好きなアニメキャラ(その88):ロッタ・オータス(ACCA 13区監察課)

新緑の季節ですな

 今日は天気が良かったですが、気温は低め。そうそう、4月はこんな感じがいいですよ。それにしても一気に新緑の季節になってきましたね。桜に代わってハナミズキが咲いています。中学校の校花でしたが、なにゆえにこの花にしたのか。なお小学校の校花は梅でした。高校は…なんだったかなぁ?(石塚運昇風)。そもそも校花とかがあったのかも不明です。

制服姿のロッタ 

 本日は先週に続いて好きなアニメキャラということで、非常に綺麗にまとまっていたシャレオツアニメ「ACCA 13区監察課」からロッタ・オータスです。

ケープ姿のロッタ 

  ロッタは主人公・ジーン・オータスの妹です。歳はひと回り離れているようで、ジーンが30歳なので17~18歳といったところでしょうか。制服を着ているのでまだ高校生なのでしょう。ま、制服のある大学もありますけどね。ケープとベレー帽がお洒落です。

ジーンとロッタ 

 両親は列車事故で13年前に死亡してしまいましたが、両親がやっていたセレブマンションの管理人の仕事を引き継いでいます。本来は兄の仕事なんでしょうが、勤めているACCA監察課の仕事が多忙なため、ほぼロッタが一人で引き受けている状態です。

可愛いロッタ 

 天真爛漫で誰からも好かれる性格で、お年頃にもかかわらずまだまだ色気より食い気な子です。兄は「もらいタバコのジーン」という仇名が付けられていますが、ロッタの方はよくデザートを呼ばれており、さしずめ「もらいケーキのロッタ」といった感じです。兄や兄の友人であるニーノ、兄の上司であるオウルあたりがメインスポンサー。

パンケーキを食べるロッタ 

 食べている様子がとても可愛らしいので、彼らならずともおごってあげたくなりますね。というかこの作品、やけに食事シーンや食べ物が出てくるシーンが多いので、なにげに飯テロアニメでした。

ママンのシュネー王女 

 実はママンのシュネーはドーワー王国第二王女で、先進的な思想の持ち主だったために王家の外に出ることを望み、それが彼女自身のためにもなると考えた父王が死を偽装して庶民としたのでした。首都バードンの食パンのおいしさの虜になってここに住み続けましたが、食パン好きはロッタにも遺伝しているようです。

ママン生前の写真 
髪を下ろしたロッタ 

 “雪のように美しい”と評されたママン譲りの金髪碧眼の美貌の持ち主です。人を疑うことを知らない天然さも、王族という出自のせいかも知れません。いつもは向かって左側に出すような形のポニーテールにしていますが、髪を降ろしても可愛いですな。髪を降ろすと実にママンそっくり。

チビロッタ  

 兄の親友であるニーノとは仲がよく、一緒に食事をしたり旅行に連れて行って貰ったりと第二の兄状態ですが、幼いころには憧れのような感情を抱き、「お嫁さんになる」と言ったこともありました。

 ニーノとロッタ

 しかし、ニーノには真剣な顔で断られてしまいました。そのため彼には何か理由があると察して身を引きましたが、それ以来他の異性に恋愛感情を持つことがなかった様です。まあニーノはルックスも性格もカッコイイので彼を凌ぐ魅力的な異性というのは同年代ではなかなか見つからないでしょう。何しろジーンよりも10歳年上ですから。若作りだけど、もう40歳ですよ。

ありがとうのロッタ

 実はオウルはシュネー王女に仕えていた近衛兵アーベントで、シュネーが庶民になった後も陰ながら見守りつつ、国王に定期的に報告を送っていたのでした。セレブマンションの大家でもあり、管理人という職を与えたのもさりげない援助でした。シュネーは薄々気付いていたようですが。アーベント個人というよりは国王の援助だったかも知れません。

オウルとロッタ 

 なのでオウルがロッタと食事に行ったりしていたのは望外の喜びだったことでしょう。ロッタに暗殺の魔の手が伸びた際にもさりげなく、しかししっかりと助けていました。監察課課長でジーンの上司という立場も、ジーンとロッタを見守るためにやっていたんでしょうね。

ママンそっくりのロッタ 

 そしてニーノのパパンはアーベントの従者で、パパンと共に直接的な接触の役目を担っていました。10歳もサバを読んで高校の同級生になったのは笑いました。元探偵のフリー記者という表向きの職業の裏で、ACCA内務調査課の覆面局員「クロウ」でもありました。最終回でジーンとニーノが王家に公認されたことで、アーベントから任務からの解放を告げられたので、以後は友人として付き合っていけそうです。ロッタを口説いても構わないのですが…自分の半分以下の年齢のロッタに手を出したらロリコンの汚名は免れないでしょう。

ちょいおこのロッタ 

 でもロッタも年上好きな感じがするので、本人同士が良ければそれもいいですかね。というか、同年代の友達がちゃんといるのかちょっと心配。年長者から可愛がられる性格なのはいいけど年上の兄とその友人や職場関係者とばかり付き合っているような気が。

食べて見たいのロッタ 

 ところでロッタって愛称っぽいのですが、正式な名前があるんでしょうかね。シャーロットとかシャルロッテとか。それだとロッテとかになっちゃいますかね?

ロッタ役の悠木碧 

 CVは悠木碧。ロッタのママンであるシュネー王女の声も担当していました。同時期に「幼女戦記」の主人公ターニャ・デグレチャフという非常にあくの強い役を熱演していましたが、王家の血を引くとはいえ普通の女の子であるロッタとの演技の落差は驚異的でした。本人的にはバランスが取れて良かったかも知れませんが。

ロッタ役の悠木碧その2 

 色んな役を演じられる「こども先生」(命名杉田智和)ですが、ロッタは鹿目まどかに近い感じで個人的に好きな声の出し方をしていました。まどかが娘に欲しいキャラだとすると、ロッタは妹に欲しいキャラですね

貰いケーキのロッタ
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黒猫館の殺人:「館」シリーズ第6弾はクイーン風。でも違う作品を思い出してしまいました

ひよっこのキャスト

 NHKの朝ドラの「ひよっこ」、筑波嶺ではありませんが茨城県が舞台となっています。ロケ地は高萩のようですが、イメージ的には袋田の滝がある大子の方という気が。筑波嶺からは東京よりも遠いですが、同じ茨城なのでヒットして欲しいものです。そのうちヒロインは東京に行ってしまうんでしょうけどね。出演者をディスりまくっていたニュース(番組内番組)には笑いました。

新装改訂版黒猫館の殺人 

 本日は綾辻行人の「黒猫館の殺人」を紹介しましょう。先日読んだ「時計館の殺人」の直後の作品であり、時系列的にも1年後の話となっています。

 「黒猫館の殺人」は1992年4月に講談社ノベルスから刊行され、1996年6月に講談社文庫から文庫版が刊行されました。そして2014年1月に講談社文庫から新装改訂版が出版されており、今回読んだのは新装改訂版です。

新書版黒猫館の殺人
 

 前作「時計館の殺人」からおよそ6か月後に刊行されており、30代前半だった作者の若さと体力を感じさせますが、「あとがき」によるとやはりかなりの強行軍だったらしく、終盤はホテルに缶詰になり、完成直後は高熱でダウンしたそうです。学生時代から慢性扁桃炎を患っていたそうで、これを機に扁桃摘出手術を受けることを決意したそうです。

暗黒館の殺人 

 前作にして大作の「時計館の殺人」で第45回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞しており、次作にしてやはり大作の「暗黒館の殺人」が「週刊文春ミステリーベスト10」で2004年の3位、「このミステリーがすごい!」で2005年の7位、「本格ミステリ・ベスト10」で2005年の2位に入っているという華々しさに挟まれて、本作は全然そういったエントリーがなくて寂しい限りです。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 大いなる謎を秘めた館、黒猫館。火災で重傷を負い、記憶を失った老人・鮎田冬馬の奇妙な依頼を受け、推理作家・鹿谷門実と江南孝明は、東京から札幌、そして阿寒へと向かう。深い森の中に建つその館で待ち受ける、“世界”が揺らぐような真実とは!? シリーズ屈指の大仕掛けを、読者(あなた)は見破ることができるか?

旧版黒猫館の殺人 

 例によって推理作家・鹿谷門実(島田潔)と編集者・江南孝明のコンビが、奇怪な建造物をいくつも建造している中村青司の手掛けた作品である黒猫館で起きた殺人事件の謎に挑みます。前回はまさに進行中の殺人事件に遭遇し、江南は自らも窮地に陥りましたが、今回は1年前に起きた事件の謎を解明するというものなので、生命の危険はありません。また、時計館での大量殺人がど派手なだけに、黒猫館の殺人はとてもこじんまりした感を受けるので、そのあたりが“地味”な印象を与えているのかも知れません。

 鮎田老人は、黒猫館の管理人をやっていたらしい…のですが、半年前に東京で発生したホテル火災に巻き込まれて重傷を負い、おまけに記憶まで失ってしまいました。ではなぜ黒猫館の管理人だったことが判明したのかといえば、火災遭遇時に財布や通帳の代わりにしっかりと抱きしめていた「手記」があったからです。

黒猫館 間取り 

 その手記は、10年後の自分に宛てた推理小説のようなものだと前書きされており、1年前、つまり1989年8月に黒猫館で起きた奇怪な事件が克明に綴られていました。「時計館の殺人」が時計館の中と外の出来事を交互に描いていたのに対し、本作は一年前の手記と現在の鹿谷らの行動が交互に描かれています。

 黒猫館はおそらく北大と目される大学の助教授だった天羽辰也が中村青司に依頼して1970年に建築した洋館です。作中の時間的には20年前の話になります。天羽は姪(死んだ妹の娘)と共にここに住んでいたそうですが、零落して破産し、館は人手に渡ってしまい、本人と姪は行方不明になっています。

ルイス・キャロル 

 現在の持ち主の馬鹿息子と、馬鹿息子が所属するロックバンドの一行が解散旅行にやってきたことで、事件の幕が開きます。密室での死亡事件が2件と、謎の地下室の奥にあった白骨死体。人死には3件だけなのですが、死亡事件は殺人なのか?だとしたら犯人は誰か?そして白骨死体は誰のものでなぜ地下に隠されていたのかなど、謎は豊富です。もっといえば黒猫館が阿寒にあることを突き止めるのにも苦労していたりします。

 本作はあんまり突っ込んで紹介するとネタバレになってしまうのですが、「館」シリーズ第一弾である「十角館の殺人」がクリスティの「そして誰もいなくなった」をモチーフにしているのに対し、本作はエラリー・クイーンの「神の灯」をモチーフにしています。

神の灯 

 「神の灯」は1940年発表の「エラリー・クイーンの新冒険」に入っている中編ですが、名作として、そしてあまりにも大仕掛けのトリックが有名なので日本では表題作となって刊行されていたりします。読んだことがある人は、黒猫館到着後の描写と巻頭の黒猫館の見取り図を比較することで、「あ、これは『神の灯』!」とすぐ判ると思います。そう、実はそこは黒猫館ではなかったという。

 では本当の黒猫館はどこにあるか?ですが、そこで綾辻行人はあっと驚く大仕掛けをしています。とんでもないところにあったんですね。そしてそれは、鮎田老人の手記を克明に読めば色々なところにヒントとして登場しているのですが、なかなか気づかないんですよねこれが。

 なお、天羽博士は「自分は鏡の世界の住人」だという趣旨のことを度々述べていたそうで、これも「神の灯」トリックであることのヒントとなっているのですが、実際、内臓の配置が、鏡に映したようにすべて左右反対になる内臓逆位であったそうです。

北斗神拳はきかぬ 

 内臓逆位のキャラというと真っ先に浮かぶのが「北斗の拳」に登場した聖帝サウザー。南斗六聖拳「将星」の男にして、108派ある南斗聖拳でも最強とされる南斗鳳凰拳の継承者です。しかも内臓逆位のため、経絡秘孔の位置も通常と逆であることから、その秘密を見破れない限り、正確な秘孔を突くことができない=北斗神拳が通じないということで、拳王ラオウですら戦闘を回避しており、ケンシロウは初戦で惨敗を喫しました。

