

 あらすじですが、一言でいえば「性描写のある『きまぐれオレンジ☆ロード』といったところでしょうか。80年代ジャンプ黄金期の人気漫画なんですが、これを説明すると話が終わらないので、すいませんが知らない人はご自身でググってみて下さい。

 理工学部3年の佐倉圭太は、ひょんなことから文学部英文科3年の栗宮ほのかと知り合い、飲みに行った後二人して電車で寝過ごしてしまい終着駅に。泊まるところは連れ込み宿しかなく、夜を共にすることになります。こう書くとほのかはビッチみたいですが、なんとびっくり実は処女でした。明里もねえ、当ブログの妄想では大学2年生でロストバージンと妄想しましたが、できれば3年生まで守って…いや、いいんです。

朝森瑞季イラストコレクション・ビタマン2012年4月号

 すっかりほのかに心を奪われた圭太は次に会ったら告白しようと決意しますが、その前に以前助けてあげた(折れたヒールを接着剤でくっつけた)穂波彩が現れ、彩の積極的なアプローチに引きずられて交際することになってしまいます。そしてなんと彩はほのかの昔からの知り合いだったのです。

 ということで「三角関係キャンパスラブコメディ」と銘打たれているのですが。ね?佐倉圭太=春日恭介、栗宮ほのか=鮎川まどか、穂波彩=檜山ひかるみたいでしょ?まあ圭太に超能力はないですし、ほのかは不良ではないですけど、彩はひかるにかなり近い感じがします。

出会いのシーンでの栗宮ほのか

 少年コミックではなく、成年もとい青年コミックなので、もちろん関係はもっとディープです。ほのかとは一話で流れで結ばれた後は回想とか夢でしか結ばれませんが、その分彩とは毎回のように関係を結びます。圭太の心はほのかにあるのですが、その傍らで「こんなに可愛い子が好いてくれているのなら…」という気持ちもあって、ずるずると流されまくります。軟弱者だとか優柔不断と断じてしまうのはたやすいですが、なんとなく気持ちは判ります。リア充ではないのでギャルゲーで例えますが、冒頭に優しい子が出てくる場合、「もうこの子でいいじゃん」と思ってしまいますもの。例えば「ときめきメモリアル」の虹野沙希とか「ときめきメモリアル2」の陽ノ下光とかですよ。

 では主要人物の紹介を

 佐倉圭太:理工学部3年生。毎日のように出される大量のレポート課題と引越しのアルバイトに追われている勤労学生です。 ひょんなことから知り合った栗宮ほのかに一目ぼれし、心の片隅では常にほのかと付き合いたいと思っているのですが、優柔不断な為にいつも甘えてくる彩の押しに負けて、流されてまくっています。

 彼は後半、栗宮ほのかと気持ちが通じ合って再度結ばれるのですが、一貫して「栗宮さん」と呼んでいます。そのせいかなんとなく「ほのか」と書きにくい感じです。

 栗宮ほのか:文学部英文学科3年生。フィンランドからの帰国子女で英語が堪能です(フィンランド語じゃないのはなぜでしょう)。佐倉圭太と知り合ったその夜に処女を捧げてしまいますが、その後、後輩の穂波彩から佐倉圭太と付き合ったことを知らされ、佐倉との一件は「良い思い出」と受け止め、諦めようとしますが…

栗宮ほのか

 いきなり処女喪失ですが、性格は控え目で思いやりのある良い子です。彩のこともちゃんと思いやってますし。結局この人、佐倉圭太とした関係していません、ですのでビッチじゃない!とまどか派だった私は声を大にして主張してしまうのでした。

 穂波彩:佐倉圭太・栗宮ほのかと同じ大学の商学部2年生です。ほのかの中学以来の後輩で、ほのかの事を「憧れのお姉さん」と慕っています。 佐倉圭太に一目ぼれし、以来毎日のように佐倉に尽くすようになります。そのため前半の性描写のほとんどは佐倉圭太×穂波彩です。

 天真爛漫というかかなりの天然です。参加した大学のミスコンで優勝したことを契機にグラビアアイドルを始める。後半佐倉圭太と別れることになりますが、彼女はずいぶんと好きだったらしいので、愁嘆場はとても可哀想です。

 佐倉純:佐倉圭太の従姉です。東京に遊びに来ていた所で財布を失くし、一文無しになった所を栗宮ほのかに助けられる。佐倉圭太と栗宮ほのかがお似合いだとしてくっつけようとしますが、彩の天然に振り回されて上手くいきません。

 白鳥かもめ:同じ大学に通う女子学生ですが、「おっぱいパブ」でバイトしています。佐倉圭太が友人に連れて行かれた際に同席したことで佐倉圭太にバレ、口封じのために佐倉圭太に迫ってきます。その後佐倉圭太が栗宮ほのかと穂波彩の二股をかけていることを知り、口止めする代わりに自身の性欲の捌け口として彼を利用するようになります。

 佐倉圭太と栗宮ほのかは結局の所最初から相思相愛だったので、穂波彩は終盤非常に可哀想な役回りとなっています。白鳥かもめもハメ撮り画像で佐倉圭太を脅しますが、はっきり拒否されたことで「漢」と認めてデータを破棄してくれます。佐倉圭太は大学院進学を決め、栗宮ほのかだけは決して傷つけずに大切にしていくことを誓うのですが、その決意の背後には穂波彩の涙が…

ガラスの女神2巻

 「ナースを彼女にする方法」の主人公太嶋海斗と同様、佐倉圭太も栗宮ほのかと再度結ばれて以降は他の女声との関係を拒否しますが、海斗と圭太の違いは、拒否を貫けなかったことで、圭太は彩ともかもめとも「お別れエッチ」をしてしまいます。まあゴリ押しみたいなもので仕方が無いかなという気もしますが。特に彩には謝罪の心があるので、強く要求されると断れないでしょうね。

 ラストはグラドルとして人気のでた彩、風俗で働き出した?かもめなんかの描写を入れながら、佐倉圭太と栗宮ほのかが手を取り合って未来に進もうとしていくという爽やかな終わり方をしていますが、なお2年は学生生活を続けるということで、ちゃんと就職して結婚生活を送ることのができるのかどうかはまだ判りません。リア充爆発しろ!なんて気もちょっとはしますね(笑)。

 なお、いつものとおり私は知らなかったのですが、本作はかなりの人気作品だったらしく、「ビタマン」連載中は常に栗宮ほのかが表紙になっていたそうです。また、実写版DVDが2巻出ています。

実写版ガラスの女神

 そちらはAmazonに内容紹介があります。

★しっとり美女×元気系美少女×さえない青年? ありえない三角関係キャンパスラブ!
★偶然の出逢いからはじまった…ちょっとエッチなラブコメディ…。
★ケータイコミックで500万ダウンロード突破の大人気作「ガラスの女神」が遂に実写ドラマ化!
携帯コミックで人気急上昇中の「ガラスの女神」!原作コミックも好評発売中の本作がオリジナルビデオ映画として実写化!漫画のシーンが旬の女優達で再現される!!
★清純派セクシー女優『朝日奈あかり』と、“おっぱい番長”こと『恵けい』のW主演!‘08年12月、清純派セクシー女優としてデビューした“朝日奈あかり”と、TX“おねだりマスカット”で活躍中のおっぱい番長こと“恵けい”がオリジナルビデオ映画に初出演!!清楚な魅力溢れるほのか役に“朝日奈あかり”!元気いっぱいお色気いっぱいの彩役に“恵けい”!!一度で二度おいしい“ちょっとエッチな、キャンパスラブコメディ”の誕生!!!
★さらにTVドラマ等で活躍中の“星野あかり”が妖艶な魅力のお姉さん役で出演!!

実写版ガラスの女神2

…なんかやたらに煽っていますが。栗宮ほのか役の朝比奈あかりはAV女優のようです。恵けい(「けいけい」にあらず、「めぐみ けい」と読みます)も元グラビアアイドルですが、このDVDが出る前にAVデビューしています。

朝比奈あかり
恵けい

 カスタマーレビューが一つもないので、評価は不明ですが、FC2動画アダルトに部分的にアップされていました。

一巻冒頭の連れ込み旅館での初体験のシーン

http://video.fc2.com/a/content/20111101hkgnSTaS/

2巻の佐倉圭太の夢の中のシーン

http://video.fc2.com/a/content/20111101kSJgzqhH/

 まあ何というか…漫画の実写化はいろんな意味で難しいですね……

ガラスの女神3巻

ICO-霧の城-:宮部みゆきによるゲームのノベライズ

新書版

 急に寒くなってきましたね。小雪も過ぎたしもう冬ですねえ。秋口の頃は今年の冬は暖冬傾向なんて行っていたような気もするんですが、結構寒くないですか?

松井玲奈

 そういえば今年の紅白歌合戦にはAKB48とは別にSKE48が出場するとか。存在は知っていましたが、誰がいるの?と言われれば、AKB48のシングル曲にもよく登場するいわゆるJRコンビこと、松井珠里奈と松井玲奈くらいしか知らないのですが、最近この松井玲奈が気になってきました。まさに「わたし気になります!」

水着の松井玲奈

 普通っぽい子だとしか思っていなかったのですが、よくみると雰囲気というか風情がある子ですね。しょうゆ顔だし。ちょっと調べたら、ウエスト52センチだそうです。え?52センチ?まあアイドル関係はだいたい公称ウエスト60センチ未満というのがお約束みたいですが、実際のウエスト60センチって、とんでもなく細いんじゃないかと思われます。「風と共に去りぬ」のスカーレット・オハラを演じたビビアン・リー(スーにあらず)のウエストは49センチだったという話(もはや伝説か)がありますが、身長162センチでウエスト52センチって……

ビビアン・リー

 バストは75センチ、ヒップは85センチということで、やや胸が

貧弱!貧弱ゥ!

な感じはありますが、安産型とでもいうのでしょうか、腰回りはなかなかのようです。なにはともあれ、松井玲奈をもっと知りたいものです。ちなみにAKB関係でこれまでのお気に入りは、だいぶ前に取り上げた

渡辺麻友

渡辺麻友と

小嶋陽菜

小嶋陽菜です。もちろん知り合いでもないので性格なんかは知りません。見た目で決めていますが。でも今一番話をしてみたいのは松井玲奈です。そんな機会はまずないでしょうけど。

ウエストの細い玲奈

 ということで、松井玲奈が好きになったものの、これで一日分のネタはもたないので、本日の本題を。今日は宮部みゆきの「ICO-霧の城-」です。

ICO.jpg

 本作は2004年に単行本が刊行されていますが、ちょっと従来の宮部作品と異なるのは、ゲームのノベライズ作品だということです。ゲーム好きで知られる宮部みゆきが、「ICO」の体験版をプレイして内容を気に入り、予定していた別作品の執筆を取りやめて、雑誌の編集部を通して「ICO」のスタッフに企画を持ちかけるという経緯で執筆が決まったということです。

 原作に当たるゲーム版の「ICO」は、2001年12月にPlayStation 2用ソフトとして発売されています。2011年9月にはPlayStation 3用のHDリマスター版が発売されました。ということは人気ゲームだということですが、恥ずかしながら全然知りませんでした。

イコとヨルダ

 アクションアドベンチャーゲームですが、勝ち負けを競う要素や、キャラクターの強さやヒットポイントなどを示す画面上のパラメーターやアイコン類の表示、その他数々のゲーム的な演出といったものが排除されているそうで、プレイヤー自身がヒーローとなり、美しく作り込まれた世界の内側にいることを実感できるような娯楽性が追求されたゲーム構成だそうです。

 文庫版裏表紙の内容紹介です。

上巻:霧の城が呼んでいる、時が来た、生贄を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は、「生贄の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部になり永遠の命を与えられるという。親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立つが-

下巻:断崖絶壁に建つ霧の城にやってきたイコは、鳥籠に囚われた一人の少女・ヨルダと出逢う。「ここにいちゃいけない。一緒にこの城を出よう。二人ならきっと大丈夫」。なぜ霧の城はニエを求めるのか。古のしきたりとヨルダの真実とは。二人が手を取り合ったとき、この城で起きた悲しい事件の幻が現れ始める。

ICO 霧の城 上巻

 ということで、純ファンタジーでありながらあまり「剣と魔法の世界」という感じはなく、何も知らない少年イコは、霧の城からの脱出を目指して少女ヨルダを連れて黒い霧のような怪物を払いのけつつ冒険する物語です。そして次第に明らかになっていくヨルダや黒い霧の怪物の正体、ニエの真実。

 中盤は、ヨルダの昔話が展開されます。それは数百年前の話なのでしょうが、刻の止まった霧の城にあっては時間はないも同じです。そこで物語の謎の数々は解明されます。そして終盤、イコ対ラスボスの決戦に至るのですが……

 宮部みゆきには自身の著作である「ブレイブ・ストーリー」というファンタジーの長編があり、ここでは世界観も詳しく述べられているのですが、「ICO-霧の城-」はゲームが原作であり、ゲーム未プレイの読者(私もそうですが)にも配慮しているせいか、世界の謎があまり解明されていません。その謎が気になって十分に楽しめたかというとちょっとばかり……。基本的に宮部みゆきの作品は大好きなのですが、本作についてはやや消化不良でした。

ICO 霧の城 下巻

 では私が謎だと思う部分を。

① 角の生えたニエの子供は何十年に一度かに現れます。勇者オズマの子孫であるのは明らかですが、なぜ角の生えた子供は代々ではなく時々しか生まれないのでしょう。冒頭、ニエが生まれるのは霧の城が生贄を求めるからという解釈がされていますが、実際には霧の城もラスボスもニエなんか一度も求めていないと言っています。

② ラスボスは闇の魔神の落とし子ということで、光の神に封じられた闇の魔神の復活を目論んで皆既日食を待っているということですが、途中からは刻の止まった霧の城に安住して魔神の復活を図ろうとしていません。魔神はそれでいいのでしょうか?

③ ラスボスは、ラスボスの魔力でまるごと石にされた城塞都市を見張っていましたが、そんな遠くまで見通す力がありながら、ラスボス打倒を決意したイコを途中で阻止しなかったのはなぜでしょう?剣を持つ前に石にするくらいできただろうし、剣を持った後でも石棺を破壊する前に倒すことは可能だったのでは?

④ ラスボスはなぜ太陽神の神官の裔を配偶者に選んだのでしょうか。そんな「ファイアーエムブレム聖戦の系譜」みたいなことするから……。ラスボスは失敗だったと言ってますが、やはり愛があったのでしょうか?

⑤ ラスボスとの対話で、本当に邪悪で卑劣なのは神聖帝国と神官である旨が語られ、それは真実なのですが、そっちは放置でいいのでしょうか。「人間だもの」で済ませる?

⑥ 人々の怨みや悲しみを糧にするのが闇の邪神であり、人を全滅させては元も子もないとラスボスも言ってますが、ならば世界は通常状態で憎しみと悲しみに満ちているので、特段何もしなくてもいいということになりませんか?

⑦ ラスボスや闇の魔神への対抗手段である「光輝の書」は、いつ誰がどのように作成したものなのか全く謎ですが、文字を読めないまでも模様と割り切って沢山複写したら良かったのではないでしょうか?

⑧ せっかくトトが持ってきた「光輝の書」を、村長はどうしてイコに渡さなかったのでしょうか。イコを連れていった神官や神兵は別に身体検査らしいこともしなかったし。過去にヨルダは「光輝の書」でラスボスを攻撃して追い詰めましたが、御印と剣と「光輝の書」の3点セットがあればイコはもっと楽勝だった?

⑨ ラスボスと霧の城がニエを必要としていないなら、やめたとしても別段何も起きなかったのでは?

⑩ 光あるところに影があり。闇の魔神は不滅のはずなので、また皆既日食が起きれば闇の落とし子が生まれてラスボスと同じ事をするのでしょうか(あくまでこの世界においては、ですが)?

⑪ 恐れるものがなくなった神聖帝国は今後どうするのでしょうか?太陽神を崇めていても、本質的に邪な感じがあるのですが、世界制覇でも企んだりして。せっかく村に生還したイコもトトも徴兵で引っ張られるのであった……

 私がイコであったら、ラスボスの誘いに乗って闇の軍勢を率いて世界を席巻する選択もいいかな、なんて。きっとゲーム版にそんな選択肢はないんでしょうが。昔やった「ラングリッサーⅡ」は四つもルートがあって凄く面白かったもので…ああ、今度語りましょうか。ギャルも出てくるし(笑)。

最後の嘘:彼女に最後に告げる切ない言葉は…

「最後の嘘」シングルCD
 
 今日は午後から荒れる天候という話だったので、準備万端傘を持っていったのです。確かに午後は荒れました。雨は吹きつけ、風は唸りました。しかーし、帰る頃には雨は止み、自宅のある駅に着くと雲の切れ間からもれいずる月の影のさやけき。結局傘は使いませんでした。天気予報の嘘つき。まあ、今日の予報に文句を言ってはいけないかも知れませんが。

収録されていたCowgirl Dreamin

 そうそう、嘘ということで思い出したので、今日は松任谷由実の「最後の嘘」を取り上げましょう。凄く好きなんですよこの歌。200回目の記事がこの歌というのもなにか因縁を感じますなあ。

Neue Musik

 「最後の嘘」はユーミン29枚目のシングルで、1996年10月にリリースされました。アルバム「Cowgirl Dreamin'」にはアルバムミックスが収録されているそうです。私は1998年11月に発売されたベストアルバム「Neue Musik」で聞きました。このベスト版は売れましたね。何しろ私が買ったくらいなので(笑)。

可愛い常盤貴子

 この歌は1996年のTBS系ドラマ「ひとり暮らし」の主題歌でした。主演は我が天位女優・常盤貴子。この時期常盤さんはドラマの女王で、96年に「真昼の月」と「ひとり暮らし」、97年に入って「理想の結婚」「最後の恋」とTBS系の連続ドラマのヒロインを1年に4回もやっていました。24-25歳の頃で、一番美しい頃だったでしょうかね。もちろん今でも美しいですけど。

相手は高橋克典

 ちなみに「テレビドラマデータベース」のあらすじを引用しますと

 新宿のデパートの靴売場に勤務する美歩(常盤貴子)は、郊外で家族とともに暮らしている。仕事も恋愛もいいことがなく、ストレスのたまる状況から脱しようと、ひとり暮らしを決意。仕事では一つの壁にさしかかり、恋愛では結婚を考えて臆病になってしまう「20代後半」。今までの自分から飛び出すために、思い切ってひとり暮らしを始めた主人公・美歩(常盤貴子)が、さまざまな発見・初めての自由・そして運命的な彼との出逢いを通して、仕事と生活と恋に振り回されながらも自分探しを続けるシングルガールのラブストーリー。

主演の常盤貴子と永作博美(左)

 ということになります。常盤さんはひとり暮らし当初は寂しさからくる孤独感から、小学校からの親友恭子(永作博美)を自宅に呼んだりしていましたが、ビール会社の営業マン新谷(高橋克典)と知り合って恋に落ちてからは次第に恭子を避けるようになり、今度は恭子が美歩に対して異常な行動をとるようになっていくという展開です。

常盤さん危うし

 「Strawberry Panic」なら常盤さんが此花光莉(このはな ひかり)だとすれば永作は南都夜々(なんと やや)だぜというところでしょうか。いやもしかすると永作は剣城要かも(大半のさっぱりわからない方々、ごめんなさい)。

光莉と夜々
まあこんな感じということで(下が光莉、上が要)。ほとんどレイプシーン…

 ちなみにOPの映像に常盤さんが。横たわる常盤さんの体が妖しい指に愛撫されています。きっと永作博美の手というイメージに違いありません。

「ひとり暮らし」のOP

http://www.youtube.com/watch?v=Zan057PcKZ0

 で本題に戻って歌の方ですが、アパートに暮らしていた恋人達の間の別れの情景を歌っています。もう引っ越しの準備も出来たようですが、絵かなにかを外した後の壁の白さが、過ごしてきた長さを物語っています。

 なにがきっかけになって二人は別れることになったのでしょう。嫌い合って別れるわけではないのです。時の流れの中で愛も流れていったのか、小さなすれ違いの摘み重ねが大きな亀裂につながったのか。

 どうしてこうなってしまったのか。しかしもう何を言っても手遅れなのです。言葉はいらない。沈黙だけが二人を包み込んでいきます。

 彼女は彼に心の中で語りかけます。最後だけ本当の嘘をついてよ。たった一度だけ心から嘘をついてよ。

 「きみが嫌いになった。すぐに忘れてしまう」と。

 正直ドラマとの関連性はあまりないような気がしますが、歌は本当に切なくて良いですね。イントロからして既に悲しみが迫ってくるような気がします。ぜひフルで聞いて頂きたいのですが、YouTubeには残念ながらオリジナルがありません。

 chikaという人がカラオケで歌っています。歌声がユーミンに似ています。

http://www.youtube.com/watch?v=XOglEtfGpdM

 「漢組」というグループが歌う男声ヴァージョンです。上手い!

http://www.youtube.com/watch?v=EPcr1bk_hi4

 この曲は海外暮らし(まさに「ひとり暮らし」も兼ねてましたが)の時に良く聞いたのですが、あることがあって心が傷ついていたんでしょうね、本当に心に染みた時期がありました。

 好きな気持ちは残っているのに、いろいろな理由で別れを告げなければならない、そういう時に相手の女性に手紙とかメールで「きみが嫌いになった。すぐに忘れてしまう」と書いて送りましょう。本当に嫌いになったわけじゃないのです。でもそうしなければならない悲しみと切なさを汲み取ってもらえるといいのですが……

 ただ、受け手がこの歌を知らないと、額面通りに受け取られてしまうかも知れませんね。有職故実は相手が知らないと何の役にも立ちません。相手をよく見極めて使いましょう。ということで女性の皆さん、「最後の嘘」、「最後の嘘」を覚えておいて下さい。よろしくお願いします(選挙カーか)。

好きな声優さん(その9):中原麻衣~ザ・ヒロインボイス

中原麻衣
 
 久々に良い天気という感じですね。布団が干せて嬉しいです。しかし秋の日はあっという間に暮れてしまうのでした。

 烏瓜 しなびて暮れる 散歩道 (冬空)

 一時間くらい散歩してきたら、あっという間に暗くなってしまいました。ちょっと前まで5時を過ぎないと出歩く気になれなかったのに。

 日曜日は声優さんの日じゃないといいながら、今日も声優さんを取り上げてしまいます。本日は中原麻衣です。

モデルのような麻衣さん

 中原麻衣は1981年2月生まれの31歳。声優としての活動は2001年から始めています。御洒落好きでファッションリーダーのような雰囲気と言われており、手足が長くスレンダーな体型で、モデル体型と呼ばれることも多いそうです。

着物の麻衣さん

 声優としての中原麻衣の特徴は、一言でいえば「主役が多い」これに尽きるでしょう。2004年の出演アニメ10本のうち8本で、2006年には出演アニメ11本中10本でヒロインないしメインキャラクターを演じています。2002年以降主要キャラを演じなかった年がありません。

マグと麻衣

 そういうわけでキャラソンを歌う機会も多く、2004年にはソロ歌手としても活動を開始しています。これまでにアルバム5枚、シングル6枚を出しているほか、他の声優とユニットを組んだりもしており、歌唱力の高さで高い評価を受けているそうです。

おしゃれな中原麻衣

 2007年に放映された「女子アナ一直線!」というテレビドラマ(テレビ東京系列)では、第8話で本人役として登場しています。ニュース原稿をヤンキーとかウグイス嬢とかアキバ系アイドルの設定でニュース原稿を読ませ、アキバ系アイドルは実演もしてみせてます。

女子アナ一直線に出演する麻衣さん

http://www.youtube.com/watch?v=AuhsWYvgIFE

 演技はさすがに凄まじいものがありますが、女子アナにそんな「演技の幅」は必要なんでしょうかね(笑)。まあドラマだからネタでもいいんですけど。

 それでは私の見た中原麻衣演じるところのキャラを。一応古い順です。

① 鴇羽(ときは) 舞衣(舞-HiME)

鴇羽舞衣

 「サンライズ初の萌えアニメ」とされる「舞-HiME」は2004年の作品です。漫画やゲームなどマルチで展開しており、設定などがそれぞれかなり異なっています。「HiME」は「Highly-advanced Materializing Equipment」(高次物質化能力)の略称だそうですが、この能力を持つ女性もHiME(ヒメ)と呼ばれます。鴇羽舞衣は本作のヒロインです。幼少の頃に両親を亡くしていて、心臓に持病を持つ弟と二人きりとなっています。そのせいか母性本能が強く面倒見のよい家庭的な女の子で、家事全般を得意としており、特に料理には自信があります。

舞衣とカグツチ

 火竜の姿をしたチャイルド「カグツチ」と契約しています。チャイルドとはHiMEの心象具体化能力により召喚するモンスターです。カグツチは全チャイルドの中でも極めて高い戦闘能力を有し、あまりにも反則的に強いため、他のHiMEが不公平だと不満を持つほどです。元ネタは日本神話の火の神・火之迦具土神。

ゲーム版の鴇羽舞衣

 チャイルドの戦闘力こそトップクラスだが。舞衣自身は精神的に脆弱で、一旦落ち込むと暴走したり情緒不安定に陥ることがありました。特に後半は共闘していたHiME同士が憎みあって互いに戦いあう陰惨なストーリーとなっています。鬱展開時の舞衣の表情も声も凄いですが、この経験が竜宮レナにつながっていくのでしょうか。

 20話の通称「鬼面舞衣」をご覧下さい。

鬼面舞衣

http://www.youtube.com/watch?v=kEMpPsGOgR4

 なお、ここで戦っている美袋命(みなぎ みこと)を演じた清水愛とはまた共演しています。

② 蒼井 渚砂(Strawberry Panic)

蒼井渚砂

 「マリア様がみてる」が女性の描いた「女子の園」であるならば、「Strawberry Panic」はオノコ達が妄想する「百合の世界」といえましょう。アストラエアの丘には聖ミアトル女学園・聖スピカ女学院、聖ル・リム女学校と言うそれぞれに個性的な姉妹校があり、三校合同の寄宿舎があります。蒼井渚砂は両親の海外転勤により、最も歴史が古く伝統を重んじるお嬢様学校として知られるミアトルの4年生(高校一年に相当)に編入することなりました。本作については色々と突っ込みどころが満載なので、改めて語る日もあるでしょう。

涼水玉青

 少々あわてんぼうで、ビックリするような事があるとすぐパニックに陥ってしまいます。また押しの強いタイプに弱くて、嫌ということが出来ないため、エトワールこと花園静馬(犬神家みたいな名前ですが、一応女です)にいいように弄ばれてしまいます。他校の生徒と積極的に交わりを持つことで下級生からも人気がありました。

秘密ドールズ

 ルームメイトの涼水 玉青(すずみ たまお)は「渚砂ラブ」で、二人はユリップル(百合カップル)として非常にお似合いでした。ちなみに玉青を演じていたのが清水愛で、中原麻衣と清水愛が歌うEDの「秘密ドールズ」「苺摘み物語」には実写で登場していました。二人は本当に仲が良かったようで、「秘密ドールズ」では本人達によるキスシーンが入っていました。

秘密ドールズPVのキスシーン

 先ほど言ったようにオノコの妄想世界なので、登場してくるのが女の子ばかりなのはよいとして、花園静馬以外にも宝塚の男役みたいなのがぞろぞろ出てきたり、ほとんどレイプまがいに迫ってくる者まで(お前のことだ、剣城 要)いました。一方ではやたら襲われる子もいたりして。此花 光莉(このはな ひかり)というんですが、松来未祐ブリブリに演じていました。松来さん、女子にモテモテですなあ。

こういうアニメです

③ 竜宮レナ(ひぐらしのなく頃に)

竜宮レナ

 出た、2006年最大の問題作「ひぐらしのなく頃に」。昭和57年頃の人口2000人に満たない寂れた架空の村落、雛見沢村(モデルは白川郷)を舞台に、村にまつわる古い因習「綿流し」を軸にして起こる連続怪死・失踪事件を扱った連作式のミステリーです。

普段は可愛いレナ

一期は2クール6編26話、二期は2クール3編24話となっていますが、1編で悲劇的な結末を迎えると、次の編ではまた冒頭から物語りが始まるという、アドベンチャーゲームのような構成になっていました。な三期四期もありますが、こちらはOVAになっています。

鉈女レナ

 竜宮レナは心優しく献身的な性格で無自覚な善意の塊のような女の子です。ふわっとした少女としての部分と、沈着冷静でリアリストな大人の女性としての部分をあわせ持っており、主要登場人物の少年少女の中では精神的に一番大人です。普段は優しくて大人しいだけに、怒ると別人のように怖いのですが、一期冒頭「鬼隠し編」では圭一の目を通して見たレナの怖さが遺憾なく描かれています。
 
嘘だッ!!