サウザーの大名言 

 …まあ医学に精通していたトキがサウザーの秘密を察知したことで再戦では破れてしまうのですが。しかし「北斗の拳 イチゴ味」のせいで今やすっかりギャグキャラになってしまっていますなあ。アニメ化した際には正味たった2分のショートさに全米と共に聖帝十字凌も泣きましたが、銀河万丈のバカ笑いとか怪演ぶりが実に素晴らしかったです。おまけにユリアが皆口裕子ですよ。ショートアニメでもいい、第二期カモン。

イチゴ味のサウザー
 
 いや話が脇にそれてしまいましたが、本作にはクイーンの他に影響を与えている作品があるような気がします。それは80年代に出現した伝説のアダルトアニメ「くりいむレモン」。

くりいむレモン 

 「くりいむレモン」といえば何と言っても亜美ちゃんが有名なんですが、シリーズ11弾に「黒猫館」という作品があるんです。

くりいむレモンの黒猫館 

 1986年1月25日に発売され、太平洋戦争開戦直前という時代の山奥にある「黒猫館」を舞台とした作品で、人気作となり、1993年には「続 黒猫館」が、そして2006年には実写映画化もされています。AV女優が出演していますが、R-15指定の一般作品です。

続黒猫館 

 内容はともかく、黒猫館という名称はこちらが先行しているので、屋敷の名前はここから取ったのかなと思うのですが、どうなんでしょう。黒猫館の主である鮎川家というのも鮎田に近い感じですし。こっちの黒猫館は女性ばかりで実に気色がいいのですが。みんな魅力的ですが、特にメイドのあやさんが好きですな。

メイドのあやさん 

 報酬3000円に惹かれた主人公の大学生・村上ですが、当時の3000円が現在だといくらに相当するかは諸説ありますが、仮に1000倍だとすると300万円で、一冬の報酬としては充分ではないかと。3000万円だと高すぎて希望者殺到になってしまいますが、多数の応募者から選ばれた的な描写は一切なかったので300万円くらいが適当だと思います。まあ3000万円でもいいんですよ。なにしろ女主人の鮎川冴子には本当に支払う気はなかったようなので。でも無料だったとしても私は滞在したいな(笑)。己の心に従うと書いて“忌まわしい”と読むのです……

実写版黒猫館 

洗面器でヤギごはん 世界9万5000㎞自転車ひとり旅Ⅲ:7年半かけて世界一周

アツゥイ!

 まだ4月だというのにアツゥイ!ですね。今日も暑かったけど昨日はもっと暑かった。明日からは平年並みに戻るそうで一安心ですが、早くも今年の夏が思いやられますね。くわばらくわばら。

 本日は石田ゆうすけの「洗面器でヤギごはん 世界9万5000㎞自転車ひとり旅Ⅲ」を紹介しましょう。石田ゆうすけの著作を読んだのは初めてです。

洗面器でヤギごはん 

 石田ゆうすけは和歌山県白浜町出身。生年月日は明示されていないのですが、1996年頃の旅の記事に28歳になったと書かれているので、1968年生まれではないかと。高校時代から自転車旅行を始め、20歳の時に日本一周を達成しました。雪印乳業に入社して、3年3ヶ月勤めて資金を貯めたあと、自転車世界一周旅行を開始し、7年半かけて、9万5000㎞、87か国を走り、2002年末に帰国しました。

 なにしろ7年半の旅ですから、この旅については「行かずに死ねるか! 世界9万5000km自転車ひとり旅」「いちばん危険なトイレといちばんの星空 世界9万5000km自転車ひとり旅Ⅱ」と本作と三冊も書いています。例によって三部作の三冊目である「洗面器でヤギごはん 世界9万5000㎞自転車ひとり旅Ⅲ」を手に取った迂闊さはさすがはリハクの目の持ち主よと自分で自分を褒めたいところですが、図書館にはこれしか見当たらなかった気が。

石田ゆうすけ 

 「世界9万5000キロ自転車ひとり旅」シリーズ3部作は韓国、台湾、中国でも発売され、累計30万部を超えるヒット作になりました。現在は旅関係以外にインタビュー記事やグルメ記事も執筆しており、各誌で取材・執筆のかたわら、「夢」「国際理解」「モチベーション」「食」をテーマに、全国の学校や企業で講演も行っているそうで、講演公演回数は300回を超えており、アメリカや台湾でも講演を行っているようです。

 「行かずに死ねるか!」では、旅の間のノンストップで繰り広げられるハプニングを紹介し、「いちばん危険なトイレといちばんの星空」では、訪れた87カ国で「ここがいちばん!」と感じたの“マイ世界一”の数々を紹介しており、本作では世界中で出会った食べ物と人々の記憶が綴られています。

行かずに死ねるか! 

 2005年元旦から日本農業新聞で「世界食紀行」と題して連載したものをベースにし、単行本は2006年11月に実業之日本社から刊行され、大幅に加筆訂正された文庫版は2012年7月に幻冬舎文庫から刊行されました。私が読んだのは文庫版ですが、2話削って20話復活させたということで、文庫版が決定版といっていいでしょう。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

  世界にはどんな人がいて、どんな食べ物があり、どんなにおいがするのか―。パタゴニアの荒野でご馳走になったランチ、フィヨルドの海で釣ったサバのうしお汁、一見生ゴミなセネガルのぶっかけメシ、思わず落涙したアジアの懐かしい味。自転車旅行だから出会えた“食と人”の思い出。単行本に入りきらなかった20話を大幅加筆した文庫改訂版。

いちばん危険なトイレといちばんの星空 

 旅はアラスカから始まり、南北アメリカを縦断してヨーロッパに飛び、北欧からアフリカ喜望峰まで縦断した後で今度はユーラシア大陸を横断して日本に戻るという果てしなく長い旅です。それにしても7年半はかかりすぎだと思いますが、急ぐ旅ではないので気に入ると一箇所に長く滞在したりと気ままな旅をしているのでそうもなるでしょう。あるいは旅が終わるのを怖れていたり。

 読んで思うのは、世界中どこにでも親切な人はいるんだなあということ。自転車に乗った小汚いヒッピーのような謎のガイジンなんか、私なら絶対家に上げませんけどね。もちろん危ない目にも遭って、ペルーでは強盗に襲われて全財産を失っていますが、それでも旅を止めないのが凄いです。パスポートを再発行してもらい、必需品を購入したり日本から送って貰ったりしてなおも旅は続きます。しかもヒッチハイクではなく自転車だからなあ。

サイクル野郎 

 3年半働いて約500万円貯めたそうですが、よほど遊びとかしないで貯めたんでしょうね。私の場合、入社して3年半ではせいぜい300万程度しか貯金できてなかった気がします。元々サイクル野郎(古い!本人は“チャリダー”と呼称しています)だからあんまり趣味に金がかからなかったのか。でも自転車だって凝ればかなり金がかかりそうな気がします。

 世界は広いので、思わず美味しい物にであうことがあれば、身体が拒否するようなシロモノにも出くわします。基本自転車旅でいつもハングリーなのですが、それでも食べられないというのはよっぽどなんでしょうね。

ギニアのリソース 

 表題の「洗面器でヤギごはん」は、アフリカ・ギニアのある村で遭遇したリソースです。リソースというのはごはんに魚・豆・野菜などがごった煮になった汁をかけるという、要するにぶっかけメシです。店によって様々なバリエーションがありますが、その村で出たのはヤギ肉二、三きれに溶けたタマネギ少々という貧弱貧弱ゥなリソースでしたが、食器が洗面器でかなり不味かったようです。でも本書にはさらにまずそうな料理も出てきますので、やはり“洗面器”にインパクトを感じたのでしょう。

 「サイクル野郎」を読むと、日本一周を目指す人は結構いるみたいですが、さすがに自転車で世界旅行をしようという酔狂な野郎はそうそういないだろうと思ったら、結構旅先で酔狂な日本人に遭遇して一緒に旅をしたりしているんですね。留学を志望する学生が減少しているとか聞きますが、やる人はやるということか。

フィンランドの森 

 世界を旅することは年を取ってもできないことはなさそうですが、自転車となると若い頃じゃないと無理でしょうね。30台も半ばになって日本に戻った作者の胸に去来したのは“青春の終わり”だったでしょうか。それだけ長く“職業=旅人”をやってしまうと、日常に戻って働けるんだろうかなんて野暮な心配をしてしまいますが、作者に限っては何冊も著作を出しており、講演も行っているということで、旅の経験はその後の人生にしっかり生きているようです。

 それにしても87カ国って凄いですね。私は20カ国は突破したけど30カ国には全然届かない程度です。やはりアフリカや南米をこなさないといけんですかね。なお作者はオセアニアには全然足を踏み入れていませんから、オーストラリア人とかニュージーランド人は“世界一周”に異議を唱えるかも知れませんな。私も温存していたら、いつの間にか海外に行くモチベーションがなくなってしまったので、すっかり行き損ねたような気がします。

ラグマン 

好きなアニメキャラ(その87):皆川茜(クズの本懐)

葉桜の頃

 今年初めての夏日で思わず「アツゥイ!」と言いたくなりますね。それにしても、桜が散ると葉桜と共にあっという間に草木の若葉が萌えだしますな。初夏はもうすぐそこ。

JKの頃からダイナマイトバディ 

 本日は久々に好きなアニメキャラです。公約(?)どおり「クズの本懐」のラスボスというか真の主人公ではないかと思われる茜先生こと皆川茜を紹介しましょう。綺麗な先生は好きですか?たりめーよ、べらぼうめぇ!エロゲー・ギャルゲーで攻略可能な女教師を攻略しなかったことがないZE!「アマガミ」の高橋麻耶先生もぜひ攻略したかったんですが…攻略不能なんてひどいよ…そんなのってないよ…

高橋麻耶先生 

 皆川茜は主人公安楽岡花火と粟屋麦が通う高校に新任教師として着任してきた音楽教師です。大学生時代、中坊だった麦の家庭教師をやっていました。音楽教師というと単純に音大出身かと思ってしまいますが、勉強を教えていたということは、国立大学の教育学部あたりで音楽教育を専攻したんじゃなかろうかと。

困った表情の茜先生 

 ミルクティー色のロングヘアをハーフアップにまとめ、服装は清楚。まるで女子アナ風で、いつも笑顔でちょっとドジだったりと天然さもあるという。生徒からも人気も高いそうですが、そりゃあ男の女性に対する幻想を形にしたかのような人だからなあ。でもそれは、まさに男にモテんがために計算して作られた姿だったという。

茜と鳴海 

 同時期に着任した鐘井鳴海とあっという間に良い感じになっていき、昔から鳴海が好きだった花火は「(…迂闊だった!!まさか、あんなぽっと出の冴えない芋っぽい年増女にぃぃ…!!」と歯がみして悔しがりましたが、時すでに遅し。というか、鳴海から見て花火は“妹”以上の存在にはなりえなかったみたいですが。

茜先生初登場 

 しかし敵の評価というのは傾聴に値すると思われるので、花火の茜評をもう少し紹介しておきましょう。“長い髪…ダッサイベージュのカーディガン…わざとらしいくらいのシャンプーの香り…控えめのナチュラルメーク”そう、それは大方のオノコに受けるスタイルなのだYO!

深夜のファミレスで男連れの茜先生 

 外見通りの中身の先生だったらマジ天使な茜先生ですが、現実は厳しかった。3話で深夜のファミレスに男連れで登場。翌日は同じ服で出勤して、勘の鋭い花火にお泊まりを思い切りカミングアウトしてましたが、その時のこの表情で視聴者全員が「こいつビッチや!!」と気づきました。

ビッチの微笑み 

 実は茜先生、学生時代からビッチ道を突っ走っていた人でした。自己愛が強すぎて求められるのが快感。むしろ求められなきゃ意味がないと思っていたようです。実は自分大好きなので本気で男が好きになったことはないようですが、別の女性が好意を向けていることを知ると略奪せずにはいられなかったという困ったちゃんでもありました。 

涙のみよちゃん 
 
 友達が片想いしていた男の子の心をあっさり鷲掴みにし、友達を泣かせましたが、その時茜先生の心に去来したものは罪悪感ではなく、“こんなふうに搾取される側には死んでも回りたくない”という思いでした。搾取する快感に目覚めたんだそうですが、これはバブル期のフジテレビの名番組「カノッサの屈辱」が「デート資本主義の構造」で説いた恋愛強者「フルジョワジー」そのもの。ちなみに恋愛弱者は「フラレタリアート」です。さすがホイチョイプロダクションの企画だぜ。

獲物を狙う茜先生 

 だから誰かが「いい」って言ってる人じゃなきゃ、良さが分からないのだそうです。つまり茜先生の脳内では、誰かの好意を得ている=魅力ある人であるという証明なので、略奪が完了して他の女の子が諦めたりすると、自分も冷めてしまうという。故に男は常に取っ替え引っ替え。

傷つく花火を嘲笑う茜先生 

 鳴海先生も全然好きじゃなかったそうですが、花火が熱愛しているのを知って思わず略奪してしまったようです。茜先生に言わせると、花火も自分と同類、つまり搾取する側の人間=フルジョワジーなんだそうです。同族嫌悪?自分の方が強いというところを思い知らせ、花火の傷つく顔が見たいという。「その美しい顔が歪むのを見るのはなんとも快感じゃて~」の独眼鉄先輩かよ。

おっさんとホテルにインする茜先生 

 では麦は茜先生の真の姿を知らないノーテンキ野郎なのかといえばさにあらず。全部判っててそれでも好きだというビッチ好きという凄い性癖の持ち主なのでした。家庭教師をしてもらっていた中坊時代に大学教授らしきおっさんとホテルにインする姿を目撃しており、一晩泣き濡れたそうです。「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな!」のシンジ君状態か。 

あざという茜先生 

 でも翌日、同じ服で家庭教師にやってきた茜先生を見て、「この人、男がいないと生きていけないんだろうなぁ…」と感じてしまい、弱くて可愛そうな女の人に思えたそうな。そして判った上で茜先生のあざとい仕草の数々の虜になってしまったという。でもなんだかんだ中坊には手を出さなかったんですよね茜先生。商売物(生徒)には手を出さないという教師のモラル故かと思ったら…

麦ともやっちゃう茜先生 

 高校生になった麦は喰っちまう茜先生(笑)。据え膳喰わぬは…という主義なのか。アタックしてきた人は無碍にしない性格なのか。これは一度だけでもお願いしたいという男子高校生は山ほどいますよ。美人教師は憧れですからね……滅多にいないから。

茜先生初体験 

 “女の子なら憧れちゃうような、どんなに羨んでも手に入らないものを、いっぱいいーっぱい敷き詰めて、並べて、飾って、うっとり眺めて、もてあそんで、踏みにじって、気まぐれに扱いたい”のがポリシー。ちなみに本人のモノローグによると、初体験は高校生の時で、2つ年上の皆の憧れの先輩とだそうです。自己評価では理想的だったそうな。

モテ座りする茜先生 

 ルックスに恵まれた女性ならではの生き方ですが、そんなのいつまでも続かないじゃん、いずれ搾取される側に堕ちるじゃんと思うのですが、そこで茜先生は運命に遭遇するのです。その運命とは鳴海先生。花火から搾取すらためだけに鳴海先生と寝た訳ですが、それ以後、お付き合いを重ねても身体を求めてこない鳴海に苛立っていく茜先生。「私と一度寝ておいて、再度求めて来ないなんておかしい」わーい!君は床上手なフレンズなんだね!すごーい!たーのしー!(性的な意味で)

淡々と語る茜先生 

 デート中に元カレと遭遇し、ビッチぶりを暴露された茜先生。「こいつマジで男好きのクソ女だから、気を付けた方がいいよ!」という元カレの発言を、「本当です。私、クソビッチなんで」と全面的に認める茜先生。潔いなあ。

私、クソビッチなんで 

 まあそれは別れを予期していたからでもあります。「わりとかなりハードル低く誰とでもやりますし、全然清廉潔白でも何でもないですし、鐘井先生のご期待には一切 応えられないと思います。たぶん生き物として男好きなんだと思います。男性にちやほやされるとひたすらに気分が良いですし、同時に同性から向けられる嫉妬心を扇情するのは正直もっと好きです。正直、やめられないと思います。じゃ。さようなら」と淡々と語る茜先生。それに対して…

茜を引き留める鳴海 

 「や…やめなくていいです!やめなくていいですから!!」という予想の斜め上を行く鳴海。“寝取られ属性”か?といぶかる茜先生。アンタいろいろ知ってるな。もしや「幼女戦記」のターニャみたいにサラリーマンのおっさんが存在Xに転生させられた姿なのか?

初めて見せた涙

 その後、熱海に一泊旅行に行く二人ですが、あくまで草食系を貫く鳴海。「本気だから…どうか笑わず聞いてほしい。花も星も、この世の美しいもの全て、あなたを例えるためにある」とこっちが恥ずかしくなるような恋のポエムを炸裂させます。さ、流石は国語教師。続けて男漁りについても「好きでやってるんでしょう?やめなくていいですよ」と。宇宙の如く広い心の持ち主だすな。自分を嫌う相手を好きで居続けられるという稀有な才能(性癖)を持つ鳴海に「どうしてそんなに…私なんかのこと…好きなの?」と問う茜先生。
おでこにキス 

 中坊の如く額にキスして「好きの理由を説明するのは難しいですけど…俺は、好きな人にはただ元気で生きてて欲しいんです。求めると…きりがなくなります。欲望は止まらなくなります。それが大切な相手をいつか傷つけるんじゃないかって…」

堕ちた茜先生 

 「それは違うわ。欲しがって欲しがって目いっぱい傷ついても、それがきっと特別な傷なら、強くなれるから…」遂に茜先生は本当の恋に巡り合ったのでした。

浮気しますよ 

 翌日、プロポーズしてきた鳴海に、「…いいけど…めちゃくちゃ浮気しますよ?」という茜先生。しかし大喜びする鳴海。浮気はいいんかい。やはりNTR属性…。「我々の業界ではご褒美です」的なアレなんかい。

大喜びの鳴海 

 でも実際のところ茜先生はもう浮気しないんじゃないかな。これまで男性遍歴は散々重ねてきた訳だし。

満たされた茜先生 

 無麦曰く「この人は、何かに自分を当てはめてないと不安なんだ…。先生…女…年上…役割を課したがるのは、退屈なその場所で本当は誰よりも切実に自由を願ってるんじゃないのか?」と分析されていましたが、鳴海によって本物の愛を得ることできた茜先生は満たされた顔をしています。

生徒が祝福する二人 

 学校では生徒達が結婚を祝福してくれました。こういうことしてくれる生徒達っていいですね。私は実際に見たことないけど。

ベストカップル 

 いやあ、傍目にもお似合いのカップルですな。もうすっかり鳴海の愛に浄化された茜先生にはビッチの面影がなくなっているような…

花火にちょっかい 

 と思ったら、花火にブーケの薔薇を一本差し出して「次はとられちゃ駄目よ」。やっぱ残ってたか毒気。それにしても茜先生、金持ちの出自であって、その美貌と富ゆえに快楽に溺れ、後にイエスに出会い悔悛したというマグダラのマリアが下敷きになっている気がしてなりません。じゃあ鳴海はイエスということになってしまうので、信者の方の賛同は得られないかも知れませんが、「ダ・ヴィンチ・コード」ではイエスとマグダラのマリアが結婚して子供をもうけたという話になってましたね。

豊崎愛生その1 

 CVは豊崎愛生。2009年4月放送のアニメ「けいおん!」の主人公平沢唯役でブレイクした彼女ももう30歳ですか。「放課後ティータイム」のメンバーは他に日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子。おおっと凄いメンバーだ。

豊崎愛生その2 

 可愛い声には定評がありましたが、ルックスもなかなか。より声優ユニット「スフィア」のメンバーとしても活躍中ですが、6月からスタートするツアーの終了をもってユニットとしての音楽活動を休止するそうです。活動休止や解散ではないということですが。

ゆいかおり 

 余談ですが小倉唯と石原夏織のユニット「ゆいかおり」も6月で活動休止しますね。こっちは雑誌の休刊的な意味での休止みたいなので事実上の解散ではないかとネットで騒がれていますが…まあアイドルは長くは続かないですからねぇ…

逢沢りな 

 なお「クズの本懐」、アニメと同時期に実写ドラマも放映されていました。当然私は見ていませんが、注目の茜先生役は逢沢りなが演じていました。女優やグラドルとして活動していましたが、2013年頃から女性ファッション誌のモデルとしていの活動に傾注していました。

茜先生に扮した逢沢りな 

 「クズの本懐」で濡れ場など、過激なシーンに挑戦し、それまでの清純派路線から脱却し新たな路線を打ち出したとされ、再びグラドルとしての活動に回帰しているようです。現在25歳ですが、グラドルの寿命も長くなってきていますから、まだまだいけるでしょう。ドラマではウィッグを被って演じた模様です。

迷える子羊の茜先生 

 私は本来ビッチは嫌いなんですが、茜先生くらい突き抜けていると、一周回って大好きになってしまいました。何事も中途半端はいけないということか。現在放映中の「エロマンガ先生」に対抗して「クソビッチ先生」なんてどうでしょうか。
 
JK茜さんその2

 「クズの本懐」は、茜先生の物語として見ると、迷える子羊が本物の愛に巡り合うこの上ないハッピーエンドなんですが、原作者が女性のせいか、茜先生とか花火とかの感情を生々しく描いている反面、鳴海をいい人にし過ぎているきらいがありますね。やはり花火ママンと爛れた愛欲生活を送っていたとかいうエピソードが欲しかった。そして二人とも相互に救われるといった形ならなお良かったかな、なーんて。

冷めていく茜先生

マスカレード・イブ:先に読んでしまった「マスカレード」シリーズ第2弾

花散る朝

 花散らし 染まり駆けゆく 朝の風(冬空)
 ということで、桜の花が散ると一気に草木が芽吹いていく感じがしますね。今日もやたら暖かいけど、明日はもはや「アツゥイ!」と言いたくなる夏日予報。おいおい4月から勘弁してくれよって感じですな。

マスカレード・イブ 

 本日は東野圭吾の「マスカレード・イブ」を紹介しましょう。「マスカレード・イブ」は2014年8月21日に単行本を経ずに集英社文庫からいきなり文庫版が刊行されました。何故「イブ」なのかといえば、第一弾「マスカレード・ホテル」の前日譚だからです。だったらそっちから読めよという話ですが、例によって海のリハクの目が発動しまして。というか「マスカレード・ホテル」が見当たらなかったという。

 まあ第2弾が前日譚なので、時系列的にはこっちから読んだ方が正しいのではないかという気もします。気を取り直して続けるぞ(笑)。まずは例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

マスカレード・ホテル 

 ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。二人が出会う前の、それぞれの物語。「マスカレード」シリーズ第2弾。

 舞台となるホテル・コルテシアは一流ホテルで、 ホテルサイドの主人公山岸尚美は「ホテル・コルテシア東京」勤務ですが、大阪に新装オープンした「コルテシア大阪」に教育係として一時期派遣されました。取材協力として東京都中央区日本橋にある「ロイヤルパークホテル」がクレジットされており、「ホテル・コルテシア東京」のモデルとなっています。

コルテシア東京 

 「マスカレード・イブ」は短編4編を収録。末尾にして表題作である「マスカレード・イブ」は描き下ろしで、残る三編は集英社の「小説すばる」に掲載されました。

 「それぞれの仮面」は山岸尚美の元カレが登場します。コルテシア東京に就職して4年目となった尚美は、当初からの希望だったフロントクラークに配属され、新たな業務に戸惑いながらもなんとか慣れていきつつあるというところ。そこに尚美の大学時代の元カレが客としてやってきます。