 それではレナが恐い動画をどうぞ。第四話「歪」より

狂気の笑い

http://www.youtube.com/watch?v=d0FA5sV9z4E&feature=watch-vrec

 このように、猫目のレナはやばいです。中原麻衣の演技も凄いです。レナの本名は「礼奈(れいな)」なのですが、幼い時の実母の不倫、離婚を目の当たりにしたのをきっかけにいやなことを忘れようとして、雛見沢に帰ってからは、「レイナ」→「レナ」と自称し友達や他人にもそう呼ばせています。一期終盤の「罪滅ぼし編」では仲間に相談せずに自分自身の力だけで幸せを守ろうとしたことで悲劇を引き起こしてしまいました。

恐いレナ

 二期中盤の「皆殺し編」以降は、みんなの世話や揉め事の仲裁の役目、困難な状況を冷静に分析して穏便な善処策を提案する「青い炎」と呼ばれる役目を果たすようになります。名探偵と呼ばれる推理能力は、「雛見沢大災害」の予測や連続怪死事件の真相の一部すらも明らかにするほどです。

超恐いレナ

④ 宮永 照(咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A)

宮永照

 主人公宮永咲の姉ですが、なぜか周囲には「自分には妹はいない」と言っています。東京の白糸台高校の3年生で、前年度のインターハイ及び今年度の春季大会の2冠優勝者です。

和了!

 全国の強豪たちの中でも別格の存在として君臨しており、普段は無表情で無愛想ですが、雑誌の取材や記者陣からのインタビューの際はにこやかや「営業スマイル」を浮かべます。

魔王照

 驚異の和了率を誇り、鳴いてズラしても和了るため止めることは至難です。また和了るたびに打点が高くなっていきます。そうしたオカルト的な能力以外にも、純粋な麻雀の技量も非常に高く、さすがは白い魔王・咲の姉だけのことはあります。

⑤ わたし(人類は衰退しました)

マイちゃん

 この人以外の登場人物も人名がほとんど紹介されない「人類は衰退しました」。「わたし」ではやりにくいので勝手に「マイちゃん」と名付けています。

可愛いマイちゃん

 マイちゃんは本作の語り手で、新しくクスノキの里の調停官(新人類である妖精との交渉を担当)に任命され、直属の上司である祖父の下で働いています。主な仕事は祖父の雑用と、妖精達にお菓子を作ることと、妖精達の「楽しいこと」に巻き込まれて酷い目に遭うことです。

マイちゃんがいっぱい

 早起きが苦手でかなりの人見知りで、おっとりとした性格です。外見は「寡黙で清楚な令嬢」風ですが、旧友Yによれば「歩く詐欺」ということで、腹黒い部分があるのだそうです。

ブルーマイちゃん

 台詞以外にモノローグも全て担当しているので、中原ボイスをこれでもかというほど堪能できます。ちょっと気の抜けたようなおっとりとした声は、癒やしの効果もあるみたいです。

清水愛(左)と

 「人類は衰退しました」は二期は当面なさそうなのですが、聞いていて癒やされるので、ぜひマイちゃんのようなキャラをまた演じて下さい。

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO:平行世界の旅を描いた傑作SF・ADV

この世の果てで恋を唄う少女YUNO
 
 そういえばですね、先週ボジョレー・ヌーヴォーを飲んだんですよ。今年は近年稀にみる不作とかいう話でしたが、ペットボトル化が進んだせいか、航空便なのにやたら安価なものが出ていましたね。例年だと航空便は安くても2000円近くするので、安い船便が来るまで飲まなかったのですが、今年は近くのスーパーで最安値で698円で売っていました。同じボジョレー・ヌーヴォーでも980円のとかいつのもように2000円近くするのまで色々ありましたが、一番安いのを買ってみたんです。新酒なんてフレッシュさだけが取り柄なんだからそんなに高い金払っちゃいけないというのがポリシーなもので。そしたら…

 いや~まずかったですね。今時698円ならチリワインとかそこそこ飲めるワインは色々あるんですが…これはひどかったです。まあ安かろうまずかろうということで諦めはつきますが、高いボジョレー・ヌーヴォーはそこそこ美味しかったんでしょうね?同じような味だったとしたらお気の毒とした言いようがありません。まあ3倍近い値段で同じ味なんてことはないでしょうが。

宣伝チラシ

 さて、先週エルフの18禁ゲームを紹介したので、勢いに乗って(?)今週もエルフで。今回は1996年12月にPC版で18禁として発売された「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」です。セガサターン版は約1役年後の97年12月に発売され、当然私はサターン版を買ったのですが、こちらも描写は抑えていたものの、18歳以上推奨となっていました。

 実はPC版には近親相姦やカニバリズムの描写があり、

何回も使い回してますが
 
まさにそんな感じです。まあカニバリズムの方は、厳密にいえば相手は人間が人間に進化する前に地球を支配していた先住種族という設定なので人間ではないのですが。人間と交配が可能なエルフとかニンフという感じでしょうかね。しかし心も通えば子も成せるということで、感覚的には人間と変わらないので、やってるこっちとしては鬱になろうというものです。しかも回避不能のイベントだし。

チラシ裏面

 しかし、近親相姦の方は…二人について該当するんですが、「実の娘と」という兄妹を越えるインセストタブー破りなんですね。一方はお互いに知らないでということなので仕方ないかとも思いますが、もう一方はわかった上でやっているんで。シチュエーション的にはこちらもやむを得ないかとも思いますが、やはり当時から問題だったらしく、サターン版では「関係」を直接描写することはしませんでした。

澪対神奈

 なので、Windows版も発売されていますが、完全再現版はもはや販売不能と思われます。シナリオライターの剣乃ひろゆき(菅野ひろゆき)も昨年亡くなっていますしね。43歳は早すぎですよ。

制服の澪

 本作は平行世界を渡り歩いて主人公の両親が残した謎を解いていくSFアドベンチャーゲームです。平行世界を移動するために用いるRデバイスを駆使して、その動力源である宝玉を8つ集めることが当面の目標となります。A.D.M.S(アダムス)と呼ばれるシステム(Auto Diverge Mapping System=オート分岐マッピング・システム)を採用しており、平行世界の分岐がマップとして見ることができるようになっています。また宝玉は、分岐点(ヒロイン・ルート分岐点やバッドエンドとグッドエンドの分岐点)でセーブするのにも使用します。

犬と戯れる神奈

 時空線を越えて冒険する話としては、最近では「STEINS;GATE」という作品がありますが、YU-NOはこれに先行すること10数年という作品であり、影響を与えていることは間違いないと思います。ちなみにエロゲーだけにヒロイン毎にルートがありますが、最初は必ずバッドエンドを迎えてしまうと言う不条理かつ鬱な展開を進めていかなければなりません。ヒロインを救うのに必要なアイテムが、バッドエンドでないと入手できず、入手した時点でもう手遅れとなっているからです。そこで、アイテムを手に宝玉でセーブした時点に遡ることで、最初からアイテムを持ってヒロインの元に向かうことができるようになるのです。この「グッドエンドを見るためには必ずバッドエンドを見なければならない」というのはある精神的な拷問という気がします。

報告する亜由美

 こうして各ヒロインとのルートを渡って「救助活動」活動を続ける過程で宝玉が集まっていき、8つ集めると「異世界編」に進むことになります。こちらはシナリオ分岐のない一本道ですが、やはり怒りと悲しみのストーリーが続いて鬱状態になります。いや歓びや楽しみもあるんですが、それも怒りと悲しみをより深くするためにあるような……

倒れる絵里子

 本作の世界観は非常に綿密に構成されているのですが、これが非常に難解なので、文系人間の私にはわかりやすく解説することが出来ません。ぜひWikipediaの本作の項目をご覧下さい。猛者が凄まじい解説を行っています。剣乃ひろゆき本人が書いたのではないかとさえ思える詳細さですが、数式の連発で死にますよ。

朝倉香織

 では恒例、登場人物紹介。まずは主人公。

 有馬たくや:境町学園という高校の3年生です。幼少期に母が死亡(自殺)、父も最近事故死しています。一見冷淡な性格ですが、実は母の愛に飢え、父の訃報に荒れていましたが、ようやく素行が回復したところです。父の広大は歴史学者で、日本においては、400年ごとに大規模な改革が起こるという「400年周期説」を発表し、学会では異端として排斥されますが、境町学園の学長である龍造寺に拾われて研究を継続することができました。事故死ということになっていますが、実際には最愛の妻恵子との再会を果たすために異世界に旅立っています。

 男はもういいのでヒロインを。

有馬亜由美

 有馬亜由美(CV井上喜久子):主人公の父広大の再婚相手で義母ということになります。広大の大学での教え子で、かなり年齢差があります。ジオテクニクス社に務めていて、境町の海岸で進めている工事の責任者となっています。謎の落雷事件が相次いでおり、工事の責任者として批判の矢面に立たされています。実は広大は妻恵子と再会するためのに亜由美の力を利用しており、本当に愛されてはいませんでした。

よろめき亜由美

 そのせいと年齢の近さもあって、主人公と幸せに暮らすルートが存在します。ただし、民法的には義理とはいっても親子関係にあった者同士は結婚できないのですが。異世界では驚く役割で登場してきます。精神的に参っているところに野心家の部下から誘惑を受けており、主人公から見てNTRとなる展開がありますが、その後に自殺してしまうというバッドエンドになります。

NTR未遂の亜由美

 喜久子さんの声はこういう大人の女性に非常にマッチしています。17歳だというのに不思議ですね(笑)。
神奈立ち姿

 波多乃神奈(CV今井由香):転校を重ねる境町学園の3年生。実は母が異世界人で、成長が早く寿命が長いため、高校生の姿ながら実際には50歳以上となっています。母の死後は売春で生活していますが、見かけ上は少女売春でも実際には合法ロリです(売春は合法ではありませんが)。

波多乃神奈

 エヴァンゲリオンの綾波の影響を受けたらしい寡黙でクールなキャラです。主人公と関係する(実際の場面はサターン版ではカット)のですが、異世界編をプレイすると、主人公と神奈の母が関係を持っているので、神奈の父は主人公であることが示唆されます(神奈の母の言動と主人公の関係したアマンダという女性の言動が相似しています)。

見つめる神奈

 そういうわけでタブー中のタブー第一号なのですが、当時はお互い知るよしもなかったので仕方ないかと。そういうわけで(?)、主人公と神奈が幸せになるルートも存在します。

澪立ち姿

 島津澪(CV冬馬由美):名家のお嬢様である主人公の同級生。父は市長です。それにしても本当に声優が豪華ですね。主人公に好意を寄せており告白もしましたが、荒れた主人公と一条美月の性行為を目撃したことをきっかけに距離を取るようになってしまいました。

島津澪

 ツンデレという言葉がないころのキャラですが、わかりやすいツンデレです。市長である父とジオ・テクニクス社の癒着・汚職が噂されており、傷ついた彼女は学園退学とアメリカ留学を真剣に考えています。もちろん彼女と主人公が仲睦まじくしているルートも存在します。

一条美月

 一条美月(CV佐久間レイ):境町学園の教師で学長の龍造寺の秘書でもあります。一時主人公と交際したので、島津澪の嫉妬の対象になっています。本当は龍造寺を愛しているのですが、龍造寺の態度が急変したことに不安を感じています。

一条美月

 「事象のシュバルツシルト半径」に捕らわれているため、どのルートに向かおうと必ず悲惨な結末を迎えることになってしまう悲劇のヒロインです。佐久間さんまで登場。本当に豪華キャスト。

武田絵里子

 武田絵里子(CV久川綾):遂に久川さんまで投入!プリンセスメーカー2の娘ですよ。豪華にもほどがあるなあ。最近赴任してきた境町学園の校医です。ボディコンとミニスカートの上に白衣を羽織り、生徒の前で堂々と煙草をふかしています。

本当の武田絵里子

 主人公の担任も勤めています。実は校医とは仮の姿で、現実世界とも異世界である「デラ=グラント」とも違う別の次元から来た次元監査官です。その任務は、龍造寺にで化けていた邪悪な思念体を捕まえることです。

エィッリィククワッドゥロッウ

 本当の名前は「エィッリィククワッドゥロッウ」。彼女の住む次元の言語レベルが遥かに発達しているため、発音が複雑すぎて完全に聞き取れないのでこのように聞こえるらしいです。

報告する朝倉香織

 朝倉香織(CV根谷美智子):報道番組「ニュース・プレゼンス」のキャスターで、境町の海岸で相次ぐ謎の落雷はジオ・テクニクス社の工事に起因すると考え、責任者である亜由美を徹底的に糾弾します。 裏の顔は産業スパイです。

異世界の嫁セーレス

 セーレス(CV高橋美紀):何とシーラ・ラパーナ!ナの国の女王降臨です。えらいこっちゃ。異世界「デラ=グラント」に飛ばされた主人公が最初に出会う人間です。成り行きとはいえ主人公と一緒に暮らすことで徐々に愛を深めて行き、ユーノを出産します。実は儀式によって「デラ=グランティア」という神を体に降臨させるための巫女で、帝都から来た兵士によって暴行され、連行されそうになった際に舌を噛んで自害します。本名は「ケアレス」。

ユーノ立ち姿

 ユーノ(CVこやまきみこ): タイトルにも冠された本作最重要人物で、主人公とセーレスとの間に生まれた娘。実は物語序盤に登場していますが、その正体が発覚するのは物語後半になってからです。主人公と共に帝都へ向かう道中、帝都の兵士に連れ去られてしまい、巫女として祭り上げられた挙句に洗脳されてしまいます。その後洗脳が解けるが、世界を救うための儀式に身を委ねます。儀式前夜には実父である主人公との性交に及ぶということで、タブー中タブーの第二号。こちらは確信犯なので弁護の余地なし。

抱きつくユーノ

 …ではあるのですが、異世界の人間は幼少期が非常に短く大人になってからが非常に長い長命種なので、成熟した女性に見えますが、精神的にはまだまだ子供なんですよ、ユーノは。しかも儀式によってもう二度と会えなくなる(実際には事象の狭間とやらに飛ばされてしまうのですが、世界から消えるのと同じです)ことは必定。そんな彼女の最後の願いなら…もう仕方がないんじゃないかと。

笑顔のユーノ

 なお、ストーリー冒頭、ユーノが死んでしまうような描写がありますが、考察サイトによると死んだように見えただけだそうです。一時的に実体化しただけで、その後、再びユーノは事象を昇り続けるということだそうです。何はともあれ、彼女が死んでいないのなら本当に良かった。

セーレスとユーノ

 1996年のPCゲームとしては販売数は4万5000本ほどで、アダルトゲーム市場においてはアリスソフトの「鬼畜王ランス」に次ぐヒット作となりました。97年のサターン版は、電撃プレイステーション集計によると累計で23万980本で、97年中に発売されたコンシューマーゲームの中でもかなりの上位でした。

ユーノとの別れ

 謎の数々、巧みに練りこまれたシナリオ、そして魅力的な女性キャラクターたち。エルフの名声はこのゲームで頂点を極めたといってもいいかも知れません。本作は今なお高い評価を得ています。

ARIA(その3):未来に漕ぎ出す灯里の「別れと出会い」

新旧3大妖精(多分)
 
 冷たい雨の一日でしたね。五輪真弓の「恋人よ」のイントロくらい寒々とした感じでした。知らない人は、一度聞いてみて下さい。

 http://www.youtube.com/watch?v=LZyb38h8koM

ARIA10巻

 さて、勤労感謝の日ということで、日頃労働にいそしむ私も休ませていただきまして、例によって漫画喫茶へ行ってきました。そこしかないんかいっというツッコミが日本中から聞こえてくる気がしますが、ないんですよ(泣)。

草薙素子

 で、懸案だったARIAのラスト3巻を読み終わり、AQUAから通算全14巻を読了しました。テレビアニメ3期+OVAが制作されているほどの名作なので、今さら私なんぞが外野で騒いでもあまり意味はないかも知れませんが、そうしろと私のゴーストが囁くので(少佐はかっけーですよね)あえてやらせていただきます。

ARIA11巻

 既に前回読んだ9巻でテレサ・テンの歌ではないですが、そこはかとない「別れの予感」が示唆されてきました。愛用のゴンドラとの別れのエピソード(お別れ航海に出かけるアリシアの表情がいつになく悲しげだったのは、きっと灯里との別れを想ったからでしょう)とか、アリシア・晃・アテナもかつては合同練習で毎日会っていたけど、売れっ子の三大妖精になってからは顔を合わせることも難しくなっているという事実に「私たちもいずれ…」と顔を曇らせる灯里達のエピソードとか。

ARIA12巻

 10巻からはますますプリマ(一人前)になる日が近づいてきます。もちろんクリスマスとか「海との結婚」といったイベントは相変わらず華やかに描かれています。掲載時はカラーだったページも、単行本ではモノクロになってしまいますが、天野こずえの絵がすごいのは、白黒でもカラー以上の美しさを描いてみせるところでしょう。本当に凄いわこの人は。

アトラ(左)とあゆみ

 また、いつもの三人娘以外のシングル(半人前)のウンディーネも登場してきます。48話「トラゲット」は、灯里が会社の役に立ちたいということで、観光客よりも地元の人を運搬する渡し船「トラゲット」を漕ぎに行く話ですが、そこで姫屋のあゆみ、オレンジぷらねっとのアトラと杏というシングルとチームを組みます。例によって灯里はすぐに仲良くなってますが、大半のウンディーネがプリマを目指す中、あゆみはトラゲットを愛しており、トラゲット専門のウンディーネとしてシングルを貫くことを決めています。アトラと杏はプリマを目指していますが、その行動は対照的です。

杏

 杏は何度もプリマ昇格試験を受けては落ちると繰り返しており、前日も落ちた様子で落ち込んでいるますが、くじけずに何度でも試験を受けようと前向きの姿勢であるのに対しアトラは、半年前にプリマ昇格試験に落ちてからは、試験に落ちることで自分が全否定されるような気がして恐くて試験が受けられなくなっています。そしてプリマを諦めてあゆみと同じトラゲット専門のウンディーネを目指そうかと考えていることを吐露します。しかし、あゆみ、杏、灯里に諭され、励まされて、諦めず再挑戦することを決意します。

白い妖精(スノーホワイト)アリシア

 このエピソードは、「いつかプリマになりたい」と思っていた灯里が、プリマになることが現実的なことであることを自覚させる契機となっています。プリマになればアリシアとツインカムで会社をもり立てていけると単純に考えていた灯里ですが…

真紅の薔薇(クリムゾンローズ)晃

 52話「海との結婚」は、ヴェネツィアで行われていた同名の行事をネオヴェネツィアで再現するものですが、ウンディーネが総出演してゴンドラを操るという一層華やかなものとなっています。灯里、藍華、アリスの三人娘はもちろん、あゆみ、アトラ、杏もシングルとして登場して黒いゴンドラを漕ぎます。三大妖精は別格で、ガレー船団を引率しています。

天上の謳声(セイレーン)アテナ

 ヴェネツィアでの行事は、総督(ドーチェ)が指輪を海に投げ込むものでしたが、ネオヴェネツィアではゴンドラ協会の理事長が総督役を演じます。今回はグランマが総督役をしていました。そして、ウンディーネ達も一斉に指輪を海に投げ込みます。この指輪は近親者とか恋人から贈られた物がいいそうですが、藍華はおそらくノームのアルから貰ったのでしょう。アリスはウッディのエアバイクの部品(ナット)を指輪代わりにしていました。灯里はサラマンダーの暁がアリシアに贈りたかったものを、アリシアが既に貰っているという発言により譲られていました(というよりなぜか指から外れなくなっていましたが)。

黄昏の姫君(オレンジ・プリンセス)アリス

 このエピソードは、指輪はもう貰ってあるとの言葉に、男がいるのかアリシアさん!とNTR気分を味わった瞬間でした。暁もショックを受けていましたが、読者だってそうだ。アリシアさん素敵だからなあ。大半微笑んでいるし。稀に涙を流したり寂しそうな表情をすることはありましたが、原作では一度も怒ったことはありませんでした。灯里が失敗し続けるとしたら私の指導が至らないから、教えることは教わることというアリシアさんの言葉に身に沁みます。
薔薇の女王(ローゼン・クイーン)藍華

 春が来て、アリスはミドルスクールを卒業してウンディーネに専念出来るようになりますが、すぐに待っていたのはアテナによる昇格試験でした。AQUAで灯里が受けたときと同様、ピクニックに行こうと誘われて灯里と同じコースを漕ぐアリスは、合同練習の成果で苦手な接客や舟歌も克服して、見事に合格しますが、何とウンディーネ史上初となる二階級特進で一気にペアからプリマに昇格してしまいました。アテナから贈られた通り名は「黄昏の姫君」(オレンジ・プリンセス)でした。

遙かなる蒼(アクアマリン)灯里

 それを見て俄然やる気になった藍華を見て、晃は過去にアリシア・アテナにプリマ昇格を先を越された時の気持ちを思いだします。天稟のない者は天才にはないれないが、努力で秀才にはなれる。実はそれを晃に教えたのは幼い頃の藍華だったのですが、本人はすっかり忘れていました。アリスが昇格した直後の57話「薔薇の名前」で藍華は晃からプリマへの昇格試験を行う事を言い渡され、同時に通り名の候補の書かれた紙を渡されます。この辺り、ドベになったときの寂しさを味わわせたくないという晃の「親心」だったのかもしれません。試験のシーンは描写されていませんが無事に合格し、「薔薇の女王」(ローゼン・クイーン)という凄い通り名を貰います。まあ藍華は姫屋の跡取りなのでクイーンもむべなるかな、なのですが。

サンマルコ広場のウンディーネ

 そして58話、冒頭これからは二人で合同練習だねと言う灯里に、藍華は忙しくなるのでもう参加できないと伝えます。藍華は自分から灯里にプリマ昇格を伝えることが出来ず、灯里は手袋のない藍華の手に気付く形で昇格を知ることになりました。涙ぐむ藍華を素直に祝福する灯里。この人に嫉妬とか邪念があるなんて考えられないですね。まさに澄み切った水のごとし。

黄昏の三人娘

 アリスに続いて藍華のプリマ昇格を聞いたアリシアは、遂に決断を下します。灯里には既にプリマの実力はあったのです。さらにアリシアは、ゴンドラ協会入りを強く要請されていました。しかし、現役のプリマと協会の要職の兼任はさすがのアリシアでも物理的に不可能なので、協会に入るのなら現役を引退するつもりでいたのです。

遙かなる蒼

 灯里がプリマになれば、アリシアはARIAカンパニーを任せて引退して協会入りが可能になるわけですが、それは同時に灯里の成長を見守り、灯里と過ごす日々の終了も意味します。灯里にプリマになれる実力があると知りながら、ARIAカンパニーでの日々を失いたくはない、灯里と離れたくないという気持ちが、灯里のプリマ昇格を先延ばしにしていたのです。

ARIAカンパニー全従業員

 こうした胸の裡を告げるアリシアは、灯里を抱きしめて涙をこぼします。そして「私のわがまま」だったと言っています。しかしもちろんそこには悪意があったわけではなく、アリシアとの日々がずっと続くと信じていた灯里もまったく同じ気持ちでいたのです。しかし諸行無常、時は絶え間なく流れていきます。灯里だけをプリマにしない訳にはいかないのです。

アリシアファンクラブ

 試験、そして合格。灯里は58話のタイトルでもある「遙かなる蒼(アクアマリン)」の通り名をアリシアから授けられます。そしてARIAカンパニーの経営権を譲られ、一人で会社を運営していきます。一人目覚めた朝、寝室から降りた灯里が見た過去の幻影(アリシアや藍華、アリス、晃、アテナが揃って楽しく談笑している)を見た灯里は、窓のシャッターを開けられません。開ければ幸せだった時代が消えてしまう気がして。このシーンは本当に胸に迫ります。

水着回!

 しかし、そこは楽しみを見つける天才である灯里、「あの頃は楽しかったではなく、あの頃も楽しかった」「楽しいと感じている現在が一番楽しい」というこれまでに学んだ気持ちを思いだして、前に進んでいきます。そしてみんなのエピソードが語られます。

灯里とアリシア

 アリシアは引退とともに結婚し、ゴンドラ協会の要職に就きました。時間があるとグランマとARIAカンパニーを訪ねてくれるそうで、灯里はそれを楽しみにしています。

鳩と三大妖精

 アテナはオペラ歌手として舞台デビューしました。晃はアリシアの引退で「水の3大妖精」解消後、名実ともに現役最高のプリマウンディーネとして君臨しています。

灯里とアイ

 藍華は新設された姫屋の支店の支店長とプリマを兼任し、多忙ながら充実した日々を送っており、貫禄もついてきたということです。アリスは特進というネームバリューもあってか、プリマ昇格半年後で早くも個人売り上げでアテナと並んでいるということです。

ARIAの新人アイ

 そして、後ろ髪を伸ばしてポニーテールにし、さらに長くなった前髪サイドをポニーテールと一緒に纏める髪型になった大人の灯里は、弟子となるアイを迎えます。このアイは、アニメ版で灯里がメールを送っていたアイの成長した姿です。アニメの設定を漫画が取り入れるという面白い形になっていますね。

アイを見つめる灯里

 アイの食事を見つめる灯里の表情は、かつて灯里を見つめていたアリシアの表情そのものです。初期の頃、灯里は会社の役に立てないと感じていましたが、アリシアは灯里がいるだけで幸せでした。それを灯里も実感したことでしょう。

灯里を見つめるアリシア

 なお、折に触れ灯里はパソコンでメールを送っていましたが、どうやらメールではなくブログだったんじゃないかという描写が最終回にありました。猫の妖精(ケットシー)まで閲覧しているし(笑)。現役ウンディーネのブログなんて大人気なんじゃないでしょうか。

三組の師弟コンビ

 最終巻である12巻のAmazonのカスタマーレビューは凄いことになっています。58件のレビューが全部5つ星です。これだけ心が洗われるようなエピソードを紡ぎ続けてきた天野こずえは本当に凄い漫画家だと思います。読む度に心が浄化されますが、そこは俗人の悲しさ、ただ生活するだけで悲しさだけでなく、穢れもそこここに積もっていくのです。読んだ直後は澄み切った心になるのですが……これってスーパー賢者タイムみたいなものなのでしょうか?悲しき凡俗を嗤って下さい。そしてぜひご一読を。絶対損はさせません。

ARIAメインキャスト総登場


One more time, One more chance 再び:BENIが歌う英語詞カバー


 
 明日から三連休という方も多いのではないでしょうか。

ワシもじゃみんな!!