マスカレード・イブPOP 

 元カレは大学の先輩で、2年ほど交際しましたが、元カレの就職先が倒産して失業し、コネで地元である艦載の企業に就職することとなったことを契機に別れたという経緯がありました。なのでドロドロの愛憎劇というのはなく、遠距離恋愛でもいいところ、仕事に専念したいという元カレからの別れを尚美が受け入れたのでした。

 元カレはいつの間にか元野球のスーパースターのマネージャーをやっており、スーパースターの海外渡航の前泊ということでコルテシア東京に宿泊したのでした。ところが業務を終えて帰ろうとした尚美に元カレから電話がかかってきて、ホテルで逢っていた交際相手が失踪したので力を貸して欲しいと言われます。

ロイヤルパークホテル 

 彼女には自殺癖があるので万が一の際にはホテルの評判にも傷が付くと言うことで内密に捜索をする尚美ですが、他の部屋での予約状況ならルームサービスの注文状況から真相に辿り着きます。これは「日常の謎」に近い話ですが、からくりは結構ほろ苦い。マネージャーの仕事って大変ですね。

 「ルーキー登場」は刑事サイドの主人公新田浩介の初登場エピソード。両親と妹は米シアトル在住で、父は日系企業の顧問弁護士。高校に入るまで2年間をロサンゼルスで過ごした帰国子女でもあり、英語を流暢にこなします。大学は法学部出身ですが、法曹の道へという父のアドバイスに背いて警察官になりました。

高級ホテルその1 

 この時はまだトッぽい兄ちゃんという感じで、お姉ちゃんと遊んでいるところに召集が掛かったりしています。事件はホワイトデーに発生した実業家殺害事件でした。先輩でヤクザ的な風貌の本宮とコンビを組んで捜査に当たる新田は、持ち前の推理力で犯人確保に貢献します。


 しかし、その背後には真犯人の影が。したたかな真犯人=女性の意図とからくりを見抜きながら、具体的証拠を挙げられず、その仮面を暴くことはできませんでした。認めたくないものだな…自分自身の、若さ故の過ちというものを…。が、辛酸を嘗めて人は成長するのです。

高級ホテルその2 

 「仮面と覆面」はまた尚美のお話。教育係として新規開業した「コルテシア大阪」に助っ人としてやってきた尚美は、ロビーにたむろするオタッキー達と遭遇します。どうやら人気覆面作家タチバナサクラに会おうとしているようです。

 タチバナサクラは27歳の女性作家という触れ込みで、ぼかして掲載するつもりの写真が手違いでぼかしがはいらないままにネットに流れてしまったせいで熱狂的なファンがいるようです。が、担当編集者によると正体は中年のおっさんで、実際フロントにやってきたのはおっさんでした。

高級ホテルフロント 

 しかしこのおっさん、缶詰になっているはずが長時間外出している様子。ですが編集者の電話にはちゃんと出て仕事をしていると言っている。これは一体どうしたことかといぶかしむ尚美ですが、客なので干渉する訳にもいきません。そうこうしているうちに、熱狂的オタッキー達はあっと驚く手段に出てタチバナサクラと電話で会話しますが…。こちらも尚美が真相を究明しますが、客のことなので誰にも言う訳にもいかず。やはり「日常の謎」系です。

 表題作「マスカレード・イブ」は新田と尚美が交錯するエピソードですが、二人は直接出会いません。大学教授殺害事件が発生し、八王子南署生活安全課の女性警官・穂積理沙とコンビを組むことになった新田。「ルーキー登場」では先輩の本宮に大丈夫かコイツと思われていた新田ですが、今度は穂積に大丈夫かコイツと思うようになっています。

島津ゆたかのホテル 

 容疑者として共同研究者の准教授が浮上しますが、事件当時彼は「コルテシア大阪」で人妻と密会していたと主張します。しかし人妻の名前は頑として明らかにしません。あまり成算がないということで単独で大阪に出張させられた穂積の懸命さに心打たれた尚美は、「証言として採用しないこと」を条件にギリギリの範囲でヒントを与えます。これによって准教授が密会していた人妻が判明しますが、それは准教授のアリバイを証明することになってしまいます。 

 完全に行き詰まるかと思われた捜査ですが、穂積の何気ない一言でアルキメデスの如く“Eureka!!”と叫んだ新田は、驚きのトリックを暴きます。穂積もお手柄だった訳ですが、最後に返す刀で新田は穂積の欺瞞を暴き、入れ知恵されたことを白状させますが、尚美の名前を出さなかったところは偉いぞ穂積。というか、この人は面白いキャラなので、シリーズに再登場させたらいいのに。

ユリイカのアルキメデス

 シリーズといってもまだ二作だけですが、「マスカレード」シリーズは既に発行部数は216万部以上というベストセラーシリーズとなっています。「マスカレード・イブ」は一ヶ月半で100万部を突破したとか。

 犯人仮面を暴くの刑事と、客の仮面を守り抜くホテルのフロントクラーク。対照的な仕事の二人がどう絡み合って活躍するのか、それは「マスカレード・ホテル」を読むまでのお楽しみになってしまいました。置いてあるんだろうね、筑波嶺の図書館!!

封印された日本の村:オカルトにあらず、かつて存在した風景の記録

浅田真央引退

 浅田真央の引退記者会見がありました。26歳で引退なんて、スポーツ選手としても早すぎる気がしますが、フィギュアスケートは殊の外選手寿命が短いので、業界では大ベテランなんでしょうね。あれだけの才能を持ち、あれほど各種大会で勝利しながら、オリンピックでは遂に金メダルに手が届かなかったというのも運命なんでしょうか。とにかくお疲れ様でした。「曲り角」の先の人生が幸せに満ちていることを。

封印された日本の村 

 本日は歴史ミステリー研究会編「封印された日本の村」を紹介しましょう。彩図社から2016年3月7日刊行されており、私としては異様に新しい本を読んだことになります。図書館、よく購入した。

封印された日本の秘境 

 本書は「封印された」シリーズの一冊で、他には「封印された日本の秘境」「封印された日本の離島」があります。それらも読んでみたいですが。裏表紙には「廃村となった村、存在し続ける村…どの村からも人々の息づかいが聞こえてくる」とだけしか書いてありませんので、Amazonの内容紹介です。

封印された日本の離島 

 昔から人々は日本のあらゆる場所で村を作り生活してきた。しかしすでに消えてしまった村は多い。かつて人々はどんな場所で生き、どんな事情で消えていったのか。また、現存する村々がどのような文化を継承しているのか…「村」を通して人間の生きざまが見えてくる。

杉沢村伝説 

 “封印された”なんて仰々しいタイトルをつけられると、ネットで噂される都市伝説の「杉沢村」とか「鮫島事件」なんかを連想するんですが、本書にはオカルト色は一切なし。まあ“キリストの墓”がある村とか“八つ墓村”のモデルとなった事件が起きた村なんかも紹介されているので、超常現象系のミステリーが取り上げる内容がないでもありませんが。

鮫島事件 

 第一章「人々が追われた村」は、噴火や土石流などの自然災害や、ダム建設計画のために消えて行った村を取り上げています。中でも印象的なのは、奈良県十津川村が大水害に遭い、被災した村人が北海道に移住したという話。北海道にいたとき、空知地方に「新十津川町」があったのを覚えていますが、あれがその移住先だったんですね。北海道には他にも広島県出身者が移住した「北広島市」や仙台藩の分家が集団移住をした「伊達市」なんかがあります。探せば他にもあるかも。

十津川大水害 
軍艦島

 第二章「繁栄のなごりが残る地」は、今も残る有名な廃墟が取り上げられています。有名な軍艦島(端島)、鰊御殿や旧大社駅など、今は使われていないけど観光資源としてはなお働いている施設、そしてアパート群や竪坑櫓などが出てきます。印象的なのは六甲山中にひっそりと立つ摩耶観光ホテルの廃墟。道路もない山中にあって解体もままならず、今なお鎮座していますが、美しい廃墟として有名だそうです。

 旧大社駅
摩耶観光ホテル 

 旧大社駅も駅としての使命は終わっているのですが、廃止後もホームや駅の掲示などがすべて当時のまま残されており、2004年に国の重要文化財に指定されており、2009年には近代化産業遺産に認定されているせいで、全く廃墟感がないですね。

大久野島 

 第三章「人の姿が消えた地」は、近代化とか行動成長によって人々が流出してしまった結果消えた集落や村を紹介しています。印象的なのは大久野島。瀬戸内海の島ですが、かつて地図から消えていた時代があったという。

ウサギの楽園となった大久野島 

 今ではウサギの島として有名ですが、戦時中は毒ガス製造の拠点とされ、その事実が極秘事項だった(化学兵器製造はジュネーブ条約違反だったし)ため、島の存在そのものを軍によって抹消されていたそうです。ウサギも毒ガス検知のために飼われていたのが始まりだとか。

大久野島の軍事遺構

 毒ガス製造施設ほか、様々な軍事遺構が多数残っており、ウサギを愛でる他、廃墟マニアもウハウハな島かも。しかし適切に処理されないままに廃棄された毒ガスの影響か、環境基準を大きく超えるヒ素による土壌汚染が確認されており、水は島外から船で運ばれているそうです。

キリストの墓とされるもの 

 第四章「逸話や伝説が残る村」は、今も存続している村ばかりが登場。全然封印されていません。「キリストの墓」がある青森県新郷村には、なんとピラミッドもあるそうです。MMR風に言えば「ここは古代の東武ワールドスクエアだったんだよ!!」「な、なんだってー!!」という感じ。

ピラミッドもある 

 昔は戸来(へらい)村という名前で、盆踊りでは「ナニャドヤラ」という奇妙なはやし歌がヘブライ語から来ているという説があったりして、イスラエルの「失われた十氏族」との関わりも指摘されていたりして。まあ確かに面白いけどキワモノの限りだと思いますけど。ちなみにキリストの墓は一般にはエルサレムの聖墳墓教会と言われていますが、その他インド・カシミール説、南フランス説、イギリス説があるそうです。しかし、聖書によれば死後復活して昇天したということなので、遺骸は存在しないということに。

おんだ祭 

 あと面白かったのは奈良県明日香村の「おんだ祭」。厳粛な神事…なんですが、飛鳥坐神社の舞台で、衆人環視の中で天狗とお多福が性行為を繰り広げるそうです。外人大喜びでこれを目当てに来日する人もいるとか。見るぶんにはいいですが、やれと言われたら困惑しますね。

かなまら祭 
魔王マーラ 

 祭事には性的なものって案外あって、川崎市の金山神社の「かなまら祭」なんか特に有名ですよね。メガテンシリーズに登場する魔王マーラのような男根御輿が練り歩くという。こっちは担ぐだけならやってやれないことはなさそう。

八つ墓村 

 第五章「事件の舞台になった村」は近現代史に登場する事件の現場が紹介されています。秩父困民党が明治政府に対して武装蜂起した「秩父事件」の旧粟野村とか、横溝正史の「八つ墓村」のモデルになった、一晩で30人もの人を殺害した「津山事件」(今なお日本犯罪史上最大の大量殺人事件とされます)の舞台となった旧西加茂村などが登場。

秩父事件 

 各記事は短いので物足りないところもありますが、自身で調べてみる端緒として非常に面白い本だと思います。

2017年冬季アニメの感想(その3):幼女戦記/小林さんちのメイドラゴン/けものフレンズ

松山祐士死す

 「機動戦士ガンダム」や「キャンディ♥キャンディ」など、有名アニメ作品の劇伴の編曲・作曲を多数手掛けた松山祐士さんが4月7日に自宅の火災でお亡くなりになりました。奇しくも38年前のその日は「機動戦士ガンダム」放送開始日でした。“作曲:渡辺岳夫、編曲:松山祐士”というのは70年代アニメの黄金コンビだったと思います。

キャンディ・キャンディOP 

 「機動戦士ガンダム」の「翔べ!ガンダム」(OP)、「永遠にアムロ」(ED)もいいのですが、最高傑作は 「キャンディ♥キャンディ」のOPである「キャンディ♥キャンディ」だと思います。ハープシコードのバロック風の前奏がとってもお洒落で、聞けば誰もが知っている名曲でしょう。ご冥福を心からお祈り致します。

バケモノ呼ばわりされるターニャ 

 もう春季アニメも始まっているところ、早々に冬季アニメに決着を付けなければなりません。これが最後となる感想第三弾です。まずは「幼女戦記」。これでもかと登場するベテランオヤジ声優の海に漂う悠木碧(と早見沙織)という感じの作品でしたが、なんのことはない、実は悠木碧演じる幼女・ターニャの正体もオッサンでした。

オヤジの海 

 “其れは、幼女の皮をかぶった化物―”というのがキャッチコピーでしたが、正体(日本のサラリーマン)が判ってしまえば、化物でもなんでもなく、ひたすら合理的かつ論理的に職務(この場合は戦争)を遂行しようとしていた人でした。誰よりも平和を願い、そのために勝とうとしていたのに、神は非情かつ無情の限りでした。

ターニャとヴィーシャ 

 というか、本作に登場する神、ターニャ言うところの“存在X”の胡散臭さはただなりません。これは紛れもなくグノーシス主義が主張するところのヤルダバオートに他ならないでしょう。ヤルダバオートは世界の創造者なので、人間にとっては唯一神に他なりませんが、このクソッタレかつ不完全な世界を作ったということは、創造者の不完全ぶりを示すに他ならない。すなわちヤルダバオートは愚昧かつ能力の欠如した不完全は存在に他ならないのだというのが、グノーシス主義の主張です。もちろん愚かで傲慢な不完全な存在だとしても、人間とは完全に一線を画した存在の神なので、人間にとっては恐るべき存在です。

メガテンに登場したヤルダバオート 

 クトゥルフ神話の、宇宙は盲目白痴の創造神であるアザトースの創造物であり、故に宇宙は狂気に満ちているのだという発送も、グノーシス主義の延長上にあるような気もします。

浮かれる参謀本部 

 ターニャ率いる第203航空魔導大隊の未曾有の大活躍により、共和国に対し戦史に残る大勝利を収めた帝国ですが、共和国軍は母国を捨ててなお抵抗を継続。ターニャだけは残存勢力の掃討の必要性に気づきましたが、参謀本部のオヤジ達までもが勝利に浮かれてしまい、みすみす終戦の好機を逃してしまいました。

存在Xへの復讐を誓うターニャ 

 リストラを通告したら逆恨みされて駅で線路に突き落とされて死亡し、「存在X」に異世界でターニャという幼女へ転生させられたという経緯から、人間はしばしば非合理的な選択を行うことを身を以て知っていたターニャですが、合理主義の権化である帝国の参謀本部にはなかなか受け入れられず、その機動性と戦果故になおも継続される戦争の最前線に駆り出されていくターニャと部下達。「存在X」への復讐も模索していますが…というところでアニメは終了しましたが、第二期制作を強く希望します。ただ原作が終了していないので早急には無理かも。

ムーミンに似ているヴィーシャ 

 はやみん演じるターニャの副官にして相棒格のムーミン似のヴィーシャも少女ながら各戦線に同行しています。この人も幼女まではいかなくても戦争に行くには年若い少女なんですが、どうも魔導師は稀少な存在らしく、老若男女を問わず適性があれば駆り出されるみたいです。色々判りすぎるが故に苦悩するターニャに対し、食事や待遇などにぼやきつつもわりと飄々とした感じで、何気にターニャの危機を救ったりします。

アンソン・スー強襲 
復讐の鬼と化したアンソンさん 

 ターニャの宿敵的存在だったアンソン・スー中佐も周囲から慕われる人格者でしたが、ターニャに敗北することで「存在X」の啓示も受けて狂気に取り憑かれたようになり、三度目の死闘では後一歩というところまでターニャを追い詰めました。死後はその娘メアリー・スーにその狂気が乗り移ったような。しかしメアリー・スーって(笑)。二次創作での超人的オリキャラか。だとするとターニャすら圧倒しそうな。

宣誓するメアリー・スー 

 CVは美人声優戸松遥なので、第二期制作の暁には三人目の主要女性声優として活躍してくれそうですが、狂気っぷりがちょっと怖い。「クズの本懐」で花火に振られたえっちゃんがヤケになってこうなったのか。

メアリー・スー 

 第二次大戦の欧州戦線をなぞるかのような展開ですが、年代的には大戦間である1923~24年くらいの戦いが描かれていました。この世界では第一次世界大戦はなかったのかも知れませんが、ソ連らしい国はしっかり建国されています。玄田哲章、大塚芳忠を中心とするオヤジ声優の重厚な演技も素晴らしく戦争描写も過激かつ凄惨にしっかりと描かれていて、見応えのある作品だったと思います。タイトルで敬遠してしまった人はぜひ思い直して見て欲しいですね。

版図を拡大すると敵が増える帝国 

メイドラゴンタイトル 

 続いて「小林さんちのメイドラゴン」。SEとしてデスマーチ&パワハラに疲れ切った小林さんは、酒に酔いまくって勢いで山に迷い込み、神剣を刺されて瀕死状態だったドラゴンのトールに出会います。勢いで神剣を抜いてトールを助けたことで、メイドとなったトールと暮らすことになった小林さん。そのうちトールの妹分のカンナも同居を始め、その他のドラゴンもトールに呼ばれるかのようにやってくるようになりました。

悪酔いした小林さん 
トールとの出会い 
神剣を抜く小林さん 

 ちなみに神剣にみだりに触れると精神をやられるそうですが、小林さんは神への信仰心がないので平気だったとか。ということは、日本人のかなりの人が大丈夫でしょうね。トールが日本に逃げ込んだのは正解だった

竜眼のトール(ドラゴンだから当然ですが) 

 メイド姿のトールは一見可愛いのですが、良く見ると目が竜眼だったり、ぶっとい尻尾が生えていたりなかなかなスタイル。異世界では「混沌勢(ケイオスケイオス!)」の中核として、調和勢の神々や人間達と戦っていたらしく、メイドらしく柔らかい物腰で誰に対しても丁寧に接していますが、折々人間に対して「劣等種」「下等生物」と毒を吐いてディスっています。超剛力、ブレス、魔法を駆使していることから、ドラゴンといってもドラクエなどのRPGに登場する普通のドラゴンとは格が違い、龍神というべき存在のようです。

メガテン属性図 

 メガテンシリーズの分類だと龍神はだいたいLIGHT/CHAOSに位置しているので、混沌勢なのは納得ですが、他のドラゴンは必ずしも混沌勢ではない様です。ルコア(ケツァルコアトル)は傍観派というとことなのでLIGHT/NEUTRAL、エルマはLIGHT/LAWな模様。カンナは不明ですがなんとなくNEUTRAL/NEUTRALあたり?ファフニールはメガテンでは邪龍なのでDARK/CHAOSになってしまいますが、本作ではNEUTRAL/CHAOSあたりかと。

自問自答するトール 

 ちなみに(あくまでメガテンシリーズでの設定ですが)、LIGHTは開放的で善行を重んじる性格、DARKは邪悪で破滅的性格、LAWは整然とした秩序を重んじる性格、CHAOSは混沌と情念を重んじる性格とされていて、NEUTRALはどっちつかずの中間ということになります。メガテンでの龍神は、“龍族の長。神々の中でも最も古き者達で、人智を超えた能力と不思議な価値基準を持っている”とされています。LIGHTとDARKは善悪とも言い換えられるので理解しやすいですが、LAWとCHAOSはどちらが良い悪いというものではなく、それぞれの価値基準に拠るのですが、それ故に善悪以上に激しい対立を招いたりしています。

ジョージーさん 

 カンナの友達才川リコのメイドを自称する(実際には姉)ジョージーこと才川苗を後藤邑子が演じています。相変わらず優しい声ですが、実際には酒豪にしてバイク乗り。それはいいのですが、数年前には持病の自己免疫疾患で長期入院したり大変でしたよね。最近は具合も良さそうでなによりです。休業して半年以上音沙汰のない種田梨沙も元気に戻ってきてくれればいいのですが。

イシュカン・コミュニケーション 

 EDのタイトルが「イシュカン・コミュニケーション」であるように、癒やし系かつほのぼの系の内容でありながら、要所要所に「異種間コミュニケーション」というテーマが放り込まれてきます。ドラゴンと人間では能力以外にも寿命も圧倒的に違うので、小林さんの生涯ずっとメイドをやったとしても、トールにとっては束の間でしかないようですが、その後はペットロスみたいなものに苦しむんでしょうかね。

終焉帝来る 
トールロスの小林さん 

 最終回の13話では終焉帝ことトールパパンが登場。無理矢理異世界にトールを連れ帰ります。トールのメイドぶりがすっかり板についていたので、残された小林さんはずっと一人暮らしをしていたとは思えないほどに家事能力低下。加えてトールロスに苦しみます。カンナと二人暮らしは「クレイマー・クレイマー」前半を彷彿とさせるシングルファーザーぶり。小林さんは女性なんですけどね。

終焉帝に刃向かう小林さん 

 数日で戻ってきたトールですが、パパンの目を盗んでだったのでパパンと口論に。ここで恐怖に打ち勝ってパパンに抗議する小林さんの男気に惚れますな(小林さんは女性だけど)。

怪獣大戦争 

 引き下がらないパパンは場所を変えてトールとガチバトル。その激しさは世界を崩壊させやしないでしょうか。

カンナに乗ってやってくる小林さん 
パパンと小林さん 

 カンナに乗ってやってきた小林さん、「もっと折り合いつけてかないと物事って進まないじゃん」「違いを知ることは単なるスタートだ。それを確認しながら近づいたり離れたりを繰り返す。そしたらちょいちょい好きなところもできて尊敬だってできる。信頼も絆もできる」とパパンを諭します。納得しないと言いつつも異世界に帰るパパン。

小林さんに抱きつくトール 

 力ではなく対話で解決した小林さんの漢ぶり(女性ですが)に感激のあまり抱きつくトール。「何をあげたらいいですか?全部…全部あげます」。全ドラゴン介入で力尽くで追い払うのかとも思いましたが、こっちの方がクールですね。それぞれのドラゴンも人間界での生活にそれなりに馴染んでいて楽しそうです。本作も原作エピソード溜まったら第二期希望です。

桑原由気 

 そういえばトール役の桑原由気は、「アニゲラ!ディドゥーーン!!!」に出演時にカミングアウトしていましたが、杉田智和からはエルマが好きだと言われて瞳の光が消えたとか。こんな可愛い子になんてことを。ドSだなあ杉田は。

けもフレ最後の扉絵 

 最後に今季最大の問題作「けものフレンズ」。私は「アニゲラ!ディドゥーーン!!!」で杉田やマフィア梶田が騒いでいるのを聞いて見始めたんですが、第一話から見た人はよく視聴打ち切りにしなかったなと思います。それくらい第一話はいろんな意味で凄かったです。3Dアニメは下手くそに見えたし、サーバルちゃんは棒演技だったし、やっていることが木登りとか崖降りとかかなりしょぼく見えました。でもそれは後の回の伏線になってたんですね。

巨大セルリアンの足跡 
超巨大セルリアン 

 評価が変わるのは第三話あたりから。舞台となるジャパリハークが人に見捨てられた施設という様相を呈してきて、壊れたまま放置されたままの機械類とか、時々現れるミライさんの過去の映像など、“闇”を見せてきます。人類は既に滅んでいるのか?