 という訳で、何を書こうかなと思っていたところ、知っている人は「今さらかよ」とお思いでしょうが、BENIという歌手があの「秒速5センチメートル」の主題歌であるところのユースフ認定“永遠の名曲”「One more time, One more chance」を英語カバーしていることを知ったので、気付いたからには「秒速」ファンとしては捨て置けず、押っ取り刀でここにご紹介します。

BENI.jpg
 
 BENIは1986年3月生まれの26歳。かろうじて昭和生まれですね。沖縄県出身で本名は「安良城 紅」(あらしろ べに)というそうです。2008年にレコード会社移籍に伴ってBENIに改名しました。2004年ぁら歌手として活動しているのでもう活動歴はもう8年ですね。

安良城紅時代の画像

 父親がアメリカ人、母親が日本人のハーフで、小中学校時代はカリフォルニアのサンディエゴで育ったそうです。ということで当然英語が達者なのでしょうが、ライブやテレビの音楽番組で披露した英語詞のカヴァーが評判となったことで、ファンの要望に応える形でリリースしたのが、「COVERS」というアルバムです。

 これは今年3月の発売で、キャッチコピーは「ミリオン・セラーに輝く永遠の名曲を英語詞でカヴァーしたスペシャル・アルバム!」となっています。すべて男性シンガーの楽曲で、うち8曲の英語詞はBENIが自ら手がけているそうです。

収録曲は

1.Ti Amo (EXILE)
2.LA・LA・LA LOVE SONG (久保田利伸)
3.瞳をとじて (平井堅)
4.奏(かなで) (スキマスイッチ)
5.One more time, One more chance (山崎まさよし)
6.ロビンソン (スピッツ)
7.Suddenly -ラブ・ストーリーは突然に- ( 小田和正)
8.もう恋なんてしない (槇原敬之)
9.桜坂 (福山雅治)
10.ここにしか咲かない花 (コブクロ)
11.今のキミを忘れない (ナオト・インティライミ)
12.いとしのエリー (サザンオールスターズ)
13.TRUE LOVE (藤井フミヤ)

となっています。今月には「COVERS:2」がリリースされていて、こちらも男性シンガーの英語詞カバーとなっています。 

 問題の「One more time, One more chance」は5曲目に収録されています。山崎まさよしのオリジナル版とどちらがいいかと問われれば、山崎まさよし版は聞いているうちに魂が共鳴してちょっと平静でいられなくなるようなところがある(だからなるべき抑えて歌うのが吉)のですが、BENI版は英語詞のせいかそういうことはありません。

 じゃあダメなのかというとそういうわけではなく、フレッシュな気分で聞けて、女声ということもあってまるで明里サイドから歌っているかのような感じもしてきます。まあ百言は一聞にしかず。聞いてみて下さい。

① BENIが出演するPV版(HDありですが42秒しかありません)

BENIのPV版

http://www.youtube.com/watch?v=XTKj4EQIgbQ

② フルヴァージョン(動画なし)

BENIがカバーしたOne more time,one more chance

http://www.youtube.com/watch?v=B3OXOYEZUkk

③フルヴァージョンで秒速5センチメートルのPVとのコラボ(HDあり)

秒速5センチメートルのPVとのコラボ

http://www.youtube.com/watch?v=2dD6Tv8Qi4Q&feature=related

 ちなみにこの曲を他にもカバーしている人はいないのかと思って探したら、こういうのも見つけました。

島谷ひとみ版(オーケストラをバックに歌っています)

島谷ひとみヴァージョン

http://www.youtube.com/watch?v=_UCgq9ZrX4o

AIKO版(映像は「秒速」のPVです)

AIKO.jpg

http://www.youtube.com/watch?v=o2yilzBT3Ys&playnext=1&list=PLA6E72B4EDF54D381&feature=results_video

外人女性版(ギターも外人。知らない人ですが日本語で歌っています)

外人女性ヴァージョン

http://www.youtube.com/watch?v=vjPJ2z_1O5g&playnext=1&list=PLA6E72B4EDF54D381&feature=results_video

ピアノヴァージョン(ボーナストラックです)

ピアノヴァージョン

http://www.youtube.com/watch?v=ehmYO0qoCm4

 こんなに名曲なのに案外カバーされていない感じですね。特に男性シンガーが歌っていないような。山崎まさよしには勝てないという感じで敬遠されているのでしょうか?五木ひろしあたりなら違った味を出してくれそうですが。

白きたおやかな峰:北杜夫が描く「ディランの魔女」

白きたおやかな峰
 
 こんばんは。まるで春のような朧月を見ましたが、季節はautumn to winter。これも「季節外れ」の一種でしょうか。

カシミール

 連日の読書日記となる本日は北杜夫の「白きたおやかな峰」です。猛烈に読書しているわけではなく、ちょっとした時空の歪みです(笑)。

インド北部地図

 「白きたおやかな峰」は1966年の作品で、もう46年も前の小説です。前年の1965年にカラコルム山脈の未踏峰ディラン峰に挑んだ日本隊に医師として随行した作者が、自身の体験に基づいて執筆しました。作者の北杜夫は歌人斎藤茂吉の息子、「どくとるマンボウ」として有名ですが、惜しくも昨年逝去しました。兄の斎藤茂太も精神科医にしてエッセイストとして有名でした。

カラコルム山脈の位置

 カラコルム山脈は「世界の屋根」ヒマラヤ山脈同様、4000万年以上前にインド亜大陸がユーラシア大陸に衝突して出来た山脈で、世界第二位の高峰K2を筆頭に8000メートル級の山が4座、7000メートル級の山が60座あります。「カラコルム」とはトルコ語で「黒い砂利」という意味だそうで、南極を除けば世界最大の氷河地帯でもありますが、多くは瓦礫に覆われているそうです。

世界第二位の高峰・K2

 カラコルム山脈は、北東部でチベット高原に接し、北にはパミール高原、北西部はヒンドゥークシュ山脈につながっています。。インドと中国・パキスタンが領土問題を巡って対立するカシミールにあり、高峰群はパキスタンの実効支配地にあります。

ディラン峰

 ディラン峰は7257メートルということで、カラコルム山脈の中ではとりわけ高い山というわけではありません。画像を見てもわかるようにまさに白くてたおやかな山容をしています。しかし、英国隊、ドイツ隊のアタックを退け、前年1964年にはオーストリア隊も敗退に追いやりました。松本零士の戦場漫画シリーズに「スタンレーの魔女」という作品があります。爆撃の帰途、片肺になった一式陸攻でオーエンスタンレー山脈越えに挑むという話ですが、あちらが飛行機でせいぜい4000メートル級なのに対し、こちらは人力のみでの7000メートル越えなので、その苦労たるや。

スタンレーの魔女

 日本隊はベースキャンプの他、5つのキャンプを設置して最終的にアタックキャンプを設けて登頂に挑みます。本書はその過程のドキュメンタリーです。めまぐるしい天候の変化で表情を一変させるディラン峰と、仕事や借金や家族といった問題を抱えながらやって来た山男達のひたすら頂上を極めたいという情熱が生き生きと描かれています。

 表紙裏の内容紹介は

 ひょんなことから雇われ医師として参加することになった、カラコルムの未踏峰ディラン遠征隊。キャラバンのドタバタ騒ぎから、山男のピュアにして生臭い初登頂への情熱、現地人との摩擦と交情…。そして、彼方に鎮座する純白の三角錐とは一体何物なのか…。山岳文学永遠の古典にして、北文学の最高峰。

となっています。

ディラン峰(左)とミナピン氷河

 山へのアタック模様もさることながら、パキスタン人との交流ぶりが面白いです。勝手にジープに乗り込んできたり、治療と薬を求めて大挙してやってくる村人や、とにかく休みたがるばかりで働かないポーター達。まあ彼らからすれば、なぜ外国の山男達は一文の得にもならない山登りにそんなにはっちゃきになっているのか不可解なんでしょうけど。

ミナピン村

 ジョージ・マロリーというイギリスの登山家は、「なぜ、あなたはエベレストを目指すのか」と問われて「そこに山があるから(Because it is there. )」と答えたといいます(本当にマロリーの言葉なのか、信憑性には疑問があるようですが)。登山の趣味がない私からしてもその情熱の源泉はよくわからないのですが、「そこにあるから」を使えば何でも答えられますね。なぜ深夜アニメをみるのか?「そこでアニメが放映されているから」、なぜコスプレをするのか?「そこに衣装があるから」とか。考えてみれば全然答えになっていませんが。

ベースキャンプを設置したタカファリ

 高山病とか謎の熱病とか下痢とか寒さとか雪崩とかクレバスとか、様々な脅威が日本隊を脅かします。北杜夫(作中では「柴崎」)は第一キャンプまで行きましたが、長く滞在することはできずにベースキャンプに戻ります。ベースキャンプでも富士山山頂くらいの標高があるので、素人にはその辺が限界でしょう。というか、日本の高山はせいぜい3000メートル級なので、7000メートルという高さは(別にゼロメートルから登るわけではないですが)それだけで脅威といえましょう。

黒い氷河

 文明の力に依存しまくった上で、私もゴルナーグラート(3130メートル)、ユングフラウヨッホ(3454メートル)、エギーユ・デュ・ミディ(3777メートル)などには行ったことがありますが、3000メートルを超えると空気の薄さがはっきりと判りました。ましてや5000メートル、6000メートルと高くなれば運動すること自体が困難でしょう。しかも行く手は雪や氷や崖ばかり。私なら大金積まれても行きたくないところへ、自腹を切って以降というのだから誠にご苦労さんなことです。

新潮文庫版

 作品は、一度目のアタックが失敗して二度目のアタックを敢行したところで終わっていて、日本隊の戦いの結末が描かれていませんが、河出文庫の遠藤甲太による解説の追記によると、結局あと100メートルというところで撤退するという敗北に終わり、1968年にオーストリア隊が初登頂に成功したそうです。

オリンポス山(上空から)

 現在判明している太陽系で最も高い山は火星のオリンポス山だそうです。標高はなんと25000メートル(火星には海がないので24000~27000と標高記載は様々ですが)。25キロですよ。もしも地球にあったらやはり山男(&山ガール)達は挑もうとするのでしょうか。無酸素登頂は完全に不可能であるばかりか、テントも与圧が必要になるでしょう。現在の旅客機は飛び越えることができませんし、高すぎて雪は積もらず一年中快晴で、紫外線が強すぎて植物は育たず、荒涼とした岩山だけの世界となっていることでしょう。それでもやはり「そこにあるから」行くというのでしょうか?

オリンポス山と富士山の比較

 空はもはや青くはなく、漆黒で昼間でも星が見えることでしょう。大気の揺らぎも少ないので、天体観測には非常に適していると思われますが、おそらく無人天文台となるでしょう。

奥右筆秘帖シリーズ:サラリーマンこそ読んで欲しい傑作時代小説

ポップ
 
 もう11月も下旬ですね。気の早い家はクリスマスのイルミネーションを始めたりしています。街が華やかになるので嫌いじゃないですが。

第1巻「密封」

 さてアニメの未完でも紹介するようになったので、本だって良かろうということで、本日ご紹介するのは上田秀人の奥右筆秘帖シリーズです。今日第9巻「召抱」を読み終わりました。最新刊は第10巻の「墨痕」ですが、図書館にはまだ見当たりません。

第2巻「国禁」
 
 上田秀人は1959年生まれの53歳。兼業作家で本業はなんと歯科医だそうです。昼間は歯医者として働き、作家業は夜にこなしているとか。昔「養老乃瀧」という居酒屋がチェーン店募集の広告で「♪も~しもし養老ファミリーいかがです~夜昼稼いで二毛作~♫」なんて歌ってましたが、個人としてはすごい二毛作ですね。よく体がもつなあ。

第3巻「侵蝕」

 小説家としてのデビューは1997年ということで、38歳の時と言うことになります。時代小説をシリーズ物として書くことが得意なようですが、奥右筆シリーズは2007年に開始されてなお続刊中です。2009年には宝島社出版の「この文庫書き下ろし時代小説がすごい! 時代小説愛好会が選ぶベストシリーズ20」で「奥右筆秘帳シリーズ」が第1位に選ばれています。

第4巻「継承」

 本シリーズは、奥右筆組頭立花併右衛門と隣に住む旗本の次男坊柊衛悟が主人公となっています。奥右筆というのはあまり聞き慣れない肩書きですが、江戸幕府の役職の一つです。右筆という役職は元からありましたが、奥右筆は五代将軍綱吉が新たに設けたもので、将軍自身が発給する文書の作成などを任せたのが始まりだそうです。老中達執政に幕政が牛耳られて人形のようなお飾りになりかけていた将軍が、自ら親政を行うために必要としたようです。

第5巻「簒奪」

 奥右筆は、幕府の機密文書の管理や作成なども行っており、その地位は大して高くありませんでしたが、実際には幕府でも特に重要な役職で、俊英しか就任することができませんでした。また諸大名が将軍をはじめとする幕府の各所に書状を差し出すときには、必ず事前に奥右筆によってその内容が確認されることが常となっていました。つまり、奥右筆の手加減次第で、その書状が将軍などに行き届くかどうかが決められるほどの権限のある役職だったのです。また、幕閣より将軍に上げられた政策上の問題に関して、将軍自身の命令によって調査・報告を行う職務も与えられていました。その報告次第では、幕府の政策が変更されたり、特定の大名が金銭的・人的な負担を求められる事態もありえました。さらには、幕閣(大老や老中)の会議で意見を述べることさえあったそうです。

第6巻「秘闘」

 8代目の暴れん坊将軍・将軍吉宗の治世である享保年間で、奥右筆組頭は役高400石、役料200俵でした。同時期の表右筆組頭が役高300石・役料150俵だったので、待遇面でも優遇されていたといえるでしょう。また奥右筆に便宜を図ってもらいたい用向きを持つ諸大名や旗本は奥右筆への接近し、しばしば付け届けを行ったようなので、激務ではありましたが内証はかなり裕福だったようです。

第7巻「隠密」

 立花併右衛門は200俵の小普請組(三千石以下の無役の旗本・御家人が属する)の貧乏旗本でしたが、筆が立ち頭も切れたので累進して奥右筆組頭にまで栄達しました。妻を早くに亡くしたので一人娘の瑞紀がもう24歳になろういうのに独身で家事を切り盛りしています(今はともかく、江戸時代では「行き遅れ」とか「行かず後家」と陰口をたたかれる年齢でした)。その瑞紀と幼馴染みで、お互いに好き合っている柊衛悟は隣家の次男坊で、兄がようやく評定所与力という職にありついたものの、本人は剣術にかまけて冷や飯喰らいとなっています。

第8巻「刃傷」

 併右衛門はふとしたことから幕府の闇に触れてしまい、命を狙われるようになりました。このため衛悟を護衛に雇ったことから、二人は様々な敵と対峙していくことになります。関わってくるのは、11大将軍家斉、寛政の改革で有名な松平定信、家斉の父である一橋治済(はるさだ)、朝廷の意を受けた上野寛永寺門跡の法親王といった貴顕から、刺客となって襲い来る浪人や忍者や僧兵まで多岐に亘ります。

8巻ポスター

 面白いのは、それぞれが各々の立場に不満を持っていることと、敵味方が定かではないということです。松平定信は幕府の危機を打開しようと、大老になって再び改革を進めることを夢想し、一橋治済は何もすることのない御三卿という立場に飽いて、自ら将軍になることを望みます。家斉は家斉で何一つ思い通りにならない将軍職に絶望していたりします。そして朝廷は王政復古を夢見て様々な工作を仕掛けます。

第9巻「召抱」
 
 併右衛門は能吏ですし、衛悟の剣はかなりのものなのですが、何しろこうした大権力の引き起こす嵐の中にあっては大海に浮かぶ小舟に等しく、様々な嵐に翻弄されながら、転覆しないように必死で策を講じていきます。奥右筆は将軍のための役職(まあそれを言えば本来旗本自体が将軍のために存在しているのですが)なので、家斉は味方であって欲しいところなのですが、家斉からすれば数多いる家来の一人に過ぎず、あまり積極的には守ってくれません。

第10巻「墨痕」

 衛悟は涼天覚心流というあまりはやらない小道場ながら、師範代を務めるほどの腕になっていますが、一巻からずっと登場している一橋治済が飼う元甲賀忍者で鬼神流を名乗る冥府防人の凄まじい腕前には一歩も二歩も及ばない状態です。「召抱」終了現在で松平定信は上野寛永寺との結託して将軍暗殺を試みましたがこれが失敗に終わり、定信は隠居を命じられ、今後は将軍家斉と一橋治済の父子対決かという様相を呈している(範馬刃牙と勇次郎か!)ところですが、まだまだストーリーはどう展開していくものか予断を許しません。
 
 また、この本の面白さは、宮仕えの辛さ、難しさが鮮やかに描かれているところです。処分を恐れ、加増を歓び、同僚に気を遣い、上役を恐れる併右衛門の姿は、サラリーマンとしては身につまされます。旗本って本当にサラリーマンに近いんですねえ。各大名の家臣も同じようなものなのでしょう。侍達のサラリーマン生活ぶりをこれほど的確に描いた作品は他にないんじゃないでしょうか。スーパーヒーロー大活劇もいいですが、こういう作品も身につまされるようでいいですよ。第10巻「墨痕」も早く読みたいなあ。

中二病でも恋がしたい!(その2):六花の「中二病」の真実

逃避行
 
 やはり昨日の強風は関東では木枯らし一号でした。しかし日中は陽の当たる草むらで死に損ないの虫がまだ鳴いていたりしました。もやは綺麗な音色とは言い難く、しゃがれ声みたいになってましたが。

闇の中の六花

 さて今日は邪気眼系中二病患者(元患者を含む)を描く「中二病でも恋がしたい!」の続きについて語りたいと思います。これまでは作品が終了してから感想を語る方針でいたのですが、先日2クールあったとはいえ「氷菓」について4回も語ったこともあり、何より先週放映した第7話がこれまでとがらっと雰囲気の違う展開になっていたので、これはぜひ語らねばと思った次第です。

なんちゃってケルベロス

 「中二病」については11月7日の「その1」で語ったのでそちらを参照していただくとして、治療の必要な医学的な意味での「病気」ないし「精神疾患」とは無関係なものだと思っていたのですが、他のキャラはともかく、少なくとも小鳥遊六花の場合は深く慕っていた父の突然の死(実際には突然ではなく、姉の十花などは知っていたが、まだ幼かった六花には告げられていなかった)を認められないが故の現実逃避であることが判明しました。精神分析などでいう防衛機制というやつでしょう。

期待に胸ふくらむ六花

 私は特別心理学とか精神分析というものに詳しくはないのですが、防衛機制の中でも否認(不安や苦痛を生み出すようなある出来事から目をそらし、出来事自体が存在しないかのような言動をとる)とか理想化(自己と対象が「分裂」している状態で、分裂させた一方を過度に誇大視して「理想化」する)とか脱価値化(期待が満たされない時に、直ちに価値のないものとして過小評価する)などが組み合わさっているかのような。

幼い六花と父

 すなわち、父が死んだという事実を認めず、不可視境界線を探しだし得る邪王真眼を駆使することで再び父に会うことができると考え、そんなものは実際には存在しない現実に対しては認識することを拒否しているということなのではないでしょうか。六花の良く叫ぶ「爆ぜろリアル!弾けろシナプス!ヴァニッシュメントディスワールド!」は、単なるギャグではなく、言い換えれば「現実など認めない!空想(妄想)の世界に生きていたい!こんな世界滅んでしまえ!」という六花の魂の叫びでもあったのですね。ちょっと切ない。

食え!

 元患者の富樫勇太と丹生谷森夏や、現役患者の凸守早苗も六花のようなトラウマを抱えて中二病になった(なっている)のだとしたらちょっと嫌すぎる展開なのですが、少なくとも勇太については短編の「Lite」を見る限り、純粋に思春期の少年少女にありがちな自意識過剰から発せられた奇妙な言動傾向という感じでした。森夏や早苗については不明ですが、別段深刻なトラウマがあって初めて中二病になるというものではないですよね。六花が特殊なケースだと思いたいです。

これも一種の「二人乗り」?

 多重人格として知られる解離性同一性障害という精神疾患は幼少期の性的虐待といった、本人にとって堪えられない状況を、それは自分のことではないと感じたり、その時の感情や記憶を切り離して思い出せなくすることで心のダメージを回避しようとする過程で、切り離した感情や記憶が成長して別人格となって現れるものだといいますが、六花の中二病症状がそれほど深刻な精神疾患でないといいのですが。

辛すぎる現実

 六花にとって現実をつきつけてくる祖父母(というより六花の中二病そのものが理解できないようですが)や、多少の理解はあってもやはり父の死を認めることを強いてくる姉の十花を「敵」として認識している状況はなんとかしてやりたいですね。中二病が直ってはお話が終わってしまうので、父の死とか母の出奔による家族の崩壊を受け入れた上で、たくましく生きていくための「よすが(縁)」として中二病設定を利用するようになって欲しいです。そしてダークフレイムマスターもそれに協力するという展開いいなあ。

対峙する姉妹

 7話ラストで、幸せな記憶のこもった昔の家がすっかりなくなっていて売り地になっているという辛すぎる現実に直面した六花は十花と対峙しましたが、8話はまた妄想バトルから始まるんでしょうかね。それにしても十花は現在の六花から見ると「敵」らしいですが、いい人ですよね。六花に父の墓参りに行かせるのに同好会(昼寝部?)メンバーを誘ったり、毎日豪勢なお弁当作ってくれたり。昔の家を訪ねようとする六花を強引に止めようとしたのも、六花の精神的ショックをおもんばかってのことでしょうし。六花には、十花を洒落で「敵」と言えるようになって欲しいものです。

首輪?している十花

 それにしても十花のチョーカーは首輪のようです。実は裏で「私の奴隷になりなさい」的展開をしていてご主人様登場なんていう無茶なサプライズは勘弁して下さいね。美人だから調教対象には持って来いかも知れないけど。

ナイスバディーな森夏

 今回森夏、くみん、凸守、そして同好会メンバーでもないのに付いてきた一色誠はすっかりシリアス展開を緩和するためのお笑い要員と化してましたね。それもしても勇太も誠も一度は森夏の色香の虜になったはずなのに、醒めるのが超早いですね。誠はくみんに乗り換えたかのような。勇太と六花の密着具合に対して、森夏は何とも思っていないようですが、せっかくあれだけの美人なんだから、もっと大事に扱って勇太を巡る三角関係とかも描いて欲しいです。常に森夏対凸守になっていますが、森夏対六花とかの妄想バトルも見たいものです。

ひたすら白のくみん

好きな声優さん(その8):堀江由衣~ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!

堀江由衣
 
 昨日の雨とは一転して快晴の本日。風が強かったです。木枯らし一号でしょうか。

 当ブログでは「ギャルゲーの土曜日」というのを設けておりますが、このところは日曜日には声優さんを取り上げることが多くなっています。だからといって「声優さんの日曜日」にしようと思っている訳ではないのですが、時間が取れるのは休日だけになってしまいがちなので、仕方ないのかもしれませんね。

可愛い堀江さん
 
 ということで、日曜日を声優さんの日にするつもりはないままに、今日も声優さんを取り上げてしまいます。本日は声優界の美魔女・堀江由衣です。

髪に花が咲く堀江さん

 堀江由衣は1976年9月20日生まれで現在36歳。愛称は「ほっちゃん」がポピュラーです。1997年に声優としてデビューしたほか、歌手としても活動しています。1999年のプレイステーション版ゲーム及びアニメ版の「To Heart」で演じたメイドロボ・マルチでブレイクしました。デビュー当時からアイドル的人気を誇ったこともあって、ヒロインや主要キャラクターを演じることが多かったのですが、近年では脇役として作品に彩りを与えることも多くなっています。

可愛すぎるほっちゃん

 デビュー以来15年以上の長きに亘ってアイドル声優の第一線で活躍し続けています。同世代のアイドル声優達が次々と路線変更を迫られ、また新人が次々とデビューする中、ほとんど変化しない美貌を維持して様はまさに美魔女。しかし天狗になるようなことはなく、とても謙虚で人見知りな性格だそうで、年下の後輩に敬称を付けることも珍しくないということです。素敵な人ですね。

本当に可愛いほっちゃん

 なお、タイトルに付けた奇声ですが、これは2004年の東京ゲームショーにて行われた「双恋(ふたこい)」のイベントを見ていた電撃オンラインの記者が、会場を埋め尽くす堀江由衣ファンの熱い声援を正確に文字起こししようと試みた結果、「ほっちゃーん! ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」と表記したものです。真面目なイベント紹介記事中に登場したこの文字列のあまりの異常さがネットで受けて、ネタとして広がりました。ちなみに堀江由衣は一条薫子という役を演じていました。双子の妹・菫子は小清水亜美。

一条薫子

 それでは私が見た堀江由衣の演じたキャラの紹介です。原則的に古い順になっています。

 HMX-12 マルチ(To Heart)

マルチ

 堀江由衣ブレイクの切っ掛けとなったキャラです。人間ではなく、来栖川エレクトロニクスが開発した最新型家庭用ロボットです。HMはHome Maidの略で、試作型なので“X”が入っています。主人公の高校に生徒として試験導入されました。

 「感情表現に対するフィードバック」及び「人間とのコミュニケーションにおけるAIへの影響」に関する実証試験のために「感情」が試験的にインストールされているため、ロボットとは思えない行動をとるだけでなく「夢」すら見ます。

カードになったマルチ

 ロボット三原則はインストールされていませんが、マルチ自身が争い事などを好まない素直な性格で、人間に喜んでもらうのが大好きなので問題はないようです。普通の人間と同じ外見の“耳”がありますが、アンドロイドとしての特徴を際立たせるためにアンテナ型のヘッドギアが装着されています。家庭用電源からの充電を動力源にしています。

 学園での実証試験の結果、興奮状態になった場合にOSや機体にかかる負荷が大きく、場合によっては機能停止に陥ることや、「作業機械に感情は必要ない」という上層部の判断などから、量産型の感情表現機能は必要最小限となっています。

気合いを入れて掃除するマルチ

 マルチはロボットのくせにドジや失敗が多いものの、健気で一生懸命なので、「萌え」を喚起された人は数知れません。もちろん堀江由衣の声が「萌え」に一役買ったことは言うまでもありません。

 美里 葵(東京魔人學園剣風帖)

美里葵

 東京・新宿の真神学園を主舞台とした、人ならぬ「力」を得た少年少女たちの物語である東京魔人學園剣風帖シリーズ。1998年に第一作が登場し、2007年にはアニメ化され、2008年にはDS版が出ています。

DS版の美里葵

 美里葵は真神学園の生徒会長を務める才媛で、容姿端麗にして品行方正、人望も厚く心優しい「学園の聖女」です。アニメ版では、容姿は可愛い雰囲気に変更されています。

 月宮あゆ(Kanon)

月宮あゆ

 Kanonは1999年に制作された恋愛アドベンチャーゲームです。元々は18禁でしたが、2000年に性的要素を排除した全年齢版が発売されました。いわゆる「泣きゲー」の先駆けで、以後の恋愛アドベンチャーゲームに多大な影響を与えました。2002年と2006年にアニメが制作されています。

うぐぅ

 月宮あゆはメインヒロインで17歳。「うぐぅ」が口癖で、一人称は「ボク」です。明るく元気いっぱいで喜怒哀楽が豊かな性格をしています。主人公とは7年前に出会っており、再会の約束をしており、それをずっと信じていました。街でよく捜し物をしていますが、捜し物が何なのかをなぜか本人も覚えていません。

 羽入(ひぐらしのなく頃に解)

羽入

 伝統的な村社会の姿を今に残す村落で発生した連続怪死・失踪事件の顛末を描いた連作式のミステリーである「ひぐらしのなく頃に」シリーズ。あるキャラクターが惨劇を回避するために延々と時間をリセットして繰り返しているのですが、その様子は「魔法少女まどか☆マギカ」の暁美ほむらを彷彿とさせます。

実体化した羽入

 羽入は村で崇拝されている「オヤシロさま」。相談役として100年間共に惨劇に挑戦してきました。神様ですが、彼女がずっと傍観してきたために敵に勝てなかったとの指摘により考えを改め、傍観を止めて彼女自身も表舞台に上がり惨劇に挑戦する一つの存在として現世に現れるようになります。

怒りの羽入

 福路 美穂子(咲-Saki-)

福路美穂子

 常識を越える学園麻雀漫画・アニメである「咲-Saki-」。福路 美穂子は風越女子高校のキャプテンです。風越は長野県内屈指の麻雀強豪校ですが、昨年は新興の龍門渕高校に敗れたため、雪辱に燃えています。

竹井部長(CV伊藤静)対福路キャプテン

 雑用を自ら引き受けて後輩たちの練習時間を確保したり、鬼コーチの厳しい指導から部員たちをかばったりと部員想いの部長です。また涙もろい性格であり、お人好しでもあります。

邪王真眼の美穂子

 普段は右目を閉じていますが、隻眼という訳ではなく、勝負所と判断すると右目を開け、自分の手牌や河の捨牌のみならず、相手の理牌の癖や視点移動から相手の手牌を推察して見切ることで、場そのものを自分に有利に制御する高度な打牌を見せます。まるで乙女座のシャカですね。

乙女座のシャカ

 羽川翼(化物語シリーズ)

羽川翼

 主人公阿良々木 暦の「命の恩人」。出会いの経緯からして、どうみても暦と結ばれる運命なのですが、暦が戦場ヶ原ひたぎと恋人同士になってしまったため(まさに横取り、NTR)、人知れず大きなストレスを抱える事になって怪異を引き起こすことになります。