ミライさんの映像 

 行く先々で脳天気なフレンズ達と触れ合って、なんだかんだでフレンズの困り事を解決し、「わーい!」「すごーい!」「たーのしー!」と楽しくやってきたかばんちゃんとサーバルちゃんですが、終盤にはシリアス展開に。サンドスターを吹き上げる山に近づいたせいか、超巨大セルリアンが登場。サンドスターは動物をフレンズ化しますが、同時に発生するサンドスターローと言う黒い煙のような物質がセルリアンを生み出す模様。サンドスターローが止まらない限りセルリアンは自動修復してしまいます。

フィルター修復 

 ラッキービーストが再生する過去の映像のミライさんの言葉から、山にフィルターを張る必要性を知ったかばんちゃんは、フィルターを張り直すことに成功します。しかし出現した超巨大セルリアンは残ったまま。明かりで海に誘導して船を使って沈める作戦を立てますが、その過程でサーバルちゃんがセルリアンに喰われてしまいます。

セルリアンに喰われるサーバルちゃん 

 セルリアンに喰われたフレンズは、記憶や能力を全て失って元の姿(つまり野生動物)に戻ってしまいます。フレンズ化にはサンドスターの力が作用していますが、どうやらサンドスターの力を奪われてしまうようです。

サーバルちゃん奪還 

 智恵は働くけどここまで肉体労働的にはほぼ役立たずだったかばんちゃん、サーバルちゃん仕込みの「うみゃみゃみゃみゃ」木登りで空からセルリアンの身体にダイブし、見事奪還。

囮になるかばんちゃん 

 意識の戻らないサーバルちゃんを守るため、自ら囮になるかばんちゃん。サーバルちゃんに代わってセルリアンに喰われてしまいます。

セルリアンに取り込まれたかばんちゃん 

 意識を取り戻したサーバルちゃん。幸い記憶は無事のようです。ですがかばんちゃんはセルリアンに取り込まれて緑の光点になっちゃいました。

ツープラトン攻撃 

 セルリアンハンターのヒグマと共にセルリアンを攻撃するサーバルちゃんですが、いかんせん巨大過ぎて効果的なダメージを与えられません。諦めるヒグマと足掻くサーバルちゃん。ここまでかと思ったら。

博士と助手見参 
光る目 

 博士と助手見参。通信リンクしたラッキービーストがジャパリパーク各地に危機を伝えた模様です。そして「さぁとっとと野生解放するのです!」「我々の群れとしての強さを見せるのです!」の言葉と共に周囲に満ちる光。

タイトルまでやってきた 

 これまで登場したフレンズが総登場。ベタですが、こういう展開を待っていたッッ!!ついでにタイトルまでやって来た(笑)。それぞれの特徴を生かした総攻撃でついにかばんちゃんを奪還します。…しかし、もはや原型を留めていないかばんちゃん…

原型をとどめていないかばんちゃん 
かばんちゃん復活 

 元の姿にもどってしまうはずですが…なんとかばんちゃんに戻ります。

復ッ活ッ 

 復ッ活ッ!かばんちゃん復活ッッ!しかも記憶もそのまま。フレンズは元の姿に戻りますが、かばんちゃんは人だから元の姿も人ということか。

沈むセルリアン 

 そして当初の計画どおり、超巨大セルリアンはラッキービーストが操作する船とともに海に沈み、溶岩になってしまいます。ボスは犠牲になったのだ…

ボスの変わり果てた姿 

 海岸に残るボスの遺品。しかしここから声が出てきます。ボスの本体はこれだったのか?

毛髪がフレンズ化 

 ところでかばんちゃんの正体ですが、アライさんが言うには、ミライさんの帽子に残っていた毛髪がフレンズ化したようです。ツチノコが「体毛からフレンズ化したパターンだな」と言っています。間違いではないけど、体毛と言われるのなんかエッチな感じがしてしまいますね。私は、かばんちゃんはミライさんがセルリアンに喰われて記憶を失った姿だと思っていましたが、なんと毛髪だっとは。でもそれじゃ、原型である髪の毛に戻るはずなんでは?

ミライさん最後の映像 

 ミライさんはジャパリパークを去ったものの、生きているようなので、いずれかばんちゃんとも会えるかも。でもこれはどういう関係になるんでしょう。「私はあなたの一部です」みたいな?

水陸両用ジャパリバス 

 ジャパリパークの危機を救った英雄・かばんちゃんには船に改造されたジャパリバスがプレゼントされます。もしや水陸両用?魔改造だ魔改造だ。

みんなとお別れ 

 そして仲間の人を探しに旅立つかばんちゃん。振り返らない姿に成長を感じたり。

あっさり解散 

 フレンズ達もあっさり解散。わりと淡泊というかクールなのね。

バスの後部が(笑) 

 ……と思いきや、ジャパリバスの後部が発進。待てサーバルちゃん(笑)。どこまでも付いていくストーカーとなったのか。

海上で電池切れ 

 ここで終わりなんですが、なんと海上で電池が切れてしまうジャパリバス。そして後ろから追突する後ろ半分。

追突というか合体 

 かばんちゃんが「サーバルちゃん!みんな!」と言っているのでサーバルちゃんだけではない模様。そして海棲動物らしいフレンズとも出会って新たな冒険が始まる予感です。これはぜひとも第二期を。

PPP予告 

 しかし「けものフレンズ」は間の悪い作品で、アニメは驚異的人気となったのに、元ネタのスマホゲームはアニメ開始直前にサービス終了。ついでにコミック版も3月で終了。ついでに言えば番宣ラジオも2月から隔週化。なんだこりゃ。まあゲームなんか存在自体知らなかったからなあ。もうアニメに注力したらいいんじゃないですかね。

違うサーバル 
涙を流すサーバルちゃん 

 謎といえば、かばんちゃんが体毛に戻らなかったことの他、ミライさんの過去の映像に登場した違うサーバルの存在。フレンズは一種一体という訳ではないらしいので他の個体がいてもいいのですが、なぜあの時サーバルちゃんは涙を流したのか。私はてっきりミライさんとサーバルちゃんはセルリアンに喰われ、ミライさんは記憶を失ってかばんちゃんになり、サーバルちゃんは動物に戻ったけど再びフレンズ化することができたのではないかと思っていたのですが、声優さんが違うからサーバルは別個体のようです。

金朋のトキ 

 あとサーバルの他についていったフレンズは誰なんでしょうね。偵察や輸送に便利な飛行能力があるフレンズがいて欲しいところですが、博士と助手はジャパリパークの長だから同行しないでしょう。アリツカゲラもロッジを経営しているので無理。だとするとトキあたりかな?CV金田朋子ですが、低めの抑えた感じの演技がとても良かったですね。

小林ゆうのツチノコ 
アライさんとフェネック 
パワー系のカバ 

 仕事や役目のあるフレンズは来れないでしょうが、好奇心旺盛な感じのツチノコは勝手についてきそうですね。それにアライさんとフェネックは流れでついてきそう。いてくれると便利ということでは、工兵役でお役立ちのビーバー&プレーリードッグ。それにパワー系も欲しいので、カバあたりが来てくれればいいですが。ヒグマならなお頼もしいですが、セルリアンハンターの仕事があるからどうかなあ。

いろんなフレンズ 

 バッドエンドもあるかと思われた展開でしたが、ハッピーエンドで終わって何よりでした。監督のたつきの株が暴騰したとかしないとか。OPとEDもとても良かった。ニコニコ動画では四割もの支持を集めて冬季アニメのナンバー1作品となりましたが、少なくとも一番印象に残る作品はこれでしょうかね。 

時計館の殺人:日本ミステリー史に残る新本格ミステリーの傑作

花散らしの雨

 せっかく満開の桜なのに無常な花散らしの雨。残念ですが「スローターハウス5」的に言えば「そういうものだ("So it goes")」ということか。カート・ヴォネガットは偉大ですねえ。

時計館の殺人一冊版 

 本日は綾辻行人の「時計館の殺人」を紹介しましょう。綾辻行人の作品を読んだのは初めてではないのですが、当ブログでの紹介は初めてなので、まずは作家のプロフィールから。

綾辻行人

 綾辻行人は1960年12月23日生まれで京都市出身。京都大学に進学して推理小説研究会に入会しましたが、そこには後に結婚する小野不由美や、ミステリー作家となる我孫子武丸や法月綸太郎も所属していました。まさに多士済々。

小野不由美先生 

 大学院在学中の1986年に小野不由美と結婚し、翌87年に「十角館の殺人」で作家デビューしました。「十角館の殺人」は新本格ミステリーの嚆矢とされています。では「新本格ミステリー」とはなんだという話になるんですが。

十角館の殺人 

 推理小説のジャンルの一つに、謎解き、トリック、頭脳派名探偵の活躍などを主眼とするものを「本格ミステリー」と呼びます。海外ではエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人事件」で原型が確立され、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズの短編もの、そしてアガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、ディクスン・カーらの長編ものが本格ミステリーの黄金時代とされています。

モルグ街の殺人事件 

 日本では江戸川乱歩や横溝正史の長編が本格ミステリーとされますが、その後社会性のある題材を扱い、事件そのものに加え、事件の背景を丁寧に描く「社会派ミステリー」が台頭することで、本格ミステリーは古典的でリアリティに欠けるとされ、関心が薄れていってしまいました。欧米と日本ではミステリーそのものの歴史の長さが圧倒的に違うので仕方がないところかも知れませんが。

獄門島 

 それでも本格ミステリーは、ベテラン・中堅作家が書き続けていましたが、1980年代後半から90年代にかけて、新たなムーブメントが起きます。それが「新本格ミステリーで」、古典ともいえる「本格ミステリー」に倣った作風を志向しており、科学技術の発展などの時代背景を考慮に入れつつ、謎の不可解性や解決の論理性を重視しているのが特徴です。その先駆けが綾辻行人で、我孫子武丸や法月綸太郎など京都大学ミステリー研究会出身の作家が中心となっていました。他にも有栖川有栖、北村薫、二階堂黎人、京極夏彦なども新本格ミステリーの代表的作家と言えましょう(他にもたくさんいますが、取りあえず作品を読んだことのある作家を並べてみました)。

人形館の殺人 

 これまでに読んだ綾辻行人の作品としては、デビュー作の「十角館の殺人」の他、「人形館の殺人」、「緋色の囁き」を覚えていますが、いずれもブログ開始前に読了していたと思います。つまり結構前。「時計館の殺人」は、1991年9月に講談社ノベルスから刊行され、1993年5月には講談社文庫から文庫版が刊行されました。2012年6月には上下巻に分冊した新装改訂版が同文庫から刊行され、私が読んだのもこちらでした。「十角館の殺人」から始まる「館」シリーズの第五弾になります。

緋色の囁き 

 「館」シリーズは、素人探偵・島田潔(後に推理作家となりペンネームは鹿谷門実)が、今は亡き建築家・中村青司が建築に関わった建物に魅せられて尋ねていくもので、そこでは決まって凄惨な殺人事件が起こります。中村青司はもちろん架空の建築家ですが、奇妙な建物ばかり設計・施工しています。もちろんオーナーのオーダーに応えてのものなのですが、この人の関わる建物で必ず事件が起きるのは、オーナーのせいなのか建築家のせいなのか、それとも相乗効果なのか。

時計館の殺人上 

 「時計館の殺人」は第45回日本推理作家協会賞を受賞(同時受賞は宮部みゆきの「龍は眠る」)しており、「新本格ミステリー」を定着させた作品として評価されています。1991年の「週刊文春ミステリーベスト10」で第4位、1992年の「このミステリーがすごい!」の11位。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

変な懐中時計 

 (上巻):鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる! 不朽の名作、満を持しての新装改訂版。 

時計館の殺人下 

 (下巻):館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。館内で惨劇が続く一方、館外では推理作家・鹿谷門実が、時計館主人の遺した「沈黙の女神」の詩の謎を追う。悪夢の三日間の後、生き残るのは誰か?凄絶な連続殺人の果てに待ち受ける、驚愕と感動の最終章!第45回日本推理作家協会賞に輝く名作。

交霊会 

 物語は時計館の中と外に別れて交互に進行していきます。時計館内部での主人公は江南。彼は「十角館の殺人」で次々と殺害された大分県K**大学・推理小説研究会の生き残りで、その事件は3年経った今もトラウマとなっています。それなのにまたしても遭遇してしまう猟奇殺人事件。

時計館平面図 

 そして「十角館の殺人」で探偵役となった島田潔は、推理作家鹿谷門実となっており、外部から時計館の謎に迫っていくことになります。今回参加するのはW**大学超常現象研究会。ミステリーといっても推理小説ではなく超常現象の方だったんですね。

フランス枕 

 主な登場人物が2ページにわたって紹介されており、あまりの多さに驚きますが、心配はいりません。その多くは故人となっているからです。そして生きている人も次々と殺されていきますので、むしろ何人生き残れるんだと心配するくらいです。

火かき棒 

 本書では犯人が誰かということもさることながら、殺す動機も謎となっています。一応10年前の出来事が発端になっているようだということが判明するのですが、それと全く関わりのない人まで殺されてしまいます。実は途中で何となく犯人は見当がつくのですが、アリバイが完璧にあるので、共犯者が存在するのかと思っていましたが、まさかの単独犯でした。

グランドファーザークロック 

 読み終わった後で思い返せば、かなりきわどいネタバレ的な描写がいろんな所にちりばめられていました。なのに鹿谷門実が真相を暴くまで気付かないのは、私が海のリハクの目の持ち主だからでしょうか。本書はとにかく熱中して読んでもらい(殺人が横行していますが)、終盤の謎解きにあっと驚くのが楽しいので、言いたいことはたくさんあるのですが、とにかく読んで下さいとだけ言っておきましょう。

ベネチアの仮面 

 アリバイのトリックは驚愕ものですが、それは実は犯人が用意したものではなく、もともと存在していたものを利用したに過ぎません。ではなぜそれが以前から存在していたのかということについても、その事情が破綻なく明らかにされていくので、構成の妙に唸らざるを得ません。

和時計 

 唯一謎なのは、犯人がなぜアリバイ工作に腐心していたのかということです。“復讐”さえ果たされれば、その後自分が警察の追及から逃げのびることへのモチベーションはそんなになさそうなんですが。

アンティーク調置時計 

 とりあえずどんなにお金持ちでも、中村青司が関わる建物には住みたくないですね。まあ所有者達はそれぞれわざわざ中村青司に依頼して建設しているのですが。

歪んだ王国 

 なお谷山浩子が1992年6月にリリースした19thアルバム「歪んだ王国」には、9曲目に「時計館の殺人」という楽曲が収録されています。もちろん作詞は綾辻行人。ちなみに8曲目の「気づかれてはいけない」の作詞もしています。

ゲームの名は誘拐:トリックにあっと驚く達人同士のゲームの行方

一気に桜満開

 一気に暖かくなってまさに陽春。桜の花も満開モードです。花が咲くのは結構なんですが、そろそろあいつらも元気に登場ですね。そう、MUSIの輩。虫といってもいろいろいますが、特に嫌なのはGですね。毒があるわけでも刺すわけでもないので、家にさえ入ってこなければ勘弁してやるんですが、なぜにお前らは家に入ってくるのか。火星に行け火星に。そしてタルシアン(by「ほしのこえ」)と殺し合え。

火星にいけ火星に 
タルシアン艦隊 

 本日はご存知東野圭吾の「ゲームの名は誘拐」を紹介しましょう。光文社の男性向け月刊ファッション誌「Gainer」に2000年10月号から2002年6月号まで連載され、2002年11月19日に光文社から単行本が刊行され、2005年6月14日に光文社文庫から文庫版が刊行されました。

ゲームの名は誘拐 

 「ゲームの名は誘拐」は、先日紹介した「殺人の門」や、だいぶ前に紹介した「レイクサイド」とほぼ同時期の作品ですが、「このミステリーがすごい!」では2004年版の11位(「殺人の門」は同年18位、「レイクサイド」は2002年版の28位)、「本格ミステリ・ベスト10」では2004年13位(「レイクサイド」は2003年の16位)で、ミステリーとしては両作を上回る評価を得ています。個人的にはもっと評価が高くてもいいのではと思いますが、内容が狂言誘拐だということが軽いものとみられる原因なのかも知れません。例によって文庫版裏表紙の内容紹介です。

 敏腕広告プランナー・佐久間は、クライアントの重役・葛城にプロジェクトを潰された。葛城邸に出向いた彼は、家出してきた葛城の娘と出会う。“ゲームの達人”を自称する葛城に、二人はプライドをかけた勝負を挑む。娘を人質にした狂言誘拐。携帯電話、インターネットを駆使し、身代金三億円の奪取を狙う。犯人側の視点のみで描く、鮮烈なノンストップ・ミステリー!

ゲームの達人 

 自動車会社の大規模宣伝プロジェクトの中心にいた佐久間は、同社副社長の葛城にプランを「ちゃぶ台返し」されてプロジェクトから外されてしまいます。ここまで広告業界でエリート街道を突っ走り、連戦連勝だった佐久間は大ショック。やけ酒を飲んで酔ったまま勢いで葛城の豪邸を見に行ったところ、屋敷から塀を乗り越えて抜け出す女の姿を目撃します。

 追いかけていって接触したところ、女は葛城の長女・樹理でした。実は葛城の昔の愛人に産ませた娘で、愛人が死んだために引き取られたものの、現在の妻や異母妹には煙たがられ続け、針のむしろである家を早く抜け出したい願っていたところ、異母妹の千春と揉めて衝動的に抜け出してきたのだと言います。

単行本ゲームの名は誘拐 

 自慢のプロジェクトを自称「ゲームの達人」葛城に潰された恨みもあり、佐久間が考えついたのが狂言誘拐。樹理の独立生活資金の奪取と、葛城の鼻を明かすという一石二鳥の作戦ですが、やるからには勝たなければならないというのが佐久間のポリシー。警察の介入も計算に入れて、どうしたら葛城を出し抜けるのかを考え抜きます。

 “飛ばし”と呼ばれる他人や架空の名義で契約された携帯電話機、使い捨てメールアドレス、インターネットの掲示板と、15年以上前の作品ですがまだ色あせないテクニックを駆使する佐久間。作戦中に樹理ともわりない仲になったりして。

佐久間と樹理 

 念願の3億円を首尾良くゲットした佐久間は、一割の3千万円だけを受け取り、残りを樹理に渡します。あとは帰宅した樹理がさんざんシミュレートした警察の事情聴取対策を実行すれば完全犯罪成立だぜということなんですが、帰宅したはずの樹理はなぜか姿を隠したままで、それどころか葛城家は警察に捜索願いを出します。

 これは一体どうしたことか?しかしマスコミに報じられた樹理の写真を見て唖然とする佐久間。それは一緒に過ごした樹理とは全く違う顔なのでして。それでは、今まで一緒に狂言誘拐をやってきた樹理は何者なのか?

横須賀港 

 ということで、狂言誘拐事件を実行中よりも、実行後にあっと驚く展開が待っている作品です。佐久間は色んな女性と遊びますが、結婚をする気はさらさらなく、効率と時間節約をモットーとしているエリートで、物語が彼の視点で進行していなかったらかなり鼻持ちならない人間であるような気がします。

 そして被害者側になる葛城も、佐久間視点ということもあるでしょうが、エリートにして上流階級出身という思わず革命を企てたくなるブルジョワジー。いわば悪人対悪人といった様相です。じゃあ樹理だけは…と思いきや、「お前誰やねん!?」ということになってしまいます(笑)。

箱崎ジャンクション 

 ストーリー中にあったいろいろな出来事が、真相究明のための伏線となっており、ちゃんと全て回収されているのが凄いです。言ってみればエリートが行うゲームなので、深刻さはあまりないため、そのあたりが重厚さに欠けるとみなされてしまうのかも知れませんが、ゲームといっても全身全霊を傾けて行っているので、読んでいて非常に面白かったです。特に後半。でもこれは是非読んでそのどんでん返しを堪能して貰いたいです。

g@me.jpg 

 本作は「g@me.」(ゲーム)のタイトルで映画化され、2003年に公開されています。映画化に際しては、結末部分や登場人物の性格などが大幅に付け足されているそうです。例によって未見ですが。

 佐久間役は藤木直人、樹理役は仲間由紀恵、葛城役は石橋凌。仲間由紀恵では美人過ぎる気がします。あと当時仲間は24歳ですが、原作では樹理は20歳そこそこなのでちょっと老けすぎかも。なお東野圭吾も一場面だけ出演しているそうです。原作者が自身の映画に出演するのってよくありますが、東野圭吾は映画好きでかつては映画監督になりたかったのだとか。

東野圭吾も登場(右端) 

2017年冬季アニメの感想(その2):CHAOS;CHILD/亜人ちゃん/ACCA/クズの本懐

こんな感じの筑波嶺の桜

 今日は昨日と打って変わって日差しの明るい一日でした。東京じゃ桜の花見をやってるかも知れませんが、筑波嶺ではまだ早いかな。ほころんでるけど一分咲きにも満たない感じ。気温にもよるけど、来週辺りが見頃でしょうか…

カオチャタイトル絵 

 さて大半終了してしまった冬季アニメ。感想を書いていかないと春季アニメが始まってしまいますね。ではまず「CHAOS;CHILD」。

カオチャ感想 

 正直1クールに詰め込み過ぎです。妄想科学アドベンチャーシリーズの姉妹作品である「STEINS;GATE」のアニメ化が名作とされるのは、2クールかけてじっくりとストーリーを描いたことで、原作(ゲーム)を知らない人にも充分理解できるようにしていたからだと思うのですが、本作は原作を知らないと置いてけぼりを喰らってしまいがちです。

アザトースさんと眷属 

 主人公のリア充気取り・情報強者気取りの宮代拓留の周囲で猟奇事件(ニュージェネレーションの狂気の再来)が頻発したのは、「この世に偶然なんてない、あるのは必然だけ」(木之本桃矢)だった訳で、クトゥルフ神話的に言えば、盲目白痴の絶対神アザトースの意思を具現化するべく生み出されたナイアーラトテップがあらゆるお膳立てをしていたということです。

ナイアーラトテップ 

 事件の黒幕とも言える存在(ナイアーラトテップ)は、確かにあっと驚く人物だったのですが、実はアザトースであった宮代拓留の、自分ですら忘れていた意思を実現させるために行っていたのだという。盲目白痴というのも例えで言えばまさに宮代拓留にぴったりだなあ。

 視聴者の表情

 凄まじいバッドエンドで終了し、視聴者までも宮代拓留のこの顔にしてしまった作品ですが、なんと続編を制作するんだそうな。「rewrite」もそうでしたが、1クール見てきて“実はバッドエンドでした(てへぺろ)。トゥルーエンドは次回やるからまた見てね”という展開は嫌いです。それをやるなら最初から2クールで制作しての1クール目でやるとか、最初からバッドエンドであることを公表するかして欲しいものです。
 
 続編制作決定だが

 本編ではやたらディソードでチャンバラをするのだけど、ディソードってギガロマニアックス妄想を具現化するための端末であって、そういう使い方をするもんじゃないでしょう。もしそうなら剣道でも習っていた方が(笑)。

ディソード
ディソードチャンバラ 

 それにしても宮代拓留、イマジナリーフレンドを具現化するだけでなく、ギガロマニアックスの能力まで付与できるとは、どんだけオールマイティーな能力者なんだ。もっと有効に使えなかったのか、その力と思いますが、自覚がなきゃどうにもならないのかな。

号泣乃々さん 

 収穫としては、「ハルチカ」以来注目しているブリドカットセーラ恵美が、来栖乃々(南沢泉理)を好演したこと。ゲームでは女王様然としているそうですが、アニメではむしろ気弱で何かに怯えるような演技が多かったような。7話の号泣演技はとても良かったですね。もう一本、もう一本あれば「好きな声優さん」で…

亜人ちゃんタイトル絵です 

 続いて「亜人ちゃんは語りたい」。亜人とは言っても「亜人」での亜人(ややこしいな)のような不死性とかは一切なく、むしろ生活する上ではハンデキャップとなっているような特徴を持つ人間の物語でした。

高橋鉄男先生 

 大学時代から亜人に興味を持っていたものの、会うことはできなかった高校の生物教師である主人公・高橋鉄男は、いきなり4人もの亜人に遭遇することになります。ヴァンパイア、デュラハン、雪女、サキュバスと、亜人はなぜか全員女の子。彼女たちは、それぞれ亜人としての悩みを抱えており、話を聞くうちに高橋先生はなんとか彼女達の問題を解決しようと奮闘することになります。

高橋先生と亜人トリオ 

 基本学園コメディーで、高橋先生はヒゲゴリラな外見に似合わず心優しく、亜人達のハートをがっちり鷲づかみ。普通の生徒達にも変人だとは思われているものの好かれていて、客観的に見てとっても良い先生です。見てくれはモテそうにないのですが、無自覚なたらし体質で、女の子(含むサキュバス)はみんなメロメロ。