羽川翼2

 クラスの委員長を務め、性格は真面目で、品行方正な良識人です。かなりの博識で、暦に「お前は何でも知ってるな」と感心されることもしばしばですが、「何でもは知らないわよ。知ってることだけ」と返答することがお約束となっています。成績は常に学年首席の優等生です。豊満な肉体の持ち主でもあり、やたらに色っぽくなる場面もしばしば。

色っぽい翼

 家庭は極めて複雑で、事実上天涯孤独となっています。「化物語」では三つ編みに眼鏡でしたが、「偽物語」ではショートカットにコンタクトレンズとなりました。

髪を切った翼

 堀江由衣が化物語で歌った「sugar sweet nightmare」は女の子とは思えない「女の情念」を歌っていて素晴らしい出来となっています。声と歌唱力が半端ないです。ぜひ聞いて頂きたいのですが、残念ながらYouTubeからは削除されてしまっています。アイドルマスターの星井美希(CV長谷川明子)バージョンがあったので、よろしければ。
つばさキャットの羽川翼

 http://www.youtube.com/watch?v=EZdrSTeaJZk

右端が羽川翼に扮した星川美希

 里中千枝(ペルソナ4)

里中千枝

 「ペルソナ4」は女神転生シリーズの中の「ペルソナ」シリーズの4作目で2008年発売です。アニメは2011年から12年にかけて放映されました。田舎町に住む親戚の家に預けられた高校生の主人公が、町で起こる怪奇連続殺人事件の謎と、その裏に潜む異界の存在に仲間達と共に挑んでゆくRPGです。ゲームは正体の分からない犯人の謎を追うミステリーの要素と、異世界で繰り広げられる戦闘、その合間の日常を通じて繰り広げられる青春群像劇という、3つの要素が並行しながら物語が展開していきます。ゲーム版はとっても面白く、「1」から始める必然性もないので、興味があったらぜひプレイを。

浴衣の千枝

 里中千枝は主人公の隣の席に座る元気いっぱいの女の子です。カンフー映画の大ファンで、戦闘中にブルース・リーの言葉「考えるな、感じるんだ」を引用したり、日頃から鍛錬を欠かさずに行ったりしています。社交的で行動力があるため男友達は多いのですが、彼女の快活さや負けん気の強さからかあまり女性扱いされなかったりします。

釘宮理恵が演じた久慈川りせ

 ペルソナでは主要登場人物がタロットカードのアルカナを持っていますが、釘宮理恵演じる久慈川りせ(美少女アイドル)が「恋愛」のアルカナを、千枝の親友の天城雪子(老舗旅館の跡取り娘)が「女教皇」のアルカナであるのに対し、千枝のアルカナは何と「戦車」です。男…いや漢らしい。ちなみに暗示は正位置で「勝利・征服・援軍・行動力・成功・積極力・突進力・開拓精神・独立・解放」、逆位置で「暴走・不注意・自分勝手・失敗・独断力・傍若無人・焦り・挫折・好戦的」です。

小清水亜美が演じた天城雪子
 
 ダリア(ルーンファクトリー3)

エルフのダリア

 以前紹介したファンタジー生活ゲームです。ダリアはヒロイン候補の1人で、絵画、彫刻などをこなす芸術家です。虹が大好きで、なんでも虹色にアレンジします。口癖は「レインボ~♪」。

なにかというと「レインボー!」

 主人公の事を勝手に助手呼ばわりします。家の付近とダンジョン中に置かれている奇妙なオブジェは全て彼女の作品です。耳の形状からみてエルフですが、結婚も生殖も問題なく可能です。子供達はハーフエルフになるんでしょうか。しかし、主人公のマイスがそもそもハーフモンスターなので、えらいことなりそうです。 
 
 さすがベテラン。これらのキャラは堀江由衣が演じたもののほんの一部です。この人も17歳教の信者のようです。ルックスは確かに若いままなので入信効果は絶大ということでしょうか。

ハートを抱く堀江さん

野々村病院の人々:18禁推理アドベンチャー

野々村病院の人々
 
 雨の土曜日いかがお過ごしですか?11月の雨空ってとっても陰鬱ですね。春夏よりいっそう暗いような感じがします。透き通るような青空が見たいです。

 さて、そういう季節の移ろいとは無関係に、土曜日なので汲めども尽きぬ「ギャルゲーの泉」を今日も掬っていくことにしましょう。本日は「野々村病院の人々」です。

 ご存知ですか?「野々村病院の人々」。「ああ、30年前に宇津井健が主演したドラマでしょ?」と思った方。あなたは間違いなくおっさんないしおばさんです。あえて言わせて貰いましょう。

野々村病院物語

 「節子、それ『野々村病院の人々』と違う、『野々村病院物語』や!」

 しかしもしかすると病院の名前は影響を受けているのかも知れませんね。「野々村病院の人々」は1994年6月に老舗エロゲーメーカー・エルフ(“東のエルフ、西のアリス”のエルフです)の姉妹ブランド・シルキーズより発売された18禁アドベンチャー・ゲームです。PC版各種以外にセガサターン版が発売されていて、私がプレイしたのは例によってサターン版です。サターン版は96年4月発売となっていました。

パッケージ裏

 ストーリーは、

 千里のパンチラ

 総合病院である「野々村病院」内で起きた、院長の謎に満ちた死亡事件…。死因はシアン化合物による中毒。彼は自らの手で身体に毒物を注射したという。状況は明らかに自殺。しかし、この事件は院長の人柄や以前から多発していたらしい医療ミスの噂、さらには半年前から院長にかけられていた多額の保険金などからみても、他殺の可能性を色濃く残していた。 折りもおり、ひょんなことから足を骨折し、偶然にも同病院に入院することになった悪名高き天才探偵・海原琢磨呂(主人公)。野々村作治の妻で現院長の野々村亜希子は、退屈な入院生活に辟易している琢磨呂を院長室へ招き、こう告げた。 「主人が自殺ではない事を証明して欲しいのです」事件の謎に刺激された彼は真相究明へギブス付きで立ち上がる。妖艶な院長婦人と不気味な執事。そして愛らしい看護婦たち。彼はこの難解かつ倒錯的な事件を解決へと導くことができるのだろうか……。

驚く桃子

 というものです。プレーヤーが探偵となり事件を解決していく、マルチストーリーの推理アドベンチャーなので、プレイヤーの行動選択によって物語が変化するだけではなく、複数の結末が待ち受けています。もちろん主人公の死亡を含むバッドエンドもある訳ですが、冒頭で事件そのもののに関わる前に終わってしまったり、依頼を断ったりしてしまうという「即効」バッドエンドもあります。全てのエンディングを見ると、死んだはずの院長が出てきて「野々村マスター」の称号をくれます(なんだその称号…)。

こういうのも出てきます

 エンディングは11で、今となってはやや少ない印象ですが、選択肢が3つあるので難易度は結構高いです。院長の死の真相を探るのが主目的ですが、実はこの病院にはいろいろな秘密があるので、そちらをかぎつけると思わぬ人が牙を剥いたりします。

 それではキャラ紹介。

 主人公:海原 琢麻呂

海原琢麻呂

 海原琢磨呂探偵事務所長(1人だけの事務所ですが)の32歳。数々の難事件を解決した手腕がありながら、女好きの性格で悪名が高く、閑古鳥が鳴く日々が続いていたある日、涼子とのふとした出会いが元で足を骨折し、搬送された野々村病院で亜希子から捜査を依頼されます。 かなりのヘビースモーカーで、何かにつけては紫煙を燻らせます。

 エルフのゲームの主人公にありがちな、唯我独尊的で極めて個性的な性格をしています。それでも女性を引きつけるところが凄いです。

 被害者:野々村 作治

野々村作治

 野々村病院の院長で、数々の黒い噂が流れている人物です。物語冒頭で死亡します。享年50。死因はシアン化水素の注射による中毒死で、死体のすぐ傍に作治の指紋付き注射器があったことから、警察はこれを経営苦による自殺と結論付けましたが…

野々村作治

 医療ミスが多く、人に恨まれていたという風聞もあります。男キャラはもういいですね。後は女性キャラを。

 個別のハッピーエンドが用意されているヒロイン達。

 牧野 梨恵

牧野梨恵

 野々村病院に勤務する看護婦(現在は「看護師」と呼ぶべきなのでしょうが、この時代は「看護婦」でしたのでこの呼称で行きます)で23歳。真面目で面倒見の良く、純真な心の持ち主で、誰からも好かれる看護婦の鑑のような人です。

微笑む梨恵

 しかし両親が殺された真実を探っているという暗い陰もあります。こんな清楚な子なのに意外にもタバコを吸うようです。だがそこには大きな秘密が……

 野際 美保

野際美保

 野々村病院の看護婦で22歳。愛想が悪くキツめの性格で、外見もヤンキーっぽい感じです。

子どもには優しい美保

 実は根はとても優しく子供好きです。
 
 伊藤 涼子

伊藤涼子
 
 主人公のライバルである西条貴文が経営する西条探偵事務所に勤務する女探偵で22歳です。日本人とは思えないウェーブの掛かった金髪と、首に着けた白い花のチョーカーが特徴の美人です。

涼子との出会い(これで骨折しました)

 しっかり者で生真面目な性格だが、それゆえに探偵としては未熟な面も多いです。琢磨呂に惹かれて終盤は彼の捜査に協力してくれます。

 続いて惜しくもハッピーエンドの存在しないサブヒロイン達です。

 間宮 千里

間宮千里

 野々村病院の看護婦で19歳。病院では無邪気で明るく振る舞っています。こんなに可愛いのになぜかヒロイン扱いされません。

屋上の千里

 童顔で胸が大きいです。実は深刻な悩みを抱えています。

 樹(いつき) 桃子

樹桃子

 野々村病院の入院患者で16歳の女の子です。年齢の割に幼く、内気な性格です。足が不自由なため、常に車椅子に乗っています。

桃子を診察?する院長

 実は院長の毒牙にかかっている可哀想な子。心を許す相手は、担当看護婦の千里と親友の加奈のみです。

 島木 加奈

島木加奈

 桃子の親友で16歳の女子高生です。桃子とは対照的に、明るくハキハキした性格をしています。

 野々村 亜希子

野々村亜希子

 野々村作治の妻でまだ28歳の未亡人です。とてもそんなに若くは見えませんが。作治の死後、院長の座に就きました。

女帝のような亜希子

 藤木という亜希子に忠誠を誓う猫背の執事を従えています。

 セガサターン版は18禁を意味するX指定だったのですが、PC版のようなエッチシーンはありませんでした。パンチラとか多少のお色気シーンはありましたけど。それなのになぜX指定だったかといえば、乳首が露出していたからのようです。

 院長の死はやはり自殺ではなく他殺で、犯人も判明しますが…どうも後味が良くないんですよね。

アダルトアニメ前編

 本作は前後編のアダルトアニメにもなっています。ノベライズ版も出版されています。実は実写ビデオ版もあるそうなのですが、残念ながら画像が見つかりませんでした。

アダルトアニメ後編
小説版

 個人的には梨恵とか涼子が真面目で好きです。ヤンキー風は嫌いなので美保はなあ…。野々村亜希子の声はあの草薙素子を演じた田中敦子です。それだけでカッケーですね。私も執事になりましょう。そうえいば「同級生2」では鳴沢美佐子も演じてます。大人の女性が得意な方のようですね。

PC版

西の魔女が死んだ:繊細な少女の成長を叙情的に描いた名作

西の魔女が死んだ
 
 ようやく来ました花の金曜日(もう死語ですか?)。ここんところ読書量が増える増える。というか、読んだ本を片っ端からブログにアップするようになっただけのような気もしますが。いやいや、紹介するに値する作品に巡り会っているということでしょう。

 ということで、本日は梨木香歩の「西の魔女が死んだ」です。これは言い作品ですよ。

 梨木香歩は小説家の他、児童文学作家、絵本作家でもありあす。英国留学の経験があり、児童文学者に師事しています。現代の競争社会から外れた所にあるものを描きたいという思いから、一番である「金」ではない「銀」を度々作中に登場させているそうです。そういえば、「西の魔女が死んだ」でも銀龍草が出てきました。

 銀龍草

 本作は1994年に刊行され、日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞受賞を受賞しており、2008年には実写映画化されています。

 例によってAmazonさんの内容紹介カモン。

 「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……

映画版ポスター

 中学校で女子のグループ作りに疲れたまいちゃんは、ぼっちとなってしまいます。それだけでなく、クラスの女子グループの友好関係構築のためのスケープゴートとされたことで、学校に行けなくなってしまったのでした。田舎のおばあちゃん(イギリス人)は暖かく迎えてくれ、これまでと全く違う田舎暮らしはまいちゃんの疲弊した心を癒やしてくれるのです。

 魔女について尋ねたまいちゃんは、おばあちゃんのおばあちゃんが不思議な力を持っていたこと(結婚前におじいちゃんのおじいちゃんを救っています) 、おばあちゃんとおばあちゃんの妹は魔女修行を受けたこと(おばあちゃんの妹は素質が高くて魔女となっているそうです)、自分も魔女になれるかも知れないことを教えて貰います。上に書いてあるように魔女修行は夏休みの生活習慣維持みたいに地味ですが、自分がそれを継続することが容易ではないことはまいちゃんも自覚しています。

映画版チラシ1

 おばあちゃんとの生活は楽しそうです。早寝早起き、電化製品を使用しない洗濯、ジャム作り、裏庭のサンクチュアリ、鶏卵取り、ミントティーでの野菜への水やりなどなど。しかし、全てが癒やしに満ちている訳ではありません。初対面でとても嫌な経験をした向かいに住むゲンジは、まいちゃんの穏やかな生活をかき乱す具象化した“不安”そのもののようです。鶏は動物の襲撃を受けて全滅し、まいちゃんは「犯人」がゲンジの飼い犬ではないかという確信を抱くのですが…

 町に住んでいたのが、父親が死んだのを契機に戻ってきたようです。どうやら離婚したようで一人暮らしをしています。エロ本を捨てたり、おばあちゃんを「外人」と呼んだり、神聖なまいちゃんのサンクチュアリのある裏庭をかすめ取ろうとしたり、ことごとくまいちゃんの心をかき乱すようなことをします。

おばあちゃんとまいちゃん

 中学一年生ということで、まいちゃんはとても潔癖な女の子なのでしょう。我々から見れば、幸せ薄く田舎で逼塞しているおっさんなんだから多少のことは大目に見て上げなよと言いたいところですが、もうちょっと大人にならないと無理でしょうね。また、そういう時期を過ごすことも、大人の階段を登っていくワンステップとも言えるでしょう。しかし、ゲンジのことを契機にまいちゃんは暴言を吐いてしまい、おばあちゃんに頬を叩かれてしまうのです。そして和解できないままにまいちゃんはおばあちゃん
の家を去り、遠い東の都会に引っ越してしまいます。

 「おばあちゃんはわたしにいつも自分で決めろって言うけれど、わたし、何だかいつもおばあちゃんの思う方向にうまく誘導されているような気がする」

おばあちゃんの家
 
 この作中のまいちゃんの言葉は、案外正鵠を射ている気がします。なにしろおばあちゃんは魔女ですからね。ここで言う「魔女」は、「悪魔と契約を結んで得た力をもって災いをなす存在」という概念の魔女(黒魔女)ではなく、害悪をもたらす妖術には関わらない白魔女でしょう。白魔女は、現代のイギリスにも存在するようですが、イギリスで「器用な人」、フランスで「占い師兼病気治し」などと呼ばれていました。キリスト教会はいい顔をしなかったようですが、 民衆は白魔女の占いやを治療行為を信頼していたようです。

 しかしまいちゃんには大きな影響を与え、魔女になることを志す契機となったおばあちゃんですが、娘であるお母さんは、おばあちゃんとは全く違う生き方をしています。結婚しても子どもが生まれても仕事を続け、家事が大の苦手で、おばあちゃんとは正反対です。そしておばあちゃんも娘の生き方を自分の好みに合わせることはできなかったのでした。ですが、どうやらまいちゃんは後継者にすることに成功したようです。この家系の魔女は隔世遺伝的なのかもしれませんね。おばあちゃんのおばあちゃんから、おばあちゃんとその妹て、そしてまいちゃんへというように。

 おばあちゃんと和解できなかったまいちゃんは、2年後におばんちゃんの死という悲しい再会をすることになります。生き方は違ってもお母さんもおばあちゃんを深く愛していたことは、その慟哭から知れます。おばあちゃんはかつて「おばあちゃんが死んだらまいに知らせてあげますよ」と約束していました。そして、まいちゃんは、汚れたガラスにおばあちゃんからのメッセージを発見するのでした。

映画版チラシ2

 おばあちゃんの降り注ぐ光のような愛を実感したまいちゃんは、生前にお別れする時に言えなかった言葉を叫びます。

 「おばあちゃん、大好き」

 そしてその時、まいちゃんがそういうと必ず応えてくれたおばあちゃんの声をまいちゃんは確かに聴いたのでした。

 「アイ・ノウ」

 なお、文庫版には、その後のまいちゃんの物語「渡りの一日」も併録されています。転校したまいちゃんは友達もできてきちんと学校に通っていますが、魔女修行も怠っていません。この短編では、いつも自分の立てたプランを必ず実現するまいちゃんの計画を狂わせてみようというちょっと意地悪な友達の行動(悪意はないですが)が描かれていますが、結局の所その日にやろうとしていたことは全て実現しているのでした。まいちゃんの魔女化(「まどか☆マギカ」とは違いますよ)の進行具合は順調のようです。いずれ孫娘に魔女修行を施すことになるのでしょう。

文庫版西の魔女が死んだ

水色のカチューシャ:今はもう遠いあなたへ…

水色のカチューシャ
 
 今日は結構冷え込みましたね。秋の虫もこれでほぼ壊滅でしょうか。諸行無常です。

 さて、こんな夜は小林千絵の「水色のカチューシャ」でも取り上げてみましょう。

アイドル時代の小林千絵

 小林千絵は1983年にアイドル歌手としてデビューしました。小林千絵について語る前に、ここでちょっと1980年代初期のアイドルの歴史を振り返って見ましょう。

 1980年にあの松田聖子がデビューしました。同期はトシちゃんこと田原俊彦、「西城秀樹の妹」河合奈保子、「皇太子殿下のお気に入り」柏原芳恵、「タッチ」を歌った岩崎良美(岩崎宏美の妹)などがいました。錚々たる顔ぶれでした。

デビュー当時の松田聖子

 1981年には当時の超新星・マッチこと近藤真彦のデビューが決まっていたため、芸能事務所は各社とも賞取りレースは絶望的と思ったのか、有望株を温存しました。そのため女性アイドルは無名の人ばかりでほとんど記憶に残っていません。
 
 1982年はジャニーズは本木雅弘や薬丸裕英の所属したシブがき隊をデビューさせます。一年間の雌伏に耐えた芸能事務所各社も決戦兵器を投入してきました。まず「♪伊代はまだ16だから~」の松本伊代が81年後半にデビューし、82年に入ってからは「歌姫」中森明菜、キョンキョン小泉今日子、薬丸裕英の嫁となった石川秀美、バイリンアイドルの先駆け早見優、子だくさんの堀ちえみ、歌舞伎俳優中村橋之助の嫁・三田寛子などなど。80年以上のアイドルの当たり年でした。

デビュー当時の中森明菜

 そして1983年、前年の反動が来たのか「不作の1983年組」と言われた年にデビューしたのが小林千絵です。ジャニーズ事務所は「たのきん」最後の1人野村義男を投入しますが、ソロでは不安だったのか「THE GOOD-BYE」というバンドを組ませました。その他のアイドルとしては、今でも生き残っている人で言うと

昔の森尾由美

◇ 森尾由美(とっても可愛かったけど、歌は壊滅的でした。でも可愛いから許す。今なお可愛いという驚異のママドル)

昔の伊藤麻衣子

◇ いとうまい子(当時は伊藤麻衣子。ミスマガジンコンテスト初代グランプリ。現在はバラエティータレントですね。「フクロにしなっ!!」は歴史に残る名言)

昔の岩井小百合

◇ 岩井小百合(「横浜銀蠅の妹」としてデビュー。銀蠅も今やすっかり過去の人ですね。83年組ではレコードが売れた方です)

昔の松本明子

◇ 松本明子(「電波少年」のあの人も昔はアイドルでした。しかしデビュー曲は「♂×♀×Kiss(オス・メス・キス)」……タイトルだけで「売れるかこんなん!」と思いますよね)

 さて、「水色のカチューシャ」は1983年9月のリリースです。作詞作曲は谷山浩子。多分年末の賞レースに備えての決戦曲だったと思われます。YouTubeに歌がアップされているので聞いてみて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=pElqh9dO2F4

木綿のハンカチーフ

 この曲は隠れた名曲です。歌のモチーフは太田裕美の永遠の名曲「木綿のハンカチーフ」に似ていますが、男女の立ち位置が逆転しています。おそらく田舎で、幼馴染みの男女が仲良く成長していたのでしょう。友達以上恋人未満という関係でしょうか。彼の方が彼女が好きだったのだと思いますが、幼いことから一緒だったので却って意識して告白できないでいたとか。

 彼女は歌を歌うのが上手で、歌手になりたいという夢を持っていました。彼の部屋(多分お隣同士とかで窓から行き来、と妄想)でも良く歌を聴かせてくれたのですが、高校卒業を前に公開オーディションに挑戦します。そして合格。彼は自宅のテレビで彼女の歌う姿を見守っていました。

 当時は日曜日の午前中に「スター誕生!」(日本テレビ系)とか「君こそスターだ!」(フジテレビ系)なんて番組があったのです。もっとも小林千絵登場前の80年に「君スタ」は終わっており、「スタ誕」もこの曲のリリース直後に終了しているのですが。

 そして彼女は芸能界デビューのため上京します。彼女の昔からの夢を知っていた彼は優しく送り出すことしたできませんでした。

 華やかな芸能界での活動。そんな中で彼女には恋愛に関するゴシップも報じられます。相手はチャラい男性アイドルか若手俳優といったところでしょうか。芸能レポーターの追及を笑ってはぐらかす彼女の姿をテレビで見ている彼。嫉妬しないといえば嘘になります。ですが、彼には昔から彼女に関してはある意味「諦念」があったのです。いずれ彼女は彼の手の届かない処に行ってしまうだろうという予感と、いつも前を向いて進んでいこうとする、そんな彼女が好きという気持ちと。どうかどうか、大好きなあの人が幸せでありますように。彼の心情な「秒速5センチメートル」の遠野貴樹のようです。

 一見華やかな芸能界であっても盛者必衰は世の習い。過ぎ去る時の中、アイドルとしての彼女は芸能界の表舞台から姿を消していきます。「やがて時は流れ、歌も恋も君を捨てた」-このフレーズが心に刺さります。今彼女はどこでどうしているのでしょう。その消息は彼の元には聞こえてきません。

 彼の部屋の机の引き出しには、ある日彼女が忘れていった水色のカチューシャが今でも入っています。思い出したらいつでも鳥においで……彼は窓から夜空を仰いで彼女に呼びかけるのでした。

 私の妄想も含めて内容を紹介しましたが、歌詞・曲ともとっても良い曲なんです。こういうのを「隠れた名曲」というのでしょう。私の妄想を読むと暗そうに思うかもしれませんが、メロディーはポップで決して暗くありません。しかし、事務所や彼女自身の希望とは裏腹に、この曲はあまり売れませんでした。小林千絵自身が「彼女」になる憂き目に…。

最近の小林千絵

 ですが彼女は今も関西方面でタレントとして活動しているようです。2002年に結婚、2003年には39歳で高年齢出産をしており、この歌になぞらえるならば、彼女はずいぶんと時間とかけて彼のところにカチューシャを取りに行って、ようやく結ばれたといったところでしょうか。
 
 ところでこの歌の水色のカチューシャってどんな感じのでしょうかね。私が思うに

シンプルな水色のカチューシャ

こんなシンプルなのじゃないかと思うのですが

キュートな水色のカチューシャ

こういうのもキュートでいいですね。ただ…

いくらなんでもこれはないでしょう(笑)

これはさすがにやりすぎでしょう(笑)。

月の裏側:恩田陸の描く「水の怪」

月の裏側
 
 夜は冷えるようになりましたね。冬の気配がひたひたと。そろそろ夏物のスーツにも退場願わねば。まだ使ってたんかーい!と突っ込まれる皆さん、ウォームビズの第一歩と言う奴ですよ。あんまり早く暖かくしちゃうと真冬に困りますからね。

 さて、読書の秋と言うことで読書量が増えている気がするこの頃、今日は読み終わったばかりの恩田陸の「月の裏側」です。恩田陸は大学の先輩と言うこともあって、沢山読んでいきたいのですが、なかなか図書館になくて(買え)、これまで主に「水野理瀬」シリーズを楽しんでいたのですが、今回初の「非理瀬」ということで、ちょっとどきどきしながら読みました。

 内容紹介は例によってAmazonさん。

 九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは〈人間もどき〉の存在に気づく……。

 これは文庫版裏表紙の紹介と同一です。

 箭納倉のモデルは柳川で間違いないでしょう。箭納倉は縄文時代から人が堀を作って土地の嵩上げをしてきたというところで、長年掛けて作られてきた掘割は土地面積の1割にも達しています。江戸時代には大雨でも決して氾濫せず、海からの逆流も防ぐという精緻なシステムが構築されていました。

秋の柳川

 そこで起きる不可思議な失踪事件。老女達は無事に帰ってきましたが、失踪中の記憶はほとんどありません。梅雨時の箭納倉にやってきた主人公達塚崎多聞は、恩師である三隈協一郎、その娘の池内藍子、新聞記者の高安則久とともに失踪事件を探るうちに、奇妙な事件に遭遇します。ネコが持ってくる人間の耳や指に酷似した物体(数日で消えてしまう)、忍び寄る水、火葬すると遺骨の残らない遺体、人を足から掠うカッパの話……

 彼らは次第に気付いていきます。掘割の中から来る何者かが、人間をさらって、その人間そっくりのものを戻していることを。彼らは失踪中の記憶の欠落以外は以前の人間そのものなのですが、びっくりしたときに同じアクションをするなど、無意識での行動が一致するという特徴があります。既に箭納倉の相当の人間が「人間もどき」に置き換えられているようなのですが……

 終盤は、彼らが異常に気付いたことに気付いた堀割の中の「何か」が、一気に街中の人間を掠ってしまい、4人は人どころか動物も姿を見せなくなった街を彷徨うことになります。そして見つけた「人間もどき」の生成過程。高安も掠われ、3人だけになった一行はある決断を……

 ストーリーはエヴァンゲリオンの人類補完計画をちょっと彷彿とさせます。作中、人間は多様性を確保するために他者と異なろうとしながら、その一方で一つでありたいという矛盾する欲望ないし衝動を持っている旨が語られますが、掠われて還ってきた人々は、表層意識は以前のままながら、無意識部分を一つに共有する存在となっているようです。人の心を重ね合わせることで欠落を補完するというゼーレの人類補完計画に似ていると思いませんか?

人類補完計画

いや、SFファンならもっと類似している作品を思い出しますよね。そう、グレッグ・ベアの「ブラッド・ミュージック」、あるいは諸星大二郎の傑作SF漫画「生物都市」です。これらの作品でも、様々な形で一つになった人々と、取り残された人々が描かれています。
 
ブラッド・ミュージック

 水郷の梅雨ということで、場面はとにかく湿っぽいです。至る所が水に満ちていて、至る所で堀割の水が目に入ってきます。箭納倉に生まれ育ったのは協一郎だけなのですが、多聞も藍子もこの町に郷愁を感じています。今回は箭納倉全域だけが事件の舞台でしたが、ラストでやがてその外側の世界にも異変が広まり、マイノリティとマジョリティが逆転する日が来ることが暗示されています。無意識を共有する人々の世界は、これまでと何が変わるのでしょうか?