吸血衝動 

 亜人は強い光や熱に弱い(ヴァンパイヤ、雪女)とか、分離した頭を持ち歩かなければならないので手がふさがる(デュラハン)、異性を強烈に催淫させてしまう(サキュバス)など、有害無益というか、およそ役に立ちそうにない特徴を持っていますが、サキュバスだけは風俗とか夜の店では大活躍できそう。なのになんで共学校の先生なんて職業を選ぶんだ佐藤先生。せめてそこは女子校だろうに。

佐藤先生入浴シーン 

 この人がキャバ嬢とかやったら、「佐藤さん、あんたのせいでメチャクチャだ」的に入れ込んで家財を傾ける人続出でしょうね。それなのにサキュバスという特徴とはあまりにも裏腹に生真面目なせいで、人里離れた借家から朝夕のラッシュを避けて始発終電状態で通勤しているのはあまりにも可哀想。せめて高橋先生と結ばれればいいのですが。それにしても佐藤先生を演じるひよっちは達者な声優さんですね。

水着回だ 

 最終回に水着サービス回を持ってくるとか、ちょっとおせーよとか思ったりもしますが、4月から7月までの期間の話だったのでむしろ自然か。亜人同士が仲良くなるだけでなく、一般生徒とも衝突があったりした後で親しくなって、特に日常をはみ出すような事件は起こらず、「優しい世界」に終始していましたが、それはそれで良かったと思います。

にっこりひかりちゃん 

 メインヒロイン格のヴァンパイア・小鳥遊ひかりがいい味出していましたね。おしゃべり好きでいたずら好きで人懐っこくて。この子がいなかったらまた別な展開になっていたような気がします。演じたのは前回の「アニゲラ!ディドゥーーン」にもゲスト出演した本渡楓。

杉田も褒める本渡楓 

 「ガーリッシュナンバー」でもあざと可愛いアイドル声優・久我山八重役を好演していましたが、杉田智和が肝の据わりぶりや面白エピソードの紹介ぶりを激賞していました。この人もあと一本あれば「好きな声優さん」で紹介したいですな。

ドーワー王国地図 

 次は「ACCA13区監察課」。シャレオツなOP、飯テロぶりを発揮するパンやケーキの実にうまそうな描写、深謀遠慮渦巻く展開と、エロ方面ではない形での深夜アニメらしい深夜アニメでした。

計画に乗ったかのようなジーン 

 主人公ジーンが王家の血統であることが判り、ACCA嫌いで解体を公言するバカ王子を廃しようというクーデーターで次期国王として担がれる展開になり、ジーンもその気になっている…という展開でしたが。

急回復のニーノ 

 ジーンの言動が「装甲騎兵ボトムズ」最終回直前のキリコを彷彿とさせたので、それはないだろうと思ったらやはりそうでした。クーデターにかこつけて自分の区を中心とする新体制構築を画策していたリーリウム家の野望というか陰謀が、実はばればれで騙したつもりが騙されたというオチは面白かったです。

バカ王子シュヴァーン 

 バカ王子もACCAが彼を王位継承者として認める代わりに、群衆の前でACCAの存続を約束させられ、とりあえず王政の権力拡大は阻止されました。まあドーワー王国の実態は各区による連邦制のような国なので、ゴリ推しすれば無血クーデータが流血クーデターになるだけなんでしょうが。

リーリウム長官 

 リーリウム家が支配するフラワウ区は分離独立し、13区は12区になってしまいましたが、いずれは戻ることが期待されています。もしや統合戦争勃発…

可愛いロッタ 

 ニーノが粋で格好いい(声まで津田健次郎なのでやたら格好いい)、色気より食い気の美少女ロッタが可愛い(悠木碧の「幼女戦記」での演技とのギャップを楽しむという側面もありました)、とまあそんな作品でもありましたが、最後に間違っていたことが。ジーンとロッタのママンであるシュネー王女が王家を離れるさい、同行した従者のアーベント。白髪つながりで、この人が後のグロッシュラー長官だと思っていましたが…

アーヴェントとニーノ アーヴェントだったオウル

 正体は、監察課課長のオウルだったんですね。髪を金髪に染めていたとは。各区の視察が仕事なのに、乗り物酔いがひどくて自分では視察にいけない監察課課長とは一体何なんだと思っていましたが、そこには王政とか枢機院の意思が働いていたのでしょう。そしてニーノがしばしば連絡していた相手もオウルだったということに。いや~すっかり騙されました。

グロッシュラーとモーヴ 

 5長官制度の廃止により、ACCAの最高責任者となったモーヴ本部長。ジーンは実は惚れていたようですが、彼女はグロッシュラーと良い感じ。CV田中敦子ではそもそも手に負えなさそうでもあります。残念ながら失恋してしまいましたが、ニーノとやけ酒でも飲みましょう。

この中から彼女候補を 

 監察課3人娘から彼女を選んでもいいのですが…基本おやつばかり食べてたような印象が。この中なら左の子かなあ。

素敵なモーヴ本部長 

 そしてニーノも父の代からの任務を解かれたのだから、ロッタと付き合っちゃえYO!ジーンと同級生になるために、パパンの命令で25歳で高校生やらされたせいで、実際にはロッタとは20歳位(つまり倍)年齢が離れているけど、愛があれば年の差なんて。何よりもレイルとかシュヴァーン王子とかに持って行かれちゃうのは不本意です。でもいとこ婚になるけど、ロッタが結婚した方がシュヴァーンはまともになりそうな気も。

中学生役をやるトシちゃん 

 それにしても昔「3年B組金八先生」に出演した田原俊彦は、高校を卒業していたのに中学生役をやっていましたが、それでもせいぜい3~4歳差。10歳サバ読んで高校生になるのはかなり辛かったのでは。アダルトな雰囲気で女子生徒からはモテたかも知れないけど。

敬礼ジーン 

 これはステキにまとまった良い作品でした。ニーノは危なかったけど誰も死ななくて良かった。シュネー王女が亡くなった鉄道事故は、本当に事故だったみたいですね。

 クズの本懐タイトル絵です

 最後に「クズの本懐」。「亜人チャンは語りたい」が4月から7月までの物語だったのに対し、こちらは4月から翌年3月までの物語。途中から主人公が茜先生になってしまったような気がするのですが(笑)。

一番立ち直れなかった花火

 少女マンガ原作のせいか、女子達の心理が鬱陶しいくらいに細かく描写されていました。それはともかく、前作「舟を編む」から継続してノイタミナ枠を視聴した人は、あまりのギャップに驚いたことでしょう。いきなりJKが喘ぎますからねえ。茜先生も喘ぐけども。これは…アイドル声優とかはオーディションを回避したんでしょうか。或いは事務所に止められたりね。

インチキお兄ちゃん 

 反面、オノコ達の心理描写はちと怪しい。麦はまだしも、鳴海先生は美化しすぎだ。男はそんなもんじゃないZO。「幼女戦記」の言い方を借りれば「それは、青年教師の皮を被ったバケモノ」。まあある意味ぶっ壊れた人じゃないとリアルビッチ先生茜ちゃんの相手は務まらないか。

大学生時代の茜先生 

 それにしても茜先生、もしやサキュバスなんじゃないかという位モテまくり、男を取っ替え引っ替えして快楽を搾取してきたのに、なんとなく鳴海先生と結婚したらすっかり収まりそうな予感。まるで聖書に出てくる「改悛した罪の女(マグダラのマリア?)」みたい。じゃあ鳴海先生はキリストなのか。だとしたら、振った花火に結婚式に来いというドSなキリストだこと。

吹っ切ったモカ 

 麦に失恋したモカ(鴎端のり子)はいち早く立ち直って自分の足で歩いています。正直以前よりずっと格好いいですね。その後風紀委員になって「かもさんチーム」として戦車道に参加するんですね、わかります(中の人つながりで)。

恋愛遊戯のように 

 結局のところ、それぞれ想い人に振られた花火と麦ですが、所詮は代替品。振られた者同士で本格的にくっつくという選択は無かったのでした。いや、花火はその気配を見せたけど、麦が断った。ここも男子高校生の性欲ってヤツを舐めているような。「DKのセイヨクを甘く見たら、処女膜がいくつあっても足りないぜ」と伊達臣人も言っています(言ってません)。

えっちゃんも吹っ切った 

 スーパーレズ先生、えっちゃんこと絵鳩早苗も吹っ切った様子。この人の断髪は過去を断ち切ったという意味なんでしょうか。

ZOKKON命 

 いとこの桐嶋篤也がえっちゃんに「ZOKKON命(ぞっこんラブ)」ですが、安易にお手軽にくっついては欲しくない。どうしても手に入れたいものは絶対手に入らない、それが宿命(誰の?)

お似合いの二人 

 学校では生徒達が二人の先生を祝福。正直新任教師同士が一年も経たずに結婚とかどうなんですかねえ。同僚からヒソヒソ言われそうだけど。見た目確かにお似合いなんですが、その後鳴海先生が妻の寝取られを見てハァハァ言うみたいな変態趣味に走るようにならなきゃいいが。いや、二人がそれで幸せならいいんですけど

次は取られちゃダメヨ 

 ブーケの薔薇をブーケトスだと押しつけて「次は取られちゃダメよ」という茜先生。いい性格してるな先生。恋愛ブルジョアの茜先生も、そのスタイルではあと10年も経てば通用しなくなってしまい、一気に“振るジョア”から“振られタリアート”に転落した可能性があるので、いい時期にライフスタイルの転換が出来たんじゃないですかね。個人的にはBBA化して転落していく茜先生を生暖かい目で見守るというのも一興なんですが

フラレもの同士 

 モノローグで「私たちは本物を探してる。それが簡単に手に入らない事を知っている。どんなに願っても祈っても届かないものかもしれない。今度はもっと傷つくかもしれない。それは私たちをもっと孤独にするかもしれない。だけど求め続ける」という花火。

本物が欲しい… 

 それは「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」で主人公八幡が言った「俺は、本物が欲しい」と同じ事なのか。もし花火の言う「本物」が「本物の恋」という意味だと、一気にこの子が浅薄に感じてしまうのですが。八幡の「本物」はそれだけではないと思うので。

 イキかける花火さん

 まあなんだかんだ、あれだけ喘いで18禁アニメかよと思わせた花火ちゃんも結末まで処女のままでしたよ。正直ロストバージンで大人になったと勘違いするようなバカではあって欲しくはなかったので、精神的には一応成長したと認めてあげたい(「興味の無い人に向けられる好意ほど気持ちの悪いものはない」なんて無茶苦茶ムゴイことを考えていたのが「ごめんなさい…!でも…ありがとうございま」と言えるようになった)ですが、モカの方が吹っ切り方が早くて好きでしたね。

本物を探している
 
 「今救われなくてもそれで良い。私達は本物を探してる。そのために生きていく」か…。その挙げ句また麦とくっついてもその意義が変わっていればいいのでしょうかね。でも個人的には麦とはもうくっつかないで欲しいですね。

本物を探していく二人 

 茜先生は華麗なる性の遍歴の末に、身体の関係だけでは満たされないもの(=本物)があることを漸く知ったようですが、そうなる可能性もありながら、その前に気付くことが出来た花火はむしろ幸いなのかも知れないですね。

いい声声優安済さん 

 ヒロイン安良岡花火を演じた安済知佳は、凄く声質が素敵です。花澤香菜と間違えられることも多々あるようです。番宣ラジオ「クズの女子会」をモカ役の井澤詩織とやってますが、番組の面白さもさることながら、この人は地声自体がとってもいいんですよね。この人は…ああ、キャラの数的にもう行けるので、近日「好きな声優さん」で取り上げます。

OPの茜先生 

 あ、あと茜先生も「好きなアニメキャラ」で取り上げますとも。私はマジで好きですよこの人。OPのこのシーン、髪型的には花火なんですが、それにしてはグラマラスだと思ってたら、若き日の(今も若いけど)茜先生だったんですね。
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