生物都市

 しかし、この作品にもいくつもの謎が。

① 異変はいつから発生していたのか。多聞達4人が異変に気付いたとたん、一斉に人を掠ったのはなぜか。そんな力があるならば、なぜさっさとやらなかったのか。

② 箭納倉のかなりの人々が既に「人間もどき」になっていたと思われるのに、終盤人が根こそぎいなくなっています。既に掠ったはずの人々まで再び掠ったのはなぜか。また、改めて全員掠うことにしたのだとしたら、2人(おばさんと船頭)だけはなぜ残っていたのか。

③ 人間はともかく、鳥や獣や虫までもが姿を消していたのはなぜか。動物も掠う必要があったのか

④ 人がいなくなってもライフラインは機能していました。他の地域は無事なのだから当然といえば当然ですが、テレビやラジオ、電話が不通だったのはなぜか。また、列車も不通になっていたようですが、他の地域はそれで異変に気付かなかったのか。

⑤ 主人公達は箭納倉を脱出しようとして果たせずに戻ってきますが、それはなぜか。結界のようなものでもあったのか。

⑥ 「堀割から来る水」は結局何者なのか。

⑦ 主人公多聞は結局掠われませんでしたが、それは何故か。既に掠われていたからか。

⑧ なぜゴム長を履いていると掠われないのか。革靴を履いていたであろう警官まで掠われているのに。

 ジャパニーズホラーとでもいうべき本作ですが、私はちょっと掠われてみたい気もします。無意識を共有するってどんな感じなんでしょうか。孤独感や疎外感から抜け出せるんでしょうかね。

柳川の堀割

プリンセスメーカー4(その3):三女ルリの波瀾万丈な人生

みんなで海へ
 
 11月ももう中旬ですね。日が暮れるのもすっかり早くなりました。5時ってばもう暗いし。私は7時まで明るい夏よりも、こういう早い時間に暗くなる「冬時間」のほうが好きなのですよ。闇の眷属かっ。しかし高緯度地方だともっと早くに暗くなって、夜明けも遅くて昼の時間がやたら短いんでしょうね。さすがにあまり極端なのは嫌ですね。

 さて今日は、忘れた頃にやってくる「プリンセスメーカー4」プレイ記録のその3です。二代目の愛娘「ラピス」も人間界の勇者や魔界プリンセスを歴任したのでそろそろ卒業させてやるとして、三代目の愛娘「ルリ」登場。生年月日と血液型はラピスと同じですが、モデルになった方の希望で本名で登場させることにしました。

 「ルリ1号」:これまで決して狙わなかった「父親の嫁」というインモラルなシチュエーションをプリメシリーズで初めて狙ってみることにしました。パラメーターは気品440以上、感受性460以上、気立て470以上、知力420以上が必要で、何よりモラル350以下というこれまでにない制限がついてきます。モラルが高いとなれないということは、血のつながりはないとはいえ、やはりインモラルなんでしょうね。あと魔族ポイントが中途半端にあってはいけないそうです。

 やはりプリンセスタイプで育成し、ダンスコンテストは全年優勝で、資金的には余裕がありました。モラルを上げないため、礼法の勉強は控えめにし、メイド酒場や怪しい酒場、カジノといったモラルが下がるアルバイトをさせたりしました。また、芸術や魔術もモラルを下げる効果があるので積極的に勉強させました。魔界には行かせましたが、どうせ聖女の首飾りが来るだろうと思っていたら、やはり来たので問題ありませんでした。聖女の首飾りは魔族の血を完全に抑えるので助かります。魔族覚醒させたければ道具屋に売ってしまえばいいですし。また、毎月やさしく話しかけ、誕生日プレゼントは欠かさず、季節毎にバカンスに行って娘の信頼度を徹底して上げました。

父と結婚

 結果…18才の三月にルリが肩を揉んでくれて、家を出たくないというつぶやきが出たので、やったと思ったら、案の定最終日に告白が。当然気持ちに応えたら、「父と結婚エンド」になりました。世間からは「お前は光源氏のつもりか」などと後ろ指を指されるでしょうが、それで娘が幸せだというのなら、応えてやるのが養父の務めというものでしょう(笑)。このエンドを見ると、おまけシナリオ「父嫁エンディング…その後」が見られるようになります。

元父の夫に足裏マッサージを施す元娘の妻

 これがまたなんというか……娘に「あなた」と呼ばせたりなんかして。やっぱりあれだ、お好きな人は別にそれでいいんですが、私には向かないです。娘はずっと娘でいて欲しいです。東野圭吾の「秘密」のヒロインの選択は正しかったんだ、きっと。だから残酷でないとはいえないですが。せめて再婚できるようにして上げれば良かったのに、そうしなかったのは自分のことを棚に上げての嫉妬なのでしょうか?いやいかん、ここはプリメの記事だ。「秘密」についてはまた別の機会に。

新妻となった娘の入浴シーン(ポロリはありません)

 「ルリ2号」:面倒だったのでルリ1号の8年目9月(最後の収穫祭直前)のセーブデータからスタート。聖女の首飾りは売り払いました。必要パラメーターは体力420以上、知力480以上、魅力500以上、プライド500以上、感受性400以上、武術能力500以上、魔術能力600以上、魔族ポイント150以上なので、プリンセスタイプで育てたルリとしては、武術能力と魔術能力が全然足りませんでした。しかし、魔界の道具屋で「武神の香」(武術能力+5)と「天帝の香」(魔術能力+5)を買いまくってドーピング島倉千代子!おかげで数値をクリアーしたところ、あっさり魔王になりました。

魔王エンド

 ヴァロアとキューブを両脇に従えて玉座に座るルリ。魔王の娘なので継承には誰の異論もなかったようです。エンディングでは人間と魔族の第二次戦争は泥沼の様相を見せて、なお継続中だという説明が出ます。魔王を育てたということで父は王国中から迫害されていないか心配ですが、父のモノローグでは別にそういうことは暗示されておらず、娘の身だけを案じています。そういえば直前にリーゼが義勇軍として出陣すると言ってくるイベントがありました。父を魔族に殺されたリーゼとしては当然の行動といえますが、戦場でルリと出会ったとしたら…

リーゼの父の死(回避不能)

 「ルリ3号」:横着をせずに最初から育成します。今回は「クライスの嫁」というのを狙ってみます。クライスというのは商人で、「貴族の時代は終わり。これからは商人の時代だ」と言っています。貿易で巨大な財を築いているようで、店の買収なども積極的に行っています。条件は、いわゆるクライスイベントを全部見ることで、これは4回だけなので難しくありません。ただ、3回目のイベントは、魔界へ行ったことがなく、因業が50以下でないことが発生条件になっています。因業がなきゃいけないというのは珍しいですが、商売は綺麗事だけではやっていけないということでしょうか。必要なパラメーターは知力300以上、魅力600以上、気立て400以上、知名度300以上、魔族ポイント99以下とこちらも低いですね。

見たかったけど見られなかったクライスエンド

 高慢な人だと、最初は良い感じを持たなかったルリですが、商売にかける情熱に次第に打たれていきます。因業を上げるために働いていたメイド酒場もクライスが買収し、本当の「ご主人様」になってたりします。よしよしこれは楽勝だなとおもっていたのですが…

伯爵の嫁エンド

 結果、なんと「伯爵の嫁」になってしまいました。貴族の時代は終わりだというクライスの考えに共鳴していたはずなのに、やはり地位に目が眩んだか娘よ(笑)。クライスがやけ酒飲んで暴れている様子が目に浮かびます。父としては信じられない良縁だと喜んでいますが、既にプリンセスや女王の経験まであるのでさほどとも思えません。伯爵の嫁になるためには知力420以上、魅力500以上、モラル430以上、気品680以上、気立て400以上、知名度400以上、魔族ポイント99以下が条件なのですが、どうやらクライスの嫁に留まるためにはパラメーターを上げすぎてはいけないようです。今後はもっと娘をダメにしなければ(笑)。

 「ルリ4号」:娘をダメ人間にしようと思ってはみたのですが、やはり父としては忍びないので「マリーと仲良しエンド」をいうのを狙ってみます。友達とのエンドは何となく百合っぽくていいですなあ。百合は許せるけど薔薇はいかんッ!

見られなかったマリーと仲良しエンド

毎回目標が脈絡ないですが。そういう訳で芸術を集中的に勉強。作品代が100Gかかりますが、構わず作品を制作させます。おかげで収穫祭に参加できるようになる2年目にはもう抽象画を描き上げ、金賞を受賞しました。今回はドレスも着る必要がなく、武器も鎧もいらいないので、結果的には一番安上がりかもしれません。芸術祭は毎年金賞で金銭的には左うちわになりました。余勢をかって、その他の習い事も全て上級レベルに。アルバイトする必要がないので、余暇には町歩きをして魔界にも突撃です。一気に魔族化が進みましたが、聖女の首飾りが贈られてきたのでセーフ。

 女王エンド

 結果、勉強しすぎてまたもや女王に。まったく真面目な子だな、ルリは。何はともあれルリ女王バンザーイ!女王の父なら私も城に住んでもいいんじゃないでしょうか?しかし女王エンドって結構よく出るなあ。なりやすいもんなんですかね、女王って。SM関係じゃない、本物の女王様なんですけどねえ。

友達みんなで温泉

使命と魂のリミット:停電した手術室をめぐる医療サスペンス

文庫版表紙
 
 昨日の夜から降り始めた雨でしっとりした一日でした。ちょっと生温いような感じもしましたが。

 さて本日は昨日ラスト数十ページを一気読みした東野圭吾の「使命と魂のリミット」です。東野圭吾というとミステリー作家というイメージが強いですが、本作はもう一つの顔であるサスペンス小説で、刑事も出てきますが医療サスペンスということになるかと思います。

 例によってAmazonの内容紹介です。

 心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。

…やけに短いですね。これじゃ物足りないので、文庫版の裏表紙の内容紹介を。

 「医療ミスを公表しなければ病院を爆破する」突然の脅迫状に揺れる帝都大学病院。「隠された医療ミスなどない」と断言心臓血管外科の権威・西園教授。しかし、研修医・氷室夕紀は、その言葉を鵜呑みにできなかった。西園が執刀した手術で帰らぬ人となった彼女の父は、意図的に死に至らしめられたのではないかという疑念を抱いていたからだ……。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか?大病院を前代未聞の危機が襲う。

 うん、これくらいは必要でしょう。本作は2006年に刊行され、ちょうど一年前の2011年11月にNHKの「土曜ドラマスペシャル」で2回にわたって放送されました。これも例によってみていません(笑)。

 主人公の氷室夕紀の父・健介は、夕紀が中学生時代に比較的安全と思われた動脈瘤手術で帰らぬ人となりました。その前後に母・百合恵が西園教授と不自然に密会していることに気付いた夕紀は、不穏な想像をします。西園教授と母が不倫関係となり、故意に父を死に至らしめたのではないか?夕紀が医者を、特に心臓血管外科医を目指した背景にはこの疑惑がありました。

少女時代の夕紀を演じた刈谷友衣子

 母百合恵が西園教授と再婚するという告知に動揺する夕紀は、表面上は平静を保っていますが、父を殺したかも知れない西園教授に真の敬意を払えません。ましてや父と呼ぶなど。さらにその後、父は元警察官で、現役時代に非行少年のバイクを追跡したところ、その少年が運転を誤って交通事故で死んでしまったこと、そしてその少年の父が西園教授だったという事実にたどり着きます。手術の「失敗」は母のNTRだけではなく、息子の復讐だったのか?

 こうした夕紀の想いとは別に、入院中の自動車会社の社長(やはり動脈瘤手術のため)に対する個人的怨恨から復讐を実行しようという男が存在します。ミステリーではないので犯人は前半から判明していますが、彼は病院を脅迫し、なるべく入院患者を退転院させた上で、社長の手術中に電源を落として殺害しようとするのですが……

 ということで、後半は犯人を追う七尾刑事(昔夕紀の父に世話になっている)と追跡劇と、トラブルの連続の中で手術を続行する夕紀と西園教授ら手術室メンバーの手に汗握るサスペンスということになります。懐中電灯で患部を照らしたり、氷で血液を冷やしたり、はたまた使い捨てカイロで血液を温めたりと、停電の中で知恵を尽くす医療陣。そうした中で、夕紀は自分の使命のために全力を尽くす西園教授を見て、疑惑を払拭するのです。“この医師は不器用な医師だ。持っている力をすべて発揮しないのであれば、そして患者を救う気がないのであれば、最初からメスを持たないだろう。”という確信は、その執刀ぶりを目の当たりにして始めて生まれたのでした。

ヒロインを中央にして、裏ヒロイン・真瀬望役の倉科カナ(左)と裏主人公七尾刑事役の吹越満

 本作には本当の悪人というのは登場しません。犯人からして、復讐のために心を鬼にしようとしますが、病院に潜入するために近づいた看護婦にも、巻き添えになる他の患者達にも罪悪感を感じ続けています。この人も自動車の欠陥によって結果的に恋人を失っているので、あんまり憎む気になれません。

 本作の見所は、使命のために全力を尽くす医師・看護師・医療スタッフと刑事達の姿ということになるでしょうか。ただ、あんまりにも後味爽やかなので、東野圭吾の「秘密」とか「さまよう刃」とか「白夜行」といった、主人公が救われないストーリーを読んで来たこちらとしては、少々「?」という感じもあります。もっとダークな展開でも良かったんじゃないでしょうかね。夕紀の母を父の生前から寝取っている西園教授とか、ようやく心が通じ合ったのにラストに狭心症で死んじゃう西園教授とか。

 なお、NHKドラマ版では、化粧っ気のないすっぴんでもすごい美人という設定の夕紀は石原さとみが演じています。なるほど、この人ならすっぴんでも綺麗ですね。

ヒロイン夕紀役の石原さとみ

 西園教授は舘ひろし。なんだこのダンディな医者は。舘ひろしが演じている時点でもう悪役の可能性はないではないですか。

西園教授役の舘ひろし

 犯人に利用される看護師・真瀬望は倉科カナ。ちょっとイメージより綺麗すぎますね。愛想の良い笑顔の看護師ということになってますが、こんなに可愛かったら犯人が接近する前にもう引く手数多だ(笑)。

真瀬望役の倉科カナ

 七尾刑事は吹越満。特に感想はないけど、七尾刑事は事件解決の立役者なのに今後も多分冷遇され続けそうで可哀想です。私生活も荒れているし、一番救いのない人だったり。

七尾刑事役の吹越満

 犯人直井穰治は速水もこみち。電子機器の操作に長けた人なので、もこみちではちょっとイメージが狂いますね。もっと賢そうな人のほうが良かったんじゃ。

ドラマ版のメインキャスト

 夕紀の母百合恵は高島礼子。お母さん綺麗すぎです。そりゃ舘ひろしがちょっかい出すわけですよ。

単行本表紙

好きな声優さん(その7):伊藤静~「私の嫁」声優

伊藤静
 今日は肌寒いですね。暖房は使いたくないのでこれまでクッション・モードになっていた「着る毛布」を出して見ました。さすがに暖かいですね。しかし暖冬だという話だったので、使用するのは12月まで控えようと思っていたのに11月に出してしまうとは情けない。

 「中二病でも恋がしたい!」6話まで見て、ようやく放映に追いつきました。OPの「Sparkling Daydream」、なかなか良い曲ですね。目がちかちかしますが、ポケモンショックみたいなことにはならないんでしょうね?でも一番のお気に入りは、Lite版のED「漆黒に躍る弧濁覇王節」です。これをぜひカラオケで歌いたいものです。

漆黒に躍る弧濁覇王節

http://www.youtube.com/watch?v=hDnGbFulITc

 そういえば知っている人には今更という話でしょうが、「這いよれ!ニャル子さん」の第二期制作も決定したそうです。いや~楽しみです。この作品をきっかけにクトゥルー神話に興味を持つ人が増えて欲しいもんです。みんな、クリスマスはこれから「ユールの日」と呼ぼう!メリー・ユール!

さっぱり感のある伊藤静

 そういう話とは無関係に、今日は好きな声優の第7弾です。本日は「俺の嫁」伊藤静です。一応断っておきますが、本当に嫁なわけではないですよ。なぜか最近私の好みのキャラを演じることが多いということと、後述するゲームでは本当に嫁になっていたことから付けた、ここでだけの二つ名です。

 伊藤静は1980年12月5日生まれ。壇蜜さんと同世代で誕生日までとっても近いですね。声優活動は2002年から始めています。アニメの声あてだけでなく、ラジオのパーソナリティ・歌・雑誌など、幅広く活躍している声優の存在を知って、「色々なことが出来て面白そうだ」と思ったことからこの道を目指したそうです。愛称は「静様」「静御前」さらには「御前」など。

まさに静御前

 見た目のとおり、サッパリした感じの姉御肌で通っているそうで、多くの声優さんから慕われているそうです。業界では酒好きで有名だそうで、自称「私の半分はお酒でできている」。ブログのタイトルも「静◇呑んだくれ日記」という凄いもの物になっています。周囲の評判は「飲んだくれ」「酒代官」「飲みに行って一人でまともに自宅に帰ったことは2回しかない」「凄い乱れ方をする」などなど。酒好きなのはいいけど、酔いっぷりにちょっと問題があるような。

ブログのタイトル…

 酔っ払った後のエピソードとしては

◇ 可愛い子にキスをしだす
◇ 部屋に入る前で力尽き、扉の外で寝てしまう
◇ 友人と間違えて赤の他人に「ジャンピングニー」を食らわせた
◇ ディレクターの顔面をヒザ蹴りし、反撃にビンタされて鼻から出血
◇ 番組の共演者やスタッフを後ろから追いかけてジャンピングニー

など、なかなかに香ばしいものがあります。ほとんど酒乱では…

和装が似合う静さん

 そういえばブログのプロフィール欄では「既婚」となっていますが、本当は独身らしいです。酔った勢いで書いたんでしょうかね?

微笑む静さん

 東京出身なのに(あるいはそのせいか)釣りとかスキューバ・ダイビングとかキャンプなど、アウトドアな趣味を持っています。プロレスも好きだそうで、生まれ変わったら男になってプロレスラーをやりたいとか。そこまでか(笑)。

 では私の知っているキャラ紹介を。多数のアニメやゲームなどに出演していますが、私の嗜好と出演傾向があまり合わないみたいで、Yahoo!人物名鑑で代表作とされている「リナリー・リー」(D.Gray-man)、桂ヒナギク(ハヤテのごとく!)、上成愛/ヤッターマン2号/アイちゃん(ヤッターマン(第2作))などは見ていないという痛恨の一撃。それでもなんとか数少ない視聴作をばご紹介。基本的に古い順です。

① 遠野秋葉(真月譚 月姫)

遠野秋葉

 主人公遠野志貴の妹で、兄を差し置いて名門遠野家の当主となっています。礼儀正しく完璧な立ち居振舞いの令嬢ですが、とても気の強い人です。実は志貴を異性として愛していますが、血は繋がっていないため

本部以蔵

ということにはなりません。 

 遠野家は、かつてヒトならざるものと交わり力を得た人間の末裔の一つで、秋葉は視界にある無機物・有機物の熱を任意で奪う力を持っています。熱を完全に奪われた物体は形を保てなくなり気化してしまいます。また対象に命を分けて再稼動させる力も持っています。

魔の血に目覚める秋葉

 能力を使う際には髪が赤く染まり、その髪を用いた物理的攻撃も可能です。8年間も離れて暮らしていた志貴に負い目や不満があり、優しくしたいと思いつつも、自身のプライドのせいで素直になれないでいます。また志貴の女性関係には嫉妬深い面もあります。身長が160センチありますがバストは73センチしかなく、これがコンプレックスになっています。ウエスト57センチ、ヒップ79センチなので、要するにスレンダーだということなのですが。


② 支倉令(マリア様がみてるシリーズ)

支倉令

 黄薔薇のつぼみから黄薔薇さま(ロサ・フェティダ)になったほとんど男、或いは男装の麗人的な令。島津由乃の姉になりますが、実際に従姉妹関係で血縁があり、幼馴染でもあります。紅薔薇さまである小笠原祥子とは同学年で親友。剣道道場の一人娘で二段を持っており、生徒会である山百合会と剣道部の掛け持ちをしています。

令と由乃

 変人揃いの山百合会にあっては一番の常識人で、外見は「ミスター・リリアン」の異名を持つボーイッシュな外見とは裏腹に、実際はお菓子作りや編み物、少女小説を読むのが趣味で、内面は思いっきり「女の子」です。

③ 竹井久(咲-Saki-)

三色タンヤオをテンパイした久

 主人公の宮永咲が通う清澄高校の学生議長(生徒会長)で、麻雀部の部長です。旧姓は「上埜」。麻雀スタイルはオーソドックスなデジタル打ちですが、ここ一番ではセオリーを無視した戦法をとって相手を攪乱・翻弄します。実力は確かで、天才の呼び声も高い原村和から「あの人に任せて悪くなったことなんてない」「中堅戦は部長だから心配ない」と全幅の信頼を置かれています。

旅館の浴衣の久

 一見飄々とした態度ですが、本人曰くプレッシャーに弱いらしく、部員達の見ていないところではかなり緊張に苦しんでいるようです。観察力にも長けており、宮永咲の隠された実力と素質を見抜いて麻雀部に誘ったほか、原村和には愛用の抱き枕(エトペン)を対局中にも抱かせることでミスを減らすなど、的確な助言を行っています。

ちょっと幼い表情の久

④ 森島はるか(アマガミシリーズ)

森島はるか

 主人公橘純一の先輩にあたる三年生。ゲーム版の公式HPでは「男殺しの天然女王」という物騒なニックネームを貰っていますが、別に凶暴でもドSでもありません。私の大好きなキャラです。

照れるはるか

 スペックは公表されていませんが、魅惑の笑顔と長身のパーフェクトボディの持ち主で、学校中の男子の視線を釘付けにしており、クリスマスイブに開催される高校の創設祭のミスサンタコンテストでは2年連続で優勝を果たしています。主人公にとっても憧れの存在であり、かつ高嶺の花と思われています。

フィギュアも色っぽいはるか

  本人はその美貌が周囲へ与える影響への自覚がなく、ペットや年の離れた弟達とじゃれる感覚で周囲と接してしまうため、ますます悩殺されてしまう男子生徒が後を絶ちません。四人兄弟ですが、残りの三人は全員男であるということも影響しているのかも知れません。告白やラブレターは日常茶飯事ですが、片っ端から断っています。

スカートをめくられるはるか

 本人はしっかり者のつもりですが、忘れ物が多かったりと抜けているところが多く、天然です。これも騒ぎを巻き起こす原因となっていますが、はるかの場合は魅力の一部と言ってもいいでしょう。母方の祖父がイギリス人にあたるクォーターで、本名は“森島・ラブリー・はるか”。森島・セクシー・ジェシカという従姉がいますが、双子のようにそっくりで、まさに「金髪のはるか」です。ちなみにミドルネームは祖父が付けたようですが、長男「森島・ストロング・剛」(24)、次男「森島・ジーニアス・智」(10)、三男「森島・ジャスティス・正義」(8)と、男の孫には名前を英訳しただけみたいなミドルネームを付けているのに、孫娘にはラブリーにセクシー…何考えているんでしょうか。

ラブリーとセクシー

 アニメではラブラブになりましたし、ゲームでもグッドエンドはそれはそれは甘いのですが、バッドエンドは死ぬほど鬱になります。私がはるかが大好きなので、ゲームとはいえ裏切り行為は絶対できませんが、おそらく血の涙を流しながらあえてやったであろう猛者がYouTubeにその軌跡をアップしています。

その1
http://www.youtube.com/watch?v=xDe9UHs-pf0
BADENDその1

イヴの夜に待ちぼうけを喰らうはるか。可哀想すぎます…

その2
http://www.youtube.com/watch?v=2TnlWXyeNrA
BADENDその2

翌日公園で謝るものの、はるかは許してはくれません。当たり前ですが。

その3
http://www.youtube.com/watch?v=rrdYxgXq3kc
BADENDその3

10年後、会社の上司(なんと部長)として登場。変わり果てたはるか。こんなに冷たい目にさせた責任は…
嬉しそうなはるか

 大好きな人の奥さんになることで満足しているはるかですが、実力を出せばこんなに出世できるとは。世の中のためには恋愛市内方が良かったりして。なおこのゲームのBADENDは、人としてやってはいけない行為をした報いなので、まさに因果応報なのですが、6人のヒロインのうち3人(七咲逢、桜井梨穂子、棚町薫)はさほどバッドではないというか、許して元の鞘に戻ることができるのですが、はるかと中多紗江、絢辻詞の場合はまさに取り返しが付かない事態になります。

森島・セクシー・ジェシカ

⑤ カリン(ルーンファクトリー3)

「俺の嫁」カリン

 いつも眠そうにしている雑貨屋「ダイヤモンド」の娘です。お母さんのヘーゼルは働き者なのですが、とにかくめどくさがりです。夢は都会に行くことですが、当然それもめんどくさいので実現しません。そもそも都会とは何なのかということ自体あまり知らなかったりします。よく心の中で文句を言っています。

原画のカリン

 一緒に冒険に出ても、特定の依頼を達成するまでは戦ってくれません。しかし、イベントを進めるとやる気を出して積極的に店の営業に携わろうとするようになります。好きなものはダイヤモンド以外の宝石(アクセサリー、指輪)で、ダイヤモンドは店の名前なので嫌いだそうです。

花嫁衣装のカリン

 私の操る主人公マイスは、なんでかこの人を選んでしまって結婚しました。めんどくさがりの割におしゃれには結構気を遣っているあたり、さすがは女の子。

⑥ 伊織・フェイト・刹那(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)

伊織・フェイト・刹那

 20代半ばくらいの年齢の女性。クォーターで、この一風変わった名前は両親によって名づけられた本名だそうですが、いろんなアニメキャラを繋げたような名前ですね。メディアスキー・ワークスに勤務する編集者で、雷撃文庫からライトノベルを出版した高坂桐乃を担当しています。桐乃が執筆したラノベのアニメ化に関する会議に出席し、内容の大幅な改編が行われようとしていることについて苦言を述べて桐乃を擁護していました。

⑦ 魔女先輩(人類は衰退しました)

魔女先輩

 最終話に登場した主人公(「わたし」で、氏名不詳。私は勝手に「マイちゃん」と名付けています)の学舎時代の先輩です。他のキャラもそうですが、本名は不明です。マイちゃんの入った「のばら会」に所属しています。

妖しく微笑む魔女先輩

 黒髪の異国情緒漂う美人ですが、髪の毛フェチで他人の髪の毛を蒐集して溜め込んでいます。当然マイちゃんの髪もコレクションしています。

 もっぱら④の森島はるかと⑤のカリンから「私の嫁」声優と勝手に呼んでいるのですが、③の竹井久も好きなキャラです。でもご本人は私の手には負えないような気がします(笑)。

ソファで寝転ぶはるか

 あ、「私の嫁」のはるかの画像が余っているので貼っておきます。ほとんど森島はるか回になってしまいましたが、アマガミと森島はるかは後日改めてたっぷりと語るつもりです。

どうして覗きに来ないと問い詰めるはるか

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Piaキャロットへようこそ!!2:メイドブームを先取りした作品

Piaキャロットへようこそ!!2
 
 静かに暮れゆく秋の一日、いかがお過ごしでしょう。いまだ死に場所を求めるかのように彷徨う虫たちに出会いますね。道で車に踏みつぶされたりもしています。無情を感じる秋の暮れ。ここで一句。

 死にきれぬ 蟷螂一つ 日暮れ坂 (冬空)

 あ、冬空は「とうくう」と読みます。大昔に自分でつけて俳号です。「恋空」の仲間ではありません。スイーツ(笑)は、スイーツ(笑)だけはいやあッ!

ウィンドウズ版

 というところで話題はがらっと変わって、土曜日なので恒例のレトロ・ギャルゲーの話をば。別にレトロである必然性はないのですが、最近話題に困って昔の記憶を掘り起こしています。本日は、先週の前振りどおり、「Piaキャロットへようこそ!!2」を取り上げます。公約実現!マニフェスト全滅の某党とは違いますよ。おっと、このブログはノンポリノンポリ。

OPより メイドタイプのあずさ

 「Piaキャロットへようこそ!!2」(略称Piaキャロ2)は、1997年10月31日にカクテル・ソフトより発売された18禁恋愛アドベンチャーゲーム+恋愛シミュレーションゲームで、シリーズの2作目にあたります。どうして「2」からなのか、と言えば例によって前作「Piaキャロットへようこそ!!」をプレイしていないからです(笑)。というか、シリーズでプレイしたのは「2」だけです。

OPより アイドルタイプのあずさ

 「Piaキャロットへようこそ!!」シリーズは、先週紹介した「きゃんきゃんバニー」シリーズに代わってカクテル・ソフトの主力シリーズとなり、これまでに6作制作されています。本当は「Pia」と「キャロット」の間にハートマークが入るのですが、ここでは省略させていただきます。

OPより スクールタイプのあずさ

Piaキャロットへようこそ!!
Piaキャロットへようこそ!!2
Piaキャロットへようこそ!!3
Piaキャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜
Piaキャロットへようこそ!!G.P.(G.P.は「学園プリンセス」の略のようです)
Piaキャロットへようこそ!!4

また各作品には派生作品があり、全てを挙げることは控えますが、「Piaキャロットへようこそ!!2」だけでも

メイドタイプのあずさ

 Piaキャロットへようこそ!!2.2(「2」の後日談)
 Piaキャロットへようこそ!!2.5(「2/2.2」のドリームキャスト版)
 ぴあきゃろTOYBOX(アクセサリー&ミニゲーム集)
 Piaキャロットへようこそ!!2 DX (「2」原作の一般OVA)

があるほか、18禁OVAも出ています。一作目が1996年に発売され、最新作の「4」後日談である「ぴあきゃろ4FD」の発売が2010年なので、なんと15年に亘って展開している息の長いゲームシリーズですね。まあ業界にはアリスソフトの「Ranceシリーズ」という足かけ23年という大物もいますけど。

ランス・クエスト

 「Piaキャロットへようこそ!!2」は1997年にPC版が出た後、98年にセガサターン版が、2003年にはドリームキャスト版が出ています。私がプレイしたのは例によってセガサターン版。この時期私のセガサターンはすっかりギャルゲー専用機に堕ちていたのでした。18歳推奨版とはなっていましたが、X指定の頃に比べるとかなり露出は控えめになっていました。

日野森姉妹

 ストーリーは

 主人公・前田耕治は親友から夏休みの間のバイト募集の話を受け、駅前で待ち合わせをしていました。待っている間に彼のところに一人の女性が突っ込んできます。彼女の名は日野森あずさ。

 しかも激突したときに耕治はあずさの胸を触ってしまった上、彼女がつけていたロケットを馬鹿にしたことで口論となってしまいます。その後耕治達はファミレス「Piaキャロット」2号店で面接を受けますが、耕治は採用されたものの親友は不採用となり、さらにはあずさも同じ店で働くことになることが判明するなど、前途多難なバイトの日々が始まるのでした。

 というもので、主人公は何とPiaキャロットの寮に住み込みで働くことになります。主人公には「容姿」「優しさ」「根性」「学力」「体力」「不評」「体調」のパラメーターがあり、仕事の種類や女の子の会話により変化します(下表参照)。

パラメーター増減表

 また、それぞれの女の子にはクリアのための必要最低限なパラメーター値が存在します。ということで、女の子と親しくなることと、自分磨きを同時並行に行うということで、システム的にはちょっと「ときメモ」に似ているなという印象がありました。普通のアドヴェンチャーとは違って、パラメーターが足りないとバッドエンドになってしまいます。

 「ときメモ」と比較すると管理すべき項目は多くないし、詩織ほどの高スペックを要求するキャラもいないので、エログラフィックを見ることを主目的とする恋愛アドヴェンチャーをプレイするつもりでいると難しく感じますが、シミュレーションゲームをやるつもりでプレイすればそんなに難しくないでしょう。

 ただ、自分磨きにあまりにもこだわると、女の子のイベントを見逃してしまいがちで、一方女の子のイベントを探しまくっていると、必要パラメーターが足りずにバッドエンドになってしまいがちになります。

 ヒロインである女の子達が要求するパラメーターは、それぞれの好みとか性格を反映しています。なので、とにかく優しい人が好きとか、全てに高さを求める子(詩織か!)とかいろいろな個性がでています。

 それでは例によってキャラ紹介を

 日野森 あずさ

日野森あずさ

 7月1日生、身長157cm、3サイズB83㎝W58㎝H85㎝、血液型O型

「2」のメインヒロインです。身長も「ギャルゲー黄金身長」の158㎝にほぼ近いです。主人公に対しては最悪の初接触のせいもあって、序盤は非常に不愛想です。普通の顔をしていても、主人公が近づくと不機嫌になったりして、典型的な「主人公嫌悪タイプ」のツンデレです。

初対面時のあずさ

 根は素直で妹(美奈)思いの女の子なのですが、気が強いところがあってムキになると素直になれないタイプです。あずさの嫌悪ぶりにくじけて別の子に流れてしまうことも(笑)。なお、あずさとのエッチシーンを見るとバッドエンドになるという罠が隠されていて、グッドエンディングにしたければストイックに生きなければなりません。両親とは既に死別しているので、妹が心のよりどころとなっています。


 日野森 美奈

日野森美奈

 12月7日生、身長151cm、3サイズB79㎝55㎝78㎝、血液型B型

 あずさの妹で、甘えん坊であずさとは対照的に主人公に好意的ですぐに懐いてくれます。あずさにはミーナと呼ばれています。Piaキャロットのアルバイトとしては姉より先輩で、寮住まいの姉と違って、世話になっている叔父叔母の家から通っています。

かおるの面倒をみる美奈

 美奈は最初から好意的なので、あずさよりも美奈に心が動いてしまいました。なお、美奈はあずさにとっても大事な妹なので、美奈を大切に扱っていると、あずさも主人公を嫌悪しなくなります。でも二股姉妹丼は御法度ですぞ。というか、基本的にこのシリーズは単独攻略が基本のようで、目標を一人に絞って浮気せず行動しないと上手くいきません。

 榎本 つかさ

榎本つかさ

 6月29日生、身長156cm、3サイズB80㎝W57㎝H81㎝、血液型AB型

 バイトを始めてしばらくすると、本店から主人公が働いている2号店へ移動してくるヘルプ要員です。いつも元気いっぱいで、小さな体からは想像もつかない、エネルギッシュな女の子です。

コスプレイヤーつかさ

 コスプレ好きで、寮では犬の着ぐるみを着用しています。このときは口調もわんわん語という独特の物となっています。美奈同様、人見知りしない明るい子なので、仲良くなりやすいキャラといえます。

 双葉涼子

双葉涼子

 10月20日生、身長158cm、3サイズB85㎝W58㎝H86㎝、血液型AB型

 採用面接をした、2号店のマネージャーです。店のみんなから信頼されていて、仕事に対する責任感は人一倍強いのですが、あまりにも性格が真面目なため、物事を考えすぎてしまう傾向があります。ウエイトレスの葵とは、短大時代の同級生です。

デスクワーク中の涼子

 本作唯一の眼鏡っ子です。面倒見が良いお姉さんなので甘えたくなるかも知れません。しかし、酒が入ると悪酔いし、同じセリフを繰り返したり、服を脱ぎ出したりします。ストレスがたまっているのかも知れません。眼鏡を取ると非常に美人なので、周りからはコンタクトレンズを勧められていますが、なぜか眼鏡にこだわり続けています。

 皆瀬 葵

皆瀬葵

 5月26日生、身長164cm、3サイズB92㎝W61㎝H93㎝、血液型O型

 涼子とは同じ短大出身で気心の知れた親友同士です。二人して卒業と同時にPiaキャロットに入社しました。ウェイトレスとしては仕事の出来るお姉さんであり、明るくて気さくな性格で、何でも気軽に相談にのってくれそうな姉御肌タイプ。しかし、仕事が終わり寮に戻ると宴会を始めるなど、酒好きの酔っぱらいとなり、未成年である主人公やあずさにも酒を飲ませようとします。

 縁 早苗

縁早苗

 4月17日生、身長163cm、3サイズB96㎝W70㎝H98㎝、血液型:A型

 姓は「えにし」と読みます。皿洗い担当で、体育大学を目指す浪人生です。体格を気にしています。口数が少ないおとなしい女の子で、あまり目立たない存在ですが、気持ちの優しい女の子です。

 神楽坂 潤

神楽坂潤

 6月28日生、身長165cm、3サイズB77㎝W60㎝H79㎝、血液型O型

 主人公と同時期にバイトを始めます。歌劇団を目指していて、これまで何度も不合格になっていたので演技の勉強の為に男と偽っていますが、本当は女の子です。隠しキャラ的な存在です。主人公以外は誰も男装に気付かないという不思議。

正体がばれる神楽坂潤

 山名 春恵

山名春恵

 9月13日生、身長159cm、3サイズB89㎝W60㎝H93㎝、血液型A型

 Piaキャロットの常連客です。かおるの母で未亡人で、娘のために再婚相手を捜しています。年上好き、人妻(元ですが)好きにお勧め(私だ!!)

 篠原 美樹子

篠原美樹子

 2月5日生、身長157cm、3サイズB84㎝W59㎝H88㎝、血液型B型

 漫画家で同人活動もしている。主人公とは店で編集者と打ち合わせしてる場面に出くわすことから話が始まります。漫画家としては結構実力派のようですが、自信過剰なところがあり、才能に慢心しています。

 木ノ下 留美

木ノ下留美

 前作主人公の妹だそうです。そうは言われてもプレイしていないので思い入れはないのですが。本店で働いていましたが、2号店にヘルプとしてやってきます。この人も隠しキャラ的存在です。

 愛沢 ともみ

愛沢ともみ

 9月16日生、身長149cm、3サイズB77㎝W57㎝H78㎝

 キャロットの制服に憧れている中学生で、夏休みになってから、毎日のようにお店へ通っているようです。ふとしたきっかけでバイト中の主人公と知り合い、その後は気軽な友達として付き合うようになります。明るい性格で、いつも笑顔を絶やさない元気な子です。セガサターン版で追加された新キャラで、それまでのキャラデザイナーが退社していたため、別の人がデザインしています。

ともみと友達

 冗談のつもりで言ったひとことがきっかけでウソをウソで塗り固め、親友に嫌われてしまうことになりますが、主人公の説得で仲直りをします。主人公を「お兄さん」と呼びます。

 ということで、やはり10人以上いますね。ワンプレイで一人攻略とすると、全員攻略のためには11周の必要が…。私が攻略した記憶があるのは、日野森姉妹、つかさ、ともみくらいなので、途中でくじけたか別のゲームに浮気したのかも知れません。普通山名春恵みたいなキャラは放っておくはずがないのですが。コブ付きがいけなかったのでしょうか(笑)。

なつくともみ

 なお、本作のOP曲「Go!Go!ウェイトレス」は作品によってボーカルが異なるなど、バージョンの多い曲として一部で有名です。どれもこれもヘタウマ風というかなんというか…でも聞いているとクセになるという妙な曲です。

セガサターン版OP「Go!Go!ウェイトレス」(HD版あり)
http://www.youtube.com/watch?v=UnxNnozguDU&feature=endscreen

 本作ではゲーム開始時にウェイトレスの制服を3種類の中から選ぶことができます。それぞれご覧下さい。モデルは制服が大好きなともみが務めています。

① メイドタイプ

メイドタイプの制服を着た愛沢ともみ

② アイドルタイプ

アイドルタイプの制服を着た愛沢ともみ

③ スクールタイプ

スクールタイプの制服を着た愛沢ともみ

 ブーム到来前の作品ですが、一番人気はメイドタイプだったそうです。リボン付きのオーバーニーソックスとかとにかく可憐ですね。着替えは大変そうだけど。今ではメイド喫茶などにありそうですね。

 余談になりますが、当時人気のある制服といえば

① アンナミラーズ

アンナミラーズの制服(オレンジ)
アンナミラーズの制服(ピンク)

 オレンジとピンクの二種類があってとってもキュートです。胸が強調されるデザインで、ミニスカートなのでテーブルの奥のお皿を取ろうとしているときなど、パンチラを拝めることもありました。以前はいろいろなところに店があったのですが、最近はとんと見かけませんね。非常に残念です。壇蜜さんも大学生時代にアルバイトしていたそうです。長く働いていると勤続1年でネックレス、2年でブレスレットが貰えたそうです。見せてと言ったら、もう錆びてるそうで見せてくれませんでした。かなり体育会系的なノリのある雰囲気だったとか。

② ブロンズパロット

ブロンズパロットの制服

 なんとも上品というかお洒落な制服です。不二家の関連会社である不二家フードサービスが、かつて実験的に展開していたファミリーレストランで、「不二家レストランの高級店」という位置づけだったため、通常店よりも高級なメニュー・価格設定だったそうです。二店ありましたが、この制服は立川日野橋店のみの採用だったようです。ぜひ一度行きたかったのですが、私が外国勤務している間に閉店してしまい、現存していません。極めて残念です。

タイトル絵

別れの予感:テレサ・テンで一番好きな歌

テレサ・テン
 
 今日は183回目の記事になります。なんだその中途半端な回数は、とお思いになられるかも知れませんが、閏年の今年は一年が366日、183回目というのはちょうどその半年分ということになります。いやー半年やって来たんですねえ。長いような短いような。ここまで皆勤賞でよくやった!誰も褒めてくれないから自分で自分を褒めちゃったりして。

 とりあえずは100回続けようとか思っていたこのブログも、気がつけば半年。次は一周年を目指していきたいと思いますが、ちょっとだけお断りを。今後も基本的には毎日更新を目指しますが、仕事などで忙しい場合は無理をせず、お休みしてしまう日もあるかも知れません。もし毎日見てくれている奇特な方がいらっしゃたらどうかご容赦願います。

 さて、本日は久々に音楽の話題でも。今日はテレサ・テンの「別れの予感」です。

別れの予感

 テレサ・テン、中国語では鄧麗君(デン・リージュン)をご存知でしょうか。若い人には馴染みがないかも知れませんが、1970年代から90年代にかけて日本のみならず、台湾・香港・マカオを含む中華文化圏全域で広く人気を博した歌手です。別名「アジアの歌姫」。

チャイナドレスのテレサ・テン

 1953年に台湾で生まれたテレサは、73年に来日してセカンドシングルの「空港」が大ヒットして、レコード大賞新人賞を受賞するなど活躍しましたが、インドネシアのパスポートで来日しようとしたことで国外退去処分を受けてしまいました。

空港

 84年に再来日が許可されると、「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」などが大ヒットし、84年から86年にかけては有線大賞を3年連続で受賞しています。1995年に惜しくも42才という若さで亡くなりましたが、台湾では国葬が執り行われ、世界からファンが駆けつけたそうです。富と名声は有り余るほどに手に入れましたが、最後まで独身生活を送ったそうです。

若い頃のテレサ・テン

 テレサ・テンの日本での絶頂期は、再来日した84年から87年頃まででしょうか。このバブル前夜の頃のテレサ・テンの歌は、通称「オヤジ殺し」と言われ、男受けを狙う女子大生やOLが好んで歌いました。なぜ男(特に中年以降の)に受けるかというと、歌詞が男側からたまらないような「尽くす女」「忍ぶ女」を切々と歌い上げるからです。

 例えば「つぐない」は、おそらく年下の男性と恋愛して同棲していた女性の歌ですが

つぐない

 愛をつぐなえば 別れになるけど
 こんな女でも 忘れないでね

 過去に縛られ 暮らすことより
 わたしより可愛い人 探すことよ
  

 彼女は彼と別れ、住み慣れた町を去って行きます。違う男と浮気でしょうか?いえいえ

 お酒飲むのもひとり 夢を見るのもひとり

 と、彼女の行方は孤独に満ちています。私が思うに、年がかなり離れたカップルで、仲良く暮らしていたのでしょう。年下の彼は彼女に依存して甘えていたかも知れません。あるいはヒモみたいになっていたのかも。ある日彼女は思うのです。「この人はこのままじゃダメになる」と。そして彼の幸せのために涙を呑んで身を引いて、去って行くのです。彼の成長のため、愛を振り切ってあえて去って行く女。彼を男にしてくれた女。大人です。

 また「愛人」はタイトル通り不倫の歌ですが

愛人

 あなたが好きだから それでいいのよ
 たとえ一緒に街を 歩けなくても

 この部屋にいつも 帰ってくれたら
 わたしは待つ身の 女でいいの


と、とても健気で、かつ男にとって実に都合のいい女を歌い上げています。

 尽くして 泣きぬれて そして愛されて
 明日がふたりを こわさぬように


 決して奥さんと別れてとか言わなそうな女性ですね。これだて尽くしてくれるなら愛人も悪くないなあとおっさん達は思ったはずです。そんな女性はテレサ・テンの歌の中くらいにしかいないのですがね(笑)

 最大のヒット曲「時の流れに身をまかせ」では

時の流れに身をまかせ

 あなたの色に 染められ
 一度の人生それさえ 捨てることもかまわない
 だからお願い そばに置いてね
 いまはあなたしか 愛せない


ですよ。もう一歩間違えれば「ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れない」状態です。

ヤンデレの女の子に死ぬほど愛されて眠れない

 まあテレサ・テンの歌に出てくる女性は絶対ヤンデレではないと思いますが。だってそれじゃあ「男に都合のいい女」になりませんからね。

 一方奥さんの側の歌もあります。「スキャンダル」という歌ですが、これもまた実に男にとって都合のいい奥さんです。なにしろ

スキャンダル

 スキャンダルなら 男の勲章
 迷子にならずに 帰ってきてね
 お酒もいいの 噂もいいの
 私のことを忘れていないなら

 
と言い切ってますから。こんな空よりも広い心の、海よりも深い懐の奥さんがいればと妄想したおじさん達がこぞって聞いたんですよ、テレサ・テンの曲を。そして男受けがやたらいいことに気付いた女性がカラオケで歌って見せて貢がせたりおごらせたりしていたと。こういう歌を歌ったからといって、決して歌のような性格な訳ではないのに、男は馬鹿だからころっと騙されたりしたことでしょう。

 しかし、ここまではなんと前振りなんです。私がテレサ・テンの歌で一番好きなのは「別れの予感」です。この曲は1987年6月にリリースされて、第21回全日本有線放送大賞·グランプリ(上半期)、第21回全日本有線放送大賞·優秀スター賞(年間)などを獲得しています。テレサ・テンは有線放送の女王的存在だったのですが、当時のおじさん達はレコードを買って家で聞くより、バーなどで有線放送をリクエストして聞くことが多かったのでしょう。

 この曲は演歌っぽくなくて、どちらかというと現在のJ-POPに近い曲調である気がします。作詞は、「都合のいい女」を書かせたら世界一ではないかという荒木とよひさ!

世界一ィィィ!

「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」は全部この人の作品です。まあまずは聞いてみて下さい。

 http://www.youtube.com/watch?v=uVWgw_v9dTM&feature=related

別れの予感を歌うテレサ・テン

 この歌では「あなた」と女性の関係は明確ではありません。必ずしも不倫ではないのかなという気がします。というのは、

 もう少し奇麗なら 心配はしないけど
 わたしのことだけを 見つめていて欲しいから


 というフレーズがあるからです。大人の恋愛をしている女性が、本当に彼を好きになっているのだけど、彼の気持ちが今ひとつ不明瞭で不安を抱えているというところでしょうか。

 泣き出してしまいそう 痛いほど好きだから

 身体からこの心 取り出してくれるなら
 あなたに見せたいの この胸の想いを

 海よりも まだ深く 空よりも まだ青く
 あなたをこれ以上 愛するなんて わたしには出来ない

 
 もうこんなに愛されているのなら、ちゃんと応えてやれよと背中をドツキ倒したくなるような愛され方をしています。 こんなに愛しているのにどこに「別れの予感」が?という気もしますが、「あなたに触れていても悲しくなる理由を教えて」と歌っています。実際の歌詞は倒置法を駆使しているので

 教えて 悲しくなる その理由(わけ) 
 あなたに触れていても 信じること それだけだから


となっています。“亢竜(こうりょう)悔(く)いあり”という言葉あります。出展は「易経」だそうですが、天に昇りつめた竜は、あとは下るだけになるので悔いがあることから、栄達を極めた者は、必ず衰えるというたとえです。この歌詞の場合、ヒロインはこれ以上は愛せないというほど愛を極めてしまったので、後は愛が衰えていくばかりという状態であるといえます。その状態を指して愛の極みの中に愛が衰えゆく兆し、すなわち「別れの予感」が隠れているのだとしているのでしょう。深いですね。

 テレサ・テンの歌声は実にか弱そうで優しそうで健気で透き通っていて、それでいて歌詞を全部本当に理解しているのかという疑念を微かに持たせるようなところもあって、それらを全部ひっくるめて最高です。
 
 「別れの予感」はいろいろな歌手がカバーしています。その一端をここに。聞き比べてみるのも一興ですよ。
 
 岩崎宏美版

別れの予感を歌う岩崎宏美

 http://www.youtube.com/watch?v=MgEu4Od7Z7A
 ちょっと声が出ずらそうですが、流石に上手い!

 中森明菜版

別れの予感を歌う中森明菜

 http://www.youtube.com/watch?v=HXa-HoItAlo&feature=related
 大分違う歌い方ですが、この人独自の世界をつくってます

 香西かおり版

別れの予感を歌う香西かおり

 http://www.youtube.com/watch?v=iDilSGYif3E
 テレサ・テンに近い感じで歌ってます。笑顔が可愛らしい

 小柳ルミ子版

別れの予感を歌う小柳ルミ子

 http://www.youtube.com/watch?v=Ue03eeIOjyI
 アレンジがかなり変わっています 

 桂銀淑版

別れの予感を歌う桂銀淑

 http://www.youtube.com/watch?v=XIa8ohLgHQY
 声がハスキーでだいぶ雰囲気が違いますね

 最後に再びオリジナル版(1989年)
 http://www.youtube.com/watch?v=hCc4eczUcIc
 やはりなんだかんだいっても本人が一番でしょうかね。

われはロボット:SFの古典的名作を再読

われはロボット(決定版)
 
 朝は冷え込みましたが、昼以降は結構暖かかったですね。銀杏も色づいてきて、関東平野部もこれから紅葉シーズンに突入という感じです。さて本日は、先日読んだ「われはロボット[決定版]」です。

 え、まだ読んだことなかったの?と言われてしまいそうですが、もちろん読んだことはあります。当時は「わたしはロボット」というタイトルだった気がします。しかし、読んだのはもうずいぶん昔の話で、下手をすると小学生時代。第二話「堂々めぐり」の水星でのスピーディのエピソードは覚えていましたが、その他は初めてのように面白く読めました。というより全然おぼえていませんでした。始まっているのかな、認知症…

 本書は短編集で、ロボット心理学者スーザン・キャルヴィン博士へのインタビューがブリッジとなってつながっています。キャルヴィン博士は1982年生まれの75才ということなので、2077年の話ということになりますね。その未来の時代から、様々なロボットのエピソードが綴られていきます。本書は1940年から50年にかけて執筆されていますが、本書内では1982年という年は「USロボット&機械人間株式会社」(略称USロボット社)が創業された年として知られており、1996年には子守ロボットが登場していることになっているので、ロボット工学的には現実よりずっと進んでいるようです。

 原題の「アイ、ロボット(I、Robot)」で映画も制作されています。こちらは原典はこの「われはロボット」なのですが、オリジナルの脚本が使用されていて、そのシナリオを監督が本作のエピソードの一つのように映画化しようと練り直して作成されたそうです。ですから、映画のようなエピソードは本作にはありません。

映画のアイ、ロボット

 有名なロボット三原則は、冒頭に掲げられています。

第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm.)

第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)

 これは「ロボット工学ハンドブック」(第56版、2058年)に掲載されているというもので、実は本書の初期のエピソードではこの三原則をまだ考案していなかったようです。アシモフが第一話「ロビイ」と第三話「われ思う、ゆえに……」を書き上げたとき、本人は三原則をまったく意識してはいなかったそうですが、SF作家にしてSF雑誌編集者のジョン・W・キャンベル Jr.(映画「遊星からの物体X」の原作となった「影が行く」で有名ですね)が読んだところ、キャンベルはロボットが一定の規範の下に行動していることを洞察・指摘し、三ヵ条にまとめたということです。これを基にキャンベルとアシモフの議論して考案したのがこのロボット三原則だそうです。

 この三原則のおかげで人間より優れたロボットは人間に絶対服従するということになっていますが、実際は本書が描くように、ロボットたちはしばしば異様な行動を取り、キャルヴィン博士やUSロボット社の新型ロボット実地テスト担当員のドノヴァン&パウエルのコンビが振り回されることになります。一見三原則に反する様な行為を行うロボットが登場し、その謎をキャルヴィン博士やドノヴァン&パウエル達が解明していくというミステリー仕立ての作品が多く、これが後に、SFミステリーの傑作として名高いロボットものの長編「鋼鉄都市」に繋がっています。そういえば、鋼鉄都市もずいぶん昔に読んだのでもう大半忘れちゃいました。いずれ機会があれば読み直したいものです。

 エピソードの中には、自分が人間よりも優れているが故に、人間の被造物であることを信じないロボット(第三話「われ思う、ゆえに…」)や、人間の心を読むロボット(第五話「うそつき」)などが登場するほか、終盤の第八話「証拠」と第九話「災厄のとき」では人間と区別が付かず、世界の統監となったロボットも登場します。ロボットが支配する世界なんていると、「ターミネーター」の描く未来世界みたいにディストピアの典型と思われがちですが、本書ではむしろ人間が支配するよりずっと良い世界として描かれています。そもそも世界の運営は既に高性能コンピューターである「マシン」が立案・指示しており、これに従うのは最も合理的だと認識されているので、世界大統領(本書では世界統監と呼ばれてますが)が人間だろうがロボットだろうがどちらでもいいような気がします。

 その一方で、ロボットの普及に反対する人々もおり、根本主義者と呼ばれています。彼らは「人間同盟」という組織を結成して様々な手段でロボット排除を画策しています。第六話「迷子のロボット」では、特殊な用途のために第一条を改編してしまったロボットが登場し、地球に運ぶロボットの中に紛れてしまって見つからないという事件が描かれています。もしそんなロボットが地球にあることが見つかったら根本主義者の格好の餌食になるけれど、全てのロボットを廃棄することは大損害すぎてとても出来ないということで、キャルヴィン博士があの手この手を考えます。しかし、その時代にはロボットが高性能になりすぎていてなかなか見つけ出すことができません。第一条には人間の危機を看過することで危害を及ぼしてはならない旨記されているので、ロボットは人間を救うためには自身の破壊を顧みずに行動しなければなりませんが、それでも人間が救えない状況であれば、「壊れ損」になるのでそもそも人間を救うためのアクションを取らなかったり。

 三原則は、第一条>第二条>第三条の順に強くなっていますが、第三条が強調される(お前は高価なんだとか壊れては大変だなど)一方、第二条が比較的弱い(命令が厳重ではないなど)場合、第二条と第三条が釣り合ってロボットが堂々めぐりをしてしますこともあります(第二話「堂々めぐり」)。この三原則がロボットにどのように解釈されているのかを探ることで謎が解明されるというエピソードが多いので、アシモフのロボットシリーズはSFミステリーと呼ばれています。アシモフはロボット三原則の設定当初から、これが完全なものだとは考えていないで、本格的にロボットが人間世界に登場するためには、もっとしっかりした原則を構築してロボットに実装しなければならないでしょう。

 そもそも三原則はロボットが従うにはあまりに抽象的なきらいがあります。有限の情報処理能力しかないロボットには、現実に起こりうる問題全てに対処することはできません。「フレーム問題」といいますが、ロボットは、どんな行動が人間に危害を加える可能性があるかを判断するために周囲の状況とその帰結をすべて予測しなくてはならいないところ、そのためには人工知能の搭載すべき知識ベースと思考の範囲が際限なく大きくなってしまいます。もし無限の情報処理能力があるとすればもはや「神」の如き存在ということになります。

 例えば、あるロボットが火災に巻き込まれた人間を発見した場合、「自分は引火性の燃料を使用している」「火災現場は高温」「高温下では引火性燃料は爆発することがある」「付近で爆発が起きると人間は負傷することがある」という知識をもとに、自分は直接助けに行かず応援を呼ぶ、という判断を下す必要があります。また複数の人間が巻き込まれている場合、誰を優先的に救助するのかという難問も待っています。

イヴの時間

 「イヴの時間」に登場するサミィのような人間そっくりなロボット(アンドロイドとかガイノイドと呼ぶべきでしょうか)が現実に出現するのは当面先(というより私が生きているうちにはお目にかかれないと思います)のことでしょうから、あまり心配することはないかも知れません。むしろ無人攻撃機とか今は人間が操縦しているけど、そのうち完全自動で「敵」である人間を殺傷するようになるかも知れません。こうした兵器はロボット三原則、特に第一条を完全に無視した存在といえるでしょう。

 なお、1985年に発表された「ロボットと帝国」では、三原則の第一条に優先される第零法則が登場します。これは「ロボットは人類に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人類に危害を及ぼしてはならない」というもので、第一条の「人間」を「人類」に置き換えたものです。これにより第一条は「第零法則に反する場合はこの限りではない」という内容が補則されています。ある人物が人類全体に危害を及ぼすような陰謀を計画しており、それを止めるには彼を殺傷せざるを得ないという場合、ロボットは第一条に反して危害を加えることが可能になります。

旧版の「われはロボット」
 

中二病でも恋がしたい!(その1):邪気眼系中二病患者達の激闘

中二病でも恋がしたい!タイトル付き
 
 まあちょっと聞きまして奥様!今日は立冬ですってよ!暦の上ではもう冬ってことですわね。

 もっとも、立春が過ぎても2月はやっぱり冬のイメージであるように、立冬が過ぎても11月は秋のイメージですよね。暦がなんといおうと、今月中は秋を満喫したいと思います。絶え絶えながら虫も鳴いていますし。

 さて読書の秋もたけなわということでここんところ本の紹介が続いていますが、今日はちょっと毛色を変えてアニメの紹介を。本日は「中二病でも恋がしたい!」です。shobunoさんがレビューしてくれないので、私がやります。

 公式サイトによるあらすじは

(勇太サイド)
 富樫勇太は、元中二病。中学の卒業と共に「中二病」を卒業したものの、彼にとって闇に葬り去りたいほどの忌まわしい記憶となった。
 「闇の炎に抱かれて消えろっ!」その決め台詞も悶え死にしそうに恥ずかしい。
 順風満帆な高校生活が過ごせるよう、入学初日「生涯封印!」中二病との決別を誓った。
 その矢先。一人の少女に出会ってしまう。その少女とは、現中二病の小鳥遊六花だった。

(六花サイド)
 長年続いていた暗黒時代が、終わりを告げようとしていた。待ち望んでいた平穏な日々へ、新たな一歩を踏み出そうとしていた勇太。
 しかし、彼の右腕に異変が起きた。封印していた黒炎竜が疼き出したのだ。それは、紛れもない、邪王真眼との共鳴によるものだった。
 「これで貴方ほは契約完了」
 勇太が出会った一人の少女。彼女の邪王真眼に、人々が共鳴する。

 というもので、主要キャラクターは現ないし元中二病患者ばかりです。中二病とは、ウィキペディアによると

 「中学二年生頃の思春期の少年少女にありがちな自意識過剰やコンプレックスから発する一部の言動傾向を揶揄した俗語である。名前に中二と付くが中二限定という意味ではなく大人にも使われる。伊集院光がラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』の中で用いたのが最初である。「中」の字を「厨」で置き換えた厨二病という表記も見られる。「病」という表現を含むが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での「病気」または「精神疾患」とは無関係である。」

 タイプとしては 

①DQN系:反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根はまじめだったり臆病だったりするので、本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。「DQN」とは『反社会的な人』や『迷惑な不良系』を表すネットスラング。

②サブカル系:流行に流されずマイナー路線を好み、他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく、他人と違う趣味の自分は格好いいと思い込んでいる。

③邪気眼系:不思議な・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれたことによる、発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そんなすごい力がある自分を格好いいと思い込んでいる。また、そういった設定のキャラクター作りをしている。

などがあるそうで、本作では主に③の邪気眼系が取り上げられています。

 まだ本編3話と、YouTubeで視聴できる短編「中二病でも恋がしたい!Lite」6話分しか見ていないので、詳しい感想は(その2)でやるとして、まずはキャラ紹介。

 富樫 勇太
富樫勇太
 主人公で高校一年生。中二の頃、邪気眼系中二病だったという黒歴史を持つが、晴れて高校デビューを果たし、そのことは隠して生活しています。面倒見のいい性格のため、六花にいつも振り回されています。

 小鳥遊 六花(たかなし りっか)
小鳥遊六花
 勇太のクラスメイトでメインヒロインです。現役中二病患者で「邪王真眼の使い手」という自分設定を持っています。小柄で色白の美少女ですが、数学が壊滅的にできず、女子力は裁縫以外は限りなくゼロに近いとても残念な子です。

 丹生谷 森夏(にぶたに しんか)
丹生谷森夏
 勇太と共にクラス委員を務めているクラスのマドンナです。チアリーダー部所属で、長身でクラス一の美人。しかし彼女にも中学生時代に中二病を患っていたという暗黒の歴史が。

 五月七日 くみん
五月七日くみん
 姓は「つゆり」と読みます。二年生の先輩ですが、のんびりして抜けてたところがあります。昼寝が大好きでマイ枕をいつも持っています。この人だけが中二病とは無縁なようです。

 凸守 早苗
凸守早苗
 姓は「でこもり」と読みます。中学三年生で六花の弟子でばりばりの中二病患者です。自称「六花のサーバント」。二人で相互作用していれば中二病から抜け出せない訳ですね。

 九十九 七瀬(つくも ななせ)
九十九七瀬
 勇太・六花・森夏の担任の先生。おっとりした天然に見せて実は策士だったりします。十七才教教祖が実に可愛くCVを務めているので載せてしまいました。

 小鳥遊 十花
小鳥遊十花
 名前は「とうか」です。シェフをしていて料理の腕は一流です。六花の中二病にうんざりしています。感情をあまり表には出しませんが、淡々と要求を突きつけるタイプです。

 六花は「邪王真眼」であるため、いつも眼帯をしており、その中の目にはカラーコンタクトが入っています。

六花の邪王真眼

 その手下の凸守のツインテールには、「ミョルニルハンマー」が仕込まれています。

ミョルニルハンマー

 森夏は今でこそリア充ですが、中学時代「モリサマー」を名乗る中二病で、WEBページで名を馳せていました。高校進学の際に中二病を卒業し、黒歴史であるWEBページへの書き込みを完全に削除したつもりでしたが、忌まわしい記録を抹消したつもりでしたが、凸守が自分の書き込みをプリントアウトしたものを「闇聖典(マビノギオン)」に纏めて保管している事を知り接近してきます。

モリサマー

 物語はまだ序盤なので、視聴後また感想を書きますが、ここまでに六花×十花、六花×凸守の戦いが妄想風と現実風の両方から描かれていますが、そのギャップのすさまじさが笑えます。これを見て思い出したのは昔のギャグ漫画「マカロニほうれん荘」で、初期の頃は「きんどーさん」と「ひざかたさん」(トシちゃん)の悪戯或いは悪ふざけが、彼らにはこのように見えているというシーンを

広瀬中佐を演じるひざかたさん

このように日本海海戦の広瀬中佐とか、真珠湾攻撃の艦載機出撃のようにシリアスに描いており、この当時中二病という単語はなかったのですが、今にして思えば彼らは思いっきり中二病患者だったのではないかと思います。

 で「邪気眼系」の邪気眼ですが、これは2006年2月12日に2ちゃんねるのニュース速報板(v速板)内に立てられた『過去の失態を告白してみんなで奇声を発するスレ』への以下のに書き込みがルーツになっていると思われます。

 中学の頃カッコいいと思って
 怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
 「っぐわ!…くそ!…また暴れだしやがった…」とか言いながら息をを荒げて
 「奴等がまた近づいて来たみたいだな…」なんて言ってた
 クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
 「っふ…邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう…」
 と言いながら人気の無いところに消えていく
 テスト中、静まり返った教室の中で「うっ…こんな時にまで…しつこい奴等だ」
 と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

 柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
 「が…あ…離れろ…死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
 とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
 毎日こんな感じだった

 でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
 「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
 「…ふん…小うるさい奴等だ…失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
 スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
 「貴様ら…許さん…」って一瞬何かが取り付いたふりして
 「っは…し、静まれ…俺の腕よ…怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
 そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
 授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった

 ちなみに「邪気眼まとめ避難所」にはこの手の中二病患者の症例が沢山掲載されています。

http://www.wikihouse.com/jakigan/index.php?%BC%D9%B5%A4%B4%E3%A4%DE%A4%C8%A4%E1%C8%F2%C6%F1%BD%EA#k7492154

 特に面白いのは、「STEINS;GATE」の主人公で中二病を装う岡部倫太郎のルーツと思われる「食堂の男」

 大学の食堂で国際情勢のニュースを見るたびに(主に戦争関連)
 「それが世界の選択か…」と寂しそうに呟き、携帯で電話するフリをして
 「俺だ、○○(大統領等の名前)はどうやら俺達とやる気らしい…」等とほざいて
 「あぁ、わかってる。あいつなりの考えだな。ラ・ヨダソウ・スティアーナ(別れの合い言葉、意味はない)」
 と電話を切り、寂しそうに飯を食う。というまわりの奴らに脅威を与えるのをやってた。

 六花のように女の子も中二病に罹るということが判る「影羅」

 中学生の頃、妹は二重人格だった。
 なんでも、火を見ると「影羅(エイラ)」という魔族の人格が現れるそうで、
 真っ暗な部屋の中で唐突にマッチを擦っては、
 「……ヘヘ、久しぶりに外に出られた。この小娘は意思が強すぎて困るぜ(笑」
 などと乱暴な口調で叫んだりしていた。
 ある日、夕食の時に「影羅」が出たことがある。
 突然おかずの春巻きを手掴みでムシャムシャと食べ始めて、「久々の飯だぜ(笑」と言った。
 食べ物関係のジョークを一切許さない母が、
 影羅の頭にゲンコツ振り落とすと影羅は涙目になっておとなしくなった。
 それ以来、食事時に影羅が出たことは無い。
 そして別人格とやらは、妹が高校に入った辺りでパタリと出なくなった。
 最近になって、大学生になった妹にその頃のことを尋ねたら、
 クッションに顔を埋めて、手足をバタバタさせてのた打ち回っていた。

 勇太の右腕の黒炎竜とか、六花の邪王真眼とかのルーツは、「幽遊白書」のメインキャラの一人、飛影ではないかと思うのですが、確かにこの人(というか妖怪なんだそうですが)、右手から黒い炎の竜を放つ「邪王炎殺黒龍破」とか、額の第三の目「邪眼」とか、中二病患者が喜びそうなギミックに溢れています。

幽遊白書の飛影

 自意識過剰とかコンプレックスという物は、思春期には誰もが多かれ少なかれ持つ物だと思います。ウィキペディには典型的な症例として、
 
 ☆ 洋楽を聞き始める。
 ☆ うまくもないコーヒーを飲み始める。
 ☆ 売れたバンドを「売れる前から知っている」とムキになる。
 ☆ やればできると思っている。
 ☆ 母親に対して激昂して「プライバシーを尊重してくれ」などと言い出す。
 ☆ 社会の勉強をある程度して、歴史に詳しくなると「アメリカって汚いよな」と急に言い出す。

の六点を挙げています。この程度なら思い当たる節のある人も多いのでは。まあアニメほどの邪気眼系は流石になかなかないでしょうが(いたら困りますね)

中二病でも恋がしたい!

なつのひかり:少女と大人の狭間のシュールなファンタジー

なつのひかり
 
 時雨というには結構な雨が降った関東地方でした。雲が高層マンションまで垂れ込めて街灯がおぼろに。あ、これって霧というべきでしょうかね。

 さて、今日も本の紹介です。連続になっちゃいますが、読み終わってしまったので仕方がありません。本日は江國香織の「なつのひかり」です。

 江國香織は小説家のほか、翻訳家や詩人としても顔を持っています。2004年に「号泣する準備はできていた」で第130回直木賞を受賞しているほか、10以上の文学賞を受賞しています。が、私はこの人の作品を読むのは今回が初めてです。知り合いのラピスさん(仮名:既にプリメ4の娘役として登場しています)がよく読む作家だということで図書館で探してみたのですが、文庫では「なつのひかり」しか見つかりませんでした。初めて読む江國香織の作品として適切なのかどうかわかりませんが……

夏の光(イメージ)

 Amazonによる内容紹介を三種類全部挙げると、

 全編にみなぎる眩くけだるい夏の光…。現実感と幻想、ノスタルジーが交錯する、「私」と兄をめぐる奇妙で「不思議な真実の物語」。シュールな切なさと失われた幸福感に満ちた物語。

 「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄には、美しい妻と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、奇妙な夏の日々が始まった―。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作。

 部屋に迷いこんできた「やどかり」を追って隣の少年が訪れてきた事から奇妙な物語の扉がひらいた。1993年の夏、私と兄をめぐる奇妙で愛しい人たちの話をしよう。ひと夏の不思議な追跡の物語。

ということです。幸福感に満ちているかなあ?一番最後のが短いですが一番しっくりくるような。

 主人公は栞(しおり)という、一週間後に21才になる身長161センチ、体重49キロの女の子です。自分の体重をいとも簡単にカミングアウトするあたり、只者ではありませんね。もっともBMI18.9というのは普通体重ですけど、もうちょっとで低体重というレベルなので、何も恥ずかしがる必要はなかったということか。

冬薔薇(ふゆそうび)

 この栞さん、3つ年上の兄幸裕と中学三年生の時に家出をし、50才過ぎの金持ちで、バー「冬薔薇」(ふゆそうび)のオーナーである順子に出会うまで街をさまよっていましたが、幸裕が順子の愛人となることで庇護を受け、今ではバーで歌を歌ったり深夜営業のレストランでウェイトレスをしたりして、昼夜逆転生活ながら収入的には結構恵まれた生活をしています。幸裕は3年前に順子が見つけてきた遙子(はるこ)と結婚し、陶子という娘もいます。栞もちゃんと高校は卒業しているようです。

ナポレオン(イメージ)

 それだけならちょっと変わった人々に囲まれているだけのことなのですが、その後、シュールな世界に迷い込んできます。なんだか判らない「それ」を探すために失踪する遙子、ストーカーのように跡をつけてくるヤドカリ「ナポレオン」、なぜか裕幸と名前をひっくり返した兄が連れてきた醜い年増のめぐみが栞のマンションに転がり込んできたり、兄まで失踪したり。

話をしよう。

 そしてストーリーの腰を折るようにしょっちゅう出てくる「○○の話をしよう。」という栞のモノローグ。お前は「エルシャダイ」のルシフェルか。はたまたジェットストリームの城達也か。さらには通話ができるキャラメルの空き箱、5時から時間が進まない街、廃園になった動物園の檻に閉じ込められていた幸裕、そしてフランスに繋がるラブホテルのホテル・モンパルナス……

ホテル・モンパルナス(イメージ)

 この作品の解釈はいかようにもできるでしょうが、個人的見解を。まず栞は20才です。もう大人ですが、なんとなく20才って大人になりたてで少女の面影を多分に残している年代なんじゃないかと思うんです。21才になって本当の大人になるというような。だから隣に住む小学生の薫平にため口をきかれたり、マンションの階段にいつもいる双子の少女にも無視されたりと、およそ大人らしからぬ状況にあっても違和感を感じていません。

 そんな少女と大人の狭間に立つ栞は、兄を非常に愛していますが、初恋を幼い頃に生き埋めにして以降はあまり恋愛に興味がないようです。後半に登場する大学生の洋一は、もうすぐ本当の大人になる栞の恋愛相手かも知れません。一緒にトイレに行った15分間の出来事って……やはりそうなの?そうなのかッ!

何をするだァーッ

 そして様々な怪異といってもいい現象は、全て順子に起因しているようです。パルレモアダムール(私を愛していると言って)は、順子の幸裕に対する魂の叫びです。愛人となっても、幸裕は決して真に順子を愛することはなく、幸裕のために仮初めの妻として与えた遙子を本当に愛するようになってします。遙子が探し続けた「それ」とは幸裕の「真の愛」。それは順子の部屋に幸裕自身として留められていました。

 そこへたどり着くまでの道のりの長いこと。ヤドカリのナポレオンに導かれた栞はホテル・モンパルナスからフランスの海岸にたどり着き、遙子と再会します。そしてパレルモアダムールの歌に導かれて順子の邸にたどり着きますま。邸の中を探検して、順子の部屋へと繋がる隠し扉を見つけた遙子と栞は、開いた扉から無数のヤドカリが逃げ出していくのを目撃します。それが「順子の過去、順子と幸裕の娘、そして幸裕の友達」だと順子も幸裕も認めます。遙子は幸裕を取り戻し、二人の家に帰ります。そして栞の日常は平常に復し、21才になったのでした。

 ヤドカリ「ナポレオン」はきっと「順子の過去、順子と幸裕の娘、そして幸裕の友達」の中のどれか一つだったのでしょう。遙子は幸裕を完全に自分のものとし、順子とめぐみは幸裕を失い(めぐみにとっては裕幸ですが)、栞はまだ兄を愛していますが、21才になったので兄離れを始めていくだろうというところで物語は幕を閉じています。

 栞もしょっちゅうぼんやりとして人の話をあまり聞かない子として描かれていますが、この人はまあいいです。兄の幸裕はかなり問題のある人で、なんでこんなに女性にもてるのか謎です。こういう男がいいのだとしたら、たいてい不幸になりますよ。順子みたいに金がある人はいいかも知れませんが、本当の愛はくれません。

 彼氏候補?の洋一も女性にはもてるようなので、仮に恋愛関係になっても栞もうかうかできないような気がします。JKのなつみというライバルがすぐそばにいるようですし。遙子は小柄ですごい美人のようなので、「美しいものが嫌いな人がいるかしら?」とララァに訊かれるまでもなく私も好きですが、娘の陶子への接し方がちょっと妙なのと、全然母親になついていない陶子が気になります。まあファンタジーなのでこれ以上詮索しても仕方ないですが。

 Amazonのレビューを見ると、

 どことなく「江國さんらしい」という感じはしなかった。この本だけを読んだ人が、「江國さんってこんな作品書くんだ~」と思ってしまったら、なんだか勿体ない気がする。

という感想が「最も参考になったカスタマーレビュー」になっていたので、本来の江國香織の作風とは違うのかもしれません。別の作品も読んでみたいです。

五時の海岸

悪魔の湖畔:笹沢左保の描く官能推理サスペンス

悪魔の湖畔
 
 こんばんは。暖房のない室内はちょっと肌寒い、そんな一日でした。冬の気配が近づいてますね。

 本日は久々にランキングを更新してしまいました。日記ジャンルで374120人中310位、サブジャンルの会社員・OLで37111人中60位です。これまでの最高ランクは8月16日の日記ジャンルで745118人中432位、サブジャンルの会社員・OL部門で62554人中71位でしたので、2ヶ月半ぶりの記録更新です。しかし…なんか分母が大分違っていますね。ほぼ半減しています。休眠ブログの大幅なリストラでもあったのでしょうか。

 なんにせよ、昨日はアクセスカウンター設置以来最多の333アクセスでした。それでこの順位ということは、カウンター未設置時代も含めて最多記録だということでしょう。世間の人気ブログは毎日数万単位のアクセスがあるんでしょうが、こんな場末の無名ブログがどうしたことでしょう。何の期待にも応えずにこれからも好き勝手やっていく所存ですが。

角川文庫版

 さて本日の本題です。今日は先日読んだ笹沢左保の「悪魔の湖畔」です。著者の笹沢左保は、テレビドラマ化されて大ヒットした「木枯し紋次郎」シリーズの原作者として知られ、推理小説・サスペンス小説・歴史書・恋愛論などのエッセイ等、380冊近くもの著書を残した多作の小説家です。

 笹沢佐保の特徴は、多作であるばかりでなく、実験的な試みを多くの作品で行っていることです。特に推理小説では、極端に登場人物を少なくしたり、会話文だけで書いたり、著者自身がたん手になったりと様々な手法を取っています。そうした独創的な工夫の内でも有名なのは、ミステリに官能小説の要素を取り入れた、官能サスペンスの分野を切り開いたことでしょう。特に有名なのは、「悪魔シリーズ」とされる一群です。

 ミステリーには官能描写はもとより、恋愛描写も不要であり、推理を標榜する以上は余計な夾雑物を排除してしかるべきという主張もあるそうです。そういう作品は「本格推理」と銘打たれた作品に多いようで、犯行の動機が痴情のもつれであったとしても、極めて淡々と語られることが多いようです。それはそれでありだと思うのですが、笹沢左保の「悪魔シリーズ」は濃厚な官能描写をストーリーに絡めることで推理小説としての効果を一層高めるという困難な手法の開発に取り組んだ意欲作と言えるでしょう。

 私は昔から普通の小説を読んでいて、突然官能描写が出てくると驚いた後に「ちょっと得した」という気分になったものです。少年時代にはSFに耽溺していたのですが、日本のSF小説がまた突然濡れ場が出てくることが多いのですよね。小松左京とか筒井康隆とか光瀬龍とか。何でも編集者に書かせられていた時代があったということですが、何となく嬉々として書いているような感じがしました。サービス精神旺盛だったのでしょうか。まあ眉村卓みたいにまず官能描写がないSF作家もいまして、安心してというか淡々とというか、そんな気分で読み進めたものです。

悪魔の部屋

 1981年に書かれた「悪魔シリーズ」第一作の「悪魔の部屋」は、確か図書館の書架で手にとって立ち読みしたのですが、濃厚な官能描写にびっくりした記憶があります。どれだけすごいかというと、1982年に中村れい子主演の日活ロマンポルノになってしまったほどです。

悪魔の部屋ビラ

悪魔の人質

 ちなみに1982年に書かれたシリーズ四作目の「悪魔の人質」も1983年に日活ロマンポルノになっています。「悪魔の部屋」は大企業の御曹司と結婚した新妻をホテルに監禁して一ヶ月以上に亘って陵辱するという話で、「悪魔の人質」は婚約者が自殺して心に負った深い傷を癒やしに別荘に来た女性が銀行強盗一味に押し入れられるという話しで、監禁・陵辱というポルノにもってこいのシチュエーションでした。まあ今回の本筋ではないので、興味のある方は小説なりビデオなりを見て下さい。

悪魔の人質ビラ

 で、今回読んだ「悪魔の湖畔」はシリーズ二作目にあたり、一作目の「悪魔の部屋」と同じ1981年に執筆されました。内容は、Amazonの作品紹介によると

東京のホテルに勤める美穂子は婚約者の出張について北海道へ婚前旅行に出かけた。ところが、婚約者の留守中にオコタンペ湖を訪れた彼女は樹海で襲われ犯されてしまう。現場にはT・Tと記された懐中電灯が残されていた。一方、美穂子が襲われた現場近くの支笏湖畔では一カ月前に彼女と瓜二つの女性が暴行未遂の状態で絞殺されていた。しかも婚前旅行の二日前、鹿児島の池田湖畔でも殺人が―。美穂子の強姦と二つの湖畔殺人には関連があるのか!?揺れ動く女心と情事の底に潜む陥穽とを描いた官能ミステリー

となっています。こちらは上記二作品に比べると官能描写は控えめな方ですね。ヒロイン美穂子は何と妊娠してしまうのですが、婚前旅行中なので、胎児が婚約者の子なのか誰とも知れぬ暴行者の子なのか判りません。妊娠をひた隠しにしながら事件の真相を追う美穂子ですが、中盤で婚約者が不妊であることが判明します。また、美穂子の推理を助ける若名という医事評論家(兼画家兼登山家)の色男が現れ、婚約者と別れた美穂子はこの若名と恋愛関係に陥っていきます。

 アメリカにはレイプで妊娠してもそれは「神の思し召し」だと抜かす馬鹿野郎敬虔なキリスト教徒の政治家もいるようですが、それじゃレイプ自体が「神の思し召し」になってしまうことにならないのでしょうか?もちろん私はそうは思わないので、こういう場合は中絶して何がいけないかと思いますが、美穂子はなぜか妊娠3ヶ月になろうと4ヶ月目に入ろうとなかなか中絶しません。しないままに若名と深い仲になって、始めて官能の極地を味わったりしています。

 ネタバレは避けるべきなのでしょうが、本作はあまり推理に重きを置いていません。殺人犯は完全犯罪を狙っている訳ではなく、遺体にはアルファベトが2~3文字残されているのですが、その意味もすぐわかります。そして美穂子を襲った男(殺人犯とは別人)もわりと早い段階で検討がついてしまうのではないかと思います。まあ探偵役が素人の女性なので、そんなに凄いトリックなどがあったらすぐに迷宮入りしてしまうでしょうが。しかし殺人犯は終盤までわからなかったですね。意表を突かれました。私がヘッポコなだけ?

 ところで美穂子は、途中で兄嫁に妊娠を気付かれるのですが、兄嫁は産めといいます。知り合いに子どもが欲しいのにできなかった夫婦がいるので紹介するとまで。そして美穂子もその提案に心が傾くのですが…レイプで妊娠したので中絶するのならそれでもいいと思いますが、産むのならちゃんと自分で育てろよという気が。それとも生まれてくる子どもからすると、出生の秘密など完全に隠蔽して、子どものない夫婦の子として育った方が幸せなのでしょうか?でもいずれ戸籍でばれるよなあ…。いつの日か、美穂子は母として名乗りを上げ、父親のことも告げるのでしょうか。そっちの方が気になりますね。

 なお、悪魔シリーズはこの他

第三作「悪魔の関係」
悪魔の関係

第五作「悪魔の沈黙」
悪魔の沈黙

第六作「悪魔の誘惑」
悪魔の誘惑

があります。他にも

「悪魔の道連れ」
悪魔の道連れ

「悪魔の密会」
悪魔の密会

という作品があるのですが、文芸評論家の中島河太郎によると六作で完結しているのだということで、タイトルに「悪魔」とは付いていてもシリーズものではないのでしょう。

好きな声優さん(その6):花澤香菜~売れっ子若手声優

花澤香菜
 
 こんにちは。今日も晴天で良い日和でした。そういえば先日新しい掃除機を買って昨日使ってみたのですが、家電って心がときめきませんね。PCだと梱包を解くところからわくわくするのに、掃除機だと面倒くさいなあとしか。ルンバとか新機能搭載だとまた違うんでしょうかね?しかしそういうのはまた高いんですよね。正直、掃除機に(駄洒落みたいになっちゃった)そんなに金はかけたくありませんな。

ブランコに乗る花澤さん

 本日は久々に好きな声優さんをいってみようと思います。6人目は甘い癒やし声が特徴的な花澤香菜です。

お手上げ花澤さん

 花澤さんは1989年生まれの23才。小倉唯に続いてまたもや平成生まれを選んでしまいました。子役・ジュニアアイドルとして90年代から芸能活動をしていたようですが、声優としての活動は2003年からで、本格的な活動は2006年以降となっているようです。それでも年齢に比して経験豊富ですね。川澄綾子に声優になることを勧められ、彼女と同じ事務所に移籍しています。

川澄綾子

 演じるのは主に幼児、中高校生のようなティーンエイジャーの少女役が多いようですが、時として少年役を演じることもあります。知的な大人しい少女・活動的でドジの多い少女・打算的で腹黒い少女などもこなしています。声質が声質は「語りかけるようなゆったりとした癒し声」「甘く幼い声」「澄んだ可愛らしい声」「ほんわかヴォイス」などと評されています。

ネコ耳花澤さん

 トークは苦手だったということですが、2008年から「花澤香菜のひとりでできるかな?」というラジオ番組を始めてからは徐々に上手になり、おとなしいイメージを打破してハイテンションにトークを仕切るまでに至っているそうです。

ひとりでできるかな?

 2010年には週5本以上の番組を担当するなど、すっかり売れっ子になっています。ラジオパーソナリティとしての評価は良くいえば「垢抜けた、悪くいえば「やさぐれた(何かが無くなった)」ということなので、声質とのギャップが若干心配ですね(笑)。

メイドのコスプレをする花澤さん

 そういえば、ヤラセ(笑)でキレている花澤さんの動画がありました。訪ねているのは能登麻美子です。

http://www.youtube.com/watch?v=P6LkXfEEoB8 

 では私が見た花澤さんの主な役柄を。

 草野(セキレイ)

草野その1

 超グラマーなナイスバディばかり登場するセキレイにあっては貴重?なロリキャラ。セキレイとしては№108とラスト№となっています。植物と心を通わせることができ、急速に成長させる能力を持っています。幼さいせいかあどけない性格で怖がりで寂しがり屋なところもあります。仲良しでいるの大好きなので、ケンカが大嫌いです。

草野その2

 なお、主役キャラ達とイベントで歌った花澤さん、すごい歌声を披露してます。まずは動画をご覧下さい。YouTubeではありませんが、ひまわり動画なので誰でもご覧になれるかと。

 http://himado.in/48345

映像を見終わって放心状態の花澤さん(左は早見沙織)。レイプ目になってます

 他の声優(早見沙織、遠藤綾、井上麻里奈)の歌唱が上手なだけにやたら目立ちますね。ニコニコ動画では「マダダーレモー」なんてタグを貼れていたりして。サインボールも突拍子もない方向に投げたり、振り付けを間違ったりしています。花澤さんの魂の叫びを聞いて下さい。

花澤さん魂の叫び

 千石撫子(化物語・偽物語)

千石撫子

 名前は「なでこ」と読みます。蛇に巻き付かれた女子中学生。シリーズの主人公阿良々木暦(あららぎ こよみ)の妹月火の友人で「暦お兄ちゃん」と慕っています。内気で臆病な性格ですが、やたら色っぽい女の子です。あの手この手で暦を誘惑してきます。

撫子フィギュア

 アニメではまだ制作されていませんが、原作ではとんでもないラスボスと化するようです。こんな可憐な子なのに。でもそういう役も演じるとギャップ萌えするかも知れません。

恋愛サーキュレーションでの撫子

 「化物語」第10話のOP「恋愛サーキュレーション」を歌っていますが、出だしの「せーの」とか可愛すぎます。そういえば歌詞に“「し」抜きで”という部分があるのですが、音楽でも「シ」の音が使われていないそうです。偶然の一致だということですが、もしや怪異の仕業では……

電話する撫子

 五更瑠璃/黒猫(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)

黒猫その1

 名前は「ごこう るり」と読みます。主人公高坂京介の妹桐乃のライバル的存在です。黒猫はハンドルネーム。サークルや個人ブログも持っているなど桐乃以上のオタクです。

ツンデレ黒猫

 長い黒髪の美少女ですが、中二病的な痛い言動が多く、また人見知りするので交友関係は少ないです。好きなアニメ作品を桐乃に誹謗されたことから激しい口論となりましたが、趣味について熱く語り合える相手を欲していた感情がこの口論で満たされたためか、その後は互いを「スイーツ(笑)」「邪気眼厨二病」などと貶し合いつつも喧嘩友達としてそれなりに上手く行っているようです。

ネコ耳でまさに黒猫

 幾つかの出来事を通して京介との関係も進展していき、恋愛感情を持つに至ります。京介と同じ高校に進学してゲーム研究会に籍を置くようになります。創作活動には力を入れていますが、内容については酷評されており、自身が描きたいものと売れ筋との乖離を強く感じています。花澤さんにしてはハスキーで低めな声で演じてます。
 
 椎名まゆり(STEINS;GATE)

椎名まゆり

 16才の高校二年生で主人公岡部倫太郎の幼馴染みです。自称と一人称は「まゆしぃ☆」。挨拶は「トゥットゥルー♪」。感情などを表現する際に「まゆしぃは○○なのです」というセンテンスを多用します。趣味はコスプレ。

可愛いまゆり

 おっとりとした性格かつ、マイペースで天然です。KYで脳天気で、「頭ゆるゆるのおバカさん」などと言われることもありますが、ほんわかした言動や性格は劇中で清涼剤的な役割を果たしています。

「癒やし」そのもののまゆり

 劇中では、この時間軸ではまゆりが死んでしまう運命なので、岡部はこれを回避すべく奮闘するのですが、その努力を嘲笑うがごとく死に続けます。ちらっとですがタイムトラベルの実験に使われてゲル化した姿(通称「ゲルまゆしぃ」)も見せます。しかしまゆしぃはゲルになっても可愛いですね。何となくマスカット味な感じ。

ゲルまゆしぃ

 宮田夕紀(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)

病床の宮田夕紀

 略称「もしドラ」の主人公川島みなみとは幼馴染で親友です。色白でみなみよりやや小柄、日本人とは思えないピンクベージュのロングヘアと黄緑色の瞳をしています。おしとやかで大変心優しい性格でありながら芯はしっかりとしていて、まさに花澤ボイスにぴったりの女の子です。

みなみと夕紀

 幼少時から病弱で、入退院を繰り返していました。中学時代には小康状態だったので、高校入学と同時に野球部のマネージャーとなりましたが、2年生の夏の都大会予選終了後に体調を崩し、市立病院に入院してしまいます。入院した段階で医者から余命四ヶ月を宣告されていて、自身もある程度覚悟していた様子ですが、みなみには最後まで打ち明けられずにいました。

もしドラ原作の表紙。右が夕紀

 温和で人と分け隔てなく接する人柄は監督や部員達から信頼されて慕われていました。入院後もその人柄で「お見舞い面談」を行ったり、夕紀に代わってマネージャーになったみなみをサポートしていました。都大会決勝戦前夜に病状が悪化して亡くなりますが、その死はみなみに大きな衝撃を与えました。

おそろいのマスコット

 確かに悲劇があったほうがストーリー的には盛り上がるのでしょうが、個人的には「ひ…ひどいよ、何も殺さなくても」という「魔法少女まどか☆マギカ」第八話のまどかのような感想を持っています。「マネジメント」の実践にあたっては別に悲劇を乗り越えるという必然性はないでしょうし。元気になった夕紀とみなみが甲子園のベンチでメンバーの活躍を手を取り合って見つめているなんてラストシーンの方が良かったのですが、残念ながらみなみの空想の中でしか実現しませんでした。

みなみの空想

 松実玄(咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A)

出陣する松実玄

 名前は「くろ」と読みます。妙な名前ですが、この作品は変な名前の人ばかりなのであまり目立ちません。阿知賀編の主人公である高鴨穏乃(「たかかも しずの」と読みます。ね、変な名前でしょう?)の幼馴染みで一年先輩です。

可愛い玄

 手牌にドラが集中するという特殊な能力を持ち、その能力から「阿知賀のドラゴンロード」と呼ばれています。先鋒を務め、景気よく大勝してメンバーを鼓舞するという役割を担っていますが、ドラ集中がデータ解析で他校にバレ、逆手に取られて苦戦することもあります。

笑顔の玄

 咲-Saki-の世界における麻雀団体戦は、先鋒にエースを持ってくる場合が多いのですが、エースポジションに座るものの宿命とはいえ、全国大会は強豪揃いで玄は大苦戦します。2回戦では近畿最強校・千里山女子のエース園城寺怜と激突してフルボッコにされ、準決勝では園城寺怜に加えて前年度優勝校・白糸台の魔王・宮永照と当たってしまいます。「もうやめて! とっくに玄のライフはゼロよ!」的な展開にもらい泣きです。最後に一矢報いることができましたが…

変なシーンではありません。麻雀中です

 こうしてみると、見事に可愛い女の子ばかり演じていますね。他にもまだまだいろいろな役を演じている売れっ子さんなのですが、私の見た作品ということではこんなところです。まだ若いし、今後はどんどん従来の殻を破った役に挑戦してもらいたいですが、癒やしの美声はいつまでも忘れない下さい。

どーん!な花澤さん

きゃんきゃんバニープルミエール:古式ゆかしい?恋愛ADV

パッケージ表
 
 文化の日の本日、いかがお過ごしでしょうか。しかしせっかくの祝日も土曜日と被るとなんとも味気ないですね。日曜日と被ればハッピーマンデーになるのに。まさに「ヤック・デカルチャー」。

 本日、アクセスが1万を超えました8月31日の夜から起動したので、2ヶ月ちょいでの1万アクセス達成となりました。ご訪問誠にありがとうございます。5月から始めたブログなので、本当のアクセス数はさらに多いはずなのですが、なにしろ初心者なもので勝手がわからず、設置が遅れてしまいました。

 文化の日は晴れの特異日だそうです。ちょっと雲が多いですが、確かに晴れていますね。個人的には11月ってすごく好きな月です。華やかさはないですが、落ち着いていて風情があって静かという老舗旅館的なたたずまいがあるような気がします。1年中が11月ならいいのに。

血の涙

 そんな高尚な文化の日にギャルゲー紹介をするというのもまさにヤック・デカルチャーなんですが、土曜日なので仕方ありませんなあ。耐え難きを耐え、忍び難きを忍びつつ、血の涙を流しながら始めるとしましょう。

パッケージ裏

 本日のギャルゲーは「きゃんきゃんバニープルミエール」です。うーむ、いかにも文化の日らしい高尚な名前……

スワティのフィギュア

 ……え~「きゃんきゃんバニー」シリーズは、そもそもPC用18禁ゲームで、1989年にカクテル・ソフトから発売されました。カクテル・ソフトといえば「Piaキャロットへようこそ!!」シリーズで有名ですね。ということで次回は「Piaキャロットへようこそ!!」が出てくるんじゃないかとかいう伏線張っておいたりして。

小説版

 それはともかく「きゃんきゃんバニー」シリーズは本当にバリエーションが豊富です。MHサイレンやA・トール位豊富ですよ。なにしろ1989年の「きゃんきゃんバニー」に始まり、PC版だけでも

 「きゃんきゃんバニースペリオール」(1990年)
 「きゃんきゃんバニースピリッツ」(1991年)
 「きゃんきゃんバニープルミエール」(1992年)
 「きゃんきゃんバニーエクストラ」(1993年)
 「きゃんきゃんバニーリミテッド5 1/2」(1994年)
 「きゃんきゃんバニープルミエール2」(1996年)
 「きゃんきゃんバニー1・Primo」(1997年)
 「きゃんきゃんバニー6i・mail」(2000年)

と8作品も。私がプレイしたのは、1996年に発売されたセガサターン版の「きゃんきゃんバニープルミエール」です。

亜理子

 しかし「きゃんきゃんバニー」って妙なタイトルですね。第一作では恋のナビゲーター役を務める亜理子(アリス)がバニーガールの格好をしていたということで、「バニー」のタイトルにふさわしいといえるのですが、次作「スペリオール」(ビックコミックか)では「不思議の国のアリス」のアリス風の衣装になってたり、三作目の「スピリッツ」(やはりビックコミックかい!)でも原画家が変わってデザインが変わったりと安定していなかったところ、四作目の「プルミエール」に至ってはスワティという新キャラに変わってしまっていたりします。

スワティ登場・きゃるーん
 
 このスワティ、本名はサラスワティ、すなわち七福神の弁財天(弁天)なのですが、本人はその名前は可愛くないからスワティと呼んでよと言っています。とうとうバニーのかけらもなくなってしまいました。本作品での役回りも「恋愛の神」と言う位置づけで、口癖は「きゃる〜ん☆」。基本的には明るい性格で、一応神様なので触れる事ができず、基本的には主人公以外の人間には見ることも出来ません。主人公の「女縁」を成就させるべく尽力してくれるですが……

PC版画面の由真ちゃん

 前作までは恋愛シミュレーションゲームだったそうですが、四作目の本作は基本的にはコマンド選択式のアドベンチャーゲームとなっており、ゲーム部分もよりストーリーを重視する構造に変わっています。時間経過による行動制限や移動ルートの選択など、コマンド総当たりにはさせないような工夫はありましたが、難易度はあまり高くありませんでした。

PC版画面の深雪さん

 章立てになっていて、各章2人のヒロインが出てきていました。第一章では主人公はファミレスでアルバイトすることになり、先輩バイト(でも年下)の由真ちゃんと親しくなって遊園地に行ったり、常連客の銀行員OL深雪さんとホテルで食事したりして仲良くなります。元々が18禁のエロゲーで、セガサターンでも18禁X指定となっていたことで、描写はたいしたことはありませんでしたが、最後までやっちゃっていました。ただし、「大願成就」後はどちらともうまくいかず離ればなれになってしまいますが。

ファミレスの先輩バイト小川由真

 二人を同時に攻略することになるのですが、あからさまに二股掛けるとヤバイので、配分が難しいといえば難しいところです。由真は明るく無邪気で、結構焼きもちやきのところが可愛かったですね。なぜか出てくるスワティの軍用機選択。しかしF15は高価なのでおいそれとは選択できないのでありました。私はもっぱらP3Cオライオン(やってない人には訳わかんないですね)。深雪は大人な雰囲気全開でしたが、それよりも主人公とホテルマンとの馬鹿まる出しのコント風会話が面白かったです(「ひどすぎる~!!」)。バー、ホテルの部屋、エレベーターと移動して、駐車場でケダモノになりましょう。

 大人のOL氷室深雪

 第二章ではアルバイト先がガソリンスタンドに変わります。バイク乗りの莉奈とお嬢様の真穂子と親しくなます。莉奈はあっさりさっぱりの女の子で、箱根までツーリング(莉奈の背中にしがみついているというのは男してどうかとは思いますが)して途中まで色々とした後に、臨時の仕事につきあってHに突入。真穂子は自宅の大豪邸を訪れて、犬のチャールズの乱入騒ぎなどを経て静かな場所で…ラストに出てくるクイズは一体なんなんだ(笑)。正解すればHに突入です。

バイク娘江藤莉奈

 まあこちらも結局は一時の歓びに終わって、結ばれることはありません。スワティも水垢離したり頑張ってくれたのですが……

超お嬢様有栖川真穂子

 結局のところ、一発やっただけで捨てられる男になってしまっています。「うる星やつら」の諸星あたるあたりなら願ってもないシチュエーションかも知れませんが、ちゃんと恋愛した主人公としてはがっかりエンディングとなっています。スワティ始め七福神が揃っていてこれでは、彼らが去った後の不運ぶりが思いやられますな。

エクストラ

 次作「エクストラ」では、同じ主人公が大学卒業を間近に控えて就職も決まらず、満たされない思いでいたところに、スワティが現れ、以前果たせなかった約束を果たすべく、新たな力を元に主人公に「女縁」を授けてくれるという展開だそうですが、残念ながらプレイしておりません。

プルミエール2

 また、「プルミエール2」という直系的な続編もありますが、こちらも未プレイです。どうやら主人公はやはり同じで、時系列的には「プルミエール」→「プルミエール2」→「エクストラ」のようです。「プルミエール2」ではスワティの代わりにサワディという見習い女神が出てくるそうです。

PC版画面の莉奈

 なお、攻略サイトなどをみると、「プルミエール」には第三章があって、三沢姉妹という女の子達が出てくるらしいのですが、こちらは全然記憶にありません。何か出現させるためのコマンドでも必要だったのでしょうか?ギャルゲーはいろいろやってきましたが、全然記憶にないキャラというのも珍しいです。

PC版画面の真穂子

十字屋敷のピエロ:東野圭吾のブレイク前の本格推理

十字屋敷のピエロ

 秋深しというよりは、冬の気配が漂ってきそうな一日でした。虫の音も息絶え絶えです。私の家の近所では死に絶えたかも(笑)。

 さて、本日紹介するのは、先日読んだ東野圭吾の「十字屋敷のピエロ」です。

 Amazonでの内容紹介では

 ぼくはピエロの人形だ。人形だから動けない。しゃべることもできない。殺人者は安心してぼくの前で凶行を繰り返す。もし、そのぼくが読者のあなたにだけ、目撃したことを語れるならば…しかもドンデン返しがあって真犯人がいる。前代未聞の仕掛けで推理読者に挑戦する気鋭の乱歩賞作家の新感覚ミステリー。

ということになっています。

きさま!見ているなッ!

 まさにピエロは色々見ているのですが、もちろん誰にも告げることはできません。

 悲劇を呼ぶというピエロの人形を買った富豪の竹宮家の屋敷で起きる連続殺人事件が描かれています。東野圭吾というと「手紙」とか「秘密」のように登場人物の心情を切なく描いた作品が印象的なのですが、本作では比較的淡々としていて、エラリー・クイーンの国名シリーズ的なミステリーの風情があります。ピエロの視点が時折出てくるのですが、ピエロ自身は何かするわけではなく、登場人物達にもなんら影響を与えることはありません。また、ピエロが不幸を呼ぶので回収しようとする人形師(ピエロはこの人の父親の作品らしいです)が登場してくるのですが、非常にミステリアスな存在です。探偵役として推理や犯人捜しに大活躍してもいいところなのに、実際にはピエロ同様傍観者的な関わりしかせず、面白くもないガラス工芸美術館に毎日いたりして。実はこの人が犯人ではないかなんて思ったのですが、そういうこともなく。

 事件の真相に迫った登場人物が、それを言う前に殺害されるという、ある意味ベタな場面もありますが、主人公である水穂自身は危機に見舞われることはありません。事件の背後には、竹宮一族内どろどろした関係があるのですが、水穂自身は同居している訳でもなく、利害関係に全く関わっていないためですが、ではなぜある事実を終盤まで伏せたままにしていたのかが謎です。途中でまさかの「水穂が犯人」という可能性も考えましたが、さすがにそれはありませんでした。

 人形師はラストシーンで水穂に事件の背後にある意図(犯人ではなく、水穂ら登場人物達を気付かれずに操っていた人物の意図)について示唆を与えます。最後のピエロの独白によると、どうもそれは正鵠を射たものだったようです。しかし復讐のためとはいえ、よく犯人と一緒にいて感情を抑えることができたなあと思います。犯人と二人っきりになったりもしているというのに。

弱いのう……君は

 一見か弱そうに見える人ほど心の芯はしっかりしているのかも知れませんね。

 事件のトリックと犯人以外の登場人物達のそれぞれの思惑による証拠の移動などがあるので、事件の推移中は犯人自身も内心焦っていたこと請け合いなのですが、犯人自身の思いと他の登場人物達の犯人への思いの落差が大きく、犯人がもし最初からそれに気付いていたら犯行に及ばなくても良かったのですが…なぜ気付かなかったんでしょう。その機会があったはずなのに。もっとも、犯人の行動は先ほど述べた「背後の人物」にとっては復讐の代行でもあるので、以前からさりげなくマニュピレートされていたのかも知れません。

 1989年刊行作品ということで、東野圭吾30才頃の執筆と思われます。「秘密」でブレイクしたのが1999年なので、意欲作を出してもあまり関心が集まらないという「苦節」の時代の作品といえるでしょう。その頃の作品も面白いので、ブレイク前の作品もぜひ読んで貰いたいところです。が、本作でちょっといただけないのは、主人公水穂に「…ですわ」という台詞が目立つところです。実際の女性はそういう言い回しは滅多にしません。古い作品や翻訳物だと気分がでるんですが、流石に平成に入った時期のものでこのしゃべり方は不自然な気がします。名家のお嬢様だから?でも水穂はオーストラリアで働いたりとアクティブな設定なのでやはり違和感があります。「若さ故の過ち」なんでしょうか(笑)。

 そういえば事件の舞台となる十字屋敷は、上から見るとスイスの国旗のような形状でまさに十字型をしているのですが、それが事件のトリックにも使用されています。一階には食堂や居間や客間などがあり、二階は個室となっていますが、八室ある部屋がそれぞれ10畳以上あるようです。おまけにおそらく屋敷の後継者である佳織の部屋にはシャワールームも付いています。描写はありませんが、トイレもあるんじゃないかと思います。ほとんどホテルですね。水回りが多いと掃除も大変そうですが、この屋敷に使用人はおばあさんといって良い年齢の女性一人しかいません。過労で倒れないか心配です。

新書版

プリンセスメーカー4(その2):愛娘ラピス、ついにプリンセスに!

ぬいぐるみがしゃべったの!

 
ハロウィンも終わって11月になりました。今日は万聖節ですが、私はキリスト教徒ではないので、何ら祝祭行事もなく通常通り行きましょう。6日連続で200アクセスを超えていましたが、今日は途切れそうな予感がします。仕方ないですけど。

 さて今日は、「プリンセスメーカー4」プレイ記録その2です。初代の愛娘「シズカ」が女王に就任したので、一応これでハッピーエンドということで卒業して貰い、二代目の愛娘「ラピス」でプレイしていきます。10月29日生まれで、これは別に問題ないのですが、血液型は「シズカ」のO型からA型に変わりました。科学的根拠はひとまず置いて、あくまでこのゲーム内においては毎月以下のような効果が現れます。

A型:モラル+2 疲労+1
B型:疲労-2
O型:プライド+1
AB型:プライド+1 感受性+1 疲労+1

A型はモラルは増えるものの、疲労も増えますね。そういうイメージなんでしょうか。

 「ラピス1号」:勇者になることをめざし、戦闘系に育ててみました。特に武術に特化し、魔法はサブウエポンの扱いにしたのですが、収穫祭における武闘大会で同じ武術タイプとぶつかった場合、物理攻撃が効きにくい反面魔法が効果的であるのと、魔法タイプとぶつかった場合、先制されると魔法で大ダメージを受けるので、魔法の勉強もおろそかにはできません。

 武闘大会では何度も優勝し、優勝賞金でかなりゆとりのある財政を実現しました。これで剣や鎧を整えてさらなる強化を図るという好循環が実現でき、さらに修行に励ませていたら、キューブが父からだといって「ヴァルキュリアの剣」をラピスに渡すイベントが発生しました。あ、オレそんなの持ってたんだ(笑)。

 これで勇者か、それになれなくても将軍あたりかなと思っていたのですが……結果、娘はシスターになりました。え、教会なんかろくに通わなかったのになぜ?

シスターエンド

 どうも勇者や将軍になるには、知力が足りなかったようです。剣だけ学んでいればいいというものではないということですね。それにしてもこんな武張ったシスターはどうよ?と思うのですが、普段や優しくていざとなると強いシスターというのも案外いいのかも知れませんね。

 シスターになると同時にラピスは家を出たようで、それを寂しがる父でした。

 「ラピス2号」:とりあえずいい加減プリンセスになろうということで、プリンセス系での育成を試みました。礼法・舞踏のレッスンを集中的に行って魅力と気品はバリバリ上昇。太るとドレスが着られないのでダイエットに励ませ、結果体力は低めになってしまいましたが、武闘会に出すわけではないので「そんなの関係ねえ!」(古い)

 収穫祭ではダンスコンテストで連続優勝を飾り、ライバルのクリスにハンカチを噛ませまくってやりましたが、お互いに誕生日プレゼントを交換し合う位なので普段は仲がいいようです。

 前回「シズカ」でプリンセスを目指した際の失敗、つまりシャルル王子とのフラグを立てられなかったことへの反省を生かし、王子登場後は季節毎に「お出かけ」をさせ、王子とのイベントを起こしました。魅力ドーピングアイテム「傾国のローブ」も当然装備。18才の王子社交界デビューの舞踏会では、シャルルはラピスを相手に選ぶ。血の涙を流しているであろうクリスには悪いがこれも持って生まれた才能の差ッ!これでプリンセス間違いないでしょう。さあ、どうだ!

フリーターエンド

 結果は…まさかのフリーターアゲイン!!

何をするだァーッ

 攻略サイトを覗いてプリンセスの条件を調べたところ、満遍なく能力が必要であることが判明。16才でセーブしてたい「ラピス」のデータと比較すると、知力と気立てが足りないことが判明したので、その部分を重点的に上げて見ました。

 やり直しの結果…見事娘はプリンセスに!!

プリンセスの艶姿

 こんな男でいいのかという気持ちもちょっとはありますが、娘が幸せならそれでいいでしょう。キューブもいなくなった独りぼっちの家に帰る父の背中は孤独感に満ちていますが……イザベルとの約束はここに成就したと考えていいでしょう。また旅にでも出ましょう。

王子とプリンセス

 なお、女王エンドもそうでしたが、プリンセスエンドでも後日譚があって、魔族は姿を消し、魔族の森は人間のものになったということです。魔族も祝福しているということでしょうか。ラピスは魔王と人間のハーフなので、王家には魔族の血が入ることになるのですが…まああまり深く考えてもしょうがないですね。

「ラピス3号」:せっかく魔族の血を引いているのだから魔法を極めさせてみようと思いました。戦闘系で魔法に特化して剣はそこそこというラピス1号とは逆の形です。魔法を勉強すると因業が貯まるという罠を発見。魔族の血が覚醒するのでしょうか。武闘大会は、優勝したり準優勝だったりを繰り返しました。、魔法使い系の相手は楽勝なのですが、剣士タイプだと先手を取れるかどうかがカギで、先手を取られると、一撃で倒さないと二手目で倒されてしまったり。剣士タイプは体力も大きいので、なかなか一撃KOは難しいです。一回戦でリーゼとぶち当たると、まさかの初回敗戦もありなので、直前にセーブしておいてやり直したほうがいいのでしょうね。

王宮魔術師

 結果は…王宮魔術師。魔法系就職エンディングには魔女っ子エンドや占い師エンドもあるのですが、その中で最高峰なのはこの王宮魔術師エンドです。思惑通りと言いたいところですが、途中で勇者も行けるんじゃないかと思って魅力だの気品だののアップに勤しんだのですが、願いは叶わずちょっと残念です。父は魔法が嫌いらしく、剣術で身を立てて欲しかったと…エンディングになってから言われてもなあ。自信満々なラピスの姿を見ると、これでいいんじゃないかと思いますが、後ろのジジイ二人が何か企んでそうな雰囲気でちょっと嫌ですね。

 「ラピス4号」:そろそろ父の後継者たる勇者にしてみようち思います。勇者の必要パラメーターは体力600以上、知力500以上、プライド420以上、モラル520以上、気品350以上、知名度480以上、武術能力700以上、魔術能力600以上、魔族ポイント99以下と要求される項目が非常に多いです。取りあえずは戦闘系で育成して、武術と魔術を磨きました。武闘大会で優勝できるようになったら、賞金を握りしめて道具屋へGo!アイテムでドーピングをしたりしてします。最もプライドや気品の数値はさほど高くはないのでそんなに大変ではありません。魅力もいらないのでドレスを買わなくてもいいし、ダイエットも不要です(というかダイエットすると体力が下がるので魅惑のボディは諦めましょう)。

魔王殺害

 結果は…勇者誕生!!誰もなしえなかった魔王殺害を果たします。王国では女神の如く崇められますが、魔王は実の父。ラピスは父殺しになってしまったという事実はこの育ての父しか知らない秘密ですが、魔王を倒したというのにこの悲しそうなラピスの表情を見て下さい。彼女も“真実”を知ってしまったのでしょうか?

人間界の勇者

 そして…魔族は人間に敗れて姿を消し、魔族の森は人間のものに帰しました。しかし、ラピスは王国に戻ることなく、飄然と姿を消してしまいました。どこかを人知れず旅しているのかも知れません。幸せそうには見えないのが父としては辛いです。

 「ラピス5号」:勇者エンドはもの悲しいものがあったので、今度は魔族側につかせてみようということで、魔界プリンセスないし魔王を目指します。魔界に行けるようになるのは4年目の4月以降なので、それまではプリンセス系で育てました。舞踏を中心に礼法も学び、ダンスコンテストはぶっちぎりで優勝を重ねました。クリス…もはや君は敵ではない。しかし安心したまえ、シャルルは君に譲るから。
 
 ダークタウンに入れるようになって6年目の5月以降に魔界の皇子ヴァロアが出現します。一見不良化したかのように毎月ダークタウンに入り浸ってヴァロアに会うラピス。とうとう魔界への生き方を教えて貰っいました。以後、毎月のように魔界に行っては魔王に会ったりヴァロアに会ったりするうちに、とうとうラピスの出生の秘密が明らかに!ショックを受けるラピス。そりゃそうですね。父を問い詰めたり魔王を問い詰めたり。母イザベルは生きているらしいのですが、魔王はまだ時期尚早だといって消息を教えてくれません。別なエンドを見る必要があるみたいですね。

 そして魔界に行くたびに増える魔族ポイント。非表示ですが、行けば行くほど貯まるようです。何者かが、魔族の血を完全に抑える「聖女の首飾り」を送ってきました。多分イザベルかその意を受けた者の仕業なのでしょうが、これを持っていると魔界エンドは無理になるのでとっとと道具屋に売り払いました(笑)。

魔界プリンセス

 結果は…ヴァロアと結婚、魔界プリンセス誕生となりました。ヴァロアは魔王の甥か何からしいので、娘のラピスの方が魔王になればいいような気もしますが、エンディング的には、魔族と人間の共存する世界が到来することになったので、両方の血を引くラピスにとってはベストに近いエンディングだと思います。そこに至るまでにはいろいろ苦労があったらしいですが、努力が実を結んでとにかく良かった。イザベルの意志には背く形となってしまいましたが…

洗濯物を干す娘




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